(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記パターン化第1レベル金属層(M1)は、バスバーレスベース及びエミッタフィンガーの櫛型パターンである、請求項1に記載のモノリシック集積の太陽電池及びバイパススイッチ。
前記パターン化第2レベル金属層(M2)は、太陽電池バスバーを伴うベース及びエミッタフィンガーの櫛型パターンである、請求項1に記載のモノリシック集積の太陽電池及びバイパススイッチ。
前記パターン化第2レベル金属層(M2)は、前記パターン化第1レベル金属層(M1)に対して実質的に直交する、請求項1に記載のモノリシック集積の太陽電池及びバイパススイッチ。
前記半導体層は、n型吸収材及びベースを伴う太陽電池の形成のためのn型バックグランドドーピングを有する、請求項1に記載のモノリシック集積の太陽電池及びバイパススイッチ。
前記pn接合ダイオードのp型及びn型の端子は、前記太陽電池のn型及びp型の端子にそれぞれ接続されている、請求項11に記載のモノリシック集積の太陽電池及びバイパススイッチ。
前記電気絶縁バックプレーンは、熱膨張係数(CTE)が前記半導体層に比較的厳密に一致する柔軟な材料である、請求項1に記載のモノリシック集積の太陽電池及びバイパススイッチ。
前記モノリシック集積の太陽電池及びバイパススイッチは、柔軟であり、そして柔軟な軽量の光起電力モジュールラミネートでパッケージされる、請求項1に記載のモノリシック集積の太陽電池及びバイパススイッチ。
前記モノリシック集積の太陽電池及びバイパススイッチに対する前記隔離溝の面積比は、1%以下である、請求項1に記載のモノリシック集積の太陽電池及びバイパススイッチ。
前記太陽電池領域に対する前記バイパススイッチ領域の面積比は、約0.26%から約1.3%の範囲内である、請求項1に記載のモノリシック集積の太陽電池及びバイパススイッチ。
前記半導体層は、シリコン、ゲルマニウム、砒化ガリウム、窒化ガリウム、燐化ガリウム、他のIII−V半導体、又はその組み合わせのグループからの少なくとも1つの結晶半導体材料を含む、請求項1に記載のモノリシック集積の太陽電池及びバイパススイッチ。
前記バイパススイッチは、前記太陽電池を取り巻き且つ前記隔離溝により前記太陽電池から分離された全周リムダイオードである、請求項1に記載のモノリシック集積の太陽電池及びバイパススイッチ。
前記バイパススイッチは、前記太陽電池の少なくとも1つの辺に位置され且つ前記隔離溝により前記太陽電池から分離されたダイオードである、請求項1に記載のモノリシック集積の太陽電池及びバイパススイッチ。
前記バイパススイッチは、前記太陽電池の少なくとも1つのコーナーに位置され且つ前記隔離溝により前記太陽電池から分離されたダイオードである、請求項1に記載のモノリシック集積の太陽電池及びバイパススイッチ。
前記バイパススイッチは、前記太陽電池のエリア内に位置され且つ前記隔離溝により前記太陽電池から分離された少なくとも1つのダイオードアイランドを含む、請求項1に記載のモノリシック集積の太陽電池及びバイパススイッチ。
前記バイパススイッチは、太陽電池の2つの対向する対角方向コーナー間に位置され且つ前記隔離溝により前記太陽電池から分離された少なくとも1つの対角方向ダイオードアイランドを含む、請求項1に記載のモノリシック集積の太陽電池及びバイパススイッチ。
モジュールラミネートで支持された複数のモノリシック集積の太陽電池及びバイパススイッチを更に含む、請求項1に記載のモノリシック集積の太陽電池及びバイパススイッチ。
【背景技術】
【0003】
結晶シリコン光起電力(PV)モジュールは、現在(2012年現在)、全世界的PV年間需要市場及び世界的累積設置PV容量のほぼ85%以上を締めている。結晶シリコンPVのための製造プロセスは、チョクラルスキー(CZ)シリコンインゴット又は鋳造シリコンブリックで形成された単結晶又は多結晶シリコンウェハで出発して、結晶シリコン太陽電池を使用することに基づいている。非結晶シリコンベースの薄膜PVモジュール(例えば、CdGS、有機、及びアモルファスシリコンPVモジュール)は、低コスト製造プロセスの潜在性を与えるが、典型的に、主流の結晶シリコンPVモジュール(商業用結晶シリコンモジュールとしては、約14%から約20%の典型的範囲、及びほとんどは約14%から17%の範囲のモジュール効率を与える)に比して、商業用薄膜PVモジュールとしては変換効率が極めて低く(STCモジュール効率で1桁から約14%の範囲)、且つ良好に確立された結晶シリコン太陽PVモジュールに比して現場の信頼性の証明された長期追跡記録がない。先端の結晶シリコンPVモジュールは、種々の他のPV技術に比して、優れた全エネルギー変換性能、長期現場信頼性、無毒性、及びライフサイクル持続性を与える。更に、近年の発展及び進歩は、結晶シリコンPVモジュールの全製造コストを、既にほぼ$0.65ないし$0.80/Wp以下に引き下げている。破壊的な単結晶技術、例えば、再使用可能な結晶シリコンテンプレート、薄い(例えば、ほぼ10μmから100μm、及び典型的に、≦70μmの結晶シリコン吸収材厚みの)エピタキシャルシリコン、バックプレーンアタッチメント/ラミネーションを使用する薄いシリコン支持体、及び多孔性シリコンリフトオフ技術の使用に基づいて製造された高効率の薄い単結晶シリコン太陽電池は、高い効率(標準テスト条件又はSTCのもとで太陽電池及び/又はモジュール効率が少なくとも20%)を約束すると共に、PVモジュールの製造コストを大量生産規模で$0.50/Wpより充分低いものにする。
【0004】
図1Aは、結晶シリコン太陽電池のような典型的な太陽電池、又はGaAs太陽電池のような化合物半導体の等価回路を示す回路図である。太陽電池は、ダイオードと並列に、又、寄生的シャント抵抗とも並列に、そして寄生的直列抵抗と直列に、I
Lと示された又は短絡電流I
SC(太陽電池のベース及びエミッタ端子が電気的に短絡されたときに流れる電流)としても知られた光発生又は光誘起電流を生じさせる電流ソースとして表わされている。電流ソースにより発生される電流は、太陽電池における日光照射電力強度のレベルに依存する。太陽電池の再結合ロスにより望ましからぬ暗電流I
Dが流れる。端子がオープンで負荷に接続されていないときに太陽電池にまたがる電圧は、V
OC又は開路電圧として知られている。現実的な太陽電池等価回路は、
図1A及び1Bの回路図に示されたように、有限直列抵抗R
Sと有限シャント抵抗R
SHも含む。理想的な太陽電池では、直列抵抗R
Sがゼロであり(即ち、直列抵抗のオーミック電力ロスがない)、そしてシャント抵抗R
SHが無限大である(シャント抵抗の電力消散ロスがない)。しかしながら、実際の及び現実的な太陽電池では、有限(非ゼロ)の直列抵抗は、太陽電池がその半導体吸収層及び金属被覆構造体に寄生的直列抵抗成分を有する(即ち、完全な電気導体ではない)ことによるものである。半導体層の抵抗及び金属被覆抵抗を含むそのような規制的抵抗成分は、太陽電池の動作中にある程度のオーミックロス及び電力消散(ひいては、フィルファクタ(Fill Factor)の低下)を生じる。有限(無限でない)のシャント抵抗は、太陽電池内のエリアに基づく且つ縁に誘起される(これに限定されないが不完全な縁分離を含む)シャント欠陥及び他の非理想的状態のような有害な影響のために一方の端子から他方の端子へ望ましからぬ電流漏れがあることにより生じる。この場合も、理想的な太陽電池は、直列抵抗がゼロであり、且つシャント抵抗が無限の抵抗値である。
【0005】
図2Aは、太陽電池の等価回路モデルを示す回路図で、電流ソース、光発生電流及び暗電流を示し(寄生的直列及びシャント抵抗成分は示さず)、そして
図2Bは、それに対応する定性電流/電圧(IV)グラフで、電池への日光照射がある場合及びない場合の結晶シリコン太陽電池のような太陽電池の典型的な電流/電圧(IV)特性を示す。I
L及びI
Dは、各々、望ましいアクティブな光発生電流及び望ましからぬ暗電流である。
【0006】
光起電力(PV)モジュールに使用される太陽電池は、本質的に、ホトダイオードであり、それらは、受光面に到着する日光を、半導体吸収材の光発生荷電キャリア(典型的に電子及びホール)を経て電力へと直接変換する。複数の太陽電池をもつモジュールでは、陰に入る電池は、同じPVモジュール内にラミネートされた陰に入らない電池と同じ量の電力(又は電流)を発生することができない。典型的なPVモジュールにラミネートされた全ての電池は、通常、直列ストリングに接続されるので、電力の相違は、電池を通る光発生電流にも相違を引き起こす(陰に入る電池・対・陰に入らない電池)。陰に入らない電池と直列に接続された陰に入る電池(又は一部分陰に入る電池)を経て直列接続の陰に入らない電池の高い電流を引き出すように試みる場合には、陰に入る電池(又は一部分陰に入る電池)の電圧が実際に負になる(即ち、陰に入る電池は、実際上、逆バイアスされる)。この逆バイアス状態のもとでは、陰に入る電池は、電力を発生するのではなく、著しい電力を消費し又は消散する。陰に入る又は一部分陰に入る電池により消費及び消散される電力は、電池を加熱させ、陰に入る電池が配置されたモジュール内に局部的なホットスポットを形成し、最終的に、おそらく、電池及びモジュールの永久的な欠陥を引き起こし、ひいては、その業界に重大な信頼性欠陥問題を招くことになる(保護手段が実施されない限り)。
【0007】
標準的な結晶シリコンPVモジュール(即ち、典型的に60個の太陽電池より成るPVモジュール)は、典型的に、PVモジュール内で3つの20電池(又は72電池モジュールの場合には24電池或いは96電池モジュールの場合には32電池)の直列接続ストリングへと配線され、20電池の各ストリングは、外部接合ボックスに配置された外部バイパスダイオード(典型的にpn接合ダイオード又はショットキーダイオード)により保護される。20電池のこれらのストリングは、接合ボックス内で互いに直列に電気的接続されて、最終的なPVモジュールアッセンブリ電気的相互接続を形成すると共に、典型的に直列接続の太陽電池より成るモジュールの出力電気リードを形成する。PVモジュールがその表面に比較的均一の太陽照射を受けそして陰に入る電池がない限り、モジュール内の電池は、本質的に同じ量の電力(及び電流)を発生し、ほとんどの結晶シリコンPVモジュールに対して電池の最大電力電圧又はV
mpは、約〜0.5Vから0.6V程度である。従って、直列に接続された20電池の各ストリングにまたがる最大電力電圧又はV
mpは、結晶シリコン電池を使用する3つの20電池直列接続サブストリングより成る60電池PVモジュールでは、ほぼ10から12V程度となる。均一なモジュール照射状態のもとでは、各外部バイパスダイオードは、その端子にまたがって約−10から−12Vの逆バイアス電圧を有し(例えば、モジュールがその最大電力点又はMPPで動作する間に)、そしてバイアスダイオードは、逆バイアスのOFF状態に留まる(従って、接合ボックスに配置された逆バイアスの外部バイパスダイオードによって出力されるモジュール電力には影響がない)。20電池ストリングの太陽電池が一部分又は完全に陰に入る場合には、陰に入らない電池より、発生される電力が少ない(且つ電流が少ない)。ストリングの電池は、通常、電気的に直列に接続されるので、陰に入る太陽電池は、実際上、逆バイアスされて、電力を消散し始め、それ故、電力を発生するのではなく、逆バイアスされた陰に入る電池の位置に局部的なホットスポットを形成する。適切な予防処置をとらないと、陰に入る電池の電力消散、及びそれにより生じる局部的な加熱で、破壊的欠陥(例えば、逆バイアスの陰に入る電池の欠陥、電池対電池の電気的相互接続の欠陥、及び/又はモジュールカプセル材及び/又はバックシートのようなモジュールラミネーション材の欠陥)のおそれが生じるために電池及びモジュールの信頼性が低下し、且つ設置されたPVシステムの過熱又はホットスポットにより火災の危険も考えられる。
【0008】
結晶シリコンモジュールは、しばしば、外部バイアスダイオードを使用して、太陽電池が部分的又は完全に陰に入ることにより生じる前記ホットスポット作用を排除すると共に、ホットスポットによる電池及びモジュールの潜在的な信頼性欠陥や、電池の逆バイアス加熱による安全性の危惧を防止する。陰に入る電池の逆バイアスにより生じるそのようなホットスポット現象は、影響のあるPV電池に永久的なダメージを生じ、そしてPVモジュールのPV電池の表面に到着する日光が充分に均一でない場合には(例えば、1つ以上の太陽電池が完全に又は部分的に陰に入るために)、火災の危険も生じ得る。バイパスダイオード(整流器)は、通常、PVモジュール内で太陽電池のサブストリングにまたがって配置され、典型的に、3つの20電池サブストリングをもつ標準的な60電池結晶シリコン太陽モジュールでは20太陽電池のサブストリング当たり1つの外部バイアスダイオードである(3つの24電池サブストリングをもつ72電池の結晶シリコン太陽モジュールでは、24太陽電池のサブストリング当たり1つの外部バイパスダイオードの構成もあり、又、任意の数の太陽電池をもつモジュールでは多数の他の構成も考えられる)。直列接続の電池ストリングにまたがって外部のバイパスダイオードをもつこの接続構成は、モジュールにおける逆バイアスホットスポットを防止し、そして実生活で陰に入ったり又は一部分陰に入ったり或いは汚れたりする種々の状態のもとでその寿命全体にわたりPVモジュールが高い信頼性で動作できるようにする。電池が陰に入らない場合には、ストリングの各電池は、サブストリングの他の電池と比較的一致する電流値で電流ソースとして働き、サブストリングの外部バイパスダイオードは、モジュールにおけるサブストリングの合計電圧で逆バイアスされる(例えば、直列の20個の電池は、結晶シリコンPVモジュールのバイパスダイオードにまたがって約10Vから12Vの逆バイアスを形成する)。サブストリングの電池が陰に入る状態では、その陰に入る電池が逆バイアスされ、その陰に入る電池を含むサブストリングのバイパスダイオードをターンオンし、これにより、陰に入らないサブストリングの良好な太陽電池からの電流を、陰に入る電池をもつサブストリングに関連した外部バイパスダイオードに流すことができるようにする。外部バイパスダイオード(典型的に標準的な主流60電池の結晶シリコンPVモジュール接合ボックスに含まれた3つの外部バイパスダイオード)は、電池が陰に入る場合にPVモジュール及び電池を保護するが、実際上、陰に入るロスの結果として設置されたPVシステムの電力収穫及びエネルギー収率に著しいロスも招く。
【0009】
図3A及び3Bは、直列に接続された3つの20電池サブストリング2(各サブストリングの20個の電池が直列に接続された)と、モジュール内の電池が陰に入る又は過剰に部分的に陰に入る間に電池を保護するための3つの外部バイパスダイオード4とを有する代表的な60電池の結晶シリコン太陽モジュールの図である(
図3Aは、1つの電池が陰に入る状態で、陰に入る電池6を示し、そして
図3Bは、複数の電池が部分的に陰に入る状態で、部分的に陰に入る電池行8を示している)。一例として、
図3Aは、陰に入る1つの電池が最も下の行にある(1つの電池が陰に入るだけで1つの20電池サブストリングが影響を受ける)60電池モジュールを示し、そして
図3Bは、部分的に陰に入る6つの電池が最も下の行にある(陰に入ることで3つの20電池サブストリング全部が影響を受ける)60電池モジュールを示している。サブストリングの1つ以上の電池が陰に入る(又はかなりの程度まで部分的に陰に入る)場合には(
図3Aに示すように)、陰に入る電池を伴うサブストリングのための外部バイパスダイオードがアクチベートされて、サブストリング全体をシャントし、従って、ホットスポットを防止することで陰に入る電池を保護すると共に、有効なモジュール電力出力を約1/3減少する(太陽電池が陰に入ることで3つのうちの1つのサブストリングだけが影響を受ける場合)。サブストリング当たり少なくとも1つの電池が陰に入る場合には(
図3Bに示すように)、3つのバイパスダイオードが全部アクチベートされて、モジュール全体をシャントし、従って、3つの20電池サブストリングの各々に少なくとも1つの陰に入る電池又は部分的に陰に入る電池があるときにはモジュールからの電力の抽出が防止される。
【0010】
一例として、典型的な従来の外部PVモジュール接合ボックスは、60電池の結晶シリコン太陽モジュールにおいて3つの外部バイパスダイオードを収容する。外部接合ボックス及びそれに関連する外部バイパスダイオードは、全PVモジュール部品構成表(Bill of Materials)(BOM)コストの一部分に貢献し、そしてPVモジュールBOMコストの約10%(又は約5%から15%)に貢献する(即ち、太陽電池のコストを除くPVモジュールBOMコストのパーセンテージとして)。更に、外部接合ボックスは、設置されたPVシステムにおける現場の信頼性欠陥及び火災の危険性の源でもある。ほとんどの現在の結晶シリコンPVモジュールは、主として、外部バイパスダイオードが接合ボックスに入れられた外部接合ボックスを使用するが、前部コンタクト電池が3つのバイパスダイオードをPVモジュールアッセンブリ内に直接配置及び積層するがモジュール積層プロセス中には前部コンタクト太陽電池から離しておく(しかしながら、前部コンタクト電池の20電池サブストリング当たり1つのバイパスダイオードを依然使用して)PVモジュールの例が幾つかある。この例は、外部バイパスダイオードに依然制約があり、即ち、1つの電池が陰に入るだけで、サブストリング内に陰に入る電池をもつ電池サブストリング全体をバイパスダイオードがシャントし、従って、設置されたPVシステムの電力収穫及びエネルギー収率を低下させる。
【0011】
モジュールの直列ストリングにおいてモジュールに対する陰の信頼性欠陥作用を最小にするための1つの既知の方法は、
図5に示す規範的な回路と共に
図4A及び4Bに概略的に示すように、直列接続されたモジュールにまたがってバイパスダイオードを使用することである。この構成は、実際上、各モジュール接合ボックス内に外部バイパスダイオードをもつモジュールと同じである。
図4Aは、太陽PVモジュールの直列接続ストリングに対する陰に入らない電流経路を示し、そして
図4Bは、1つのモジュールが陰に入りそしてその陰に入るモジュールにまたがる関連バイパスダイオードがモジュールをシャントして直列ストリングのための別のバイパス電流路を形成する太陽PVモジュールの同じ直列接続ストリングを示す。
図5は、モジュールサブストリング又はストリングに外部バイパスダイオードが使用される複数の直列接続太陽電池の回路モデル図である(等価電気回路図で示された各太陽電池は、電流ソース、整流ダイオード、寄生的直列及び並列抵抗素子を含む)。直列接続ストリングの電池がどれも陰に入らない場合には、バイパスダイオードが逆バイアス状態にあり、太陽電池ストリングは、通常に動作して太陽モジュール発電に完全に貢献する。いずれかの電池が部分的又は完全に陰に入る場合には、陰に入る電池(1つ又は複数)(従って、直列接続のストリングでは全ての太陽電池)が逆バイアスされ、それ故、外部バイパスダイオードが順方向バイアスされ、従って、ホットスポット、信頼性欠陥、及び/又は陰に入る電池へのダメージのおそれを排除する。換言すれば、PVモジュールの少なくとも一部分が陰に入ると、そのバイパスダイオードが順方向バイアスされて電流を導通し、モジュールの直列ストリングにおける性能低下及び信頼性の問題を防止する。バイパスダイオードは、陰に入るモジュール(又は少なくとも1つの電池が陰に入るサブストリング)全体の電圧を小さな負の電圧(例えば、−0.5Vから0.7V)に保持し、モジュールストリングアレイ出力の全電力低下を制限する。
【0012】
図6は、バイパスダイオードをもつ場合及びもたない場合の典型的な結晶太陽電池の電流/電圧(I/V)特性を示すグラフである(pn接合のバイパスダイオードで示された例;ショットキーダイオードの場合、実際の電圧降下は僅かである)。バイパスダイオードは、陰に入る太陽電池にまたがり印加される最大逆バイアス電圧を、バイパスダイオードのターンオン順バイアス電圧(例えば、ショットキー又はpn接合バイパスダイオードの場合に、各々、約0.3V−0.5V及び0.6V−0.7V)以下に制限する。
【0013】
図7は、
図4及び5と同様の結晶シリコンPVモジュールの代表例を示す図で、60電池モジュール内の20電池サブストリング当たり1つの陰に入る(又は部分的に陰に入る)電池があり(例えば、陰に入る電池10、この代表例に示すように、全部で3つの電池が陰に入る)、3つの20電池サブストリングにおける3つの陰に入る電池は、全太陽PVモジュールにより供給される電力の排除を招く。というのは、陰に入る電池を保護するために3つの20電池サブストリング全体が外部バイパスダイオードによってシャントされるからである。20電池サブストリング当たり1つの外部バイパスダイオードの構成を使用すると、3つの20電池サブストリングに3つの陰に入る電池を有する結果として、PVモジュールから抽出される電力は、陰により影響されるモジュールが3/60(又は60個の電池のうちの3つ)だけでも、本質的にゼロに降下する。この場合も、外部バイパスダイオードを伴うこのタイプの従来のPVモジュール構成は、この分野での設置されたPVシステム、特に、モジュールが陰に入り及び/又は汚れる状態を最も受け易い設備において、著しいエネルギー収率低下及び電力収穫不利益を招く。
【0014】
複数のモジュールストリングを伴う結晶シリコンPVシステムでは、モジュールが陰に入る作用、及びそれによる電力収穫及びエネルギー収率への有害な影響は、モジュールの単一の直列ストリングについて上述した例よりも非常に大きなものとなる。直列接続のモジュールストリングの複数の並列ストリングをもつ太陽PVシステムでは、並列ストリングは、互いにほぼ同じ電圧を発生しなければならない(即ち、並列ストリングの電圧は、厳密に一致しなければならず、さもなければ、著しい電力ロスとなる)。その結果、並列に接続された全てのモジュールストリングをほぼ同じ電圧で動作するという電気的な制約は、設置されたPVアレイに著しい電力ロスを生じることなく陰に入るストリングがそのバイパスダイオードをアクチベートするという完全な融通性を許すものではない。それ故、本質的に全てのケースにおいて、1つのストリング内の1つの電池に影響するだけのPVモジュールの陰又は部分的な陰でも、実際上、ストリング全体により発生される電力をカットオフすることがある。代表例として、前記例で述べたように、陰に入らない1つのPVモジュールストリングと、陰に入る1つのPVモジュールストリングとについて考える。最大電力ポイント追跡(MPPT)能力は、第1のPVモジュールストリングからの全電力の発生、及び第2のPVモジュールストリングからの全電力の70%の発生を可能にする。このように、両ストリングは、同じ電圧に到達する(並列ストリングからの電流は、直列接続モジュールの並列接続ストリングに対して同じモジュールストリング電圧において加算的である)。それ故、この例では、集中型MPPTを伴う集中型DC/ACインバータを使用して、PVモジュールアレイにより発生される電力は、モジュールの陰がない状態で考えられる最大電力の85%となる。これは、PVシステムに対して15%の電力ロスを表わす。
【0015】
図8及び9は、基地のPVシステム設備の2つの例を示す図である。
図8は、600VDC、900WのPV出力を発生するようにバイパスダイオードが接続されたPVモジュールの従来の3×6アレイ(例えば、各々50W出力をもつ)の例を示す。
図9は、充電バッテリと共に外部モジュールバイパスダイオード及びブロッキングダイオードをもつ3つのPVモジュールの直列接続を示す。従来の結晶太陽PVモジュールでは、直列及び並列に接続されたモジュールストリングは、典型的に、外部バイパス(及びバッテリ充電回路の場合にはブロッキングダイオードも)を使用する。しかしながら、上述した例と同様に、これらの代表的な従来のPVモジュール設備は、上述した問題又は性能上の制約のために設置されたPVシステムの電力収穫制限及び低いエネルギー収率で悩まされている。
【0016】
別の代表的な従来の実施例は、主として集光型(Concentrator)PV(又はCPV)用途に対し、前部コンタクト(太陽電池の前側のエミッタコンタクトフィンガ及びバスバー)、ゲルマニウム基板上の化合物半導体(III−V)、マルチ接合太陽電池と共に使用されるモノリシック化合物半導体バイパスダイオードである。
図10は、(マルチ接合太陽電池層の成長のための比較的厳密な格子一致を与えるために)出発ゲルマニウム基板上に化合物マルチ接合太陽電池層を使用して製造された前部コンタクトマルチ接合化合物半導体CPV太陽電池を伴うこの従来のモノリシックバイパスダイオードの一例を示す図である。この従来例は、CPV用の前部コンタクト化合物半導体マルチ接合太陽電池を製造するのにも使用される同じ出発ゲルマニウム(Ge)ウェハ上にいわゆるバイパスダイオードとして使用される多層化合物半導体ショットキーダイオードを示す。この例では、ショットキーバイパスダイオード、及び化合物半導体(この従来のケースでは、砒化ガリウム及びその三元III−V合金)マルチ接合太陽電池は、両方とも、太陽電池の同じ側(上側)にあり、太陽電池の太陽側と、それとは反対の裏側との両方に電気的コンタクトがあり、そして異なる材料層のスタックを有し(即ち、ショットキーダイオードに使用される堆積及び処理された材料スタックは、マルチ接合太陽電池に使用される堆積及び処理された材料スタックとはかなり異なり)、これにより、太陽電池製造プロセスを非常に複雑なものにし(製造プロセスステップの追加及びショットキーダイオード装置に使用される付加的な材料層のために)、且つコストのかかるものにしている(従って、CPV電池がかなり高価であるCPV用途についてのみ示されたそのような実施形態は、結晶シリコン太陽電池及び他の非CPV太陽電池よりも遥かに高価である)。この従来の実施に伴う別の制限及び潜在的な製造収率及び複雑さの問題は、マルチ接合太陽電池及びショットキーダイオードの材料スタック厚み及び又は高さが異なることである。これは、太陽電池及びショットキーダイオードのモノリシック金属化コンタクト及び相互接続を実施するための更なる課題及びプロセス複雑さの増加を表わす。同じ高価なゲルマニウム基板上に高価なマルチ接合太陽電池と共にこの従来のモノリシックショットキーバイパスダイオードがある結果として、この従来のマルチ接合太陽電池実施形態のプロセスステップ及び製造コストの増加による全体的なプロセス複雑さが実質的に更に増加する一方、電池のアクティブな太陽側と同じ側にショットキーバイパスダイオードが一体化されるために(及びバイパスダイオードと比較的小さなアクティブなCPVマルチ接合電池面積との相対的な面積比が若干大きいために)太陽電池及び太陽モジュール(並びに設置されたPVシステム)の有効効率の不利益又はロスを招く。前部エミッタコンタクトの化合物半導体マルチ接合太陽電池と共にゲルマニウム基板上に作られたこのモノリシックバイパスショットキーダイオードは、太陽電池及びバイパスダイオードに実質的に異なる材料層スタックを要求し、従って、モノリシック太陽電池及びショットキーダイオードの全体的な処理を実質的に複雑化し、太陽電池製造プロセスステップの数を増加し、そしてその全体的な製造コストを上昇させる。太陽電池製造のためのプロセスステップの増加によるそのような著しい処理複雑さの増加及びコストの上昇は、CPV太陽電池では比較的高い集光比を使用することで受け容れられるが、非常に高い集光のCPVではない太陽電池、例えば、結晶シリコン太陽電池では、経済的に実現可能ではなく、又は実用的ではない。
【0017】
図11は、マルチ接合化合物半導体CPV電池と共に既知のモノリシックバイパスダイオードの例を示す図である。
図11に示すものには、
図10に示す従来構造のモノリシックショットキーバイパスダイオードの全ての制約及び制限(プロセスの複雑さ及びコストを含む)も適用される。この従来例は、化合物半導体のマルチ接合(多層構造で使用される三元GaAs合金の組み合わせと共に)太陽電池と同じゲルマニウム(Ge)基板上にモノリシックバイパスダイオードとして使用されるpn接合ダイオード(ショットキーダイオードではなく)を示している。この例では、pn接合バイパスダイオード及び化合物半導体のマルチ接合太陽電池は、両方とも、太陽電池の同じ側(上側)にあり、そして異なる材料スタックを有し(従って、プロセス及び材料層は、互いに調和せず)、これにより、太陽電池製造プロセスを非常に複雑で且つコストのかかるものにする(従って、そのような実施形態は、CPVマルチ接合太陽電池が非CPV単一接合太陽電池よりも著しく高価であるCPV用途に対してのみ実証される)。この従来例では、(比較的格子一致されたIII−V二元及び三元化合物半導体層を後で成長させるための)同じ高価なゲルマニウム基板におけるpn接合バイパスダイオードと太陽電池とのモノリシック集積の結果として、全体的な製造プロセスの複雑さ及びコストが更に増加する一方、電池のアクティブな太陽側と同じ側におけるバイパスダイオードの一体化と、CPV太陽電池及びそれに関連したpn接合ダイオードに使用される異なる材料スタック構造とのために、太陽電池及び太陽モジュール(並びに設置されたCPVシステム)の有効効率の不利益を招く。この場合も、前部コンタクトの化合物半導体マルチ接合CPV太陽電池におけるpn接合バイパスダイオードのこのモノリシック集積は、太陽電池及びバイパスダイオードに異なる材料層スタックを要求し、従って、全モノリシック太陽電池構造及びその製造処理を実質的に複雑化し、太陽電池製造プロセスステップの数を増加し、そしてその製造コストを上昇させる。太陽電池製造のためのそのような著しい処理複雑さの増加及びコストの上昇は、CPVシステムに使用される高価で且つ複雑なCPV太陽電池では受け容れられるが、非CPVの(非常に高い集光のPVではない)太陽電池、例えば、非常に広範囲に使用される結晶シリコン太陽電池及びモジュールでは、経済的に実現可能でない。
【0018】
一般的に、非常に高い集光のCPV用途のために高価なゲルマニウム基板上の高価なマルチ接合前部コンタクト太陽電池に、図示されたようにバイパスダイオード(ショットキーダイオード又はpn接合ダイオード)を従来のようにモノリシック集積することは、余計な処理ステップがあり、材料スタックと処理ステップとの間の調和が欠如し、製造コストが高く、太陽電池とのモノリシック集積の製造プロセスの複雑さが増加するにも関わらず、その特定の用途では受け容れられるが(低コスト解決策からは遠いが)、(高価なMOCVD成長のマルチ接合化合物半導体材料スタックを伴う)高価な出発基板上の高価な化合物半導体のマルチ接合太陽電池に対して実証されている従来の解決策は、禁止的に複雑で、高価であり、且つ主流のフラットパネル(非集光又は低から中間の集光)低コスト太陽PV電池及びモジュールには受け容れられない。又、上述したように、バイパスダイオードのモノリシック集積の従来の方法は、高価な太陽電池により使用される非常に広いエリアの一部分を消費するので、日光吸収の有効面積、ひいては、日光吸収面積のロスによる有効電池効率を減少する。高価なゲルマニウム基板上に高価な化合物半導体マルチ接合太陽電池と共にモノリシックバイパスダイオードを形成する従来の態様では、太陽電池及びバイパスダイオードの電気的金属被覆及びコンタクトが、基板の太陽側及び裏側の両方を含めて、基板及び装置の両側にあり、太陽電池及びバイパスダイオードの全モノリシック相互接続を非常に複雑で且つコストのかかるものにする。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1A】電流ソース、電池の暗電流を伴う整流ダイオード、寄生的な有限直列抵抗、及び寄生的な有限シャント抵抗を含む太陽PV電池の等価回路を示す電気回路図である。
【
図1B】電流ソース、電池の暗電流を伴う整流ダイオード、寄生的な有限直列抵抗、及び寄生的な有限シャント抵抗を含む太陽PV電池の等価回路を示す電気回路図である。
【
図2A】理想的な太陽電池(寄生的な直列抵抗又はシャント抵抗が示されていない)の簡単な等価回路モデルを示す図である。
【
図2B】暗い状態及び日光照射状態のもとで太陽電池の電流/電圧(IV)特性を示す対応I−Vグラフである。
【
図3A】典型的な60電池結晶シリコン太陽モジュールの代表的な図で、陰に入る電池が1つある場合を示す。
【
図3B】典型的な60電池結晶シリコン太陽モジュールの代表的な図で、部分的に陰に入る電池が複数ある場合を示す。
【
図4A】太陽モジュールの直列接続ストリングに対する陰に入らない電流路を示す図である。
【
図4B】1つのモジュールが陰に入る太陽モジュールの同じ直列接続ストリングと、その直列接続モジュールストリングに対する別のバイパス電流路を与える外部バイパスダイオードとを示す図である。
【
図5】複数の直列接続太陽電池より成るモジュールサブストリングに使用される外部バイパスダイオードの回路図で、太陽電池を等価回路図で示した図である。
【
図6】保護バイパスダイオードがある場合とない場合の結晶太陽電池の電流/電圧(I−V)特性を示すグラフである。
【
図7】代表的な従来の60電池の結晶シリコンPVモジュールの一例を示す図で、直列接続太陽電池の3つの異なる20電池サブストリングにおいて3つの電池が陰に入る状態を示す(3つの外部バイパスダイオードは図示されておらず、20電池の直列接続サブストリング当たり1つの外部バイパスダイオードがある)。
【
図8】PVモジュールのアレイが直並列のモジュール相互接続で配置された代表的な従来のPVシステム設備の例を示す(バイパスモジュールに外部ダイオードを伴う)。
【
図9】PVモジュールのアレイが全て直列のモジュール相互接続で配置された代表的な従来のPVシステム設備の例を示す(外部モジュールバイパスダイオードを伴う)。
【
図10】高価なゲルマニウム基板上での高価な化合物半導体成長プロセスにより形成される高価なマルチ接合化合物半導体集光型PV(CPV)太陽電池と化合物半導体(GaAs系)バイパスダイオード(ショットキーダイオード又はpn接合ダイオード)との従来のモノリシック集積を示す図で、Ge及びGaAs系のマルチ接合太陽電池材料スタック及び製造プロセスフローが、バイパスダイオード材料スタック及び製造プロセスフローとは異なり且つそれと調和せず、従って、バイパスダイオードの追加の結果として付加的なプロセスの複雑さ及び製造コストが顕著なものとなる(この態様では装置の前面及び裏面の両方に電池及びバイパスダイオード金属被覆が形成される)。
【
図11】高価なゲルマニウム基板上での高価な化合物半導体成長プロセスにより形成される高価なマルチ接合化合物半導体集光型PV(CPV)太陽電池と化合物半導体(GaAs系)バイパスダイオード(ショットキーダイオード又はpn接合ダイオード)との従来のモノリシック集積を示す図で、Ge及びGaAs系のマルチ接合太陽電池材料スタック及び製造プロセスフローが、バイパスダイオード材料スタック及び製造プロセスフローとは異なり且つそれと調和せず、従って、バイパスダイオードの追加の結果として付加的なプロセスの複雑さ及び製造コストが顕著なものとなる(この態様では装置の前面及び裏面の両方に電池及びバイパスダイオード金属被覆が形成される)。
【
図12】エピタキシャルシリコン成長を使用する薄い結晶シリコンの後部コンタクト/後部接合結晶シリコン太陽電池製造プロセスの重要な処理ステップを強調する代表的なプロセスフロー図である(この太陽電池は、本発明の1つの実施形態として2レベル金属被覆を伴うバックプレーン技術を利用する)。実施形態は、このタイプのプロセスフロー及び多数の他の製造プロセスフローを使用して太陽電池に適用され、これは、出発単結晶ウェハ(例えば、チョクラルスキー(CZ)又は多結晶ウェハ(鋳造結晶ブリック)、又はエピタキシャル成長、又は他の基板製造方法から製造される太陽電池を含むが、これに限定されない。
【
図13】太陽電池(等価回路図で示された太陽電池)当たり1つの内部(埋め込まれた)モノリシック製造バイパススイッチ(即ち、ショットキーダイオード又はpn接合ダイオード又は別の半導体スイッチ、例えば、トランジスタスイッチ)を伴う本発明の分散型セルラー陰管理システムの実施形態を示す回路図で、本発明の実施形態は、電池当たり1つの内部モノリシックバイパスダイオード、又は複数の太陽電池当たり1つの内部モノリシックバイパスダイオード、又は単一の太陽電池当たり複数の内部モノリシックバイパスダイオードを使用する(ここに述べる実施形態は、太陽電池当たり1つのモノリシックバイパスダイオードのためのものであるが、本発明の設計、プロセス及び概念は、上述した他の構成にも適用できる)。
【
図14】全周閉ループリム(周囲)MIBSバイパスダイオードを使用するモノリシック集積バイパススイッチ(MIBS)太陽電池の太陽側を見た図で、ダイオード基板は、溝隔離領域により主太陽電池基板領域から分離され且つ電気的に隔離されている(そのようなモノリシック構成は、バックプレーンにより可能となる)。
【
図15】複数の全周閉ループMIBSバイパスダイオードが、連続バックプレーンを共有する複数の太陽電池島又はアイランドを取り巻いて(例えば、Nを整数とすれば、島又はアイランドのN×Nアレイとして示され;N及びMを異なる整数とすれば、島又はアイランドの他のN×Mアレイも使用される)、太陽電池をモノリシック形成するMIBS太陽電池実施形態の太陽側を見た図で、全てのMIBS領域及び太陽電池島又はアイランドは、島/アイランド及び関連MIBSバイパスダイオードの間で共有される連続バックプレーンを使用し、溝隔離領域を使用して電気的に分離される。
【
図16】互いに逆のn型及びp型の半導体ドーピング極性の領域を備え、全周閉ループ(リム形状)の連続pn接合ダイオードを伴う後部コンタクト/後部接合太陽電池実施形態のMIBS装置(MIBS及び関連太陽電池が連続バックプレーンを共有する)の上面図である。
【
図17】別の幾何学的MIBSダイオードパターンを伴い、太陽電池の周囲縁の周り及びその付近に位置された複数のpn接合ダイオードを使用し、複数のMIBSアイランド及び太陽電池が連続バックプレーンを共有する後部コンタクト/後部接合太陽電池実施形態に関連した複数のMIBS装置の上面図である。
【
図18A】太陽電池及びMIBS装置の両方に対して調和されたプロセスフローを使用する太陽電池(及び同時のMIBS)装置の処理の異なるステージでモノリシック形状の連続バックプレーンにおけるMIBS周囲リムダイオード及び太陽電池を示す断面図である。
【
図18B】太陽電池及びMIBS装置の両方に対して調和されたプロセスフローを使用する太陽電池(及び同時のMIBS)装置の処理の異なるステージでモノリシック形状の連続バックプレーンにおけるMIBS周囲リムダイオード及び太陽電池を示す断面図である。
【
図19A】モノリシック集積の陰管理でMIBSイネーブルの後部コンタクト/後部接合太陽電池を形成するための製造プロセスの完了後の後部コンタクト後部接合太陽電池のMIBSリムダイオード(pn接合ダイオードMIBS)太陽電池実施形態を詳細に示す断面図である。
【
図19B】モノリシック集積の陰管理でMIBSイネーブルの後部コンタクト/後部接合太陽電池を形成するための製造プロセスの完了後の後部コンタクト後部接合太陽電池のMIBSリムダイオード(ショットキーダイオードMIBS)太陽電池実施形態を詳細に示す断面図である。
【
図20A】例えば、比較的高い導電率のアルミニウム(又は別の適当な金属又は金属合金)金属被覆(例えば、アルミニウム又はアルミニウム−シリコン合金或いは別の適当な金属ペーストの、PVDに続くパターン化、直接的なスクリーン印刷、或いは別の適当なM1形成方法により形成される)を使用するMIBS(ショットキーダイオード又はpn接合ダイオードのいずれかを使用)の第1レベル金属被覆パターン(M1)実施形態の上面図である。
【
図20B】
図20Aの一部分の拡大図で、例えば、比較的高い導電率のアルミニウム(又は別の適当な金属又は金属合金)金属被覆(例えば、アルミニウム又はアルミニウム−シリコン合金或いは別の適当な金属ペーストの、PVDに続くパターン化、直接的なスクリーン印刷、或いは別の適当なM1形成方法により形成される)を使用するMIBS(ショットキーダイオード又はpn接合ダイオードのいずれかを使用)の第1レベル金属被覆パターン(M1)実施形態の上面図である。
【
図21】周囲MIBSリムダイオード(pn接合又はショットキーダイオードを使用)を伴う櫛型後部コンタクト(IBC)/後部接合太陽電池の裏面の図(オプション1)で、この図は、第2レベルの金属(金属2又はM2フィンガ及びバスバー)パターンと共に、複数の導電性ビアプラグがそのパターン化M2レベルを指定領域においてパターン化金属1(M1)レベルに相互接続して、太陽電池及びMIBSリム電気的相互接続を完成するところを示す(太陽電池及びMIBSリムダイオードの寸法は正しい縮尺で示されていない)。M2フィンガーパターンは、M1フィンガーパターンに実質的に直交し又は垂直であり、そしてM2フィンガーの数は、M1フィンガーの数より実質的に少なく、即ちM1パターンは微細ピッチのパターンであり、M2パターンは粗いピッチのパターンである。
【
図22】周囲MIBSリムダイオード(pn接合又はショットキーダイオードを使用)を伴う櫛型後部コンタクト(IBC)/後部接合太陽電池の裏面の図(オプション2)で、この図は、第2レベルの金属(金属2又はM2)パターンと共に、導電性ビアプラグがそのパターン化M2をパターン化金属1(M1)に相互接続して、電池及びMIBSリム電気的相互接続を完成するところを示す(太陽電池及びMIBSリムダイオードの寸法は正しい縮尺で示されていない)。M2フィンガーパターンは、M1フィンガーパターンに実質的に直交し又は垂直であり、そしてM2フィンガーの数は、M1フィンガーの数より実質的に少なく、即ちM1パターンは微細ピッチのパターンであり、M2パターンは粗いピッチのパターンである。
【
図23A】MIBSダイオード及び太陽電池の相対的な幾何学的配置の種々の代表的な実施形態の平面図(上面図)である(これらの例は、正方形の太陽電池で示され、擬似方形の電池基板のような他の基板形状を使用する太陽電池形状にも同じ一般的設計を使用できる)。これらの図における寸法は、正しい縮尺で示されていない。全太陽電池+MIBSエリアの一部分であるMIBSの面積は、(MIBSに割り当てられる非発電エリア部分を最小にするために)比較的小さく選択され、例えば、太陽電池面積の約1%未満に選択される。
【
図23B】MIBSダイオード及び太陽電池の相対的な幾何学的配置の種々の代表的な実施形態の平面図(上面図)である(これらの例は、正方形の太陽電池で示され、擬似方形の電池基板のような他の基板形状を使用する太陽電池形状にも同じ一般的設計を使用できる)。これらの図における寸法は、正しい縮尺で示されていない。全太陽電池+MIBSエリアの一部分であるMIBSの面積は、(MIBSに割り当てられる非発電エリア部分を最小にするために)比較的小さく選択され、例えば、太陽電池面積の約1%未満に選択される。
【
図23C】MIBSダイオード及び太陽電池の相対的な幾何学的配置の種々の代表的な実施形態の平面図(上面図)である(これらの例は、正方形の太陽電池で示され、擬似方形の電池基板のような他の基板形状を使用する太陽電池形状にも同じ一般的設計を使用できる)。これらの図における寸法は、正しい縮尺で示されていない。全太陽電池+MIBSエリアの一部分であるMIBSの面積は、(MIBSに割り当てられる非発電エリア部分を最小にするために)比較的小さく選択され、例えば、太陽電池面積の約1%未満に選択される。
【
図23D】MIBSダイオード及び太陽電池の相対的な幾何学的配置の種々の代表的な実施形態の平面図(上面図)である(これらの例は、正方形の太陽電池で示され、擬似方形の電池基板のような他の基板形状を使用する太陽電池形状にも同じ一般的設計を使用できる)。これらの図における寸法は、正しい縮尺で示されていない。全太陽電池+MIBSエリアの一部分であるMIBSの面積は、(MIBSに割り当てられる非発電エリア部分を最小にするために)比較的小さく選択され、例えば、太陽電池面積の約1%未満に選択される。
【
図23E】MIBSダイオード及び太陽電池の相対的な幾何学的配置の種々の代表的な実施形態の平面図(上面図)である(これらの例は、正方形の太陽電池で示され、擬似方形の電池基板のような他の基板形状を使用する太陽電池形状にも同じ一般的設計を使用できる)。これらの図における寸法は、正しい縮尺で示されていない。全太陽電池+MIBSエリアの一部分であるMIBSの面積は、(MIBSに割り当てられる非発電エリア部分を最小にするために)比較的小さく選択され、例えば、太陽電池面積の約1%未満に選択される。
【
図23F】MIBSダイオード及び太陽電池の相対的な幾何学的配置の種々の代表的な実施形態の平面図(上面図)である(これらの例は、正方形の太陽電池で示され、擬似方形の電池基板のような他の基板形状を使用する太陽電池形状にも同じ一般的設計を使用できる)。これらの図における寸法は、正しい縮尺で示されていない。全太陽電池+MIBSエリアの一部分であるMIBSの面積は、(MIBSに割り当てられる非発電エリア部分を最小にするために)比較的小さく選択され、例えば、太陽電池面積の約1%未満に選択される。
【
図23G】MIBSダイオード及び太陽電池の相対的な幾何学的配置の種々の代表的な実施形態の平面図(上面図)である(これらの例は、正方形の太陽電池で示され、擬似方形の電池基板のような他の基板形状を使用する太陽電池形状にも同じ一般的設計を使用できる)。これらの図における寸法は、正しい縮尺で示されていない。全太陽電池+MIBSエリアの一部分であるMIBSの面積は、(MIBSに割り当てられる非発電エリア部分を最小にするために)比較的小さく選択され、例えば、太陽電池面積の約1%未満に選択される。
【
図23H】MIBSダイオード及び太陽電池の相対的な幾何学的配置の種々の代表的な実施形態の平面図(上面図)である(これらの例は、正方形の太陽電池で示され、擬似方形の電池基板のような他の基板形状を使用する太陽電池形状にも同じ一般的設計を使用できる)。これらの図における寸法は、正しい縮尺で示されていない。全太陽電池+MIBSエリアの一部分であるMIBSの面積は、(MIBSに割り当てられる非発電エリア部分を最小にするために)比較的小さく選択され、例えば、太陽電池面積の約1%未満に選択される。
【
図23I】MIBSダイオード及び太陽電池の相対的な幾何学的配置の種々の代表的な実施形態の平面図(上面図)である(これらの例は、正方形の太陽電池で示され、擬似方形の電池基板のような他の基板形状を使用する太陽電池形状にも同じ一般的設計を使用できる)。これらの図における寸法は、正しい縮尺で示されていない。全太陽電池+MIBSエリアの一部分であるMIBSの面積は、(MIBSに割り当てられる非発電エリア部分を最小にするために)比較的小さく選択され、例えば、太陽電池面積の約1%未満に選択される。
【
図23J】MIBSダイオード及び太陽電池の相対的な幾何学的配置の種々の代表的な実施形態の平面図(上面図)である(これらの例は、正方形の太陽電池で示され、擬似方形の電池基板のような他の基板形状を使用する太陽電池形状にも同じ一般的設計を使用できる)。これらの図における寸法は、正しい縮尺で示されていない。全太陽電池+MIBSエリアの一部分であるMIBSの面積は、(MIBSに割り当てられる非発電エリア部分を最小にするために)比較的小さく選択され、例えば、太陽電池面積の約1%未満に選択される。
【
図23K】MIBSダイオード及び太陽電池の相対的な幾何学的配置の種々の代表的な実施形態の平面図(上面図)である(これらの例は、正方形の太陽電池で示され、擬似方形の電池基板のような他の基板形状を使用する太陽電池形状にも同じ一般的設計を使用できる)。これらの図における寸法は、正しい縮尺で示されていない。全太陽電池+MIBSエリアの一部分であるMIBSの面積は、(MIBSに割り当てられる非発電エリア部分を最小にするために)比較的小さく選択され、例えば、太陽電池面積の約1%未満に選択される。
【
図23L】MIBSダイオード及び太陽電池の相対的な幾何学的配置の種々の代表的な実施形態の平面図(上面図)である(これらの例は、正方形の太陽電池で示され、擬似方形の電池基板のような他の基板形状を使用する太陽電池形状にも同じ一般的設計を使用できる)。これらの図における寸法は、正しい縮尺で示されていない。全太陽電池+MIBSエリアの一部分であるMIBSの面積は、(MIBSに割り当てられる非発電エリア部分を最小にするために)比較的小さく選択され、例えば、太陽電池面積の約1%未満に選択される。
【
図24】後部コンタクト/後部接合単結晶シリコン太陽電池及び関連MIBS装置を製造するための代表的な太陽電池製造プロセスフローの実施形態を示す(これらの代表的な実施形態は、出来上がる太陽電池のための薄いエピタキシャル成長シリコン基板と共に示されており、本発明のMIBS構造体及び方法は、例えば、これに限定されないが、チョクラルスキー又はCZインゴットからワイヤソーにより製造された出発単結晶シリコンウェハ、又は鋳造多結晶シリコンブリックからワイヤソーにより製造された出発多結晶シリコンウェハを使用して作られた後部コンタクト太陽電池を含む他の太陽電池に関連して使用することもできる)。
【
図25】後部コンタクト/後部接合単結晶シリコン太陽電池及び関連MIBS装置を製造するための代表的な太陽電池製造プロセスフローの実施形態を示す(これらの代表的な実施形態は、出来上がる太陽電池のための薄いエピタキシャル成長シリコン基板と共に示されており、本発明のMIBS構造体及び方法は、例えば、これに限定されないが、チョクラルスキー又はCZインゴットからワイヤソーにより製造された出発単結晶シリコンウェハ、又は鋳造多結晶シリコンブリックからワイヤソーにより製造された出発多結晶シリコンウェハを使用して作られた後部コンタクト太陽電池を含む他の太陽電池に関連して使用することもできる)。
【
図26】後部コンタクト/後部接合単結晶シリコン太陽電池及び関連MIBS装置を製造するための代表的な太陽電池製造プロセスフローの実施形態を示す(これらの代表的な実施形態は、出来上がる太陽電池のための薄いエピタキシャル成長シリコン基板と共に示されており、本発明のMIBS構造体及び方法は、例えば、これに限定されないが、チョクラルスキー又はCZインゴットからワイヤソーにより製造された出発単結晶シリコンウェハ、又は鋳造多結晶シリコンブリックからワイヤソーにより製造された出発多結晶シリコンウェハを使用して作られた後部コンタクト太陽電池を含む他の太陽電池に関連して使用することもできる)。
【
図27】後部コンタクト/後部接合単結晶シリコン太陽電池及び関連MIBS装置を製造するための代表的な太陽電池製造プロセスフローの実施形態を示す(これらの代表的な実施形態は、出来上がる太陽電池のための薄いエピタキシャル成長シリコン基板と共に示されており、本発明のMIBS構造体及び方法は、例えば、これに限定されないが、チョクラルスキー又はCZインゴットからワイヤソーにより製造された出発単結晶シリコンウェハ、又は鋳造多結晶シリコンブリックからワイヤソーにより製造された出発多結晶シリコンウェハを使用して作られた後部コンタクト太陽電池を含む他の太陽電池に関連して使用することもできる)。
【
図28】後部コンタクト/後部接合単結晶シリコン太陽電池及び関連MIBS装置を製造するための代表的な太陽電池製造プロセスフローの実施形態を示す(これらの代表的な実施形態は、出来上がる太陽電池のための薄いエピタキシャル成長シリコン基板と共に示されており、本発明のMIBS構造体及び方法は、例えば、これに限定されないが、チョクラルスキー又はCZインゴットからワイヤソーにより製造された出発単結晶シリコンウェハ、又は鋳造多結晶シリコンブリックからワイヤソーにより製造された出発多結晶シリコンウェハを使用して作られた後部コンタクト太陽電池を含む他の太陽電池に関連して使用することもできる)。
【
図29】後部コンタクト/後部接合単結晶シリコン太陽電池及び関連MIBS装置を製造するための代表的な太陽電池製造プロセスフローの実施形態を示す(これらの代表的な実施形態は、出来上がる太陽電池のための薄いエピタキシャル成長シリコン基板と共に示されており、本発明のMIBS構造体及び方法は、例えば、これに限定されないが、チョクラルスキー又はCZインゴットからワイヤソーにより製造された出発単結晶シリコンウェハ、又は鋳造多結晶シリコンブリックからワイヤソーにより製造された出発多結晶シリコンウェハを使用して作られた後部コンタクト太陽電池を含む他の太陽電池に関連して使用することもできる)。
【
図30】後部コンタクト/後部接合単結晶シリコン太陽電池及び関連MIBS装置を製造するための代表的な太陽電池製造プロセスフローの実施形態を示す(これらの代表的な実施形態は、出来上がる太陽電池のための薄いエピタキシャル成長シリコン基板と共に示されており、本発明のMIBS構造体及び方法は、例えば、これに限定されないが、チョクラルスキー又はCZインゴットからワイヤソーにより製造された出発単結晶シリコンウェハ、又は鋳造多結晶シリコンブリックからワイヤソーにより製造された出発多結晶シリコンウェハを使用して作られた後部コンタクト太陽電池を含む他の太陽電池に関連して使用することもできる)。
【
図31】後部コンタクト/後部接合単結晶シリコン太陽電池及び関連MIBS装置を製造するための代表的な太陽電池製造プロセスフローの実施形態を示す(これらの代表的な実施形態は、出来上がる太陽電池のための薄いエピタキシャル成長シリコン基板と共に示されており、本発明のMIBS構造体及び方法は、例えば、これに限定されないが、チョクラルスキー又はCZインゴットからワイヤソーにより製造された出発単結晶シリコンウェハ、又は鋳造多結晶シリコンブリックからワイヤソーにより製造された出発多結晶シリコンウェハを使用して作られた後部コンタクト太陽電池を含む他の太陽電池に関連して使用することもできる)。
【
図32】セグメント化pn接合ダイオードとして形成されたMIBSリムダイオードを伴うMIBS後部コンタクト/後部接合太陽電池実施形態の平面図(上面図)である。
【
図33A】セグメント化pn接合ダイオード構造で作られた代表的なMIBSリムダイオードのための太陽電池第1レベル金属被覆パターン(金属1又はM1)実施形態の概略上面図である。
【
図33B】
図33Aの一部分の拡大図で、セグメント化pn接合ダイオード構造で作られた代表的なMIBSリムダイオードのための太陽電池第1レベル金属被覆パターン(金属1又はM1)実施形態の概略上面図である。
【
図34A】pn接合ダイオードMIBS又はショットキーダイオードMIBSのいずれかを使用する太陽電池のための第1レベルのみの金属被覆(M1レベル)及びMIBS/太陽電池相互接続パターン(M1)の平面図(上面図)である。
【
図34B】
図34Aの一部分の拡大図で、pn接合ダイオードMIBS又はショットキーダイオードMIBSのいずれかを使用する太陽電池のための第1レベルのみの金属被覆(M1レベル)及びMIBS/太陽電池相互接続パターン(M1)の平面図(上面図)である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下の説明は、これに限定されるものではなく、本開示の一般的な原理を説明するためのものである。本開示の範囲は、請求の範囲を参照して決定されねばならない。本開示の規範的実施形態が図面に示されており、種々の図面の同じ及び対応部分を指すために同じ番号が使用されている。
【0026】
本開示は、単結晶シリコン基板、エピタキシャルシリコン太陽電池吸収層等の単結晶シリコン、及びここに述べる他の製造材料を使用する後部コンタクト太陽電池のような特定の実施形態を参照して述べるが、当業者であれば、ここに述べる原理を、異なる基板タイプ及び/又は太陽電池構造及び/又は全太陽電池製造方法に基づいて他の太陽電池に適用するもでき、これは、チョクラルスキー(CZ)単結晶シリコン又は鋳造多結晶出発ウェハ(従って、エピタキシャルシリコン堆積を伴わない太陽電池基板)を使用して作られる後部コンタクト太陽電池、他の後部コンタクト太陽電池(例えば、MWT後部コンタクト太陽電池)、エピタキシャルシリコン吸収材又はチョクラルスキー(CZ)シリコン出発ウェハ又は鋳造多結晶シリコン出発ウェハ、結晶シリコン以外の種々の半導体材料を含む他の製造材料(例えば、結晶砒化ガリウム、窒化ガリウム、ゲルマニウム、等)を使用して作られる前部コンタクト太陽電池、不当な実験を伴わない技術領域及び/又は実施形態を含む。更に、例えば、p型又はn型のような出発半導体層のドーパント濃度/プロファイルは、バックグランドドーピングとして知られている。
【0027】
従って、ここでの実施形態は、櫛型後部コンタクト(即ち、IBC)結晶(単結晶又は多結晶)シリコン太陽電池について述べるが、ここに開示する本発明の態様は、広範囲の太陽電池アーキテクチャー(例えば、金属被覆ラップスルー又はMWT後部コンタクト太陽電池、前部コンタクト太陽電池、二面太陽電池、等)及び材料(結晶シリコンの他に、例えば、GaAs、Ge、等)に適用できることを理解されたい。
【0028】
上述したように、既知の結晶シリコン(又は他の電池ベースの)PVシステムにおいて陰がある中で信頼できるモジュール動作を与える現在の最新の太陽電池保護及び太陽モジュール陰誘起ホットスポット防止解決策は、しばしば、次のうちの1つ又はその組み合わせ、即ち、別々の又は個別のバイパスダイオード、PVモジュールの直列接続太陽電池の1つのサブストリング(例えば、60電池又は72電池のPVモジュールでは、各々、サブストリング当たり20又は24個の電池)当たり最も一般的な1つの外部個別バイパスダイオード(通常は光起電力モジュール接合ボックスに入れられて電気的に配線される)(典型的に、モジュール内の全ての太陽電池に対して陰誘起ホットスポット保護を与えるために結晶シリコンPVモジュール当たり3つの外部バイパスダイオードが外部モジュール接合ボックスに入れられる)、を利用することに基づいており;更に、電池ベースPVモジュールのエネルギー収率を高めるために、PVモジュールに接続された外部マイクロインバータ(DC−AC)又はDC−DCコンバータを使用し、及び/又はモジュール内にパッケージされた電池間にいわゆるプログラム可能な相互接続技術を使用して、モジュールレベルで最大電力ポイント追跡(MPPT)が与えられる。
【0029】
従来のバイパスダイオードは、陰に入る電池を保護し、ホットスポットを防止し、そしてホットスポット及び陰に入る(又は部分的に陰に入る)逆バイアス電池によるモジュール欠陥を防止するのに使用されるが、それらは、モジュールに陰又は汚れが存在するときモジュールの電力抽出ロスのために現実的な現場での運転において著しいエネルギー収穫低下又はエネルギー収率低下も招く(現場での特定の運転期間にわたり、例えば、年間ベースで、設置されたPVモジュールのKWp当たり収穫されるエネルギーのkWhに関して)。例えば、標準的な60電池のPVモジュール設計を仮定すれば、1つの電池が陰に入ると、モジュール電力の約1/3(又は33.33%)のロスを招き(接合ボックス内の従来の外部バイパスダイオードは、電池の逆バイアスを防止するために陰に入る電池を含む全20電池サブストリングをバイパスし)、一方、1つの電池は、現場での通常の陰に入らないモジュールの運転状態中に(典型的に60電池のPVモジュールの場合)合計モジュール電力の約1/60しか占めていない。同様に、3つの電池が陰に入り、そして60電池のPVモジュールにおいて20電池のサブストリング当たり1つの電池が陰に入ると仮定すれば(その一例が
図7に示されている)、3つの全ての外部バイパスダイオードがアクチベートされ、そしてモジュールから抽出される電力がゼロ(又は100%のモジュール電力ロス)へと降下し、一方、3つの陰に入る電池は、通常の陰に入らない運転状態中のモジュール電力の3/60(又は1/20)しか占めていない。
【0030】
対照的に、ここに開示する本発明の分散型モノリシック陰管理解決策は、モノリシック集積バイパススイッチ(MIBS)を使用してPVモジュール電力収穫を高め且つエネルギー収率を高めたスマートPV電池及びスマートPVモジュールを提供し、前記MIBSは、太陽電池の製造中に製造コストを本質的に増分的に増大せずに、各太陽電池と同時に且つそれとモノリシック集積で製造される(従って、外部個別バイパスダイオードを伴う外部接合ボックスの必要性を排除する)。又、ここに開示するMIBS構造及び実施方法は、他の関連する利益に加えて、太陽電池モジュールの全体的な信頼性を高め、且つ運転寿命を延長するようにも設計される。
【0031】
更に、ここに開示するシステム及び方法は、劇的なPVシステムコスト及び発電原価(LCOE)の減少(<$1/W設置PVシステムコストを維持)及びエネルギー収率に関する性能改善(PV設置場所及び運転条件の仕様に基づいて、約$0.10/kWh未満及び約$0.06/kWh発電原価又はLCOE未満を可能にする)を提供する付加的な分散型電池レベル(セルラー)電力用電子装置を一体化できるスマートPV電池及びスマートPVモジュールを可能にする。本発明の実施形態の重要な用途は、住居屋上用の電池及びモジュール、住居及び商業ビルのビル一体型光起電力装置(BIPV)、商業用屋上装置、地上設置の実用規模の発電所、自動車、ポータブル電子装置、ポータブル及びトランスポータブル発電、及び他の特殊な用途を含む。
【0032】
上述したように、結晶シリコンの光起電力(PV)モジュールは、現在、全世界のPVマーケットの約85%以上を占めるようになった。これら結晶シリコンのPVモジュールのシリコンウェハ材料コストは、現在、全結晶シリコンPVモジュール製造コストのほぼ30%ないし50%を構成する。
図12は、シリコンの使用量を実質的に減少し、そして多数の慣習的な製造ステップを排除して、低コスト、高効率の後部接合/後部コンタクト単結晶電池を形成するエピタキシャルシリコン/多孔性シリコンベースの薄い結晶シリコンの後部コンタクト/後部接合(櫛型後部コンタクト又はIBCとしても知られている)太陽電池製造プロセスの重要な処理ステップを強調する代表的なプロセスフローである。より詳細には、このプロセスフローは、多孔性シリコンの剥離層に再使用可能なテンプレート及びエピタキシャルシリコン堆積を使用してスマート電池及びスマートモデルのためのラミネート型バックプレーンを伴う高効率太陽電池を製造する(バックプレーンは、比較的薄くて、例えば、約50ミクロンないし200ミクロン厚みであり、薄い柔軟な又は堅牢な電気絶縁シートが太陽電池の裏面に取り付けられて、電池上M1及びバックプレーン上M2の金属被覆レベルを伴う2レベル金属被覆構造を可能にする)。本発明において、スマート電池は、少なくともモノリシックバイパススイッチが関連した太陽電池として説明する。ここに述べるスマート電池は、調和された製造プロセスフローを使用する太陽電池処理中に同時に製造されるモノリシック集積のバイパススイッチ(MIBS)を備えている(即ち、MIBS装置は、太陽電池に使用される同じ製造プロセスステップと同時に且つそれを使用して形成され、増分的な製造コストは本質的に追加されない)。
図13に示すような代表的なプロセスフローは、エピタキシャルシリコン及び多孔性シリコンのリフトオフ処理に基づき、太陽電池半導体吸収層を形成するように示されているが、本発明の実施形態は、(例えば、太陽電池を製造するのに使用される出発半導体ウェハを使用することにより)多孔性シリコン又はエピタキシャルシリコンプロセスを使用しなくても、バックプレーン支持シートを使用して、結晶半導体の太陽電池(単結晶チョクラルスキー(CZ)シリコン出発ウェハ、又は単結晶のフロートゾーン(FZ)シリコン出発ウェハ又は鋳造多結晶出発ウェハ又はGaAsウェハ、或いは出発ワイヤソー処理ウェハから又は異なる半導体材料のエピタキシャル成長層から形成された別の半導体材料で作られたものを含む)に完全に適用することもできる。バックプレーン支持シートは、半導体基板に一致する比較的良好な熱膨張係数(CTE)をもつ薄い柔軟なシート、例えば、適当なプリプレグ材料(例えば、編まれたアラミド繊維及び適当な樹脂の組み合わせを使用して作られたプリプレグ)の50ミクロンないし250ミクロン厚みのシートである。或いは又、バックプレーン材料は、後部コンタクト/後部接合(又はIBCとしても知られた)太陽電池の場合には他の適当な柔軟な(例えば、ポリマー又はプラスチック)或いは堅牢な電気絶縁材料で作られる。バックプレーンは、半導体基板に永久的に取り付けられ又はラミネートされる連続シートであり、(i)薄い(例えば、厚みが数ミクロンから100ミクロンを越えるまでの)半導体基板の支持を与え、(ii)薄い(例えば、100ミクロン以下の)半導体吸収材に関連して柔軟なバックプレーンを使用する場合には屈曲可能な/柔軟な太陽電池の製造を可能にし、(iii)2レベル太陽電池(及びMIBS)金属被覆構造の製造を可能にして、著しいアーキテクチャー及び性能上の利益を生じさせ、(iv)信頼性あるモノリシック支持層として働く連続バックプレーンで半導体層に溝隔離領域を形成できるようにし、(v)バスバーなしに電池上金属被覆(第1レベル金属又はM1)を形成できるようにして、陰による電気的ロスを太陽電池から排除し、及び(vi)比較的粗い(従って、作り易い)金属被覆ピッチ(M1に比して)で且つPVモジュールの電池対電池相互接続に使用される最終的太陽電池バスバーでバックプレーン上金属被覆(第2レベル金属又はM2)の形成を可能にする、ことを含む多数の重要な機能を果たす。
【0033】
図12に示す代表的なプロセスフローは、典型的にp型(例えば、硼素が強くドープされた単結晶シリコンウェハ)で作られた再使用可能な結晶(単結晶又は多結晶)シリコンテンプレートでスタートし、そこに多孔性シリコンの薄い犠牲層が形成される(例えば、ウェハを通過する電流が存在する中でHF/IPA又はHF/酢酸湿式化学作用において表面変更プロセスを経ての電気化学的エッチングプロセスにより)。多孔性シリコン層は、少なくとも2つの異なる多孔度を有し、即ち高多孔度埋設層(その後のリフトオフ剥離層として働く)、及び低多孔度表面層(その後のエピタキシャルシード層として働く)を有する。高質のエピタキシャルシード層及びその後の分離/リフトオフ(又は剥離)層の両方として働く犠牲的多孔性シリコン層を形成すると、その場で(in-situ)ドープされる結晶シリコンの比較的薄い層(例えば、層厚みが数ミクロンから約100ミクロンの範囲、又はより特定すれば、数ミクロンから約70ミクロンの範囲)が形成され、これも、エピタキシャルシリコン成長と称される。その場でドープされるエピタキシャル結晶シリコン層は、例えば、トリクロロシラン又はTCS及び水素のような適当なシリコンソースガス(及びホスフィン又はPH
3のような適当なドーパントソース)を含むプロセス雰囲気中で化学蒸着又はCVDプロセス(APCVDとしても知られている)を使用して大気圧エピタキシーにより形成される。エピタキシャル層は、高効率の太陽電池を製造するためにn型ドーピングで形成される(n型基板は、p型シリコンに比して長い少数キャリア寿命を与え、そしてp型シリコン基板を使用して作られる太陽電池に光誘起の劣化を引き起こすB−Oペアリング欠陥で悩まされることはない)。
【0034】
太陽電池処理ステップの大部分(例えば、裏面ドープのエミッタ及びベース領域、後部不動態化構造、後部ベース及びエミッタコンタクト、及びアルミニウム又はアルミニウム−シリコン合金のような適当な金属被覆材料で作られた微細ピッチの櫛型フィンガーを伴うパターン化された電池上バスバーレスM1金属被覆層)が完成した後に、比較的安価なバックプレーン層(例えば、シリコンに比較的厳密に一致するCTEをもつ50から250ミクロン厚みの柔軟なプリプレグ層)が永久的な電池支持及び強化のために薄いエピタキシャルシリコン層に接合され又はラミネートされて、太陽電池の2レベル電池金属被覆アーキテクチャーを可能にする。バクプレーン材料は、薄い(例えば、約50から250ミクロン)の柔軟な(又は必要に応じて堅牢な)電気絶縁材料シート、例えば、プリント回路板のような用途に一般的に使用される安価な柔軟なプリプレグ材料(アラミド繊維プリプレグシートのような半導体基板に比較的厳密にCTEが一致する)で作られ、これは、太陽電池及びPVモジュールのプロセス一体化及び信頼性要件を満足する。プリプレグの他に、他の適当なポリマー又はプラスチック材料が太陽電池及びMIBSバックプレーン材料(柔軟又は半柔軟又は堅牢)として使用される。ほとんど処理された(パターン化されたM1層を通して処理されて連続バックプレーンシートとラミネートされた)後部コンタクト後部接合バックプレーン強化の大面積(例えば、太陽電池面積が少なくとも125mm×125mm以上で、例えば、大きさが少なくとも156mm×156mmの正方形又は擬似方形フォーマット)太陽電池は、次いで、機械的に弱くされた犠牲的多孔性シリコン層に沿って再使用可能なテンプレートから分離及びリフトオフされ(例えば、機械的剥離(MR)プロセスにより)、一方、テンプレートは、何回も(例えば、少なくとも数回、そしてある場合には、少なくとも10回)使用されて、全太陽電池及びPVモジュール製造コストを更に低減させることができる。次いで、最終的なバックエンド電池処理(太陽側のテクスチャー、不動態化及び反射防止膜又はARCの堆積の完了、及びそれに続く、ビアプラグ及び第2レベル金属被覆又はM2の完了を含む)が、テンプレートから剥離された後に露出される太陽電池の太陽側で先ず遂行される。太陽側での処理は、例えば、前側のテクスチャー化(例えば、アルカリ又は酸性湿式化学処理を使用する)、表面不動態化、及び反射防止膜(ARC)の堆積(例えば、PECVD又はALD及びPECVDにより形成されたSiNxHy又はSiOwHz/SiNxHy又はAl
2O
3/SiNxHyを含む不動態化及びARC層又は層スタックを使用する)プロセスを完了させることを含む。出発CZ又はFZ或いは多結晶シリコンウェハを使用して(再使用可能な基板上に多孔性シリコン及びエピタキシャル成長を使用するのではなく)、上述したIBC電池を製造するプロセスが使用される(
図12の左に示す最初の3つのブロック又はステップは、必要とされず、それに代わって、出発結晶シリコンウェハを使用して、
図12の最初の3つのステップの右側に示す太陽電池製造プロセスを経て進む)。
【0035】
本発明のMIBS実施方法及び設計は、製造プロセスステップ又はツールを実質的に変更したり追加したりせずに、従って、太陽電池の製造コストを実質的に増加せずに、ここに開示する太陽電池製造プロセスフロー(及び、これに限定されないが、ワイヤソー処理の出発ウェハ又はエピタキシャル成長の太陽電池基板を使用することを含む他の結晶シリコン太陽電池プロセスフロー)に一体化することができる。1つの実施形態では、バックプレーンイネーブルの2レベル相互接続及びバックプレーンイネーブルの太陽電池支持に関連して後部接合/後部コンタクト(又はIBC)電池設計を組み合わせることで、モノリシック集積のバイパススイッチ(MIBS)実施のための太陽電池アーキテクチャーを電池レベルで可能にし、従って、モジュール接合ボックスに関連した又は各電池に関連した個別コンポーネントの使用の必要性を排除することができる。永久的な構造上の支持/補強として働き、且つ高効率結晶半導体太陽電池(例えば、結晶シリコン太陽電池)のためのバックプレーンイネーブルの低コスト/高導電率(例えば、アルミニウム及び/又は銅及び/又はそれらの合金、又は他の適当な高導電率金属被覆材料を使用する)相互接続を与えるのに加えて、これらのバックプレーン技術は、太陽電池の電力を著しく犠牲にすることなく(MIBSが太陽電池面積の非常に僅かな部分であるので)且つ太陽電池の全製造コストの増加が全くないか又は無視できる程度であるようにして、各太陽電池とMIBSとの有効な一体化も可能にする。本発明の実施形態は、従来の個別バイパスダイオードの信頼性の問題及びコンポーネントコストを排除する(太陽電池又はモジュール接合ボックスへの個別コンポーネントの半田付けや取り付けの必要性も排除する)ことにより、MIBSを使用する非常に経済的で且つ信頼性のある一体型の陰管理解決策を可能にする。又、それらは、太陽電池それ自体と同様の優れた信頼性も与える(MIBS及び太陽電池のモノリシック集積と、それらが調和した製造プロセス及び材料を使用する事実とにより)。
【0036】
バックプレーン材料は、適当な材料の薄い(例えば、約50ミクロンから250ミクロン厚みで、この範囲より薄くても厚くてもよい)シートであり、例えば、熱膨張係数(CTE)が半導体基板のCTEに充分厳密に一致して、過剰な熱誘起CTE不一致応力が薄い半導体(例えば、結晶シリコン)層に生じるのを回避するためのプリプレグシート又はポリマー又はプラスチック材料のような柔軟な材料である。更に、バックプレーン材料は、バックエンド電池製造プロセスのためのプロセス一体化要件を満足しなければならず、この要件は、特に、太陽電池の前面の湿式エッチング/テクスチャー化中の化学的な耐性と、その後の、前面(単層又は多層)不動態化及びARC層のPECVD堆積中の充分な熱的安定性とを含む。又、薄い半導体基板に取り付けられる電気絶縁バックプレーン材料シートは、その後のモジュールレベルラミネーションプロセス熱履歴、及び長期現場運転信頼性要件も満足しなければならない。種々の適当なポリマー(プラスチック、フッ素ポリマー、プリプレグ、等)及び適当な非ポリマー材料(ガラス、セラミック、等)は、バックプレーン材料(柔軟な又は堅牢なバックプレーン)として使用できるが、バックプレーン材料の選択は、これに限定されないが、コスト、太陽電池プロセス一体化のし易さ、長期信頼性、熱的安定性、柔軟性、従順性、等を含む多数の事柄に依存する。
【0037】
バックプレーンの良好な材料選択肢は、繊維及び樹脂の適当な組み合わせより成るプリプレグである。プリプレグシートは、プリント回路板(PCB)の構築ブロックのような多数の用途に使用され、そして適当な樹脂と、熱膨張係数又はCTE低下繊維(アラミド繊維等)又はプラスチックの組み合わせから形成される。バックプレーン材料シートは、安価で、低CTEで(結晶シリコンのような半導体材料は3ppm/℃程度の比較的低いCTE値を有するので、典型的に、CTE<10ppm/℃、又はある場合には、CTE<5ppm/℃)、薄い(通常は、約50ミクロンから250ミクロンの範囲、そしてある場合には、バックプレーンシートのコストを下げ且つバックプレーンラミネートの太陽電池の柔軟性を向上させるために約50ミクロンから100ミクロンの狭い範囲)プリプレグシートであり、これは、湿式エッチング/テクスチャー化化学薬品(例えば、アルカリ性又は酸性テクスチャー化化学薬品)に対して化学的に比較的耐えると共に、少なくとも約180℃まで(又は約400℃から450℃程度まで)の温度において熱的に比較的安定している。テンプレート上の多孔性シリコンにエピタキシャルシリコン堆積を使用して作られる結晶シリコン太陽電池の場合に、プリプレグシートは、真空−熱ラミネータを使用して電池半導体基板がテンプレート上にまだある間に(即ち、太陽電池基板のリフトオフプロセスの前に)、パターン化M1金属被覆層(太陽電池裏面の第1レベル金属)を通して太陽電池製造プロセスが完了した後に太陽電池基板の裏面に取り付けられる。或いは又、出発CZ単結晶又はFZ単結晶或いは鋳造多結晶ウェハを使用して(且つテンプレート上の多孔性シリコンにエピタキシャルシリコン堆積を使用せずに)作られる結晶シリコン太陽電池の場合には、プリプレグシートは、パターン化M1金属被覆層(太陽電池裏面の第1レベル金属)を通して太陽電池製造プロセスが完了した後であって且つバックエンドプロセスステップ(太陽側テクスチャー化、不動態化、ARC、並びにバックプレーンを通る導電性ビアプラグ及びバックプレーンに形成される第2レベルの金属被覆レベル又はM2等)が完了する前に、太陽電池ウェハ裏面に取り付けられる。熱(例えば、約200℃から300℃までの温度)及び圧力(例えば、数気圧から約20気圧までの圧力)を組み合わせて適用すると、薄いプリプレグシートが、部分的に処理された後部コンタクト太陽電池の裏面に永久的にラミネートされ又は取り付けられる。テンプレート上の多孔性シリコンにエピタキシャルシリコン堆積を使用して作られる結晶シリコン太陽電池の場合には、例えば、パルスレーザ罫書きツールを使用することにより、太陽電池の周囲に(予め特定された除外ゾーンに基づくテンプレートの縁の近くに)リフトオフ剥離周囲境界が画成され、次いで、機械的剥離又はリフトオフプロセスを使用して、バックプレーンラミネートの太陽電池基板が再使用可能なテンプレートから分離されリフトオフされる。その剥離されたバックプレーン取り付けの太陽電池は、次いで、縁の周りで任意にレーザトリミングされて、最終的な特定太陽電池寸法に基づいて最終的なまっすぐの太陽電池周縁を準備する。或いは又、出発CZ単結晶又はFZ単結晶或いは鋳造多結晶ウェハを使用して(且つテンプレート上の多孔性シリコンにエピタキシャルシリコン堆積を使用せずに)作られる結晶シリコン太陽電池の場合には、剥離プロセスがなく、そして任意の、ラミネーション後のレーザトリミングプロセスを使用して、太陽電池(及びMIBS)の活性な縁から延びる過剰なプリプレグを除去することもできる。その後のプロセスステップ(エピタキシャル電池を伴うもの、又はCZ/FZ/多結晶シリコンウェハベースの電池を伴うもの)は、次のことを含む。即ち、(i)太陽電池の太陽側における前面テクスチャー化及び不動態化/ARCプロセスの完了、(ii)電池裏面(太陽電池のバックプレーン)における太陽電池高導電性金属被覆の完了(第2レベル金属被覆又はM2は、関連するM1−M2導電性プラグと共に形成され、金属被覆材料は、アルミニウム及び/又は銅及び/又はそれらの合金或いは他の適当な金属材料を含む)。太陽電池のエミッタ及びベースの両極性(フィンガー及びバスバー)への相互接続を含む高導電率の金属被覆(例えば、太陽電池材料及び製造コスト全体を減少するために銀ではなく安価なアルミニウム及び/又は銅を含む)が、パターン化されたM2層を使用して、ラミネート型太陽電池バックプレーンに形成される。
【0038】
本発明の後部コンタクト太陽電池及びMIBS実施形態では、ここに述べる太陽電池設計及び製造プロセスは、2レベルの金属被覆(電池上M1又は第1金属被覆レベル、及びバックプレーン上M2又は第2金属被覆レベル)を有し、これらは、電気絶縁バックプレーン層により分離され、そして予め特定された相互接続構成に基づきパターン化M2及びM1金属被覆領域を相互接続する導電性ビアプラグを通してビアホールの予め指定されたパターンに基づいて相互接続される。本発明の実施形態を使用するIBC電池では、M1パターンは、櫛型ベース及びエミッタ金属被覆フィンガーの比較的微細ピッチのパターンであり(太陽電池効率に対する電気的な陰の低下作用を排除するためにM1にバスバーを伴わず)、一方、M2パターンは、櫛型ベース及びエミッタ金属被覆フィンガーの比較的粗いピッチのパターンであり、M2フィンガーは、M1フィンガーに実質的に直交し又は垂直であり、そしてM2フィンガーの数は、M1フィンガーの数より実質的に少ない(例えば、約5ないし50の係数で)。バックプレーンラミネーションプロセスの前に、例えば、スクリーン印刷又はプラズマスパッタ(PVD)アルミニウム(又はアルミニウム−シリコン合金)材料層の比較的薄い層(1ミクロンから約20ミクロンまでの一部分の厚み;典型的にPVDにより形成される薄い層及びスクリーン印刷により形成される厚い層)を使用することによって、太陽電池のベース及びエミッタコンタクト金属化パターンが電池の裏面(M1金属化レベル)に直接形成される。バックプレーン取り付け又はラミネーションプロセス(ここではM1と称される)の前に太陽電池裏面又は背面に形成されるこの第1の金属被覆層は、IBC電池のベース及びエミッタ領域を画成する微細ピッチ(例えば、約0.5mmから数mmまでのベース及エミッタ金属被覆フィンガーピッチ)の櫛型後部コンタクト(IBC)M1導体フィンガーのような太陽電池コンタクト金属被覆パターンを画成する。ある場合には、パターン化M1層は、太陽電池金属被覆バスバーに関連した有害な電気的陰ロスを排除するために太陽電池バスバーを有していない。M1層(太陽電池コンタクト金属被覆としても知られている)は、太陽電池の電流及び電圧(又は太陽電池の電力)を抽出し、そして太陽電池の電力を、バックプレーン面にM1の後に形成された(そしてラミネートされ又は取り付けられたバックプレーンシートによりパターン化されたM1層から物理的に分離された)比較的高い導電率の太陽電池金属被覆(ここでは、M2と称される)の第2レベル/層へ転送する。パターン化M1層の形成に続いてバックプレーンシートを太陽電池の裏面に取り付け又はラミネートした後に、そしてエピタキシャルシリコン太陽電池の場合には、その後に、テンプレートからバックプレーン支持の太陽電池を取り外した後に(太陽電池がCZ又はFZ単結晶シリコンウェハ或いは鋳造多結晶シリコンウェハに形成される場合は該当せず)、前面テクスチャー化及び不動態化、並びにARC形成製造プロセスに続いて、ビアホールがバックプレーンシートを貫通して形成され(ホールは、パターン化M1層の指定のパッド上に到達する)、そして比較的高いシートコンダクタンスの層M2がバックプレーンに形成される(例えば、アルミニウム及び/又は銅を含む比較的安価な高導電性金属又は金属合金を使用して)。ビアホール(ある場合には、連続バックプレーンのエリアに数百又は数千のビアホールがある)は、(例えば、パルスレーザドリルプロセスにより)バックプレーンに穿孔される。これらビアホールは、そのビアホールに形成された導電性プラグを通してパターン化M1及びM2層間を後で電気的に相互接続するためにパターン化M1フィンガー(太陽電池のベース及びエミッタ金属フィンガー)の予め特定された領域に到達する。その後、パターン化された高導電率金属被覆層M2が形成される(例えば、プラズマスパッタリング、電気化学的堆積又はメッキ、バックプレーンへの金属ホイルの取り付け、又はその組み合わせにより;M2材料、例えば、アルミニウム及び/又は銅を含む比較的安価な且つ高導電率の電気導体を使用して)。M1に微細ピッチのIBCフィンガー(例えば、IBC太陽電池当たり数百のM1金属フィンガー)を伴う櫛型後部コンタクト(IBC)太陽電池の場合に、パターン化されたM2層は、その導体フィンガーがM1に実質的に直交又は垂直となり、即ちM2ベース及びエミッタフィンガーがM1ベース及びエミッタフィンガーに本質的に垂直となるように設計され及び製造される。M2フィンガーは、ベース及びエミッタの極性間を交番し、そしてM2層の一部分として形成されたベース及びエミッタの各バスバーに接続される。M1に対するM2のこの直交変換のために、M2層は、M1層よりもIBCフィンガーが遥かに少なく(例えば、M1フィンガーに比してM2フィンガーは、約5から50の係数で少ない)。従って、M2層は、M1層よりも相当に広いM2 IBCフィンガーで相当に粗いパターンとなる。例えば、M2フィンガーの平均的な巾は、数mmから1cmを越えるまでであり、一方、M1フィンガーの平均的な巾は、数百ミクロンから1mmを越えるまでである。太陽電池上のバスバーに関連した電気的陰ロスを排除するために、太陽電池バスバーは、M2層には配置されるが、M1層には配置されない。ベース及びエミッタ相互接続、及びバスバーは、両方とも、太陽電池裏面のバックプレーン上のM2層に配置されるので、バックプレーン上の太陽電池のベース及びエミッタ端子の両方に電気的アクセスが与えられる。又、パターン化されたM2層は、導電性ビアプラグも形成する(例えば、パターン化されたM2層フィンガー及びバスバーに使用される同じ堆積金属層を使用して)。
【0039】
MIBSを使用するインテリジェントなセルラー陰影響抑制(ISIS)又は一体型陰管理
多くの場合、PVモジュール内の太陽電池の直列配線及び相互接続のために、PVモジュール光吸収面に僅かな量の障害物があっても、大きな出力ロスを招く。電気的直列及び並列構成で接続されたPVモジュールのアレイを備えた設置されたPVシステムを考慮するときにも同じことが言える。電池及びモジュールが陰に入る(部分的に又は完全に陰に入る)結果としての電力収穫能力のロスは、例えば、次のものを含む。例えば、ある公表された研究によれば、PVモジュールの表面積の0.15%、2.6%及び11.1%に支障があると、各々、3.7%、16.7%、及び36.5%の出力電力ロスを引き起こし、従って、部分的に陰に入る場合でも、設置されたPVシステムのエネルギー収率の著しい低下を招く。先に述べたように、電池が部分的又は完全に陰に入ることで支障のある1つの電池の電流が降下するときには、陰に入る電池は、ストリング又はサブストリングに直列に配線された全ての他の電池の電流を引き下げるか、或いは又、陰に入る太陽電池は、陰に入らない電池により発生される大きな電流によって逆バイアスされ、PVモジュールの設計及び構造に修正処置がとられないと、陰に入る電池のエリアにホットスポット及び信頼性の問題を招く。
【0040】
ここに開示するMIBSベースのISIS又は陰管理設計は、バイパススイッチ(pn接合ダイオード又はショットキーダイオード、或いは又適当なトランジスタスイッチのような別の半導体スイッチ)をモノリシック集積して、直列ストリング及びPVモジュールへの影響を最小にして、支障のある電池又は陰に入る電池の周りに電気を自動的にリルート(又はバイパス)させ、それにより、太陽電池製造プロセスフロー(ひいては、いわゆる調和されたプロセスフロー)を実質的に変更せずに、且つ太陽電池の全体的製造コストの増分的追加がないか又は無視できる程度とすることで、PVモジュールの発電能力及びPVモジュールの全体的なエネルギー収率出力を最大にする。本発明で述べるMIBSベースのISIS又は陰管理構造及び方法は、PVモジュール内の不一致の電流に関連した熱消散から熱的に誘起される応力を実質的に軽減することにより電池及びモジュールの全体的な信頼性を改善し;外部バイパスダイオードをもつモジュール接合ボックスの必要性を排除すると共に、個別のバイパススイッチコンポーネントの必要性も排除し、従って、出来上がるスマートPVモジュールのワット当たりのコストを減少し;及び太陽電池上に個別バイパスダイオードコンポーネントをマウントし、半田付けすることに関連した熱的及び機械的応力も排除する。
【0041】
太陽電池と共にモノリシック集積のバイパススイッチ(MIBS)を使用するインテリジェントなセルラー陰影響抑制(ISIS)又は陰管理解決策
以下、本発明の種々の陰管理MIBS実施形態について説明する。代表例として、分散型スイッチに実質的な電力消散ロスを生じることなく、ここに開示する分散型セルラー陰管理(ISIS)システムに使用するためのMIBS ON抵抗の選択に関する事柄及び基準は、次のことを含むが、これに限定されない。
−オン状態電圧降下が小さく、ある場合には、順方向バイアスダイオードよりも遥かに小さいセルラーバイパススイッチ。例えば、V
mp=575mV(最大電力ポイント電圧)及びI=9.00A(最大電力ポイント電流)(ほぼV
oc=660mVの開路電圧及び約ISC=9.75Aの短絡電流に対応する)を仮定すれば、50mVのオン状態電圧は、0.45Wのオン状態電力消散を生じ、これは、ダイオードの場合の約10%より小さい(この計算は、スイッチの直列抵抗R
seriesに関連したロスは除く)。
−オン状態スイッチ電力消散を最小にするためにオン状態直列抵抗が非常に小さく、例えば、オン状態スイッチR
seriesが10mΩ以下であるセルラーバイパススイッチ(例えば、R
series=5mΩ、スイッチのオーミック電力消散=0.405W)。
−MIBSは、オン状態又は順方向バイアス電圧が〜0.2Vから〜0.5Vの低順方向バイアス電圧のショットキーダイオード、或いはオン状態順方向バイアス電圧が〜0.6Vから〜0.7Vのpn接合ダイオードを使用する。最適なショットキーダイオードを使用すると、電池が陰に入ることでMIBSスイッチがアクチベートされたときpn接合ダイオードに比して電力消散が低くなる。
【0042】
次の機能をもつMIBS構造が使用される。
−電池が陰に入ることでMIBSがターンオンされた(MIBSダイオードが順方向にバイアスされた)とき電力消散が低い。例えば、オーミックロスによるMIBS電力消散は、ほぼ平均電池発電以下に制限され、そしてある場合には、平均太陽電池発電の一部分に制限される。5Wp(ワットピーク)太陽電池の場合に、MIBS装置設計(例えば、ショットキーダイオード又はpn接合ダイオード)は、陰に入る電池のMIBS装置に電池ストリングの全電流が流れるときに、太陽電池の直列接続ストリング内の陰に入る電池の電力消散を、約2Wないし約5W以下に制限する(pn接合ダイオードに比してショットキーダイオードの順方向バイアス電圧が低いためにpn接合MIBSに比してショットキーダイオードMIBSでの電力消散が低い)。MIBSダイオードは、MIBS装置がアクチベートされたときMIBS電力消散を最小にするためにオン抵抗を非常に低くするように設計される。
−太陽電池のMIBSがオフである(逆方向にバイアスされる)とき、又は電池が陰に入らず、通常の陰に入らない状態で動作するときのMIMS装置の比較的低い逆方向漏洩電流。例えば、MIBS装置は、その逆方向漏洩電流が太陽電池の光発生電流の実質的に1%未満となり又は0.1%未満となるように設計される。
【0043】
図13は、PVモジュール内の太陽電池当たり1つの低電力消散MIBS装置(例えば、各MIBS装置は、ショットキーダイオード又はpn接合ダイオードを含む)を使用する分散型セルラー陰管理(インテリジェントなセルラー陰影響抑制ISIS)を示す回路図である。この分散型MIBS(MIBS装置としてpn接合ダイオード又はショットキーダイオードのいずれかを使用する)構成体は、外部の接合ボックスバイパスダイオード及び個別の電池上ダイオードコンポーネント(太陽電池に個別ダイオードを半田付けするか又は導電接着剤で取り付ける必要があり、現場に潜在的な信頼性の問題を招く)の必要性を排除し、且つ複数電池サブストリング構成当たり1つのバイパスダイオード(例えば、従来の構成のように、60電池モジュールにおける20電池サブストリング構成当たり1つのバイパスダイオードを使用するとき)に比してPV設備におけるモジュールの全エネルギー収率性能を改善する。図示されたように、太陽電池当たり1つのMIBS(ショットキーダイオード又はpn接合ダイオードのような整流ダイオード)が使用されるので、全モジュールは、モジュール内の全ての太陽電池の単一ストリングとして配線され、例えば、全部が電気的に直列に接続される(例えば、60電池モジュールの場合には直列に接続された60個の電池の1つのストリング)。或いは又、モジュール内の太陽電池は、モジュール電流及び電圧要件に基づいて直列/並列相互接続構成の組み合わせで配線される。従って、ここに開示するMIBSベースのISIS又は陰管理アーキテクチャー及び製造方法の使用は、モジュール製造プロセスを簡単化し、且つモジュールの部品構成表(BOM)コストを減少する一方、高い電力出力性能及び現場の信頼性を与える。
【0044】
PVモジュールにおける分散型陰管理のためのモノリシック集積バイパススイッチ(MIBS)
外部バイパススイッチ及び個別バイパススイッチのコンポーネントの必要性を排除するモノリシック集積の陰管理解決策によるスマート太陽電池の種々の例についてここに説明する。MIBS構造及び方法は、例えば、他の利益の中で、次の効果を与える。
−モノリシック集積バイパススイッチ(MIBS)は、電池製造コストに対する増分的な製造コストを本質的にゼロとして(即ち、各太陽電池と共にMIBSを実施する結果、電池当たりの製造コストの増加が全くないか又は無視できる程度として)、各電池において実施することができる。
−MIBSイネーブルの太陽電池は、PVモジュール接合ボックスに外部個別バイパスダイオードを含む慣習的なPVモジュールに比して、PVモジュールにおけるエネルギー収率の向上及びエネルギー収穫の向上のために電池レベルで直接分散型陰管理を行う。
−ここに述べるものを含む多数の製造実施形態において、MIBSイネーブルの太陽電池の製造は、付加的な電池/モジュール製造コストを本質的に追加することがなく、又、無視できる程度の電池効率/電力不利益を被るが、(例えば、住居の屋根の上のPV設備において)モジュールの環境的な陰及び/又は汚れを伴う現実的な現場条件で運転されるPVモジュールに対して実質的に向上したエネルギー収穫及び高いエネルギー収率を与える。
−MIBSを使用する本発明のモノリシック集積の解決策及びプロセスは、太陽電池プロセスフローに本質的に変更を生じず(ひいては、調和した製造プロセスフロー)、太陽電池処理の複雑さを本質的に増加せず、且つ太陽電池処理コストを本質的に増加せずに、バクプレーン支持体を取り付け又はラミネートした比較的薄い(例えば、厚み数ミクロンから100ミクロンを越える範囲の半導体吸収材又は基板厚み)半導体(例えば、薄いエピタキシャルシリコン基板又は薄い結晶シリコンウェハ)太陽電池のためのものである。更に、ここに述べるMIBS実施形態は、太陽電池それ自体と同じ材料スタック層(半導体、誘電体及び金属層)を使用し、従って、太陽電池、及び太陽電池に関連したMIBA装置の製造処理は、太陽電池製造に使用される同じプロセスツールを使用して同時に且つ調和した状態で遂行される。
−pn接合ダイオード又は金属電極ショットキーダイオードのいずれかを使用し、個別のバイパススイッチコンポーネント及びそれを太陽電池に取り付ける必要性を排除したMIBS電池のための規範的なモノリシック集積解決策が提供される。
−個別ダイオードコンポーネントの信頼性の問題及びコンポーネントコストを排除する(且つ個別スイッチコンポーネントの太陽電池への半田付け又は導電性接着剤による取り付けの必要性も排除する)低コスト及び高信頼性の一体型陰管理解決策が提供される。
−ここに開示するMIBS方法及び構造は、太陽電池と同じ材料を使用するので、太陽電池それ自体と同一の優れた長期信頼性を有する。MIBS及びそれに関連した太陽電池は、太陽電池金属被覆構造、例えば、M1層及び/又はM2層を使用して、必要に応じて相互接続される。
−又、ここに開示するMIBS方法及び構造は、太陽電池に取り付けられた個別の半田付けされたバイパスダイオードコンポーネントがなく且つ周囲のMIBS装置は、太陽電池のためのマイクロクラック防止シールド又はガードとして働くので、薄い半導体マイクロクラック(マイクロクラックの発生及び/又は伝播)を軽減する。
【0045】
例えば、MIBS太陽電池の重要な属性及び利益は、次のことを含むが、これに限定されない。
−ここに開示するMIBS実施形態は、一般的には、種々の電池ベースPVモジュールに適用され、より詳細には、薄い(例えば、約1μmから約100μm厚み又はそれより厚い半導体吸収材)結晶半導体(例えば、シリコン及び砒化ガリウム)太陽電池を含む結晶半導体太陽電池に適用される。
−ここに開示するMIBS実施形態は、薄い結晶シリコンのような比較的薄い結晶半導体の太陽電池であって、各太陽電池には少なくとも1つの比較的低電力消散モノリシック集積バイパススイッチ(MIBS)を有し、これが複数のMIBSイネーブルの太陽電池で作られたPVモジュールにおいて信頼できる電池レベルの陰管理を行う太陽電池を形成するための構造及び製造方法を提供する。
−ここに開示する構造及び方法は、薄い(例えば、約1μmから約100μm又はそれより厚い)エピタキシャルシリコンリフトオフ処理を使用して製造されるか、或いは出発結晶シリコンウェハ(CZ又はFZ又は多結晶シリコンウェハ)を使用して製造されて、ラミネートされ又は取り付けられたバックプレーン支持体を含む高効率の後部コンタクト/後部接合(IBCとも称される)太陽電池について説明する。しかしながら、ここに開示する要旨の構造及び方法は、結晶シリコン以外の半導体吸収材料(例えば、砒化ガリウム、ゲルマニウム、窒化ガリウム、等)で作られた太陽電池、及び他の太陽電池設計(例えば、前部コンタクト電池又は他の後部コンタクト非IBC電池)にも適用できる。
−ここに開示するMIBS太陽電池実施形態は、薄い(半導体電池吸収材厚みが約200ミクロン未満で、ある例では、約100ミクロン未満の)半導体吸収材と、太陽電池の裏面に永久的にラミネートされ又は取り付けられた連続バックプレーン支持層との組み合わせによって促進されイネーブルされる。
−MIBS太陽電池は、太陽電池の製造プロセスフローの間に、例えば、太陽電池の周囲リムに形成されたモノリシック集積のバイパススイッチ(pn接合ダイオード又はショットキーダイオード)を有し、これは、電池製造プロセスに著しい増分的コストを追加することなく、且つ電池の電力出力を犠牲にすることなく実施される。というのは、MIBS装置エリアの消費は、太陽電池の活性エリアの比較的僅かな部分に過ぎないからである(例えば、MIBSエリアは、太陽電池エリアの約1%より小さく、又、1%の断片より小さく、例えば、約0.1%から1%となるように選択される)。
−多角形の太陽電池については、周囲リム(縁に位置する)バイパススイッチダイオードは、多角形の1つの辺、又は多角形の複数の辺、又は多角形の辺に沿って連続するように形成される。比較的一般的な方形の太陽電池フォーマット(例えば、156mm×156mm、210mm×210mmの典型的な寸法、或いは他の望ましい太陽電池寸法、例えば、電池の面積が約100cm
2未満から1000cm
2を越えるまでの範囲である太陽電池)では、周囲リムダイオード(pn接合ダイオード又はショットキーダイオード)が、太陽電池周囲の少なくとも一部分(少なくとも1つの辺又は角、或いは1つの辺の少なくとも一部分又は1つの角の一部分、或いはその組み合わせ)に形成されるか、或いは連続閉ループ(又は連続セグメント化閉ループ)全周リムとして形成され、これは、太陽電池全体をその周囲にわたって取り巻き、非常に面積の小さいアイランドリムで包囲された大きな太陽電池アイランドエリアを形成し、それらは、両方とも、連続バックプレーンに支持される(
図14に示すように)。
−MIBSバイパスダイオード及び太陽電池は、同じ共通の連続バックプレーンを共有し、それらの半導体層(例えば、CZ又はFZ又は多結晶ウェハで作られたエピタキシャルシリコン又は半導体基板)は、電池製造プロセス中に遂行される溝隔離プロセスを使用して、例えば、装置隔離溝を形成するために貫通半導体パルスレーザ罫書きを使用することにより、互いに完全に隔離される。この隔離溝は、半導体層(例えば、薄いエピタキシャルSi)の全厚みを貫通し、そして電気絶縁バックプレーンで停止する。溝隔離の巾は、隔離罫書き及び半導体層厚みに使用されるレーザビーム(例えば、パルスナノ秒レーザビーム)の特性に依存し、そして例えば、約1ミクロンから約100ミクロンまで或いはそれを越える範囲である(面積に関連したロスを減少するために狭い溝が形成される)。一般的に、狭い溝隔離巾が効果的である。実際に、溝隔離巾は、数十ミクロン程度である。或いは又、溝隔離領域は、パルスレーザ罫書き以外の技術の使用により、例えば、機械的なダイシング又は超音波罫書き又は別の方法により、形成されてもよい。パルスレーザ罫書き又はカットプロセスのような適当な溝隔離形成プロセスは、半導体層を選択的にカットし、そして半導体基板の厚みを通してカットした後にバックプレーンシートで実際上停止し、バックプレーン材料を実質的に除去することはない(従って、連続バックプレーンシートの完全性を維持する)。
【0046】
更に、共有製造プロセスフローを使用して太陽電池と同時に製造されるモノリシック集積バイパススイッチ(MIBS)は、とりわけ、次の効果を与える。
−一体型のバイパススイッチは、太陽電池又はPVモジュールに追加される増分的製造コストが無視できるか又は本質的にゼロとなるようにして製造される。
−個別のバイパススイッチを太陽電池または太陽電池バックプレーンに取り付ける必要性が排除される。
−個別のダイオードのような個別のコンポーネントを太陽電池に取り付け(例えば、半田付けし)、そして個別のコンポーネントを取り付けたそのような電池を太陽モジュールにおいて永久的にラミネートするという潜在的な信頼性の問題を解決する。
−個別コンポーネントの隆起がなく、且つ厚いモジュールカプセル材(例えば、EVA又はポリオレフィン)を使用して個別コンポーネントの凹凸や隆起を受け容れる必要性を排除するので、太陽電池とモノリシック集積バイパススイッチとの全体的な平坦性を維持する。
−個別のバイパススイッチ(例えば、ダイオード又はトランジスタ)、及び/又は外部バイパスダイオードを伴う外部接合ボックスのコストを排除する。
−太陽電池における個別バイパススイッチコンポーネントのアッセンブルプロセス(例えば、コンポーネント半田付け)のコストを排除する。
【0047】
MIBS太陽電池は、太陽電池自身に比して実質的に同じ信頼性を有する。というのは、MIBS構造は、同じ太陽電池材料及びプロセス(半導体基板、誘電体、金属被覆及びバクプレーン材料)から作られ、そして太陽電池と共にモノリシック集積されるからである。これは、太陽電池及びPVモジュールの全体的な信頼性が犠牲にならないので(電池に半田付けされる個別のコンポーネントに代わって頑強なモノリシックバイパスダイオードを使用するために)、バンカビリティの問題及び課題を最小にする。
【0048】
モノリシック集積バイパススイッチ(MIBS)は、太陽電池アイランドの回りのリムpn接合ダイオードのようなpn接合ダイオードである。或いは又、MIBSは、n型シリコン上に、例えば、アルミニウム又はアルミニウム−シリコン合金のショットキーコンタクトで作られた太陽電池アイランドの周りのリムショットキーダイオードのような金属コンタクトショットキーダイオード(これは、通常、pn接合ダイオードより小さな順方向バイアス電圧を与える)である。
【0049】
リムダイオード設計が使用される場合には、モノリシック集積バイパススイッチ(MIBS)は、太陽電池の製造中及び/又は製造後の太陽電池におけるマイクロクラックの発生及び/又は伝播を軽減又は排除するという付加的な利益も与える。これは、溝隔離領域により太陽電池アイランドから分離されたMIBSリムが縁誘起及び縁伝播マイクロクラックに対するシールド又はガードとしても働くという事実によるものである。
【0050】
ここに述べる太陽電池実施形態は、永久的に取り付けられた(例えば、ラミネートされた)バックプレーンと、電池と一体化されたMIBS装置とをもつ後部コンタクト/後部接合IBC電池を含む後部コンタクト太陽電池のようなスマート太陽電池及びスマート太陽モジュールをイネーブルする。
図14は、全周レーザ罫書き隔離溝22により太陽電池アイランド24から隔離された全周閉ループリムMIBSバイパスダイオード20を使用するMIBS太陽電池実施形態の太陽側を示す図である。MIBSバイパスダイオード20及び太陽電池アイランド24は、共通の共有裏面バックプレーン(図示せず)に取り付けられ、そして共通の、最初は連続していて、その後に区画化される太陽電池半導体基板から(出発半導体ウェア又は基板から)形成される。隔離溝は、罫書き方法、例えば、パルスレーザ罫書き、プラズマ罫書き、又は機械的ダイシングにより、太陽電池基板24を通して、電池の背面に位置するバックプレーンまで形成される。
図14は、閉ループ全周リムダイオード(pn接合ダイオード又はショットキーダイオード)を伴うMIBSイネーブルの太陽電池の太陽面(フロントサイド又はトップサイドとも称される)を示す。この実施形態に示すように、太陽電池24は、正方形電池であり、例えば、156mm×156mmの寸法を有するが、他の太陽電池形状及び寸法を使用してもよい。太陽電池24は、薄い半導体(例えば、出発CZ又はFZ又は多結晶ウェハからの薄いエピタキシャルシリコン又は薄い結晶シリコン)の後部コンタクト後部接合太陽電池である。全周リムダイオード22は、10ないし1000ミクロンの範囲の巾を有し、例えば、100から500ミクロンの範囲のダイオード巾である。
【0051】
太陽電池からリムバイパスダイオードを分離し及び隔離する全周貫通シリコン溝は、例えば、レーザビーム直径及び半導体層厚みに基づいて数ミクロンから約100ミクロンのおおよその範囲の隔離巾を有する(大きな巾を使用するのはあまり望ましくないが、約100ミクロンより大きな巾でもよい)。パルスナノ秒(ns)レーザ罫書きにより形成される典型的な溝隔離巾は、ほぼ20から約100ミクロンであるが、溝隔離巾は、もっと小さくてもよい。パルスレーザ切除又は罫書きは、溝隔離領域を形成するための有効で且つ証明された方法であるが、MIBS太陽電池の全実施形態に対して溝隔離領域を形成するのにパルスレーザ罫書きに代わって他の非機械的及び機械的罫書き技術も使用できることに注意されたい。別の非レーザ方法は、充分な特殊な解像度(即ち、比較的狭い溝隔離巾)で半導体基板(吸収材)層の選択的カッティング又は罫書きを行うことのできるプラズマ罫書き、超音波又は音響ドリル/罫書き、噴水ドリル/罫書き、又は他の適当な機械的ダイシング又は罫書き方法を含む。
【0052】
モノリシック集積回路という語は、半導体基板としても知られている半導体材料層の切片上に製造された複数の半導体装置及びそれに対応する電気的相互接続部を説明するのに使用される。従って、モノリシック集積回路は、典型的に、結晶シリコンのような半導体材料の薄い連続切片又は層上に製造される。ここに述べる一体的な太陽電池及びバイパススイッチ構造体は、一体的な太陽電池及びバイパススイッチ(MIBS)装置が両方とも半導体基板層の切片上に形成/製造される(出発半導体ウェハ、又はエピタキシャル堆積で形成された成長半導体層のいずれかから)ので、モノリシック半導体集積回路である。更に、半導体基板層の裏面に取り付けられる連続バックプレーンの組み合わせは、ここに開示する要旨に基づくモノリシック集積太陽電池及びバイパススイッチ(又はモノリシック集積バイパススイッチMIBS)を可能にする。
【0053】
図15は、MIBS太陽電池実施形態の太陽側を示す図で、複数の全周閉ループMIBSバイパスダイオード、例えば、MIBSバイパスダイオード26を備え、その半導体基板は、全周隔離溝27により電池30aの半導体基板から電気的に隔離され、更に、複数の太陽電池(又は連続バックプレーンを共有し且つiCell
TMとしても知られているM1及びM2金属層を共有する太陽電池のアイランド)30a−30pから、全周レーザ罫書き(又は上述した別の適当な罫書き方法)溝、例えば、電池隔離溝(半導体基板を通してカットされ且つ共有連続バックプレーンシートに到達又は終結する)28によって隔離されて、共通の連続バックプレーン上に全て配置された複数の電池アイランド又はタイルに基づく小型電池アレイ(これもiCell
TMとして知られている複数の小型電池又は小型電池アイランドより成る太陽電池)を形成し、これは、共通の(そしてある実施形態では、連続する)共有バックプレーンを共有し、そして共通の、最初は連続的で、その後に区画化される太陽電池半導体基板(区画化は、溝隔離パターンを通して遂行される)から形成される。
【0054】
図15は、共有される連続的永久取り付けのバックプレーンシート、及び単一の元の半導体基板(出発CZ又はFZ又は多結晶ウェハからの或いはエピタキシャル堆積等で成長された)上に複数の小型電池及び全周閉ループリムダイオードを備えたMIBSイネーブル太陽電池の太陽側の図である。各小型電池アイランド30a−30pは、全周隔離溝(共有される連続的バックプレーンシートに到達し又は終結される貫通半導体罫書き又はカット領域)と、全周MIBSリムダイオード(例えば、電池30aのためのMIBSバイパスダイオード26及び周囲隔離溝27)とを有し、従って、各小型電池は、対応するMIBSリムダイオードを有し、又は換言すれば、小型電池当たり少なくとも1つのMIBSリムダイオードがあって、それらは、全て、iCell
TMに対して同じ共有連続的バックプレーンを共有する。ある例では、全周溝隔離ギャップ(例えば、27)及びMIBS装置(例えば、26)の合計面積は、関連小型電池(例えば、30a)の全面積の比較的僅かな部分(約数パーセント点未満、特に、約1%未満)となるようにされる。これは、非光発電太陽電池エリアに割り当てられる面積が最大有効合計面積太陽電池及びPVモジュール効率のために最小となるよう保証するための設計ルールである。iCell
TM構成において共通の連続バックプレーンシートを共有する小型電池は、電池金属被覆パターン設計を通して電気的に直列に接続されるが、並列、又は直並列の組み合わせのような小型電池の他の電気的相互接続も考えられ実際的である。これらの相互接続は、iCell
TMM1及びM2金属被覆層全体にわたって形成される。
【0055】
代表的な例として、
図15は、共有連続バックプレーンにiCell
TMを形成するための同じサイズ及び形状の小型電池の4×4アレイを示し、各小型電池は、対応する全周閉ループリムダイオード(ショットキーダイオード又はpn接合ダイオードのいずれか)を有する。複数の小型電池及び関連MIBS装置の半導体領域は、全て、単一の元の連続的半導体基板から(出発半導体ウェハから又はエピタキシャル成長のような堆積方法により成長される)であり、これは、その後、溝分離領域を通して種々の装置基板の中で電気的隔離を形成するように区画化される。一般的に、このアーキテクチャーは、Nを2以上の整数とすれば、小型電池アレイを形成するために小型電池のN×Nアレイと、それに対応する全周閉ループリムダイオードとを使用する。
図15は、正方形太陽電池に対して対称的なN×N小型電池アレイを示しているが、小型電池設計は、N×M小型電池の非対称的アレイを有してもよい。小型電池は、方形でもよいし(方形のマスター電池に対してN=Mであるとき)、長方形でもよいし(NがMに等しくなく及び/又はマスター電池が方形ではなく長方形であるとき)、又は六角形、等の多角形のような種々の他の幾何学形状でもよい。
【0056】
更に、マスター電池又はiCell
TMより成る小型電池(マスター電池は、共通の連続するバックプレーンシートを共有する小型電池のアレイを指し、それらは、全て、同じ元の太陽電池半導体基板から(出発ワイヤソー処理ウェハから又はエピタキシャル成長のような堆積方法により成長された)のもので、その後、溝隔離領域を通して小型電池領域へと区画化される)は、実質的に等しい面積を任意に有するが、これは、必要とされない。小型電池アレイの小型電池は、レーザ罫書き又はプラズマ罫書き(或いは噴水罫書き又は超音波罫書き等)の適当なカッティング又は罫書き技術により形成される溝隔離を使用して互いに電気的に隔離される。更に、各小型電池半導体基板は、その基板が同じ連続する電気絶縁バックプレーンを共有する間に溝隔離ギャップを使用して、それに対応する隣接する全周閉ループMIBSダイオード半導体基板から電気的に隔離される。太陽電池における全ての溝隔離領域は、同じ製造プロセス段階中に形成され、例えば、電池製造プロセスフローの間のパルスレーザ罫書きプロセスステップのような単一プロセスステップ中に形成される。
【0057】
MIBSダイオードは、MIBS装置又は陰管理スイッチとして使用されるpn接合ダイオードである。MIBSイネーブルの太陽電池を製造するためのpn接合MIBSダイオード製造プロセスは、とりわけ、次のような属性及び利益を有する。
−本発明で述べるようなバックプレーンイネーブルの2レベル金属被覆アーキテクチャーを伴うIBC太陽電池のようなある太陽電池処理設計では、MIBSを実施するための主太陽電池製造プロセスフローにおけるプロセスステップ/ツールの変更や追加は本質的にない(例えば、再使用可能な結晶シリコンテンプレート又は出発CZ/FZ単結晶シリコンウェハからのシリコン基板又は出発鋳造多結晶シリコンウェハからのシリコン基板に関連したエピタキシャルシリコン及び多孔性シリコン/リフトオフ処理を使用し、そして太陽電池とMIBS装置との間で共有される電気絶縁連続バックプレーンを使用する後部接合/後部コンタクト結晶シリコン太陽電池製造を仮定する)。従って、太陽電池と共にMIBSを実施するための製造コストの追加は本質的にない。
−エピタキシャルリフトオフ電池プロセスにより又は出発結晶(CZ単結晶又はFZ単結晶又は鋳造多結晶ウェハ)から形成された半導体基板層のような結晶半導体吸収材層を使用する後部コンタクト/後部接合(又はIBC)太陽電池設計では、後部コンタクト、後部接合電池プロセスステップ(裏面ドープのベース及びエミッタ領域、裏面不動態化、ベース及びエミッタコンタクト開口、及びパターン化M1金属被覆層)のほとんどを伴う電池処理の完了に続いて、次のプロセスが遂行される(種々の考えられるプロセスフローの一例として;IBCプロセスフローの多数の変形例及び実施形態が考えられ、本発明ではそれらが全て含まれて詳細に説明されるのではない)。(i)太陽電池裏面へのバックプレーンシートの取り付け又はラミネーションを行い;(ii)再使用可能なテンプレートにおいて多孔性シリコンにエピタキシャル成長のシリコン層を使用する場合には、半導体基板(即ち、薄いエピタキシャルシリコン基板)の剥離前溝隔離罫書き(例えば、パルスナノ秒レーザ罫書きツールを使用するか、或いはプラズマ罫書き又は機械的ダイシング罫書きのような別の罫書きツールを使用する)を行ってエピタキシャルシリコンリフトオフ剥離境界を画成し(注:このステップは、再使用可能なテンプレート上でシリコンのエピタキシャル成長を使用せずに、CZ単結晶ウェハ又はFZ単結晶ウェハ又は鋳造多結晶ウェハ上に太陽電池及びMIBSが製造されるときには、要求されない);(iii)再使用可能なテンプレートにおいて多孔性シリコン上にエピタキシャル成長シリコン層を使用する場合には、バックプレーンに支持された電池の機械的リフトオフ剥離を行い、そしてそれを再使用可能な結晶シリコンテンプレートから取り外し(注:このステップは、再使用可能なテンプレート上でシリコンのエピタキシャル成長を使用せずに、CZ単結晶ウェハ又はFZ単結晶ウェハ又は鋳造多結晶ウェハ上に太陽電池及びMIBSが製造されるときには、要求されない);(iv)正確なトリミングのためにバックプレーンにラミネートされた電池の任意のレーザトリミングを行い(例えば、パルスナノ秒又はマイクロ秒又はピコ秒レーザソースを使用して)、そしてその関連MIBSと共に太陽電池に対する最終的な希望の正確な寸法を確立し;(v)太陽電池の太陽側でパルスナノ秒レーザ罫書き(又はプラズマ罫書き又は機械的ダイシング罫書き又は噴水罫書き又は他の適当な罫書き技術)を行って、溝隔離領域を形成すると共に、内部太陽電池半導体アイランド及び周囲リムダイオード半導体領域を画成し、このステップは、MIBS領域を、その半導体領域が溝隔離(溝ギャップ)領域を通して太陽電池半導体領域から電気的に隔離されるように形成し及び画成し;(vi)その後に、電池の太陽側で必要に応じて任意の湿式エッチングを行い(例えば、必要に応じてシリコン基板を薄くするために)、テクスチャー化及びテクスチャー化後の表面清掃を行い、それに続いて、PECVD太陽側不動態化及び反射防止被膜層の堆積のような付加的な電池プロセスステップを行い、そして最後に、パターン化されたM1層の予め特定された領域にアクセスするためにバックプレーンを貫通するビアホールを含めて背面の電池金属被覆を完了させると共に、パターン化された第2レベル金属被覆(又はパターン化されたM2)及び導電性ビアプラグを形成する(例えば、穿孔されたビアホールを通してM2金属を貫通して、導電性ビアプラグの予め特定されたパターンに基づいて、パターン化されたM2及びパターン化されたM1層を相互接続する。上述した代表的なプロセスフローでは、太陽電池及びそれに関連したMIBSに対して再使用可能なテンプレートにおいて多孔性シリコンにエピタキシャル成長のシリコン層を使用する場合に、溝隔離罫書きプロセス及びツールは、バックプレーンにラミネートされる太陽電池及びMIBS基板の剥離前溝罫書き及び/又は剥離後の正確なトリミングに使用されるプロセス及びツールと同じであることも任意である。
−レーザ罫書き(又は半導体基板層の厚み全体を通して比較的狭い溝を形成し、バックプレーンシート材料の除去又は溝掘りが無視できる程度で且つ連続するバックプレーンシートの完全性を犠牲にしないようにバックプレーンシートに到達し終結することのできる適当な罫書き又はカットプロセス)では、溝隔離プロセスは、半導体層(例えば、出発結晶シリコンウェハからのエピタキシャルシリコン又はシリコン基板)の全厚みを通して薄い半導体基板層内に完全な貫通半導体(例えば、シリコンベースの太陽電池及びMIBSの場合には貫通シリコン)溝領域を形成し、そしてその後、バックプレーン材料の除去を最小又は無視できる程度としてバックプレーンで停止するように遂行され(例えば、パルスナノ秒レーザソースを使用して)、従って、n型ベース(ひいては、n型半導体電池及びMIBS基板層)及びp+エミッタ太陽電池(これは、後部コンタクト/後部接合又はIBC太陽電池に対して共通のドーピング形式である)を仮定すれば、MIBSダイオードのための電気的に隔離された半導体リム領域(例えば、n型IBC電池を製造するときにはn型結晶シリコン)、及び太陽電池のための半導体アイランド領域を形成する。要望があれば、半導体基板は、p型シリコン層(ひいては、太陽電池のためのp型ベース)であり、そして電池裏面のドープされたフィールドエミッタ領域は、n+ドープ(例えば、燐又は砒素ドープ)の接合領域である。
【0058】
pn接合MIBSダイオードパターンは、多数の考えられるパターン設計の1つである。例えば、1つのMIBSダイオードパターンでは、周囲リムダイオードのp+エミッタ領域(IBC太陽電池のドープされたエミッタ領域と同時に形成される)は、n型ベース領域間にサンドイッチされる(又はそれにより取り巻かれる)連続的な閉ループバンドであり(n型半導体は、太陽電池のベースとして太陽電池アイランド内にも使用され)、このパターンは、
図16に示されている(寸法は、正しい縮尺で示されていない)。
【0059】
図16は、全周閉ループ連続的pn接合ダイオードを伴うMIBS後部コンタクト/後部接合(即ち、IBC)太陽電池の実施形態の上面図である(MIBSリムダイオード巾及び他の相対的な電池寸法は、ここでは、正しい縮尺で示されていない)。この代表的な実施形態は、n型半導体層(即ち、IBC太陽電池のためのn型ベース)を使用して説明する。しかしながら、p型半導体層(即ち、IBC太陽電池のためのp型ベース)を使用して同様の構造体を形成することができる。太陽電池アイランド40(例えば、n型ベースを伴うIBC太陽電池)は、全周溝領域36により取り巻かれ、この領域は、太陽電池半導体基板40を、n型(例えば、燐又は砒素ドープの)領域38及びp+ドープの(例えば、硼素又はガリウムドープの)表面領域34を含むMIBSリム半導体基板領域から隔離し(内側nドープの領域38及び外側nドープの領域32は、p+ドープの領域34を取り巻き又はサンドイッチし)、そしてnドープの基板領域は、p+の下にあり、外側nドープの領域32は、互いに電気的に連通し、そしてp+ドープの表面領域34をその側部及び下で取り巻いて、MIBS装置のためのpn接合ダイオードを形成し、それらは、全て、共通の連続バックプレートを共有し、そして共通の、最初は連続しているが、その後に溝分離ギャップを使用して区画化される太陽電池半導体基板から形成される。
図16は、太陽電池40と同じ共通の連続バックプレーンシート又は基板に取り付けられ又はラミネートされた全周MIBSリムダイオードのp+ドープの(太陽電池のフィールドエミッタ接合及びpn接合ダイオードのp+領域として働く)及びnドープのシリコン基板(太陽電池アイランド40のnドープの基板領域は、太陽電池ベース領域としても働く)領域を示す。n型ベース及びp+エミッタを伴うIBC太陽電池のためのこの代表的な例では、太陽電池それ自体が、n型シリコン太陽電池ベースと、p+ドープシリコンの太陽電池エミッタ接合領域とを有する。pn接合ダイオードに代わってショットキーダイオードがMIBSとして使用される場合には、MIBSリム領域のp+ドープ領域34がn型シリコンへのアルミニウム又はアルミニウム−シリコン合金ショットキーコンタクトに置き換えられる(従って、Al/n型シリコンショットキーコンタクトの形成を許すために後者のシナリオではMIBS領域にp+ドーピングが行われない)。ある場合には、ショットキーコンタクト整流器は、pn接合ダイオードに比して優れたMIBS装置をなす。というのは、ショットキーダイオードがpn接合ダイオードに比して低い順方向バイアス電圧とされ(例えば、pn接合ダイオードが約0.6Vから0.8Vであるのに比してショットキーダイオードは、約0.2Vから0.5Vであり)、従って、ショットキーダイオードMIBSは、pn接合MIBSに比して電力消散が少ないからである。
【0060】
図16は、ドープされたMIBS pn接合ダイオード領域、即ちp+n接合ダイオードを形成するドープされたp+ダイオード領域34と、p+ドープの閉ループバンドをサンドイッチ又は取り巻き且つ包囲する周囲のn型シリコン領域32及び38とを示している。調和された同時のMIBS及び太陽電池製造プロセスフローを使用すると、MIBSのpn接合ダイオードのp+ドープ領域は、エピタキシーに依存しないその場でドープされたn型エピタキシャルシリコン又はn型出発ウェハ(例えば、CZ又はFZ単結晶ウェハ又は鋳造多結晶ウェハ)を太陽電池のベース領域として使用する後部コンタクト/後部接合(即ち、IBC)太陽電池製造プロセスフローの間に主太陽電池のp+エミッタ(二重ドープされた選択的エミッタ及びドープされたエミッタコンタクト領域を伴う太陽電池の場合にはフィールドエミッタ又はp+ドープのエミッタコンタクト領域のいずれか)と一緒に且つ同時に形成される。同様に、太陽電池においてそのベース領域(n型ベースを伴うIBC太陽電池の場合)及びその関連MIBSの両方として使用されるn型シリコン領域は、太陽電池のn型半導体ベースである(例えば、現場でドープされるエピタキシャルシリコン堆積プロセスの間に形成された、再使用可能なテンプレート上の多孔性シリコン上のエピタキシャル成長シリコン層を使用する場合)。又、MIBSダイオードの弱くドープされた又はn型領域の導電性(例えば、M1層による金属性)オーミックコンタクトのためのn+ドープ領域も、太陽電池のn型ベース領域の導電性(例えば、M1層による金属性)オーミックコンタクトのためのn+ドープのベースコンタクト領域として知られているより強くドープされた領域と一緒に且つ同時に形成される。従って、MIBS pn接合ダイオード装置層及び製造プロセスステップは、MIBSを伴わない太陽電池それ自体と本質的に調和され且つそれと同じであり、従って、太陽電池製造と共にMIBSダイオードを実施するための製造コストの追加は無視できる程度に過ぎないか又は本質的に皆無である。
【0061】
全周p+ドープ領域34(n型基板領域で包囲され取り巻かれた)は、溝隔離リムの半導体基板表面積の一部分ないしほとんど(例えば、約5%から約95%、より詳細には、約20%から約80%)を占有し、そして内側n型領域38及び外側n型領域32(内側及び外側のn型領域は本質的にn型基板領域である)により、溝隔離されたリムダイオードの縁及びMIBSの側壁縁から分離されて、p+n接合の縁及び空乏領域の縁をMIBSリムpn接合ダイオードの縁又は側壁から離したままにする(逆方向漏洩電流の悪化又は増加を防止し、且つpn接合ダイオードのブレークダウン電圧の悪化又は減少を防止するために)。p+ドープの領域(太陽電池エミッタと同時に形成される)は、部分的又は完全に陰に入る場合に一体的な電池レベル陰管理及び逆バイアス保護のためにMIBS pn接合リムダイオードを形成する。MIBS p+n接合ダイオード及びそれに関連した空乏領域の縁は、リムダイオードの不動態化縁(隔離溝36の内側境界、及びリムダイオードの側壁縁を形成する外側境界)から離れた(引っ込んだ)状態に保たれ、良好なバイパスダイオード性能と、それに関連した低い逆漏洩電流及び高い逆ブレークダウン電圧とを保証する。又、溝隔離のMIBSリムpn接合ダイオードの縁は、太陽電池の太陽側不動態層を形成するために使用される同じ不動態化及びARCプロセスを使用して同時に不動態化され、そしてARC層は、水素添加の窒化シリコン、又は水素添加の窒化シリコンとその下の不動態層の組み合わせを堆積するため、例えば、プラズマエンハンスト化学蒸着又はPECVDプロセスにより形成され、不動態層は、アモルファスシリコン又はアモルファス酸化シリコン又はアモルファス酸窒化シリコン又はアモルファスオキシ炭化シリコン又は二酸化シリコン又は酸化アルミニウム又はその組み合わせを含む。一例として、全リム(内側n型領域38、外側n型領域32及びp+ドープ領域34を含む)半導体(例えば、結晶シリコン)巾が、例えば、約400ミクロンであると仮定すれば、ドープされたp+領域は、巾が約300ミクロンであり、且つ各側壁縁から約50ミクロン分離される(換言すれば、内側n型領域38、外側n型領域32は、各々、巾が約50ミクロンである)。或いは又、別の例として、全リム(内側n型領域38、外側n型領域32及びp+ドープ領域34を含む)半導体(例えば、結晶シリコン)巾が、例えば、約600ミクロンであると仮定すれば、ドープされたp+領域は、巾が約200ミクロンであり、且つ各側壁縁から約200ミクロン分離される(換言すれば、内側n型領域38、外側n型領域32は、各々、巾が約200ミクロンである)。ここに開示する要旨によれば、他の絶対的及び相対的寸法、より小さい及びより大きい、の両方が考えられる。
図16のMIBSダイオード実施形態は、閉ループの全周リムpn接合ダイオードとして示されているが、非閉ループ溝分離MIBSリムダイオード、太陽電池の縁又はその付近でクラスター化された溝隔離MIBSダイオードアイランド(
図17に示す)、太陽電池エリア全体にわたって分散された溝隔離MIBSダイオードアイランド、等を含む(これに限定されないが)MIBSダイオードの多数の他の実施形態も考えられる。
【0062】
或いは又、
図16に示す構造を参照して述べたように、MIBSリムダイオードは、
図16に示して上述したpn接合ダイオードに代わって全周へーループの連続的ショットキーダイオードを有してもよい(MIBSリムダイオード巾及び他の相対的な電池寸法は、正しい縮尺で示されていない)。ショットキーダイオードMIBS実施形態では、
図16のp+n接合ダイオードを形成するp+ダイオード領域34が形成されず、弱くドープされたn型シリコン(太陽電池のn型ベース又は太陽電池のn型シリコン基板それ自体に使用されるものと同じである)に置き換えられ、これは、適当なショットキーバリアコンタクト、例えば、アルミニウム/n型Siショットキーバリアコンタクト閉ループバンドを形成するのに使用されるものであり、アルミニウムショットキーバリアコンタクトは、本質的に、
図16に示すように、p+ダイオード領域34と同じ全体的構造を有し、そしてn型シリコン基板領域により取り巻かれ又は包囲され及びサンドイッチされる。再使用可能なテンプレート上の多孔性シリコンにエピタキシャル成長シリコン層を使用する場合には、その後のアルミニウムショットキーバリアコンタクトに使用されるMIBSダイオードのn型シリコン領域が、太陽電池のベース領域としてその場でドープされるn型エピタキシャルシリコン堆積を使用する後部コンタクト/後部接合太陽電池製造プロセスフローの間に主太陽電池のn型エピタキシャルベースと一緒に及びそれと同時に形成される。同様に、再使用可能なテンプレート上の多孔性シリコンにエピタキシャル成長シリコン層を使用する場合には、n型シリコン領域(太陽電池のベース、及びMIBSショットキーダイオードの非ショットキー/オーミック接触領域の両方に使用される)は、エピタキシャルシリコン堆積プロセスの間に形成される太陽電池の、その場でドープされる同じエピタキシャルベースである。或いは又、エピタキシャルシリコン堆積に代わって出発結晶シリコンウェハ(CZ単結晶又はFZ単結晶或いは多結晶ウェハ)を使用する場合には、出発結晶シリコンウェハからのn型シリコン基板は、その後のアルミニウムショットキーバリアコンタクトの形成に使用されるMIBSダイオードn型領域、及び主太陽電池のn型ベース領域の両方として働く。いずれの場合にも(エピタキシーなしにn型結晶出発ウェハを使用するか又はn型エピタキシャルシリコン成長のいずれかを使用する)、MIBSショットキーダイオード(アルミニウム/n型シリコンショットキーコンタクトバンドのようなショットキーコンタクトの少なくとも片側又は両側に配置され、従って、金属(例えば、アルミニウム)ショットキーコンタクトバンドをサンドイッチし又は取り巻き、且つアルミニウムショットキーバリアコンタクトの縁から離間されて、逆方向漏洩電流のシャント又は増加を防止する)のn型領域の低抵抗オーミックコンタクトのための強くドープされた領域をなすn+ドープの領域(燐のようなn型ドーパントでドープされたより強くドープされた領域)も、太陽電池のn型ベース領域の低抵抗オーミックコンタクトのためのn+ドープの領域と一緒に形成される。それ故、MIBS pn接合ダイオードと同様に、MIBSショットキーバリアダイオード装置の層及び製造プロセスステップは、MIBSを伴わない太陽電池と本質的に調和され且つそれと同じであり、従って、MIBSショットキーバリアダイオード実施のための製造コスト増加は無視できる程度か又は皆無である。
【0063】
MIBS装置の全周アルミニウム/n型シリコンショットキーバリアコンタクト領域は、溝隔離の周囲リム面の面積の僅かな部分(数パーセント程度に低い)からほとんど(例えば、約95%程度に大きい)まで占有し、そしてある場合には、内側及び外側n型領域(ショットキーバリアコンタクト領域を取り巻く不動態化され且つn+コンタクトされたn型領域)により、溝隔離リムダイオードの縁及び構造体の側壁縁から離間及び分離されて、ショットキーバリア(例えば、アルミニウム/n型シリコン)ショットキーコンタクト縁及び半導体空乏領域縁を、不動態化MIBSリムダイオードの縁又は側壁から離れるように保つ(逆バイアス電流及び逆ブレークダウン電圧並びに順バイアス特性のようなショットキーバリアダイオード特性の悪化を防止するために)。アルミニウム/n型シリコンショットキーコンタクト領域は、電池レベル陰管理及び逆バイアス保護のためのMIBSショットキーリムダイオードを形成する。弱くドープされたn型領域へのショットキーバリア金属(例えば、アルミニウム又はアルミニウム−シリコン合金)コンタクト、及び強くドープされたn+コンタクト領域を経ての周囲のn型領域へのオーミック金属(例えば、アルミニウム又はアルミニウム−シリコン合金)コンタクトは、パターン化M1と同じ金属層を使用するのと同時に、太陽電池のパターン化M1層を形成するのに使用される同じプロセスを使用して、MIBS装置に形成される。アルミニウム/n型シリコン又はアルミニウム−シリコン合金/n型シリコンショットキーバリアコンタクトのようなMIBS装置ショットキーバリアコンタクトは、内側及び外側n型シリコン領域(ショットキーバリア金属によりカバーされない周囲のn型領域)境界によりリムダイオードの不動態化縁から離れるように保たれ、順バイアス及び逆バイアスの両特性を含む良好なバイアスダイオード性能特性を確保する。又、溝隔離のMIBSリムショットキーダイオードの縁も、例えば、PECVD(単層又は多層不動態化及びARCを堆積するための)プロセス又は原子層堆積又はALD(例えば、酸化アルミニウム不動態化層を堆積するための)とPECVD(水素添加の窒化シリコン不動態化/ARC層)プロセスとの組み合わせにより太陽電池太陽側不動態化及びARC層(1つ又は複数)が堆積されるのと同時に、不動態化される。又、太陽電池の太陽側に使用される同じ不動態化及びARCプロセス及び膜で、(パターン化M1側とは反対側で)MIBS前面にも不動態化層が形成される。
【0064】
図17は、太陽電池に関連した複数のpn接合ダイオードを使用する別の幾何学的MIBSダイオードパターンを伴うMIBS後部コンタクト/後部接合(又はIBC)太陽電池実施形態の上面図である。重要なことに、
図16に関連して上述したように、この実施形態も、pn接合ダイオードMIBSに代わってショットキーバリアダイオードMIBSを使用する。
図17のMIBSダイオード太陽電池は、太陽電池50と、太陽電池の周縁及びその付近にクラスター化された複数のセグメント化又は分離されたMIBSダイオードアイランド48(MIBSダイオード寸法は、正しい縮尺ではない)とを備え、全てのMIBSアイランド及び太陽電池基板は、共通の連続的バックプレーンを共有し、そして共通の、最初連続的でその後に溝隔離パターン化された太陽電池半導体基板(出発シリコンウェハから形成されるか又は上述したエピタキシャルシリコンリフトオフプロセスにより形成される)から形成される。この代表的実施形態は、太陽電池50と、太陽電池の周縁及びその付近にクラスター化された複数のセグメント化又は分離されたMIBSダイオードアイランド48とを示しているが、別の実施形態及び設計では、(太陽電池の周縁及びその付近にクラスター化されるだけではなく)太陽電池基板エリア全体にわたり希望のパターンに基づいて分散された複数のセグメント化又は分離されたMIBSダイオードアイランド48を使用できることを理解されたい。n型半導体(ベース)層を伴うIBC電池の場合に、MIBSダイオードアイランド48は、p+ドープ接合領域46(太陽電池のp+フィールドエミッタ及び/又はエミッタコンタクト拡散領域と同時に形成される)で形成されたpn接合MIBSダイオードアイランドであり、これは、又、ショットキーダイオードアイランド(n型シリコンへのアルミニウム又はアルミニウム−シリコン合金コンタクトのような適当なショットキーバリア金属コンタクトより成る)でもよく、nドープ(弱いnドープ)のシリコン領域44(太陽電池のベース領域として使用される最初のn型半導体基板と同じである)により取り巻かれ且つ包囲され、そしてMIBS半導体基板は、共有の連続的な電気絶縁バックプレーンシート又は基板に到達し終結する全周隔離溝42によって太陽電池50の基板から電気的に隔離される。
【0065】
MIBS装置の複数のpn接合ダイオードアイランドは、例えば、方形、円形、長方形又は他の多角形を含む(これに限定されないが)任意の幾何学的形状で作られ、そしてその側部寸法は、例えば、約100ミクロン未満から約数百ミクロンまでの範囲であり且つ数ミリメータ程度でもよい。溝隔離されたMIBSダイオードアイランドの数は、少なくとも2から数十又は数百のMIBSアイランドの範囲である。MIBSアイランドは、望ましい分布パターン(太陽電池基板エリア全体にわたる均一な規則的な分布パターンか、又は太陽電池の縁の周り及びその付近でクラスター化されるか、或いは他の望ましい分布パターンを含むが、これに限定されない)に基づいて太陽電池基板全体にわたり分布される。全てのMIBSダイオードアイランド48は、太陽電池シリコン基板領域からMIBSダイオードシリコンアイランドを適切に電気的隔離するための溝隔離縁を有する(それらは、全て、同じ連続的な電気的絶縁バックプレーンシート又は基板を共有する)。
図17(n型ベース/基板IBC太陽電池を伴うMIBSについて述べる例)に示すように、各MIBSアイランドのp+ドープ接合領域は、nドープ領域44(太陽電池のn型ベース領域のn型シリコン基板材料層と同じであり、且つ出発ウェハからの最初のn型シリコン基板層又は成長されたn型エピタキシャル層と同じである)により溝隔離MIBSダイオードの縁から離間され分離される。p+ドープ領域(太陽電池フィールドp+エミッタ及び/又はp+エミッタコンタクトの拡散領域を形成するのに使用される同じプロセスを使用して及びそれと同時に形成され、後者は、選択的エミッタプロセスでIBCに対して行われる)は、各MIBSアイランドにpn接合ダイオードを同時に形成する。MIBSアイランドに形成されるp+n接合は、MIBSのpn接合ダイオードの不動態化縁から離間され且つそれから離れた状態に保たれる(半導体pn接合空乏層縁を縁から離れた状態に保ち、且つ縁誘起の悪化を伴うことなく最良のpn接合ダイオードの順方向バイアス及び逆方向バイアス特性を得るために)。MIBSダイオードアイランドの縁(及び前面領域)は、例えば、PECVD不動態化プロセス(又はPECVDと、必要に応じて、ALDのような別のプロセスとの組み合わせ)により、太陽電池の太陽側不動態化及びARC層(1つ又は複数)が堆積されるのと同時に不動態化される。代表例として、例えば、約500ミクロンのMIBSダイオードアイランド側部寸法を仮定すれば、ドープされたp+領域46は、各側壁縁から約50ミクロン分離された約400ミクロンの側部寸法を有する(換言すれば、p+ドープ領域に隣接するnドープ領域44の巾は、約50ミクロンである)が、他の寸法及び配置も考えられる。或いは又、多数の可能性の中の別の代表例として、MIBSダイオードアイランド側部寸法が、例えば、約600ミクロンであると仮定すれば、ドープされたp+領域46は、側部寸法が約200ミクロンで、各側部縁から約200ミクロン分離されている(換言すれば、p+ドープ領域に隣接するnドープ領域44の巾は、約200ミクロンである)。
【0066】
図18A及び18Bは、太陽電池及びMIBS処理の異なるステージにおける共有連続バックプレーン基板(太陽電池及びその関連MIBS装置が形成される最初の半導体基板に永久的にラミネートされ又は取り付けられた)上のMIBSリムダイオード及び太陽電池の断面図である。他の図と同様に、これらの図では、MIBSリムダイオード及び太陽電池の相対的寸法は、正しい縮尺で示されていない。この代表例は、周囲(全周リムのような)MIBSダイオードシリコン基板領域を画成して、太陽電池シリコン基板領域から分離する(両方とも出発シリコンウェハ又はエピタキシャルシリコンリフトオフプロセスのいずれかにより同じ最初のシリコン基板から形成される)ための溝隔離(例えば、半導体基板を通してのパルスレーザカッティング又は罫書き)プロセスの前後のバックプレーンラミネートの太陽電池半導体基板を示す。エピタキシャルシリコンリフトオフ処理を使用して形成される後部コンタクト/後部接合太陽電池の場合には、溝隔離プロセスは、パターン化M1金属被覆層の完成を通して後部コンタクト/後部接合太陽電池処理が完了した後であって且つ再使用可能なテンプレートからのバックプレーンラミネーション及び太陽電池リフトオフ及び取り外しの完了後に太陽側からシリコン基板を通して罫書くことにより遂行される。結晶シリコン(例えば、CZ単結晶又はFZ単結晶或いは鋳造多結晶シリコン)ウェハを使用して製造される後部コンタクト/後部接合太陽電池の場合には、溝隔離プロセスは、パターン化M1金属被覆層の完成を通して後部コンタクト/後部接合太陽電池処理が完了した後であって且つ太陽電池裏面におけるバックプレーンラミネーションプロセスの完了後に太陽側からシリコン基板を通して罫書くことにより遂行される。
【0067】
図18Aは、薄い(例えば、約1ミクロンから約200ミクロン、より詳細には、約100ミクロン未満の厚み範囲の)シリコン基板、例えば、約5ミクロンから80ミクロンの範囲の半導体基板厚みのエピタキシャルシリコン層、又は太陽電池基板製造後の約50ミクロンから200ミクロンの範囲のラミネーション後のシリコン基板厚みのシリコンウェハ(CZ単結晶又はFZ単結晶或いは鋳造多結晶シリコンウェハ)(太陽電池の構造上の詳細は示さず)を備えた後部コンタクト/後部接合(IBC)太陽電池60に取り付けられ又はラミネートされる比較的薄い(例えば、約50ミクロンから250ミクロンの厚み範囲の)バックプレーンシート(例えば、適当なアラミド繊維プリプレグシート)62を示す断片図である。図示されたように、エピタキシャルシリコン層は、n型バックグランドドーピングを有する。太陽電池のためのエピタキシャルシリコンリフトオフ処理の場合には、薄いシリコン基板の製造ステップは、パターン化M1金属被覆層、バックプレーンラミネーション、及び再使用可能なシリコンテンプレートからのエピタキシャルシリコンリフトオフ剥離及び分離の完了を通してのテンプレート上の後部コンタクト/後部接合電池処理を含む(リフトオフ剥離及び分離は、エピタキシャルリフトオフシリコン基板ではなく出発シリコンウェハを使用するときにはプロセスに使用されない)。
図18Aの後部コンタクト/後部接合電池は、MIBSリムダイオード基板を画成し且つ電気的に隔離又は区画化し、そしてMIBSリムダイオードの隔離境界として働くための溝隔離領域の形成(例えば、パルスレーザ罫書きにより形成する)前に示されている。薄いバックプレーンシート62は、柔軟な電気絶縁プリプレグシートで、厚みが約50から200ミクロンの範囲であり、そしてシリコン基板に対してCTEが比較的厳密に一致する(例えば、適当なアラミド繊維/樹脂プリプレグ材料を使用することにより)。薄いバックプレーンシート62は、後部コンタクト/後部接合太陽電池60の裏面にラミネートされ(例えば、熱/真空/圧力ラミネーションにより)、そして太陽電池及びMIBSリムダイオードの両方により共有される共通の連続バックプレーン基板として働く。バックプレーンは、バックプレーン並びにパターン化M1及びM2層を共有する一体型太陽電池及びMIBS装置の全体的な構造完全性を保持する。
【0068】
図18Bは、MIBSリムダイオード66及び太陽電池アイランド68を画成し及び隔離するための溝隔離領域64の形成(例えば、パルスレーザ罫書き又は別の適当な方法による)後に
図18Aの連続バックプレーンシート62に取り付けられる太陽電池60を示す断面図である。溝隔離プロセスは、半導体基板層の全厚みを通してカットして、溝隔離の狭いギャップ(例えば、巾が数ミクロンから数百ミクロン、より詳細には、巾が100ミクロン未満の溝)を形成し、連続バックプレーンシートを実質的に掘ることはない(バックプレーンシートの厚みに基づいて、露出した溝領域において溝隔離プロセスで数ミクロンから約数十ミクロンのバックプレーン材料を除去することが許されるが、ある場合には、バックプレーン材料シートを除去してもよい量は、比較的僅かであるか又は皆無である)。例えば、太陽電池68は、方形(又は擬似方形)の辺寸法が約156mm×156mm又は約210mm×210mmの範囲である(数cm
2から数百cm
2、及び1000cm
2を越える広い範囲にわたって太陽電池の面積を与えるために太陽電池に対して他の寸法が選択されてもよい)。溝隔離領域64は、巾が数ミクロンから約100ミクロン(又はそれを越える)である。パルスレーザ溝形成は、約20から60ミクロン程度の比較的狭い巾(これが望ましい)の溝隔離領域を形成することができる(従って、太陽電池とMIBS装置との間の溝分離という重要な目的に対してシリコン基板があまり浪費されない)。MIBSリムダイオード66は、巾が約200ミクロンから600ミクロンの範囲の(それより小さな巾又は大きな巾も可能である)全周リムダイオードであり、そしてpn接合ダイオード又はショットキーバリアダイオードのいずれのバイパススイッチでもよい。ある場合には、MIBS装置の面積を太陽電池の全面積の比較的小さい部分とするために(太陽電池及びそれにより出来上がる太陽PVモジュールの全面積効率を最大にするために)全周リムダイオードの全巾は、できるだけ小さく選択される。全太陽電池及びMIBS製造プロセス(例えば、スクリーン印刷、レーザ切除、等)の解像度能力は、全周リムMIBS装置の最小達成可能巾の能力を決定する。
【0069】
図19A及び19Bは、太陽電池の不動態化/ARC被膜層70及びMIBS装置の同被膜層72として示された太陽電池(及びMIBS装置)のテクスチャー化表面上の前面不動態化及びARC被膜を含めて、MIBSイネーブルの後部コンタクト/後部接合IBC太陽電池を形成するための製造プロセスの完了後の、共有連続バックプレーン62上の
図18Bに示した後部コンタクト/後部接合太陽電池のMIBSリム又は全周ダイオード太陽電池実施形態を詳細に示す断面図である。パターン化M1及びM2金属被覆層のような太陽電池及びMIBSの構造上の細部は、示されていない。
図19Aは、pn接合周囲リムダイオードバイパススイッチを使用するMIBS実施形態を示す。溝隔離のMIBSリムpn接合ダイオード領域72は、nドープ(例えば、燐ドープ)領域及びp+ドープ(例えば、強く硼素ドープされた)領域を含み、pn接合ダイオードバイパススイッチとして使用される。MIBSリムpn接合ダイオード領域72は、例えば、巾が約200から600ミクロンの全周リムダイオードである(先に述べたように、それより小さな寸法又は大きな寸法も可能である)。MIBSリムダイオード及び太陽電池の相対的寸法は、正しい縮尺で示されていない。1つの製造実施形態において、
図19Aは、MIBSイネーブルの後部コンタクト/後部接合(IBS)太陽電池のための製造プロセス完了後のバックプレーンラミネート(又はバックプレーン取り付け)のMIBSイネーブル太陽電池を示しており、そのプロセスは、パターン化第1レベル金属被覆又はM1(例えば、スクリーン印刷又はPVDのアルミニウム又はアルミニウム−シリコン合金、或いはニッケルを含む別の適当な金属、等で作られた)を通しての後部コンタクト/後部接合電池処理、バックプレーンラミネーション、結晶シリコンの再使用可能なテンプレートからのエピタキシャルシリコンリフトオフ剥離及び分離(エピタキシャルシリコンのリフトオフプロセスを使用して基板を形成する場合には、このプロセスは、出発結晶シリコンウェハを使用するときに適用されない)、MIBSリムダイオード境界を画成するための溝隔離領域の形成(例えば、パルスレーザ罫書き又はカッティングによる)、任意のシリコンエッチング、テクスチャー化及びテクスチャー化後の清掃、不動態化及びARC堆積(例えば、PECVD、又はALDとPECVDの組み合わせによる)、及びバックプレーンにおける最終的パターン化第2レベル金属又はM2の製造(導電性ビアプラグと共に)を含む。
【0070】
図19Aに示すように、太陽電池のp+エミッタ領域(フィールドエミッタ領域及び/又は強くドープされたエミッタコンタクト領域)を形成するのに使用されるプロセスは、MIBSのpn接合形成のためのp+接合ドーピングを形成するのにも使用される。例えば、アルミニウム、又はある程度シリコンを添加したアルミニウムのようなアルミニウム合金で作られたパターン化M1金属(図示せず)は、太陽電池のためのコンタクト金属被覆又は第1レベル金属被覆を与えるだけでなく、MIBSのpn接合ダイオードのための金属被覆コンタクト(n+ドープのコンタクト窓を通してのn型基板領域及びp+領域の両方への)も形成する。MIBSのpn接合ダイオードのnドープのシリコン領域は、太陽電池のベース領域としても働く同じn型シリコン基板から形成され(例えば、エピタキシーなしに出発n型結晶シリコンウェハを使用するときにはn型シリコンウェハから、又はエピタキシャルシリコンリフトオフ処理を使用して太陽電池及びMIBS基板を形成するときにはエピタキシャル堆積により形成されるその場でドープのn型結晶シリコン層から)、基板バルク領域ドーピングは、基板のバックグランドドーピングとも称される。パターン化M1及びM2金属被覆構造は、要求されるモノリシック太陽電池及びMIBSのpn接合ダイオードの電気的相互接続を完成し、そしてMIBSダイオードの端子が太陽電池のベース及びエミッタの各端子に適切に相互接続されて、陰に対して電池レベルの一体的陰管理及び連続的太陽電池保護を与えるように保証する。
図19Aに示したように、MIBSのpn接合ダイオードの側壁縁及び頂面も、太陽電池の不動態化/ARC被膜層70の太陽面及び縁を不動態化するのに使用される同じ不動態化層及びプロセスを使用して不動態化される。
図19Aは、パターン化M1及びM2金属被覆、裏面不動態層、M1コンタクトホール、バックプレーンを貫通するM1−M2ビアホール、及びMIBS装置構造におけるn型基板M1接続のためのn+ドープコンタクト窓のような太陽電池及びMIBS構造をあまり詳細に示していない。
【0071】
図19Bは、周囲ショットキーリムダイオードバイパススイッチを使用するMIBSの実施形態を示す。隔離されたショットキーリムダイオードバイパススイッチ領域74は、nドープ領域と、内側及び外側のn+領域とを備え、ショットキーダイオードバイパススイッチとして使用される。ショットキーリムダイオードバイパススイッチ領域74は、巾が200から600ミクロンの範囲の全周リムダイオードである(この寸法は、この範囲より大きく又は小さく選択されてもよい)。
【0072】
1つの製造上の実施形態において、
図19Bは、MIBSイネーブル後部コンタクト/後部接合太陽電池太陽電池の製造プロセス完了後のバックプレーンラミネート又はバックプレーン取り付けのMIBSイネーブル太陽電池を示し、その製造プロセスは、パターン化第1レベル金属被覆又はM1(例えば、強くドープされたシリコンの有効なオーミックコンタクト、及びアルミニウム又はアルミニウム−シリコン合金のような弱くドープされたシリコンの有効なショットキーバリアコンタクトの両方として働くことのできる適当な導体で作られた)を通しての後部コンタクト/後部接合電池の処理の完了、バックプレーンラミネーション、エピタキシャルリフトオフシリコン基板を使用するときには結晶シリコンの再使用可能なテンプレートからのエピタキシャルシリコンリフトオフ剥離及び分離(このプロセスは、エピタキシャルリフトオフ基板ではなく、出発結晶シリコンウェハを使用するときには適用されず又は要求されない)、MIBSリムショットキーダイオードの境界を画成するための溝隔離の形成(例えば、パルスレーザ罫書き又はカッティングによる)、任意のシリコン薄膜化エッチング、テクスチャー化及びテクスチャー化後の清掃、不動態化及びARCの形成(例えば、PECVDか、又はPECVDとALDのような別のプロセスとの組み合わせによる)、及びバックプレーンにおける最終的パターン化の第2レベル金属又はM2の製造(導電性M1−M2ビアプラグに関連した)を含む。
【0073】
図19において明らかなように、太陽電池のベース領域としても使用されるn型シリコン基板(例えば、エピタキシャルリフトオフ処理を使用するときにはその場でドープされるエピタキシャル堆積により形成されるか、或いはエピタキシャルリフトオフ処理を使用しないときには出発n型結晶シリコンウェハから形成される)は、MIBSショットキーダイオードのためのn型シリコン基板領域としても使用される。例えば、アルミニウム、又はある程度シリコンを添加したアルミニウムのような適当なアルミニウム合金で作られたM1金属(図示せず)は、太陽電池のためのM1オーミックコンタクト金属被覆(n+ドープのコンタクト開口を通してのベース領域、及び太陽電池のp+ドープのコンタクト開口を通してのエミッタコンタクト領域の両方に対する)を形成するだけでなく、MIBSショットキーダイオードのための金属被覆コンタクトも形成する(弱くドープされたn型シリコン基板領域の非オーミックショットキーバリアコンタクト、及び強くドープされたn+ドープ領域を通してのn型シリコンへのオーミックコンタクトの両方)。MIBSダイオードの弱くドープされたn型シリコン基板領域は、太陽電池に使用される同じn型基板からのもので、そのベース領域として働く(例えば、n型基板は、エピタキシャルシリコンリフトオフ処理を使用するときにはその場でドープされるn型エピタキシャルシリコン堆積により形成されるか、又はエピタキシャルシリコンリフトオフ処理を使用しないときには出発n型結晶シリコンウェハから形成される)。n型シリコン基板へのMIBSショットキーダイオードオーミックコンタクトのための強くドープされるn+拡散ドープは、太陽電池の強くドープされるn+ドープのベースコンタクト領域を形成するのに使用される同じプロセスを使用して同時に形成される(その後のパターン化M1金属被覆のための準備において)。パターン化M1及びM2金属被覆構造の組み合わせは、太陽電池とMIBSショットキーダイオードとの電気的相互接続を完了し、そしてMIBSダイオード端子が太陽電池端子に適切に接続されて、電池レベル一体的陰管理及び太陽電池保護を与えるように保証する。
図19Bで明らかなように、MIBSショットキーダイオードの側壁縁及び頂面も、太陽電池の太陽面及び縁に不動態化及びARC層を形成するのに使用される同じ不動態化及びARC層及びプロセスを使用して不動態化され、不動態化/ARC被膜層70に注意されたい。この場合も、
図19Bは、これに限定されないが、パターン化M1及びM2金属被覆層を含む太陽電池構造をあまり構造的に詳細に示していない。
【0074】
ここに開示するMIBS実施形態は、共有バックプレーン基板に関連して溝隔離を使用して、MIBS装置と太陽電池の半導体基板領域間に区画及び電気的隔離を確立する。溝隔離を形成する1つの方法は、パルス(例えば、パルスナノ秒)レーザ罫書きである。上述した全周MIBSリムダイオード或いはpn接合又はショットキーダイオードのために太陽電池の基板領域からMIBSダイオード基板領域を区画化し且つ電気的に隔離する溝隔離領域を形成するレーザ罫書きプロセスを使用するための重要な事柄及びレーザ属性の概略を以下に述べる。
−溝隔離形成のためのパルスレーザ罫書きは、シリコンを貫通して罫書き及びカッティングするのに一般的に使用され且つ証明されている適当な波長(例えば、バックプレーン材料に対して半導体基板層を貫通してカットするように比較的良好な選択度で半導体層を切除する緑又は赤外線又は別の適当な波長)のパルスナノ秒(ns)レーザソースを使用する。レーザソースは、フラットトップ(トップハットとしても知られている)又は非フラットトップ(例えば、ガウス)のレーザビームプロフィールを有する。シリコンにおいて高い吸収性であるがバックプレーンを部分的又は完全に透過する(従って、貫通半導体層レーザカッティングが完了してビームがバックプレーンシートに到達した後にバックプレーン材料を実質的に除去することなく半導体層をカットする)パルスレーザソース波長を使用することができる。例えば、シリコン基板層を有効にカットし且つバックプレーン材料を部分的に透過する(従って、溝隔離カットの間のバックプレーン材料の除去量は、ほとんどないか無視できる程度である)パルスナノ秒IR又は緑レーザビームを使用することができる。
−パルスナノ秒レーザソースのパルスレーザビーム直径及び他の特性は、隔離罫書き巾が数ミクロンから数十ミクロンの範囲となるよう選択される。というのは、巾が約100ミクロンより大きくなると、むしろ大き過ぎて、貴重なシリコン基板面積を不必要に浪費し、太陽電池及びモジュールの全面積効率をある程度下げることになるからである。従って、非常に望ましい太陽電池面積に比して溝隔離面積を最小にするのが有利である。実際に、パルスナノ秒レーザカッティングは、約20ミクロンから約60ミクロンまでの望ましい範囲の巾をもつ溝隔離領域を形成することができる。例えば、156mm×156mmの太陽電池の場合、30ミクロンの溝隔離巾は、電池面積の一部分としての溝隔離面積について0.077%の面積比に対応する。これは、太陽電池面積に比して無視できる程度の面積を表わし、換言すれば、この小さな比は、太陽電池面積の無視できる程度の浪費であり、全面積太陽電池及びモジュール効率の無視できる程度のロスを保証する。
−溝隔離を形成するためのパルスナノ秒(ns)レーザ罫書きは、ここに述べる後部コンタクト/後部接合太陽電池製造プロセスにおいて出発結晶シリコンウェハを使用して太陽電池及び関連MIBS装置を製造するときにはバックプレーンラミネーションプロセスの直後に(及びエピタキシャルシリコンのリフトオフ処理を使用して製造される太陽電池及びMIBSの場合は、バックプレーンラミネーションプロセスを完了し、その後に、再使用可能なテンプレートからそのラミネートされた電池のリフトオフ剥離を行った後に、且つ太陽電池のパルスレーザトリミングの前又は後に)遂行される。エピタキシャルシリコンリフトオフ処理を使用して製造される太陽電池及びMIBSの場合には、溝隔離罫書き又はカッティングプロセスは、リフトオフ剥離境界を画成するためのエピタキシャルシリコン層の剥離前の罫書きに使用され及び/又はラミネート型太陽電池の剥離後のトリミングに使用される同じパルスレーザツール及びソースを任意に使用することができる。従って、溝隔離領域を形成するのに付加的なレーザプロセスツールは必要とされない。
−又、溝隔離を形成するためのパルスナノ秒(ns)レーザは、リムにより取り巻かれ及び画成される太陽電池隔離アイランドの外側に完全隔離のMIBSリムダイオード領域を画成するのにも使用できる。或いは又、パルスnsレーザ罫書きプロセスは、マルチMIBSダイオードアイランド設計や、多数の他の考えられるMIBSパターン設計のような他の設計のMIBSダイオードを形成することができる。
−パルスレーザ罫書きは、薄い(例えば、200ミクロン以下、より詳細には、100ミクロン以下)シリコン基板層を(太陽側から)カットし、その後、バックプレーン材料シート上で停止するのに使用される。希望及び/又は要求に応じて、反射監視を使用するような簡単なリアルタイムのその場でのレーザ罫書きプロセス終了点決めは、完全な貫通半導体層レーザカットを可能にしながらバックプレーンシートにおける溝掘り又は材料除去を最小にするためのプロセスコントロール及び終了点決めに使用される。
−その後、太陽電池及びMIBSリムダイオード領域の側壁は、残りの太陽電池製造プロセスステップの間に、湿式エッチングされ(例えば、太陽電池の太陽面湿式エッチング/テクスチャー化プロセスの一部分として)、テクスチャー化後清掃され、そして不動態化される(不動態化及びARC層の堆積により)。
【0075】
MIBS装置実施形態として使用されるpn接合ダイオードを使用する太陽電池に関連して重要なプロセスフロー属性を以下に説明する。
−太陽電池プロセスフローは、MIBS装置の実施について本質的に不変で且つ調和されたままであり(従って、増分的製造コストの追加は、無視できる程度又は皆無であり)、各太陽電池を伴うMIBS pn接合ダイオードを実施するのに必要な付加的な製造プロセスツールはない。
−全周MIBSリムダイオード領域及び太陽電池アイランド(又はMIBSダイオード構成の他の設計)を画成する溝隔離プロセスは、例えば、パターン化M1層及びバックプレーンラミネーションを通してシリコン基板へ至る電池処理の完了後に(エピタキシャルシリコンリフトオフ処理から作られる太陽電池の場合には、エピタキシャル基板剥離プロセスの後に)太陽面又は前面で遂行され、そしてエピタキシャルシリコンリフトオフ処理から作られる太陽電池の場合には、剥離ツールの一部分として剥離前シリコン罫書きに使用される同じパルスレーザソースを使用する。溝隔離レーザ罫書きは、シリコン基板層を完全に罫書き、そしてバックプレーンで実質的に停止し、バックプレーン材料の除去は、ほとんどないか無視できる程度である。
−MIBS pn接合ダイオードp+ドープの接合領域は、太陽電池のp+ドープのフィールドエミッタ(又はフィールドエミッタ及びエミッタコンタクト領域に対して2つの異なるエミッタの強いドープの領域を含む選択的エミッタプロセスを伴うIBC電池プロセスの場合には、太陽電池p+ドープのエミッタコンタクト領域)を形成する同じプロセスステップで同時に形成される。MIBS pn接合ダイオードnドープの領域は、太陽電池基板及びベース領域として使用される出発n型結晶シリコンウェハと同じである(又はエピタキシャルシリコンリフトオフ処理から作られる太陽電池の場合には、その場でのドープのエピタキシャル太陽電池ベース領域と同じである)。例えば、後部接合/後部コンタクト太陽電池を製造するのに使用される同じ太陽電池エミッタ及びベースドーピングプロセス(例えば、APCVD、レーザ切除、及び熱処理を伴う)は、望ましいp+/nリムダイオード装置構造を同時に形成するのにも使用され、増分的プロセスコストの追加はない。
−金属1(M1)及び金属2(M2)導体パターンは、MIBS pn接合ダイオードのp+ドープ電極が太陽電池のn型ベースに接続され、そしてMIBSダイオードのn型基板領域オーミックコンタクト(太陽電池のn+ドープのベースコンタクト領域と一緒に形成されるn+ドープのコンタクト領域を通る)電極が太陽電池のp+エミッタに接続されるように設計される。これらの適切に形成される接続は、MIBSダイオードがアクチベートされたときの望ましからぬ電流集中及び局所的ホットスポットを最小にし且つ太陽電池が陰に入ることにより太陽電池をバイパスするように分散形態で設計される。
−電池バスバー(ベース及びエミッタバスバー)、並びに櫛型ベース及びエミッタフィンガーの最終的な粗いピッチのパターンは、第2レベルの金属M2パターンで形成される(これは、バックプレーンの露出面、換言すれば、太陽電池の太陽面とは反対の平面)に形成される。又、パターン化M2は、太陽電池とそのMIBS装置との相互接続をモノリシックに完成する。M1パターンは、バスバーによる電気的な陰を排除するためにバスバーのない微細ピッチの櫛型ベース及びエミッタフィンガーのみを有する。
【0076】
pn接合ダイオードMIBS実施形態を使用する必要なMIBSダイオードエリアについて以下に説明する。例示のために、この例は、156mm×156mmの太陽電池について説明する。最小のMIBSバイパスダイオードエリアは、ダイオードの最大許容順方向バイアス(オン状態)抵抗のような事柄により支配され、換言すれば、太陽電池が陰に入る結果としてMIBSダイオードがアクチベートされそして順方向にバイアスされるときの事柄により支配される。約3×10
15cm
-3の燐ドーピングを伴うn型基板領域、太陽電池ベースを仮定すれば、これは、約1.60Ω・cmのn型基板(又はn型ベース領域)抵抗率に対応する。更に、約40μm(ミクロン)の比較的薄い結晶シリコンベース領域厚みを仮定すれば、3つの異なるレベルの許容直列抵抗値(コンタクト抵抗を除く)に対する必要なMIBSバイパスダイオード面積が次のように計算される(この例は、おおよそのガイドラインとして非常に概略的な大きさ計算として与えられる)。
【0077】
最大許容直列抵抗R
S=0.010Ω(5Wの電池で最大RI
2=1Wの電力消散)の場合:
−面積=(1.6Ω・cm×40×10
-4cm)/0.01Ω=0.64cm
2(MIBS装置面積〜太陽電池面積の0.26%)
−156mm×156mm電池のリム巾:0.64/(15.6×4)=0.010cm=0.10mm又は100ミクロン
【0078】
最大許容直列抵抗R
S=0.005Ω(5Wの電池で最大RI
2=0.5Wの電力消散)の場合:
−面積=(1.6Ω・cm×40×10
-4cm)/0.005Ω=1.28cm
2(MIBS装置面積〜太陽電池面積の0.52%)
−156mm×156mm電池のリム巾:1.28/(15.6×4)=0.020cm=0.20mm又は200ミクロン
【0079】
最大許容直列抵抗R
S=0.002Ω(5Wの電池で最大RI
2=0.1Wの電力消散)の場合:
−面積=(1.6Ω・cm×40×10
-4cm)/0.002Ω=3.20cm
2(MIBS装置面積〜太陽電池面積の1.30%)
−156mm×156mm電池のリム巾:3.20/(15.6×4)=0.050cm=0.50mm又は500ミクロン
【0080】
以上の概略的な計算に基づき、156mm×156mmの太陽電池の場合に、リムダイオード面積が太陽電池面積のほぼ〜0.26%から〜1.3%の状態で、約100μmから500μmの範囲のMIBSリムダイオード巾が合理的である(比較的小さなMIBS対太陽電池面積比を維持しつつオン抵抗誘起の電力消散を制限することに関して)。
【0081】
図20Aは、
図16に示すような周囲MIBSリムpn接合ダイオードを伴う後部コンタクト/後部接合(IBC)太陽電池に対して、例えば、アルミニウム又はアルミニウム−シリコン合金金属被覆(又は別の適当な金属又は合金材料)を使用する第1レベル金属被覆パターン(M1)実施形態(半導体基板へ連続的バックプレーンをラミネートする前に電池及びMIBS裏面上に形成されたパターン化M1金属層)の平面図である。
図20Bは、説明上与えられた
図20Aの選択的拡大図である。
図20A及び20Bは、パターン化M1層(例えば、アルミニウム又はアルミニウム−シリコン合金)櫛型ベース及びエミッタ金属フィンガー96として形成されたバスバーレス櫛型太陽電池ベース及びエミッタ金属と、MIBS pn接合ダイオードp及びnコンタクトを形成するアルミニウム(又はアルミニウム−シリコン又は別の適当な導体)金属被覆コンタクトとを示す。溝隔離領域86は、太陽電池半導体基板をMIBSバイパスダイオード半導体基板領域から区画し及び電気的に隔離する。アルミニウム(又はアルミニウム−シリコン合金又は別の適当な金属)コンタクト金属は、ベース金属被覆フィンガー88として示された太陽電池のnドープ領域に位置されると共に、nドープ領域金属被覆コンタクト82として示されたMIBSバイパスダイオード92のnドープ領域にも位置される(アルミニウム又はアルミニウム−シリコン合金のオーミックコンタクトは、ドープされたn+コンタクト拡散領域を通して形成される)。アルミニウム又はアルミニウム−シリコン合金のコンタクト金属は、エミッタ金属被覆フィンガー90として示された太陽電池のp+ドープ領域に位置されると共に、p+ドープ領域金属被覆コンタクト84として示されたMIBSバイパスダイオード94のp+ドープ領域にも位置される(ドープされたp+コンタクト拡散領域を通して)。パターン化M1アルミニウム又はアルミニウム−シリコン合金の金属被覆層は、アルミニウム又はアルミニウム合金ペースト層のパターン化スクリーン印刷により形成されるか、又はアルミニウム又はアルミニウム合金(例えば、シリコンアルミニウム)の物理的蒸着(PVD)に続いてパターン化プロセス(例えば、レーザ切除)を行うことにより形成される。アルミニウム又はアルミニウム−シリコン合金層(M1層)の厚みは、PVDにより形成されたM1アルミニウムについては1ミクロンの小さな部分から約数ミクロンの範囲であり、そしてアルミニウム又はアルミニウム−シリコン合金ペーストのスクリーン印刷により形成されたアルミニウム又はアルミニウム−シリコン合金については数ミクロンから数十ミクロン(例えば、約20ミクロン)の範囲である。
【0082】
或いは又、後部コンタクト/後部接合(IBC)太陽電池の周囲MIBSリムショットキーダイオードMIBS実施形態では、第1レベル金属被覆(M1)パターン(例えば、アルミニウム又はアルミニウム−シリコン合金の金属被覆)は、
図20A及び20Bに示された同じものでよい。
図20Bを参照して述べる周囲MIBSリムショットキーダイオードMIBS実施形態では、電池は、バスバーレスの櫛型太陽電池ベース及びエミッタ金属(例えば、アルミニウム又はアルミニウム−シリコン合金)オーミックフィンガー96と、弱くドープされたn型シリコンにMIBSダイオード非オーミックショットキーダイオードをそして(n型基板へのオーミックコンタクトのための)強くドープされたn+シリコンにオーミックコンタクトを形成するアルミニウム又はアルミニウム−シリコン金属被覆コンタクトとを備えている。パターン化M1の一部分として、アルミニウム(又はアルミニウム−シリコン合金)コンタクト金属は、ベース金属被覆オーミックフィンガー88として示された太陽電池のn型基板領域に形成された強くドープされたn+領域に位置されると共に、そしてnドープ領域金属被覆オーミックコンタクト82として示されたMIBSショットキーバイパスダイオード92のn型基板領域に形成されたn+ドープオーミックコンタクト領域にも位置される(強いn+ドープのコンタクト拡散領域はnドープのシリコン基板に接触する)。又、アルミニウム又はアルミニウム−シリコンコンタクト金属(パターン化M1層の一部分として)は、エミッタ金属被覆オーミックフィンガー90として示された太陽電池の強いp+ドープの領域に位置される(p+ドープコンタクト拡散領域を通して)。又、パターン化M1の一部分として、アルミニウム又はアルミニウム−シリコン合金のショットキーバリアコンタクト金属84は、MIBSバイパスダイオード94の弱くドープされたn型基板領域に直接位置され、例えば、n型表面のみに位置されて、整流器のショットキーバリア領域を形成する。パターン化M1アルミニウム又はアルミニウム−シリコン合金(又は別の適当な材料)の金属被覆層は、アルミニウム又はアルミニウム−シリコン(又は別の適当な導電性材料)ペースト層のパターン化スクリーン印刷により形成されるか、又はアルミニウム又はアルミニウム−シリコン(又は別の適当な導電性材料)の物理的蒸着(PVD)に続いてパターン化プロセス(例えば、レーザ切除)を行うことにより形成される。アルミニウム層の厚みは、PVDにより形成されたM1アルミニウム又はアルミニウム−シリコン合金については1ミクロンの小さな部分から約数ミクロンの範囲であり、そして対応するペーストのスクリーン印刷により形成されたアルミニウム又はアルミニウム−シリコンについては数ミクロンから数十ミクロン(例えば、約20ミクロン)の範囲である。
【0083】
後部コンタクト/後部接合太陽電池IBC太陽電池及びその関連MIBSダイオードは、金属被覆及び相互接続されて、完成した太陽電池を形成する。規範的金属被覆は、太陽電池及びMIBSの共有バックプレーンに関連した及びそれによってイネーブルされる2レベルの金属被覆構造を使用し、第1レベルのコンタクト金属被覆パターン(M1)は、例えば、アルミニウム、又はアルミニウムと僅かな割合のシリコンのような適当なアルミニウム合金で作られるもので、バックプレーンの取り付け/ラミネーションの前に形成され、そして第2レベルの最終的パターン化金属層(M2)は、例えば、アルミニウム及び/又は銅或いはその組み合わせより成る厚い高導電率の導体で作られるもので、バリア層及び/又は頂部半田層のような付加的な層を任意に有する。M1とM2との間のレベル間接続は、バックプレーンが電気絶縁レベル間誘電体層として働くようにして、パターン化M2層を形成する前にバックプレーン層に穿孔又は形成されたビアホールを通る導電性ビアプラグを使用して作られる。上述した2レベルモノリシック太陽電池及びMIBS金属被覆構造の重要な属性は、次の通りである。
−第1レベル金属M1(例えば、バックプレーンの取り付け及びラミネーションの前に太陽電池の裏面に形成される)は、PVD(プラズマスパッタリング蒸着、イオンビーム堆積、等)アルミニウム(又はアルミニウム合金)或いはスクリーン印刷アルミニウム(又はアルミニウム合金)ペーストで作られたパターン化アルミニウム層(及び/又はAl及びSiのようなアルミニウムを含む合金)である。
−パターン化M1は、コンタクト金属被覆として働きそして太陽電池に櫛型ベース及びエミッタ金属被覆線を形成する(ある実施形態では、バスバーに関連した電気的な陰を排除し又は最小にするためにM1にバスバーはない)。
−ある実施形態では、パターン化櫛型M1金属被覆フィンガーは、溝隔離領域の下に重畳するように太陽電池アイランドを越えて延びず且つMIBSリムダイオード領域へと延びない。太陽電池とその関連MIBS装置との間の電気的相互接続は、パターン化M2層を使用してなされ、そして導電性ビアプラグは、予め特定された相互接続設計に基づいてパターン化M1層とM2層との間にパターン化相互接続を形成する。
−MIBSに使用される全周リムダイオード設計の場合には、M1アルミニウム又はアルミニウム合金金属被覆レベルは、3つの同心的な全周連続的アルミニウム金属被覆ループ(方形電池について方形ループとして示された)を形成して、p+ドープの接合領域、及びMIBSリムダイオードの内側及び外側nドープ基板領域(n+ドープのコンタクト拡散領域を通る)への電気的オーミックコンタクトをなすように設計される。
−M2金属レベルは、銅及び/又はアルミニウム(又はその組み合わせ)を含む比較的安価な低抵抗率の導体材料でのスクリーン印刷及び/又はPVD(例えば、アルミニウムを含む金属被覆のためのプラズマスパッタリング及び/又は熱蒸着及び/又は電子ビーム蒸着)、及び/又は電気化学的堆積又はメッキ(例えば、銅を含む金属被覆のための)、或いは他の金属被覆プロセス(又はその組み合わせ)を使用して形成される。
−パターン化M2金属は、複数の導電性ビアプラグを通して櫛型の電池上M1フィンガーに接続された実質的に直交する櫛型フィンガーにおいてパターン化される。この設計において、太陽電池の櫛型微細ピッチM1フィンガーに対する太陽電池の粗いピッチのM2フィンガーの直交配列は、M2フィンガーの数をM1フィンガーの数より実質的に少なくすることができる。例えば、太陽電池は、バックプレーンラミネーションの前に数百のM1フィンガーを電池に直接形成することができ、一方、バックプレーンラミネーションの後に形成されるM2の数は、典型的に、M1フィンガーの数より約5から約50少ない。
−パターン化M2金属は、MIBS pn接合ダイオードの強いp+ドープの及びn型の基板コンタクトM1金属被覆を、各々、太陽電池のベース及びエミッタバスバーに接続する。或いは又、MIBSに対してショットキーバリアダイオードを使用する場合には、パターン化M2金属は、MIBSショットキーダイオードのショットキーバリアコンタクト(例えば、弱くドープされたn型シリコン上のアルミニウム又はアルミニウム−シリコン合金の非オーミックショットキーコンタクト)及びn型オーミックコンタクトM1金属被覆を、各々、太陽電池のベース及びエミッタバスバーに接続する。
【0084】
ここに述べる実施形態は、薄い結晶シリコン吸収層及び連続バックプレーンを使用する後部コンタクト/後部接合結晶シリコン太陽電池に関連して主として説明したが、ここに開示する要旨の態様は、当業者であれば、他の太陽電池及びモジュール実施形態にも適用できることに注目するのが重要である。これは、次のものを含むが、これに限定されない。非IBC後部コンタクト太陽電池(MWT太陽電池を含むが、これに限定されない);前部コンタクト太陽電池及びそれに対応するPVモジュール;結晶GaAs、GaN、Ge、及び/又は他の元素及び化合物半導体から作られたもののような非結晶シリコン太陽電池及びモジュール;及びCZ単結晶シリコンウェハ、FZ単結晶シリコンウェハ、及び鋳造多結晶シリコンウェハのような結晶半導体ウェハから作られた後部コンタクト/前部接合、後部コンタクト/後部接合、及び前部コンタクトの太陽電池を含む種々のウェハベースの太陽電池。
【0085】
しかしながら、先に述べたように、後部コンタクト電池の使用は、ある観点において、最終的なモジュール製造に実質的に影響を及ぼすことなくMIBS実施形態を後部コンタクト電池に適用できるので好都合である。更に、電池の裏面のエミッタ及びベース相互接続リードの両方を利用できることで、エネルギー収穫の向上及び付加的な電池レベル監視及びコントロール機能のために電池上電子装置の全体的な実施を更に簡単化する。
【0086】
図21は、周囲MIBSリムダイオード(例えば、pn接合ダイオード又はショットキーバリアダイオード)を伴う後部コンタクト/後部接合太陽電池の裏面を示す図で、第2レベルの金属被覆パターン(M2)実施形態を示している。この設計では、パターン化M2は、共有電気絶縁バックプレーン上に位置され、バックプレーンシートによってM1層から物理的に分離される。パターン化M2層は、MIBS pn接合ダイオードp+ドープ領域M1オーミックコンタクト金属(例えば、パターン化M2金属被覆層の部分としても形成された
図20Bのp+ドープ領域金属被覆コンタクト84)に接続されるベースバスバー104、MIBS pn接合ダイオードnドープ基板領域M1金属オーミックコンタクト(例えば、
図20Bのnドープ領域金属被覆コンタクト82)に接続されるエミッタバスバー102、予め特定されたパターンに基づきM2フィンガーをM1フィンガーに相互接続する導電性ビアプラグ100(各M2ベースフィンガーは、導電性ビアプラグを通して全てのM1ベースフィンガーに接続され、そして各M2エミッタフィンガーは、導電性ビアプラグを通してM1エミッタフィンガーに接続され)、並びにエミッタ櫛型フィンガー112及びベース櫛型フィンガー106を備えている。
図21は、パターン化M1層(この図には示さず)のM1フィンガーに対して実質的に直交又は垂直の向きでオーバーレイされたパターン化M2層を示し、前記パターン化M1層は、例えば、バスバーレス櫛型太陽電池のベース及びエミッタ金属フィンガーと、
図20Aに示すようなMIBSダイオードオーミックコンタクトを形成するアルミニウム(又はアルミニウム−シリコン合金)金属被覆コンタクトとを含むパターン化M1層である。MIBSリムダイオード(pn接合ダイオード又はショットキーバリアダイオード)及び太陽電池並びに関連金属被覆寸法は、相対的に正しい縮尺で示されていない。複数の導電性ビアプラグ100は、バックプレーンを貫通してビアをドリルして意図されたM1領域に到達し(M1層を貫通して到達パッドを穿孔することなく)、その後、M2金属被覆の望ましい部分をM1金属層の特定の部分に相互接続するためにM2金属被覆プロセスにより導電性ビアプラグを形成することによって形成される(即ち、M2エミッタフィンガーは、導電性ビアプラグにより、MIBS n型基板へのM1コンタクト及びM1エミッタフィンガーへ接続され;そしてM2ベースフィンガーは、導電性ビアプラグにより、pn接合ダイオードのp+領域へのM1コンタクト及びM1ベースフィンガーへ接続されるか、又はショットキーバリアダイオードのショットキーバリアM1金属領域へ接続される)。導電性ビアプラグを通して接続された
図20Aに示すM1パターン及び
図21に示すM2パターンの組み合わせは、太陽電池及び関連MIBS装置の全体的な金属被覆、並びにMIBS端子と太陽電池端子とのモノリシック分散型相互接続を完成し、これは、次いで、電池レベルにおいてモノリシック集積の陰管理相互接続を形成するのに使用される。
【0087】
電気的極性を区別するために、
図21は、グレーの2つの陰影でM2層を示している。M2パターンの濃いグレーの部分は、MIBSリムpn接合ダイオードp+ドープ(又はMIBSに対してショットキーダイオードが使用される場合にはショットキーダイオードアルミニウム/n型シリコンショットキーコンタクト)の、下に横たわるM1金属被覆領域に接続された太陽電池ベースバスバー104を含む。この代表的実施形態に示されたように、太陽電池相互接続へのMIBSのM2−M1相互接続は、太陽電池基板の3つの辺:即ちベースバスバー104内、並びにM2の左右の辺における2つの垂直ベースバスバーフィンガー108(各辺に1つのバスバー)、に位置する導電性ビアプラグを通して行われる。この構造は、太陽電池のベースと、MIBS pn接合ダイオードのpn接合ダイオードp+端子(又はMIBSショットキーダイオードのアルミニウム(又はアルミニウム−シリコン)/n型シリコンショットキーバリアコンタクト端子)との間の分散型相互接続を形成する。M2の内部のベースバスバー104に接続された垂直フィンガーとして示された櫛型ベースフィンガー106は、導電性ビアプラグを通して、下に横たわるM1櫛型ベースフィンガー(図示せず)に接続される。
図20Aに示すM1パターンに対するM2パターンの直交変換を使用すると、M1ベースフィンガーの数に比してM2ベースフィンガーの数は、典型的に、ほぼ5から約50の係数で実質的に減少される。M2パターンの薄いグレーの部分は、下に横たわるM1金属被覆領域の一部分として形成されたMIBSリムpn接合ダイオードn型シリコン基板オーミックコンタクト又はMIBSリムショットキーバリアダイオードn型シリコンオーミックコンタクトに接続された(n型シリコンオーミックコンタクトのためのドープされたn+コンタクト拡散を通して)太陽電池エミッタバスバー102を含む。図示されたように、相互接続は、太陽電池の3つの辺:即ちエミッタバスバー102内、並びに左右の辺における4つのエミッタバスバーフィンガー110(各辺に2つのバスバー)、における導電性ビアプラグを通して行われる。この構造は、太陽電池のエミッタと、MIBS pn接合ダイオード又はMIBSショットキーバリアダイオードのn型シリコン基板(オーミックコンタクトのためにn+コンタクト拡散を通して)端子との間の分散型相互接続を形成する。M2の内部のエミッタバスバー104に接続されたエミッタ櫛型フィンガー112は、導電性ビアプラグを通して、下に横たわるM1櫛型ベースフィンガーに接続される。この場合も、M1パターンに対するM2パターンの直交変換を使用することにより、M1エミッタフィンガーの数に比してM2エミッタフィンガーの数は、典型的に、ほぼ5から約50の係数で実質的に減少される。M2パターン直交変換の結果として、M2パターン(例えば、フィンガー)は、その最小寸法(又は平均フィンガー巾)がM1フィンガーパターンより相当に大きい。例えば、M2における櫛型太陽電池ベース及びエミッタフィンガー及びバスバーは、非常に巾の広い金属フィンガーを有し、そしてそのフィンガー対フィンガーのピッチが、パターン化M1層における櫛形太陽電池ベース及びエミッタフィンガーより非常に大きい。この構成では、最も狭いM2フィンガーは、(導電性ビアプラグを通して接続された)MIBSリムダイオードと太陽電池端子との間のM2−M1相互接続のための側部フィンガー(ベースバスバーフィンガー108及びエミッタバスバーフィンガー110)である。この構成では、太陽電池とMIBS装置との接続は、M2からM1への導電性ビアプラグを通して太陽電池及びMIBSの3つの辺で行われる。
【0088】
図22は、周囲MIBSリムダイオード(例えば、pn接合ダイオード又はショットキーバリアダイオード)を伴う後部コンタクト/後部接合太陽電池の裏面の概略図で、別の第2レベル金属被覆パターン(M2)を示している。パターン化M2は、共有電気的絶縁連続バックプレーンに配置され、ラミネートされたバックプレーンによりM1層から物理的に分離される。パターン化M2は、MIBS pn接合ダイオードp+ドープ領域M1金属(例えば、
図20Bのp+ドープ領域金属被覆コンタクト84)に接続されるベースバスバー124、MIBSダイオードnドープ基板領域M1金属オーミックコンタクト(例えば、
図20Bのnドープ領域金属被覆コンタクト82)に接続されるエミッタバスバー122、M2をM1に接続する導電性ビアプラグ120、櫛型エミッタフィンガー128(導電性ビアプラグを通してM1櫛型エミッタフィンガーに接続される)、及び櫛型ベースフィンガー126(導電性ビアプラグを通してM1櫛型エミッタフィンガーに接続される)を備えている。
図22は、例えば、バスバーレス櫛型太陽電池ベース及びエミッタ金属フィンガーと、
図20Aに示すMIBSダイオード金属被覆コンタクトを形成するアルミニウム又はアルミニウム−シリコン合金の金属被覆コンタクトとを含むパターン化M1層(図示されていない下に横たわるM1層)上にオーバーレイされるパターン化M2層を示す。
【0089】
MIBSリムダイオード(pn接合ダイオード又はショットキーバリアダイオード)並びに太陽電池及び関連金属被覆の寸法は、正しい相対的縮尺で示されていない。複数の導電性ビアプラグ120は、M2金属被覆の望ましい部分をM1金属被覆層の特定の部分に接続するもので、バックプレーンを貫通して、意図されたM1領域へビアをドリルし、次いで、M2金属被覆中に導電性ビアプラグを形成することにより形成される。導電性ビアプラグを通して接続される
図20Aに示すM1パターン及び
図22に示すM2パターンの組み合わせは、太陽電池及びMIBS装置の全体的金属被覆と、太陽電池端子へのMIBS装置端子のモノリシック分散型相互接続とを完成し、これは、電池レベルでモノリシック一体化陰管理相互接続を形成するのに使用される。
【0090】
電気的極性を区別するために、
図22は、2つの異なるグレーの陰影でM2を示している。M2パターンの濃いグレーの部分は、MIBSリムpn接合ダイオードp+ドープ(又はMIBSに対してショットキーバリアダイオードが使用される場合にはショットキーバリアダイオードアルミニウム/n型シリコンショットキーコンタクト)の、下に横たわるM1金属被覆領域に接続された太陽電池ベースバスバー124を含み、その接続は、太陽電池基板の2つの辺(1つの辺は、バスバー辺である):即ちベースバスバー内、及びM2の左側の垂直フィンガーとして示されたベースバスバーフィンガー130、にある導電性ビアプラグを通して行われる。この構造は、太陽電池のベース領域と、MIBS pn接合ダイオードのp+端子(又はMIBSショットキーバリアダイオードのアルミニウム/n型シリコンショットキーコンタクト端子)との間に分散型相互接続を形成する。M2の内部の垂直フィンガーとして示された櫛型ベースフィンガー126は、ベースバスバーに接続されると共に、導電性ビアプラグを通して、下に横たわるM1櫛型ベースフィンガーにも接続される。M1パターンに対するM2パターンの直交変換は、M1ベースフィンガーの数に比してM2ベースフィンガーの数を、典型的に、ほぼ5から約50の係数で実質的に減少させる。M2パターンの薄いグレーの部分は、下に横たわるM1金属被覆領域の一部分として形成されたMIBSリムpn接合ダイオードn型シリコン基板オーミックコンタクト(ドープされたn+領域へのオーミックコンタクトを通して)又はMIBSリムショットキーバリアダイオードn型シリコン基板オーミックコンタクト(n型シリコンオーミックコンタクトのためのn+コンタクト拡散を通して)に接続された太陽電池エミッタバスバー122を含む(M2−M1相互接続は、太陽電池の2つの辺:即ちエミッタバスバー内、及びM2の右側の垂直エミッタバスバーフィンガー132、における導電性ビアプラグを通して行われる)。この構造は、太陽電池のエミッタと、MIBS pn接合ダイオード又はMIBSショットキーバリアダイオードのn型シリコン基板(オーミックコンタクトのためにn+コンタクト拡散を通して)端子との間の分散型相互接続を形成する。M2の内部の垂直フィンガーとして示された櫛型エミッタフィンガー128は、エミッタバスバーに接続されると共に、導電性ビアプラグを通して、下に横たわるM1櫛型エミッタフィンガーにも接続される。この場合も、M1パターンに対するM2パターンの直交変換を使用することにより、M1エミッタフィンガーの数に比してM2エミッタフィンガーの数は、典型的に、ほぼ5から約50の係数で実質的に減少される。M2パターン直交変換の結果として、M2パターン(例えば、櫛型フィンガー)は、その最小寸法(又は平均フィンガー巾)がM1パターン(又はM1の平均フィンガー巾)より相当に大きい。例えば、M2における櫛型ベースフィンガー126、櫛型エミッタフィンガー128及びバスバーは、非常に巾の広い金属フィンガー又は線を有し、そしてそのフィンガー対フィンガーのピッチが、M1層に形成される櫛形太陽電池ベース及びエミッタフィンガーより非常に大きい。この構成では、最も狭いM2フィンガーは、導電性ビアプラグを通してのMIBSリムダイオードと太陽電池端子との間のM2−M1相互接続のための2つの側部フィンガー(垂直ベースバスバーフィンガー130及び垂直エミッタバスバーフィンガー132)である。この構成では、太陽電池とMIBS装置との相互接続は、(M2からM1へ導電性ビアプラグを通して接続された)太陽電池及びMIBSの2つの辺で行われる。この構成は、太陽電池及びMIBSの辺(換言すれば、主太陽電池バスバーに対して使用されない2つの辺)により広いフィンガー、即ち垂直ベースバスバーフィンガー130及び垂直エミッタバスバーフィンガー132を可能にし、太陽電池とMIBS装置との間で分散型相互接続をなすことができる。
【0091】
ここに述べるMIBS装置は、ショットキーバリアダイオード又はpn接合ダイオードのいずれかを使用する。ショットキーバリアダイオードがMIBSとして使用される場合には、MIBSシリコン基板領域の弱くドープされたn型シリコンにショットキーコンタクトとして位置されたアルミニウム金属電極、又はある程度シリコンを含むアルミニウムが使用される。ショットキーバリアダイオードのMIBS実施形態に関する重要な属性及び説明は、次のものを含む。
−MIBSショットキーバリアダイオードは、半導体表面(例えば、シリコン)に2つの金属コンタクトを(同じM1層から)形成することにより作られる。半導体基板の強くドープされた領域に形成される一方の金属コンタクトは、オーミックコンタクト(例えば、n型基板の指定エリアに配置されたn+ドープ領域を通して形成された)であり、そして他方のコンタクトは、半導体基板の弱くドープされたn型領域に形成され、そしてダイオード整流電気的特性を与える金属対n型半導体ショットキーバリア(非オーミック)コンタクトを形成する。MIBSショットキーダイオードのショットキーバリア(非オーミック)コンタクト及びn型基板オーミックコンタクト(後者はn型基板上のドープされたn+領域を通る)の両方に対して同じ金属(M1パターン)が使用され、太陽電池製造の付加的な製造コストは最小であるか又は皆無である。
−半導体基板に対して(例えば、ここに述べる結晶シリコン後部コンタクト/後部接合電池の太陽電池ベース領域に対して)n型シリコンが使用される場合には、アルミニウム又はアルミニウムにシリコンを若干含む合金がショットキーバリア金属として使用される。これらの材料は、優れたショットキーバリアダイオード性能特性を与え、太陽電池プロセスフロー及び材料に適合する。アルミニウムは、その仕事関数がn型シリコンの仕事関数より低く、弱くドープされたn型シリコン上に良好なショットキーバリアを形成し、弱くドープされたシリコン表面は、太陽電池のベース及び吸収材としても使用されるn型シリコン層基板により形成される。アルミニウム、又はアルミニウムにある程度のシリコンを含む合金は、ショットキーダイオードの他方の端子のためのn+ドープシリコン上のオーミックコンタクトとしても使用される(即ち、n+ドープ領域を通るn型シリコン基板へのオーミックコンタクト)。
−高性能のショットキーバリアダイオードの場合、前部コンタクト太陽電池であるか、後部コンタクト太陽電池であるかに関わらず、p型シリコン基板に比してn型シリコン基板が使用される。n型シリコン基板の使用は、(p型シリコンウェハで通常観察される)バルク光誘起劣化なしに高効率の太陽電池を製造できるという効果がある。
−(ショットキーコンタクトとも称される)nドープシリコン上のアルミニウムショットキーバリアコンタクト金属電極に正の電位を印加すると、シリコン層にまたがって小さな電位降下が生じ、従って、弱くドープされたn型シリコン基板からアルミニウムショットキーコンタクト電極への電子の注入に対してバリアの高さが減少される。従って、シリコンよりも金属に向かってより多くの電子が拡散し、正味電流が接合を通して流れる。これは、ショットキーバリアダイオードの順方向バイアス又はオン状態である。この順方向バイアス状態は、陰に入る場合に太陽電池の保護を与えるMIBS状態である。
−ショットキーアルミニウム金属電極に負の電圧(又は逆方向バイアス電圧)が印加されると、バリアにまたがる電位が上昇し、空乏層の巾を広げると共に、n型シリコン基板から金属電極への電子の注入を抑制する。それにより生じる電位バリアは、金属電極へと流れる電子を制限して、無視できる程度の電流にする(MIBSショットキーダイオードのオフ状態、この逆方向バイアス状態は、太陽電池が陰に入らないときのMIBS状態を表わす)。アルミニウム−半導体ショットキーコンタクト接合は、MIBSとして使用されるべき優れた整流特性を与えることができる。順方向バイアス(オン状態)のもとでは大きな電流が生じるが、逆方向バイアス(オフ状態)のもとでは無視できる程度の電流が流れ、両方とも、MIBSにとって望ましい特性である。
−ある場合には、ショットキーバリアダイオードは、MIBS実施形態においてpn接合ダイオードとは対照的に使用される。ショットキーバリアダイオードは、pn接合ダイオードよりオン状態の順方向バイアス電圧が低く(例えば、ショットキーダイオードでは〜0.2Vから0.5V程度であるのに対して、pn接合ダイオードでは〜0.6Vから0.8Vであり)、ショットキーバリアダイオードがMIBSとして使用されるときにはMIBS装置による電力消散が低くなる(太陽電池が陰に入るときには、MIBS装置がターンオンして太陽電池を保護する)。pn接合ダイオードに比してショットキーバリアダイオードの電力消散が低いことは、かなりの効果であり、ショットキーバリアダイオードをMIBS装置の優れた選択肢とするものである。
−MIBSリムショットキーダイオードMIBS実施形態は、比較的弱くドープされたn型シリコン基板を主ドープのダイオード領域として使用する。エピタキシャル成長n型ベース及び後部コンタクト/後部接合太陽電池設計と共にエピタキシャルシリコンリフトオフ太陽電池プロセスを使用する太陽電池基板製造プロセスでは、MIBSダイオードのn型シリコン領域がエピタキシャルnドープシリコンと同じ基板(又は太陽電池のベース領域)から形成され、それらは、その後、電池処理中に溝隔離を使用して互いに電気的に隔離される。この場合に、ショットキーアルミニウムコンタクトに使用される領域は、弱くn型ドーピングされ、これは太陽電池のベースドーピングと同じであり(例えば、3×10
15cm
-3程度の燐ドーピングであるが、ドーピングは、太陽電池の設計要件に基づいてこの量より多くても少なくてもよく)、強くドープされるn+ベースコンタクト拡散領域はない。又、n型シリコン基板へのオーミックコンタクト(ショットキーダイオードの第2端子)は、n型基板の指定領域に形成されたn+ドープ(強くドープされた燐)のオーミックコンタクト領域を通してパターン化M1金属被覆層の一部分としてアルミニウム(又はアルミニウムにシリコンをある程度含ませた合金)を使用して形成することもできる。
−MIBSショットキーバリアダイオードのオーミックコンタクトは、強くドープされたn+ドープのコンタクト拡散領域を通して、n型シリコン基板領域へのアルミニウムオーミックコンタクトを使用することにより形成される(これは、後部コンタクト/後部接合太陽電池のベースオーミックコンタクトに使用されるn+ドープの領域も形成する同じプロセスを使用してそのプロセスの間に形成される)。
−アルミニウム(又はアルミニウム−シリコン)対n型シリコンのショットキーコンタクト、及びアルミニウム(又はアルミニウム−シリコン)対n+シリコン(及びn型シリコン)のオーミックコンタクトを形成するのに使用されるアルミニウム(又はAl/Si合金)層は、太陽電池の櫛型ベース及びエミッタコンタクト金属被覆を形成するのに使用される同じ金属−1(M1)アルミニウム(及び/又はアルミニウム−シリコン)層である。例えば、これは、シリコンへの高品質電気的オーミック(及びショットキー)コンタクトを形成するためにシリコンをある程度含む(シリコンへの接合スパイク又はアルミニウムスパイクを防止するために数パーセント程度のシリコン)高導電率アルミニウム層である。パターン化M1アルミニウム層は、アルミニウム(又はアルミニウム合金)ペースト又はアルミニウム(又はアルミニウム合金)インク(この場合も、例えば、接合スパイクを防止するためにあるシリコン含有パーセンテージで)のスクリーン印刷、ステンシル印刷、エーロゾルジェット印刷、又はインクジェット印刷を使用し、それに続いて、ペースト又はインクの熱硬化を使用して形成される。或いは又、金属1(M1)は、別の適当な方法、例えば、プラズマスパッタリング、熱又は電子ビーム蒸着、イオンビーム堆積のような堆積方法、或いは別のブランケット堆積方法に続いてM1パターン化(例えば、レーザ切除又は湿式エッチングパターン化)により形成することもできる。M1アルミニウム又はアルミニウム合金層の厚みは、アルミニウム層の抵抗率に依存する。典型的に、物理的蒸着又はPVD(例えば、プラズマスパッタリング又は熱蒸着又は電子ビーム蒸着)は、近バルク導電率(例えば、抵抗率〜3μΩ・cm)のアルミニウム層を堆積し、従って、M1アルミニウム層の必要な厚みは、約100nmから約2000nmのおおよその範囲である(2レベルのM1−M2金属被覆アーキテクチャーであるために厚いM1金属は要求されない)。他方、アルミニウム又はアルミニウム合金ペースト又はインクからM1を形成すると、典型的に、低い金属導電率(バルクアルミニウムより相当に低い導電率)となり、例えば、〜30μΩ・cmから〜200μΩ・cmの範囲の材料抵抗率となる。それ故、M1がペースト又はインクから製造される場合には、厚い金属層が要求される(例えば、スクリーン印刷のM1は約1ミクロンから約20ミクロンの厚み範囲)。
【0092】
図23Aから23Lは、正方形の太陽電池を伴うMIBSについて示されたMIBSダイオード及び太陽電池の相対的な幾何学的配列の種々の代表的実施形態を示す平面図である。太陽電池及びMIBSの寸法は、実際的又は相対的に正しい縮尺で示されていない。
図23の代表的実施形態において明らかなように、MIBSダイオードの全面積(関連溝隔離の面積を含む)は、太陽電池の面積より相当に小さい(MIBS及び溝隔離の全面積と太陽電池の面積との分数は、<1%、多くの場合は、約0.3%以下に選択される)。もちろん、大きな面積比が使用されてもよい(全面積電池及びモジュール効率が低下するという望ましからぬ結果を招くが)。
【0093】
図23Aは、先に述べた全周閉ループリムMIBS設計を示し、太陽電池アイランド140は、全周溝隔離領域142により区画され電気的に分離された全周MIBSリムダイオード144で取り巻かれている。この設計は、幾つかの利点を有するが、使用できる他のMIBS−太陽電池設計の可能性の数は、無限である。
【0094】
例えば、
図23B、23C及び23Fは、非全周MIBSダイオード設計の例を示し、MIBSダイオードは、方形太陽電池の1つ、2つ又は3つの辺における非閉ループリムダイオードで作られる(方形太陽電池の4つの全ての辺に形成された全周MIBSダイオードとは対照的に)。
図23Bは、1つの辺にMIBSリムダイオードを伴う太陽電池であって、太陽電池エリア146、溝隔離領域148、及びその溝隔離領域148によって区画され電気的に分離された非全周MIBSリムダイオード150を備えた太陽電池を示す。
図23Cは、2つの辺にMIBSリムダイオードを伴う太陽電池であって、太陽電池エリア152、溝隔離領域154、及びその溝隔離領域154によって区画され電気的に分離された非全周MIBSリムダイオード156を備えた太陽電池を示す。
図23Fは、3つの辺にMIBSリムダイオードを伴う太陽電池であって、太陽電池エリア170、溝隔離領域172、及びその溝隔離領域172によって区画され電気的に分離された非全周MIBSリムダイオード174を備えた太陽電池を示す。
【0095】
別の実施形態として、
図23Dは、太陽電池エリア内に単一のアイランドとして構成されたMIBSを示し、アイランドMIBSダイオード162は、太陽電池エリア158内で閉ループ溝隔離領域160により画成されそして電気的に隔離/区画される。(
図23Dは、MIBSアイランドが太陽電池の中心の回りにある例を示すが、アイランドは、太陽電池エリア内のどこに位置されてもよい。)MIBSアイランドは、任意の幾何学形状でよい(
図23D及び23Eは、長方形のMIBSダイオードアイランドを示すが、他の多角形又は他の幾何学的形状が使用されてもよい。)
図23Eは、複数の個々のMIBSアイランド(M1及びM2金属被覆パターンを通して電気的に相互接続される)の形態のMIBS実施形態を示し、複数のアイランドMIBSダイオード168は、太陽電池エリア164内で閉ループ溝隔離領域166により画成されそして電気的に隔離/区画化される。
【0096】
図23Gに示す別の実施形態では、MIBS装置は、太陽電池のコーナーに位置される。
図23Gでは、コーナーMIBSダイオード180は、太陽電池エリア176の1つのコーナーにおいて溝隔離領域178により画成されそして電気的に隔離されている。
図23Gは、三角形のコーナーMIBSを示すが、コーナーMIBSの形状は、任意の幾何学形状(例えば、方形、長方形、等)でよい。更に、コーナーMIBS装置の数は、2つ以上でもよく、例えば、
図23Hに示す2つのコーナーMIBS装置、
図23Iに示す3つ又は4つのコーナーMIBS装置でもよい。
図23Hは、複数のコーナーMIBSダイオード186が太陽電池エリア182の2つのコーナーにおいて溝隔離領域184によって画成されそして電気的に隔離/区画化される構成を示す。
図23Iは、複数のコーナーMIBSダイオード192が太陽電池エリア188の4つのコーナーにおいて溝隔離領域190によって画成されそして電気的に隔離/区画化される構成を示す。
【0097】
図23Jに示す別の実施形態では、MIBS装置は、太陽電池の1つのコーナーから逆の対角方向コーナーへ延びる対角方向ストリップとして形成される。
図23Jは、狭い対角方向ストリップMIBSダイオード198が太陽電池エリア194の1つのコーナーから反対のコーナーへ延びる溝隔離領域196により画成されそして電気的に隔離/区画化される構成を示す。或いは又、MIBS装置は、
図23Kに示すように太陽電池の2つの対向する辺の間に延びる単一のストリップでもよいし、又は
図23Lに示すように太陽電池の2つの対向する辺の間に延びる複数のストリップでもよい。
図23Kは、辺から辺のストリップMIBSダイオード204が溝隔離領域202により画成されそして電気的に隔離/区画化され、且つ太陽電池エリア200の1つの辺から反対の辺へと中心に位置される構成を示す。
図23Lは、辺から辺の複数のストリップMIBSダイオード210が溝隔離領域208により太陽電池エリア206の1つの辺から反対の辺へ画成されそして電気的に隔離/区画化された別の構成を示す。
【0098】
図23に示す代表的な構造は、本質的に無限の数の考えられるMIBS幾何学的設計の中で太陽電池に対するMIBS幾何学的設計の幾つかの例に過ぎない。ここでは、正方形の太陽電池についての例が示されているが、ここに開示する要旨の種々の概念及び実施形態は、擬似方形、長方形、六角形、他の多角形、円、等を含む(これに限定されないが)任意の幾何学形状で作られた太陽電池にも適用できることを理解されたい。
【0099】
図24から31は、薄いエピタキシャルシリコンリフトオフ及び再使用可能な結晶シリコンテンプレートを使用して後部コンタクト/後部接合単結晶シリコン太陽電池及びその関連MIBS装置(pn接合ダイオード又はショットキーバリアダイオードのいずれか)を製造するための種々の代表的なプロセスフロー実施形態である。次の太陽電池及びMIBS製造プロセスフローは、バックプレーン及び2レベル金属被覆(電池上M1及びバックプレーン上M2)を伴う薄い(例えば、100ミクロン以下の)エピタキシャルシリコン後部接合/後部コンタクト太陽電池の例として示されるが、ここに開示する設計、概念及び種々の実施形態は、これに限定されないが、バルク単結晶インゴット又は鋳造多結晶ブリック又は多結晶リボンから形成される結晶シリコンウェハ(例えば、スラリー又はダイアモンドワイヤソー、水素イオンインプランテーション及び剥離、金属応力誘起の剥離、等を使用して得られる結晶シリコンウェハ)、標準厚みのCZ又はFZ単結晶シリコンウェハに製造される結晶シリコン太陽電池、n型シリコンウェハを使用する前部コンタクトホモ接合及びヘテロ接合太陽電池、シリコン以外の半導体材料(例えば、砒化ガリウム、窒化ガリウム、等)から作られる前部コンタクト又は後部コンタクトの太陽電池、及び単一金属被覆層を使用する種々の金属被覆スキーム、又は2つ以上の金属レベルを使用する多レベル金属被覆、を含む種々の他の太陽電池設計及び技術と共に一体型MIBSへと拡張され且つそれに適用されることを理解されたい。これらのプロセスフローは、MIBS装置(pn接合ダイオード又はショットキーバリアダイオードとしてここに述べる)が高効率の後部コンタクト/後部接合のバックプレーンラミネート型太陽電池とモノリシック集積され、プロセスの複雑さ、製造プロセスツール、又は増分的MIBS関連の製造コストの追加はゼロ又は無視できる程度である。本質的に、ここに開示する全ての実施形態は、太陽電池製造に既に使用されているものと同じ材料層及びプロセスをMIBS実施のために利用する。
【0100】
図24は、pn接合ダイオードMIBSを伴うエピタキシャルシリコン太陽電池を製造するための代表的なプロセスフロー実施形態である。
図24のプロセスフローは、2つのAPCVD BSGプロセスを使用して、選択的エミッタエリアのための強くドープされたp+フィールドエミッタ及び更に強くドープされたp++ドープのオーミックコンタクト(p+及びp++の全領域は、硼素ドープである)領域を形成するという製造プロセス(二重BSG選択的エミッタプロセスと称される)を使用して、高効率の後部コンタクト/後部接合太陽電池をそれに関連したMIBS pn接合ダイオードと共に製造する選択肢を示す。エピタキシャルシード及びリフトオフ剥離層の両方として働く犠牲的な多孔性シリコンの形成(ツール1)の後に再使用可能な結晶シリコンテンプレートにn型シリコンをエピタキシャル堆積することにより太陽電池及びMIBSの共通基板が形成される。その場でドープされるエピタキシャル層(ツール2で形成される)は、後部コンタクト/後部接合太陽電池のn型基板及びベース領域に対して望ましいn型ドーピングを有する(これは、MIBS pn接合ダイオードのn型基板にも使用される)。その後、エピタキシャル層がテンプレートにより支持される間に、後部コンタクト/後部接合電池処理(パターン化M1層を通しての電池処理)のほとんどが遂行される。これらのプロセスステップは、APCVD(大気圧化学蒸着)、パルスレーザ切除、炉での熱処理、並びにパターン化M1のためのアルミニウム又はアルミニウム−シリコン合金ペーストのスクリーン印刷及び硬化の組み合わせを使用して(
図24のツール11まで)、M1金属被覆層形成を通しての後部接合/後部コンタクト太陽電池処理ステップを完了させる。これらのプロセスは、太陽電池が再使用可能な結晶シリコンテンプレートに支持される間に遂行される。次いで、テンプレート上の太陽電池の裏面にバックプレーンが永久的に取り付けられ且つラミネートされる(ツール12)。その後(ツール12において)、太陽電池及びそれに関連したMIBSは、剥離境界を画成するためのレーザ罫書き、機械的リフトオフ剥離、及びリフトされた太陽電池の任意のレーザトリミングにより、再使用可能なテンプレートからリフトオフされ且つ取り外される。MIBS基板領域(1つ又は複数)を区画し且つ電気的に隔離するための溝隔離領域が、例えば、太陽電池及びMIBS周囲境界の、剥離前シリコン罫書き及び/又は剥離後トリミングを遂行するのにも使用される同じパルスレーザソース又はツールを使用して、取り外されたバックプレーンラミネート型太陽電池の太陽側から罫書くことにより形成される。次いで、残りの最終的な太陽電池(及びMIBS)処理ステップが完了される(ツール14ないし18)。これらのステップは、太陽面テクスチャー化及びテクスチャー化後の湿式清掃(これは、レーザ罫書きされた隔離溝を清掃しそして溝隔離領域のレーザ生成ダメージも除去する)、PECVD太陽面不動態化
及びARC(これは、MIBS前面及び側壁/縁も不動態化する)、及びバックプレーンにおける最終的な高導電率パターン化M2金属被覆及び導電性ビアホールの生成(例えば、スクリーン印刷、PVD及び/又はメッキの1つ又は適当な組み合わせを使用することによる)を含む。
【0101】
図24のプロセスフローにおいて、太陽電池を伴うMIBS実施は、付加的な製造プロセスツール又はプロセスステップを要求しない。溝隔離領域は、剥離前及び剥離後に太陽電池を罫書き及び/又はトリミングするのに使用される同じツール又はレーザソース(1つ又は複数)を使用して形成される。従って、MIBS太陽電池実施のための増分的コストはゼロ又は無視できる程度である。
図24のプロセスフローは、代表例として示されているが、製造プロセスの複雑さ又はコストを追加することなく太陽電池及び関連MIBSを製造するためのそのようなプロセスフローの多数の他の変形が考えられる。
図24のプロセスフローは、エピタキシャルシリコンリフトオフ基板形成を使用して作られる太陽電池及びMIBSについて図示して説明するが、同様のプロセスフローを使用して、エピタキシャルシリコンリフトオフ基板形成なしに出発結晶シリコンウェハに太陽電池及び関連MIBS装置を形成することができる。これは、出発FZ又はCZ又は鋳造ワイヤソー結晶シリコンウェハを使用して行われる(従って、ツール1及び2を排除する)。この場合には、リフトオフ剥離がなく、ツール13に示されたプロセスステップが溝隔離領域を形成する。
図24に示す他のプロセスステップは、全て、エピタキシャルシリコンリフトオフ処理について示したものと同じである。
【0102】
この場合も、n型エピタキシャルシリコン層(又はエピタキシャルシリコン基板に代わってCZ又はFZ又は多結晶ウェハを使用する場合はn型結晶シリコンウェハ)は、太陽電池及びMIBS装置の両方に対してモノリシック基板として働く。このn型層は、太陽電池の吸収材基板及びベース、並びにMIBS pn接合ダイオードのn型基板領域として働く。p+フィールドエミッタ及びp++ドープエミッタのコンタクト領域を形成するエミッタプロセスは、pn接合ダイオードのMIBS p+(及び/又はp++)領域も形成する。n+の強くドープされた領域を形成するためのAPCVD PSG支援プロセスは、太陽電池のベースオーミックコンタクト領域、及びpn接合ダイオードのn型基板領域へのMIBSオーミックコンタクトの両方に使用される。太陽電池のM1−M2金属被覆は、MIBS pn接合ダイオードへの接触をなし、一体型陰管理バイパススイッチとして太陽電池とのモノリシック相互接続を完成する。
【0103】
図25は、(二重ではなく)単一のAPCVD BSGを使用して選択的エミッタなしにMIBS pn接合ダイオードを伴うエピタキシャルシリコン太陽電池を製造するためのプロセスフロー実施形態である。このプロセスフローは、1つのAPCVD BSGプロセスを使用して、強く硼素をドープしたp+エミッタ(二重BSG選択的エミッタ)を形成するというプロセスフローを使用して、高効率の後部コンタクト/後部接合太陽電池及びその関連MIBS pn接合ダイオードを製造する選択肢を示す。この場合も、n型エピタキシャルシリコン層は、太陽電池及びMIBS装置の両方に対してモノリシック基板として働く。このn型層は、太陽電池の吸収材及びベース領域、並びにMIBS pn接合ダイオードのn型基板領域として働く。又、p+エミッタ領域を形成するエミッタプロセスは、MIBS pn接合ダイオードのMIBS p+領域も形成する。n+の強くドープされた領域を形成するためのAPCVD PSG支援プロセスは、太陽電池ベースオーミックコンタクト領域と、pn接合ダイオードのn型基板領域へのMIBSオーミックコンタクトとの両方に使用される。太陽電池M1−M2金属被覆は、MIBS pn接合ダイオードへの接触をなすと共に、一体型の陰管理バイパススイッチとして太陽電池とのモノリシック相互接続を完成させるために使用される。
図25のプロセスフローは、エピタキシャルシリコンロフトオフ基板形成を使用して作られた太陽電池及びMIBSについて図示して説明するが、同様のプロセスフローを使用して、エピタキシャルシリコンリフトオフ基板形成なしに出発結晶シリコンウェハに太陽電池及び関連MIBS装置を形成することができる。これは、出発FZ又はCZ又は鋳造ワイヤソー結晶シリコンウェハを使用して行われる(従って、ツール1及び2を排除する)。この場合には、リフトオフ剥離がなく、ツール11に示されたプロセスステップが溝隔離領域を形成する。
図25に示す他のプロセスステップは、全て、エピタキシャルシリコンリフトオフ処理について示したものと同じである。
【0104】
図26から31は、MIBS装置として使用されるショットキーバリアダイオードと共に太陽電池を製造するためのプロセスフロー実施形態である。ここに開示するプロセスフローの態様は、ここに開示する要旨によりMIBS太陽電池実施のための種々の他の処理技術へと組み合わされ及び/又は拡張される。
【0105】
図26は、MIBSアルミニウム/n型シリコンショットキーバリアダイオードを伴うエピタキシャル太陽電池(選択的エミッタを伴う太陽電池)を製造するためのプロセスフローである。
図26のプロセスフローは、2つのAPCVD BSGプロセスを使用して、選択的エミッタエリアのための強くドープされたp+フィールドエミッタ及び更に強くドープされたp++ドープのエミッタオーミックコンタクト(p+及びp++の全領域は硼素ドープである)領域を形成するようにして(二重BSG選択的エミッタプロセスと称される)、高効率の後部コンタクト/後部接合太陽電池をそれに関連したMIBSショットキーバリアダイオードと共に製造する選択肢を示す。エピタキシャルシード及びリフトオフ剥離層の両方として働く犠牲的な多孔性シリコン層の形成(ツール1)の後に再使用可能な結晶シリコンテンプレートにn型シリコンをエピタキシャル堆積することによって太陽電池及びMIBSの共通基板が形成される。その場でドープされるエピタキシャル層(ツール2で形成される)は、後部コンタクト/後部接合太陽電池のベース領域に対して望ましいn型ドーピングを有する(これは、MIBSショットキーバリアダイオード基板にも使用される)。エピタキシャル層がテンプレートにより支持される間に、後部コンタクト/後部接合電池処理のほとんどが遂行される。これらのプロセスステップは、APCVD(大気圧化学蒸着)、パルスレーザ切除、炉での熱処理、並びにアルミニウムペーストのスクリーン印刷及び硬化の組み合わせを使用して(
図26のツール12まで)、M1金属被覆層形成を通しての後部接合/後部コンタクト太陽電池処理ステップを完了させる。これらのプロセスは、全て、太陽電池が再使用可能なシリコンテンプレートに支持される間に遂行される。
【0106】
APCVD PSG/USGプロセスの直後であって且つMIBSショットキーバリアダイオードの製造を可能にするための炉アニールプロセスの前に、PSG/USG層のパルスピコ秒(又はパルスフェムト秒又はナノ秒)レーザ切除を遂行するために1つの特定のプロセスツールがフローに追加される(ツール8)。この追加された単一のプロセスステップ及びツールは、パターン化M1プロセスの間にショットキーコンタクト(n型シリコンに対するアルミニウム又はアルミニウム−シリコン)のその後の製造を許す。次いで、テンプレート上の太陽電池の裏面にバックプレーンが永久的に取り付けられ且つラミネートされる(ツール13)。その後(ツール14において)、太陽電池(及びそれに関連したMIBS)は、(剥離境界を画成するためのレーザ罫書き、機械的リフトオフ剥離、及びリフトされた太陽電池のレーザトリミングにより)再使用可能なテンプレートからリフトオフされ且つ取り外され、そしてMIBS領域(1つ又は複数)を区画し且つ電気的に隔離するための溝隔離領域(1つ又は複数)が、例えば、太陽電池及びMIBS周囲境界の、剥離前シリコン罫書き及び/又は剥離後トリミングを遂行するのに使用される同じパルスレーザソース又はツールを使用して、取り外されたバックプレーンラミネート型太陽電池の太陽側から罫書くことにより形成される。次いで、残りの最終的太陽電池(及びMIBS)処理ステップが完了され(ツール15ないし19)、これらのステップは、太陽面テクスチャー化及びテクスチャー化後の湿式清掃(これは、レーザ罫書きされた隔離溝を清掃する)、PECVD太陽面不動態化及びARC堆積(これは、MIBS前面及び側壁/縁も不動態化する)、及びバックプレーンにおける最終的な高導電率M2金属被覆(スクリーン印刷、PVD及び/又はメッキの1つ又は適当な組み合わせを使用して)を含む。
【0107】
図26のMIBSショットキーダイオード太陽電池実施は、1つの付加的なプロセスステップ(APCVD PSG/USGプロセスの直後のPSG/USG切除)を遂行するのに1つの付加的な製造プロセスツール(ツール8)しか要求しない。溝隔離領域は、剥離前及び剥離後に太陽電池を罫書き及び/又はトリミングするのに使用される同じツール又はレーザソース(1つ又は複数)を使用して形成される。従って、
図26の代表的な製造プロセスフローを使用して太陽電池と共にこのMIBSショットキーダイオード実施形態を具現化するための増分的コストは比較的僅かである。
図26のプロセスフローは、エピタキシャルシリコンロフトオフ基板形成を使用して作られる太陽電池及びMIBSについて図示して説明するが、同様のプロセスフローを使用して、エピタキシャルシリコンリフトオフ基板形成なしに出発結晶シリコンウェハに太陽電池及び関連MIBS装置を形成することができる。これは、出発FZ又はCZ又は鋳造ワイヤソー結晶シリコンウェハを使用して行われる(従って、ツール1及び2を排除する)。この場合には、リフトオフ剥離がなく、ツール14に示されたプロセスステップが溝隔離領域を形成する。
図26に示す他のプロセスステップは、全て、エピタキシャルシリコンリフトオフ処理について示したものと同じである。
【0108】
図26のプロセスフローは、代表例として示されており、製造プロセスの複雑さの追加又は著しいコストの追加もなく太陽電池及びその関連MIBSの組み合わせを製造するためにそのようなプロセスフローの多数の他の変形が考えられる。その場合も、n型エピタキシャルシリコン層(又はエピタキシャルシリコンリフトオフ処理に代わってウェハを使用する場合にはn型シリコンウェハ)は、太陽電池及びMIBS装置の両方についてモノリシック基板として働く。このn型シリコン基板層は、太陽電池の吸収材及びベースとして、並びに(M1アルミニウム対n型シリコンショットキーコンタクトを含む)MIBSショットキーバリアダイオードのn型基板領域として働く。n+の強くドープされた領域を形成するためのAPCVD PSG支援プロセスは、太陽電池のベースオーミックコンタクト、及びMIBSショットキーダイオードのn型基板領域へのMIBSオーミックコンタクトの両方に使用される。太陽電池のM1−M2金属被覆は、MIBSショットキーバリアダイオードへの接触をなし、一体型陰管理バイパススイッチとして太陽電池とのモノリシック相互接続を完成する。
図26のプロセスフローは、付加的な材料又は材料層を追加せずに、1つの簡単なプロセスステップ(ツール8)を追加するだけで、且つMIBS関連の製造コストの比較的僅かな増加だけで、MIBS装置(この場合にはショットキーバリアダイオード)を高効率の後部コンタクト/後部接合バックプレーンラミネート型太陽電池と共にモノリシック集積できることを示している。
図26の実施形態は、太陽電池製造に既に使用されている同じ材料層及びプロセスをMIBS実施に使用することができる。
【0109】
図27は、MIBSアルミニウム/n型シリコンショットキーバリアダイオードを伴うエピタキシャル太陽電池(エミッタをもたない太陽電池)のための代表的な製造プロセスフローを示す。このプロセスフローは、1つのAPCVD BSGプロセスを使用して、強くドープされたp+エミッタ(いわゆる単一のBSGエミッタで、選択的エミッタのない)を形成するプロセスフローを使用して、高効率の後部コンタクト/後部接合太陽電池をそれに関連したMIBSショットキーバリアダイオードと共に製造する選択肢を示す。以前のフロー(
図26)で述べた二重BSGに代わってこのフローでは単一のBSGを使用することを除いて、
図26及び27のプロセスフローは、同等である。
図27のプロセスフローは、エピタキシャルシリコンリフトオフ基板形成を使用して作られる太陽電池及びMIBSについて図示して説明するが、同様のプロセスフローを使用して、エピタキシャルシリコンリフトオフ基板形成なしに、出発結晶シリコンウェハ上に太陽電池及び関連MIBS装置を形成することができる。これは、出発FZ又はCZ或いは鋳造ワイヤソー結晶シリコンウェハを使用することにより行われる(従って、ツール1及び2を排除する)。この場合には、リフトオフ剥離がなく、ツール12に示されたプロセスステップが溝隔離領域を形成する。
図27に示す他のプロセスステップは、全て、エピタキシャルシリコンリフトオフ処理について示したものと同じである。
【0110】
図28は、MIBSアルミニウム/n型シリコンショットキーダイオードを伴うエピタキシャル太陽電池(選択的エミッタプロセスをもたない太陽電池)のための別の代表的な製造プロセスフローを示す。このプロセスフローは、1つのAPCVD BSGプロセスを使用して、強くドープされたp+エミッタ(いわゆる単一BSG非選択的エミッタ)を形成するプロセスフローを使用して、高効率の後部コンタクト/後部接合太陽電池をそれに関連したMIBSショットキーバリアダイオードと共に製造する選択肢を示す。この実施形態のMIBSショットキーバリアダイオードの製造を可能にするために、1つの特定のプロセスツールをフローに加えて(ツール5:APCVD USG又は非ドープ酸化物)、酸化物の非ドープ層を堆積し、MIBSショットキーコンタクトに後で使用されるn型シリコン領域を保護する(M1アルミニウム又はアルミニウム−シリコン合金を使用して)。この追加されたツール5は、太陽電池のn+ドープ領域をp+エミッタ領域から分離できるようにすることにより(分離接合を形成することによる当接接合を防止するために)太陽電池プロセスフローにとっても有用である。ベース及びエミッタコンタクトをオープンするためにその後に使用されるこのパルスピコ秒(又はパルスフェムト秒またはパルスナノ秒)レーザ切除ツール(ツール9)は、MIBSショットキーコンタクトのためのn型シリコン領域をオープンするのにも使用される。この単一の追加プロセスステップ及びツール(ツール5)は、パターン化M1プロセス中にショットキーコンタクト(アルミニウム対n型シリコン)のその後の製造を許す。MIBSショットキーバリアダイオードをイネーブルするこのプロセスフローに示すように、この実施形態における太陽電池を伴うMIBSの実施は、1つの付加的なプロセスステップ(2つのレーザ切除プロセスステップ間のAPCVD USG)だけを行うのに1つの付加的な製造プロセスツール(ツール5)しか要求しない。
図28のプロセスフローは、エピタキシャルシリコンリフトオフ基板形成を使用して作られる太陽電池及びMIBSについて図示して説明するが、同様のプロセスフローを使用して、エピタキシャルシリコンリフトオフ基板形成なしに、出発結晶シリコンウェハ上に太陽電池及び関連MIBS装置を形成することができる。これは、出発FZ又はCZ或いは鋳造ワイヤソー結晶シリコンウェハを使用することにより行われる(従って、ツール1及び2を排除する)。この場合には、リフトオフ剥離がなく、ツール13に示されたプロセスステップが溝隔離領域を形成する。
図28に示す他のプロセスステップは、全て、エピタキシャルシリコンリフトオフ処理について示したものと同じである。
【0111】
図29は、MIBSアルミニウム/n型シリコンショットキーバリアダイオードを伴うエピタキシャル太陽電池(選択的エミッタをもつ太陽電池)のための別の代表的な製造プロセスフローを示す。このプロセスフローは、2つのAPCVD BSGプロセスを使用して、選択的エミッタエリアに対して強くドープされたp+フィールドエミッタ及び更に強くドープされたp++ドープのエミッタオーミックコンタクト(p+及びp++領域は、全て、硼素ドープである)領域を形成するプロセスフロー(いわゆる二重BSG選択的エミッタプロセス)を使用して、高効率の後部コンタクト/後部接合太陽電池を、それに関連したMIBSショットキーバリアダイオードと共に製造する選択肢を示す。MIBSショットキーバリアダイオードの製造を可能にするために、1つの特定の追加プロセスが既存の太陽電池製造ツールにおいて遂行されて(ツール9は、ベース及びエミッタコンタクトホールをオープンすると共にn型シリコンショットキーコンタクト窓を露出するのに使用され)、n+シリコン層のパルスピコ秒(又はパルスフェムト秒)レーザ切除を遂行し、M1とのMIBSショットキーコンタクト形成のための露出した弱くドープされたn型シリコン領域を形成する。この単一の追加プロセスステップ(ツール9に付加的なレーザ切除ソースを追加することで、専用の製造ツールを追加することなく実行できる)は、パターン化M1形成プロセス中にショットキーコンタクト(アルミニウム対n型シリコン)のその後の製造を許す。MIBSショットキーバリアダイオードをイネーブルするこのプロセスフローに示すように、この実施形態における太陽電池を伴うMIBSの実施は、1つの付加的なプロセスステップしか要求しない(これは、既存のコンタクト切除ツール、即ちツール9において、n+シリコン切除を遂行して、露出した弱くドープされたn型シリコン領域を形成するように実行できる)。上述したプロセスフローは、MIBS装置(この場合には、ショットキーバリアダイオード)を、付加的な材料又は材料層を追加することなく、1つのプロセスステップ(ベース及びエミッタコンタクト開口を形成するのにも使用される共有太陽電池製造ツール9において遂行される)を追加するだけで、且つ僅かな増分的MIBS関係製造コストで、高効率の後部コンタクト/後部接合バックプレーンラミネート型太陽電池とモノリシックに且つ容易に一体化できることを示している。
図29のプロセスフローは、エピタキシャルシリコンリフトオフ基板形成を使用して作られる太陽電池及びMIBSについて図示して説明するが、同様のプロセスフローを使用して、エピタキシャルシリコンリフトオフ基板形成なしに、出発結晶シリコンウェハ上に太陽電池及び関連MIBS装置を形成することができる。これは、出発FZ又はCZ或いは鋳造ワイヤソー結晶シリコンウェハを使用することにより行われる(従って、ツール1及び2を排除する)。この場合には、リフトオフ剥離がなく、ツール13に示されたプロセスステップが溝隔離領域を形成する。
図28に示す他のプロセスステップは、全て、エピタキシャルシリコンリフトオフ処理について示したものと同じである。
【0112】
図30は、MIBSアルミニウム/n型シリコンショットキーバリアダイオードを伴うエピタキシャル太陽電池(非選択的エミッタをもつ太陽電池)のための別の代表的な製造プロセスフローを示す。このプロセスフローは、1つのAPCVD BSGプロセスを使用して、強くドープされたp+エミッタ領域を形成するプロセスフロー(いわゆる単一BSG非選択的エミッタ)を使用して、高効率の後部コンタクト/後部接合太陽電池を、それに関連したMIBSショットキーバリアダイオードと共に製造する選択肢を示す。MIBSショットキーバリアダイオードの製造を可能にするために、1つの特定の追加プロセスが既存の太陽電池製造ツール(ベース及びエミッタコンタクトホールをオープンするのにも使用されるツール7)において遂行されて、n+シリコン層のパルスピコ秒(又はパルスフェムト秒又はパルスナノ秒)レーザ切除を遂行し、パターン化M1とのMIBSショットキーコンタクト形成のための露出した弱くドープされたn型シリコン領域を形成する。この単一の追加プロセスステップ(専用の製造ツールを追加せずに実行できる)は、パターン化M1形成プロセス中にショットキーコンタクト(アルミニウム対n型シリコン)のその後の製造を許す。MIBSショットキーバリアダイオードをイネーブルするこのプロセスフローに示すように、この実施形態における太陽電池を伴うMIBSの実施は、1つの付加的なプロセスステップしか要求しない(これは、既存のコンタクト切除ツール、即ちツール7において、n+シリコン切除を遂行して、露出した弱くドープされたn型シリコン領域を形成するように実行できる)。上述したプロセスフローは、MIBS装置(この場合には、ショットキーバリアダイオード)を、付加的な材料又は材料層を追加することなく、1つのプロセスステップ(ベース及びエミッタコンタクト開口を形成するのにも使用される共有太陽電池製造ツール7において遂行される)を追加するだけで、且つ僅かな増分的MIBS関係製造コストで、高効率の後部コンタクト/後部接合バックプレーンラミネート型太陽電池とモノリシックに且つ容易に一体化できることを示している。
図30のプロセスフローは、エピタキシャルシリコンリフトオフ基板形成を使用して作られる太陽電池及びMIBSについて図示して説明するが、同様のプロセスフローを使用して、エピタキシャルシリコンリフトオフ基板形成なしに、出発結晶シリコンウェハ上に太陽電池及び関連MIBS装置を形成することができる。これは、出発FZ又はCZ或いは鋳造ワイヤソー結晶シリコンウェハを使用することにより行われる(従って、ツール1及び2を排除する)。この場合には、リフトオフ剥離がなく、ツール11に示されたプロセスステップが溝隔離領域を形成する。
図30に示す他のプロセスステップは、全て、エピタキシャルシリコンリフトオフ処理について示したものと同じである。
【0113】
図31は、MIBSアルミニウム/n型シリコンショットキーバリアダイオードを伴うエピタキシャル太陽電池(その場でドープされたエピタキシャルp++/p+エミッタをもつ太陽電池)のための別の代表的な製造プロセスフローを示す。このプロセスフローは、その場でのp++/p+エミッタ(n型ベース領域の形成後にエピタキシャルシリコンプロセスの終わりに堆積される)と共にエピタキシャル堆積を使用するプロセスフローを使用して、高効率の後部コンタクト/後部接合太陽電池を、それに関連したMIBSショットキーバリアダイオードと共に製造する選択肢を示す。このその場でのエミッタプロセスは、APCVD BSGエミッタドーピングの必要性を排除する(エピタキシャルシリコンプロセス中にエミッタ接合が既にその場で形成されるので)。ショットキーバリアダイオードの製造は、酸化物レーザ切除を使用してベース及びエミッタコンタクト開口をオープンし、且つパルスナノ秒レーザアニーリングを使用するコンタクト後のアニーリングを行うのにも使用される同じプロセスツールであるツール6を使用して、その場で形成されたp++/p+エミッタシリコンのレーザ切除によりn型シリコン開口を使用して遂行される。これは、MIBS基板領域上のn型シリコンショットキーコンタクトにおいてM1(アルミニウム)の形成を可能にする。太陽電池及びMIBSの共通基板は、最初、(エピタキシャルシリコン層厚みの大きな部分に対して)ベース領域のためにn型シリコンドーピングでシリコンをエピタキシャル堆積し、次いで、p+ドープのエピタキシャルエミッタの薄い層、それに続いて、p++ドープのエミッタコンタクト層の薄い層を堆積することで形成される。エピタキシャルシード及びリフトオフ剥離層の両方として働く犠牲的多孔性シリコン(ツール1)の形成後に再使用可能な結晶シリコンテンプレート上にその場でドープされる(ベース及びエミッタ)エピタキシャル層が形成される。その場でドープされるエピタキシャル層(ツール2により形成される)は、後部コンタクト/後部接合太陽電池のベースに対して望ましいn型ベースドーピング(MIBSショットキーバリアダイオード基板に対しても使用される)と、太陽電池エミッタ領域のためのp++/p+ドーピングとを有する。後部コンタクト/後部接合電池処理(パターン化M1層を通しての処理)のほとんどは、その後、エピタキシャル層がテンプレートにより支持されている間に遂行される。これらのプロセスステップは、APCVD(大気圧化学蒸着)、パルスレーザ切除及びアニール、並びにアルミニウムペーストのスクリーン印刷及び硬化の組み合わせを使用して(
図31のツール8まで)、M1金属被覆層を通して後部コンタクト/後部接合太陽電池処理ステップを完了させる。これらのプロセスは、全て、太陽電池が再使用可能なシリコンテンプレートに支持されている間に遂行される。MIBSショットキーバリアダイオードの製造を可能にするために、1つの特定の追加プロセスが既存の太陽電池製造ツール(ベース及びエミッタコンタクトホールをオープンするのにも使用されるツール6)において遂行されて、p++/p+シリコン層のパルスピコ秒(又はパルスフェムト秒又はパルスナノ秒)レーザ切除を遂行し、パターン化M1とのMIBSショットキーコンタクト形成のための露出した弱くドープされたn型シリコン領域を形成する。この単一の追加プロセスステップ(専用の製造ツールを追加せずに実行できる)は、M1プロセス中にショットキーコンタクト(アルミニウム対n型シリコン)のその後の製造を許す。次いで、テンプレート上の太陽電池の裏面にバックプレーンが永久的に取り付けられ且つラミネートされる。その後(ツール10において)、太陽電池(及びその関連MIBS)は、再使用可能なテンプレートからリフトオフされ且つ取り外され(剥離境界を画成するためのレーザ罫書き、機械的リフトオフ剥離、及びリフトされた太陽電池のレーザトリミングにより)、そしてMIBS領域を区画し且つ電気的に隔離するための溝隔離領域は、取り外されたバックプレーンラミネート型太陽電池の太陽面から罫書きにより形成され、ある場合には、シリコンの剥離前罫書き、及び/又は太陽電池及びMIBS周囲境界の剥離後トリミングを遂行するのにも使用される同じパルスレーザソース又はツールを使用して形成される。次いで、残りの最終的な太陽電池(及びMIBS)処理ステップが完了され(ツール11から15)、これは、太陽面テクスチャー化及びテクスチャー化後の湿式清掃(レーザで罫書きされた隔離溝も清掃する)、PECVD太陽面不動態化及びARC形成(MIBS前面及び側壁/縁も不動態化する)、及びバックプレーンにおける最終的な高導電率M2金属被覆及び導電性ビアプラグ(スクリーン印刷、PVD及び/又はメッキの1つ又は適当な組み合わせを使用して)を含む。MIBSショットキーバリアダイオードをイネーブルするこのプロセスフローに示すように、この実施形態の太陽電池を伴うMIBS実施は、1つの付加的なプロセスステップしか要求しない(既存のコンタクト切除ツール、即ちツール6において、p++/p+シリコン切除を遂行して、露出した弱くドープされたn型シリコン領域を形成するのに実行できる)。溝隔離プロセスは、実際には、剥離前及び剥離後に太陽電池を罫書き及び/又はトリミングするのに使用される同じツール又はレーザソースを使用して遂行される。それ故、この特定の代表的製造プロセスフローを使用して太陽電池と共に本発明のMIBSショットキーバリアダイオード実施形態を具現化するためのコスト増加は本質的に僅かである。このプロセスフローは、代表例として示されており、製造プロセスの複雑さ又はコストを追加することなく太陽電池及び関連MIBS装置の組み合わせを製造するためのそのようなプロセスフローの多数の他の変形が考えられる。この場合も、n型エピタキシャルシリコン層は、太陽電池及びMIBS装置の両方に対してモノリシック基板として働く。このn型基板層は、太陽電池の吸収材及びベース領域として働くと共に、MIBSショットキーバリアダイオードのn型基板領域(M1アルミニウム対n型シリコンショットキーコンタクトを含む)として働く。n+の強くドープされた領域を形成するためのAPCVD PSGは、太陽電池ベース領域オーミックコンタクトと、MIBSショットキーバリアダイオードのn型基板領域へのMIBSオーミックコンタクトとの両方に使用される。又、太陽電池M1−M2金属被覆は、MIBSショットキーバリアダイオードへの接触をなし、そして一体型陰管理バイパススイッチとして太陽電池とのモノリシック相互接続を完成するのにも使用される。上述したプロセスフローは、MIBS装置(この場合には、ショットキーバリアダイオード)を、付加的な材料又は材料層を追加することなく、1つのプロセスステップ(ベース及びエミッタコンタクト開口を形成するのにも使用される共有太陽電池製造ツール6において遂行される)を追加するだけで、且つ僅かな又は無視できる増分的MIBS関係製造コストで、高効率の後部コンタクト/後部接合バックプレーンラミネート型太陽電池とモノリシックに且つ容易に一体化できることを示している。本発明の実施形態は、太陽電池に既に使用されているものと同じ材料層及びプロセスをMIBS実施に使用する。
【0114】
上述した代表的なプロセスフローは、主太陽電池プロセスフローへの無視できる程度の又は僅かなコスト追加でモノリシック製造プロセスを使用して太陽電池と共にショットキーバリアダイオード又はpn接合ダイオードのいずれかのMIBS装置を実施するための本発明の幾つかの実施形態を示す。
【0115】
周囲MIBSダイオードは、MIBSシリコンリム(
図32に見られる)のn型シリコン領域に分散されたn型領域(
図16に見られる)又はセグメント化p+ドープのアイランドの間にサンドイッチされた連続的閉ループp+ドープの接合を有する。セグメント化p+ドープのアイランドは、M2をモノリシック集積の太陽電池及びMIBS基板の外縁から若干引っ込めることを許す。
図32には、1つのセグメント化アイランド設計が示されているが、他のセグメント化設計も考えられる。
【0116】
図32は、複数のセグメント化pn接合領域又はアイランドをMIBS n型シリコン基板領域(M1金属被覆の前に示す)内にもつMIBS後部コンタクト/後部接合太陽電池実施形態の平面図である。太陽電池アイランド220は、溝隔離領域226により取り巻かれ、この領域は、nドープ領域222及びpn接合アイランド領域224より成るMIBSリム領域から太陽電池220を区画し且つ隔離し、それらは、全て、共通の連続的バックプレーンを共有し、そして共通の、最初は連続的で、その後に区画される太陽電池半導体基板から形成される。この構造では、太陽電池アイランド220は、全周リムpn接合ダイオードから全周閉ループ溝分離により区画され隔離される。MIBS pn接合ダイオードについて
図32に示した同じ設計を、アイランド領域226がM1アルミニウム対n型シリコンのショットキーコンタクト領域であるショットキーバリアダイオードにも適用することができる。
【0117】
図33Aは、
図32に示すもののように、MIBS n型シリコン基板領域(代表的なM1パターンと共にM1金属被覆の後に示された)内に複数のセグメント化pn接合領域又はアイランドを使用する代表的なMIBSリムダイオードのための第1レベル金属被覆パターン(M1)実施形態の平面図である。
図33Bは、説明上与えられた
図33Aの拡大図である。MIBSリムダイオード及び太陽電池の寸法は、正しい縮尺で示されていない。この特定例は、全周閉ループ溝隔離を使用して全周リムpn接合ダイオードから区画及び隔離された主太陽電池アイランドを示す。この設計は、メッシュタイプM1パターンでMIBS装置のn型シリコン基板領域へのオーミックコンタクトを形成するのを許す(従って、太陽電池へのMIBS装置のM2−M1相互接続に対して別の代替的M2設計を許す)。又、MIBS pn接合ダイオードについて上述した同じ設計をショットキーバリアダイオードに適用することもできる(リムアイランドは、M1アルミニウム対n型シリコンショットキーコンタクト領域である)。
【0118】
図33A及び33Bは、バスバーレス櫛型太陽電池ベース及びエミッタ金属(M1)、例えば、アルミニウム、フィンガー235と、MIBSダイオードp+及びn型基板オーミックコンタクトを形成するアルミニウム金属被覆コンタクトとを示す。溝隔離領域244は、太陽電池をMIBSバイパスダイオード領域から区画し且つ隔離する。ベース金属被覆フィンガー236として示された太陽電池のnドープ領域に、及びnドープ領域金属被覆コンタクト234として示されたMIBSバイパスダイオード230のnドープ領域にも、アルミニウムコンタクト金属が配置される(n+コンタクト拡散領域を通してオーミックコンタクトが作られる)。エミッタ金属被覆フィンガー238として示された太陽電池のp+ドープ領域に、及びp+ドープ領域金属被覆コンタクト242として示されたMIBSバイパスダイオード232のp+ドープ領域にも、アルミニウムコンタクト金属が配置される(p+コンタクト拡散領域を通してオーミックコンタクトが作られる)。アルミニウム又はアルミニウム−シリコンペースト層のスクリーン印刷により、又はアルミニウム又はアルミニウム−シリコン合金の物理的蒸着(PVD)に続くパターン化プロセスにより、パターン化M1アルミニウム金属被覆層が形成される。アルミニウム層の厚みは、PVDにより形成されるM1アルミニウムについては1ミクロンの小部分から数ミクロンまでの範囲であり、そしてアルミニウムペーストのスクリーン印刷により形成されたアルミニウムについては数ミクロンから数十ミクロン(例えば、約20ミクロン)の範囲である。
【0119】
Al/n−SiショットキーバリアダイオードMIBSでは、ショットキーコンタクトのためのn型シリコン上のアルミニウムコンタクトは、純粋なアルミニウムで作られたペーストであるか、又はシリコンへのアルミニウムスパイクの可能性を軽減又は排除するためにシリコンをある程度添加したアルミニウム合金で作られたペーストである(太陽電池のM1単一印刷又は二重印刷について同じペーストが使用される)。
【0120】
任意であるが、MIBS pn接合ダイオードにおける太陽の光発生作用は、不動態化を低下させそしてMIBSリムダイオードにおける前面再結合速度(FSRV)を実質的に高めるための太陽電池の太陽面におけるMIBSダイオードリムの線端(end-of-the-line)レーザ照射を含む多数の技術の1つにより抑制され又は軽減される。或いは又、MIBSダイオードリム面には、適当な安価な黒い光阻止(light blocker)インクが塗られ、そのような光阻止インクは、インクジェット又はスクリーン印刷で塗布される。或いは又、pn接合コンタクトのM1金属コンタクトエリアカバレージを最大にし、従って、(太陽電池ではなく)MIBS装置における金属コンタクト再結合ロスを増加するM1パターン設計が使用されてもよい。
【0121】
上述した金属被覆構造体は、2レベルの金属被覆スキームでM1及びM2の両層の組み合わせを使用する太陽電池及びMIBS(例えば、pn接合ダイオード又はショットキーバリアダイオード)の金属被覆及び相互接続を有する。別の金属被覆構造体では、MIBSの完全な金属被覆がM1レベルで生じ、そしてM2は、太陽電池の最終的高導電率金属被覆のみに使用される。この解決策は、MIBSのpn接合又はショットキーダイオードが、ミニ電池又はタイル状ミニ電池の電池アレイと一体化されて、
図15に示すように、マスター電池(直列接続のミニ電池又は溝隔離タイルで作られたマスター電池)を形成するときに、特に魅力的である。M1レベルにおけるMIBSの完全な金属被覆は、タイル状電池をもたない太陽電池と共に使用されてもよい。
【0122】
関連太陽電池へのM1のみのMIBS金属被覆及びMIBSダイオード(pn接合ダイオード又はショットキーバリアダイオード)の相互接続は、次のことを考慮する。(i)M2を、太陽電池の櫛型M1フィンガーに到達する導電性M2−M1ビアプラグを通しての太陽電池金属被覆及び相互接続専用とする;(ii)MIBSダイオード金属被覆エリアに到達するM2−M1ビアプラグの排除;(iii)M2を、全MIBS一体化太陽電池周縁に対して引っ込め且つオフセットさせて、銅メッキを使用するときの片面M2銅メッキツールのような幾つかのM2金属被覆プロセスに対して魅力的なものにする。
【0123】
図34Aは、
図16に示されたもののように、周囲MIBSリムpn接合ダイオードを伴う後部コンタクト/後部接合太陽電池のための第1レベルのみの金属被覆及びMIBS/太陽電池相互接続パターン(M1)の平面図である。
図34Aの構造において、第1レベル金属(M1金属被覆パターン)は、M1のみを使用する太陽電池及び関連MIBS pn接合ダイオード装置を完全に相互接続するのに使用され、従って、最終的な太陽電池金属被覆のみに対して付加的な金属被覆層(例えば、バックプレーン上に形成されるM2金属被覆層)を使用し、この場合、導電性M2−M1ビアプラグは、太陽電池の櫛型エミッタ及びベースM1フィンガーのみに到達しそして接続される。
【0124】
図34Bは、説明上与えられた
図34Aの拡大図である。
図34A及び34Bの構造は、櫛型太陽電池ベース及びエミッタ金属(M1)、例えば、アルミニウム又はアルミニウム−シリコン合金、櫛型フィンガー250と、MIBSダイオードp+及びn型基板オーミックコンタクトを形成するアルミニウム金属被覆コンタクトとを含む。溝隔離領域260は、太陽電池をMIBSバイパスダイオード領域から区画し且つ隔離する。ベース金属被覆フィンガー256として示された太陽電池のnドープ領域に、及びnドープ領域金属被覆コンタクト264として示されたMIBSバイパスダイオード252のnドープ領域にも、アルミニウム又はアルミニウム−シリコン合金コンタクト金属が配置される(n+コンタクト拡散領域を通してコンタクトが作られる)。又、エミッタ金属被覆フィンガー258として示された太陽電池のp+ドープ領域に、及びp+ドープ領域金属被覆コンタクト262として示されたMIBSバイパスダイオード254のp+ドープ領域にも、アルミニウムコンタクト金属が配置される(p+コンタクト拡散領域を通してコンタクトが作られる)。
【0125】
同様に、
図34A及びBは、n型シリコンショットキーバリアダイオード上にアルミニウムを使用する全周リムダイオードに対する第1レベルのみの金属被覆及びMIBS/太陽電池相互接続パターン(M1)を示すのに使用される。上述したように、この場合に、第1レベル金属(M1金属被覆パターン)は、M1のみを使用して太陽電池及び関連MIBSショットキーバリアダイオード装置を完全に相互接続するのに使用され、従って、付加的な金属被覆層(例えば、バックプレーン上のM2金属被覆層)は、最終的な太陽電池金属被覆のみに使用され、この場合に、導電性M2−M1ビアプラグは、太陽電池の櫛型エミッタ及びベースM1フィンガーのみに到達しそしてそれに接続される。
【0126】
図34A及びBを参照して上述したアルミニウム・オン・n型シリコンのショットキーバリアダイオード実施形態を使用する全周リムダイオードのための第1レベルのみの金属被覆及びMIBS/太陽電池相互接続パターン(M1)では、電池は、バスバーレス櫛型太陽電池ベース及びエミッタ金属(アルミニウム)オーミックフィンガー250と、MIBSダイオードショットキー及びオーミックコンタクトを形成するアルミニウム金属被覆コンタクトとを備えている。ベース金属被覆オーミックフィンガー256として示された太陽電池のnドープ領域に、及びnドープ領域金属被覆コンタクト264として示されたMIBSショットキーバイパスダイオード252のオーミックコンタクトnドープ領域にも、アルミニウムコンタクト金属が配置される(n+コンタクト拡散領域はnドープシリコンに接触する)。又、エミッタ金属被覆オーミックフィンガー258として示された太陽電池のp+ドープ領域にアルミニウムコンタクト金属が配置される(p+コンタクト拡散領域を通して)。MIBSバイパスダイオード254の弱くドープされたn型領域に、例えば、n型表面のみに、ショットキーコンタクト金属262が配置される。
【0127】
MIBS実施形態は、多孔性シリコン犠牲的及びエピタキシャルシリコンリフトオフ処理により形成された薄い(200μm以下の厚み及び100μm以下の薄い厚み)結晶シリコン吸収材層並びにそれに関連する連続的バックプレーンを使用する後部コンタクト/後部接合結晶シリコン太陽電池に関連して以上に述べたが、ここに開示する要旨に基づくMIBS実施形態は、次のものを含む(それに限定されないが)他の太陽電池及びPVモジュール実施形態にも適用できることを理解されたい。
−陽子又は水素のイオンインプランテーション及び剥離、金属応力誘起の薄いシリコン剥離、或いはスラリー又はダイアモンドワイヤソーで作られる結晶シリコンウェハの厚みのようなカーフレスの薄いシリコン剥離技術によって製造される結晶シリコンで作られた太陽電池基板及びそれにより得られる太陽電池。
−結晶砒化ガリウム、窒化ガリウム、ゲルマニウム、炭化シリコン、他の化合物半導体、等の他の結晶半導体材料を使用して作られた太陽電池。
−非IBC後部コンタクト太陽電池(MWT太陽電池を含むがこれに限定されない)。
−前部コンタクト太陽電池及びそのような全部コンタクト電池を含むPVモジュール。
−太陽電池ウェハがバックプレーンに取り付けられるようにしてワイヤソー及び他のウェハ技術を使用して作られた結晶半導体ウェハ(例えば、CZ又はFZ単結晶シリコンウェハ又は鋳造多結晶シリコンウェハ)から形成された後部コンタクト/後部接合並びに前部コンタクト太陽電池を含むウェハベースの太陽電池。
【0128】
後部コンタクト/後部接合の電池は、幾つかの用途において、MIBS実施形態を最終的モジュールアッセンブリに悪影響を及ぼすことなく具現化できるので好都合である。(例えば、バックプレーンに支持された薄い結晶半導体のような後部コンタクト/後部接合(IBC)太陽電池を使用する)電池の裏面にエミッタ及びベースの両相互接続リードが利用できることは、種々のMIBS実施形態に対して好都合である。
【0129】
更に、ここに開示する太陽電池実施形態は、堅牢なガラスで覆われたモジュール、又はガラスカバーをもたない柔軟な軽量光起電力モジュールラミネートのような種々の材料において電池モジュールとしてパッケージされる。
【0130】
実施形態の以上の説明は、当業者が請求の範囲の要旨を利用できるようにするために述べられたものである。当業者であれば、それらの実施形態に対する種々の変更が容易に明らかであろうし、又、革新的才能を使用しなくても、ここに定義する一般的な原理を他の実施形態に適用することができるであろう。従って、請求の範囲に述べた要旨は、ここに示した実施形態に限定されるものではなく、ここに開示した原理及び新規な特徴に一致する最も広い範囲が与えられるものとする。