【文献】
NICOLAS GUIMOND,RHODIUM(III)-CATALYZED ISOQUINOLONE SYNTHESIS: THE N-O BOND AS A HANDLE 以下備考,JOURNAL OF THE AMERICAN CHEMICAL SOCIETY,米国,AMERICAN CHEMICAL SOCIETY,2010年 5月26日,V132 N20,P6908-6909,FOR C-N BOND FORMATION AND CATALYST TURNOVER
【文献】
YEH VINCE S C,PRACTICAL CU-CATALYZED AMINATION OF FUNCTIONALIZED HETEROARYL HALIDES,TETRAHEDRON LETTERS,NL,ELSEVIER,2006年 8月21日,V47 N34,P6011-6016
【文献】
BIAO JIANG,SYNTHESIS AND CYTOTOXICITY EVALUATION OF NOVEL INDOLYLPYRIMIDINES AND INDOLYLPYRAZINES 以下備考,BIOORGANIC & MEDICINAL CHEMISTRY,英国,PERGAMON,2001年 1月 1日,V9,P1149-1154,AS POTENTIAL ANTITUMOR AGENTS
【文献】
MASAYUKI MURASE,A NEW CONCISE SYNTHESIS OF ARCYRIACYANIN A AND ITS UNIQUE INHIBITORY ACTIVITY 以下備考,CHEMICAL & PHARMACEUTICAL BULLETIN,2000年 1月 1日,V48 N1,P81-84,AGAINST A PANEL OF HUMAN CANCER CELL LINE
【文献】
BOGER DALE L,REGIOCONTROLLED NUCLEOPHILIC ADDITION TO SELECTIVELY ACTIVATED P-QUINONE DIIMINES: 以下備考,JOURNAL OF ORGANIC CHEMISTRY,米国,AMERICAN CHEMICAL SOCIETY,1990年 1月 1日,V55 N4,P1379-1390,ALTERNATIVE PREPARATION OF A KEY INTERMEDIATE EMPLOYED IN THE PREPARATION 以下省略
【文献】
MINORU ISHIKURA,AN EFFICIENT SYNTHESIS OF 3-HETEROARYLPYRIDINES VIA DIETHYL-(3-PYRIDYL)-BORANE,SYNTHESIS [ONLINE],1984年 1月 1日,P936-938,URL,http://www.thieme-connect.de/ejournals/pdf/synthesis/doi/10.1055/s-1984-31026.pdf
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記障害が、リウマチ性関節炎、乾癬、慢性移植片−対−宿主病、急性移植片−対−宿主病、クローン病、炎症性腸疾患、多発性硬化症、乾癬、全身性紅斑性狼瘡、脂肪便症、特発性血小板減少性紫斑病、重症筋無力症、シェーグレン症候群、強皮症、潰瘍性結腸炎、喘息、または表皮過形成である請求項21に記載の医薬組成物。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明は、テトラヒドロキノリンおよび関連化合物、医薬組成物、IL−17のRORγ活性を阻害し、および/または対象においてIL−17の量を低下させる方法、およびテトラヒドロキノリンおよび関連化合物の治療的使用を提供する。本発明の実施は、特に断りのない限り、有機化学、薬理学、(組換え技術を含めた)分子生物学、細胞生物学、生化学、および免疫学の慣用的技術を使用する。そのような技術は、その各々が、参照により本明細書に組み込まれる、「Comprehensive Organic Synthesis」(B.M.Trost & I.Fleming編,1991−1992);「Handbook of experimental immunology」(D.M.Weir & C.C.Blackwell編);「Current protocols in molecular biology」(F.M.Ausubel et al.編,1987,および周期的な更新物);および「Current protocols in immunology」(J.E.Coligan et al.編,1991)におけるように、文献で説明されている。
【0017】
本発明の種々の態様は、数段落において以下に記載されている;しかしながら、1つの特定の段落に記載された本発明の態様はいずれかの特定の段落に限定されるものではない。さらに、変数に定義が伴っていない場合、変数の従前の定義が支配する。
【0018】
定義
本明細書中で用いる用語はそれらの通常の意味を有し、およびそのような用語の意味はその各々において独立している。それにも拘わらず、かつそうでないことが述べられている場合を除いて、以下の定義が明細書および特許請求の範囲を通じて適用される。化学的名称、通常の名称、および化学的構造は相互交換可能に用いて、同一の構造を記載することができる。もし化学的化合物が化学的構造または化学的名称の双方の使用に言及しており、かつ構造および名称の間に曖昧性が存在すれば、構造が支配する。これらの定義は、用語がそれ自体で、または他の用語と組み合わせて用いられているか否かに拘わらず、特に断りのない限り適用される。よって、「アルキル」の定義は「アルキル」ならびに「ヒドロキシアルキル」、「フルオロアルキル」、「−O−アルキル」等の「アルキル」部分に適用される。
【0019】
用語「アルキル」は当分野で認識されており、かつ直鎖アルキル基、分岐鎖アルキル基、シクロアルキル(脂環式)基、アルキル置換シクロアルキル基、およびシクロアルキル置換アルキル基を含めた飽和脂肪族基を含む。ある実施形態において、直鎖または分岐鎖アルキルはその骨格中に約30以下の炭素原子(例えば、直鎖についてC
1−C
30、分岐鎖についてC
3−C
30)、あるいは約20以下の炭素原子を有する。同様に、シクロアルキルはそれらの環構造中に約3〜約10の炭素原子を有し、あるいは環構造中に約5、6または7の炭素を有する。例示的なアルキル基はメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、シクロプロピル、およびシクロブチルを含む。
【0020】
用語「アルキレン」とは、アルキル基の二価基をいう。例示的なアルキレン基は、−CH
2CH
2−、
【0021】
【化3】
[この文献は図面を表示できません]
を含む。用語「シクロアルキレン」とは、シクロアルキル基の二価基をいう。シクロアルキレン基の例は
【0022】
【化4】
[この文献は図面を表示できません]
を含む。
【0023】
用語「ハロアルキル」とは、少なくとも1つのハロゲンで置換されたアルキル基をいう。例示的なハロアルキル基は−CH
2F、−CHF
2、−CF
3、−CH
2CF
3、−CF
2CF
3等を含む。
【0024】
用語「ヒドロキシアルキル」とは、少なくとも1つのヒドロキシル基で置換されたアルキル基をいう。例示的なヒドロキシルアルキル基は−CH
2OH、−CH
2CH
2OH、−C(H)(OH)C(OH)H
2等を含む。
【0025】
用語「アラルキル」とは、アリール基で置換されたアルキル基をいう。例示的なアラルキル基は
【0026】
【化5】
[この文献は図面を表示できません]
を含む。
【0027】
用語「アラルキレン」とは、アラルキル基の二価基をいう。例示的なアラルキレン基は
【0028】
【化6】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0029】
用語「ヘテロアラルキル」とは、ヘテロアリール基で置換されたアルキル基をいう。
【0030】
用語「アルケニル」および「アルキニル」は当分野で承認されており、かつ前記したアルキルに対して長さおよび可能な置換が類似の不飽和脂肪族基をいうが、それは、各々、少なくとも1つの二重または三重結合を含有する。
【0031】
用語「アリール」は当分野で承認されており、かつ炭素環芳香族基をいう。代表的なアリール基はフェニル、ナフチル、アントラセニル等を含む。特に断りのない限り、芳香族環は1以上の環位置において、例えば、ハロゲン、アジド、アルキル、アラルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヒドロキシル、アルコキシル、アミノ、ニトロ、スルフヒドリル、イミノ、アミノ、カルボン酸、−O−C(O)アルキル、−CO
2アルキル、カルボニル、カルボキシル、アルキルチオ、スルホニル、スルホンアミド(sulfonamido)、スルホンアミド(sulfonamide)、ケトン、アルデヒド、エステル、複素環、アリール、またはヘテロアリール部位、−CF
3、−CN等で置換されていてもよい。用語「アリール」は2以上の炭素環を有する多環芳香族環系も含み、そこでは、2以上の炭素が2つの隣接する環で共通しており(環は「縮合した環」であり)、ここで、縮合した環の全ては、例えば、ナフチル基においては芳香族環である。
【0032】
本明細書において用いられる用語「アリーレン」とは、炭素環芳香族基の二価基をいう。アリーレンはアリールについては記載されているように、あるいはそうでなければ示されているように置換されていてもよい。例示的なアリーレン基は
【0033】
【化7】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0034】
用語「ヘテロアリール」は当分野で承認されており、かつ少なくとも1つの環ヘテロ原子を含む芳香族基をいう。ある場合には、ヘテロアリール基は1、2、3または4の環ヘテロ原子を含有する。ヘテロアリール基の代表的な例はピロリル、フラニル、チオフェニル、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、トリアゾリル、ピラゾリル、ピリジニル、ピラジニル、ピリダジニルおよびピリミジニルを含む。そうでないことが特定されているのでなければ、ヘテロアリール環は、1以上の環位置において、例えば、ハロゲン、アジド、アルキル、アラルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヒドロキシル、アルコキシル、アミノ、ニトロ、スルフヒドリル、イミノ、アミド、カルボン酸、−C(O)アルキル、−CO
2アルキル、カルボニル、カルボキシル、アルキルチオ、スルホニル、スルホンアミド(sulfonamido)、スルホンアミド(sulfonamide)、ケトン、アルデヒド、エステル、ヘテロシクリル、アリールまたはヘテロアリール部位、−CF
3、−CN等で置換されていてもよい。用語「ヘテロアリール」は、2以上の環を有する多環芳香族環系も含み、そこでは、2以上の炭素が2つの隣接する環に共通しており(環は「縮合した環」である)、ここで、縮合した環の全ては、例えば、ナフチリジニル基においてはヘテロ芳香族である。
【0035】
用語オルト、メタおよびパラは当分野で承認されており、かつ、各々、1,2−、1,3−および1,4−二置換ベンゼンをいう。例えば、名称1,2−ジメチルベンゼンおよびオルト−ジメチルベンゼンは同義語である。
【0036】
本明細書中で用いられる用語「ヘテロアリーレン」とは、少なくとも1つの環ヘテロ原子、例えば、窒素、酸素、および硫黄のような1〜4のヘテロ原子を含む芳香族基の二価基をいう。ヘテロアリーレンはヘテロアリールについて記載されたように、またはそうでなければ示されているように、置換されていてもよい。例示的なヘテロアリーレン基は
【0037】
【化8】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0038】
本明細書中で用いるように、用語「複素環」および「ヘテロシクリル」は、例えば、一以上のヘテロ原子を含有する芳香族または非芳香族環(例えば、単環または二環)を表す。ヘテロ原子は同一または相互に異なり得る。ヘテロ原子の例は、限定されるものではないが、窒素、酸素および硫黄を含む。芳香族および非芳香族複素環は当分野でよく知られている。芳香族複素環のいくつかの非限定的例は、限定されるものではないが、ピリジン、ピリミジン、インドール、プリン、キノリンおよびイソキノリンを含む。非芳香族複素環化合物の非限定的例は、限定されるものではないが、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン、ピロリジンおよびピラゾリジンを含む。酸素含有複素環の例は、限定されるものではないが、フラン、オキシラン、2H−ピラン、4H−ピラン、2H−クロメン、ベンゾフランおよび2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシンを含む。硫黄−含有複素環の例は、限定されるものではないが、チオフェン、ベンゾチオフェンおよびパラチアジンを含む。窒素含有環の例は、限定されるものではないが、ピロール、ピロリジン、ピラゾール、ピラゾリジン、イミダゾール、イミダゾリン、イミダゾリジン、ピリジン、ピペリジン、ピラジン、ピペラジン、ピリミジン、インドール、プリン、ベンズイミダゾール、キノリン、イソキノリン、トリアゾール、およびトリアジンを含む。2つの異なるヘテロ原子を含有する複素環の例は、限定されるものではないが、フェノチアジン、モルホリン、パラチアジン、オキサジン、オキサゾール、チアジンおよびチアゾールを含む。複素環は、さらに、1以上の環位置において、例えば、ハロゲン、アジド、アルキル、アラルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヒドロキシル、アルコキシル、アミノ、ニトロ、スルフヒドリル、イミノ、アミド、カルボン酸、−C(O)アルキル、−CO
2アルキル、カルボニル、カルボキシル、アルキルチオ、スルホニル、スルホンアミド(sulfonamido)、スルホンアミド(sulfonamide)、ケトン、アルデヒド、エステル、ヘテロシクリル、アリールまたはヘテロアリール部位、−CF
3、−CN等で置換されていてもよい。ある実施形態において、ヘテロシクリル基は、そうでないことが特定されているのでない限り、置換されている、または置換されていない3〜7員の環である。
【0039】
用語「ヘテロシクロアルキル」とは、例えば、3〜7の環原子を有する飽和ヘテロシクリル基をいう。
【0040】
用語「ヘテロシクロアルキレン」とは、ヘテロシクロアルキル基の二価基をいう。例示的なヘテロシクロアルキレン基は
【0041】
【化9】
[この文献は図面を表示できません]
を含む。
【0042】
用語「アミン」および「アミノ」は当分野で承認されており、かつ置換されていないおよび置換されたアミンの双方、例えば、一般式:
【0043】
【化10】
[この文献は図面を表示できません]
[式中、R
50、R
51、R
52およびR
53は、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、−(CH
2)
m−R
61を表すか、またはR
50およびR
51は、それらが結合しているN−原子と一緒になって環構造に4〜8の原子を有する複素環を完成し;R
61はアリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、複素環または多環を表し;およびmは0または1〜8の範囲の整数である。]
によって表すことができる部位をいう。ある実施形態において、R
50またはR
51のうちの1つのみがカルボニルであってよく、例えば、R
50、R
51および窒素は一緒になってイミドを形成しない。他の実施形態において、R
50およびR
51(および任意にR
52)は、各々、独立して、水素、アルキル、アルケニル、または−(CH
2)
m−R
61を表す。
【0044】
用語「アルコキシル」または「アルコキシ」は、当分野で承認されており、かつ先に定義されたように、それに結合した酸素基を有するアルキル基をいう。代表的なアルコキシル基は、メトキシ、エトキシ、プロピルオキシ、tert−ブトキシ等を含む。「エーテル」は酸素によって共有結合により連結された2つの炭化水素である。従って、アルキルをエーテルとするそのアルキルの置換基は、−O−アルキル、−O−アルケニル、−O−アルキニル、およびmおよびR
61が前記された−O−(CH
2)
m−R
61のうちの1つによって表すことができるような、アルコキシルであるか、またはアルコキシルに似ている。
【0046】
【化11】
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は、結合点を示す。
【0047】
用語「置換された」は、指名された基の原子上の1以上の水素が示された基からの選択で置き換えられたことを意味し、但し、現存の状況下における原子の通常の原子価は排除されず、かつ置換の結果安定な化合物がもたらされるものとする。置換基および/または変数の組合せは、もしそのような組合せが安定な化合物をもたらす場合にのみ許容される。用語「安定な化合物」または「安定な構造」とは、反応混合物からの有用な純度の程度までの単離、および有効な治療剤への処方で残存化するのに十分頑強な化合物をいう。
【0048】
いずれかの置換基または変数が本発明のいずれかの構成要素または化合物において一回を超えて出現する場合、各々におけるその定義は、そうでないことが示されているのでなければ、他の出現毎のその定義から独立している。
【0049】
テトラヒドロキノリンまたはベンゾオキサジンコア上の置換基の位置は、化学命名法の規則に準じた位置ナンバリングに従って特徴付けることができる。テトラヒドロキノリンおよびベンゾオキサジンコアについての位置ナンバリングは以下に示される。
【0050】
【化12】
[この文献は図面を表示できません]
また、本明細書中における本文、スキーム、実施例および表中の満足されていない原子価を持ついずれの炭素ならびにヘテロ原子も、原子価を満足するのに十分な数の水素原子を有すると推定されることにも注意すべきである。
【0051】
本発明の1以上の化合物は、非溶媒和形態で、ならびに水、エタノール等のような医薬上許容される溶媒との溶媒和形態で存在してよく、本発明は溶媒和および非溶媒和形態の双方を含むことが意図される。「溶媒和物」は、本発明の化合物の1以上の溶媒分子との物理的会合を意味する。この物理的会合は、水素結合を含めた、種々の程度のイオンおよび共有結合を含む。ある場合において、溶媒和物は、例えば、1以上の溶媒分子が結晶性固体の結晶格子に取り込まれる場合、単離することができるであろう。「溶媒和物」は溶液−相および単離可能な溶媒和物の双方を含む。適当な溶媒和物の非限定的例はエタノレート、メタノレート等を含む。「水和物」は溶媒分子がH
2Oである溶媒和物である。
【0052】
本発明の組成物に含有されるある種の化合物は、特に、幾何学的形態または立体異性体形態で存在してもよい。さらに、本明細書中に記載されるある種の化合物は光学的に活性であってよい。本発明では、本発明の範囲内に入る、シス−およびトランス−異性体、R−およびS−エナンチオマー、ジアステレオマー、(D)−異性体、(L)−異性体、そのラセミ混合物、およびその他の混合物を含めた全てのそのような化合物が考えられる。本化合物は1以上の立体原性中心を含有してもよい。例えば、不斉炭素原子がアルキル基のような置換基に存在してよい。例えば、ラセミ混合物、単一のエナンチオマー、ジアステレオマー混合物および個々のジアステレオマーのような、全てのそのような異性体、ならびにその混合物は本発明に含まれることが意図される。さらなる不斉中心は、分子上の種々の置換基の性質に依存して存在してもよい。各そのような不斉中心は、独立して、2つの光学異性体を生じさせ、および可能な光学異性体、混合物中のジアステレオマー、および純粋なまたは部分的に精製された化合物の全ては本発明の範囲内に含まれることが意図される。
【0053】
ジアステレオマー混合物は、例えば、クロマトグラフィーおよび/または分別結晶化によるような、当業者に知られた方法によってそれらの物理化学的差に基づいてそれらの個々のジアステレオマーに分離することができる。エナンチオマーは、適当な光学的に活性な化合物(例えば、キラルアルコールまたはモシャー酸塩化物のようなキラル補助基)との反応によってエナンチオマー混合物をジアステレオマー混合物に変換し、ジアステレオマーを分離し、および個々のジアステレオマーを対応する純粋なエナンチオマーに変換する(例えば加水分解する)ことによって分離することができる。別法として、本発明の化合物の特別なエナンチオマーは、不斉合成によって調製することができる。なおさらに、分子が(アミノのような)塩基性官能基または(カルボン酸のような)酸性官能基を含有する場合、ジアステレオマー塩は、適当な光学的に活性な酸または塩基とで形成され、続いて、当分野で公知の分別結晶化またはクロマトグラフィー手段によってかく形成されたジアステレオマーを分割し、引き続いて、純粋なエナンチオマーを回収する。
【0054】
本発明の化合物の個々の立体異性体は、例えば、実質的に他の異性体を含んでいなくてよく、または、例えば、ラセミ体として、または全ての他の、他の選択された立体異性体と混合されていてよい。本発明の化合物におけるキラル中心(複数中心)は、IUPAC1974の推奨によって定義されるSまたはR立体配置を有することができる。さらに、本明細書中に記載された化合物がアトロプ異性体(例えば、置換されたビアリール類)として存在してもよい程度に、そのようなアトロプ異性体の全ての形態は本発明の一部と考えられる。
【0055】
本明細書中で用いるように、用語「対象」および「患者」は相互交換可能に用いられ、かつ本発明の方法によって治療されるべき生物をいう。そのような生物は、好ましくは、限定されるものではないが、哺乳動物(例えば、ネズミ、サル、ウマ、ウシ、ブタ、イヌ、ネコ等)を含み、最も好ましくはヒトを含む。
【0056】
用語「IC
50」は、当分野で承認されており、かつその目標の50%阻害に必要な化合物の濃度をいう。
【0057】
本明細書中で用いるように、用語「有効量」とは、有益なまたは所望の結果(例えば、治療的、緩和的、阻害的または予防的結果)をもたらすのに十分な化合物の量をいう。有効量は、1以上の投与、適用または投薬量にて投与することができ、および特定の処方または投与経路に限定されることを意図しない。本明細書中で用いるように、用語「治療する」は、何らかの効果、例えば、疾患、病気、障害等の改善をもたらす、減少、低下、変調、緩和または排除、またはその兆候の軽減を含む。
【0058】
本明細書中で用いるように、用語「医薬組成物」とは、活性剤を不活性なまたは活性な担体と組み合わせ、本組成物をインビボまたはエクスビボでの診断的または治療的使用に特に適したものとすることをいう。
【0059】
本明細書中で用いるように、用語「医薬上許容される担体」とは、リン酸緩衝化生理食塩水、水、(例えば、油/水または水/油エマルジョンのような)エマルジョン、および種々のタイプの湿潤剤のような標準的な医薬担体のいずれもいう。本組成物は安定化剤および保存剤を含むこともできる。担体、安定化剤および補助剤の例については、(例えば、Martin,Remington’s Pharmaceutical Sciences,15th Ed.,Mack Publ.Co.,Easton,PA[1975]参照)。
【0060】
本明細書中で用いるように、用語「医薬上許容される塩」とは対象への投与に際して、本発明の化合物またはその活性な代謝産物または残基を供することができる本発明の化合物のいずれの医薬上許容される塩(例えば、酸または塩基)もいう。当業者に知られているように、本発明の化合物「塩」は、無機または有機酸および塩基に由来するものであってよい。酸の例は、限定されるものではないが、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、過塩素酸、フマル酸、マレイン酸、リン酸、グリコール酸、乳酸、サリチル酸、コハク酸、トルエン−p−スルホン酸、酒石酸、酢酸、クエン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ギ酸、安息香酸、マロン酸、ナフタレン−2−スルホン酸、ベンゼンスルホン酸等を含む。それ自体、医薬上許容されるものではないが、シュウ酸のような他の酸を、本発明の化合物およびそれらの医薬上許容される酸付加塩を得るにおける中間体として有用な塩の調製で使用してもよい。
【0061】
塩基の例は、限定されるものではないが:アルカリ金属(例えば、ナトリウム)水酸化物)、アルカリ土類金属(例えば、マグネシウム)、水酸化物、アンモニア、およびWがC
1−4アルキルである式NW
4+の化合物等を含む。
【0062】
塩の例は、限定されるものではないが:酢酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、二硫酸塩、酪酸塩、クエン酸塩、ショウノウ酸塩、ショウノウ硫酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、二グルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、フマル酸塩、フルコヘプタン酸塩、グリセロリン酸塩、半硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、メタンスルホン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、シュウ酸塩、パモ酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、フェニルプロピオン酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、(トルエンスルホン酸塩としても知られた)トシル酸塩、ウンデカン酸塩等を含む。塩の他の例は、Na
+、NH
4+、およびNW
4+(ここで、WはC
1−4アルキル基である)等のような適当なカチオンを混ぜ合わせた本発明の化合物のアニオンを含む。塩のさらなる例は、限定されるものではないが:アスコルビン酸塩、ホウ酸塩、硝酸塩、リン酸塩、サリチル酸塩、および硫酸塩を含む。さらに、塩基性医薬化合物からの医薬上有用な塩の形成に適していると一般に考えられる酸は、例えば、P.Stahl et al.,Camille G.(編)Handbook of Pharmaceutical Salts.Properties,Selection and Use.(2002)Zurich:Wiley−VCH;S.Berge et al.,Journal of Pharmaceutical Sciences(1977)
66(1)1−19;P.Gould,International J.of Pharmaceutics,(1986)
33 201−217;Anderson et al.,The Practice of Medicinal Chemistry(1996),Academic Press,New Yorkによって;およびThe Orange Book(それらのウェブサイトでのFood & Drug Administration,Washington,D.C.)において議論されている。これらの開示が、参照により本明細書に組み込まれる。
【0063】
さらなる例示的な塩基性塩は、限定されるものではないが:アンモニウム塩、ナトリウム、リチウム、およびカリウム塩のようなアルカリ金属塩、カルシウムおよびマグネシウム塩のようなアルカリ土類金属塩、ジシクロヘキシルアミン、t−ブチルアミンのような有機塩基(例えば、有機アミン)との塩、およびアルギニン、リシン等のようなアミノ酸との塩を含む。塩基性窒素−含有基は、低級アルキルハロゲン化物(例えば、メチル、エチル、およびブチル塩化物、臭化物およびヨウ化物)、硫酸ジアルキル(例えば、硫酸ジメチル、ジエチル、およびジブチル)、長鎖ハロゲン化物(例えば、デシル、ラウリル、およびステアリル塩化物、臭化物およびヨウ化物)、アラルキルハロゲン化物(例えば、ベンジルおよびフェネチル臭化物)、およびその他のような剤で第四級化してもよい。
【0064】
治療的使用では、本発明の化合物の塩は医薬上許容されると考えられる。しかしながら、医薬上許容されない酸および塩基の塩もまた、例えば、医薬上許容される化合物の調製または精製で使用を見出すこともできる。
【0065】
加えて、本発明の化合物が(限定されるものではないが、ピリジンまたはイミダゾールのような)塩基性部位、および(限定されるものではないが、カルボン酸のような)酸性部位の双方を含有する場合、双生イオン(「内塩」)が形成され得る。本発明の範囲内で用いられるそのような酸性および塩基性塩は、医薬上許容される(すなわち、非−毒性の薬理学的に許容される)塩である。本発明の化合物のそのような塩は、例えば、塩が沈殿するもののような媒体中で、または水性媒体中で本発明の化合物を当量のような一定量の酸または塩基と反応させ、続いて、凍結乾燥することによって形成することができる。
【0066】
本発明は、(そのいずれもの溶媒和物、水和物、立体異性体、および互変異性体のような)全てのそれらの単離された形態の本発明の化合物を含む。さらに、本発明は、原子のうちの1以上が、同一の原子番号を有するが、天然で圧倒的に見出される原子質量または質量数とは異なる原子質量または質量数を有する特定の同位体が人工的に豊富化されていてもよい化合物を含む。本発明は、本発明の化合物の全ての適当な同位体変形を含める意図である。例えば、水素(H)の異なる同位体形態はプロチウム(
1H)およびジューテリウム(
2H)を含む。プロチウムは天然で見出される圧倒的な水素同位体である。ジューテリウムについての豊富化は、インビボでの半減期の増加、または投与量の要件の低下のようなある種の治療的利点を供することができ、または生物学的試料の特徴付けのための標準として有用な化合物を供することができる。同位体的に豊富化された化合物は、当業者に知られた慣用的な技術によって、または適当な同位体的に豊富化された試薬および/または中間体を用いる本明細書中のスキームおよび実施例に記載されたのと同様なプロセスによって、過度な実験なくして調製することができる。
【0067】
用語「SEA症候群」とは、血清陰性、腱付着部症、関節症症候群をいう。
【0068】
明細書を通じて、組成物が特定の化合物を有する、包含する、または含む場合、またはプロセスおよび方法が特定の工程を有する、包含する、または含むと記載される場合、加えて、引用された成分より実質的になる、またはそれからなる本発明の組成物があり、および引用された処理工程より実質的になる、またはそれからなる本発明によるプロセスおよび方法があると考えられる。
【0069】
本明細書中で用いる用語「ある」は、「1以上」を意味し、および文脈が不適切でなければ、複数を含む。
【0070】
一般的に、パーセンテージを特定する組成物は、特に断りのない限り、重量による。
【0071】
I.テトラヒドロキノリンおよび関連化合物
本発明の1つの態様は、式I:
【0072】
【化13】
[この文献は図面を表示できません]
[式中:
Aはアリールまたはアラルキルであり;その各々は、独立して、C
1−6ハロアルキル、C
1−6ヒドロキシアルキル、−N(R
3)(R
4)、ヒドロキシル、−CO
2R
6、−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−C
1−6アルコキシ、−C
1−6アルキレン−CO
2R
6、−O−アリール、−O−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−O−C
1−6アルキレン−CO
2R
6、−N(R
5)C(O)−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−CN、−S(O)
pC
1−6アルキル、−SO
2N(R
3)(R
4)、−N(R
3)SO
2(C
1−6アルキル)、ヘテロシクリル、−C(O)−C
1−6アルキル、−C(O)N(R
3)(R
4)、およびN(R
3)C(O)N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されており;
R
1は、独立して、各々について、水素、ハロゲン、またはC
1−6アルキルを表し;
R
2は−N(R
7)C(O)R
8、−(C
1−2アルキレン)−N(R
7)C(O)R
8、−N(R
7)C(O)N(R
7)(R
8)、またはヘテロアリールであり、ここで、ヘテロアリール基は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、および−N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1または2の置換基で置換されていてもよく;
R
3およびR
4は、各々、独立して、水素、またはC
1−6アルキルを表し;またはR
3およびR
4は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3〜7員の複素環を形成し、
R
5は、独立して、各々について、水素またはC
1−6アルキルを表し;
R
6およびR
7は、各々、独立して、各々について、水素またはC
1−6アルキルを表し;
R
8は、アリール、アラルキル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、−C(R
6)
2−シクロアルキル、−C(R
6)
2−シクロアルケニル、−C(R
6)
2−ヘテロシクリルまたはC
1−6アルキルであり;その各々は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CN、−CO
2−C
1−6アルキル、−C(O)−C
1−6アルキル、−C(O)N(R
3)(R
4)、−S(O)
pC
1−6アルキル、−SO
2N(R
3)(R
4)、および−N(R
3)SO
2(C
1−6アルキル)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されていてもよく;
nは1または2であり;
pは、独立して、各々について、0、1または2を表し;
yは1または2であり;および
ここで、式Iによって表される化合物中の立体中心における立体化学的立体配置はR、S、またはその混合物である。]
によって表される化合物、またはその医薬上許容される塩または溶媒和物を提供する。
【0073】
ある実施形態において、Aは、独立して、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CO
2R
6、−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−C
1−6アルコキシ、−C
1−6アルキレン−CO
2R
6、−O−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、および−N(R
5)C(O)−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されたフェニルである。ある実施形態において、R
2は−N(R
7)C(O)R
8である。ある実施形態において、R
8は、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルからなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されたアリールである。ある実施形態において、R
8は、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルからなる群から選択される2つの置換基で置換されたフェニルであり、ここで、第一の置換基はフェニル基の2−位に位置し、および第二の置換基はフェニル基の6−位に位置する。ある実施形態において、yは1である。
【0074】
本発明のもう1つの態様は、式I−A:
【0075】
【化14】
[この文献は図面を表示できません]
[式中:
Aはアリール、またはアラルキルであり;その各々は、独立して、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、ヒドロキシル、−CO
2R
6、−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−C
1−6アルコキシ、−C
1−6アルキレン−CO
2R
6、−O−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−O−C
1−6アルキレン−CO
2R
6、−N(R
5)C(O)−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−CN、−S(O)
pC
1−6アルキル、−SO
2N(R
3)(R
4)、および−N(R
3)SO
2(C
1−6アルキル)からなる群から選択される1,2、または3の置換基で置換されており;
R
1は独立して、各々について、水素、ハロゲン、またはC
1−6アルキルを表し;
R
2は−N(R
7)C(O)R
8、−(C
1−2アルキレン)−N(R
7)C(O)R
8、またはヘテロアリールであり、ここで、ヘテロアリール基は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、および−N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1または2の置換基で置換されていてもよく;
R
3およびR
4は、各々、独立して、水素またはC
1−6アルキルを表し;またはR
3およびR
4は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3〜7員の複素環を形成し;
R
5は、独立して、各々について、水素、ハロゲン、またはC
1−6アルキルを表し;
R
6およびR
7は、各々、独立して、各々について、水素またはC
1−6アルキルを表し;
R
8はアリール、アラルキル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、−C(R
6)
2−シクロアルキル、−C(R
6)
2−シクロアルケニル、−C(R
6)
2−ヘテロシクリル、またはC
1−6アルキルであり;その各々は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルキコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CN、−CO
2−C
1−6アルキル、−C(O)−C
1−6アルキル、−S(O)
pC
1−6アルキル、−SO
2N(R
3)(R
4)、および−N(R
3)SO
2(C
1−6アルキル)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されていてもよく;
nは1または2であり;
pは、独立して、各々について、0、1、または2を表し;および
ここで、式I−Aによって表される化合物中の立体中心における立体化学立体配置はR、S、またはその混合物である。]
によって表される化合物、またはその医薬上許容される塩または溶媒和物を提供する。
【0076】
ある実施形態において、Aは、独立して、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、ヒドロキシル、−CO
2R
6、−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−C
1−6アルコキシ、−C
1−6アルキレン−CO
2R
6、−O−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、および−N(R
5)C(O)−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されたフェニルである。ある実施形態において、nは2である。ある実施形態において、nは2であって、R
2はテトラヒドロキノリン環の7−位に結合している。ある実施形態において、R
2は−N(R
7)C(O)R
8である。ある実施形態において、R
8は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CN、−CO
2−C
1−6アルキル、−C(O)−C
1−6アルキル、および−S−C
1−6アルキルからなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されていてもよいアリールである。ある実施形態において、R
8は、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルからなる群から選択される2の置換基で置換されたフェニルであり、ここで、第一の置換基はフェニル基の2−位に位置し、および第二の置換基はフェニル基の6−位に位置する。
【0077】
本発明のもう1つの態様は、式I−B:
【0078】
【化15】
[この文献は図面を表示できません]
[式中:
Aはアリールまたはアラルキルであり;その各々は、独立して、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、ヒドロキシル、−CO
2R
6、−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−C
1−6アルコキシ、−C
1−6アルキレン−CO
2R
6、−O−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−O−C
1−6アルキレン−CO
2R
6、−N(R
5)C(O)−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−CN、−S(O)
pC
1−6アルキル、−SO
2N(R
3)(R
4)、および−N(R
3)SO
2(C
1−6アルキル)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されており;
R
1は、独立して、各々について、水素、ハロゲン、またはC
1−6アルキルを表し;
R
2は、−N(R
7)C(O)R
8、−(C
1−2アルキレン)−N(R
7)C(O)R
8、またはヘテロアリールであり、ここで、ヘテロアリール基は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、および−N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1または2の置換基で置換されていてもよく;
R
3およびR
4は、各々、独立して、水素またはC
1−6アルキルを表し;またはR
3およびR
4は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3〜7員の複素環を形成し;
R
5は、独立して、各々について、水素、ハロゲン、またはC
1−6アルキルを表し;
R
6およびR
7は、各々、独立して、各々について、水素またはC
1−6アルキルを表し;
R
8はアリール、アラルキル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、−C(R
6)
2−シクロアルキル、−C(R
6)
2−シクロアルケニル、−C(R
6)
2−ヘテロシクリル、またはC
1−6アルキルであり;その各々は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CN、−CO
2−C
1−6アルキル、−C(O)−C
1−6アルキル、−S(O)
pC
1−6アルキル、−SO
2N(R
3)(R
4)、および−N(R
3)SO
2(C
1−6アルキル)からなる群から選択される1、2、および3の置換基で置換されていてもよく;
nは1または2であり;
pは、独立して、各々について、1、または2を表し;および
ここで、式I−Bによって表される化合物中の立体中心における立体化学立体配置はR、S、またはその混合物である。]
によって表される化合物、またはその医薬上許容される塩または溶媒和物を提供する。
【0079】
ある実施形態において、式I−Bについての変数A、R
1〜R
8、n、およびpは、式I−Aに関連して前記で特定されたさらなる実施形態の1つによって定義された通りである。
【0081】
【化16】
[この文献は図面を表示できません]
[式中:
Aは少なくとも1つの環窒素または環酸素原子を含有するシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、またはヘテロアリールであり;その各々は、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6ヒドロキシアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CO
2R
6、−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−C
1−6アルコキシ、−C
1−6アルキレン−CO
2R
6、−O−アリール、−O−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−N(R
5)C(O)−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−CN、−S(O)
pC
1−6アルキル、−SO
2N(R
3)(R
4)、−N(R
3)SO
2(C
1−6アルキル)、ヘテロシクリル、−C(O)−C
1−6アルキル、−C(O)N(R
3)(R
4)および−N(R
3)C(O)N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されていてもよく;
R
1は、独立して、各々について、水素またはC
1−6アルキルを表し;
R
2は−N(R
7)C(O)R
8、−(C
1−2アルキレン)−N(R
7)C(O)R
8、−N(R
7)C(O)N(R
7)(R
8)、またはヘテロアリールであり;ここで、ヘテロアリール基は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、および−N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1または2の置換基で置換されていてもよく;
R
3およびR
4は、各々、独立して、水素またはC
1−6アルキルを表し、またはR
3およびR
4は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3〜7員の複素環を形成し;
R
5は、独立して、各々について、水素、ハロゲン、またはC
1−6アルキルを表し;
R
6およびR
7は、各々、独立して、各々について、水素またはC
1−6アルキルを表し;
R
8はアリール、アラルキル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、−C(R
6)
2−シクロアルキル、−C(R
6)
2−シクロアルケニル、−C(R
6)
2−ヘテロシクリル、またはC
1−6アルキルであり;その各々は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CN、−CO
2−C
1−6アルキル、−C(O)―C
1−6アルキル、−C(O)N(R
3)(R
4)、−S(O)
pC
1−6アルキル、−SO
2N(R
3)(R
4)、および−N(R
3)SO
2(C
1−6アルキル)からなる群から選択される1、2または3の置換基で置換されていてもよく;
nは1または2であり;
pは、独立して、各々について、0、1、または2を表し;
yは1または2であり;および
ここで、式IIによって表される化合物中の立体中心における立体化学立体配置はR、S、またはその混合物である。]
の化合物、またはその医薬上許容される塩または溶媒和物を提供する、
ある実施形態において、nは2であって、R
2はテトラヒドロキノリン環の7−位に結合している。
【0082】
ある実施形態において、Aは独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CO
2R
6、−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−C
1−6アルコキシ、−C
1−6アルキレン−CO
2R
6、−O−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、および−N(R
6)C(O)−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されたフェニルである。
【0083】
ある実施形態において、R
2は−N(R
7)C(O)R
8である。
【0084】
ある実施形態において、R
8は、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキル、からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されたアリールである。ある実施形態において、R
8は、ハロゲン、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルからなる群から選択される2つの置換基で置換されたフェニルであり、ここで、最初の置換基はフェニル基の2−位に位置しており、および第二の置換基はフェニル基の6−位に位置している。ある実施形態において、yは1である。
【0085】
本発明のもう1つの態様は、式II−A:
【0086】
【化17】
[この文献は図面を表示できません]
[式中:
Aは少なくとも1つの環窒素または環酸素原子を含有するシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、またはヘテロアリールであり;その各々は、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CO
2R
6、−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−C
1−6アルコキシ、−C
1−6アルキレン−CO
2R
6、−O−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−N(R
5)C(O)−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−CN、−S(O)
pC
1−6アルキル、−SO
2N(R
3)(R
4)、および−N(R
3)SO
2(C
1−6アルキル)からなる群から選択される、1、2、または3の置換基で置換されていてもよく;
R
1は、独立して、各々について、水素、ハロゲン、またはC
1−6アルキルを表し;
R
2は−N(R
7)C(O)R
8、−(C
1−2アルキレン)−N(R
7)C(O)R
8、またはヘテロアリールであり、ここで、ヘテロアリールは、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、および−N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1または2の置換基で置換されていてもよく;
R
3およびR
4は、各々、独立して、水素またはC
1−6アルキルを表し;またはR
3およびR
4は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3〜7員の複素環を形成し;
R
5は、独立して、各々について、水素、ハロゲン、またはC
1−6アルキルを表し;
R
6およびR
7は、各々、独立して、各々について、水素またはC
1−6アルキルを表し;
R
8はアリール、アラルキル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、−C(R
6)
2−シクロアルキル、−C(R
6)
2−シクロアルケニル、−C(R
6)
2−ヘテロシクリルまたはC
1−6アルキルであり;その各々は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CN、−CO
2−C
1−6アルキル、−C(O)−C
1−6アルキル、−S(O)
pC
1−6アルキル、−SO
2N(R
3)(R
4)、および−N(R
3)SO
2(C
1−6アルキル)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されていてもよく;
nは1または2であり;
pは、独立して、各々について、0、1、または2を表し;および
ここで、式II−Aによって表される化合物中の立体中心における立体化学立体配置はR、S、またはその混合物である。]
の化合物、またはその医薬上許容される塩または溶媒和物を提供する。
【0087】
ある実施形態において、Aは少なくとも1つの環窒素または環酸素原子を含有するヘテロアリールであり;ここで、ヘテロアリールは、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CO
2R
6、−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−C
1−6アルコキシ、−C
1−6アルキレン−CO
2R
6、−O−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、および−N(R
5)C(O)−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されていてもよい。ある実施形態において、R
1は水素である。ある実施形態において、R
2は−N(R
7)C(O)R
8である。ある実施形態において、nは2である。ある実施形態において、nは2であって、R
2はテトラヒドロキノリン環の7−位に結合している。ある実施形態において、R
8は、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルからなる群から選択される2の置換基で置換されたフェニルであり、ここで、第一の置換基はフェニル基の2−位に位置しており、および第二の置換基はフェニル基の6−位に位置している。
【0088】
本発明のもう1つの態様は、式II−B:
【0089】
【化18】
[この文献は図面を表示できません]
[式中:
Aは少なくとも1つの環窒素または環酸素原子を含有するシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、またはヘテロアリールであり;その各々は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CO
2R
6、−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−C
1−6アルコキシ、−C
1−6アルキレン−CO
2R
6、−O−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−N(R
5)C(O)−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−CN、−S(O)
pC
1−6アルキル、−SO
2N(R
3)(R
4)、および−N(R
3)SO
2(C
1−6アルキル)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されていてもよく;
R
1は、独立して、各々について、水素、ハロゲン、またはC
1−6アルキルを表し;
R
2は−N(R
7)C(O)R
8、−(C
1−2アルキレン)−N(R
7)C(O)R
8、またはヘテロアリールであり、ここで、ヘテロアリール基は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、および−N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1または2の置換基で置換されていてもよく;
R
3およびR
4は、各々、独立して、水素またはC
1−6アルキルを表し;またはR
3およびR
4は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3〜7員の複素環を形成し;
R
5は、独立して、各々について、水素、ハロゲン、またはC
1−6アルキルを表し;
R
6およびR
7は、各々、独立して、各々について、水素またはC
1−6アルキルを表し;
R
8はアリール、アラルキル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、−C(R
6)
2−シクロアルキル、−C(R
6)
2−シクロアルケニル、−C(R
6)
2−ヘテロシクリル、またはC
1−6アルキルであり;その各々は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CN、−CO
2−C
1−6アルキル、−C(O)−C
1−6アルキル、−S(O)
pC
1−6アルキル、−SO
2N(R
3)(R
4)、および−N(R
3)SO
2(C
1−6アルキル)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されていてもよく;
nは1または2であり;
pは、独立して、各々について、0、1、または2であり;および
ここで、式II−Bによって表される化合物中の立体中心における立体化学立体配置はR、S、またはその混合物である。]
の化合物、またはその医薬上許容される塩または溶媒和物を提供する。
【0090】
ある実施形態において、式II−Bについての変数A、R
1〜R
8、n、およびpは、式II−Aに関連して前記で特定されたさらなる実施形態の1つによって定義された通りである。
【0091】
本発明のもう1つの態様は、式III:
【0092】
【化19】
[この文献は図面を表示できません]
[式中:
Aはアリール、アラルキル、ヘテロアリール、シクロアルキル、またはヘテロシクロアルキルであり;その各々は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6ヒドロキシアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CO
2R
6、−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−C
1−6アルコキシ、−C
1−6アルキレン−CO
2R
6、−O−アリール、−O−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−CO
2R
6、−N(R
6)C(O)−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−CN、−S(O)
pC
1−6アルキル、−SO
2N(R
3)(R
4)、−N(R
3)SO
2(C
1−6アルキル)、ヘテロシクリル、C(O)R
11、−C(R
11)(R
12)OH、−C(O)N(R
3)(R
4)、および−N(R
3)C(O)N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されていてもよく;
Xは−O−[C(R
6)
2]
m−Ψ、−O−[C(R
6)(R
9)C(R
6)
2]−Ψ、−O−[C(R
6)(R
9)]−Ψ、−O−[C(R
6)
2−C(ヒドロキシC
1−6アルキル)(R
6)]−Ψ、−C(R
5)(C
1−6アルキル)[C(R
5)
2]
m−Ψ、−[C(R
5)
2]
m−C(R
5)(C
1−6アルキル)−Ψ、−C(R
5)
2−C(R
5)(C
1−6アルキル)−C(R
5)
2−Ψ、−C(R
5)
2C(R
6)=C(R
6)−Ψ、−C(R
6)=C(R
6)C(R
5)
2−Ψ、−C(R
6)=C(R
6)−Ψ、−N(R
6)−[C(R
6)
2]
m−Ψ、−N=C(R
6)−Ψ、−N=C(R
6)C(R
6)
2−Ψ、−N=N−Ψ、−C(R
6)=N−Ψ、−C(R
10)=N−Ψ、−C(R
6)
2C(O)C(R
6)
2−Ψ、−[C(R
6)
2]
m−C(O)−Ψ、−C(R
6)=C(R
6)C(O)−Ψ、−C(O)C(R
6)=C(R
6)−Ψ、−N(R
6)−C(O)−Ψ、または−C(H)(OR
6)−[C(R
6)
2]
m−Ψであり;ここで、Ψは式III中のスルホンアミド環窒素原子に対する結合であり;
R
1は、独立して、各々について、水素、ハロゲン、またはC
1−6アルキルを表し;
R
2は−N(R
7)C(O)R
8、−(C
1−2アルキレン)−N(R
7)C(O)R
8、−N(R
7)C(O)N(R
7)(R
8)、またはヘテロアリールであり、ここで、ヘテロアリール基は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、および−N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1または2の置換基で置換されていてもよく;
R
3およびR
4は、各々、独立して、水素またはC
1−6アルキルを表し;またはR
3およびR
4はそれらが結合している窒素原子と一緒になって、3〜7員の複素環を形成し;
R
5は、独立して、各々について、水素、ハロゲン、またはC
1−6アルキルを表し;
R
6およびR
7は、各々、独立して、各々について、水素またはC
1−6アルキルを表し;
R
8はアリール、アラルキル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、−C(R
6)
2−シクロアルキル、−C(R
6)
2−シクロアルケニル、−C(R
6)
2−ヘテロシクリル、またはC
1−6アルキルであり;その各々は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CN、−CO
2−C
1−6アルキル、−C(O)−C
1−6アルキル、−C(O)N(R
3)(R
4)、−S(O)
pC
1−6アルキル、−SO
2N(R
3)(R
4)、および−N(R
3)SO
2(C
1−6アルキル)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されていてもよく;
R
9およびR
10は、各々、独立して、C
1−6ハロアルキル、C
1−6ヒドロキシアルキル、−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−N(R
3)C(O)−C
1−6アルキル、−C
1−6アルキレン−CO
2R
3、−C
1−6アルキレン−CN、−C
1−6アルキレン−C
1−6アルコキシ、−C
1−6アルキレン−C(O)N(R
3)(R
4)、−C(O)N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−N(R
3)C(O)N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−N(R
3)C(O)−[C(OH)(R
3)(R
4)]、−C
1−6アルキレン−O−C(O)N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−SO
2N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−N(R
3)SO
2N(R
3)(R
4)、C
2−4アルケニル、−アリーレン−CO
2R
6、または−CNを表し;
R
11はC
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、またはヘテロシクロアルキルであり;その各々は、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、−CO
2R
3、および−N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1または2の置換基で置換されていてもよく;
R
12は水素、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、またはヘテロシクロアルキルであり;その各々は、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、−CO
2R
3、および−N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1または2の置換基で置換されていてもよく;
mは1または2であり;
pは、独立して、各々について、0、1、または2を表し;
yは1または2であり;および
ここで、式IIIによって表される化合物中の立体中心における立体化学立体配置はR、S、またはその混合物である。]
の化合物、またはその医薬上許容される塩または溶媒和物を提供する。
【0093】
ある実施形態において、Aは、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CN、−CO
2R
6、−C(O)−C
1−6アルキル、−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−C
1−6アルコキシ、−C
1−6アルキレン−CO
2R
6、−O−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、および−N(R
6)C(O)−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されたアリールである。ある他の実施形態において、Aは、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CN、−CO
2R
6、−C(O)−C
1−6アルキル、−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−C
1−6アルコキシ、−C
1−6アルキレン−CO
2R
6、−O−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、および−N(R
6)C(O)−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されたフェニルである。なお他の実施形態において、Aは、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキルおよび−CNからなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されたフェニルである。
【0094】
ある実施形態において、Xは−O−[C(R
6)
2]
m−Ψまたは−O−[C(R
6)(R
9)C(R
6)
2]−Ψである。ある他の実施形態において、Xは−C(R
6)=N−Ψまたは−C(R
10)=N−Ψである。なお他の実施形態において、Xは−C(R
5)(C
1−6アルキル)[C(R
5)
2]
m−Ψ、−[C(R
5)
2]
m−C(R
5)(C
1−6アルキル)−Ψ、−C(R
5)
2−C(R
5)(C
1−6アルキル)−C(R
5)
2−Ψ、−C(R
5)
2C(R
6)=C(R
6)−Ψ、−C(R
6)=C(R
6)C(R
5)
2−Ψ、または−C(R
6)=C(R
6)−Ψである。
【0095】
ある実施形態において、R
2は−N(R
7)C(O)R
8である。
【0096】
ある実施形態において、R
8はアリールまたはアラルキルであり、その各々は、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルからなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されている。ある他の実施形態において、R
8は、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルからなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されたアリールである。ある他の実施形態において、R
8は、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルからなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されたフェニルである。ある他の実施形態において、R
8は、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルからなる群から選択される2の置換基で置換されたフェニルであり、ここで、第一の置換基はフェニル基の2−位に位置しており、および第二の置換基はフェニル基の6−位に位置している。
【0097】
ある実施形態において、yは1である。
【0098】
本発明のもう1つの態様は、式III−A:
【0099】
【化20】
[この文献は図面を表示できません]
[式中:
Aはアリール、アラルキル、ヘテロアリール、シクロアルキル、またはヘテロシクロアルキルであり:その各々は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CO
2R
6、−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−C
1−6アルコキシ、−C
1−6アルキレン−CO
2R
6、−O−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−CO
2R
6、−N(R
6)C(O)−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−CN、−S(O)
pC
1−6アルキル、−SO
2N(R
3)(R
4)、および−N(R
3)SO
2(C
1−6アルキル)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されていてもよく;
Xは−C(R
5)(C
1−6アルキル)[C(R
5)
2]
m−Ψ、−[C(R
5)
2]
m−C(R
5)(C
1−6アルキル)−Ψ、−C(R
5)
2−C(R
5)(C
1−6アルキル)−C(R
5)
2−Ψ、−C(R
5)
2C(R
6)=C(R
8)−Ψ、−C(R
6)=C(R
6)C(R
5)
2−Ψ、−C(R
6)=C(R
6)−Ψ、−O−[C(R
6)
2]
m−Ψ、−N(R
6)−[C(R
6)
2]
m−Ψ、−N=C(R
6)−Ψ,−N=C(R
6)C(R
6)
2−Ψ、−N=N−Ψ、−C(R
6)=N−Ψ、−C(O)−[C(R
6)
2]
m−Ψ、−C(R
6)
2C(O)C(R
6)
2−Ψ、−[C(R
6)
2]
m−C(O)−Ψ、−C(R
6)=C(R
6)C(O)−Ψ、−C(O)C(R
6)=C(R
6)−Ψ、−N(R
6)−C(O)−Ψ、または−C(H)(OR
6)−[C(R
6)
2]
m−Ψであり;ここで、Ψは式III−A中のスルホンアミド環窒素原子に対する結合であり
R
1は、独立して、各々について、水素、ハロゲン、またはC
1−6アルキルを表し;
R
2は、−N(R
7)C(O)R
8、−(C
1−2アルキレン)−N(R
7)C(O)R
8、またはヘテロアリールであり、ここで、ヘテロアリール基は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、および−N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1または2の置換基で置換されていてもよく;
R
3およびR
4は、各々は、独立して、水素またはC
1−6アルキルを表し;またはR
3およびR
4は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3〜7員の複素環を形成し;
R
5は、独立して、各々について、水素、ハロゲン、またはC
1−6アルキルを表し;
R
6およびR
7は、各々、独立して、各々について、水素またはC
1−6アルキルを表し;
R
8はアリール、アラルキル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、−C(R
6)
2−シクロアルキル、−C(R
6)
2−シクロアルケニル、−C(R
6)
2−ヘテロシクリル、またはC
1−6アルキルであり;その各々は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CN、−CO
2−C
1−6アルキル、−C(O)−C
1−6アルキル、−S(O)
pC
1−6アルキル、−SO
2N(R
3)(R
4)、および−N(R
3)SO
2(C
1−6アルキル)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されていてもよく;
mは1または2であり;
pは、独立して、各々について、0、1、または2を表し;および
ここで、式III−Aによって表される化合物中の立体中心における立体化学立体配置はR、S、またはその混合物である。]
の化合物、またはその医薬上許容される塩または溶媒和物を提供する。
【0100】
ある実施形態において、Aは、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CO
2R
6、−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−C
1−6アルコキシ、−C
1−6アルキレン−CO
2R
6、−O−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、および−N(R
6)C(O)−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されていてもよいフェニルである。ある実施形態において、Xは−C(R
5)(C
1−6アルキル)[C(R
5)
2]
m−Ψ、−[C(R
5)
2]
m−C(R
5)(C
1−6アルキル)−Ψ、−C(R
5)
2−C(R
5)(C
1−6アルキル)−C(R
5)
2−Ψ、−C(R
5)
2C(R
6)=C(R
8)−Ψ、−C(R
6)=C(R
6)C(R
5)
2−Ψ、または−C(R
6)=C(R
6)−Ψである。ある実施形態において、Xは−C(O)−[C(R
6)
2]
m−Ψである。ある実施形態において、R
2は−N(R
7)C(O)R
8である。ある実施形態において、R
5は水素である。ある実施形態において、R
8は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CN、−CO
2−C
1−6アルキル、−C(O)−C
1−6アルキル、および−S−C
1−6アルキルからなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されていてもよいアリールである。ある実施形態において、R
8は、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルからなる群から選択される2の置換基で置換されたフェニルであり、ここで、第一の置換基はフェニル基の2−位に位置しており、および第二の置換基はフェニル基の6−位に位置している。
【0101】
本発明のもう1つの態様は、式III−b:
【0102】
【化21】
[この文献は図面を表示できません]
[式中:
Aはアリール、アラルキル、ヘテロアリール、シクロアルキル、またはヘテロシクロアルキルであり;その各々は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CO
2R
6、−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−C
1−6アルコキシ、−C
1−6アルキレン−CO
2R
6、−O−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−CO
2R
6、−N(R
6)C(O)−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−CN、−S(O)
pC
1−6アルキル、−SO
2N(R
3)(R
4)、および−N(R
3)SO
2(C
1−6アルキル)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されていてもよく;
Xは−C(R
5)(C
1−6アルキル)[C(R
5)
2]
m−Ψ、−[C(R
5)
2]
m−C(R
5)(C
1−6アルキル)−Ψ、−C(R
5)
2−C(R
5)(C
1−6アルキル)−C(R
5)
2−Ψ、−C(R
5)
2C(R
6)=C(R
8)−Ψ、−C(R
6)=C(R
6)C(R
5)
2−Ψ、−C(R
6)=C(R
6)−Ψ、−O−[C(R
6)
2)
m−Ψ、−N(R
6)−[C(R
6)
2]
m−Ψ、−N=C(R
6)−Ψ、−N=C(R
6)C(R
6)
2−Ψ、−N=N−Ψ、−C(R
6)=N−Ψ、−C(O)−[C(R
6)
2]
m−Ψ、−C(R
6)
2C(O)C(R
6)
2−Ψ、−[C(R
6)
2]
m−C(O)−Ψ、−C(R
6)=C(R
6)C(O)−Ψ、−C(O)C(R
6)=C(R
6)−Ψ、−N(R
6)−C(O)−Ψ、または−C(H)(OR
6)−[C(R
6)
2]
m−Ψであり;ここで、Ψは式III−B中のスルホンアミド環窒素原子に対する結合であり;
R
1は、独立して、各々について、水素、ハロゲン、またはC
1−6アルキルを表し;
R
2は−N(R
7)C(O)R
8、−(C
1−2アルキレン)−N(R
7)C(O)R
8、またはヘテロアリールであり、ここで、ヘテロアリール基は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、および−N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1または2の置換基で置換されていてもよく;
R
3およびR
4は、各々、独立して、水素またはC
1−6アルキルを表し;またはR
3およびR
4は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3〜7員の複素環を形成し;
R
5は、独立して、各々について、水素、ハロゲン、またはC
1−6アルキルを表し;
R
6およびR
7は、各々、独立して、各々について、水素またはC
1−6アルキルを表し;
R
8はアリール、アラルキル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、−C(R
6)
2−シクロアルキル、−C(R
6)
2−シクロアルケニル、−C(R
6)
2−ヘテロシクリル、またはC
1−6アルキルであり;その各々は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CN、−CO
2−C
1−6アルキル、−C(O)−C
1−6アルキル、−S(O)
pC
1−6アルキル、−SO
2N(R
3)(R
4)、および−N(R
3)SO
2(C
1−6アルキル)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されていてもよく;
mは1または2であり;
pは独立して、各々について、0、1または2を表し;および
ここで、式III−Bによって表される化合物中の立体中心における立体化学立体配置はR、S、またはその混合物である。]
の化合物、またはその医薬上許容される塩または溶媒和物を提供する。
【0103】
ある実施形態において、式III−Bについての変数A、R
1〜R
8、nおよびpは式III−Aに関連する前記で特定されたさらなる実施形態のうちの1つによって定義される通りである。
【0104】
本発明のもう1つの態様は、式III−C:
【0105】
【化22】
[この文献は図面を表示できません]
[式中:
Aはアリールまたはヘテロアリールであり;その各々は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−CN、および−C(O)−C
1−6アルキルからなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されており;
R
1は、独立して、各々について、水素、ハロゲン、またはC
1−6アルキルを表し;
R
2は−N(R
7)C(O)R
8であり;
R
3およびR
4は、各々、独立して、水素またはC
1−6アルキルを表し;またはR
3およびR
4はそれらが結合している窒素原子と一緒になって、3〜7員の複素環を形成し;
R
6およびR
7は、各々、独立して、各々について、水素またはC
1−6アルキルを表し;
R
8は、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルからなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されたアリールであり;
R
9はC
1−6ハロアルキル、C
1−6ヒドロキシアルキル、−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−N(R
3)C(O)−C
1−6アルキル、−C
1−6アルキレン−CN、または−C
1−6アルキレン−C
1−6アルコキシであり;および
ここで、式III−Cによって表される化合物中の立体中心における立体化学立体配置は、R、Sまたはその混合物である]
の化合物、またはその医薬上許容される塩または溶媒和物を提供する。
【0106】
ある実施形態において、Aは、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、および−CNからなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されたフェニルである。ある実施形態において、R
8は、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルからなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されたフェニルである。ある実施形態において、R
8は、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルからなる群から選択される2の置換基で置換されたフェニルであり、ここで、第一の置換基はフェニル基の2−位に位置し、および第二の置換基はフェニル基の6−位に位置する。ある実施形態において、R
9は、C
1−6ハロアルキル、C
1−6ヒドロキシアルキル、−C
1−6アルキレン−N(R
3)C(O)−C
1−6アルキル、または−C
1−6アルキレン−C
1−6アルコキシである。ある実施形態において、R
2はベンゾオキサジン環の6−位に結合している。
【0107】
本発明のもう1つの態様は、式III−D:
【0108】
【化23】
[この文献は図面を表示できません]
[式中:
Aはアリールまたはヘテロアリールであり;その各々は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−CN、および−C(O)−C
1−6アルキルからなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されており;
R
1は、独立して、各々について、水素、ハロゲン、またはC
1−6アルキルを表し;
R
2は−N(R
7)C(O)R
8であり;
R
6はC
1−6アルキルであり;
R
7は水素またはC
1−6アルキルであり;
R
8は、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルからなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されたアリールであり;および
ここで、式III−Dによって表される化合物中の立体中心における立体化学立体配置はR、S、またはその混合物である。]
の化合物、またはその医薬上許容される塩または溶媒和物を提供する。
【0109】
ある実施形態において、Aは、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、および−CNからなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されたフェニルである。ある実施形態において、R
8は、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルからなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されたフェニルである。ある実施形態において、R
8は、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルからなる群から選択される2の置換基で置換されたフェニルであり、ここで、第一の置換基はフェニル基の2−位に位置しており、および第二の置換基はフェニル基の6−位に位置している。ある実施形態において、R
6はメチルである。ある実施形態において、R
1およびR
7は水素である。ある実施形態において、R
2はベンゾオキサジン環の6−位に結合している。
【0110】
本発明のもう1つの態様は、式III−E:
【0111】
【化24】
[この文献は図面を表示できません]
[式中:
Aはアリールまたはヘテロアリールであり;その各々は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−CN、および−C(O)−C
1−6アルキルからなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されており;
R
1は、独立して、各々について、水素、ハロゲン、またはC
1−6アルキルを表し;
R
2は−N(R
7)C(O)R
8であり;
R
6はC
1−6アルキルであり;
R
7は水素またはC
1−6アルキルであり;
R
8は、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルからなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されたアリールであり;および
ここで、式III−Eによって表される化合物中の立体中心における立体化学立体配置はR、S、またはその混合物である。]
の化合物、またはその医薬上許容される塩または溶媒和物を提供する。
【0112】
ある実施形態において、Aは、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、および−CNからなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されたフェニルである。ある実施形態において、R
8は、ハロゲン、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルからなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されたフェニルである。ある実施形態において、R
8は、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルからなる群から選択される2の置換基で置換されたフェニルであり、ここで、第一の置換基はフェニル基の2−位に位置しており、および第二の置換基はフェニル基の6−位に位置している。ある実施形態において、R
1、R
6、およびR
7は水素である。ある実施形態において、R
2はインダゾール環の6−位に結合している。
【0113】
本発明のもう1つの態様は、式III−F:
【0114】
【化25】
[この文献は図面を表示できません]
[式中:
Aはアリールまたはヘテロアリールであり;その各々は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6ヒドロキシアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CO
2R
6、−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−C
1−6アルコキシ、−C
1−6アルキレン−CO
2R
6、−O−アリール、−O−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−CO
2R
6、−N(R
6)C(O)−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−CN、−S(O)
pC
1−6アルキル、−SO
2N(R
3)(R
4)、−N(R
3)SO
2(C
1−6アルキル)、ヘテロシクリル、C(O)R
11、−C(R
11)(R
12)OH、−C(O)N(R
3)(R
4)、および−N(R
3)C(O)N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されており;
Xは−C(R
6)=N−Ψまたは−C(R
10)=N−Ψであり;ここで、Ψは式III−F中のスルホンアミド環窒素原子に対する結合であり;
R
1は、独立して、各々について、水素、ハロゲン、またはC
1−6アルキルを表し;
R
2は−N(R
7)C(O)R
8または−(C
1−2アルキレン)−N(R
7)C(O)R
8であり;
R
3およびR
4は、各々、独立して、水素またはC
1−6アルキルを表し;またはR
3およびR
4はそれらが結合している窒素原子と一緒になって、3〜7員の複素環を形成し;
R
5は、独立して、各々について、水素、ハロゲン、またはC
1−6アルキルを表し;
R
6およびR
7は、各々、独立して、各々について、水素またはC
1−6アルキルを表し;
R
8はアリールまたはアラルキルであり;その各々は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CN、−CO
2−C
1−6アルキル、−C(O)−C
1−6アルキル、−C(O)N(R
3)(R
4)、−S(O)
pC
1−6アルキル、−SO
2N(R
3)(R
4)、および−N(R
3)SO
2(C
1−6アルキル)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されており;
R
9およびR
10は、各々、独立して、C
1−6ハロアルキル、C
1−6ヒドロキシアルキル、C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−N(R
3)C(O)−C
1−6アルキル、−C
1−6アルキレン−CO
2R
3、−C
1−6アルキレン−CN、−C
1−6アルキレン−C
1−6アルコキシ、−C
1−6アルキレン−C(O)N(R
3)(R
4)、−C(O)N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−N(R
3)C(O)N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−N(R
3)C(O)−[C(OH)(R
3)(R
4)]、−C
1−6アルキレン−O−C(O)N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−SO
2N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−N(R
3)SO
2N(R
3)(R
4)、C
2−4アルケニル、−アリーレン−CO
2R
6、または−CNを表し;
R
11はC
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、またはヘテロシクロアルキルであり;その各々は、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、−CO
2R
3、および−N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1または2の置換基で置換されていてもよく;
R
12は水素、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、またはヘテロシクロアルキルであり;その各々は、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、−CO
2R
3、および−N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1または2の置換基で置換されていてもよく;
mは1または2であり;
pは、独立して、各々について、0、1、または2を表し;
yは1または2であり;および
ここで、式III−Fによって表される化合物中の立体中心における立体化学立体配置はR、S、またはその混合物である。]
の化合物、またはその医薬上許容される塩または溶媒和物を提供する。
【0116】
【化26】
[この文献は図面を表示できません]
[式中:
Aはアリール、アラルキル、ヘテロアリール、シクロアルキル、またはヘテロシクロアルキルであり;その各々は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6ヒドロキシアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CO
2R
6、−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−C
1−6アルコキシ、−C
1−6アルキレン−CO
2R
6、−O−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−N(R
6)C(O)−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−CN、−S(O)
pC
1−6アルキル、−SO
2N(R
3)(R
4)、−N(R
3)SO
2(C
1−6アルキル)、ヘテロシクリル、−C(O)R
11、−C(R
11)(R
12)OH、−C(O)N(R
3)(R
4)、および−N(R
3)C(O)N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されていてもよく;
Xは−C(R
5)
2C(R
6)=C(R
6)−Ψ、−C(R
6)=C(R
6)C(R
5)
2−Ψ、−C(O)−[C(R
6)
2]
m−Ψ、−C(R
6)
2C(O)C(R
6)
2−Ψ、−[C(R
6)
2]
m−C(O)−Ψ、−C(R
6)=C(R
6)C(O)−Ψ、−C(O)C(R
6)=C(R
6)−Ψ、−O−[C(R
6)
2]
m−Ψ、−O−[C(R
6)(R
9)C(R
6)
2]−Ψ、−O−[C(R
6)(R
9)]−Ψ、−O−[C(R
6)
2−C(ヒドロキシC
1−6アルキル)(R
6)]−Ψ、−C(R
6)=N−Ψ、−C(R
10)=N−Ψ、または−C(H)(OR
6)−[C(R
6)
2]
m−Ψであり;ここで、Ψは式IV中のスルホンアミド環窒素原子に対する結合であり;
R
1は、独立して、各々について、水素、ハロゲン、またはC
1−6アルキルを表し;
R
2は−C(O)N(R
7)(R
8)または−N(R
7)C(O)N(R
7)(R
8)であり;
R
3およびR
4は、各々、独立して、水素またはC
1−6アルキルを表し;またはR
3およびR
4は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3〜7員の複素環を形成し;
R
5は、独立して、各々について、水素、ハロゲン、またはC
1−6アルキルを表し;
R
6およびR
7は、各々、独立して、各々について、水素またはC
1−6アルキルを表し;
R
8はアリール、アラルキル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、−C(R
6)
2−シクロアルキル、−C(R
6)
2−シクロアルケニル、−C(R
6)
2−ヘテロシクリル、またはC
1−6アルキルであり;その各々は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CN、−CO
2−C
1−6アルキル、−C(O)−C
1−6アルキル、−C(O)N(R
3)(R
4)、−S(O)
pC
1−6アルキル、−SO
2N(R
3)(R
4)、および−N(R
3)SO
2(C
1−6アルキル)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されていてもよく;
R
9およびR
10は、各々は、独立して、C
1−6ハロアルキル、C
1−6ヒドロキシアルキル、−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−N(R
3)C(O)−C
1−6アルキル、−C
1−6アルキレン−CO
2R
3、−C
1−6アルキレン−CN、−C
1−6アルキレン−C
1−6アルコキシ、−C
1−6アルキレン−C(O)N(R
3)(R
4)、−C(O)N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−N(R
3)C(O)N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−N(R
3)C(O)−[C(OH)(R
3)(R
4)]、−C
1−6アルキレン−O−C(O)N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−SO
2N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−N(R
3)SO
2N(R
3)(R
4)、C
2−4アルケニル、−アリーレン−CO
2R
6、または−CNを表し;
R
11はC
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、またはヘテロシクロアルキルであり;その各々は、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、−CO
2R
3、および−N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1または2の置換基で置換されていてもよく;
R
12は水素、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、またはヘテロシクロアルキルであり;その各々は、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、−CO
2R
3、および−N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1または2の置換基で置換されていてもよく;
mは1または2であり;
pは、独立して、各々について、0、1、または2を表し;
yは1または2であり;および
ここで、式IVによって表される化合物中の立体中心における立体化学立体配置はR、S、またはその混合物である。]
の化合物、またはその医薬上許容される塩または溶媒和物を提供する。
【0117】
ある実施形態において、Aは、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CO
2R
6、−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−C
1−6アルコキシ、−C
1−6アルキレン−CO
2R
6、−O−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、および−N(R
6)C(O)−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されたフェニルである。ある実施形態において、R
8は、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルからなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されたアリールである。ある実施形態において、R
8は、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルからなる群から選択される2の置換基で置換されたフェニルであり、ここで、第一の置換基はフェニル基の2−位に位置し、および第二の置換基はフェニル基の6−位に位置する。ある実施形態において、yは1である。
【0118】
本発明のもう1つの態様は、式IV−A:
【0119】
【化27】
[この文献は図面を表示できません]
[式中:
Aはアリール、アラルキル、ヘテロアリール、シクロアルキル、またはヘテロシクロアルキルであり;その各々は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CO
2R
6、−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−C
1−6アルコキシ、−C
1−6アルキレン−CO
2R
6、−O−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−N(R
6)C(O)−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−CN、−S(O)
pC
1−6アルキル、−SO
2N(R
3)(R
4)、および−N(R
3)SO
2(C
1−6アルキル)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されていてもよく;
Xは−C(R
5)
2C(R
6)=C(R
8)−Ψ、−C(R
6)=C(R
6)C(R
5)
2−Ψ、−C(O)−[C(R
6)
2]
m−Ψ、−C(R
6)
2C(O)C(R
6)
2−Ψ、−[C(R
6)
2]
m−C(O)−Ψ、−C(R
6)=C(R
6)C(O)−Ψ、−C(O)C(R
6)=C(R
6)−Ψ、または−C(H)(OR
6)−[C(R
6)
2]
m−Ψであり;ここで、Ψは式IV−A中のスルホンアミド環炭素原子に対する結合であり;
R
1は、独立して、各々について、水素、ハロゲン、またはC
1−6アルキルを表し;
R
2は−C(O)N(R
7)(R
8)であり;
R
3およびR
4は、各々、独立して、水素またはC
1−6アルキルを表し;またはR
3およびR
4は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3〜7員の複素環を形成し;
R
5は、独立して、各々について、水素、ハロゲン、またはC
1−6アルキルを表し;
R
6およびR
7は、各々、独立して、各々について、水素またはC
1−6アルキルを表し;
R
8はアリール、アラルキル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、−C(R
6)
2−シクロアルキル、−C(R
6)
2−シクロアルケニル、−C(R
6)
2−ヘテロシクリル、またはC
1−6アルキルであり;その各々は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CN、−CO
2−C
1−6アルキル、−C(O)−C
1−6アルキル、−S(O)
pC
1−6アルキル、−SO
2N(R
3)(R
4)、および−N(R
3)SO
2(C
1−6アルキル)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されていてもよく;
mは1または2であり;
pは、独立して、各々について、0、1、または2を表し;および
ここで、式IV−Aによって表される化合物中の立体中心における立体化学立体配置はR、S、またはその混合物である。]
の化合物、またはその医薬上許容される塩または溶媒和物を提供する。
【0120】
ある実施形態において、Aは、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CO
2R
6、−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−C
1−6アルコキシ、C
1−6アルキレン−CO
2R
6、−O−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、および−N(R
6)C(O)−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されていてもよいフェニルである。ある実施形態において、R
8は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CN、−CO
2−C
1−6アルキル、−C(O)−C
1−6アルキル、および−S−C
1−6アルキルからなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されていてもよいアリールである。ある実施形態において、R
8は、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルからなる群から選択される2の置換基で置換されたフェニルであり、ここで、第一の置換基はフェニル基の2−位に位置し、および第二の置換基はフェニル基の6−位に位置する。ある実施形態において、Xは−C(O)−[C(R
6)
2]
m−Ψ、−C(R
6)
2C(O)C(R
6)
2−Ψ、−[C(R
6)
2]
m−C(O)−Ψ、−C(R
6)=C(R
6)C(O)−Ψ、または−C(O)C(R
6)=C(R
6)−Ψである。
【0122】
【化28】
[この文献は図面を表示できません]
[式中:
Aはアリール、アラルキル、ヘテロアリール、シクロアルキル、またはヘテロシクロアルキルであり;その各々は、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6ヒドロキシアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CO
2R
6、−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−C
1−6アルコキシ、−C
1−6アルキレン−CO
2R
6、−O−アリール、−O−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−N(R
6)C(O)−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−CN、−S(O)
pC
1−6アルキル、−SO
2N(R
3)(R
4)、−N(R
3)SO
2(C
1−6アルキル)、ヘテロシクリル、−C(O)R
11、−C(R
11)(R
12)OH、−C(O)N(R
3)(R
4)、および−N(R
3)C(O)N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されていてもよく;
Xは−[C(R
5)
2]
n−Ψ、−C(R
5)
2C(R
6)=C(R
6)−Ψ、−C(R
6)=C(R
6)C(R
5)
2−Ψ、−C(R
6)=C(R
6)−Ψ、−O−[C(R
6)
2]
m−Ψ、−O−[C(R
6)(R
9)C(R
6)
2]−Ψ、−O−[C(R
6)(R
9)]−Ψ、−O−[C(R
6)
2−C(ヒドロキシC
1−6アルキル)(R
6)]−Ψ、−N(R
6)−[C(R
6)
2]
m−Ψ、−N=C(R
6)−Ψ、−N=C(R
6)C(R
6)
2−Ψ、−N=N−Ψ、−C(R
6)=N−Ψ、−C(R
10)=N−Ψ、−C(R
6)
2C(O)C(R
6)
2−Ψ、−[C(R
6)
2]
m−C(O)−Ψ、−C(R
6)=C(R
6)C(O)−Ψ、−C(O)C(R
6)=C(R
6)−Ψ、−N(R
6)−C(O)−Ψ、または−C(H)(OR
6)−[C(R
6)
2]
m−Ψであり;ここで、Ψは式V中のスルホンアミド環窒素原子に対する結合であり;
R
1は、独立して、各々について、水素、ハロゲン、またはC
1−6アルキルを表し;
R
2は−N(R
7)C(O)R
8、−(C
1−2アルキレン)−N(R
7)C(O)R
8、−N(R
7)C(O)N(R
7)(R
8)、またはヘテロアリールであり、ここで、ヘテロアリール基は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、および−N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1または2の置換基で置換されていてもよく;
R
3およびR
4は、各々、独立して、水素またはC
1−6アルキルを表し;またはR
3およびR
4は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3〜7員の複素環を形成し;
R
5は、独立して、各々について、水素、ハロゲン、またはC
1−6アルキルを表し;
R
6およびR
7は、各々、独立して、各々について、水素またはC
1−6アルキルを表し;
R
8はアリール、アラルキル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、−C(R
6)
2−シクロアルキル、−C(R
6)
2−シクロアルケニル、−C(R
6)
2−ヘテロシクリル、またはC
1−6アルキルであり;その各々は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CN、−CO
2−C
1−6アルキル、−C(O)−C
1−6アルキル、−C(O)N(R
3)(R
4)、−S(O)
pC
1−6アルキル、−SO
2N(R
3)(R
4)、および−N(R
3)SO
2(C
1−6アルキル)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されていてもよく;
R
9およびR
10は、各々、独立して、C
1−6ハロアルキル、C
1−6ヒドロキシアルキル、−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−N(R
3)C(O)−C
1−6アルキル、−C
1−6アルキレン−CO
2R
3、−C
1−6アルキレン−CN、−C
1−6アルキレン−C
1−6アルコキシ、−C
1−6アルキレン−C(O)N(R
3)(R
4)、−C(O)N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−N(R
3)C(O)N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−N(R
3)C(O)−[C(OH)(R
3)(R
4)]、−C
1−6アルキレン−O−C(O)N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−SO
2N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−N(R
3)SO
2N(R
3)(R
4)、C
2−4アルケニル、−アリーレン−CO
2R
6、または−CNを表し;
R
11は、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、またはヘテロシクロアルキルであり;その各々は、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、−CO
2R
3、および−N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1または2の置換基で置換されていてもよく;
R
12は、水素、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、またはヘテロシクロアルキルであり;その各々は、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、−CO
2R
3、および−N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1または2の置換基で置換されていてもよく;
nは1、2または3であり;
mは1または2であり;
pは、独立して、各々について、0、1または2を表し;
yは1または2であり;および
ここで、式Vによって表される化合物中の立体中心における立体化学立体配置はR、S、またはその混合物である。]
の化合物、またはその医薬上許容される塩または溶媒和物を提供する。
【0123】
ある実施形態において、Aは、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CO
2R
6、−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−CO
2R
6、−O−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、および−N(R
6)C(O)−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されたアリールである。ある他の実施形態において、Aは独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CN、−CO
2R
6、−C(O)−C
1−6アルキル、−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−C
1−6アルコキシ、−C
1−6アルキレン−CO
2R
6、−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、および−N(R
6)C(O)−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されたフェニルである。なお他の実施形態において、Aは、独立して、ハロゲンおよびC
1−6ハロアルキルからなる群から選択される1、2または3の置換基で置換されたフェニルである。さらに他の実施形態において、Aはフッ素または塩素で4−位が置換されたフェニルである。
【0124】
ある他の実施形態において、Xは−[C(R
5)
2]
n−Ψ、−C(R
5)
2C(R
6)=C(R
6)−Ψ、−C(R
6)=C(R
6)C(R
5)
2−Ψ、または−C(R
6)=C(R
6)−Ψである。ある他の実施形態において、Xは−O−[C(R
6)
2]
m−Ψまたは−O−[C(R
6)(R
9)C(R
6)
2]−Ψである。ある他の実施形態において、Xは−C(R
6)=N−Ψまたは−C(R
10)=N−Ψである。
【0125】
ある他の実施形態において、Xは−(CH
2)
3−Ψである。ある実施形態において、R
2はテトラヒドロキノリン環の7−位に結合している。
【0126】
ある実施形態において、R
2は−N(R
7)C(O)R
8である。
【0127】
ある実施形態において、R
8はアリールまたはアラルキルであり、それぞれは独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CN、−CO
2−C
1−6アルキル、−C(O)−C
1−6アルキル、および−S−C
1−6アルキルからなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されていてもよい。ある他の実施形態において、R
8は、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルからなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されたアリールである。ある他の実施形態において、R
8は、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルからなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されたフェニルである。ある実施形態において、R
8は、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルからなる群から選択される2の置換基で置換されたフェニルであり、ここで、第一の置換基はフェニル基の2−位に位置しており、および第二の置換基はフェニル基の6−位に位置している。
【0128】
ある実施形態において、yは1である。
【0129】
本発明のもう1つの態様は、式V−A:
【0130】
【化29】
[この文献は図面を表示できません]
[式中:
Aはアリール、アラルキル、ヘテロアリール、シクロアルキル、またはヘテロシクロアルキルであり;その各々は、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CO
2R
6、−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−C
1−6アルコキシ、−C
1−6アルキレン−CO
2R
6、−O−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−N(R
6)C(O)−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−CN、−S(O)
pC
1−6アルキル、−SO
2N(R
3)(R
4)、および−N(R
3)SO
2(C
1−6アルキル)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されていてもよく;
Xは−[C(R
5)
2]
n−Ψ、−C(R
5)
2C(R
6)=C(R
8)−Ψ、−C(R
6)=C(R
6)C(R
5)
2−Ψ、−C(R
6)=C(R
6)−Ψ、−O−[C(R
6)
2]
m−Ψ、−N(R
6)−[C(R
6)
2]
m−Ψ、−N=C(R
6)−Ψ、−N=C(R
6)C(R
6)
2−Ψ、−N=N−Ψ、−C(R
6)=N−Ψ、−C(O)−[C(R
6)
2]
m−Ψ、−C(R
6)
2C(O)C(R
6)
2−Ψ、−[C(R
6)
2]
m−C(O)−Ψ、−C(R
6)=C(R
6)C(O)−Ψ、−(O)C(R
6)=C(R
6)−Ψ、−N(R
6)−C(O)−Ψ、または−C(H)(OR
6)−[C(R
6)
2]
m−Ψであり;ここで、Ψは式V−A中のスルホンアミド環炭素原子に対する結合であり;
R
1は、独立して、各々について、水素、ハロゲンまたはC
1−6アルキルを表し;
R
2は−N(R
7)C(O)R
8、−(C
1−2アルキレン)−N(R
7)C(O)R
8、またはヘテロアリールであり、ここで、ヘテロアリール基は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、および−N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1または2の置換基で置換されていてもよく;
R
3およびR
4は、各々、独立して、水素またはC
1−6アルキルを表し;またはR
3およびR
4は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3〜7員の複素環を形成し;
R
5は、独立して、各々について、水素、ハロゲン、またはC
1−6アルキルを表し;
R
6およびR
7は、各々、独立して、各々について、水素またはC
1−6アルキルを表し;
R
8はアリール、アラルキル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、−C(R
6)
2−シクロアルキル、−C(R
6)
2−シクロアルケニル、−C(R
6)
2−ヘテロシクリル、またはC
1−6アルキルであり;その各々は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CN、−CO
2−C
1−6アルキル、−C(O)−C
1−6アルキル、−S(O)
pC
1−6アルキル、−SO
2N(R
3)(R
4)、および−N(R
3)SO
2(C
1−6アルキル)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されていてもよく;
nは1、2、または3であり;
mは1または2であり;
pは独立して、各々について、0、1、または2を表し;および
ここで、式V−Aによって表される化合物中の立体中心における立体化学立体配置はR、S、またはその混合物である。]
の化合物、またはその医薬上許容される塩または溶媒和物を提供する。
【0131】
ある実施形態において、Aは、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CO
2R
6、−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−CO
2R
6、−O−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、および−N(R
6)C(O)−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されていてもよいアリールである。ある実施形態において、Aは、独立して、ハロゲンおよびC
1−6ハロアルキルからなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されたフェニルである。ある実施形態において、Aは、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、および−N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されたフェニルである。ある実施形態において、Aは、フッ素または塩素で4−位が置換されたフェニルである。
【0132】
ある実施形態において、Xは−[C(R
5)
2]
n−Ψ、−C(R
5)
2C(R
6)=C(R
8)−Ψ、−C(R
6)=C(R
6)C(R
5)
2−Ψ、または−C(R
6)=C(R
6)−Ψである。ある実施形態において、Xは−(CH
2)
3−Ψである。ある実施形態において、Xは−(CH
2)
3−Ψであって、R
2はテトラヒドロキノリン環の7−位に結合している。ある実施形態において、Xは−O−[C(R
6)
2]
m−Ψ、−N(R
6)−[C(R
6)
2]
m−Ψ、−N=C(R
6)−Ψ、または−N=C(R
6)C(R
6)
2−Ψである。ある実施形態において、Xは−C(O)−[C(R
6)
2]
m−Ψ、−C(R
6)
2C(O)C(R
6)
2−Ψ、−[C(R
6)
2]
m−C(O)−Ψ、−C(R
6)=C(R
6)C(O)−Ψ、−C(O)C(R
6)=C(R
6)−Ψ、または−N(R
6)−C(O)−Ψである。ある実施形態において、Xは−C(O)−[C(R
6)
2]
m−Ψである。
【0133】
ある実施形態において、R
2は−N(R
7)C(O)R
8である。ある実施形態において、R
2は−(C
1−2アルキレン)−N(R
7)C(O)R
8または−C(O)N(R
7)(R
8)である。ある実施形態において、R
2は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、および−N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1または2の置換基で置換されていてもよいヘテロアリール基である。
【0134】
ある実施形態において、R
8はアリールまたはアラルキルであり;その各々は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CN、−CO
2−C
1−6アルキル、−C(O)−C
1−6アルキル、および−S−C
1−6アルキルからなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されていてもよい。
【0135】
ある実施形態において、R
8はアリールまたはアラルキルであり;その各々は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CN、および−CO
2−C
1−6アルキルからなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されていてもよい。ある実施形態において、R
8は、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルからなる群から選択される2の置換基で置換されたフェニルであり、ここで、第一の置換基はフェニル基の2−位に位置し、および第二の置換基はフェニル基の6−位に位置する。ある実施形態において、R
8は芳香族ヘテロシクリルまたは−C(R
6)
2−(芳香族ヘテロシクリル)であり;その各々は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CN、−CO
2−C
1−6アルキル、−C(O)−C
1−6アルキル、および−S−C
1−6アルキルからなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されていてもよい。ある実施形態において、R
8はシクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、−C(R
6)
2−シクロアルキル、−C(R
6)
2−シクロアルケニル、−C(R
6)
2−ヘテロシクリル、またはC
1−6アルキルであり;その各々は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CN、−CO
2−C
1−6アルキル、−C(O)−C
1−6アルキル、および−S−C
1−6アルキルからなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されていてもよい。ある実施形態において、R
8は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CN、−CO
2−C
1−6アルキル、および−C(O)−C
1−6アルキルからなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されていてもよいC
1−6アルキルである。
【0136】
本発明のもう1つの態様は、式V−B:
【0137】
【化30】
[この文献は図面を表示できません]
[式中:
Aはアリール、アラルキル、ヘテロアリール、シクロアルキル、またはヘテロシクロアルキルであり;その各々は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CO
2R
6、−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−C
1−6アルコキシ、−C
1−6アルキレン−CO
2R
6、−O−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−N(R
6)C(O)−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−CN、−S(O)
pC
1−6アルキル、−SO
2N(R
3)(R
4)、および−N(R
3)SO
2(C
1−6アルキル)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されていてもよく;
Xは−[C(R
5)
2]
n−Ψ、−C(R
5)
2C(R
6)=C(R
8)−Ψ、−C(R
6)=C(R
6)C(R
5)
2−Ψ、−C(R
6)=C(R
6)−Ψ、−O−[C(R
6)
2]
m−Ψ、−N(R
6)−[C(R
6)
2]
m−Ψ、−N=C(R
6)−Ψ、−N=C(R
6)C(R
6)
2−Ψ、−N=N−Ψ、−C(R
6)=N−Ψ、−C(O)−[C(R
6)
2]
m−Ψ、−C(R
6)
2C(O)C(R
6)
2−Ψ、−[C(R
6)
2]
m−C(O)−Ψ、−C(R
6)=C(R
6)C(O)−Ψ、−C(O)C(R
6)=C(R
6)−Ψ、−N(R
6)−C(O)−Ψ、または−C(H)(OR
6)−[C(R
6)
2]
m−Ψであり;ここで、Ψは式V−B中のスルホンアミド環窒素原子に対する結合であり;
R
1は、独立して、各々について、水素、ハロゲン、またはC
1−6アルキルを表し;
R
2は、N(R
7)C(O)R
8、−(C
1−2アルキレン)−N(R
7)C(O)R
8、またはヘテロアリールであり;ここで、ヘテロアリール基は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、および−N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1または2の置換基で置換されていてもよく;
R
3およびR
4は、各々、独立して、水素またはC
1−6アルキルを表し;またはR
3およびR
4は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3〜7員の複素環を形成し;
R
5は、独立して、各々について、水素、ハロゲン、またはC
1−6アルキルを表し;
R
6およびR
7は、各々、独立して、各々について、水素またはC
1−6アルキルを表し;
R
8はアリール、アラルキル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、−C(R
6)
2−シクロアルキル、−C(R
6)
2−シクロアルケニル、−C(R
6)
2−ヘテロシクリル、またはC
1−6アルキルであり;その各々は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CN、−CO
2−C
1−6アルキル、−C(O)−C
1−6アルキル、−S(O)
pC
1−6アルキル、−SO
2N(R
3)(R
4)、および−N(R
3)SO
2(C
1−6アルキル)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されていてもよく;
nは1、2、または3であり;
mは1または2であり;
pは、独立して、各々について、0、1、または2を表し;および
ここで、式V−Bによって表される化合物中の立体中心における立体化学立体配置はR、S、またはその混合物である。]
の化合物、またはその医薬上許容される塩または溶媒和物を提供する。
【0138】
ある実施形態において、式V−Bについての変数A、R
1〜R
8、nおよびpは式V−Aに関連して先に特定されたさらなる実施形態のうちの1つによって定義された通りである。
【0140】
【化31】
[この文献は図面を表示できません]
[式中:
Aはアリール、アラルキル、ヘテロアリール、シクロアルキル、またはヘテロシクロアルキルであり;その各々は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6ヒドロキシアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CO
2R
6、−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−C
1−6アルコキシ、−C
1−6アルキレン−CO
2R
6、−O−アリール、−O−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−N(R
6)C(O)−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−CN、−S(O)
pC
1−6アルキル、−SO
2N(R
3)(R
4)、−N(R
3)SO
2(C
1−6アルキル)、ヘテロシクリル、−C(O)R
11、−C(R
11)(R
12)OH、−C(O)N(R
3)(R
4)、および−N(R
3)C(O)N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されていてもよく;
Xは−[C(R
5)
2]
3−Ψ、−C(R
5)
2C(R
6)=C(R
6)−Ψ、−C(R
6)=C(R
6)C(R
5)
2−Ψ、−C(R
6)=C(R
6)−Ψ、−C(O)−[C(R
6)
2]
m−Ψ、−C(R
6)
2C(O)C(R
6)
2−Ψ、−[C(R
6)
2]
m−C(O)−Ψ、−C(R
6)=C(R
6)C(O)−Ψ、−C(O)C(R
6)=C(R
6)−Ψ、−C(R
6)=N−Ψ、−C(R
10)=N−Ψ、−O−[C(R
6)
2]
m−Ψ、−O−[C(R
6)(R
9)C(R
6)
2]−Ψ、−O−[C(R
6)(R
9)]−Ψ、−O−[C(R
6)
2−C(ヒドロキシC
1−6アルキル)(R
6)]−Ψ、または−C(H)(OR
6)−[C(R
6)
2]
m−Ψであり;ここで、Ψは式VI中のスルホンアミド環窒素原子に対する結合であり;
R
1は、独立して、各々について、水素、ハロゲン、またはC
1−6アルキルを表し;
R
2は−C(O)N(R
7)(R
8)であり;
R
3およびR
4は、各々、独立して、水素またはC
1−6アルキルを表し;またはR
3およびR
4は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3〜7員の複素環を形成し;
R
5は、独立して、各々について、水素、ハロゲン、またはC
1−6アルキルを表し;
R
6およびR
7は、各々、独立して、各々について、水素またはC
1−6アルキルを表し;
R
8はアリールまたはアラルキルであり;その各々は、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、および−CNからなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されていてもよく;
R
9およびR
10は、各々、独立して、C
1−6ハロアルキル、C
1−6ヒドロキシアルキル、−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−N(R
3)C(O)−C
1−6アルキル、−C
1−6アルキレン−CO
2R
3、−C
1−6アルキレン−CN、−C
1−6アルキレン−C
1−6アルコキシ、−C
1−6アルキレン−C(O)N(R
3)(R
4)、−C(O)N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−N(R
3)C(O)N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−N(R
3)C(O)−[C(OH)(R
3)(R
4)]、−C
1−6アルキレン−O−C(O)N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−SO
2N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−N(R
3)SO
2N(R
3)(R
4)、C
2−4アルケニル、−アリーレン−CO
2R
6、または−CNを表し;
R
11はC
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、またはヘテロシクロアルキルであり;その各々は、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、−CO
2R
3、および−N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1または2の置換基で置換されていてもよく;
R
12は水素、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、またはヘテロシクロアルキルであり;その各々は、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、−CO
2R
3、および−N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1または2の置換基で置換されていてもよく;
mは1または2であり;
pは0、1、または2であり;
yは1または2であり;および
ここで、式VIによって表される化合物中の立体中心における立体化学立体配置はR、S、またはその混合物である。]
の化合物、またはその医薬上許容される塩または溶媒和物を提供する。
【0141】
ある実施形態において、Aは、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CO
2R
6、−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−CO
2R
6、−O−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、および−N(R
6)C(O)−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されたアリールである。ある他の実施形態において、Aはフッ素または塩素で4−位が置換されたフェニルである。ある実施形態において、R
8は、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルからなる群から選択される2または3の置換基で置換されたフェニルである。ある実施形態において、R
8は独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルからなる群から選択される2の置換基で置換されたフェニルであり、ここで、第一の置換基はフェニル基の2−位に位置しており、および第二の置換基はフェニルの6−位に位置している。ある実施形態において、yは1である。
【0142】
本発明のもう1つの態様は、式VI−A:
【0143】
【化32】
[この文献は図面を表示できません]
[式中:
Aはアリール、アラルキル、ヘテロアリール、シクロアルキル、またはヘテロシクロアルキルであり;その各々は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CO
2R
6、−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−C
1−6アルコキシ、−C
1−6アルキレン−CO
2R
6、−O−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−N(R
6)C(O)−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−CN、−S(O)
pC
1−6アルキル、−SO
2N(R
3)(R
4)、および−N(R
3)SO
2(C
1−6アルキル)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されていてもよく;
Xは−[C(R
5)
2]
3−Ψ、−C(R
5)
2C(R
6)=C(R
8)−Ψ、−C(R
6)=C(R
6)C(R
5)
2−Ψ、−C(R
6)=C(R
6)−Ψ、−C(O)−[C(R
6)
2]
m−Ψ、−C(R
6)
2C(O)C(R
6)
2−Ψ、−[C(R
6)
2]
m−C(O)−Ψ、−C(R
6)=C(R
6)C(O)−Ψ、−C(O)C(R
6)=C(R
6)−Ψ、または−C(H)(OR
6)−[C(R
6)
2]
m−Ψであり;ここで、Ψは式VI−A中のスルホンアミド環窒素原子に対する結合であり;
R
1は、独立して、各々について、水素、ハロゲン、またはC
1−6アルキルを表し;
R
2は−C(O)N(R
7)(R
8)であり;
R
3およびR
4は、各々、独立して、水素またはC
1−6アルキルを表し;またはR
3およびR
4は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3〜7員の複素環を形成し;
R
5は、独立して、各々について、水素、ハロゲン、またはC
1−6アルキルを表し;
R
6およびR
7は、各々、独立して、各々について、水素またはC
1−6アルキルを表し;
R
8はアリールまたはアラルキルであり;その各々は、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、および−CNからなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されていてもよく;
mは1または2であり;
pは0、1、または2であり;および
ここで、式VI−Aによって表される化合物中の立体中心における立体化学立体配置はR、S、またはその混合物である。]
の化合物、またはその医薬上許容される塩または溶媒和物を提供する。
【0144】
ある実施形態において、Aは、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CO
2R
6、−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−CO
2R
6、−O−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、および−N(R
6)C(O)−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されていてもよいアリールである。ある実施形態において、Aは、フッ素または塩素で4−位が置換されたフェニルである。ある実施形態において、R
8は、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、および−CNからなる群から選択される2または3の置換基で置換されたフェニルである。ある実施形態において、R
8は、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルからなる群から選択される2の置換基で置換されたフェニルであり、ここで、第一の置換基はフェニル基の2−位に位置しており、および第二の置換基はフェニル基の6−位に位置している。
【0145】
本発明のもう1つの態様は、式VII:
【0146】
【化33】
[この文献は図面を表示できません]
[式中:
Aはアリーレン、アラルキレン、ヘテロアリーレン、シクロアルキレン、またはヘテロシクロアルキレンであり;その各々は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6ヒドロキシルアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CO
2R
6、−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−C
1−6アルコキシ、−C
1−6アルキレン−CO
2R
6、−O−アリール、−O−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−CO
2R
6、−N(R
6)C(O)−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−CN、−S(O)
pC
1−6アルキル、−SO
2N(R
3)(R
4)、−N(R
3)SO
2(C
1−6アルキル)、ヘテロシクリル、−C(O)R
11、−C(R
11)(R
12)OH、−C(O)N(R
3)(R
4)、および−N(R
3)C(O)N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されていてもよく;
Xは−C(R
5)(C
1−6アルキル)[C(R
5)
2]
m−Ψ、−[C(R
5)
2]
m−C(R
5)(C
1−6アルキル)−Ψ、−C(R
5)
2−C(R
5)(C
1−6アルキル)−C(R
5)
2−Ψ、C(R
5)
2C(R
6)=C(R
6)−Ψ、−C(R
6)=C(R
6)C(R
5)
2−Ψ、−C(R
6)=C(R
6)−Ψ、−O−[C(R
6)
2]
m−Ψ、−O−[C(R
6)(R
9)C(R
6)
2]−Ψ、−O−[C(R
6)(R
9)]−Ψ、−O−[C(R
6)
2−C(ヒドロキシC
1−6アルキル)(R
6)]−Ψ、−N(R
6)−[C(R
6)
2]
m−Ψ、−N=C(R
6)−Ψ、−N=C(R
6)C(R
6)
2−Ψ、−N=N−Ψ、−C(R
6)=N−Ψ、−C(R
10)=N−Ψ、−C(O)−[C(R
6)
2]
m−Ψ、−C(R
6)
2C(O)C(R
6)
2−Ψ、−[C(R
6)
2]
m−C(O)−Ψ、−C(R
6)=C(R
6)C(O)−Ψ、−C(O)C(R
6)=C(R
6)−Ψ、−N(R
6)−C(O)−Ψ、または−C(H)(OR
6)−[C(R
6)
2]
m−Ψであり;ここで、Ψは式VII中のスルホンアミド環窒素原子に対する結合であり;
ZはC
1−6アルキルまたはC
1−6ハロアルキルであり;
R
1は、独立して、各々について、水素、ハロゲン、またはC
1−6アルキルを表し;
R
2は−N(R
7)C(O)(R
8)、−(C
1−2アルキレン)−N(R
7)C(O)(R
8)、−N(R
7)C(O)N(R
7)(R
8)、またはヘテロアリールであり、ここで、ヘテロアリール基は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、および−N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1または2の置換基で置換されていてもよく;
R
3およびR
4は、各々、独立して、水素またはC
1−6アルキルを表し;またはR
3およびR
4は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3〜7員の複素環を形成し;
R
5は、独立して、各々について、水素、ハロゲン、またはC
1−6アルキルを表し;
R
6およびR
7は、各々、独立して、各々について、水素またはC
1−6アルキルを表し;
R
8はアリール、アラルキル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、−C(R
6)
2−シクロアルキル、−C(R
6)
2−シクロアルケニル、−C(R
6)
2−ヘテロシクリル、またはC
1−6アルキルであり;その各々は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CN、−CO
2−C
1−6アルキル、−C(O)−C
1−6アルキル、−C(O)N(R
3)(R
4)、−S(O)
pC
1−6アルキル、−SO
2N(R
3)(R
4)、および−N(R
3)SO
2(C
1−6アルキル)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されていてもよく;
R
9およびR
10は、各々、独立して、C
1−6ハロアルキル、C
1−6アヒドロキシアルキル、−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−N(R
3)C(O)−C
1−6アルキル、−C
1−6アルキレン−CO
2R
3、−C
1−6アルキレン−CN、−C
1−6アルキレン−C
1−6アルコキシ、−C
1−6アルキレン−C(O)N(R
3)(R
4)、−C(O)N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−N(R
3)C(O)N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−N(R
3)C(O)−[C(OH)(R
3)(R
4)]、−C
1−6アルキレン−O−C(O)N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−SO
2N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−N(R
3)SO
2N(R
3)(R
4)、C
2−4アルケニル、−アリーレン−CO
2R
6、または−CNを表し;
R
11はC
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、またはヘテロシクロアルキルであり;その各々は、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、−CO
2R
3、および−N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1または2の置換基で置換されていてもよく;
R
12は水素、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、またはヘテロシクロアルキルであり;その各々は、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、−CO
2R
3、および−N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1または2の置換基で置換されていてもよく;
mは1または2であり;
pは、独立して、各々について、0、1、または2を表し;
yは1または2であり;および
ここで、式VIIによって表される化合物中の立体中心における立体化学立体配置はR、S、またはその混合物である。]
の化合物、またはその医薬上許容される塩または溶媒和物を提供する。
【0147】
ある実施形態において、Aは、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CN、−CO
2R
6、−C(O)−C
1−6アルキル、−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−C
1−6アルコキシ、−C
1−6アルキレン−CO
2R
6、−O−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、および−N(R
6)C(O)−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されたアリールである。ある他の実施形態において、Aは、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CN、−CO
2R
6、−C(O)−C
1−6アルキル、−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−C
1−6アルコキシ、−C
1−6アルキレン−CO
2R
6、−O−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、および−N(R
6)C(O)−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されたフェニルである。
【0148】
ある実施形態において、Xは−O−[C(R
6)
2]
m−Ψまたは−O−[C(R
6)(R
9)C(R
6)
2]−Ψである。ある他の実施形態において、Xは−C(R
6)=N−Ψまたは−C(R
10)=N−Ψである。
【0149】
ある実施形態において、R
2は−N(R
7)C(O)R
8である。ある実施形態において、R
8は、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルからなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されたアリールである。ある他の実施形態において、R
8は、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルからなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されたフェニルである。ある実施形態において、R
8は、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルからなる群から選択される2の置換基で置換されたフェニルであり、ここで、第一の置換基はフェニル基の2−位に位置し、および第二の置換基はフェニル基の6−位に位置する。
【0150】
ある実施形態において、yは1である。
【0151】
本発明のもう1つの態様は、式VIII:
【0152】
【化34】
[この文献は図面を表示できません]
[式中:
Aはアリール、アラルキル、ヘテロアリール、シクロアルキル、またはヘテロシクロアルキルであり;その各々は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CO
2R
6、−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−C
1−6アルコキシ、−C
1−6アルキレン−CO
2R
6、−O−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−CO
2R
6、−N(R
5)C(O)−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−CN、S(O)
pC
1−6アルキル、−SO
2N(R
3)(R
4)、および−N(R
3)SO
2(C
1−6アルキル)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されていてもよく;
R
1は、独立して、各々について、水素、ハロゲン、またはC
1−6アルキルを表し;
R
2は−N(R
7)C(O)R
8、−(C
1−2アルキレン)−N(R
7)C(O)R
8、またはヘテロアリールであり、ここで、ヘテロアリール基は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、および−N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1または2の置換基で置換されていてもよく;
R
3およびR
4は、各々、独立して、水素またはC
1−6アルキルを表し;またはR
3およびR
4は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3〜7員の複素環を形成し;
R
5、R
6、およびR
7は、各々、独立して、各々について、水素またはC
1−6アルキルを表し;
R
8はアリール、アラルキル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、−C(R
6)
2−シクロアルキル、−C(R
6)
2−シクロアルケニル、−C(R
6)
2−ヘテロシクリル、またはC
1−6アルキルであり;その各々は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CN、−CO
2−C
1−6アルキル、−C(O)−C
1−6アルキル、−S(O)
pC
1−6アルキル、−SO
2N(R
3)(R
4)、および−N(R
3)SO
2(C
1−6アルキル)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されていてもよく;
mは1または2であり;
pは、独立して、各々について、0、1、または2を表し;および
ここで、式VIIIによって表された化合物中の立体中心における立体化学立体配置はR、S、またはその混合物である。]
の化合物、またはその医薬上許容される塩または溶媒和物を提供する。
【0153】
ある実施形態において、Aは、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CN、−CO
2R
6、−C(O)−C
1−6アルキル−、−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−C
1−6アルコキシ、−C
1−6アルキレン−CO
2R
6、−O−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、および−N(R
5)C(O)−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されたアリールである。ある他の実施形態において、Aは、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、N(R
3)(R
4)、−CN、−CO
2R
6、−C(O)−C
1−6アルキル、−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−C
1−6アルコキシ、−C
1−6アルキレン−CO
2R
6、−O−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、および−N(R
5)C(O)−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されたフェニルである。
【0154】
ある実施形態において、R
2は−N(R
7)C(O)R
8である。
【0155】
ある実施形態において、R
8は、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルからなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されたアリールである。ある実施形態において、R
8は、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルからなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されたフェニルである。ある実施形態において、R
8は、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルからなる群から選択される2の置換基で置換されたフェニルであり、ここで、第一の置換基はフェニル基の2−位に位置し、および第二の置換基はフェニル基の6−位に位置する。
【0157】
【化35】
[この文献は図面を表示できません]
[式中:
Aはアリール、アラルキル、ヘテロアリール、シクロアルキル、またはヘテロシクロアルキルであり;その各々は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、C
1−6ヒドロキシアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CO
2R
6、−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−C
1−6アルコキシ、−C
1−6アルキレン−CO
2R
6、−O−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−O−C
1−6アルキレン−CO
2R
6、−N(R
6)C(O)−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−O−アリール、−CN、−S(O)
pC
1−6アルキル、−SO
2N(R
3)(R
4)、−N(R
3)SO
2(C
1−6アルキル)、ヘテロシクリル、−C(O)R
11、−C(R
11)(R
12)OH、−C(O)N(R
3)(R
4)、および−N(R
3)C(O)N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されていてもよく;
Xは−[C(R
5)
2]
n−Ψ、−C(R
5)
2C(R
6)=C(R
6)−Ψ、−C(R
6)=C(R
6)C(R
5)
2−Ψ、−C(R
6)=C(R
6)−Ψ、−O−[C(R
6)
2]
m−Ψ、−O−[C(R
6)(R
9)C(R
6)
2]−Ψ、−O−[C(R
6)(R
9)]−Ψ、−O−[C(R
6)
2−C(ヒドロキシC
1−6アルキル)(R
6)]−Ψ、−N(R
6)−[C(R
6)
2]
m−Ψ、−N=C(R
6)−Ψ、−N=C(R
6)C(R
6)
2−Ψ、−N=N−Ψ、−C(R
6)=N−Ψ、−C(R
10)=N−Ψ、−C(O)−[C(R
6)
2]
m−Ψ、−C(R
6)
2C(O)C(R
6)
2−Ψ、−[C(R
6)
2]
m−C(O)−Ψ、−C(R
6)=C(R
6)C(O)−Ψ、−C(O)C(R
6)=C(R
6)−Ψ、−N(R
6)−C(O)−Ψ、または−C(H)(OR
6)−[C(R
6)
2]
m−Ψであり;ここで、Ψは式IX中のスルホンアミド環窒素原子に対する結合であり;
R
1は、独立して、各々について、水素、ハロゲン、またはC
1−6アルキルを表し;
R
2は−N(R
7)C(O)R
8、−(C
1−2アルキレン)−N(R
7)C(O)R
8、−C(O)N(R
7)(R
8)、−N(R
7)C(O)N(R
7)(R
8)、またはヘテロアリールであり、ここで、ヘテロアリール基は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、および−N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1または2の置換基で置換されていてもよく;
R
3およびR
4は、各々、独立して、水素またはC
1−6アルキルを表し;またはR
3およびR
4は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3〜7員の複素環を形成し;
R
5は、独立して、各々について、水素、ハロゲン、またはC
1−6アルキルを表し;
R
6およびR
7は、各々、独立して、各々について、水素またはC
1−6アルキルを表し;
R
8はアリール、アラルキル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、−C(R
6)
2−シクロアルキル、−C(R
6)
2−シクロアルケニル、−C(R
6)
2−ヘテロシクリル、またはC
1−6アルキルであり;その各々は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CN、−CO
2−C
1−6アルキル、−C(O)−C
1−6アルキル、−C(O)N(R
3)(R
4)、−S(O)
pC
1−6アルキル、−SO
2N(R
3)(R
4)、および−N(R
3)SO
2(C
1−6アルキル)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されていてもよく;
R
9およびR
10は、各々、独立して、C
1−6ハロアルキル、C
1−6ヒドロキシアルキル、−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−N(R
3)C(O)−C
1−6アルキル、−C
1−6アルキレン−CO
2R
3、−C
1−6アルキレン−CN、−C
1−6アルキレン−C
1−6アルコキシ、−C
1−6アルキレン−C(O)N(R
3)(R
4)、−C(O)N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−N(R
3)C(O)N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−N(R
3)C(O)−[C(OH)(R
3)(R
4)]、−C
1−6アルキレン−O−C(O)N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−SO
2N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−N(R
3)SO
2N(R
3)(R
4)、C
2−4アルケニル、−アリーレン−CO
2R
6、または−CNを表し;
R
11はC
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、またはヘテロシクロアルキルであり;その各々は、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、−CO
2R
3、および−N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1または2の置換基で置換されていてもよく;
R
12は、水素、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、またはヘテロシクロアルキルであり;その各々は、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルコキシ、−CO
2R
3、および−N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1または2の置換基で置換されていてもよく;
nは1、2、または3であり;
mは1または2であり;
pは、独立して、各々について、0、1、または2を表し;
yは1または2であり;および
ここで、式IXによって表された化合物中の立体中心における立体化学立体配置はR、S、またはその混合物である。]
の化合物、またはその医薬上許容される塩または溶媒和物を提供する。
【0158】
ある実施形態において、Aは、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CN、−CO
2R
6、−C(O)−C
1−6アルキル、−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−C
1−6アルコキシ、−C
1−6アルキレン−CO
2R
6、−O−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、および−N(R
6)C(O)−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されたアリールである。ある他の実施形態において、Aは、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CN、−CO
2R
6、−C(O)−C
1−6アルキル、−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−C
1−6アルコキシ、−C
1−6アルキレン−CO
2R
6、−O−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、および−N(R
6)C(O)−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されたフェニルである。なお他の実施形態において、Aは、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、および−N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されたフェニルである。なお他の実施形態において、Aは、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、および−CNからなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されたフェニルである。なお他の実施形態において、Aは、独立して、ハロゲンおよびC
1−6ハロアルキルからなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されたフェニルである。
【0159】
ある実施形態において、Xは−O−[C(R
6)
2]
m−Ψまたは−O−[C(R
6)(R
9)C(R
6)
2]−Ψである。ある他の実施形態において、Xは−C(R
6)=N−Ψまたは−C(R
10)=N−Ψである。なお他の実施形態において、Xは−C(R
5)(C
1−6アルキル)[C(R
5)
2]
m−Ψ、−[C(R
5)
2]
m−C(R
5)(C
1−6アルキル)−Ψ、−C(R
5)
2−C(R
5)(C
1−6アルキル)−C(R
5)
2−Ψ、−C(R
5)
2C(R
6)=C(R
6)−Ψ、−C(R
6)=C(R
6)C(R
5)
2−Ψ、または−C(R
6)=C(R
6)−Ψである。
【0160】
ある実施形態において、Xは−(CH
2)
3−Ψである。ある実施形態において、R
2はテトラヒドロキノリン環の7−位に結合している。
【0161】
ある実施形態において、Xは−C(O)−[C(R
6)
2]
m−Ψである。
【0162】
ある実施形態において、R
2は−N(R
7)C(O)R
8である。
【0163】
ある実施形態において、R
8はアリールまたはアラルキルであり;その各々は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CN、−CO
2−C
1−6アルキル、−C(O)−C
1−6アルキル、および−S−C
1−6アルキルからなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されていてもよい。ある他の実施形態において、R
8は、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルからなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されたアリールである。なお他の実施形態において、R
8は、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルからなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されたフェニルである。ある実施形態において、R
8は、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルからなる群から選択される2の置換基で置換されたフェニルであり、ここで、第一の置換基はフェニル基の2−位に位置し、および第二の置換基はフェニル基の6−位に位置している。
【0164】
ある実施形態において、yは1である。
【0165】
本発明のもう1つの態様は、式IX−A:
【0166】
【化36】
[この文献は図面を表示できません]
[式中:
Aはアリール、アラルキル、ヘテロアリール、シクロアルキル、またはヘテロシクロアルキルであり;その各々は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CO
2R
6、−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−C
1−6アルコキシ、−C
1−6アルキレン−CO
2R
6、−O−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−O−C
1−6アルキレン−CO
2R
6、−N(R
6)C(O)−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−O−アリール、−CN、−S(O)
pC
1−6アルキル、−SO
2N(R
3)(R
4)、および−N(R
3)SO
2(C
1−6アルキル)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されていてもよく;
Xは−[C(R
5)
2]
n−Ψ、−C(R
5)
2C(R
6)=C(R
8)−Ψ、−C(R
6)=C(R
6)C(R
5)
2−Ψ、−C(R
6)=C(R
6)−Ψ、−O−[C(R
6)
2]
m−Ψ、−N(R
6)−[C(R
6)
2]
m−Ψ、−N=C(R
6)−Ψ、−N=C(R
6)C(R
6)
2−Ψ、−N=N−Ψ、−C(R
6)=N−Ψ、−C(O)−[C(R
6)
2]
m−Ψ、−C(R
6)
2C(O)C(R
6)
2−Ψ、−[C(R
6)
2]
m−C(O)−Ψ、−C(R
6)=C(R
6)C(O)−Ψ、−C(O)C(R
6)=C(R
6)−Ψ、−N(R
6)−C(O)−Ψ、または−C(H)(OR
6)−[C(R
6)
2]
m−Ψであり;ここで、Ψは式IX−A中のスルホンアミド環窒素原子に対する結合であり;
R
1は、独立して、各々について、水素、ハロゲン、またはC
1−6アルキルを表し;
R
2は−N(R
7)C(O)R
8、−(C
1−2アルキレン)−N(R
7)C(O)R
8、−C(O)N(R
7)(R
8)、またはヘテロアリールであり、ここで、ヘテロアリール基は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、および−N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1または2の置換基で置換されていてもよく;
R
3およびR
4は、各々、独立して、水素またはC
1−6アルキルを表し;またはR
3およびR
4は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3〜7員の複素環を形成し;
R
5は、独立して、各々について、水素、ハロゲン、またはC
1−6アルキルを表し;
R
6およびR
7は、各々、独立して、各々について、水素またはC
1−6アルキルを表し;
R
8はアリール、アラルキル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、−C(R
6)
2−シクロアルキル、−C(R
6)
2−シクロアルケニル、−C(R
6)
2−ヘテロシクリル、またはC
1−6アルキルであり;その各々は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CN、−CO
2−C
1−6アルキル、−C(O)−C
1−6アルキル、−S(O)
pC
1−6アルキル、−SO
2N(R
3)(R
4)、および−N(R
3)SO
2(C
1−6アルキル)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されていてもよく;
nは1、2、または3であり;
mは1または2であり;
pは、独立して、各々について、0、1、または2を表し;および
ここで、式IX−Aによって表される化合物中の立体中心における立体化学立体配置はR、S、またはその混合物である。]
の化合物、またはその医薬上許容される塩または溶媒和物を提供する。
【0167】
ある実施形態において、Aは、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CO
2R
1、−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−CO
2R
6、−O−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、および−N(R
6)C(O)−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されていてもよいアリールである。ある実施形態において、Aは、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、および−N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されたフェニルである。ある実施形態において、Aは、独立して、ハロゲンおよびC
1−6ハロアルキルからなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されたフェニルである。
【0168】
ある実施形態において、Xは−[C(R
5)
2]
n−Ψ、−C(R
5)
2C(R
6)=C(R
8)−Ψ、−C(R
6)=C(R
6)C(R
5)
2−Ψ、または−C(R
6)=C(R
6)−Ψである。ある実施形態において、Xは−(CH
2)
3−Ψである。ある実施形態において、Xは−(CH
2)
3−Ψであって、R
2はテトラヒドロキノリン環の7−位に結合している。ある実施形態において、Xは−O−[C(R
6)
2]
m−Ψ、−N(R
6)−[C(R
6)
2]
m−Ψ、−N=C(R
6)−Ψ、または−N=C(R
6)C(R
6)
2−Ψである。ある実施形態において、Xは−C(O)−[C(R
6)
2]
m−Ψ、−C(R
6)
2C(O)C(R
6)
2−Ψ、−[C(R
6)
2]
m−C(O)−Ψ、−C(R
6)=C(R
6)C(O)−Ψ、−C(O)C(R
6)=C(R
6)−Ψ、または−N(R
6)−C(O)−Ψである。ある実施形態において、Xは−C(O)−[C(R
6)
2]
m−Ψである。
【0169】
ある実施形態において、R
2は−N(R
7)C(O)R
8である。ある実施形態において、R
2は−(C
1−2アルキレン)−N(R
7)C(O)R
8または−C(O)N(R
7)(R
8)である。ある実施形態において、R
2は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、および−N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1または2の置換基で置換されていてもよいヘテロアリール基である。ある実施形態において、R
8はアリールまたはアラルキルであり;その各々は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CN、−CO
2−C
1−6アルキル、−C(O)−C
1−6アルキルおよび−S−C
1−6アルキルからなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されていてもよい。ある実施形態において、R
8はアリールまたはアラルキルであり;その各々は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CN、および−CO
2−C
1−6アルキルからなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されていてもよい。ある実施形態において、R
8は、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルからなる群から選択される2の置換基で置換されたフェニルであり、ここで、第一の置換基はフェニル基の2−位に位置しており、および第二の置換基はフェニル基の6−位に位置している。ある実施形態において、R
8は芳香族ヘテロシクリルまたは−C(R
6)
2−(芳香族ヘテロシクリル)であり;その各々は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CN、−CO
2−C
1−6アルキル、−C(O)−C
1−6アルキル、および−S−C
1−6アルキルからなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されていてもよい。ある実施形態において、R
8はシクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、−C(R
6)
2−シクロアルキル、−C(R
6)
2−シクロアルケニル、−C(R
6)
2−ヘテロシクリル、またはC
1−6アルキルであり;その各々は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CN、−CO
2−C
1−6アルキル、−C(O)−C
1−6アルキル、および−S−C
1−6アルキルからなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されていてもよい。ある実施形態において、R
8は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CN、−CO
2−C
1−6アルキル、および−C(O)−C
1−6アルキルからなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されていてもよいC
1−6アルキルである。
【0170】
ある実施形態において、本化合物は式IX−B:
【0171】
【化37】
[この文献は図面を表示できません]
[式中:
Aはアリール、アラルキル、ヘテロアリール、シクロアルキル、またはヘテロシクロアルキルであり;その各々は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CO
2R
6、−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−C
1−6アルコキシ、−C
1−6アルキレン−CO
2R
6、−O−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−O−C
1−6アルキレン−CO
2R
6、−N(R
6)C(O)−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−O−アリール、−CN、−S(O)
pC
1−6アルキル、−SO
2N(R
3)(R
4)、および−N(R
3)SO
2(C
1−6アルキル)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されていてもよく;
Xは−「C(R
5)
2]
n−Ψ、−C(R
5)
2C(R
6)=C(R
8)−Ψ、−C(R
6)=C(R
6)C(R
5)
2−Ψ、−C(R
6)=C(R
6)−Ψ、−O−[C(R
6)
2]
m−Ψ、−N(R
6)−[C(R
6)
2]
m−Ψ、−N=C(R
6)−Ψ、−N=C(R
6)C(R
6)
2−Ψ、−N=N−Ψ、−C(R
6)=N−Ψ、−C(O)−[C(R
6)
2]
m−Ψ、−C(R
6)
2C(O)C(R
6)
2−Ψ、−[C(R
6)
2]
m−C(O)−Ψ、−C(R
6)=C(R
6)C(O)−Ψ、−C(O)C(R
6)=C(R
6)−Ψ、−N(R
6)−C(O)−Ψ、または−C(H)(OR
6)−[C(R
6)
2]
m−Ψであり;ここで、Ψは式IX−B中のスルホンアミド環窒素原子に対する結合であり;
R
1は、独立して、各々について、水素、ハロゲン、またはC
1−6アルキルを表し;
R
2は−N(R
7)C(O)R
8、−(C
1−2アルキレン)−N(R
7)C(O)R
8、−C(O)N(R
7)(R
8)、またはヘテロアリールであり、ここで、ヘテロアリール基は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、および−N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1または2の置換基で置換されていてもよく;
R
3およびR
4は、各々、独立して、水素またはC
1−6アルキルを表し;R
3およびR
4は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3〜7員の複素環を形成し;
R
5は、独立して、各々について、水素、ハロゲン、またはC
1−6アルキルを表し;
R
6およびR
7は、各々、独立して、各々について、水素またはC
1−6アルキルを表し;
R
8はアリール、アラルキル、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、−C(R
6)
2−シクロアルキル、−C(R
6)
2−シクロアルケニル、−C(R
6)
2−ヘテロシクリル、またはC
1−6アルキルであり;その各々は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CN、−CO
2−C
1−6アルキル、−C(O)−C
1−6アルキル、−S(O)
pC
1−6アルキル、−SO
2N(R
3)(R
4)、および−N(R
3)SO
2(C
1−6アルキル)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されていてもよく;
nは1、2、または3であり;
mは1または2であり;
pは独立して、各々について、0、1、または2を表し;および
ここで、式IX−Bによって表される化合物中の立体中心における立体化学立体配置はR、S、またはその混合物である。]
の化合物、またはその医薬上許容される塩または溶媒和物である。
【0172】
ある実施形態において、本化合物は式IX−C:
【0173】
【化38】
[この文献は図面を表示できません]
[式中:
Aはフェニル、ベンジル、またピリジニルであり;その各々は、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−C
1−6アルコキシ、−C
1−6アルキレン−CO
2R
6、−N(R
6)C(O)−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−CN、−S(O)
2C
1−6アルキル、−SO
2N(R
3)(R
4)、および−N(R
3)SO
2(C
1−6アルキル)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されており;
Xは−[C(R
5)
2]
n−Ψ、−C(R
5)
2C(R
6)=C(R
8)−Ψ、−C(R
6)=C(R
6)C(R
5)
2−Ψ、−C(R
6)=C(R
6)−Ψ、または−C(O)−[C(R
6)
2]
m−Ψであり;ここでΨは式IX−C中のスルホンアミド環窒素原子に対する結合であり;
R
1は、独立して、各々について、水素、フルオロ、またはメチルを表し;
R
2は−N(R
7)C(O)R
8または−(CH
2)N(R
7)C(O)R
8であり;
R
3およびR
4は、各々、独立して、水素またはメチルを表し;
R
5は、独立して、各々について、水素、フルオロまたはメチルを表し;
R
6およびR
7は、各々、独立して、各々について、水素、またはC
1−6アルキルを表し;
R
8は、フェニル、ベンジル、またはピリジニルであり;その各々は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CN、−CO
2−C
1−6アルキル、−C(O)−C
1−6アルキル、−S(O)
2C
1−6アルキル、−SO
2N(R
3)(R
4)、および−N(R
3)SO
2(C
1−6アルキル)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されていてもよく;
nは1、2、または3であり;
mは1または2であり;
pは、独立して、各々について、0、1、または2を表し;および
ここで、式IX−Cによって表される化合物中の立体中心における立体化学立体配置はR、S、またはその混合物である。]
の化合物、またはその医薬上許容される塩または溶媒和物である。
【0174】
前記式I〜IX−C中の変数の定義は多数の化学基を含む。本出願では、例えば、i)変数の定義は前記した化学基組から選択される単一の化学基であり、ii)定義は前記した組から選択される化学基の2以上のコレクションであり、およびiii)本化合物は、変数が(i)または(ii)によって定義される変数の組合せによって定義される実施形態が考えられる。
【0175】
ある他の実施形態において、本化合物は、以下の表1および2、実施例中の表3〜6にリストされた化合物の1つ、またはこれまでのいずれかの医薬上許容される塩である。
表1
【0176】
【化39】
[この文献は図面を表示できません]
【0177】
【表1】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
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表1A
【0178】
【化40】
[この文献は図面を表示できません]
【0179】
【表2】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
ある実施形態において、本発明は表1A中の化合物を提供し、ここで、本化合物はC3−位においてR−立体配置を有する。ある他の実施形態において、本発明は表1A中の化合物を提供し、ここで、本化合物はC3−位においてS−立体配置を有する。
表2
【0180】
【化41】
[この文献は図面を表示できません]
【0181】
【表3】
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ある他の実施形態において、本発明は以下のうちの1つである:2−クロロ−6−フルオロ−N−(1−((3−(1−(メチルアミノ)エチル)フェニル)スルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−イル)ベンズアミド;2−クロロ−N−(1−((3−((ジメチルアミノ)メチル)フェニル)スルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−イル)−6−フルオロベンズアミド;2−クロロ−6−フルオロ−N−(1−((3−(2−(メチルアミノ)エチル)フェニル)スルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−イル)ベンズアミド;2−クロロ−N−(1−((4−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)スルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−イル)−6−フルオロベンズアミド;N−(1−((1H−イミダゾール−1−イル)スルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−イル)−2−クロロ−6−フルオロベンズアミド;2−(2−((7−(2−クロロ−6−フルオロベンズアミド)−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)スルホニル)オキサゾール−5−イル)酢酸;2−クロロ−N−(1−((4−((ジメチルアミノ)メチル)フェニル)スルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−イル)−6−フルオロベンズアミド;2−クロロ−N−(1−((4−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)スルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−イル)−6−フルオロベンズアミド;2−クロロ−N−(1−((5−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)スルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−イル)−6−フルオロベンズアミド;2−クロロ−6−フルオロ−N−(1−((4−(メチルアミノ)シクロヘキシル)スルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−イル)ベンズアミド;2−クロロ−6−フルオロ−N−(1−((4−ヒドロキシシクロヘキシル)スルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−イル)ベンズアミド;2−クロロ−6−フルオロ−N−(1−((3−(メチルアミノ)ピロリジン−1−イル)スルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−イル)ベンズアミド;4−((7−(2−クロロ−6−フルオロベンズアミド)−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)スルホニル)安息香酸;2−クロロ−6−フルオロ−N−(1−((2−((メチルアミド)メチル)シクロプロピル)スルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−イル)ベンズアミド;2−クロロ−6−フルオロ−N−(1−((3−((メチルアミノ)メチル)シクロペンチル)スルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−イル)ベンズアミド;2−クロロ−N−(1−((3−(2−(ジメチルアミノ)アセタミド)ピロリジン−1−イル)スルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−イル)−6−フルオロベンズアミド;N−(1−((1H−イミダゾール−1−イル)スルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−イル)−2−(4−クロロフェニル)アセタミド;2−(2−((7−(2−(4−クロロフェニル)アセタミド)−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)スルホニル)オキサゾール−5−イル)酢酸;2−(4−クロロフェニル)−N−(1−((4−((ジメチルアミノ)メチル}フェニル}スルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−イル)アセタミド;2−(4−クロロフェニル)−N−(1−((4−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)スルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−イル)アセタミド;N−(1−((1H−イミダゾール−1−イル)スルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−イル)−2−(チアゾール−2−イル)アセタミド;2−(2−((7−(2−シクロヘキシルアセタミド)−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)スルホニル)オキサゾール−5−イル)酢酸;2−(4−メトキシフェニル)−N−(1−((4−((ジメチルアミノ)メチル)フェニル)スルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−イル)アセタミド;N−(1−((4−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)スルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−イル)−2−(p−トリル)アセタミド;2,6−ジフルオロ−N−(6−メチル−1−((3−(1−(メチルアミノ)エチル)フェニル)スルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−イル)ベンズアミド;N−(1−((3−((ジメチルアミノ)メチル)フェニル)スルホニル)−6−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−イル)−2,6−ジフルオロベンズアミド;2,6−ジフルオロ−N−(6−メチル−1−((3−(2−(メチルアミノ)エチル)フェニル)スルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−イル)ベンズアミド;N−(1−((4−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)スルホニル)−6−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−イル)−2,6−ジフルオロベンズアミド;2−クロロ−6−フルオロ−N−(1−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−3−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−イル)ベンズアミド;2−クロロ−N−(1−((3,4−ジフルオロフェニル)スルホニル)−4−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−イル)−6−フルオロベンズアミド;2,6−ジフルオロ−N−(4−メチル−1−((5−メチルイソオキサゾール−4−イル)スルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−イル)ベンズアミド;N−(1−((4−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)スルホニル)−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−イル)−2,6−ジフルオロベンズアミド;N−(2,6−ジフルオロフェニル)−1−((4−メチル−3−((メチルアミノ)メチル)フェニル)スルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−カルボキサミド;N−(2,6−ジフルオロフェニル)−1−((3−((ジメチルアミノ)メチル)フェニル)スルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−カルボキサミド;N−(2,6−ジフルオロフェニル)−1−((3−(2−メトキシエチル)フェニル)スルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−カルボキサミド;N−(2,6−ジフルオロフェニル)−1−((4−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)スルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−カルボキサミド;1−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−7−(1H−イミダゾール−1−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン;2−(2−((6−(1H−ピラゾール−5−イル)−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)スルホニル)オキサゾール−5−イル)酢酸;1−(4−((7−(1H−イミダゾール−1−イル)−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)スルホニル)フェニル)−N,N−ジメチルメタナミン;1−((3,4−ジフルオロフェニル)スルホニル)−6−(1H−イミダゾール−1−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン;2−クロロ−6−フルオロ−N−(1−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−イル)ベンズアミド;2−クロロ−N−(1−((3−((ジメチルアミノ)メチル)フェニル)スルホニル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−イル)−6−フルオロベンズアミド−2−クロロ−N−(1−((3,4−ジフルオロフェニル)スルホニル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−イル)−6−フルオロベンズアミド;N−(1−((4−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)スルホニル−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−イル)−2,6−ジフルオロベンズアミド;2−クロロ−6−フルオロ−N−(1−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−4−メチル−1,2−ジヒドロキノリン−7−イル)ベンズアミド;2−クロロ−N−(1−((3,4−ジフルオロフェニル)スルホニル)−4−メチル−1,2−ジヒドロキノリン−7−イル)−6−フルオロベンズアミド;N−(1−((4−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)スルホニル)−4−メチル−1,2−ジヒドロキノリン−7−イル)−2,6−ジフルオロベンズアミド;2−クロロ−6−フルオロ−N−(4−メチル−1−トシル−1,2−ジヒドロキノリン−7−イル)ベンズアミド;2,6−ジフルオロ−N−(1−((4−メチル−3−((メチルアミノ)メチル)フェニル)スルホニル)−4−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−イル)ベンズアミド;N−(1−((3−((ジメチルアミノ)メチル)フェニル)スルホニル)−4−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−イル)−2,6−ジフルオロベンズアミド;2−クロロ−6−フルオロ−N−(1−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−4−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−イル)ベンズアミド;2−クロロ−N−(1−((3,4−ジフルオロフェニル)スルホニル)−4−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−イル)−6−フルオロベンズアミド;2,6−ジフルオロ−N−(1−((4−メチル−3−((メチルアミノ)メチル)フェニル)スルホニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イル)ベンズアミド;N−(1−((3−((ジメチルアミノ)メチル)フェニル)スルホニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イル)−2,6−ジフルオロベンズアミド;2−クロロ−6−フルオロ−N−(1−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イル)ベンズアミド;2−クロロ−N−(1−((3,4−ジフルオロフェニル)スルホニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−7−イル)−6−フルオロベンズアミド;4−クロロ−N−((1−((3,4−ジフルオロフェニル)スルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−イル)メチル)ベンズアミド;4−メトキシ−N−((1−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−イル)メチル)ベンズアミド;2−クロロ−6−フルオロ−N−((1−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−イル)メチル)ベンズアミド;N−((1−((4−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)スルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−イル)メチル)−4−フルオロベンズアミド;4−クロロ−N−((1−((3,4−ジフルオロフェニル)スルホニル)−4−ヒドロキシ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−イル)メチル)ベンズアミド;N−((1−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−3,3−ジメチル−4−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−イル)メチル)−4−メトキシベンズアミド;4−フルオロ−N−((1−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−イル)メチル)ベンズアミド;4−フルオロ−N−((1−((4−ヒドロキシフェニル)スルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−イル)メチル)ベンズアミド;4−クロロ−N−((3−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)メチル)ベンズアミド;4−クロロ−N−((3−((3,4−ジフルオロフェニル)スルホニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−5−イル)メチル)ベンズアミド;2−クロロ−N−
(1−((4−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)スルホニル)−2−オキソインドリン−6−イル)−6−フルオロベンズアミド;2−クロロ−6−フルオロ−N−(1−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−2−オキソインドリン−6−イル)ベンズアミド;またはその医薬上許容される塩。
【0182】
本明細書中で記載された化合物を調製するための方法を以下の合成スキームに示す。スキームは本発明を説明する目的で与えられるが、本発明の範囲または精神を限定するためのものではない。スキームに示された出発物質は慣用的な源からできるか、または文献に記載された手法に基づいて調製することができる。
【0183】
スキーム1に説明された合成経路は、種々のアミド−置換テトラヒドロキノリン化合物を調製するための一般的な方法である。それを硝酸および硫酸の混合物と反応させることによるテトラヒドロキノリンAのニトロ化により、7−ニトロ−テトラヒドロキノリンBを得る。スルホンアミド基は、7−ニトロ−テトラヒドロキノリンBを穏和な塩基および塩化スルホニル(R−SO
2Cl)と反応させて、スルホンアミドCを得ることによって組み込むことができる。化合物C中のニトロ基をアミノ基まで還元し、アミノ−テトラヒドロキノリンDを得ることができ、これを酸塩化物と反応させて、最終のアミド−置換テトラヒドロキノリンEを得ることができる。
【0184】
スキーム1における反応手法は、Y、R、およびR’位置において異なる置換基を有する広く種々のアミド−置換テトラヒドロキノリン化合物の調製に使用することができると考えられる。例えば、2−メチルテトラヒドロキノリン、3−メチルテトラヒドロキノリン、4−メチルテトラヒドロキノリン、および6−メチルテトラヒドロキノリンのような多数の置換されたテトラヒドロキノリンが文献で知られており、および/または商業的に入手可能である。さらに、もしY、R、またはR’基の一部である官能基がスキーム1に記載された反応条件に使用できないならば、官能基は、まず、標準的な保護基化学および戦略を用いて保護することができ、次いで、所望の合成変換を完了した後に保護基を除去すると考えられる。例えば、保護化学および戦略のさらなる記載については、例えば、Greene,T.W.;Wuts,P.G.M.Protective Groups in Organic Synthesis,2nd ed.;Wiley:New York,1991参照。ある他の実施形態において、テトラヒドロキノリンE中の置換基Y、R、またはR’における官能基は、当分野で知られた標準的な官能基操作手法を用いてもう1つの官能基に変換することができる。例えば、「Comprehensive Organic Synthesis」(B.M.Trost & I.Fleming,eds.,1991−1992)参照。
【0186】
【化42】
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スキーム2は、ジヒドロキノリンを調製するための一般的な方法を示す。(例えば、コンラッド−リンパック(Conrad−Limpach)条件を用いる)還流下でのフェニレンジアミンAとアセト酢酸エチルとの縮合により、7−アミノ−4−メチルキノリン−2(1H)−オンBを得る。合成手法のさらなる記載については、例えば、Med.Chem Res.(2010)vol.19,pages 193−209参照。キノリノンB上のアミノ基を酸塩化物と反応させて、環外窒素をアシル化し、アミドCを得ることができる。アミドCと穏和な塩基および塩化スルホニル(R’SO
2Cl)との反応により、スルホンアミドージヒドロキノリンDを得る。
【0188】
【化43】
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スキーム3は、フルオロ−置換、ヒドロキシル−置換、およびアルコキシ−置換テトラヒドロキノリン化合物を調製するための一般的な方法を示す。過マンガン酸カリウムを用いるテトラヒドロキノリンAの酸化によりケトンBを得る。ケトンBをアルコールCまで還元し、(DASTのような)フッ素化剤と反応させて、ジフルオロテトラヒドロキノリンDを得るか、またはさらにジヒドロキノリンEまで酸化する。ケトンBのジヒドロキノリンEへの酸化的変換は、例えば、二酸化マンガン、DDQまたは二酸化セレンを用いて行うことができる。ジヒドロキノリンEと(DASTのような)フッ素化剤との反応によりフルオロ−ジヒドロキノリンFを得る。オキシダントおよびフッ素化剤の同一性を選択して、スキーム3に示された合成中間体の上に存在させることができる種々の官能基を受け入れることができる。最後に、以下に示されるように、アルコキシ−置換テトラヒドロキノリンGは、アルコールCを塩化メタンスルホニルと反応させて、中間体メシレートを得、これをナトリウムメトキシドのようなアルコキシドと反応させて、アルコキシ−置換テトラヒドロキノリンGを得ることによって調製することができる。
【0190】
【化44】
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スキーム4は、例えば、4−位にメチル基を有するテトラヒドロキノリンを調製するための一般的な方法を示す。ショッテン−バウマン(Schotten−Baumen)条件下で、(または適切であれば、求核触媒および添加された有機塩基を含むピリジン、THF、またはDMFのような溶媒中の酸塩化物の溶液を用いる)アニリンAとα,β−不飽和酸塩化物との反応によりアミドBを得る。分子内ヘック(Heck)反応を用いて、アミドBをキノリン−2−オンCに変換することができる。化合物Cにおけるエナミド二重結合の選択的還元は、液体アンモニア中のナトリウムまたはアルミニウム−水銀アマルガムのような溶解金属還元を用いて行って、ジヒドロキノリン−2−オンDを得る。ジヒドロキノリン−2−オンDを穏和な塩基および塩化スルホニル(RSO
2Cl)と反応させることによってアミド窒素のスルホニル化を行って、スルファアミドEを得ることができる。ラネーニッケルを用いて、スルホンアミドE中のニトロ基の還元を行って、アミンFが得られ、これを酸塩化物(またはアミドカップリング条件下でカルボン酸)と反応させて、所望のビシクロピリドンGを得ることができる。
【0192】
【化45】
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スキーム5は、アミド置換基および、例えば、テトラヒドロキノリンコアに結合したアルキル置換基を有するテトラヒドロキノリンを調製するための一般的な方法を示す。ハロ−アニリンAと酸塩化物とのアミドカップリングによりアミドBを得る。合成中間体BをHeckカップリング条件に付して、ブロモキノリン−2(1H)−オンCが得られ、これをブロモ−ジヒドロキノリン−2(1H)−オンDまで還元することができる。合成中間体DをアミドEまで還元することができ、および引き続いての所望の塩化スルホニルとの反応により所望のテトラヒドロキノリンFを得る。
スキーム5
【0193】
【化46】
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スキーム6は、アミド置換基および、例えば、テトラヒドロキノリンコアに結合したアルキル置換基を有するテトラヒドロキノリンを調製するための別の手法を示す。
【0195】
【化47】
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スキーム7は、フッ素化テトラヒドロキノリン化合物を調製するための一般的な方法を示す。スキーム7に示された出発テトラヒドロキノリン−7−カルバルデヒド化合物は文献に記載されてきた。例えば、国際特許出願公開WO2010/038901参照。
【0197】
【化48】
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スキーム8は、7−位に−CH
2−アミド置換基を有するテトラヒドロキノリン化合物を調製するための一般的な方法を示す。多数のインドール、インドリノン、ベンズイミダゾール、ベンズイミダゾロン等が文献で知られており、およびそれらは、種々の官能性化6,5−縮合二環系を提供するための以下の合成スキームにおける出発物質としての使用に用いることができると考えられる。
【0199】
【化49】
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スキーム9は、種々のインドール、インドリノンおよび関連化合物を調製するための多数の一般的な手法を示す。
【0201】
【化50】
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スキーム10における合成経路は、種々のアミド−置換インダゾール化合物を調製するための一般的な方法である。アミノ−インダゾールAと酸塩化物(RC(O)Cl)との反応により、アミド−置換インダゾールBを得る。インダゾールBを穏和な塩基および塩化スルホニル(R’−SO
2Cl)と反応させて、インダゾリルスルホンアミドCを得ることによって、スルホンアミド基を組み込むことができる。
【0203】
【化51】
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スキーム11における合成経路は、種々の3−置換インダゾール化合物を調製するための一般的な方法である。アミノ−インダゾールAと酸塩化物(RC(O)Cl)との反応によりアミド−置換インダゾールBを得る。インダゾールBのヨウ素での処理によりヨード−インダゾールCが得られ、これをパラジウムカップリング条件に付して、3−ビニル−イミダゾールDを得ることができる。3−ビニル−イミダゾールDを穏和な塩基および塩化スルホニル(R’−SO
2Cl)と反応させることによって、スルホンアミド基を組み込んで、インダゾリルスルホンアミドEを得ることができる。ビニル基のジヒドロキシル化は、インダゾールEを四酸化オスミウムで処理して、ジヒドロキシ−エチルインダゾールFを得ることによって達成することができる。ジヒドロキシ基の過ヨウ素酸ナトリウム開裂によりアルデヒドGが得られ、これを還元して、3−ヒドロキシルメチルインダゾールHを得ることができる。
【0205】
【化52】
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スキーム12は、種々のアミド−置換インダゾール化合物を調製するための別の一般的な方法を提供する。ブロモ−フェニルスルホニルインダゾールAのリチウムジイソプロピルアミド(LDA)、n−ブチルリチウム(n−BuLi)、およびケトンまたはアルデヒド(R’C(O)R’’)での処理によりインダゾールBを得る。ブロモ−フェニルスルホニルインダゾールAのリチウムジイソプロピルアミド(LDA)、n−ブチルリチウム(n−BuLi)、およびアミド化合物R’C(O)N(Me)(OMe)での処理によりインダゾールCを得る。
【0207】
【化53】
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スキーム13における合成経路は種々のアミド−置換ベンゾオキサジン化合物を調製するための一般的な方法である。ニトロ−アリールスルホンアミドAとエポキシドとの反応によりベンゾオキサジンBを得る。ベンゾオキサジンB中のニトロ基をアミノ基に還元して、アミノ−ベンゾオキサジンCを得ることができる。アミノ−ベンゾオキサジンCと酸塩化物(R’’C(O)Cl)との反応によりアミド−置換ベンゾオキサジンDを得る。
【0209】
【化54】
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スキーム14は、種々のアミド−置換ベンゾオキサジン化合物を調製するための別の一般的方法を提供する。ジクロロ−ヒドロキシベンゼンAを保護基剤(例えば、塩化tert−ブチル−ジメチルシリル)と反応させて中間体Bが得られ、これをsec−ブチルリチウム(sec−BuLi)およびジメチルホルムアミド(DMF、親電子性ホルムアルデヒド源)で処理して、アルデヒドCを得る。アルデヒドCの酸化剤(例えば、KMnO
4)での処理により置換された安息香酸Dを得る。置換された安息香酸Dおよびアミノ−ベンゾオキサジンEのアミドカップリングによりベンゾオキサジンアミドFを得る。ベンゾオキサジンアミドFの保護基(Pg)を除去して、ヒドロキシ−ベンズアミドGが得られ、これは、所望であれば、そのアルキルエーテル(例えば、ここで、R’はアルキルである)まで還元することができる。
【0211】
【化55】
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Pgは保護基であり;
Rは、例えば、アルキル、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、アルキレン−複素環、複素環、またはアルキレン−CO
2Hであり;および
R’は、例えば、水素、アルキル、またはハロアルキルである。
【0212】
スキーム15は、種々のアミド−置換ベンゾオキサジン化合物を調製するための別の一般的方法を提供する。フルオロ−ジニトロベンゼンAとα−ヒドロキシエステルBとの反応によりベンゾオキサジノンCを得る。ベンゾオキサジノンCにおけるアミド基は、例えば、水素化アルミニウムリチウム(LiAlH
4)を用いて還元して、ベンゾオキサジンDを得ることができる。ベンゾオキサジンDと酸塩化物とのアミドカップリングによりアミド−ベンゾオキサジンEを得る。
【0214】
【化56】
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本明細書中に記載されたテトラヒドロキノリンおよび関連化合物を医薬上許容される担体と合わせて、医薬組成物を形成することができる。例えば、本発明の1つの態様は、(i)医薬上許容される担体および(ii)式VまたはVIによって表される化合物を含む医薬組成物を提供し、ここで、式VおよびVIは先に定義された通りである。ある他の実施形態において、医薬組成物は式Vの化合物を含む。ある実施形態において、本化合物は、Aが、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CN、−CO
2R
6、−C(O)−C
1−6アルキル、−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−C
1−6アルコキシ、−C
1−6アルキレン−CO
2R
6、−O−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、および−N(R
6)C(O)−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されたフェニルであるような、式Vについて先に特定されたより多くの特定の実施形態のうち1つである。なお他の実施形態において、Aは、独立して、ハロゲンおよびC
1−6ハロアルキルからなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されたフェニルである。ある他の実施形態において、Xは−[C(R
5)
2]
n−Ψ、−C(R
5)
2C(R
6)=C(R
6)−Ψ、−C(R
6)=C(R
6)C(R
5)
2−Ψ、または−C(R
6)=C(R
6)−Ψである。ある他の実施形態において、Xは−O−[C(R
6)
2]
m−Ψまたは−O−[C(R
6)(R
9)C(R
6)
2]−Ψである。ある他の実施形態において、Xは−C(R
6)=N−Ψまたは−C(R
10)=N−Ψである。ある他の実施形態において、Xは−(CH
2)
3−Ψである。ある実施形態において、R
7はテトラヒドロキノリン環の7−位に結合している。ある実施形態において、R
2は−N(R
7)C(O)R
8である。ある実施形態において、R
8はアリールまたはアラルキルであり;その各々は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CN、−CO
2−C
1−6アルキル、−C(O)−C
1−6アルキル、および−S−C
1−6アルキルからなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されていてもよい。ある他の実施形態において、R
8は、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルからなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されたアリールである。ある他の実施形態において、R
8は、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルからなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されたフェニルである。
【0215】
ある他の実施形態において、医薬組成物は式V−Aの化合物を含む。ある実施形態において、本化合物は、Aが、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CO
2R
1、−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−CO
2R
1、−O−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、および−N(R
1)C(O)−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されていてもよいアリールであるような、式V−Aについて先に特定されたより多くの特別な実施形態のうちの1つである。ある実施形態において、Aは、独立して、ハロゲンおよびC
1−6ハロアルキルからなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されたフェニルである。ある実施形態において、Aは、フッ素または塩素で4−位が置換されたフェニルである。ある実施形態において、Xは−[C(R
5)
2]
n−Ψ、−C(R
5)
2C(R
6)=C(R
8)−Ψ、−C(R
6)=C(R
6)C(R
5)
2−Ψ、または−C(R
6)=C(R
6)−Ψである。ある実施形態において、Xは−(CH
2)
3−Ψである。ある実施形態において、Xは−O−[C(R
6)
2]
m−Ψ、−N(R
6)−[C(R
6)
2]
m−Ψ、−N=C(R
6)−Ψ、または−N=C(R
6)C(R
6)
2−Ψである。ある実施形態において、R
2は−N(R
7)C(O)R
8である。ある実施形態において、R
8はアリールまたはアラルキルであり;その各々は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CN、−CO
2−C
1−6アルキル、−C(O)−C
1−6アルキル、および−S−C
1−6アルキルからなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されていてもよい。
【0216】
ある他の実施形態において、医薬組成物は式VIの化合物を含む。ある実施形態において、本化合物は、Aが、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CO
2R
6、−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−CO
2R
6、−O−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、および−N(R
6)C(O)−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されたアリールであるような、式VIについて先に特定されたより多くの特別な実施形態のうちの1つである。ある他の実施形態において、Aはフッ素または塩素で4−位が置換されたフェニルである。ある実施形態において、R
8は、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルからなる群から選択される2または3の置換基で置換されたフェニルである。
【0217】
ある他の実施形態において、医薬組成物は式VI−Aの化合物を含む。ある実施形態において、本化合物は、Aが、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CO
2R
1、−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−CO
2R
1、−O−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、および−N(R
1)C(O)−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されていてもよいアリールであるような、式VI−Aについて先に特定されたより多くの特別な実施形態のうちの1つである。ある実施形態において、Aはフッ素または塩素で4−位が置換されたフェニルである。ある実施形態において、R
8は、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、および−CNからなる群から選択される2または3の置換基で置換されたフェニルである。
【0218】
本発明のもう1つの態様は、少なくとも95%w/wの化学的純度を有する単離された組成物の形態である本明細書中に記載されたテトラヒドロキノリン(および関連化合物)を提供する。ある実施形態において、本発明は、少なくとも95%w/w、または少なくとも98%w/wの化学的純度を有する単離された組成物の形態である本明細書中に記載された式I、II、III、またはIVのいずれか1つの化合物または(表1〜6におけるような)特定の化合物を提供する。
【0219】
II.テトラヒドロキノリンおよび関連化合物の治療適用
式I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、およびIXの化合物のような本明細書中に記載されたテトラヒドロキノリンおよび関連化合物は、免疫障害または炎症性障害に罹った対象に対して治療的利点を提供すると考えられる。従って、本発明の1つの態様は、免疫障害または炎症性障害からなる群から選択される障害を治療する方法を提供する。本方法は、治療上有効量の、式I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、およびIXの化合物のような本明細書中に記載されたテトラヒドロキノリンまたは関連化合物を、障害の兆候を緩和する必要がある対象に投与することを含み、ここで、式I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、およびIXは前記した通りである。ある実施形態において、式I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、およびIXの特別な化合物は、前記した実施形態の1つによって定義される化合物である。ある他の実施形態において、本明細書中に記載されたテトラヒドロキノリンまたは関連化合物は式IXの化合物である。
【0220】
例えば、ある実施形態において、本方法は、治療上有効量の式IXの化合物(ここで、式IXは先のセクション1に記載された通りである)を、障害の兆候を緩和するのを必要とする対象に投与することを含む。ある実施形態において、本化合物は、Aが、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CN、−CO
2R
6、−C(O)−C
1−6アルキル、−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−C
1−6アルコキシ、−C
1−6アルキレン−CO
2R
6、−O−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、および−N(R
6)C(O)−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されたアリールである式IXの化合物である。ある他の実施形態において、Aは、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CN、−CO
2R
6、−C(O)−C
1−6アルキル、−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−C
1−6アルコキシ、−C
1−6アルキレン−CO
2R
6、−O−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、および−N(R
6)C(O)−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されたフェニルである。なお他の実施形態において、Aは、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、および−N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されたフェニルである。なお他の実施形態において、Aは、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、および−CNからなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されたフェニルである。なお他の実施形態において、Aは、独立して、ハロゲンおよびC
1−6ハロアルキルからなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されたフェニルである。ある実施形態において、Xは−O−[C(R
6)
2]
m−Ψまたは−O−[C(R
6)(R
9)C(R
6)
2]−Ψである。ある他の実施形態において、Xは−C(R
6)=N−Ψまたは−C(R
10)=N−Ψである。なお他の実施形態において、Xは−C(R
5)(C
1−6アルキル)[C(R
5)2]
m−Ψ、−[C(R
5)
2]
m−C(R
5)(C
1−6アルキル)−Ψ、−C(R
5)
2−C(R
5)(C
1−6アルキル)−C(R
5)
2−Ψ、−C(R
5)
2C(R
6)=C(R
6)−Ψ、−C(R
6)=C(R
6)C(R
5)
2−Ψ、または−C(R
6)=C(R
6)−Ψである。ある実施形態において、Xは−(CH
2)
3−Ψである。ある実施形態において、R
2はテトラヒドロキノリン環の7−位に結合している。ある実施形態において、Xは−C(O)−[C(R
6)
2]
m−Ψである。ある実施形態において、R
2は−N(R
7)C(O)R
8である。ある実施形態において、R
8はアリールまたはアラルキルであり;その各々は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CN、−CO
2−C
1−6アルキル、−C(O)−C
1−6アルキル、および−S−C
1−6アルキルからなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されていてもよい。ある他の実施形態において、R
8は、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルからなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されたアリールである。なお他の実施形態において、R
8は、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルからなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されたフェニルである。ある実施形態において、R
8は、独立して、ハロゲン、C
1−6アルキル、およびC
1−6ハロアルキルからなる群から選択される2の置換基で置換されたフェニルであり、ここで、第一の置換基はフェニル基の2−位に位置しており、および第二の置換基はフェニル基の6−位に位置している。ある実施形態において、yは1である。
【0221】
ある他の実施形態において、本方法で用いられる本明細書中に記載されたテトラヒドロキノリンまたは関連化合物は式IX−Aの化合物である。ある実施形態において、本化合物は、Aが、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CO
2R
1、−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、−C
1−6アルキレン−CO
2R
1、−O−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)、および−N(R
1)C(O)−C
1−6アルキレン−N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されていてもよいアリールである式IX−Aの化合物である。ある実施形態において、Aは、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、および−N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されたフェニルである。ある実施形態において、Aは、独立して、ハロゲンおよびC
1−6ハロアルキルからなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されたフェニルである。ある実施形態において、Xは−[C(R
5)
2]
n−Ψ、−C(R
5)
2C(R
6)=C(R
8)−Ψ、−C(R
6)=C(R
6)C(R
5)
2−Ψ、または−C(R
6)=C(R
6)−Ψである。ある実施形態において、Xは−(CH
2)
3−Ψである。ある実施形態において、Xは−O−[C(R
6)
2]
m−Ψ、−N(R
6)−[C(R
6)
2]
m−Ψ、−N=C(R
6)−Ψ、または−N=C(R
6)C(R
6)
2−Ψである。ある実施形態において、R
2は−N(R
7)C(O)R
8である。ある実施形態において、R
2は−(C
1−2アルキレン)−N(R
7)C(O)R
8または−C(O)N(R
7)(R
8)である。ある実施形態において、R
2は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、および−N(R
3)(R
4)からなる群から選択される1または2の置換基で置換されていてもよいヘテロアリール基である。ある実施形態において、R
8はアリールまたはアラルキルであり;その各々は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CN、−CO
2−C
1−6アルキル、−C(O)−C
1−6アルキル、−S−C
1−6アルキルからなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されていてもよい。ある実施形態において、R
8はアリールまたはアラルキルであり;その各々は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CN、および−CO
2−C
1−6アルキルからなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されていてもよい。ある実施形態において、R
8は芳香族ヘテロシクリルまたは−C(R
6)
2−(芳香族ヘテロシクリル)であり;その各々は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシル、C
1−6アルコキシ、C
1−6アルキル、C
1−6ハロアルキル、−N(R
3)(R
4)、−CN、−CO
2−C
1−6アルキル、−C(O)−C
1−6アルキル、および−S−C
1−6アルキルからなる群から選択される1、2、または3の置換基で置換されていてもよい。
【0222】
ある実施形態において、障害は免疫障害である。ある他の実施形態において、障害は炎症性障害である。ある他の実施形態において、障害は自己免疫障害である。ある他の実施形態において、障害はリウマチ性関節炎、乾癬、慢性移植片−対−宿主病、急性移植片−対−宿主病、クローン病、炎症性腸疾患、多発性硬化症、全身性紅斑性狼瘡、脂肪便症、特発性血小板減少性紫斑病、重症筋無力症、シェーグレン症候群、強皮症、潰瘍性結腸炎、喘息、または表皮過形成である。
【0223】
ある他の実施形態において、障害は軟骨炎症、骨劣化、関節炎、若年性関節炎、若年性リウマチ性関節炎、小関節若年性リウマチ性関節炎、多関節若年性リウマチ性関節炎、全身開始若年性リウマチ性関節炎、若年性強直性脊椎炎、若年性腸疾患性関節炎、若年性反応性関節炎、若年性ライター症候群、SEA症候群、若年性皮膚筋炎、若年性乾癬性関節炎、若年性強皮症、若年性全身性紅斑性狼瘡、若年性血管炎、小関節リウマチ性関節炎、多関節リウマチ性関節炎、全身性開始リウマチ性関節炎、強直性脊椎炎、腸疾患性関節炎、反応性関節炎、ライター症候群、皮膚筋炎、乾癬性関節炎、血管炎、筋炎、多発性筋炎、皮膚筋炎、骨関節炎、結節性多発性動脈炎、ヴェゲナー肉芽腫症、動脈炎、リウマチ性多発性筋痛、サルコイドーシス、硬化症、原発性胆嚢硬化症、硬化性胆管炎、皮膚炎、アトピー性皮膚炎、アテローム性動脈硬化症、スティル病、慢性閉塞性肺病、ギラン・バレー病、I型真性糖尿病、グラベ病、アジソン病、レイノー現象、自己免疫肝炎、乾癬性表皮過形成、尋常性乾癬、滴状乾癬、逆位乾癬、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症、または病原性リンパ球の活性を伴う、または活性から生じる免疫障害である。ある実施形態において、乾癬は尋常性乾癬、滴状乾癬、逆位乾癬、膿疱性乾癬、または乾癬性紅皮症である。
【0224】
ある他の実施形態において、障害はリウマチ性関節炎である。
【0225】
ある実施形態において、対象はヒトである。ある実施形態において、化合物は式IX−A、IX−B、またはIX−Cの化合物である。
【0226】
本発明のもう1つの態様は、医薬の製造における(式I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、またはIXの化合物のような)本明細書中に記載された化合物の使用を提供する。ある実施形態において、医薬は、リウマチ性関節炎のような本明細書中に記載された障害を治療するためのものである。
【0227】
本発明のもう1つの態様は、本明細書中に記載された医学的障害(例えば、リウマチ性関節炎)のような医学的障害を治療するための(式I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、またはIXの化合物のような)本明細書中に記載された化合物の使用を提供する。
【0228】
さらに、式I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、またはIXの化合物のような本明細書中に記載されたテトラヒドロキノリンおよび関連化合物はRORγの活性を阻害できると考えられる。従って、本発明のもう1つの態様は、RORγの活性を阻害する方法を提供する。本方法は、RORγを、有効量の、式I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、またはIXの化合物のような本明細書中に記載されたテトラヒドロキノリンまたは関連化合物に暴露させて、RORγを阻害することを含み、ここで、式I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、またはIXは前記した通りである。ある実施形態において、式I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、またはIXの特別な化合物は、前記した実施形態のうちの1つによって定義される化合物である。ある実施形態において、テトラヒドロキノリンまたは関連化合物は式I、II、III、IV、V、VI、VII、またはVIIIの化合物である。
【0229】
さらに、式I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、およびIXの化合物のような本明細書中に記載されたテトラヒドロキノリンおよび関連化合物は対象においてインターロイキン−17(IL−17)の量を低下させることができると考えられる。IL−17は、プロ−炎症性応答の誘導および媒介を含めた多数の生物学的機能に影響するサイトカインである。従って、本発明のもう1つの態様は、対象においてIL−17の量を低下させる方法を提供する。本方法は、有効量の、I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、またはIXの化合物のような本明細書中に記載されたテトラヒドロキノリンまたは関連化合物を対象に投与して、対象においてIL−17の量を低下させることを含み、ここで、式I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、またはIXは前記した通りである。ある実施形態において、式I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、またはIXの特別な化合物は前記した実施形態のうちの1つによって定義された化合物である。ある実施形態において、テトラヒドロキノリンまたは関連化合物は式I、II、III、IV、V、VI、VII、またはVIIIの化合物である。
【0230】
ある実施形態において、対象はヒトである。ある実施形態において、化合物の投与は、対象においてTh−17細胞によって生産されたIL−17の量を低下させる。例えば、Th−17細胞によって生産されたIL−17の量の変化は、ELISAアッセイまたは細胞内染色アッセイのような文献に記載された手法を用いて測定することができる。
【0231】
さらに、式I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、およびIXの化合物のような本明細書中に記載されたテトラヒドロキノリンおよび関連化合物は、対象においてIL−17の合成を阻害できると考えられる。従って、本発明のもう1つの態様は、対象においてIL−17の合成を阻害する方法を提供する。本方法は、対象に、有効量の本明細書中に記載された化合物、例えば、式I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、およびIXの化合物を投与して、対象においてIL−17の合成を阻害することを含み、ここで、式I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、およびIXは前記した通りである。ある実施形態において、式I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、およびIXの特別な化合物は、前記した実施形態のうちの1つによって定義される化合物である。ある実施形態において、テトラヒドロキノリン、または関連化合物は、式I、II、III、IV、V、VI、VII、またはVIIIの化合物である。
【0232】
前記記載は、本明細書中で用いる変数についての定義を提供する多数の実施形態を記載する。本出願では、具体的には、そのような変数の全ての組合せ、例えば、変数AおよびXについて記載された定義の特別な組合せが考えられる。
【0233】
III.組合せ療法
本発明のもう1つの態様は組合せ療法を提供する。テトラヒドロキノリンおよび関連化合物(例えば、式I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、またはIXの化合物)またはそれらの医薬上許容される塩をさらなる治療剤と組み合わせて用いて、不適切なIL−17経路活性に関連する医学的障害のような医学的障害を治療することができる。例示的なさらなる治療剤は、例えば、(1)TNF−α阻害剤;(2)非−選択的COX−1/COX−2阻害剤;(3)セレコキシルおよびロフェコキシルのような選択的COX−2阻害剤;(4)例えば、メトトレキセート、レフルノミド、スルファサラジン、アザチオプリン、ペニシラミン、ブシラミン、アクタリット、ミゾリビン、ロベンザリト、ヒドロキシクロロキン、d−ペニシラミン、アウロチオマレート、アウラノフィン、非経口金、経口金、シクロホスファミド、リンフォスタット(Lymphostat)−B、BAFF/APRIL阻害剤CTLA−4−Ig、またはCTLA−4−Igのミメティックを含めた、炎症性病および自己免疫疾患を治療するための他の剤;(5)5−リポキシゲナーゼ(5−LO)阻害剤、または5−リポキシゲナーゼ活性化蛋白質(FLAP)アンタゴニストのようなロイコトリエン生合成阻害剤;(6)LTD4受容体アンタゴニスト;(7)シロミラスト(アリフロ)またはロフルミラストのようなホスホジエステラーゼIV型(PDE−IV)阻害剤;(8)抗ヒスタミンHI受容体アンタゴニスト;(9)α1−およびα2−アドレナリン受容体アゴニスト;(10)抗コリン作動性剤;(11)β−アドレナリン受容体アゴニスト;(12)インスリン様成長因子I型(IGF−1)ミメティック;(13)グルココルチコソイド;(14)ヤヌス(Janus)キナーゼ(例えば、JAK1および/またはJAK2および/またはJAK3および/またはTYK2)、p38MAPK、SykまたはIKK2の阻害剤のようなキナーゼ阻害剤;(15)ルチキシマブのようなB−細胞標的バイオロジック;(16)アバタセプトのような選択的共−刺激モジュレーター;(17)IL−1阻害剤アナキンラ、IL−6阻害剤トシリズマブ、およびIL12/IL−23阻害剤ウステキムマブのようなインターロイキン阻害剤またはインターロイキン受容体阻害剤;(18)抗−IL17抗体、抗−IL21抗体、または抗−IL22抗体、(19)フィンゴリモドのようなS1P1アゴニスト;(20)インターフェロンベータ1のようなインターフェロン;(21)ナタリズマブのようなインテグリン阻害剤;(22)ラパマイシン、サイクロスポリンおよびタクロリムスのようなmTOR阻害剤;(23)非ステロイド抗炎症剤のようなプロピオン酸誘導体(アルミノプロフェン、ベノキサプロフェン、ブクロキシ酸、カルプロフェン、フェンブフェン、フェノプロフェン、フルプロフェン、フルルビプロフェン、イブプロフェン、インドプロフェン、ケトプロフェン、ミロプロフェン、ナプロキセン、オキサプロジン、ピルプロフェン、プラノプロフェン、スプロフェン、チアプロフェン酸、およびチオキサプロフェン)、酢酸誘導体(インドメタシン、アセメタシン、アルクロフェナック、クリダナック、ジクロフェナック、フェンクロフェナック、フェンクロジック酸、フェンチアザック、フロフェナック、イブフェナック、イソキセパック、オクスピナック、スリンダック、チオピナック、トルメチン、ジドメタシン、およびゾメピラック)、フェナム酸誘導体(フルフェナム酸、メクロフェナム酸、メフェナム酸、ニフルム酸およびトルフェナム酸)、ビフェニルカルボン酸誘導体(ジフルニサルおよびフルフェニサル)、オキシカム(イソオキシカム、ピロオキシカム、スドオキシカムおよびテノオキシカム)、サリシレート(アセチルサリチル酸、スルファサラジン)およびピラゾロン(アパゾン、ベズピレリロン、フェプラゾン、モフェプタゾン、オキシフェンブタゾン、フェニルブタゾン);(24)フマル酸誘導体、BG−12のようなNRF2経路アクチベータ;および(25)CCR9アンタゴニストのような、ケモカイン、またはケモカイン受容体阻害剤を含む。
【0234】
テトラヒドロキノリンまたは関連化合物(例えば、式I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、またはIXの化合物)およびさらなる治療剤の量、および投与の相対的タイミングを選択して、所望の組み合わせた治療効果を達成することができる。例えば、投与を必要とする患者に組合せ療法を投与する場合、組合せにおける治療剤または治療剤を含む医薬組成物または複数組成物を、例えば、順次に、併せて、一緒に、同時になどのようないずれかの順序で投与することができる。さらに、例えば、テトラヒドロキノリンまたは関連化合物、(例えば、式I〜IXのいずれか1つの化合物)は、さらなる治療剤がその予防または治療効果を発揮する時間の間に投与することができ、また逆も成立する。
【0235】
組合せ療法で用いる有効成分の用量および投与計画は、主治医によって決定され得る。ある実施形態において、テトラヒドロキノリンまたは関連化合物(例えば、式I〜IXのいずれか1つの化合物)およびさらなる治療剤を、そのような剤を障害を治療するための単一療法として用いる場合に共通して使用される用量で投与される。他の実施形態において、テトラヒドロキノリンまたは関連化合物(例えば、式I〜IXのいずれか1つの化合物)およびさらなる治療剤は、そのような剤が障害を治療するための単一療法として用いられる場合に共通に使用される用量よりも低い用量で使用される。ある実施形態において、テトラヒドロキノリンまたは関連化合物(例えば、式I〜IXのいずれか1つの化合物)およびさらなる治療剤を、経口投与に適した同一の組成物に存在させる。
【0236】
ある実施形態において、テトラヒドロキノリンまたは関連化合物(例えば、式I〜IXのいずれか1つの化合物)およびさらなる治療剤を相加的にまたは相乗的に作用させることができる。相乗的組合わせは、1以上の剤のより低い用量および/または組合せ療法の1以上の剤のより低頻度の投与の使用を可能とすることができる。1以上の剤のより低い用量またはより低い頻度の投与は、療法の効能を低下させることなく容量の毒性を低下させることができる。
【0237】
本発明のもう1つの態様は、治療上有効量のテトラヒドロキノリンまたは関連化合物(例えば、式I〜IXのいずれか1つの化合物)、医薬上許容される担体、ビヒクル、または希釈剤、および、場合により、前記でリストした少なくとも1つのさらなる治療剤を含むキットである。
【0238】
IV.医薬組成物および投与の考慮
先に示したように、本発明は、1以上の医薬上許容される担体(添加剤)、および/または希釈剤と共に処方された、治療上有効量の前記した化合物の1以上を含む医薬組成物を提供する。医薬組成物は固体または液体形態の投与用に特別に処方することができ、以下の:(1)経口投与、例えば、水薬(水性または非−水性溶液または懸濁液)、錠剤、例えば、頬、舌下および全身吸収用に標的化されたもの、ボーラス、粉末、顆粒、舌への適用のためのペースト;(2)例えば、滅菌溶液または懸濁液または徐放製剤としての、例えば、皮下、筋肉内、静脈内または硬膜外注射による非経口投与;(3)例えば、皮膚に適用されるクリーム、軟膏、または制御放出パッチまたはスプレイとしての局所投与;(4)例えば、ペッサリー、クリームまたはフォームの膣内または直腸内;(5)舌下;(6)目;(7)経皮;または(8)鼻内に適合したものを含む。
【0239】
本明細書中で用いられるフレーズ「治療上有効量」は、いずれかの医学的治療に適用可能な合理的な利点/危険性比率にて動物中の少なくとも細胞の亜集団においていくらかの所望の治療上有効量の効果を生じさせるのに有効な本発明の化合物を含む材料または組成物のその量を意味する。
【0240】
フレーズ「医薬上許容される」は、合理的な利点/危険性比率に見合った、過剰な毒性、刺激、アレルギー応答、または他の問題または紛糾なくして、ヒトおよび動物の組織に接触させて用いるのに適した、健全な医学的判断内にある、化合物、物質、組成物および/または投与形態をいうのに本明細書中で使用される。
【0241】
ラウリル硫酸ナトリウムおよび硫酸マグネシウムのような湿潤剤、乳化剤および滑沢剤ならびに着色剤、離型剤、コーティング剤、甘味、フレーバーおよび香料剤、保存剤および抗酸化剤も組成物に存在させることができる。
【0242】
医薬上許容される抗酸化剤の例は:(1)アスコルビン酸、システイン塩酸塩、ナトリウム二硫酸塩、ナトリウムメタ二亜硫酸、ナトリウム亜硫酸等の水溶性抗酸化剤、(2)パルミチン酸アスコルビン、ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHE)、レシチン、没食子酸プロピル、アルファ−トコフェロール等の油溶性抗酸化剤;および(3)クエン酸、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、ソルビトール、酒石酸、リン酸等のような金属キレート化剤を含む。
【0243】
本発明の製剤は、経口、鼻、(頬および舌下を含めた)局所、直腸、膣および/または非経口投与に適したものを含む。製剤は、便宜には、単位投与形態で存在させることができ、かつ製薬の分野でよく知られたいずれかの方法によって調製することができる。担体物質と組み合わせて単一の投与形態を生じさせることができる有効成分の量は治療すべき宿主、特定の投与の態様に依存して変化するであろう。単一投与形態を生じさせるのに担体物質と組み合わせることができる有効成分の量は、一般には、治療効果を生じさせることができる化合物の量であろう。一般に100パーセントのうち、この量は約0.1パーセント〜約99パーセントの有効成分、好ましくは約5パーセント〜70パーセント、最も好ましくは、10パーセント〜30パーセントの範囲であろう。
【0244】
ある実施形態において、本発明の製剤は、シクロデキストリン、セルロース、リポソーム、ミセル形成剤、例えば、胆汁酸、およびポリマー担体、例えば、ポリエステルおよびポリアンヒドリドからなる群から選択される賦形剤;および本発明の化合物を含む。ある実施形態において、前記した製剤は本発明の化合物を経口的に生物学的利用可能とする。
【0245】
これらの製剤または組成物を調製する方法は、本発明の化合物を担体および、場合により、1以上の補助的成分と会合させる工程を含む。一般に、製剤は、本発明の化合物を液体担体または微粉砕固体担体、または双方と均一かつ親密に会合させ、次いで、要すれば、生成物を整形することによって調製される。
【0246】
経口投与に適した本発明の製剤は、カプセル剤、カシェ剤、丸剤、錠剤(付香ベース、通常、スクロースおよびアカシアまたはトラガカントを用いる)ロゼンジ、粉末、顆粒の形態で、または水性または非−水性液体中の溶液または懸濁液としてまたは水中油または油中水液体エマルジョンとして、またはエリキシルまたはシロップとして、または(ゼラチンおよびグリセリン、またはスクロースまたはアカシアのような不活性基剤を用いる)香錠としておよび/またはマウスウォッシュなどとしてでもよく、各々は、所定量の、有効成分として本発明の化合物を含有する。本発明の化合物はボーラス、舐剤またはペーストとして投与することもできる。
【0247】
経口投与用の本発明の固体投与形態(カプセル剤、錠剤、丸剤、糖衣錠、粉末、顆粒、トロ−チ等)において、有効成分を、クエン酸ナトリウムまたはリン酸二カルシウムのような1以上の医薬上許容される担体および/または、以下の:(1)澱粉、ラクトース、スクロース、グルコース、マンニトール、および/またはケイ酸のような充填剤、またはエクステンダー;(2)例えば、カルボキシメチルセルロース、アルジネート、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、スクロースおよび/またはアカシアのようなバインダー;(3)グリセロールのような保湿剤;(4)寒天−寒天、炭酸カルシウム、ジャガイモまたはタピオカ澱粉、アルギン酸、ある種のシリケート、および炭酸ナトリウムのような崩壊剤;(5)パラフィンのような溶液遅延剤;(6)第四級アンモニウム化合物のような吸収促進剤、およびポロキサマーおよびラウリル硫酸ナトリウムのような界面活性剤;(7)例えば、セチルアルコール、グリセロールモノステアレート、および非−イオン性界面活性剤のような湿潤剤;(8)カオリンおよびベントナイトクレイのような吸収剤;(9)タルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、固体ポリエチレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸、およびその混合物のような滑沢剤;(10)着色剤;および(11)クロスポビドンまたはエチルセルロースのような制御された放出剤のいずれかと混合する。カプセル剤、錠剤および丸剤において、医薬組成物は、緩衝剤も含むことができる。同様なタイプの固体組成物を、ラクトースまたは乳糖、ならびに高分子量ポリエチレングリコール等のような賦形剤を用いるソフトおよびハード−シェルのゼラチンカプセル中の充填剤として使用することもできる。
【0248】
錠剤は、1以上の補助的な成分と共に圧縮し、または成形することによって作成してもよい。圧縮された錠剤は、バインダー(例えば、ゼラチンまたはヒドロキシプロピルメチルセルロース)、滑沢剤、不活性な希釈剤、保存剤、崩壊剤(例えば、澱粉グリコール酸ナトリウムまたは架橋されたナトリウムカルボキシメチルセルロース)、表面−活性または分散剤を用いて調製することができる。成形された錠剤は、不活性な液体希釈剤で湿らせた粉末化化合物の混合物を適当なマシーン中で成形することによって作成することができる。
【0249】
糖衣錠、カプセル剤、丸剤および顆粒剤のような本発明の医薬組成物の錠剤および他の固体投与形態を、医薬製剤化分野でよく知られた腸溶コーティングおよび他のコーティングのようなコーティングおよびシェルで刻み目を入れ、または調製してもよい。それらは、例えば、種々の割合のヒドロキシプロピルメチルセルロースを用いて有効成分の遅いまたは制御された放出を提供するように処方して、所望の放出プロフィール、他のポリマーマトリックス、リポソームおよび/またはマイクロスフィアを提供することもできる。それらは迅速な放出のために処方することができ、例えば、凍結乾燥することができる。それらは、例えば、細菌−保持フィルターを通す濾過によって、使用直前に滅菌水、または何らかの他の滅菌注射媒体に溶解させることができる滅菌個体組成物の形態の滅菌剤を配合することによって滅菌することができる。これらの組成物は不透明化剤を含有してもよく、およびそれらが、遅延された方法であってもよい、胃腸管のある部分にて、有効成分のみを、または有効成分を優先的に放出する組成物のものであってよい。用いることができる組成物を包埋する例は、ポリマー物質およびワックスを含む。有効成分は、もし適切であれば、前記賦形剤の1以上でマイクロ−カプセル化形態とすることもできる。
【0250】
本発明の化合物の経口投与用の液体投与形態は、医薬上許容されるエマルジョン、マイクロエマルジョン、溶液、懸濁液、シロップおよびエリキシルを含む。有効成分に加えて、液体投与形態は、例えば、水または他の溶媒のような当分野で通常用いられる不活性な希釈剤、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、油(特に、綿実、落花生、トウモロコシ、胚芽、オリーブ、ヒマシおよびゴマ油)、グリセロール、テトラヒドロフリルアルコール、ポリエチレングリコール、およびソルビタンの脂肪酸エステル、およびその混合物のような可溶化剤および乳化剤を含有することができる。
【0251】
不活性な希釈剤以外に、経口組成物は、湿潤剤、乳化および懸濁化剤、甘味、フレーバー、着色、香料および保存剤のような補助剤を含むこともできる。
【0252】
懸濁液は、活性な化合物に加えて、例えば、エトキシル化イソステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビトールおよびソルビタンエステル、マイクロクリスタリンセルロース、メタ水酸化アルミニウム、ベントナイト、寒天−寒天およびトラガカント、およびその混合物のような懸濁化剤を含有することができる。
【0253】
直腸または膣投与のための本発明の医薬組成物の製剤は坐薬として供することができ、これは、本発明の1以上の化合物を、例えば、ココアバター、ポリエチレングリコール、坐薬ワックスまたはサリシレートを含む1以上の適当な非刺激性賦形剤または担体と混合することによって調製することができ、およびそれは室温で固体であるが、体温では液体であり、従って、直腸または膣腔中で融解し、活性な化合物を放出する。
【0254】
膣投与に適した本発明の製剤は、適切であることが当分野で知られている担体を含有するペッサリー、タンポン、クリーム、ゲル、ペースト、フォームまたはスプレイ製剤も含む。
【0255】
本発明の化合物の局所または経皮投与用の投与形態は、粉末、スプレイ、軟膏、ペースト、クリーム、ローション、ゲル、溶液、パッチおよび吸入剤を含む。活性な化合物は、滅菌条件下で、医薬上許容される担体と、および必要となるかもしれないいずれかの保存剤、緩衝液、またはプロペラントと混合することができる。
【0256】
軟膏、ペースト、クリームおよびゲルは、本発明の活性な化合物に加えて、動物および植物脂肪、油、ワックス、パラフィン、澱粉、トラガカント、セルロース誘導体、ポリエチレングリコール、シリコーン、ベントナイト、ケイ酸、タルクおよび酸化亜鉛、またはその混合物を含有することができる。
【0257】
粉末およびスプレイは、本発明の化合物に加えて、ラクトース、タルク、ケイ酸、水酸化アルミニウム、ケイ酸カルシウムおよびポリアミド粉末、またはこれらの物質の混合物のような賦形剤を含有することができる。スプレイは、加えて、クロロフルオロ炭化水素のような慣用的なプロペラント、およびブタンおよびプロパンのような揮発性非置換炭化水素を含有することができる。
【0258】
経皮パッチは、本発明の化合物の身体への制御された送達を提供する付加された利点を有する。そのような投与形態は、本化合物を適当な媒体に溶解させ、または分散させることによって作成することができる。吸収増強剤を用いて、皮膚を通っての化合物のフラックスを増大させることもできる。そのようなフラックスの速度は、速度制御膜を供し、または本化合物をポリマーマトリックスまたはゲルに分散させることによって制御することができる。
【0259】
眼科製剤、目軟膏、粉末、溶液等もまた本発明の範囲内にあると考えられる。
【0260】
非経口投与に適した本発明の医薬組成物は、1以上の医薬上許容される滅菌等張水性または非水性溶液、分散液、懸濁液またはエマルジョン、または丁度使用に先立って滅菌注射溶液または分散液に復元することができる滅菌粉末と組み合わせて本発明の1以上の化合物を含み、これは、糖、アルコール、抗酸化剤、緩衝液、静菌剤、製剤を意図した受容者の血液に対して等張とする溶質、または懸濁化または増粘剤を含有することができる。
【0261】
本発明の医薬組成物で使用することができる適当な水性および非水性担体の例は、水、エタノール、(グリセロール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール等のような)ポリオール、およびその適当な混合物、オリーブ油のような植物油、およびオレイン酸エチルのような注射有機エステルを含む。適当な流動性は、例えば、レシチンのようなコーティング物質の使用によって、分散液の場合に必要な粒子サイズの維持によって、および界面活性剤の使用によって維持することができる。
【0262】
これらの組成物は、保存剤、湿潤剤、乳化剤および分散剤のような補助剤を含有することもできる。主題の化合物に対する微生物の作用の予防は、種々の抗菌および抗真菌剤、例えば、パラベン、クロロブタノール、フェノールソルビン酸等を含めることによって確保することができる。糖、塩化ナトリウム等のような等張剤を組成物に含めるのがやはり望ましいであろう。加えて、注射医薬形態の延長された吸収は、一ステアリン酸アルミニウムおよびゼラチンのような吸収を遅延させる剤を含めることによって実現することができる。
【0263】
いくつかの場合において、薬物の効果を延長させるためには、皮下または筋肉内注射からの薬物の吸収を遅らせるのが望ましい。これは、貧弱な水溶性を有する結晶性またはアモルファス物質の液体懸濁液の使用によって達成することができる。従って、薬物の吸収速度は、その溶解速度に依存し、溶解速度は、今度は、結晶のサイズおよび結晶性形態に依存し得る。別法として、非経口投与される薬物形態の遅延された吸収は、薬物を油ビヒクルに溶解させ、または懸濁させることによって達成される。
【0264】
注射デポ形態は、ポリラクチド−ポリグリコリドのような生分解性ポリマー中に主題の化合物のマイクロカプセルマトリックスを形成することによって作成される。ポリマーに対する薬物の比率、および使用される特定のポリマーの性質に依存して、薬物放出の速度を制御することができる。他の生分解性ポリマーの例はポリ(オルトエステル)およびポリ(アンヒドリド)を含む。デポ注射製剤は、薬物を、身体の組織に適合するリポソームまたはミクロエマルジョンに捕獲させることによっても調製される。
【0265】
本発明の種々の化合物を医薬としてヒトおよび動物に投与する場合、それらは、それ自体で、または例えば、医薬上許容される担体と組み合わせて0.1〜99%(より好ましくは、10〜30%)の有効成分を含有する医薬組成物として与えることができる。
【0266】
本発明の製剤は経口、非経口、局所または直腸投与することができる。それらは、勿論、各投与経路に適した形態で与えられる。例えば、それらは、注射、吸入による錠剤またはカプセルの形態、注射、注入または吸入による目ローション、軟膏、坐薬等の投与;ローションまたは軟膏による局所;および坐薬による直腸にて投与される。経口投与が好ましい。
【0267】
本明細書中で用いるフレーズ「非経口投与」および「非経口投与される」は、通常注射による腸および局所投与以外の投与の態様を意味し、限定されるものではないが、静脈内、筋肉内、動脈内、髄腔内、嚢内、眼窩内、心臓内、皮内、腹腔内、経気管、皮下、表皮下、関節内、嚢下、クモ膜下、脊髄内および胸骨内注射および注入を含む。
【0268】
本明細書中で用いるフレーズ「全身投与」、「全身投与される」、「末梢投与」および「末梢投与される」は、それが患者の系に入り、したがって、代謝および他の同様なプロセスに従うように、中枢神経系に直接という以外の化合物、薬物または他の物質の投与、例えば、皮下投与を意味する。
【0269】
これらの化合物は、経口、例えば、スプレイによる鼻内、直腸、膣内、非経口、頬および舌下を含めた、粉末、軟膏または点剤による脳槽内および局所を含めた、いずれかの適当な投与の経路によって、療法のために、ヒトおよび他の動物に投与することができる。
【0270】
選択された投与の経路に拘わらず、本発明の適当な水和形態、および/または医薬組成物で用いることができる本発明の化合物は、当業者に知られた慣用的な方法によって医薬上許容される投与形態に処方される。
【0271】
本発明の医薬組成物における有効成分の現実の投与レベルは、患者に対して毒性ではなく、特定の患者に対する所望の治療的応答、組成、および投与の態様を達成するのに有効な有効成分の量を得るように変化させることができる。
【0272】
選択された投与レベルは、使用される本発明の特定の化合物、またはそのエステル、塩またはアミドの活性、投与の経路、投与の時間、使用されるべき特定の化合物の排出または代謝の速度、吸収の速度および程度、治療の持続、使用される特定の化合物と組み合わせて用いられる他の薬物、化合物および/または物質、治療されるべき患者の年齢、性別、体重、状態、一般的な健康および先立っての医学的履歴、および医学分野でよく知られた同様な因子を含めた種々の因子に依存するであろう。
【0273】
当分野における通常の技量を有する医師または獣医は、必要な医薬組成物の有効量を容易に決定し、および処方することができる。例えば、医師または獣医は、所望の治療効果を達成するのに必要なものよりも低いレベルで医薬組成物で使用される本発明の化合物の用量を開始し、所望の効果が達成されるまで徐々に用量を増加させることができよう。
【0274】
一般に、本発明の化合物の適当な日用量は、治療効果を生じさせるのに有効な最低用量である化合物の量であろう。そのような有効量は、一般に、前記した因子に依存するであろう。好ましくは、化合物は約0.01mg/kg〜約200mg/kg、より好ましくは少なくとも約0.1mg/kg〜約100mg/kg、なおより好ましくは約0.5mg/kg〜約50mg/kgで投与される。本明細書中に記載される化合物が(例えば、増感剤としての)もう1つの剤と共投与される場合、有効量は、剤が単独で用いられる場合よりも低くすることができる。
【0275】
所望ならば、活性な化合物の有効な日用量は、単位投与形態であってもよい、該日を通じて適当な間隔で別々に投与される2、3、4、5、6またはそれ以上のサブ−用量として投与することができる。好ましい投与は日当たり1つの投与である。
【0276】
本発明は、さらに、本明細書中に記載された特別な免疫障害または炎症性障害のもののような、免疫または炎症性障害の治療のための治療上有効量の(表1〜6におけるような、式I〜IXのいずれか1つの化合物、または本明細書中に記載された特定の化合物のような)本明細書中に記載されたテトラヒドロキノリンまたは関連化合物を含む(錠剤またはカプセル剤のような)単位投与形態を提供する。
【実施例】
【0277】
今回一般的に記載されている本発明は、本発明のある態様および実施形態の説明の目的のためだけに含まれ、かつ本発明を限定する意図ではない以下の実施例を参照してより容易に理解されるであろう。
【0278】
実施例1−2−クロロ−6−フルオロ−N−[1−(4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−7−イル]−ベンズアミド(4)の合成
表記化合物は、以下のスキームおよび以下のパーツI〜IIIに記載された合成手法に従って調製した。
【0279】
【化57】
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パートI−−1,2,3,4−テトラヒドロ−7−ニトロキノリン(1)の合成:1,2,3,4−テトラヒドロキノリン(26.8g、0.2モル)を75mLの96.6%硫酸に溶解させ、および塩−氷浴中で−10℃まで冷却した。30分間撹拌した後、40mLの硫酸中の9.5mL(0.2モル)の90%硝酸を、温度が−5〜−10℃に維持される速度で加えた。反応混合物を氷浴中で3時間撹拌し、次いで、氷に注いだ。溶液を炭酸ナトリウムでpH8に中和し、および沈殿を濾過し、水で洗浄し、および乾燥して、表記化合物が粗製形態で得られ、これを、ヘキサン:酢酸エチルグラジエント(0〜30%)を用いるカラムクロマトグラフィーによって精製して、表記化合物をオレンジ色固体(21.4g、59%収率)として純粋な形態で得た。
【0280】
パートII−−1−(4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−7−ニトロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン(2)の合成:250mLのシールされた反応容器中に1,2,3,4−テトラヒドロ−7−ニトロキノリン(3g、0.017モル)、塩化4−フルオロベンゼン−1−スルホニル(6.61g、0.034モル)、およびピリジン(15mL)を合わせた。混合物を80℃で2時間加熱し、冷却し、および水(100mL)を加えて、混合物を得た。この混合物をジクロロメタン(DCM)(3×20mL)で抽出し、および合わせた抽出物を水(3×20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、および溶媒を真空中で除去して、表記化合物が粗製形態で得られ、これを、ヘキサン:酢酸エチルグラジエント(5〜20%)を用いるカラムクロマトグラフィーによって精製して、表記化合物を黄色固体(3.12g、55%収率)として純粋な形態で得た。
【0281】
パートIII−−1−(4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−7−イルアミン(3)の合成:圧力容器中に1−(4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−7−ニトロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン(2.4g、0.007モル)、エタノール(10mL)およびジクロロメタン(5mL)を合わせた。触媒量の水酸化パラジウム(〜100mg)を圧力容器に加え、次いで、容器に水素を充填し、3回排気した。次に、容器を水素で50psiまで加圧し、および1.5時間かき混ぜ、その後、混合物をセライトで濾過し、および濃縮して、表記化合物を灰色がかった白色固体(1.97g、92%収率)(M+H=307.3)として得た。
【0282】
パートIV−−2−クロロ−6−フルオロ−N−[1−(4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−7−イル]−ベンズアミド(4)の合成:20mLの反応容器中に1−(4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−7−イルアミン(0.1g、0.3ミリモル)、ジクロロメタン(1mL)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.078g、0.6ミリモル)を合わせた。化合物塩化2−クロロ−6−フルオロベンゾイル(0.064g、0.33ミリモル)を反応容器に滴下した。得られた混合物を15分間撹拌し、その後、揮発物を減圧下で除去して、表記化合物を粗製形態で得た。粗製化合物をヘキサン:酢酸エチルグラジエント(10〜50%)を用いるカラムクロマトグラフィーによって精製して、表記化合物を白色固体(0.126g、91%収率)(M+H=463.2)として得た。
【0283】
実施例2−2−クロロ−N−[1−(4−クロロベンゼンスルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−イル]−6−フルオロベンズアミド(5)の調製
表記化合物は、以下に記載される手法に従って調製した。
【0284】
パートI−1−(4−クロロベンゼンスルホニル)−7−ニトロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリンの合成
【0285】
【化58】
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7−ニトロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン(500mg、2.8ミリモル)、塩化4−クロロベンゼンスルホニル(700mg、3.3ミリモル)、およびピリジン(1.5mL)をマイクロ波バイアル(5mL)中で合わせ、およびマイクロ波リアクター中で120℃にて10分間加熱した。反応混合物を1M HCl(aq)で希釈し、およびCH
2Cl
2(3×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を減圧下で濃縮し、およびカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン)によって精製して、1−(4−クロロベンゼン−スルホニル)−7−ニトロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリンを固体(630mg、59%)として得た。LCMS(ESI):C
15H
13ClN
2O
4Sとして計算値、352;実測値(M+H)、353。
【0286】
パートII−1−(4−クロロベンゼンスルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−イルアミンの合成
【0287】
【化59】
[この文献は図面を表示できません]
1−(4−クロロベンゼンスルホニル)−7−ニトロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン(700mg、2.0ミリモル)およびSnCl
2・2H
2O(1.4g、6.2ミリモル)をEtOH(10mL)に懸濁させ、および40℃で12時間撹拌した。室温まで冷却した後、2M KOH(aq)(10mL)を加え、および得られた混合物をCH
2Cl
2(3×15mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、乾燥し(Na
2SO
4)、および減圧下で濃縮して、1−(4−クロロベンゼンスルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−イルアミンを粗製固体(600mg)として得た。LCMS(ESI):C
15H
15ClN
2O
2Sとして計算値、322;実測値(M+H)、323。
【0288】
パートIII−2−クロロ−N−[1−(4−クロロベンゼンスルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−イル]−6−フルオロベンズアミドの合成
【0289】
【化60】
[この文献は図面を表示できません]
CH
2Cl
2(1mL)中の1−(4−クロロベンゼンスルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−イルアミン(50mg、0.15ミリモル)、塩化2−クロロ−6−フルオロベンゾイル(35mg、0.18ミリモル)、およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(DIEA、0.055mL、0.32ミリモル)の溶液を室温で3時間撹拌した。得られた溶液をHPLCによって精製して、2−クロロ−N−[1−(4−クロロベンゼンスルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−イル]−6−フルオロベンズアミド(36mg、50%)を得た。LCMS(ESI):C
22H
17Cl
2FN
2O
3Sとして計算値、478;実測値(M+H)、479。
【0290】
実施例3−2−クロロ−6−フルオロ−N−[1−(4−フルオロベンゼンスルホニル)−6−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−イル]ベンズアミド(6)の調製
表記化合物は、以下に記載する手法に従って調製した。
【0291】
パートI−6−メチル−7−ニトロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリンの合成
【0292】
【化61】
[この文献は図面を表示できません]
6−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン(2.0g、14ミリモル)をH
2SO
4(5mL)と合わせ、および得られた混合物を0℃まで冷却した。(0℃で合わせ、および10分間撹拌した)HNO
3(850mg、14ミリモル)およびH
2SO
4(1.5mL)の溶液の滴下の後、反応物を2時間撹拌した。反応混合物を氷に注ぎ、およびNaHCO
3水溶液で中和した。生成物をCH
2Cl
2(3×30mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、Na
2SO
4で乾燥し、および減圧下で濃縮して、2:1異性体混合物(1.8g)中の主たる異性体として6−メチル−7−ニトロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリンを得た。物質を精製することなく次の工程で用いた。
【0293】
パートII−1−(4−フルオロベンゼンスルホニル)−6−メチル−7−ニトロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリンの合成
【0294】
【化62】
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6−メチル−7−ニトロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン(2.6g、14ミリモル)、塩化4−フルオロベンゼンスルホニル(3.2g、16ミリモル)およびピリジン(4mL)をマイクロ波バイアル(10mL)中で合わせ、およびマイクロ波リアクター中で120℃にて10分間加熱した。反応混合物を1M HCl容器に注ぎ、およびCH
2Cl
2(3×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を減圧下で濃縮し、およびカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン)によって精製して、1−(4−フルオロベンゼンスルホニル)−6−メチル−7−ニトロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリンを固体として得た。
【0295】
パートIII−1−(4−フルオロベンゼンスルホニル)−6−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−イルアミンの合成
【0296】
【化63】
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1−(4−フルオロベンゼンスルホニル)−6−メチル−7−ニトロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン(2.0g、5.7ミリモル)、5%Pd/C(200mg)およびEtOH(30mL)を水素雰囲気(30p.s.i.)下でパールシェーカーを用いて1時間かき混ぜた。得られた混合物をセライトに通して濾過し、および減圧下で濃縮して、1−(4−フルオロベンゼンスルホニル)−6−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−イルアミン(1.7g、91%)を固体として得た。LCMS(ESI):C
16H
17FN
2O
2Sとして計算値、320;実測値(M+H)、321。
【0297】
パートIV−2−クロロ−6−フルオロ−N−[1−(4−フルオロベンゼンスルホニル)−6−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−イル]ベンズアミドの合成
【0298】
【化64】
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CH
2Cl
2(1mL)中の1−(4−フルオロベンゼンスルホニル)−6−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−イルアミン(50mg、0.16ミリモル)、塩化2−クロロ−6−フルオロベンゾイル(35mg、0.18ミリモル)、およびDIEA(0.055mL、0.32ミリモル)の溶液を室温にて3時間撹拌した。得られた溶液をHPLCによって精製して、2−クロロ−6−フルオロ−N−[1−(4−フルオロベンゼンスルホニル)−6−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−イル]−ベンズアミド(27mg、36%)を得た。LCMS(ESI):C
23H
19ClF
2N
2O
3Sとして計算値、476;実測値(M+H)、477。
【0299】
実施例4−さらなるテトラヒドロキノリン化合物の調製
以下の表3中の化合物は実施例1〜3、および詳細な記載に記載された実験手法に基づいて調製した。出発物質は商業的源から得ることができるか、または商業的に入手可能な物質から容易に調製することができる。
表3
【0300】
【表4】
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実施例5−2−クロロ−6−フルオロ−N−[1−(4−フルオロベンゼンスルホニル)−4−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−イル]ベンズアミド(7)&関連化合物の調製
【0301】
【化65】
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ジオキサン(1mL)中の2−クロロ−N−[1−(4−フルオロベンゼンスルホニル)−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−イル]−6−フルオロベンズアミド(100mg、0.2ミリモル、実施例3)およびKMnO
4(130mg、0.82ミリモル)の溶液を室温で24時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、次いで、H
2O/アセトン溶液(50:1、5mL)に懸濁させた。残存する紫色は10分後に消失し、および水性層をEtOAc(3×5mL)で抽出した。生成物をカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン)、続いて、HPLC精製によって精製して、2−クロロ−6−フルオロ−N−[1−(4−フルオロベンゼンスルホニル)−4−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−7−イル]−ベンズアミド(23mg、24%)を得た。
1H NMR 250MHz CDCl
3 δ 8.1−7.7(m,5H)、7.5−7.0(m,5H)、4.23(t,J=6.5Hz,2H)、4.67(t,J=6.5Hz,2H)。LCMS(ESI):C
22H
15ClF
2N
2O
4Sとして計算値、476;実測値(M+H)、477。
【0302】
以下の表4中の化合物は前記手法に基づいて調製した。出発物質は商業的源から得ることができるか、または商業的に入手可能な物質から容易に調製することができる。
表4
【0303】
【表5】
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実施例6−2−クロロ−6−フルオロ−N−[1−(4−フルオロベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−6−イル]ベンズアミド(8)の調製
表記化合物は、以下に記載された手法に従って調製した。
パートI−2−クロロ−6−フルオロ−N−(1H−インダゾール−6−イル)ベンズアミドの合成
【0304】
【化66】
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CH
2Cl
2(20mL)中の6−アミノインダゾール(1g、7.5ミリモル)およびDIEA(4mL)の懸濁液に、−10℃にて、塩化2−クロロ−6−フルオロベンゾイル(2.9g、15ミリモル)を滴下した。反応混合物を室温にて12時間撹拌し、およびEtOAcで希釈し、1M HCl、NaHCO
3水溶液、およびブラインで洗浄した。有機抽出物をNa
2SO
4で乾燥し、および減圧下で濃縮して、モノ−アシル化およびビス−アシル化生成物の粗製混合物を得た。THF(20mL)中の生成物混合物に2M LiOH(aq)(10mL)を加え、および反応物を60℃で12時間撹拌した。有機溶媒を減圧下で除去し、および残存する水性混合物を1M HCl(aq)でpH〜4に酸性化した。得られた溶液をEtOAc(3×20mL)で抽出し、および有機抽出物を乾燥し(Na
2SO
4)、および減圧下で濃縮して、2−クロロ−6−フルオロ−N−(1H−インダゾール−6−イル)ベンズアミド(1.3g、60%)を得た。LCMS(ESI):C
14H
9ClFN
3Oとして計算値、289;実測値(M+H)、290。
【0305】
パートII−2−クロロ−6−フルオロ−N−[1−(4−フルオロベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−6−イル]ベンズアミドの合成
【0306】
【化67】
[この文献は図面を表示できません]
CH
2Cl
2(0.200mL)およびピリジン(0.200mL)中の2−クロロ−6−フルオロ−N−(1H−インダゾール−6−イル)ベンズアミド(29mg、0.10ミリモル)および塩化4−フルオロベンゼン−スルホニル(39mg、0.20ミリモル)の溶液を60℃で12時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、DMSOに溶解させ、およびHPLCによって精製して、2−クロロ−6−フルオロ−N−[1−(4−フルオロベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−6−イル]ベンズアミドを得た。LCMS(ESI):C
20H
12ClF
2N
3O
3Sとして計算値、447;実測値(M+H)、448。
【0307】
実施例7−2−クロロ−6−フルオロ−N−[1−(3−トリフルオロメチルベンゼンスルホニル)−3−ビニル−1H−インダゾール−6−イル]ベンズアミド(9)の調製
表記化合物は、以下に記載された手法に従って調製した。
【0308】
パートI−2−クロロ−6−フルオロ−N−(3−ヨード−1H−インダゾール−6−イル)ベンズアミドの合成
【0309】
【化68】
[この文献は図面を表示できません]
ジオキサン(6mL)およびH
2O(0.600mL)中の2−クロロ−6−フルオロ−N−(1H−インダゾール−6−イル)ベンズアミド(600mg、2.1ミリモル)およびKOH(210mg、3.8ミリモル)の懸濁液にI
2(630mg、2.5ミリモル)を加え、および反応物を60℃で1時間撹拌した。反応物を室温まで冷却し、およびH
2O(20mL)で希釈した。得られた明るい茶色固体を濾過し、および減圧下で乾燥して、2−クロロ−6−フルオロ−N−(3−ヨード−1H−インダゾール−6−イル)ベンズアミド(850mg、97%)を得た。LCMS(ESI):C
14H
8ClFIN
3Oとして計算値、415;実測値(M+H)、416。
【0310】
パートII−2−クロロ−6−フルオロ−N−(3−ビニル−1H−インダゾール−6−イル)ベンズアミドの合成
【0311】
【化69】
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トルエン(6mL)中の2−クロロ−6−フルオロ−N−(3−ヨード−1H−インダゾール−6−イル)ベンズアミド(200mg、0.48ミリモル)、トリブチル(ビニル)スズ(210mg、0.67ミリモル)、およびビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)二塩化物(34mg、0.048ミリモル)の懸濁液を90℃で4時間加熱した。反応物を減圧下で濃縮し、およびカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン)によって精製して、2−クロロ−6−フルオロ−N−(3−ビニル−1H−インダゾール−6−イル)ベンズアミド(90mg、有機スズ副産物で汚染)を得た。この混合物をさらに精製することなく次の工程で用いた。LCMS(ESI):C
16H
11ClFN
3Oとして計算値、315;実測値(M+H)、316。
【0312】
パートIII−2−クロロ−6−フルオロ−N−[1−(3−トリフルオロメチルベンゼンスルホニル)−3−ビニル−1H−インダゾール−6−イル]ベンズアミドの合成
【0313】
【化70】
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ピリジン(2mL)およびCH
2Cl
2(2mL)中の2−クロロ−6−フルオロ−N−(3−ビニル−1H−インダゾール−6−イル)ベンズアミド(90mg、0.29ミリモル)および塩化3−(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホニル(110mg、0.43ミリモル)の溶液を65℃で12時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、および1M HCl(aq)、飽和NaHCO
3(aq)、およびブラインで洗浄した。有機抽出物を乾燥し(Na
2SO
4)、減圧下で濃縮し、およびカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン)によって精製して、2−クロロ−6−フルオロ−N−[1−(3−トリフルオロメチルベンゼンスルホニル)−3−ビニル−1H−インダゾール−6−イル]ベンズアミド(125mg、有機スズ副産物で汚染)を得た。小さな割合(〜5mg)をHPLCによって首尾よく精製し、他方、残りはさらに精製することなく次の反応で用いた。LCMS(ESI):C
23H
14ClF
4N
3O
3Sとして計算値、523;実測値(M+H)、524。
【0314】
実施例8−2−クロロ−N−[3−(1,2−ジヒドロキシエチル)−1−(3−トリフルオロメチルベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−6−イル]−6−フルオロベンズアミド(10)の調製
【0315】
【化71】
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THF/アセトン/H
2O(1:1:1、1.2mL)中の2−クロロ−6−フルオロ−N−[1−(3−トリフルオロメチルベンゼンスルホニル)−3−ビニル−1H−インダゾール−6−イル]ベンズアミド(120mg、0.23ミリモル)の溶液にN−メチルモルホリン−N−オキサイド(NMO、40mg、0.31ミリモル)およびOsO
4(t−BuOH中の2.5wt%溶液、0.320mL)を加えた。反応物を室温で3時間撹拌した。H
2O(6mL)中の二亜硫酸ナトリウム(260mg、2.3ミリモル)を加え、溶液を10分間撹拌した。溶液をブラインで希釈し、および生成物をEtOAc(3×10mL)で抽出した。有機抽出物を乾燥し(Na
2SO
4)、減圧下で濃縮し、およびカラムクロマトグラフィー(EtOAc、ヘキサン)によって精製して、2−クロロ−N−[3−(1,2−ジヒドロキシエチル)−1−(3−トリフルオロメチルベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−6−イル]−6−フルオロベンズアミド(70mg、55%)を得た。
1H NMR 250MHz(5%CD
3ODを含む)CDCl
3 δ 8.49(d,J=1.6Hz,1H)、8.23(s,1H)、8.14(d,J=8.0Hz,1H)、7.86(d,J=8.8Hz,1H)、7.79(d,J=8.0Hz,1H)、7.62(dd,J=8.8,1.8Hz,1H)、7.60(t,8.3Hz,1H)、7.34(td,8.0,5.8Hz,1H)、7.24(d,8.0Hz,1H)、7.08(t,J=8.3Hz,1H)、5.03(t,J=5.5Hz,1H)、3.84(d,J=5.5Hz,2H)。LCMS(ESI):C
23H
16ClF
4N
3O
5Sとして計算値、557;実測値(M+H)、558。
【0316】
実施例9−2−クロロ−6−フルオロ−N−[3−ヒドロキシメチル−1−(3−トリフルオロメチルベンゼン−スルホニル)−1H−インダゾール−6−イル]ベンズアミド(11)の調製
表記化合物は、以下に記載された手法に従って調製した。
【0317】
パートI−2−クロロ−6−フルオロ−N−[3−ホルミル−1−(3−トリフルオロメチルベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−6−イル]ベンズアミドの合成
【0318】
【化72】
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THF(0.200mL)およびTHF/アセトン/H
2O(1:1:1、2mL)中の2−クロロ−N−[3−(1,2−ジヒドロキシエチル)−1−(3−トリフルオロメチルベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−6−イル]−6−フルオロベンズアミド(60mg、0.11ミリモル)の溶液にNaIO
4(40mg、0.2ミリモル)を加えた。反応物を室温で12時間撹拌した。ブラインを加え、および生成物をEtOAc(3×10mL)で抽出した。有機抽出物を乾燥し(Na
2SO
4)、および減圧下で濃縮して、2−クロロ−6−フルオロ−N−[3−ホルミル−1−(3−トリフルオロメチルベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−6−イル]ベンズアミド(35mg、粗製)を得た。LCMS(ESI):C
22H
12ClF
4N
3O
4Sとして計算値、525;実測値(M+H)、526。
【0319】
パートII−2−クロロ−6−フルオロ−N−[3−ヒドロキシメチル−1−(3−トリフルオロメチルベンゼン−スルホニル)−1H−インダゾール−6−イル]ベンズアミドの合成
【0320】
【化73】
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2−クロロ−6−フルオロ−N−[3−ホルミル−1−(3−トリフルオロメチルベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−6−イル]ベンズアミド(30mg、0.06ミリモル)およびNaBH
4(10mg、0.26ミリモル)をMeOH/THF(1:2、1mL)に溶解させ、および室温で1時間撹拌した。有機溶媒を除去し、および生成物をカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン)によって精製して、2−クロロ−6−フルオロ−N−[3−ヒドロキシメチル−1−(3−トリフルオロ−メチルベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−6−イルベンズアミド(20mg、60%)を得た。
1H NMR 250MHz(5%CD
3ODを含む)CDCl
3 δ 8.50(d,J=1.6Hz,1H)、8.22(s,1H)、8.14(d,J=8.0Hz,1H)、7.77(d,J=8.5Hz,2H)、7.63(dd,J=8.8,1.8Hz,1H)、7.59(t,8.0Hz,1H)、7.33(td,8.2,6.0Hz,1H)、7.22(d,8.0Hz,1H)、7.06(t,J=8.5Hz,1H)、4.83(s,2H)。LCMS(ESI):C
22H
14ClF
4N
3O
4Sとして計算値、527;実測値(M+H)、528。
【0321】
実施例10−さらなるインダゾール化合物の調製
以下の表5中の化合物は、実施例6〜9および詳細な記載に記載された実験手法に基づいて調製した。出発物質は商業的源から得ることができるか、または商業的に入手可能な物質から調製することができる。
表5
【0322】
【表6】
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実施例11−2−クロロ−6−フルオロ−N−[7−フルオロ−4−(4−フルオロベンゼンスルホニル)−2−メトキシメチル−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル]ベンズアミド(12)の調製
表記化合物は、以下に記載された手法に従って調製した。
【0323】
パートI−N−(2,4−ジフルオロ−5−ニトロフェニル)−4−フルオロベンゼンスルホンアミドの合成
【0324】
【化74】
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塩化p−フルオロベンゼンスルホニル(0.52g、2.7ミリモル)を、ピリジン(2mL)中の2,4−ジフルオロ−5−ニトロフェニルアミン(0.31g、1.77ミリモル)の溶液に加えた。反応混合物を50℃で1時間撹拌した。反応混合物をEtOAc(50mL)で希釈し、および1M HCl、次いで、ブライン(1×10mL)で洗浄して、有機抽出物を得た。有機抽出物を乾燥し(MgSO
4)、減圧下で濃縮し、およびカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン)によって精製して、N−(2,4−ジフルオロ−5−ニトロフェニル)−4−フルオロベンゼンスルホンアミド(0.30g、52%)を得た。
1H NMR 250MHz CDCl
3 δ8.35(t,J=7.75Hz,1H)、7.83−7.89(m,2H)、7.16−7.23(m,2H)、6.97−7.05(m,1H)。
【0325】
パートII−7−フルオロ−4−(4−フルオロベンゼンスルホニル)−2−メトキシメチル−6−ニトロ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジンの合成
【0326】
【化75】
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グリシジルメチルエーテル(64mg、0.72ミリモル)を、CH
3CN(0.7mL)中の炭酸カリウム(66mg、0.48ミリモル)およびN−(2,4−ジフルオロ−5−ニトロフェニル)−4−フルオロベンゼンスルホンアミド(40mg、0.12ミリモル)の溶液に加えた。反応混合物をマイクロ波リアクター中で140℃にて1時間加熱した。反応混合物をEtOAc(50mL)で希釈し、およびH
2O(1×10mL)およびブライン(1×10mL)で洗浄して、有機抽出物を得た。有機抽出物を乾燥し(MgSO
4)、および減圧下で濃縮して、粗生成物が得られ、これをクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン)によって精製して、7−フルオロ−4−(4−フルオロベンゼンスルホニル)−2−メトキシメチル−6−ニトロ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン(20mg、42%)を得た。
1H NMR 250MHz CDCl
3 δ8.62(d,J=7.75Hz,1H)、7.73−7.78(m,2H)、7.18−7.25(m,2H)、6.75(d,J=11.5Hz,1H)、4.35(dd,J=2.5,14.75Hz,1H)、3.66−3.72(m,1H)、3.51(dd,J=2.5,7.75Hz,1H)、3.37(s,3H)。
【0327】
パートIII−7−フルオロ−4−(4−フルオロベンゼンスルホニル)−2−メトキシメチル−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イルアミンの合成
【0328】
【化76】
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7−フルオロ−4−(4−フルオロベンゼンスルホニル)−2−メトキシメチル−6−ニトロ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン(20mg、0.05ミリモル)および10%Pd/C(5mg)をエタノール(25mL)に懸濁させ、窒素雰囲気(60p.s.i.)下で2時間かき混ぜた。反応混合物を濾過し、および減圧下で濃縮して、7−フルオロ−4−(4−フルオロベンゼンスルホニル)−2−メトキシメチル−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イルアミン(15mg、80%)が得られ、これをさらに精製することなく次の工程で用いた。LCMS(ESI):C
16H
16F
2N
2O
4Sとして計算値、370、38;実測値(M+H)、371。
【0329】
パートIV−2−クロロ−6−フルオロ−N−[7−フルオロ−4−(4−フルオロベンゼンスルホニル)−2−メトキシメチル−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル]ベンズアミドの合成
【0330】
【化77】
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塩化2−クロロ−6−フルオロベンゾイル(0.02mL、0.15ミリモル)およびジイソプロピルエチルアミン(0.05mL、0.17ミリモル)をCH
2Cl
2(1mL)中の7−フルオロ−4−(4−フルオロベンゼンスルホニル)−2−メトキシメチル−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イルアミン(15mg、0.040ミリモル)に加えた。反応物を室温で1時間撹拌し、および減圧下で濃縮した。粗製生物をHPLCによって精製して、2−クロロ−6−フルオロ−N−[7−フルオロ−4−(4−フルオロベンゼンスルホニル)−2−メトキシメチル−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル]ベンズアミドを得た。LCMS(ESI):C
23H
18ClF
3N
2O
5Sとして計算値、526.92;実測値(M+H)、527。
【0331】
実施例12−2−クロロ−6−フルオロ−N−[(S)−4−(4−フルオロベンゼンスルホニル)−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2Hベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル]−ベンズアミド(13)の調製
表記化合物は、以下に記載された手法に従って調製した。
【0332】
パートI−(S)−4−(4−フルオロベンゼンスルホニル)−2−メチル−6−ニトロ−3,4−ジヒドロ−2Hベンゾ[1,4]オキサジンの合成
【0333】
【化78】
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(S)−プロピレンオキサイド(0.37mL、5.3ミリモル)を、CH
3CN(5mL)中の4−フルオロ−N−(2−フルオロ−5−ニトロフェニル)−ベンゼンスルホンアミド(0.559g、1.78ミリモル)および炭酸カリウム(0.98g、7.1ミリモル)の混合物に加えた。反応混合物をマイクロ波リアクター中で140℃にて2時間加熱した。反応混合物をEtOAc(50mL)で希釈し、およびH
2O(1×10mL)およびブライン(1×10mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、および減圧下で濃縮して、粗生成物が得られ、これをクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン)によって精製して、(S)−4−(4−フルオロベンゼンスルホニル)−2−メチル−6−ニトロ−3,4−ジヒドロ−2Hベンゾ[1,4]オキサジン(0.32g、51%)を得た。
1H NMR 250MHz CDCl
3 δ8.73(d,J=2.75Hz,1H)、7.96(dd,J=2.5,9.0Hz,1H)、7.74−7.79(m,2H)、7.15−7.23(m,2H)、6,90(d,J=9.0Hz,1H)、4.30(dd,J=2.25,14.25Hz,1H)、3.72−380(m,1H)、3.13(dd,J=9.75,14.25Hz,1H)、1.33(d,J=6.35Hz,3H)。
【0334】
パートII−(S)−4−(4−フルオロベンゼンスルホニル)−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イルアミンの合成
【0335】
【化79】
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(S)−4−(4−フルオロベンゼンスルホニル)−2−メチル−6−ニトロ−3,4−ジヒドロ−2Hベンゾ[1,4]オキサジン(0.32g、0.91ミリモル)をエタノール(50mL)中の60psiの10%Pd/C(30mg)上で1時間水素化した。反応混合物を濾過し、および減圧下で濃縮して、粗生成物(0.29g、99%)を得た。LCMS(ESI):C
15H
15FN
2O
3Sとして計算値、322.36;実測値(M+H)、323。
【0336】
パートIII−2−クロロ−6−フルオロ−N−[(S)−4−(4−フルオロベンゼンスルホニル)−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2Hベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル]−ベンズアミドの合成
【0337】
【化80】
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塩化2−クロロ−6−フルオロベンゾイルを、CH
2Cl
2(1mL)中のジイソプロピルエチルアミン(0.020mL、0.15ミリモル)および(S)−4−(4−フルオロベンゼンスルホニル)−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イルアミン(20mg、0.062ミリモル)の溶液に加えた。反応混合物を室温で3時間撹拌し、および粗生成物をHPLCによって精製して、2−クロロ−6−フルオロ−N−[(S)−4−(4−フルオロベンゼンスルホニル)−2−メチル−3,4−ジヒドロ−2Hベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル]−ベンズアミドを得た。LCMS(ESI):C
22H
17ClF
2N
2O
4Sとして計算値、478.91;実測値(M+H)、479。
【0338】
実施例13−2−クロロ−6−フルオロ−N−[4−(4−フルオロベンゼンスルホニル−2−メチルアミノメチル−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル]ベンズアミド(14)の調製
表記化合物は、以下に記載された手法に従って調製した。
【0339】
パートI−2−[4−(4−フルオロベンゼンスルホニル)−6−ニトロ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−2−イルメチル]イソインドール−1,3−ジオンの合成
【0340】
【化81】
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N−(2,3−エポキシプロピル)フタルイミド(3.9g、19ミリモル)を、CH
3CN(12mL)中の4−フルオロ−N−(2−フルオロ−5−ニトロフェニル)−ベンゼンスルホンアミド(1.99g、6.3ミリモル)および炭酸カリウム(3.5g、25ミリモル)の溶液に加えた。反応混合物をマイクロ波リアクター中で140℃にて3時間加熱した。次いで、反応混合物をEtOAc(150mL)で希釈し、およびH
2O(1×20mL)およびブライン(1×10mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、および減圧下で濃縮して、粗生成物が得られ、これをカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン)によって精製して、2−[4−(4−フルオロベンゼンスルホニル)−6−ニトロ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−2−イルメチル]イソインドール−1,3−ジオン(1.30g、41%)を得た。LCMS(ESI):C
23H
26FN
3O
7Sとして計算値、497.46;実測値(M+H+DMSO)、577。
【0341】
パートII−[4−(4−フルオロベンゼンスルホニル)−6−ニトロ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−2−イルメチル]−カルバミン酸tertブチルエステルの合成
【0342】
【化82】
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ヒドラジン水和物(0.38mL、7.7ミリモル)をメタノール(20mL)中の2−[4−(4−フルオロベンゼン−スルホニル)−6−ニトロ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−2−イルメチル]イソインドール−1,3−ジオン(0.775g、1.55ミリモル)の溶液に加えた。反応混合物を80℃で30分間加熱した。次いで、反応混合物をEtOAc(100mL)で希釈し、およびH
2O(1×20mL)およびブライン(1×10mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、および減圧下で濃縮して、粗製アミンを得た。
【0343】
二炭酸ジ−tert−ブチル(1.0g、4.6ミリモル)をCH
2Cl
2(50mL)中の粗製アミンの溶液に加え、および反応混合物を室温で1時間撹拌した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン)によって精製して、[4−(4−フルオロベンゼンスルホニル)−6−ニトロ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−2−イルメチル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.481g、66%)を得た。LCMS(ESI):C
20H
22FN
3O
7Sとして計算値、467.48;実測値(M+H)、468。
【0344】
パートIII−[4−(4−フルオロベンゼンスルホニル)−6−ニトロ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−2−イルメチル]メチルカルバミン酸tert−ブチルエステルの合成
【0345】
【化84】
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THF(2mL)中の[4−(4−フルオロベンゼンスルホニル)−6−ニトロ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−2−イルメチル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(75mg、0.16ミリモル)の溶液に、順次、ヨウ化メチル(0.05mL、0.80ミリモル)および水素化ナトリウム(15mg、0.38ミリモル)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、反応混合物をEtOAc(30mL)で希釈し、および1M HCl(1×5mL)およびブライン(1×5mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、および減圧下で濃縮して、粗生成物が得られ、これをクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン)によって精製して、[4−(4−フルオロベンゼンスルホニル)−6−ニトロ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−2−イルメチル]メチルカルバミン酸tert−ブチルエステル(52mg、66%)を得た。LCMS(ESI):C
21H
24FN
3O
7Sとして計算値、481.50;実測値(M+H)、482。
【0346】
パートIV−2−クロロ−6−フルオロ−N−[4−(4−フルオロベンゼンスルホニル)−2−メチルアミノメチル−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル]ベンズアミドの合成
【0347】
【化84】
[この文献は図面を表示できません]
[4−(4−フルオロベンゼンスルホニル)−6−ニトロ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−2−イルメチル]メチル−カルバミン酸tert−ブチルエステル(52mg、0.11ミリモル)をエタノール(40mL)中の10%Pd/C(5mg)上で60psiにて水素化した。触媒を濾過によって除去し、および反応混合物を減圧下で濃縮して、粗製アミンを得た。
【0348】
CH
2Cl
2(1mL)中の粗製アミンの溶液に塩化2−クロロ−6−フルオロベンゾイル(0.02mL、0.15ミリモル)およびDIEA(0.05mL、0.17ミリモル)を加え、および反応混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、反応混合物を減圧下で濃縮して粗製アミンを得た。
【0349】
粗製アミンを室温のトリフルオロ酢酸(TFA、2mL)に1時間付し、次いで、粗生成物をHPLCによって精製して、2−クロロ−6−フルオロ−N−[4−(4−フルオロベンゼンスルホニル)−2−メチルアミノメチル−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル]ベンズアミドを得た。LCMS(ESI):C
23H
20ClF
2N
3O
4Sとして計算値、507.95;実測値(M+H)、509。
【0350】
実施例14−2−クロロ−N−[2−エトキシメチル−4−(4−フルオロベンゼンスルホニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル]−6−トリフルオロメチル−ベンズアミド(15)の調製
表記化合物は、以下に記載された手法に従って調製した。
【0351】
パートI−2−エトキシメチル−4−(4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−6−ニトロ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジンの合成
【0352】
【化85】
[この文献は図面を表示できません]
4−フルオロ−N−(2−フルオロ−5−ニトロ−フェニル)−ベンゼンスルホンアミド(300mg、0.95ミリモル)、K
2CO
3(265mg、1.92ミリモル)、およびエチルグリシジルエーテル(105mg、1.43ミリモル)をDMF(2mL)に懸濁し、および100℃で16時間加熱した。反応の完了に際し、溶液をEtOAc(10mL)およびH
2O(20mL)で希釈した。有機層を1M K
2CO
3(10mL)およびブライン(5mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、および減圧下で濃縮して、2−エトキシメチル−4−(4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−6−ニトロ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]−オキサジン(420mg、98.9%)を得た。LCMS(ESI):C
17H
17FN
2O
6Sとして計算値、396;実測値(M+DMSO+H)、475。
【0353】
パートII−2−エトキシメチル−4−(4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イルアミンの合成
【0354】
【化86】
[この文献は図面を表示できません]
2−エトキシメチル−4−(4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−6−ニトロ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン(420mg、0.94ミリモル)およびSnCl
2・2H
2O(842mg、3.76ミリモル)をEtOH(10mL)に溶解させ、16時間で70℃まで加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、および2gのセライトを加えた。得られた懸濁液を撹拌し、および飽和NaHCO
3(aq)を、pHが塩基性となるまで、激しく撹拌する懸濁液に加えた。次に、混合物をセライトに通して濾過し、続いて、EtOAcで洗浄した。得られた溶液を減圧下で濃縮して、2−エトキシメチル−4−(4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イルアミン(246mg、71.5%)を得た。LCMS(ESI):C
17H
19FN
2O
4Sとして計算値366;実測値(M+H)、367。
【0355】
パートIII−2−クロロ−N−[2−エトキシメチル−4−(4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル]−6−トリフルオロメチル−ベンズアミドの合成
【0356】
【化87】
[この文献は図面を表示できません]
CH
2Cl
2(0.300mL)中の2−エトキシメチル−4−(4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イルアミン(10mg、0.027ミリモル)の溶液に塩化2−クロロ−6−トリフルオロメチル−ベンゾイル(0.0060mL、0.032ミリモル)およびDIEA(0.0055mL、0.032ミリモル)を加え、および反応混合物を室温で30分間撹拌した。反応の完了に際し、窒素流を用いて有機溶媒を蒸発させ、および得られた残渣をHPLC精製によって直接的に精製して、2−クロロ−N−[2−エトキシメチル−4−(4−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル]−6−トリフルオロメチル−ベンズアミド(5mg、34%)を得た。LCMS(ESI):C
25H
21ClF
4N
2O
5Sとして計算値、572;実測値(M+H)、573。
【0357】
実施例15−2−クロロ−6−フルオロ−N−(4−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−6−イル)ベンズアミド(16)の調製
表記化合物は、以下に記載される手法に従って調製した。
【0358】
パートI−2−(4−ブロモ−2−ニトロフェノキシ)−2−メチルプロパン酸エチルの合成
【0359】
【化88】
[この文献は図面を表示できません]
0℃の無水テトラヒドロフラン(40mL)中の2−ヒドロキシイソ酪酸エチル(2.74mL、20.5ミリモル)に15−クラウン−5(54μL、0.27ミリモル)を加え、続いて、鉱油(0.82g、20.5ミリモル)中の60%水素化ナトリウムを何回かに分けて加えた。反応混合物を0℃で10分間撹拌し、次いで、無水テトラヒドロフラン(10mL)中の1−ブロモ−4−フルオロ−3−ニトロベンゼン(3.0g、13.6ミリモル)の溶液を加えた。次に、反応混合物を0℃で2時間撹拌し、続いて、雰囲気温度まで温めた。1時間の後、反応物を水(100mL)でクエンチし、1M塩化水素(25ml)で酸性化し、および酢酸エチルで抽出して、有機抽出物を得た。有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、および真空中で濃縮して、粗生成物が得られ、これを(ヘキサン中の0〜20%酢酸エチルのグラジエントで溶出する)カラムクロマトグラフィーによって精製して、表記化合物(4.15g、92%収率)を得た。
【0360】
パートII−6−ブロモ−2,2−ジメチル−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−3(4H)−オンの合成
【0361】
【化89】
[この文献は図面を表示できません]
酢酸(40mL)中の2−(4−ブロモ−2−ニトロフェノキシ)−2−メチルプロパン酸エチル(4.15g、12.5ミリモル)の溶液に粉末化鉄(3.5g、62.5ミリモル)を加え、および得られた混合物を70℃で5時間撹拌した。次に、懸濁液を冷却し、次いで、酢酸エチルで洗浄しつつセライトを通して濾過した。濾液を水、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、およびシリカの存在下で濃縮して、粗生成物が得られ、これを(ヘキサン中の2〜30%酢酸エチルのグラジエントで溶出する)カラムクロマトグラフィーによって精製して、表記化合物(2.46g、77%収率)を得た。
【0362】
パートIII−6−ブロモ−2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジンの合成
【0363】
【化90】
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窒素雰囲気下で、無水テトラヒドロフラン(40mL)中の6−ブロモ−2,2−ジメチル−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン(2.46g、9.6ミリモル)の溶液にテトラヒドロフラン(3.8mL、38.4ミリモル)中のボラン硫化ジメチル錯体の10M溶液をゆっくりと加えた。得られた溶液を2時間還流した。次に、反応混合物を雰囲気温度まで冷却し、注意深く、メタノール(10mL)の添加でクエンチした。得られた混合物を10分間加熱還流し、次いで、混合物を冷却し、および真空中で濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物を酢酸エチルに再度溶解させ、水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、および真空中で濃縮して、表記化合物(2.29g、98%収率)を得た。
【0364】
パートIV−6−ブロモ−4−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジンの合成
【0365】
【化91】
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ジクロロメタン(15mL)中の6−ブロモ−2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン(1.7g、7.0ミリモル)の溶液にピリジン(1.14mL、14.0ミリモル)、続いて、塩化4−フルオロベンゼンスルホニル(1.64g、8.4ミリモル)を加えた。次に、触媒量の4−(ジメチルアミノ)ピリジン(〜10mg)を反応混合物に加え、および反応混合物を雰囲気温度で一晩撹拌した。次いで、反応混合物を真空中で濃縮して、残渣が得られ、これを酢酸エチルに再度溶解させ、1M塩化水素、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、および真空中で濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物を(ヘキサン中の0〜30%酢酸エチルのグラジエントで溶出する)カラムクロマトグラフィーによって精製して、表記化合物(2.05g、73%収率)を得た。
【0366】
パートV−4−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−6−アミンの合成
【0367】
【化92】
[この文献は図面を表示できません]
無水1,4−ジオキサン(24mL)中の6−ブロモ−4−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン(2.05g、5.1ミリモル)、ベンゾフェノンイミン(1.1g、6.2ミリモル)、炭酸セシウム(2.5g、7.7ミリモル)、および2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’、4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(0.12g、0.26ミリモル)の懸濁液を真空下で排気し、および窒素を3回再度充填した。反応フラスコにトリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(0)(0.23g、0.26ミリモル)を加え、次いで、反応容器を再度パージした。次に、反応混合物を4時間で110℃まで加熱した。反応混合物を冷却し、酢酸エチルで希釈し、水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、および真空中で濃縮した。得られた混合物をテトラヒドロフラン(30mL)に溶解させ、6M塩化水素(15mL)を加えて、混合物を生じさせ、これを雰囲気温度にて1時間、次いで、50℃で1時間撹拌した。次に、混合物を冷却し、酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで注意深く洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、および真空中で濃縮して、粗生成物が得られ、これを、(ヘキサン中の10〜70%酢酸エチルのグラジエントで溶出する)カラムクロマトグラフィーによって精製して、表記化合物(0.97g、56%収率)を得た。
【0368】
パートVI−2−クロロ−6−フルオロ−N−(4−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−6−イル)ベンズアミドの合成
【0369】
【化93】
[この文献は図面を表示できません]
テトラヒドロフラン(1mL)中の4−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−6−アミン(215mg、0.64ミリモル)の溶液にN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.22mL、1.3ミリモル)を加え、続いて、塩化2−フルオロ−6−クロロベンゾイル(0.1mL、0.77ミリモル)を加えた。反応混合物を雰囲気温度で1時間振盪した。次いで、反応混合物を酢酸エチルで希釈し、1M塩化水素、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、および真空中で濃縮して、粗生成物が得られ、これを、(ヘキサン中の酢酸エチルのグラジエントで溶出する)カラムクロマトグラフィーによって精製して、表記化合物(167mg、53%収率)を得た。ESI m/z 514.97、516.94(M+Na+H)。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ10.65(s,1H)、8.09(m,3H)、7.52(m,1H)、7.45(m,3H)、7.36(m,1H)、7.22(m,1H)、6.79(d,1H)、3.75(s,2H)、1.27(s,6H)。
【0370】
実施例16−2−クロロ−6−フルオロ−N−(4−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−6−イル)ベンズアミド(17)の調製
表記化合物は、以下に記載された手法に従って調製した。
【0371】
パートI−2−(4−ブロモ−2−ニトロフェノキシ)酢酸メチルの合成
【0372】
【化94】
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アセトン(20mL)を含有するフラスコに、順次、4−ブロモ−2−ニトロフェノール(1g、4.6ミリモル)、炭酸カリウム(0.76g、5.5ミリモル)、およびブロモ酢酸メチル(0.47mL、5.1ミリモル)を加えた。得られた混合物を一晩還流し、次いで、混合物を冷却し、酢酸エチルおよび水の間に分配し、分離し、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、および真空中で濃縮して、表記化合物を得た。本化合物をさらに精製することなく以下のパートIIで用いた。(1.3g、100%収率)。
【0373】
パートII−6−ブロモ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−3(4H)−オンの合成
【0374】
【化95】
[この文献は図面を表示できません]
酢酸(15mL)中の2−(4−ブロモ−2−ニトロフェノキシ)酢酸メチル(1.3g、4.5ミリモル)の溶液に粉末化鉄(1.25g、22.4ミリモル)を加えた。得られた混合物を60℃で4時間撹拌し、次いで、混合物を冷却した。次に、混合物を酢酸エチルで洗浄しつつセライトに通して濾過した。濾液を水、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、および真空中で濃縮して、粗生成物が得られ、これを、(ヘキサン中の20〜100%酢酸エチルのグラジエントで溶出する)カラムクロマトグラフィーによって精製して、表記化合物(0.79g、77%収率)を得た。
【0375】
パートIII−6−ブロモ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジンの合成
【0376】
【化96】
[この文献は図面を表示できません]
窒素雰囲気下で、無水テトラヒドロフラン(3mL)中の6−ブロモ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−3(4H)−オン(400mg、1.75ミリモル)の溶液にテトラヒドロフラン(7.0mL、7.0ミリモル)中のボラン硫化ジメチル錯体の1M溶液をゆっくりと加えた。得られた溶液を3時間還流した。次いで、得られた混合物を雰囲気温度まで冷却し、メタノール(10mL)の添加で注意深くクエンチした。次に、反応混合物を10分間加熱還流し、次いで、反応混合物を冷却し、および真空中で濃縮して、残渣を得た。残渣を酢酸エチルに再度溶解させ、水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、および真空中で濃縮して、表記化合物を得た。表記化合物を精製することなく以下のパートIVで用いた(350mg、93%収率)ESI m/z、214.03、216、0(M+H)。
【0377】
パートIV−6−ブロモ−4−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジンの合成
【0378】
【化97】
[この文献は図面を表示できません]
ジクロロメタン(5mL)中の6−ブロモ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン(350mg、1.6ミリモル)の溶液にピリジン(0.53mL、6.5ミリモル)、続いて、塩化4−フルオロベンゼンスルホニル(0.38g、2.0ミリモル)を加えた。反応混合物を雰囲気温度で4時間撹拌した。次いで、反応混合物を真空中で濃縮して、残渣が得られ、これを酢酸エチルに再度溶解させ、1M塩化水素、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、および真空中で濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物を、(ヘキサン中の0〜30%酢酸エチルのグラジエントで溶出する)カラムクロマトグラフィーによって精製して、表記化合物(0.49g、81%収率)を得た。
【0379】
パートV−4−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−6−アミンの合成
【0380】
【化98】
[この文献は図面を表示できません]
窒素下で、無水1,4−ジオキサン(2mL)に、6−ブロモ−4−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン(100mg、0.27ミリモル)、ベンゾフェノンイミン(58mg、0.32ミリモル)、炭酸セシウム(131mg、0.40ミリモル)、および2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(6mg、0.01ミリモル)、続いて、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(0)(12mg、0.01ミリモル)を加えた。反応混合物を4時間で100℃まで加熱した。次いで、反応混合物を冷却し、酢酸エチルで希釈し、水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、および真空中で濃縮して、粗製イミン中間体化合物が得られ、これを(ヘキサン中の10〜70%酢酸エチルのグラジエントで溶出する)カラムクロマトグラフィーによって精製して、純粋な形態のイミン中間体化合物(80mg)を得た。
【0381】
次に、イミン中間体化合物をテトラヒドロフラン(2mL)に溶解させ、6M塩化水素(0.14mL)をイミン中間体化合物およびTHFの混合物に加えた。反応混合物を雰囲気温度で1時間撹拌した。次いで、反応混合物を冷却し、酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、および真空中で濃縮して、表記化合物(52mg、63%収率)を得た。ESI m/z309.00(M+H)。
【0382】
パートVI−2−クロロ−6−フルオロ−N−(4−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−6−イル)ベンズアミドの合成
【0383】
【化99】
[この文献は図面を表示できません]
テトラヒドロフラン(1mL)中の4−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−6−アミン(52mg、0.17ミリモル)の溶液にN,N−ジイソプロピルエチルアミン(59μL、0.34ミリモル)を加え、続いて、塩化2−フルオロ−6−クロロベンゾイル(27μL、0.20ミリモル)を加えた。反応混合物を雰囲気温度で1時間振盪した。次いで、反応混合物を酢酸エチルで希釈し、1M塩化水素、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、および真空中で濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物を(ヘキサン中の酢酸エチルのグラジエントで溶出する)カラムクロマトグラフィーによって精製して、表記化合物(43mg、54%収率)を得た。ESI m/z 486.96、488.96(M+Na+H);
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 10.72(s,1H)、8.08(s,1H)、7.81(m,1H)、7.52(m,1H)、7.45−7.34(m,5H)、6.81(d,1H)、3.89(m,2H)、3.77(m,2H)。
【0384】
実施例17−(R)−2−クロロ−6−フルオロ−N−(4−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−2−(ヒドロキシメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−6−イル)ベンズアミド(18)の調製
表記化合物は、以下に記載された手法に従って調製した。
【0385】
パートI−4−フルオロ−N−(2−フルオロ−5−ニトロフェニル)ベンゼンスルホンアミドの合成
【0386】
【化100】
[この文献は図面を表示できません]
窒素雰囲気下で、無水ピリジン(50mL)中の2−フルオロ−5−ニトロアニリン(10g、64ミリモル)の溶液に塩化4−フルオロベンゼンスルホニル(13g、67ミリモル)を加え、および反応混合物を4時間で60℃まで加熱した。次に、溶媒を真空中で反応混合物からほとんど除去し、および得られた溶液を酢酸エチルで希釈し、水、1M塩化水素、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、および真空中で濃縮して、表記化合物が得られ、これをさらに精製することなく用いた(20.1g、99%収率)。
【0387】
パートII−(R)−(4−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−6−ニトロ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−2−イル)メタノールの合成
【0388】
【化101】
[この文献は図面を表示できません]
3つの別々のマイクロ波チューブ中で、4−フルオロ−N−(2−フルオロ−5−ニトロフェニル)ベンゼンスルホンアミド(2g、6.3ミリモル)、炭酸カリウム(1.3g、9.5ミリモル)および(S)グリシドール(3mL、15ミリモル)をテトラヒドロフラン(15mL)中に合わせた。得られた混合物をマイクロ波にて140℃で2時間加熱した。次に、3つの別々の冷却された反応物を合わせ、酢酸エチルで希釈し、水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、および真空中で濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物を(ヘキサン中の20〜80%酢酸エチルのグラジエントで溶出する)カラムクロマトグラフィーによって精製して、表記化合物(4.6g、65%収率)を得た。
【0389】
パートIII−(R)−(6−アミノ−4−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−2−イル)メタノールの合成
【0390】
【化102】
[この文献は図面を表示できません]
コンデンサを備えた三つ口フラスコ中で、窒素雰囲気下にて、メタノール(40mL)およびテトラヒドロフラン(10mL)中の(R)−(4−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−6−ニトロ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−2−イル)メタノール(4.6g、12.5ミリモル)およびギ酸アンモニウム(3.9g、62.4ミリモル)の懸濁液を真空下で脱気し、および窒素を3回再度充填し、その後、炭素(700mg)上の10%パラジウムを加えた。得られた懸濁液を1時間還流し、次いで、雰囲気温度まで冷却した。次に、懸濁液をセライトに通して濾過し、および真空中で濃縮して、濃縮物を得た。次いで、濃縮物を酢酸エチルおよびブラインの間に分配し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、および真空中で濃縮して、表記化合物が得られ、これを精製することなくさらに用いた(4.1g、97%収率)。
【0391】
パートIV−(R)−(2−クロロ−6−フルオロ−N−(4−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−2−(ヒドロキシメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−6−イル)ベンズアミドの合成
【0392】
【化103】
[この文献は図面を表示できません]
ジクロロメタン(40mL)中の(R)−(6−アミノ−4−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−2−イル)メタノール(3.9g、11.5ミリモル)の溶液にピリジン(0.98mL、12.1ミリモル)を加え、0℃まで冷却し、次いで、塩化2−クロロ−6−フルオロベンゾイル(1.5mL、11.5ミリモル)を滴下した。次に、冷却浴を取り除き、および反応混合物を雰囲気温度で30分間撹拌した。次いで、反応混合物を真空中で濃縮して、濃縮物が得られ、これを酢酸エチルで希釈し、1M塩化水素、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、および真空中で濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物を(ジクロロメタン中の0.5〜3%のメタノールのグラジエントで溶出する)カラムクロマトグラフィーによって精製して、表記化合物(5.2g、91%収率)を得た。ESI m/z 516.97、518.92(M+Na+H)。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ 10.74(s,1H)、8.09(s,1H)、7.80(m,2H)、7.53(m,1H)、7.45−7.34(m,5H)、6.83(d,1H)、5.04(br m,1H)、4.3(m,1H)、3.55−3.3(m,4H)。
【0393】
実施例18−(S)−2−クロロ−N−(2−(シアノメチル)−4−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−6−イル)−6−フルオロベンズアミド(19)の調製
表記化合物は、以下に記載された手法に従って調製した。
【0394】
パートI−メタンスルホン酸(R)−(6−(2−クロロ−6−フルオロベンズアミド)−4−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−2−イル)メチルの合成
【0395】
【化104】
[この文献は図面を表示できません]
0℃において、ジクロロメタン(5mL)中の(R)−2−クロロ−6−フルオロ−N−(4−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−2−(ヒドロキシメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−6−イル)ベンズアミド(300mg、0.61ミリモル)にN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.21mL、1.2ミリモル)、続いて、メタンスルホン酸無水物(158mg、0.91ミリモル)を得た。次に、冷却浴を取り除き、および反応混合物を雰囲気温度で一晩撹拌した。次いで、反応混合物を酢酸エチルで希釈し、1M塩化水素、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、および真空中で濃縮して、表記化合物が得られ、これをさらに精製することなく次の反応で用いた(360mg、定量的収率)。
【0396】
パートII−(S)−2−クロロ−N−(2−(シアノメチル)−4−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−6−イル)−6−フルオロベンズアミドの合成
【0397】
【化105】
[この文献は図面を表示できません]
N,N−ジメチルホルムアミド(0.5mL)中のメタンスルホン酸(R)−(6−(2−クロロ−6−フルオロベンズアミド)−4−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−2−イル)メチル(50mg、0.09ミリモル)にシアン化カリウム(11mg、0.17ミリモル)を加えた。得られた混合物を50℃で一晩振盪した。次いで、反応混合物を分取用HPLCによって精製して、表記化合物(10mg、23%収率)を得た。
【0398】
実施例19−(R)−2−クロロ−N−(4−((3−シアノフェニル)スルホニル)−2−(ヒドロキシメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−6−イル)−6−フルオロベンズアミド(20)の調製
表記化合物は、以下に記載された手法に従って調製した。
【0399】
パート1−3−シアノ−N−(2−フルオロ−5−ニトロフェニル)ベンゼンスルホンアミドの合成
【0400】
【化106】
[この文献は図面を表示できません]
窒素雰囲気下で、無水ピリジン(25mL)中の2−フルオロ−5−ニトロアニリン(4g、25.6ミリモル)の溶液に塩化3−シアノベンゼンスルホニル(5.7g、28.2ミリモル)を加えた。得られた混合物を4時間で60℃まで加熱した。次いで、溶媒を真空中でほとんど除去し、得られた油を酢酸エチルで希釈し、水、1M塩化水素、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、および真空中で濃縮して、表記化合物が得られ、これをさらに精製することなく用いた(7.16g、87%収率)。
【0401】
パートII−(R)−3−((2−(ヒドロキシメチル)−6−ニトロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−4(3H)−イル)スルホニル)ベンゾニトリルの合成
【0402】
【化107】
[この文献は図面を表示できません]
2つの別々のマイクロ波チューブ中で、3−シアノ−N−(2−フルオロ−5−ニトロフェニル)ベンゼンスルホンアミド(2g、6.2ミリモル)、炭酸カリウム(1.7g、12.5ミリモル)および(S)−グリシドール(1.24mL、18.5ミリモル)をアセトニトリル(8mL)中で合わせた。反応混合物をマイクロ波にて140℃で40分間加熱した。次いで、2つの別々の冷却された反応物を合わせ、酢酸エチルで希釈し、水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、および真空中で濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物を(ヘキサン中の30〜100%酢酸エチルのグラジエントで溶出する)カラムクロマトグラフィーによって精製して、表記化合物(1.2g、26%収率)を得た。
【0403】
パートIII−(R)−3−((6−アミノ−2−(ヒドロキシメチル)−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−4(3H)−イル)スルホニル)ベンゾニトリルの合成
【0404】
【化108】
[この文献は図面を表示できません]
コンデンサを備えた3つ口フラスコ中、窒素雰囲気下にて、メタノール(15mL)中の(R)−3−((2−(ヒドロキシメチル)−6−ニトロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−4(3H)−イル)スルホニル)ベンゾニトリル(440mg、1.2ミリモル)およびギ酸アンモニウム(370mg、5.9ミリモル)の懸濁液を真空下で排気し、および窒素を3回再充填し、その後、炭素(120mg)上の10%パラジウムを加えた。得られた懸濁液を3時間加熱還流し、次いで、雰囲気温度まで冷却した、次に、懸濁液をセライトに通して濾過し、次いで、真空中で濃縮して、濃縮物を得た。濃縮物を酢酸エチルおよびブラインの間で分配し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、および真空中で濃縮して、表記化合物が得られ、これをさらに精製することなく用いた(320mg、79%収率)。
【0405】
パートIV−(R)−2−クロロ−N−(4−((3−シアノフェニル)スルホニル)−2−(ヒドロキシメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−6−イル)−6−フルオロベンズアミドの合成
【0406】
【化109】
[この文献は図面を表示できません]
テトラヒドロフラン(10mL)中の(R)−3−((6−アミノ−2−(ヒドロキシメチル)−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−4(3H)−イル)スルホニル)ベンゾニトリル(550mg、1.6ミリモル)にN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.28mL、1.6ミリモル)、続いて、塩化2−クロロ−6−フルオロベンゾイル(0.21mL、1.6ミリモル)を加えた。反応混合物を雰囲気温度で1時間撹拌した。次いで、反応混合物を酢酸エチルで希釈し、1M塩化水素、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、および真空中で濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物を(ヘキサン中の酢酸エチルのグラジエントで溶出する)カラムクロマトグラフィーによって2回精製して、表記化合物(305mg、38%収率)を得た。ESI m/z 523.81、525.81(M+Na+H)。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ 10.73(s,1H)、8.30(s,1H)、8.16(m,1H)、8.11(s,1H)、8.04(m,1H)、7.78(m,1H)、7.52(m,1H)、7.43(m,1H)、7.36(m,2H)、6.84(d,1H)、5.05(m,1H)、4.34(m,1H)、3.6−3.4(m,4H)。
【0407】
実施例20−(S)−2−クロロ−N−(4−((3−シアノフェニル)スルホニル)−2−(ピロリジン−1−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−6−イル)−6−フルオロベンズアミド(21)の調製
表記化合物は、以下に記載される手法に従って調製した。
【0408】
パートI−メタンスルホン酸(R)−(6−(2−クロロ−6−フルオロベンズアミド)−4−((3−シアノフェニル)スルホニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−2−イル)メチルの合成
【0409】
【化110】
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ジクロロメタン(2mL)中の(R)−2−クロロ−N−(4−((3−シアノフェニル)スルホニル)−2−(ヒドロキシメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−6−イル)−6−フルオロベンズアミド(100mg、0.2ミリモル)にN,N−ジイソプロピルエチルアミン(52μL、0.3ミリモル)、続いてメタンスルホン酸無水物(52mg、0.3ミリモル)を加えた。反応混合物を雰囲気温度にて2時間撹拌し、次いで、酢酸エチルで希釈し、1M塩化水素、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、および真空中で濃縮して、表記化合物を粗製混合物として得た(115mg、99%収率)。
【0410】
パートII−(S)−2−クロロ−N−(4−((3−シアノフェニル)スルホニル)−2−(ピロリジン−1−イルメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−6−イル)−6−フルオロベンズアミドの合成
【0411】
【化111】
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N,N−ジメチルホルムアミド(1mL)中のメタンスルホン酸(R)−(6−(2−クロロ−6−フルオロベンズアミド)−4−((3−シアノフェニル)スルホニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−2−イル)メチル(58mg、0.1ミリモル)にピロリジン(30μL,0.36ミリモル)を加えた。反応混合物を雰囲気温度で1時間撹拌し、次いで、反応混合物を60℃で1時間撹拌した。分析的分析は出発物質の大部分が残存したことを示した。従って、反応混合物を100℃で18時間撹拌した。次に、反応混合物を真空中で濃縮して、粗生成物が得られ、これを分取用HPLCによって精製して、表記化合物(10mg、18%収率)を得た。ESI m/z 554.93、556.9(M+H)。
【0412】
実施例21−(R)−2−クロロ−6−フルオロ−N−(2−(フルオロメチル)−4−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−6−イル)ベンズアミド(22)の調製
【0413】
【化112】
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0℃にて、窒素雰囲気下で、無水ジクロロメタン(2mL)中の(R)−2−クロロ−6−フルオロ−N−(4−((4−フルオロフェニル)スルホニル)−2−(ヒドロキシメチル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−6−イル)ベンズアミド(60mg、0.12ミリモル)に三フッ化ビス−(2−メトキシエチル)アミノ硫黄(0.02mL、0.12ミリモル)を加えた。次いで、冷却浴を取り除き、および反応混合物を雰囲気温度で1時間撹拌した。次に、反応混合物をジクロロメタンで希釈し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、および真空中で濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物を(ヘキサン中の酢酸エチルのグラジエントで溶出する)カラムクロマトグラフィーによって精製して、表記化合物(16mg、27%収率)を得た。ESI m/z 518.79、520.80(M+Na+H)。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ 10.76(s,1H)、8.11(s,1H)、7.85(m,2H)、7.53(m,1H)、7.46−7.35(m,5H)、6.88(d,1H)、4.68(m,1H)、4.57(m,1H)、4,4(m,1H)、3,38(m,2H)。
【0414】
実施例22−2−クロロ−6−フルオロ−N−[4−(4−フルオロベンゼンスルホニル)−3−ヒドロキシメチル−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,5]オキサジン−6−イル]ベンズアミド(23)の調製
表記化合物は、以下に記載された手法に従って調製した。
【0415】
パートI−N−2−(アリルオキシ−5−ニトロフェニル)−4−フルオロベンゼンスルホンアミドの合成
【0416】
【化113】
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水素化ナトリウム(0.26g、6.6ミリモル)をTHF(5mL)中のアリルアルコール(0.45mL、6.6ミリモル)に加え、および3分間撹拌した。4−フルオロ−N−(2−フルオロ−5−ニトロフェニル)−ベンゼンスルホンアミド(0.42g、1.3ミリモル)を加え、および反応混合物を3時間撹拌した。反応物を1M HCl(10mL)を加えることによってクエンチし、次いで、得られた混合物をEtOAc(2×50mL)で抽出した。有機抽出物をブライン(1×10mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、および濃縮して、粗生成物が得られ、これをクロマトグラフィー(SiO
2,溶離剤EtOAc/ヘキサン)によって精製して、表記化合物が得た。収率=76mg(16%)。
1H NMR 250MHz CDCl
3 δ 8.39(d,1H,J=3.0Hz)、7.93(dd,1H,J=2.75、9.0Hz)、7.0−7.86(m,2H)、7.07−7.14(m,2H)、6.82(d,1H,J=9.0Hz)、5.80−5.92(m,1H)、5.22−5.34(m,2H)、4,52−4.55(m,2H)。
【0417】
パートII−4−フルオロ−N−(5−ニトロ−2−オキシラニルメトキシフェニル)−ベンゼンスルホンアミドの合成
【0418】
【化114】
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メタ−クロロペルオキシ安息香酸(mCPBA;83mg、0.34ミリモル)をジクロロエタン(DCE;2mL)中のN−2−(アリルオキシ−5−ニトロフェニル)−4−フルオロベンゼンスルホンアミド(76mg、0.22ミリモル)の溶液に加え、および30分間還流下で加熱した。次いで、反応混合物をジエチルエーテル(40mL)で希釈し、およびNa
2S
2O
4(10mL)、Na
2CO
3(3×10mL)、およびブライン(10mL)で洗浄し、および濃縮して、表記化合物を得た。収率=78mg(97%)。LCMS(ESI):C
15H
13FN
2O
6Sとして計算値=368.34;実測値M+H=369。
【0419】
パートIII−[4−(4−フルオロベンゼンスルホニル)−6−ニトロ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−イル]メタノールの合成
【0420】
【化115】
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K
2CO
3(100mg、0.74ミリモル)をCH
3CN(1.5mL)中の4−フルオロ−N−(5−ニトロ−2−オキシラニルメトキシフェニル)−ベンゼンスルホンアミド(70mg、0.19ミリモル)に加えた。反応混合物をマイクロ波照射によって140℃で40分間加熱した。次いで、反応混合物をEtOAc(50mL)で希釈し、および水(1×10mL)およびブライン(1×10mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、および濃縮して、表記化合物を得た。収率=47mg(70%)。
1H NMR 250MHz CDCl
3 δ 8.81(d,1H,J=2.75Hz)、7.98(dd,1H,J=2.5、9.0Hz)、7.70−7.76(m,1H)、7.16−7.22(m,2H)、6.94(d,1H,J=9.0Hz)、4.35−4.50(m,1H)、4.39(dd,1H,J=1.5,11.5Hz)、3.65−3.73(m,1H)、3.53(dd,1H,J=7.75Hz,11.25Hz)、3.36(dd,1H,J=3.0,11.25Hz)。
【0421】
パートIV−[6−アミノ−4−(4−フルオロベンゼンスルホニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−イル]メタノールの合成
【0422】
【化116】
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[4−(4−フルオロベンゼンスルホニル)−6−ニトロ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−イル]メタノール(47mg、0.13ミリモル)をエタノール(30mL)中の10%Pd/C(5mg)上で60psiにて45分間水素化した。次いで、反応混合物を濾過し、および濃縮して、表記化合物を得た。収率=24mg(55%)。
1H NMR 250MHz CDCl
3 7.63−7.18(m,2H)、7.30(d,1H,J=2.75Hz)、7.09−7.16(m,2H)、6.62(d,1H,J=8.75)、6.67(dd,1H,J=2.75,8.75Hz)、4.30−4.37(m,1H)、4.01−4.16(m,1H)、3.46−3.73(m,2H)、3.12(dd,1H,J=3.25,11.5Hz)。
【0423】
パートV−2−クロロ−6−フルオロ−N−[4−(4−フルオロベンゼンスルホニル)−3−ヒドロキシメチル−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,5]オキサジン−6−イル]ベンズアミドの合成
【0424】
【化117】
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塩化2−クロロ−6−フルオロベンゼンスルホニル(0.02mL、0.15ミリモル)およびジイソプロピルエチルアミン(DIEA;0.05mL、0.17ミリモル)をCH
2Cl
2(1mL)中の[6−アミノ−4−(4−フルオロベンゼンスルホニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−イル]メタノール(24mg、0.071ミリモル)に加えた。次いで、反応混合物を室温で1時間撹拌し、次いで、濃縮して、粗生成物が得られ、これをHPLCによって精製して、表記化合物を得た。LCMS(ESI):C
22H
17ClF
2N
2O
5Sとして計算値 494.90;実測値M+H=495。
【0425】
実施例23−さらなるベンゾオキサジン化合物の調製。
【0426】
以下の表6中の化合物は実施例11〜22および詳細な記載に記載された実験手法に基づいて調製された。出発物質は慣用的な源から得ることができるか、または商業的に入手可能な物質から容易に調製することができる。
表6
【0427】
【表7】
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実施例24−RORyの阻害についての生物学的アッセイ
実施例1〜23からの例示的な化合物を、RORγレポーターアッセイおよびRORγ−リガンド結合ドメインTR−FRETアッセイを用いてRORγ活性を阻害する能力についてテストした。アッセイの手法および結果を以下に記載する。
【0428】
パートI−RORγ受容体アッセイについての手法
一般的記載
ルシフェラーゼ読出を使用するHEK293細胞におけるGAL4−UASレポーターシステムを用い、細胞におけるRORγtの阻害を決定した。標準的組換えDNA方法を用い、RORγt DNA結合ドメイン(DBD)を異種酵母GAL4 DBDで置き換えた。得られたGAL4−RORγt−LBD融合構築体を、それをCMV−駆動哺乳動物発現ベクターpCDNA3.1+−(Promega Corporation,Madison,WI)にクローン化することによって、構成的サイトメガロウイルス(CMV)プロモーターの制御下に置いた。
【0429】
転写レポーター発現構築体を用いてGAL4−RORγ活性をモニターし、これは、ホタルルシフェラーゼ受容体の発現を制御するGAL4結合部位エンハンサー(UAS)の5つのコピーを含有した。この構築体pGL4.31はPromega Corporation,Madison WIから商業的に入手可能である。双方の発現構築体を、標準的な脂質−ベースのトランスフェクション技術を用い、HEK−293細胞に大量にトランスフェクトし、これはGAL4 RORγ−LBD融合蛋白質がルシフェラーゼレポーターの発現を駆動することを可能とした。制御トランスフェクションを空のpCDN3.1+ベクターで行った。
【0430】
翌日、細胞を384ウェルプレートに平板培養し、テスト化合物を加え、およびプレートを一晩インキュベートした。GAL4−RORg融合蛋白質がルシフェラーゼシグナルの発現を開始するのをブロックすることができるテスト化合物を同定した。Promegaホタルアッセイキットを用いて、ルシフェラーゼシグナルを安定化し、およびルシフェラーゼシグナルの強度を、EnVisoinマルチラベル・プレート・リーダー(Multilabel Plate Reader)(Perkin Elmer,Waltham,MA)を用いて測定した。
【0431】
HEK293 Gal4レポーターアッセイの詳細な記載
HEK293細胞をGAL4−NR構築体(pcDNA3.1neo中のCMV:NR−LBD)およびpGL4.31 GAL4−ルシフェラーゼレポーター構築体(Promega)でトランスフェクトする。バックグラウンド対照では、空のpcDNA3.1neoおよびpGL4.31を使用する。トランスフェクションプロトコルは、Mirus Trans−It293試薬で行った単一のT75フラスコについてのものである。室温において、Trans−IT試薬の60μLアリコットを1.5mLのOptimem(Invitrogen)に滴下する。得られた溶液を転倒によって混合し、および室温にて5〜20分間インキュベートする。この試薬混合物を10μgのDNAに加える(1mg/mLの濃度で用いた5μgの各発現ベクター)。溶液を転倒によって混合し、および室温で20分間インキュベートする。
【0432】
Trans−IT試薬およびDNAをインキュベートしている間に、HEK−293細胞を収穫する。吸引を介してフラスコから培地を除去し、十分なTrypLE Express(安定なトリプシン−様試薬、Invitrogen)を加えて、フラスコの底を被覆する。細胞がフラスコ中で目視により緩くなるまで混合物を室温でインキュベートする(ほぼ2〜5分)。等容量の完全成長培地を加え、次いで、ピペッティングを行って、単一細胞懸濁液を達成する。1×10
7細胞を沈降させ、細胞を10mLの完全成長培地(DMEM高グルコース/10%透析FBS/pen/strep;Invitrogen)中に再度懸濁させる。細胞およびトランスフェクション混合物を1つのT75フラスコに加える。T75フラスコ(flax)の内容物を混合し、および37℃および5%CO
2で一晩インキュベートする。
【0433】
16〜24時間後に、細胞を収穫し、およびテスト化合物スクリーニングのために平板培養する。細胞を前記したように収穫することができる。次に、細胞をカウントし、および適当な数の細胞を沈降させる。次いで、細胞を吸引し、0.5×10
6細胞/mLの濃度にて完全成長培地中に再度懸濁させて、細胞懸濁液を得る。白色組織−培養処理384ウェルプレートに20μLの細胞を平板培養する(10,000細胞/ウェル)。
【0434】
ジメチルスルホキシド(DMSO)中のテスト化合物の10mMのストック溶液を完全成長培地で、DMSO中の500×最終テスト濃度まで希釈し、次いで、5×最終テスト濃度まで希釈して、テスト化合物の溶液を得る。テスト化合物溶液中のDMSOの濃度は0.2%であった。5μLアリコットのテスト化合物溶液を、細胞懸濁液で予め平板培養した384ウェルプレート中の各テストウェルに加えた。次に、プレートを軽く回転させ、および37℃および5%CO
2で一晩インキュベートする。
【0435】
16〜24時間後、ルシフェラーゼアッセイを行う。プレートおよびルシフェラーゼ試薬(例えば、One−Glo(登録商標)またはDual Glo(登録商標);Promega,Madison,WI)を室温までもっていく。次に、25μLのアリコットのルシフェラーゼ試薬を各ウェルに加える。プレートを軽く沈降させ、および室温で10分間インキュベートする。ルシフェラーゼシグナルを、超感受性ルミネセンス設定に設定されたEnvisionプレートリーダー(Perkin Elmer)で測定する。
【0436】
テスト化合物についてのIC
50値を、GraphPad Prismソフトウェアを用い、ルシフェラーゼシグナルデータから計算した。
【0437】
パートII−RORγ−リガンド結合ドメインTR−FRETアッセイについての手法
HIS−タグドRORγ−LBDを、バキュロウィルス発現系を用いてSF9細胞において組換えにより発現させた。蛋白質は精製しなかった。細胞を溶解させ、および溶解物をアッセイのためのRORγ−LBDについての源として用いた。アッセイ緩衝液(25mM HEPES pH7.0、100mM NaCl、0.01%Tween,0.1%BSA)中のRORγ−LBD溶解物の1:80希釈を調製し、および5μLを各ウェルに加えた(RORγ−LBD最終濃度〜10nM)。対照ウェルは、RORγ−LBDを発現しないSF9細胞からの溶解物を受け取った。
【0438】
テストすべき化合物を、アッセイ緩衝液を用い、DMSO中の100×最終テスト濃度まで希釈し、および4×最終テスト濃度までさらに希釈して、テスト化合物混合物を得た。テスト化合物混合物のアリコット(5μL)を各ウェルに加えた。
【0439】
SRC1−2(ビオチン−CPSSHSSLTERHKILHRLLQEGSPS)からのビオチニル化−LXXLLペプチドの4×ストックをアッセイ緩衝液中で調製し、および5μLのアリコットを各ウェルに加えた(450nM最終濃度)。ユーロピウムタグド抗−HIS抗体(2nM最終濃度)およびAPC結合ストレプトアビジン(60nM最終濃度)の4×溶液を調製し、および5μLのアリコットを各ウェルに加えた。
【0440】
最終アッセイ混合物を4時間〜一晩インキュベートし、および蛍光シグナルをEnvisionプレートリーダーで測定した:励起フィルター=340nm;APC発光=665nm:ユーロピウム発光=615nm;二色ミラー=D400/D630;遅延時間=100μs、積分時間=200μs)。
【0441】
テスト化合物についてのIC
50値を、GraphPad Prismソフトウェアを用い、615nmにおける蛍光シグナルで割った665nmにおける蛍光シグナルの商から計算した。
【0442】
パートIII−結果
例示的な化合物についてのRORγ阻害データを以下の表7〜9に掲げる。用語「NA」は、データが入手できなかったことを示す。
表7 例示的なテトラヒドロキノリンについてのRORγ阻害データ
【0443】
【表8】
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表8 例示的なインダゾールについてのRORγ阻害データ
【0444】
【表9】
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表9 例示的なベンゾオキサジンについてのRORγ阻害データ
【0445】
【表10】
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参照による援用
本明細書中で言及する特許書類および科学論文の各々の全開示が、全ての目的で、参照により組み込まれる。
【0446】
同等物
本発明は、その精神または必須の特徴から逸脱することなく、他の具体的な形態に具体化することができる。従って、これまでの実施形態は、本明細書中に記載された本発明を限定するよりはむしろ全ての点において説明的であると考えられる。本発明の範囲はしたがって、これまでの記載によるよりはむしろ添付の請求の範囲によって指示され、および請求の範囲の意味および同等の範囲内に入る全ての変形はそこに含まれることが意図される。