特許第6063217号(P6063217)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6063217プログラム、情報処理装置、情報処理システム、および情報処理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6063217
(24)【登録日】2016年12月22日
(45)【発行日】2017年1月18日
(54)【発明の名称】プログラム、情報処理装置、情報処理システム、および情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 17/30 20060101AFI20170106BHJP
【FI】
   G06F17/30 320C
   G06F17/30 340A
【請求項の数】14
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2012-252421(P2012-252421)
(22)【出願日】2012年11月16日
(65)【公開番号】特開2014-102562(P2014-102562A)
(43)【公開日】2014年6月5日
【審査請求日】2015年10月23日
(73)【特許権者】
【識別番号】000233778
【氏名又は名称】任天堂株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】391041718
【氏名又は名称】株式会社ハル研究所
(74)【代理人】
【識別番号】110000752
【氏名又は名称】特許業務法人朝日特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100130269
【弁理士】
【氏名又は名称】石原 盛規
(72)【発明者】
【氏名】境野 真道
(72)【発明者】
【氏名】竹内 久俊
(72)【発明者】
【氏名】安藤 善多
【審査官】 樋口 龍弥
(56)【参考文献】
【文献】 特開2000−020537(JP,A)
【文献】 特開2004−289848(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 17/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを、
複数のデータの各々について属性項目毎における属性値を記録した第1データベースにアクセスする第1アクセス手段と、
少なくとも1つのキーワードを含むキーワード群、当該キーワード群に対応する属性項目、および当該キーワード群に対応する属性値を含む第2データベースにアクセスする第2アクセス手段と、
検索のために入力されたキーワードが前記第2データベースに含まれていた場合、前記第2データベースに含まれる当該入力されたキーワードに対応する属性項目における当該入力されたキーワードに対応する属性値を有するデータを、前記検索の結果として前記第1データベースから抽出する抽出手段と
して機能させ
前記第2データベースは、複数の言語セットに対応する複数のサブデータベースを有し、
前記複数のサブデータベースのうち使用される言語に応じて選択される一のサブデータベースが用いられる
プログラム。
【請求項2】
前記属性項目の属性値は、あらかじめ決められた選択肢の中から選択された選択物である
請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記第1データベースにおいて、前記属性値の少なくともいずれか一つは文字列情報を含み、
前記抽出手段は、前記検索の結果としてさらに、文字列情報を含む属性値の中に前記入力されたキーワードを含むデータを、前記検索の結果として前記第1データベースから抽出する
請求項1または2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記属性値は、あらかじめ決められた選択肢の中からユーザによって選択された選択物である
請求項1ないし3のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項5】
前記コンピュータを、前記属性項目毎に当該属性項目を前記検索の対象とするか否かをユーザに選択させるユーザインターフェースを提供するユーザインターフェース提供手段としてさらに機能させ、
前記抽出手段は、前記ユーザインターフェースを介して選択された属性項目において前記検索のために入力されたキーワードに対応する属性値を有するデータを、前記検索の結果として前記第1データベースから抽出する
請求項1ないしのいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項6】
複数のデータの各々について属性項目毎における属性値を記録した第1データベースにアクセスする第1アクセス手段と、
少なくとも1つのキーワードを含むキーワード群、当該キーワード群に対応する属性項目、および当該キーワード群に対応する属性値を含む第2データベースにアクセスする第2アクセス手段と、
検索のために入力されたキーワードが前記第2データベースに含まれていた場合、前記第2データベースに含まれる当該入力されたキーワードに対応する属性項目における当該入力されたキーワードに対応する属性値を有するデータを、前記検索の結果として前記第1データベースから抽出する抽出手段と
を有し、
前記第2データベースは、複数の言語セットに対応する複数のサブデータベースを有し、
前記複数のサブデータベースのうち使用される言語に応じて選択される一のサブデータベースが用いられる
情報処理装置。
【請求項7】
複数のデータの各々について属性項目毎における属性値を記録した第1データベースにアクセスする第1アクセス手段と、
少なくとも1つのキーワードを含むキーワード群、当該キーワード群に対応する属性項目、および当該キーワード群に対応する属性値を含む第2データベースにアクセスする第2アクセス手段と、
検索のために入力されたキーワードが前記第2データベースに含まれていた場合、前記第2データベースに含まれる当該入力されたキーワードに対応する属性項目における当該入力されたキーワードに対応する属性値を有するデータを、前記検索の結果として前記第1データベースから抽出する抽出手段と
を有し、
前記第2データベースは、複数の言語セットに対応する複数のサブデータベースを有し、
前記複数のサブデータベースのうち使用される言語に応じて選択される一のサブデータベースが用いられる
情報処理システム。
【請求項8】
複数のデータの各々について属性項目毎における属性値を記録した第1データベースにアクセスするステップと、
少なくとも1つのキーワードを含むキーワード群、当該キーワード群に対応する属性項目、および当該キーワード群に対応する属性値を含む第2データベースにアクセスするステップと、
検索のために入力されたキーワードが前記第2データベースに含まれていた場合、前記第2データベースに含まれる当該入力されたキーワードに対応する属性項目における当該入力されたキーワードに対応する属性値を有するデータを、前記検索の結果として前記第1データベースから抽出するステップと
を有し、
前記第2データベースは、複数の言語セットに対応する複数のサブデータベースを有し、
前記複数のサブデータベースのうち使用される言語に応じて選択される一のサブデータベースが用いられる
情報処理方法。
【請求項9】
コンピュータを、
複数のデータの各々について、あらかじめ決められた選択肢の中から選択された選択物である属性値を記録した第1データベースにアクセスする第1アクセス手段と、
少なくとも1つのキーワードを含むキーワード群、当該キーワード群に対応する前記属性値を含む第2データベースにアクセスする第2アクセス手段と、
検索のために入力されたキーワードが前記第2データベースに含まれていた場合、前記第2データベースに含まれる当該入力されたキーワードに対応する前記属性値を有するデータを、前記検索の結果として前記第1データベースから抽出する抽出手段と
して機能させ
前記第2データベースは、複数の言語セットに対応する複数のサブデータベースを有し、
前記複数のサブデータベースのうち使用される言語に応じて選択される一のサブデータベースが用いられる
プログラム。
【請求項10】
複数のデータの各々について、あらかじめ決められた選択肢の中から選択された選択物である属性値を記録した第1データベースにアクセスする第1アクセス手段と、
少なくとも1つのキーワードを含むキーワード群、当該キーワード群に対応する前記属性値を含む第2データベースにアクセスする第2アクセス手段と、
検索のために入力されたキーワードが前記第2データベースに含まれていた場合、前記第2データベースに含まれる当該入力されたキーワードに対応する前記属性値を有するデータを、前記検索の結果として前記第1データベースから抽出する抽出手段と
を有し、
前記第2データベースは、複数の言語セットに対応する複数のサブデータベースを有し、
前記複数のサブデータベースのうち使用される言語に応じて選択される一のサブデータベースが用いられる
情報処理装置。
【請求項11】
複数のデータの各々について、あらかじめ決められた選択肢の中から選択された選択物である属性値を記録した第1データベースにアクセスする第1アクセス手段と、
少なくとも1つのキーワードを含むキーワード群、当該キーワード群に対応する前記属性値を含む第2データベースにアクセスする第2アクセス手段と、
検索のために入力されたキーワードが前記第2データベースに含まれていた場合、前記第2データベースに含まれる当該入力されたキーワードに対応する前記属性値を有するデータを、前記検索の結果として前記第1データベースから抽出する抽出手段と
を有し、
前記第2データベースは、複数の言語セットに対応する複数のサブデータベースを有し、
前記複数のサブデータベースのうち使用される言語に応じて選択される一のサブデータベースが用いられる
情報処理システム。
【請求項12】
複数のデータの各々について、あらかじめ決められた選択肢の中から選択された選択物である属性値を記録した第1データベースにアクセスするステップと、
少なくとも1つのキーワードを含むキーワード群、当該キーワード群に対応する前記属性値を含む第2データベースにアクセスするステップと、
検索のために入力されたキーワードが前記第2データベースに含まれていた場合、前記第2データベースに含まれる当該入力されたキーワードに対応する前記属性値を有するデータを、前記検索の結果として前記第1データベースから抽出するステップと
を有し、
前記第2データベースは、複数の言語セットに対応する複数のサブデータベースを有し、
前記複数のサブデータベースのうち使用される言語に応じて選択される一のサブデータベースが用いられる
情報処理方法。
【請求項13】
コンピュータを、
複数のデータの各々について属性項目毎における属性値を記録した第1データベースにアクセスする第1アクセス手段と、
少なくとも1つのキーワードを含むキーワード群、当該キーワード群に対応する属性項目、および当該キーワード群に対応する属性値を含む第2データベースにアクセスする第2アクセス手段と、
検索のために入力されたキーワードが前記第2データベースに含まれていた場合、前記第2データベースに含まれる当該入力されたキーワードに対応する属性項目における当該入力されたキーワードに対応する属性値を有するデータを、前記検索の結果として前記第1データベースから抽出する抽出手段と
一のキーワード、当該一のキーワードに対応する第1属性項目、当該第1属性項目の属性値、当該一のキーワードに対応する第2属性項目、および当該第2属性項目の属性値を記録した第3データベースにアクセスする第3アクセス手段
として機能させ、
前記抽出手段は、検索のために入力されたキーワードが前記第3データベースに含まれていた場合、前記第3データベースにおいて当該入力されたキーワードに対応する第1属性項目および当該第1属性項目の属性値並びに当該入力されたキーワードに対応する第2属性項目および当該第2属性項目の属性値を有するデータを、前記検索の結果として前記第1データベースから抽出する
プログラム。
【請求項14】
複数のデータの各々について属性項目毎における属性値を記録した第1データベースにアクセスする第1アクセス手段と、
少なくとも1つのキーワードを含むキーワード群、当該キーワード群に対応する属性項目、および当該キーワード群に対応する属性値を含む第2データベースにアクセスする第2アクセス手段と、
検索のために入力されたキーワードが前記第2データベースに含まれていた場合、前記第2データベースに含まれる当該入力されたキーワードに対応する属性項目における当該入力されたキーワードに対応する属性値を有するデータを、前記検索の結果として前記第1データベースから抽出する抽出手段と
一のキーワード、当該一のキーワードに対応する第1属性項目、当該第1属性項目の属性値、当該一のキーワードに対応する第2属性項目、および当該第2属性項目の属性値を記録した第3データベースにアクセスする第3アクセス手段と
を有し、
前記抽出手段は、検索のために入力されたキーワードが前記第3データベースに含まれていた場合、前記第3データベースにおいて当該入力されたキーワードに対応する第1属性項目および当該第1属性項目の属性値並びに当該入力されたキーワードに対応する第2属性項目および当該第2属性項目の属性値を有するデータを、前記検索の結果として前記第1データベースから抽出する
情報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報を検索する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
書籍をデジタルデータ化して電子媒体に記録したものを情報端末で閲覧する電子書籍が開発されている。電子書籍としてデジタルデータ化される書籍としては、一般的な書物の他に、辞書、教科書、および教材等が含まれ、これらの文字データを表示画面に表示することができる。例えば、表示タブレットを用いて、辞書をデジタルデータ化して電子媒体に記録した電子辞書から情報検索する情報検索装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平9−120403号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載された情報検索装置では、単語を選択すると、その意味情報が表示されるのみであった。
これに対し本発明は、多様な検索結果をユーザに提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、コンピュータを、複数のデータの各々について属性項目毎における属性値を記録した第1データベースにアクセスする第1アクセス手段と、少なくとも1つのキーワードを含むキーワード群、当該キーワード群に対応する属性項目、および当該キーワード群に対応する属性値を含む第2データベースにアクセスする第2アクセス手段と、検索のために入力されたキーワードが前記第2データベースに含まれていた場合、前記第2データベースに含まれる当該入力されたキーワードに対応する属性項目における当該入力されたキーワードに対応する属性値を有するデータを、前記検索の結果として前記第1データベースから抽出する抽出手段として機能させるためのプログラムを提供する。
【0006】
前記属性項目の属性値は、あらかじめ決められた選択肢の中から選択された選択物であってもよい。
【0007】
前記第1データベースにおいて、前記属性値の少なくともいずれか一つは文字列情報を含み、前記抽出手段は、前記検索の結果としてさらに、文字列情報を含む属性値の中に前記入力されたキーワードを含むデータを、前記検索の結果として前記第1データベースから抽出してもよい。
【0008】
前記属性値は、あらかじめ決められた選択肢の中からユーザによって選択された選択物であってもよい。
【0009】
前記第2データベースは、複数の言語セットに対応する複数のサブデータベースを有し、前記複数のサブデータベースのうち使用される言語に応じて選択される一のサブデータベースが用いられてもよい。
【0010】
このプログラムは、前記コンピュータを、前記コンピュータを、一のキーワード、当該一のキーワードに対応する第1属性項目、当該第1属性項目の属性値、当該一のキーワードに対応する第2属性項目、および当該第2属性項目の属性値を記録した第3データベースにアクセスする第3アクセス手段としてさらに機能させ、前記抽出手段は、検索のために入力されたキーワードが前記第3データベースに含まれていた場合、前記第3データベースにおいて当該入力されたキーワードに対応する第1属性項目および当該第1属性項目の属性値並びに当該入力されたキーワードに対応する第2属性項目および当該第2属性項目の属性値を有するデータを、前記検索の結果として前記第1データベースから抽出してもよい。
【0011】
このプログラムは、前記コンピュータを、前記属性項目毎に当該属性項目を前記検索の対象とするか否かをユーザに選択させるユーザインターフェースを提供するユーザインターフェース提供手段としてさらに機能させ、前記抽出手段は、前記ユーザインターフェースを介して選択された属性項目において前記検索のために入力されたキーワードに対応する属性値を有するデータを、前記検索の結果として前記第1データベースから抽出してもよい。
【0012】
また、本発明は、複数のデータの各々について属性項目毎における属性値を記録した第1データベースにアクセスする第1アクセス手段と、少なくとも1つのキーワードを含むキーワード群、当該キーワード群に対応する属性項目、および当該キーワード群に対応する属性値を含む第2データベースにアクセスする第2アクセス手段と、検索のために入力されたキーワードが前記第2データベースに含まれていた場合、前記第2データベースに含まれる当該入力されたキーワードに対応する属性項目における当該入力されたキーワードに対応する属性値を有するデータを、前記検索の結果として前記第1データベースから抽出する抽出手段とを有する情報処理装置を提供する。
【0013】
さらに、本発明は、複数のデータの各々について属性項目毎における属性値を記録した第1データベースにアクセスする第1アクセス手段と、少なくとも1つのキーワードを含むキーワード群、当該キーワード群に対応する属性項目、および当該キーワード群に対応する属性値を含む第2データベースにアクセスする第2アクセス手段と、検索のために入力されたキーワードが前記第2データベースに含まれていた場合、前記第2データベースに含まれる当該入力されたキーワードに対応する属性項目における当該入力されたキーワードに対応する属性値を有するデータを、前記検索の結果として前記第1データベースから抽出する抽出手段とを有する情報処理システムを提供する。
【0014】
さらに、本発明は、複数のデータの各々について属性項目毎における属性値を記録した第1データベースにアクセスするステップと、少なくとも1つのキーワードを含むキーワード群、当該キーワード群に対応する属性項目、および当該キーワード群に対応する属性値を含む第2データベースにアクセスするステップと、検索のために入力されたキーワードが前記第2データベースに含まれていた場合、前記第2データベースに含まれる当該入力されたキーワードに対応する属性項目における当該入力されたキーワードに対応する属性値を有するデータを、前記検索の結果として前記第1データベースから抽出するステップとを有する情報処理方法を提供する。
【0015】
さらに、本発明は、コンピュータを、複数のデータの各々について、あらかじめ決められた選択肢の中から選択された選択物である属性値を記録した第1データベースにアクセスする第1アクセス手段と、少なくとも1つのキーワードを含むキーワード群、当該キーワード群に対応する前記属性値を含む第2データベースにアクセスする第2アクセス手段と、検索のために入力されたキーワードが前記第2データベースに含まれていた場合、前記第2データベースに含まれる当該入力されたキーワードに対応する前記属性値を有するデータを、前記検索の結果として前記第1データベースから抽出する抽出手段として機能させるためのプログラムを提供する。
【0016】
さらに、本発明は、複数のデータの各々について、あらかじめ決められた選択肢の中から選択された選択物である属性値を記録した第1データベースにアクセスする第1アクセス手段と、少なくとも1つのキーワードを含むキーワード群、当該キーワード群に対応する前記属性値を含む第2データベースにアクセスする第2アクセス手段と、検索のために入力されたキーワードが前記第2データベースに含まれていた場合、前記第2データベースに含まれる当該入力されたキーワードに対応する前記属性値を有するデータを、前記検索の結果として前記第1データベースから抽出する抽出手段とを有する情報処理装置を提供する。
【0017】
さらに、本発明は、複数のデータの各々について、あらかじめ決められた選択肢の中から選択された選択物である属性値を記録した第1データベースにアクセスする第1アクセス手段と、少なくとも1つのキーワードを含むキーワード群、当該キーワード群に対応する前記属性値を含む第2データベースにアクセスする第2アクセス手段と、検索のために入力されたキーワードが前記第2データベースに含まれていた場合、前記第2データベースに含まれる当該入力されたキーワードに対応する前記属性値を有するデータを、前記検索の結果として前記第1データベースから抽出する抽出手段とを有する情報処理システムを提供する。
【0018】
さらに、本発明は、複数のデータの各々について、あらかじめ決められた選択肢の中から選択された選択物である属性値を記録した第1データベースにアクセスするステップと、少なくとも1つのキーワードを含むキーワード群、当該キーワード群に対応する前記属性値を含む第2データベースにアクセスするステップと、検索のために入力されたキーワードが前記第2データベースに含まれていた場合、前記第2データベースに含まれる当該入力されたキーワードに対応する前記属性値を有するデータを、前記検索の結果として前記第1データベースから抽出するステップとを有する情報処理方法を提供する。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、多様な検索結果をユーザに提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】データベース111の構成を例示する図。
図2】比較例に係る検索のユーザインターフェース91を例示する図。
図3】一実施形態に係る検索のユーザインターフェース92を例示する図。
図4】一実施形態に係る情報処理システム1の機能構成を示す図。
図5】情報処理システム1のハードウェア構成を示す図。
図6】情報処理システム1の動作を示すフローチャート。
図7】ユーザインターフェース50を例示する図。
図8】キーワードデータベース112に記録されているデータを例示する図。
図9】検索結果を示す画像を例示する図。
【発明を実施するための形態】
【0021】
1.概要
本実施形態は、データの検索に関するものである。本実施形態において、検索対象となるデータ群は、データベースに記録されている。このデータベースは、複数のデータを含む。さらにこのデータベースは、各データについて、少なくとも1つの属性項目(カテゴリ、項目、またはラベルともいう)と、その属性値とを記録している。この検索システムにおいて、検索のためのキーワード(以下「検索キー」という)が入力されると、特定の属性項目において検索キーを含む属性値を有するデータが検索結果として抽出される。ただし、特定の検索キーが入力されると、特定の属性項目以外の属性項目において検索キーを含む属性値を有するデータが検索結果として抽出される。データベースにおいて「データ」は、例えば、属性値の集合である。
【0022】
図1は、検索対象となるデータ群を含むデータベース111の構成を例示する図である。この例で、検索対象となるデータ群は、あるサービスにおいて用いられるユーザ画像(いわゆるアバター画像)に関するデータを含む。このサービスは、複数のユーザにより利用される。各ユーザは、それぞれ自分のユーザ画像を有する。ユーザ画像は、人間の身体全体を模した画像であり、複数の属性項目を有する。これらの属性項目の種類および数はあらかじめ決められており、データベース111に記録されているすべてのデータは、共通の属性項目のデータを有する。
【0023】
複数の属性項目は、例えば、ユーザ名、性別、お気に入り、スペシャル、髪型、眼鏡、および色という項目を含む。属性項目「ユーザ名」は、そのユーザ画像を用いるユーザの名前を表す。属性項目「性別」は、ユーザの性別を示し、この例では、「男」または「女」のいずれかの属性値を有する。属性項目「お気に入り」は、そのユーザ画像が、このデータベース111のユーザによって「お気に入り」として登録されているか否かを示し、この例では「YES」または「NO」のいずれかの属性値を有する。すなわちこの例で、データベース111はユーザ毎に設けられ、特定のデータベース111は特定のユーザによって用いられる。属性項目「スペシャル」は、そのユーザ画像が、システムにおいてあらかじめ決められた特別なユーザ画像であるか否かを示し、この例では「YES」または「NO」のいずれかの属性値を有する。属性項目「髪型」は、そのユーザ画像において用いられる髪型を示し、この例ではゼロから31までのいずれかの属性値を有する。このシステムにおいて、ユーザ画像で用いることができる髪型の画像は32個用意されており、それぞれにゼロから31までの識別番号が割り当てられている。属性項目「眼鏡」は、そのユーザ画像において用いられている眼鏡を示し、この例ではゼロから31までのいずれかの属性値を有する。なお、属性項目「眼鏡」の属性値がゼロである場合、そのユーザ画像は眼鏡の画像を含んでいないことを示す。このシステムにおいて、ユーザ画像で用いることができる眼鏡の画像は31個用意されており、それぞれに1から31までの識別番号が割り当てられている。ユーザ画像が眼鏡の画像を含む場合、属性項目「眼鏡」の属性値は、その眼鏡の画像に割り当てられた識別番号である。属性項目「色」はそのユーザ画像が着ている洋服の色を示し、この例では、「赤」、「青」、「黄」、「緑」、「黒」、または「白」のいずれかの属性値を有する。これらの属性項目のうち、ユーザ名以外の属性項目の属性値は、あらかじめ決められた選択肢の中からユーザによって選択されたものである。
【0024】
なお、あらかじめ決められた選択肢の中から選択された選択物を属性値として有する属性項目(図1の例では、性別、お気に入り、スペシャル、髪型、眼鏡、および色)については、それぞれ、あらかじめ決められた選択肢の数に相当するビット数のフラグを示す値がデータベース111に記録されている。属性項目「色」については、選択肢の数は5であるので、3ビットのフラグがデータベース111に記録されている。図1では、理解を容易にするため色名が記載されているが、実際には3ビットの数値が記録されている。
【0025】
図2は、一実施形態に係る検索のユーザインターフェース92を例示する図である。この例で、ユーザインターフェース92は、検索窓911と、ボタン913とを含む。検索窓911は、検索キーを入力するための領域である。ボタン913は、検索の実行を指示するためのボタンである。このシステムにおいては、原則としてユーザ名を対象として検索が行われる。例えば、検索窓911に「やまだ」という検索キーが入力された状態でボタン913が押されると、ユーザ名に「やまだ」という文字を含むユーザ画像が検索結果として抽出される。しかし、この例においては、あらかじめ決められた特定の文字列(以下「特定キーワード」という)が入力されると、ユーザ名以外の属性項目を対象として検索が行われる。例えば、特定キーワードである「man」という検索キーが入力された状態でボタン913が押されると、ユーザ名に「man」という文字列を含むユーザ画像に加え、属性項目「性別」の属性値が「男」であるユーザ画像が、検索結果として抽出される。以下、この検索を提供するシステムについて説明する。
【0026】
なお、図3は、別の例に係る検索のユーザインターフェース91を例示する図である。この例で、ユーザインターフェース91は、表示装置に表示される画像であり、検索窓911と、チェックボックス912と、ボタン913とを含む。チェックボックス912は、ユーザ画像を構成する複数の属性項目のうち検索キーとの対比が行われる属性項目を特定するための領域である。このシステムにおいては、原則としてユーザ名を対象として検索が行われる。例えば、どのチェックボックス912もチェックされず、検索窓911に「赤」という検索キーが入力された状態でボタン913が押されると、ユーザ名に「赤」という文字を含むユーザ画像が検索結果として抽出される。検索の対象となる属性項目を追加または変更したいときは、チェックボックス912が用いられる。例えば、属性項目「色」に対応するチェックボックス912がチェックされ、かつ、検索窓911に「赤」という検索キーが入力された状態でボタン913が押されると、ユーザ名に「赤」という文字を含むユーザ画像および赤い服を着ているユーザ画像が検索結果として抽出される。
【0027】
2.構成
図4は、一実施形態に係る情報処理システム1の機能構成を示す図である。情報処理システム1は、記憶手段11と、入力手段12と、検索手段13と、表示制御手段14とを有する。記憶手段11は、データベース111と、キーワードデータベース112とを記憶する。データベース111は、図1で説明した、検索対象となるデータ群を記録したデータベースである。キーワードデータベース112は、特定キーワードに関する情報を記録したデータベースである。具体的には、キーワードデータベース112は、少なくとも1つのキーワードを含むキーワード群、そのキーワード群に対応する属性項目(ユーザ画像の属性項目)、およびその属性値を含んでいる。入力手段12は、検索手段13に対して検索キーを入力する。検索手段13は、入力された検索キーを用いて検索を行う。検索手段13は、アクセス手段131と抽出手段132とを有する。アクセス手段131は、データベース111およびキーワードデータベース112にアクセスする。抽出手段132は、入力手段12から入力された検索キーがキーワードデータベース112に含まれていた場合、キーワードデータベース112においてその検索キーに対応する属性項目およびその属性値を有するデータを、検索結果としてデータベース111から抽出する。表示制御手段14は、抽出された検索結果を示す画像を、表示手段20に表示させる。表示手段20は、文字および画像の少なくとも一方を示す情報を表示する。
【0028】
図5は、一実施形態に係る情報処理システム1のハードウェア構成を示す図である。この例で、情報処理システム1は、情報処理装置10およびその周辺装置を有する。この例で、情報処理装置10は、ビデオゲームを実行するためのゲーム装置である。情報処理装置10は、CPU101と、メモリ102と、外部メモリIF103と、入出力IF104と、通信部105とを有するコンピュータ装置である。情報処理装置10の操作には、コントローラ2が用いられる。また、情報処理装置10は、表示装置4に接続されている。表示装置4は、画像および文字の少なくとも一方を含む情報を表示する装置であり、ディスプレイ(液晶パネル、有機EL(Electro-Luminescence)パネル等)、および駆動回路を有する。この例で、情報処理装置10はいわゆる据え置き型のゲーム装置であり、表示装置4を内蔵していない。表示装置4は、外付け装置、例えばテレビ受像機である。なお、情報処理装置10は、表示装置4を内蔵していてもよい。
【0029】
CPU101は、情報処理装置10の各部を制御する装置であり、各種の演算を行う。メモリ102は、プログラムおよびデータを記憶する記憶装置であり、例えばRAM(Random Access Memory)およびROM(Read Only Memory)を有する。外部メモリIF103は、プログラム(例えばゲームプログラム)およびデータを記憶した外部メモリ3(例えば光ディスク、磁気ディスク、または半導体メモリ)との間でプログラムおよびデータの読み書きをするインターフェースである。入出力IF104は、入出力装置(この例では表示装置4)との間で信号を仲介するインターフェースである。通信部105は、コントローラ2と通信する装置であり、例えばアンテナおよび増幅器を有する。外部メモリ3またはメモリ102に記憶されているプログラム(例えばゲームプログラム)を実行することにより、そのプログラムに係る機能(例えばビデオゲーム)が情報処理装置10において実現される。
【0030】
コントローラ2は、情報処理装置10に対し指示を入力する装置であるが、この例ではさらに、情報処理装置10から送信される信号に従って画像を表示する機能を有する。コントローラ2は、CPU201と、タッチスクリーン202と、通信部203とを有する。CPU201は、コントローラ2の各部を制御する装置であり、メモリ(図示略)を使用して各種の演算を行う。タッチスクリーン202は、情報を表示する機能と指示を入力する機能とを兼ね備えた装置であり、例えば、ディスプレイおよび駆動回路、並びにディスプレイの表面に設けられたタッチセンサを有する。通信部203は、情報処理装置10と通信する装置であり、例えばアンテナおよび増幅器を有する。
【0031】
この例では、外部メモリ3またはメモリ102に記憶されているプログラム(ゲームプログラム、システムソフトウェア、またはこれらの組み合わせ)によって、ユーザ画像の検索機能が提供される。以下の説明において、ユーザ画像の検索機能を提供するプログラムを「検索プログラム」という。検索プログラムを実行しているCPU101は、入力手段12、検索手段13、および表示制御手段14の一例である。また、メモリ102は、記憶手段11の一例であり、データベース111およびキーワードデータベース112を記憶している。表示装置4は、表示手段20の一例である。
【0032】
3.動作
図6は、一実施形態に係る情報処理システム1の動作を示すフローチャートである。図6のフローは、例えば、検索プログラムが起動されたことを契機として開始され、検索プログラムの機能により実現される。ステップS100において、CPU101は、検索のためのユーザインターフェースの画像を表示装置4に表示させる。
【0033】
図7は、この例で用いられるユーザインターフェース50を例示する図である。ユーザインターフェース50は、ウインドウ51と、検索窓911と、ボタン913とを有する。ウインドウ51は、データベース111に登録されているユーザ画像の少なくとも一部を表示するための領域である。この例で、ウインドウ51には、所定の規則に従って選択された10個(例えば、データベース111の登録順で上から10個)のユーザ画像が表示されている。情報処理システム1のユーザは、ユーザインターフェース50において検索キーを入力することができる。
【0034】
再び図6を参照する。ステップS101において、CPU101は、検索開始が指示されたか判断する。検索開始は、ボタン913を押すことにより指示される。検索開始が指示されたと判断された場合(S101:YES)、CPU101は、処理をステップS102に移行する。検索開始が指示されていないと判断された場合(S101:NO)、CPU101は、検索開始が指示されるまで待機する。
【0035】
ステップS102において、CPU101は、検索キーが特定キーワードであるか判断する。検索キーが特定キーワードであるか否かは、キーワードデータベース112を参照して判断される。検索キーが特定キーワードであると判断された場合(ステップS102:YES)、CPU101は、処理をステップS103に移行する。検索キーが特定キーワードでないと判断された場合(ステップS102:NO)、CPU101は、処理をステップS105に移行する。
【0036】
図8は、キーワードデータベース112に記録されているデータを例示する図である。キーワードデータベース112は、複数のキーワード群と、各キーワード群に対応する属性項目と、その属性値とを含んでいる。この例で、キーワード群に対応する属性値は、あらかじめ決められた選択肢の中から選択されたものである。すなわち、キーワード群に対応する属性項目は、図1の例ではユーザ名以外の属性項目である。また、属性値は、フラグとして記録されている(図8では理解を容易にするため、属性値を示す文字列が記載されている)。キーワード群は、少なくとも1つのキーワードを含む。この例で、一のキーワード群は、一の事項の類義語により構成される。例えば、図8の最上行のデータは、「男」、「男の子」、「男性」、「オトコ」、「おとこ」、「man」、および「boy」という7つのキーワードを含むキーワード群に、属性項目「性別」およびその属性値として「男」が対応付けられていることを示している。また、図8の上から3行目のデータは、「あか」、「アカ」、「赤」、および「red」という4つのキーワードを含むキーワード群に、属性項目「色」およびその属性値として「赤」が対応付けられていることを示している。また、図8の上から4行目のデータは、「眼鏡」、「めがね」、「メガネ」、および「glasses」という4つのキーワードを含むキーワード群に、属性項目「眼鏡」およびその属性値として識別番号1から31が対応付けられていることを示している。このように、キーワードデータベース112においては、一のキーワード群に対応する一の属性項目に対して、複数の属性値が設定されていてもよい。また、一のキーワード群に対応して複数の属性項目が設定されていてもよい。
【0037】
この例で、CPU101は、検索キーを、キーワード群に含まれるキーワードのそれぞれと対比する。検索キーと一致するキーワードが記録されていた場合、CPU101は、検索キーが特定キーワードであると判断する。検索キーと一致するキーワードが記録されていなかった場合、CPU101は、検索キーが特定キーワードでないと判断する。この例では、検索キーが「男」であった場合、検索キーは特定キーワードであると判断される。あるいは、検索キーが「やまだ」であった場合、検索キーは特定キーワードでないと判断される。
【0038】
再び図6を参照する。ステップS103において、CPU101は、キーワードデータベース112にアクセスし、検索キーと対応する属性項目およびその属性値を特定する。例えば、検索キーが「男」であった場合、属性項目「性別」およびその属性値として「男」が特定される。CPU101は、特定された属性項目およびその属性値を、メモリ102に記憶する。
【0039】
ステップS104において、CPU101は、データベース111にアクセスし、ステップS103において特定された属性項目が特定された属性値を有するデータを検索結果として抽出する。例えば図8の例で検索キーが「男」であった場合、ステップS103において特定された属性項目は「性別」であり、その属性値は「男」である。すなわち、CPU101は、データベース111にアクセスし、属性項目「性別」の属性値が「男」であるデータを、検索結果として抽出する。図1の例では、ユーザ名「やまだ」、「スズキイチロウ」、および「佐藤和男」の3つのデータが抽出される。CPU101は、抽出したデータをメモリ102に記憶する。検索結果は、検索により抽出されたデータであり、ここではメモリ102に記憶されたデータである。
【0040】
ステップS105において、CPU101は、データベース111にアクセスし、属性項目「ユーザ名」の属性値として検索キーを含むデータを検索結果として抽出する。例えば図1の例で検索キーが「男」であった場合、ユーザ名「山男よし子」および「佐藤和男」の2つのデータが抽出される。CPU101は、抽出したデータをメモリ102に記憶する。
【0041】
ステップS106において、CPU101は、検索結果を示す画像を表示装置4に表示させる。
【0042】
図9は、検索結果を示す画像を例示する図である。この例では、検索結果として抽出された4つのデータ「やまだ」、「スズキイチロウ」、「佐藤和男」、および「山男よし子」が、所定の規則により決定された順番(例えば、データベース111における登録順)で表示される。以上で説明したように本実施形態によれば、多様な検索結果がユーザに提供される。なおこの例では、ステップS104における検索結果と、ステップS105における検索結果とは、特に視覚的に区別はされていない。しかし、ステップS104における検索結果と、ステップS105における検索結果とを視覚的に区別できるように表示してもよい。視覚的に区別する方法としては、例えば、異なる背景色を用いたり、一方にマークを付したりする方法がある。
【0043】
4.変形例
本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能である。以下、変形例をいくつか説明する。以下の変形例のうち2つ以上のものが組み合わせて用いられてもよい。
【0044】
キーワードデータベース112においてキーワード群と対応する属性値は、あらかじめ決められた選択肢の中から選択された選択物であるものに限定されない。また、図1は単なる例示であり、データベース111に記録される属性項目はこれに限定されない。例えば、データベース111に記録される属性項目は、ユーザ名を含んでいなくてもよい。別の例で、データベース111に記録される属性項目は、すべて選択物であってもよい。また、データベース111に記録される属性項目は、ユーザ毎に異なっていてもよい。
【0045】
データベース111は、特定のユーザのみによって用いられるもの、すなわち特定のユーザに固有のものに限定されない。特定のデータベースが、複数のユーザにより共有されてもよい。この場合において、ネットワーク上のサーバが、データベースを記憶した記憶手段を有してもよい。
【0046】
属性値が選択物である場合において、その選択は、ユーザにより行われるものに限定されない。システムにより自動的に選択された選択肢が属性値としてデータベース111に記録されていてもよい。
【0047】
属性値が選択物である場合において、属性値は、フラグではなく文字列としてデータベース111およびキーワードデータベース112に記録されていてもよい。
【0048】
キーワードデータベース112は、言語セット毎に設けられてもよい。例えば、情報処理システム1において、4ヶ国語(例:英語、フランス語、ドイツ語、および日本語)が利用可能である場合、キーワードデータベース112は、各言語セットに対応する4つのサブセット、すなわち、英語版のキーワードデータベース112、フランス語版のキーワードデータベース112、ドイツ語版のキーワードデータベース112、および日本語版のキーワードデータベース112を有している。これら4つのサブセットのうち、ユーザが使用する言語に応じたサブセットが用いられる。ユーザが使用する言語は、例えば言語を切り替えるためのボタンを介して入力されるユーザの指示によって切り替えられてもよいし、ユーザを登録するときに指定された言語が用いられてもよい。
【0049】
キーワードデータベース112の構造は、図8で例示したものに限定されない。例えば、キーワードデータベース112は、キーワード群およびそのキーワード群に対応する属性値のみを含み、キーワード群に対応する属性項目(カテゴリ、項目、またはラベル)を含んでいなくてもよい。この場合、ステップS103においては、検索キーと対応する属性値のみが特定され、ステップS104においては、特定された属性値を有するデータが抽出される。例えば図8の例で検索キーが「男」であった場合、ステップS103において特定された属性値は「男」である。CPU101は、データベース111にアクセスし、すべての属性項目に対して属性値が「男」であるデータを検索する。
【0050】
実施形態においては、一のキーワード群について検索の対象となる属性項目が1つである例を説明したが、2つ以上の属性項目が検索の対象となってもよい。すなわち、一の検索キーワードに対して、2つ以上の属性項目にまたがって検索が行われてもよい。この場合、記憶手段11は、データベース111およびキーワードデータベース112とは別のデータベースを記憶している。このデータベースには、特定のキーワードに対して、対応する属性項目と属性値の組が、2つ以上記録されている。例えば、このデータベースには、「おしゃれ」というキーワードに対して、属性項目「髪型」および対応する特定の属性値、並びに属性項目「色」およびその対応する特定の属性値が記録されている。この場合、検索キーが入力されると、CPU101は、入力された検索キーがこのデータベースに含まれているか判断する。入力された検索キーがこのデータベースに含まれていると判断された場合、CPU101は、入力された検索キーに対応する属性項目と属性値との2つ以上の組の条件を満たすデータを抽出する。例えば、「おしゃれ」という検索キーが入力されると、CPU101は、属性値として特定の髪型を有し、かつ特定の色を有するデータを検索結果として抽出する。すなわち、特定の髪型と特定の色の服との組み合わせを有するユーザ画像が検索結果として抽出される。
【0051】
検索において用いられるユーザインターフェースは、図9で例示したものに限定されない。図2または図3で説明したユーザインターフェースなど、図9で例示した以外のユーザインターフェースが用いられてもよい。図3のユーザインターフェースが用いられる場合、キーワードデータベース112で特定される属性項目に加え(または代えて)、このユーザインターフェースで指定される属性項目が検索の対象となる。なお、図3のユーザインターフェースが用いられる場合、キーワードデータベース112は省略されてもよい。また、タッチスクリーン202と表示装置4とで、表示される画面が異なっていてもよい。例えば、タッチスクリーン202に検索窓911、ボタン913、およびソフトウェアキーボードが表示され、表示装置4に検索結果が表示されてもよい。
【0052】
検索プログラムによるフローは、図6で例示したものに限定されない。例えば、検索キーが特定キーワードである場合にはステップS105の処理は行われず、検索キーが特定キーワードでない場合にのみステップS105の処理が行われてもよい。別の例で、ステップS104の処理の前にステップS105の処理を行い、検索キーワードがユーザ名のいずれかと一致した場合には、ステップS104の処理は行われなくてもよい。
【0053】
図1で説明した機能を実現するためのハードウェア構成は、図5で説明したものに限定されない。要求される機能を実現できるものであれば、どのようなハードウェア構成を有する装置が用いられてもよい。また、情報処理システム1は、情報処理装置10およびその周辺機器で構成されるものに限定されない。情報処理システム1は、例えば、情報処理装置10およびサーバを含んでいてもよい。この場合において、図1で説明した複数の機能の、情報処理装置10およびサーバに対する割り当ては、どのように設計されていてもよい。例えば、情報処理装置10が、入力手段12、および表示制御手段14を有し、サーバが、記憶手段11および検索手段13を有していてもよい。また、サーバは単一の装置により構成されるものに限られず、複数の装置を有していてもよい。例えば、データベース111とキーワードデータベース112とが、それぞれ別の装置に記憶されていてもよい。
【0054】
情報処理装置10は、据え置き型のゲーム装置に限定されない。情報処理装置100は、携帯型ゲーム装置、パーソナルコンピュータ、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistants)、タブレット端末など、ゲーム装置以外の情報処理装置であってもよい。また、情報処理装置10において実行されるアプリケーションプログラムは、ゲームアプリケーションに限定されない。文書編集アプリケーション、学習アプリケーション、その他の実用ソフトなど、ゲーム以外の機能を実現させるためのアプリケーションプログラムが情報処理装置10において実行されてもよい。また、実施形態で説明した情報処理装置10の機能の一部を、ネットワーク上のサーバ装置が有していてもよい。この場合、サーバ装置と情報処置装置1とを有する情報処理システムが、実施形態で説明した機能を有する。さらに、実施形態で説明した情報処理装置10の機能の一部は省略されてもよい。
【0055】
情報処理装置10により実行されるアプリケーションプログラムは、記憶媒体により提供されるものに限定されない。アプリケーションプログラムは、インターネット等のネットワークを介したダウンロードにより提供されてもよい。また、情報処理装置10のシステムソフトウェアが、記憶媒体またはダウンロードにより提供されてもよい。
【符号の説明】
【0056】
1…情報処理システム
11…記憶手段
111…データベース
112…キーワードデータベース
12…入力手段
13…検索手段
131…アクセス手段
132…抽出手段
14…表示制御手段
20…表示手段
2…コントローラ
201…CPU
202…タッチスクリーン
203…通信部
3…外部メモリ
4…表示装置
10…情報処理装置
101…CPU
102…メモリ
103…外部メモリIF
104…入出力IF
105…通信部
50…ユーザインターフェース
51…ウインドウ
91…ユーザインターフェース
911…検索窓
912…チェックボックス
913…ボタン
92…ユーザインターフェース
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9