特許第6063517号(P6063517)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6063517
(24)【登録日】2016年12月22日
(45)【発行日】2017年1月18日
(54)【発明の名称】発光装置
(51)【国際特許分類】
   F21V 29/76 20150101AFI20170106BHJP
   F21S 2/00 20160101ALI20170106BHJP
   F21V 29/80 20150101ALI20170106BHJP
   F21V 3/02 20060101ALI20170106BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20170106BHJP
【FI】
   F21V29/76
   F21S2/00 231
   F21V29/80
   F21V3/02 400
   F21Y115:10
【請求項の数】12
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2015-103647(P2015-103647)
(22)【出願日】2015年5月21日
(62)【分割の表示】特願2013-212102(P2013-212102)の分割
【原出願日】2009年9月25日
(65)【公開番号】特開2015-165511(P2015-165511A)
(43)【公開日】2015年9月17日
【審査請求日】2015年5月29日
(31)【優先権主張番号】10-2008-0095451
(32)【優先日】2008年9月29日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】513276101
【氏名又は名称】エルジー イノテック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100129713
【弁理士】
【氏名又は名称】重森 一輝
(74)【代理人】
【識別番号】100143823
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 英彦
(74)【代理人】
【識別番号】100146318
【弁理士】
【氏名又は名称】岩瀬 吉和
(72)【発明者】
【氏名】ソン,ウォンジン
【審査官】 松本 泰典
(56)【参考文献】
【文献】 登録実用新案第3143315(JP,U)
【文献】 登録実用新案第3134432(JP,U)
【文献】 特開2007−193960(JP,A)
【文献】 特開2007−115595(JP,A)
【文献】 中国実用新案第201059519(CN,Y)
【文献】 中国実用新案第201078687(CN,Y)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21V 29/76
F21S 2/00
F21V 3/02
F21V 29/80
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
カバーと、
前記カバーの内部に配置されている発光モジュールと、
前記カバーの内部に配置されている放熱パッドと、を有し、
前記カバーは、
左側内周面から突出して設けられる第1支持台と、
右側内周面から突出して設けられる第2支持台と、
上側内周面から突出して設けられる放熱ピンと、を有し、
前記発光モジュールは、
基板と、
前記基板の下面に配置されている発光ダイオードと、を有し、
前記放熱パッドは、前記カバーの前記上側内周面と接し、
前記発光モジュール及び前記放熱パッドは、結合され、
前記発光モジュール及び前記放熱パッドは、前記第1支持台及び前記第2支持台によって支持され、
前記第1支持台及び前記第2支持台並びに前記放熱ピンは、同一物質からなり、
前記第1支持台は、前記発光モジュールに向かって突出し、
前記第2支持台は、前記発光モジュールに向かって突出し、
前記放熱ピンは、前記第1支持台と前記第2支持台の間に配置され、
前記放熱ピンは、前記放熱パッドと隣接して配置され、
前記基板と直交する方向において、前記放熱ピン及び前記発光ダイオードが重畳することを特徴とする発光装置。
【請求項2】
前記放熱パッドは、少なくとも2つ設けられていることを特徴とする請求項1に記載の発光装置。
【請求項3】
少なくとも2つの前記放熱パッドは、いずれも前記カバーの前記上側内周面と接することを特徴とする請求項2に記載の発光装置。
【請求項4】
前記カバーは、少なくとも一部が透光性であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の発光装置。
【請求項5】
前記カバーと対応するガイド部を有するキャップ部をさらに含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の発光装置。
【請求項6】
前記キャップ部は、外周面に前記ガイド部を含み、
前記ガイド部は、前記カバーの外周面と接することを特徴とする請求項5に記載の発光装置。
【請求項7】
前記カバーは、チューブ形状であることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の発光装置。
【請求項8】
前記カバーの前記上側内周面は、前記放熱パッドと直接接するパッド接触部を有することを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の発光装置。
【請求項9】
前記パッド接触部は、前記放熱パッドの上面と平行であることを特徴とする請求項8に記載の発光装置。
【請求項10】
前記放熱パッドは、前記基板及び前記カバーの前記上側内周面と熱的に連結されることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の発光装置。
【請求項11】
前記カバーは、
前記放熱パッドの下側に配置される第1カバーと、
前記放熱パッドの上側に配置され、前記第1カバーと連結される第2カバーと、を有し、
前記第1カバーの材質と前記第2カバーの材質は相互異なることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の発光装置。
【請求項12】
前記基板は、前記第1支持台、前記第2支持台及び前記放熱パッドと接することを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の発光装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、蛍光灯タイプの発光装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、照明器具の研究開発はエネルギー効率と消費者の要望の側面を考慮して行われ
ている。現在、一般的に幅広く使われる白熱灯、蛍光灯、及び3波長電球のような照明器
具は、製作及び使用上の簡便性からたくさん用いられているが、照明灯の寿命が短く、多
量のエネルギーを必要とするので、エネルギー費用が増加する問題点があった。このよう
な問題点を改善するために、最近では照明器具の寿命を向上させ、エネルギー効率を大幅
に向上させたLED照明灯が開発され、市販されている。
【0003】
上記LED照明灯は、消費電力が25W未満であるので、電気使用料を30%以上低減
することができ、寿命は半永久的であるので、利用価値が極めて大きい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、発光ダイオードを用いた蛍光灯タイプの発光装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
また、本発明は、発光ダイオードから発生した熱を第1カバーで効果的に放熱させ、拡
散用第2カバーで光を拡散させることができる蛍光灯タイプの発光装置を提供することを
目的とする。
【0006】
また、本発明は、発光モジュールのシリコン放熱パッドと第1カバーとを用いて放熱さ
せることができる蛍光灯タイプの発光装置を提供することを目的とする。
【0007】
また、本発明は、発光ダイオードの輝度または/及び色感を変化させることができる蛍
光灯タイプの発光装置を提供することを目的とする。
【0008】
また、本発明は、光センサを備え、センサの感知信号に応じてLEDのディミングを制
御することができる蛍光灯タイプの発光装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明による発光装置は、第1カバー及び第1カバーに結合された第2カバーを含み、
上記第1及び第2カバーのうちの少なくとも1つは透光性であり、チューブ(tube)形状
に形成されたカバーと、上記カバーの内部に複数の発光ダイオードを有する発光モジュー
ルと、上記発光モジュールの上に複数の放熱パッドと、上記カバーの両端に電極端子を含
む複数のキャップ部と、を含む。
【0010】
本発明による発光装置は、回路基板の下に発光ダイオードアレイを含む発光モジュール
と、上記発光モジュールの上に第1カバーと、上記第1カバーの下に結合される透光性カ
バーと、上記透光性カバーに拡散部材と、上記発光モジュールの回路基板の上に複数の放
熱パッドと、上記第1カバー及び上記透光性カバーの両端にキャップ部と、を含む。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、LEDを用いた直管型発光装置を提供することで、蛍光灯のソケット
を電源端子として使用することができる効果がある。
【0012】
本発明によれば、安定器無しにAC電源で駆動することができ、安定器の設置による問
題を改善することができる。
【0013】
本発明によれば、直管型発光装置において発光ダイオードの色温度を可変にすることで
、従来の蛍光灯より落ち着いた感じを与えることができる。
【0014】
本発明によれば、発光装置の光を感知してディミングを制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の実施形態による蛍光灯タイプの発光装置を示す分解斜視図である。
図2図1の結合斜視図である。
図3図2の側断面図である。
図4図3の拡散部材の他の例を示す断面図である。
図5】本発明の実施形態による第1カバー及び第2カバーを回転させるための構造 を示す図である。
図6】本発明の実施形態による発光ダイオードアレイの回路構成図である。
図7】本発明の実施形態による発光ダイオードアレイの他の回路構成図である。
図8】本発明の実施形態による発光装置の回路構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、添付した図面を参照しながら本発明を説明する。
【0017】
図1は本発明の実施形態による蛍光灯タイプの発光装置を示す分解斜視図であり、図2
図1の結合斜視図であり、図3図2の側断面図である。
【0018】
図1を参照すると、発光装置100は、第1カバー110、第2カバー120、発光モ
ジュール130、及びキャップ部150を含む。上記発光装置100は、直管型円筒形状
のランプ、直管型棒形状のランプ、または直管型チューブ形状のランプなどと定義するこ
とができ、以下、説明の便宜を図り直管型円筒形状のランプを例として説明する。
【0019】
上記第1カバー110は、予め設定された直管型蛍光灯の長さを有し、半球形状または
半円筒(half-cylindrical)状に形成できる。上記第1カバー110は放熱カバーから形成
される。上記第1カバー110は、金属材質、例えばアルミニウム材質で具現できる。上
記第1カバー110の内周面または/及び外周面には複数の放熱ピン111、112が凹
凸形態に形成され、上記放熱ピン111、112の形状は同一または異なるように形成す
ることができ、このような形状に限定されない。
【0020】
上記第1カバー110の放熱ピン111、112は、上記第1カバー110の長さ方向
または/及び上記第1カバー110の円周方向に形成することができ、これに限定される
ものではない。
【0021】
上記第1カバー110は、上記発光モジュール130から放出された光を上記第1カバ
ー110の全領域から効果的に放熱させることができる。
【0022】
上記第2カバー110は透光性前面カバーから形成される。上記第2カバー120は半
球形状または半円筒状に形成され、光が透過できる透光性のプラスチック材質(例えば、
PC)で具現できる。上記第2カバー120の内周面121には、図3に示すように、拡
散部材129が形成される。上記拡散部材129は、上記発光モジュール130から放出
された光を拡散させ、上記第2カバー120を透過した光のグレアを防止することができ
る。上記拡散部材129は、拡散シートまたは拡散剤のコーティングによりなることがで
き、これに限定されるものではない。
【0023】
上記第1カバー110の両端には係止段115が形成され、上記第2カバー120の両
端には上記係止段115が係止される係止突起125が形成される。上記係止段115及
び係止突起125は、フック結合構造に結合されることができ、それぞれの形成位置は変
更することができ、これに限定されるものではない。
【0024】
上記第1カバー110の両端の内側には内側方向に突出した支持台114が形成されて
おり、上記支持台114は互いに平行するように形成される。
【0025】
上記支持台114の下部には上記発光モジュール130が固定される。
【0026】
上記第1カバー110の内周面センター側にはパッド接触部113が形成され、上記パ
ッド接触部113には平坦な面が上記第1カバー110の長手方向に形成され、上記放熱
パッド137と等しい幅を有する。
【0027】
上記発光モジュール130は、回路基板132及び発光ダイオード133を含む。上記
回路基板132は、放熱特性の良いメタルコアPCBなどを利用することができ、単一ま
たは複数個に配置することができる。上記回路基板132の長さ及び幅は、直管型蛍光灯
内に収納できる程度の長さ及び幅に形成することができ、これに限定されるものではない
【0028】
上記回路基板132の上には制御モジュール160が配置され、上記制御モジュール1
60は駆動回路及び制御回路などを含み、発光ダイオード133のオン/オフ制御、ディ
ミング制御、色温度制御などを行うことができる。上記制御モジュール160は、上記回
路基板132に形成された複数の電源ラインを通じてDC電源が入力される。
【0029】
上記回路基板132の下には配線パターンが形成され、上記回路基板132の下に発光
ダイオード133がアレイ形態で載置される。
【0030】
上記発光ダイオード133は少なくとも1列にアレイされることができ、互いに直列ま
たは並列に連結できる。ここで、上記発光ダイオード133の連結個数は、蛍光灯ソケッ
トの種類や、上記発光装置100の光度、及び入力電源によって変更することができ、こ
れに限定されるものではない。上記回路基板132には上記発光ダイオード133を保護
するためのツェナーダイオード(図示せず)を設置することもできる。
【0031】
上記発光ダイオード133は所望の光、例えば白色光、または2種の発光ダイオードの
光を混色して所望の光に具現することができる。このような発光ダイオード133の発光
カラー及び所望の光は変更することができ、これに限定されるものではない。また、上記
発光ダイオード133は、例えばWLP(Wafer Level Package)型ドームタイプパッケ
ージなど、多様な形態のパッケージを適用できる。
【0032】
上記回路基板132の上には、複数の放熱パッド137を形成することができる。上記
放熱パッド137は、シリコン材質を用いた熱伝導性パッドであって、上記回路基板13
2の上で垂直上方に配置することができる。
【0033】
上記放熱パッド137は上記回路基板132の上面に密着接触されるので、上記回路基
板132を通じて伝達される熱を放熱したり、上記第1カバー110を通じて放熱するこ
とができる。
【0034】
上記放熱パッド137は上記回路基板132の幅より小さい幅を有し、所定の間隔でア
レイされる。上記放熱パッド137は、制御モジュール160の領域135Aを除く領域
に分散された形態でアレイされ、上記第1カバー110の内部に配置できる。
【0035】
上記放熱パッド137は、上記回路基板132の自体の熱を上記第1カバー110に伝
導させる機能をする。上記放熱パッド137は、上記回路基板132に、伝導性テープ、
ねじ、熱伝導性樹脂などを用いて結合される。
【0036】
上記放熱パッド137及び上記第1カバー110は、上記回路基板132で発生する熱
を効果的に放熱させることができるので、上記発光ダイオード133の効率の低下を防止
することができ、上記第2カバー120の熱による変形を防止することができる。
【0037】
上記第1カバー110及び上記第2カバー120の結合形状は、直管型円筒形のカバー
となるように結合され、その内部の上記発光モジュール130を保護することができる。
【0038】
上記キャップ部150は直管型円筒形カバー110、120の両端に結合され、絶縁及
び高温に耐えることができるプラスチック材質で形成される。上記キャップ部150には
複数の電極端子153が外部に突出され、上記電極端子153は上記発光モジュール13
0の回路基板132と電気的に連結される。ここで、上記キャップ部150の電極端子1
53と上記発光モジュール130の回路基板132との連結方式は、ワイヤ、コネクタ方
式により接続されるか、直接ボンディングされることができ、このような接続方式に限定
されない。
【0039】
上記キャップ部150の外周面にはカバーガイド部155が形成され、上記カバーガイ
ド部155はリング形態に突出され、上記第1カバー110及び上記第2カバー120の
外周面に密着結合される。上記カバーガイド部155は、上記直管型円筒形カバー110
、120の両端の周りに嵌められる形態で結合される。
【0040】
上記のような蛍光灯タイプの発光装置100の結合形態は、上記発光モジュール130
の回路基板132の下に発光ダイオード133を配置し、上記回路基板132の上に放熱
パッド137及びドライバーなどの制御モジュール160を載置している。
【0041】
上記複数の放熱パッド137は、上記回路基板132に、伝導性テープ、ねじ、熱伝導
性樹脂などにより固定され、所定の形状、所定の面積、及び所定の間隔で配置される。
【0042】
上記発光モジュール130の回路基板132は、上記第1カバー110の内側支持台1
14に接着剤またはねじなどの結合部材などを使用して固定できる。この際、上記発光モ
ジュール130の上の放熱パッド137は上記第1カバー110の内周面に近接または密
着できる。
【0043】
上記第1カバー110の内部に上記発光モジュール130が結合されると、上記第1カ
バー110と第2カバー120とを対向させた後、直管型円筒形カバーで結合させる。
【0044】
上記第1カバー110の両端に形成された係止段115は、上記第2カバー120の両
端に形成された係止突起125に結合される。ここで、上記係止段115は上記第1カバ
ー110の長手方向に形成され、上記係止突起125は上記第2カバー120の長手方向
に上記係止段115に対応する構造で形成される。上記係止段115と上記係止突起12
5とがフック構造で結合されて、直管型円筒形カバー110、120を形成する。
【0045】
図3を参照すると、上記第2カバー120の係止突起125の内側にはカバーの長手方
向に収納溝126が配置され、上記収納溝126には弾性バンド127が収納される。上
記弾性バンド127は、上記収納溝126に1つまたは複数で配置できる。上記第1カバ
ー110の係止段115は、上記収納溝126に挿入されると、上記弾性バンド127は
圧縮されて上記係止段115に弾性力を上方に伝達して上記係止段115が上記係止突起
125にかかって結合されるようにする。ここで、上記弾性バンド127は、上記第1カ
バー110の係止段115を上記係止突起125方向に押し退けるようになって、上記第
1カバー110の分離を防止することができる。
【0046】
上記直管型円筒形カバー110、120の上記係止段115及び上記係止突起125は
カバーの内側で結合され、カバーの表面に突出しない。
【0047】
上記直管型円筒形カバー110、120の両端にはキャップ部150が結合されて、図
2のような直管型円筒形の発光装置100が完成される。上記キャップ部150は円筒形
発光装置100の両端をカバーし、電極端子153を外部に突出させる。
【0048】
上記キャップ部150の電極端子153と上記発光モジュール130の回路基板132
とは、ワイヤ、コネクタ構造、及び直接ボンディングされる構造で接続できる。
【0049】
上記円筒形の発光装置100は、両キャップ部150に形成される電極端子153を蛍
光灯ソケット(図示せず)に接続させることによって、電源の供給を受けて発光できるよ
うになる。
【0050】
上記円筒形発光装置100の電極端子153に電源が供給されると、上記発光モジュー
ル130の発光ダイオード133は発光するようになる。
【0051】
上記第2カバー120は、上記発光ダイオード133から放出された光を拡散させて外
部に透過させる。この際、上記第2カバー120の内周面121に形成された拡散部材1
29は、上記発光ダイオード133から放出された光を全体照射領域に均一に拡散する。
上記放熱パッド137及び凹凸構造の第1カバー110は、上記発光ダイオード133か
ら放出された熱を放熱する。
【0052】
図4は、図3の第2カバーにおける拡散シートの他の例を示す断面図である。
【0053】
図4を参照すると、第2カバー120の内側にはカバーの長手方向に半球形状または半
円筒状のシート溝121Aが形成され、上記シート溝121Aには拡散シート129Aが
挿入される。上記拡散シート129Aは上記第2カバー120の内部に結合されて、拡散
シート129Aを別途に結合しなければならない面倒な問題を解決することができる。
【0054】
図5は、本発明の実施形態による第1カバー及び第2カバーを回転させるための構造を
示す図である。
【0055】
図5を参照すると、上記第1カバー110の両端外周面には回転ガイド突起117が形
成され、上記キャップ部150のカバーガイド部155に回転ガイド溝157を形成する
【0056】
上記第1カバー110及び第2カバー120の両端に上記キャップ部150を結合すれ
ば、上記第1カバー110の回転ガイド突起117は上記キャップ部150の回転ガイド
溝157に嵌められる。
【0057】
上記回転ガイド突起117は第2カバー120にも形成することができ、上記回転ガイ
ド溝157は上記キャップ部150の下段部にも形成することができる。また、上記キャ
ップ部150に対して上記第1カバー110及び第2カバー120が結合された蛍光灯カ
バーが所定の方向に回転することができる。
【0058】
上記キャップ部150の電極端子153は、蛍光灯ソケットに結合できる。この際、上
記キャップ部150は固定され、上記キャップ部150を基準に上記第1カバー110及
び第2カバー120の構造体は、上記回転ガイド突起117及び回転ガイド溝157によ
り所定の角度(例えば、0<回転角度<±90゜)程度に回転できる。これによって、上
記発光装置で照射される光の方向を+90゜または−90゜以内の指向角度に調節できる
【0059】
ここで、上記のような発光装置の回転構造は、回転ガイド突起117及び回転ガイド溝
157のロック構造だけでなく、ねじ線構造、ベアリングなどを用いることができる。
【0060】
図6は、本発明の実施形態による発光ダイオードアレイの回路構成図である。
【0061】
図6を参照すると、発光モジュールは複数の発光ダイオードアレイ133A、133B
を含む。
【0062】
上記複数の発光ダイオードアレイ133A、133Bは、電源端(P1、P2)を基準
に発光ダイオード133が順方向に並列連結された構造である。上記各発光ダイオードア
レイ133A、133Bに連結された発光ダイオード133の個数は、ソケットサイズ、
光度、または入力電源に従って調節できる。
【0063】
また、複数の発光ダイオードアレイ133A、133Bは、互いに異なる色温度で光を
出力することができる。例えば、第1発光ダイオードアレイ133Aは、5000〜80
00Kの色温度範囲の白色光を発光するようにし、第2発光ダイオードアレイ133Bは
2000〜3000Kの色温度範囲の白色光を発光するようになる。
【0064】
上記第1発光ダイオードアレイ133Aと上記第2発光ダイオードアレイ133bとは
、互いに異なる相関色温度(CCT:Correlated Color Temperature)で配置することに
よって、色感の可変が可能になる。上記第1発光ダイオードアレイ133Aと上記第2発
光ダイオードアレイ133Bとは、互いに混合される色温度で配置することによって、各
発光ダイオード133の光出力を調節して色温度を2000〜8000K範囲まで可変さ
せることができる。
【0065】
図7は、本発明の実施形態による発光ダイオードアレイの他の回路構成図である。
【0066】
図7を参照すると、第1発光ダイオードアレイ133C及び第2発光ダイオードアレイ
133Dは、電源端(P3、P4)を基準に逆方向に並列連結できる。上記第1発光ダイ
オードアレイ133Cと上記第2発光ダイオードアレイ133Dとは、逆並列に連結され
て、AC電源により順次に駆動される。この際、上記第1発光ダイオードアレイ133C
及び上記第2発光ダイオードアレイ133Dに連結された発光ダイオードの個数はAC電
源及び駆動電圧によって変更できる。
【0067】
上記電源端(P3、P4)には抵抗や整流回路が連結されることができ、これに限定さ
れるものではない。
【0068】
図8は、本発明の実施形態による発光装置の制御モジュールの構成図である。
【0069】
図8を参照すると、制御モジュール160には、安定器181またはAC電源端183
の電源が入力できる。上記制御モジュール160は、蛍光灯ソケットと連結された安定器
181を介して一定の電流の入力を受けるか、安定器無しでAC電源端183に直接連結
されて供給を受けることができる。
【0070】
上記制御モジュール160は、第1整流部161、第2整流部162、電圧安定化部1
63、及びLED制御部164を含む。
【0071】
上記第1整流部161及び第2整流部162は、ブリッジ整流回路で具現されることが
でき、上記安定器181または上記AC電源端183の入力電源を整流してDC電源とし
て出力する。上記第1整流部161及び第2整流部162は、整流ダイオード、コンデン
サ、抵抗などを用いて整流回路を具現することができ、これに限定されるものではない。
【0072】
上記電圧安定化部163は、上記第1整流部161及び第2整流部162から入力され
るDC電源を所望する電源に安定化させる。上記電圧安定化部163は、上記第1整流部
161及び上記第2整流部162を介して入力される電源を一定のDC電圧でLED制御
部164に供給する。
【0073】
上記LED制御部164は、上記電圧安定化部163の入力電圧を相電流に変換して発
光モジュール130に供給し、発光ダイオードを駆動させることができる。
【0074】
一方、蛍光灯カバーの所定の位置にはセンサ部170が設けられる。上記センサ部17
0は、上記回路基板(図1の132)の下に設置されるか、光を受光できる位置に設置で
きる。上記センサ部170は光センサであって、上記発光ダイオード(図1の133)か
ら放出された光強さ及び光量などの情報を感知する。この際、上記センサ部170は、発
光ダイオード(図1の133)から放出された光の情報をLED制御部164に伝達し、
上記LED制御部164は、上記発光ダイオード(図1の133)の輝度及び色感を制御
することができる。即ち、上記LED制御部164は光情報を用いてディミングを調節す
ることができる。
【0075】
また、本実施形態は赤外線部またはブルートゥース(登録商標)などが配置されること
ができ、上記赤外線部またはブルートゥースは上記蛍光灯タイプの発光装置を遠隔で点灯
または消灯させることができるスイッチとして動作することができる。
【0076】
本発明によれば、LEDを用いた直管型発光装置を提供することで、蛍光灯のソケット
を電源端子として使用できるという効果がある。
また、本発明によれば、安定器無しにAC電源で駆動することができ、安定器の設置に
よる問題を改善することができる。
また、本発明によれば、直管型発光装置において発光ダイオードの色温度を可変にする
ことで、従来の蛍光灯より落ち着いた感じを与えることができる。
また、本発明によれば、発光装置の光を感知してディミングを制御することができる。
【0077】
以上、本発明を好ましい実施形態をもとに説明したが、これは単なる例示であり、本発
明を限定するのでない。本発明の本質的な特性を逸脱しない範囲内で、多様な変形及び応
用が可能であることが同業者にとって明らかである。例えば、実施形態に具体的に表れた
各構成要素は変形して実施することができ、このような変形及び応用にかかわる差異点も
、特許請求の範囲で規定する本発明の範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
【産業上の利用可能性】
【0078】
本発明は、LEDを用いた直管型発光装置を提供することで、蛍光灯のソケットを電源
端子として使用できるという効果がある。
また、本発明は、安定器無しにAC電源で駆動することができ、安定器の設置による問
題を改善することができる。
また、本発明は、直管型発光装置において発光ダイオードの色温度を可変にすることで
、従来の蛍光灯より落ち着いた感じを与えることができる。
また、本発明は、発光装置の光を感知してディミングを制御することができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8