(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0010】
<実施の形態1>
<概要>
以下、本発明に係るカメラ、カメラシステム、及びカメラの行う自己診断方法の一実施形態として、街頭に設置されている複数のカメラと、これらカメラと通信する管理サーバとを含んで構成されるカメラシステムについて説明する。
【0011】
このカメラシステムを構成するカメラは、管理サーバから送信される信号に基づいて、このカメラシステムを利用するユーザにとって有益な撮影を行うか否かの推測に利用される情報を得るための自己診断を行う。そして、自己診断を行った結果得られた情報を、管理サーバに送信する。すると管理サーバは、その情報を、ユーザに報知する。
【0012】
ここで、このカメラの行う自己診断とは、(1)管理サーバから送信された診断用撮影条件に基づいて、所定の撮影ポイントを走行する車両のナンバープレートを含む画像を撮影し、(2)管理サーバから送信された診断用解析条件に基づいて、撮影された画像を解析して、ナンバープレートに表示されている文字列を特定し、(3)特定された文字列と、管理サーバから送信された期待値とを所定の方法で照合して、照合結果を算出するという処理である。
【0013】
また、このカメラは、自己診断用の画像の撮影に加えて、管理サーバから送信される信号に基づいて、自己診断用画像以外の画像の撮影をも行う。
【0014】
以下、このカメラシステムの詳細について図面を参照しながら説明する。
【0015】
<構成>
図1は、カメラシステム100の構成を示すシステム構成図である。
【0016】
同図に示されるように、カメラシステム100は、複数のカメラ101a〜カメラ101fと、管理サーバ102と、ネットワーク103とから構成される。
【0017】
カメラ101a〜カメラ101fのそれぞれは、ネットワーク103を介して、管理サーバ102と通信する。
【0018】
図2は、カメラ101a〜カメラ101cが街頭に設置されている状況を示す模式図である。
【0019】
同図に示されるように、カメラ101a〜カメラ101cのそれぞれは、車道200に設定された撮影ポイント220を走行する車両を撮影できるように、車道200周辺に設置されている。
【0020】
撮影ポイント220の上空には、車を検知する車センサ210が設置されている。
【0021】
そして、車センサ210とカメラ101a〜カメラ101cのそれぞれとは、図示していない有線にて互いに接続されている。
【0022】
車センサ210は、赤外線を利用して撮影ポイント220を走行する車を検知する機能と、車を検知した場合に、撮影ポイント220を車が走行している旨を示す撮影タイミング信号を、カメラ101a〜カメラ101cのそれぞれに、有線にて送信する機能とを有する。
【0023】
カメラ101a〜カメラ101cの構成について、以下、これらカメラを個別に説明するのではなく、これらのカメラを代表して101という符号を付したカメラ101を用いて説明する。
【0024】
但し、カメラ101a〜カメラ101cのそれぞれは、以下で説明するカメラ101が実現する機能と同様の機能を実現することができる構成であれば、必ずしも、以下で説明するカメラ101の構成通りの構成に限定されない。また、カメラ101a〜カメラ101cのそれぞれが、カメラ101が実現する機能と同様の機能を実現することができる構成であれば、必ずしも、カメラ101a〜カメラ101cが互いに同様の構成である必要もない。同様の構成でない場合には、カメラ101a〜カメラ101cのそれぞれにおいて実現される機能について、性能差が生じることもあり得る。
【0025】
図3は、カメラ101の回路図である。
【0026】
同図に示されるように、カメラ101は、光学系300と、撮像素子305と、撮影用LSI(Large Scale Integration)310と、プロセッサ315と、受信回路320と、解析用LSI330と、メモリ335と、タイマ340と、ネットワーク通信用LSI345と、バス350とから構成される。
【0027】
以下、カメラ101を構成するこれらのデバイスについて、順に説明する。
【0028】
光学系300は、被写体からの光を集光して、撮像素子305の主表面に被写体の像を形成するための機器群であって、撮影用LSI310に接続され、例えば、レンズ、サーボモータ等によって構成され、撮影用LSI310によって制御される。
【0029】
撮像素子305は、撮影用LSI310に接続され、撮影用LSI310によって制御され、その主表面上に集光されて形成された被写体の像を電気信号に変換する機能と、変換した電気信号を撮影用LSI310に出力する機能とを有する。一例として、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサによって実現される。
【0030】
バス350は、撮影用LSI310と、プロセッサ315と、受信回路320と、解析用LSI330と、メモリ335と、タイマ340と、ネットワーク通信用LSI345とに接続され、接続される回路間の信号を伝達する機能を有する。
【0031】
撮影用LSI310は、光学系300と、撮像素子305と、バス350とに接続され、プロセッサ315によって制御され、光学系300と撮像素子305とを制御して被写体の画像を撮影する機能と、撮影した画像をメモリ335の所定の記憶領域に記憶させる機能とを有する。
【0032】
受信回路320は、バス350に接続され、さらに、カメラ101外部の撮影タイミング信号送信デバイス(実施の形態1においては、車センサ210)にも有線を介して接続され、プロセッサ315によって制御され、撮影タイミング信号送信デバイスから送信される撮影タイミング信号を受信する機能を有する。
【0033】
解析用LSI330は、バス350に接続され、プロセッサ315によって制御され、メモリ335に記憶されている画像に対して、プロセッサ315によって指定されたアルゴリズムを利用して解析する機能と、解析した結果得られる情報をプロセッサ315に出力する機能とを有する。実施の形態1においては、解析用LSI330の行う画像の解析は、画像に含まれる車のナンバープレートに表示されている文字列を特定する処理であり、解析した結果得られる情報は、特定された文字列を示す情報である。
【0034】
メモリ335は、バス350に接続され、RAM(Random Access Memory)と、ROM(Read Only Memory)と、着脱可能なフラッシュメモリとから構成され、プロセッサ315の動作を規定するプログラムと、プロセッサ315が利用するデータと、撮影用LSI310によって撮影された画像とを、それぞれの所定の記憶領域に記憶する。
【0035】
タイマ340は、バス350に接続され、プロセッサ315によって制御され、時間を計測する機能を有する。
【0036】
ネットワーク通信用LSI345は、バス350に接続され、さらに、カメラ101外部のネットワーク103にも接続され、プロセッサ315によって制御され、ネットワーク103を介して管理サーバ102と、所定のプロトコルを利用して通信する機能を有する。
【0037】
プロセッサ315は、バス350に接続され、メモリ335に記憶されるプログラムを実行することで、受信回路320と、解析用LSI330と、メモリ335と、タイマ340と、ネットワーク通信用LSI345とを制御して、以下の3つの機能を実現する。
【0038】
自己診断機能:カメラ101を制御して、カメラ101にその特徴的な動作である自己診断処理を実行させることで、カメラ101に、自己診断を行わせる機能。
【0039】
なお、カメラ101の行う自己診断処理、及び自己診断処理が実行されることで実現される自己診断については、後程<自己診断処理>の項目において、フローチャートを用いて詳細に説明する。
【0040】
通常撮影機能:カメラ101を制御して、カメラ101にその特徴的な動作である通常撮影処理を実行させることで、カメラ101に、自己診断用以外の画像(以下、「通常用画像」と呼ぶ。)の撮影を行わせる機能。
【0041】
なお、カメラ101の行う通常撮影処理については、後程<通常撮影処理>の項目において、フローチャートを用いて詳細に説明する。
【0042】
カメラ側通常撮影用設定機能:カメラ101を制御して、カメラ101にその特徴的な動作であるカメラ側通常撮影用設定処理を実行させることで、カメラ101に、自己診断時における画像の撮影用に設定されている撮影条件等を、通常用画像の撮影用の設定に切り替えさせる機能。
【0043】
なお、カメラ101の行うカメラ側通常撮影用設定処理については、後程<通常用撮影設定処理>の項目において、フローチャートを用いて詳細に説明する。
【0044】
上記回路構成を備えるカメラ101について、以下、機能面から見た構成について説明する。
【0045】
図4は、カメラ101の機能構成を示すブロック図である。
【0046】
同図に示されるように、カメラ101は、条件取得部400と、撮影指示部405と、撮影タイミング受信部410と、撮影部415と、算出部420と、画像記憶部425と、画像情報記憶部430と、被写体情報取得部435と、照合部440と、照合結果情報記憶部445と、診断部450と、診断条件記憶部455と、診断結果出力部460と、画像情報出力部465と、画像出力部470とによって構成される。
【0047】
以下、カメラ101を構成するこれら機能ブロックについて、順に説明する。
【0048】
条件取得部400は、プログラムを実行するプロセッサ315と、ネットワーク通信用LSI345とによって実現され、ネットワーク103を介して、管理サーバ102から出力された、診断用撮影条件と通常用撮影条件と診断用解析条件と通常用解析条件とを取得する機能と、取得した診断用撮影条件と通常用撮影条件とを撮影指示部405に送る機能と、取得した診断用解析条件と通常用解析条件とを算出部420に送る機能とを有する。
【0049】
診断用撮影条件は、管理サーバ102によって生成される情報であって、カメラ101が自己診断処理を行う場合における、カメラ101の設定条件と撮影する時刻の条件とを含んで構成される。
【0050】
ここで、カメラ101の設定条件は、撮影方向、画角、絞り値等といった、画像を撮影するために必要となるカメラ101の設定を特定するための条件である。また、撮影する時刻の条件は、画像を撮影する時刻を特定するための条件である。
【0051】
通常用撮影条件は、管理サーバ102によって生成される情報であって、カメラ101が通常撮影処理を行う場合における、カメラ101の設定条件と撮影する時間の条件とを含んで構成される。
【0052】
診断用解析条件は、管理サーバ102によって生成される情報であって、カメラ101が自己診断処理を行う場合における、画像を解析するために利用するアルゴリズムの指定、解析結果の形式の指定等といった、画像を解析するための条件である。
【0053】
通常用解析条件は、管理サーバ102によって生成される情報であって、カメラ101が通常撮影処理を行う場合における、画像を解析するために利用するアルゴリズムの指定、解析結果の形式の指定等といった、画像を解析するための条件である。
【0054】
撮影タイミング受信部410は、プログラムを実行するプロセッサ315と、受信回路320とによって実現され、車センサ210から出力された撮影タイミング信号を受信する機能と、受信した撮影タイミング信号を撮影指示部405に送る機能とを有する。
【0055】
撮影部415は、光学系300と撮像素子305と撮影用LSI310とタイマ340とによって実現され、以下の2つの機能を有する。
【0056】
撮影機能:撮影指示部405から、画像の撮影タイミングを示す撮影信号が送られて来たタイミングで被写体の画像を撮影する機能。
【0057】
画像送出機能:撮影した画像と、画像の撮影時刻を示す撮影時刻情報とを互いに関連付けて、算出部420と画像記憶部425とに送る機能。
【0058】
ここで、撮影部415による画像の撮影は、撮影指示部405によって設定された撮影の条件(診断用撮影条件又は通常用撮影条件)に基づいてなされる。
【0059】
撮影指示部405は、プログラムを実行するプロセッサ315と、タイマ340とによって実現され、以下の3つの機能を実現する。
【0060】
撮影指示部設定機能:条件取得部400から送られて来た、診断用撮影条件又は通常用撮影条件に含まれる設定条件に基づいて、撮影部415の行う撮影の条件を設定する機能。
【0061】
撮影トリガ機能:条件取得部400から送られて来た、診断用撮影条件又は通常用撮影条件に含まれる「撮影する時間の条件」を満たす時間帯において、撮影タイミング受信部410から撮影タイミング信号が送られて来た場合に、撮影信号を撮影部415に送る機能。
【0062】
以下、診断用撮影条件に含まれる「撮影する時間の条件」は、午前8時00分00秒〜午前8時00分59秒の間(以下、「8:00」、「時刻8:00」とも記す。)、午前9時00分00秒〜午前9時00分59秒の間(以下、「9:00」、「時刻9:00」とも記す。)、午前10時00分00秒〜午前10時00分59秒の間(以下、「10:00」、「時刻10:00」とも記す。)、午前11時00分00秒〜午前11時00分59秒の間(以下、「11:00」、「時刻11:00」とも記す。)、午後0時00分00秒〜午後0時00分59秒の間(以下、「12:00」、「時刻12:00」とも記す。)、午後1時00分00秒〜午後1時00分59秒の間(以下、「13:00」、「時刻13:00」とも記す。)、午後2時00分00秒〜午後2時00分59秒の間(以下、「14:00」、「時刻14:00」とも記す。)、午後3時00分00秒〜午後3時00分59秒の間(以下、「15:00」、「時刻15:00」とも記す。)、午後4時00分00秒〜午後4時00分59秒の間(以下、「16:00」、「時刻16:00」とも記す。)、午後5時00分00秒〜午後5時00分59秒の間(以下、「17:00」、「時刻17:00」とも記す。)、午後6時00分00秒〜午後6時00分59秒の間(以下、「18:00」、「時刻18:00」とも記す。)、午後7時00分00秒〜午後7時00分59秒の間(以下、「19:00」、「時刻19:00」とも記す。)、午後8時00分00秒〜午後8時00分59秒の間(以下、「20:00」、「時刻20:00」とも記す。)、午後9時00分00秒〜午後9時00分59秒の間(以下、「21:00」、「時刻21:00」とも記す。)、午後10時00分00秒〜午後10時00分59秒の間(以下、「22:00」、「時刻22:00」とも記す。)を満たす時間帯であるとして説明する。
【0063】
照合トリガ機能:条件取得部400から診断用撮影条件が送られてから所定時間T1(例えば、24時間)経過すると、照合部440に、画像情報記憶部430に記憶されている画像情報(後述)と、被写体情報取得部435によって取得された被写体情報(後述)との照合を開始させる旨を示す照合信号を送る機能。
【0064】
算出部420は、プログラムを実行するプロセッサ315と解析用LSI330とによって実現され、以下の3つの機能を有する。
【0065】
算出部設定機能: 条件取得部400から送られて来た、診断用解析条件又は通常用解析条件に基づいて、算出部420の設定を行う機能。
【0066】
以下、診断用解析条件又は通常用解析条件に基づいて行う算出部420の設定は、算出部420に、撮影部415から送られて来た画像に含まれる車のナンバープレートに表示されている文字列を特定する処理を行わせるための設定であるとして説明する。ここでは、この設定が、メモリ335の所定の記憶領域に予め記憶されている複数のアルゴリズムの中から、ナンバープレート認識アルゴリズムが指定されることで行われるとする。
【0067】
解析機能:撮影部415から画像が送られて来た場合に、算出部設定機能において指定されたアルゴリズムを利用してこの画像を解析して、この画像に含まれる車のナンバープレートに表示されている文字列を特定する機能。
【0068】
以下、文字列が、数字と“−(ハイフン)”とからなる車の識別番号であるとして説明するが、文字列には、例えば、アルファベット、漢字、平仮名、記号、図形等が含まれているとしても構わない。
【0069】
画像情報更新機能:画像を解析してナンバープレートに表示されている文字列を特定した場合において、その文字列と、撮影部415から送られて来た、その画像が撮影された時刻とを互いに関連付けて、(1)画像情報記憶部430が画像情報を記憶していないときには、画像情報を生成して、画像情報記憶部430に記憶させ、(2)画像情報記憶部430が画像情報を記憶しているときには、画像情報記憶部430が記憶する画像情報を更新する機能。
【0070】
図5(a)、(b)、(c)は、それぞれ、画像情報記憶部430が記憶する画像情報の一例である、画像情報500a、画像情報500b、画像情報500cのデータ構成図である。
【0071】
ここでは、画像情報500aは、カメラ101aにおける画像情報記憶部430に記憶されるものの一例であり、画像情報500bは、カメラ101bにおける画像情報記憶部430に記憶されるものの一例であり、画像情報500cは、カメラ101cにおける画像情報記憶部430に記憶されるものの一例であるとして説明する。
【0072】
また、以下、カメラ101aとカメラ101bとカメラ101cとによって、時刻8:00、時刻9:00、時刻10:00、時刻11:00、時刻12:00、時刻13:00、時刻14:00、時刻15:00、時刻16:00、時刻17:00、時刻18:00、時刻19:00、時刻20:00、時刻21:00、時刻22:00において、撮影ポイント220を走行する「12−34」と表示されたナンバープレートを装着した車両が撮影されたものとして説明する。すなわち、カメラシステム100を管理する管理者が、意図的に、上記時刻のそれぞれにおいて、「12−34」と表示されたナンバープレートを装着した車両に、撮影ポイント220を走行させたものとして説明する。
【0073】
図5(a)、(b)、(c)に示されるように、画像情報500a、画像情報500b、及び画像情報500cのそれぞれは、時刻501、時刻511、及び時刻521のそれぞれと、解析結果502、解析結果512、及び解析結果522のそれぞれとが対応付けられて構成されている。
【0074】
時刻501、時刻511、及び時刻521は、解析対象となる画像が撮影された時刻を示す情報である。
【0075】
解析結果502、解析結果512、及び解析結果522は、解析対象となる画像が解析されて特定された文字列を示す情報である。
【0076】
図5(a)に示されるように、画像情報500aにおいて、「8:00」、「10:00」、「11:00」、「12:00」、「13:00」、「14:00」、「15:00」、「16:00」、「17:00」、「18:00」、「19:00」、「20:00」、「22:00」となる時刻501に対応付けられている解析結果502が、「12−34」となり、「9:00」、「21:00」に対応付けられている解析結果502が、「72−34」となっている。すなわち、画像情報500aは、カメラ101aにおける算出部420が、時刻9:00と時刻21:00とにおいて、誤った文字列を特定してしまったことを反映している。
【0077】
図5(b)に示されるように、画像情報500bにおいて、「8:00」、「9:00」、「10:00」、「11:00」、「12:00」、「13:00」、「14:00」、「15:00」、「16:00」、「17:00」、「18:00」、「20:00」となる時刻511に対応付けられている解析結果512が、「12−34」となり、「19:00」、「21:00」、「22:00」に対応付けられている解析結果512が、「72−34」となっている。すなわち、画像情報500bは、カメラ101bにおける算出部420が、時刻19:00と時刻21:00と時刻22:00とにおいて、誤った文字列を特定してしまったことを反映している。
【0078】
図5(c)に示されるように、画像情報500cにおいて、「10:00」、「11:00」、「13:00」、「14:00」、「16:00」、「17:00」、「18:00」、「19:00」、「20:00」、「21:00」、「22:00」となる時刻521に対応付けられている解析結果522が、「12−34」となり、「8:00」、「9:00」、「12:00」、「15:00」に対応付けられている解析結果522が、「72−34」となっている。すなわち、画像情報500aは、カメラ101aにおける算出部420が、時刻8:00と時刻9:00と時刻12:00と時刻15:00とにおいて、誤った文字列を特定してしまったことを反映している。
【0079】
再び
図4に戻って、カメラ101の機能構成の説明を続ける。
【0080】
画像記憶部425は、メモリ335の記憶領域の一部によって実現され、撮影部415から送られて来た画像と撮影時刻情報とを、互いに関連付けて記憶する機能を有する。
【0081】
画像情報記憶部430は、メモリ335の記憶領域の一部によって実現され、算出部420によって生成又は更新された画像情報を記憶する機能を有する。
【0082】
被写体情報取得部435は、プログラムを実行するプロセッサ315と、ネットワーク通信用LSI345とによって実現され、管理サーバ102から出力された、被写体情報を取得する機能と、取得した被写体情報を照合部440に送る機能とを有する。
【0083】
図6は、被写体情報取得部435によって取得される被写体情報の一例である、被写体情報600のデータ構成図である。
【0084】
この被写体情報600は、画像情報記憶部430に記憶される(1)画像情報500aを構成する解析結果502のそれぞれについての、(2)画像情報500bを構成する解析結果512のそれぞれについての、及び(3)画像情報500cを構成する解析結果522のそれぞれについての、解析対象となったナンバープレートに表示されている正しい文字列、すなわち、正しく解析された場合に期待される解析結果の期待値を示す情報を含んで構成される。
【0085】
同図に示されるように、被写体情報600は、時刻601と期待値602とが対応付けられて構成されている。
【0086】
時刻601は、時刻を示す情報である。
【0087】
期待値602は、対応付けられている時刻601においてカメラ101によって撮影された画像について、画像に含まれるナンバープレートに表示されていた正しい文字列、すなわち、ナンバープレートに表示されていた文字列が正しく撮影されて正しく解析された場合に期待される、解析結果の期待値を示す情報である。
【0088】
ここでは、全ての時刻601において、期待値602は「12−34」となっている。
【0089】
再び
図4に戻って、カメラ101の機能構成の説明を続ける。
【0090】
照合部440は、プログラムを実行するプロセッサ315によって実現され、撮影指示部405から照合信号が送られて来た場合に、画像情報記憶部430に記憶されている画像情報と、被写体情報取得部435によって取得された被写体情報とを照合して照合結果情報を生成し、生成した照合結果情報を、照合結果情報記憶部445に記憶させる機能を有する。
【0091】
ここで、画像情報と被写体情報とを照合するとは、(1)画像情報500aを構成する解析結果502のそれぞれが、対応付けられている時刻501と同一の、被写体情報600における時刻601に対応付けられている期待値602と一致するか否かを調べる処理、(2)画像情報500bを構成する解析結果512のそれぞれが、対応付けられている時刻511と同一の、被写体情報600における時刻601に対応付けられている期待値602と一致するか否かを調べる処理、及び(3)画像情報500cを構成する解析結果522のそれぞれが、対応付けられている時刻521と同一の、被写体情報600における時刻601に対応付けられている期待値602と一致するか否かを調べる処理を行うことをいう。
【0092】
図7(a)、(b)、(c)は、それぞれ、照合結果情報記憶部445が記憶する照合結果情報の一例である、照合結果情報700a、照合結果情報700b、照合結果情報700cのデータ構成図である。
【0093】
ここで、照合結果情報700aは、カメラ101aにおける照合結果情報記憶部445に記憶されるものの一例であり、画像情報500aと被写体情報600とが照合されたことによって生成されたものである。照合結果情報700bは、カメラ101bにおける照合結果情報記憶部445に記憶されるものの一例であり、画像情報500bと被写体情報600とが照合されたことによって生成されたものである。照合結果情報700cは、カメラ101cにおける照合結果情報記憶部445に記憶されるものの一例であり、画像情報500cと被写体情報600とが照合されたことによって生成されたものである。
【0094】
図7(a)、(b)、(c)に示されるように、照合結果情報700a、照合結果情報700b、及び照合結果情報700cのそれぞれは、時刻701、時刻711、及び時刻721のそれぞれと、照合結果702、照合結果712、及び照合結果722のそれぞれとが対応付けられて構成されている。
【0095】
時刻701、時刻711、及び時刻721は、時刻を示す情報である。
【0096】
照合結果702、照合結果712、及び照合結果722のそれぞれは、対応付けられた時刻701、時刻711、及び時刻721のそれぞれについて、解析結果502、解析結果512、及び解析結果522のそれぞれと期待値602とが一致したか否かを示す情報である。
【0097】
図7(a)に示されるように、照合結果情報700aにおいて、「8:00」、「10:00」、「11:00」、「12:00」、「13:00」、「14:00」、「15:00」、「16:00」、「17:00」、「18:00」、「19:00」、「20:00」、「22:00」となる時刻701に対応付けられている照合結果702が、「一致」となり、「9:00」、「21:00」に対応付けられている照合結果702が、「不一致」となっている。
【0098】
図7(b)に示されるように、照合結果情報700bにおいて、「8:00」、「9:00」、「10:00」、「11:00」、「12:00」、「13:00」、「14:00」、「15:00」、「16:00」、「17:00」、「18:00」、「20:00」となる時刻711に対応付けられている照合結果712が、「一致」となり、「19:00」、「21:00」、「22:00」に対応付けられている照合結果712が、「不一致」となっている。
【0099】
図7(c)に示されるように、照合結果情報700cにおいて、「10:00」、「11:00」、「13:00」、「14:00」、「16:00」、「17:00」、「18:00」、「19:00」、「20:00」、「21:00」、「22:00」となる時刻721に対応付けられている照合結果722が、「一致」となり、「8:00」、「9:00」、「12:00」、「15:00」に対応付けられている照合結果722が、「不一致」となっている。
【0100】
再び
図4に戻って、カメラ101の機能構成の説明を続ける。
【0101】
照合結果情報記憶部445は、メモリ335の記憶領域の一部によって実現され、照合部440から送られて来た照合結果情報を記憶する機能を有する。
【0102】
診断条件記憶部455は、メモリ335の記憶領域の一部によって実現され、診断部450が利用する診断条件を記憶する機能を有する。
【0103】
以下、診断条件記憶部455の記憶する診断条件は、照合結果情報記憶部445に記憶される照合結果情報に対して、照合結果の総数を分母とし、「一致」となる照合結果の数を分子とする分数を、診断結果として算出するという算出方法であるとして説明する。
【0104】
診断部450は、プログラムを実行するプロセッサ315によって実現され、照合結果情報記憶部445に記憶される照合結果情報に対して、診断条件記憶部455に記憶される診断条件を適用することで、カメラ101の行う自己診断の結果を示す診断結果を算出し、算出した診断結果を、診断結果出力部460に送る機能を有する。
【0105】
図8(a)、(b)、(c)は、それぞれ、診断部450が算出する診断結果の一例である、診断結果800a、診断結果800b、診断結果800cのデータ構成図である。
【0106】
ここで、診断結果800aは、カメラ101aにおける診断部450によって算出されるものの一例であり、診断結果800bは、カメラ101bにおける診断部450によって算出されるものの一例であり、診断結果800cは、カメラ101cにおける診断部450によって算出されるものの一例であるとして説明する。
【0107】
図8(a)に示されるように、診断結果800aは、「13/15」となっており、
図8(b)に示されるように、診断結果800bは、「12/15」となっており、
図8(c)に示されるように、診断結果800cは、「11/15」となっている。
【0108】
再び
図4に戻って、カメラ101の機能構成の説明を続ける。
【0109】
診断結果出力部460は、プログラムを実行するプロセッサ315と、ネットワーク通信用LSI345とによって実現され、診断部450から送られて来た診断結果を、ネットワーク103を介して、管理サーバ102へ出力する機能を有する。
【0110】
画像情報出力部465は、プログラムを実行するプロセッサ315と、ネットワーク通信用LSI345とによって実現され、画像情報記憶部430に記憶される画像情報を、ネットワーク103を介して、管理サーバ102へ出力する機能を有する。
【0111】
画像出力部470は、プログラムを実行するプロセッサ315と、ネットワーク通信用LSI345とによって実現され、画像記憶部425に記憶される、互いに関連付けられた画像と撮影時刻情報とを、ネットワーク103を介して、管理サーバ102へ出力する機能を有する。
【0112】
図9は、管理サーバ102の回路図である。
【0113】
管理サーバ102は、いわゆるコンピュータ装置であって、
図9に示されるように、出力装置900と、入力装置910と、プロセッサ920と、メモリ930と、タイマ940と、ハードディスク装置950と、ネットワーク通信用LSI960と、バス970とから構成される。
【0114】
以下、管理サーバ102を構成するこれらデバイスについて順に説明する。
【0115】
バス970は、出力装置900と、入力装置910と、プロセッサ920と、メモリ930と、タイマ940と、ハードディスク装置950と、ネットワーク通信用LSI960とに接続され、接続される回路間の信号を伝達する機能を有する。
【0116】
出力装置900は、バス970に接続され、プロセッサ920によって制御され、管理サーバ102を利用するユーザに対して提示する画像と音声とを出力する機能を有する。一例として、ディスプレイとスピーカとによって構成される。
【0117】
入力装置910は、バスに接続され、プロセッサ920によって制御され、管理サーバ102を利用するユーザからの操作を受け付け、受け付けた操作を電気信号に変換して、プロセッサ920へ送る機能を有する。一例として、キーボードとマウスとによって構成される。
【0118】
メモリ930は、バス970に接続され、RAMと、ROMと、着脱可能なフラッシュメモリとから構成され、プロセッサ920の動作を規定するプログラムと、プロセッサ920が利用するデータとを記憶する。
【0119】
タイマ940は、バス970に接続され、プロセッサ920によって制御され、時間を計測する機能を有する。
【0120】
ネットワーク通信用LSI345は、バス970に接続され、さらに、管理サーバ102外部のネットワーク103にも接続され、プロセッサ920によって制御され、ネットワーク103を介してカメラ101と、所定のプロトコルを利用して通信する機能を有する。
【0121】
ハードディスク装置950は、バス970に接続され、プロセッサ920によって制御され、ハードディスクを内蔵し、内蔵するハードディスクにデータを書き込む機能と、内蔵するハードディスクに記憶されているデータを読み出す機能とを有する。
【0122】
プロセッサ920は、バス970に接続され、メモリ930に記憶されるプログラムを実行することで、出力装置900と、入力装置910と、メモリ930と、タイマ940と、ハードディスク装置950と、ネットワーク通信用LSI960とを制御して、以下の2つの機能を実現する。
【0123】
診断結果集積機能:管理サーバ102を制御して、管理サーバ102にその特徴的な動作である診断結果集積処理を実行させることで、管理サーバ102に、1以上のカメラ101から診断結果を集積させて、集積した診断結果をユーザに表示させる機能。
【0124】
なお、管理サーバ102の行う診断結果集積処理については、後程<診断結果集積処理>の項目において、フローチャートを用いて詳細に説明する。
【0125】
サーバ側通常撮影用設定機能:管理サーバ102を制御して、管理サーバ102にその特徴的な動作であるサーバ側通常撮影用設定処理を実行させることで、管理サーバ102に、通常用撮影条件と通常用解析条件とを生成させて、生成した通常用撮影条件と通常用解析条件とをカメラ101に送信させる機能。
【0126】
なお、この管理サーバ102の行うサーバ側通常撮影用設定処理については、後程<通常用撮影設定処理>の項目において、フローチャートを用いて詳細に説明する。
【0127】
上記回路構成を備える管理サーバ102について、以下、機能面から見た構成について説明する。
【0128】
図10は、管理サーバ102の機能構成を示すブロック図である。
【0129】
同図に示されるように、管理サーバ102は、条件生成部1005と、条件記憶部1010と、通信部1015と、被写体情報生成部1020と、被写体情報記憶部1025と、診断結果記憶部1030と、画像情報記憶部1035と、画像記憶部1040と、表示部1045と、カメラ特定部1050とによって構成される。
【0130】
以下、管理サーバ102を構成するこれら機能ブロックについて、順に説明する。
【0131】
条件生成部1005は、プログラムを実行するプロセッサ920と、入力装置910と、出力装置900とによって実現され、ユーザによる入力装置910への操作に基づいて、カメラ101に送信するための、診断用撮影条件と通常用撮影条件と診断用解析条件と通常用解析条件とを生成する機能と、生成した診断用撮影条件と通常用撮影条件と診断用解析条件と通常用解析条件とを、条件記憶部1010に記憶させる機能とを有する。
【0132】
条件記憶部1010は、ハードディスク装置950の記憶領域の一部として実現され、条件生成部1005によって生成された診断用撮影条件と通常用撮影条件と診断用解析条件と通常用解析条件とを記憶する機能を有する。
【0133】
被写体情報生成部1020は、プログラムを実行するプロセッサ920と、入力装置910と、出力装置900とによって実現され、ユーザによる入力装置910への操作に基づいて、カメラ101に送信するための被写体情報を生成する機能と、生成した被写体情報を、被写体情報記憶部1025に記憶させる機能とを有する。
【0134】
被写体情報記憶部1025は、ハードディスク装置950の記憶領域の一部として実現され、被写体情報生成部1020によって生成された被写体情報を記憶する機能を有する。
【0135】
通信部1015は、プログラムを実行するプロセッサ920と、ネットワーク通信用LSI960と、タイマ940とによって実現され、条件記憶部1010に記憶される、診断用撮影条件と通常用撮影条件と診断用解析条件と通常用解析条件とを、ネットワーク103を介して、カメラ101に出力する機能と、被写体情報記憶部1025に記憶される被写体情報を、ネットワーク103を介して、カメラ101に出力する機能と、カメラ101から出力された診断結果を、ネットワーク103を介して取得して、診断結果記憶部1030に記憶させる機能と、カメラ101から出力された画像情報結果を、ネットワーク103を介して取得して、画像情報記憶部1035に記憶させる機能と、カメラ101から出力された画像を、ネットワーク103を介して取得して、画像記憶部1040に記憶させる機能と、時間の経過を計測する機能とを有する。
【0136】
診断結果記憶部1030は、ハードディスク装置950の記憶領域の一部として実現され、通信部1015によって取得された診断結果を記憶する機能を有する。
【0137】
画像情報記憶部1035は、ハードディスク装置950の記憶領域の一部として実現され、通信部1015によって取得された画像情報を記憶する機能を有する。
【0138】
画像記憶部1040は、ハードディスク装置950の記憶領域の一部として実現され、通信部1015によって取得された画像を記憶する機能を有する。
【0139】
表示部1045は、プログラムを実行するプロセッサ920と、出力装置900と、入力装置910とによって実現され、診断結果記憶部1030に記憶される診断結果を所定のフォーマットでディスプレイに表示する機能と、画像情報記憶部1035に記憶される画像情報を所定のフォーマットでディスプレイに表示する機能と、画像記憶部1040に記憶される画像を所定のフォーマットでディスプレイに表示する機能とを有する。
【0140】
カメラ特定部1050は、プログラムを実行するプロセッサ920と、入力装置910と、出力装置900とによって実現され、ユーザによる入力装置910への操作に基づいて、自己診断処理を行うカメラ101を特定する機能を有する。
【0141】
再び
図1に戻って、カメラシステム100の構成の説明を続ける。
【0142】
ネットワーク103は、無線又は有線を利用して、接続される機器間の信号のやりとりを中継する機能を有する。
【0143】
以上のように構成されるカメラシステム100の行う動作について、以下図面を参照しながら説明する。
【0144】
<動作>
カメラシステム100は、その特徴的な動作として、診断結果集積処理と自己診断処理と通常撮影用設定処理と通常撮影処理とを行う。
【0145】
以下、これらの処理について順に説明する。
【0146】
<診断結果集積処理>
診断結果集積処理は、管理サーバ102が行う処理であって、1以上のカメラ101から診断結果を集積して、集積した診断結果をユーザに表示する処理である。
【0147】
図11は、診断結果集積処理のフローチャートである。
【0148】
診断結果集積処理は、カメラシステム100を利用するユーザによって、管理サーバ102の入力装置910に対して、診断結果集積処理を開始する旨の操作がなされることによって開始される。
【0149】
診断結果集積処理が開始されると、カメラ特定部1050は、ユーザからの操作を受け付けて、診断結果の集積対象とする1以上のカメラ101(すなわち、自己診断させるカメラ101)を特定する(ステップS1100)。
【0150】
次に、条件生成部1005は、ユーザからの操作を受け付けて、受け付けた操作に基づいて、特定したカメラ101に送信するための診断用撮影条件を生成する(ステップS1110)。そして、条件生成部1005は、ユーザからの操作を受け付けて、受け付けた操作に基づいて、特定したカメラ101に送信するための診断用解析条件を生成する(ステップS1120)。
【0151】
診断用撮影条件と診断用解析条件とが生成されると、通信部1015は、生成された、診断用撮影条件と診断用解析条件とを、特定したカメラ101のそれぞれに送信し(ステップS1130)、所定時間T1(例えば、24時間)の計測を開始する。
【0152】
その後、所定時間T1が経過する前までの間に、被写体情報生成部1020は、ユーザからの操作を受け付けて、受け付けた操作に基づいて、特定したカメラ101に送信するための被写体情報を生成する(ステップS1140)。
【0153】
所定時間T1が経過すると、通信部1015は、生成された被写体情報を、特定したカメラ101のそれぞれに送信する(ステップS1150)。
【0154】
生成された被写体情報を、特定したカメラ101のそれぞれに送信すると、通信部1015は、その送信に呼応してカメラ101から送信される診断結果を、特定したカメラ101の全てから受信するまで待つ(ステップS1160:Noを繰り返す)。
【0155】
ステップS1160の処理において、特定したカメラ101の全てから診断結果を受信すると(ステップS1160:Yes)、表示部1045は、これら診断結果を所定のフォーマットでディスプレイに表示する(ステップS1170)。
【0156】
ステップS1170の処理が終了すると、管理サーバ102は、その診断結果集積処理を終了する。
【0157】
<自己診断処理>
自己診断処理は、カメラ101が行う処理であって、自機の自己診断を行い、診断結果を管理サーバ102に送信する処理である。
【0158】
図12は、自己診断処理のフローチャートである。
【0159】
自己診断処理は、管理サーバ102から、自機に対して診断用撮影条件と診断用解析条件とが送信されることで開始される。
【0160】
自己診断処理が開始されると、条件取得部400は、管理サーバ102から自機に対して送信された診断用撮影条件と診断用解析条件とを取得する(ステップS1200)。
【0161】
診断用撮影条件と診断用解析条件とが取得されると、撮影指示部405は、取得された診断用撮影条件に基づいて撮影部415を設定し、算出部420は、取得された診断用解析条件に基づいて算出部420を設定する(ステップS1205)。
【0162】
その後、撮影指示部405は、撮影する時間の条件を満たす時間帯(ここでは、時刻8:00、時刻9:00、時刻10:00、時刻11:00、時刻12:00、時刻13:00、時刻14:00、時刻15:00、時刻16:00、時刻17:00、時刻18:00、時刻19:00、時刻20:00、時刻21:00、時刻22:00)において、撮影タイミング受信部410から撮影タイミング信号が送られて来る(すなわち、上記時間帯において、車センサ210(
図2参照)によって撮影ポイント220を走行する車が検知される)まで待つ(ステップS1210:NoとステップS1215:Noとを繰り返す)。
【0163】
ステップS1210の処理において、撮影する時間の条件を満たす時間帯において、撮影タイミング受信部410から撮影タイミング信号が送られて来ると(ステップS1210:Yes)、撮影部415は、撮影ポイント220を走行する車の画像を撮影する(ステップS1220)。そして、算出部420は、撮影された画像を解析して、画像に含まれる車のナンバープレートに表示されている文字列を特定し(ステップS1225)、画像情報記憶部430が記憶する画像情報を更新する(ステップS1230:但し、画像情報記憶部430が更新対象となる画像情報を記憶していない場合には、新たに画像情報を生成して、画像情報記憶部430に記憶させる。)。
【0164】
画像情報が更新されると、撮影部415は、撮影する時間の条件を満たす最後の時間帯が既に経過しているか否かを調べる(ステップS1235)。
【0165】
ステップS1235の処理において、最後の時間帯がまだ経過していない場合に(ステップS1235:No)、カメラ101は、再びステップS1210の処理に戻って、ステップS1210以下の処理を繰り返す。
【0166】
ステップS1235の処理において、最後の時間帯が既に経過している場合と(ステップS1235:Yes)、ステップS1215の処理において、最後の時間帯が既に経過している場合と(ステップS1215:Yes)において、診断用撮影条件と診断用解析条件とが管理サーバ102から送信されてから所定時間T1経過すると、管理サーバ102が被写体情報を送信することとなるので(
図11のステップS1150参照)、被写体情報取得部435は、管理サーバ102から送信された被写体情報を取得する(ステップS1240)。
【0167】
条件取得部400から撮影指示部405に診断用撮影条件が送られてから所定時間T1経過すると、撮影指示部405が照合部440に照合信号を送ることとなるので、照合部440は、撮影指示部405から照合信号が送られて来ると、画像情報記憶部430に記憶されている画像情報と、被写体情報取得部435によって取得された被写体情報とを照合して照合結果情報を生成する(ステップS1245)。
【0168】
照合結果情報が生成されると、診断部450は、生成された照合結果情報に対して、診断条件記憶部455に記憶される診断条件を適用することで診断結果を算出する(ステップS1250)。
【0169】
診断結果が算出されると、診断結果出力部460は、算出された診断結果を、管理サーバ102に送信する(ステップS1255)。
【0170】
ステップS1255の処理が終了すると、カメラ101は、その自己診断処理を終了する。
【0171】
<通常撮影用設定処理>
通常撮影用設定処理は、管理サーバ102とカメラ101とが協同で行う処理であって、カメラ101において、自己診断時における画像の撮影用に設定されている撮影条件等を、通常用画像の撮影用の設定に切り替える処理である。
【0172】
この通常撮影用設定処理は、一例として、前述の診断結果集積処理が実行された場合において、対象となった1以上のカメラ101から集積された診断結果を参照したユーザが、これらカメラ101のうち、今後利用しようと判断したカメラ101を選定したときに、選定したカメラ101を対象として実行される。
【0173】
図13は、通常撮影用設定処理のフローチャートである。
【0174】
同図に示されるように。通常撮影用設定処理は、大きく分けて、管理サーバ102が主体となって行うサーバ側通常撮影用設定処理1360(ステップS1300〜ステップS1330の処理からなる)と、カメラ101が主体となって行うカメラ側通常撮影用設定処理1370(ステップS1340〜ステップS1350の処理からなる)とを含む。
【0175】
通常撮影用設定処理は、カメラシステム100を利用するユーザによって、管理サーバ102の入力装置910に対して、通常撮影用設定処理を開始する旨の操作がなされることによって開始される。
【0176】
通常撮影用設定処理が開始されると、カメラ特定部1050は、ユーザからの操作を受け付けて、カメラ側通常撮影用設定処理1370の対象となる1以上のカメラ101(すなわち、自己診断時における画像の撮影用に設定されている撮影条件等を、通常用画像の撮影用の設定に切り替えて、通常撮影させるカメラ101を特定する(ステップS1300)。
【0177】
次に、条件生成部1005は、ユーザからの操作を受け付けて、受け付けた操作に基づいて、特定したカメラ101に送信するための通常用撮影条件を生成する(ステップS1310)。そして、条件生成部1005は、ユーザからの操作を受け付けて、受け付けた操作に基づいて、特定したカメラ101に送信するための通常用解析条件を生成する(ステップS1320)。
【0178】
通常用撮影条件と通常用解析条件とが生成されると、通信部1015は、生成された、通常用撮影条件と通常用解析条件とを、特定したカメラ101のそれぞれに送信する(ステップS1330)。
【0179】
すると、特定されたカメラ101の条件取得部400は、送信された通常用撮影条件と通常用解析条件とを取得する(ステップS1340)。
【0180】
通常用撮影条件と通常用解析条件とが取得されると、撮影指示部405は、取得された通常用撮影条件に基づいて、撮影部415を設定し、算出部420は、取得された通常用解析条件に基づいて、算出部420を設定する(ステップS1350)。
【0181】
ステップS1350の処理が終了すると、カメラシステム100は、その通常撮影用設定処理を終了する。
【0182】
<通常撮影処理>
通常撮影処理は、カメラ101が行う処理であって、通常用画像を撮影する処理である。
【0183】
図14は、通常撮影処理のフローチャートである。
【0184】
通常撮影処理は、前述の通常撮影設定処理含まれるカメラ側通常撮影用設定処理1370が終了した(すなわち、ステップS1350の処理が終了した)ことによって、そのカメラ側通常撮影用設定処理1370を実行したカメラ101において開始される。
【0185】
通常撮影処理が開始されると、撮影指示部405は、撮影する時間の条件を満たす時間帯(例えば、24時間中ずっと。)において、撮影タイミング受信部410から撮影タイミング信号が送られて来る(すなわち、車センサ210(
図2参照)によって撮影ポイント220を走行する車が検知される)まで待つ(ステップS1400:Noを繰り返す)。
【0186】
ステップS1400の処理において、撮影する時間の条件を満たす時間帯(一例として、24時間中ずっと。)において、撮影タイミング受信部410から撮影タイミング信号が送られて来ると(ステップS1400:Yes)、撮影部415は、撮影ポイント220を走行する車の画像を撮影する(ステップS1410)。そして、算出部420は、撮影された画像を解析して、画像に含まれる車のナンバープレートに表示されている文字列を特定し(ステップS1420)、画像情報記憶部430が記憶する画像情報を更新する(但し、画像情報記憶部430が更新対象となる画像情報を記憶していない場合には、画像情報を生成して、画像情報記憶部430に記憶させる。)。
【0187】
画像情報が更新されると、画像出力部470は、ステップS1410の処理において撮影された画像を、管理サーバ102に送信し、画像情報出力部は、更新された画像情報を、管理サーバ102に送信する(ステップS1430)。
【0188】
ステップS1430の処理が終了すると、再びステップS1400の処理に戻って、ステップS1400以下の処理を繰り返す。
【0189】
<考察>
上記カメラシステム100を利用するユーザは、カメラシステム100を構成する複数のカメラ101の中から、ユーザの利用目的に適した1つのカメラ101を選択して利用しようとする場合に、ユーザの利用目的に適する可能性がある複数のカメラ101に対して、自己診断処理を実行させることで、それらカメラ101の診断結果を入手することができる。そして、入手した診断結果を斟酌して、ユーザの利用目的に最も適した1つのカメラ101を選択して利用することができるようになる。
【0190】
より具体的には、撮影ポイント220(
図2参照)を走行する車両のナンバープレートに表示されている文字列を取得するために、カメラ101a、カメラ101b、カメラ101cのいずれかを利用しようとするユーザは、これらカメラに自己診断処理を実行させる。すると、このユーザは、これらカメラのそれぞれから、例えば、
図8(a)、(b)、(c)に示される、診断結果800a、診断結果800b、診断結果800cを入手する。そして、そのユーザは、例えば、最も良好な診断結果となる診断結果800aを算出した、カメラ101(a)を、そのユーザの利用目的に最も適したカメラとして選択する。その後、そのユーザは、選択したカメラ101(a)にカメラ側通常撮影用設定処理1370を実行させてから通常撮影処理を実行させることで、撮影ポイント220を走行する車両のナンバープレートに表示されているとして特定された文字列の情報を取得する。
<実施の形態2>
<概要>
以下、本発明に係るカメラ、カメラシステム、カメラの行う自己診断方法の一実施形態として、実施の形態1におけるカメラシステム100の一部を変形した第1変形カメラシステムについて説明する。
【0191】
実施の形態1におけるカメラシステム100は、カメラ101が、管理サーバ102から送信される信号に基づいて自己診断を行い、自己診断結果を管理サーバ102に送信する構成の例であった。
【0192】
これに対して、実施の形態2における第1変形カメラシステムは、システムを構成するカメラが、管理サーバから送信される信号に基づいて自己診断を行い、(1)自己診断結果が所定の閾値内に収まっている場合には、自己診断結果を管理サーバに送信することなく通常用撮影を開始し、(2)自己診断結果が所定の閾値内に収まっていない場合には、自己診断結果が所定の閾値内に収まっていない旨を管理サーバに通知する構成の例となっている。
【0193】
以下、この第1変形カメラシステムの詳細について、実施の形態1におけるカメラシステム100との相違点を中心に、図面を参照しながら説明する。
【0194】
<構成>
第1変形カメラシステムは、実施の形態1におけるカメラシステム100(
図1参照)から、カメラ101(カメラ101a〜カメラ101f)がカメラ1601(カメラ1601a〜カメラ1601f)に変更され、管理サーバ102が第1変形管理サーバに変更されるように変形されている。
【0195】
カメラ1601は、そのハードウエア構成が、実施の形態1におけるカメラ101(
図3参照)と同一であるが、実行するソフトウエアの一部が変更されている。
【0196】
第1変形管理サーバは、そのハードウエア構成が、実施の形態1における管理サーバ102(
図9参照)と同一であるが、実行するソフトウエアの一部が変更されている。
【0197】
図15は、カメラ1601d〜カメラ1601fが街頭に設置されている状況を示す模式図である。
【0198】
同図に示されるように、カメラ1601d〜カメラ1601fのそれぞれは、車道1500脇のバス停1530周辺に設置された撮影ポイント1520で、路線バスの到着を待つ人物を撮影できるように、車道1500周辺に設置されている。
【0199】
図16は、バス停1530と撮影ポイント1520との関係を示す模式図である。
【0200】
同図に示されるように、撮影ポイント1520は、バス停1530にて路線バスの到着を待つ人物の待機場所を含む。
【0201】
再び
図15に戻って、カメラ1601d〜カメラ1601fが設置されている状況についての説明を続ける。
【0202】
車道1500における、バス停1530の所定距離(例えば5m)手前部分の上空には、バス停1530に停車する路線バスを検知するバス検知装置1510が設置されている。
【0203】
そして、バス検知装置1510とカメラ1601d〜カメラ1601fのそれぞれとは、図示していない有線にて互いに接続されている。
【0204】
バス検知装置1510は、短距離無線通信を利用して路線バスと通信する機能を有し、車道1500における、バス検知装置1510設置位置近傍部分を走行する路線バスを検知する機能と、路線バスを検知した場合に、バス停1530手前を路線バスが走行している旨を示す撮影タイミング信号を、カメラ1601d〜カメラ1601fのそれぞれに、有線にて送信する機能とを有する。
【0205】
カメラ1601d〜カメラ1601fの構成について、以下、これらカメラを個別に説明するのではなく、これらのカメラを代表して1601という符号を付したカメラ1601を用いて説明する。
【0206】
図17は、カメラ1601の機能構成を示すブロック図である。
【0207】
同図に示されるように、カメラ1601は、実施の形態1におけるカメラ101から、撮影指示部405が撮影指示部1705に変更され、算出部420が算出部1720に変更され、画像情報記憶部430が画像情報記憶部1730に変更され、被写体情報取得部435が被写体情報取得部1735に変更され、照合部440が照合部1740に変更され、照合結果情報記憶部445が照合結果情報記憶部1745に変更され、診断部450が診断部1750に変更され、診断条件記憶部455が診断条件記憶部1755に変更され、診断結果出力部460がNG結果出力部1760に変更されるように変形されている。
【0208】
以下、これら実施の形態1から変更されているブロックを中心に説明する。
【0209】
なお、ここでは、診断用撮影条件に含まれる「撮影する時間の条件」は、午前6時00分00秒〜午前6時00分59秒の間(以下、「6:00」とも記す。)、午前6時30分00秒〜午前6時30分59秒の間(以下、「6:30」とも記す。)、午前7時00分00秒〜午前7時00分59秒の間(以下、「7:00」とも記す。)、午前7時15分00秒〜午前7時15分59秒の間(以下、「7:15」とも記す。)、午前7時30分00秒〜午前7時30分59秒の間(以下、「7:30」とも記す。)、午前7時45分00秒〜午前7時45分59秒の間(以下、「7:45」とも記す。)、午前8時00分00秒〜午前8時00分59秒の間(以下、「8:00」とも記す。)、午前8時30分00秒〜午前8時30分59秒の間(以下、「8:30」とも記す。)、午前9時00分00秒〜午前9時00分59秒の間(以下、「9:00」とも記す。)、中略、午後10時00分00秒〜午後10時00分59秒の間(以下、「22:00」とも記す。)、午後10時30分00秒〜午後10時30分59秒の間(以下、「22:30」とも記す。)、午後11時00分00秒〜午後11時00分59秒の間(以下、「23:00」とも記す。)、午後11時30分00秒〜午後11時30分59秒の間(以下、「23:30」とも記す。)であるとして説明する。これらの時間帯は、路線バスの運行予定時間帯のうちの一部となっている。
【0210】
また、ここでは、算出部1720の行う解析は、撮影部415から送られてきた画像に含まれる、バス停1530にて路線バスの到着を待つ人物の人数を特定するものであるとして説明する。
【0211】
撮影指示部1705は、プログラムを実行するプロセッサ315と、タイマ340とによって実現され、実施の形態1における撮影指示部405の有する撮影指示部設定機能と撮影トリガ機能と照合トリガ機能とに加えて、以下の撮影指示部設定切替機能を有する。
【0212】
撮影指示部設定切替機能:撮影部415の行う撮影の条件の設定が、条件取得部400によって取得された診断用撮影条件に基づいてなされている場合において、条件取得部400によって通常用撮影条件が既に取得されているときに、診断部1750から条件切替信号(後述)が送られてくれば、撮影部415の行う撮影の条件の設定を、条件取得部400によって取得された通常用撮影条件に基づく設定に切り替える機能。
【0213】
算出部1720は、プログラムを実行するプロセッサ315と解析用LSI330とによって実現され、実施の形態1における算出部420の有する算出部設定機能に加えて、以下の算出部設定切替機能と第1変形解析機能と第1変形画像情報更新機能とを有する。
【0214】
算出部設定切替機能:算出部1720の設定が、条件取得部400によって取得された診断用解析条件に基づいてなされている場合において、条件取得部400によって通常用撮影条件が既に取得されているときに、診断部1750から条件切替信号が送られてくれば、算出部1720の設定を、条件取得部400によって取得された通常用解析条件に基づく設定に切り替える機能。
【0215】
第1変形解析機能:撮影部415から画像が送られて来た場合に、算出部設定機能において指定されたアルゴリズムを利用してこの画像を解析して、この画像に含まれる、バス停1530にて路線バスの到着を待つ人物の人数を特定する機能。
【0216】
第1変形画像情報更新機能:画像を解析して、バス停1530にて路線バスの到着を待つ人物の人数を特定した場合において、その人数と、撮影部415から送られて来た、その画像が撮影された時刻とを互いに関連付けて、(1)画像情報記憶部1730が画像情報を記憶していないときには、画像情報を生成して、画像情報記憶部1730に記憶させ、(2)画像情報記憶部1730が画像情報を記憶しているときには、画像情報記憶部1730が記憶する画像情報を更新する機能。
【0217】
図18(a)、(b)、(c)は、それぞれ、画像情報記憶部1730が記憶する画像情報の一例である、画像情報1800d、画像情報1800e、画像情報1800fのデータ構成図である。
【0218】
ここでは、画像情報1800dは、カメラ1601dにおける画像情報記憶部1730に記憶されるものの一例であり、画像情報1800eは、カメラ1601eにおける画像情報記憶部1730に記憶されるものの一例であり、画像情報1800fは、カメラ1601fにおける画像情報記憶部1730に記憶されるものの一例であるとして説明する。
【0219】
また、以下、時刻6:00、時刻6:30、時刻7:00、時刻7:15、時刻7:30、時刻7:45、時刻8:00、時刻8:30、時刻9:00、中略、時刻22:00、時刻22:30、時刻23:00、時刻23:30において、バス停1530にて路線バスの到着を待つ人物の人数は、第1変形カメラシステムを管理する管理者によって計測されるとして説明する。
【0220】
図18(a)、(b)、(c)に示されるように、画像情報1800d、画像情報1800e、及び画像情報1800fのそれぞれは、時刻1801、時刻1811、及び時刻1821のそれぞれと、解析結果1802、解析結果1812、及び解析結果1822のそれぞれとが対応付けられて構成されている。
【0221】
時刻1801、時刻1811、及び時刻1821は、解析対象となる画像が撮影された時刻を示す情報である。
【0222】
解析結果1802、解析結果1812、及び解析結果1822は、解析対象となる画像が解析されて特定された人数を示す情報である。
【0223】
再び
図17に戻って、カメラ1601の機能構成の説明を続ける。
【0224】
画像情報記憶部1730は、メモリ335の記憶領域の一部によって実現され、実施の形態1における画像情報記憶部430と同様の機能を有しているが、前述したように、記憶する画像情報が、実施の形態1における画像情報記憶部430によって記憶される画像情報から変形されている。
【0225】
被写体情報取得部1735は、プログラムを実行するプロセッサ315と、ネットワーク通信用LSI345とによって実現され、実施の形態1における被写体情報取得部435と同様の機能を有しているが、取得する被写体情報が、実施の形態1における被写体情報取得部435によって取得される画像情報から変形されている。
【0226】
図19は、被写体情報取得部1735によって取得される被写体情報の一例である、被写体情報1900のデータ構成図である。
【0227】
この被写体情報1900は、画像情報記憶部430に記憶される(1)画像情報1800dを構成する解析結果1802のそれぞれについての、(2)画像情報1800eを構成する解析結果1812のそれぞれについての、(3)画像情報1800fを構成する解析結果1822のそれぞれについての、第1変形カメラシステムを管理する管理者によって計測された、バス停1530にて路線バスの到着を待つ人物の人数、すなわち、正しく解析された場合に期待される解析結果の期待値を示す情報を含んで構成される。
【0228】
同図に示されるように、被写体情報1900は、時刻1901と期待値1902とが対応付けられて構成されている。
【0229】
時刻1901は、時刻を示す情報である。
【0230】
期待値1902は、対応付けられている時刻1901においてカメラ1601によって撮影された画像について、第1変形カメラシステムを管理する管理者によって計測された、バス停1530にて路線バスの到着を待つ人物の人数、すなわち、正しく解析された場合に期待される解析結果の期待値を示す情報である。
【0231】
再び
図17に戻って、カメラ1601の機能構成の説明を続ける。
【0232】
照合部1740は、プログラムを実行するプロセッサ315によって実現され、撮影指示部1705から照合信号が送られて来た場合に、画像情報記憶部1730に記憶されている画像情報と、被写体情報取得部1735によって取得された被写体情報とを照合して照合結果情報を生成し、生成した照合結果情報を、照合結果情報記憶部1745に記憶させる機能を有する。
【0233】
ここで、画像情報と被写体情報とを照合するとは、(1)画像情報1801dを構成する解析結果1802のそれぞれについて、対応付けられている時刻1801と同一の、被写体情報1900における時刻1901に対応付けられている期待値1902に対する比率を算出する(解析結果1802を期待値1902で除算して100を掛けることで百分率を算出する)処理、及び、解析結果1802の総和について、期待値1902の総和に対する比率を算出する(解析結果1802の総和を期待値1902の総和で除算して100を掛けることで百分率を算出する)処理、(2)画像情報1801eを構成する解析結果1812のそれぞれについて、対応付けられている時刻1811と同一の、被写体情報1900における時刻1901に対応付けられている期待値1902に対する比率を算出する(解析結果1812を期待値1902で除算して100を掛けることで百分率を算出する)処理、及び、解析結果1812の総和について、期待値1902の総和に対する比率を算出する(解析結果1812の総和を期待値1902の総和で除算して100を掛けることで百分率を算出する)処理、及び(3)画像情報1801fを構成する解析結果1822のそれぞれについて、対応付けられている時刻1821と同一の、被写体情報1900における時刻1901に対応付けられている期待値1902に対する比率を算出する(解析結果1822を期待値1902で除算して100を掛けることで百分率を算出する)処理、及び、解析結果1822の総和について、期待値1902の総和に対する比率を算出する(解析結果1822の総和を期待値1902の総和で除算して100を掛けることで百分率を算出する)処理を行うことをいう。
【0234】
図20(a)、(b)、(c)は、それぞれ、照合結果情報記憶部1745が記憶する照合結果情報の一例である、照合結果情報2000d、照合結果情報2000e、照合結果情報2000fのデータ構成図である。
【0235】
ここで、照合結果情報2000dは、カメラ1601dにおける照合結果情報記憶部1745に記憶されるものの一例であり、画像情報1800dと被写体情報1900とが照合されたことによって生成されたものである。照合結果情報2000eは、カメラ1601eにおける照合結果情報記憶部1745に記憶されるものの一例であり、画像情報1800eと被写体情報1900とが照合されたことによって生成されたものである。照合結果情報2000fは、カメラ1601fにおける照合結果情報記憶部1745に記憶されるものの一例であり、画像情報1800dと被写体情報1900とが照合されたことによって生成されたものである。
【0236】
図20(d)、(e)、(f)に示されるように、照合結果情報2000d、照合結果情報2000e、及び照合結果情報2000fのそれぞれは、時刻2001、時刻2011、及び時刻2021のそれぞれと、照合結果2002、照合結果2012、及び照合結果2022のそれぞれと、評価値2003、評価値2013、及び評価値2023のそれぞれが対応付けられて構成されている。
【0237】
時刻2001、時刻2011、及び時刻2021は、時刻を示す情報である。
【0238】
照合結果2002、照合結果2012、及び照合結果2022のそれぞれは、対応付けられた時刻2001、時刻2011、及び時刻2021のそれぞれについて、解析結果1802、解析結果1812、及び解析結果1822のそれぞれの期待値602に対する比率を示す情報である。
【0239】
評価値2003、評価値2013、及び評価値2023のそれぞれは、解析結果1802、解析結果1812、及び解析結果1822のそれぞれの総和について、期待値1902の総和に対する比率を示す情報である。
【0240】
再び
図17に戻って、カメラ1601の機能構成の説明を続ける。
【0241】
照合結果情報記憶部1745は、メモリ335の記憶領域の一部によって実現され、実施の形態1における照合結果情報記憶部445と同様の機能を有しているが、前述したように、記憶する照合結果情報が、実施の形態1における照合結果情報記憶部445によって記憶される画像情報から変形されている。
【0242】
診断条件記憶部1755は、メモリ335の記憶領域の一部によって実現され、実施の形態1における診断条件記憶部455と同様の機能を有しているが、記憶する診断条件が、実施の形態1における診断条件記憶部455と異なっている。
【0243】
ここでは、診断条件記憶部1755の記憶する診断条件は、評価値2003、評価値2013、及び評価値2023の示す値が、90%以上110%未満であるという条件であるとしている。
【0244】
診断部1750は、プログラムを実行するプロセッサ315によって実現され、以下の2つの機能を有する。
【0245】
OK結果診断機能:照合結果情報記憶部1745に記憶される照合結果情報2000d、照合結果情報2000e、及び照合結果情報2000fのそれぞれにおける評価値2003、評価値2013、及び評価値2023のそれぞれに対して、診断条件記憶部1755に記憶される診断条件を適用して、その照合結果情報がその診断条件を満たす場合に、撮影指示部1705と算出部1720とに、診断結果がOKである旨を示す条件切替信号を送る機能。
【0246】
例えば、カメラ1601dの診断部1750は、照合結果情報記憶部1745に記憶される照合結果情報2000dの評価値2003の示す比率「98%」が、診断条件記憶部1755に記憶される診断条件「90%以上110%未満」を満たすため、カメラ1601dの、撮影指示部1705と算出部1720とに、条件切替信号を送る。
【0247】
NG結果診断機能:照合結果情報記憶部1745に記憶される照合結果情報2000d照合結果情報2000e、及び照合結果情報2000fのそれぞれにおける評価値2003、評価値2013、及び評価値2023のそれぞれに対して、診断条件記憶部1755に記憶される診断条件を適用して、その照合結果情報がその診断条件を満たさない場合に、NG結果出力部1760に、診断結果がNGである旨を示すNG信号を送る機能。
【0248】
例えば、カメラ1601eの診断部1750は、照合結果情報記憶部1745に記憶される照合結果情報2000eの評価値2013の示す比率「88%」が、診断条件記憶部1755に記憶される診断条件「90%以上110%未満」を満たさないため、カメラ1601eのNG結果出力部1760に、NG信号を送る。
【0249】
NG結果出力部1760は、プログラムを実行するプロセッサ315と、ネットワーク通信用LSI345とによって実現され、診断部1750から送られて来たNG信号を、ネットワーク103を介して、第1変形管理サーバへ出力する機能を有する。
【0250】
第1変形管理サーバは、実施の形態1における管理サーバ102と同一の機能ブロックから構成されている(
図10参照)が、実施の形態1における管理サーバ102の行う自己診断集積処理(
図12参照)に替えて、自己診断カメラ特定処理(後程、<自己診断カメラ特定処理>の項目において、フローチャートを用いて詳細に説明する。)を行う。
【0251】
以上のように構成される第1変形カメラシステムの行う動作について、以下図面を参照しながら説明する。
【0252】
<動作>
第1変形カメラシステムは、その特徴的な動作として、自己診断カメラ特定処理と変形自己診断処理とを行う。
【0253】
以下、これらの処理について順に説明する。
【0254】
<自己診断カメラ特定処理>
自己診断カメラ特定処理は、第1変形管理サーバが行う処理であって、自己診断結果の良好なカメラ1601を探すための処理である。
【0255】
図21は、自己診断カメラ特定処理のフローチャートである。
【0256】
自己診断カメラ特定処理は、第1変形カメラシステムを利用するユーザによって、第1変形管理サーバの入力装置910に対して、自己診断カメラ特定処理を開始する旨の操作がなされることによって開始される。
【0257】
自己診断カメラ特定処理が開始されると、カメラ特定部1050は、ユーザからの操作を受け付けて、自己診断させるカメラ1601を特定する(ステップS2100)。
【0258】
次に、条件生成部1005は、ユーザからの操作を受け付けて、受け付けた操作に基づいて、特定したカメラ1601に送信するための診断用撮影条件と通常用撮影条件とを生成する(ステップS2110)。そして、条件生成部1005は、ユーザからの操作を受け付けて、受け付けた操作に基づいて、特定したカメラ1601に送信するための診断用解析条件と通常用解析条件とを生成する(ステップS2120)。
【0259】
診断用撮影条件と通常用撮影条件と診断用解析条件と通常用解析条件とが生成されると、通信部1015は、生成された、診断用撮影条件と通常用撮影条件と診断用解析条件と通常用解析条件とを、特定したカメラ1601に送信し(ステップS2130)、所定時間T1(例えば、24時間)の計測を開始する。
【0260】
その後、所定時間T1が経過する前までの間に、被写体情報生成部1020は、ユーザからの操作を受け付けて、受け付けた操作に基づいて、特定したカメラ1601に送信するための被写体情報を生成する(ステップS2140)。
【0261】
所定時間T1が経過すると、通信部1015は、生成された被写体情報を、特定したカメラ1601に送信する(ステップS2150)。
【0262】
生成された被写体情報を、特定したカメラ1601に送信すると、通信部1015は、その送信に呼応してカメラ1601から送信されるNG信号を、被写体情報を送信してから所定時間T2(例えば10分)のうちに受信するか否かを調べる(ステップS2160)。
【0263】
ステップS2160の処理において、所定時間T2のうちにNG信号を受信した場合に(ステップS2160:Yes)、カメラ特定部1050は、ユーザからの操作を受け付けて、次に自己診断させる新たなカメラ1601を特定する(ステップS2170)。
【0264】
ステップS2170の処理が終了すると、第1変形管理サーバは、ステップS2110の処理に戻って、ステップS2110以降の処理を繰り返す。
【0265】
ステップS2160の処理において、所定時間T2のうちにNG信号を受信しなかった場合に(ステップS2160:No)、第1変形管理サーバは、そのカメラ特定処理を終了する。
【0266】
<変形自己診断処理>
変形自己診断処理は、カメラ1601が行う処理であって、自機の自己診断を行い、(1)自己診断結果が所定の閾値内に収まっている場合には通常用撮影を開始し、(2)自己診断結果が所定の閾値内に収まっていない場合には、NG信号を変形管理サーバに送信する処理である。
【0267】
図22は、変形自己診断処理のフローチャートである。
【0268】
変形自己診断処理は、第1変形管理サーバから、自機に対して診断用撮影条件と通常用撮影条件と診断用解析条件と通常用解析条件とが送信されることで開始される。
【0269】
自己診断処理が開始されると、条件取得部400は、第1変形管理サーバから自機に対して送信された診断用撮影条件と通常用撮影条件と診断用解析条件と通常用解析条件とを取得する(ステップS2200)。
【0270】
診断用撮影条件と通常用撮影条件と診断用解析条件と通常用解析条件とが取得されると、撮影指示部1705は、取得された診断用撮影条件に基づいて撮影部415を設定し、算出部1720は、取得された診断用解析条件に基づいて算出部1720を設定する(ステップS2205)。
【0271】
その後、撮影指示部405は、撮影する時間の条件を満たす時間帯(ここでは、時刻6:00、時刻6:30、時刻7:00、時刻7:15、時刻7:30、時刻7:45、時刻8:00、時刻8:30、時刻9:00、中略、時刻22:00、時刻22:30、時刻23:00、時刻23:30)において、撮影タイミング受信部410から撮影タイミング信号が送られて来る(すなわち、上記時間帯において、バス検知装置1510(
図15参照)によって、バス検知装置1510の設置位置近傍を走行する路線バスが検知される)まで待つ(ステップS2210:NoとステップS2215:Noとを繰り返す)。
【0272】
ステップS2210の処理において、撮影する時間の条件を満たす時間帯において、撮影タイミング受信部410から撮影タイミング信号が送られて来ると(ステップS2210:Yes)、撮影部415は、バス停1530にて路線バスの到着を待つ人物の画像を撮影する(ステップS2220)。そして、算出部1720は、撮影された画像を解析して、バス停1530にて路線バスの到着を待つ人物の人数を特定し(ステップS2225)、画像情報記憶部1730が記憶する画像情報を更新する(ステップS2230:但し、画像情報記憶部1730が更新対象となる画像情報を記憶していない場合には、新たに画像情報を生成して、画像情報記憶部1730に記憶させる。)。
【0273】
画像情報が更新されると、撮影部415は、撮影する時間の条件を満たす最後の時間帯が既に経過しているか否かを調べる(ステップS2235)。
【0274】
ステップS2235の処理において、最後の時間帯が既に経過していない場合に(ステップS2235:No)、カメラ1601は、再びステップS2210の処理に戻って、ステップS2210以下の処理を繰り返す。
【0275】
ステップS2235の処理において、最後の時間帯が既に経過している場合と(ステップS2235:Yes)、ステップS2215の処理において、最後の時間帯が既に経過している場合と(ステップS2215:Yes)において、診断用撮影条件と通常用撮影条件と診断用解析条件と診断用解析条件とが第1変形管理サーバから送信されてから所定時間T1経過すると、第1変形管理サーバから被写体情報が送信されることとなる(
図21のステップS2150参照)ので、被写体情報取得部1735は、第1変形管理サーバから送信された被写体情報を取得する(ステップS2240)。
【0276】
照合部1740は、撮影指示部1705から照合信号が送られて来る(撮影指示部1705は、条件取得部400から診断用撮影条件が送られてから所定時間T1経過すると、照合部1740に照合信号を送る。)と、画像情報記憶部1730に記憶されている画像情報と、被写体情報取得部1735によって取得された被写体情報とを照合して(ステップS2245)、評価値を含む照合結果情報を生成する(ステップS2250)。
【0277】
照合結果情報が生成されると、診断部1750は、生成された照合結果情報に含まれる評価値に対して、診断条件記憶部1755に記憶される診断条件を適用して、その評価値がその診断条件を満たすか否か(ここでは、評価値が、90%以上110%未満という閾値内に収まっているか否か)を調べる(ステップS2300(
図23参照))。
【0278】
ステップS2300の処理において、評価値が閾値内に収まっている場合に(ステップS2300:Yes)、診断部1750は、撮影指示部1705と算出部1720とに条件切替信号を送る。
【0279】
すると、撮影指示部1705は、撮影部415の行う撮影の条件の設定を、条件取得部400によって取得された通常用撮影条件に基づく設定に切り替えて、算出部1720は、算出部1720の設定を、条件取得部400によって取得された通常用解析条件に基づく設定に切り替える(ステップS2310)。
【0280】
ステップS2300の処理において、評価値が閾値内に収まっていない場合に(ステップS2300:No)、診断部1750は、NG結果出力部1760にNG信号を送り、NG結果出力部1760は、そのNG信号を、ネットワーク103を介して、第1変形管理サーバへ送信する(ステップS2320)。
【0281】
ステップS2310の処理が終了した場合、又は、ステップS2320の処理が終了した場合に、カメラ1601は、その変形自己診断処理を終了する。
【0282】
<考察>
上記第1変形カメラシステムを利用するユーザは、第1変形カメラシステムを構成するカメラ1601の中から、ユーザの利用目的に適したカメラ1601を選択して利用しようとする場合に、ユーザの利用目的に適する可能性のあるカメラ1601に対して、変形自己診断処理を実行させる。
【0283】
そして、(1)自己診断結果が所定の閾値内に収まっている場合には、そのカメラ1601は、ユーザの利用目的に適しているとみなして、そのまま通常撮影を開始する。また、(2)自己診断結果が所定の閾値内に収まっていない場合には、そのカメラ1601は、ユーザの利用目的に適していないとみなして、第1変形管理サーバに、NG信号を送信して、通常撮影を開始しない。すると、ユーザは、例えば、そのユーザの利用目的に適したカメラが見つかるまで、他のカメラ1601の選択を繰り返して、そのカメラ1601に変形自己診断処理を実行させる。そして、そのユーザは、そのユーザの利用目的に適したカメラを見つけて利用する。
【0284】
より具体的には、バス停1530にて、路線バスの到着を待つ人物の人数を調べるために、カメラ1601d、カメラ1601e、カメラ1601fのいずれかを利用しようとするユーザは、これらのうちのいずれか1つのカメラに変形自己診断処理を実行させる。
【0285】
(1)このユーザが、カメラ1601d又はカメラ1601fを選択した場合には、選択したカメラ(カメラ1601d又はカメラ1601f)は、変形自己診断処理を実行して、第1変形管理サーバにNG信号を送信することなく、通常撮影を開始することとなる。このため、このユーザは、選択したカメラ(カメラ1601d又はカメラ1601f)を、このユーザの利用目的に適したカメラとして利用することができる。
【0286】
(2)このユーザがカメラ1601eを選択した場合には、このカメラ1601eは、変形自己診断処理を実行して、第1変形管理サーバにNG信号を送信して、通常撮影を開始しないこととなる。このため、このユーザは、このカメラ1601eを、利用目的に適したカメラとして利用しない。そして、例えば、次に、カメラ1601d又はカメラ1601fを選択して変形自己診断処理を実行させることで、このユーザは、カメラ1601d又はカメラ1601fを、利用目的に適したカメラとして利用する。
<変形例1>
<概要>
以下、本発明に係るカメラ、カメラシステム、及びカメラの行う自己診断方法の一実施形態として、実施の形態1におけるカメラシステム100の一部を変形した第2変形カメラシステムについて説明する。
【0287】
この第2変形カメラシステムは、実施の形態1におけるカメラシステム100から、カメラ101が、カメラ2401(後述)に変更されるように変形されている。
【0288】
実施の形態1におけるカメラ101は、照合結果の総数を分母とし、「一致」となる照合結果の数を分子とする分数を、診断結果として算出する構成の例であった。
【0289】
これに対して、変形例1におけるカメラ2401は、時刻8:00から時刻16:00までの照合結果の総数を第1の分母とし、時刻8:00から時刻16:00までの「一致」となる照合結果の数を第1の分子とする第1の分数と、時刻17:00から時刻22:00までの照合結果の総数を第2の分母とし、時刻17:00から時刻22:00までの「一致」となる照合結果の数を第2の分子とする第2の分数とを、診断結果として算出する構成の例となっている。
【0290】
以下、この第2変形カメラシステムの構成について、実施の形態1におけるカメラシステム100との相違点を中心に、図面を参照しながら説明する。
【0291】
<構成>
第2変形カメラシステムは、実施の形態1におけるカメラシステム100(
図1参照)から、カメラ101(カメラ101a〜カメラ101f)がカメラ2401(カメラ2401a〜カメラ2401f)に変更されるように変形されている。
【0292】
カメラ2401a〜カメラ2401fの構成について、以下、これらカメラを個別に説明するのではなく、これらのカメラを代表して2401という符号を付したカメラ2401を用いて説明する。
【0293】
カメラ2401は、そのハードウエア構成が、実施の形態1におけるカメラ101(
図3参照)と同一であるが、実行するソフトウエアの一部が変更されている。
【0294】
図24は、カメラ2401の機能構成を示すブロック図である。
【0295】
同図に示されるように、カメラ2401は、実施の形態1におけるカメラ101から、診断部450が診断部2450に変更され、診断条件記憶部455が診断条件記憶部2455に変更されるように変形されている。
【0296】
以下、これら実施の形態1から変更されているブロックを中心に説明する。
【0297】
診断条件記憶部2455は、メモリ335の記憶領域の一部によって実現され、実施の形態1における診断条件記憶部455と同様の機能を有しているが、記憶する診断条件が、実施の形態1における診断条件記憶部455と異なっている。
【0298】
変形例1において、診断条件記憶部2455の記憶する診断条件は、時刻8:00から時刻16:00まで(以下、「第1の時間帯」と呼ぶ。)の照合結果の総数を第1の分母とし、第1の時間帯の「一致」となる照合結果の数を第1の分子とする分数を第1の一致度として算出し、時刻17:00から時刻22:00まで(以下、「第2の時間帯」と呼ぶ。)の照合結果の総数を第2の分母とし、第2の時間帯の「一致」となる照合結果の数を第2の分子とする分数を第2の一致度として算出するという算出方法となっている。
【0299】
診断部2450は、プログラムを実行するプロセッサ315によって実現され、照合結果情報記憶部445に記憶される照合結果情報に対して、診断条件記憶部2455に記憶される診断条件を適用することで、カメラ2401の行う自己診断の結果を示す診断結果を算出し、算出した診断結果を、診断結果出力部460に送る機能を有する。
【0300】
図25(a)、(b)、(c)は、それぞれ、診断部2450が算出する診断結果の一例である、診断結果2500a、診断結果2500b、診断結果2500cのデータ構成図である。
【0301】
ここで、診断結果2500aは、カメラ2401aにおける診断部2450によって算出されるものの一例であり、診断結果2500bは、カメラ2401bにおける診断部2450によって算出されるものの一例であり、診断結果2500cは、カメラ2401cにおける診断部2450によって算出されるものの一例である。
【0302】
図25(a)、(b)、(c)に示されるように、診断結果2500a、診断結果2500b、及び診断結果2500cのそれぞれは、時間帯2501、時間帯2511、及び時間帯2521のそれぞれと、一致度2502、一致度2512、及び一致度2522のそれぞれとが対応付けられて構成されている。
【0303】
時間帯2501、時間帯2511、及び時間帯2521は、第1の時間帯と第2の時間帯とのいずれか一方を特定する情報である。
【0304】
一致度2502、一致度2512、及び一致度2522は、診断部2450によって算出された第1の一致度、又は第2の一致度を示す情報であって、「8:00−16:00」となる時間帯2501、時間帯2511、及び時間帯2521のそれぞれに対応付けられた一致度2502、一致度2512、及び一致度2522のそれぞれが、第1の一致度を示す情報であり、「17:00−22:00」となる時間帯2501、時間帯2511、及び時間帯2521のそれぞれに対応付けられた一致度2502、一致度2512、及び一致度2522のそれぞれが、第2の一致度を示す情報となっている。
【0305】
<考察>
上記第2変形カメラシステムを利用するユーザは、カメラ2401に自己診断処理を実行させることで、第1の時間帯(8:00−16:00、すなわち、明るい時間帯)における一致度と、第2の時間帯(17:00−22:00、すなわち、暗い時間帯)における一致度とを入手することができる。
【0306】
そして、第1の時間帯と第2の時間帯とのそれぞれにおいて、ユーザの利用目的に最も適したカメラ2401を選択して利用することができるようになる。
【0307】
より具体的には、明るい時間帯である第1の時間帯においては、一致度が9/9となるカメラ2401b(明るい時間帯において、より高精細な撮影を行い、より高精度な解析を行うことができる可能性が最も高いカメラ)を利用し、暗い時間帯である第2の時間帯においては、一致度が6/6となるカメラc(暗い時間帯において、より高精細な撮影を行い、より高精度な解析を行うことができる可能性が最も高いカメラ)を利用することができるようになる。
<変形例2>
<概要>
以下、本発明に係るカメラ、カメラシステム、及びカメラの行う自己診断方法の一実施形態として、実施の形態1におけるカメラシステム100の一部を変形した第3変形カメラシステムについて説明する。
【0308】
この第3変形カメラシステムは、実施の形態1におけるカメラシステム100から、カメラ101が、カメラ2601(後述)に変更されるように変形されている。
【0309】
実施の形態1におけるカメラ101は、撮影された画像から、その画像に含まれる車のナンバープレートに表示されている文字列を特定し、その特定した文字列が期待値と一致するか否かを照合するという構成の例であった。
【0310】
これに対して、変形例2におけるカメラ2601は、撮影された画像から、その画像に含まれる車の助手席に搭乗している人物の性別等を特定し、その特定した性別等が期待値と一致するか否かを照合するという構成の例となっている。
【0311】
以下、この第3変形カメラシステムの構成について、実施の形態1におけるカメラシステム100との相違点を中心に、図面を参照しながら説明する。
【0312】
<構成>
第3変形カメラシステムは、実施の形態1におけるカメラシステム100(
図1参照)から、カメラ101(カメラ101a〜カメラ101f)がカメラ2601(カメラ2601a〜カメラ2601f)に変更されるように変形されている。
【0313】
カメラ2601a〜カメラ2601fの構成について、以下、これらカメラを個別に説明するのではなく、これらのカメラを代表して2601という符号を付したカメラ2601を用いて説明する。
【0314】
カメラ2601は、そのハードウエア構成が、実施の形態1におけるカメラ101(
図3参照)と同一であるが、実行するソフトウエアの一部が変更されている。
【0315】
図26は、カメラ2601の機能構成を示すブロック図である。
【0316】
同図に示されるように、カメラ2601は、実施の形態1におけるカメラ101から、算出部420が算出部2620に変更され、画像情報記憶部430が画像情報記憶部2630に変更され、被写体情報取得部435が被写体情報取得部2635に変更され、照合部440が照合部2640に変更されるように変形されている。
【0317】
以下、これら実施の形態1から変更されているブロックを中心に説明する。
【0318】
算出部2620は、プログラムを実行するプロセッサ315と解析用LSI330とによって実現され、実施の形態1における算出部420の有する算出部設定機能に加えて、以下の2つの機能を有する。
【0319】
以下、変形例2において、管理サーバ102から送信される診断用解析条件は、算出部2620に、撮影部415から送られて来た画像を解析して、この画像に含まれる車の助手席に搭乗している人物について、(1)男性であるか(2)女性であるか(3)搭乗していないかのいずれであるかを特定させるための条件であるとして説明する。なお、画像に含まれる人物の性別の推定は、ある程度の精度内において、既存の画像解析技術を利用することで実現できる。
【0320】
第2変形解析機能:撮影部415から画像が送られて来た場合に、算出部設定機能において指定されたアルゴリズムを利用してこの画像を解析して、この画像に含まれる車の助手席に搭乗している人物について、(1)男性であるか(2)女性であるか(3)搭乗していないかのいずれであるかを特定する機能。
【0321】
第2変形画像情報更新機能:画像を解析して車の助手席に搭乗している人物についての特定がなされた場合において、その特定結果と、撮影部415から送られて来た、その画像が撮影された時刻とを互いに関連付けて、(1)画像情報記憶部2630が画像情報を記憶していないときには、画像情報を生成して、画像情報記憶部2630に記憶させ、(2)画像情報記憶部2630が画像情報を記憶しているときには、画像情報記憶部2630が記憶する画像情報を更新する機能。
【0322】
図27(a)、(b)、(c)は、それぞれ、画像情報記憶部2630が記憶する画像情報の一例である、画像情報2700a、画像情報2700b、画像情報2700cのデータ構成図である。
【0323】
ここでは、画像情報2700aは、カメラ2601aにおける画像情報記憶部2630に記憶されるものの一例であり、画像情報2700bは、カメラ2601bにおける画像情報記憶部2630に記憶されるものの一例であり、画像情報2700cは、カメラ2601cにおける画像情報記憶部2630に記憶されるものの一例であるとして説明する。
【0324】
また、以下、カメラ2601aとカメラ2601bとカメラ2601cとによって、時刻8:00、時刻9:00、時刻10:00、時刻11:00、時刻12:00、時刻13:00、時刻14:00、時刻15:00、時刻16:00、時刻17:00、時刻18:00、時刻19:00、時刻20:00、時刻21:00、時刻22:00において、撮影ポイント220を走行する車両が撮影されたものとして説明する。すなわち、第2カメラシステムを管理する管理者が、意図的に、上記時刻のそれぞれにおいて、管理者の指定する人物を助手席に搭乗させた、又は誰も助手席に搭乗させない車両に、撮影ポイント220を走行させたものとして説明する。
【0325】
図27(a)、(b)、(c)に示されるように、画像情報2700a、画像情報2700b、及び画像情報2700cのそれぞれは、時刻2701、時刻2711、及び時刻2721のそれぞれと、解析結果2702、解析結果2712、及び解析結果2722のそれぞれとが対応付けられて構成されている。
【0326】
時刻2701、時刻2711、及び時刻2721は、解析対象となる画像が撮影された時刻を示す情報である。
【0327】
解析結果2702、解析結果2712、及び解析結果2722は、解析対象となる画像が解析されて特定された、(1)男性であるか(2)女性であるか(3)搭乗していないかのいずれであるかを示す性別情報である。
【0328】
図27(a)、(b)、(c)において、この性別情報は、男性であることを示す場合に「男」と表記され、女性であることを示す場合に「女」と表記され、搭乗していないことを示す場合に「なし」と表記されている。
【0329】
画像情報記憶部2630は、メモリ335の記憶領域の一部によって実現され、実施の形態1における画像情報記憶部430と同様の機能を有しているが、前述したように、記憶する画像情報が、実施の形態1における画像情報記憶部430によって記憶される画像情報から変形されている。
【0330】
被写体情報取得部2635は、プログラムを実行するプロセッサ315と、ネットワーク通信用LSI345とによって実現され、実施の形態1における被写体情報取得部435と同様の機能を有しているが、取得する被写体情報が、実施の形態1における被写体情報取得部435によって取得される画像情報から変形されている。
【0331】
図28は、被写体情報取得部1735によって取得される被写体情報の一例である、被写体情報2800のデータ構成図である。
【0332】
この被写体情報2800は、画像情報記憶部2630に記憶される、(1)画像情報2700aを構成する解析結果2702のそれぞれについての、(2)画像情報2700bを構成する解析結果2712のそれぞれについての、及び(3)画像情報2700cを構成する解析結果2722のそれぞれについての、第3変形カメラシステムを管理する管理者によって指定された、助手席同乗していた人物が(1)男性であるか(2)女性であるか(3)搭乗していないかのいずれであるかを示す指定性別情報を含んで構成される。
【0333】
図28において、この指定性別情報は、男性であることを示す場合に「男」と表記され、女性であることを示す場合に「女」と表記され、搭乗していないことを示す場合に「なし」と表記されている。
【0334】
同図に示されるように、被写体情報2800は、時刻2801と期待値2802とが対応付けられて構成されている。
【0335】
時刻2801は、時刻を示す情報である。
【0336】
期待値2802は、対応付けられている時刻2801においてカメラ2601によって撮影された画像について、第3変形カメラシステムを管理する管理者によって指定された、助手席同乗していた人物についての指定性別情報、すなわち、正しく解析された場合に期待される解析結果の期待値である。
【0337】
再び
図26に戻って、カメラ2601の機能構成の説明を続ける。
【0338】
照合部2640は、プログラムを実行するプロセッサ315によって実現され、撮影指示部405から照合信号が送られて来た場合に、画像情報記憶部2630に記憶されている画像情報と、被写体情報取得部2635によって取得された被写体情報とを照合して照合結果情報を生成し、生成した照合結果情報を、照合結果情報記憶部445に記憶させる機能を有する。
【0339】
ここで、画像情報と被写体情報とを照合するとは、(1)画像情報2700aを構成する解析結果2702のそれぞれが、対応付けられている時刻2701と同一の、被写体情報2800における時刻2801に対応付けられている期待値2802と一致するか否かを調べる処理、(2)画像情報2700bを構成する解析結果2712のそれぞれが、対応付けられている時刻2711と同一の、被写体情報2800における時刻2801に対応付けられている期待値2802と一致するか否かを調べる処理、及び(3)画像情報2700cを構成する解析結果2722のそれぞれが、対応付けられている時刻2721と同一の、被写体情報2800における時刻2801に対応付けられている期待値2802と一致するか否かを調べる処理を行うことをいう。
【0340】
<考察>
上記第3変形カメラシステムを利用するユーザは、撮影ポイント220(
図2参照)を走行する車両の助手席に搭乗する人物の性別を知るために、カメラ2601aとカメラ2601bとカメラ2601cとの中から、最も適したカメラ2601(例えばカメラ2601a)を選択して利用することができるようになる。
<変形例3>
<概要>
以下、本発明のカメラ、カメラシステム、及びカメラの行う自己診断方法の一実施形態として、実施の形態1におけるカメラシステム100の一部を変形した第4変形カメラシステムについて説明する。
【0341】
実施の形態1におけるカメラシステム100は、カメラ101が、車道200の撮影ポイント220を走行する車のナンバープレートに表示される文字列を利用して自己診断を行う構成の例であった。
【0342】
これに対して、変形例3における第4変形カメラシステムは、カメラ3001(後述)が、デパートの入口を出入りする人物を利用して自己診断を行う構成の例となっている。
【0343】
以下、この第4変形カメラシステムの詳細について、実施の形態1におけるカメラシステム100との相違点を中心に、図面を参照しながら説明する。
【0344】
<構成>
第4変形カメラシステムは、実施の形態1におけるカメラシステム100(
図1参照)から、カメラ101(カメラ101a〜カメラ101f)がカメラ3001(カメラ3001a〜カメラ3001f)に変更されるように変形されている。
【0345】
そして、カメラ3001a〜カメラ3001cの配置位置が、実施の形態1におけるカメラ101a〜カメラ101cの配置位置から変更されるように変形されている。
【0346】
図29は、カメラ3001a〜カメラ3001cが街頭に設置されている状況を示す模式図である。
【0347】
同図に示されるように、カメラ3001a〜カメラ3001cのそれぞれは、デパート入口2930付近に設定された撮影ポイント2920を通行する人物を撮影できるように、デパート入口2930付近に設置されている。
【0348】
カメラ3001a〜カメラ3001fの構成について、以下、これらカメラを個別に説明するのではなく、これらのカメラを代表して3001という符号を付したカメラ3001を用いて説明する。
【0349】
カメラ3001は、そのハードウエア構成が、実施の形態1におけるカメラ101(
図3参照)と同一であるが、実行するソフトウエアの一部が変更されている。
【0350】
図30は、カメラ3001の機能構成を示すブロック図である。
【0351】
同図に示されるように、カメラ3001は、実施の形態1におけるカメラ101から、撮影タイミング受信部410が削除され、撮影指示部405が撮影指示部3005に変更され、算出部420が算出部3020に変更され、画像情報記憶部430が画像情報記憶部3030に変更され、被写体情報取得部435が被写体情報取得部3035に変更され、照合部440が照合部3040に変更され、照合結果情報記憶部445が照合結果情報記憶部3045に変更され、診断部450が診断部3050に変更され、診断条件記憶部455が診断条件記憶部3055に変更されるように変形されている。
【0352】
以下、これら実施の形態1から変更されているブロックを中心に説明する。
【0353】
撮影指示部3005は、プログラムを実行するプロセッサ315と、タイマ340とによって実現され、実施の形態1における撮影指示部405の有する撮影指示部設定機能と照合トリガ機能とに加えて、以下の変形撮影トリガ機能を有する。
【0354】
変形撮影トリガ機能:条件取得部400から送られて来た、診断用撮影条件又は通常用撮影条件に含まれる「撮影する時間の条件」を満たす時間に、撮影信号を撮影部415に送る機能。
【0355】
以下、診断用撮影条件に含まれる「撮影する時間の条件」は、午前10時00分00秒(以下、「10:00」とも記す。)、正午12時00分00秒(以下、「12:00」とも記す。)、中略、午後6時00分00秒(以下、「18:00」とも記す。)であるとして説明する。
【0356】
算出部3020は、プログラムを実行するプロセッサ315と解析用LSI330とによって実現され、実施の形態1における算出部420の有する算出部設定機能に加えて、以下の第3変形解析機能と第3変形画像情報更新機能とを有する。
【0357】
以下、変形例3において、管理サーバ102から送信される診断用解析条件は、算出部3020に、撮影部415から送られて来た画像を解析して、この画像に含まれる人物について、(1)19歳以下男性と推定される人数と(2)19歳以下女性と推定される人数と(3)20歳以上39歳以下男性と推定される人数と(4)20歳以上39歳以下女性と推定される人数と(5)40歳以上59歳以下男性と推定される人数と(6)40歳以上59歳以下女性と推定される人数と(7)60歳以上男性と推定される人数と(8)60歳以上女性と推定される人数とを特定させるための条件であるとして説明する。なお、画像に含まれる人物の性別、年齢帯の推定は、ある程度の精度内において、既存の画像解析技術を利用することで実現できる。
【0358】
第3変形解析機能:撮影部415から画像が送られて来た場合に、算出部設定機能において指定されたアルゴリズムを利用してこの画像を解析して、この画像に含まれる人物について、(1)19歳以下男性と推定される人数と(2)19歳以下女性と推定される人数と(3)20歳以上39歳以下男性と推定される人数と(4)20歳以上39歳以下女性と推定される人数と(5)40歳以上59歳以下男性と推定される人数と(6)40歳以上59歳以下女性と推定される人数と(7)60歳以上男性と推定される人数と(8)60歳以上女性と推定される人数とを特定する機能。
【0359】
第3変形画像情報更新機能:画像を解析して画像に含まれる人物についての特定がなされた場合において、その特定結果と、撮影部415から送られて来た、その画像が撮影された時刻とを互いに関連付けて、(1)画像情報記憶部3030が画像情報を記憶していないときには、画像情報を生成して、画像情報記憶部3030に記憶させ、(2)画像情報記憶部3030が画像情報を記憶しているときには、画像情報記憶部3030が記憶する画像情報を更新する機能。
【0360】
図31(a)、(b)、(c)は、それぞれ、画像情報記憶部3030が記憶する画像情報の一例である、画像情報3100a、画像情報3100b、画像情報3100cのデータ構成図である。
【0361】
ここでは、画像情報3100aは、カメラ3001aにおける画像情報記憶部3030に記憶されるものの一例であり、画像情報3100bは、カメラ3001bにおける画像情報記憶部3030に記憶されるものの一例であり、画像情報3100cは、カメラ3001cにおける画像情報記憶部3030に記憶されるものの一例であるとして説明する。
【0362】
また、以下、時刻10:00、時刻12:00、中略、時刻18:00において撮影ポイント2920を通行する人物の性別、年齢帯は、第4変形カメラシステムを管理する管理者によって調査されるものとして説明する。
【0363】
図31(a)、(b)、(c)に示されるように、画像情報3100a、画像情報3100b、及び画像情報3100cのそれぞれは、時刻3101、時刻3121、及び時刻3141のそれぞれと、解析結果3102、解析結果3122、及び解析結果3142のそれぞれとが対応付けられて構成されている。
【0364】
そして、解析結果3102、解析結果3122、及び解析結果3142bのそれぞれは、さらに、19歳以下男性(「−19男性」と表記)3111、19歳以下男性3131、及び19歳以下男性3151のそれぞれと、19歳以下女性(「−19女性」と表記)3112、19歳以下女性3132、及び19歳以下女性3152のそれぞれと、20歳以上39歳以下男性(「20−39男性」と表記)3113、20歳以上39歳以下男性3133、及び20歳以上39歳以下男性3153のそれぞれと、20歳以上39歳以下女性(「20−39女性」と表記)3114、20歳以上39歳以下女性3134、及び20歳以上39歳以下女性3154のそれぞれと、40歳以上59歳以下男性(「40−59男性」と表記)3115、40歳以上59歳以下男性3135、及び40歳以上59歳以下男性3155のそれぞれと、40歳以上59歳以下女性(「40−59女性」と表記)3116、40歳以上59歳以下女性3136、及び40歳以上59歳以下女性3156のそれぞれと、60歳以上男性(「60−男性」と表記)3117、60歳以上男性3137、及び60歳以上男性3157のそれぞれと、60歳以上女性(「60−女性」と表記)3118、60歳以上女性3138、及び60歳以上女性3158のそれぞれとから構成される。
【0365】
時刻3101、時刻3121、及び時刻3141は、解析対象となる画像が撮影された時刻を示す情報である。
【0366】
19歳以下男性3111、19歳以下男性3131、及び19歳以下男性3151は、解析対象となる画像が解析されて、19歳以下男性であると推定された人物の人数を示す情報である。
【0367】
19歳以下女性3112、19歳以下女性3132、及び19歳以下女性3152は、解析対象となる画像が解析されて、19歳以下女性であると推定された人物の人数を示す情報である。
【0368】
20歳以上39歳以下男性3113、20歳以上39歳以下男性3133、及び20歳以上39歳以下男性3153は、解析対象となる画像が解析されて、20歳以上39歳以下男性であると推定された人物の人数を示す情報である。
【0369】
20歳以上39歳以下女性3114、20歳以上39歳以下女性3134、及び20歳以上39歳以下女性3154は、解析対象となる画像が解析されて、20歳以上39歳以下女性であると推定された人物の人数を示す情報である。
【0370】
40歳以上59歳以下男性3115、40歳以上59歳以下男性3135、及び40歳以上59歳以下男性3155は、解析対象となる画像が解析されて、40歳以上59歳以下男性であると推定された人物の人数を示す情報である。
【0371】
40歳以上59歳以下女性3116、40歳以上59歳以下女性3136、及び40歳以上59歳以下女性3156は、解析対象となる画像が解析されて、40歳以上59歳以下女性であると推定された人物の人数を示す情報である。
【0372】
60歳以上男性3117、60歳以上男性3137、及び60歳以上男性3157は、解析対象となる画像が解析されて、60歳以上男性であると推定された人物の人数を示す情報である。
【0373】
60歳以上女性3118、60歳以上女性3138、及び60歳以上女性3158は、解析対象となる画像が解析されて、60歳以上女性であると推定された人物の人数を示す情報である。
【0374】
再び
図30に戻って、カメラ3001の機能構成の説明を続ける。
【0375】
画像情報記憶部3030は、メモリ335の記憶領域の一部によって実現され、実施の形態1における画像情報記憶部430と同様の機能を有しているが、前述したように、記憶する画像情報が、実施の形態1における画像情報記憶部430によって記憶される画像情報から変形されている。
【0376】
被写体情報取得部3035は、プログラムを実行するプロセッサ315と、ネットワーク通信用LSI345とによって実現され、実施の形態1における被写体情報取得部435と同様の機能を有しているが、取得する被写体情報が、実施の形態1における被写体情報取得部435によって取得される画像情報から変形されている。
【0377】
図32は、被写体情報取得部3035によって取得される被写体情報の一例である、被写体情報3200のデータ構成図である。
【0378】
この被写体情報3200は、画像情報記憶部3030に記憶される(1)画像情報3100aを構成する解析結果3102のそれぞれについての、(2)画像情報3100bを構成する解析結果3122のそれぞれについての、及び(3)画像情報3100cを構成する解析結果3142のそれぞれについての、第4変形カメラシステムを管理する管理者によって調査された、撮影ポイント2920を通行する、該当する性別、年齢帯の人物の人数、すなわち、正しく解析された場合に期待される解析結果の期待値を示す情報を含んで構成される。
【0379】
図32(a)、(b)、(c)に示されるように、被写体情報3200は、時刻3201と期待値3202とが対応付けられて構成されている。
【0380】
そして、期待値3202は、さらに、19歳以下男性3211と、19歳以下女性3212と、20歳以上39歳以下男性3213と、20歳以上39歳以下女性3214と、40歳以上59歳以下男性3215と、40歳以上59歳以下女性3216と、60歳以上男性3217と、60歳以上女性3218とから構成される。
【0381】
時刻3201は、時刻を示す情報である。
【0382】
19歳以下男性3211は、対応付けられている時刻3201においてカメラ3001によって撮影された画像について、第4変形カメラシステムを管理する管理者によって調査された、撮影ポイント2920を通行する19歳以下男性の人数を示す情報である。
【0383】
19歳以下女性3212は、対応付けられている時刻3201においてカメラ3001によって撮影された画像について、第4変形カメラシステムを管理する管理者によって調査された、撮影ポイント2920を通行する19歳以下女性の人数を示す情報である。
【0384】
20歳以上39歳以下男性3213は、対応付けられている時刻3201においてカメラ3001によって撮影された画像について、第4変形カメラシステムを管理する管理者によって調査された、撮影ポイント2920を通行する20歳以上39歳以下男性の人数を示す情報である。
【0385】
20歳以上39歳以下女性3214は、対応付けられている時刻3201においてカメラ3001によって撮影された画像について、第4変形カメラシステムを管理する管理者によって調査された、撮影ポイント2920を通行する20歳以上39歳以下女性の人数を示す情報である。
【0386】
40歳以上59歳以下男性3215は、対応付けられている時刻3201においてカメラ3001によって撮影された画像について、第4変形カメラシステムを管理する管理者によって調査された、撮影ポイント2920を通行する40歳以上59歳以下男性の人数を示す情報である。
【0387】
40歳以上59歳以下女性3116は、対応付けられている時刻3201においてカメラ3001によって撮影された画像について、第4変形カメラシステムを管理する管理者によって調査された、撮影ポイント2920を通行する40歳以上59歳以下女性の人数を示す情報である。
【0388】
60歳以上男性3117は、対応付けられている時刻3201においてカメラ3001によって撮影された画像について、第4変形カメラシステムを管理する管理者によって調査された、撮影ポイント2920を通行する60歳以上男性の人数を示す情報である。
【0389】
60歳以上女性3118は、対応付けられている時刻3201においてカメラ3001によって撮影された画像について、第4変形カメラシステムを管理する管理者によって調査された、撮影ポイント2920を通行する60歳以上女性の人数を示す情報である。
【0390】
再び
図30に戻って、カメラ3001の機能構成の説明を続ける。
【0391】
照合部3040は、プログラムを実行するプロセッサ315によって実現され、撮影指示部405から照合信号が送られて来た場合に、画像情報記憶部3030に記憶されている画像情報と、被写体情報取得部3035によって取得された被写体情報とを照合して照合結果情報を生成し、生成した照合結果情報を、照合結果情報記憶部3045に記憶させる機能を有する。
【0392】
ここで、画像情報と被写体情報とを照合するとは、(1)画像情報3101aを構成する解析結果3102のそれぞれが、対応付けられている時刻3101と同一の、被写体情報3200における時刻3201に対応付けられている期待値3202と一致するか否かを調べる処理、(2)画像情報3101bを構成する解析結果3122のそれぞれが、対応付けられている時刻3121と同一の、被写体情報3200における時刻3201に対応付けられている期待値3202と一致するか否かを調べる処理、及び(3)画像情報3101cを構成する解析結果3142のそれぞれが、対応付けられている時刻3141と同一の、被写体情報3200における時刻3201に対応付けられている期待値3202と一致するか否かを調べる処理を行うことをいう。
【0393】
図33(a)、(b)、(c)は、それぞれ、照合結果情報記憶部3045が記憶する照合結果情報の一例である、照合結果情報3300a、照合結果情報3300b、照合結果情報3300cのデータ構成図である。
【0394】
ここで、照合結果情報3300aは、カメラ3001aにおける照合結果情報記憶部3045に記憶されるものの一例であり、画像情報3100aと被写体情報3200とが照合されたことによって生成されたものである。照合結果情報3300bは、カメラ3001bにおける照合結果情報記憶部3045に記憶されるものの一例であり、画像情報3100bと被写体情報3200とが照合されたことによって生成されたものである。照合結果情報3300cは、カメラ3001cにおける照合結果情報記憶部3045に記憶されるものの一例であり、画像情報3100cと被写体情報3200とが照合されたことによって生成されたものである。
【0395】
図33(a)、(b)、(c)に示されるように、照合結果情報3300a、照合結果情報3300b、及び照合結果情報3300cのそれぞれは、時刻3301、時刻3321、及び時刻3341のそれぞれと、照合結果3302、照合結果3322、及び照合結果3342のそれぞれとが対応付けられて構成されている。
【0396】
そして、照合結果3302、照合結果3322、及び照合結果3342のそれぞれは、さらに、19歳以下男性3311、19歳以下男性3331、及び19歳以下男性3351のそれぞれと、19歳以下女性3312、19歳以下女性3332、及び19歳以下女性3352のそれぞれと、20歳以上39歳以下男性3313、20歳以上39歳以下男性3333、及び20歳以上39歳以下男性3353のそれぞれと、20歳以上39歳以下女性3314、20歳以上39歳以下女性3334、及び20歳以上39歳以下女性3354のそれぞれと、40歳以上59歳以下男性3315、40歳以上59歳以下男性3335、及び40歳以上59歳以下男性3355のそれぞれと、40歳以上59歳以下女性3316、40歳以上59歳以下女性3336、及び40歳以上59歳以下女性3356のそれぞれと、60歳以上男性3317、60歳以上男性3337、及び60歳以上男性3357のそれぞれと、60歳以上女性3318、60歳以上女性3338、及び60歳以上女性3358のそれぞれとから構成される。
【0397】
時刻3301、時刻3321、及び時刻3341は、時刻を示す情報である。
【0398】
19歳以下男性3311、19歳以下男性3331、及び19歳以下男性3351のそれぞれは、対応付けられた時刻3301、時刻3321、及び時刻3341のそれぞれにおいて、画像情報3100aの19歳以下男性3111、画像情報3100bの19歳以下男性3131、及び画像情報3100cの19歳以下男性3151のそれぞれと、被写体情報3200の19歳以下男性3211とが一致したか否かを示す情報である。
【0399】
19歳以下女性3312、19歳以下女性3332、及び19歳以下女性3352のそれぞれは、対応付けられた時刻3301、時刻3321、及び時刻3341のそれぞれにおいて、画像情報3100aの19歳以下女性3112、画像情報3100bの19歳以下女性3132、及び画像情報3100cの19歳以下女性3152のそれぞれと、被写体情報3200の19歳以下女性3212とが一致したか否かを示す情報である。
【0400】
20歳以上39歳以下男性3313、20歳以上39歳以下男性3333、及び20歳以上39歳以下男性3353のそれぞれは、対応付けられた時刻3301、時刻3321、及び時刻3341のそれぞれにおいて、画像情報3100aの20歳以上39歳以下男性3113、画像情報3100bの20歳以上39歳以下男性3133、及び画像情報3100cの20歳以上39歳以下男性3153のそれぞれと、被写体情報3200の20歳以上39歳以下男性3213とが一致したか否かを示す情報である。
【0401】
20歳以上39歳以下女性3314、20歳以上39歳以下女性3334、及び20歳以上39歳以下女性3354のそれぞれは、対応付けられた時刻3301、時刻3321、時刻3341のそれぞれにおいて、画像情報3100aの20歳以上39歳以下女性3114、画像情報3100bの20歳以上39歳以下女性3134、及び画像情報3100cの20歳以上39以下女性3154のそれぞれと、被写体情報3200の20歳以上39歳以下女性3214とが一致したか否かを示す情報である。
【0402】
40歳以上59歳以下男性3315、40歳以上59歳以下男性3335、及び40歳以上59歳以下男性3355のそれぞれは、対応付けられた時刻3301、時刻3321、及び時刻3341のそれぞれにおいて、画像情報3100aの40歳以上59歳以下男性3115、画像情報3100bの40歳以上59歳以下男性3135、及び画像情報3100cの40歳以上59歳以下男性3155のそれぞれと、被写体情報3200の40歳以上59歳以下男性3215とが一致したか否かを示す情報である。
【0403】
40歳以上59歳以下女性3316、40歳以上59歳以下女性3336、及び40歳以上59歳以下女性3356のそれぞれは、対応付けられた時刻3301、時刻3321、及び時刻3341のそれぞれにおいて、画像情報3100aの40歳以上59歳以下女性3116、画像情報3100bの40歳以上59歳以下女性3136、及び画像情報3100cの40歳以上59歳以下女性3156のそれぞれと、被写体情報3200の40歳以上59歳以下女性3216とが一致したか否かを示す情報である。
【0404】
60歳以上男性3317、60歳以上男性3337、及び60歳以上男性3357のそれぞれは、対応付けられた時刻3301、時刻3321、及び時刻3341のそれぞれにおいて、画像情報3100aの60歳以上男性3117、画像情報3100bの60歳以上男性3137、及び画像情報3100cの60歳以上男性3157のそれぞれと、被写体情報3200の60歳以上男性3217とが一致したか否かを示す情報である。
【0405】
60歳以上女性3118、60歳以上女性3338、及び60歳以上女性3358のそれぞれは、対応付けられた時刻3301、時刻3321、及び時刻3341のそれぞれにおいて、画像情報3100aの60歳以上女性3118、画像情報3100bの60歳以上女性3138、及び画像情報3100cの60歳以上女性3158のそれぞれと、被写体情報3200の60歳以上女性3218とが一致したか否かを示す情報である。
【0406】
再び
図30に戻って、カメラ3001の機能構成の説明を続ける。
【0407】
照合結果情報記憶部3045は、メモリ335の記憶領域の一部によって実現され、実施の形態1における照合結果情報記憶部445と同様の機能を有しているが、前述したように、記憶する照合結果情報が、実施の形態1における照合結果情報記憶部445によって記憶される画像情報から変形されている。
【0408】
診断条件記憶部3055は、メモリ335の記憶領域の一部によって実現され、実施の形態1における診断条件記憶部455と同様の機能を有しているが、記憶する診断条件が、実施の形態1における診断条件記憶部455と異なっている。
【0409】
ここでは、診断条件記憶部3055の記憶する診断条件は、照合結果情報記憶部3045に記憶される照合結果情報に対して、照合結果の総数を分母とし、「一致」となる照合結果の数を分子とする分数を、診断結果として算出するという算出方法となっている。
【0410】
診断部3050は、プログラムを実行するプロセッサ315によって実現され、照合結果情報記憶部3045に記憶される照合結果情報に対して、診断条件記憶部3055に記憶される診断条件を適用することで、カメラ3001の行う自己診断の結果を示す診断結果を算出し、算出した診断結果を、診断結果出力部460に送る機能を有する。
【0411】
図34(a)、(b)、(c)は、それぞれ、診断部3050が算出する診断結果の一例である、診断結果3400a、診断結果3400b、診断結果3400cのデータ構成図である。
【0412】
ここで、診断結果3400aは、カメラ3001aにおける診断部3050によって算出されるものの一例であり、診断結果3400bは、カメラ3001bにおける診断部3050によって算出されるものの一例であり、診断結果3400cは、カメラ3001cにおける診断部3050によって算出されるものの一例であるとして説明する。
【0413】
図34(a)に示されるように、診断結果3400aは、「35/40」となっており、
図34(b)に示されるように、診断結果3400bは、「24/40」となっており、
図34(c)に示されるように、診断結果3400cは、「29/40」となっている。
【0414】
<考察>
上記第4変形カメラシステムを利用するユーザは、デパート入口2930を出入りする人物についての、性別、年齢帯を知るため、すなわち、デパートを利用する客の客層構成を知るために、カメラ3001aとカメラ3001bとカメラ3001cとの中から、最も適したカメラ3001aを選択して利用することができるようになる。
<補足>
以上、本発明に係るカメラ、カメラシステム、及び自己診断方法の実施形態として、実施の形態1、実施の形態2、変形例1、変形例2、変形例3において、5つのカメラシステムを例示して説明したが、以下のように変形することも可能であり、本発明は、実施の形態1、実施の形態2、変形例1、変形例2、変形例3において例示したカメラ、カメラシステム、及び自己診断方法に限られないことはもちろんである。
【0415】
(1)実施の形態1において、カメラシステム100を構成するカメラ101のそれぞれが街頭に設置されている構成の例について説明した。しかしながら、これらカメラ101のそれぞれは、必ずしも街頭に設置されている構成に限定されない。別の例として、カメラシステム100を構成するカメラ101の一部が自動車に搭載されている構成の例、カメラシステム100を構成するカメラ101の一部が移動体通信端末である例えばタブレット端末に装着されている構成の例、カメラシステム100を構成するカメラ101の一部が屋内に設置されている構成の例等が考えられる。
【0416】
(2)実施の形態1において、撮影ポイント220を走行する車両を撮影するカメラが、カメラ101a〜カメラ101cの3つである構成の例について説明した。そして、管理サーバ102が、これら3つのカメラによる診断結果を集積して表示する例について説明した。しかしながら、少なくとも1つのカメラが、撮影ポイント220を走行する車両を撮影することができれば、必ずしも、撮影ポイント220を走行する車両を撮影するカメラの数は、3つである構成に限定されない。
【0417】
一例として、撮影ポイント220を走行する車両を撮影するカメラの数が1つである構成の例が考えられる。
【0418】
この構成の例では、管理サーバ102が、この1つのカメラから入手した診断結果を表示することとなる。
【0419】
(3)実施の形態1において、カメラ101は、撮影用LSI310を備える構成の例であるとして説明した。しかしながら、撮影用LSI310が動作することによって実現される機能と同等な機能を他の方法で実現することができれば、必ずしも、撮影用LSI310を備える構成に限定されない。
【0420】
一例として、撮影用LSI310が動作することによって実現される機能を、プロセッサ315がプログラムを実行することで実現する構成の例等が考えられる。
【0421】
また、実施の形態1において、カメラ101は、解析用LSI330を備える構成の例であるとして説明した。しかしながら、解析用LSI330が動作することによって実現される機能と同等な機能を他の方法で実現することができれば、必ずしも、解析用LSI330を備える構成に限定されない。
【0422】
一例として、解析用LSI330が動作することによって実現される機能を、プロセッサ315がプログラムを実行することで実現する構成の例等が考えられる。
【0423】
(4)実施の形態1において、メモリ335は、RAMとROMと着脱可能なフラッシュメモリとから構成されるとして説明した。これに対して、メモリ335は、半導体メモリ以外の、データの読み書き自在なデバイス、例えば、ハードディスク装置等を含んでいる構成であっても構わない。
【0424】
(5)実施の形態1において、条件取得部400は、診断用撮影条件を、ネットワーク103を経由して管理サーバ102から取得する構成の例であるとして説明した。しかしながら、条件取得部400が診断用撮影条件を取得することができれば、その取得先は必ずしも管理サーバ102である構成に限定されないし、取得先が管理サーバ102であったとしても、必ずしもネットワーク103を経由して取得する構成に限定されない。
【0425】
一例として、診断用撮影条件が予めカメラ101内部のメモリ335の所定の記憶領域に記憶されており、条件取得部400は、その所定の記憶領域から診断用撮影条件を取得する構成の例が考えられる。別の一例として、条件取得部400は、診断用撮影条件を、着脱可能なフラッシュメモリを経由して管理サーバ102から取得する構成の例が考えられる。
【0426】
また、実施の形態1において、条件取得部400は、通常用撮影条件を、ネットワーク103を経由して管理サーバ102から取得する構成の例であるとして説明した。しかしながら、条件取得部400が通常用撮影条件を取得することができれば、その取得先は必ずしも管理サーバ102である構成に限定されないし、取得先が管理サーバ102であったとしても、必ずしもネットワーク103を経由して取得する構成に限定されない。
【0427】
一例として、通常用撮影条件が予めメモリ335の所定の記憶領域に記憶されており、条件取得部400は、その所定の記憶領域から通常用撮影条件を取得する構成の例が考えられる。別の一例として、条件取得部400は、通常用撮影条件を、着脱可能なフラッシュメモリを経由して管理サーバ102から取得する構成の例が考えられる。
【0428】
また、実施の形態1において、条件取得部400は、診断用解析条件を、ネットワーク103を経由して管理サーバ102から取得する構成の例であるとして説明した。しかしながら、条件取得部400が診断用解析条件を取得することができれば、その取得先は必ずしも管理サーバ102である構成に限定されないし、取得先が管理サーバ102であったとしても、必ずしもネットワーク103を経由して取得する構成に限定されない。
【0429】
一例として、診断用解析条件が予めメモリ335の所定の記憶領域に記憶されており、条件取得部400は、その所定の記憶領域から診断用解析条件を取得する構成の例が考えられる。別の一例として、条件取得部400は、診断用解析条件を、着脱可能なフラッシュメモリを経由して管理サーバ102から取得する構成の例が考えられる。
【0430】
また、実施の形態1において、条件取得部400は、通常用解析条件を、ネットワーク103を経由して管理サーバ102から取得する構成の例であるとして説明した。しかしながら、条件取得部400が通常用解析条件を取得することができれば、その取得先は必ずしも管理サーバ102である構成に限定されないし、取得先が管理サーバ102であったとしても、必ずしもネットワーク103を経由して取得する構成に限定されない。
【0431】
一例として、通常用解析条件が予めメモリ335の所定の記憶領域に記憶されており、条件取得部400は、その所定の記憶領域から通常用解析条件を取得する構成の例が考えられる。別の一例として、条件取得部400は、通常用解析条件を、着脱可能なフラッシュメモリを経由して管理サーバ102から取得する構成の例が考えられる。
【0432】
(6)実施の形態1において、カメラ101は、自己診断用に利用する画像として、10枚の画像を撮影する構成の例であるとして説明した。しかしながら、自己診断に利用する画像が少なくとも1枚あれば、必ずしも、自己診断に利用する画像は10枚である構成に限定されない。
【0433】
一例として、自己診断用に利用する画像として、1枚の画像を撮影する構成の例が考えられる。
【0434】
この構成の例では、出力する自己診断結果は、「1/1」と「0/1」との2つのうちのいずれか1つとなる。
【0435】
(7)実施の形態1において、カメラ101に、1時間に1回画像を撮影させて解析させる構成の例について説明した、これに対して、別の一例として、例えば、1秒間に10回画像を撮影させて解析させる構成の例が考えられる。この構成の場合には、例えば、このカメラ101が、1秒間に10回の画像撮影を行う能力がない場合、又は、1秒間に10回の解析を行う処理能力がない場合等には、解析結果と期待値とが一致しない。このため、ユーザは、このカメラ101が、1秒間に10回の連写が必要となる利用目的には適さないことを知ることができる。
【0436】
(8)実施の形態2において、カメラ1601は、その変形自己診断処理において、ステップS2200の処理で、第1変形管理サーバから通常用撮影条件と通常用解析条件とを取得する構成の例であるとして説明した。しかしながら、ステップS2300の処理において評価値が閾値内に収まっている場合に(ステップS2300:Yes)、撮影部415の行う撮影の条件の設定を、条件取得部400によって取得された通常用撮影条件に基づく設定に切り替えて、算出部1720の設定を、条件取得部400によって取得された通常用解析条件に基づく設定に切り替えることができれば、必ずしも、ステップS2200の処理で、通常用撮影条件と通常用解析条件とを取得する構成に限定されない。
【0437】
一例として、ステップS2300の処理において評価値が閾値内に収まっている場合に(ステップS2300:Yes)、第1変形管理サーバに問い合わせて、第1変形管理サーバから通常用撮影条件と通常用解析条件とを取得する構成の例等が考えられる。
【0438】
(9)実施の形態2において、カメラ1601は、所定時刻において路線バスがバス停1530に近付いてきたタイミングで、バス停1530にて路線バスの到着を待つ人物の数を特定する構成の例であるとして説明した。しかしながら、バス停1530にて路線バスの到着を待つ人物の数を特定するタイミングは、必ずしも、所定時刻において路線バスがバス停1530に近付いてきたタイミングに限定される必要はない。
【0439】
一例として、路線バスがバス停1530に近付いてきているか否かに関わらず、任意の設定時刻のタイミングで、バス停1530にて路線バスの到着を待つ人物の数を特定する構成の例等が考えられる。
【0440】
また、診断用撮影条件によって定められる撮影のタイミングと、通常用撮影条件によって定められる撮影のタイミングとは、必ずしも一致している必要はない。
【0441】
(10)上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしてもよい。
【0442】
(11)以下、さらに、本発明の一実施形態に係るカメラ、カメラシステム、及び自己診断方法について、それらの構成及びそれらの変形例と各効果について説明する。
【0443】
(a)本発明の一実施形態に係るカメラは、診断用オブジェクトが存するエリアを撮影した画像を生成する撮影部と、前記撮影部によって生成された画像を解析して、当該画像に含まれる前記診断用オブジェクトを検出すると共に、当該診断用オブジェクトから知覚できる有意情報を算出する算出部と、前記診断用オブジェクトが指標する有意な被写体情報を予め取得して記憶している被写体情報取得部と、前記算出部によって算出された有意情報と、前記被写体情報取得部に記憶される被写体情報とを照合して、当該有意情報と当該被写体情報との一致度合いを算出することで、前記撮影部によって撮影された画像から所望する結果を得られるか否かについての自己診断を行う診断部とを備えることを特徴とする。
【0444】
上述の構成を備える本変形例に係るカメラによると、このカメラを利用するユーザは、実際に撮影した画像を利用して行う自己診断の結果をも利用することが可能となる。このため、このユーザは、このカメラによる画像の撮影が自分にとって有益なものとなるか否かを、従来よりも精度よく推測することができるようになる。
【0445】
図35は、上記変形例におけるカメラ3500の構成図である。
【0446】
同図に示されるように、カメラ3500は、撮影部3510と算出部3520と被写体情報取得部3530と診断部3540とを備える。
【0447】
撮影部3510は、診断用オブジェクトが存するエリアを撮影した画像を生成する機能を有する。一例として、実施の形態1における撮影部415として実現される。
【0448】
算出部3520は、撮影部3510によって生成された画像を解析して、その画像に含まれる診断用オブジェクトを検出すると共に、その診断用オブジェクトから知覚できる有意情報を算出する機能を有する。一例として、実施の形態1における算出部420として実現される。
【0449】
被写体情報取得部3530は、診断用オブジェクトが指標する有意な被写体情報を予め取得して記憶している機能を有する。一例として、実施の形態1における被写体情報取得部435として実現される。
【0450】
診断部3540は、算出部3520によって算出された有意情報と、被写体情報取得部3530に記憶される被写体情報とを照合して、その有意情報とその被写体情報との一致度合いを算出することで、撮影部3510によって撮影された画像から所望する結果を得られるか否かについての自己診断を行う機能を有する。一例として、実施の形態1における診断部450として実現される。
【0451】
(b)また、前記撮影部は、前記撮影を複数回行うことで、前記画像の生成を複数回行い、前記算出部は、前記撮影部によって生成された画像のそれぞれに対して、前記解析と前記検出と前記算出とを行い、前記診断部は、前記算出部によって算出された有意情報のそれぞれについて、前記被写体情報取得部に記憶される被写体情報と、当該有意情報とを対象として、前記照合を行い、前記算出部によって算出された有意情報のうち、前記被写体情報取得部に記憶される被写体情報と一致する有意情報の数についての情報を、前記一致度合いとして算出するとしてもよい。
【0452】
このような構成にすることで、このカメラは、複数の画像を利用して自己診断を行うこととなるため、1つの画像を利用して自己診断を行うよりも、精度よく自己診断を行う可能性を高くすることができる。
【0453】
(c)また、前記算出部によって算出される有意情報は、前記撮影部によって生成された画像に含まれる前記診断用オブジェクトを対象として文字認識した結果の文字列であり、前記被写体情報取得部によって記憶されている被写体情報は、前記診断用オブジェクトから知覚される文字列であるとしてもよい。
【0454】
このような構成にすることで、このカメラは、画像から知覚できる文字列を利用して自己診断を行うこととなるため、画像に含まれる文字列についての情報を取得したいと望むユーザにとって、有益な自己診断を行う可能性を高くすることができる。
【0455】
(d)また、前記算出部によって算出される有意情報は、前記撮影部によって生成された画像に含まれる前記診断用オブジェクトを対象として人物認識した結果の情報であって、当該診断用オブジェクトに含まれると認識された人物の数を示す情報であり、前記被写体情報取得部によって記憶される被写体情報は、前記診断用オブジェクトから知覚される人物の数を示す情報であり、前記診断部は、前記算出部によって算出された有意情報によって示される人物の数と、前記被写体情報取得部によって記憶される被写体情報によって示される人物の数との比率についての情報を、前記一致度合いとして算出するとしてもよい。
【0456】
このような構成にすることで、このカメラは、画像から知覚できる人物の数を利用して自己診断を行うこととなるため、画像に含まれる人物の数についての情報を取得したいと望むユーザにとって、有益な自己診断を行う可能性を高くすることができる。
【0457】
(e)また、自己診断に利用する画像の撮影方法を示す診断用撮影条件を取得する条件取得部を備え、前記撮影部は、前記条件取得部によって取得された診断用撮影条件に基づいて、前記撮影を行うとしてもよい。
【0458】
このような構成にすることで、このカメラは、ユーザの要望を反映した診断用撮影条件に基づいて画像の撮影を行うことができるようになる。このため、このカメラを利用するユーザは、このカメラに、自分にとって都合のよい条件で撮影された画像を用いて自己診断させることができるようになる。
【0459】
(f)また、前記条件取得部は、さらに、自己診断に利用する画像の解析方法を示す診断用解析条件をも取得し、前記算出部は、前記条件取得部によって取得された診断用解析条件に基づいて、前記解析を行うとしてもよい。
【0460】
このような構成にすることで、このカメラは、ユーザの要望を反映した診断用解析条件に基づいて画像の解析を行うことができるようになる。このため、このカメラを利用するユーザは、このカメラに、自分にとって都合のよい条件で解析させて自己診断させることができるようになる。
【0461】
(g)また、前記診断部によってなされた自己診断の結果を外部に出力する出力部を備え、前記条件取得部は、前記出力部から出力された自己診断結果に基づいて生成された、オブジェクトの撮影方法を示す通常用撮影条件をも外部から取得し、前記撮影部は、前記条件取得部によって通常用撮影条件が取得された場合に、前記診断用撮影条件に基づく撮影に替えて、当該通常用撮影条件に基づいて、オブジェクトが存するエリアを撮影して画像を生成し、前記条件取得部は、前記出力部から出力された自己診断結果に基づいて生成された、画像の解析方法を示す通常用解析条件をも外部から取得し、前記算出部は、前記条件取得部によって通常用解析条件が取得された場合に、前記診断用解析条件に基づく画像の解析に替えて、当該通常用解析条件に基づいて、前記撮影部によって生成された画像の解析を行って、当該画像に含まれる前記オブジェクトを検出すると共に、当該オブジェクトから知覚できる通常用有意情報を算出し、前記算出部によって算出された通常用有意情報を外部に出力する有意情報出力部を備えるとしてもよい。
【0462】
このような構成にすることで、このカメラを利用するユーザは、このカメラに、自己診断の結果を反映した撮影条件に基づいて画像を撮影させて、自己診断の結果を反映した解析条件に基づいて画像を解析させることができるようになる。
【0463】
(h)また、前記診断部によってなされた自己診断の結果が所定の結果でない場合に、自己診断の結果が否定的であった旨を外部に通知する通知部を備え、前記条件取得部は、自己診断に利用する画像以外の画像の撮影方法を示す通常用撮影条件をも取得し、前記撮影部は、前記診断部によってなされた自己診断の結果が前記所定の結果である場合に、前記診断用撮影条件に基づく撮影に替えて、前記条件取得部によって取得された通常用撮影条件に基づいて、オブジェクトが存するエリアを撮影して画像を生成し、前記条件取得部は、自己診断に利用する画像以外の画像の解析方法を示す通常用解析条件をも取得し、前記算出部は、前記診断部によってなされた自己診断の結果が前記所定の結果である場合に、前記診断用解析条件に基づく画像の解析に替えて、前記条件取得部によって取得された通常用解析条件に基づいて、前記撮影部によって生成された画像の解析を行って、当該画像に含まれる前記オブジェクトを検出すると共に、当該オブジェクトから知覚できる通常用有意情報を算出し、前記算出部によって算出された通常用有意情報を外部に出力する有意情報出力部を備えるとしてもよい。
【0464】
このような構成にすることで、このカメラを利用するユーザは、このカメラの行う自己診断結果が所定の結果である場合に、そのカメラから通常用画像情報を入手し、このカメラの行う自己診断の結果が所定の結果でない場合に、他のカメラに対して自己診断させることができるようになる。
【0465】
(i)本発明の一実施形態に係るカメラシステムは、カメラと、当該カメラと通信するサーバ装置とからなるカメラシステムであって、前記カメラは、診断用オブジェクトが存するエリアを撮影した画像を生成する撮影部と、前記撮影部によって生成された画像を解析して、当該画像に含まれる前記診断用オブジェクトを検出すると共に、当該診断用オブジェクトから知覚できる有意情報を算出する算出部と、前記診断用オブジェクトが指標する有意な被写体情報を予め取得して記憶している被写体情報取得部と、前記算出部によって算出された有意情報と、前記被写体情報取得部に記憶される被写体情報とを照合して、当該有意情報と当該被写体情報との一致度合いを算出することで、前記撮影部によって撮影された画像から所望する結果を得られるか否かについての自己診断を行う診断部と、前記診断部によってなされた自己診断の結果を前記サーバ装置に出力する出力部とを備え、前記サーバ装置は、前記カメラが利用する被写体情報を記憶する被写体情報記憶部と、前記カメラから出力された自己診断の結果を取得し、取得した自己診断の結果を出力する取得出力部とを備えることを特徴とする。
【0466】
上述の構成を備える本変形例に係るカメラシステムによると、このカメラシステムを利用するユーザは、実際に撮影した画像を利用して行う自己診断の結果をも利用することが可能となる。このため、このユーザは、このカメラシステムを構成するカメラによる画像の撮影が自分にとって有益なものとなるか否かを、従来よりも精度よく推測することができるようになる。
【0467】
(j)本発明の一実施形態に係る自己診断方法は、自己診断を行うカメラの自己診断方法であって、診断用オブジェクトが存するエリアを撮影した画像を生成する撮影ステップと、前記撮影ステップによって生成された画像を解析して、当該画像に含まれる前記診断用オブジェクトを検出すると共に、当該診断用オブジェクトから知覚できる有意情報を算出する算出ステップと、前記診断用オブジェクトが指標する有意な被写体情報を予め取得する被写体情報取得ステップと、前記算出ステップによって算出された有意情報と、前記被写体情報取得ステップによって取得された被写体情報とを照合して、当該有意情報と当該被写体情報との一致度合いを算出することで、前記撮影ステップによって撮影された画像から所望する結果を得られるか否かについての自己診断を行う診断ステップとを有することを特徴とする。
【0468】
上述の、本発明の一実施形態に係る自己診断方法によると、この自己診断方法を用いて自己診断を行うカメラを利用するユーザは、実際に撮影した画像を利用して行う自己診断の結果をも利用することが可能となる。このため、このユーザは、この自己診断方法を用いて自己診断を行うカメラによる画像の撮影が自分にとって有益なものとなるか否かを、従来よりも精度よく推測することができるようになる。