(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
  前記保険商品情報記憶部に記憶されている前記保険商品情報には、一の前記保険商品識別情報に対し、主契約としての保障内容の情報である第1保障内容情報と、特約としての保障内容の情報である第2保障内容情報と、が関連付けられており、
  前記認証部により正規ユーザからのアクセスであると判定された前記クライアント端末に対し、前記抽出希望情報として前記主契約及び前記特約の区別なく2以上の保障内容を入力可能なインタフェイスを提供する抽出希望情報入力部を、更に備え、
  前記抽出部は、前記インタフェイスを介して2以上の保障内容を受信すると、前記第1保障内容情報及び前記第2保障内容情報の組み合わせが、前記2以上の保障内容の組合せに合致する前記保険商品識別情報を前記保険商品情報記憶部から抽出する、請求項1又は2に記載の保険商品提示サーバ。
  前記保険商品情報記憶部に記憶されている前記保険商品情報には、一の前記保険商品識別情報に対し、所定範囲の各年齢からそれぞれ複数の所定加入期間、保険に加入する場合の保険商品金額が関連付けられており、
  前記提示部は、前記抽出部により抽出された前記保険商品識別情報に関連付けられた前記保険商品金額に基づいて、当該保険商品識別情報により識別される保険商品を所定期間払い続けた際の前記保険商品金額の合計を保険費用として算出すると共に、所定年数以降に支払う前記保険商品金額を支払予定保険料として抽出し、前記保険費用及び前記支払予定保険料を前記ネットワークを介して前記クライアント端末に提示する、請求項1〜3の何れか一項に記載の保険商品提示サーバ。
【発明を実施するための形態】
【0022】
  以下、図面を参照して一実施形態について説明する。図面の説明において、同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
 
【0023】
<第1実施形態>
  
図1は、第1実施形態に係る保険商品提示システム1の構成を示すブロック図である。保険商品提示システム1は、クライアント端末30に対し、抽出希望条件に応じた保険商品と該当する保険金額とを一括見積として提示するシステムである。
図1に示すように、保険商品提示システム1は、保険商品提示サーバ10と、クライアント端末30とを備えており、ネットワーク3を介して互いにアクセス可能に構成されている。ネットワークの例には、インターネット回線、専用回線、VPN(Virtual Private Network)回線などが含まれる。また、有線であってもよいし、無線であってもよい。
 
【0024】
  まず、保険商品提示サーバ10について説明する。
図2は、保険商品提示サーバ10の構成を示すブロック図である。保険商品提示サーバ10は、クライアント端末30(30a,30b,…)からの要求に応じて、保険商品を提示するサーバ装置である。保険商品提示サーバ10は、ユーザ情報取得部11と、ユーザ情報格納部13と、ユーザ情報記憶部13aと、保険商品情報記憶部15と、認証部17と、抽出部19と、提示部21と、判定部23とを有している。
 
【0025】
  図3は、保険商品提示サーバ10のハードウェア構成図である。保険商品提示サーバ10は、物理的には、
図3に示すように、CPU(Central Processing Unit)41、RAM(Random AccessMemory)及びROM(Read Only Memory)などの主記憶部42、ハードディスク、フラッシュメモリなどに例示される補助記憶部43、キーボード及びマウスなどの入力部44、表示画面などの出力部45などを含むコンピュータシステムとして構成されている。
 
【0026】
  後段にて詳述するユーザ情報取得部11、ユーザ情報格納部13、認証部17、抽出部19、提示部21、及び判定部23における各機能は、
図3に示すCPU41、主記憶部42などのハードウェア上に所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませることにより、CPU41の制御のもと実行される。再び、
図2を参照し、保険商品提示サーバ10について詳細に説明する。
 
【0027】
  ユーザ情報取得部11は、クライアント端末30からネットワーク3を介して、ユーザを識別するユーザ識別情報としてのユーザ名と、ユーザを認証するユーザ認証情報としてのパスワードと、ユーザの属性としての性別及び年齢と、ユーザの住所情報と、健康状態に関する情報としてのがん、急性心筋梗塞、及び脳卒中のそれぞれについて発症の有無に関する情報と、を取得する。ユーザ識別情報としてのユーザ名、ユーザの属性としての性別及び年齢と、ユーザを認証するユーザ認証情報としてのパスワードと、健康状態に関する情報としてのがん、急性心筋梗塞、及び脳卒中のそれぞれについて発症の有無に関する情報は一例であり、例えば、ユーザ名としてはユーザID、健康状態に関する情報としては過去の病歴などがその他の例として挙げられる。ユーザ情報取得部11は、上記に挙げた項目に代えてユーザに関するその他情報を取得してもよいし、また、上記に挙げた項目に加えてユーザに関するその他情報を取得してもよい。
 
【0028】
  ユーザ情報格納部13は、ユーザ情報取得部11により取得された、ユーザ名と、パスワードと、ユーザの属性である性別及び年齢と、ユーザの住所情報と、がん、急性心筋梗塞、及び脳卒中のそれぞれについて発症の有無に関する情報と、をユーザ情報T1としてユーザ情報記憶部13aに記憶させる。
 
【0029】
  ユーザ情報記憶部13aは、ユーザ情報取得部11により取得された、ユーザ名と、パスワードと、ユーザの属性である性別及び年齢と、ユーザの住所情報と、がん、急性心筋梗塞、及び脳卒中のそれぞれについて発症の有無に関する情報と、をユーザ情報T1として記憶する。
 
【0030】
  図4は、ユーザ情報記憶部13aが記憶するユーザ情報T1のテーブル構成を示す図である。ユーザ情報記憶部13aは、ユーザ名に対して、パスワードと、ユーザの属性である性別及び年齢と、ユーザの住所情報と、がん、急性心筋梗塞、及び脳卒中のそれぞれについて発症の有無に関する情報とを関連付けて記憶する。
図4に示すユーザ情報T1において、性別欄の「1」は男性を示すコードであり、「2」は女性を示すコードである。また、健康状態に関する情報において、「0」は発症無を示すコードであり、「1」は発症有を示すコードである。
 
【0031】
  ユーザ情報記憶部13aが記憶するユーザ情報T1のテーブル構成は一例である。例えば、ユーザ情報記憶部13aは、ユーザ名に対してパスワードが関連付けられたテーブル、ユーザ名に対してユーザの属性である性別及び年齢が関連付けられたテーブル、ユーザ名に対してユーザの住所情報が関連付けられたテーブル、ユーザ名に対してがん、急性心筋梗塞、及び脳卒中のそれぞれについて発症の有無に関する情報が関連付けられたテーブルをそれぞれ記憶してもよい。ユーザ情報記憶部13aは、上記に挙げた項目に代えてユーザに関するその他情報を記憶してもよいし、また、上記に挙げた項目に加えてユーザに関するその他情報を記憶してもよい。
 
【0032】
  保険商品情報記憶部15は、保険商品を識別する保険商品識別情報としての保険商品名と、保険会社名と、保険種類と、保険期間と、保障詳細内容などを示す商品内容情報と、保険加入希望者の属性ごとの保険商品金額(保険内容情報)と、健康状態に関する情報ごとの引受可否を示す可否判定情報とを保険商品情報T3として記憶する。保険の種類の例には、医療保険及び生命保険などの情報が含まれる。保険期間の例には、終身及び定期などの情報が含まれる。保険商品情報記憶部15は、保険商品に関するその他情報を含んで記憶してもよい。
 
【0033】
  図5は、保険商品情報記憶部15が記憶する保険商品情報T3のテーブル構成を示す図である。保険商品情報記憶部15は、保険商品名に対して、保険会社名と、保険の種類と、保険期間と、保障内容と、保険加入希望者の属性ごとの保険商品金額と、健康状態に関する情報ごとの引受可否を示す可否判定情報とを関連付けて記憶する。
図5に示す保険商品情報T3において、引受可否判定情報欄の「1」は引受可能を示すコードであり、「0」は引受不可能を示すコードである。
 
【0034】
  保険商品情報記憶部15が記憶する保険商品情報T3のテーブル構成についても、ユーザ情報記憶部13aと同様に一例である。したがって、保険商品名に対して保険会社名と、保険の種類と、保険期間と、保障内容と、保険商品金額と、引受可否判定情報とが関連付けられればよい。また、保険商品情報記憶部15は、上記に挙げた項目に代えて保険商品に関するその他情報を記憶してもよいし、また、上記に挙げた項目に加えて保険商品に関するその他情報を記憶してもよい。
 
【0035】
  認証部17は、クライアント端末30からネットワーク3を介して送られてくる一のユーザ識別情報及び一のユーザ認証情報と、ユーザ情報記憶部13aに記憶されたユーザ情報T1とに基づいて、クライアント端末30からのアクセスが正規ユーザからのアクセスか否かを判定する。一のユーザ識別情報及び一のユーザ認証情報の組合せがユーザ情報記憶部13aに記憶されている場合には、認証部17は、正規ユーザからのアクセスであると判定する。この場合、認証部17は、このクライアント端末30からのアクセスを、正規ユーザが入力した一のユーザ識別情報からのアクセスと認定し、保険商品提示サーバ10へのログインを許可する。
 
【0036】
  抽出部19は、認証部17により正規ユーザからのアクセスであると判定されたクライアント端末30から、保険商品の抽出条件としての抽出希望情報を受信すると、保険商品情報記憶部15に記憶された保険商品情報T3を検索して抽出希望情報に合致する保険商品名の保険商品を抽出する。例えば、抽出部19が抽出希望情報として「保険期間が終身であるという情報」を受信すると、保険商品情報T3の中から保険期間が終身の保険商品名(
図5では商品A,B,D)の保険商品を抽出する。
 
【0037】
  提示部21は、保険商品情報T3において抽出部19によって抽出された保険商品名の保険商品に対して関連付けられている属性ごとの保険商品金額の中から、ユーザ情報T1において正規ユーザが入力した一のユーザの識別情報に対して関連付けられているユーザ属性情報に対応する保険商品金額を読み出し、抽出された保険商品名と共に保険商品金額をクライアント端末30にネットワーク3を介して提示する。
 
【0038】
  例えば、ユーザ名A(
図4参照)でログインを許可された場合には、抽出部19によって抽出された保険商品名に対して関連付けられている属性ごとの保険商品金額の中から、ユーザ名Aの性別及び年齢(男性:30歳)に対応する保険商品金額を読み出し、抽出された保険商品名と共に読み出した保険商品金額をクライアント端末30に提示する(
図11参照)。第1実施形態の提示部21は、保険商品名及び保険商品金額に加え、保険商品情報T3において保険商品名に関連付けられた保険会社名及び保障内容をネットワーク3を介してクライアント端末30に提示する。なお、保険商品情報T3の中に、保険商品金額以外に属性ごとに関連付けられている情報がある場合には、当該情報も同様に提示することが可能である。
 
【0039】
  また、保険商品提示サーバ10は、判定部23を有していてもよい。判定部23は、保険商品情報T3において保険商品名に対して関連付けられている可否判定情報と、ユーザ情報T1において正規ユーザが入力した一のユーザ識別情報に対して関連付けられているユーザの健康状態に関する情報とに基づいて、抽出部19によって抽出された保険商品名によって識別される保険商品への引受可否を判定する。
 
【0040】
  判定部23によれば、例えば、ユーザ情報T1の健康状態に関する情報(がん)として「1」が関連付けられているユーザ(
図4で示すとユーザC)は、保険商品情報T3の可否判定情報(がん)として「0」が関連付けられている保険商品(
図5で示すと商品B〜D)には引受できないと判定される。
 
【0041】
  提示部21は、判定部23によって引受可否が判定された場合には、抽出部19によって抽出された保険商品名によって識別される保険商品への引受可否に関する情報を合わせて提示する(
図12参照)。
 
【0042】
  次に、クライアント端末30について説明する。
図6は、クライアント端末30の構成を示すブロック図である。クライアント端末30(30a,30b,…)は、保険商品提示サーバ10に対して保険商品の提示を求める端末装置である。クライアント端末30の例には、据え置き型の端末、携帯端末、タブレット端末、及びPDA(Personal Digital Assistant)などが含まれる。クライアント端末30は、ユーザ情報受付部31と、認証情報受付部33と、抽出希望情報受付部35と、見積結果出力部37とを有している。
 
【0043】
  図3は、クライアント端末30のハードウェア構成図である。クライアント端末30は、物理的には、
図3に示すように、CPU(Central Processing Unit)41、RAM(Random AccessMemory)及びROM(Read Only Memory)などの主記憶部42、ハードディスク、フラッシュメモリなどに例示される補助記憶部43、キーボード及びマウスなどの入力部44、表示画面などの出力部45などを含むコンピュータシステムとして構成されている。
 
【0044】
  後段にて詳述するユーザ情報受付部31、認証情報受付部33、抽出希望情報受付部35、及び見積結果出力部37における各機能は、保険商品提示サーバ10から命令を受けると、
図3に示すCPU41、主記憶部42などのハードウェア上に所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませることにより、CPU41の制御のもと実行される。再び、
図6を参照し、クライアント端末30について詳細に説明する。
 
【0045】
  ユーザ情報受付部31は、ユーザの登録及びユーザ情報の変更を受け付ける。ユーザ情報受付部31は、ユーザを識別するユーザ識別情報としてのユーザ名と、ユーザを認証するユーザ認証情報としてのパスワードと、ユーザの住所情報と、ユーザの属性としての性別及び生年月日(年齢)との入力を受け付け、受け付けた情報を保険商品提示サーバ10に送信する。ユーザ情報受付部31は、例えば、クライアント端末30が有する表示モニタに、
図7に示すようなユーザ情報入力画面51を表示させることにより、ユーザからの入力受付を可能とする。
 
【0046】
  ユーザ情報受付部31は、ユーザの健康状態に関する情報としての、がん、急性心筋梗塞、及び脳卒中のそれぞれについて発症の有無に関する情報を更に受け付け、受け付けた情報を保険商品提示サーバ10に送信する。ユーザ情報受付部31は、例えば、クライアント端末30が有する表示モニタに、
図8に示すような健康状態に関するアンケート入力画面53を表示させることにより、ユーザからの入力受付を可能とする。
図8に示す健康状態に関するアンケート入力画面53は、がん、急性心筋梗塞、及び脳卒中の文字のある左側に配置された対応するチェックボックスに入力することにより、健康状態に関するアンケートに答えることができる。
 
【0047】
  認証情報受付部33は、ユーザ名及びパスワードの入力を受け付けて、受け付けた情報を保険商品提示サーバ10に送信する。認証情報受付部33は、例えば、クライアント端末30が有する表示モニタに、
図9に示すようなユーザ認証画面55を表示させることにより、ユーザからの入力受付を可能とする。ユーザ認証画面55は、いわゆるポップアップ画面として表示してもよい。
 
【0048】
  抽出希望情報受付部35は、保険商品の抽出条件としての抽出希望情報の入力を受け付けて、保険商品提示サーバ10に出力する。抽出希望情報受付部35は、例えば、クライアント端末30が有する表示モニタに、
図10に示すような抽出条件入力画面57を表示させることにより、ユーザからの入力受付を可能とする。
 
【0049】
  見積結果出力部37は、保険商品提示サーバ10から提示された保険商品名、保険会社名、保険商品金額、及び保障内容に関する情報を取得し、見積情報として出力する。見積結果出力部37は、ネットワーク3を介して送られてくる保険商品名、保険会社名、保険商品金額、及び保障内容に関する情報を、例えば、クライアント端末30が有する表示モニタに、
図11に示すような見積結果画面61を表示させることにより、ユーザへの保険商品の提示を可能とする。
 
【0050】
  なお、
図11に示すように、保険商品提示サーバ10により提示された保険商品に対応する保険会社のサーバ(
図15参照)の申し込みサイトにアクセスするためのボタン57aを設けてもよい。見積情報の出力は、表示モニタに出力する構成だけでなく、プリンタなどの出力部に出力する構成でもよいし、見積情報をデータとして所定の端末に送信する構成でもよい。
 
【0051】
  また、保険商品提示サーバ10からクライアント端末30に、保険商品の引受可否に関する情報が送信されてきた場合には、上記見積情報に保険商品の引受可否に関する情報を表示してもよい。見積結果出力部37は、例えば、クライアント端末30が有する表示モニタに、
図12に示すような見積結果画面63を表示させることにより、ユーザへ保険商品の引受可否に関する情報を加えた保険商品の提示を可能とする。
 
【0052】
  次に、上記保険商品提示システム1において、クライアント端末30から保険商品の提示を求められた保険商品提示サーバ10が、クライアント端末30に保険商品を提示する際の動作について、主に
図13を用いて説明する。
図13は、保険商品提示システム1における保険商品提示処理を示したフローチャートである。
 
【0053】
  まず、保険商品の提示を受けたいと希望するユーザA(例えば、
図4に示す属性を有するユーザA)は、クライアント端末30からユーザ名、パスワード、ユーザの住所情報、性別及び生年月日、及び健康状態に関する情報を入力する。例えば、ユーザは、クライアント端末30の表示画面に表示される
図7に示すようなユーザ情報入力画面51から、上記情報の入力を行う。ユーザ情報受付部31は、ユーザ情報入力画面51において受け付けた上記情報を、ネットワーク3を介して保険商品提示サーバ10に送信する(ステップS1)。
 
【0054】
  保険商品提示サーバ10は、クライアント端末30から送信されてくるユーザ名、パスワード、ユーザの住所情報、性別及び生年月日、及び健康状態に関する情報をユーザ情報として登録する。具体的には、ユーザ情報取得部11が、ネットワーク3を介して送信されてくる上記情報を取得し、ユーザ情報格納部13が、ユーザ情報記憶部13aにユーザ情報として記憶させる(ステップS2)。
 
【0055】
  なお、ステップS1及びステップS2の処理は、保険商品提示サーバ10に保険商品の提示を求める際と同時ではなく、予め実施しておいてもよい。
 
【0056】
  次に、保険商品の提示を受けたいと希望するユーザAは、クライアント端末30からユーザ名及びパスワードを入力する。例えば、ユーザAは、クライアント端末30の表示画面に表示される
図9に示すようなユーザ情報入力画面51から、ユーザ名及びパスワードの入力を行う。認証情報受付部33は、ユーザ認証画面55において受け付けたユーザ名及びパスワードを、ネットワーク3を介して保険商品提示サーバ10に送信する(ステップS3)。
 
【0057】
  保険商品提示サーバ10は、クライアント端末30から送信されてくるユーザ名及びパスワードに基づいて、保険商品提示サーバ10へのログインの可否を判断する。具体的には、認証部17は、ネットワーク3を介して送信されてくるユーザ名及びパスワードの組合せが、ユーザ情報記憶部13aに記憶されているか否かを判定する。ここで、ユーザ名及びパスワードの組み合わせがユーザ情報記憶部13aに記憶されていることを確認すると、認証部17は、クライアント端末30からのアクセスが正規ユーザからのアクセスであると判定する(ステップS4)。以後、正規ユーザAからのアクセスであると判定された(ユーザAとして保険商品提示サーバ10にログインできた)として説明する。
 
【0058】
  次に、ユーザAは、クライアント端末30から抽出希望情報を入力する。例えば、ユーザAは、クライアント端末30の表示画面に表示される
図10に示すような抽出条件入力画面57から、上述した情報の入力を行う。抽出希望情報受付部35は、抽出条件入力画面57において受け付けた情報を、ネットワーク3を介して保険商品提示サーバ10に送信する(ステップS5)。
 
【0059】
  保険商品提示サーバ10は、クライアント端末30から送信されてくる抽出希望情報に基づいて保険商品を抽出する。具体的には、抽出部19は、ネットワーク3を介して送信されてくる抽出希望情報を受信すると、保険商品情報記憶部15に記憶された保険商品情報T3の中から抽出希望情報に合致する保険商品名を抽出する(ステップS6)。
 
【0060】
  次に、保険商品提示サーバ10は、ステップS6において抽出された保険商品名の保険商品について、引受可否の判定が可能か否かを判定する(ステップS7)。例えば、以下に示す条件A及び条件Bの両方の条件が成立する場合に、保険商品について引受可否の判定が可能であると判定され(ステップS7:YES)、一方でも成立しない場合には、抽出された保険商品について引受可否の判定が不可能であると判定される(ステップS7:NO)。
 
【0061】
  条件A:ユーザ情報T1に、ログインを許可したユーザの健康状態に関する情報が記憶されていること
  条件B:保険商品情報T3に、ステップS6において抽出された保険商品名の引受可否判定情報が記憶されているか
 
【0062】
  判定部23によって引受可否の判定が不可能であると判定されると(ステップS7:NO)、保険商品提示サーバ10は、ステップS6において抽出された保険商品名と、ログインを許可されたユーザAの性別及び年齢に対応する保険商品金額とをクライアント端末30に送信する(ステップS8)。保険商品金額は、
図5に示すように、ユーザAの性別及び年齢(男性:30歳)に対応する保険商品金額(2000円)となる。
 
【0063】
  次に、クライアント端末30は、保険商品提示サーバ10から送信されてくる保険商品名及び保険商品金額を取得し、見積情報として出力する。例えば、見積結果出力部37が、保険商品提示サーバ10から送信されてくる保険商品名及び保険商品金額を取得し、
図11に示すような見積結果画面61を表示することにより、ユーザAに保険商品とその見積金額を提示する(ステップS9)。
 
【0064】
  判定部23によって引受可否の判定が可能であると判定されると(ステップS7:YES)、保険商品提示サーバ10は、ステップS6において抽出された保険商品名の保険商品への引受可否についてそれぞれ判定する。具体的には、判定部23は、保険商品情報T3において保険商品名に対して関連付けられている可否判定情報と、ユーザ情報T1においてユーザAに対して関連付けられているユーザの健康状態に関する情報とに基づいて、ステップS6において抽出された保険商品名の保険商品への引受可否を判定する(ステップS10)。
 
【0065】
  例えば、
図5の保険商品情報T3において、商品Bは、保険加入希望者が、がん、急性心筋梗塞及び脳卒中の何れかに発症したことがある場合には引受不可能であることを示している。判定部23は、この保険商品情報T3と、ユーザ情報T1に記憶されているユーザAのがん、急性心筋梗塞、及び脳卒中のそれぞれについて発症の有無に関する情報に基づいて、商品Bの引受可否を判定する。ここで、
図4のユーザ情報において、ユーザAは、がん、急性心筋梗塞、及び脳卒中の何れも発症していないことを示しているので、判定部23は、商品Bの保険商品は、ユーザAの引受が可能であると判定する。
 
【0066】
  次に、保険商品提示サーバ10は、ステップS6において抽出された保険商品名と、ログインを許可されたユーザAの性別及び年齢に対応する保険商品金額と、ステップS6において抽出された保険商品名の保険商品に対する引受可否に関する情報とをクライアント端末30に送信する(ステップS9)。
 
【0067】
  次に、クライアント端末30は、保険商品提示サーバ10から送信されてくる保険商品名、保険商品金額、及び引受可否に関する情報を取得し、見積情報として出力する。例えば、見積結果出力部37が、保険商品提示サーバ10から送信されてくる保険商品名、保険商品金額、及び引受可否に関する情報を取得し、「引受可」又は「引受不可」として、
図12に示すような見積結果画面61を表示する。これにより、ユーザAに保険商品と、その見積金額と、当該保険商品の引受可否に関する情報とを提示する(ステップS12)。
 
【0068】
  第1実施形態の保険商品提示サーバ10及び保険商品提示方法によれば、保険商品提示サーバ10は、ユーザ情報をユーザ情報記憶部13aに記憶しているので、クライアント端末30からアクセスするユーザを認証することにより、認証されたユーザに関するユーザ情報を用いて、ユーザの属性情報に応じた保険商品の抽出及び提示を行うことができる。これにより、保険商品提示サーバ10では、保険商品の提示が求められる毎に、クライアント端末30からユーザの性別及び年齢に関する情報を取得することなく、保険商品の抽出及び提示を行うことができる。すなわち、クライアント端末30においては、ユーザ名及びパスワードを入力して正規のユーザであることが認証されると、保険商品の抽出希望情報のみを入力するだけで保険商品の提示を受けることができる。すなわち、保険商品の提示を求める毎にユーザの性別及び年齢を入力する必要がなくなる。この結果、保険加入希望者が希望する保険商品を探すにあたり、労力の軽減を図ることができる。
 
【0069】
  また、第1実施形態の保険商品提示サーバ10及び保険商品提示方法によれば、ユーザの抽出希望情報に応じた保険商品の提示と共に、がん、急性心筋梗塞、及び脳卒中のそれぞれについて発症の有無に関する情報に基づいて、提示された保険商品に対する引受可否に関する情報がクライアント端末30に提供される。これにより、保険商品提示サーバ10により提示を受けた保険商品に加入申し込みをした際に、引受が認められないという事象が発生することを低減することができる。この結果、引受が認められなかった保険商品に対するユーザの申込みにかかる手間をなくすことができる。
 
【0070】
<第2実施形態>
  次に、第2実施形態の保険商品提示システム101について説明する。保険商品提示システム101が、第1実施形態の保険商品提示システム1と異なるのは、
図14に示すように、ネットワーク3を介して保険商品提示サーバ10と保険会社が管理する保険会社管理サーバ70(70a,70b)とが互いにアクセス可能に構成されている点と、
図15に示すように、保険商品情報更新部25を備えている点とである。その他の構成は、保険商品提示サーバ10と同じであるので、ここでの説明は省略し、保険会社管理サーバ70及び保険商品情報更新部25について以下詳細に説明する。
 
【0071】
  図14に示す保険会社が管理する保険会社管理サーバ70には、各保険会社の保険商品に関する情報が格納されている。
図15に示す保険商品情報更新部25は、ネットワーク3を介して保険会社管理サーバ70にアクセスし、保険会社管理サーバ70に格納された保険商品に関する情報を取得して、保険商品情報記憶部15に記憶された保険商品情報の更新を行う。保険商品情報更新部25から保険会社管理サーバ70へのアクセスのタイミングは、定期的であってもよいし、クライアント端末30から保険商品の提示を求められたタイミングであってもよい。このような保険商品提示サーバ10によれば、クライアント端末30に対して保険商品の提示をするにあたって、最新又は比較的新しい情報を提供することができる。
 
【0072】
<第3実施形態>
  次に、第3実施形態の保険商品提示システム201について説明する。保険商品提示システム201が、第1実施形態の保険商品提示システム1と異なるのは、保険商品提示サーバ210が、
図16に示すように、保険商品提示システム1では備えない抽出希望情報入力部211を備えている点と、
図17に示すように、記憶する保険商品情報T203が異なる保険商品情報記憶部215を備える点と、保険商品の抽出方法が異なる抽出部219を備える点とである。その他の構成は、保険商品提示サーバ10と同じであるので、ここでの説明は省略し、抽出希望情報入力部211、保険商品情報T203、抽出部219について、主に、
図16〜
図20を参照して、以下詳細に説明する。
 
【0073】
  図16に示す保険商品情報記憶部215は、保険商品情報記憶部15が記憶する内容(保険商品情報T3)に加え、特約1としての保障内容、特約2としての保障内容及び特約3としての保障内容を保険商品情報T203として記憶する。保険商品情報記憶部215は、保険商品に関するその他情報を含んで記憶してもよい。
 
【0074】
  図17は、保険商品情報記憶部215が記憶する保険商品情報T203のテーブル構成を示す図である。保険商品情報記憶部215は、保険商品名に対して、保険会社名、主契約の保障内容(保険種類)、特約1の保障内容、特約2の保障内容、特約3の保障内容、保険期間、保障内容、保険加入希望者の属性ごとの保険商品金額、健康状態に関する情報ごとの引受可否を示す可否判定情報などを関連付けて記憶する。保険商品情報記憶部215が記憶する保険商品情報T203のテーブル構成についても、上記実施形態と同様に一例である。
 
【0075】
  図16に示す抽出希望情報入力部211は、認証部17により正規ユーザからのアクセスであると判定されたクライアント端末30に対し、抽出希望情報として主契約及び特約の区別なく2以上の保障内容を入力可能なインタフェイスを提供する部分である。具体的には、抽出希望情報入力部211は、最初に、
図18(A)に示すように、保険加入希望者がもっとも必要だと思う保障内容を選択するインタフェイス261をクライアント端末30に表示させる。次に、
図18(B)に示すように、保険加入希望者が、さらに組み合わせたいと思う保障内容を選択するインタフェイス263をクライアント端末30に表示させる。
 
【0076】
  なお、抽出希望情報入力部211は、
図18(A)及び
図18(B)に示す内容の両方を一画面に表示するようなインタフェイスをクライアント端末30に表示させてもよい。この場合、抽出希望情報入力部211は、もっとも必要な保障内容として選択された内容が、さらに組み合わせたい保障内容として選択されないようにすればよい。また、抽出希望情報入力部211は、「もっとも必要だと思う保障内容」及び「さらに組み合わせたいと思う保障内容」として保険加入希望者に保障内容を入力させる表示をするのではなく、単に「希望する保障内容を選択して下さい(複数選択可)」といった表示をしてもよい。すなわち、抽出希望情報入力部211は、保障内容の選択時には、保険加入希望者に主契約及び特約を意識させないようにする表示をしてもよい。なお、いずれの場合も、契約完了時までには保険加入希望者に主契約としての保障内及び特約としての保障内容を明確に示す画面を表示する。
 
【0077】
  抽出部219は、インタフェイス261,263を介して2以上の保障内容(本実施形態では、もっとも必要だと思う保障内容及びさらに組み合わせたい保障内容)を受信すると、主契約保障内容(第1保障内容情報)及び特約1保障内容〜特約3保障内容(第2保障内容情報)の組み合わせが、上述の2以上の保障内容の組合せに合致する保険商品(保険商品識別情報)を保険商品情報記憶部215から抽出する部分である。本実施形態の保険商品提示システム201において1つの特徴的な処理はここにある。この点を具体的に説明する。
 
【0078】
  例えば、保険加入希望者は、
図18(A)に示すインタフェイス261を介して「がん保障」を選択し、
図18(B)に示すインタフェイス263を介して、「入院保障」を選択したとする。抽出部219は、インタフェイス261,263を介して入力された情報を抽出希望情報として受信すると、保険商品情報T203から、主契約保障内容及び特約1保障内容〜特約3保障内容の組み合わせとして「がん保障」と「入院保障」とを有する保険商品を選択する。具体的には、商品A−1、商品B−2、商品C−1、商品C−2及び商品D−1を抽出する(
図17参照)。主契約保障内容として「がん保障」を有し、特約1保障内容〜特約3保障内容として「入院保障」を有する商品A−1、商品C−1及び商品C−2のみを抽出する処理でない点に大きな特徴を有する。
 
【0079】
  したがって、保険加入者が、
図18(A)に示すインタフェイス261を介して保険加入希望者がもっとも必要だと思う保障内容として「がん保障」を選択し、
図18(B)に示すインタフェイス263を介して保険加入希望者がさらに組み合わせたいと思う保障内容として「入院保障」を選択した場合であっても、また、
図19(A)に示すインタフェイス265を介して保険加入希望者がもっとも必要だと思う保障内容として「入院保障」を選択し、
図19(B)に示すインタフェイス267を介して保険加入希望者がさらに組み合わせたいと思う保障内容として「がん保障」を選択した場合であっても、抽出部219は、保険商品情報T203から、主契約保障内容及び特約1保障内容〜特約3保障内容に記憶されている保障内容として「がん保障」と「入院保障」とを有する保険商品を選択する。具体的には、商品A−1、商品B−2、商品C−1、商品C−2及び商品D−1を抽出する(
図17参照)。
 
【0080】
  提示部21は、保険商品情報T203において抽出部219によって抽出された保険商品名の保険商品に対して関連付けられている属性ごとの保険商品金額の中から、ユーザ情報T1において正規ユーザが入力した一のユーザの識別情報に対して関連付けられているユーザ属性情報に対応する保険商品金額を読み出し、抽出された保険商品名と共に保険商品金額をクライアント端末30にネットワーク3を介して提示する(
図20参照:ここでは、保険商品金額の表示は省略している)。この提示部21の機能は、第1実施形態と同様である。
 
【0081】
  図18(B)に
図19(B)に示す「どちらでも」を選択した場合の保険商品の抽出方法について説明する。このような検索システムにおいては、「つける」と「つけない」とを選択させる方法が一般的である。すなわち、「つける」を選択した場合には、保険商品の一覧の中から対象となる保障を持っていない商品は検索対象から除外され、「つけない」を選択した場合には、対象となる保障をもっている商品が検索対象から除外される。
 
【0082】
  ところが、保険加入希望者は、一般的に細かな保障内容に関する知識を有していないと考えられ、このような人を対象に「つける」又は「つけない」を選択させるとなると、意図せずに検索対象とならない保険商品が出てくる可能性がある。この結果、保険加入希望者の商品の選択の幅を狭めてしまう。そこで、本実施形態では、「どちらでも」という選択肢が用意されている。
 
【0083】
  保険加入希望者により「どちらでも」が選択されると、対象とする保障内容が「存在しても」又「存在しなくても」、検索対象から除外されることはない。つまり、意図せずに検索対象とならない保険商品が出てくる可能性を排除することにより、保険加入希望者にとって商品の選択の幅が狭くならないようにしている。
 
【0084】
  第3実施形態の構成の保険商品提示システム201では、保険加入希望者に主契約としての保障内容及び特約としての保障内容を意識させることなくインタフェイス261,263,265,267を介して抽出希望情報を入力させるので、保険加入希望者が真に希望する内容の組合せの保険商品を提示することができる。すなわち、保険商品が多様化している今日においても保険加入希望者の商品の選択の幅を狭めることなく、保険加入希望者が真に希望する保険商品を提示することができる。
 
【0085】
<第4実施形態>
  次に、第4実施形態の保険商品提示システム301について説明する。保険商品提示システム301が、第1実施形態の保険商品提示システム1と異なるのは、保険商品提示サーバ310が、
図16に示すように、記憶する保険商品情報が異なる保険商品情報記憶部315を備える点と、ネットワーク3を介してクライアント端末30に提示する保険商品の提示方法が異なる提示部321を備える点とである。その他の構成は、保険商品提示サーバ10と同じであるのでここでの説明は省略し、保険商品情報記憶部315及び提示部321について、主に、
図16、
図21及び
図22を参照して、以下詳細に説明する。
 
【0086】
  保険商品情報記憶部315に記憶されている保険商品情報には、一の保険商品名(保険商品識別情報)に対し、所定範囲の各年齢からそれぞれ複数の所定加入期間、保険に加入する場合の保険商品金額が関連付けられている。具体的には、例えば、各保険商品名には、20歳〜60歳までの範囲の各年齢から、5年、10年、20年及び30年という所定加入期間、保険に加入する場合の保険商品金額が関連付けられている。
 
【0087】
  提示部321は、抽出部19により抽出された保険商品名に関連付けられた保険商品金額に基づいて、当該保険商品名により識別される保険商品を所定期間払い続けた際の保険商品金額の合計を保険費用として算出すると共に、所定年数以降に支払う保険商品金額を支払予定保険料として抽出し、保険費用及び支払保険料をネットワーク3を介してクライアント端末30に提示する部分である。具体的には、
図21に示すように、提示部321は、抽出部19によって抽出された保険商品名に、保険期間(主契約)、保険料払込期間、月払保険料、11年目以降月払保険料、21年目以降月払保険料及び30年間合計保険料を一覧画面361としてクライアント端末30に表示させる。なお、提示部321は、月払保険料の代わりに年払保険料を提示してもよいし、月払保険料及び年払保険料の両方を提示してもよい。
 
【0088】
  第4実施形態の構成の保険商品提示システム301では、同一の保険商品であっても加入する年齢又は加入期間によって異なる保険商品金額が異なったり、複数の料金プランが用意されていたり、加入期間の満了時に再契約すると継続割引の保険商品金額が適用されたりするなど多様化する保険商品について、保険加入希望者に長期的な保険料の支払いプランを提示することができる。
 
【0089】
  また、たとえ保険商品情報のデータベースがあったとしても、予め保険加入希望者の性別や誕生日などの属性を利用できる仕組みがなければ、保険加入希望者に上記のような一覧を提示するための情報の入力を要求することになるところ、第4実施形態の構成の保険商品提示システム301では、ユーザ情報取得部11によって予め取得されたユーザ情報T1を利用することができるので、保険加入希望者に入力の手間をかけることなく、
図21に示すような情報を一覧で表示することができる。
 
【0090】
  なお、提示部321が長期的な保険料の支払いプランを提示するに際し、
図21に示す一覧画面361の一部(ここでは、主契約の保険期間を示す欄)に、保険加入希望者にどれくらいのスパンでの支払いを表示するかを選択させるインタフェイス365(
図22参照)を設けてもよい。インタフェイス365に表示される「10年」、「15年」、・・・は、加入期間を示しており、チェック欄に入力されると、該当する加入期間に支払う合計保険料などを表示する。インタフェイス365に表示される「60歳」、「65歳」、・・・は、満期となる歳を示しており、チェック欄に入力されると、該当する歳までに支払う合計保険料などを表示する。なお、一覧画面361におけるインタフェイス365の表示は任意であり、予め設定された期間を一律に表示してもよい。
 
【0091】
  以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
 
【0092】
  上記第1〜第4実施形態の保険商品提示サーバ10では、ユーザ情報記憶部13a及び保険商品情報記憶部15を有している例を挙げて説明したが本発明はこれに限定されるものではない。例えば、ユーザ情報記憶部13a及び保険商品情報記憶部15は、データセンターなど、保険商品提示サーバ10の外部に設けられていてもよい。
 
【0093】
  また、上記第1〜第4実施形態の保険商品提示サーバ10では、クライアント端末30に対して引受判定結果を示す場合、
図12の見積結果画面63に示すように、「引受可」又は「引受不可」といった内容を示す例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、ユーザ情報として記憶されたユーザの健康状態に関する情報に基づいて、「健康診断書が必要」及び「保障内容に条件が付く可能性があり」などの情報をクライアント端末30に提示してもよい。
 
【0094】
  上記第1〜第4実施形態の保険商品提示サーバ10では、ユーザ情報取得部11がパスワードを取得し、ユーザ情報格納部13がこのパスワードをユーザ情報記憶部13aに記憶させる例を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、ユーザ名及びパスワードは、ユーザ情報記憶部13aに予め記憶されていてもよい。また、ユーザ名及びパスワードは、保険商品提示サーバ10の外部の記憶手段に記憶されていてもよい。この場合、認証部17は、上記外部の記憶手段にアクセスすることにより認証処理を実施する。
 
【0095】
  保険商品提示サーバ10が有するユーザ情報取得部11と、ユーザ情報格納部13と、認証部17と、抽出部19と、提示部21(提示部221)と、判定部23とによって実施される保険商品提示方法は、コンピュータに実行させるプログラムとしても実現可能である。
 
【0096】
  本願発明は、上記第1〜第4実施形態及びその他の実施形態を適宜組み合わせてもよい。第3及び第4実施形態の抽出方法及び提示方法を実現する保険商品提示システム201,301の場合、第2実施形態の保険商品情報更新部25が、ネットワーク3を介して保険会社管理サーバ70にアクセスし、保険会社管理サーバ70に格納された保険商品に関する情報を取得して、保険商品情報記憶部15に記憶された保険商品情報の更新を行う構成を有していることが特に有効である。