(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1の電荷蓄積ユニットが、前記整流したAC電圧が前記第1の発光素子をターンオンするのに十分になると、前記第1の発光素子に対して前記エネルギーを放電するのを止めて、前記整流したAC電圧によって充電され始めるように更に構成される、請求項1に記載のLED点灯装置。
前記第2の発光素子に並列に連結されて、前記整流したAC電圧が前記第2の発光素子をターンオンするには不十分である場合に、前記第2の発光素子に対してエネルギーを放電し、それにより前記第2の発光素子をターンオンされた状態に保持するように構成された第2の電荷蓄積ユニットを更に備える、請求項1に記載のLED点灯装置。
前記整流したAC電圧と前記第1の駆動ステージとの間に連結されるとともに、光を提供するために、前記整流したAC電圧により駆動される第3の発光素子であって、前記第1の電荷蓄積ユニットが、前記第1の発光素子及び前記第3の発光素子に並列に連結されて、前記整流したAC電圧が前記第1の発光素子及び前記第3の発光素子をターンオンするには不十分である場合に、前記第1の発光素子及び前記第3の発光素子に対してエネルギーを放電し、それにより前記第1の発光素子及び前記第3の発光素子をターンオンされた状態に保持するように構成される、前記第3の発光素子を含む第3の駆動ステージを更に備える、請求項1に記載のLED点灯装置。
前記第1の電荷蓄積ユニットが、前記整流したAC電圧が前記第1の発光素子及び前記第3の発光素子をターンオンするのに十分になると、前記第1の発光素子及び前記第3の発光素子に対して前記エネルギーを放電するのを止めて、前記整流したAC電圧によって充電され始めるように更に構成される、請求項4に記載のLED点灯装置。
前記第1の電流制御器を横断して確立された電圧が第1の電圧を越えない場合の前記整流したAC電圧の上昇期間又は下降期間の間、前記第1の電流制御器が、前記第1の電流が前記第1の電流制御器を横断して確立された前記電圧とともに変化する第1のモードにおいて動作し、
前記第1の電流制御器を横断して確立された前記電圧が前記第1の電圧を越えるが、しかし第2の電圧を越えない場合の前記上昇期間の間、前記第1の電流制御器が、前記第1の電流が前記第1の値に維持される第2のモードにおいて動作し、
前記第1の電流制御器を横断して確立された前記電圧が前記第2の電圧を越える場合の前記上昇期間の間、前記第1の電流制御器が、前記第1の電流制御器がターンオフされる第3のモードで動作する、請求項1に記載のLED点灯装置。
前記第1の電流制御器を横断して確立された前記電圧が前記第2の電圧を越えるが、しかし第3の電圧を越えない場合の前記下降期間の間、前記第1の電流制御器が、前記第1の電流が前記第1の値に維持される前記第2のモードにおいて動作し、前記第3の電圧が前記第2の電圧より大きい、請求項6に記載のLED点灯装置。
前記第2の電流制御器を横断して確立された電圧が第4の電圧を越えない場合の前記整流したAC電圧の上昇期間又は下降期間の間、前記第2の電流制御器が、前記第2の電流が前記第2の電流制御器を横断して確立された前記電圧とともに変化する第1のモードにおいて動作し、
前記第3の電流が前記第2の値を越えない場合の前記上昇期間又は前記下降期間の間、前記第2の電流制御器が、前記第2の電流が前記第2の値に維持される第2のモードにおいて動作し、
前記第3の電流が前記第2の値を越える場合の前記上昇期間又は前記下降期間の間、前記第2の電流制御器が、前記第2の電流制御器がターンオフされる第3のモードで動作する、請求項1に記載のLED点灯装置。
前記第3の電流制御器を横断して確立された電圧が第6の電圧を越えない場合の前記整流したAC電圧の上昇期間又は下降期間の間、前記第3の電流制御器が、前記第4の電流が前記第3の電流制御器を横断して確立された前記電圧とともに変化する第1のモードにおいて動作し、
前記第3の電流制御器を横断して確立された前記電圧が第6の電圧を越える場合の前記上昇期間又は前記下降期間の間、前記第3の電流制御器が、前記第4の電流が前記第3の値に維持される第2のモードにおいて動作する、請求項1に記載のLED点灯装置。
前記第1の経路制御器が、ダイオード、ダイオード接続電界効果トランジスタ(FET)、又はダイオード接続バイポーラ接合トランジスタ(BJT)を含む、請求項1に記載のLED点灯装置。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1〜
図4は、本発明の実施例によるLED点灯装置101〜104の図である。LED点灯装置101〜104のそれぞれは、電源回路110、及び(N+1)個の駆動ステージST
1〜ST
N+1を含む。電源回路110は、(N+1)個の駆動ステージを駆動するために、正と負の期間を有するAC電圧VSを受け取り、ブリッジ整流器112を使用して負の期間におけるAC電圧VSの出力を変換し、それにより値が時間とともに周期的に変化する整流したAC電圧V
ACを提供するように構成される。別の実施例において、電源回路110は、あらゆるAC電圧VSを受け取り、AC−ACコンバータを使用して電圧変換を行い、そしてブリッジ整流器112を使用して変換されたAC電圧VSを整流し、それにより値が時間とともに周期的に変化する整流したAC電圧V
ACを提供し得る。電源回路110の構成は、本発明の範囲を限定しない。
【0009】
LED点灯装置101〜103において、1番目からN番目の駆動ステージST
1〜ST
Nのそれぞれは、複数の発光素子、経路制御器、第1の種類の電流制御器、第2の種類の電流制御器、及びM個の電荷蓄積ユニットCH
1〜CH
Mを含み、ここで、Nは1より大きい正の整数であり、Mは2Nより小さいか又は2Nに等しい正の整数である。(N+1)番目の駆動ステージST
N+1は、第3の種類の電流制御器を含む。
【0010】
LED点灯装置104において、1番目の駆動ステージST
1は、複数の発光素子を含み、一方、2番目からN番目の駆動ステージST
2〜ST
Nのそれぞれは、複数の発光素子、経路制御器、第1の種類の電流制御器、第2の種類の電流制御器、及びM個の電荷蓄積ユニットCH
1〜CH
Mを含み、ここで、Nは1より大きい正の整数であり、Mは2Nより小さいか又は2Nに等しい正の整数である。(N+1)番目の駆動ステージST
N+1は、第3の種類の電流制御器を含む。
【0011】
各第1の種類の電流制御器は、調整可能な電流源、及び電流検出及び制御ユニットを含む。各第2の種類の電流制御器は、調整可能な電流源、及び電圧検出及び制御ユニットを含む。第3の種類の電流制御器は、調整可能な電流源、及び検出及び制御ユニットを含む。
【0012】
実例となる目的のために、下記の記号が、明細書及び図面の至る所で、LED点灯装置101〜104における各素子を表すために使用される。A
1〜A
N及びB
1〜B
Nは、それぞれ、対応する駆動ステージST
1〜ST
Nにおける発光素子を表す。D
1〜D
Nは、それぞれ、対応する駆動ステージST
1〜ST
Nにおける経路制御器を表す。CCA
1〜CCA
Nは、それぞれ、対応する駆動ステージST
1〜ST
Nにおける第1の種類の電流制御器を表す。CCB
1〜CCB
Nは、それぞれ、対応する駆動ステージST
1〜ST
Nにおける第2の種類の電流制御器を表す。CC
N+1は、(N+1)番目の駆動ステージST
N+1における第3の種類の電流制御器を表す。ISA
1〜ISA
Nは、それぞれ、対応する第1の種類の電流制御器CCA
1〜CCA
Nにおける調整可能な電流源を表す。ISB
1〜ISB
Nは、それぞれ、対応する第2の種類の電流制御器CCB
1〜CCB
Nにおける調整可能な電流源を表す。IS
N+1は、第3の種類の電流制御器CC
N+1における調整可能な電流源を表す。UNA
1〜UNA
Nは、それぞれ、対応する第1の種類の電流制御器CCA
1〜CCA
Nにおける電流検出及び制御ユニットを表す。UNB
1〜UNB
Nは、それぞれ、対応する第2の種類の電流制御器CCB
1〜CCB
Nにおける電圧検出及び制御ユニットを表す。UN
N+1は、(N+1)番目の駆動ステージST
N+1における検出及び制御ユニットを表す。
【0013】
実例となる目的のために、下記の記号が、明細書及び図面の至る所で、LED点灯装置101〜104における関連した電流/電圧を表すために使用される。V
IN1〜V
INNは、それぞれ、1番目からN番目の駆動ステージST
1〜ST
Nを横断して確立された電圧を表す。V
AK1〜V
AKNは、それぞれ、対応する第1の種類の電流制御器CCA
1〜CCA
Nを横断して確立された電圧を表す。V
BK1〜V
BKNは、それぞれ、対応する第2の種類の電流制御器CCB
1〜CCB
Nを横断して確立された電圧を表す。V
CKは、第3の種類の電流制御器CC
N+1を横断して確立された電圧を表す。I
AK1〜I
AKNは、それぞれ、対応する第1の種類の電流制御器CCA
1〜CCA
Nを通って流れる電流を表す。I
BK1〜I
BKNは、それぞれ、対応する第2の種類の電流制御器CCB
1〜CCB
Nを通って流れる電流を表す。I
A1〜I
ANは、それぞれ、対応する発光素子A
1〜A
Nを通って流れる電流を表す。I
B1〜I
BNは、それぞれ、対応する発光素子B
1〜B
Nを通って流れる電流を表す。I
D1〜I
DNは、それぞれ、対応する経路制御器D
1〜D
Nを通って流れる電流を表す。I
SUM1〜I
SUMNは、それぞれ、対応する駆動ステージST
1〜ST
Nを通って流れる電流を表す。LED点灯装置101〜104の全体の電流は、I
SUM(N+1)によって表され得る。
【0014】
LED点灯装置101〜103の1番目からN番目の駆動ステージST
1〜ST
Nにおいて、それぞれ対応する発光素子A
1〜A
N及び対応する調整可能な電流源ISA
1〜ISA
Nに直列に連結される電流検出及び制御ユニットUNA
1〜UNA
Nは、それぞれ、電流I
AK1〜I
AKNに従って調整可能な電流源ISA
1〜ISA
Nの値を制御(regulate:調整)するように構成される。それぞれ対応する発光素子B
1〜B
Nに直列に、そして対応する調整可能な電流源ISB
1〜ISB
Nに並列に連結される電圧検出及び制御ユニットUNB
1〜UNB
Nは、それぞれ、電圧V
BK1〜V
BKNに従って調整可能な電流源ISB
1〜ISB
Nの値を制御するように構成される。
【0015】
LED点灯装置104の2番目からN番目の駆動ステージST
2〜ST
Nにおいて、それぞれ対応する発光素子A
2〜A
N及び対応する調整可能な電流源ISA
2〜ISA
Nに直列に連結される電流検出及び制御ユニットUNA
2〜UNA
Nは、それぞれ、電流I
AK2〜I
AKNに従って調整可能な電流源ISA
2〜ISA
Nの値を制御するように構成される。それぞれ対応する発光素子B
2〜B
Nに直列に、そして対応する調整可能な電流源ISB
2〜ISB
Nに並列に連結される電圧検出及び制御ユニットUNB
2〜UNB
Nは、それぞれ、電圧V
BK2〜V
BKNに従って調整可能な電流源ISB
2〜ISB
Nの値を制御するように構成される。
【0016】
LED点灯装置101〜104の(N+1)番目の駆動ステージST
N+1において、調整可能な電流源IS
N+1は、1番目からN番目の駆動ステージST
1〜ST
Nに直列に連結される。第1の構成において、第3の種類の電流制御器CC
N+1の検出及び制御ユニットUN
N+1は、調整可能な電流源IS
N+1に直列に連結され得るとともに、電流I
SUMNに従って調整可能な電流源IS
N+1の値を制御するように構成される。第2の構成において、第3の種類の電流制御器CC
N+1の検出及び制御ユニットUN
N+1は、調整可能な電流源IS
N+1に並列に連結され得るとともに、電圧V
CKに従って調整可能な電流源IS
N+1の値を制御するように構成される。
図1〜
図4は、第1の構成を採用する実施例を描写するが、しかし、本発明の範囲を限定しない。
【0017】
本発明の実施例において、発光素子A
1〜A
N及びB
1〜B
Nのそれぞれは、単一のLED又は直列に連結された複数のLEDを採用し得る。
図1〜
図4は、単一接合LED(single-junction LED)、多重接合高電圧(HV)LED(multi-junction high-voltage (HV) LED)、又は様々な種類のLEDのあらゆる組み合わせを含み得る複数のLEDを使用する実施例を描写する。しかしながら、発光素子A
1〜A
N及びB
1〜B
Nの種類及び構成は、本発明の範囲を限定しない。特定の駆動ステージにおいて、対応する電流制御器をターンオンするためのドロップアウト電圧(drop-out voltage)V
DROPは、対応する発光素子をターンオンするためのカットイン電圧(cut-in voltage)V
CUTより小さい。特定の発光素子を横断して確立された電圧が発光素子のカットイン電圧V
CUTを越える場合に、特定の発光素子は、伝導するオン状態に置かれ得る。特定の発光素子を横断して確立された電圧が発光素子のカットイン電圧V
CUTを越えない場合に、特定の発光素子は、伝導しないオフ状態に置かれ得る。カットイン電圧V
CUTの値は、対応する発光素子におけるLEDの数又は種類に関連しているとともに、異なるアプリケーションにおいては変化し得る。
【0018】
本発明の実施例において、M個の電荷蓄積ユニットCH
1〜CH
Mのそれぞれは、キャパシタ、又は同様の機能を提供する1つ若しくは複数の素子を採用し得る。しかしながら、電荷蓄積ユニットCH
1〜CH
Mの種類及び構成は、本発明の範囲を限定しない。
【0019】
本発明の実施例において、経路制御器D
1〜D
Nのそれぞれは、ダイオード、ダイオード接続電界効果トランジスタ(FET)、ダイオード接続バイポーラ接合トランジスタ(BJT)、若しくは同様の機能を有する他の素子、又は、同様の機能を提供する1つ若しくは複数の素子を採用し得る。しかしながら、経路制御器D
1〜D
Nの種類及び構成は、本発明の範囲を限定しない。特定の経路制御器を横断して確立された電圧が経路制御器のターンオン電圧(turn-on voltage)を越える場合に、特定の経路制御器は、順方向にバイアスされるとともに、短絡素子(short-circuited device)として機能し、特定の経路制御器を横断して確立された電圧が経路制御器のターンオン電圧を越えない場合に、特定の経路制御器は、逆方向にバイアスされるとともに、開放素子(open-circuited device)として機能する。
【0020】
図5〜
図8は、本発明の実施例によるLED点灯装置101〜103における1番目からN番目の駆動ステージST
1〜ST
Nの動作を例示する図である。LED点灯装置101〜103における駆動ステージST
1は、実例となる目的のために使用され、ここで、
図5は、第1の種類の電流制御器CCA
1の電流−電圧曲線(I−V曲線)を例示し、
図6は、第2の種類の電流制御器CCB
1のI−V曲線を例示し、
図7は、動作の異なる段階の間の1番目の駆動ステージST
1の等価回路を例示し、
図8は、1番目の駆動ステージST
1のI−V曲線を例示し、
図9は、LED点灯装置101〜104の(N+1)番目の駆動ステージST
N+1における電流制御器CC
N+1の動作を例示する図である。V
DROPA、V
DROPB、及びV
DROPCは、第1の種類の電流制御器CCA
1、第2の種類の電流制御器CCB
1、及び第3の種類の電流制御器CC
N+1をそれぞれターンオンするためのドロップアウト電圧を表す。V
OFFA、V
OFFB、及びV
ONBはしきい値電圧を表し、第1の種類の電流制御器CCA
1又は第2の種類の電流制御器CCB
1は、当該しきい値電圧に基づいて動作モードを切り替える。I
SETA1、I
SETB1、及びI
SETCは、それぞれ、第1の種類の電流制御器CCA
1、第2の種類の電流制御器CCB
1、及び第3の種類の電流制御器CC
N+1の電流設定値を表す固定値である。矢印Rは、電圧V
AK1、電圧V
BK1、又は電圧V
CKの上昇期間を示す。矢印Fは、電圧V
AK1、電圧V
BK1、又は電圧V
CKの下降期間を示す。
【0021】
図5において、0<V
AK1<V
DROPAである場合の電圧V
AK1の上昇期間及び下降期間の間、第1の種類の電流制御器CCA
1は、完全にターンオンされず、そして電流I
AK1が電圧V
AK1とともに特定の方法で変化するリニアモードにおいて電圧制御型(voltage-controlled)素子として動作する。例えば、もし第1の種類の電流制御器CCA
1が金属酸化膜半導体(MOS)トランジスタを用いて実施されるならば、電流I
AK1と電圧V
AK1との間の関係は、リニア領域で動作しているときのMOSトランジスタのI−V特性に対応し得る。
【0022】
V
AK1>V
DROPAである場合の電圧V
AK1の上昇期間及び下降期間の間、電流I
AK1はI
SETA1に到達し、そして第1の種類の電流制御器CCA
1は、定電流モードに切り替わり、電流制限器として機能する。電流検出及び制御ユニットUNA
1は、電流I
AK1をI
SETA1にクランプするように構成される。例えば、電流I
D1の増加に応答して、電流検出及び制御ユニットUNA
1は、その結果、調整可能な電流源ISA
1の値を減少させ得る。同様に、電流I
D1の減少に応答して、電流検出及び制御ユニットUNA
1は、その結果、調整可能な電流源ISA
1の値を増加させ得る。したがって、1番目の駆動ステージST
1を通って流れる電流I
AK1(=I
D1+ISA
1)は、電圧V
AK1とともに変化する代りに、固定値I
SETA1に維持され得る。
【0023】
電流I
D1がI
SETA1に到達する前の電圧V
AK1の上昇期間の間、電流検出及び制御ユニットUNA
1は、調整可能な電流源ISA
1をターンオンするとともに、第1の種類の電流制御器CCA
1は、電流I
AK1(=I
SETA1+I
D1)がI
SETA1の固定値でクランプされる定電流モードにおいて、電流制限器として機能する。電流I
D1がI
SETA1に到達する場合に、電流検出及び制御ユニットUNA
1は、調整可能な電流源ISA
1をターンオフするとともに、第1の種類の電流制御器CCA
1は、電流I
AK1が電流I
D1とともに増加するカットオフモードに切り替わる。
【0024】
電流I
D1がI
SETA1に減少する前の電圧V
AK1の下降期間の間、電流検出及び制御ユニットUNA
1は、調整可能な電流源ISA
1をターンオフするとともに、第1の種類の電流制御器CCA
1は、電流I
AK1が電流I
D1とともに減少するカットオフモードにおいて動作する。電流I
D1がI
SETA1に減少する場合に、電流検出及び制御ユニットUNA
1は、調整可能な電流源ISA
1をターンオンするとともに、第1の種類の電流制御器CCA
1は、電流I
AK1がI
SETA1の固定値でクランプされる定電流モードにおいて、電流制限器として機能する。
【0025】
図6において、0<V
BK1<V
DROPBである場合の電圧V
BK1の上昇期間及び下降期間の間、第2の種類の電流制御器CCB
1は、完全にターンオンされず、そして電流I
BK1が電圧V
BK1とともに特定の方法で変化するリニアモードにおいて電圧制御型素子として動作する。例えば、もし第2の種類の電流制御器CCB
1がMOSトランジスタを用いて実施されるならば、電流I
BK1と電圧V
BK1との間の関係は、リニア領域で動作しているときのMOSトランジスタのI−V特性に対応し得る。
【0026】
V
BK1>V
DROPBである場合の電圧V
BK1の上昇期間の間、電流I
BK1はI
SETB1に到達し、そして第2の種類の電流制御器CCB
1は、定電流モードに切り替わり、電流制限器として機能する。電圧検出及び制御ユニットUNB
1は、電流I
BK1をI
SETB1にクランプするように構成される。
【0027】
V
BK1>V
OFFBである場合の電圧V
BK1の上昇期間の間、電圧検出及び制御ユニットUNB
1は、調整可能な電流源ISB
1をターンオフするように構成されるとともに、第2の種類の電流制御器CCB
1は、カットオフモードに切り替わる。言い換えれば、第2の種類の電流制御器CCB
1は、開放素子として機能する。V
BK1<V
ONBである場合の電圧V
BK1の下降期間の間、電圧検出及び制御ユニットUNB
1は、調整可能な電流源ISB
1をターンオンするように構成されるとともに、第2の種類の電流制御器CCB
1は、定電流モードに切り替わり、電流制限器として機能し、それにより電流I
BK1をI
SETB1にクランプする。しきい値電圧V
ONBは、しきい値電圧V
OFFBに等しいか、又はしきい値電圧V
OFFBより大きい。実施例において、電圧V
BK1における変動に起因して第2の種類の電流制御器CCB
1が動作モードを頻繁に切り替えること防止するために、ゼロでないヒステリシス幅(V
ONB−V
OFFB)が提供され得る。
【0028】
図7において、1番目の駆動ステージST
1がV1<V
IN1<V2である第1の段階において動作する場合に、
図7の左側において描写されるように、発光素子A
1は発光素子B
1に並列に連結される。1番目の駆動ステージST
1がV
IN1>V3である第2の段階において動作する場合に、
図7の右側において描写されるように、発光素子A
1は発光素子B
1に直列に連結される。
【0029】
図8において、電圧V
IN1が低い場合の上昇期間の間、発光素子A
1、発光素子B
1、及び経路制御器D
1は、オフである状態を維持する。電圧V
IN1が、発光素子A
1をターンオンするためのカットイン電圧及び第1の種類の電流制御器CCA
1をターンオンするためのカットイン電圧の和であるターンオン電圧V
A1に到達する上昇期間の間、第1の種類の電流制御器CCA
1及び発光素子A
1はターンオンされ、電流I
A1が、I
SETA1に到達するまで電圧V
IN1とともに徐々に増加することを可能にし、電圧V
IN1が、発光素子B
1をターンオンするためのカットイン電圧及び第2の種類の電流制御器CCB
1をターンオンするためのカットイン電圧の和であるターンオン電圧V
B1に到達する上昇期間の間、第2の種類の電流制御器CCB
1及び発光素子B
1はターンオンされ、電流I
B1が、I
SETB1に到達するまで電圧V
IN1とともに徐々に増加することを可能にする。経路制御器D
1がまだオフである状態で、電流I
SUM1は、電流I
A1と電流I
B1の和に等しく、電流I
A1は第1の種類の電流制御器CCA
1によって制御され、電流I
B1は第2の種類の電流制御器CCB
1によって制御される。ターンオン電圧V
A1の値は、ターンオン電圧V
B1の値に等しくなり得るか、又はターンオン電圧V
B1の値と異なり得る。言い換えれば、電流I
SUM1は、ターンオン電圧V
A1とターンオン電圧V
B1のうちでより小さい方に等しい電圧V1において増加し始める。
【0030】
電圧V
IN1がV2に到達しV
BK1=V
OFFBである場合の上昇期間の間、第2の種類の電流制御器CCB
1は、電流I
B1が経路制御器D
1の方へ導かれ、それにより経路制御器D
1をターンオンするカットオフモードに切り替わる。電流I
SUM1は、電流I
B1及び電流I
A1に等しく、電流I
A1と電流I
B1の両方は、第1の種類の電流制御器CCA
1によって制御される。電流I
B1が経路制御器D
1を通って流れるので、電流I
D1は、電圧V
IN1とともに徐々に増加する。それに応じて、第1の種類の電流制御器CCA
1は、その結果、全体の電流I
AK1がそれでも固定値I
SETA1に維持されるように、調整可能な電流源ISA
1の値を減少させる。電流源ISA
1の値がV
IN1=V3においてゼロに減少する場合に、第1の種類の電流制御器CCA
1は、カットオフモードに切り替わる。電流I
SUM1は、次に、後段の駆動ステージにより制御される。
【0031】
図9において、0<V
CK<V
DROPCである場合の電圧V
CKの上昇期間及び下降期間の間、第3の種類の電流制御器CC
N+1は、完全にターンオンされず、そして電流I
CKが電圧V
CKとともに特定の方法で変化するリニアモードにおいて電圧制御型素子として動作する。例えば、もし第3種類の電流制御器CC
N+1がMOSトランジスタを用いて実施されるならば、電流I
CKと電圧V
CKとの間の関係は、リニア領域で動作しているときのMOSトランジスタのI−V特性に対応し得る。V
CK>V
DROPCである場合の電圧V
CKの上昇期間及び下降期間の間、電流I
CKはI
SETCに到達し、そして第3の種類の電流制御器CC
N+1は、定電流モードに切り替わり、電流制限器として機能する。
【0032】
同様に、LED点灯装置104における2番目からN番目の駆動ステージST
2〜ST
Nの動作は、
図5〜
図8において同様に例示されることができ、一方、LED点灯装置104の(N+1)番目の駆動ステージST
N+1における電流制御器CC
N+1の動作は、
図9において同様に例示されることができる。
【0033】
本発明において、電荷蓄積ユニットCH
1〜CH
Mは、それぞれ、発光素子A
1〜A
N及びB
1〜B
Nのうちの1つ又は複数の発光素子に並列に連結され得る。電荷蓄積ユニットCH
1〜CH
Mは、LED点灯装置101〜104のフリッカを減少させることができ、ここで、Mは2Nより小さいか又は2Nに等しい。
【0034】
M=2Nである場合の実施例において、発光素子A
1〜A
N及びB
1〜B
Nのそれぞれは、対応する電荷蓄積ユニットに並列に連結される。実例となる目的のために、
図1は、LED点灯装置101が電荷蓄積ユニットCH
1〜CH
4に並列にそれぞれ連結される4個の発光素子A
1〜A
2及びB
1〜B
2を含む、N=2及びM=4の上記の実施例を描写する。しかしながら、電荷蓄積ユニットの数及び構成は、本発明の範囲を限定しない。
【0035】
M<2Nである場合の実施例において、発光素子B
1〜B
Nのそれぞれは、対応する電荷蓄積ユニットに並列に連結される。実例となる目的のために、
図2は、LED点灯装置102が4個の発光素子A
1〜A
2及びB
1〜B
2を含み、そのうちの発光素子B
1〜B
2が、電荷蓄積ユニットCH
1〜CH
2に並列にそれぞれ連結される、N=2及びM=2の上記の実施例を描写する。しかしながら、電荷蓄積ユニットの数及び構成は、本発明の範囲を限定しない。
【0036】
M<2Nである場合の実施例において、M個の電荷蓄積ユニットCH
1〜CH
Mは、発光素子A
1〜A
N及びB
1〜B
Nのうちで最も長いターンオン時間を有する発光素子に並列に連結され得る。実例となる目的のために、
図3は、LED点灯装置103が4個の発光素子A
1〜A
2及びB
1〜B
2を含み、そのうちの発光素子A
1及びB
1が、電荷蓄積ユニットCH
1〜CH
2に並列にそれぞれ連結される、N=2及びM=2の上記の実施例を描写する。しかしながら、電荷蓄積ユニットの数及び構成は、本発明の範囲を限定しない。
【0037】
M=1<2Nである場合の実施例において、電荷蓄積ユニットCH
1は、発光素子A
1〜A
N及びB
1〜B
Nのうちで最も長いターンオン時間を有する複数の発光素子に並列に連結され得る。実例となる目的のために、
図4は、LED点灯装置104が3個の発光素子A
2及びB
1〜B
2を含み、そのうちの発光素子B
1〜B
2が、電荷蓄積ユニットCH
1に並列に連結される、N=2及びM=1の上記の実施例を描写する。しかしながら、電荷蓄積ユニットの数及び構成は、本発明の範囲を限定しない。
【0038】
図10は、LED点灯装置101〜104における発光素子の電流−時間特性を例示する図である。
図10の中央部の図は、第1の構成を採用する発光素子の電流−時間特性を表し、
図10の下部の図は、第2の構成を採用する発光素子の電流−時間特性を表す。
図10において、I
LEDは、第1の構成を採用する発光素子を通って流れる電流を表し、I
LED’は、第2の構成を採用する発光素子を通って流れる電流を表す。LED点灯装置101における発光素子A1、A2、B1、若しくはB2、LED点灯装置102における発光素子B1若しくはB2、LED点灯装置103における発光素子A1若しくはB1、又はLED点灯装置104における発光素子B1若しくはB2のような、第1の構成を採用する発光素子は、対応する電荷蓄積ユニットに並列に連結される。LED点灯装置102における発光素子A1若しくはA2、LED点灯装置103における発光素子A2若しくはB2、又はLED点灯装置104における発光素子A2のような、第2の構成を採用する発光素子は、少しも電荷蓄積ユニットに並列に連結されない。
【0039】
整流したAC電圧V
ACが発光素子をターンオンするために十分に大きくなる前の上昇期間の間、第2の構成を採用する発光素子は、オフ状態に留まり、一方、第1の構成を採用する発光素子は、対応する電荷蓄積ユニットから放電されたエネルギーによってオン状態に維持され得る。対応する経路制御器は、対応する電荷蓄積ユニットに保存されるエネルギーが対応する電流制御器を通って放電されることを防止するように配置される。
【0040】
整流したAC電圧V
ACが十分に大きくなる場合の上昇期間又は下降期間の間、第1の構成を採用する発光素子又は第2の構成を採用する発光素子は、このとき対応する電荷蓄積ユニットを充電している整流したAC電圧V
ACによってオン状態に維持され得る。
【0041】
整流したAC電圧V
ACが発光素子をターンオンするためにもはや十分に大きくなくなったあとの下降期間の間、第2の構成を採用する発光素子は、オフ状態に留まり、一方、第1の構成を採用する発光素子は、それでも、対応する電荷蓄積ユニットから放電されたエネルギーによってオン状態に維持され得る。対応する経路制御器は、対応する電荷蓄積ユニットに保存されるエネルギーが対応する電流制御器を通って放電されることを防止するように配置される。
【0042】
図10において描写されるように、電荷蓄積ユニットの導入は、第1の構成を採用する発光素子が、第2の構成を採用する発光素子より長いターンオン時間を有することを可能にする。
【0043】
図11は、4つの発光素子A
1〜A
2及びB
1〜B
2(N=2及びM=2)のうちの2つが、それぞれの電荷蓄積ユニットCH
1〜CH
2に並列に連結されるか、又は1つの共用の電荷蓄積ユニットCH
1に並列に連結される場合のLED点灯装置103の全体の動作を例示する図である。
図12は、電荷蓄積ユニットが採用されない場合のLED点灯装置103の全体の動作を例示する図である。E
1〜E
3は、考慮中のLED点灯装置103の全体の光度/光束(intensity/flux)を表す。
図12は、
図1〜
図4で描写される考慮中の電荷蓄積ユニットを用いてフリッカがどの程度改善されることができるかを例示するために、
図11との比較として使用されるが、
図12は、決して本発明の意図した動作ではない、ということに留意すべきである。
【0044】
電圧V
AK1〜V
AK2及びV
BK1〜V
BK2が、値が時間に伴って周期的に変化する整流したAC電圧V
ACと関連しているので、t0〜t7の駆動周期が説明のために使用され、ここで、t0〜t3の間の期間は、整流したAC電圧V
ACの上昇期間に属し、t4〜t7の間の期間は、整流したAC電圧V
ACの下降期間に属する。下記のテーブル1は、
図11において描写される構成に従った発光素子A
1〜A
2及びB
1〜B
2の動作モードを表にする。下記のテーブル2は、
図12において描写される構成に従った発光素子A
1〜A
2及びB
1〜B
2の動作モードを表にする。
【0047】
図12及びテーブル2では、上昇期間の始まりにおいて、及び下降期間の終りにおいて、整流したAC電圧V
ACは、発光素子A
1〜A
2及びB
1〜B
2をターンオンするには不十分である。考慮中の電荷蓄積ユニットなしでは、発光素子A
1〜A
2及びB
1〜B
2は、t0〜t1の間、及びt6〜t7の間、オフ状態に留まる。t1〜t6の間では、整流したAC電圧V
ACが増加又は減少するので、発光素子A
1〜A
2及びB
1〜B
2は、順次にターンオンされるとともに、1番目の駆動ステージST
1及び2番目の駆動ステージST
2は、
図7の左側において描写されるように、2つのターンオンされた発光素子が並列に連結される(テーブル1及びテーブル2において“P”によって示される)第1の段階において、又は
図7の右側において描写されるように、2つのターンオンされた発光素子が直列に連結される(テーブル1及びテーブル2において“S”によって示される)第2の段階において、動作し得る。より具体的には、LED点灯装置103の全体の光度/光束は、段階的に変化し、そして全ての発光素子A
1〜A
2及びB
1〜B
2が直列構成においてオン状態で動作する場合に、t3〜t4の間でE3に到達する。
【0048】
図11及びテーブル1では、上昇期間の始まりにおいて、及び下降期間の終りにおいて、整流したAC電圧V
ACは、発光素子A
1〜A
2及びB
1〜B
2をターンオンするには不十分である。考慮中の電荷蓄積ユニットによって、発光素子A
1及びB
1は、整流したAC電圧V
ACに関係なく、t0〜t7の間の全体の駆動期間の間、オン状態に保持され得る。より具体的には、整流したAC電圧V
ACがまだ小さい場合に、考慮中のLED点灯装置103の全体の光度/光束は、t0〜t1の間、及びt6〜t7の間、E1に維持され得る。
【0049】
当業者に良く知られているように、LEDフリッカは、振幅、平均レベル、周期的な周波数、形状、及び/又はデューティサイクルにおける変化によって特徴付けられる波形のせいで周期的である。下記の式で表されるように、フリッカ率(Percent Flicker)及びフリッカインデックス(Flicker Index)は、フリッカを定量化するために歴史的に使用される評価指標である。
【0052】
式(1)において、MAXは、LED点灯装置101〜104の最大の光度/光束を表し、一方MINは、LED点灯装置101〜104の最小の光度/光束を表す。式(2)において、AREA1は、LED点灯装置101〜104の光度/光束がその平均値を越えている場合の駆動周期の持続時間内の光度/光束の総和を表し、一方AREA2は、LED点灯装置101〜104の光度/光束がその平均値より低い場合の駆動周期の持続時間内の光度/光束の総和を表す。
【0053】
図11において示すように、電荷蓄積ユニットの導入は、式(1)におけるMIN、及び式(2)におけるAREA2を増大させることができ、それによりLED点灯装置101〜104のフリッカ率及びフリッカインデックスを下げることができる。
【0054】
図13〜
図16は、本発明の他の実施例によるLED点灯装置105〜108の図である。
図1〜
図4で描写されたLED点灯装置101〜104と同様に、LED点灯装置105〜108のそれぞれは、同様に、電源回路110、及び(N+1)個の駆動ステージST
1〜ST
N+1(Nは正の整数である。)を含む。しかしながら、LED点灯装置105〜107は、1番目からN番目の駆動ステージST
1〜ST
Nのそれぞれが、複数の発光素子、経路制御器、及び2つの第1の種類の電流制御器を含むという点で、LED点灯装置101〜103と異なる。LED点灯装置108は、2番目からN番目の駆動ステージST
2〜ST
Nのそれぞれが、複数の発光素子、経路制御器、及び2つの第1の種類の電流制御器を含むという点で、LED点灯装置104と異なる。
【0055】
LED点灯装置105〜108における各第1の種類の電流制御器は、調整可能な電流源と、電流検出及び制御ユニットとを含み、そのI−V曲線は、同様に、
図5において示され得る。CCA
1〜CCA
Nにより表された第1の種類の電流制御器において、それぞれ対応する発光素子A
1〜A
N、及び対応する調整可能な電流源ISA
1〜ISA
Nに直列に連結される電流検出及び制御ユニットUNA
1〜UNA
Nは、それぞれ、電流I
AK1〜I
AKNに従って調整可能な電流源ISA
1〜ISA
Nの値を制御するように構成される。CCA
1’〜CCA
N’により表された第1の種類の電流制御器において、それぞれ対応する発光素子B
1〜B
N、及び対応する調整可能な電流源ISA
1’〜ISA
N’に直列に連結される電流検出及び制御ユニットUNA
1’〜UNA
N’は、それぞれ、電流I
AK1’〜I
AKN’に従って調整可能な電流源ISA
1’〜ISA
N’の値を制御するように構成される。
【0056】
上記のマルチステージの駆動スキームによって、本発明は、複数の電流制御ユニットを使用して、複数の発光素子を柔軟にターンオンすることができる。上記の電荷蓄積ユニットによって、本発明は、LED点灯装置の光度変化を減少させることができる。したがって、本発明は、効率的な動作電圧範囲、信頼性、及びフリッカ現象を改善することが可能であるLED点灯装置を提供することができる。
【0057】
当業者は、本発明の教示を保持しながら装置及び方法の多数の修正及び変更が実行され得るということに容易に気付くことになる。したがって、上記の開示は、添付された特許請求の範囲の境界及び範囲によってのみ限定されると解釈されるべきである。