(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、情報処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0023】
(実施の形態1)
本実施の形態において、指により指示された領域に2以上の選択可能なオブジェクトが存在する場合に、その指示された領域を含む領域を自動的に拡大する情報処理装置について説明する。
【0024】
また、本実施の形態において、領域に存在するオブジェクトに応じて、拡大する倍率が異なる情報処理装置について説明する。特に、領域に一つのオブジェクトが存在するに至るまで領域を拡大する情報処理装置について説明する。
【0025】
また、本実施の形態において、指で指示した領域を自動検知する情報処理装置について説明する。
【0026】
また、本実施の形態において、拡大した領域を、元の画面(ウィンドウ)とは別のウィンドウに表示する情報処理装置について説明する。また、かかる場合、別ウィンドウは、指示した領域を避けて表示したり、他のオブジェクトが表示されていない、または他のオブジェクトが少ない領域に表示したりする情報処理装置について説明する。なお、ここで、ウィンドウとは、画面全体も含む概念である、とする。
【0027】
図1は、本実施の形態における情報処理装置1のブロック図である。情報処理装置1は、オブジェクト格納部11、受付部12、オブジェクト表示部13、領域検知部14、判断部15、拡大部16、および処理部17を備える。
【0028】
オブジェクト格納部11は、オブジェクトに関する情報である2以上のオブジェクト情報を格納している。オブジェクトとは、選択可能な情報であれば何でも良い。また、オブジェクトには、静的オブジェクトと動的オブジェクトとがある。静的オブジェクトは、システムの起動時に予め存在するオブジェクトである。また、動的オブジェクトとは、システムの実行中に、ユーザが入力や編集を行い、オブジェクトの数(0以上)や内容が変化し得るオブジェクトである。静的オブジェクトは、例えば、メニューを構成するメニュー項目、アイコン、ボタン、リスト項目等である。動的オブジェクトは、例えば、文字、図形、写真、絵等のいわゆるユーザが作成するコンテンツの要素である。なお、文字列を構成する文字は、いわゆるワードプロセッサの文字、テキストボックス内の文字等である。また、オブジェクト情報は、例えば、オブジェクトを識別する識別子、オブジェクトの属性値等を有する。オブジェクトの属性値は、例えば、大きさ、位置を示す位置情報等である。なお、オブジェクト格納部11やオブジェクトのデータ構造は問わない。また、オブジェクト格納部11は、物理的に分散していても良い。また、オブジェクト格納部11は、ファイル、データベース、プログラムの一部等でも良い。つまり、オブジェクトはプログラム中に埋め込まれていても良い。
【0029】
オブジェクト格納部11は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。オブジェクト格納部11にオブジェクトが記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介してオブジェクトがオブジェクト格納部11で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信されたオブジェクトがオブジェクト格納部11で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力されたオブジェクトがオブジェクト格納部11で記憶されるようになってもよい。
【0030】
受付部12は、タッチによる指示を受け付ける。ここでのタッチによる指示は、通常、オブジェクトの選択指示である。また、受付部12は、文字を入力する入力指示や、オブジェクトを表示する表示指示等をも受け付ける。なお、受付部12が受け付ける指示は、処理部17が行う処理に対応する指示も含まれることは好適である。また、受付部12は、他の指示や情報を受け付けても良い。ここで、受け付けとは、通常、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付けである。ただし、入力指示等の受け付けには、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念であるとする。なお、上記のタッチによる指示は、通常、指による指示である。また、タッチによる指示は、タッチと同意義であると捕らえても良い。
【0031】
オブジェクト表示部13は、選択可能な対象である2以上のオブジェクトを、タッチパネルディスプレイに表示する。オブジェクト表示部13は、通常、オブジェクト格納部11からオブジェクト情報を読取り、当該オブジェクト情報が有する位置情報に対応する位置にオブジェクトを配置する。
【0032】
オブジェクト表示部13は、ディスプレイデバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。オブジェクト表示部13は、ディスプレイデバイスのドライバーソフトまたは、ディスプレイデバイスのドライバーソフトとディスプレイデバイス等で実現され得る。ここで、ディスプレイデバイスは、タッチパネルだけでも良いし、タッチパネルと他のディスプレイ(例えば、液晶ディスプレイ)とを含むと考えても良い。
【0033】
領域検知部14は、タッチされている領域である指示領域を検知する。例えば、領域検知部14は、タッチパネルが投影型の静電容量方式のタッチパネルである場合、電極の静電容量の変化を縦横2つの電極列から取得し、静電容量の所定以上の変化のある領域であり、位置的に連続した領域を決定する。なお、かかる領域を、指示領域という。
【0034】
なお、領域検知部14は、タッチされている一の座標情報を取得した場合、当該座標情報を含む固定的な指示領域を取得しても良い。かかる場合、領域検知部14は、指示領域の大きさの情報を予め保持している。また、指示領域の形状は矩形でも円形等でも良い。
【0035】
つまり、ここでの指示領域は、固定でも良いし、動的に決定されても良い。指示領域が動的に決定される場合とは、指とタッチパネルディスプレイの接地面が指示領域となることである。
【0036】
領域検知部14は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。領域検知部14の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはハードディスク等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0037】
判断部15は、受付部12が指示を受け付けた場合に、指示された領域である指示領域に予め決められた数以上の選択可能なオブジェクトが存在するか否かを判断する。ここで、予め決められた数とは、通常、2つであるが、3以上でも良い。
【0038】
さらに具体的には、判断部15は、通常、オブジェクト格納部11の2以上の各オブジェクトが有する位置情報からオブジェクトの表示の範囲を決定し、当該オブジェクトの範囲と指示領域とに重なりがある場合に、当該オブジェクトが指示領域に存在する、と判断する。そして、判断部15は、指示領域に、予め決められた数以上の選択可能なオブジェクトが存在するか否かを判断する。また、選択可能なオブジェクトとは、通常、ディスプレイ上に表示されているオブジェクトである。ただし、ディスプレイ上に表示されているオブジェクトでも、図示しない管理手段により、アクティブでないと管理されているオブジェクトは、選択対象から除かれても良い。
【0039】
判断部15は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。判断部15の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはハードディスク等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0040】
拡大部16は、指示領域に予め決められた数以上の選択可能なオブジェクトが存在すると判断部15が判断した場合に、少なくとも指示領域を拡大して表示する。ここで、拡大する倍率は固定の倍率でも良いし、動的に変えても良い。また、拡大する領域は、指示領域だけでも良いし、指示領域を含む、より広い領域でも良い。なお、指示領域を含む画面全体やウィンドウ全体を拡大することは好適である。
【0041】
また、拡大部16は、指示領域に存在するオブジェクトに応じて、異なる倍率で指示領域を拡大して表示しても良い。「オブジェクトに応じて」とは、オブジェクトの数に応じることでも良いし、オブジェクトの種類に応じることでも良いし、オブジェクトのサイズ等の属性値に応じることでも良いし、複数のオブジェクト間の間隔に応じること等でも良い。
【0042】
また、拡大部16は、指示領域に一つのオブジェクトのみが存在するに至る倍率で指示領域を拡大して表示しても良い。例えば、拡大部16は、指示領域に一つのオブジェクトのみが存在するまで、固定の倍率での拡大を繰り返し、指示領域に一つのオブジェクトのみが存在すると判断した場合に、その拡大を終了する。
【0043】
また、拡大部16は、オブジェクト表示部13が2以上の各オブジェクトを表示しているウィンドウとは別のウィンドウに、指示領域を含む領域を拡大して表示しても良い。
【0044】
また、拡大部16は、オブジェクト表示部13が表示しているウィンドウにおける指示領域と重ならない位置に別のウィンドウを表示しても良い。
【0045】
さらに、拡大部16は、オブジェクト表示部13が表示しているオブジェクトが表示されていない位置に、別のウィンドウを表示しても良い。
【0046】
なお、拡大部16は、通常、タッチパネル上に指示領域を表示する。ただし、拡大部16は、指示されたタッチパネルではない、別のディスプレイデバイスに拡大した指示領域等を表示しても良い。拡大部16は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。拡大部16の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはハードディスク等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0047】
処理部17は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、選択されたメニュー項目に対応する処理の実行、選択されたアイコンに対する処理の実行、選択された行の文字列への文字の入力や編集等である。なお、処理部17が行う処理は問わない。
【0048】
処理部17は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。処理部17の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはハードディスク等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0049】
次に、情報処理装置1の動作について、
図2のフローチャートを用いて説明する。ここでは、情報処理装置1がオブジェクトを選択するまでの動作を中心にして説明する。また、処理の開始の段階で、タッチパネルディスプレイ上に、2以上のオブジェクトが表示されている、とする。
【0050】
(ステップS201)受付部12は、指示を受け付けたか否かを判断する。指示を受け付ければステップS202に行き、指示を受け付けなければステップS201に戻る。
【0051】
(ステップS202)領域検知部14は、ステップS201で受け付けた指示がオブジェクトの選択指示であるか否かを判断する。オブジェクトの選択指示であればステップS203に行き、オブジェクトの選択指示でなければステップS208に行く。なお、選択指示は、通常、指でのタッチパネルに対するタッチである。
【0052】
(ステップS203)領域検知部14は、タッチされている指示領域を取得する。指示領域を取得する領域検知処理について、
図3のフローチャートを用いて説明する。
【0053】
(ステップS204)判断部15は、ステップS203で取得された指示領域に、予め決められた数以上の選択可能なオブジェクトが存在するか否かを判断する。かかる判断処理について、
図4のフローチャートを用いて説明する。
【0054】
(ステップS205)拡大部16は、ステップS204における判断結果が、指示領域に予め決められた数以上の選択可能なオブジェクトが存在するとの判断結果であるか否かを判断する。予め決められた数以上の選択可能なオブジェクトが存在する場合はステップS206に行き、存在しない場合はステップS207に行く。
【0055】
(ステップS206)拡大部16は、少なくとも指示領域を拡大して表示し、ステップS201に戻る。かかる処理を拡大処理と言う。拡大処理について、
図5のフローチャートを用いて説明する。
【0056】
(ステップS207)処理部17または図示しない手段(例えば、選択手段)は、指示領域に存在するオブジェクトを選択する。なお、指示領域にオブジェクトが存在しない場合は、本ステップでは何も処理されない。ステップS201に戻る。
【0057】
(ステップS208)処理部17等は、受付部12で受け付けられた指示に応じた処理を行う。なお、指示が表示指示である場合、オブジェクト表示部13は指示に対応したオブジェクト情報を表示する。ステップS201に戻る。
【0058】
なお、
図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0059】
また、
図2のフローチャートにおいて、オブジェクトが選択された後、当該選択されたオブジェクトを用いて行われる処理は問わない。
【0060】
次に、ステップS203の領域検知処理について、
図3のフローチャートを用いて説明する。
【0061】
(ステップS301)領域検知部14は、カウンタiに1を代入する。
【0062】
(ステップS302)領域検知部14は、タッチパネル上のi番目の縦の領域が存在するか否かを判断する。i番目の縦の領域が存在すればステップS303に行き、存在しなければ上位処理にリターンする。
【0063】
(ステップS303)領域検知部14は、カウンタjに1を代入する。
【0064】
(ステップS304)領域検知部14は、タッチパネル上のj番目の横の領域が存在するか否かを判断する。j番目の横の領域が存在すればステップS305に行き、存在しなければステップS309に行く。
【0065】
(ステップS305)領域検知部14は、縦の領域i、横の領域j((i,j)とする)における静電容量の変化を取得する。
【0066】
(ステップS306)領域検知部14は、静電容量の変化が閾値以上であるか否かを判断する。静電容量の変化が閾値以上であればステップS307に行き、静電容量の変化が閾値以上でなければステップS308に行く。
【0067】
(ステップS307)領域検知部14は、(i,j)の領域を含む指示領域を取得する。ここで、(i,j)の領域に隣接する領域に対して、領域検知部14は、静電容量の変化を取得し、かかる静電容量の変化が閾値以上である場合には、当該隣接する領域を指示領域に加える。そして、領域検知部14は、かかる処理を繰り返す。
【0068】
(ステップS308)領域検知部14は、カウンタjを1、インクリメントし、ステップS304に戻る。
【0069】
(ステップS309)領域検知部14は、カウンタiを1、インクリメントし、ステップS302に戻る。
【0070】
なお、
図3のフローチャートにおいて、タッチパネルは、例えば、投影型の静電容量方式を想定している。ただし、タッチパネルは、表面型の静電容量方式、電磁誘導方式、表面弾性波方式等、問わない。かかるタッチパネルの方式に応じた方法で、領域検知部14は、指示領域を取得する。
【0071】
また、
図3のフローチャートにおいて、領域検知部14は、固定的な大きさや形状の指示領域を取得しても良い。かかる場合、例えば、まず、領域検知部14は、タッチパネル上の押下された一点(x,y)を取得する。次に、領域検知部14は、点(x,y)を中心とし、予め決められている大きさや形状(例えば、矩形や円など)の領域の情報を取得する。なお、予め決められている大きさ指示領域の大きさは、個人によりカスタマイズできても良いし、ユーザ属性(性別、年齢など)によりカスタマイズできても良い。
【0072】
次に、ステップS204の判断処理について、
図4のフローチャートを用いて説明する。
【0073】
(ステップS401)判断部15は、カウンタcに0を代入する。カウンタcは、指示領域内に存在するオブジェクト情報をカウントするための変数である。
【0074】
(ステップS402)判断部15は、カウンタiに1を代入する。
【0075】
(ステップS403)判断部15は、オブジェクト格納部11にi番目のオブジェクト情報が存在するか否かを判断する。i番目のオブジェクト情報が存在する場合はステップS404に行き、i番目のオブジェクト情報が存在しない場合はステップS410に行く。
【0076】
(ステップS404)判断部15は、i番目のオブジェクト情報をオブジェクト格納部11から取得する。
【0077】
(ステップS405)判断部15は、ステップS404で取得したオブジェクト情報が示すオブジェクトの領域と、指示領域とに、重なりが存在するか否かを判断する。重なりが存在すればステップS406に行き、重なりが存在しなければステップS409に行く。なお、重なりが存在する場合は、i番目のオブジェクト情報に対応するオブジェクト(i番目のオブジェクト)が指示領域内に存在する場合である。
【0078】
(ステップS406)判断部15は、カウンタcを1、インクリメントする。
【0079】
(ステップS407)判断部15は、cが閾値(例えば、2)以上であるか否かを判断する。cが閾値以上であればステップS408に行き、cが閾値以上でなければステップS409に行く。
【0080】
(ステップS408)判断部15は、変数「判断結果」に、予め決められた数以上のオブジェクトが存在する旨を示す情報(例えば、「1」)を代入する。上位処理にリターンする。
【0081】
(ステップS409)判断部15は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS402に戻る。
【0082】
(ステップS410)判断部15は、変数「判断結果」に、予め決められた数以上のオブジェクトが存在しない旨を示す情報(例えば、「0」)を代入する。上位処理にリターンする。
【0083】
次に、ステップS206の拡大処理について、
図5のフローチャートを用いて説明する。
【0084】
(ステップS501)拡大部16は、新しいウィンドウを生成する。
【0085】
(ステップS502)拡大部16は、ウィンドウの表示位置を決定する。表示位置は、指示領域を中心とする位置でも良いし、指示領域に重ならない位置でも良いし、最もオブジェクトが少ない、画面上の隅(4隅のうちのいずれか)等でも良い。なお、指示領域に重ならない位置や最もオブジェクトが少ない領域は、オブジェクト格納部11のオブジェクト情報を用いて、決定することができる。
【0086】
(ステップS503)拡大部16は、指示領域を含む領域を指示された画面やウィンドウ上から取得する。なお、この指示領域を含む領域は、固定のサイズであっても良いし、オブジェクトに応じて動的に変わっても良い。例えば、拡大部16は、指示領域に含まれるすべてのオブジェクトを含み、他のオブジェクトを極力含まない領域を取得しても良い。
【0087】
(ステップS504)拡大部16は、ステップS503で取得した領域を、新しいウィンドウのサイズになるように拡大する。
【0088】
(ステップS505)拡大部16は、ステップS504で拡大した領域を、ステップS501で生成したウィンドウ内に表示する。上位処理にリターンする。
【0089】
なお、
図5のフローチャートにおいて、新しいウィンドウに拡大した領域を表示した。しかし、拡大部16は、単に、現在の画面全体や指示されたウィンドウの表示全体を拡大しても良い。
【0090】
また、
図5のフローチャートにおいて、オブジェクトがメニュー項目である場合、拡大部16は、複数のメニュー項目を含むメニューのみを拡大しても良い。
【0091】
また、
図5のフローチャートにおいて、拡大部16は、固定の倍率で領域を拡大しても良いし、指示領域に一つのオブジェクトのみが入るように領域を拡大しても良いし、指示領域の中のオブジェクトの数や種類等に応じて、倍率を変更しても良い。なお、通常、ボタンやテキストボックスやメニュー項目等は、それぞれ異なるオブジェクトの種類である。
【0092】
以下、本実施の形態における情報処理装置1の動作について、3つの具体例を用いて説明する。
【0093】
(具体例1)
具体例1において、オブジェクトはメニュー項目である。そして、情報処理装置1は、ディスプレイに表示されているメニューの中で、特定のメニュー項目を指で指定しようとした際に、指で指示した指示領域に2以上のメニュー項目が存在する場合に、自動的にメニュー全体を拡大し表示する、という動作を行う、とする。
【0094】
今、オブジェクト格納部11に、多数のメニュー項目を有するメニューが格納されている、とする。そして、ユーザの指示により、
図6に示すメニューが表示された、とする。
【0095】
かかる状況において、ユーザが、情報処理装置1に一のメニューの表示指示を入力した、とする。そして、受付部12は、メニューの表示指示を受け付ける。次に、処理部17は、メニュー項目のオブジェクト情報をオブジェクト格納部11から読み出し、メニューを表示する。かかるメニューの表示例を、
図6に示す。
図6の601は、「編集」のボタンに対応するメニューである。
【0096】
そして、次に、ユーザは、
図7に示すように、指で特定のメニュー項目を指示しようと、ディプレイ上を指でタッチした、とする。すると、受付部12は、メニュー項目の選択指示を受け付ける。
【0097】
次に、領域検知部14は、指示された位置情報(x1,y1)を取得する。そして、領域検知部14は、位置情報(x1,y1)を中心とする固定サイズの正方形の領域の情報を取得する。この領域の情報は(x2,y2)(x3,y3)である。なお、「x1=(x2+x3)/2」であり、「y1=(y2+y3)/2」である。また、|x2−x3|と、|y2−y3|は固定長である。さらに、|x2−x3|と、|y2−y3|は、ユーザ毎にカスタマイズ可能であることは好適である。
【0098】
次に、判断部15は、取得された指示領域に、予め決められた数(ここでは「2」)以上の選択可能なメニュー項目が存在するか否かを、オブジェクト格納部11のメニュー項目が有する2以上のメニュー項目の位置情報等を用いて、判断する。ここで、判断部15は、取得された指示領域に、2つの選択可能なメニュー項目が存在する、と判断した、とする。なお、判断部15は、例えば、指示領域の外縁上の多数の点の座標を取得し、当該座標が一つでも含まれるメニュー項目を決定する。なお、メニュー項目は、ここでは矩形であり、矩形の4隅の点または2点(左上と右下の点)の座標が、オブジェクト格納部11に格納されている、とする。かかる状況で、指示領域の外縁上の点が、あるメニュー項目の中に含まれるか否かを判断することは公知技術である。
【0099】
次に、拡大部16は、
図8に示すように、メニュー項目が含まれるメニューを拡大する。
【0100】
次に、ユーザは、拡大されたメニューの中の特定のメニュー項目を指で指示する。
【0101】
以上の処理により、ユーザは、一のメニュー項目を容易に指で選択できた。一のメニュー項目の選択後、処理部17は、当該メニュー項目に対応する処理を実行する。
【0102】
(具体例2)
具体例2において、オブジェクトはアイコンである。そして、情報処理装置1は、ディスプレイに表示されている複数のアイコンの中で、特定のアイコンを指で指定しようとした際に、指で指示した指示領域に2以上のアイコンが存在する場合に、自動的に指示領域を含む領域を拡大し、画面とは異なる別ウィンドウに拡大した領域を表示する、という動作を行う、とする。
【0103】
今、オブジェクト格納部11に、アイコンの情報である多数のオブジェクト情報が格納されており、タッチパネルのディスプレイ上には、多数のアイコンが表示されている、とする。なお、オブジェクト情報は、ここでは、アイコンの図柄の画像データ、表示位置を示す位置情報(例えば,アイコンの左上座標(x,y))、アイコンが選択された場合に実行するモジュールを識別するモジュール識別子等である。
【0104】
そして、次に、ユーザは、
図9に示すように、指で特定のアイコンを指示しようと、ディプレイ上を指でタッチした、とする。すると、受付部12は、アイコンの選択指示を受け付ける。
【0105】
次に、領域検知部14は、例えば、
図3を用いて説明した動作により、指示領域を取得する。
【0106】
次に、判断部15は、取得された指示領域に、予め決められた数(ここでは「2」)以上の選択可能なアイコンが存在するか否かを、オブジェクト格納部11のアイコンが有する位置情報およびアイコンのサイズ等を用いて、判断する。ここで、判断部15は、取得された指示領域に、2つの選択可能なアイコン(
図9のGとKのアイコン)が存在する、と判断した、とする。
【0107】
次に、拡大部16は、新しいウィンドウを生成する。そして、拡大部16は、ウィンドウの表示位置を決定する。ここでは、表示位置は、指示領域を含む位置である、とする。
【0108】
次に、拡大部16は、指示領域を含む領域を画面から取得する。なお、この指示領域を含む領域は、ここでは、固定のサイズである、とする。
【0109】
次に、拡大部16は、取得した領域を、新しいウィンドウのサイズになるように拡大する。そして、拡大部16は、拡大した領域を、生成したウィンドウ内に、
図10に示すように表示する。
【0110】
次に、ユーザは、拡大されたウィンドウ内の特定のアイコン(例えば、Gのアイコン)を指で指示する。
【0111】
以上の処理により、ユーザは、一のアイコンを容易に指で選択できた。一のアイコンの選択後、処理部17は、当該アイコンに対応する処理を実行する。
【0112】
(具体例3)
具体例3において、オブジェクトは文字列を構成する文字である。そして、情報処理装置1は、ディスプレイに表示されている文字の中で、特定の文字を指で指定しようとした際に、指で指示した指示領域に2以上の文字が存在する場合に、自動的に画面全体を拡大し表示する、という動作を行う、とする。特定の文字の指定というのは、カーソルの位置の指定と捉えても良い。
【0113】
今、オブジェクト格納部11に、文章が格納されている。ここでは、文章は、物理的に一つのデータとして保持されている。しかし、情報処理装置1は、各文字がオブジェクトであると捉えても良い。
【0114】
そして、情報処理装置1の画面上の一ウィンドウ内にオブジェクト格納部11の文章が、
図11に示すように表示されている、とする。このウィンドウは、ここでは、いわゆるワードプロセッシングソフトウェアのウィンドウである。なお、
図11において、カーソルの位置は文の先頭である。
【0115】
そして、次に、ユーザは、
図12に示すように、指でカーソルの位置を変更しようと、ディプレイ上を指でタッチした、とする。すると、受付部12は、文字の選択指示(カーソルの移動の指示)を受け付ける。
【0116】
次に、領域検知部14は、例えば、
図3を用いて説明した動作により、指示領域を取得する。
【0117】
次に、判断部15は、取得された指示領域に、予め決められた数(ここでは「2」)以上の選択可能な文字(カーソルの移動候補位置)が存在するか否かを判断する。ここで、判断部15は、取得された指示領域に、2つの選択可能な文字(
図11の3行目の「は、デ」の「デ」、4行目の「複数」の「数」)が存在する、と判断した、とする。
【0118】
次に、拡大部16は、ウィンドウ全体を、
図13に示すように拡大する。
【0119】
次に、ユーザは、拡大された文の中の特定の文字(フォーカスの位置)を指で指示する。
【0120】
以上の処理により、ユーザは、一の文字(フォーカス位置)を容易に指で選択できた。一の文字の選択後、処理部17は、指示された文字の挿入、編集等の処理を実行する。
【0121】
以上、本実施の形態によれば、拡大操作が不要となり、操作性を向上できる。
【0122】
なお、オブジェクトが文字や文や文章である場合、上記で述べた情報処理装置は、
図14に示すように、文書情報格納部21、受付部12、文書表示部23、領域検知部14、判断部15、拡大部16、および文書編集部27を備える情報処理装置2である、と考えても良い。また、文書情報格納部21は情報処理装置1のオブジェクト格納部11、文書表示部23はオブジェクト表示部13、文書編集部27は処理部17に対応する、と考えても良い。
【0123】
ここで、文書情報格納部21は、文書を格納し得る。文書情報格納部21は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。文書情報格納部21に文書が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介してオブジェクトが文書情報格納部21で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された文書が文書情報格納部21で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された文書が文書情報格納部21で記憶されるようになってもよい。
【0124】
文書表示部23は、文書情報格納部21の文書をタッチパネルディスプレイに表示する。文書表示部23は、ディスプレイデバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。文書表示部23は、ディスプレイデバイスのドライバーソフトまたは、ディスプレイデバイスのドライバーソフトとディスプレイデバイス等で実現され得る。ここで、ディスプレイデバイスは、タッチパネルだけでも良いし、タッチパネルと他のディスプレイ(例えば、液晶ディスプレイ)とを含むと考えても良い。
【0125】
また、文書編集部27は、受付部12が受け付けた指示に従って、文書を編集する。そして、編集された文書は、文書情報格納部21に蓄積される。文書編集部27は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。文書編集部27の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはハードディスク等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0126】
また、オブジェクトが、メニュー項目、アイコン、ボタン、リスト項目等である場合、上記で述べた情報処理装置は、
図15に示すように、受付部12、表示部33、領域検知部14、判断部15、拡大再表示準備部36、および処理部37を備える情報処理装置3である、と考えても良い。また、表示部33は情報処理装置1のオブジェクト表示部13、および拡大部16の一部に対応する、と考えても良い。また、拡大再表示準備部36は、拡大部16の一部に対応する、と考えても良い。さらに、処理部37は、オブジェクト格納部11と処理部17に対応する、と考えても良い。
【0127】
表示部33は、オブジェクトをタッチパネルディスプレイに表示する。また、表示部33は、拡大再表示準備部36の指示に従って、オブジェクトをタッチパネルディスプレイに拡大表示する。表示部33は、ディスプレイデバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。表示部33は、ディスプレイデバイスのドライバーソフトまたは、ディスプレイデバイスのドライバーソフトとディスプレイデバイス等で実現され得る。ここで、ディスプレイデバイスは、タッチパネルだけでも良いし、タッチパネルと他のディスプレイ(例えば、液晶ディスプレイ)とを含むと考えても良い。
【0128】
また、拡大再表示準備部36は、拡大表示の準備を行う。拡大表示の準備とは、拡大表示するためのパラメータ値の決定である。パラメータは、例えば、拡大率、オブジェクトの拡大後の位置情報(例えば、座標)等である。拡大再表示準備部36は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。拡大再表示準備部36の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはハードディスク等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0129】
処理部37は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、選択されたオブジェクトに対応するコマンド処理、またはリストのデータ処理等である。処理部37は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。処理部37の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはハードディスク等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0130】
なお、情報処理装置3において、図示していないが、メニュー項目、アイコン等のオブジェクトは、例えば、処理部37が保持している。
【0131】
また、オブジェクトが、メニュー項目、アイコン、ボタン、リスト項目等である場合、上記で述べた情報処理装置は、
図16に示すように、受付部12、表示制御部40、領域検知部14、処理部37を備える情報処理装置4である、と考えても良い。表示制御部40は、表示部33、判断部15、および拡大再表示準備部36を備える。また、表示部33は、データ記憶部331,表示処理部332を備える。
【0132】
なお、表示制御部40は情報処理装置1のオブジェクト表示部13、判断部15、および拡大部16に対応する、と考えても良い。
【0133】
表示制御部40は、メニュー等の2以上のオブジェクトが表示され、その表示状態において、オブジェクトが選択されるまでの処理を行う。なお、オブジェクトが選択された場合に、当該選択されたオブジェクトに対応する処理は、処理部37が行う。表示制御部40は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。表示制御部40の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはハードディスク等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0134】
データ記憶部331は、オブジェクトを記憶している。データ記憶部331は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。データ記憶部331にオブジェクトが記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介してオブジェクトがデータ記憶部331で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信されたオブジェクトがデータ記憶部331で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力されたオブジェクトがデータ記憶部331で記憶されるようになってもよい。
【0135】
表示処理部332は、データ記憶部331のオブジェクトを読み出し、表示を行う。また、拡大再表示準備部36の指示に従い、拡大されたオブジェクトをタッチパネルディスプレイに表示する。表示処理部332は、ディスプレイデバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。表示処理部332は、ディスプレイデバイスのドライバーソフトまたは、ディスプレイデバイスのドライバーソフトとディスプレイデバイス等で実現され得る。ここで、ディスプレイデバイスは、タッチパネルだけでも良いし、タッチパネルと他のディスプレイ(例えば、液晶ディスプレイ)とを含むと考えても良い。
【0136】
なお、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における情報処理装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、選択可能な対象である2以上のオブジェクトを、タッチパネルディスプレイに表示するオブジェクト表示部と、タッチによる指示を受け付ける受付部と、前記受付部が指示を受け付けた場合に、指示された領域である指示領域に予め決められた数以上の選択可能なオブジェクトが存在するか否かを判断する判断部と、前記指示領域に予め決められた数以上の選択可能なオブジェクトが存在すると前記判断部が判断した場合に、少なくとも前記指示領域を拡大して表示する拡大部として機能させるためのプログラム、である。
【0137】
また、上記プログラムにおいて、前記拡大部は、前記指示領域に存在するオブジェクトに応じて、異なる倍率で前記指示領域を拡大して表示するものとして、コンピュータを機能させることは好適である。
【0138】
また、上記プログラムにおいて、前記拡大部は、前記指示領域に一つのオブジェクトのみが存在するに至る倍率で前記指示領域を拡大して表示するものとして、コンピュータを機能させることは好適である。
【0139】
また、上記プログラムにおいて、コンピュータを、前記タッチされている領域である指示領域を検知する領域検知部として、さらに機能させることは好適である。
【0140】
また、上記プログラムにおいて、前記拡大部は、前記オブジェクト表示部が前記2以上の各オブジェクトを表示しているウィンドウとは別のウィンドウに、前記指示領域を含む領域を拡大して表示するものとして、コンピュータを機能させることは好適である。
【0141】
また、上記プログラムにおいて、前記拡大部は、前記オブジェクト表示部が表示しているウィンドウにおける前記指示領域と重ならない位置に前記別のウィンドウを表示するものとして、コンピュータを機能させることは好適である。
【0142】
また、上記プログラムにおいて、前記拡大部は、前記オブジェクト表示部が表示しているオブジェクトが表示されていない位置に、前記別のウィンドウを表示するものとして、コンピュータを機能させることは好適である。
【0143】
また、上記プログラムにおいて、前記受付部は、予め決められた指示をも受け付け、前記受付部が前記予め決められた指示を受け付けた場合に、当該指示に応じた処理を行う処理部をさらに具備するものとしてコンピュータを機能させることは好適である。
【0144】
また、
図17は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態の情報処理装置を実現するコンピュータの外観の例を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。
図17は、このコンピュータシステム300の概観図であり、
図18は、システム300のブロック図である。
【0145】
図17において、コンピュータシステム300は、CD−ROMドライブを含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ304とを含む。なお、モニタ304はタッチパネルディスプレイである。
【0146】
図18において、コンピュータ301は、CD−ROMドライブ3012に加えて、MPU3013と、バス3014と、ROM3015と、RAM3016と、ハードディスク3017とを含む。なお、バス3014は、MPU3013やCD−ROMドライブ3012に接続されている。また、ROM3015には、ブートアッププログラム等のプログラムが記憶されている。また、RAM3016は、MPU3013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのものである。また、ハードディスク3017は、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのものである。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
【0147】
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態の情報処理装置の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM3101に記憶されて、CD−ROMドライブ3012に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD−ROM3101またはネットワークから直接、ロードされても良い。
【0148】
なお、情報処理装置1の外観は、
図6で示したように、タッチパネルを具備するタブレット型端末であることは好適である。
【0149】
また、上記のCD−ROMドライブは記録メディア駆動装置の一例であり、ブルーレイディスクドライブ等の他の記録メディア駆動装置でも良いことは言うまでもない。また、上記のハードディスクは情報記憶装置の一例であり、他の情報記憶装置でも良いことは言うまでもない。
【0150】
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態の情報処理装置の機能を実行させるオペレーティングシステム、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0151】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0152】
また、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0153】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。