【文献】
Alcatel-Lucent, Alcatel-Lucent Shanghai Bell,"WLAN selection for simultaneous VoIMS and home routed services",3GPP TSG-SA WG2#97 S2-131751,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_97_Busan/Docs/S2-131751.zip>,2013年 5月21日
【文献】
Motorola Mobility, AT&T, Qualcomm Incorporated, Intel,"Selection of Active ISMP/ISRP Rule in Roaming Scenarios",3GPP TSG-SA WG2#96 S2-131488,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_96_San_Diego/Docs/S2-131488.zip>,2013年 4月12日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
3GPPベースのEPSネットワークへのWLANアクセスのためのユーザ装置UE(UE)によるWLANアクセスネットワークWLAN−AN選択のための方法であって、WLAN−AN(WLAN A、WLAN B、WLAN C)がS2a接続性を有するPLMNのリストを前記UEに提供することを備える、方法。
前記WLAN−ANが、前記WLAN−ANが認証用に使用可能なPLMNのリストに加えて、IEEE802.11uANQP情報として前記PLMNのリストを提供することを備える、請求項1に記載の方法。
前記WLAN−ANが、認証用かまたはS2a接続性用かあるいは両方用かを示すPLMNにつき2ビットを有する、PLMNの単一のリストを提供することを備える、請求項2に記載の方法。
前記UEが、IEEE802.11uANQPクエリを介して、前記WLAN−ANが特定のPLMNへのS2a接続性を有するかどうか要求することを備える、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
3GPPベースのEPSネットワークへのWLANアクセスのために、WLANアクセスネットワークWLAN−AN(WLAN A、WLAN B、WLAN C)がS2a接続性を有するPLMNのリストが提供されるように構成された、ユーザ装置UE(UE)。
前記WLAN−ANが認証用に使用可能なPLMNのリストに加えて、IEEE802.11uANQP情報として前記リストが提供されるように構成された、請求項5に記載のユーザ装置UE。
認証用かまたはS2a接続性用かあるいは両方用かを示すPLMNにつき2ビットを有する、PLMNの単一のリストを提供するように構成された、請求項6に記載のユーザ装置UE。
IEEE802.11uANQPクエリを介して、WLAN−ANが特定のPLMNへのS2a接続性を有するかどうか要求するように構成された、請求項5から7のいずれか一項に記載のユーザ装置UE。
アクセスポイントAPなどのWLANアクセスネットワークWLAN−AN(WLAN A、WLAN B、WLAN C)エンティティであって、3GPPベースのEPSネットワークへのWLANアクセスのために、前記WLAN−ANがS2a接続性を有するPLMNのリストをユーザ装置UEに提供するように構成された、WLAN−ANエンティティ。
前記WLAN−ANが認証用に使用可能なPLMNのリストに加えて、IEEE802.11uANQP情報として前記リストを提供するように構成された、請求項9に記載のWLAN−ANエンティティ。
認証用かまたはS2a接続性用かあるいは両方用かを示すPLMNにつき2ビットを有する、PLMNの単一のリストを提供するように構成された、請求項10に記載のWLAN−ANエンティティ。
【背景技術】
【0002】
モバイル通信ネットワークおよびシステムの詳細な説明は、特に、3GPP(第三世代パートナーシッププロジェクト)などの標準化団体により発行された技術仕様などの文献において見出すことができる。
【0003】
一般的に、パケットモバイル通信システムにおいて、ユーザ装置(UE:User Equipment)は、パケットデータネットワーク(PDN)接続サービスを提供するモバイルネットワークにアクセスすることができる。モバイルネットワークは通常、アクセスネットワーク(AN)によりアクセスされるコアネットワーク(CN)を備える。CNは一般に、とりわけ、外部PDN(通常はIPネットワーク、たとえばインターネット、イントラネット、または事業者IPネットワーク、たとえばIMSネットワーク)とインターフェースするPDNゲートウェイ(PDN−GW)と呼ばれるモビリティアンカーポイントを備える。モバイルネットワーク上でUEおよびPDN/IPネットワークの間に確立されたPDN接続を用いて、様々なIPベースのユーザサービスまたはアプリケーションにアクセスすることができる。
【0004】
パケットモバイル通信システムの一例は、進化型パケットシステム(EPS:Evolved Packet System)である。EPSネットワークは、CN(進化型パケットコア(EPC:Evolved Packet Core)と呼ばれる)を備え、CNは、3GPPアクセスネットワーク(3GPP AN)たとえばE−UTRAN、ならびに非3GPPアクセスネットワーク(非3GPP AN)たとえば特にWLANアクセスネットワーク(WLAN−AN)によりアクセス可能であり、これは以下でより詳細に検討することにする。
【0005】
EPCへのWLANアクセスは、特に3GPP TS23.402に示されている。信頼できるWLANアクセスネットワークおよび信頼できないWLANアクセスネットワークの間の区別は、特に3GPP TS23.402および3GPP TS33.402で紹介されている。3GPP TS23.402に記載のように、信頼できるWLANアクセスネットワークは、EPC内のPDN−GWとのS2aインターフェースと呼ばれるインターフェースを介してEPCにアクセスできることがある。
【0006】
EPCへの信頼できるWLANアクセスのためのローミングアーキテクチャの例が、3GPP TS23.402から抜粋された
図1(ホーム経由(Home Routed)の場合)および
図2(ローカルブレークアウトLBOの場合)で想起される。これらのローミングアーキテクチャでは、UEは、そのユーザはホームPLMN(HPLMN:Home PLMN)に加入しているが、在圏PLMN(VPLMN:Visited PLMN)にローミングしている。ホーム経由の場合、信頼できるWLANアクセスネットワークは、S2aインターフェースを介してHPLMN内のPDN−GWにアクセスすることができる。LBOの場合、信頼できるWLANアクセスネットワークは、S2aインターフェースを介してVPLMN内のPDN−GWにアクセスすることができる。ホーム経由サービスとも呼ばれる特定のユーザサービスは、HPLMN内のPDN GWの使用を必要とすることがある一方で、LBOベースのサービスとも呼ばれる他のサービスは、VPLMN内のPDN GWの使用を必要とすることがある。ホーム経由サービスの例には、企業VPN、HTTPS銀行取引などが含まれることがある。LBOベースのサービスの例には、ボイスオーバーIMSなどが含まれる。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の様々な実施形態および/または態様を、3GPPベースのEPSネットワークへのWLANアクセスのための例として、以下より詳細に説明することにする。しかしながら、本発明の実施形態がこの例に限定されず、3GPPベースか非3GPPベースかにかかわらず、他のモバイルネットワークに具体的に適用できることは理解されたい。
【0015】
端末(UE)は、3GPP無線アクセス技術(たとえばGERAN、UTRAN、E−UTRAN)ならびに非3GPPネットワークたとえばWLANを介して、モバイルコアネットワークたとえばEPCにアクセスすることができる。UEは、双方のアクセス技術によって同時に、またはUEの能力に依存せずにEPCにアクセスすることができる。これは、3GPP TS23.402および24.302に記載されている。UEは、いくつかのIPフローを同時に扱うことができ、一部のIPフローはWLANアクセスを使用し、他は3GPPアクセス技術を使用する。
【0016】
MOBIKEがサポートされていない場合のVPNアクセス(たとえば、企業ネットワークへのアクセス)、ボイスオーバーIP(VoIP)、HTTPSセッション(たとえば銀行取引)などのデータサービスは、サービス継続性を必要とする。サービス継続性は、(UEが3GPPカバレッジから外れることが理由で、または、UEもしくはネットワークがIPフローを移動させると決定したことが理由で)対応するIPフローがWLANアクセスおよび3GPPアクセスの間で移動される際に、同一のIPアドレスを維持する場合にのみ、保証することができる。したがって、UEがIPアドレス保存を必要とするデータサービスのために3GPPアクセスを使用する場合、EPC内のPDN GWへのアクセスが必要となり、これはIPアドレスがPDN GWまたはその向こう側のエンティティにより割り当てられ、そのPDN GWはモビリティに関するアンカーポイントであるためである。これが意味するのは、IPフローがWLANアクセスに移動される場合、ユーザデータがWLANアクセスおよびPDN GWの間で搬送可能であること、すなわちWLANアクセスおよびPDN GWの間の接続性が可能であること(言い換えれば、S2aインターフェースがローカルWLANアクセスおよびPDN GWの間に設定可能であること)をUEは確認しなければならないということである。したがって、UEがWLANアクセスを選択する場合に、サービスがアクセスすると予想されるPLMN内のPDN GWへの接続性をWLANが有することを確認しなければならない。
【0017】
EPC内のPDN GWへのアクセスを必要とする他のデータサービスも存在し、たとえばペアレンタルコントロールを伴うホーム経由サービス、またはホームモバイル事業者サービスプラットフォームにより提供されるいくつかのサービスがある。
【0018】
ローミングする場合、3GPP標準およびGSMA勧告に従って、VoIPなどのサービスは、UEが登録されている在圏PLMN内のPDN GWを介してルーティングされる。一方、VPNアクセスまたはHTTPSセッションなどの他のサービスは、UEのホームPLMN内のPDN GWを介してルーティングされ得る。
【0019】
これは、ローミングしているUEが、HPLMN内のPDN GWとのPDN接続とVPLMN内のPDN GWとのPDN接続とを同時に有し得ることを意味する。
【0020】
まとめると、
・3GPPおよびWLANの間のIPアドレス保存は、WLANアクセスおよびPDN GWの間の接続性が可能である(言い換えれば、S2aインターフェースをWLANアクセスおよびPDN GWの間に設定可能である)ことを必要とする。
・IPアドレス保存は、ローミングする場合も、3GPP VPLMNおよびWLANの間に保証されなければならない。
・これまで3GPPは、3GPPおよびWLANの間のIPアドレス保存がVoIP(VoIMS)に対して機能することを確認すること、すなわちPDN GWがVPLMN内にある場合(いわゆるLBO−ローカルブレークアウト−モード)に焦点を合わせてきた。
・一つの問題は、ローミングしているUEが、HPLMN内のPDN GWとのPDN接続(ホーム経由モード、たとえばHTTPSセッションまたはVPNアクセス用)と、VPLMN内のPDN GWとのPDN接続性(LBOモード、たとえばVoIP用)とを同時に有し得ることである。
【0021】
既存の3GPPまたはWiFiアライアンス(WFA)の仕様では、UEが、WLANが自身のホームPLMNのPDN GWへの接続性を有するかを認識する方法がない。
【0022】
3GPP標準において、WLANを選択するメカニズムがTS23.234および24.234に記載されているが(I−WLAN選択)、このメカニズムは何らかの形で大きな修正を要するものと考えられており、ANDSFを用いる他のメカニズムが3GPP標準化団体で検討中であり、TR23.865に記載されている。
【0023】
本発明の諸実施形態では、UEがVoIPを用いると予想される場合にWLANを選択するのに在圏ANDSF(V−ANDSF:Visited ANDSF)を用いることが提案され、この理由はVPLMNが、そのPLMNのWLANアクセス、またはそのWLANパートナーのうちの1つのWLANパートナーのWLANアクセスがVPLMN PDN GWにアクセス可能か否かを認識するように簡単に構成可能であるためである。
【0024】
一解決方法は、以下のように、UEのホームPLMN内のPDN GWを介してルーティングされるサービスをサポートするように機能することができる:ホームANDSF(H−ANDSF)も同様に、ホームPLMN内のPDN GWとの接続性を有する全てのWLANを全ての外国のPLMN(foreign PLMN)において認識するように構成することができる。そしてUEは、以下の二組のANDSFポリシーを混合させることになる:
・VPLMNのPDN GWがS2a接続性を確立可能なWLAN ANを参照するV−ANDSFポリシー
・HPLMNのPDN GWがS2a接続性を確立可能なWLAN ANを参照するH−ANDSFポリシー
この種の解決方法の問題は以下である:
・UEがV−ANDSFポリシーおよびH−ANDSFポリシーの双方を用いて双方の条件を満たすWLANを発見するための潜在的な複雑性
・ローミングパートナーの全てのWLANに対する設定が必要となり得るH−ANDSFにおける複雑なOAM
重く、最新でない設定を回避するために、そのような解決方法は、WLANごとに別個にではなく、WLANの組、たとえば「ローミングコンソーシアム(roaming consortium)」のもの、または同一の「SSID」をブロードキャストするものに対して、H−ANDSFの設定が必要となるように改良することができる。3GPP事業者が「ローミングコンソーシアム」とのローミング契約を有する例示的な配備が、3GPP TR23.865から抜粋された
図3に示されている。しかしながら、「ローミングコンソーシアム」の一部のWLANは、HPLMNのPDN GWへの接続性を有することがあるが、その他は有さない。したがって、H−ANDSFはこの問題を解決するのに使用することができない。
【0025】
TS24.234の附属書Aにおいて、PLMNのリストをWLANアクセスによりUEへIEEE標準802.11u−2011汎用コンテナ(ANQP)を用いて送信できることが示されている。しかしながら、このPLMNのリストは、認証目的でアクセス可能な3GPP AAAプロキシサーバに対応するものであり、WLANアクセスがS2aインターフェースをサポートするHPLMNのリストに対応するものではない。
【0026】
本発明の実施形態は、以下のアイデアのうちの1つまたは複数に基づいている:
【0027】
− WLANアクセスがUEのHPLMNとのS2aインターフェースをセットアップできるかについての情報をUEに提供すること。これは、
図4のシステムアーキテクチャの一例に示されている。この情報は、
○ WLANアクセスがPDN GWとの接続性を有するPLMNのリストとして送信することができる(WLANアクセスがこれらのPLMNのPDN GWとのS2aインターフェースをサポートする)。
○ あるいはUEは、WLANが特定のPLMNのPDN GWへの接続性を有するかを、そのPLMNの識別子をネットワークに提供することで、(たとえばIEEE802.11ANQPクエリを介して)ネットワークに要求することができる。
【0028】
− 候補WLANのリストをUEのホームPLMN内のPDN GWへの接続性を有するものに制限することで、UEにおけるWLAN選択アルゴリズムを拡張すること。
【0029】
− 「HPLMN PDN GWアクセスが必要である」かについてのインジケーションを用いて(ANDSFまたは他の手段で)UEを設定すること。この情報は:
○ H−ANDSFによりUEに設定されたグローバルインジケータ(global indicator)「HPLMN PDN GWアクセスが必要である」とすることができる。
○ あるいはUEを、APNごとに「このAPNはHPLMNのPDN GWを使用し得る」かについて設定することができる。
【0030】
− 候補WLANのリストをUEのホームPLMN内のPDN GWへの接続性を有するものに制限するための条件として、UEにおいて前記インジケーションを使用すること。以下のテキストは、「HPLMN PDN GWアクセスが必要である」によってUEが設定される場合の、UEの動作に関するより詳細な実施形態を提供する:
○ 条件「HPLMN PDN GWアクセスが必要である」は、以下の場合に適用が想定される
・ グローバルインジケータ「HPLMN PDN GWアクセスが必要である」がUEに設定されている場合
・ または、UEがPDN接続を起動したAPNの少なくとも1つに対する「このAPNはHPLMNのPDN GWを使用し得る」というインジケーションによってUEが設定される場合
○ セッション継続を許可するWLANを優先するようにUEが構成される場合、UEはまず、V−ANDSFポリシーにより参照されるWLANアクセスを検討する。(このメカニズムは、現在3GPP SA2で議論されており、TR23.865に文書化されている)。
○ これらのWLANアクセスにわたって、UEは、WLANアクセスが自身のHPLMN内のPDN GWとのS2aインターフェースを通してのPDN接続性をセットアップできるかについての情報を取得する。インジケーションが否定的である場合、そのWLANアクセスは、UEによるWLAN AN選択の候補としてこれ以上検討されない。
【0031】
以下の説明は、問題の例示的な説明(「問題の記述」)と、本発明の実施形態による例示的解決方法の説明(「解決方法の説明」)とを含む。
【0032】
問題の記述
3GPP TR23.865に記載の解決方法#3および#4では、UEは、ローミングする場合に、「HPLMNにより提供されるWLANを優先する」または「HPLMNにより提供されるWLANを優先しない」ように構成されている。UEがHPLMNにより提供されるWLANを優先しないように構成されている場合、UEは、VPLMNにより提供される規則から「アクティブな」ANDSF ISRP規則を選択する(V−ANDSF)。これにより、IPアドレスの保存を必要とするサービスに対してローカルブレークアウトシナリオにおけるシームレスな継続性を提供することができる:そのようなサービスの一例は、VoIMSである。これは主に、VPLMNのみが、TWANが自身のPDN GWの一部へのS2a接続性を提供することを保証できるためである。
【0033】
UEは、主にNSWOサービスに対して、HPLMNにより提供されるWLANを優先するように構成される。他方、IPアドレスの保存を必要とするサービスも存在する:企業VPN、https銀行取引などは一部の例である。HPLMNは、どのWLANがそのPDN GWとの直接接続性を有しているかを認識しているはずであるので、一つの解決方法は、HPLMNにより提供されるWLANを優先するようにUEを構成することであろう。
【0034】
しかしながら、VoIMSと、IPアドレス保存を伴うホーム経由サービス、たとえば企業VPNおよびhttps取引とを同時に提供することを事業者が望むと予想される。一解決方法が、以下に提案される。
【0035】
解決方法の説明
概観
V−ANDSFにより、VPLMN内の1つまたは複数のPDN GWとのS2a接続性を有するWLANのリストを選択することが可能となる。しかしながら、そのリスト内の任意のWLANがHPLMN内の1つまたは複数のPDN GWとの接続性を有することを保証せず、これはVPLMNがそのことを認識していないためである(特に、そのリスト内の一部のWLANが、VPLMN自体によってではなく、そのパートナーの1つにより運用される場合)。
【0036】
したがってUEに、V−ANDSFにより提供されるリスト内のどのWLANが、自身のHPLMN内のPDN GWへの接続性を有するかを認識させる必要がある。これは、たとえば WLANが認証用に使用可能なPLMNの既存のリストに加えて、WLANがPDN GW(S2a)接続性を有するPLMNのリストを提供するように、ANQP情報を拡張することで可能であり、TS24.234附属書Aに示されている(IEEE標準802.11u(TM)−2011汎用コンテナを使用)。これは、PLMNの別個のリストとして、または、認証用か、PDN GW接続性用か、あるいは両方用かを示すPLMNにつき2ビットを有するPLMNのリストとして、符号化することができる。あるいはUEは、ANQPクエリを介して、特定のPLMNに接続性を有するかをWLANに要求することができる。これは、ステージ3の事項(stage 3 matter)である。
【0037】
そしてUEは、VPLMNおよびHPLMNとの接続性を有するWLANを選択できるようになり、これにより、LBOベースのVoIMSに対してIPアドレスの保存が保証され、同時のホーム経由サービスが可能となる。
【0038】
「解決方法#3」および「解決方法#4」への適用性
1)WLAN選択アルゴリズム
ANDSF規則がUEに適用されると仮定する。
【0039】
解決方法#3では、ANDSFにより提供されるWLANのリストは、ISRPアクティブ規則に「最良」適合するWLANにより構成される。先験的に、このリスト内のWLANがUEのHPLMNへの接続性を有することが保証されておらず、これはISRP規則がそのPLMNを考慮していないためである。
【0040】
解決方法#4では、ANDSFにより提供されるWLANのリストは、アクティブなISRP規則に適合する全てのWLANにより構成され、PLMN選択がその後に処理され、これによりUEは、HPLMNに(認証目的のみで)接続性するWLANを最大優先度のPLMNとして選択することが可能となる。しかしながら、PLMN選択処理は、HPLMN内のPDN GWとの接続性と関連がない。
【0041】
HPLMNのPDN GWへの接続性を有するWLANを選択するためには、UEがWLANリストをHPLMN内のPDN GWとの接続性を有するものに制限することが必要となる。また、これはPLMN選択処理の「前に」行われなくてはならない。
【0042】
IFOMまたはMAPCONのための拡張ISRPフロー分配規則の一例を挙げる:
・アクセス優先度1:WLAN、任意のSSID、レルム(realm)=「example1.com」
・アクセス優先度2:3GPPアクセス
・アクセス優先度3:WLAN、任意のSSID、レルム=「example2.com」
【0043】
ISRP規則に適合するWLANのリストは、WLANレルム「example1.com」およびWLANレルム「example2.com」である。WLANレルム「example2.com」のみがUEのHPLMN内のPDN GWにアクセスできると仮定する。
【0044】
無変更の解決方法#3では、「最良」適合はWLANレルム「example1」となる。しかしながら、これはHPLMN PDN GWにアクセスできない。したがって、解決方法#3は、以下のように拡張されるべきである:
1.第1に(無変更)、ISRP規則に「単純に」適合する全てのWLANを選択する
2.第2に(拡張)、(たとえば、拡張ANQP情報を調べるなどして)UEのHPLMN内のPDN GWにアクセスできない全てのWLANをこのリストから除去する
3.第3に(無変更)、それらの中で「最良」適合を発見する。
【0045】
解決方法#4では、拡張はほぼ同様となる:
1.第1に(無変更)、ISRP規則に適合する全てのWLANを選択する
2.第2に(拡張)、(たとえば、拡張ANQP情報を調べるなどして)UEのHPLMN内のPDN GWにアクセスできない全てのWLANをこのリストから除去する
3.第3に(無変更)、認証目的でPLMN選択を行う。
【0046】
2)VPLMNおよびHPLMNの双方におけるIPアドレス保存のためにWLANを選択しなくてはならないことをUEに通知する方法
既存のメカニズムは、「HPLMNにより提供されるWLANを優先する」かまたは「HPLMNにより提供されるWLANを優先しない」ように(ホームオペレータまたはユーザにより)UEを構成することに依存している。LBO(ローカルブレークアウト)の場合においてIP保存を保証するためには、UEは「HPLMNにより提供されるWLANを優先しない」ように構成されることになる。しかしながら、ホームオペレータが(たとえば、IPアドレス保存を伴う)ホーム経由サービスも必要とする場合、UEが「HPLMNにより提供されるWLANを優先しない」ように構成される場合のために追加の構成を設ける必要がある。この追加のUE構成フラグは、2つの値を取り得る:
− 「HPLMN PDN GWアクセス不要」:この場合、WLAN選択アルゴリズムは上記のステップ1および3を備える。
− 「HPLMN PDN GWアクセス必要」:この場合、WLAN選択アルゴリズムは上記のステップ1、2および3を備える。
【0047】
一態様では、モバイルネットワークPLMNへのアクセスのためのユーザ装置UEによるWLANアクセスネットワークWLAN−AN選択のための方法が提供される。
【0048】
様々な実施形態が提供され、これらは単独または組み合わせで、様々な組み合わせに従って用いることができる。
【0049】
一実施形態では、前記選択は、在圏PLMN VPLMNにローミングしており自身のホームPLMN HPLMN内のパケットデータネットワークゲートウェイPDN−GWを必要とするUEに対して、接続性情報と呼ばれる、前記選択に関するWLAN−AN候補の前記HPLMN内の少なくとも1つのPDN−GWへの接続性に関する情報に基づいて、前記HPLMN内の少なくとも1つのPDN−GWへの接続性を有するWLAN−ANを選択することを含む。
【0050】
一実施形態では、前記方法は、
前記UEに前記接続性情報を提供すること
を備える。
【0051】
一実施形態では、前記方法は、
候補WLAN−ANが、前記候補WLAN−ANが少なくとも1つのPDN−GWとの接続性を有するPLMNのリストを含む接続性情報を前記UEに提供すること
を備える。
【0052】
一実施形態では、前記方法は、
前記UEが候補WLAN−ANに接続性情報を要求することであって、前記WLAN−ANが特定のPLMN内の少なくとも1つのPDN−GWへの接続性を有するかどうか要求することを含む、要求すること
を備える。
【0053】
一実施形態では、前記方法は、
前記UEが候補WLAN−ANに接続性情報を要求することであって、UEからWLAN−ANへのシグナリングによって、前記WLAN−ANが特定のPLMN内の少なくとも1つのPDN−GWへの接続性を有するかどうか要求することを含む、要求すること
を備える。
【0054】
一実施形態では、前記方法は、
前記UEが候補WLAN−ANに接続性情報を要求することであって、IEEE802.11uANQPプロトコルによって、前記WLAN−ANが特定のPLMN内の少なくとも1つのPDN−GWへの接続性を有するかどうか要求することを含む、要求すること
を備える。
【0055】
一実施形態では、前記方法は、
候補WLAN−ANが、前記WLAN−ANが特定のPLMN内の少なくとも1つのPDN−GWへの接続性を有するかを含む、接続性情報の要求に応答すること
を備える。
【0056】
一実施形態では、前記方法は、
候補WLAN−ANが、IEEE802.11uANQPプロトコルによって、前記WLAN−ANが特定のPLMN内の少なくとも1つのPDN−GWへの接続性を有するかを含む接続性情報の要求に応答すること
を備える。
【0057】
一実施形態では、前記方法は、
HPLMN内の少なくとも1つのPDN−GWとの接続性が必要であるかについてのインジケーションを用いて前記UEを構成すること
を備える。
【0058】
一実施形態では、前記方法は、
HPLMN内の少なくとも1つのPDN−GWとの接続性が必要であるかについてのインジケーションを用いて前記UEを構成することであって、前記インジケーションが、HPLMN内のホームアクセスネットワーク発見および選択機能H−ANDSFによりUEに設定されたグローバルインジケータを含む、構成すること
を備える。
【0059】
一実施形態では、前記方法は、
HPLMN内のPDN−GWが必要であるかについてのインジケーションを用いてアクセスポイント名APNごとに前記UEを構成すること
を備える。
【0060】
一実施形態では、前記方法は、
前記UEが、前記接続性情報に基づいて候補WLAN−ANのリストを前記HPLMN内の少なくとも1つのPDN−GWとの接続性を有する候補WLAN−ANに制限すること
を備える。
【0061】
一実施形態では、前記方法は、
前記UEが、候補WLAN−ANのリストを前記HPLMN内の少なくとも1つのPDN−GWとの接続性を有する候補WLAN−ANに制限するための条件として、HPLMN内のPDN−GWが必要であるかについてのインジケーションを用いること
を備える。
【0062】
一実施形態では、前記方法は、
VPLMN内の少なくとも1つのPDN−GWとの接続性を経由したセッション継続を許可する候補WLAN−ANのリストを取得した前記UEが、WLAN−ANおよびUEの間のシグナリングによって、前記WLAN−ANが前記HPLMN内の少なくとも1つのPDN−GWとの接続性を有するかを含む接続性情報を取得し、前記情報が否定的である場合に、前記UEが、前記選択に関する候補WLAN ANとして前記WLAN−ANをこれ以上考慮しないこと
を備える。
【0063】
他の実施形態を、上記の説明に基づいて提供することができる。
【0064】
他の態様では、本発明の実施形態による方法の関連ステップを実行するように構成された様々なエンティティが提供され、前記エンティティは、具体的には(排他的ではないが):ユーザ装置UE、WLANアクセスネットワークエンティティたとえばアクセスポイントAPを含む。
【0065】
上記の様々な方法のステップが、プログラムされたコンピュータにより実施可能であることは、当業者であれば容易に認識するであろう。本明細書では、いくつかの実施形態はまた、機械可読またはコンピュータ可読であり機械実行可能またはコンピュータ実行可能な命令のプログラムを符号化するものであって、前記命令が前記上述の方法のステップの一部または全部を実施する、デジタルデータ記憶媒体などのプログラム記憶デバイスを含むものとする。プログラム記憶デバイスは、たとえば、デジタルメモリ、磁気記憶媒体たとえば磁気ディスクおよび磁気テープ、ハードドライブ、または任意選択で光学的可読デジタルデータ記憶媒体とすることができる。実施形態はまた、上述の方法の前記ステップを実施するようにプログラムされたコンピュータを含むものとする。