(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6062885
(24)【登録日】2016年12月22日
(45)【発行日】2017年1月18日
(54)【発明の名称】巻紙印刷機
(51)【国際特許分類】
B41F 23/04 20060101AFI20170106BHJP
B41F 7/02 20060101ALI20170106BHJP
【FI】
B41F23/04 B
B41F7/02 454
【請求項の数】1
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-125127(P2014-125127)
(22)【出願日】2014年6月18日
(62)【分割の表示】特願2010-87552(P2010-87552)の分割
【原出願日】2010年4月6日
(65)【公開番号】特開2014-205358(P2014-205358A)
(43)【公開日】2014年10月30日
【審査請求日】2014年6月18日
【審判番号】不服2016-4197(P2016-4197/J1)
【審判請求日】2016年3月18日
(73)【特許権者】
【識別番号】000184735
【氏名又は名称】株式会社小森コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100098394
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 茂樹
(74)【代理人】
【識別番号】100064621
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 政樹
(72)【発明者】
【氏名】石川 明
【合議体】
【審判長】
黒瀬 雅一
【審判官】
森次 顕
【審判官】
藤本 義仁
(56)【参考文献】
【文献】
特開2004−351757(JP,A)
【文献】
特開2008−307891(JP,A)
【文献】
特開2003−136697(JP,A)
【文献】
特開2006−163046(JP,A)
【文献】
特開平5−116489(JP,A)
【文献】
特開2004−9359(JP,A)
【文献】
特開平9−184903(JP,A)
【文献】
特開昭61−158451(JP,A)
【文献】
特開2003−45211(JP,A)
【文献】
特開2009−173712(JP,A)
【文献】
特表2009−511939(JP,A)
【文献】
特開2005−153330(JP,A)
【文献】
特開2003−191601(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41F23/04
B41J 2/01 - 2/215
B41M 5/00
B41M 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウェブに対して印刷を施す巻紙印刷機において、
ウェブを送り出す給紙装置と、
ウェブの両面に対して高反応型インキまたは高反応型ニスを転写する転写装置と、
ウェブの一方の面に光を照射してウェブの一方の面に転写された前記高反応型インキまたは高反応型ニスを硬化させる一方面用の光照射装置と、
ウェブの他方の面に光を照射してウェブの他方の面に転写された前記高反応型インキまたは高反応型ニスを硬化させる他方面用の光照射装置と、
前記高反応型インキまたは高反応型ニスが硬化されたウェブに断裁および折りの加工を施して排出する折機とを備え、
前記一方面用の光照射装置および前記他方面用の光照射装置はオゾンレスランプを備えるとともに光照射エネルギーが小さい低出力でありオゾンレスランプによるオゾン発生領域の波長を含まない270nmの波長範囲の下限から熱発生領域の波長を除いた400nmの波長範囲の上限までの全波長領域にわたる広範囲の波長の光を照射し、
前記高反応型インキまたは高反応型ニスは、前記一方面用の光照射装置および前記他方面用の光照射装置から照射される270nm〜400nmまでの全波長領域にわたる広範囲の波長の範囲内の特定の波長で硬化し、
加熱乾燥型の乾燥装置、内部に冷却水が通水されウェブが巻き付けられた状態で冷却するチルローラ、およびオゾン処理のための処理装置を備えないことを特徴とする巻紙印刷機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、巻紙印刷機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の巻紙印刷機としては、例えば、特許文献1に記載されたものがある。これを
図5を用いて説明する。巻紙印刷機201は、給紙装置2と、二つの印刷ユニット4,5と、加熱乾燥型の乾燥装置6と、冷却装置7と、折機8とを備える。このような構成において、ロール状に巻かれたウェブ3は給紙装置2から印刷ユニット4,5に送り出され両面に印刷が施される。印刷が施されたウェブ3は乾燥機6内で熱風に晒されてウェブ3上に印刷されたインキが乾燥される。すなわち、熱風に晒されることによりインキの溶剤が蒸発してインキが紙に固定される。その後、ウェブ3は冷却装置7内においてチルローラと呼ばれる内部に冷却水が通水されるシリンダ7aないし7dに巻き付けられることにより冷却され、折機8においてウェブ3は断裁および折りの加工が施されて排出される。
【0003】
また、枚葉印刷機においては、紫外線硬化型インキまたはニスを用いてシートに印刷またはコーティングし、このシートに対してUVランプにより紫外線を照射させて、紫外線硬化型インキまたはニスを硬化させる印刷またはコーティング方法が公知である(例えば特許文献2参照)。
【0004】
近年、省エネルギーで環境負荷が少ない印刷またはコーティング方法が開発されている。これは、従来のUVランプに替えてUV波長を発生させる発光ダイオード(LED−UV)により紫外線硬化型インキまたは紫外線硬化型ニスを硬化させるものである(例えば、特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−308341号公報
【特許文献2】特開昭54−123305号公報
【特許文献3】特開2008−307891号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した特許文献1に示された巻紙印刷機においては、加熱蒸発乾燥型(ヒートセット型)と呼ばれているインキを用いて印刷を行い、このインキを加熱乾燥型の乾燥装置を用いて乾燥させる方式、すなわち熱風によりインキ中の溶剤を強制的に蒸発・除去してウェブに固定させる方式である。巻紙印刷機は枚葉印刷機と比較して印刷速度が速いため、確実にインキを乾燥させるためには大型の乾燥装置が必要になり、印刷機全体が大型化し、設置するために大きなスペースが必要となるだけでなく、乾燥装置を作動させるために大量のエネルギーを消費するという問題があった。
【0007】
また、特許文献2,3に示された枚葉印刷機においては、発光ダイオード(LED−UV)から発せられる波長の領域幅が極めて狭い範囲(例えば370nm−380nm)であるため、この発光ダイオードから照射される光によって硬化されるインキまたはニスも、この狭い範囲の波長の光に反応するもののみしか使用することができないという問題があった。
【0008】
本発明は上記した従来の問題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、印刷機全体を小型化するとともに、省エネルギーで環境負荷が少ない巻紙印刷機を提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この目的を達成するために、本発明は、ウェブに対して印刷を施す巻紙印刷機において、ウェブを送り出す給紙装置と、ウェブの両面に対して高反応型インキまたは高反応型ニスを転写する転写装置と、ウェブの一方の面に光を照射してウェブの一方の面に転写された前記高反応型インキまたは高反応型ニスを硬化させる一方面用の光照射装置と、ウェブの他方の面に光を照射してウェブの他方の面に転写された前記高反応型インキまたは高反応型ニスを硬化させる他方面用の光照射装置と、前記高反応型インキまたは高反応型ニスが硬化されたウェブに断裁および折りの加工を施して排出する折機とを備え、前記一方面用の光照射装置および前記他方面用の光照射装置はオゾンレスランプを備えるとともに光照射エネルギーが小さい低出力であり波長の260nm〜300nmの範囲の下限から380nm〜420nmの範囲の上限までの広範囲の波長の光を照射し、前記高反応型インキまたは高反応型ニスは、前記一方面用の光照射装置および前記他方面用の光照射装置から照射される広範囲の波長の範囲内の特定の波長で硬化し、加熱乾燥型の乾燥装置、内部に冷却水が通水されウェブが巻き付けられた状態で冷却するチルローラ、およびオゾン処理のための処理装置を備えないことを特徴とするものである。
【0010】
本発明は、前記発明において、前記一方面用および前記他方面用の光照射装置によりウェブの一方の面および他方の面に照射される光の波長は、270nm〜400nmであることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、光照射エネルギーが小さい低出力であり波長の260nm〜300nmの範囲の下限から380nm〜420nmの範囲の上限までの広範囲の波長の光により硬化する高反応型インキまたは高反応型ニスを用いたことにより、これらインキまたはニスが迅速に硬化するため、従来のように大型の加熱乾燥型の乾燥装置、内部に冷却水が通水されウェブが巻き付けられた状態で冷却するチルローラ、およびオゾン処理のための処理装置を必要としないから印刷機全体の小型化を図ることができる。また、低出力のオゾンレスランプを使用しても、高反応型インキが充分に硬化するため、オゾンレス、省エネルギーとなるので、環境に配慮した印刷またはコーティングシステムを構築することができる。また、低出力のオゾンレスランプの使用により、熱の発生が規制されるため冷却装置が不要になるとともに、ダクトや周辺装置が不要となるため省スペースとなる。また、インキ業界においては、LED−UVのように限定された波長の制限の中で開発する必要がなく、オゾンレスランプから出力される広範囲の波長の中から任意の波長で迅速に硬化するものを開発すればよいから、インキ本来の使命である印刷品質が良好なものを開発することができる。
【0012】
前記発明のうちの一つの発明によれば、一方面用および前記他方面用の光照射装置によりウェブの一方の面および他方の面に照射される光の波長は、270nm〜400nmであるので、高反応型インキまたは高反応型ニスを従来の狭い範囲の特定の波長だけでなく、広い範囲の波長の中の特定の波長の光に反応するインキから選択できるため、インキの選択肢が拡がる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図2】本発明に係る巻紙印刷機に採用した光照射装置の構造を説明するための断面図である。
【
図3】本発明に係る巻紙印刷機に採用したオゾンレスランプから照射される光の波長の分布を示す図である。
【
図4】本発明の第2の実施の形態を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態を
図1ないし
図4に基づいて説明する。
〔実施の形態1〕
【0015】
先ず、
図1ないし
図3を用いて、本発明の第1の実施の形態について説明する。この第1の実施の形態において、上述した
図5に示す従来技術において説明した同一または同等の部材については同一の符号を付し、詳細な説明は適宜省略する。
【0016】
ウェブ3に対して高反応型インキを転写する転写装置としての各印刷ユニット4,5には、一方の面を印刷する印刷ユニット4A,5Aと、他方の面を印刷する印刷ユニット4B,5Bとを備えている。これら各印刷ユニット4A,5A,4B,5Bには、版胴11A,11Bに高反応型転写液体としての高反応型インキを供給する従来から広く知られているインキ装置12A,12Bが備えられている。
【0017】
ここで、高反応型インキとは、後述する光照射装置15A,15B,115A,115Bからの小さい光照射エネルギーで硬化するUVインキのことをいい、高反応型UVインキ、高感度型インキ、高感度型UVインキともいう。換言すれば、光照射エネルギーが大きいオゾン発生領域の波長の光を必要とせずに、迅速に硬化するUVインキのことをいう。この高反応型インキは、その反応する波長が光照射装置15A,15B,115A,115Bから照射される光の波長の範囲の中であれば、例えばLEDから照射される光のように単一の波長で反応するものでもよく、範囲をもった波長で反応するものでもよい。
【0018】
各印刷ユニット4A,5A,4B,5Bには、版胴11A,11Bに湿し水を供給する従来から広く知られている給紙装置13A,13Bが備えられている。この給紙装置13A,13Bは、互いに接触して連結された少なくとも4本のローラを備え、これら四本のローラのうち互いに接触する一対のローラが逆スリップするように回転駆動されている。
【0019】
このように互いに接触する一対のローラが逆スリップするように回転駆動されることにより、これらローラの接触点において必要最小限で一定量の湿し水が下流側の一方のローラに転移されるため、版胴11A,11Bに装着された刷版の版面には、インキに対して最適量の湿し水が供給され、インキ装置12A,12Bから版面に供給される高反応型インキの過乳化を規制することができる。
【0020】
15A,15Bはオゾンレスランプとしての光照射装置であって、一方の光照射装置15Aは、印刷ユニット4A,5Aによってウェブ3の一方の面に印刷された高反応型インキを硬化させる一方面オゾンレスランプとしての光照射装置を形成している。また、他方の光照射装置15Bは、印刷ユニット4B,5Bによってウェブ3の他方の面に印刷された高反応型インキを硬化させる他方面オゾンレスランプとしての光照射装置を形成している。
【0021】
これら光照射装置15A,15Bは、共に同じ構造を有しているので、ここでは光照射装置15Aについてのみ詳細に説明し、必要に応じて光照射装置15Bについても説明する。光照射装置15Aは、
図2に示すように一面に照射口16が開口された箱状の筺体17を備えており、この筺体17の中央部にオゾンレスUVランプ18が固定され、このオゾンレスUVランプ18から照射される光は、反射ミラー19,19に反射して照射口16から照射される。
【0022】
オゾンレスUVランプ18は、放電ランプとしてのUVランプの発光管に使用されている石英ガラスに少量の不純物を含ませた石英を用いたものであって、この石英によってオゾン発生領域の波長の光を吸収させてオゾンの発生を規制したものである。すなわち、本発明のオゾンレスUVランプ18から照射される光には、
図3に示すように、オゾン発生波長である254nmを含むオゾン発生領域(波長が270nm以下)の波長は含まれていない。これに対して、メタルハライドランプから照射される光には、オゾン発生領域の波長が含まれている。また、LEDから照射される光には、オゾン発生領域の波長は含まれていないが、波長が370nm〜380nmでの狭い波長領域内の光のみが照射されている。
【0023】
光照射装置15Aの照射口16にはカットフィルタ20が設けられており、このカットフィルタ20はオゾンレスUVランプ18から照射される光のうち、熱発生領域の波長(
図3において波長400nm以上の波長)を吸収する。したがって、光照射装置15Aの照射口16から照射される光は、オゾン発生領域の波長および熱発生領域の波長を除いた波長「270nm〜400nm」の範囲の光が照射される。
【0024】
なお、本実施の形態のオゾンレスUVランプ18は、放電ランプとしてUVランプを用いた例を示したが、ここでのオゾンレスランプは、発光体としてLEDを用いることなく、ネオン、キセノン等の気体や水銀、ナトリウム、スカンジウム等の金属蒸気あるいはこれらの混合気体中の放電によって発光する放電ランプを備え、放電ランプを有する光照射装置からオゾンを発生させる波長を含まない光を照射する光照射装置のことをいう。
【0025】
また、本実施の形態では、オゾンレスUVランプ18自体から照射される光がオゾン発生領域の波長を含まないようにしたが、カットフィルタ20によって、熱発生領域の波長を吸収するだけではなく、オゾン発生領域の波長を吸収するようにしてもよく、その場合は、オゾンレスUVランプ18をそのまま用いてもよいし、オゾンレスUVランプ18に替えてオゾンを発生させる波長を含む光を照射する放電ランプを用いてもよい。また、熱発生領域の波長を吸収する必要がない場合は、照射口16に設けたカットフィルタ20は使わずに、オゾンレスUVランプ18から照射される光をそのままを照射口16から照射するようにしてもよい。
【0026】
また、光照射装置15A,15Bから照射される光の波長を「270nm〜400nm」の範囲と設定したが、これは、光照射装置15A,15Bから照射される光の波長が、必ずしもこの波長範囲の全域にあるということではなく、この波長範囲内における任意の範囲の波長でもよく、要は波長の下限が「260nm〜300nm」の範囲であり、上限が「380nm〜420nm」の範囲であればよい。このように、光照射装置15A,15Bから照射される光の波長を「270nm〜400nm」の広い範囲と設定したことにより、上記した高反応型インキを、従来の狭い範囲の特定の波長だけでなく、広い範囲の波長の中の特定の波長の光に反応するインキから選択できるため、インキの選択枝が拡がる。
【0027】
次に、このように構成された巻紙印刷機1において、ウェブ3の両面に印刷された高反応型インキを光照射装置15A,15Bによって硬化させる方法について説明する。
図1において、給紙装置2から印刷ユニット4に送り出されたウェブ3は、各印刷ユニット4A,4Bのゴム胴14A,14Bの間を通過するときに両面に印刷が施され、さらに、印刷ユニット5の各印刷ユニット5A,5Bのゴム胴14A,14Bの間を通過するときに両面に印刷が施される。
【0028】
印刷ユニット4,5で両面が印刷されたウェブ3は、光照射装置15A,15Bから照射される光によって、両面に印刷された高反応型インキが硬化される。このとき、光照射装置15A,15Bから照射される光はオゾンを発生させる波長を含まない光であるため、オゾンを処理するための処理装置が不要になる。また、光照射エネルギーが小さい低出力のオゾンレスランプを使用するため、従来必要としていた冷却装置が不要になるから省スペースおよび省エネルギーを実現することが可能になる。また、高反応型インキを用いたことにより、これらインキが迅速に硬化するため、従来必要としていた大型の加熱乾燥型の乾燥装置が不要になるから印刷機全体の小型化を図ることができる。
【0029】
また、インキ業界においては、LED−UV用のインキのように限定された波長の制限の中で開発する必要がなく、オゾンレスランプから出力される広範囲の波長の中から任意の波長で迅速に硬化するものを開発すればよいから、インキ本来の使命である印刷品質が良好なものを開発することができる。また、ユーザーにおいては、LED−UV用のインキは勿論、その他の高反応型インキも使用できるため、選択枝が増えて印刷物に最適なインキを使用することができる。
【0030】
また、給水装置13A,13Bを構成している四本のローラのうち、互いに接触している一対のローラが逆スリップするように回転駆動されることにより、これら両ローラの接触点において必要最小限で一定量の水量の湿し水が一方のローラに転移されるため、版胴11A,11Bに装着された刷版の版面に、最適量の湿し水が供給され、インキ装置12A,12Bから版面に供給される高反応型インキの過乳化を規制することができる。このように、高反応型インキの過乳化を規制することができるため、高反応型インキの乳化状態を最適な状態とすることができ、小さい光照射エネルギーのオゾンレスUVランプ18による照射でも、高反応型インキを確実に硬化させることができる。
【0031】
また、オゾンレスUVランプ18の光のうち、熱発生領域の波長を除去したことにより、ウェブ3に与える熱を低減させることができるため、ウェブ3の熱変形を防ぎ、品質を向上させることができる。光照射装置15A,15Bから照射される光によって、両面に印刷された高反応型インキが硬化されたウェブ3は、折機8において断裁および折りの加工が施されて排出される。
〔実施の形態2〕
【0032】
次に、
図4を用いて、本発明の第2の実施の形態について説明する。
【0033】
この第2の実施の形態においては、光照射装置15A,15Bの他に、必要に応じて光照射装置15A,15Bと同じ構造を有する光照射装置115A,115Bを印刷ユニット4と印刷ユニット5との間に設けたものである。このように構成されていることにより、印刷ユニット4の各印刷ユニット4A,4Bによって両面を印刷されたウェブ3は、光照射装置115A,115Bから照射される光によって、両面に印刷された高反応型インキが硬化される。次いで、印刷ユニット5の各印刷ユニット5A,5Bによって両面を印刷されたウェブ3は、光照射装置15A,15Bから照射される光によって、両面に印刷された高反応型インキが硬化される。
【0034】
なお、本実施の形態においては、ウェブ3に高反応型インキを印刷する方法を説明したが、ウェブ3に対してオゾンレスUVランプ18から照射される小さい光照射エネルギーで硬化する高反応型転写液体としての高反応型ニスをコーティングするコーティングユニットまたはコーティング装置に適用してもよい。また、光照射装置を一対または二対設けた例を説明したが、必要に応じて三対以上設けるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0035】
1,101,201…巻紙印刷機、2…給紙装置、3…ウェブ、4,5…印刷ユニット、6…乾燥装置、7…冷却装置、8…折機、11A,11B…版胴、12A,12B…インキ装置、13A,13B…給水装置、15A,15B,115A,115B…光照射装置、18…オゾンレスランプ、20…カットフィルタ。