(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ポータルアグリゲータが、前記リストからエンドユーザデバイスを選択する前に、前記リストに対してフィルタリング及びソーティングの少なくとも一方を実行するステップを更に有する、請求項1乃至3何れか一項記載の方法。
前記ポータルアグリゲータが、前記エンドユーザデバイスの少なくとも一部のステータス情報を受信するステップを更に有し、前記フィルタリング及びソーティングの少なくとも一方は前記ステータス情報に基づく、請求項4記載の方法。
前記ポータルアグリゲータが、前記エンドユーザデバイスの少なくとも一部のエンドユーザデバイス地理的位置情報を受信するステップを更に有し、前記フィルタリング及びソーティングの少なくとも一方は、前記エンドユーザデバイス地理的位置情報に基づく、請求項4又は5記載の方法。
前記ポータルアグリゲータが、前記ユーザのユーザ地理的位置情報を受信するステップを更に有し、前記フィルタリング及びソーティングの少なくとも一方はまた前記ユーザ地理的位置情報に基づく、請求項6記載の方法。
前記ポータルアグリゲータが、前記エンドユーザデバイスの少なくとも一部のストレージスペース情報を受信するステップを更に有し、前記フィルタリング及びソーティングの少なくとも一方は前記ストレージスペース情報に基づく、請求項4乃至7何れか一項記載の方法。
前記エンドユーザデバイスのリストを生成するステップは、前記アクションを特定する情報と、前記特定されたデバイスグループの前記複数のエンドユーザデバイスのそれぞれの少なくとも1つの機能とを比較することを含む、請求項1乃至8何れか一項記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の実施例が、図面を参照して説明される。図面を通じて、同様の特徴を示すため共通の参照番号が使用される。
【0019】
本発明の実施例が、例示的に後述される。これらの実施例は、本発明を実現可能な唯一の方法でなく、出願人が現在知っている本発明を実現するための最善の方法を表す。本開示は、実施例の機能と、当該実施例を構成及び実行するためのステップシーケンスとを提供する。しかしながら、同一の又は等価な機能及びシーケンスが異なる実施例により実現されてもよい。
【0020】
ユーザからのリクエストを充足させる複数のエンドユーザデバイスの1つを自動的に選択する方法、システム及びデバイスが開示される。具体的には、ここに開示されるシステム、方法及びデバイスは、ユーザがエンドユーザをデバイスグループにグループ化することを可能にする。デバイスグループのエンドユーザデバイスの1以上は、ユーザ及び/又は他のデバイスから遠隔配置されてもよい。ユーザからリクエストを受信すると、システムは、当該リクエストを充足させるため、ユーザに関連するデバイスグループから適切なエンドユーザデバイスを選択する。当該選択は、エンドユーザデバイスの機能に基づくものであってもよい。その後、システムは、リクエストを充足させるため選択されたエンドユーザデバイスにコマンドを発信する。
【0021】
ユーザから受信したリクエストを充足させるため複数のエンドユーザデバイスからエンドユーザデバイスを自動的に選択するシステム100を示す
図1が参照される。システム100は、それぞれが1以上のファンクションを有する複数のエンドユーザデバイス102、104、106、108及び110と、(i)ユーザが自らのエンドユーザデバイスをグループ化することを可能にし、(ii)ユーザから受信したリクエストを充足させるためエンドユーザデバイスのグループから適切なエンドユーザデバイスを選択及び制御するポータルアグリゲータ112と、複数のエンドユーザデバイス102、104、106、108及び110がポータルアグリゲータ112と通信することを可能にするデータ通信ネットワーク114とを有する。
【0022】
エンドユーザデバイス102、104、106、108及び110は、1以上の機能を実行可能なコンピュータベースデバイスである。何れか特定のエンドユーザデバイスにより実行可能なファンクションは、当該デバイスの機能により規定される。機能は、限定されることなく、電話機能、メッセージング機能(テキストメッセージング及び/又は電子メールメッセージングなど)、ラジオ録音機能、ビデオカメラ録画機能(セキュリティカメラなどを介し)、及びテレビ録画機能を含むものであってもよい。エンドユーザデバイスの1以上は、カーラジオ106、スタンドアローンラジオ108(すなわち、DABラジオ)、スマートフォン102、テレビ110、パーソナルコンピュータ104、タブレットコンピュータ、マルチファンクションホームオーディオデバイス(ホームステレオシステムなど)、カメラ(セキュリティカメラなど)、インターホンシステム、有線若しくは無線スピーカー、LAMPサーバ又は情報アグリゲータ若しくは収集デバイスであってもよい。
【0023】
各エンドユーザデバイス102、104、106、108及び110は、データ通信ネットワーク114を介しポータルアグリゲータ112と通信可能である。
【0024】
いくつかのケースでは、エンドユーザデバイス102、104、106、108及び110のすべてが、同一のベンダからのものであってもよい。他のケースでは、エンドユーザデバイス102、104、106、108及び110の少なくとも1つは、他のエンドユーザデバイスと異なるベンダからのものである、
図1のシステム100は、5つのエンドユーザデバイス102、104、106、108及び110を示すが、ここに開示される原理はより多く又はより少ないエンドユーザデバイスを有するシステムに適用されてもよいことが、当業者に明らかであろう。
【0025】
ポータルアグリゲータ112は、ユーザからリクエストを受信し、当該リクエストを充足させるため適切なエンドユーザデバイスを選択し、リクエストを充足させるため選択されたエンドユーザデバイスにコマンドを発信するコンピュータベースデバイス又はコンピュータベースデバイスのグループである。具体的には、ポータルアグリゲータ112は、ユーザがエンドユーザデバイスをデバイスグループにグループ化することを可能にする。デバイスグループが生成されると、ポータルアグリゲータ112がデータ通信ネットワーク114を介しユーザからリクエストを受信した場合(例えば、エンドユーザデバイス102、104、106、108及び110又は他のデバイスなどを介し)、ポータルアグリゲータ112は、ユーザに関連するデバイスグループから適切なデバイスを選択し、リクエストを充足させるため、選択されたエンドユーザデバイスにデータ通信ネットワーク114を介しコマンドを発信する。
【0026】
いくつかのケースでは、各デバイスグループは、1人のユーザに関連付けされる。例えば、
図1は、2つのデバイスグループ116及び118を有する。第1デバイスグループ116は、第1ユーザ120に関連付けされ、3つのエンドユーザデバイス102、14及び106を有する。第2デバイスグループ118は、第2ユーザ122に関連付けされ、3つのエンドユーザデバイス106、108及び110を有する。ポータルアグリゲータ112が第1ユーザ120からリクエストを受信すると、ポータルアグリゲータ112は、リクエストを充足させるため、第1デバイスグループ116からエンドユーザデバイスを選択する。同様に、ポータルアグリゲータ112が第2ユーザ122からリクエストを受信すると、ポータルアグリゲータ112は、リクエストを充足させるため、第2デバイスグループ118からエンドユーザデバイスを選択する。
【0027】
他のケースでは、デバイスグループは、複数のユーザに関連付けされてもよい。これらのケースでは、ポータルアグリゲータ112が、グループに関連付けされたユーザの何れかからリクエストを受信すると、ポータルアグリゲータ112は、リクエストを充足させるため、共有されたデバイスグループからエンドユーザデバイスを選択する。これは、夫と妻などのユーザのグループが、誰がエンドユーザデバイスを所有しているか、又は誰が何れかの時点でエンドユーザを所持しているかにかかわらず、彼らのエンドユーザデバイスの全てに対する制御を共有及び所有することを可能にする。
【0028】
いくつかのケースでは、各エンドユーザデバイス102、104、106、108及び110は、1つのデバイスグループのみに割り当てられてもよい。他のケースでは、
図1に示されるように、各エンドユーザデバイス102、104、106、108及び110は、複数のデバイスグループに割り当てられてもよい。例えば、エンドユーザデバイス106は、第1及び第2デバイスグループ116及び118に割り当てられる。これは、個々のエンドユーザデバイスがユーザ間で共有されることを可能にする。エンドユーザデバイスがこのようにしてユーザにより共有可能である場合、エンドユーザデバイスには、デバイスグループ内のデバイスのプライオリティを示すプライオリティランキングが割り当てられてもよい。例えば、高いプライオリティは、エンドユーザデバイスが最初に利用されるべきであることを示し(タスクにとって適切である場合)、低いプライオリティは、他に適切なエンドユーザデバイスがない場合に限って、エンドユーザデバイスが利用されるべきであることを示すものであってもよい。プライオリティは、グループ単位で変動してもよい。例えば、1つのデバイスグループは、高いプライオリティを有する特定のエンドユーザデバイスを有し、他のデバイスグループは、低いプライオリティを有する同一のエンドユーザデバイスを有してもよい。これは、エンドユーザデバイスが第1ユーザについてプライマリエンドユーザデバイスとして、第2ユーザについてバックアップエンドユーザデバイスとして設定されることを可能にする。
【0029】
デバイスグループを作成するため、ユーザは、各エンドユーザデバイスがデバイスグループの一部となるためのエンドユーザデバイス情報をポータルアグリゲータ112に提供する。エンドユーザデバイス情報は、当該エンドユーザデバイスを一意的に特定する情報、エンドユーザデバイスの機能、エンドユーザデバイスが何れのデバイスグループの一部であるかの指示、及びプライオリティ情報の1以上を有してもよい。
【0030】
エンドユーザデバイスを一意的に特定する情報は、例えば、エンドユーザデバイスのMAC(Media Access Control)アドレス、シリアルナンバー、内部ハードウェアID、NFI(Near Field ID)、又はユーザにより提供された情報(パスポート番号又は国民保険番号など)若しくは以前にリストされたアイテムの何れかから生成されたデータなどであってもよい。シリアルナンバーは、製造中に製品の外部に添付され、内部ハードウェアIDは、ハードウェアにより生成され、デバイスにインストールされたソフトウェアにより可読であってもよい。
【0031】
機能情報は、例えば、所定の機能コードのリスト又は機能の英数字記述としてポータルアグリゲータ112に提供されてもよい。デバイスグループを一意的に特定する情報は、例えば、ポータルアグリゲータ112によりユーザに割り当てられる一意的な番号などであってもよい。プライオリティ情報は、エンドユーザデバイスのプライオリティを指定してもよい。プライオリティ情報は、数値(1〜10の数など)又は英数字記述(高い又は低いなど)から構成されてもよい。
【0032】
いくつかのケースでは、エンドユーザデバイス情報は、ユーザによりポータルアグリゲータ112に手動により提供されてもよい。例えば、ユーザは、Internet Explorer
TM又はSafari
TMなどのウェブブラウザを介しデータ通信ネットワーク114によりポータルアグリゲータ112にアクセスし(エンドユーザデバイス又は他のデバイスを介し)、ウェブブラウザを介しエンドユーザデバイス情報を手動により入力してもよい。他のケースでは、エンドユーザデバイス情報は、エンドユーザデバイス102、104、106、108及び110によりポータルアグリゲータ112に提供されてもよい。例えば、1以上のエンドユーザデバイス102、104、106、108及び110は、エンドユーザデバイス情報を送信するよう構成されるアプリケーションを有してもよい。アプリケーションからのエンドユーザデバイス情報の送信は、ユーザによりトリガされてもよく、又は自動的であってもよい。例えば、アプリケーションは、ユーザからデバイスグループを特定する情報(ユーザの一意的なIDなど)を受信すると、エンドユーザデバイス情報を送信するよう構成されてもよい。デバイスグループを作成するための一例となる方法が、
図3を参照して説明される。
【0033】
いくつかのケースでは、1以上のエンドユーザデバイス102、104、106、108及び110は、ワンタイムベース又は定期的に追加的なエンドユーザデバイス情報をポータルアグリゲータ112に提供するよう構成されてもよい。例えば、1以上のエンドユーザデバイス102、104、106、108及び110は、ポータルアグリゲータ112にステータス情報を定期的に送信するよう構成されてもよい。ステータス情報は、限定することなく、バッテリステータス、可用性ステータス(例えば、可用性ステータスは、ユーザデバイスが電源オフであるか、他のユーザにより使用中である、すでにアクション(録画など)を実行中であるか、又はラジオ及び/若しくはテレビ受信を有していないか示すものであってもよい)などの情報を含むものであってもよい。他の例では、1以上のエンドユーザデバイス102、104、106、108及び110は、ポータルアグリゲータ112に地理的位置情報(例えば、エンドユーザデバイスが現在どのにあるかを示す情報など)を送信するよう構成されてもよい。さらなる他の例では、データを格納するためデータストレージモジュールを有するエンドユーザデバイスは、各自のデータストレージモジュールにおいて利用可能な現在のストレージスペースをポータルアグリゲータ112に定期的に送信するよう構成されてもよい。さらなる他の例では、1以上のエンドユーザデバイス102、104、106、108及び110は、ラジオ及び/又はテレビ信号の信号レベルを示す情報をポータルアグリゲータ112に定期的に送信するよう構成されてもよい。さらなる他の例では、有料又は加入サービスを利用するエンドユーザデバイスは、特定のサービスについて利用可能な現在のクレジットを送信するよう構成されてもよい。
【0034】
エンドユーザデバイス情報がエンドユーザデバイスから受信されると、ポータルアグリゲータ112は、各エンドユーザデバイスを適切なデバイスグループに関連付ける。いくつかのケースでは、エンドユーザデバイスと適切なデバイスとの関連付けは、デバイスグループと関連付けて特定のエンドユーザデバイスのエンドユーザデバイス情報を格納することから構成される。ポータルアグリゲータ112により格納されるデバイスグループデータの一例が、
図2を参照して説明される。
【0035】
ポータルアグリゲータ112は、エンドユーザデバイスがアドホックに又は動的にデバイスグループに対して追加及び/又は削除されることを可能にするよう構成されてもよい。
【0036】
デバイスグループが作成されると、ポータルアグリゲータ112は、ユーザからのリクエストを聴取する。ユーザからリクエストを受信すると、ポータルアグリゲータ112は、ユーザに関連するデバイスグループを決定し、その後、リクエストを充足させるためデバイスグループから適切なエンドユーザデバイスを選択する。
【0037】
当該リクエストは、ユーザを特定する情報と、完了されるべきアクションを特定する情報とを有してもよい。アクションは、それの機能に基づきエンドユーザデバイスの1以上により完了可能なアクティビティである。例えば、アクションは、限定することなく、パーソンAにコール、パーソンBをテキスト化、ラジオプログラムCを録音、及びテレビプログラムDを録画を含むものであってもよい。
【0038】
いくつかのケースでは、当該リクエストはまた、セカンダリ特定情報とセカンダリアクションとを有してもよい。具体的には、いくつかのケースでは、システム100は、ユーザが自らのエンドユーザデバイスの1つを用いて完了すべきアクションと、他のユーザのエンドユーザデバイスを用いて完了すべきアクションとを指定することを可能にするよう構成されてもよい。例えば、システム100は、ビデオ又はラジオ記録がユーザのエンドユーザデバイスだけでなく、他のユーザのエンドユーザデバイスに格納されるべきであることをユーザが指定することを可能にするものであってもよい。例えば、ユーザは、記録中のプログラムがまた友人や親戚に興味のあるものであり、友人を特定するセカンダリ情報と友人のエンドユーザデバイスに興味のあるプログラムを記録するためのセカンダリアクションとを有するリクエストを送信してもよい。いくつかのケースでは、ユーザが他のユーザの“信頼された”ユーザである場合に限って、ユーザが、他のユーザのエンドユーザデバイス上で完了されるべきセカンダリアクションを要求することが可能であるようにしてもよい(例えば、ユーザは、他のユーザのエンドユーザデバイス上で完了されるべきアクションを要求するためのパーミッションを他のユーザにより与えられている必要があるなど)。“信頼された”ユーザのコンセプトは、
図3を参照してより詳細に説明される。
【0039】
ポータルアグリゲータ112は、デバイスグループのエンドユーザデバイスの機能に基づき、リクエストを充足させるためデバイスグループから適切なエンドユーザデバイスを選択する。例えば、アクションがパーソンAをコールすることである場合、ポータルアグリゲータ112は、コール機能を有するエンドユーザデバイスを選択してもよい。同様に、アクションがラジオプログラムCを録音することである場合、ポータルアグリゲータ112は、ラジオ録音機能を有するエンドユーザデバイスを選択してもよい。
【0040】
いくつかのケースでは、ポータルアグリゲータ112はまた、他の情報を利用してデバイスグループから適切なエンドユーザデバイスを選択してもよい。例えば、上述されるように、エンドユーザデバイスは、ステータス情報をポータルアグリゲータ112に定期的に送信するよう構成されてもよい。ポータルアグリゲータ112は、その後、ステータス情報を利用して、適切なエンドユーザデバイスを選択してもよい。例えば、ステータス情報が、エンドユーザデバイスが利用可能でない(例えば、他のユーザにより使用中である、電源オフである、又はもはやポータルアグリゲータ112に定期的な更新を提供していないなど)、又は問題が生じている(例えば、低バッテリなど)場合、ポータルアグリゲータ112は、適した機能を有する他のデバイスがある場合、当該エンドユーザデバイスを選択しないことを決定してもよい。
【0041】
他の例では、エンドユーザデバイス情報は、それの地理的位置に関する情報をポータルアグリゲータ112に提供してもよい。ポータルアグリゲータ112は、このとき、地理的位置情報を利用して適切なデバイスを選択してもよい。例えば、リクエストに指定されたアクションが、ユーザが現在聴取しているラジオ局を録音することである場合、ポータルアグリゲータ112は、エンドユーザデバイスがユーザと同じラジオ局を受信可能であることを保証するため、ユーザと同じ通常エリアにあるラジオ録画可能なエンドユーザデバイスを選択してもよい。
【0042】
ユーザリクエストを充足させるためデバイスを選択する一例となる方法は、
図4を参照して説明される。
【0043】
ポータルアグリゲータ112がデバイスグループからエンドユーザデバイスを選択すると、ポータルアグリゲータ112は、ユーザリクエストに指定されたアクションを実行するため、データ通信ネットワーク114を介し選択されたエンドユーザデバイスにコマンドを発信する。当該コマンドを受信すると、エンドユーザデバイスは、アクションを実行する。例えば、いくつかのケースでは、エンドユーザデバイス102、104、106、108及び110は、ポータルアグリゲータ112からコマンドを受信し、エンドユーザデバイスがユーザからコマンドを直接受信した場合(例えば、キー押下又はメニュー選択などを介し)と同じようにエンドユーザデバイスを制御するよう構成されるアプリケーションを有してもよい。
【0044】
データ通信ネットワーク114は、システム100のその他のデバイスとの間のデータ通信を可能にする何れかのネットワーク又はネットワークの組み合わせであってもよい。例えば、データ通信ネットワーク114は、PSTN(Public Switched Telephone Network)、携帯電話ネットワーク、無線データネットワーク、有線データネットワーク又はこれらの何れかの組み合わせであってもよい。
【0045】
単一のデータ通信ネットワーク114が示されているが、データ通信ネットワーク114は、複数の接続されたデータ通信ネットワーク又は複数の別々の独立したデータ通信ネットワークから構成されてもよい。異なるエンドユーザデバイスは、データ通信ネットワーク114の異なる機能を利用してポータルアグリゲータ112と通信してもよい。例えば、1つのエンドユーザデバイスは、データ通信ネットワーク114のモバイル通信機能を利用してポータルアグリゲータ112と通信し、他のエンドユーザデバイスは、データ通信ネットワーク114のインターネット機能を利用してポータルと通信してもよい。
【0046】
図1のシステム100は、ポータルアグリゲータ112と通信可能な何れかのデバイスを利用して、ユーザが何れの場所から複数のアクションの実行を開始することを可能にする。ユーザは、アクションを実行可能にするため、特定の実行中のデバイスに物理的にアクセスする必要はない。
【0047】
例えば、
図1のシステム100は、ユーザが車中でラジオプログラムを聴取しているが、プログラムが終了するまでに車を離れなければならないときに利用されてもよい。ここに開示されるシステム100は、他の場所にあるラジオ録音デバイスを備えたカーラジオをグループ化するのに利用されてもよい。このとき、車を離れる前に、ユーザは、カーラジオを介しラジオプログラムの残りを録音するためのリクエストをポータルアグリゲータ112に発信可能である。ポータルアグリゲータ112は、このとき、ユーザのデバイスグループのエンドユーザデバイスを参照し、ラジオを録音可能なデバイスがあることを確認する。ポータルアグリゲータ112は、指定されたラジオ番組の録音をスタートするためのコマンドをラジオ録音デバイスに送信してもよい。
【0048】
他の例では、
図1のシステム100は、ユーザが車中でラジオプログラムを聴取していて、現在聴取しているプログラム又は以降のプログラムを録音することを所望しているが、カーラジオが録音機能を有していないときに利用されてもよい。ここに開示されるシステム100は、他の何れかにあるラジオ録音デバイスを備えたカーラジオをグループ化するのに利用されてもよい。ユーザは、このとき、現在聴取しているラジオ番組又は以降の番組をカーラジオを介し録音するためのリクエストをポータルアグリゲータ112に発信可能である。ポータルアグリゲータ112は、このとき、ユーザのデバイスグループのエンドユーザデバイスを参照し、ラジオを録音可能なデバイスがあることを確認する。ポータルアグリゲータ112は、その後、指定されたプログラムのタイマー録音を開始するためのコマンドをラジオ記録デバイスに送信してもよい。ポータルアグリゲータ112は、第三者から取得した電子番組ガイド(EPG)データを利用して、プログラムスタート及び/又はエンド時間を決定してもよい。
【0049】
いくつかのケースでは、システム100は、ユーザに関連付けされた場所(例えば、ユーザの自宅や職場など)にあるバックアップポータルアグリゲータ(図示せず)を有してもよい。バックアップポータルアグリゲータは、ユーザのデバイスグループ情報の最新のコピーを有することを保証するため、データ通信ネットワーク114を介しメインポータルアグリゲータ112と定期的に通信してもよい。このとき、メインポータルアグリゲータ112がアクセス不可である場合、ユーザは、バックアップポータルアグリゲータと通信する何れかのエンドユーザデバイスを制御するため、バックアップポータルアグリゲータにアクセスしてもよい。
【0050】
ポータルアグリゲータ112により格納されるデバイスグループを特定するデータの概略図を示す
図2が参照される。具体的には、
図2は、
図1に示される2つのデバイスグループ116及び118のそれぞれについてデバイスグループを特定するデータを示す。第1デバイスグループ116は第1ユーザ120(ユーザA)に関連付けされ、第2デバイスグループ118は第2ユーザ122(ユーザB)に関連付けされる。
【0051】
各デバイスグループ116及び118は、エンドユーザデバイス情報を格納するための複数のカラムを有する。
図2において、各デバイスグループ116及び118は、受信したエンドユーザデバイス情報に依存してより多くの又はより少ないカラムをデバイスグループが有してもよいことは当業者に明らかであろうが、エンドユーザデバイス情報を格納する5つのカラム202、204、206、208、210、212、214、216、218及び220を有する。具体的には、
図2において、各デバイスグループ116及び118は、各エンドユーザデバイスの一意的なIDを格納する一意的IDカラム202及び212、各エンドユーザデバイスの概略を格納する説明カラム204及び214、各エンドユーザデバイスの機能情報を格納する機能カラム206及び216、各エンドユーザデバイスのプライオリティ情報を格納するプライオリティカラム208及び218(提供されている場合)、並びに各エンドユーザデバイスのステータス情報を格納するステータスカラム210及び220を有する。
【0052】
図1を参照して上述されるように、一意的IDは、エンドユーザデバイスのMACアドレス、シリアルナンバー、内部ハードウェアID又はNFIであってもよく、あるいは、エンドユーザデバイスのMACアドレス、シリアルナンバー、内部ハードウェアID、NFI又はこれらの組み合わせに基づくものであってもよい。
【0053】
この説明は、エンドユーザデバイスの概略を提供する。当該概略は、エンドユーザデバイス情報の一部としてポータルアグリゲータ112に提供されてもよいし、又はエンドユーザデバイスがデバイスグループに追加された後、ユーザにより手動により入力されてもよい。
【0054】
機能は、エンドユーザデバイスが何れのファンクションを実行可能であるかを表す。リクエストがユーザから受信されると、機能情報は、何れのデバイスがリクエストを充足させるのに利用されるか決定するのに利用される。いくつかのケースでは、機能は
図2の示されるような英数字記述により表されてもよい他のケースでは、機能は、所定の機能コードリストに一致するコードにより表されてもよい。
【0055】
プライオリティは、グループ内のエンドユーザデバイスのランクを表す。プライオリティが高くなるに従って、適している場合には、当該エンドユーザデバイスが利用されることをユーザはより所望する。他方、プライオリティが低くなるに従って、適している場合には、当該エンドユーザデバイスが利用されることをユーザは所望しなくなる。具体的には、上述されるように、エンドユーザデバイスが2つのデバイスグループに属する場合(例えば、エンドユーザデバイス106は第1デバイスグループ116と第2デバイスグループ118の双方に属するなど)、エンドユーザデバイスには、それが属する各グループのプライオリティが与えられてもよい。これは、エンドユーザデバイスがあるユーザにとってプライマリエンドユーザデバイス(通常利用されるなど)であり、他のユーザにとってセカンダリエンドユーザデバイス(時々しか利用されない、又は必要な場合など)となることを可能にする。いくつかのケースでは、
図2に示されるように、プライオリティは、数値により表されてもよく(1〜10など)、より大きな数字はより高いプライオリティを示し、より小さな数字はより低いプライオリティを表す。他のケースでは、プライオリティは、英数字記述により表されてもよい(“高いプライオリティ”又は“低いプライオリティ”など)。
【0056】
ステータスは、エンドユーザデバイスの現在のステータス(利用可能である場合)を表す。具体的には、上述されるように、いくつかのエンドユーザデバイスは、限定することなく、バッテリステータス及び/又は可用性ステータスを含むステータス情報を定期的に送信するよう構成されてもよい。
【0057】
各デバイスグループ116及び118は、各ローがデバイスグループ116又は118の一部であるか、又は関連付けされるエンドユーザデバイスを表す複数のロー222、224、226、228、230及び232を有する。具体的には、各デバイスグループ116及び118はそれぞれ3つのエンドユーザデバイス102、104、106及び106、108、110を有し、各デバイスグループ116及び118は、各エンドユーザデバイス毎に1つである3つのローを有する。具体的には、第1デバイスグループ116は、第1エンドユーザデバイス102のエンドユーザ情報の第1ロー222、第2エンドユーザデバイス104のエンドユーザデバイス情報の第2ロー224、及び第3エンドユーザデバイス106のエンドユーザデバイス情報の第3ロー226を有する。同様に、第2デバイスグループ118は、第3エンドユーザデバイス106のエンドユーザデバイス情報の第1ロー228、第4エンドユーザデバイス108のエンドユーザデバイス情報の第2ロー230、及び第5エンドユーザデバイス110のエンドユーザデバイス情報の第3ロー232を有する。
【0058】
図2は、テーブルフォーマットにより格納されるデバイスグループを特定するデータを示すが、デバイスグループを特定するデータは何れか適切なフォーマットを利用して格納及び/又は提示されてもよいことは、当業者に明らかであろう。
【0059】
図1のシステム100を利用してデバイスグループを生成する一例となる方法300を示す
図3が参照される。ステップ302において、ユーザは、ポータルアグリゲータ112に登録される。いくつかのケースでは、登録は、ポータルアグリゲータ112にアクセスし、ポータルアグリゲータ112にユーザに関する情報を提供することから構成されてもよい。ユーザに関する情報は、ユーザの名前、電子メールアドレス。携帯電話、自宅の電話、仕事用の電話、職場の住所及び/又は自宅の住所を含むものであってもよい。ポータルアグリゲータ112は、そのとき、ユーザのデバイスグループを生成し、ユーザに一意的なユーザIDを提供する。ポータルアグリゲータ112はまた、確定されると、デバイスグループにアクセス及び/又は管理するのに利用されるユーザ名及びパスワードなどの他の情報をユーザに提供するよう構成されてもよい。
【0060】
いくつかのケースでは、ユーザは、デバイスグループに1以上の追加的なユーザを追加するオプションを有してもよい。これらのケースでは、追加的な各ユーザには、デバイスグループに関連付けされる自らの位置的なユーザIDが割り当てられてもよい。
【0061】
いくつかのケースでは、ユーザは、1以上の“信頼される”ユーザを指定するオプションを有してもよい。ユーザは、名前又は一意的なユーザIDにより信頼されるユーザを指定してもよい。ユーザがプライマリユーザの信頼されるユーザとしてマーク付けされると、当該ユーザは、プライマリユーザのエンドユーザデバイス上でアクションが完了されることを要求することが可能とされる。具体的には、
図1を参照して説明されるように、信頼されるユーザは、プライマリユーザのデバイスグループのエンドユーザデバイス上でセカンダリアクションが完了されることを要求することが可能である。例えば、父親(信頼されるユーザ)は、自分が記録したいプログラムが息子(プライマリユーザ)に興味があると判断するかもしれない。このとき、父親は、父親のエンドユーザデバイスにテレビプログラムを録画するためのプライマリアクションと、息子のエンドユーザデバイスにテレビプログラムを記録するためのセカンダリアクションとを有するリクエストを生成してもよい。
【0062】
ユーザは、何れかのエンドユーザデバイス102、104、106、108若しくは110又は他の何れか適したデバイスを利用して、データ通信ネットワーク114を介し登録を完了させるため、ポータルアグリゲータ112にアクセスしてもよい。例えば、ユーザは、デバイスにあるInternet Explorer
TM又はSafari
TMなどのウェブブラウザを利用して、ポータルアグリゲータ112にアクセスしてもよい。
【0063】
ユーザがポータルアグリゲータ112に登録されると、方法300はステップ304に移行する。
【0064】
ステップ304において、ポータルアグリゲータ112は、デバイスグループに追加されるべきエンドユーザデバイスのエンドユーザデバイス情報を受信する。エンドユーザデバイス情報は、例えば、エンドユーザデバイスを一意的に特定する情報、エンドユーザデバイスの機能、エンドユーザデバイスが一部となるデバイスグループの表示、及び/又はプライオリティ情報などを有してもよい。いくつかのケースでは、エンドユーザデバイスを一意的に特定する情報は、エンドユーザデバイスのMACアドレス又はシリアルナンバーであってもよいし、又はこれに基づくものであってもよい。いくつかのケースでは、ポータルアグリゲータ112は、MACアドレス又はシリアルナンバーを利用して、新たな一意的な識別子を生成するよう構成されてもよい。エンドユーザデバイスの機能は、エンドユーザデバイスが何れのアクションを実行可能であるか規定する。当該機能は、限定することなく、メッセージング機能(電子メール機能及び/又はテキストメッセージング機能など)、コール機能、ラジオ録音機能、ビデオカメラ録画機能、テレビ録画機能などを含むものであってもよい。
【0065】
いくつかのケースでは、エンドユーザデバイス情報は、ユーザによりポータルアグリゲータ112に手動により提供されてもよい。例えば、ユーザがステップ302においてポータルアグリゲータに登録された後、ユーザは、ウェブブラウザを介しエンドユーザデバイス情報を手動により入力してもよい。
【0066】
他のケースでは、エンドユーザデバイス情報は、エンドユーザデバイス102、104、106、108及び110によりポータルアグリゲータ112に提供されてもよい。例えば、各エンドユーザデバイスは、ユーザからデバイスグループ識別情報を受信すると、エンドユーザデバイス情報をアグリゲータポータル112に送信するよう構成されるアプリケーションを有してもよい。例えば、ユーザは、自らの一意的なIDをアプリケーションに手動により入力し、これが、エンドユーザデバイス情報をポータルアグリゲータ112に送信するため当該アプリケーションをトリガするようにしてもよい。いくつかのケースでは、アプリケーションは、NFC(Near Field Communication)又はuPnP(Universal Plug and Play)などの既知のプロトコルを用いて、データ通信ネットワーク114を介しポータルアグリゲータ112にエンドユーザデバイス情報を送信するよう構成されてもよい。これらのプロトコルは双方とも、情報をやりとりするためドキュメントベースシステムを利用する。例えば、uPnPはXML(Extensible Markup Language)ドキュメントを利用し、NFCは、JSON(JavaScript(登録商標) Object Notation)ドキュメントを利用する。
【0067】
ステップ306において、ポータルアグリゲータ112は、エンドユーザデバイスと適切なデバイスグループとを関連付ける又はリンクさせる。いくつかのケースでは、エンドユーザデバイスと適切なデバイスグループとの関連付け又はリンク付けは、デバイスグループを特定する情報(ユーザの一意的なIDなど)を用いて、適切なデバイスグループを特定し、適切なデバイスグループと関連付けて具体的なエンドユーザデバイスのエンドユーザデバイス情報を格納することから構成される。
【0068】
ステップ308において、ポータルアグリゲータ112は、デバイスグループに追加すべきさらなるデバイスがあるか判断する。ポータルアグリゲータ112が、デバイスグループに追加すべきさらなるエンドユーザデバイスがあると判断した場合、本方法はステップ304に戻る。しかしながら、ポータルアグリゲータ112が、デバイスグループに追加すべきさらなるエンドユーザデバイスがないと判断した場合、本方法300は終了する。
【0069】
図1のシステムを利用してユーザから受信されたリクエストを充足させるエンドユーザデバイスを選択する一例となる方法400を示す
図4が参照される。ステップ402において、ポータルアグリゲータ112は、データ通信ネットワーク114を介しユーザからリクエストを受信する。ユーザは、エンドユーザデバイス102、104、106、108若しくは110又は他のデバイスを利用して、ポータルアグリゲータ112にリクエストを送信してもよい。例えば、ユーザは、デバイス上で実行されるInternet Explorer
TMやSafari
TMなどのウェブブラウザを利用してポータルアグリゲータ112にアクセスし、ウェブブラウザを介しリクエストを発信してもよい。他の例では、ユーザは、エンドユーザデバイスのインタフェースからコマンドを発信してもよい。例えば、ユーザは、ラジオのインタフェースからラジオプログラム録音リクエストを発信してもよい。
【0070】
図1に関連して上述されたように、リクエストは、ユーザを特定する情報及び/又はエンドユーザデバイス102、104、106、108又は110により完了されるべきアクションを特定する情報を有してもよい。ユーザを特定する情報は、例えば、ユーザの名前、一意的な識別(カスタマ番号など)又は他の何れか適切な識別情報(例えば、リクエストを生成したデバイスの携帯電話番号、デバイスグループのエンドユーザデバイスの1つによりリクエストが生成された場合には当該リクエストを生成したエンドユーザデバイスの一意的なIDなど)。アクションを特定する情報は、例えば、特定のアクションを指定するコード又はアクションの英数字記述などを有してもよい。ポータルアグリゲータ112がユーザリクエストを受信すると、本方法400はステップ404に移行する。
【0071】
ステップ404において、ポータルアグリゲータ112は、リクエストにおいて特定されるユーザに関連するデバイスグループを決定する。例えば、ポータルアグリゲータ112は、ユーザを特定する情報を利用して、ユーザに関連するデバイスグループを特定してもよい。ポータルアグリゲータ112がリクエストにおいて特定されるユーザに関連するデバイスグループを決定すると、方法400はステップ406に移行する。
【0072】
ステップ406において、ポータルアグリゲータ112は、ユーザリクエストを充足可能なデバイスグループのエンドユーザデバイスのリストを生成する。例えば、ポータルアグリゲータ112は、リクエストにおいて特定されたアクションとデバイスグループのエンドユーザデバイスの機能とを比較し、リクエストにおいて特定されたアクションを実行可能なデバイスグループのエンドユーザデバイスのリストを生成するようにしてもよい。例えば、アクションがパーソンAをコールためのものである場合、ポータルアグリゲータ112は、コール機能を有するデバイスグループからエンドユーザデバイスのリストを生成してもよい。同様に、アクションがラジオプログラムCを録音するためのものである場合、ポータルアグリゲータ112は、ラジオ録音機能を有するデバイスグループからのエンドユーザデバイスのリストを生成してもよい。
【0073】
いくつかのケースでは、ポータルアグリゲータ112は、対応可能なエンドユーザデバイスのリストを生成する前にアクションを解析するよう構成されてもよい。例えば、アクションがラジオプログラムを録音することである場合、ポータルアグリゲータ112はまず、特定されたラジオプログラムが予め録音されたプログラムの放送であるか判断してもよい。例えば、ポータルアグリゲータ112は、録音されたプログラムのローカル又はサードパーティデータベースを検索してもよい。このようなデータベースを運営するサードパーティの具体例として、BBC(British Broadcasting Corporation)及び4oD(4 On Demand)などのプライベート及びパブリックブロードキャストサービスと、NetFlix
TM及びLoveFilm
TMなどのメディアコンテンツのインターネットプロバイダとがあげられる。ポータルアグリゲータ112が、特定されたラジオプログラムが予め録音されたプログラムの放送であると判断した場合、ポータルアグリゲータ112は、ストレージ機能を有するデバイスのリストを生成してもよい。しかしながら、ポータルアグリゲータ112が、特定されたラジオプログラムが予め録音されたプログラムの放送でなく、ライブプログラムであると判断した場合、ポータルアグリゲータ112は、ラジオ録音機能を有するエンドユーザデバイスのリストを生成してもよい。
【0074】
いくつかのケースでは、対応可能なエンドユーザデバイスのリストが生成されると、本方法400はステップ408に移行する。他のケースでは、対応可能なエンドユーザデバイスのリストが生成されると、本方法400は、ステップ410に直接移行する。従って、ステップ408は任意的なステップである。
【0075】
ステップ408において、ポータルアグリゲータ112は、1以上の基準を利用してステップ406において生成された対応可能なエンドユーザデバイスのリストをフィルタリング及び/又はソーティングする。1以上の基準は、限定することなく、エンドユーザデバイスのステータス、ユーザ及び/若しくはエンドユーザデバイスの地理的位置、エンドユーザデバイスのストレージスペース、エンドユーザデバイスのプライオリティ、エンドユーザデバイスにおけるラジオ及び/若しくはテレビ信号のクオリティ、有料サービスの可用性及びコンテンツのプラットフォームの適合性から構成されてもよい。
【0076】
例えば、上述されるように、エンドユーザデバイスは、ステータス情報をポータルアグリゲータ112に定期的に送信するよう構成されてもよい。ポータルアグリゲータ112は、ステータス情報を利用して、ステップ406において生成される対応可能なエンドユーザデバイスのリストをフィルタリング及び/又はソーティングするよう構成されてもよい。例えば、ポータルアグリゲータ112は、ステータス情報がエンドユーザデバイスが利用可能でないか又は問題がある(低バッテリなど)ことを示す場合、対応可能なエンドユーザデバイスのリストから何れかのエンドユーザデバイスを削除するよう構成されてもよい。エンドユーザデバイスが複数のユーザにより共有される場合、当該デバイスは、他のユーザにより現在利用されているため、利用可能でないかもしれない。あるいは又はさらに、ポータルアグリゲータ112は、ステータスに基づき対応可能なエンドユーザデバイスのリストをランク付けするよう構成されてもよい。
【0077】
他の例では、エンドユーザデバイスは、初期的なセットアップ中又は定期的に地理的位置情報をポータルアグリゲータ112に送信するよう構成されてもよい(エンドユーザデバイスがポータブルである場合)。ポータルアグリゲータ112は、地理的位置情報を利用して、対応可能なエンドユーザデバイスのリストをフィルタリング及び/又はソーティングするよう構成されてもよい。例えば、リクエストに指定されたアクションが、ユーザが現在聴取しているラジオプログラムを録音することである場合、ポータルアグリゲータ112は、ユーザと同じ通常エリアにない対応可能なエンドユーザデバイスのリストから何れかのエンドユーザデバイスを削除するよう構成されてもよい。これは、ポータルアグリゲータ112がユーザと同じラジオ局を地理的に受信できないエンドユーザデバイスを選択しないことを保証する。あるいは又はさらに、ポータルアグリゲータ112は、地理的位置に基づき対応可能なエンドユーザデバイスのリストをランク付けするよう構成されてもよい。
【0078】
さらなる他の例では、データを格納するためのデータストレージモジュールを有するエンドユーザデバイスは、各自のデータストレージモジュールの利用可能なストレージスペースをポータルアグリゲータ112に定期的に送信するよう構成されてもよい。ポータルアグリゲータ112は、ストレージスペース情報を利用して、対応可能なエンドユーザデバイスのリストをフィルタリング及び/又はソーティングするよう構成されてもよい。例えば、リクエストに指定されたアクションがテレビプログラムを録画することである場合、ポータルアグリゲータ112は、所定量未満のストレージスペースしか有さないエンドユーザデバイスを対応可能なエンドユーザデバイスのリストから削除するよう構成されてもよい。当該所定量は、録画すべきテレビ番組に基づくものであってもよい。あるいは又はさらに、ポータルアグリゲータ112は、利用可能なストレージスペースに基づき対応可能なエンドユーザデバイスのリストをランク付けするよう構成されてもよい。例えば、より大きなストレージスペースを備えたエンドユーザデバイスはより高くランク付けされ、より少ないストレージスペースを備えたエンドユーザデバイスはより低くランク付けされてもよい。
【0079】
さらなる他の例では、ユーザは、デバイスグループの1以上のエンドユーザデバイスのプライオリティ情報を提供してもよい。例えば、
図1に関連して上述されたように、ポータルアグリゲータ112は、エンドユーザデバイスのプライオリティ情報を受信及び格納するよう構成されてもよい。より高いプライオリティは、可能である場合にはエンドユーザデバイスがまず利用されるべきであることを示し、より低いプライオリティは、他に適したエンドユーザデバイスが利用可能でない場合に限ってエンドユーザデバイスが利用されるべきであることを示すものであってもよい。これは、特にあるエンドユーザデバイスが一方のユーザのプライマリエンドユーザデバイスであるが、他方のユーザにはバックアップエンドユーザデバイスにすぎないように、当該エンドユーザデバイスが2人のユーザにより共有される場合に有用であるかもしれない。ポータルアグリゲータ112は、プライオリティ情報を利用して、対応可能なエンドユーザデバイスのリストをフィルタリング及び/又はソーティングするよう構成されてもよい。例えば、ポータルアグリゲータ112は、所定値未満のプライオリティ値を有する対応可能なエンドユーザデバイスのリストからエンドユーザデバイスを削除するよう構成されてもよい。あるいは又はさらに、ポータルアグリゲータ112は、プライオリティに基づき対応可能なエンドユーザデバイスのリストをランク付けするよう構成されてもよい。例えば、より高いプライオリティ値を有するエンドユーザデバイスはより高くランク付けされ、より低いプライオリティ値を有するエンドユーザデバイスはより低くランク付けされてもよい。
【0080】
さらなる他の例では、ラジオ及び/又はテレビ信号を受信するエンドユーザデバイスは、受信したラジオ及び/又はテレビ信号のクオリティを示す情報をポータルアグリゲータ112に定期的に送信するよう構成されてもよい。ポータルアグリゲータ112は、信号クオリティ情報を利用して、対応可能なエンドユーザデバイスのリストをフィルタリング及び/又はソーティングするよう構成されてもよい。例えば、リクエストに指定されたアクションがラジオプログラムを録音することである場合、ポータルアグリゲータ112は、指定されたラジオ局について特定の信号クオリティを有さないエンドユーザデバイスを対応可能なエンドユーザデバイスのリストから削除するよう構成されてもよい。あるいは又はさらに、ポータルアグリゲータ112は、指定されたラジオ局について信号のクオリティに基づき対応可能なエンドユーザデバイスのリストをランク付けするよう構成されてもよい。
【0081】
さらなる他の例では、有料又は加入サービスを利用するエンドユーザデバイスは、有料サービスについて利用可能なクレジットに関する情報をポータルアグリゲータ112に定期的に提供するよう構成されてもよい。ポータルアグリゲータ112は、有料サービスクレジット情報を利用して、対応可能なエンドユーザデバイスのリストをフィルタリング及び/又はソーティングするよう構成されてもよい。例えば、リクエストされたアクションが有料又は加入サービスを要求するものであり(例えば、アクションが加入ラジオ又はテレビチャネルを録画することである場合など)、対応可能なエンドユーザデバイスのリストは、異なる量の利用可能なクレジットを有する複数のエンドユーザデバイスを有する場合(エンドユーザデバイスが、異なる個人により所有されるなど)、ポータルアグリゲータ112は、少なくとも所定量の利用可能なクレジットを有さないエンドユーザデバイスを対応可能なエンドユーザデバイスのリストから削除するよう構成されてもよい。所定量は、例えば、リクエストされたアクションを実行するコストに基づくものであってもよい。
【0082】
さらなる他の例では、ポータルアグリゲータ112は、特定のコンテンツに対するデバイスの適合性に基づき対応可能なエンドユーザデバイスのリストをフィルタリング及び/又はソーティングするよう構成されてもよい。例えば、リクエストされたアクションが特定のラジオプログラム(DABラジオプログラムなど)である場合、ポータルアグリゲータ112は、ラジオプログラムが放送されているラジオ局を受信可能でないエンドユーザデバイスを対応可能なエンドユーザデバイスのリストから削除するよう構成されてもよい。
【0083】
対応可能なエンドユーザデバイスのリストがフィルタリング及び/又はソーティングされると、本方法400はステップ410に移行する。
【0084】
ステップ410において、ポータルアグリゲータ112は、リクエストに指定されるアクションを実行するため、対応可能なエンドユーザデバイスの1つを選択する。対応可能なエンドユーザデバイスのリストにエンドユーザデバイスがない場合(例えば、リクエストを充足可能なユーザのデバイスグループにエンドユーザデバイスはないなど)、ポータルアグリゲータ112は、要求元のエンドユーザデバイスにエラーメッセージを送信するよう構成されてもよい。エンドユーザデバイスは、その後、エラーメッセージをユーザに表示又は出力してもよい。
【0085】
対応可能なエンドユーザデバイスのリストに1つのエンドユーザデバイスしかない場合、ポータルアグリゲータ112は、当該エンドユーザデバイスを選択するよう構成されてもよい。しかしながら、対応可能なエンドユーザデバイスのリストに少なくとも2つのエンドユーザデバイスがある場合、ポータルアグリゲータ112は、以下の技術の1以上を利用してリストからエンドユーザデバイスの1つを選択するよう構成されてもよい。
【0086】
ポータルアグリゲータ112により利用可能な第1の一例となる技術は、対応可能なエンドユーザデバイスのリストからエンドユーザデバイスの1つをランダムに選択することからなる。当該技術は、例えば、対応可能なエンドユーザデバイスのリストがエンドユーザデバイス間のロードバランシングを実現するようソーティング又はランク付けされていない場合などに利用されてもよい。
【0087】
ポータルアグリゲータ112により利用可能な第2の一例となる技術は、対応可能なエンドユーザデバイスのリストの先頭又は最後のエンドユーザデバイスを選択することからなる。当該技術は、例えば、ステップ408に説明されるように、対応可能なエンドユーザデバイスのリストがソーティング又はランク付けされている場合などに利用されてもよい。
【0088】
ポータルアグリゲータ112により利用可能な第3の一例となる技術は、ユーザのパターンに基づき対応可能なエンドユーザデバイスのリストからエンドユーザデバイスを選択することからなる。例えば、ポータルアグリゲータ112は、ユーザ情報(ユーザの地理的位置など)をユーザから定期的に受信するよう構成されてもよい。ポータルアグリゲータ112は、ユーザの動作をモニタリングし、ユーザの日常パターンを決定するよう構成されてもよい。ポータルアグリゲータ112は、日常パターン情報を利用して、対応可能なエンドユーザデバイスのリストからエンドユーザデバイスを選択するよう構成されてもよい。例えば、ユーザが、典型的には午後5時に職場を離れ、午後6時に帰宅し、ポータルアグリゲータ112が午後5時30分にラジオ録音リクエストを受信した場合、ポータルアグリゲータ112は、ユーザが帰宅時にそれを聴取することを所望していると仮定して、ユーザの自宅でラジオ録音デバイスを選択するよう構成されてもよい。
【0089】
ポータルアグリゲータ112が対応可能なエンドユーザデバイスのリストからエンドユーザデバイスの1つを選択すると、本方法400はステップ412に移行する。
【0090】
ステップ412において、ポータルアグリゲータ112は、リクエストに指定されたアクションを実行するため、コマンドを生成して、ステップ410において選択されたエンドユーザデバイスに送信する。コマンドの生成は、選択されたデバイスに適したコマンドを生成及びフォーマット化することを含むものであってもよい。正しいフォーマットは、選択されたエンドユーザデバイスのタイプ、メーカー及び/又はモデルに基づくものであってもよい。いくつかのケースでは、コマンドは、uPnPなどの既知の規格に準拠してもよい。
【0091】
コマンドが生成されると、それは、何れか適切な手段を利用して選択されたエンドユーザデバイスに送信される。例えば、ポータルアグリゲータ112は、データ通信ネットワーク114を介し選択されたエンドユーザデバイスにコマンドを送信してもよい。いくつかのケースでは、コマンドは、uPnPなどの既知のプロトコルを利用して選択されたエンドユーザデバイスに送信される。
【0092】
コマンドを受信すると、選択されたエンドユーザデバイスは、指定されたアクションを実行する。例えば、リクエストのアクションがラジオプログラムCを録音するものである場合、ポータルアグリゲータ112から適切なコマンドを受信すると、選択されたエンドユーザデバイスは、特定されたラジオ番組を録音してもよい。いくつかのケースでは、選択されたエンドユーザデバイスはまた、コマンドの実行を確認したか、又はエンドユーザデバイスがコマンドの実行においてエラーに遭遇したことを示すフィードバックをポータルアグリゲータ112に送信するよう構成されてもよい。
【0093】
リクエストがセカンダリアクションを有する場合(例えば、他のユーザデバイスで完了されるべきアクションなど)、ステップ404〜412は、セカンダリアクションについて繰り返されてもよい。いくつかのケースでは、セカンダリアクションを実行するためのコマンドを選択されたエンドユーザデバイスに送信することに加えて、ポータルアグリゲータ112はまた、要求元を特定する情報を送信するよう構成されてもよい。当該追加的な情報を受信すると、選択されたエンドユーザデバイスは、エンドユーザデバイスがリクエストされたコマンドを実行すべきか確認することを要求するメッセージをユーザに表示してもよい。例えば、当該メッセージは、“ジョンスミスは、あなたにプログラムXを記録してもらいたがっている。あなたは継続したいか?”などであってもよい。
【0094】
これらのケースでは、ユーザが実行を確認した場合に限って、コマンドの実行がエンドユーザデバイスにより完了されることになる。
【0095】
計算及び/又は電子デバイスの何れかの形態として実現可能であって、上記説明の実施例が実現可能なポータルアグリゲータ112を示す
図5が参照される。
【0096】
ポータルアグリゲータ112は、アプリケーションを実行するために、デバイスの処理を制御するためコンピュータにより実行可能な命令を処理するためのマイクロプロセッサ、コントローラ又は他の何れか適切なタイプのプロセッサであってもよい1以上のプロセッサ502から構成される。いくつかの例では、チップアーキテクチャ上のシステムが利用される場合、プロセッサ502は、ハードウェア(ソフトウェアやファームウェアでなく)によりここで開示されるポータルアグリゲータ112又はアプリケーションの処理の方法の一部を実現する1以上の固定的なファンクションブロック(アクセラレータとも呼ばれる)を有してもよい。オペレーティングシステム504を有するプラットフォームソフトウェア又は他の何れか適切なプラットフォームソフトウェアが、アプリケーションソフトウェア506がデバイス上で実行されることを可能にするため、ポータルアグリゲータ112に備えられてもよい。
【0097】
コンピュータ実行可能命令は、ポータルアグリゲータ112によりアクセス可能なコンピュータ可読媒体を用いて提供されてもよい。コンピュータ可読媒体は、例えば、メモリ508などのコンピュータ記憶媒体及び通信媒体などを含むものであってもよい。メモリ508などのコンピュータ記憶媒体は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール又は他のデータなどの情報の格納のための何れかの方法又は技術により実現される揮発性及び不揮発性媒体並びに着脱可能及び着脱不可媒体を含む。コンピュータ記憶媒体は、限定することなく、RAM、ROM、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリ若しくは他のメモリ技術、CD−ROM、DVD(Digital Versatile Disk)若しくは他の光ストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ若しくは他の磁気ストレージデバイス、又は計算デバイスによるアクセスのため情報を格納するのに利用可能な他の何れかの非伝送媒体を含む。他方、通信媒体は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール又は他のデータを搬送波などの変調されたデータ信号又は他の伝送機構において実現するものであってもよい。ここに規定されるように、コンピュータ記憶媒体は、通信媒体を含まない。コンピュータ記憶媒体(メモリ508など)はポータルアグリゲータ112内に示されているが、ストレージは分散化又は遠隔配置されてもよく、ネットワーク又は他の通信リンクを介し(通信インタフェース510などを用いて)アクセスされてもよいことは理解されるであろう。
【0098】
ポータルアグリゲータ112はまた、ポータルアグリゲータ112から分離した又は一体的なディスプレイデバイス514にディスプレイ情報を出力するよう構成される入出力コントローラ512を有する。ディスプレイ情報は、グラフィカルユーザインタフェースを提供してもよい。入出力コントローラ512はまた、ユーザ入力デバイス516(マウス又はキーボードなど)などの1以上のデバイスから入力を受信及び処理するよう構成される。一実施例では、ディスプレイデバイス514はまた、接触検知ディスプレイデバイスである場合、ユーザ入力デバイス516として機能するかもしれない。ポータルアグリゲータ112にはまた、当該デバイスについて知られるような他の機能が備えられてもよい。
【0099】
“プロセッサ”及び“コンピュータ”という用語は、命令を実行可能にする処理機能を備えた何れかのデバイスを参照するのに利用される。当該処理機能は多数の異なるデバイスに内蔵されることが当業者に理解され、このため、“コンピュータ”という用語は、セットトップボックス、メディアプレーヤー、デジタルラジオ、PC、サーバ、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)及び他の多数のデバイスを含む。
【0100】
当業者は、プログラム命令を格納するのに利用されたストレージデバイスがネットワーク上に分散化できることを理解するであろう。例えば、リモートコンピュータは、ソフトウェアとして説明されるプロセスの具体例を格納してもよい。ローカル又はターミナルコンピュータは、リモートコンピュータにアクセスし、プログラムを実行するためソフトウェアの一部又は全てをダウンロードしてもよい。あるいは、ローカルコンピュータは、必要に応じてソフトウェアの一部をダウンロードするか又は一部のソフトウェア命令をローカルターミナルに、一部をリモートコンピュータ(又はコンピュータネットワーク)において実行してもよい。当業者はまた、当業者に知られた従来技術を利用することによって、ソフトウェア命令の全て又は一部がDSP、プログラマブルロジックアレイなどの専用回路により実行されてもよいことを理解するであろう。
【0101】
“ロジック”という表現は、ファンクションを実行する構造を表す。ロジックの具体例は、これらのファンクションを実行するよう構成される回路を含む。例えば、当該回路は、製造過程において利用可能なトランジスタ及び/又は他のハードウェア要素を含むものであってもよい。当該トランジスタ及び/又は他の要素は、レジスタ、フリップフロップ若しくはラッチなどのメモリ、ブール演算などの論理演算子、加算器、乗算器若しくはシフタなどの数学演算子、インターコネクトなどを実現及び/又は内蔵する回路又は構成を形成するのに利用されてもよい。当該要素は、カスタム回路若しくは標準的なセルライブラリ、マクロ又は他の抽象化レベルにより提供されてもよい。当該要素は、特定の構成において相互接続されてもよい。ロジックは、固定的なファンクションである回路を有し、回路は、ファンクションを実行するようプログラム可能であり、当該プログラミングは、ファームウェア又はソフトウェア更新又は制御機構から提供されてもよい。1つのファンクションを実行するため特定されるロジックはまた、構成要素となるファンクション又はサブプロセスを実現するロジックを含むものであってもよい。一例では、ハードウェアロジックは、固定的なファンクション処理、状態マシーン又はプロセスを実現する回路を有する。
【0102】
ここに与えられる何れかのレンジ又はデバイス値は、当業者に明らかなように、求められる効果を失うことなく拡張又は変更されてもよい。
【0103】
上述される利益及び効果は、1つの実施例に関するものであってもよく、又は複数の実施例に関するものであってもよいことが理解されるであろう。これらの実施例は、記載された利益及び効果の何れか又は全てを有するもの、又は記載された問題の何れか又は全てを解決するものに限定されるものでない。
【0104】
“ある”アイテムという表現は、これらのアイテムの1以上を表す。“有する”という用語は、特定された方法のブロック又は要素を含むが、当該ブロック又は要素が排他的なリストを有さず、装置はさらなるブロック又は要素を有し、方法はさらなるブロック又は処理を有してもよいことを意味するのに利用される。
【0105】
ここに開示された方法のステップは、適切である場合、何れか適切な順序又は同時に実行されてもよい。さらに、個々のブロックは、ここに期された主題の趣旨及び範囲から逸脱することなく、何れかの方法から削除されてもよい。上述された実施例の何れかの特徴は、求められる効果を失うことなく、さらなる実施例を形成するため説明される他の実施例の何れかの特徴と組み合わされてもよい。図面の要素が矢印により接続されて示される場合、これらの矢印は要素間の通信(データ及び制御メッセージを含む)の単なる一例となるフローを示すことが理解されるであろう。要素間のフローは、一方向又は双方向であってもよい。
【0106】
好適な実施例の上記説明は単なる一例として与えられたものであり、当業者により各種修正が可能であることが理解されるであろう。ある程度の特異性をもって又は1以上の個々の実施例を参照して各種実施例が説明されたが、当業者は、本発明の趣旨又は範囲から逸脱することなく、開示された実施例に多数の修正を行うことが可能であろう。