(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6062935
(24)【登録日】2016年12月22日
(45)【発行日】2017年1月18日
(54)【発明の名称】ターゲットを絞ったコンテンツを配信する方法及び装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20170106BHJP
【FI】
G06Q50/10ZIT
【請求項の数】35
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2014-520319(P2014-520319)
(86)(22)【出願日】2012年7月12日
(65)【公表番号】特表2014-523590(P2014-523590A)
(43)【公表日】2014年9月11日
(86)【国際出願番号】US2012046453
(87)【国際公開番号】WO2013009974
(87)【国際公開日】20130117
【審査請求日】2015年2月4日
(31)【優先権主張番号】61/507,699
(32)【優先日】2011年7月14日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】13/348,454
(32)【優先日】2012年1月11日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】514009214
【氏名又は名称】レゾネット ネットワークス、インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】特許業務法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】タッバル、ニコラス
(72)【発明者】
【氏名】ビ、ジーキアン
【審査官】
小原 正信
(56)【参考文献】
【文献】
特開2009−289068(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2011/0119278(US,A1)
【文献】
特表2013−515322(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
デバイスと関連付けられた態度価値に基づいて、コンテンツ配信デバイスに接続された又はその中に組み込まれたディスプレイ上で見るためのコンテンツを送信する、コンピュータによって実行される方法であって、
参加ユーザのコンテンツ配信デバイスから調査応答情報を受信するステップと、
(i)参加ユーザのコンテンツ配信デバイス、及び(ii)そこからは調査応答情報が全く受信されない不参加ユーザのコンテンツ配信デバイスと関連付けられるウェブサイト訪問情報の形での特徴を受信するステップと、
調査応答情報に基づいて、複数の該参加ユーザのコンテンツ配信デバイスと関連付けられる態度価値を決定するステップと、
複数の参加ユーザのコンテンツ配信デバイスと関連付けられる態度価値を、複数の参加ユーザのコンテンツ配信デバイスと関連付けられる特徴の一つ又はそれ以上と相関付けるステップと、
(i)不参加ユーザのコンテンツ配信デバイスと関連付けられる一つ又はそれ以上の特徴及び(ii)複数の参加ユーザのコンテンツ配信デバイスと関連付けられる態度価値と複数の参加ユーザのコンテンツ配信デバイスと関連付けられる特徴の一つ又はそれ以上との相関性に基づいて、不参加ユーザのコンテンツ配信デバイスに対する態度価値を予測するステップと、
予測される態度価値に基づいて不参加ユーザのコンテンツ配信デバイス一つ又はそれ以上にコンテンツを配信するステップとを含み、
複数の参加ユーザのコンテンツ配信デバイスと関連付けられる態度価値を、複数の参加ユーザのコンテンツ配信デバイスと関連付けられる一つ又はそれ以上の特徴と相関付けるステップが、
参加ユーザのコンテンツ配信デバイスの検証サンプルに対する態度価値を決定するステップと、
参加ユーザのコンテンツ配信デバイスの検証サンプルに対する態度価値を予測するステップと、
検証サンプルに対して予測される態度価値に対する推定される予測精度を決定するために、参加ユーザのコンテンツ配信デバイスの検証サンプルに対する予測される態度価値を、参加ユーザのコンテンツ配信デバイスの検証サンプルに対する決定される態度価値と比較するステップと、
推定される予測精度に基づいて、複数の参加ユーザのコンテンツ配信デバイスと関連付けられる態度価値を、複数の参加ユーザのコンテンツ配信デバイスと関連付けられる一つ又はそれ以上の特徴と相関付けるために使用されるモデルを修正するステップと、
修正されたモデルに基づいて、複数の参加ユーザのコンテンツ配信デバイスと関連付けられる態度価値を、複数の参加ユーザのコンテンツ配信デバイスと関連付けられる一つ又はそれ以上の特徴に再相関付けるステップとを更に含む、前記方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、
(i)複数の参加ユーザのコンテンツ配信デバイス、及び(ii)不参加ユーザのコンテンツ配信デバイスと関連付けられる人口学的情報の形での特徴を受信するステップを更に含む、前記方法。
【請求項3】
請求項2に記載の方法であって、
(i)複数の参加ユーザのコンテンツ配信デバイス、及び(ii)不参加ユーザのコンテンツ配信デバイスと関連付けられるテレビ視聴情報の形での特徴を受信するステップを更に含む、前記方法。
【請求項4】
請求項1に記載の方法であって、
(i)複数の参加ユーザのコンテンツ配信デバイス、及び(ii)不参加ユーザのコンテンツ配信デバイスと関連付けられるテレビ視聴情報の形での特徴を受信するステップを更に含む、前記方法。
【請求項5】
請求項1に記載の方法であって、
複数の参加ユーザのコンテンツ配信デバイスと関連付けられる態度価値に基づいて、複数の参加ユーザのコンテンツ配信デバイスにコンテンツを配信するステップを更に含む、前記方法。
【請求項6】
一つ又はそれ以上のデータベースにおいて、複数の参加ユーザのコンテンツ配信デバイスの各々に対して態度価値、調査応答情報、及び匿名の識別子を備えたウェブサイト訪問情報を関連付ける、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
人口学的情報が、年齢、収入、性別、国勢調査領域、人種、教育レベル、宗教、礼拝への出席頻度、組合参加、及びインターネット使用情報の頻度から成るグループから選択される、請求項2に記載の方法。
【請求項8】
前記ウェブサイト訪問情報が、ウェブサイトURL情報、ウェブサイトページ訪問情報、セッション情報、オンライン購買情報、検索語情報、訪問時間情報、訪問継続期間情報、及び訪問日付情報から成るグループから選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
調査応答情報が、30日を超えた間隔の二つの異なる日で、前記複数の参加ユーザのコンテンツ配信デバイスの一つから受け取られる、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
態度価値が、価値志向情報、購買カテゴリ情報、購買志向情報、ブランド属性情報、購買エンゲージメント情報、ショッピングエンゲージメント情報、及び企業関与情報の一つ又はそれ以上に基づいて決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
複数の参加ユーザのコンテンツ配信デバイスの一つ又はそれ以上が複数の態度価値と関連付けられる、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
ウェブサイト訪問情報が少なくとも複数のセッション期間に関する、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
複数のセッション期間が30日を超える期間を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
請求項1に記載の方法であって、
調査応答情報が複数の参加ユーザのコンテンツ配信デバイスから受信後30日を超えた以降に、複数の参加ユーザのコンテンツ配信デバイスから調査応答情報を更に受信するステップと、
前記更に受信するステップの前後に亘って受信した調査応答情報に基づいて、前記更に受信するステップの前後に亘る各々の参加ユーザのコンテンツ配信デバイスに対する態度価値を決定するステップとを更に含む、前記方法。
【請求項15】
デバイスと関連付けられた態度価値に基づいて、コンテンツ配信デバイスに接続された又はその中に組み込まれたディスプレイ上で見るためのコンテンツを送信するコンピュータによって実行される方法であって、
参加ユーザのコンテンツ配信デバイスから調査応答情報を受信するステップと、
(i)参加ユーザのコンテンツ配信デバイス、及び(ii)そこからは調査応答情報が全く受信されない不参加ユーザのコンテンツ配信デバイスと関連付けられる人口学的情報の形での特徴を受信するステップと、
調査応答情報に基づいて、複数の前記参加ユーザのコンテンツ配信デバイスと関連付けられる態度価値を決定するステップと、
複数の参加ユーザのコンテンツ配信デバイスと関連付けられる態度価値を、複数の参加ユーザのコンテンツ配信デバイスと関連付けられる特徴の一つ又はそれ以上と相関付けるステップと、
(i)不参加ユーザのコンテンツ配信デバイスと関連付けられる一つ又はそれ以上の特徴及び(ii)複数の参加ユーザのコンテンツ配信デバイスと関連付けられる態度価値と複数の参加ユーザのコンテンツ配信デバイスと関連付けられる特徴の一つ又はそれ以上との相関性に基づいて、不参加ユーザのコンテンツ配信デバイスに対する態度価値を予測するステップと、
予測される態度価値に基づいて不参加ユーザのコンテンツ配信デバイスの一つ又はそれ以上にコンテンツを配信するステップとを含み、
複数の参加ユーザのコンテンツ配信デバイスと関連付けられる態度価値を、複数の参加ユーザのコンテンツ配信デバイスと関連付けられる一つ又はそれ以上の特徴と相関付けるステップが、
参加ユーザのコンテンツ配信デバイスの検証サンプルに対する態度価値を決定するステップと、
参加ユーザのコンテンツ配信デバイスの検証サンプルに対する態度価値を予測するステップと、
検証サンプルに対して予測される態度価値に対する推定される予測精度を決定するために、参加ユーザのコンテンツ配信デバイスの検証サンプルに対する予測される態度価値を、参加ユーザのコンテンツ配信デバイスの検証サンプルに対する決定される態度価値と比較するステップと、
推定される予測精度に基づいて、複数の参加ユーザのコンテンツ配信デバイスと関連付けられる態度価値を、複数の参加ユーザのコンテンツ配信デバイスと関連付けられる一つ又はそれ以上の特徴と相関付けるために使用されるモデルを修正するステップと、
修正されたモデルに基づいて、複数の参加ユーザのコンテンツ配信デバイスと関連付けられる態度価値を、複数の参加ユーザのコンテンツ配信デバイスと関連付けられる一つ又はそれ以上の特徴に再相関付けるステップとを更に含む、前記方法。
【請求項16】
請求項15に記載の方法であって、
(i)複数の参加ユーザのコンテンツ配信デバイス、及び(ii)不参加ユーザのコンテンツ配信デバイスと関連付けられるテレビ視聴情報の形での特徴を受信するステップを更に含む、前記方法。
【請求項17】
請求項15に記載の方法であって、
複数の参加ユーザのコンテンツ配信デバイスと関連付けられる態度価値に基づいて、複数の参加ユーザのコンテンツ配信デバイスにコンテンツを配信するステップを更に含む、前記方法。
【請求項18】
請求項15に記載の方法であって、
一つ又はそれ以上のデータベースにおいて、複数の参加ユーザのコンテンツ配信デバイスの各々に対して態度価値、調査応答情報、及び匿名の識別子を備えた人口学的情報を関連付けるステップを更に含む、前記方法。
【請求項19】
人口学的情報が:年齢、収入、性別、国勢調査領域、人種、教育レベル、宗教、礼拝への出席頻度、組合参加、及びインターネット使用情報の頻度から成るグループから選択される、請求項15に記載の方法。
【請求項20】
調査応答情報が、30日を超えた間隔の二つの異なる日で、複数の前記参加ユーザのコンテンツ配信デバイスの一つから受け取られる、請求項15に記載の方法。
【請求項21】
態度価値が、価値志向情報、購買カテゴリ情報、購買志向情報、ブランド属性情報、購買エンゲージメント情報、ショッピングエンゲージメント情報、及び企業関与情報の一つ又はそれ以上に基づいて決定される、請求項15に記載の方法。
【請求項22】
複数の参加ユーザのコンテンツ配信デバイスの一つ又はそれ以上が複数の態度価値と関連付けられる、請求項15に記載の方法。
【請求項23】
テレビ視聴情報が少なくとも複数のセッション期間に関する、請求項16に記載の方法。
【請求項24】
複数のセッション期間が30日を超える期間を含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
請求項15に記載の方法であって、
調査応答情報が複数の参加ユーザのコンテンツ配信デバイスから受信後30日を超えた以降に、複数の参加ユーザのコンテンツ配信デバイスから調査応答情報を更に受信するステップと、
前記更に受信するステップの前後に亘って受信した調査応答情報に基づいて、前記更に受信するステップの前後に亘る各々の参加ユーザのコンテンツ配信デバイスに対する態度価値を決定するステップとを更に含む、前記方法。
【請求項26】
デバイスと関連付けられた態度価値に基づいて、コンテンツ配信デバイスに接続された又はその中に組み込まれたディスプレイ上で見るためのコンテンツを送信するコンピュータによって実行される方法であって、
参加ユーザのコンテンツ配信デバイスから調査応答情報を受信するステップと、
(i)参加ユーザのコンテンツ配信デバイス及び(ii)そこからは調査応答情報が全く受信されない不参加ユーザのコンテンツ配信デバイスと関連付けられるテレビ視聴情報の形での特徴を受信するステップと、
調査応答情報に基づいて、複数の前記参加ユーザのコンテンツ配信デバイスと関連付けられる態度価値を決定するステップと、
複数の参加ユーザのコンテンツ配信デバイスと関連付けられる態度価値を、複数の参加ユーザのコンテンツ配信デバイスと関連付けられる特徴の一つ又はそれ以上と相関付けるステップと、
(i)不参加ユーザのコンテンツ配信デバイスと関連付けられる一つ又はそれ以上の特徴及び(ii)複数の参加ユーザのコンテンツ配信デバイスと関連付けられる態度価値と複数の参加ユーザのコンテンツ配信デバイスと関連付けられる一つ又はそれ以上の特徴の相関性に基づいて、不参加ユーザのコンテンツ配信デバイスに対する態度価値を予測するステップと、
予測される態度価値に基づいて一つ又はそれ以上の不参加ユーザのコンテンツ配信デバイスにコンテンツを配信するステップとを含み、
複数の参加ユーザのコンテンツ配信デバイスと関連付けられる態度価値を、複数の参加ユーザのコンテンツ配信デバイスと関連付けられる一つ又はそれ以上特徴と相関付けるステップが、
参加ユーザのコンテンツ配信デバイスの検証サンプルに対する態度価値を決定するステップと、
参加ユーザのコンテンツ配信デバイスの検証サンプルに対する態度価値を予測するステップと、
検証サンプルに対して予測される態度価値に対する推定される予測精度を決定するために、参加ユーザのコンテンツ配信デバイスの検証サンプルに対する予測される態度価値を、参加ユーザのコンテンツ配信デバイスの検証サンプルに対する決定される態度価値と比較するステップと、
推定される予測精度に基づいて、複数の参加ユーザのコンテンツ配信デバイスと関連付けられる態度価値を、複数の参加ユーザのコンテンツ配信デバイスと関連付けられる一つ又はそれ以上の特徴と相関付けるために使用されるモデルを修正するステップと、
修正されたモデルに基づいて、複数の参加ユーザのコンテンツ配信デバイスと関連付けられる態度価値を、複数の参加ユーザのコンテンツ配信デバイスと関連付けられる一つ又はそれ以上の特徴に再相関付けるステップとを更に含む、前記方法。
【請求項27】
請求項26に記載の方法であって、
複数の参加ユーザのコンテンツ配信デバイスと関連付けられる態度価値に基づいて、複数の参加ユーザのコンテンツ配信デバイスにコンテンツを配信するステップを更に含む、前記方法。
【請求項28】
請求項26に記載の方法であって、
一つ又はそれ以上のデータベースにおいて、複数の参加ユーザのコンテンツ配信デバイスの各々に対して態度価値、調査応答情報、及び匿名の識別子を有する人口学的情報を関連付けるステップを更に含む、前記方法。
【請求項29】
請求項26に記載の方法であって、人口学的情報が、年齢、収入、性別、国勢調査領域、人種、教育レベル、宗教、礼拝への出席頻度、組合参加、及びインターネット使用情報の頻度から成るグループから選択される、前記方法。
【請求項30】
調査応答情報が、30日を超えた間隔の二つの異なる日で、前記複数の参加ユーザのコンテンツ配信デバイスの一つから受け取られる、請求項26に記載の方法。
【請求項31】
態度価値が、価値志向情報、購買カテゴリ情報、購買志向情報、ブランド属性情報、購買エンゲージメント情報、ショッピングエンゲージメント情報、及び企業関与情報の一つ又はそれ以上に基づいて決定される、請求項26に記載の方法。
【請求項32】
複数の参加ユーザのコンテンツ配信デバイスの一つ又はそれ以上が複数の態度価値と関連付けられる、請求項26に記載の方法。
【請求項33】
テレビ視聴情報が少なくとも複数のセッション期間に関する、請求項26に記載の方法。
【請求項34】
複数のセッション期間が30日を超える期間を含む、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
請求項26に記載の方法であって、
調査応答情報が複数の参加ユーザのコンテンツ配信デバイスから受信後30日を超えた以降に、複数の参加ユーザのコンテンツ配信デバイスから調査応答情報を更に受信するステップと、
前記更に受信するステップの前後に亘って受信した調査応答情報に基づいて、前記更に受信するステップの前後に亘る各々の参加ユーザのコンテンツ配信デバイスに対する態度価値を決定するステップとを更に含む、前記方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願への相互参照)
本出願は、「ターゲットを絞ったコンテンツを配信する方法及び装置」(Method and Apparatus for Delivering Targeted Content)と言う名称の、2011年7月14日に出願された米国仮出願番号61/507,699に関する、「ターゲットを絞ったコンテンツを配信する方法及び装置」(Method and Apparatus for Delivering Targeted Content)と言う名称の、2012年1月11日に出願された米国仮出願番号13/348,454に関し、そしてその優先権を請求する。
【0002】
本発明は、デバイスユーザの予測される態度、価値及び信念に基づいて、デバイスユーザと関連付けられるコンテンツ配信デバイスに、広告などの、コンテンツを配信する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0003】
光ファイバケーブル、同軸ケーブル、及び衛星送信、携帯サービス、ワイファイなどの無線技術は、個別のユーザのコンテンツ配信デバイスにコンテンツを配信するために使用され得る。コンテンツ配信デバイスは、制限するものではないが、インターネットを介してアクセスされるパソコン、衛星又はケーブル信号を受信するセットトップボックス/TVセットの組合せ、及び無線プロトコールを使用してアクセスされる携帯電話、タブレット及び携帯情報端末などの携帯デバイスを含み得る。これらのコンテンツ配信デバイスと関連付けられるユーザは、個々の人間、又は一般家庭に住んでいる人などの人間のグループであり得る。
【0004】
ユーザの実際の及び/又は予測される態度、価値及び/又は信念(本明細書において総称的に「態度」と称される)に基づいて、ターゲットを絞ったコンテンツ、コンテンツ配信デバイスと関連付けられる一つ又はそれ以上のユーザにとって特に興味があり得る有意義なコンテンツを配信するニーズがある。そのようなターゲットを絞ったコンテンツは、製品、サービス、組織、個人、及び/又はブランドの向上された推進を供し得る。彼らの実際の及び/又は予測される態度に基づいて、ユーザにターゲットを絞ったコンテンツを配信するコンテンツプロバイダ及び広告主の能力は限られている。従って、これらの因子に基づいてターゲットを絞ったコンテンツをユーザに配信するための改善された方法及びシステムのニーズがある。
【0005】
彼らの実際の及び/又は予測される態度に基づき、デバイスのユーザと関連付けられるコンテンツ配信デバイスに、ターゲットを絞ったコンテンツを配信する及び/又は表示するための方法及びシステムを供することは、本発明の、必ずしもすべてではないが、幾つかの実施態様の利点である。発明の種々の実施態様の追加の利点は、部分的に、以下の記述において明らかにされ、そして、部分的に、発明の記述ら及び/又は実行から当業者に明らかになるであろう。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題に対応して、出願人らは、デバイスと関連付けられた態度価値(attitude values)に基づいて、コンテンツ配信デバイスに接続された又はその中に組み込まれたディスプレイ上で見るためのコンテンツを送信するコンピュータによって実行される革新的な方法であって、参加ユーザのコンテンツ配信デバイスから調査応答情報を受信するステップと、(i)参加ユーザのコンテンツ配信デバイス及び(ii)そこからは調査応答情報が全く受信されない不参加ユーザのコンテンツ配信デバイスと関連付けられたウェブサイト訪問情報の形での特徴を受信するステップと、調査応答情報に基づいて、複数の前記参加ユーザのコンテンツ配信デバイスと関連付けられる態度価値を決定するステップと、複数の参加ユーザのコンテンツ配信デバイスと関連付けられる態度価値を、複数の参加ユーザのコンテンツ配信デバイスと関連付けられる特徴の一つ又はそれ以上と相関付けるステップと、(i)不参加ユーザのコンテンツ配信デバイスと関連付けられる一つ又はそれ以上の特徴及び(ii)複数の参加ユーザのコンテンツ配信デバイスと関連付けられる態度価値と複数の参加ユーザのコンテンツ配信デバイスと関連付けられる一つ又はそれ以上の特徴の相関性に基づいて、不参加ユーザのコンテンツ配信デバイスに対する態度価値を予測するステップと、予測される態度価値に基づいて一つ又はそれ以上の不参加ユーザのコンテンツ配信デバイスにコンテンツを配信するステップとを含む、上記方法を開発した。
【0007】
出願人らは、デバイスと関連付けられた態度価値に基づいて、コンテンツ配信デバイスに接続された又はその中に組み込まれたディスプレイ上で見るためのコンテンツを送信するコンピュータによって実行される革新的な方法であって、参加ユーザのコンテンツ配信デバイスから調査応答情報を受信するステップと、(i)参加ユーザのコンテンツ配信デバイス、及び(ii)そこからは調査応答情報が全く受信されない不参加ユーザのコンテンツ配信デバイスと関連付けられるテレビ視聴情報、ウェブサイト訪問情報、ページ分類情報、人口学的情報の形での特徴を受信するステップと、調査応答情報に基づいて、複数の前記参加ユーザのコンテンツ配信デバイスと関連付けられる態度価値を決定するステップと、複数の参加ユーザのコンテンツ配信デバイスと関連付けられる態度価値を、複数の参加ユーザのコンテンツ配信デバイスと関連付けられる特徴の一つ又はそれ以上と相関付けるステップと、(i)不参加ユーザのコンテンツ配信デバイスと関連付けられる一つ又はそれ以上の特徴及び(ii)複数の参加ユーザのコンテンツ配信デバイスと関連付けられる態度価値と複数の参加ユーザのコンテンツ配信デバイスと関連付けられる一つ又はそれ以上の特徴の相関性に基づいて、不参加ユーザのコンテンツ配信デバイスに対する態度価値を予測するステップと、予測される態度価値に基づいて一つ又はそれ以上の不参加ユーザのコンテンツ配信デバイスにコンテンツを配信するステップとを含む、上記方法を更に開発した。
【0008】
出願人らは、デバイスと関連付けられた態度価値に基づいて、コンテンツ配信デバイスに接続された又はその中に組み込まれたディスプレイ上で見るためのコンテンツを送信するコンピュータによって実行される革新的な方法であって、参加ユーザのコンテンツ配信デバイスから調査応答情報を受信するステップと、(i)参加ユーザのコンテンツ配信デバイス及び(ii)そこからは調査応答情報が全く受信されない不参加ユーザのコンテンツ配信デバイスと関連付けられるテレビ視聴情報の形での特徴を受信するステップと、調査応答情報に基づいて、複数の前記参加ユーザのコンテンツ配信デバイスと関連付けられる態度価値を決定するステップと、複数の参加ユーザのコンテンツ配信デバイスと関連付けられる態度価値を、複数の参加ユーザのコンテンツ配信デバイスと関連付けられる特徴の一つ又はそれ以上と相関付けるステップと、(i)不参加ユーザのコンテンツ配信デバイスと関連付けられる一つ又はそれ以上の特徴及び(ii)複数の参加ユーザのコンテンツ配信デバイスと関連付けられる態度価値と複数の参加ユーザのコンテンツ配信デバイスと関連付けられる一つ又はそれ以上の特徴の相関性に基づいて、不参加ユーザのコンテンツ配信デバイスに対する態度価値を予測するステップと、予測される態度価値に基づいて一つ又はそれ以上の不参加ユーザのコンテンツ配信デバイスにコンテンツを配信するステップとを含む、上記方法を更に開発した。
【0009】
前の一般的記述、及び以下の詳細な記述の両者は、単に例示的でかつ説明用のものあり、そして請求された通りの本発明を制約するものではないと理解されるべきである。
【0010】
この発明の理解を助けるために、ここで添付図面が参照され、そのなかで類似の参照文字は類似のエレメントを言及する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の第一の実施態様により構成されたネットワークの模式的ダイアグラムである。
【
図2】本発明の第一の方法実施態様を説明する流れ図である。
【
図3】本発明の実施態様に従ってオンライン調査に含まれる例示的問題質問、及び例示的オンライン調査応答選択肢及び応答集計(tally)を示すスライドである。
【
図4】本発明の実施態様に従って態度価値を決定するために使用され得る情報項目を説明する模式的ダイアグラムである。
【
図5】本発明の実施態様に従って一般的なエンゲージメント(engagement)行動及び関連付けられる重みの例を示すチャートである。
【
図6】本発明の実施態様に従って一般的なエンゲージメント行動及び関連付けられる記述の例を示すチャートである。
【
図7】本発明の実施態様に従って政治的なエンゲージメント及び関連付けられる記述及び価値の例を示すチャートである。
【
図8】本発明の実施態様に従ってアドボカシーエンゲージメント行動(advocacy engagement action)のグループ化の例を示すチャートである。
【
図9】本発明の実施態様に従って支持に係わるレベル及び関連付けられる記述及び価値の例を示すチャートである。
【
図10】本発明の実施態様に従って、価値表現、価値志向及び価値陳述の関連性を説明するチャートである。
【
図11】本発明の実施態様に従って、ショッピングに係わるレベル及び関連付けられる記述の例を示すチャートである。
【
図12】本発明の実施態様に従って、企業関与レベル及び関連付けられる記述の例を示すチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
ここで本発明の第一の実施態様を詳細に参照するが、その例は添付図において説明される。
図1を参照すると、システム10は、本明細書において述べられる方法を達成するための恒久的プログラミングを有する特別使用コンピュータ、又はそれが本明細書において述べられる方法を成就することを可能にするためソフトウエアを用いてプログラムされた汎用コンピュータであり得るコンピュータ100を含み得る。コンピュータ100は接続124を介してデータベース110から及び接続126を介してデータベース140から情報を受け取り、そしてその中に情報を保存し得る。コンピュータ100は接続130を介してネットワーク200にも接続され得る。ネットワーク200は、好ましくは、制限され得るものではないが、インターネットを含む。接続124及び130は、電子情報の送信を可能にする如何なる接続手段でもあり得る。
【0013】
第一のデータベース110は、コンピュータ100によって使用される情報を保存するための一つ又はそれ以上の個々のデータベース及び/又はデータベーステーブルを含み得る。第一のデータベース110中に保存された情報は、参加ユーザからの調査応答情報112、参加ユーザに対する人口学的情報114、参加ユーザのウェブサイト訪問及び/又はテレビ視聴情報116、及び参加ユーザに対する実際の態度価値情報118を含み得る。第一のデータベース110は、調査応答情報、人口学的情報、ウェブサイト訪問情報及び実際の態度価値情報を、その情報が関する参加ユーザのコンテンツ配信デバイスに対する匿名の識別子と関連付け得る。
【0014】
第二のデータベース140も、コンピュータ100によって使用される情報を保存するための、一つ又はそれ以上の個々のデータベース及び/又はデータベーステーブルを含み得る。第二のデータベース140中に保存された情報は、不参加ユーザの人口学的情報142、不参加ユーザのウェブサイト訪問及び/又はテレビ視聴情報144、及び不参加ユーザに対する予測される態度価値情報144を含み得る。第二のデータベース140は、人口学的情報、ウェブサイト訪問情報及び予測される態度価値情報を、情報が関する不参加ユーザのコンテンツ配信デバイスに対する匿名の識別子と関連付け得る。
【0015】
ネットワーク200は、複数の参加しているコンテンツ配信デバイス300に接続され得て、それらは、今度は、ディスプレイ302に接続され、又は統合され、そしてそれらは複数の参加しているコンテンツ配信デバイスのユーザ304と関連付けられる。参加しているコンテンツ配信デバイスのユーザ304は、World Wide Web(www)の部分を形成し、そしてネットワーク200を介して接続される一つ又はそれ以上のウェブサーバ500からウェブサイトにアクセスするために参加しているデバイス300を使用し得る。又は、あるいは加えて、参加しているコンテンツ配信デバイスのユーザ304は、TVネットワーク、ケーブル又は衛星放送プロバイダ550からネットワーク200を介してテレビプログラミングにアクセスするために参加しているデバイス300を使用し得る。「参加している」デバイス300及び「参加している」ユーザ304は、各々がコンピュータ100にオンライン及び/又はオフライン調査応答情報を供することに参加し得る故に、「参加している」と称される。視的及び聴覚的コンテンツは、一つ又はそれ以上のウェブサーバ500及び/又は衛星放送プロバイダ550から送られ得て、そして参加ユーザ304によって見たり聞いたりするためにディスプレイ302上で、参加しているコンテンツ配信デバイス300によってディスプレイされ得る。ネットワーク200は、不参加ユーザ310と関連付けられる複数の参加していないコンテンツ配信デバイス306にも接続され得る。
【0016】
第一のデータベース110中に保存されたオンライン調査質問は、参加しているコンテンツ配信デバイス300にコンピュータ100から送信され得る。参加ユーザ304は、オンラインサービス応答情報(つまり、オンライン調査質問に対する回答)をネットワーク200に亘ってコンピュータ100に送信するために彼らの各デバイス300を使用し得る。参加しているコンテンツ配信デバイス300に対するウェブサイト訪問及び/又はテレビ視聴情報も参加ユーザに対してネットワーク200に亘ってコンピュータ100に送信され得る。代替実施態様において、オンライン調査質問は、一つ又はそれ以上の第三者のコンピュータ400と関連付けられる第三者のデータベース402の一つ又はそれ以上の中に保存され得る。そのような実施態様において、オンライン調査質問は第三者のコンピュータ400から参加ユーザ304に送信され得る。その後、調査応答情報は、参加しているコンテンツ配信デバイス300から直接ネットワーク200を通して又は代わりに一つ又はそれ以上の第三者のコンピュータ400を通してコンピュータ100に送信され得る。
【0017】
コンピュータ100は、一つ又はそれ以上のコンピュータ400及び一つ又はそれ以上の第三者データプロバイダによって維持される関連付けられるデータベース、又はデータベーステーブル402にも接続され得るか、又はさもなければそれらから情報を受信し得る。第三者のデータプロバイダコンピュータ400及び関連付けられるデータベース、又はデータベーステーブル402は、複数の不参加ユーザ310に、及び複数の参加ユーザ304の一つ又はそれ以上に潜在的と関連付けられる、人口学的情報、ウェブサイト訪問及び/又はテレビ視聴情報を保存し得る。第三者のデータプロバイダコンピュータ400は不参加ユーザの人口学的情報を、参加していないコンテンツ配信デバイス306から及び/又は他のオンライン及び/又はオフライン源から受信し得る。不参加ユーザの人口学的情報、テレビ視聴情報、ウェブサイト訪問情報、又はウェブページ分類情報は、第三者のコンピュータ400から接続410に亘って、コンピュータ100に、又は直接電気信号接続のような代替手段420によって、又は電子情報保存媒体を介して送信され得る。
【0018】
コンピュータ100は、一つ又はそれ以上のウェブサーバ500に接続され得るか又はさもなければそこから情報を受信し得る。ウェブサーバ500は接続510及びネットワーク200に亘って参加ユーザのコンテンツ配信デバイス300並びに不参加ユーザのコンテンツ配信デバイス306及び不参加ユーザ310と関連付けられるディスプレイにウェブサイトのコンテンツを送信し得る。ウェブサイト訪問情報もネットワーク200に亘って、又は直接的な電気信号接続のような代替手段520によって、又は電子情報保存媒体を介して、ウェブサーバ500からコンピュータ100に送信され得る。
【0019】
コンピュータ100は、一つ又はそれ以上のTVネットワーク、ケーブル及び/又は衛星放送プロバイダ550に更に接続され得るか又はさもなければそこから情報を受信し得る。TVプロバイダ550は、接続560及びネットワーク200に亘って、参加しているコンテンツ配信デバイス300及び306に、TVコンテンツを送信し得る。テレビ視聴情報はネットワーク200に亘って、又は直接的な電気信号接続のような代替手段570によって、又は電子情報保存媒体を介して、TVプロバイダ550からコンピュータ100に送信され得る。
【0020】
図1、2A及び2Bを参照すると、本発明の実施態様に従って方法は以下のように実行され得る。本方法600は、参加ユーザ及び/又は不参加ユーザのコンテンツ配信デバイス300及び306に接続されたディスプレイ302上に表示するために、個々のユーザのコンテンツ配信デバイスにターゲットを絞ったコンテンツを配信するために使用され得る。コンテンツは、参加ユーザ及び不参加ユーザに対する実際の及び予測される態度価値に基づいて目標とされ得る。
【0021】
図2Aを参照すると、工程602において、参加ユーザ304は、コンピュータ100にオンライン調査応答情報112を供するために参加しているコンテンツ配信デバイス300を使用し得る。オンライン調査応答情報112は、オンライン調査を要求するためと関連付けられた参加しているコンテンツ配信デバイス300を使用している参加ユーザ304の結果として、又はコンピュータ100、又は代わりに、懇請されていないオンラインサービスを参加ユーザのデバイス300に向けられる幾つかの他のコンピュータの結果として供され得る。コンピュータ100は第一のデータベース110中に調査応答情報112保存し得て、そして特別な参加ユーザ304に対する調査応答情報を、特別な参加ユーザのデバイス300及び/又は特別な参加ユーザ304に対する匿名の識別子と関連付ける。
【0022】
好ましくは、但し、必ずしもそうではないが、調査応答情報112は、少なくとも1000個の参加ユーザのデバイス300、より好ましくは、少なくとも3000個の参加ユーザのデバイス、そして最も好ましくは、4500個又はそれより多くの参加ユーザのデバイスから集められ得る。時間的に隔てられた複数の調査「波」のコースに亘って、参加ユーザのデバイス300から調査応答情報112を受信することも好ましい。好ましくは、調査「波」は一日より長く離して、より好ましくは、30日より長く離して、そして最も好ましくは、約3ケ月又はそれより長く離して受け取られる。参加ユーザ304が、二つより多い調査波に応じて調査応答情報112を供することも好ましい。調査波の各々における調査質問は同じであり得るか又は異なり得る。
【0023】
調査応答情報112は、参加ユーザ304に対する態度価値を直接的に又は間接的にかの何れかで決定するために使用され得る。例えば、
図3を参照すると、調査応答情報112は、原子力発電所の政府の規制に関する課題質問700に対する参加ユーザ304の応答を含み得る。参加ユーザ304は、「強く反対する」から「強く支持する」までの範囲にある、メニュー702において供される態度の一つを選択することによって、そのような規制についての自らの態度を示すために、参加ユーザのデバイス300を使用し得る。特別な問題に対する調査応答情報112は、対応する態度の各々を有するとして自らを特徴付けた参加ユーザ304のパーセント数を示すために
図3において図的に表される得点704をもたらし得る。各課題質問700に関する各参加ユーザ304の調査応答情報112は第一のデータベース110中に保存され得る。
【0024】
図4を参照すると、課題質問700に対する回答に加えて、調査応答情報112は、例えば、政治的志向質問710、エンゲージメント質問720のレベル及び投票履歴/所属政党質問730に対する回答を更に含み得る。政治的志向質問710は課題質問700よりも特性においてより一般的である。政治的志向質問710の以下の例と比べて、課題質問の例が
図3において供される:
・あなたはビジネスの政府の規制に反対ですか?
・あなたは政府によって提供された健康管理に反対ですか?
投票履歴/正当所属質問730の例は以下を含み得る:
・あなたはどれだけの頻度で投票するか?
・あなたは有権者としてどの選挙に通常参加するか?
・あなたはどの一つの又は複数の政党のメンバーであるか?
課題質問700、政治的志向質問710及び投票履歴/所属政党質問730の先の例は、本発明の意図された範囲の説明用のものであり、そして制限するものではないことを意図されている。これらのタイプの質問(つまり、問題、政治的志向及び投票履歴/所属政党)の一つ又はそれ以上は、本発明の意図された範囲から逸脱することなく、調査応答情報112中に含まれ得ないと考えられる。ユーザの態度を決定することにおいて助けるであろう質問の如何なるタイプも使用され得る。
【0025】
加えて、調査応答情報112中に含まれ得るエンゲージメントのレベルの質問720は、
図5〜9に図示された、一つ又はそれ以上のエンゲージメント尺度に関する各参加ユーザ304に対するエンゲージメント価値の一つ又はそれ以上のレベルを決定するために使用され得る。
図5〜9に図示された三つのエンゲージメント尺度は、一般的エンゲージメント尺度、政治的関与尺度、及びアドボカシーエンゲージメント尺度である。尺度に関連して使用されるエンゲージメント尺度の数及びタイプ、並びに関連付けられる定義、レベル及び価値は、単に説明用のものであり、如何なるエンゲージメント尺度も全く有しないで実行され得る発明を制限するものではないと考えられる。エンゲージメント尺度の代替レベルは、例えば、
図11〜12において図示される。
【0026】
図5を参照すると、調査応答情報112は、特別な参加ユーザ304’が
図5に掲げられた、一般的なエンゲージメント行動722の一つ又はそれ以上をとってきたことを示し得る。説明用の一般的なエンゲージメント行動722の各々は、コンピュータ100によってチャート724の左欄において示される行動価値に関係付けられ得る。コンピュータ100は、各参加ユーザ304に対する調査応答情報112と、参加ユーザに属されるべき、
図6において示されたチャート726における、一般的なエンゲージメントレベルを決定するための行動722を比較し得る。調査応答情報112が参加ユーザ304に属すべきであると示す行動価値は、累積一般エンゲージメント価値を集めるために、100によって一緒に追加され得る。
図6を参照すると、0(ゼロ)の累積一般エンゲージメント価値に関係付けられる「エンゲージメントがない」から、13〜38の範囲にある累積一般エンゲージメント価値に関係付けられる「高い」レベルのエンゲージメントまでの範囲に亘る、四つの図示的一般エンゲージメント価値範囲726の各々が図示される。各参加ユーザ304に対する累積一般エンゲージメント価値は、参加ユーザに対する匿名の識別子と関連付けて第一のデータベース110中にコンピュータ100によって保存され得る。
【0027】
図7を参照すると、調査応答情報112は、特別な参加ユーザ304がチャート728に示された政治的関与の定義730の一つ又はそれ以上を満たしていることを更に示し得る。コンピュータ100による調査応答情報112と定義730の比較に基づいて、参加ユーザ304は、説明用の政治的関与尺度に関する、政治的関与のレベル732及び関連付けられる政治的関与の価値734の一つと関連付けられ得る。チャート728に示された通り、政治的関与のレベル732及び関連付けられる価値734は、参加ユーザ304が、次のより高いレベルの定義730を満たすべく適格であるために、先ほどのより低いレベルの要求事項を満たさなければならないように、階層的であり得る。各参加ユーザ304に対する政治的関与の価値734は第一のデータベース110においてコンピュータ100によって参加ユーザに対する匿名の識別子と関連付けられ得る。
【0028】
図8を参照すると、調査応答情報112は、特別な参加ユーザ304がチャート736において示されたアドボカシーエンゲージメント行動の一つ又はそれ以上を取ってきたことを更に示し得る。示された説明用の例において、各アドボカシーエンゲージメント行動は、4つのグループ、私的行為738、積極的エンゲージメント行動740、団体政治行動742、及び公共的/高レベル関与行動744の一つの中に置かれ得る。
図8及び9を参照すると、特別な参加ユーザ304は、コンピュータ100によって実行された(i)参加ユーザ4の調査応答情報112に示されるアドボカシーエンゲージメント行動と(ii)アドボカシーエンゲージメントレベル記述752の間の比較に基づいて、チャート746において示されたアドボカシーエンゲージメントレベル748及び対応するアドボカシーエンゲージメント価値750の一つと関連付けられ得る。それに対して参加ユーザ304が適格であるアドボカシーエンゲージメントレベル748に対応するアドボカシーエンゲージメント価値750は、コンピュータ100によって第一のデータベース110中で、参加ユーザに対する匿名の識別子と関連付けられ得る。
【0029】
図6〜9を参照すると、累積一般エンゲージメントレベル726、政治的関与の価値734、及びアドボカシーエンゲージメント価値750の一つ又はそれ以上は、各参加ユーザに対する態度価値118の決定において使用され得る。態度価値情報118の決定は更に、ウェブサイト訪問及びテレビ視聴情報114、及び/又は人口学的情報116に基づき得る。好ましくは、態度価値情報118は、調査応答情報112、ウェブサイト訪問及び/又はテレビ視聴情報116、及び特別な参加ユーザのデバイス300と関連付けられる人口学的情報114の組合せから決定され得る。
【0030】
図10〜12を参照すると、態度価値は、全体的に又は部分的に、上で述べられた、価値志向情報、購買カテゴリ情報、購買志向情報、ブランド属性情報、購買エンゲージメント情報、ショッピングエンゲージメント情報、及び企業関与情報の一つ又はそれ以上に基づいても決定され得る。
【0031】
図10を参照すると、価値志向情報は、例えば、価値表現1000の数の各々に対して1〜5の範囲にある数字的スコアを決定するために、調査応答情報の統計的解析を行うコンピュータ100によって、調査応答情報から決定され得る。数字的スコアは各価値表現の重要性をユーザに示し得る。
【0032】
コンピュータ100は、ユーザに対する価値表現1000スコアを、価値志向グループ1010定義の数に関連づけられた価値表現スコア要求と比較し得る。コンピュータ100は、この比較に基づいて、価値表現スコアが、ユーザのデバイス300が一つ又はそれ以上の価値志向グループ1010に対して低、中、又は高の親和性を有する資格を与えるか否かをこのようにして決定し得る。この親和性は価値志向情報を含み得る。コンピュータ100は、各価値志向グループ1010を伴うユーザのデバイス300の親和性を示すデータベース110中に情報を保存し得る。価値志向グループ1010は、それらの各々と関連付けられる1020を有し得る。価値志向グループ1010はユーザのデバイスのグループの特性を決定するために使用され得る。
【0033】
購買カテゴリ情報は調査情報からも決定され得る。購買カテゴリグループは、食品、衣服、住宅などのような特別な製品又はサービスのタイプに対するユーザに対する価値志向を示し得る。コンピュータ100はユーザのデバイス300に対する価値表現スコアを、購買カテゴリグループの定義の数と関連付けられる価値表現スコア要求事項と比較し得る。コンピュータ100は、この比較に基づいて、価値表現スコアが、ユーザのデバイス300が一つ又はそれ以上の価値志向グループに対して低、中、又は高の親和性を有する資格を与えるか否かを決定し得る。この親和性レベルは購買カテゴリ情報を含み得る。コンピュータ100は、各購買カテゴリグループを伴うユーザのデバイス300の親和性を示す情報を保存し得る。
【0034】
例えば、栄養食品、道楽食品、ユーザの体に着用されるもの、ユーザの家庭を飾るもの、ユーザによって公然とディスプレイされるもの、及びユーザによって消費されるサービスにそれらが属する故に、ユーザのデバイス300の価値志向との親和性を示す六つの購買カテゴリグループが存在し得る。購買カテゴリグループは、以下に更に説明される価値志向グループの代わりに使用され得る。
【0035】
調査応答情報は、特別な購買に対する価格、便利さ(又はアクセス性)、及びブランドの相対的重要性を示すユーザのデバイス300に対する購買志向情報を決定するためにも使用され得る。価格、便利さ、及びブランドの相対的重要性は、数字スコア又は格付けによって示され得て、そして全ての購買に亘って広く適用され得て、又は例えば、購買カテゴリグループを含むもののような購買のグループに適用され得る。購買志向情報は、コンピュータ100によって第一のデータベース110中に保存され得る。
【0036】
図1及び11を参照すると、調査応答情報112は、購買全体又は購買のカテゴリに対する一つ又はそれ以上のショッピングエンゲージメントグループ1030とのユーザのデバイス300の親和性の形態をしたショッピングエンゲージメント情報を決定するためにも使用され得る。ショッピングエンゲージメントグループ1030は各々ショッピング特性1040と関連付けられ得る。ショッピングエンゲージメントのレベルは、各ユーザのデバイス300に対してコンピュータ100によって決定され得て、それは次いで如何なるユーザの定義又はグループに対しても、ショッピングエンゲージメントのレベルを決定するためにも使用され得る。ショッピングエンゲージメントのレベルは、第一のデータベース110中にコンピュータ100によって保存され得るショッピングエンゲージメント情報を含み得る。例えば、
図11において示された四つのショッピングエンゲージメントグループ1030の各々に該当する、年齢が35〜45の女性のパーセントはコンピュータ100によって決定され得る。
【0037】
図12を参照すると、調査応答情報112は、各々が企業関与特性1060と関連付けられ得る、一つ又はそれ以上の企業関与グループ1050とのユーザのデバイス300の親和性の形での企業関与情報を決定するためにも使用され得る。企業関与のレベルは、各ユーザのデバイス300に対して、及びユーザグループ又は定義に対してコンピュータ100によって決定され得る。この企業関与情報は第一のデータベース110中にコンピュータ100によって保存され得る。
【0038】
調査応答情報112は、品質(例えば、高い対低い)、性能(例えば、最高、良好、悪い)、美的印象(例えば、心地よい対心地よくない)、機能性(例えば、最高対最低)、革新性(例えば、最高対最低)、価値(例えば、高い対低い)、豪華さ(例えば、最高対最低)、使用し易さ(例えば、最高対最悪)、ユニークさ(例えば、最高対最低)、及び/又は威信(例えば、より多い対より少ない)のような、一つ又はそれ以上のブランド特性及び関連付けられる格付けとのユーザのデバイス300の親和性形態におけるブランド属性情報を決定するためにも使用され得る。ユーザのブランド属性グループは、コンピュータ100によって決定され得て、そして一つ又はそれ以上のブランド属性特性及び関連付けられた格付けと関連付けられ得る。ブランド属性情報及びブランド属性グループは、コンピュータ100によって、第一のデータベース110中に保存され得る。
【0039】
調査応答情報112は参加ユーザ304と関連付けられる人口学的情報も含み得る。調査応答情報112の一部である参加ユーザの人口学的情報は、限定するものではないが、以下のタイプの情報を含み得る:年齢、収入、性別、国勢調査領域、人種、性的志向、教育レベル、宗教、礼拝への出席頻度、組合参加、インターネット使用情報の頻度、趣味、興味、人格特性、など。人口学的情報の先のリストは非限定的なものであり、そして本発明の実施態様は、ユーザに関する人口学的情報の如何なるタイプも利用し得ると考えられる。
【0040】
図2Aを再度参照すると、工程604において、参加ユーザの人口学的情報114及び不参加ユーザの人口学的情報142は、参加ユーザ及び/又は不参加ユーザに対してコンピュータ100によって受け取られ得る。人口学的情報は、不参加ユーザ310及び参加ユーザ304に対して、一つ又はそれ以上の第三者によって集められ得るか又は他のオンライン及び/又はオフライン情報源に由来する。第三者は、それに限定するものではないが、不参加ユーザ310及び/又は参加ユーザ304のオンライン挙動の追跡を含む如何なる公知の方法においても人口学的情報を集め得るか又は導き得る。不参加ユーザ310と関連付けられる及び/又は参加ユーザ304と関連付けられる人口学的情報114及び142は、本発明の代替実施態様における一つ又はそれ以上の第三者による代わりに、多くのコンピュータ100によって集められ得ると考えられる。人口学的情報は、ユーザ及びユーザのデバイスと関連付けられる指定マーケット領域(DMA)コード情報及びプリズム(Prizm)コード情報を含み得る。
【0041】
特別なユーザに属する人口学的情報は、コンピュータ100によって第一のデータベース110中の参加ユーザ304に対する匿名の識別子と関連付けられ得る。同様に、特別な不参加ユーザに属する人口学的情報14242は、コンピュータ100によって第二のデータベース140中の不参加ユーザ310に対する匿名の識別子と関連付けられ得る。更に、人口学的情報114は複数回、好ましくは、波当たり少なくとも一度、そしてより好ましくは、毎月少なくとも一度供され得る。
【0042】
人口学的情報114は、それが参加ユーザ304に属する故に、調査応答情報112と接続されて使用される同じ匿名の識別子と関連付けられるように、第一のデータベース110中に保存され得る。人口学的情報142は、それが不参加ユーザ310に属する故に、個々の不参加ユーザに特定なものではあり得なく、代わりに、オンラインユーザの大きなグループを記述するものであり得る。例えば、人口学的情報142は、それが不参加ユーザ310に属する故に、指定マーケット領域(DMA)のような共通の地理学的領域における多くのユーザに対して、又は政治的、経済的、民族的、人種的、宗教的、年齢、性別などのような、幾つかの共通の親和性を有するとして特徴付けられ得る如何なる他のグループにおける多くのユーザに対しても集められ得る。より具体的には、本発明の好ましい実施態様において、不参加ユーザ310に属する人口学的情報142は、それが、年齢範囲、性別、家庭の収入範囲及び国勢調査領域などによって定義される個々の不参加ユーザに属するように、受け取られそして保存され得る。
【0043】
図1及び2を引き続き参照すると、工程606において、参加ユーザのデバイス300に属する、及び不参加ユーザのデバイス306に属するウェブサイト訪問及び/又はテレビ視聴情報116及び144はコンピュータ100によって受け取られ得る。ウェブサイト訪問及びテレビ視聴情報116及び144は、参加ユーザのデバイス300及び不参加ユーザのデバイス306に対してコンピュータ100によって直接、又は代わりに、一つ又はそれ以上の第三者のコンピュータ400及び/又は関連付けられるデータベース402から集められ得る。
【0044】
全ての参加ユーザのデバイス300に対して、1〜3ヶ月又はそれより長い期間(つまり、一つの波)に亘って、そのようなウェブサイト訪問及び/又はテレビ視聴情報を追跡することが好ましいものである一方、本発明の意図された範囲から逸脱することなく、幾つかの参加ユーザのデバイスは追跡プロセスから「抜け落ち」得て、従って、そのような参加ユーザのデバイスに対するウェブサイト訪問及び/又はテレビ視聴情報は、1〜3ヶ月とは反対に、一つのセッション、日、又は週より長い期間に亘ってのみ利用され得ると考えられる。
【0045】
ウェブサイト訪問及びテレビ視聴情報116及び144は、コンピュータ100から各々第一及び第二のデータベース110及び140によって受け取られ得てそしてその中に保存され得る。ウェブサイト訪問及びテレビ視聴情報の追跡は、参加ユーザ及び不参加ユーザのコンテンツ配信デバイス300及び306上に搭載されるソフトウエアを使用することによって、そのような情報を追跡するクッキー(cookies)によって、又はユーザのオンライン及び/又はテレビ視聴挙動を追跡する如何なる他の方法によっても実行され得る。例えば、第三者は、ウェブサイト訪問及びテレビ視聴情報を供し得る。
【0046】
ウェブサイト訪問情報に関して、必ずしもそれに限定されるものではないが、それはウェブサイトURL情報、ウェブサイトチャンネル訪問情報、ウェブサイトページ訪問情報、セッション情報、オンライン購買情報、検索語情報、訪問時間スタンプ、及び継続期間情報を含み得る。セッション又はウェブサイトへの訪問は、特定のIPアドレスを有するユーザの(典型的には30分のような)期間の間の出席によって定義される。期間中のウェブサイト、ウェブサイトチャンネル、及び/又はウェブサイトページへのユニークな訪問者の数(つまり、「ユニークな訪問者」)、期間中のウェブサイト、ウェブサイトチャンネル、及び/又はウェブサイトッページへの訪問の数(つまり、「訪問」)、期間中に見られるウェブサイトに対するウェブサイトページの数(つまり、「みられたページ」)、及び期間中にウェブサイト上で費やされた分の数、のようなインターネット交信メトリクス(traffic metrics)はウェブサイト訪問情報の一部であり得て、及び/又はそれから由来し得る。或る期間中のウェブサイトへのユニークな訪問者は、その期間中に一回又はそれより多くの回数、ウェブサイトを訪問した、明確なクッキーID又は明確なIPアドレスを有するユーザのデバイスとして定義される。ユーザのデバイスがその期間中に1回より多くウェブサイトを訪問する場合、そのユーザのデバイスはやはり、その期間中の一回のみのユニークな訪問としてカウントされる。
【0047】
ウェブサイトチャンネルはウェブサイトとウェブサイトページの間で階層的に適合し得る。ウェブサイトの例はMSN.com.であり、そしてウェブサイトチャンネルの例は、MSN.com.ホームページ上の「スポーツ」ボタンからアクセスされるウェブサイトページの集まりである。本明細書における「ウェブサイト」への参照は、別途定義されない限り、ウェブサイト全体、ウェブサイトチャンネル、及びウェブサイトページを含むべきと意図される。
【0048】
テレビ視聴情報に関して、それは、限定するものではないが、以下を含む:TVプログラムのコンテンツタイプ、TVチャンネルを見る際に費やされた時間の量、TVプログラム又はプログラミングタイプを見る際に費やされた時間の量(つまり、容量)、TVプログラムのタイトル、特別なコンタンツタイプのTVプログラミングを見る際に費やされた時間の量、一つ又はそれ以上のTVチャンネルを見る際に費やされた全体の見る時間のパーセント割合、一つ又はそれ以上のTVプログラムを見る際に費やされた全体の見る時間のパーセント割合、特別なコンテンツタイプの、又は異なるコンテンツタイプのTVプログラミングを見る際に費やされた全体の見る時間のパーセント割合、コンテンツ消費のモード、チャンネル上を見る継続期間、見られるチャンネルの数、最近の期間中に見られたTVプログラミングと過去の期間中に見られたものの間の類似度、ここで該過去の期間は該最近の期間の前の時間を含む、ユーザがTVチャンネルを変える頻度、特別なTVプログラムのTVによる実際のディスプレイ、そのような相互作用の詳細を含むデジタルビデオレコーダとのユーザの相互作用、そのような相互作用の詳細を含む電子プログラミング案内とのユーザの相互作用、そのような相互作用の詳細を含むビデオオンデマンド(VOD)サービスとのユーザの相互作用、ユーザによって又はエキスパートシステムによって供されるキーワード、及び見る時間/日付。
【0049】
DVRとユーザの相互作用の詳細は、例えば、記録すること、一次停止すること、リプレイすること、早送りすること、及び早戻しすることなどの相互作用を含み得る。更に、電子的プログラミング案内とユーザの相互作用の詳細は、相互作用の継続時間、相互作用の時間及び日付、レビューするために選択されたプログラム詳細情報、及びユーザの相互作用の頻度などの相互作用の詳細を含み得る。そして、VODとユーザの相互作用の詳細は、VODサービスとユーザの相互作用の継続時間、VODサービスとユーザの相互作用の時間及び日付の詳細、及びVODサービスとユーザの相互作用の頻度のような相互作用を含み得る。
【0050】
図2Aの工程608において、参加ユーザ304と関連付けられる態度価値は、
図3〜12と関連して上で説明された通り、人口学的情報114及びウェブサイト訪問/テレビ視聴情報116と組み合わせた、又は組合せない調査応答情報112に基づいて決定され得る。態度価値は、目的の人口学的、ウェブサイト訪問、及びテレビ視聴情報を超えるものを表す調査応答情報を常に考慮し、そして少なくとも部分的にユーザの主観的態度、信念又は価値を示すであろう。例えば、客観的な人口学的情報と主観的な態度の間の相違は、ユーザの年齢とユーザの原子力の承認の比較から明らかである。ユーザはその年齢を選択することができない−それはユーザの年齢に関する信念とは関係なく存在する客観的な規範である。対照的に、ユーザは、ユーザの主観的な思考過程の産物である、原子力に対する多くの異なる態度の如何なるものも有し得る。このように、この出願において使用される態度価値は、少なくとも部分的に、ユーザの主観的な思考を常に反映する。上で説明された通り、これらの態度価値は、ユーザの政治態度、法律態度、規制態度、企業態度、製品態度、及び/又は如何なるタイプの態度をも示し得る。
【0051】
工程610において、コンピュータ100は、態度価値を予測するために使用され得る参加ユーザのデバイス300と関連付けられる特徴(ウェブサイト訪問情報、テレビ視聴情報及び/又は人口学的情報を意味する)を抽出し得る。各データ源に対して、コンピュータ100は、一つ又はそれ以上の特別な態度価値にも関連付けられる参加ユーザのデバイス300にどの特徴が関連付けられるかを決定し得る。コンピュータ100は各データ源に対する各ユーザのデバイス300と関連付けられる特徴を組み合わせることによって、各参加ユーザのデバイス300に対する特徴ベクトルを創出し得る。
【0052】
工程612において、コンピュータ100は、不参加ユーザのデバイス306と関連付けられる態度価値の予測において使用するための特徴を選択し得る。コンピュータ100は、参加ユーザ及び不参加ユーザのデバイス300及び306の数の両者に共通するそれらの特徴を同定するために、抽出された特徴を比較し得る。例えば、コンピュータ100は、どの抽出されたウェブサイトが、統計的に著しい数の参加ユーザ及び不参加ユーザのデバイスの両者によって訪問されたかを同定し得る。別の例において、コンピュータ100は、どの抽出されたTVプログラムが、統計的に著しい数の参加ユーザ及び不参加ユーザのデバイスの両者によって訪問されたかを同定し得る。そのような場合の各々において、コンピュータ100は、不参加ユーザ及び参加ユーザのデバイス300及び306の両者が、特徴と態度価値の間の相関性を構築するために、それに対して十分なデータがある特徴カテゴリを選択し得る。共通の特徴の各々に対して、コンピュータ100は、制限するものではないが、各選択された特徴と予測されるべき態度の間の相関係数及び相互情報を含む該当するスコアを決定し得る。コンピュータ100は該当するスコアの分布を解析し得て、そして予測プロセスにおける使用に対して特徴を維持するために超えられる必要がある該当するスコア閾値を設定し得る。特徴選択工程において、予測における高い正確さを達成するためには、高い次元数が大量の訓練データ、つまり、より多くの参加ユーザのデバイスを要求し得る故に、コンピュータ100はモデリングにおいて使用されるべき特徴ベクトルの次元数を考慮し得る。特徴の組と態度価値の間の相関性を決定するために使用され得る最終的な特徴ベクトルは、次いで、該当するスコア閾値の適用に基づいて、コンピュータ100によって創出され得る。
【0053】
工程614において、コンピュータ100は、参加ユーザのデバイス300に対する、一つ又はそれ以上の態度価値を有する一つ又はそれ以上の特徴の組の間の相関性を決定するためのモデリングアルゴリズムに最終の特徴ベクトルを適用し得る。使用されるアルゴリズムは、特徴(サイト訪問など)を目標レベル(態度価値)にマッピングする能力がある多数の監督される学習アルゴリズムの如何なるものでもあり得る。例えば、ナイーブベイズ、ニューラルネットワーク、サポートベクターマシン、k近傍法、協調フィルタリング、又は決定木/ランダムフォレストモデルが使用され得る。オプションの実施態様において、モデルはそのようなデバイスの全てより少ない参加ユーザのデバイス300の数と関連付けられるデータに適用され得る。そのような場合、コンピュータ100は、参加ユーザのデバイスの検証サンプル(hold−out sample)の部分である参加ユーザのデバイス300の幾つかを選択し得る。
【0054】
オプションの工程616において、コンピュータ100は、検証サンプルに対する態度価値を予測するために、工程614において決定される相関性を参加ユーザのデバイス300の検証サンプルに適用し得る。予側された態度価値は、次いで、コンピュータ100によって、検証サンプルに対する実際の態度価値と比較され得る。コンピュータは予測される態度価値に対する推測された予測精度を決定し得る。
【0055】
図2Bを参照すると、オプションの工程618において、推測された予測精度を改善するために、相関性モデルが次いで、修正されそして最適化され得る。工程620、工程614〜618は、許容できる予測精度が得られるまで繰り返され得る。
【0056】
工程614又は場合により工程620に続き得る工程622において、モデルは、不参加ユーザのデバイスに対する態度価値を予測するために、不参加ユーザのデバイス306と関連付けられる選択された特徴に適用され得る。不参加ユーザのデバイス306に対して予側された態度価値は、第二のデータベース140中に保存され得る。工程624において、ターゲットを絞ったコンテンツは、各々、実際の及び予測される態度価値に基づいて、参加ユーザ及び不参加ユーザのデバイス300及び306に配信され得る。
【0057】
本発明の変更及び修正が、本発明の範囲又は精神から逸脱することなく成され得ることは当業者にとって明白であろう。例えば、関心事である特別な態度は、本発明の意図された範囲から逸脱することなく修正され得る。また、態度価値及び特徴を相関付けるために使用されるモデルも、本発明の意図された範囲から逸脱することなく変更され得る。