(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
かかる組合せ秤によって、例えば、ピーマン、タマネギ、ジャガイモなどの野菜類、あるいは、オレンジやリンゴなどの果物類の組合せ計量を行って数個入りのパック製品を製造するような場合には、上記リニアフィーダ32を振動させることによって、供給ホッパ33に投入する被計量物の個数は、例えば、1,2個程度となることがある。供給ホッパ33に投入された被計量物は、該供給ホッパ33の排出用のゲート34を開放することによって、下方の計量ホッパ35に投入されて重量センサ36によって計量され、組合せ演算が行われる。
【0008】
この組合せ演算によって選択された計量ホッパ35の被計量物は、該計量ホッパ35の排出用のゲート37を開放することによって、排出されて集合シュート38を介して包装機39に投入される。被計量物を排出して空になった計量ホッパ35に対して、該計量ホッパ35の上方の供給ホッパ33の排出用のゲート34を開放して被計量物を供給する。
【0009】
被計量物を排出して空になった供給ホッパ33に対して、被計量物を供給するためにリニアフィーダ32を振動させて被計量物をリニアフィーダ32の先端から落下供給する。このとき、リニアフィーダ32の先端付近に被計量物がないと、供給ホッパ33へ被計量物を供給することができず、次の計量サイクルでは、供給ホッパ33から計量ホッパ35に被計量物を投入することができず、組合せ演算に参加できる計量ホッパ35の数が減り、組合せ精度が低下し、歩留まりが悪くなる。また、組合せ演算に参加できる計量ホッパ35の数が減るために、組合せが成立しにくくなり、組合せが成立しない場合には、被計量物の再投入等の制御を行うために、運転速度が低下する。
【0010】
本発明は、上述のような点に鑑みて為されたものであって、組合せ演算に参加できない空の計量部が生じる頻度を少なくして、組合せ精度の低下および運転速度の低下を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために、本発明では、次のように構成している。
【0012】
(1)本発明の組合せ秤は、被計量物を振動によって搬送して搬送端から排出する複数の搬送部と、各搬送部に対応して配置されると共に、前記搬送端から排出される被計量物を保持し、保持した被計量物を下方へ供給する複数の供給部と、各供給部に対応して配置されると共に、各供給部から供給される被計量物を保持し、該保持した被計量物の重量を計量する複数の計量部と、前記計量部で計量される被計量物の重量に基づいて組合せ演算を行うと共に、前記搬送部の駆動を制御する演算制御部とを備える組合せ秤であって、前記各搬送部の前記各搬送端における被計量物をそれぞれ検出する
第1被計量物センサを設け、
前記各搬送部の前記各搬送端以外における被計量物をそれぞれ検出する第2被計量物センサを設け、前記演算制御部は、前記搬送部を第1振動強度で駆動して前記搬送端の被計量物を排出した後、前記
第1,第2被計量物センサの検出出力に基づいて、前記搬送部の前記搬送端に次の被計量物が無
く、かつ、前記搬送部の前記搬送端以外に被計量物が在ると判定したときには、該搬送端へ被計量物を移送するために、前記搬送部を、前記第1振動強度より強い第2振動強度で駆動する。
【0013】
搬送端の被計量物を排出する振動強度である第1振動強度は、通常の振動強度であるのが好ましい。
搬送部の搬送端以外における被計量物をそれぞれ検出する第2被計量物センサは、搬送部の搬送端以外の全ての部分における被計量物を検出するのが好ましいが、搬送端以外の一部における被計量物を検出するものであってもよい。
【0014】
「前記搬送部を第1振動強度で駆動して前記搬送端の被計量物を排出した後」とは、搬送部を第1振動強度で駆動を開始した時点から搬送端の被計量物が排出されるのに必要とされる時間が経過した後としてもよいし、あるいは、搬送部を第1振動強度で駆動してから、搬送端の被計量物が被計量物センサで検出されなくなった時点以降としてもよい。搬送端の被計量物が排出されるのに必要とされる前記時間は、予め設定されるのが好ましい。
【0015】
搬送部を駆動して、搬送端の被計量物を供給部へ排出した後に、前記搬送端に次の被計量物が無いときには、次に搬送部を駆動しても被計量物を供給部へ排出することができず、したがって、供給部に被計量物が供給されないことになり、供給部から計量部へ被計量物を供給することができなくなる。その結果、組合せ演算に参加できる計量部の数が少なくなって、組合せ精度が低下し、また、被計量物を計量部へ再投入するための制御が必要となって運転速度が低下する。
【0016】
これに対して、本発明の組合せ秤によると、搬送部を駆動して搬送端の被計量物を排出した後に、搬送端に次の被計量物が無いと判定したときには、該搬送端へ被計量物を移送するために、搬送部を、第1振動強度より強い第2振動強度で駆動するので、次の被計量物を短時間で搬送端まで移送して、次の供給部への被計量物の排出に備えることができるので、空の供給部が生じるのを少なくすることができる。これによって、供給部から被計量物が供給されず、組合せ演算に参加できない空の計量部が生じる頻度を少なくすることができ、組合せ精度の低下及び運転速度の低下を抑制することができる。
また、搬送部を第1振動強度で駆動して搬送端の被計量物を排出した後に、前記搬送部の前記搬送端に次の被計量物が無いと判定したときには、前記搬送部の前記搬送端以外に被計量物が在ると判定したことを条件に、搬送部を第2振動強度で駆動するので、例えば、搬送部へ被計量物が搬入されておらず、搬送端へ移送する被計量物が存在しない場合に、搬送部を第2振動強度で無駄に駆動するのを回避することができ、無駄な電力消費をなくすことができる。
【0017】
(2)本発明の組合せ秤の好ましい実施態様では、前記演算制御部は、前記搬送部を前記第1振動強度で駆動して、前記
第1被計量物センサの検出出力が変化したときに、前記搬送端の被計量物を排出したと判定する一方、前記搬送部を前記第2振動強度で駆動して、前記
第1被計量物センサの検出出力が変化したときに、前記搬送端へ被計量物が移送されたと判定する。
【0018】
この実施態様によると、搬送部を第1振動強度で駆動して、
第1被計量物センサの検出出力が変化したとき、すなわち、搬送端の被計量物を検出する
第1被計量物センサの検出出力が、搬送端の被計量物を検出している検出状態から、被計量物を検出していない非検出状態に変化したときに、搬送端の被計量物が排出されたと判定することができる一方、搬送部を第2振動強度で駆動して、
第1被計量物センサの検出出力が変化したとき、すなわち、搬送端の被計量物を検出する
第1被計量物センサの検出出力が、搬送端の被計量物を検出していない非検出状態から、被計量物を検出している検出状態に変化したときに、搬送端への被計量物の移送が終了したと判定することができる。
【0019】
(3)本発明の組合せ秤の他の実施態様では、前記搬送部の振動強度を制御するパラメータを設定するパラメータ設定部を備え、前記演算制御部は、前記パラメータ設定部に設定されるパラメータに基づいて、前記搬送部の振動強度を制御する。
【0020】
この実施態様によると、パラメータ設定部によって、搬送部の振動強度を制御するパラメータを設定できるので、搬送端から被計量物を排出するときの第1振動強度と、被計量物を搬送端まで短時間で移送するための強めの第2振動強度とをパラメータとして設定することができる。
【0021】
(4)上記(3)の実施態様では、前記振動強度を制御する前記パラメータは、振動振幅及び振動周波数の少なくともいずれか一方を規定するものである。
【0022】
この実施態様によると、振動振幅及び振動周波数の少なくともいずれか一方を規定するパラメータによって、搬送部の振動強度として、第1振動強度及び第2振動強度を設定することができる。
【発明の効果】
【0026】
本発明によると、搬送部を第1振動強度で駆動して搬送端の被計量物を排出した後に、搬送端に次の被計量物が無いと判定したときには、該搬送端へ被計量物を移送するために、搬送部を、第1振動強度より強い第2振動強度で駆動するので、次の被計量物を、短時間で搬送端まで移送することができ、次に供給部へ被計量物を排出する際に、被計量物を排出できず、空の供給部が生じるのを少なくすることができる。これによって、供給部から被計量物が供給されず、組合せ演算に参加できない空の計量部が生じる頻度を少なくすることができ、組合せ精度の低下及び運転速度の低下を抑制することができる。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
先ず、本発明の実施形態の説明に先立って、本発明の実施形態と共通の構成を有する参考例について説明する。
【0029】
(
参考例)
図1は、
後述の本発明
の実施形態
と共通の構成を有する参考例の組合せ秤の概略構成を示す模式図である。この
参考例の組合せ秤は、その装置上部の中央に、供給装置1から供給される被計量物20を振動によって放射状に分散させる円錐形のトップコーン3と、このトップコーン3を振動させるメインフィーダ(分散フィーダ)4が設けられている。
【0030】
被計量物20は、限定されないが、例えば、ピーマン、トマト、ジャガイモ等の野菜類、オレンジ、リンゴ等の果物類、あるいは、ピロー包装された菓子類などである。この組合せ秤は、これら被計量物20の組合せ計量を行って数個入りのネット包装品等を製造するのに好適である。
【0031】
供給装置1は、図示しないベルトコンベアから供給されるピーマン等の被計量物20を振動によって搬送してトップコーン3の中央部へ供給する。トップコーン3では、供給装置1からその中央部に供給される被計量物20を振動によってその周縁部方向へ搬送する。トップコーン3の周辺には、トップコーン3から送られてきた被計量物20を複数の各供給ホッパ12に搬送する複数のリニアフィーダパン6と、このリニアフィーダパン6をそれぞれ振動させる複数のリニアフィーダ8とが放射状に設けられている。リニアフィーダパン6の周縁部下方には、複数の供給ホッパ12が設けられ、供給ホッパ12の下方には、計量部としての計量ホッパ13が設けられ、両ホッパ12,13は、円周状に配置されている。
【0032】
供給ホッパ12及び計量ホッパ13の下部には、開閉可能な排出用のゲート12a及びゲート13aがそれぞれ設けられている。
【0033】
供給ホッパ12は、リニアフィーダパン6によって搬送されてその先端付近である搬送端6aから落下排出される被計量物20を受け取り、その下方に配置された計量ホッパ13が空になると排出用のゲート12aを開放して被計量物20を落下排出して計量ホッパ13へ投入する。また、各計量ホッパ13には、計量ホッパ13内の被計量物20の重量を計測するロードセル等の重量センサ10が連結され、各重量センサ10による計量値は制御装置9へ出力される。
【0034】
複数のリニアフィーダパン6及び各リニアフィーダパン6をそれぞれ振動させる複数のリニアフィーダ8によって、対応する各供給ホッパ12に被計量物20をそれぞれ搬送して供給する複数の搬送部が構成される。
【0035】
計量ホッパ13は、被計量物20を集合シュート14へ排出可能である。制御装置9による組合せ演算によって複数の計量ホッパ13の中から被計量物20を排出すべき計量ホッパ13の組合せが選択され、ネット包装用の包装機15から排出要求信号の入力があると、その組合せに該当する計量ホッパ13から被計量物20が集合シュート14へ排出され、更にその下方の包装機15へと供給される。
【0036】
この
参考例では、供給装置1からトップコーン3に供給される被計量物の量は、トップコーン3及びメインフィーダ4を支持しているトップコーン用重量センサ5によって計量され、その計量値が制御装置9に与えられる。制御装置9では、トップコーン用重量センサ5によって計量されるトップコーン3上の被計量物20の重量に基づいて、トップコーン3上の被計量物20の量を一定量に保つように、供給装置1を制御する。
【0037】
パラメータ設定部としての機能を有する操作設定表示部11は、例えばタッチパネル等を用いて構成され、組合せ秤の操作およびその動作制御用のパラメータ、例えばリニアフィーダ8の振動強度等を制御するパラメータの設定等が行われると共に、運転速度、組合せ計量値等を画面に表示する。
【0038】
制御装置9では、供給装置1の動作制御および組合せ秤の全体の動作制御を行うと共に、組合せ演算を行う。組合せ演算では、計量ホッパ13内の被計量物20の重量が重量センサ10によって計量され、複数の計量ホッパ13の中から、被計量物20の重量値の合計である組合せ重量が、組合せ目標重量に等しいあるいは許容範囲内の最も近い所定重量となる最適組合せが1つ求められる。
【0039】
この
参考例では、複数の各リニアフィーダパン6の搬送端6aにおける被計量物20をそれぞれ検出する、例えば、光電センサからなる複数の被計量物センサ7aを設けている。この被計量物センサ7aは、搬送端6aにおける被計量物20を検出できればよく、光電センサに限らず、例えば、ロードセル等の重量センサ、リミットスイッチ、カメラで撮像した画像を処理する画像センサなどの他のセンサを用いてもよい。
【0040】
組合せ秤では、供給ホッパ12の排出用のゲート12aを開放して被計量物20を計量ホッパ13へ投入した後には、空になった供給ホッパ12へ被計量物20を供給するために、リニアフィーダ8によってリニアフィーダパン6を振動させ、被計量物20を搬送端6aから供給ホッパ12へ搬送して供給ホッパ12へ排出供給する。
【0041】
この
参考例では、供給ホッパ12が空であるために、該供給ホッバから被計量物20が計量ホッパ13に供給されず、組合せ演算に参加できない空の計量ホッパ13が生じる頻度を少なくして組合せ精度の低下及び再投入等による運転速度が低下するのを抑制するために、次のようにしている。
【0042】
すなわち、リニアフィーダ8によってリニアフィーダパン6を振動させて、被計量物20を搬送端6aから搬送して供給ホッパ12へ排出供給した後に、前記搬送端6aに次の被計量物20が無いときには、次の被計量物20を、短時間で前記搬送端6aへ移送するために、リニアフィーダ8の振動強度を、通常の振動強度よりも強め、次の被計量物20が搬送端6aまで搬送されたときには、リニアフィーダ8の振動強度を通常の振動強度に戻して搬送する、あるいは、リニアフィーダ8の駆動を一旦停止する。
【0043】
リニアフィーダパン6の搬送端6aの被計量物20が搬送されて、供給ホッパ12へ排出供給されたことは、リニアフィーダパン6が振動を開始した後の被計量物センサ7aの検出出力の変化に基づいて把握することができる。すなわち、リニアフィーダ8の駆動によって、リニアフィーダパン6が振動を開始した後、搬送端6aにおける被計量物20を検出する被計量物センサ7aの検出出力が、被計量物20を検出している検出状態(例えばオン状態)から、被計量物20を検出していない非検出状態(例えばオフ状態)に移行したときには、被計量物センサ7aによって検出されていた搬送端6aの被計量物20が、リニアフィーダ8の駆動によって搬送されて供給ホッパ12に排出供給されたと判定することができる。
【0044】
また、次の被計量物20が、リニアフィーダパン6の搬送端6aまで搬送されたか否かも被計量物センサ7aによって検出することができる。
【0045】
リニアフィーダ8を駆動してリニアフィーダパン6の搬送端6aの被計量物20を供給ホッパ12へ排出供給した後に、次の被計量物20がリニアフィーダパン6の搬送端6aに無いときには、次に供給ホッパ12が空になって被計量物20を供給ホッパ12へ供給しようとしても被計量物20を供給することができず、供給ホッパ12が空のままとなり、次の計量サイクルでは、この供給ホッパ12から計量ホッパ13に被計量物を投入することができず、組合せ演算に参加できる計量ホッパ13の数が減り、組合せ精度が低下したり、被計量物20の再投入等の制御を行うために、運転速度が低下することになる。
【0046】
この
参考例では、リニアフィーダ8を通常の振動強度で駆動してリニアフィーダパン6の搬送端6aの被計量物20を供給ホッパ12へ排出供給した後に、次の計量サイクルで供給ホッパ12へ供給すべき次の被計量物20がリニアフィーダパン6の搬送端6aに無いときには、リニアフィーダ8を、通常の振動強度よりも強い振動強度で駆動して、次の被計量物20を搬送端6aまで短時間で移送するようにしている。
【0047】
これによって、リニアフィーダパン6の搬送端6aに被計量物20が無いために、空の供給ホッパ12へ被計量物20が供給できず、供給ホッパ12が空のままとなるのを少なくしている。したがって、供給ホッパ12から計量ホッパ13に被計量物20を投入できず、組合せ演算に参加できない空の計量ホッパ13が生じる頻度を少なくすることができ、組合せ精度の低下及び再投入等による運転速度の低下を抑制することができる。
【0048】
被計量物20が、例えばピーマンのように弾性のある被計量物の場合には、リニアフィーダ8の振動強度をあまり強くすると、搬送速度は速めることができるけれども、リニアフィーダパン6上で飛び跳ねるために、被計量物20を搬送端6aから供給ホッパ12へ搬送して排出供給するときに、振動強度を強いままにしておくと、被計量物20が、供給ホッパ12へ供給されず、供給ホッパ12外へ落下してしまう虞があるが、被計量物センサ7aによって被計量物20が搬送端6aへ搬送されたことが検出されると、再びリニアフィーダ8の振動強度を通常の振動強度とし、この通常の振動強度でリニアフィーダパン6の搬送端6aの被計量物20を供給ホッパ12へ排出供給するので、かかる不具合もない。
【0049】
図2は、この
参考例における組合せ秤の制御系統の概略構成を示すブロック図であり、
図1に対応する部分には、同一の参照符号を付す。
【0050】
制御装置9は、演算制御部としてのCPU部16と、メモリ部17と、A/D変換回路部18と、ゲート駆動回路部19と、振動制御回路部21と、包装機15に接続されたI/O回路部22とを備えている。
【0051】
演算制御部としてのCPU部16は、各部を制御すると共に、組合せ演算を行う。メモリ部17は、組合せ秤の動作プログラム及び設定される動作パラメータ等を記憶しており、CPU部16に対する演算などの作業領域となる。A/D変換回路部18は、トップコーン3上の被計量物20の重量を検出するトップコーン用重量センサ5及び各計量ホッパ13の被計量物20の重量を検出する各重量センサ10からのアナログ信号をデジタル信号に変換してCPU部16へ出力する。また、CPU部16には、I/O回路部25を介して各リニアフィーダパン6の搬送端6aにおける被計量物をそれぞれ検出する上述の被計量物センサ7aからの検出出力が与えられる。
【0052】
ゲート駆動回路部19は、CPU部16からの制御信号に基づいて、供給ホッパ12及び計量ホッパ13の排出用のゲート12a,13aの開閉を制御する。振動制御回路部21は、CPU部16からの制御信号に基づいて、供給装置1、メインフィーダ4及び各リニアフィーダ8のそれぞれの振動動作を制御する。また、CPU部16は、操作設定表示部11と相互に通信できるように接続されている。
【0053】
制御装置9は、CPU部16がメモリ部17に記憶されている動作プログラムを実行することにより、供給装置1及び組合せ秤全体の動作を制御する。
【0054】
組合せ秤では、上述のような動作を行うための多数の動作パラメータの設定が必要であり、その設定は操作者が操作設定表示部11を用いて行う。設定された動作パラメータの値は、CPU部16へ送られ、メモリ部17に記憶される。動作パラメータには、組合せ演算における目標値である組合せ目標重量及びそれに対する許容範囲、メインフィーダ4の振動の振幅や駆動時間(1回の振動継続時間)、リニアフィーダ8の振動強度としての振動振幅などがある。
【0055】
上述のように、リニアフィーダ8の振動強度は、通常の振動強度である第1振動強度と、この第1振動強度よりも強い第2振動強度とにそれぞれ対応する第1,第2パラメータを設定する。
【0056】
図3は、この
参考例の組合せ秤の全体の処理動作を説明するためのフローチャートである。
【0057】
先ず、制御装置9は、トップコーン用重量センサ5の検出出力に基づいて、供給装置1をON/OFF制御して、トップコーン3上への被計量物20の供給量を制御する供給部制御を行う(ステップs1)。
【0058】
次に、トップコーン3を振動させるメインフィーダ4の駆動を制御してトップコーン3上の被計量物20を周囲へ分散させてリニアフィーダパン6に被計量物20を供給するメインフィーダ制御を行う(ステップs2)。
【0059】
次に、リニアフィーダパン6を振動させるリニアフィーダ8の駆動を制御して、空の供給ホッパ12に対応するリニアフィーダパン6を振動させてリニアフィーダパン6上の被計量物20を当該空の供給ホッパ12に供給するリニアフィーダ制御を行う(ステップs3)。
【0060】
更に、供給ホッパ12の排出用のゲート12aを制御し、空の計量ホッパ13に対応する供給ホッパ12の排出用のゲート12aを開放して、被計量物20を当該空の計量ホッパ13へ供給する供給ホッパ制御を行う(ステップs4)。こうして空の計量ホッパ13に被計量物20が供給されると、対応する重量センサ10によって、前記計量ホッパ13に供給された被計量物20の重量を計量し、計量値を制御装置9に取込む計量制御を行う(ステップs5)。
【0061】
次に、計量ホッパ13に供給されている被計量物20の重量に基づいて、組合せ演算を行い、被計量物20の重量を種々組合せた合計重量である組合せ重量が、組合せ目標重量に等しいか、あるいは、組合せ目標重量よりも重く、かつ、組合せ目標重量に最も近い所定重量の計量ホッパ13の組合せである最適組合せの選択を行う(ステップs6)。その後、包装機15からの排出要求信号の入力があるか否かを判断し(ステップs7)、排出要求信号の入力があると、組合せ演算で選択された最適組合せの計量ホッパ13の排出用のゲート13aを開放して被計量物20を排出する、計量ホッパ制御を行い(ステップs8)、ステップs1に戻る。以下、上述と同様の計量サイクルを繰り返すことによって、最適組合せの被計量物が包装機15へと排出される。
【0062】
図4は、
図3のステップs4の供給ホッパ制御の詳細を示すフローチャートである。
【0063】
先ず、1〜nの複数の供給ホッパ12の1つを指定する番号kを初期値「1」に設定する(ステップs500)。
【0064】
次に、ステップs501では、供給ホッパ12(k)の排出用のゲート12a(k)が開閉中であるか否かを判断し、開閉中であるときには、排出用のゲート12a(k)の開閉が完了したか否かを判断し(ステップs502)、完了したときには、供給ホッパ12(k)が空となるので、対応するリニアフィーダ8(k)による被計量物20の投入を要求するために投入フラグをオンし(ステップs503)、次の供給ホッパ12を指定するために番号kをインクリメントし(ステップs507)、番号kがn+1になったか否かを判断し(ステップs508)、n+1になったときには終了し、n+1になっていないときには、ステップs501に戻って次の供給ホッパ12について同様の処理を行なう。
【0065】
ステップs502において、排出用のゲート12a(k)の開閉が完了していないときには、供給ホッパ12(k)の排出用のゲート12a(k)の開閉を制御してステップs507に移る(ステップs504)。
【0066】
上記ステップs501において、供給ホッパ12(k)の排出用のゲート12aが開閉中でないときには、供給ホッパ12(k)の下方の計量ホッパ13(k)の排出用のゲート13a(k)が開閉されたか否かを判断し(ステップs505)、開閉されたときには、計量ホッパ13(k)から被計量物20が排出されて空になったとして、該計量ホッパ13(k)に被計量物を投入するために供給ホッパ12(k)の排出用のゲート12aの開閉を開始してステップs507に移る(ステップs506)。
【0067】
上記ステップs505において、計量ホッパ13(k)の排出用のゲート13aが開閉されていないときには、ステップs507に移る。
【0068】
図5は、
図3のステップs3のリニアフィーダ制御の詳細を示すフローチャートである。この
図5では、ピーマン等の被計量物20を、1個ずつ供給ホッパ12に供給する例を示しており、この場合は、被計量物20の組合せ計量を行って数個入りのパック製品等を製造する。
【0069】
先ず、複数のリニアフィーダ8の1つを指定するための番号kを、初期値「1」に設定する(ステップs101)。なお、この番号kは、リニアフィーダ8を指定すると共に、リニアフィーダ8によって振動されるリニアフィーダパン6から被計量物20が供給される供給ホッパ12及び該供給ホッパ12から被計量物20が投入される計量ホッパ13を指定する。
【0070】
ステップs102では、リニアフィーダ8(k)の状態を示す状態フラグが、駆動されていないことを示すアイドル(IDOL)か否かを判断し、アイドルであるときには、上述の
図4のステップs503で処理される、被計量物20を供給ホッパ12(k)へ投入することを要求する投入フラグがオンしているか否かを判断する(ステップs103)。
【0071】
ステップs103において、供給ホッパ12(k)が空であって、投入フラグがオンしているときには、該投入フラグをオフし(ステップs104)、リニアフィーダ8(k)の第1振動強度として、通常の振幅強度である第1振幅強度とするために第1パラメータにセットし(ステップs105)、リニアフィーダ8(k)の状態フラグを、第1振幅強度による第1振動状態であることを示すアクティブ1(ACTIVE1)とし(ステップs106)、被計量物20を供給ホッパ12(k)に投入するために、通常の振幅強度である第1振幅強度でリニアフィーダ8(k)の駆動を開始し(ステップs107)、ステップs108に移る。
【0072】
ステップs108では、番号kをインクリメントし、番号kがn+1になったか否かを判断し(ステップs109)、n+1になったときには終了し、n+1になっていないときには、ステップs102に戻って次のリニアフィーダ8について同様の処理を行なう。
【0073】
ステップs102において、リニアフィーダ8(k)の状態を示す状態フラグが、アイドルでないときには、ステップs110に移り、状態フラグが、リニアフィーダ8(k)が第1振幅強度で振動されていることを示すアクティブ1であるか否かを判断し(ステップs110)、アクティブ1であるときには、リニアフィーダ8(k)のリニアフィーダパン6(k)の搬送端6a(k)の被計量物20を供給ホッパ12(k)へ投入するための投入動作中であるとして、リニアフィーダパン6(k)の搬送端6aの被計量物20を検出する被計量物センサ7a(k)が、被計量物20を検出しているか否かを判断する(ステップs111)。
【0074】
ステップs111において、被計量物センサ7a(k)が被計量物20を検出しているときには、リニアフィーダパン6(k)の搬送端6aの被計量物20が、未だ供給ホッパ12(k)に投入されていないとして、ステップs108に移る。ステップs111において、被計量物センサ7a(k)が被計量物20を検出していないときには、リニアフィーダパン6(k)の搬送端6a(k)の被計量物20が、供給ホッパ12に投入され、被計量物センサ7aで搬送端6a(k)の被計量物20が検出されなくなったとして、リニアフィーダ8(k)の状態フラグをアイドルとし(ステップs112)、リニアフィーダ8(k)の駆動を停止してステップs108へ移る(ステップs113)。
【0075】
上記ステップs102でリニアフィーダ8(k)の状態フラグが、アイドルであって、ステップs103で投入フラグがオンしていないときには、第1振動状態による搬送で被計量物20の供給ホッパ12(k)への投入が完了し、リニアフィーダ8(k)が停止しているとして、ステップs114に移る。
【0076】
ステップs114では、リニアフィーダ8(k)のリニアフィーダパン6(k)の搬送端6a(k)の被計量物20を検出する被計量物センサ7a(k)が、被計量物20を検出しているか否か、すなわち、次の計量サイクルで供給ホッパ12(k)へ投入すべき次の被計量物20がリニアフィーダパン6(k)の搬送端6a(k)まで既に搬送されているか否かを判断する。
【0077】
ステップs114において、被計量物センサ7aによって、リニアフィーダパン6(k)の搬送端6a(k)の被計量物20を検出しているときには、次の被計量物20が、リニアフィーダパン6(k)の搬送端6a(k)まで既に搬送されているので、被計量物20の投入の要求があるまで待機すればよいとしてステップs108に移る。
【0078】
ステップs114において、被計量物センサ7a(k)が、被計量物20を検出していないときには、次の被計量物20が、リニアフィーダパン6(k)の搬送端6a(k)まで搬送されていないとして、リニアフィーダ8(k)の第2振動強度として、第1振幅強度よりも強い、すなわち、振動振幅が大きい第2振幅強度とするために第2パラメータにセットし(ステップs115)、リニアフィーダ8(k)の状態フラグを、第2振幅強度による第2振動状態であることを示すアクティブ2とし(ステップs116)、第1振幅強度より振幅強度の強い第2振幅強度でリニアフィーダ8(k)の駆動を開始し(ステップs117)、リニアフィーダパン6(k)上の被計量物20を、搬送端6aまで短時間で移送するための移送動作を開始してステップs108に移る。
【0079】
上記ステップs102でリニアフィーダ8(k)の状態フラグが、アイドルでなく、ステップs110でアクティブ1でないときには、ステップs118に移り、状態フラグがアクティブ2であるか否か、すなわち、リニアフィーダパン6(k)上の被計量物20を、第2振幅強度で搬送端6a(k)まで移送中であるか否かを判断し、アクティブ2でないときには、移送中でないとしてステップs108に移る。
【0080】
ステップs118において、リニアフィーダ8(k)の状態フラグがアクティブ2であって、リニアフィーダパン6(k)上の被計量物20を、通常より強い第2振幅強度で搬送端6aまで移送中であるときには、ステップs119に移り、リニアフィーダパン6(k)の搬送端6a(k)の被計量物20を検出する被計量物センサ7a(k)が、被計量物20を検出したか否かを判断する。
【0081】
ステップs119で被計量物20を検出していないときには、リニアフィーダパン6(k)の搬送端6a(k)まで被計量物20が到達していないとして移送を継続し、ステップs108に移る。
【0082】
ステップs119で計量物20を検出したときには、リニアフィーダパン6(k)の搬送端6a(k)まで被計量物20が到達したとして、リニアフィーダ8(k)の状態フラグをアイドルとし(ステップs120)、リニアフィーダ8(k)の駆動を停止してステップs108へ移る(ステップs121)。
【0083】
以上のようにして、供給ホッパ12が空となって投入フラグがオンしたときには、通常の振幅強度である第1振幅強度でリニアフィーダ8を駆動してリニアフィーダパン6の搬送端6aの被計量物20を供給ホッパ12へ投入し、リニアフィーダパン6の搬送端6aに、次の被計量物20が無いときには、第1振幅強度よりも振幅強度が強い第2振幅強度でリニアフィーダ8を駆動して、リニアフィーダパン6上の被計量物を、搬送端6aまで短時間で移送して、次の投入フラグのオンに備えるので、供給ホッパ12が空となって投入フラグがオンしたときに、リニアフィーダパン6の搬送端6aに被計量物20が無く、空の供給ホッパ12に被計量物20を供給できないといった事態を生じるのを少なくすることができる。
【0084】
これによって、供給ホッパ12が空であるために、供給ホッパ12から計量ホッパ13に被計量物を投入することができず、組合せ演算に参加できる計量ホッパ13の数が減って、組合せ精度が低下したり、被計量物の再投入等の制御を行うために、運転速度が低下するのを抑制することができる。
【0085】
また、この
参考例では、被計量物センサ7の検出出力の変化に基づいて、リニアフィーダ8の駆動を停止するようにしているので、リニアフィーダ8の駆動時間を、操作設定表示部11で設定する必要がない。
【0086】
この
参考例では、リニアフィーダ8の振動強度を、振動振幅によって規定したけれども、振動周波数で規定してもよく、あるいは、両者を組合せて規定してもよい。
【0087】
また、この
参考例では、リニアフィーダ8の振動によってリニアフィーダパン6の搬送端6aから供給ホッパ12へ排出供給する被計量物20の個数は、1個としたけれども、1個に限らず、複数個であってもよい。この場合には、被計量物センサ7aの検出出力の変化が複数回あったことによって、複数個の被計量物の排出を検出すればよい。
【0088】
この
参考例では、第1振動強度よりも強い第2振動強度は、1段階の振動強度のみであったけれども、第1振動強度より強い複数段階の振動強度としてもよい。すなわち、次の被計量物20をリニアフィーダパン6の搬送端6aへ移送する期間内において、第2振動強度を変化させてもよく、例えば、移送開始の初期は振動強度を強めにし、その後は、弱めにするようにしてもよい。
【0089】
(実施形
態)
図6は、本発明
の実施形態の
図1に対応する模式図であり、
図7は、
図6の実施形態の
図2に対応するブロック図であり、上述の
参考例に対応する部分には、同一の参照符号を付してその説明を省略する。
【0090】
ここでは、複数の各リニアフィーダパン6の搬送端6aにおける被計量物20をそれぞれ検出する複数の被計量物センサ7aを、第1被計量物センサ7aと称する。
【0091】
上述の
参考例では、リニアフィーダ8を駆動してリニアフィーダパン6の搬送端6aにおける被計量物20を供給ホッパ12へ排出供給した後、リニアフィーダパン6の搬送端6aに次の被計量物20が搬送されていないときには、リニアフィーダ8の振幅強度を強めて駆動し、リニアフィーダパン6上の被計量物20を、短時間で搬送端6aへ移送したけれども、例えば、被計量物20が、ピーマン等のように、表面の摩擦抵抗が大きく、滑りにくい物であるときには、トップコーン3上で偏在し、リニアフィーダパン6上に被計量物20が搬入されない、すなわち、リニアフィーダパン6上に被計量物20が存在しない場合も想定される。
【0092】
かかる場合に、リニアフィーダ8を通常の振幅強度より強めて駆動するのは、無駄に電力を消費することになる。
【0093】
そこで、この実施形態では、トップコーン3から複数の各リニアフィーダパン6へ被計量物20が供給される搬入端6b付近の被計量物20をそれぞれ検出する複数の第2被計量物センサ7bを設けている。
【0094】
第2被計量物センサ7bは、例えば、光電センサからなり、その検出領域の設定によって、リニアフィーダパン6の搬入端6b付近の比較的広い領域の被計量物20を検出するようにしている。
【0095】
第2被計量物センサ7bによって、リニアフィーダパン6の搬入端6b付近の被計量物20が検出されていれば、リニアフィーダ8を通常の振幅強度より強めて駆動すると、少なくとも搬入端6b付近の被計量物20は、搬送端6aまで短時間で移送することができるので、電力を無駄に消費することにはならない。
【0096】
図8は、この実施形態の
図5に対応するフローチャートであり、対応する処理には、同じステップ番号を付してその説明を省略する。
【0097】
リニアフィーダ8を通常の振幅強度である第1振幅強度で駆動してリニアフィーダパン6の搬送端6aにおける被計量物20を供給ホッパ12へ投入した後、すなわち、ステップs102でリニアフィーダ8(k)の状態フラグが、アイドルであって、ステップs103で投入フラグがオンしていないときには、ステップs114に移り、リニアフィーダ8(k)のリニアフィーダパン6(k)の搬送端6a(k)の被計量物20を検出する第1被計量物センサ7a(k)が、被計量物20を検出しているか否か、すなわち、次の被計量物20がリニアフィーダパン6(k)の搬送端6a(k)まで既に搬送されているか否かを判断する。
【0098】
この実施形態では、ステップs114において、第1被計量物センサ7a(k)が被計量物20を検出していないときには、ステップs114−2に移り、リニアフィーダ8(k)のリニアフィーダパン6(k)の搬入端6b(k)付近の被計量物20を、第2被計量物センサ7b(k)が検出しているか否かを判断する。
【0099】
このステップs114−2において、第2被計量物センサ7b(k)が、リニアフィーダパン6(k)の搬入端6b(k)付近の被計量物20を検出しているときには、リニアフィーダパン(k)上の被計量物20を、搬送端6a(k)へ短時間で移送するために、ステップs115以降の処理を行ない、リニアフィーダ8(k)の振動の振幅強度を、第1振幅強度よりも強い第2振幅強度で駆動する。
【0100】
また、ステップs114−2において、第2被計量物センサ7b(k)が、リニアフィーダパン6(k)の搬入端6b(k)付近の被計量物20を検出していないときには、ステップs108に移る。
【0101】
その他の構成は、上述の
参考例と同様である。
【0102】
なお、本発明の他の実施形態として、第2被計量物センサ7bは、リニアフィーダパン6の搬送端6a以外の全領域を検出できるように、その設置数を増やしてもよいし、搬送端6a以外の全領域を検出できるセンサを用いてもよい。