特許第6063906号(P6063906)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 力旺電子股▲ふん▼有限公司の特許一覧

<>
  • 特許6063906-不揮発性メモリの製造方法 図000002
  • 特許6063906-不揮発性メモリの製造方法 図000003
  • 特許6063906-不揮発性メモリの製造方法 図000004
  • 特許6063906-不揮発性メモリの製造方法 図000005
  • 特許6063906-不揮発性メモリの製造方法 図000006
  • 特許6063906-不揮発性メモリの製造方法 図000007
  • 特許6063906-不揮発性メモリの製造方法 図000008
  • 特許6063906-不揮発性メモリの製造方法 図000009
  • 特許6063906-不揮発性メモリの製造方法 図000010
  • 特許6063906-不揮発性メモリの製造方法 図000011
  • 特許6063906-不揮発性メモリの製造方法 図000012
  • 特許6063906-不揮発性メモリの製造方法 図000013
  • 特許6063906-不揮発性メモリの製造方法 図000014
  • 特許6063906-不揮発性メモリの製造方法 図000015
  • 特許6063906-不揮発性メモリの製造方法 図000016
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6063906
(24)【登録日】2016年12月22日
(45)【発行日】2017年1月18日
(54)【発明の名称】不揮発性メモリの製造方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/336 20060101AFI20170106BHJP
   H01L 29/788 20060101ALI20170106BHJP
   H01L 29/792 20060101ALI20170106BHJP
   H01L 27/115 20170101ALI20170106BHJP
【FI】
   H01L29/78 371
   H01L27/10 434
【請求項の数】4
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2014-152574(P2014-152574)
(22)【出願日】2014年7月28日
(65)【公開番号】特開2015-70265(P2015-70265A)
(43)【公開日】2015年4月13日
【審査請求日】2014年7月28日
(31)【優先権主張番号】61/883,205
(32)【優先日】2013年9月27日
(33)【優先権主張国】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】510199683
【氏名又は名称】力旺電子股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】eMemory Technology Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】孫 ▲文▼堂
(72)【発明者】
【氏名】沈 政▲彦▼
【審査官】 小山 満
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−049282(JP,A)
【文献】 特開2010−021295(JP,A)
【文献】 特開2010−040994(JP,A)
【文献】 特開2012−060086(JP,A)
【文献】 特開2002−222876(JP,A)
【文献】 特開2006−114905(JP,A)
【文献】 特開2011−029631(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0006932(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0032747(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0086069(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2006/0118858(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/336
H01L 21/8247
H01L 27/115
H01L 29/788
H01L 29/792
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板を提供する工程と、
前記基板上に複数の絶縁体を形成する工程と、
前記基板上にウェルを形成する工程と、
前記基板上にトンネル層及び電荷トラップ層を含む積層を形成する工程と、
前記積層上にハイkゲート誘電体層を電荷ストップ層として形成する工程と、
前記ハイkゲート誘電体層上に多結晶シリコンゲートを形成する工程と、
前記ウェル上に少なくとも2つのソース/ドレインドープ領域を形成する工程と、
前記多結晶シリコンゲートを除去する工程と、
前記多結晶シリコンゲートが除去された領域に金属を堆積して金属ゲートを形成する工程と、
を含むメモリセルを形成する方法。
【請求項2】
前記ウェル上に複数の低濃度ドープ領域を形成する工程を更に含み、
前記低濃度ドープ領域それぞれは、前記ソース/ドレインドープ領域のうち1つと前記積層との間にある、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記基板上に前記ウェルを形成する前記の工程は、前記積層を形成する前記の工程の後に行われる、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記複数の絶縁体を形成する前記の工程は、前記積層を形成する前記の工程の後に行われる、請求項1に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は不揮発性メモリセル、特に、金属ゲートを有する不揮発性メモリセルと当該不揮発性メモリセルを製造する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
不揮発性メモリは電力の供給なしにデータを記憶できるので、携帯情報端末(PDA)、携帯電話及びメモリカードなどのさまざまな携帯電子製品に用いることが好ましい。市場の要求に応えるため、不揮発性メモリ技術は、CMOSプロセス、低消費電力、高い書き込み効率、低コスト及び高密度との両立性を持たなければならない。しかし、不揮発性メモリの小型化が進むにつれ、ゲート酸化層はより薄くなり、これにより記憶されたデータを簡単に消すことができてしまい、データ記憶能力に問題を起こす。そして、ゲート長が短くなるにつれ、ゲート漏洩電力の問題がより大きくなる。積層ゲートメモリを使用することができる。
【0003】
発展した代替金属ゲートプロセスを用いる積層ゲートメモリセルの製造において、積層ゲートメモリセルの製造プロセスを発展した代替金属ゲートプロセスに適合させることに関し、問題が生じ得る。それゆえ、代替金属ゲートプロセスを変更して積層ゲートメモリセルの製造プロセスに適合させる必要がある。
【発明の概要】
【0004】
本発明の一実施形態ではメモリセルを形成する方法を説明する。該方法は、基板を提供する工程と、前記基板上に複数の絶縁体を形成する工程と、前記基板上にウェルを形成する工程と、前記基板上にトンネル層及び電荷トラップ層を含む積層を形成する工程と、前記積層上にハイkゲート誘電体層を形成する工程と、前記ハイkゲート誘電体層に多結晶シリコンゲートを形成する工程と、前記ウェル上に少なくとも2つのソース/ドレインドープ領域を形成する工程と、前記多結晶シリコンゲートを除去する工程と、前記多結晶シリコンゲートが除去された領域に金属を堆積させて金属ゲートを形成する工程と、を含む。
【0005】
本発明の他の実施形態ではメモリセル形成方法を説明する。該方法では、基板を提供する工程と、前記基板上に複数の絶縁体を形成する工程と、前記基板上にウェルを形成する工程と、前記ウェル上にハイkゲート誘電体層を形成する工程と、前記ハイkゲート誘電体層上に多結晶シリコンゲートを形成する工程と、前記ウェル上に少なくとも2つのソース/ドレインドープ領域を形成する工程と、前記多結晶シリコンゲートを除去する工程と、前記多結晶シリコンゲートが除去された領域にトンネル層、電荷トラップ層及び電荷ストップ層を含む積層を形成する工程と、前記多結晶シリコンゲートが除去された領域に金属を堆積させて金属ゲートを形成する工程と、を含む。
【0006】
本発明の更なる実施形態ではメモリセルを説明する。該メモリセルは、基板上に形成された絶縁体と、前記基板上に直接形成されたウェルで、前記絶縁体は前記ウェルの領域を画定するウェルと、前記ウェル上に形成された少なくとも2つのソース/ドレインドープ領域と、前記ウェル上の前記少なくとも2つのソース/ドレインドープ領域の間に形成されたトンネル層及び電荷トラップ層を含む積層と、前記積層上に形成されたハイkゲート誘電体層と、前記ハイkゲート誘電体層上に形成された金属ゲートと、を含む。
【0007】
上記及びその他の本発明の目的が、以下のさまざまな図形及び図面で示した好ましい実施形態の詳細な説明を読むと、当業者に明白なことは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本特許発明の一実施形態に従ったメモリセルを示す図である。
【0009】
図2図1のメモリセルを製造する第1の方法のフローチャートである。
【0010】
図3図1のメモリセルを製造する第2の方法のフローチャートである。
【0011】
図4図2の工程202から205を行った後のメモリセルを示す図である。
【0012】
図5図3の工程302から305を行った後のメモリセルを示す図である。
【0013】
図6図2の工程206又は図3の工程306を行った後のメモリセルを示す図である。
【0014】
図7図2の工程207又は図3の工程307を行った後のメモリセルを示す図である。
【0015】
図8図4の基板上に形成されたスペーサーを有するメモリセルを示す図である。
【0016】
図9図4の基板上に層間誘電体を堆積した後のメモリセルを示す図である。
【0017】
図10図9層間誘電体が研磨された後のメモリセルを示す図である。
【0018】
図11図2の工程209又は図3の工程309を行った後のメモリセルを示す図である。
【0019】
図12図1のメモリセルを製造する第3の方法のフローチャートである。
【0020】
図13図1のメモリセルを製造する第4の方法のフローチャートである。
【0021】
図14図1のメモリセルを製造する第5の方法のフローチャートである。
【0022】
図15図1のメモリセルを製造する第6の方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
図1は本発明の一実施形態に従ったメモリセル100を示す図である。メモリセル100は基板110、ウェル120、2つのソース/ドレインドープ領域131及び132、積層140、金属ゲート150を含む。メモリセル100は基板110上に直接形成することができ、基板110はP型基板でよい。ウェル120は、基板110上に不純物を注入することによって基板110上に直接形成することができる。ウェルはNウェルでよい。2つのソース/ドレインドープ領域131及び132は、イオンを基板110に注入することによってウェル120上に形成することができる。2つのソース/ドレインドープ領域131及び132はP+ドープ領域でよい。積層140は、トンネル層141、電荷トラップ層142及び選択的な電荷ストップ層143を含むことができる。トンネル層141は、ウェル120上に形成され、第1のソース/ドレインドープ領域131と第2のソース/ドレインドープ領域132との間に配置することができる。トンネル層141はハイkゲート誘電体層でよい。電荷トラップ層142はトンネル層141上に形成することができる。電荷トラップ層142は電荷トラップ化合物である窒化ケイ素又は酸窒化ケイ素で形成することができる。選択的な電荷ストップ層143は、ハイkゲート誘電体層を堆積することによって電荷トラップ層142上に直接形成することができる。ハイkゲート誘電体層40が積層140上に形成されることができる。ハイkゲート誘電体層は、ハフニウム系誘電体、窒化ハフニウムケイ酸塩、ジルコニウム系誘電体、チタニウム系誘電体などを含むことができる。金属ゲート150はハイkゲート誘電体層40上に形成することができる。金属ゲート150は、タングステン、アルミニウム、窒化チタニウム、窒化タンタル、タンタル及び/又は銅を含むことができる。金属ゲート150は、多結晶シリコンゲートを除去し、該多結晶シリコンゲートを金属ゲート150に置換することによって形成することができる。
【0024】
加えて、メモリセル100は更に2つの低濃度ドープ領域161及び162を有することができる。2つの低濃度ドープ領域161及び162はPドープ領域でよい。第1の低濃度ドープ領域161はウェル120上に形成され、第1のソース/ドレインドープ領域131と接し、かつ、トンネル層141と第1のソース/ドレインドープ領域131との間に形成することができる。第2の低濃度ドープ領域162はウェル120上に形成され、第2のソース/ドレインドープ領域132と接し、かつ、トンネル層141と第2のソース/ドレインドープ領域132との間に形成することができる。少なくとも2つのスペーサー171及び172が、積層140及び金属ゲート150の2つの側部に形成され、2つのソース/ドレインドープ領域131及び132を形成するときに2つの低濃度ドープ領域161及び162を保護する。
【0025】
メモリセル100を基板110上に作られた他の化合物から分離させるために、少なくとも2つの絶縁体191及び192が基板110上に形成される。ウェル120の領域が2つの絶縁体191及び192により画定される。
【0026】
図2は、図1のメモリセル100の製造方法を示すフローチャートである。第1の製造方法は以下の工程を含むことができるがこれらに限定されない。
【0027】
工程202:基板110上に少なくとも2つの絶縁体191及び192を形成する。
【0028】
工程203:基板110上にウェル120を形成する。
【0029】
工程204:基板110上に、トンネル層141及び電荷トラップ層142を含む積層140を形成する。
【0030】
工程205:積層140上に図4に示すようなハイkゲート誘電体層40を形成する。
【0031】
工程206:ハイkゲート誘電体層40上に図6に示すような多結晶シリコンゲート51を形成する。
【0032】
工程207:ウェル120上に複数の低濃度ドープ領域161及び162を形成する。
【0033】
工程208:ウェル120上に少なくとも2つのソース/ドレインドープ領域131及び132を形成する。
【0034】
工程209:多結晶シリコンゲート51を除去する。
【0035】
工程210:除去された多結晶シリコンゲート51の代わりに金属を堆積し、金属ゲート150を形成する。
【0036】
工程204において、下部誘電体化合物層と電荷トラップ化合物層を基板110上に堆積することができる。下部誘電体化合物層の選択された領域及び電荷トラップ化合物層がエッチングされ、ウェル120上に積層140を形成することができる。工程205において、基板110上にハイkゲート誘電体化合物層を堆積することができる。ハイkゲート誘電体化合物層の選択された領域がエッチングされ、積層140上にハイkゲート誘電体層40を形成することができる。工程206において、基板110上に多結晶シリコン化合物層を堆積することができる。多結晶シリコン化合物層の選択された領域がエッチングされ、ハイkゲート誘電体層40上に多結晶シリコンゲート51を形成することができる。その後、積層140及び多結晶シリコンゲート51以外のハイkゲート誘電体層40が図6に示すようにエッチングされる。工程207において、イオンがウェル120に注入され、ウェル120上に少なくとも2つの低濃度ドープ領域161及び162を形成することができる。少なくとも2つのスペーサー171及び172が多結晶シリコンゲート51の少なくとも2つの側部に形成することができる。工程208において、ウェル120にイオンが注入され、ウェル120上に少なくとも2つのソース/ドレインドープ領域131及び132を形成することができる。層間誘電体80が基板110上に堆積することができる。層間誘電体80は多結晶シリコンゲート51上面と同じレベルにまで研磨することができる。次に、多結晶シリコンゲート51は工程209において除去され、工程210において、除去された多結晶シリコンゲート51の代わりに金属が堆積され、金属ゲート150を形成する。
【0037】
図3図1におけるメモリセル100を製造する第2の方法を示すフローチャートである。第2の製造方法は以下の工程を含むことができるがこれらに限定されない。
【0038】
工程302:基板110上に少なくとも2つの絶縁体191及び192を形成する。
【0039】
工程303:基板110上にウェル120を形成する。
【0040】
工程304:基板110上に、トンネル層141、電荷トラップ層142及び電荷ストップ層143を含む積層140を形成する。
【0041】
工程305:積層140上に図5に示すようなハイkゲート誘電体層40を形成する。
【0042】
工程306:ハイkゲート誘電体層40上に図6に示すような多結晶シリコンゲート51を形成する。
【0043】
工程307:ウェル120上に複数の低濃度ドープ領域161及び162を形成する。
【0044】
工程308:ウェル120上に少なくとも2つのソース/ドレインドープ領域131及び132を形成する。
【0045】
工程309:多結晶シリコンゲート51を除去する。
【0046】
工程310:除去された多結晶シリコンゲート51の代わりに金属を堆積し、金属ゲート150を形成する。
【0047】
工程304において、下部導電体化合物層、電荷トラップ化合物層及び上部誘電体化合物層は基板110上に堆積することができる。下部導電体化合物層、電荷トラップ化合物層及び上部誘電体化合物層の選択された領域はエッチングされウェル120上に積層140を形成できる。工程305において、ハイkゲート誘電体化合物層が基板110上に堆積される。ハイkゲート誘電体化合物層の選択された領域がエッチングされ、積層140上にハイkゲート誘電体層40を形成する。工程306において、多結晶シリコン化合物層は基板110上に堆積できる。多結晶シリコン化合物層の選択された領域がエッチングされハイkゲート誘電体層40上に多結晶シリコンゲート51を形成する。その後、積層140及び多結晶シリコンゲート51以外のハイkゲート誘電体層40が図6に示すようにエッチングされる。工程307において、イオンがウェル120に注入され、ウェル120上に少なくとも2つの低濃度ドープ領域161及び162が形成される。少なくとも2つのスペーサー171及び172が多結晶シリコンゲート51の少なくとも2つの側部に形成することができる。工程308において、イオンがウェル120に注入され、ウェル120上に少なくとも2つのソース/ドレインドープ領域131及び132を形成することができる。層間誘電体80を基板110上に堆積することができる。層間誘電体80は多結晶シリコンゲート51の上部と同じレベルにまで研磨することができる。多結晶シリコンゲート51は工程309において除去され、工程310において除去された多結晶シリコンゲート51の代わりに金属が堆積され、金属ゲート150を形成する。
【0048】
図4図2における工程202から205を行った後のメモリセル100を示す図である。絶縁体191及び192は、基板110上に基板110の選択された領域上にフィールド酸化膜を堆積することによって形成することができる。基板110では、絶縁体191及び192が形成される。次に、不純物が注入され、ウェル120を形成することができる。ウェル120は絶縁体191及び192を用いて基板110上に製造されるその他の化合物から分離できる。工程は下部誘電体化合物層及び電荷トラップ化合物層を基板110上に堆積する工程へと続く。電荷トラップ化合物層は下部誘電体化合物層上に形成される。
【0049】
下部誘電体化合物層及び電荷トラップ化合物層の選択された領域を、積層140が形成される必要のない基板110の領域からエッチングすることができる。エッチング後に基板110上に残留した下部誘電化合物層はトンネル層141でよい。エッチング後に基板110上に残留した電荷トラップ化合物層は電荷トラップ層142でよい。トンネル層141は基板110上に形成することができる。電荷トラップ層142はトンネル層141上に形成することができる。ハイkゲート誘電体層40は積層140上に形成でき、積層140と一致するようにエッチングされ、電荷ストップ層として機能させることができる。
【0050】
図5は、図3の工程302から305を行った後のメモリセル100を示す図である。絶縁体191及び192は基板110の選択された領域にフィールド酸化膜を堆積することによって基板110上に形成できる。基板110では、絶縁体191及び192が形成される。次に、不純物が注入され、ウェル120を形成することができる。ウェル120は絶縁体191及び192を用いて基板110上に製造されるその他の化合物から分離することができる。工程は下部誘電体化合物層、電荷トラップ化合物層及び上部誘電体化合物層を基板110上に堆積する工程へと続く。電荷トラップ化合物層は下部誘電体化合物層上に形成される。上部誘電体化合物層は電荷トラップ化合物層上に形成することができる。
【0051】
下部誘電体化合物層、電荷トラップ化合物層及び上部誘電体化合物の層の選択された領域が、積層140が形成される必要のない基板110の領域からエッチングすることができる。
【0052】
エッチング後に基板110上に残留した下部誘電化合物層はトンネル層141でよい。エッチング後に基板110上に残留した電荷トラップ化合物層は電荷トラップ層142でよい。エッチング後に基板110上に残留した上部誘電体化合物層は電荷ストップ層143でよい。トンネル層141は基板110上に形成することができる。電荷トラップ層142はトンネル層141上に形成することができる。電荷ストップ層143は電荷トラップ層142上に形成することができる。ハイkゲート誘電体層40は積層140上に形成することができ、既に形成された電荷ストップ層143と合体するようにエッチングされる。
【0053】
図6は、図2の工程206又は図3の工程306を行った後のメモリセル100を示す図である。図7図2の工程207又は図3の工程307を行った後のメモリセル100を示す図である。低濃度ドープ領域161及び162は基板110上に形成される。ソース/ドレインドープ領域131及び132の形成前に低濃度ドープ領域161及び162を形成することができる。低濃度ドープ領域161及び162はメモリセル100の短チャンネル効果を削減するように用いられる。
【0054】
図8は、基板110上に形成されたスペーサー171及び172を有するメモリセル100を示す図である。スペーサー酸化物は基板110の表面に堆積され、多結晶シリコンゲート51及び積層140の側部と接触する。スペーサー酸化物の選択された領域がエッチングされ、多結晶シリコンゲート51の少なくとも2つの側部、そして積層140の少なくとも2つの側部に、少なくとも2つのスペーサー171及び172を形成する。多結晶シリコンゲート51の少なくとも2つの側部及び積層140の少なくとも2つの側部は多結晶シリコンゲート51及び積層140の側部でよい。ここでは、少なくとも2つのソース/ドレインドープ領域131及び132が形成される。イオンがウェル120に注入され、ウェル120上に少なくとも2つのソース/ドレインドープ領域131及び132が形成されえる。少なくとも2つのソース/ドレインドープ領域131及び132が形成されたウェル120の領域は、少なくとも2つのスペーサー171及び172と絶縁体191及び192とによって画定された領域でよい。少なくとも2つのスペーサー171及び172はソース/ドレインドープ領域131及び132が形成されるときに被覆された低濃度ドープ領域161及び162を保護するために機能する。
【0055】
図9は、層間誘電体80を基板110上に堆積させた後のメモリ100を示す図である。図10は、層間誘電体80を研磨した後のメモリ100を示す図である。層間誘電体80はメモリセル100全体を覆う基板110上に堆積することができる。多結晶シリコンゲート51の上部に到達するまで、層間誘電体80は研磨され、製造プロセスの次の工程の準備のために層間誘電体80及び多結晶シリコンゲート51を平坦化させ、多結晶シリコンゲート51を露出させる。
【0056】
図11は、図2の工程209又は図3の工程309を行った後のメモリセル100を示す図である。多結晶シリコンゲート51は基板110から除去することができるが、積層140を損なわないままにしておく。多結晶シリコンゲート51の除去は金属ゲート150を多結晶シリコンゲート51に代わって堆積させる。金属ゲート150を有するメモリセル100は、図1に示されている。
【0057】
他の実施形態において、図10で層間誘電体80が研磨された後、フォトレジスト層を基板110上に堆積することができる。メモリセル100が金属ゲート150と共に形成されるフォトレジスト層の領域がエッチングされる一方で、メモリセルが多結晶シリコンゲート51と共に形成されるフォトレジスト層の領域はそのままにされ、除去する必要のないメモリセルの多結晶シリコンゲート51を保護する。
【0058】
図12から15はメモリセル110の製造方法の他の実施形態である。製造における一連の工程との違いが、メモリセル100のコンポーネントの導電性あるいは信頼性を含むメモリセル100の特性を変化させる。
【0059】
図12図1のメモリセル100の第3の製造方法を示すフローチャートである。第3の製造方法は以下の工程を含むことができるがこれらに限定されない。
【0060】
工程1202:基板110上に少なくとも2つの絶縁体191及び192を形成する。
【0061】
工程1203:基板110上にトンネル層141及び電荷トラップ層142を含む積層140を形成する。
【0062】
工程1204:基板110上にウェル120を形成する。
【0063】
工程1205:積層140上に図4に示すようなハイkゲート誘電体層40を形成する。
【0064】
工程1206:ハイkゲート誘電体層40上に多結晶シリコンゲート51を形成する。
【0065】
工程1207:ウェル120上に複数の低濃度ドープ領域161及び162を形成する。
【0066】
工程1208:ウェル120上に少なくとも2つのソース/ドレインドープ領域131及び132を形成する。
【0067】
工程1209:多結晶シリコンゲート51を除去する。
【0068】
工程1210:除去された多結晶シリコンゲート51の代わりに金属を堆積して金属ゲート150を形成する。
【0069】
図13図1のメモリセル100の第4の製造方法を示すフローチャートである。第4の製造方法は以下の工程を含むことができるがこれらに限定されない。
【0070】
工程1302:基板110上になくとも2つの絶縁体191及び192を形成する。
【0071】
工程1303:基板110上に、トンネル層141、電荷トラップ層142及び電荷ストップ層143を含む積層140を形成する。
【0072】
工程1304:基板110上にウェル120を形成する。
【0073】
工程1305:積層140上に図5に示すようなハイkゲート誘電体層40を形成する。
【0074】
工程1306:ハイkゲート誘電体層40上に多結晶シリコンゲート51を形成する。
【0075】
工程1307:ウェル120上に複数の低濃度ドープ領域161及び162を形成する。
【0076】
工程1308:ウェル120上に少なくとも2つのソース/ドレインドープ領域131及び132を形成する。
【0077】
工程1309:多結晶シリコンゲート51を除去する。
【0078】
工程1310:除去された多結晶シリコンゲート51の代わりに金属を堆積して金属ゲート150を形成する。
【0079】
図14図1のメモリセル100の第5の製造方法を示すフローチャートである。第5の製造方法は以下の工程を含むことができるがこれらに限定されない。
【0080】
工程1402:基板110上に、トンネル層141、電荷トラップ層142及び電荷ストップ層143を含む積層140を形成する。
【0081】
工程1403:基板110上になくとも2つの絶縁体191及び192を形成する。
【0082】
工程1404:基板110上にウェル120を形成する。
【0083】
工程1405:積層140上に図5に示すようなハイkゲート誘電体層40を形成する。
【0084】
工程1406:ハイkゲート誘電体層40上に多結晶シリコンゲート51を形成する。
【0085】
工程1407:ウェル120上に複数の低濃度ドープ領域161及び162を形成する。
【0086】
工程1408:ウェル120上に少なくとも2つのソース/ドレインドープ領域131及び132を形成する。
【0087】
工程1409:多結晶シリコンゲート51を除去する。
【0088】
工程1410:除去された多結晶シリコンゲート51の代わりに金属を堆積し金属ゲート150を形成する。
【0089】
図12及び図14に示す方法で、ウェル120の形成前に積層140は形成される。ウェル120を形成する順序を変えることは、ウェル120の最終的な特性に影響を及ぼす。ウェル120は積層140の後に形成されるため、積層140の形成がウェル120に影響されないように、ウェル120の最終的な特性は、所望の特性に近いものとなる。
【0090】
図15は、図1のメモリセル100の第6の製造方法を示すフローチャートである。第6の製造方法は以下の工程を含むことができるがこれらに限定されない。
【0091】
工程1502:基板110上に少なくとも2つの絶縁体191及び192を形成する。
【0092】
工程1503:基板110上にウェル120を形成する。
【0093】
工程1504:基板110上にハイkゲート誘電体層40を形成する。
【0094】
工程1505:ハイkゲート誘電体層40上に多結晶シリコンゲート51を形成する。
【0095】
工程1506:ウェル120上に複数の低濃度ドープ領域161及び162を形成する。
【0096】
工程1507:ウェル120上に少なくとも2つのソース/ドレインドープ領域131及び132を形成する。
【0097】
工程1508:多結晶シリコンゲート51を除去する。
【0098】
工程1509:基板110上に、トンネル層141、電荷トラップ層142及び電荷ストップ層143を含む積層140を形成する。
【0099】
工程1510:除去された多結晶シリコンゲート51の代わりに金属を堆積し金属ゲート150を形成する。
【0100】
図15で示す製造方法について、積層140及び金属ゲート150は、多結晶シリコンゲート51が除去された後に形成することができる。多結晶シリコンゲート51が除去されると、スペーサー171及び172の間の穴が残ったままになる。下部誘電体化合物は最初に穴に堆積され、トンネル層141を形成する。電荷トラップ化合物は次に、穴に堆積され、トンネル層141上に電荷トラップ層142を形成する。上部誘電体化合物は穴に堆積され、電荷トラップ層142上に電荷ストップ層143を形成する。次に、金属が電荷トラップ層142の上部に堆積され、金属ゲート150を形成する。多結晶シリコンゲート51の下方に形成されたハイkゲート誘電体層40は、多結晶シリコンゲート51と共にエッチングされる、あるいは、そのままにして堆積した下部誘電体化合物と合体し、トンネル層141を形成することができる。積層140は製造工程の後半で形成されるので、積層140の形成前に形成されたメモリセル100の他のコンポーネントは積層140の特性のばらつきに影響を及ぼさない。
【0101】
ハイkゲート誘電体層40がエッチングされない場合、下部誘電体化合物は堆積されない。代わりに、電荷トラップ化合物が穴に堆積され、ハイkゲート誘電体層40上に電荷トラップ層142を形成することができる。上部誘電体化合物は穴に堆積され、電荷トラップ層142上に電荷ストップ層143を形成することができる。次に金属が電荷トラップ層142の上部に堆積され、金属ゲート150を形成することができる。
【0102】
図2及び図12から図15において、各フローチャートの順序はちょうど本発明における方法のある実施形態である。本発明の図示する形態を示すために用いられ、本発明の範囲を限定させるものではない。例えば、低濃度ドープ領域及びソース/ドレインドープ領域を形成する順序は、低濃度ドープ領域形成前にソース/ドレインドープ領域が形成されるように入れ替えることができる。
【0103】
本発明は金属ゲートを有するメモリセルと代替金属ゲートの製造技術を用いたメモリセルを製造する方法とを開示する。メモリセルは基板上に直接形成することができる。基板はシリコンウエハーでよい。低濃度ドープ領域は不揮発性メモリセルへの短チャネル影響を低減させる。メモリセルの製造方法は各工程が行われる順序で異なる。形成されたメモリセルの後半のコンポーネントは、コンポーネントの目的である特性に近いものを示す。これは、形成された後半のコンポーネントが後半のコンポーネント形成前に作られたコンポーネントの形成に影響されないからである。また、金属ゲートの使用により、ランダムな寄生抵抗又は容量、あるいはランダムな空隙によるゲート装置の欠損又は金属の欠損などといった問題を減らすことができる。これらは、多結晶シリコンゲートを用いる従来のメモリセルにおいて通常みられる問題である。また、待機電力がゲートリークを減らすことで削減される。
【0104】
当業者は、本発明の教示を保持する過程で、装置及び方法に多くの修正及び変形を行うことができることに容易に気づくだろう。従って、上記の開示は、添付された請求項の境界及び範囲(metes and bounds)にのみ限定されるものとして理解されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15