特許第6062070号(P6062070)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 馬▲ジュ▼生の特許一覧

<>
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6062070
(24)【登録日】2016年12月22日
(45)【発行日】2017年1月18日
(54)【発明の名称】Pbを含まない半田合金
(51)【国際特許分類】
   B23K 35/26 20060101AFI20170106BHJP
   C22C 13/02 20060101ALI20170106BHJP
   C22C 13/00 20060101ALI20170106BHJP
【FI】
   B23K35/26 310A
   C22C13/02
   C22C13/00
【請求項の数】1
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2015-552997(P2015-552997)
(86)(22)【出願日】2014年1月21日
(65)【公表番号】特表2016-508878(P2016-508878A)
(43)【公表日】2016年3月24日
(86)【国際出願番号】CN2014071032
(87)【国際公開番号】WO2014114225
(87)【国際公開日】20140731
【審査請求日】2015年9月11日
(31)【優先権主張番号】201310025378.2
(32)【優先日】2013年1月22日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】515195428
【氏名又は名称】馬▲ジュ▼生
【氏名又は名称原語表記】MA, Jusheng
(74)【代理人】
【識別番号】110000796
【氏名又は名称】特許業務法人三枝国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】馬▲ジュ▼生
【審査官】 市川 篤
(56)【参考文献】
【文献】 特表2009−502512(JP,A)
【文献】 中国特許出願公開第1718796(CN,A)
【文献】 特開平09−094687(JP,A)
【文献】 特開2005−103562(JP,A)
【文献】 特開2000−015478(JP,A)
【文献】 特表2008−521619(JP,A)
【文献】 特開2008−031550(JP,A)
【文献】 特開2004−261863(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B23K 35/26
C22C 13/00、13/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
4−12wt%のZn、
0.5−4wt%のBi、
0.5−5wt%のIn、
0.005−0.5wt%のP、
0.001−0.5wt%のZr、
0−0.1wt%のY、0−0.2wt%のGe、0−0.05wt%のMg、0−0.02wt%のB、0−0.05wt%のAl、0−0.2wt%のNiおよび0−0.3wt%のAgからなる群から選択される少なくとも1つ、ならびに
残部のSn
を含む、Pbを含まない半田合金。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本出願は、2013年1月22日に中華人民共和国国家知識産権局(State Intellectual Property Office,P.R.C.)に出願された中国特許出願第201310025378.2号の優先権および利益を主張し、その全体内容は参照によって本明細書に組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
本開示の実施形態は、一般に半田付けの分野、より詳しくはPbを含まない半田合金、およびそれを調製する方法に関する。
【背景技術】
【0003】
電子産業において、通常、183℃の融点を有するSn−Pb共晶合金は、主要な半田材として利用され、電子部品の組立に重要な役割を果たす。しかし、PbおよびPb化合物はともに有毒であり、環境を汚染し、使用者の健康を害する可能性がある。
【0004】
Sn−Ag−Cu合金も半田材として利用される。不十分な濡れ性能、かさ高い、不均一分布および不十分な安定性という欠点を別にしても、Sn−Ag−Cu合金は221℃もの高い溶融温度を有し、そのため、関連する製造装置を変更する必要がある。そのため、Sn−Ag−Cu合金に関する製作コストは増加する。さらに、Sn−Ag−Cu合金の高い溶融温度によって、電子部品の組立中、Sn−Ag−Cu合金プロセスに必要とされる最高温度は、Sn−Pbプロセスに必要とされるそれより約40−50℃高い。この条件で、組立時間はより長く、組立工程のエネルギー消費は25%増加する。さらに、温室効果の主要因であり環境に悪い、より多くのCOが組立工程中に発生する。したがって、上述の問題を解決することができる半田合金を提供する必要がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の実施形態は、少なくともいくらかの程度、先行技術において存在する問題の少なくとも1つを解決し、または有用な実用的選択肢を消費者に提供しようと努力する。
【0006】
本開示の態様の実施形態は、Pbを含まない半田合金を提供する。Pbを含まない半田合金は、4−12wt%のZn、0.5−4wt%のBi、0.5−5wt%のIn、0.005−0.5wt%のP、0.001−0.5wt%のZrを含んでよく、0−0.1wt%のY、0−0.2wt%のGe、0−0.05wt%のMg、0−0.02wt%のB、0−0.05wt%のAl、0−0.2wt%のNiおよび0−0.3wt%のAgからなる群から選択される少なくとも1つ、ならびに残部のSnを含んでもよい。
【0007】
本開示の実施形態によるPbを含まない半田合金は、低い溶融温度および高い安定性の両方を有することができる。PとZrが存在すると、Pbを含まない半田合金の溶融温度は低下し、例えば、Sn−Pb共晶合金の融点、すなわち183℃に近い温度に低下させることができる。さらに、Zrが存在すると、Pbを含まない半田合金の結晶組織の微細化を容易にすることができ、Pbを含まない半田合金中のかさばった樹枝状結晶構造を減少させることができる。そのため、Pbを含まない半田合金の粒界の強度および強靭性を強化することができ、またPbを含まない半田合金のσ0.2も増加させることができる。このようにして、応力の集中および歪を減少させ、または回避さえすることができる。したがって、亀裂が、Pbを含まない半田合金中で広がりにくくすることができ、Pbを含まない半田合金の半田性能を改善することができる。さらに、本開示の実施形態によるPbを含まない半田合金は安定性を改善することができる。
【0008】
0−0.1wt%のY、0−0.2wt%のGe、0−0.05wt%のMg、0−0.02wt%のB、0−0.05wt%のAl、0−0.2wt%のNiおよび0−0.3wt%のAgからなる群から選択される少なくとも1つの元素の存在によって、Pbを含まない半田合金の粒界を修飾することができ、それにより、Pbを含まない半田合金の安定性をさらに改善することができ、例えば、Pbを含まない半田合金はより良好な耐熱性および耐湿性を有することができる。Pbを含まない半田合金は、より小さな濡れ角度θを有することができ、すなわち、Pbを含まない半田合金は、半田付け部に良好な濡れ性能を有する。さらに、Pbを含まない半田合金の耐酸化性を改善することができる。したがって、Pbを含まない半田合金に酸化膜を形成し、それによりPbを含まない半田合金を、損傷を受けることから保護するのは容易である。この膜は、溶媒の使用により半田付工程中に除去することができる。このようにして、Pbを含まない半田合金は、より均質な構造およびより少ない欠陥を有することができ、Pbを含まない半田合金を使用することによってより良好な固着を形成することができる。そのため、本開示の実施形態によるPbを含まない半田合金の半田性能をさらに改善することができる。
【0009】
本開示の実施形態によるPbを含まない半田合金は、様々な形態、例えばロッド、ワイヤー、粉末、ペーストなどに加工することができる。そのため、Pbを含まない半田合金は様々な半田付工程で適用することができ、半田付工程における様々な要件は、Pbを含まない半田合金の使用により満たすことができる。
【0010】
本開示の実施形態の追加の態様および利点は、一部は以下の記載で与えられ、一部は以下の記載から明白になり、または、本開示の実施形態の実施からわかるであろう。
【発明を実施するための形態】
【0011】
発明の詳細な説明
本開示の実施形態が詳細に言及される。図面に関して本明細書に記載される実施形態は、説明であり例証となるものであり、本開示を一般的に理解するために使用される。実施形態は本開示を限定するようには解釈されないものとする。同一または同様の機能を有する同一または同様の要素(複数可)は、記載の全体にわたって類似の参照番号によって示される。
【0012】
本記載および以下の請求項のために、数を表わす範囲の定義は、別段の定めがない限り、常に両端(extremes)を含む。
【0013】
本開示において重量含有率(wt%)を指すとき、重量含有率が、常に、Pbを含まない半田合金の合計重量に基づき得ることは留意されるべきである。
【0014】
本開示の態様の実施形態は、鉛を含まない(Pbを含まない)半田合金を提供する。Pbを含まない半田合金は、4−12wt%の亜鉛(Zn)、0.5−4wt%の(ビスマス)Bi、0.5−5wt%のインジウム(In)、0.005−0.5wt%のリン(P)、0.001−0.5wt%のジルコニウム(Zr)を含んでよく、0−0.1wt%のイットリウム(Y)、0−0.2wt%のゲルマニウム(Ge)、0−0.05wt%のマグネシウム(Mg)、0−0.02wt%のホウ素(B)、0−0.05wt%のアルミニウム(Al)、0−0.2wt%のニッケル(Ni)および0−0.3wt%の銀(Ag)からなる群から選択される少なくとも1つ、ならびに残部のスズ(Sn)を含んでもよい。
【0015】
本開示の実施形態によるPbを含まない半田合金は、低い溶融温度および高い安定性の両方を有することができる。本発明者らは、PおよびZrが存在すると、Pbを含まない半田合金の溶融温度が低下し、例えば、Sn−Pb共晶合金の融点、すなわち、183℃に近い温度に低下し得ることを見いだした。
【0016】
本発明者らは、また、Zrが存在すると、Pbを含まない半田合金の安定性が増強され得、Pbを含まない半田合金の半田性能が改善され得ることを見いだした。一方、Zr原子は、その大きな原子半径のためにPbを含まない半田合金の粒界で固着することができる。他方、Zr原子は、粒界にZrNの質点を生じることができ、亀裂がPbを含まない半田合金に広がるのを阻止する。さらに、ZrNは水素(H)のトラップとして働き得るので、Pbを含まない半田合金の結晶組織を微細化するのが容易になり得、Pbを含まない半田合金中のかさばった樹枝状結晶構造を減少させることができる。そのため、Pbを含まない半田合金の粒界の強度および強靭性を強化することができ、Pbを含まない半田合金のσ0.2も増加させることができる。このようにして、応力の集中および歪を減少させ、または回避さえすることができる。それにより、亀裂が、Pbを含まない半田合金中で広がりにくくすることができ、Pbを含まない半田合金の半田性能を改善することができる。
【0017】
さらに、Zrはまた、酸素(O)と強く固着するので、ZrOの質点を、Pbを含まない半田合金の表面に形成することができる。P化合物も、Pbを含まない半田合金の表面に形成することができる。Pbを含まない半田合金の表面に形成されるZrOの質点およびP化合物によって、Pbを含まない半田合金の結晶粒径を微細化することができる。さらに、ZrOの質点およびP化合物は、Pbを含まない半田合金が損傷を受けるのを阻止し得、それにより、Pbを含まない半田合金の耐摩耗性および耐食性を改善することができる。
【0018】
本開示の実施形態によるPbを含まない半田合金は、さらに、安定性および半田性能を改善し、例えば、濡れ角度を減少し、亀裂耐性を改善することができる。本発明者らは、0−0.1wt%のY、0−0.2wt%のGe、0−0.05wt%のMg、0−0.02wt%のB、0−0.05wt%のAl、0−0.2wt%のNiおよび0−0.3wt%のAgからなる群から選択される少なくとも1つの元素が、Pbを含まない半田合金中のZrおよびPと相互作用し得ることを見いだした。
【0019】
ある実施形態において、Pbを含まない半田合金はさらにGeおよびYを含んでもよい。本発明者らは、GeおよびYが酸化されてPbを含まない半田合金の表面にGe化合物またはY化合物を形成することができ、それにより半田付工程中に溶接スポットを保護することを見いだした。そのため、Pbを含まない半田合金は半田性能を改善することができる。
【0020】
ある実施形態において、Pbを含まない半田合金はさらにMgおよびYを含んでもよい。本発明者らは、Mg、YおよびZrが半田付工程中に酸化され得、硫黄(S)などの不純物がPbを含まない半田合金中で固定され得ることを見いだした。そのため、Pbを含まない半田合金は半田性能を改善することができる。
【0021】
ある実施形態において、Pbを含まない半田合金はさらにY、BおよびMgを含んでもよい。本発明者らは、Y、B、MgおよびZrの間の相互作用が半田付けスポットの強度を増強し得ることを見いだした。Bは非常に小さな原子半径を有するので、Pbを含まない半田合金の粒中に発生する応力を和らげることができる。さらに、Bは酸化されてPbを含まない半田合金の表面に酸化膜を形成することができ、それによりPbを含まない半田合金を、損傷を受けることから保護する。そのため、Pbを含まない半田合金は半田性能を改善することができる。
【0022】
ある実施形態において、Pbを含まない半田合金はさらにAlを含んでもよい。本発明者らは、AlもPbを含まない半田合金の表面にAl化合物を形成することができ、それによりPbを含まない半田合金を保護することを見いだした。Alは面心立方構造を有し、等方性であるので、Pbを含まない半田合金が固化するとき、Alは引き離され、Pbを含まない半田合金中で、高い拡散濃度を有するごく小さい質点の形態で分布することができる。このごく小さい質点は、Pbを含まない半田合金に対して耐酸化性を与えることができる。このように、Pbを含まない半田合金の耐酸化性は、少量のAlの使用により著しく改善することができる。そのため、Pbを含まない半田合金は半田性能を改善することができる。
【0023】
ある実施形態において、Pbを含まない半田合金はさらにNiおよびAlを含んでもよい。本発明者らは、Pbを含まない半田合金が、より良好な安定性および強度を有し得ることを見いだした。AlおよびNiは、Pbを含まない半田合金の表面にナノスケールの金属間化合物を形成することができ、その結果、Pbを含まない半田合金の安定性を改善することができる。銅(Cu)基板を用いて半田付けするとき、Cu化合物が、Cu基板とPbを含まない半田合金との間の界面に形成し得、その結果、Cu基板とPbを含まない半田合金との間の固着を強化することができる。そのため、Pbを含まない半田合金は半田性能を改善することができる。
【0024】
ある実施形態において、Pbを含まない半田合金はさらにAgを含んでもよい。Agの添加によって、Cu基板とPbを含まない半田合金との間の固着をさらに強化することができる。そのため、Pbを含まない半田合金は半田性能を改善することができる。
【0025】
本開示の実施形態によるPbを含まない半田合金は、次のステップ:Pbを含まない半田合金の対応する元素を含有する材料を準備するステップ、対応する元素の重量含有率に従って材料を準備するステップ、および、材料を溶融し注型してPbを含まない半田合金を形成するステップを含む方法によって調製されていてもよい。
【0026】
溶融ステップは何らかの従来法によって実行することができる。例として、限定されないが、溶融ステップは、真空中または不活性ガスの存在下で実施されてもよい。不活性ガスは、アルゴンなど、当業者に公知である。不活性ガスが存在すると、不純物(窒素または酸素など)が最終のPbを含まない半田合金へ入るきっかけを減らすことができる。そのため、上記方法によって調製されたPbを含まない半田合金は、半田性能をより良好にすることができる。
【0027】
本開示の実施形態の詳細は以下の実施例を用いて詳しく説明することができる。
【0028】
実施例1
表1に示す組成を有するPbを含まない半田合金E1を次のステップによって調製した。特定した組成を有する第1の混合物を準備し、第1の混合物を溶融し注型した。
【0029】
実施例2
表1に示す組成を有するPbを含まない半田合金E2を次のステップによって調製した。特定した組成を有する第2の混合物を準備し、第2の混合物を溶融し注型した。
【0030】
実施例3
表1に示す組成を有するPbを含まない半田合金E3を次のステップによって調製した。特定した組成を有する第3の混合物を準備し、第3の混合物を溶融し注型した。
【0031】
実施例4
表1に示す組成を有するPbを含まない半田合金E4を次のステップによって調製した。特定した組成を有する第4の混合物を準備し、第4の混合物を溶融し注型した。
【0032】
実施例5
表1に示す組成を有するPbを含まない半田合金E5を次のステップによって調製した。特定した組成を有する第5の混合物を準備し、第5の混合物を溶融し注型した。
【0033】
実施例6
表1に示す組成を有するPbを含まない半田合金E6を次のステップによって調製した。特定した組成を有する第6の混合物を準備し、第6の混合物を溶融し注型した。
【0034】
実施例7
表1に示す組成を有するPbを含まない半田合金E7を次のステップによって調製した。特定した組成を有する第7の混合物を準備し、第7の混合物を溶融し注型した。
【0035】
実施例8
表1に示す組成を有するPbを含まない半田合金E8を次のステップによって調製した。特定した組成を有する第8の混合物を準備し、第8の混合物を溶融し注型した。
【0036】
実施例9
表1に示す組成を有するPbを含まない半田合金E9を次のステップによって調製した。特定した組成を有する第9の混合物を準備し、第9の混合物を溶融し注型した。
【0037】
実施例10
表1に示す組成を有するPbを含まない半田合金E10を次のステップによって調製した。特定した組成を有する第10の混合物を準備し、第10の混合物を溶融し注型した。
【0038】
比較例1
表1に示す組成を有するPbを含まない半田合金CE1を準備した。
【0039】
比較例2
表1に示す組成を有するPbを含まない半田合金CE2を準備した。
【0040】
試験
濡れ角度
Pbを含まない半田合金E1−E10およびCE1−CE2を濡れ性試験で試験した。Pbを含まない半田合金のすべての濡れ角度θを表2に示す。
【0041】
安定性
Pbを含まない半田合金E1−E10およびCE1−CE2のそれぞれを、85%RH、85℃の温度で2000時間加熱した。Pbを含まない半田合金E1−E10およびCE1−CE2のそれぞれの半田付けスポットの表面の亀裂長さを記録した。結果を表2に示す。
【0042】
融点
Pbを含まない半田合金E1、E6、E8およびE9の融点を試験し、結果はそれぞれ196℃、192℃、192℃および190.5℃であった。
【0043】
【表1】
【0044】
【表2】
【0045】
上記表1および2に示したように、本開示の実施例によるPbを含まない半田合金は、より小さな濡れ角度とより小さな亀裂長さの両方を有する。したがって、本開示の実施例によるPbを含まない半田合金が、より良好な安定性および半田性能を有し得るという結論を下すことができる。
【0046】
「ある実施形態」、「幾つかの実施形態」、「一実施形態」、「別の実施例」、「ある実施例」、「特定の実施例」または「幾つかの実施例」への、本明細書の全体にわたる言及は、その実施形態または実施例に関して記載される具体的な特色、構造、材料または特性が、本開示の少なくとも1つの実施形態または実施例に含まれることを意味する。したがって、本明細書の全体にわたる様々な場所での、「幾つかの実施形態において」、「一実施形態において」、「ある実施形態において」、「別の実施例において」、「ある実施例において」、「特定の実施例において」、または「幾つかの実施例において」などの語句の出現は、必ずしも本開示の同一の実施形態または実施例を指していない。さらに、具体的な特色、構造、材料または特性が、1つまたは複数の実施形態または実施例において何らかの適切な方式で組み合わせられてもよい。
【0047】
説明の実施形態が示され記載されたが、上記の実施形態は本開示を限定すると解釈することはできず、本開示の趣旨、原理および範囲から離れることなく変化、代替および修正は実施形態中で行うことができることは当業者によって理解されるであろう。