特許第6063105号(P6063105)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6063105
(24)【登録日】2016年12月22日
(45)【発行日】2017年1月18日
(54)【発明の名称】シート状製品搬送装置
(51)【国際特許分類】
   B31B 70/98 20170101AFI20170106BHJP
   B31B 70/02 20170101ALI20170106BHJP
【FI】
   B31B1/98 321
   B31B1/02 321
【請求項の数】6
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2016-558422(P2016-558422)
(86)(22)【出願日】2016年6月15日
(86)【国際出願番号】JP2016067735
【審査請求日】2016年9月21日
(31)【優先権主張番号】特願2015-188306(P2015-188306)
(32)【優先日】2015年9月25日
(33)【優先権主張国】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000110192
【氏名又は名称】トタニ技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000475
【氏名又は名称】特許業務法人みのり特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】戸谷 幹夫
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 久之
(72)【発明者】
【氏名】蓮尾 陽
(72)【発明者】
【氏名】萩野 将司
(72)【発明者】
【氏名】千保 智彦
(72)【発明者】
【氏名】谷倉 聡一郎
【審査官】 高橋 裕一
(56)【参考文献】
【文献】 特開平7−228410(JP,A)
【文献】 実開昭53−164527(JP,U)
【文献】 特開昭60−78730(JP,A)
【文献】 米国特許第3362707(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B31B1/00−B31D99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
排出位置から順次排出されるシート状製品を搬送コンベヤ上に積み重ね、下流側に搬送するシート状製品搬送装置であって、
当該搬送方向において、前記排出位置の下流側に配置されたキャリジと、
前記搬送コンベヤの上方に、前記排出位置と前記キャリジの間で上下方向に移動可能に配置され、横方向に間隔を置いて配列され、前記排出時には前記シート状製品の下流端が衝突する複数のシャッタバーと、
前記キャリジに支持され、前記各シャッタバー間を通り、その上流側に突出するよう、横方向に間隔を置いて配列され、前記搬送コンベヤ上に積み重ねられる前記シート状製品の上方で待機する複数の突出体と、
前記キャリジに設けられ、前記シート状製品が前記搬送コンベヤ上に所定枚数積み重ねられた後、前記各突出体を下降させ、前記シート状製品を前記各突出体と前記搬送コンベヤ間に挟む第1駆動機構と、
前記挟み動作の後、前記キャリジを下流側に移動させる第2駆動機構とを有し、
前記第2駆動機構は前記搬送コンベヤと連動して、前記各突出体と前記搬送コンベヤ間に挟まれた前記シート状製品を下流側に搬送し、
当該搬送動作の途中において、前記シート状製品は途切れることなく前記排出位置から前記各突出体の上に積み重ねられ、前記シャッタバーは、その下端が、搬送途中の積み重ねられた前記シート状製品の最上面よりも高く、かつ、前記各突出体の上面よりも低い位置を維持し、前記シート状製品の上流端が前記シャッタバーよりも下流側に移動した時点で前記搬送コンベヤ上面高さまで下降することを特徴とするシート状製品搬送装置。
【請求項2】
前記シート状製品が前記各突出体と前記搬送コンベヤ間に挟まれるとき、前記各突出体の先端は前記シート状製品の上流端よりも上流側に突出していることを特徴とする請求項1記載のシート状製品搬送装置。
【請求項3】
前記搬送コンベヤは受け面及び複数のコンベヤベルトを有し、前記コンベヤベルトは横方向に間隔を置いて前記受け面上に配置され、前記各シャッタバーは横方向において前記コンベヤベルトの間に位置し、前記シート状製品が搬送される際、その上流端が前記シャッタバーよりも下流側に移動した時点で、前記各シャッタバーの先端が前記受け面まで下降することを特徴とする請求項1記載のシート状製品搬送装置。
【請求項4】
前記受け面上には前記各シャッタバーに相当する位置に窪みが設けられ、前記各シャッタバーが下降する際、その先端が前記受け面よりも下方まで下降することを特徴とする請求項3記載のシート状製品搬送装置。
【請求項5】
順次排出されるシート状製品を積み重ね、搬送するシート状製品搬送装置であって、
前記シート状製品の排出方向において、前記シート状製品の排出位置から間隔を置いて配置されたキャリジと、
前記シート状製品の排出方向にのびる搬送コンベヤと、
前記搬送コンベヤの上方において、前記シート状製品の排出位置と前記キャリジ間に配置され、上下方向にのび、横方向に間隔を置いて配列され、前記シート状製品が排出されたとき、前記シート状製品を衝突させ、前記シート状製品を前記搬送コンベヤに下降させ、積み重ねる複数のシャッタバーと、
前記キャリジに支持され、横方向に間隔を置いて配列され、前記各シャッタバー間を通り、前記シート状製品の排出位置側に突出し、前記シート状製品が排出され、積み重ねられるとき、その上方に配置され、待機する複数の突出体と、
前記キャリジに設けられ、前記シート状製品の積み重ね後、前記各突出体を下降させ、前記シート状製品を前記各突出体と前記搬送コンベヤ間に挟み、その後、前記突出体上において、後の製品が途切れることなく排出され、積み重ねられるようにする第1駆動機構と、
前記突出体の下降後、前記搬送コンベヤと連動し、前記キャリジを前記シート状製品の排出方向に移動させ、前記突出体および前記搬送コンベヤにより、前記シート状製品が挟まれた状態で搬送されるようにする第2駆動機構と、
前記各シャッタバーを上昇および下降させ、その高さを調節し、前記シート状製品が積み重ねられ、搬送されるとき、前記シャッタバーの下端が搬送されるシート状製品の最上面よりも高く、前記各突出体の上面よりも低い位置にあり、その後、前記シート状製品が搬送され、その下流端が前記シャッタバーに達したとき、または前記シャッタバーを越えたとき、前記シャッタバーの下端が前記搬送コンベヤの上面に対応する位置、または前記搬送コンベヤの上面よりも低い位置まで下降するようにする第3駆動機構とからなり、
前記シート状製品が搬送されるとき、前記後の製品は前記各シャッタバーに係合し、その位置に保たれ、待機し、搬送されたとき、前記後の製品が前記搬送コンベヤに下降するようにしたことを特徴とする製袋機。
【請求項6】
前記シート状製品の搬送後、前記第1駆動機構によって前記各突出体が上昇し、前記第2駆動機構によって前記キャリジが移動し、前記各突出体がもとの位置に復帰し、その下方で前記シート状製品が排出され、積み重ねられるようにした請求項5に記載の製袋機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、順次排出されるシート状製品を積み重ね、搬送するシート状製品搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載されているように、プラスチック袋を製造する製袋機において、縦ヒータ、横ヒータおよびカッタによってプラスチックフィルムを縦シールし、横シールし、カットし、プラスチック袋を製造することは一般的である。その製袋機では、製造後、プラスチック袋が順次排出される。さらに、特許文献1に記載された装置では、排出されたとき、プラスチック袋が所定数積み重ねられ、積み重ねられた状態で搬送される。
【0003】
特許文献1の装置について説明すると、搬送コンベヤの上方において、複数のキャッチャバーがプラスチック袋の排出位置に対向する。キャッチャバーは横方向に間隔を置いて配列される。さらに、複数のシャッタバーがプラスチック袋の排出位置とキャッチャバー間に配置される。シャッタバーは上下方向にのび、横方向に間隔を置いて配列される。ここで、横方向とは、プラスチック袋の排出方向に垂直の水平方向のことである。したがって、プラスチック袋が排出されたとき、シャッタバーにプラスチック袋が衝突し、プラスチック袋が搬送コンベヤに下降し、積み重ねられる。さらに、各キャッチャバーが各シャッタバー間を通り、プラスチック袋の排出位置側に突出し、プラスチック袋の積み重ね後、各キャッチャバーが後の袋を受ける。その後、搬送コンベヤによってプラスチック袋が搬送され、各キャッチャバーがもとの位置に後退し、後の袋が搬送コンベヤに下降する。
【0004】
したがって、搬送コンベヤ上において、プラスチック袋が所定数積み重ねられ、積み重ねられた状態でプラスチック袋が搬送されるが、問題はプラスチック袋の種類である。プラスチックフィルムが縦シールされ、横シールされ、カットされ、プラスチック袋が製造されるとき、その袋はいわゆる腰のあるプラスチック袋で、比較的高い剛性をもつ。したがって、プラスチック袋を搬送コンベヤに下降させ、積み重ね、そのまま搬送することもできるが、プラスチック袋は比較的高い剛性をもつとは限らない。
【0005】
たとえば、特許文献2に記載されているように、プラスチックフィルムの幅方向において、溶断刃によってプラスチックフィルムが溶断され、これによってプラスチック袋が製造されることもある。その袋はいわゆる腰のないプラスチック袋で、剛性は低い。このため、特許文献1の装置において、プラスチック袋を搬送コンベヤに下降させ、積み重ね、そのまま搬送することは適当ではない。積み重ねられ、搬送されるとき、プラスチック袋がずれやすく、すべりやすく、くずれやすいという問題がある。
【0006】
プラスチック袋に限らず、他のシート状製品が順次排出されるとき、特許文献1の装置によってシート状製品を積み重ね、搬送することもできるが、剛性の低いものを搬送することに問題があるのは同様である。
【0007】
したがって、この発明は、順次排出されるシート状製品を積み重ね、搬送するシート状製品搬送装置において、剛性の低いシート状製品であっても、これを確実に積み重ね、搬送することができるようにすることを目的とする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特許第5439611号公報
【特許文献2】特開昭62−244864号公報
【発明の概要】
【0009】
この発明によれば、シート状製品の排出方向において、キャリジがシート状製品の排出位置から間隔を置いて配置され、搬送コンベヤの上方において、複数のシャッタバーがシート状製品の排出位置とキャリジ間に配置される。搬送コンベヤはシート状製品の排出方向にのびる。シャッタバーは上下方向にのび、横方向に間隔を置いて配列される。したがって、シート状製品が排出されたとき、シャッタバーにシート状製品が衝突し、シート状製品が搬送コンベヤに下降し、積み重ねられる。さらに、複数の突出体がキャリジに支持され、横方向に間隔を置いて配列され、各シャッタバー間を通り、シート状製品の排出位置側に突出し、シート状製品が排出され、積み重ねられるとき、突出体はシート状製品の上方に配置され、待機する。さらに、第1駆動機構がキャリジに設けられ、シート状製品の積み重ね後、第1駆動機構によって各突出体が下降し、シート状製品が各突出体と搬送コンベヤ間に挟まれ、その後、突出体上において、後の製品が途切れることなく排出され、積み重ねられる。さらに、第2駆動機構がキャリジと組み合わされ、突出体の下降後、第2駆動機構が搬送コンベヤと連動し、キャリジがシート状製品の排出方向に移動し、突出体および搬送コンベヤにより、シート状製品が挟まれた状態で搬送される。さらに、第3駆動機構によって各シャッタバーが上昇および下降し、その高さが調節される。そして、シート状製品が積み重ねられ、搬送されるとき、シャッタバーの下端が搬送されるシート状製品の最上面よりも高く、各突出体の上面よりも低い位置にあり、その後、シート状製品が搬送され、その下流端がシャッタバーに達したとき、またはシャッタバーを越えたとき、シャッタバーの下端が搬送コンベヤの上面に対応する位置、または搬送コンベヤの上面よりも低い位置まで下降する。したがって、シート状製品が搬送されるとき、後の製品は各シャッタバーに係合し、その位置に保たれ、待機する。そして、搬送されたとき、後の製品が搬送コンベヤに下降する。
【0010】
好ましい実施例では、シート状製品の搬送後、第1駆動機構によって各突出体が上昇し、第2駆動機構によってキャリジが移動し、各突出体がもとの位置に復帰し、その下方でシート状製品が搬出され、積み重ねられる。
【0011】
シート状製品が各突出体と搬送コンベヤ間に挟まれるとき、各突出体の先端はシート状製品の上流端よりも上流側に突出することが好ましい。
【0012】
搬送コンベヤは受け面および複数のコンベヤベルトを有し、コンベヤベルトは横方向に間隔を置いて受け板上に配置され、各シャッタバーは横方向においてコンベヤベルトの間に位置し、シート状製品が搬送される際、その上流端がシャッタバーよりも下流側に移動した時点で、各シャッタバーの先端が受け面まで下降することが好ましい。
【0013】
受け面上には各シャッタバーに相当する位置に窪みが設けられ、各シャッタバーが下降する際、その先端が受け面よりも下方まで下降するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】この発明の実施例を示す側面図である。
図2図1の装置の次の工程を示す側面図である。
図3図2の受け部材と後の袋の関係を示す正面図である。
図4図2の装置の次の工程を示す側面図である。
図5図4の装置の次の工程を示す側面図である。
図6図2のシャッタバー、押さえバーおよび受け部材の関係を示す背面図である。
図7】Aは他の実施例を示す説明図、BはAの押さえバーおよび受け部材が下降した状態を示す説明図である。
図8】Aは他の実施例を示す説明図、BはAの押さえバーおよび受け部材が下降した状態を示す説明図である。
図9】他の実施例を示す側面図である。
図10図9のプラスチック袋が搬送される状態を示す側面図である。
図11】他の実施例を示す側面図である。
図12】Aは他の実施例を示す側面図、BはAの次の工程を示す側面図、CはBの次の工程を示す側面図である。
図13】Aは他の実施例を示す側面図、Bは他の実施例を示す側面図、Cは他の実施例を示す側面図である。
図14】Aは他の実施例を示す側面図、BはAの搬送コンベヤの平面図である。
図15】Aは他の実施例を示す側面図、BはAのシャッタバーおよび搬送コンベヤの正面図である。
図16】Aは他の実施例を示す側面図、BはAの押さえバーおよび受け部材が下降した状態を示す側面図、Cは他の実施例を示す側面図である。
図17】他の実施例を示す側面図である。
図18】他の実施例におけるガイドプレートを示す側面図である。
図19】他の実施例におけるガイドプレートを示す斜視図である。
図20】他の実施例におけるシャッタバーと搬送コンベヤのベルトの関係を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、この発明の実施例を説明する。
【0016】
図1はこの発明にかかるシート状製品搬送装置を示す。この装置はプラスチック袋搬送装置であり、製袋機の付属装置である。その製袋機は特許文献2の製袋機と同様の構成のもので、溶断刃を有する。そして、プラスチックフィルムが長さ方向に間欠送りされ、間欠送り毎に、プラスチックフィルムの幅方向において、溶断刃によってプラスチックフィルムが溶断され、これによってプラスチック袋1が製造され、スタッカベルトおよびクランプローラ2によってプラスチック袋1が排出される。したがって、水平方向において、シート状製品が順次排出される。シート状製品はプラスチック袋1からなる。そして、この装置によってそれが積み重ねられ、搬送される。プラスチック袋1はいわゆる腰のないプラスチック袋で、剛性は低い。
【0017】
この装置では、プラスチック袋1の排出方向において、キャリジ3がプラスチック袋1の排出位置から間隔を置いて配置され、搬送コンベヤ4の上方において、複数のシャッタバー5がプラスチック袋1の排出位置とキャリジ3間に配置される。排出位置はクランプローラ2の位置である。搬送コンベヤ4は一定長さのもので、ベルトコンベヤからなり、プラスチック袋1の排出方向にのびる。一方、シャッタバー5は上下方向にのび、横方向に間隔を置いて配列される。横方向とは、プラスチック袋1の排出方向に垂直の水平方向のことである。したがって、プラスチック袋1が排出されたとき、シャッタバー5にプラスチック袋1が衝突し、プラスチック袋1が搬送コンベヤ4に下降し、積み重ねられる。この実施例では、搬送コンベヤ4の上方において、ガイドプレート6がシャッタバー5に対向し、シャッタバー5とガイドプレート6間において、プラスチック袋1が搬送コンベヤ4に下降し、積み重ねられる。
【0018】
さらに、複数の突出体がキャリジ3に支持され、横方向に間隔を置いて配列され、各シャッタバー5間を通り、プラスチック袋1の排出位置側に突出し、プラスチック袋1が排出され、積み重ねられるとき、突出体はプラスチック袋1の上方に配置され、待機する。この実施例では、突出体は押さえバー7と受け部材8からなる。押さえバー7は金属などの剛性体であり、受け部材8はシリコンゴム、シリコンスポンジなどの弾性体からなる。
【0019】
さらに、第1駆動機構9がキャリジ3に設けられ、プラスチック袋1の積み重ね後、図2に示すように、第1駆動機構9によって各突出体が下降し、各突出体がプラスチック袋1に係合し、各突出体によってプラスチック袋1が押さえられ、プラスチック袋1が各突出体と搬送コンベヤ4間に挟まれる。
【0020】
ここで、各突出体を下降させるタイミングは、プラスチック袋1が所定枚数だけ搬送コンベヤ4に積み重ねられた瞬間であり、この間プラスチック袋1の排出動作は中断しない為、排出されるプラスチック袋1の間を狙って各突出体を下降させる必要があり、その制御について、プラスチック袋1の排出スピードが速くなれば、精度の高さが要求される。例えば、プラスチック袋1の排出スピードが360袋/分、とすれば、1秒間に6枚のプラスチック袋が排出されることになるが、突出体を下降させるタイミングについては公知の技術でも10ms単位での制御が十分可能であり、かかる制御をかけることで、プラスチック袋1の排出動作を中断させることなく、所定枚数ずつ正確に積み重ねられたプラスチック袋1を確実に搬送することが可能となる。
【0021】
その後、各突出体が後の袋を受け、各突出体上に後の袋が下降し、突出体上において、後の袋が途切れることなく排出され、積み重ねられる。ここで、たとえば、第1駆動機構9はエアシリンダまたは油圧シリンダからなる。そして、エアシリンダまたは油圧シリンダによって各突出体が下降する。
【0022】
この実施例では、キャリジ3にアーム10が支持され、アーム10に突出体が固定され、第1駆動機構9によってアーム10が揺動し、各突出体が旋回し、下降する。突出体は押さえバー7と受け部材8からなることは前述したとおりである。さらに、アーム10に押さえバー7が固定され、押さえバー7に受け部材8が固定される。たとえば、一対のアーム10間にベースプレート10aが設けられ、各アーム10の上端にベースプレート10aが固定され、受け部材8の固定後、各押さえバー7がベースプレート10aに固定され、ベースプレート10aによってアーム10と押さえバー7が固定される。したがって、第1駆動機構9によって押さえバー7および受け部材8が旋回し、下降する。そして、下降したとき、押さえバー7の先端において、各押さえバー7がプラスチック袋1に係合し、各押さえバー7によってプラスチック袋1が押さえられる。押さえバー7の先端において、各押さえバー7が適宜屈曲し、その屈曲部がプラスチック袋1に係合し、屈曲部によってプラスチック袋1が押さえられるようにしてもよい。したがって、プラスチック袋1が押さえバー7と搬送コンベヤ4間に挟まれる。その位置はプラスチック袋1の前端の位置である。
【0023】
さらに、各押さえバー7がプラスチック袋1に係合し、各押さえバー7によってプラスチック袋1が押さえられるが、受け部材8はシリコンゴム、シリコンスポンジなどの弾性体からなる。したがって、押さえバー7がプラスチック袋1に係合したとき、受け部材8が弾性変形し、プラスチック袋1に沿って配置され、プラスチック袋1の上面において、受け部材8がプラスチック袋1に係合する。その後、各受け部材8が後の袋1を受け、各受け部材8上に後の袋1が下降し、受け部材8上において、後の袋1が途切れることなく排出され、積み重ねられる。
【0024】
弾性体によって押さえバー7と受け部材8を連結し、押さえバー7がプラスチック袋1に係合したとき、弾性体によって受け部材8が曲がり、受け部材8がプラスチック袋1に沿って配置され、プラスチック袋1の上面において、受け部材8がプラスチック袋1に係合するようにしてもよい。この場合、受け部材8は剛性体であってもよい。
【0025】
さらに、受け部材8が後の袋1を受けるとき、図3に示すように、各受け部材8によって後の袋1の移動方向に垂直な断面形状が曲線となるため、後の袋1にはいわゆる腰の強さが生まれ、クランプローラ2で送り出されてからシャッタバー5にぶつかってもしわになることなくそのままの状態で、受け部材8上に積み重ねられる。シャッタバー5はくし状のものである。
【0026】
さらに、シャッタ駆動機構11がシャッタバー5に連結され、図4に示すように、突出体の下降後、シャッタ駆動機構11によって各シャッタバー5が上昇する。その距離は積み重ねられたプラスチック袋1の高さに対応する。たとえば、シャッタ駆動機構11もエアシリンダまたは油圧シリンダからなる。そして、エアシリンダまたは油圧シリンダによって各シャッタバー5が上昇する。
【0027】
さらに、第2駆動機構12がキャリジ3に連結される。そして、突出体の下降後、シャッタバー5が上昇するが、その後、第2駆動機構12が搬送コンベヤ4と連動し、キャリジ3がプラスチック袋1の排出方向に移動し、突出体および搬送コンベヤ4により、プラスチック袋1が挟まれた状態で搬送される。たとえば、第2駆動機構12もエアシリンダまたは油圧シリンダからなる。そして、エアシリンダまたは油圧シリンダによってキャリジ3が移動する。キャリジ3はガイドレール13に案内され、ガイドレール13に沿って移動する。ガイドレール13はプラスチック袋1の排出方向にのび、キャリジ3はプラスチック袋1の排出方向に移動する。したがって、各シャッタバー5間において、各突出体がキャリジ3と一体的に移動する。この実施例では、押さえバー7および受け部材8がキャリジ3と一体的に移動する。
【0028】
したがって、この装置では、キャリジ3の移動と同時に、搬送コンベヤ4がキャリジ3の移動方向に駆動され、突出体および搬送コンベヤ4によってプラスチック袋1が搬送され、後の袋1は各シャッタバー5に係合し、その位置に保たれ、待機する。たとえば、駆動モータ14によって搬送コンベヤ4が駆動される。したがって、プラスチック袋1が各突出体と搬送コンベヤ4間に挟まれ、その状態で搬送される。さらに、この装置では、第3駆動機構としてシャッタ駆動機構11が使用され、第3駆動機構11によって各シャッタバー5が上昇および下降し、その高さが調節される。そして、プラスチック袋1が積み重ねられ、搬送されるとき、シャッタバー5の下端が搬送されるプラスチック袋1の最上面よりも高く、各突出体の上面よりも低い位置にあり、その後、プラスチック袋1が搬送され、その下流端がシャッタバー5の位置に達したとき、またはシャッタバー5を超えたとき、シャッタバー5の下端が搬送コンベヤ4の上面に対応する位置または搬送コンベヤ4の上面よりも低い位置まで下降する。
【0029】
したがって、この装置では、図3に示すように、突出体と搬送コンベヤ4間に挟まれたプラスチック袋1は、その上面がシャッタバー5の下端よりも下側にあるため、図1におけるシャッタバー5よりも移動方向下流側に搬送されるのに対し、受け部材8の上に積み重ねられたプラスチック袋1の下面は、図3に示したとおり、受け部材8の上に積み重ねられているためシャッタバー5の下端よりも上側にあり、シャッタバー5によってせき止められるかたちで、シャッタバー5よりも移動方向上流側の位置に保たれる。
【0030】
その後、突出体と搬送コンベヤ4間に挟まれたプラスチック袋1の上流端がシャッタバー5よりも下流側となったタイミングでシャッタバー5は下降する。この一連の動作の中で、受け部材8の上に積み重ねられたプラスチック袋1については、その上流端がもっとも早く搬送コンベヤ4上に降下し、下流端についても搬送コンベヤ4上に下降するが、図3に示したとおり、その断面は曲線状となっており、下降に際して、その下面がシャッタバー5の最下端よりも下にならないよう、ふわりと下降する。つまり、シャッタバー5が最下端まで下がった時点で、シャッタバー5よりも移動方向上流側の位置に保たれる。この間、クランプローラ2によるプラスチック袋1の排出動作がとまることはなく、シャッタバー5よりも移動方向上流側の位置に保たれたプラスチック袋1の上に順次積み重ねられる。
【0031】
さらに、プラスチック袋1の搬送後、図5および図6に示すように、第1駆動機構9によって各突出体が上昇し、第2駆動機構12によってキャリジ3が移動し、各突出体がもとの位置に復帰し、その下方でプラスチック袋1が排出され、積み重ねられる。この実施例では、第1駆動機構9によって押さえバー7および受け部材8が上昇する。その後、第2駆動機構12によってキャリジ3が移動し、各突出体が図1の位置に復帰する。したがって、その後、プラスチック袋1が排出されるとき、突出体はプラスチック袋の上方に配置される。
【0032】
したがって、その後、プラスチック袋1が再度積み重ねられる。そして、積み重ねられたとき、各工程が再度繰り返され、プラスチック袋1が再度搬送される。したがって、プラスチック袋1が所定数積み重ねられ、積み重ねられた状態で搬送される。
【0033】
この装置の場合、プラスチック袋1の積み重ね後、各突出体によってプラスチック袋1が押さえられ、プラスチック袋1が各突出体と搬送コンベヤ4間に挟まれ、その状態で搬送される。したがって、特許文献1の装置と異なり、プラスチック袋1が腰のない袋で、剛性は低くても、問題はない。剛性の低いプラスチック袋1であっても、これを確実に積み重ね、搬送することができる。積み重ね、搬送するとき、プラスチック袋1がずれることはなく、すべることはなく、くずれることもない。
【0034】
なお、受け部材8に弾性体ではなく、テフロン(登録商標)、カーボンパイプなどの剛性体を使用することも考えられる。この場合、図7に示すように、アーム10によって受け部材8を上昇させたとき、その先端が高い位置に配置される。したがって、シャッタバー5として長いものを使用し、その上端が高い位置に配置されるようにする必要がある。
【0035】
図8に示すように、受け部材8にシリコンゴム、シリコンスポンジなどの弾性体を使用し、これを湾曲するよう成型し、上昇させたとき、その先端が低い位置に配置されるようにしてもよい。自重または先端のおもりによって受け部材8を湾曲させてもよい。
【0036】
ここで、突出体と搬送コンベヤ4間に挟まれたプラスチック袋1がシャッタバー5の下を下流側に搬送される際、受け部材8の上に積み重ねられたプラスチック袋1をシャッタバー5よりも上流側の位置に確実に止めておく為、つまり、シャッタバー5の下をくぐってその下流側にまでもぐり込まない為に、ガイドプレート6を図18図19のような形状にしても良い。
【0037】
即ち、ガイドプレート6上に、その下流側に向けてアーチ状のガイドバー6aを複数個配置する。このとき、図6で流れ方向から見たシャッタバー5を示すが、ガイドバー6aをシャッタバー5と同じ位置に配置することで、ガイドバー6a間の隙間に突出体(受け部材8)が図18に示すように入り込む構成とすることが出来る。
【0038】
かかる構成とすれば、クランプローラ2によって排出されたプラスチック袋1は、ガイドバー6aの上を通過するように排出され、その下流端がシャッタバー5に衝突する一方、その上流端はガイドバー6aよりも下流側に落下する。その結果、プラスチック袋1の上流端が図18のポイントAよりも上流側になることがない一方で、受け部材8の先端はガイドバー6a間の隙間に入り込むことが出来るため、図18のポイントAよりも上流側まで到達させることが出来る。
【0039】
即ち、受け部材8の先端が、突出体(受け部材8)と搬送コンベヤ4間に挟まれたプラスチック袋1の上流端よりも更に上流側にあることで、これらプラスチック袋1をシャッタバー5の下流側に搬送する際、プラスチック袋1の上流端が完全にシャッタバー5の下流側に移った瞬間にはまだ受け部材8の先端はシャッタバー5の上流側にあり、その上にはプラスチック袋1が積み重なっている。この瞬間にシャッタバー5を下降させることで、受け部材8の上に積み重ねられたプラスチック袋1がシャッタバー5よりも下流側にもぐり込むことを完全に回避出来る。
【0040】
なお、製袋する袋のサイズの大小により、シャッタバー5とガイドプレート6間の距離は調整可能であり、それにともない、突出体についても、押さえバー7と受け部材8の流れ方向の相対位置は、その止め部を長穴で構成する等、調整可能である。
【0041】
図9は他の実施例を示す。この実施例では、各シャッタバー5が搬送コンベヤ4から間隔を置いて配置され、各シャッタバー5において、その下端に補助体15が設けられる。補助体15はのれん状のもので、フレキシブルである。したがって、補助体15によってプラスチック袋1が案内され、プラスチック袋1が搬送コンベヤ4に下降し、積み重ねられる。そして、図10に示すように、突出体および搬送コンベヤ4によってプラスチック袋1が搬送されるとき、プラスチック袋1によって補助体15が押され、たわみ、プラスチック袋1がシャッタバー5と搬送コンベヤ4間を通り、搬送される。この場合、各シャッタバー5を上昇させる必要はなく、下降させる必要もない。
【0042】
図11の実施例では、搬送コンベヤ4はベルトコンベヤからなり、複数のベルトを有する。そして、各ベルト間において、アーム16が支軸17に支持され、支軸17はベルトの下方に配置される。さらに、支軸17のまわりにおいて、スプリングによってアーム16が弾性付勢され、アーム16は各ベルト間を通り、上下方向にのび、シャッタバー5に係合する。したがって、アーム16によってプラスチック袋1が案内され、プラスチック袋1が搬送コンベヤ4に下降し、積み重ねられる。そして、突出体および搬送コンベヤ4によってプラスチック袋1が搬送されるとき、プラスチック袋1によってアーム16が押され、揺動し、プラスチック袋1がシャッタバー5と搬送コンベヤ4間を通り、搬送される。
【0043】
図12に示すように、プラスチック袋1が受け部材8よりも長く、それが押さえバー7と搬送コンベヤ4間に挟まれ、その状態で搬送されるとき、図1の実施例と同様、シャッタ駆動機構11によって各シャッタバー5を上昇させる(図12A)。さらに、受け部材8がシャッタバー5を通過する直前、または直後、シャッタ駆動機構11によってシャッタバー5を下降させ、その先端がプラスチック袋1に係合し、シャッタバー5によってプラスチック袋1が押さえられるようにしてもよい(図12B)。そして、その状態でプラスチック袋1を搬送すると、シャッタバー5によって後の袋1が遮断され、プラスチック袋1が搬送されても、その袋1に後の袋1が引き込まれることはない。その後、シャッタバー5がもとの位置に下降する(図12C)。したがって、プラスチック袋が搬送コンベヤ4に下降し、積み重ねられる。
【0044】
図13の実施例では、突出体は押さえバー18と受け部材19からなる。押さえバー18は金属などの剛性体であり、板状である。さらに、押さえバー18に受け部材19が固定され、押さえバー18の先端において、各押さえバー18がプラスチック袋1に係合し、押さえバー18によってプラスチック袋1が押さえられる。押さえバー18の先端において、各押さえバー18が適宜屈曲し、その屈曲部がプラスチック袋1に係合し、屈曲部によってプラスチック袋1が押さえられるようにしてもよい。その位置はプラスチック袋1の長さ方向中央位置であってもよく(図13A)、後端の位置であってもよい(図13B)。押さえバー18の屈曲部において、各押さえバー18に補助体18aを貼り付け、押さえバー18および補助体18aがプラスチック袋1に係合し、押さえバー18および補助体18aによってプラスチック袋1が押さえられるようにしてもよい。補助体18aはシリコンゴム、シリコンスポンジなどの弾性体からなる。この場合、補助体20によってすべり止め作用、クッション作用が得られる。
【0045】
一方、受け部材19も金属製であり、板状であるが、弾性を有する。したがって、この場合、たとえば、プラスチック袋1の後端の位置において、各受け部材19がプラスチック袋1に係合する。その後、その状態で受け部材19が弾性変形し、プラスチック袋1の長さ方向中央位置において、各押さえバー18がプラスチック袋1に係合するようにすることができる(図13A)。各受け部材19の先端において、各受け部材19が適宜屈曲し、その屈曲部がプラスチック袋1に係合するようにしてもよい。受け部材19の屈曲部において、各受け部材19に補助体18aを貼り付け、受け部材19および補助体18aがプラスチック袋1に係合するようにしてもよい。プラスチック袋1の後端の位置において、各押さえバー18をプラスチック袋1に係合させ、押さえバー18および受け部材19の先端において、押さえバー18に各受け部材19を整合させてもよい(図13B)。受け部材19を押さえバー18と一体化してもよい。
【0046】
各受け部材19に屈曲部を形成せず、補助体18aを貼り付けず、受け部材19の先端において、各受け部材19がプラスチック袋1に接近または係合するようにしてもよい(図13C)。アーム10に押さえバー18を固定し、アーム10に受け部材19も固定し、アーム10によって押さえバー18と受け部材19が固定されるようにしてもよい。たとえば、図1の実施例と同様、押さえバー18をベースプレート10aに固定する。さらに、受け部材19と押さえバー18間にスペーサ10bを設け、受け部材19、スペーサ10b、押さえバー18およびベースプレート10aをアーム10に固定してもよい。
【0047】
したがって、各押さえバー18によってプラスチック袋1が押さえられ、プラスチック袋1が各押さえバー18と搬送コンベヤ4間に挟まれる。その後、各受け部材19が後の袋1を受けることは図1の実施例と同様である。
【0048】
図14の実施例では、搬送コンベヤ4はベルトコンベヤからなり、複数のベルトを有する。さらに、ベルトの下側に受け板(受け面)20が配置され、複数の突起21が受け板(受け面)20に設けられ、突起21は各ベルト間を通り、ベルトの上方に突出する。したがって、プラスチック袋1の積み重ね後、搬送コンベヤ4によってプラスチック袋1が搬送され、後の袋1が搬送コンベヤ4に降下し、積み重ねられるとき、その後端において、後の袋1が突起21に係合し、ベルトの上方に支持され、ベルトに後の袋1が引き込まれることがないようにすることができる。
【0049】
図20の実施例では、搬送コンベヤ4は図14の場合と同様に複数のベルトを有し、一方で、シャッタバー5はその先端の幅寸法が、搬送コンベヤ4のベルト間の間隔寸法より小さくなるように構成している。このため、シャッタバー5が下降する際は、その先端部が搬送コンベヤ4のベルト上面を通り越して、受け板20の上面(受け面)ぎりぎりまで下げることが出来る。プラスチック袋1をシャッタバー5の下流側に搬送する際、プラスチック袋1の上流端が完全にシャッタバー5の下流側に移った瞬間にシャッタバー5を下降させるとき、この構成であれば搬送コンベヤ4上に積み重ねられた次のプラスチック袋の最下面よりもシャッタバー5の先端部を下げることが出来、プラスチック袋1がシャッタバー5よりも下流側にもぐり込むことを回避することが出来る。
【0050】
複数のスロット22を受け板(受け面)20に形成し、各シャッタバー5が下降するとき、シャッタバー5は各ベルト間を通り、スロット22に挿入されるようにしてもよい。この場合、シャッタバー5によってプラスチック袋1が遮断され、プラスチック袋1がベルトとシャッタバー5間を通り、移動することはない。
【0051】
なお、スロット22の替わりに、受け板(受け面)20に窪みを設ける構成としても良い。
【0052】
図15の実施例では、各シャッタバー5にブラケット23が取り付けられ、ブラケット23にローラ24が支持され、ローラ24の下端において、ローラ24はシャッタバー5よりも下方に位置する(図15A)。そして、図12の実施例において、シャッタ駆動機構11によってシャッタバー5が下降したとき(図12B)、シャッタバー5の先端ではなく、ローラ24がプラスチック袋1に係合し、ローラ24によってプラスチック袋1が押さえられる。したがって、摩擦によってローラ24が回転し、ローラ24によってプラスチック袋1が案内される。シャッタバー5はプラスチック袋1に係合せず、シャッタバー5によってプラスチック袋1が損傷することはない。ブラケット23にスロット25を形成し、皿ねじ26をスロット25に通し、皿ねじ26によってブラケット23を取り付けると、ブラケット23を取り付けるとき、スロット25によってブラケット23の位置を調整し、ローラ24の高さを調整することもできる。
【0053】
その後、各シャッタバー5がもとの位置に下降する(図12C)。したがって、プラスチック袋1が搬送コンベヤ4に積み重ねられるが、搬送コンベヤ4は複数のベルトを有する。さらに、シャッタバー5の下端において、その幅が部分的に縮小され(図15B)、各シャッタバー5が下降するとき、縮小部分がスロット22に挿入され、ローラ24もスロット22に挿入される。したがって、シャッタバー5によってプラスチック袋1が遮断される。
【0054】
さらに、図16の実施例では、スペーサ27によって押さえバー18と受け部材19が固定され、各押さえバー18に補助体20が設けられる。そして、押さえバー18の先端を越えた位置において、受け部材19が下方に湾曲または屈曲する(図16A)。したがって、押さえバー18および受け部材19が下降したとき、まず、各受け部材19が搬送コンベヤ4に係合し、押し付けられ、その後、受け部材19が弾性変形し、各押さえバー18がプラスチック袋1に係合し、押さえバー18によってプラスチック袋1が押さえられる(図16B)。その後、各受け部材19が後の袋を受ける。したがって、プラスチック袋1が搬送されるとき、受け部材19によって後の袋が遮断される。
【0055】
反対に、押さえバー18が受け部材19の先端を越え、その位置において、押さえバー18が上方に湾曲または屈曲するようにする(図16C)。そして、その湾曲または屈曲部28によって後の袋が遮断されるようにしてもよい。
【0056】
図17に示すように、各受け部材19に湾曲部を設け、後の袋が湾曲部に係合し、上向きになり、シャッタバー5と搬送コンベヤ4間にすべり込みにくいようにしてもよい。
【0057】
プラスチック袋1に限らず、他のシート状製品が順次排出されるとき、この装置によってシート状製品を積み重ね、搬送することもできる。
【符号の説明】
【0058】
1 プラスチック袋
3 キャリジ
4 搬送コンベヤ
5 シャッタバー
7,18 押さえバー
8,19 受け部材
9 第1駆動機構
10 アーム
12 第2駆動機構
【要約】
シート状製品(1)が排出されたとき、シャッタバー(5)にシート状製品(1)が衝突し、シート状製品(1)が搬送コンベヤ(4)に下降し、積み重ねられる。その後、第1駆動機構(9)によって各突出体(7,8)が下降し、シート状製品(1)が各突出体(7,8)と搬送コンベヤ(4)間に挟まれ、その後、突出体(7,8)上において、後の製品(1)が途切れることなく排出され、積み重ねられる。その後、第2駆動機構(12)が搬送コンベヤ(4)と連動し、突出体(7,8)および搬送コンベヤ(4)により、シート状製品(1)が挟まれた状態で搬送される。さらに、第3駆動機構(11)によってシャッタバー(5)が上昇および下降し、その高さが調節される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20