【課題を解決するための手段】
【0026】
幾つかの実施形態によれば、血管壁および血管内に留置されたステントのうちの少なくとも一方の内表面から望ましくない堆積物をデバルキングするためのカテーテルであって、円周方向に向いたレーザ光学部品と、円形運動するカッターと、を含む先端部を有し、前記円周方向に向いたレーザ光学部品が望ましくない堆積物の領域を改変するためにレーザ光を伝送し、それにより前記領域を前記カッターの進入のために準備するよう構成されており、前記カッターが前記改変された領域を切断し、それにより望ましくない堆積物の少なくとも一部をデバルキングするよう構成されている、カテーテルが提供される。
【0027】
更に、幾つかの実施形態によれば、血管壁および血管内に留置されたステントのうちの少なくとも一方の内表面から望ましくない堆積物をデバルキングする方法であって、カテーテルを使用することと、円周方向に向いたレーザ光学部品を用いて望ましくない堆積物の領域を照射し、それにより前記領域を改変することと、円形運動するカッターを用いて前記改変された領域を切断し、それにより前記望ましくない堆積物の少なくとも一部をデバルキングすることと、を含む方法が、提供される。
【0028】
更に、幾つかの実施形態によれば、血管壁および血管内に留置されたステントのうちの少なくとも一方の内表面から望ましくない堆積物をデバルキングするためのカテーテルであって、円形断面を有し、鋭利な遠位エッジを有する第一の壁と、前記第一の壁の表面に沿って配置された複数の光ファイバーと、を含む先端部を有し、前記複数の光ファイバーが望ましくない堆積物を改変するように構成されたレーザ光を伝送し、それにより望ましくない堆積物を前記第一の壁の前記鋭利な遠位エッジの進入のために準備するように構成され、前記第一の壁が前記改変された望ましくない堆積物を切断し、それにより望ましくない堆積物の少なくとも一部をデバルキングするように構成されている、カテーテルが提供される。
【0029】
更に、幾つかの実施形態によれば、血管壁および血管内に留置されたステントのうちの少なくとも一方の内表面から望ましくない堆積物をデバルキングする方法であって、カテーテルを用いることと、複数の光ファイバーを有するカテーテルを用いて、レーザ光を望ましくない堆積物に向かって伝送し、それにより望ましくない堆積物を改変して、望ましくない堆積物をカテーテル壁の鋭利な遠位エッジの進入のために準備することと、カテーテルを送り込んで改変された望ましくない堆積物を切断し、それにより前記望ましくない堆積物の少なくとも一部をデバルキングすることと、を含む方法が提供される。
【0030】
更に、幾つかの実施形態によれば、ペースメーカおよびICD(植え込み型除細動器)リード抜去のためのカテーテルであって、円形断面を有し、鋭利な遠位エッジを有する第一の壁と、前記第一の壁の表面に沿って配置された複数の光ファイバーと、を含む先端部を有し、前記複数の光ファイバーが、リードを取り囲む組織を改変するように構成されたレーザ光を伝送し、それにより組織を前記第一の壁の前記鋭利な遠位エッジの進入のために準備するように構成され、前記第一の壁が前記改変された組織を切断し、それにより組織からリードを脱離するように構成されている、カテーテルが提供される。
【0031】
更に、幾つかの実施形態によれば、ペースメーカおよびICD(植え込み型除細動器)リード抜去の方法であって、複数の光ファイバーを有するカテーテルを用いることと、リードを取り囲む組織に向かってレーザ光を伝送し、それにより組織を改変して、組織をカテーテル壁の鋭利な遠位エッジの進入のために準備することと、リードを取り囲む改変された組織を切開し、それにより組織からリードを脱離することにより、リードに沿ってカテーテルを送り込むことと、を含む方法が提供される。
【0032】
更に、幾つかの実施形態によれば、ペースメーカおよびICD(植え込み型除細動器)リード抜去のためのカテーテルであって、円周方向に向いたレーザ光学部品と、円形運動するカッターと、を含む先端部を有し、前記円周方向に向いたレーザ光学部品がリードを取り囲む組織を改変するためにレーザ光を伝送し、それにより前記組織を前記カッターの進入のために準備するように構成され、前記カッターが前記改変された組織を切断し、それにより組織からリードを脱離するように構成されている、カテーテルが提供される。
【0033】
更に、幾つかの実施形態によれば、体腔の内壁から望ましくない組織を脱離するための、円筒扇形の形状の先端部を有するデバイスであって、先端部が、先端部の内表面に沿って配置され、望ましくない組織にレーザ光を伝送するように構成された複数の光ファイバーと、前記複数の光ファイバーまで内方および/または外方に配置された円筒扇形の形状を有するカッターと、を含み、前記カッターが、望ましくない組織を切断し、それにより体腔の内壁から望ましくない組織の少なくとも一部を脱離する、デバイスが提供される。
【0034】
更に、幾つかの実施形態によれば、体腔の内壁から望ましくない組織を脱離する方法であって、複数の光ファイバーを用いることと、前記望ましくない組織の領域にレーザ光を伝送し、それにより前記領域を改変することと、カッターを用いて前記改変された領域を切断し、それにより前記望ましくない組織の少なくとも一部を脱離することと、を含む方法が提供される。
【0035】
幾つかの実施形態において、前記デバイスと前記内視鏡の長手方向軸の間の角度が、前記望ましくない組織の必要となる剥離の深さに従って調整可能である。
【0036】
幾つかの実施形態において、切開は、カテーテルの円筒形先端部の内表面に沿って回転可能なブレードを用いて回転可能に切開することを含む。
【0037】
幾つかの実施形態において、切開は、環状ブレードを用いて回転可能に切開することを含む。
【0038】
幾つかの実施形態において、切開は、前記カッターを振動させることを更に含む。
【0039】
幾つかの実施形態において、望ましくない組織を脱離することは、望ましくない組織の剥離を含む。
【0040】
幾つかの実施形態において、機械的に弱化することは、前記組織のアブレーションを含む。
【0041】
幾つかの実施形態において、前記望ましくない堆積物の前記領域を改変することは、前記領域を機械的に弱化することを含む。
【0042】
幾つかの実施形態において、前記組織を改変することは、前記領域を機械的に弱化することを含む。
【0043】
幾つかの実施形態において、前記望ましくない堆積物を改変することは、前記領域を機械的に弱化することを含む。
【0044】
幾つかの実施形態において、前記円周方向に向いたレーザ光学部品は、円筒形先端部の内表面に沿って配置された複数の光ファイバーを含む。
【0045】
幾つかの実施形態において、前記円周方向に向いたレーザ光学部品および前記円形運動するカッターは、同時に動作するように構成されている。
【0046】
幾つかの実施形態において、前記円周方向に向いたレーザ光学部品および前記円形運動するカッターは、間欠的に動作するように構成されている。
【0047】
幾つかの実施形態において、前記カッターは、前記複数の光ファイバーに対して内方または外方に、前記円筒形先端部の前記内表面に沿って回転可能なブレードを含む。
【0048】
幾つかの実施形態において、前記カッターは、前記複数の光ファイバーに対して内方または外方に、円筒形先端部の内表面または外表面に沿って配置された環状ブレードを含む。
【0049】
幾つかの実施形態において、前記カッターは、2つの位置を有するよう構成され、第一の位置においてカッターは、先端部の先端から更に伸長し、第二の位置においてカッターは、先端部の近位部分に向かって引込む。
【0050】
幾つかの実施形態において、所定の値を超える力が前記カッターに加えられると、前記カッターは、第一の位置から第二の位置まで移動するように構成されている。
【0051】
幾つかの実施形態において、前記カッターに加えられた力が所定の値を超えていることが示された時に、前記カッターは、第一の位置から第二の位置まで移動するように構成されている。
【0052】
幾つかの実施形態において、所定の値を超える力が前記カッターに加えられると、前記カッターは、第一の位置から第二の位置まで移動するように構成されている。
【0053】
幾つかの実施形態において、前記カッターは、振動するように構成されている。
【0054】
幾つかの実施形態において、前記カッターは、前記カテーテルの、鋭利な遠位エッジを有する壁である。
【0055】
幾つかの実施形態において、前記薬物は、Elutax(登録商標)、SeQuent(登録商標)、Paccocath(登録商標)のコーティング技術を有するCotavance(商標)、TADD(Caliber Therapeutics, Inc.製)、Advance(登録商標) 18PTX(登録商標)、DIOR(登録商標)、IN.PACT(商標) Amphirion、Coroxaneまたはそれらの任意の組み合わせを含む。
【0056】
幾つかの実施形態において、前記レーザは、ダイオード励起ホルミウムレーザである。
【0057】
幾つかの実施形態において、前記レーザは、2.8〜3ミクロンの範囲内の放射を射出するパルスレーザである。
【0058】
幾つかの実施形態において、前記レーザは、パルスツリウムレーザである。
【0059】
幾つかの実施形態において、前記レーザは、パルスツリウムファイバーレーザである。
【0060】
幾つかの実施形態において、前記レーザは、Er:YAGレーザである。
【0061】
幾つかの実施形態において、前記レーザは、2.8〜3ミクロンで射出するように構成されたファイバーレーザである。
【0062】
幾つかの実施形態において、前記レーザは、パルスレーザである。
【0063】
幾つかの実施形態において、前記レーザは、固体トリプルNd:YAGレーザである。
【0064】
幾つかの実施形態において、前記レーザ光は、パルス光である。
【0065】
幾つかの実施形態において、前記1つ以上のリード引込要素は、カテーテルを体外に移動させる場合のみ、リードを捕えるように構成されている。
【0066】
幾つかの実施形態において、前記1つ以上のリード引込要素は、バルーンを含む。
【0067】
幾つかの実施形態において、前記複数の光ファイバーおよび前記カッターは、同時に動作するように構成されている。
【0068】
幾つかの実施形態において、前記複数の光ファイバーおよび前記カッターは、間欠的に動作するように構成されている。
【0069】
幾つかの実施形態において、前記複数の光ファイバーは、望ましくない組織の領域を改変し、それにより前記領域を前記カッターの進入のために準備するように構成され、前記カッターは、前記改変された領域を切断し、それにより望ましくない組織の少なくとも一部を脱離するように構成されている。
【0070】
幾つかの実施形態において、前記複数の光ファイバーは、前記第一の壁の内表面に沿って配置されている。
【0071】
幾つかの実施形態において、前記複数の光ファイバーは、前記第一の壁の外表面に沿って配置されている。
【0072】
幾つかの実施形態において、前記複数の光ファイバーは、遠位径よりも大きな近位径を有する1つ以上の光ファイバーを含む。
【0073】
幾つかの実施形態において、前記第二の壁は、鋭利な遠位エッジを含む。
【0074】
幾つかの実施形態において、前記先端部は、円筒形である。
【0075】
幾つかの実施形態において、前記先端部は、拡張可能である。
【0076】
幾つかの実施形態において、カテーテルは、薬物溶出バルーンを更に含む。
【0077】
幾つかの実施形態において、カテーテルは、前記先端部の先端に集光器を更に含む。
【0078】
幾つかの実施形態において、カテーテルは、第二の壁を更に含み、前記複数の光ファイバーは、前記第一の壁と前記第二の壁の間に配置されている。
【0079】
幾つかの実施形態において、カテーテルは、前記血管の内部に関する情報を提供するように構成された1つ以上の造影要素を更に含む。
【0080】
幾つかの実施形態において、カテーテルは、手順をモニタリングするために1つ以上の造影要素を更に含む。
【0081】
幾つかの実施形態において、カテーテルは、前記血管の内部に関する情報を提供するように構成された1つ以上の造影要素を更に含む。
【0082】
幾つかの実施形態において、カテーテルは、1つ以上のリード引込要素を更に含む。
【0083】
幾つかの実施形態において、カテーテルは、薬物を投与するための1つ以上の開口部を更に含む。
【0084】
幾つかの実施形態において、円周方向に向いたレーザ光学部品は、カテーテルの円筒形先端部の内部表面に沿って配置された複数の光ファイバーを含む。
【0085】
幾つかの実施形態において、デバイスは、前記先端部の先端に集光器を更に含む。
【0086】
幾つかの実施形態において、デバイスは、前記空洞の内部に関する情報を提供するように構成された1つ以上の造影要素を更に含む。
【0087】
幾つかの実施形態において、デバイスは、薬物を投与するための1つ以上の開口部を更に含む。
【0088】
幾つかの実施形態において、デバイスは、洗浄溶液を流すための開口部または管を更に含む。
【0089】
幾つかの実施形態において、デバイスは、胃腸管、泌尿器系または婦人科系において用いられるように構成されている。
【0090】
幾つかの実施形態において、デバイスは、内視鏡の先端部に据え付けられるように構成されている。
【0091】
幾つかの実施形態において、該方法は、再狭窄を予防または処置するための薬物を投与することを更に含む。
【0092】
幾つかの実施形態において、該方法は、洗浄溶液を流すことを更に含む。
【0093】
幾つかの実施形態において、該方法は、前記空洞の内部を造影することを更に含む。
【0094】
幾つかの実施形態において、該方法は、手順を造影することを更に含む。
【0095】
幾つかの実施形態において、該方法は、胃腸管、泌尿器系または婦人科系における内腔内手順において用いられる。
【0096】
幾つかの実施形態において、望ましくない組織は、平坦型病変を含み、胃腸管の空洞は、胃の内壁を含む。
【0097】
幾つかの実施形態において、望ましくない組織は、平坦型病変を含み、胃腸管の空洞は、胃の内壁表面を含む。
【0098】
幾つかの実施形態において、望ましくない組織は、無茎性ポリープ、平坦型ポリープおよびNP−CRN(非ポリープ様結腸直腸新生物)を含み、胃腸管の空洞は、結腸の内壁表面を含む。
【0099】
幾つかの実施形態において、望ましくない組織は、バレット組織を含み、胃腸管の空洞は、食道を含み、前記先端部は、食道の典型的な解剖学的構造に適合するように構成されている。
【0100】
幾つかの実施形態において、望ましくない組織は、バレット組織を含み、胃腸管の空洞は、食道を含む。
【0101】
幾つかの実施形態において、レーザ光を伝送することおよび切開することは、同時に実施される。
【0102】
幾つかの実施形態において、レーザ光を伝送することおよび切開することは、間欠的に実施される。
【0103】
例示的実施形態を、参照される図に示す。図の中に示された構成要素の寸法および特色は、一般に簡便性および表示の明瞭性のために選択されており、必ずしも一定の比率で縮尺されてはいない。図を以下に列挙する。