(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記管腔面および前記第2シールド反管腔側面は、前記ハブと前記第2シールドとの間の相対回転を可能にするように、協働する第2ねじ山要素を有して形成される、請求項3に記載の安全ペンニードルアセンブリ。
前記初期状態では、前記第2シールド側壁の前記基端部が前記ニードルの前記基端部の末端側に位置づけられつつ、前記第2シールドが前記ハブに対して位置づけられた状態で、前記協働する第2ねじ山要素は、ねじ係合状態にある、請求項4に記載の安全ペンニードルアセンブリ。
前記初期状態では、前記第2シールド側壁の前記基端部が前記ニードルの前記基端部の基端側に位置づけられつつ、前記第2シールドが前記ハブに対して位置づけられた状態で、前記協働する第2ねじ山要素は、ねじ係合状態にある、請求項4に記載の安全ペンニードルアセンブリ。
前記シールド側壁の前記末端部が前記ニードルの前記末端部の末端側に位置づけられた状態で前記シールドを前記ハブに対してロックするロック手段をさらに備える、請求項1に記載の安全ペンニードルアセンブリ。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、対象発明にしたがって形成された安全ペンニードルアセンブリの、初期状態での、斜視図である。
【
図2】
図2は、初期状態での
図1の安全ペンニードルアセンブリの概略図である。
【
図3】
図3は、対象発明で使用可能なハブの部分断面図である。
【
図4】
図4は、対象発明で使用可能な異なる回転抵抗機構を示す。
【
図5】
図5は、対象発明で使用可能な異なる回転抵抗機構を示す。
【
図6】
図6は、対象発明で使用可能な異なる回転抵抗機構を示す。
【
図7】
図7は、対象発明で使用可能な異なる回転抵抗機構を示す。
【
図8】
図8は、注射器本体に取り付けられた使用準備状態の安全ペンニードルアセンブリの斜視図である。
【
図9】
図9は、使用準備状態の
図8の安全ペンニードルアセンブリの概略図である。
【
図10】
図10は、対象発明にしたがって形成された安全ペンニードルアセンブリの、使用後状態での、概略図である。
【
図11】
図11は、異なるシールド構成を用いた、対象発明にしたがって形成された安全ペンニードルアセンブリの概略図である。
【
図12】
図12は、ニードルの基端部用の第2シールドを利用する、対象発明にしたがって形成された安全ペンニードルアセンブリの概略図である。
【
図14】
図14は、ニードルの基端部が露出される初期状態にある、
図12の安全ペンニードルアセンブリの断面図である。
【
図16】
図16は、対象発明にしたがって形成された安全ペンニードルアセンブリの、パッケージ状態での、概略図である。
【
図17】
図17は、対象発明で使用可能なキャップまたはプラグを示す。
【
図18】
図18は、対象発明で使用可能なキャップまたはプラグを示す。
【
図19】
図19は、対象発明で使用可能なキャップまたはプラグを示す。
【
図20】
図20は、対象発明で使用可能なキャップまたはプラグを示す。
【
図21】
図21は、対象発明で使用可能なスナップ方式のキャップを示す。
【
図22】
図22は、対象発明で使用可能なスナップ方式のキャップを示す。
【
図23】
図23は、対象発明で使用可能なエンドキャップを示す。
【
図24】
図24は、対象発明で使用可能なエンドキャップを示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図面に関して、安全ペンニードルアセンブリ10が示され、それは概してハブ12、ニードル14、および、シールド16を含む。安全ペンニードルアセンブリ10は、様々な注射器本体I上に取り付けられるために形成され、ペン注射器との使用に特に適する。
【0010】
ハブ12は、内側管腔面22および外側反管腔側面24を有する管腔20および基端側開口部23を定める管状側壁18を含む。横壁26は、管腔20の少なくとも一部を覆うように、側壁18から横断的に延在する。好ましくは、横壁26は、管腔20を完全に覆う。管腔面22は、注射器本体I上にハブを取り付けるための特徴28を有して形成される。好ましくは、取付特徴28は、注射器本体Iの協働するねじ山とのねじ係合のために形成されたねじ山要素である。当業者によって理解されるように、特徴28は、機械的ロック要素(バイオネット型ロック要素、スナップ可能ロック要素)および/または表面構成のような、付加的なまたは異なる特徴を含むことができ、摩擦嵌合、例えば、ルアー構成を含むことができる。
【0011】
ニードル14は、接着剤またはインサート成型を含む、既知の任意の技術を用いて横壁26に固定される。
図3に最もよく示されているように、ニードル14は、患者への挿入のために形成された末端部30および基端部32を含む。管腔34は、末端部30と基端部32との間に延び、末端部30と基端部32と連通状態にある。ニードル14は、末端部30が横壁26の末端側に位置づけられ、基端部32が横壁26の基端側に位置づけられるように、固定される。
【0012】
シールド16は、概して管状であり、基端部38と末端部40との間に延在するシールド側壁36を含む。シールド側壁36は、
図2に示されるように、ハブ12を少なくとも部分的に覆うようにはまり込むように形成される。シールド側壁36は、内側シールド管腔面44および外側シールド反管腔側面46を有するシールド管腔42を定める。シールド側壁36の基端部38は、基端側開口部48を定め、そこにはハブ12が入れ子式に受け入れられ、末端部40は、以下に説明されるように、ニードル14のそれを通しての通過を可能にするのに十分な大きさに形成された末端側開口部50を定める。
【0013】
ハブ12の反管腔側面24およびシールド管腔面44は、ハブ12とシールド16との間の相対回転を可能にする協働するねじ山要素52、54を有して形成される。
【0014】
初期状態において、
図1および
図2に示されるように、シールド16は、シールド側壁36の末端部40がニードル14の末端部30の末端側に位置づけられた状態で、ハブ12に対して位置づけられる。したがって、ニードル14は、初期状態では、シールド16によって覆われている。
【0015】
ハブ12およびシールド16は、ハブ12とシールド16との間の相対回転、特に初期状態からの相対回転を妨げる回転抵抗機構56を有して構成されている。回転抵抗機構56は、少なくとも閾値量のトルクがハブ12とシールド16との間に加えられたとき、ハブ12とシールド16との間の相対回転を可能にするように、乗り越えられることができる。閾値量のトルクは、注射器本体I上に安全ペンニードルアセンブリ10を取り付けるために必要とされるトルク量よりも大きくあるべきである。
【0016】
回転抵抗機構56は、当業者によって理解されるように、様々な機構で提供されることができる。例えば、
図4に示されるように、回転抵抗機構56は、接着、溶接および/または融着によって形成された固定部58の1つ以上のポイントによって定められることができる。固定部58のポイントは、ハブ12周りに連続的であっても不連続的であってもよい。ハブ12とシールド16との間への閾値量のトルクの印加で、固定部58のポイントは、破られるか、さもなければ、折れることがもたらされることができる。固定部58の1つ以上のポイントは、例えば射出成型により、ハブ12および/またはシールド16と一緒に一体的に形成された部分によって定められることも可能である(
図5)。例えば、(点線で示されている)薄肉または脆弱部および/または穴60のような固定部58の1つ以上のポイントを提供することにより、または固定部58のポイント間の中間において他の切れ目を提供することにより、ハブ12およびシールド16は、ハブ12とシールド16との間に閾値量のトルクが加えられることに基づいて機能しなくなるように構成された固定部58の1つ以上のポイントと一緒に一体的に形成されることができる。
【0017】
回転抵抗機構56は、トルクの増加量がより高摩擦のエリアまたは機械的コンビネーションに打ち勝つように必要とされる、摩擦または機械的構成によっても成し遂げられることができる。例えば、協働するねじ山要素52、54の選択部分62(
図6)は、例えば、より大きな面積の相互作用、より深いねじ山接触などにより、より高摩擦の係合を有するように形成されることができ、この係合においては、ハブ12とシールド16との間における閾値量のトルクの適用によってより高摩擦の係合が打ち負かされることができる。例えば、選択部分62は、協働するねじ山要素52、54の周囲部分よりもより狭いねじ山を定めることができる。このように、部分62は、協働するねじ山要素52、54の周囲部分よりもよりしっかりした係合状態にある。十分なトルクの適用に基づく、回転移動で、部分62は、離れるように外れ、隣接した広いねじ山と係合するように回転し、それにより、部分62間での係合の初期の締まりを緩める。
【0018】
協働するロック要素64(
図7)は、例えばスナップデテントのような、機械的相互接続としての機能を果たすように提供されることもできる。十分なトルクの適用で、協働するロック要素64は、例えばスナップデテントのスナップリリースのように、外されることができる。当業者に理解されるように、回転抵抗機構56に対してここで説明された様々な構成は、単独でまたは様々な組み合わせで用いられることができる。
【0019】
使用中、
図8を参照して、安全ペンニードルアセンブリ10は、シールド16の操作で、注射器本体I上に取り付けられる。特徴28が注射器本体Iの協働する特徴66に係合することをもたらすように、回転力は、安全ペンニードルアセンブリ10に加えられる。回転抵抗機構56に打ち勝つために必要とされる閾値トルクが注射器本体I上に安全ペンニードルアセンブリ10を取り付けるために必要とされるトルクよりも大きいとき、シールド16に加えられるトルクは、ハブ12に直接的に伝えられて、シールド16とハブ12とが一緒に回転する。ハブ12が注射器本体I上に完全に取り付けられ、シールド16へのトルクの継続した適用があるとき、回転抵抗機構56は打ち負かされ、シールド16とハブ12との間の相対回転が成し遂げられることができる。協働するねじ山要素52、54は、ニードル14の末端部30の露出を可能にするように、取り付けの間、ハブ12に対するシールド16の基端側への移動を可能にするように構成される。好ましくは、ねじ山の形式の特徴28は、ただ1つの方向におけるユーザーによる回転が、注射器本体I上への安全ペンニードルアセンブリ10の取り付けおよびハブ12に対するシールド16の基端側への移動の両方を成し遂げることを可能にするように、協働するねじ山要素52、54と同じ角度方向を有する。
【0020】
図8および
図9を参照して、シールド16の基端側への移動で、ニードル14、特に末端部30は、末端側開口部50を通して露出されることになり、使用可能な状態になる。シールド16はそれが完全に底に当たるまで回転されるとよい。ハブ12に対するシールド16の移動の程度を制御するために、停止部が提供されてもよい。
図8および
図9を参照して、肩部68がシールド側壁36に定められ、それはハブ12に対するシールド16の十分な基端側への移動に基づいてハブ12に対して衝突して係合するように形成されるとよい。
図8および
図9に特に示されるように、肩部68は、大径基端側部分70と小径末端側部分72との間のシールド側壁36における移行部を定めることができる。代替的に、
図11に示されるように、基端側部分70および末端側部分72は、概ね同じ直径を有して形成されることができ、肩部68はシールド側壁36から内側に突出することができる。
【0021】
図10に示されるように、使用後、シールド16は、シールド状態に、ハブ12に対して末端側にシールド16を移動させるように、逆方向に回転することをもたらされる。ロック機構74が提供され、それはシールド位置においてハブ12に対してシールド16をロックするとよい。ロック機構74は、協働するスナップまたは傾斜要素であり得、それはそれを越える一方向回転を可能にし、逆回転に対する抵抗を有する。当業者に理解されるように、様々な構成が利用されることができる。
【0022】
図1および
図2に示されるように、初期シールド状態からの両移動を可能にし、
図10に示されるように、ロックシールド状態を成し遂げるために、ロック機構74は、ハブ12に対して、シールド16と係合されるように構成され、初期状態においてシールド16の位置の末端側に位置付けられるとよい。さらに特に、ロック機構74は、回転抵抗機構56の末端側に位置付けられるとよい。したがって、使用状態から使用後状態へのシールド16の移動で、回転抵抗機構56はバイパスされることができる。ハブ12に対するシールド16の十分な末端側への移動で、ロック機構74は、ハブ12に対してシールド状態にシールド16を係合し、ロックすることをもたらされる。
【0023】
図12から
図15を参照して、ニードル14の基端部32をシールドするために構成された第2シールド76を有する安全ペンニードルアセンブリ10を付加的に提供することが可能である。第2シールド76は、ハブ12の管腔34に少なくとも部分的に配置される。第2シールド76は、基端部80と末端部82との間に延在する第2シールド側壁78を含む。第2シールド側壁78は、第2シールド管腔84を定め、内側第2シールド管腔面86および外側第2シールド反管腔側面88を有する。第2シールド側壁78の基端部80は、基端側開口部90を定め、以下に示されるように、ニードル14のそれを通しての通過を可能にするのに十分な大きさに形成される。
【0024】
ハブ12の管腔面22および第2シールド反管腔側面88は、ハブ12と第2シールド76との間の相対回転を可能にする第2協働ねじ山要素92、94を有して形成される。
【0025】
注射器本体I上への、第2シールド76の使用を伴う、安全ペンニードルアセンブリ10の取り付けを可能にするために、注射器本体I上への取り付けのための特徴28は、ハブ12の管腔面22とは対照的に、第2シールド管腔面86上に形成される。
【0026】
初期状態において、第2シールド76は、好ましくは、第2シールド側壁78の基端部80がニードル14の基端部32の基端側に位置づけられた状態で、ハブ12に対して位置づけられる。したがって、ニードル14の基端部32は、初期状態では、第2シールド76によって覆われる。
図14に示されるように、初期状態では、第2シールド76は、ハブ12に対して最末端位置に位置付けられるとよい。このように、第2シールド76は、ハブ12に対して完全に後退され、ハブ12に対して末端側へのさらなる移動ができない。代替的に、
図14に示されるように、第2シールド76は、ニードル14の基端部32を覆わず、その遮られていない視覚的アクセスを可能にするように、基端部80がニードル14の基端部32の末端側に位置づけられる状態に形成されることができる。
【0027】
また、注射器本体Iへの取り付けの間、第2シールド76がハブ12に対して基端側に移動させられないように、協働する第2ねじ山要素92、94は特徴28と同じ角度方向を有するとよい。
【0028】
使用後、安全ペンニードルアセンブリ10は、注射器本体Iから取り外すために逆方向に回転することがもたらされる。これは、
図15に示されるように、ハブ12に対する第2シールド76の基端側への移動という結果になる。第2ロック機構96は、ロック機構74と同じように構成され、ハブ12に対してシールド位置に第2シールド76をロックするように提供されることができる。特に、シールド位置において、第2シールド側壁78の基端部80は、ニードル14の基端部32の基端側に位置づけられるだろう。代替的に、第2ロック機構96は、利用される必要はない。協働する第2ねじ山要素92、94は、使用後、ニードル14の基端部32をシールドする第2シールド76と合致するハブ12に対する第2シールド76の基端側への最大程度の移動を可能にするように構成されることができる。
【0029】
取り外しの間、安全ペンニードルアセンブリ10に加えられる初期トルクは、シールド状態への、ハブ12に対する第2シールド76の基端側の伸張という結果をもたらす。トルクのそれに続く適用は、上記したように、ニードル14の末端部30を覆うシールド位置にハブ12に対してシールド16が末端側に移動させられるという結果をもたらす。
図15に示されるように、トルクのさらなる適用は、注射器本体Iからの完全シールド状態の安全ペンニードルアセンブリ10の取り外しという結果をもたらし、ニードル14の末端部30および基端部32の両方はシールドされている。
【0030】
図17から
図20を参照して、安全ペンニードルアセンブリ10には、シールド16の末端側開口部50および/またはハブ12の基端側開口部23を封止するためのキャップまたはプラグが提供されることができる。当業者に理解されるように、様々なキャップまたはプラグ構成は利用されることができる。
図17〜
図19を参照して、キャップ98は、シールド16の末端側開口部50を封止するために、示されている。キャップ98は、ステム104に関して位置づけられるリム102を拡張するベース100を含む。リム102および/またはステム104は、シールド16に保持されるためのキャップ98用の保持力を与えるように、シールド16に摩擦係合するように形成されている。キャップ98は、エラストマー材料または熱可塑性材料のような任意の弾性材料で作られることができ、それは、シールド16の中への、特に末端側開口部50を通しての、汚染物質の進入を妨げるべく、十分な整合シールを定めるように、シールド16と十分しっかりと係合するだろう。
【0031】
ステム104は、ニードル14に接触しないで、ニードル14を取り囲むように、概して円筒形に形成される。ステム104は、停止エッジ部106で終端する。ベース100から停止エッジ部106までのステム104の長さは、ハブ12に対するシールド16の十分な基端側への移動で停止エッジ部106がハブ12と係合することがもたらされるように選択される。ハブ12に対するシールド16の最大限の基端側への移動は、シールド16からのキャップ98の少なくとも部分的な離脱という結果をもたらす。このように、シールド16からのキャップ98の取り外しは、容易にさせられる。非限定の例のつもりで、
図18〜
図19を参照して、リム102がシールド16と摩擦係合状態にあるとき、リム102およびステム104は、ハブ12に対するシールド16の最大限の基端側への移動がリム102からのシールド16の完全な解放をもたらすように(
図19)、構成されることができる。当業者に理解されるように、完全な解放は、部分的な解放が摩擦接触を低減し、シールド16からのキャップ98の引き離しをやはり容易にするという理由で、必要とされない。これは、また、ステム104がシールド16と摩擦接触状態にある場合に、当てはまり、その2つのものの間の摩擦接触はハブ12に対するシールド16の基端側への移動により低減されることができる。
【0032】
図20を参照して、キャップ98は、ベース100とステム104とが提供されるが、リム102が提供されないプラグ108の形態で提供されることができる。プラグ108は、キャップ98と同じように機能するように構成されることができる。
【0033】
図21〜
図22を参照して、スナップ方式のキャップ110は、基端側開口部23および/または末端側開口部50を封止するために設けられることができる。スナップ方式のキャップ110は、スカート114を突出させるベース112を含む。スナップ方式のキャップ110は、スカート114との摩擦係合によりシールド16またはハブ12に固定されることができる。保持力を高めるために、デテント116が、スナップ方式のキャップ110が係合するシールド16またはハブ12に提供されることができる。さらに、協働する1つ以上のデテント118は、保持力をさらに高めるために、スカート114に設けられることができる。2つのスナップ方式のキャップ110は、基端側開口部23を封止するための第1のものと、末端側開口部50を封止するための第2のものとが同時に提供されることができる。スナップ方式のキャップ110は、安全ペンニードルアセンブリ10の中への汚染物質の進入を妨げるべく、十分な整合シールを与えるように、十分な力でシールド16またはハブ12と係合するとよい。
【0034】
図23〜
図24を参照して、エンドキャップ120は、シールド16の末端側開口部50を封止するために示される。エンドキャップ120は、管状側壁124を突き出すベース122を含む。協働するねじ山要素126、128は、エンドキャップ120とシールド16との間の相対回転を許容するように、側壁124の内側およびシールド反管腔側面46に形成される。協働するねじ山要素126、128は協働するねじ山要素52、54に対して反対角度の回転を有するとさらによい。エンドキャップ120とシールド16との間の相対回転を妨げる回転抵抗機構130が提供されてもよい。回転抵抗機構130は、上記した、回転抵抗機構56と同様に、形成されることができる。回転抵抗機構130は、エンドキャップ120とシールド16との間の相対回転を可能にするべく、少なくとも閾値量のトルクがそれらの間に加えられたとき、乗り越えられることができる。好ましくは、閾値量のトルクは、注射器本体Iに安全ペンニードルアセンブリ10を取り付けるために必要とされるトルク量よりも大きくあるべきであり、回転抵抗機構56を乗り越えるために必要とされるトルク量よりも大きくあるべきである。このように、トルクは、シールド16に対するエンドキャップ120の末端側への移動を可能にし、それからの分離を終えるように回転抵抗機構130を乗り越える前に、注射器Iへの安全ペンニードルアセンブリ10の完全な取り付け、および、ハブ12に対するシールド16の最大限の基端側への移動を可能にするようにエンドキャップ120に加えられることができる。
【0035】
図16を参照して、さらなる発明として、安全ペンニードルアセンブリ10は、任意の外側ケースまたは包装なしに、発送や輸送のために、ひとまとめにされることができる。特に、
図16を参照して、安全ペンニードルアセンブリ10には、ニードル14の末端部30を選択的に覆うように、ハブ12に移動可能に取り付けられるシールド16が提供される。シールド16は、上記方法に限定されないが、上記方法を含む任意の方法で、ハブ12に移動可能に取り付けられることができる。接合部分132は、ハブ12とシールド16との間に定められる。好ましくは、シールド16は、最初のうち、シールド状態にあり、末端部30はシールド16によってシールドされる。接合部分132は、接合部分132を介しての汚染物質の進入を妨げる滅菌バリアを定めるようにハブ12および/またはシールド16の部分によって十分密閉される。
【0036】
接合部分132は、当業者に理解されるように、様々な技術で封止されることができる。好ましくは、接合部分132は、上記固定部58のポイントによって提供されるように、連続したバリアによって密閉される。固定部58のポイントは、破断することなく、接合部分132を連続的に横切るように延在するとよい。上記したように、固定部58のポイントは、接着、溶接、融着、および/または、ハブ12および/またはシールド16の一体化部分によって定められることができる。接合部分132が密閉されているとき、ハブ12およびシールド16は、それを通しての汚染物質の通過に対して不透過性の連続体を形成する。シールド16の末端側開口部50、ハブ12の基端側開口部23、および/または、第2シールド76の基端側開口部90のような、開口部は、ハブ12および/またはシールド16に提供されることができる。少なくとも1つの取り外し可能な滅菌バリア134は、開口部の各々に直接的に、そして、開口部の各々にわたって、そのための滅菌バリアを定めるように、取り付けられる。はがしてまた貼りなおせる滅菌バリア、例えばフィルムベースのもの、が利用されることができる。したがって、
図16に示されるように、末端側開口部50および基端側開口部23または90には、それぞれ、滅菌バリア134の少なくとも1つが提供される。滅菌バリア134は、例えばはがされることにより、取り外し可能であるとよい。安全ペンニードルアセンブリ10の使用をもたらすように、破ることが可能な滅菌バリア134を有することが可能である。
【0037】
取り外しを簡単にするために、1つ以上の帯部136は、提供されることができ、それは、2つ以上のグループの滅菌バリア134の取り外しを可能にするように、滅菌バリア134の2つ以上をつなげる。このようにして、全ての滅菌バリア134を単一のユニットとして取り外すことが可能である。