特許第6063945号(P6063945)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ネルビアーノ・メデイカル・サイエンシーズ・エツセ・エルレ・エルレの特許一覧

特許6063945キナーゼ阻害剤としての4−アルキル置換3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン誘導体
<>
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6063945
(24)【登録日】2016年12月22日
(45)【発行日】2017年1月18日
(54)【発明の名称】キナーゼ阻害剤としての4−アルキル置換3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン誘導体
(51)【国際特許分類】
   C07D 487/04 20060101AFI20170106BHJP
   A61K 45/00 20060101ALI20170106BHJP
   A61K 31/4985 20060101ALI20170106BHJP
   A61K 31/5377 20060101ALI20170106BHJP
   A61K 31/506 20060101ALI20170106BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20170106BHJP
   A61P 31/12 20060101ALI20170106BHJP
   A61P 37/06 20060101ALI20170106BHJP
   A61P 25/28 20060101ALI20170106BHJP
   A61P 9/00 20060101ALI20170106BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20170106BHJP
【FI】
   C07D487/04 140
   C07D487/04CSP
   A61K45/00
   A61K31/4985
   A61K31/5377
   A61K31/506
   A61P35/00
   A61P31/12
   A61P37/06
   A61P25/28
   A61P9/00
   A61P43/00 111
【請求項の数】13
【全頁数】200
(21)【出願番号】特願2014-533882(P2014-533882)
(86)(22)【出願日】2012年10月4日
(65)【公表番号】特表2014-528434(P2014-528434A)
(43)【公表日】2014年10月27日
(86)【国際出願番号】EP2012069588
(87)【国際公開番号】WO2013050448
(87)【国際公開日】20130411
【審査請求日】2015年9月29日
(31)【優先権主張番号】11184284.5
(32)【優先日】2011年10月7日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】307012403
【氏名又は名称】ネルビアーノ・メデイカル・サイエンシーズ・エツセ・エルレ・エルレ
(74)【代理人】
【識別番号】110001173
【氏名又は名称】特許業務法人川口國際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】カスシェッリ,フランチェスコ
(72)【発明者】
【氏名】バダリ,アレッサンドラ
(72)【発明者】
【氏名】オウレーニース,ステン・クリスティアン
(72)【発明者】
【氏名】ピウッティ,クラウディア
(72)【発明者】
【氏名】ディシングリーニ,テレサ
【審査官】 三上 晶子
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2010/031816(WO,A1)
【文献】 FRANCES HEANEY,ORG.BIOMOL.CHEM.,2003年 3月10日,V1,P1122-1132
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D487/00−491/22
A61K 31/33− 33/44
A61P 1/00− 43/00
A61K 45/00
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】
[式中、
Aは直鎖又は分岐鎖C−Cアルキル、ヘテロシクリル及び−(CH1−3−X−R1から選択される基であり;
R1は水素、ハロゲン、又は直鎖もしくは分岐鎖C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル及びヘテロシクリルアルキルから選択される場合により置換された基であり;
R2は直鎖又は分岐鎖C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル及びヘテロシクリルアルキルから選択される場合により置換された基であり;
R3及びR4は各々独立して水素、ハロゲン、シアノ、又はC−Cシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル及びヘテロシクリルアルキルから選択される場合により置換された基であり、但し、R3及びR4の少なくとも一方は水素原子ではなく;
Xは単結合又は−NR’−及び−O−から選択される2価基であり、前記式中、R’は水素、COR5、C(NH)R5、S(O)R9、又は場合により置換された直鎖もしくは分岐鎖C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル及びヘテロシクリルアルキルであり、あるいは、R’及びR1はそれらが結合している窒素原子と一緒になり、場合によりN、O及びSから選択される更に1個のヘテロ原子を含む5〜7員ヘテロアリール又はヘテロシクリル基を形成してもよく:
R5はOR6、NR7R8、又は直鎖もしくは分岐鎖C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル及びヘテロシクリルアルキルから選択される場合により置換された基であり:
R6は直鎖又は分岐鎖C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、アリール及びヘテロシクリルから選択される場合により置換された基であり;
R7及びR8は各々独立して水素、又は直鎖もしくは分岐鎖C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、アリール及びヘテロシクリルから選択される場合により置換された基であり;
R9は直鎖又は分岐鎖C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、アリール及びヘテロシクリルから選択される場合により置換された基である]
の化合物又はその医薬的に許容可能な塩。
【請求項2】
R2がC−Cアルケニル、C−Cアルキニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル及びヘテロシクリルアルキルから選択される場合により置換された基である、請求項1に記載の式(I)の化合物。
【請求項3】
Aが−(CH1−3−X−R1であり、前記式中、Xは請求項1で定義した通りであり、R1は水素、ハロゲン、又は直鎖もしくは分岐鎖C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリールアルキル及びヘテロシクリルから選択される、場合により置換された基であり;
R2がC−Cアルキニル、アリール及びヘテロシクリルから選択される、場合により置換された基である、請求項1又は2に記載の式(I)の化合物。
【請求項4】
Aが−(CH1−3−X−R1であり、前記式中、Xは−NR’−であり、R’はCOR5であり、R5はNR7R8又は直鎖もしくは分岐鎖C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル及びヘテロシクリルアルキルから選択される、場合により置換された基であり、R7及びR8は請求項1で定義した通りである、請求項1から3のいずれか一項に記載の式(I)の化合物。
【請求項5】
Aが−(CH1−3−X−R1であり、前記式中、Xは−NR’−であり、R’はCOR5であり、R5はNR7R8又は直鎖もしくは分岐鎖C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル及びヘテロシクリルアルキルから選択される場合により置換された基であり、R7及びR8は各々独立して水素又は直鎖もしくは分岐鎖C−Cアルキル、アリール及びヘテロシクリルから選択される場合により置換された基であり;
R4が水素、ハロゲン、シアノ又はC−Cシクロアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、アリール及びヘテロシクリルから選択される場合により置換された基である、請求項1から4のいずれか一項に記載の式(I)の化合物。
【請求項6】
7−(3−クロロフェニル)−4−(2−ヒドロキシエチル)−6−フェニル−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物2)、
7−(3−クロロフェニル)−4−{2−[(1−メチルピペリジン−4−イル)アミノ]エチル}−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物5)、
(4S)−7−(3−クロロフェニル)−4−(2−{[(1S)−1−シクロヘキシル−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル]アミノ}エチル)−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物8)、
7−(ビフェニル−2−イル)−4−{2−[(1−メチルピペリジン−4−イル)アミノ]エチル}−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物12)、
7−(3−クロロフェニル)−4−{2−[(1−メチルピペリジン−4−イル)アミノ]エチル}−6−フェニル−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物13)、
4−(2−アミノエチル)−7−(3−クロロフェニル)−6−フェニル−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物17)、
4−(2−アミノエチル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物18)、
4−(2−アミノエチル)−6−ブロモ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物27)、
4−(2−アミノエチル)−6−フェニル−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物28)、
4−(2−アミノエチル)−6−(チオフェン−3−イル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物29)、
4−(2−アミノエチル)−6−(3−メチルフェニル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物31)、
4−(2−アミノエチル)−6−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物33)、
4−(2−アミノエチル)−6−フェニル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物37)、
4−(2−アミノエチル)−6−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物38)、
4−(2−アミノエチル)−6−(3−メチルフェニル)−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物39)、
4−(2−アミノエチル)−6−(チオフェン−3−イル)−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物40)、
4−(2−アミノエチル)−6−(4−ヒドロキシフェニル)−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物43)、
4−(2−アミノエチル)−7−(2−クロロピリジン−4−イル)−6−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物44)、
4−(2−アミノエチル)−7−(2−クロロピリジン−4−イル)−6−(3−メチルフェニル)−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物45)、
4−(2−アミノエチル)−7−(2−フルオロピリジン−4−イル)−6−(3−メチルフェニル)−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物47)、
4−(2−アミノエチル)−7−(6−フルオロピリジン−3−イル)−6−フェニル−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物48)、
4−(2−アミノエチル)−7−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−(3−メチルフェニル)−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物49)、
4−(2−アミノエチル)−7−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−(チオフェン−3−イル)−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物51)、
4−(2−アミノエチル)−7−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フェニル−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物52)、
4−(2−アミノエチル)−7−[2−クロロ−5−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−6−(3−メチルフェニル)−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物53)、
4−(2−アミノエチル)−6−シクロプロピル−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物54)、
4−(2−アミノエチル)−7−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)−6−(チオフェン−3−イル)−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物55)、
4−(2−アミノエチル)−7−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)−6−フェニル−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物57)、
4−(2−アミノエチル)−7−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)−6−(3−メチルフェニル)−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物59)、
4−(2−アミノエチル)−6−エチニル−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物61)、
4−(2−クロロエチル)−6−(3−メチルフェニル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物63)、
4−{4−(2−クロロエチル)−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−6−イル}ベンズアミド(化合物68)、
4−(2−クロロエチル)−6−{4−[(ジメチルアミノ)メチル]フェニル}−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物70)、
4−(2−クロロエチル)−6−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]フェニル}−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物71)、
4−{4−(2−ヒドロキシエチル)−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−6−イル}ベンズアミド(化合物77)、
N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−4−{4−(2−ヒドロキシエチル)−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−6−イル}ベンズアミド(化合物78)、
4−{4−(2−ヒドロキシエチル)−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−6−イル}−N,N−ジメチルベンズアミド(化合物79)、
4−{4−(2−ヒドロキシエチル)−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−6−イル}−N−メチルベンズアミド(化合物80)、
4−{4−(2−ヒドロキシエチル)−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−6−イル}−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)ベンズアミド(化合物81)、
6−{4−[(ジメチルアミノ)メチル]フェニル}−4−(2−ヒドロキシエチル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物83)、
4−(2−ヒドロキシエチル)−6−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物84)、
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−(チオフェン−3−イル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物85)、
(4R)−4−(2−アミノエチル)−6−(チオフェン−3−イル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物86)、
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−フェニル−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物87)、
(4R)−4−(2−アミノエチル)−6−フェニル−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物88)、
(4S)−4−(2−アミノエチル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物89)、
(4S)−4−(3−アミノプロピル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物90)、
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−(3−メチルフェニル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物92)、
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−(4−フルオロフェニル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物94)、
(4S)−6−(4−アセチルフェニル)−4−(2−アミノエチル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物95)、
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物96)、
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−[4−(モルホリン−4−イルメチル)フェニル]−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物99)、
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]フェニル}−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物100)、
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−{4−[(ジメチルアミノ)メチル]フェニル}−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物101)、
(4S)−4−(3−アミノプロピル)−6−フェニル−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物102)、
(4S)−4−(3−アミノプロピル)−6−(チオフェン−3−イル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物103)、
(4S)−4−(3−アミノプロピル)−6−(4−ヒドロキシフェニル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物104)、
(4S)−4−(3−アミノプロピル)−6−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物105)、
(4S)−4−(2−クロロエチル)−6−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]フェニル}−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物106)、
(4S)−4−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物107)、
(4S)−6−(4−アセチルフェニル)−4−(3−アミノプロピル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物110)、
(4S)−4−(3−アミノプロピル)−6−(4−フルオロフェニル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物111)、
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物112)、
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物113)、
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−[4−(2−メチルプロポキシ)フェニル]−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物114)、
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−[4−(ジメチルアミノ)フェニル]−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物115)、
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−(4−メトキシフェニル)7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物116)、
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−(2−アミノピリミジン−5−イル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物117)、
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−(ナフタレン−2−イル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物118)、
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−(ビフェニル−3−イル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物119)、
4−{(4S)−4−(2−アミノエチル)−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−6−イル}ベンゼンスルホンアミド(化合物120)、
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−(3−フルオロフェニル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物121)、
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物122)、
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−[4−(メチルスルファニル)フェニル]−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物123)、
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−(4−tert−ブチルフェニル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物124)、
(4S)−4−(2−アミノエチル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−6−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物125)、
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−(3−クロロフェニル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物126)、
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−(4−エトキシ−3−フルオロフェニル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物127)、
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−(4−メトキシ−3,5−ジメチルフェニル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物128)、
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物129)、
(4S)−6−[4−(1−アミノシクロプロピル)フェニル]−4−(2−アミノエチル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物130)、
(4S)−6−[4−(1−アミノシクロプロピル)フェニル]−4−(プロパン−2−イル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物131)、
(4S)−6−(4−エトキシ−3−フルオロフェニル)−4−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物132)、
(4S)−4−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−6−(3−メチルフェニル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物133)、
(4S)−4−(3−アミノプロピル)−6−{4−[(ジメチルアミノ)メチル]フェニル}−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物134)、
(4S)−4−(3−アミノプロピル)−6−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]フェニル}−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物135)、
(4S)−6−{4−[(ジメチルアミノ)メチル]フェニル}−4−(プロパン−2−イル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物136)、
(4S)−6−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]フェニル}−4−(プロパン−2−イル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物137)、
(4S)−6−[4−(アミノメチル)フェニル]−4−(プロパン−2−イル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物138)、
(4S)−6−[3−(ジメチルアミノ)プロプ−1−イン−1−イル]−4−(プロパン−2−イル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物139)、
(4S)−6−(3−アミノプロプ−1−イン−1−イル)−4−(プロパン−2−イル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物140)、
2,2−ジメチル−N−(2−{(4S)−6−(3−メチルフェニル)−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)プロパンアミド(化合物141)、
N−(2−{(4S)−1−オキソ−6−フェニル−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)アセトアミド(化合物142)、
2,2−ジメチル−N−(2−{(4S)−1−オキソ−6−フェニル−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)プロパンアミド(化合物143)、
1−tert−ブチル−3−(2−{(4S)−6−(3−メチルフェニル)−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)尿素(化合物144)、
1−tert−ブチル−3−(2−{(4S)−1−オキソ−6−フェニル−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)尿素(化合物145)、
1−ブタン−2−イル−3−(2−{(4S)−1−オキソ−6−フェニル−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)尿素(化合物146)、
N−(2−{(4S)−1−オキソ−6−フェニル−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)メタンスルホンアミド(化合物147)、
1−(2−{(4S)−6−(3−メチルフェニル)−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)グアニジン(化合物148)、及び
1−(2−{(4S)−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)グアニジン(化合物149)
から構成される群から選択される化合物又はその医薬的に許容可能な塩。
【請求項7】
請求項1に記載の式(I)の化合物又はその医薬的に許容可能な塩の製造方法であって、
工程5)式(VI):
【化2】
(式中、R’は水素又は保護基であり、R1は請求項1で定義した通りである)の化合物を以下の工程のいずれか1種に従って反応させる、即ち、
工程5a)式(XII):
R2’B(OZ’)OZ” (XII)
(式中、R2’は直鎖又は分岐鎖C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、C−Cアルケニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル及びヘテロシクリルアルキルから選択される場合により置換された基であり;
Z’及びZ”は水素又はC−Cアルキルであり、あるいはそれらが結合している酸素原子と一緒になり、場合により置換された5〜6員複素環を形成してもよい)のオルガノボロンと反応させる;
又は
工程5b)式(XIII):
C≡CH (XIII)
(式中、Rは水素、又は直鎖もしくは分岐鎖C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル及びヘテロシクリルアルキルから選択される場合により置換された基である)の末端アルキンと反応させる;
又は
工程5’)先ずボロニル試薬と反応させ;
工程5”)次に得られた式(VIa)
【化3】
(式中、R1、R’、Z’及びZ”は上記で定義した通りである)の化合物を式R2”−Q(XIV)(式中、R2”は直鎖又は分岐鎖C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル及びヘテロシクリルアルキルから選択される場合により置換された基であり、Qはハロゲン又はトリフラート基又はアルキルスルホニルオキシ基又はアリールスルホニルオキシ基、例えばメシラート又はトシラート、である)の化合物と混合する;
あるいは
工程9)式(VII)
【化4】
(式中、R2は直鎖又は分岐鎖C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル及びヘテロシクリルアルキルから選択される場合により置換された基である)の化合物を還元剤と混合する;
あるいは
工程12)式(X)
【化5】
(式中、R2はアリールであり、R3はC−Cシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル及びヘテロシクリルアルキルから選択される場合により置換された基である)の化合物を還元剤と混合する;
あるいは
工程14)式(XI)
【化6】

(式中、R2は直鎖又は分岐鎖C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル及びヘテロシクリルアルキルから選択される場合により置換された基であり、R3は水素である)の化合物をクルチウス反応条件下で反応させる;
あるいは
工程23)式(XXIII)
【化7】
(式中、Aは直鎖又は分岐鎖C−Cアルキル、ヘテロシクリル及び−(CH1−3−X−R1から選択される場合により置換された基であり、前記式中、XはNR’であり、R’は水素又は保護基であり、R1は請求項1で定義した通りである)の化合物を以下の工程のいずれか1種に従って反応させる、即ち、
工程23a)式(XII)
R2’B(OZ’)OZ” (XII)
(式中、R2’、Z’及びZ”は上記で定義した通りである)のオルガノボロンと反応させる;
又は
工程23b)式(XIII):
C≡CH (XIII)
(式中、Rは上記で定義した通りである)の末端アルキンと反応させる;
あるいは
工程30)式(XXIXa)
【化8】
(式中、Aは請求項1で定義した通りである)の化合物を、
工程30a)式(XII)
R2’B(OZ’)OZ” (XII)
(式中、R2’、Z’及びZ”は上記で定義した通りである)のオルガノボロンと反応させる;
又は
工程30b)式(XIII):
C≡CH (XIII)
(式中、Rは上記で定義した通りである)の末端アルキンと反応させ、式(I)
【化9】
(式中、A、R2、R3及びR4は請求項1で定義した通りである)の化合物を得る;
場合により、式(I)の化合物を公知化学反応により式(I)の別の化合物に変換する;
及び/又は所望により、式(I)の化合物をその医薬的に許容可能な塩に変換するか又は塩を式(I)の遊離化合物に変換する工程
を含むことを特徴とする、製造方法。
【請求項8】
請求項7に記載の方法であって、式(I)の化合物から式(I)の別の異なる化合物への変換を、次の方法:
変換法b)−CHOH基が存在する式(I)の化合物を、アルコール活性化、求核置換及び求核置換後の生成物からアミンへの変換操作を含む3段階シーケンスにより、−CHNR’R1基が存在する式(I)
【化10】
[式中、R1は請求項1で定義した通りであり、R’は水素又は式−COOR6の保護基である(式中、R6は請求項1で定義した通りである)]の対応する化合物に変換する方法;
変換法e)R3又はR4が水素である式(I)の化合物を、ハロゲン化剤と反応させることにより、R3又はR4がハロゲンである式(I)
【化11】
の対応する化合物に変換する方法;
変換法g)R3又はR4がハロゲンである式(I)の化合物を、パラジウム触媒による炭素原子形成下で、式(XXXI)又は(XXXII):
R3”−G(XXXI) R4”−G (XXXII)
(式中、R3”又はR4”はC−Cシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル及びヘテロシクリルアルキルであり、Gは−B(OH)、−B(OAlk)、−Sn(Alk)、ZnHal又はMgHal等の適切な基である)の夫々の化合物と反応させることにより、R3又はR4がC−Cシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル及びヘテロシクリルアルキルから選択される場合により置換された基である式(I)
【化12】
の対応する化合物に変換する方法;
変換法i)L−COOPg基(式中、Lは直鎖又は分岐鎖C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル及びヘテロシクリルアルキルから選択される場合により置換された基であり、Pgは適切な保護基である)が存在する式(I)の化合物を、L−COOH基(式中、Lは上記で定義した通りである)が存在する式(I)
【化13】
の対応する化合物に変換する方法;
変換法j)L−COOH基(式中、Lは上記で定義した通りである)が存在する式(I)の化合物を、適切な縮合剤の存在下で、式R1R’−NH (XXX)(式中、R’及びR1は上記で定義した通りである)のアミンで処理することにより、L−CONR’R1基が存在する式(I)
【化14】
の対応する化合物に変換する方法;
変換法l)第1級又は第2級アミンが存在する式(I)の化合物を、式R’−CHO (XXXIII)(式中、R’は直鎖又は分岐鎖C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル及びヘテロシクリルアルキルから選択される場合により置換された基である)の化合物で処理することにより、第2級又は第3級アミンが存在する式(I)
【化15】
の対応する化合物に変換する方法;
変換法r)いかなる保護基も除去する方法;
のうちの1種で実施することを特徴とする、方法。
【請求項9】
キナーゼ蛋白質活性のインビトロ阻害方法であって、前記蛋白質を有効量の請求項1に記載の式(I)の化合物又は請求項6に記載の化合物と接触させる段階を含む、方法。
【請求項10】
治療有効量の請求項1に記載の式(I)の化合物もしくはその医薬的に許容可能な塩、又は請求項6に記載の化合物もしくはその医薬的に許容可能な塩と、少なくとも1種の医薬的に許容可能な賦形剤、担体及び/又は希釈剤とを含有する、医薬組成物。
【請求項11】
更に1種以上の化学療法剤を含有する、請求項10に記載の医薬組成物。
【請求項12】
抗癌療法で同時、別個又は順次使用するための併用製剤として、請求項1に記載の式(I)の化合物もしくはその医薬的に許容可能な塩、又は請求項6に記載の化合物もしくはその医薬的に許容可能な塩、又は請求項10に記載のその医薬組成物と、1種以上の化学療法剤とを含む、製剤又はキット。
【請求項13】
抗癌活性を有する医薬の製造における、請求項1に記載の式(I)の化合物又はその医薬的に許容可能な塩、又は請求項6に記載の化合物もしくはその医薬的に許容可能な塩の使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は4−アルキル置換3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン誘導体、その製造方法、前記化合物を含有する医薬組成物、並びに特に癌、細胞増殖性障害、ウイルス感染症、免疫障害、神経変性障害及び心血管疾患等の蛋白質キナーゼ活性の調節異常に起因する疾患の治療における治療剤としてのその使用に関する。
【背景技術】
【0002】
蛋白質キナーゼ(PK)の機能不良は多数の疾患の特徴である。ヒト癌に関与する癌遺伝子及び癌原遺伝子の多くはPKをコードする。PKの活性亢進は良性前立腺過形成、家族性大腸腺腫症、神経線維腫症、乾癬、アテローム性動脈硬化症に伴う血管平滑筋細胞増殖、肺線維症、関節炎、糸球体腎炎並びに術後狭窄及び再狭窄等の多くの非悪性疾患にも結び付けられる。
【0003】
PKは炎症状態と、ウイルス及び寄生虫の繁殖にも関係がある。PKは更に神経変性障害の病因及び発症にも重要な役割を果たしていると思われる。
【0004】
PK機能不良又は調節異常に関する一般情報については、例えばCurrent Opinion in Chemical Biology 1999,3,459−465;Nature Rev.Drug Discov.2002;及びCarcinogenesis 2008,29,1087−1091を参照されたい。
【0005】
各種PIM(本願の随所でPIM1、PIM2及び/又はPIM3と称する。)はリンパ腫マウスモデルでプロウイルス突然変異誘発により活性化遺伝子として最初に同定され、蛋白質セリン/スレオニンキナーゼである。PIMキナーゼは正常組織ではあまり発現されず、リンパ腫、白血病、前立腺癌、膵臓癌及び胃癌を含む多数の異なるヒト癌で過剰発現又は突然変異される[Shah et al.Eur.J.Cancer,44,2144−51,(2008)]。
【0006】
PIMキナーゼは構成的に活性であり、その活性は複数の細胞周期レギュレーターとアポトーシスメディエーターを含む共通基質及びアイソフォーム特異的基質を変更する数を増やすことにより、インビトロ及びインビボ腫瘍細胞増殖及び生存を助長する。また、PIM1はケモカイン受容体表面発現を調節することにより正常及び悪性造血細胞のホーミングと移動を助長するが、PIM2にその作用はないと思われる[Brault et al.Haematologica 95 1004−1015(2010)]。
【0007】
PIM1及びPIM2キナーゼが急性骨髄性白血病(AML)に関連する所定の癌遺伝子の発癌作用の助長、特に、FLT3突然変異の発癌における役割(AMLの30%にITD及びKD突然変異が存在する)及び/又はMLL遺伝子を含む転座(AMLの20%で発生する)に関与しているらしいことは益々立証されつつある[Kumar,et al.J.Mol.Biol.348,183−193,(2005)]。PIM1はWT骨髄細胞よりもFLT3−ITDを導入したAML細胞で多量に発現される。データによると、PIM1とPIM2の阻害はAML細胞のFLT3−ITD依存性死滅を助長すると思われる。興味深いことに、低分子チロシンキナーゼ阻害剤に対する耐性を付与するFLT3突然変異により形質転換された細胞はRNAiによるPIM2、又はPIM1とPIM2のノックダウンに対して依然として感受性であった[Kim et al.,Blood 105,1759−67,(2005)]。
【0008】
更に、PIM2は慢性リンパ性白血病(CLL)、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(DLBCL)、マントル細胞リンパ腫(MCL)又は骨髄腫等のB細胞系列に由来する複数の悪性腫瘍の進行と共に過剰発現され、これに関連があると報告されている[Cohen et al.Leuk.Lymphoma 94 51 2004,Huttmann et al Leukemia 20 1774(2006)]。
【0009】
最近の研究では、NF−κB及びPimキナーゼがいずれも腫瘍形成に関与していることが立証され、特にSer276におけるRelA/p65のPIM1リン酸化はユビキチン介在性分解とそれに伴うNF−κBシグナル伝達の活性化に対する防御を可能にすると考えられている[Nihira K.et al.Cell Death & Differentiation 2010,17,689−698]。
【0010】
前立腺癌において、発癌性PIM1キナーゼはc−Mycと共に発癌に関与し、c−MYC/Pim1相乗作用はPIM1キナーゼ活性に決定的に依存性である。PIM1とc−MYCのインビボ共働はS62リン酸化によるc−MYC活性のみならず、神経内分泌(NE)分化の点からも説明される[Wang J.et al.Oncogene(2010)29,2477−2487]。
【0011】
興味深いことに、PIM及びAKT/PKBは造血細胞の増殖と生存の助長において部分的に重複する役割を果たすと思われるが、これはBAD、p21WAF1/CIP1、p27KIP1又はCot/Tpl−2等の基質のオーバーラップに起因する可能性が高い[Choudhary et al.,Mol Cell.36 326−39(2009)]。
【0012】
PIMキナーゼはmTOR阻害(ラパマイシン)耐性、増殖及び生存を制御することが示されている。
【0013】
従って、強力な癌治療プラットフォームには複数の生存キナーゼを標的とする低分子阻害剤を組合せることが不可欠であると思われる[Amaravadi R.,et al.J.Clin.Invest.2005,115(10)2618−24]。elF−4E結合性蛋白質1(4E−BP1)を介する発癌性蛋白質合成はmTOR非依存性であり、PIM2により制御されると思われる。これらの報告から、発癌性elF−4F翻訳開始複合体を低分子PIM2阻害剤で阻止できると予想される[Tamburini J.et al.Blood 2009,114(8),1718−27;Brault L.et al.Haematologica 2010,95(6)1004−1015及びBeharry Z.PNAS 2011 108,528−533]。
【0014】
最近、2つの異なる研究グループがPIM及びPI3K阻害剤の併用の成功を報告している。Blanco−Aparicio,C.ら[Cancer Lett.2011,300(2):145−53]はPI3K阻害剤GDC−0941をPIM1阻害剤と併用し、AML細胞において強い相乗効果を見出した。Ebensらは第52回ASH年次総会において汎PIM阻害が骨髄腫細胞株、異種移植片及び原発患者サンプルで増殖を抑制し、単剤で作用すると共に、GDC−0941と相乗的に作用することを報告した。
【0015】
本願出願人名義のWO2010/031816には、キナーゼ阻害活性をもつ3,4−ジヒドロ−2h−ピロロ[1,2−a]ピラジン−1−オン誘導体が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0016】
【特許文献1】国際公開第2010/031816号
【非特許文献】
【0017】
【非特許文献1】Current Opinion in Chemical Biology 1999,3,459−465
【非特許文献2】Carcinogenesis 2008,29,1087−1091
【非特許文献3】Shah et al.Eur.J.Cancer,44,2144−51,(2008)
【非特許文献4】Brault et al.Haematologica 95 1004−1015(2010)
【非特許文献5】Kumar,et al.J.Mol.Biol.348,183−193,(2005)
【非特許文献6】Kim et al.,Blood 105,1759−67,(2005)
【非特許文献7】Cohen et al.Leuk.Lymphoma 94 51 2004
【非特許文献8】Huttmann et al Leukemia 20 1774(2006)
【非特許文献9】Nihira K.et al.Cell Death & Differentiation 2010,17,689−698
【非特許文献10】Wang J.et al.Oncogene(2010)29,2477−2487
【非特許文献11】Choudhary et al.,Mol Cell.36 326−39(2009)
【非特許文献12】Amaravadi R.,et al.J.Clin.Invest.2005,115(10)2618−24
【非特許文献13】Tamburini J.et al.Blood 2009,114(8),1718−27
【非特許文献14】Beharry Z.PNAS 2011 108,528−533
【非特許文献15】Blanco−Aparicio,C.et al.Cancer Lett.2011,300(2):145−53
【非特許文献16】Ebens et al.the 52nd ASH annual meeting
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
これらの進展にも拘わらず、上記疾患に有効な薬剤が依然として必要とされている。
【0019】
PIM1及びPIM2の両者に対して従来技術でこれまでに達成されているよりも高い活性をもつ新規類の4−アルキル置換3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン化合物が今般同定された。これらの化合物は著しく低濃度でヒト腫瘍細胞の増殖を防止することができ、従って、多量の薬剤の投与に結び付けられる副作用の危険を低減すると同時に抗腫瘍効力を最大限にできることが判明した。
【課題を解決するための手段】
【0020】
従って、本発明の第1の目的は式(I):
【0021】
【化1】
により表される4−アルキル置換3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン化合物誘導体及びその医薬的に許容可能な塩を提供することであり、
上記式中、
Aは直鎖又は分岐鎖C−Cアルキル、ヘテロシクリル及び−(CH1−3−X−R1から選択される場合により置換された基であり;
R1は水素、ハロゲン、又は直鎖もしくは分岐鎖C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル及びヘテロシクリルアルキルから選択される場合により置換された基であり;
R2は直鎖又は分岐鎖C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル及びヘテロシクリルアルキルから選択される場合により置換された基であり;
R3及びR4は各々独立して水素、ハロゲン、シアノ、又は直鎖もしくは分岐鎖C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル及びヘテロシクリルアルキルから選択される場合により置換された基であり;
Xは単結合又は−NR’−及び−O−から選択される2価基であり、前記式中、R’は水素、COR5、C(NH)R5、S(O)R9、又は場合により置換された直鎖もしくは分岐鎖C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル及びヘテロシクリルアルキルであり、あるいは、R’及びR1はそれらが結合している窒素原子と一緒になり、場合によりN、O及びSから選択される更に1個のヘテロ原子を含む5〜7員ヘテロアリール又はヘテロシクリル基を形成してもよく:
R5はOR6、NR7R8、又は直鎖もしくは分岐鎖C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル及びヘテロシクリルアルキルから選択される場合により置換された基であり:
R6は直鎖又は分岐鎖C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、アリール及びヘテロシクリルから選択される場合により置換された基であり;
R7及びR8は各々独立して水素、又は直鎖もしくは分岐鎖C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、アリール及びヘテロシクリルから選択される場合により置換された基であり;
R9は直鎖又は分岐鎖C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、アリール及びヘテロシクリルから選択される場合により置換された基である。
【0022】
本発明は更に標準合成変換法から構成される方法により製造される式(I)により表される前記置換誘導体と異性体、互変異性体、水和物、溶媒和物、錯体、代謝産物、プロドラッグ、担体、N−オキシド及び医薬的に許容可能な塩の合成方法も提供する。
【0023】
本発明は更に蛋白質キナーゼ活性、特にABL、ACK1、AKT1、ALK、AUR1、AUR2、BRK、BUB1、CDC7/DBF4、CDK2/CYCA、CHK1、CK2、EEF2K、EGFR1、EphA2、EphB4、ERK2、FAK、FGFR1、FLT3、GSK3β、Haspin、IGFR1、IKK2、IR、JAK1、JAK2、JAK3、KIT、LCK、LYN、MAPKAPK2、MELK、MET、MNK2、MPS1、MST4、NEK6、NIM1、P38α、PAK4、PDGFR、PDK1、PERK、PIM1、PIM2、PIM3、PKAα、PKCβ、PLK1、RET、ROS1、SULU1、Syk、TLK2、TRKA、TRKb TYK、VEGFR2、VEGFR3、ZAP70、より特定的にはPIM1、PIM2、PIM3の調節異常に起因及び/又は付随する疾患の治療方法として、前記治療を必要とする哺乳動物に有効量の上記式(I)の化合物を投与する段階を含む方法も提供する。
【0024】
本発明の好ましい方法は癌、細胞増殖性障害、ウイルス感染症、免疫細胞関連疾患及び障害、神経変性障害並びに心血管疾患から構成される群から選択される蛋白質キナーゼ活性の調節異常に起因及び/又は付随する疾患の治療方法である。
【0025】
本発明の別の好ましい方法は特定種の癌の治療方法であり、限定されないが、膀胱癌、乳癌、結腸癌、腎臓癌、肝臓癌、小細胞肺癌を含む肺癌、食道癌、胆嚢癌、卵巣癌、膵臓癌、胃癌、子宮頸癌、甲状腺癌、前立腺癌、及び扁平上皮癌を含む皮膚癌等の癌;白血病、急性リンパ球性白血病、急性リンパ芽球性白血病、B細胞性リンパ腫、T細胞性リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、ヘアリー細胞リンパ腫及びバーキットリンパ腫を含むリンパ系造血器腫瘍;急性及び慢性骨髄性白血病、骨髄異形成症候群並びに前骨髄球性白血病を含む骨髄系造血器腫瘍;線維肉腫及び横紋筋肉腫を含む間葉系細胞由来腫瘍;星状細胞腫、神経芽細胞腫、神経膠腫及び神経鞘腫を含む中枢及び末梢神経系腫瘍;黒色腫、精上皮腫、奇形癌腫、骨肉腫、色素性乾皮症、ケラトキサントーマ、甲状腺濾胞腺癌、カポジ肉腫、中皮腫、異数体の多い腫瘍及び有糸分裂期チェックポイントを過剰発現する腫瘍を含む他の腫瘍が挙げられる。
【0026】
本発明の別の好ましい方法は例えば、良性前立腺過形成、家族性大腸腺腫症、神経線維腫症、乾癬、アテローム性動脈硬化症に伴う血管平滑筋細胞増殖、肺線維症、関節炎、糸球体腎炎並びに術後狭窄及び再狭窄等の特定の細胞増殖性障害の治療方法である。
【0027】
本発明の別の好ましい方法は炎症性疾患及び自己免疫疾患免疫(例えば多発性硬化症、全身性エリテマトーデス、炎症性腸疾患(IBD)、クローン病、過敏性腸症候群、膵炎、潰瘍性大腸炎、憩室症、重症筋無力症、血管炎、乾癬、強皮症、喘息、アレルギー、全身性硬化症、白斑、変形性関節症、若年性関節リウマチ、強直性脊椎炎等の関節炎)等の免疫細胞関連疾患及び障害の治療方法である。
【0028】
本発明の別の好ましい方法はウイルス感染症の治療方法であり、特にHIV感染個体におけるエイズ発症の予防である。
【0029】
上記方法は更に治療を必要とする前記哺乳動物に放射線療法レジメン又は少なくとも1種の細胞増殖抑制剤もしくは細胞傷害剤との併用による化学療法レジメンを施用する段階を含むことができる。
【0030】
また、本発明の方法は腫瘍血管新生及び転移の抑制と、臓器移植拒絶反応及び宿主対移植片病の治療も可能にする。
【0031】
本発明は更に、治療有効量の式(I)の化合物又はその医薬的に許容可能な塩と、少なくとも1種の医薬的に許容可能な賦形剤、担体及び/又は希釈剤を含有する医薬組成物も提供する。
【0032】
式(I)の化合物に加え、本発明の医薬組成物は更に1種以上の化学療法剤、例えば細胞増殖抑制剤又は細胞傷害剤、抗生剤型薬剤、アルキル化剤、代謝拮抗剤、ホルモン剤、免疫剤、インターフェロン型薬剤、シクロオキシゲナーゼ阻害剤(例えばCOX−2阻害剤)、マトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤、テロメラーゼ阻害剤、チロシンキナーゼ阻害剤、抗増殖因子受容体剤、抗HER剤、抗EGFR剤、抗血管新生剤(例えば血管新生阻害剤)、ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤、ras−rafシグナル伝達経路阻害剤、細胞周期阻害剤、他のcdk阻害剤、チューブリン結合剤、トポイソメラーゼI阻害剤、トポイソメラーゼII阻害剤等を含有することができる。
【0033】
本発明は更に、蛋白質キナーゼ活性のインビトロ阻害方法として、前記キナーゼを有効量の上記式(I)の化合物と接触させる段階を含む方法を提供する。
【0034】
また、本発明は抗癌療法で同時、別個又は順次使用するための併用製剤として、上記式(I)の化合物もしくはその医薬的に許容可能な塩又はその医薬組成物と、1種以上の化学療法剤を含む製剤又はキットを提供する。
【0035】
別の態様において、本発明は医薬用としての上記式(I)の化合物又はその医薬的に許容可能な塩を提供する。
【0036】
更に、本発明は抗癌活性をもつ医薬の製造における上記式(I)の化合物又はその医薬的に許容可能な塩の使用を提供する。
【0037】
最後に、本発明は癌の治療方法で使用するための上記式(I)の化合物又はその医薬的に許容可能な塩を提供する。
【発明を実施するための形態】
【0038】
特に指定しない限り、式(I)の化合物自体とその任意医薬組成物又は前記化合物を使用する任意治療処置に言及する際に、本発明は本発明の化合物の水和物、溶媒和物、錯体、代謝産物、プロドラッグ、担体、N−オキシド及び医薬的に許容可能な塩の全てを包含する。
【0039】
換言するならば、上記式(I)の化合物から容易に取得可能であるならば、その異性体、互変異性体、水和物、溶媒和物、錯体、代謝産物、プロドラッグ、担体及びN−オキシドも本発明の対象とする。
【0040】
式(I)の化合物の代謝産物とは、式(I)のこの同一化合物が例えば治療を必要とする哺乳動物に投与後にインビボ変換される任意化合物である。限定的な例ではないが、通常では、式(I)の化合物の投与後にこの同一誘導体は種々の化合物に変換される可能性があり、例えば排泄し易い水酸化誘導体等の易溶解性誘導体に変換される。従って、辿る代謝経路に応じて、これらの水酸化誘導体のいずれも式(I)の化合物の代謝産物とみなすことができる。
【0041】
プロドラッグとは式(I)の活性な親薬物をインビボ放出する任意の共有結合化合物である。
【0042】
N−オキシドとは窒素と酸素が配位結合により結合した式(I)の化合物である。
【0043】
上記式(I)において、本発明の化合物に立体中心又は別の形態の異性体中心が存在する場合には、エナンチオマーとジアステレオマーを含むこのような異性体の全形態を本発明に含むものとする。立体中心を含む化合物はエナンチオリッチな混合物であるラセミ混合物として使用してもよいし、周知技術を使用してラセミ混合物を分離し、個々のエナンチオマーを単独で使用してもよい。化合物が不飽和炭素−炭素二重結合をもつ場合には、シス(Z)異性体とトランス(E)異性体のいずれも本発明の範囲に含まれる。
【0044】
化合物がケト−エノール互変異性体等の互変異性体として存在している場合もあるが、そのような場合には、平衡状態で存在しているか又は主に一方の形態で存在しているかに関係なく、各互変異性体形態を本発明に含むものとする。
【0045】
アリールなる用語は縮合又は単結合により相互に連結した1〜2個の環部分を含み、環の少なくとも1個が芳香環である炭素環式又は複素環式炭化水素を意味し、芳香族複素環式炭化水素(別称ヘテロアリール基)が存在する場合には、N、O及びSから選択される1〜3個のヘテロ原子を含む5〜6員環を含む。
【0046】
本発明によるアリール基の例は例えばフェニル、ビフェニル、α−又はβ−ナフチル、ジヒドロナフチル、チエニル、ベンゾチエニル、フリル、ベンゾフラニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、インドリル、イソインドリル、プリニル、キノリル、イソキノリル、ジヒドロキノリニル、キノキサリニル、ベンゾジオキソリル、インダニル、インデニル、トリアゾリル等である。
【0047】
「ヘテロシクリル」(別称「ヘテロシクロアルキル」)なる用語は1個以上の炭素原子を窒素、酸素及び硫黄等のヘテロ原子で置換えた3〜7員飽和又は部分不飽和炭素環を意味する。ヘテロシクリル基の非限定的な例は例えばピラン、ピロリジン、ピロリン、イミダゾリン、イミダゾリジン、ピラゾリジン、ピラゾリン、チアゾリン、チアゾリジン、ジヒドロフラン、テトラヒドロフラン、1,3−ジオキソラン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン等である。
【0048】
「C−Cシクロアルキル」なる用語は特に指定しない限り、環員原子がすべて炭素である3〜7員単環であり、二重結合を1個以上含む場合もあるが、完全に共役したπ電子系をもたないものを意味する。シクロアルキル基の例は限定されないが、シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン、シクロペンテン、シクロヘキサン、シクロヘキセン、シクロヘキサジエン、シクロヘプタン、シクロヘプテン、シクロヘプタジエンである。
【0049】
「直鎖又は分岐鎖C−Cアルキル」なる用語は字句通りC−Cアルキルを含み、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、sec−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル等の基のいずれかを意味する。
【0050】
「直鎖又は分岐鎖C−Cアルケニル」なる用語は例えばビニル、アリル、1−プロペニル、イソプロペニル、1−ブテニル、2−ブテニル、3−ブテニル、2−ペンテニル、1−ヘキセニル等の基のいずれかを意味する。
【0051】
「直鎖又は分岐鎖C−Cアルキニル」なる用語は例えばエチニル、2−プロピニル、4−ペンチニル等の基のいずれかを意味する。
【0052】
本発明によると、特に指定しない限り、上記R1〜R9及びR’基のいずれも場合により、独立してハロゲン原子、ニトロ、オキソ基(=O)、シアノ、C−Cアルキル、ポリフッ素化アルキル、ポリフッ素化アルコキシ、アルケニル、アルキニル、ヒドロキシアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル、C−Cシクロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロシクリルオキシ、メチレンジオキシ、アルキルカルボニルオキシ、アリールカルボニルオキシ、シクロアルケニルオキシ、ヘテロシクリルカルボニルオキシ、アルキリデンアミノオキシ、カルボキシ、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、シクロアルキルオキシカルボニル、ヘテロシクリルオキシカルボニル、アミノ、ウレイド、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、ヘテロシクリルアミノ、ホルミルアミノ、アルキルカルボニルアミノ、アリールカルボニルアミノ、ヘテロシクリルカルボニルアミノ、アミノカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、アリールアミノカルボニル、ヘテロシクリルアミノカルボニル、アルコキシカルボニルアミノ、ヒドロキシアミノカルボニル、アルコキシイミノ、アルキルスルホニルアミノ、アリールスルホニルアミノ、ヘテロシクリルスルホニルアミノ、ホルミル、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、シクロアルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アミノスルホニル、アルキルアミノスルホニル、ジアルキルアミノスルホニル、アリールアミノスルホニル、ヘテロシクリルアミノスルホニル、アリールチオ、アルキルチオ、ホスホネート及びアルキルホスホネートから選択される1個以上の基、例えば1〜6個の基によりその任意の空いている位置を置換されていてもよい。
【0053】
また、適切と認められる場合には、上記置換基自体も各々上記基の1種以上で更に置換されていてもよい。
【0054】
この文脈でハロゲン原子なる用語はフッ素、塩素、臭素又はヨウ素原子を意味する。
【0055】
シアノなる用語は−CN基を意味する。
【0056】
ニトロなる用語は−NO基を意味する。
【0057】
アルケニル又はアルキニルなる用語は上記直鎖又は分岐鎖C−Cアルキル基のいずれかであって、更に二重結合又は三重結合をもつものを意味する。本発明のアルケニル又はアルキニル基の非限定的な例は例えばビニル、アリル、1−プロペニル、イソプロペニル、1−ブテニル、2−ブテニル、3−ブテニル、2−ペンテニル、1−ヘキセニル、エチニル、2−プロピニル、4−ペンチニル等である。
【0058】
ポリフッ素化アルキル又はアルコキシなる用語は2個以上のフッ素原子で置換された上記直鎖又は分岐鎖C−Cアルキル又はアルコキシ基のいずれか(例えばトリフルオロメチル、トリフルオロエチル、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロピル、トリフルオロメトキシ等)を意味する。
【0059】
アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロシクリルオキシ及びその誘導体なる用語は酸素原子(−O−)を介して分子の残余と連結した上記C−Cアルキル、アリール又はヘテロシクリル基のいずれかを意味する。
【0060】
以上から当業者に明白な通り、複合名称で呼ばれる全ての基は個々の構成部分により従来通りに解釈すべきであり、例えばアリールアミノは例えばアリールで更に置換されたアミノ基を意味し、ここでアリールは上記で定義した通りである。
【0061】
同様に、例えばアルキルチオ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルコキシカルボニル、アルコキシカルボニルアミノ、ヘテロシクリルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニルアミノ、シクロアルキルオキシカルボニル等の用語はいずれも、アルキル、アルコキシ、アリール、C−Cシクロアルキル及びヘテロシクリル部分が上記で定義した通りである基を意味する。
【0062】
式(I)の化合物の医薬的に許容可能な塩としては、無機酸又は有機酸(例えば硝酸、塩酸、臭化水素酸、硫酸、過塩素酸、リン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、フマル酸、乳酸、蓚酸、マロン酸、リンゴ酸、マレイン酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、桂皮酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、イセチオン酸及びサリチル酸)との酸付加塩が挙げられる。好ましくは、本発明の化合物の酸付加塩は塩酸塩又はメシル酸塩から選択される。
【0063】
式(I)の化合物の医薬的に許容可能な塩としては更に無機塩基又は有機塩基との塩が挙げられ、例えばアルカリ又はアルカリ土類金属、特にナトリウム、カリウム、カルシウム、アンモニウム又はマグネシウムの水酸化物、炭酸塩又は重炭酸塩や、非環状又は環状アミン、好ましくはメチルアミン、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、ピペリジン等の塩が挙げられる。
【0064】
式(I)の好ましい化合物は、
R2がC−Cアルケニル、C−Cアルキニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル及びヘテロシクリルアルキルから選択される場合により置換された基であり;
A、R3及び4が上記で定義した通りである化合物である。
【0065】
別の好ましい類の式(I)の化合物は、
Aが−(CH1−3−X−R1であり、前記式中、Xは上記で定義した通りであり、R1は水素、ハロゲン、又は直鎖もしくは分岐鎖C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリールアルキル及びヘテロシクリルから選択される場合により置換された基であり;
R2がC−Cアルキニル、アリール及びヘテロシクリルから選択される場合により置換された基であり;
R3及びR4が上記で定義した通りである化合物である。
【0066】
別の好ましい類の式(I)の化合物は、
Aが−(CH1−3−X−R1であり、前記式中、Xは−NR’−であり、R’はCOR5であり、R5はNR7R8又は直鎖もしくは分岐鎖C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル及びヘテロシクリルアルキルから選択される場合により置換された基であり、R7及びR8は上記で定義した通りであり;
R1、R2、R3及びR4が上記で定義した通りである化合物である。
【0067】
別の好ましい類の式(I)の化合物は、
Aが−(CH1−3−X−R1であり、前記式中、Xは−NR’−であり、R’はCOR5であり、R5はNR7R8又は直鎖もしくは分岐鎖C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル及びヘテロシクリルアルキルから選択される場合により置換された基であり、R7及びR8は各々独立して水素又は直鎖もしくは分岐鎖C−Cアルキル、アリール及びヘテロシクリルから選択される場合により置換された基であり;
R4が水素、ハロゲン、シアノ又は直鎖もしくは分岐鎖C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、アリール及びヘテロシクリルから選択される場合により置換された基であり;
R1、R2及びR3が上記で定義した通りである化合物である。
【0068】
式(I)の好ましい特定の化合物は以下の化合物又はその塩である。
7−(3−クロロフェニル)−4−(2−ヒドロキシエチル)−6−フェニル−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物2)、
7−(3−クロロフェニル)−4−{2−[(1−メチルピペリジン−4−イル)アミノ]エチル}−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物5)、
(4S)−7−(3−クロロフェニル)−4−(2−{[(1S)−1−シクロヘキシル−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル]アミノ}エチル)−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物8)、
7−(ビフェニル−2−イル)−4−{2−[(1−メチルピペリジン−4−イル)アミノ]エチル}−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物12)、
7−(3−クロロフェニル)−4−{2−[(1−メチルピペリジン−4−イル)アミノ]エチル}−6−フェニル−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物13)、
4−(2−アミノエチル)−7−(3−クロロフェニル)−6−フェニル−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物17)、
4−(2−アミノエチル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物18)、
4−(2−アミノエチル)−6−ブロモ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物27)、
4−(2−アミノエチル)−6−フェニル−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物28)、
4−(2−アミノエチル)−6−(チオフェン−3−イル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物29)、
4−(2−アミノエチル)−6−(3−メチルフェニル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物31)、
4−(2−アミノエチル)−6−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物33)、
4−(2−アミノエチル)−6−フェニル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物37)、
4−(2−アミノエチル)−6−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物38),
4−(2−アミノエチル)−6−(3−メチルフェニル)−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物39)、
4−(2−アミノエチル)−6−(チオフェン−3−イル)−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物40)、
4−(2−アミノエチル)−6−(4−ヒドロキシフェニル)−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物43)、
4−(2−アミノエチル)−7−(2−クロロピリジン−4−イル)−6−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物44)、
4−(2−アミノエチル)−7−(2−クロロピリジン−4−イル)−6−(3−メチルフェニル)−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物45)、
4−(2−アミノエチル)−7−(2−フルオロピリジン−4−イル)−6−(3−メチルフェニル)−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物47)、
4−(2−アミノエチル)−7−(6−フルオロピリジン−3−イル)−6−フェニル−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物48)、
4−(2−アミノエチル)−7−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−(3−メチルフェニル)−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物49)、
4−(2−アミノエチル)−7−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−(チオフェン−3−イル)−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物51)、
4−(2−アミノエチル)−7−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フェニル−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物52)、
4−(2−アミノエチル)−7−[2−クロロ−5−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−6−(3−メチルフェニル)−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物53)、
4−(2−アミノエチル)−6−シクロプロピル−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物54)、
4−(2−アミノエチル)−7−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)−6−(チオフェン−3−イル)−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物55)、
4−(2−アミノエチル)−7−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)−6−フェニル−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物57)、
4−(2−アミノエチル)−7−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)−6−(3−メチルフェニル)−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物59)、
4−(2−アミノエチル)−6−エチニル−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物61)、
4−(2−クロロエチル)−6−(3−メチルフェニル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物63)、
4−{4−(2−クロロエチル)−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−6−イル}ベンズアミド(化合物68)、
4−(2−クロロエチル)−6−{4−[(ジメチルアミノ)メチル]フェニル}−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物70)、
4−(2−クロロエチル)−6−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]フェニル}−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物71)、
4−{4−(2−ヒドロキシエチル)−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−6−イル}ベンズアミド(化合物77)、
N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−4−{4−(2−ヒドロキシエチル)−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−6−イル}ベンズアミド(化合物78)、
4−{4−(2−ヒドロキシエチル)−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−6−イル}−N,N−ジメチルベンズアミド(化合物79)、
4−{4−(2−ヒドロキシエチル)−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−6−イル}−N−メチルベンズアミド(化合物80)、
4−{4−(2−ヒドロキシエチル)−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−6−イル}−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)ベンズアミド(化合物81)、
6−{4−[(ジメチルアミノ)メチル]フェニル}−4−(2−ヒドロキシエチル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物83)、
4−(2−ヒドロキシエチル)−6−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物84)、
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−(チオフェン−3−イル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物85)、
(4R)−4−(2−アミノエチル)−6−(チオフェン−3−イル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物86)、
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−フェニル−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物87)、
(4R)−4−(2−アミノエチル)−6−フェニル−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物88)、
(4S)−4−(2−アミノエチル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物89)、
(4S)−4−(3−アミノプロピル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物90)、
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−(3−メチルフェニル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物92)、
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−(4−フルオロフェニル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物94)、
(4S)−6−(4−アセチルフェニル)−4−(2−アミノエチル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物95)、
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物96)、
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−[4−(モルホリン−4−イルメチル)フェニル]−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物99)、
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]フェニル}−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物100)、
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−{4−[(ジメチルアミノ)メチル]フェニル}−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物101)、
(4S)−4−(3−アミノプロピル)−6−フェニル−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物102)、
(4S)−4−(3−アミノプロピル)−6−(チオフェン−3−イル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物103)、
(4S)−4−(3−アミノプロピル)−6−(4−ヒドロキシフェニル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物104)、
(4S)−4−(3−アミノプロピル)−6−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物105)、
(4S)−4−(2−クロロエチル)−6−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]フェニル}−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物106)、
(4S)−4−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物107)、
(4S)−6−(4−アセチルフェニル)−4−(3−アミノプロピル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物110)、
(4S)−4−(3−アミノプロピル)−6−(4−フルオロフェニル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物111)、
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物112)、
(4S)−(2−アミノエチル)−6−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物113)、
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−[4−(2−メチルプロポキシ)フェニル]−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物114)、
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−[4−(ジメチルアミノ)フェニル]−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物115)、
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−(4−メトキシフェニル)7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物116)、
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−(2−アミノピリミジン−5−イル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物117),
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−(ナフタレン−2−イル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物118)、
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−(ビフェニル−3−イル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物119)、
4−{(4S)−4−(2−アミノエチル)−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−6−イル}ベンゼンスルホンアミド(化合物120)、
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−(3−フルオロフェニル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物121)、
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物122)、
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−[4−(メチルスルファニル)フェニル]−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物123)、
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−(4−tert−ブチルフェニル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物124)、
(4S)−4−(2−アミノエチル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−6−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物125)、
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−(3−クロロフェニル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物126)、
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−(4−エトキシ−3−フルオロフェニル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物127)、
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−(4−メトキシ−3,5−ジメチルフェニル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物128)、
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物129)、
(4S)−6−[4−(1−アミノシクロプロピル)フェニル]−4−(2−アミノエチル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物130)、
(4S)−6−[4−(1−アミノシクロプロピル)フェニル]−4−(プロパン−2−イル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物131)、
(4S)−6−(4−エトキシ−3−フルオロフェニル)−4−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物132)、
(4S)−4−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−6−(3−メチルフェニル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物133)、
(4S)−4−(3−アミノプロピル)−6−{4−[(ジメチルアミノ)メチル]フェニル}−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物134)、
(4S)−4−(3−アミノプロピル)−6−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]フェニル}−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物135)、
(4S)−6−{4−[(ジメチルアミノ)メチル]フェニル}−4−(プロパン−2−イル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物136)、
(4S)−6−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]フェニル}−4−(プロパン−2−イル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物137)、
(4S)−6−[4−(アミノメチル)フェニル]−4−(プロパン−2−イル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物138)、
(4S)−6−[3−(ジメチルアミノ)プロプ−1−イン−1−イル]−4−(プロパン−2−イル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物139)、
(4S)−6−(3−アミノプロプ−1−イン−1−イル)−4−(プロパン−2−イル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(化合物140)、
2,2−ジメチル−N−(2−{(4S)−6−(3−メチルフェニル)−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)プロパンアミド(化合物141)、
N−(2−{(4S)−1−オキソ−6−フェニル−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)アセトアミド(化合物142)、
2,2−ジメチル−N−(2−{(4S)−1−オキソ−6−フェニル−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)プロパンアミド(化合物143)、
1−tert−ブチル−3−(2−{(4S)−6−(3−メチルフェニル)−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)尿素(化合物144)、
1−tert−ブチル−3−(2−{(4S)−1−オキソ−6−フェニル−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)尿素(化合物145)、
1−ブタン−2−イル−3−(2−{(4S)−1−オキソ−6−フェニル−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)尿素(化合物146)、
N−(2−{(4S)−1−オキソ−6−フェニル−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)メタンスルホンアミド(化合物147)、
1−(2−{(4S)−6−(3−メチルフェニル)−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)グアニジン(化合物148)、及び
1−(2−{(4S)−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)グアニジン(化合物149)。
【0069】
場合により医薬的に許容可能な塩の形態である本発明の式(I)の特定の化合物については、実験セクション及び特許請求の範囲を参照されたい。
【0070】
本発明は更に、当分野で利用可能な技術と容易に入手可能な出発材料を利用して下記反応経路及び合成スキームを使用することによる、上記式(I)の化合物の製造方法も提供する。下記実施例では本発明の所定の実施形態の製造について記載するが、当業者に自明の通り、本発明の他の実施形態を製造するために下記製造例を容易に応用することが可能である。例えば、当業者に自明の変更により(例えば妨害性の基を適切に保護したり、当分野で公知の他の適切な試薬に変更したり、反応条件に日常的な変更を加えることにより)、例示外の本発明の化合物の合成を実施することが可能である。あるいは、本願に記載する他の反応又は当分野で公知の他の反応も本発明の他の化合物を製造するために応用可能であると理解されよう。
【0071】
下記スキーム1は式(I)の化合物の製造を示す。
【0072】
【化2】
【0073】
上記スキーム1において、LGはヨード、ブロモ、クロロ、又はスルホネート基(例えば−OS(O)CF、−OS(O)CH又は−OS(O)Ph−pMe)等の適切な脱離基であり;Z’及びZ”は水素又はC−Cアルキルであり、あるいはそれらが結合している酸素原子と一緒になり、場合により置換された5〜6員複素環を形成してもよく;Aは−(CH−X−R1基であり、前記式中、XはNR’であり、R’は水素又は保護基であり、R1は上記で定義した通りであり;R2は直鎖又は分岐鎖C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル及びヘテロシクリルアルキルから選択される場合により置換された基であり;R3及びR4は水素である。
【0074】
従って、本発明の方法は以下の工程を含む。
工程1)式(II):
【0075】
【化3】
の化合物を還元剤と混合する;
工程2)得られた式(III):
【0076】
【化4】
の化合物を適切なアルコール活性化試薬と反応させる;
工程3)得られた式(IV):
【0077】
【化5】
[式中、LGはヨード、ブロモ、クロロ、又はスルホネート基(例えば−OS(O)CF、−OS(O)CH又は−OS(O)Ph−pMe)等の適切な脱離基である。]の化合物をアジドアニオンと反応させる;
又は
工程3a)上記式(III)の化合物を光延条件下で適切なアジド源と反応させる;
工程4)工程3)又は3a)で得られた式(V):
【0078】
【化6】
の化合物を還元剤と反応させる;
工程5)得られた式(VI):
【0079】
【化7】
(式中、R’は水素又は保護基であり、R1は上記で定義した通りである。)の化合物を以下の工程のいずれか1種に従って反応させる、即ち、
工程5a)式(XII):
R2’B(OZ’)OZ”(XII)
(式中、R2’は直鎖又は分岐鎖C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、C−Cアルケニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル及びヘテロシクリルアルキルから選択される場合により置換された基であり;
Z’及びZ”は水素又はC−Cアルキルであり、あるいはそれらが結合している酸素原子と一緒になり、場合により置換された5〜6員複素環を形成してもよい。)のオルガノボロンと反応させる;
又は
工程5b)式(XIII):
C≡CH(XIII)
(式中、Rは水素、又は直鎖もしくは分岐鎖C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル及びヘテロシクリルアルキルから選択される場合により置換された基である。)の末端アルキンと反応させる;
又は
工程5’)先ずボロニル試薬と反応させ;
工程5”)次に得られた式(VIa)
【0080】
【化8】
(式中、R1、R’、Z’及びZ”は上記で定義した通りである。)の化合物を式R2”−Q(XIV)[式中、R2”は直鎖又は分岐鎖C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル及びヘテロシクリルアルキルから選択される場合により置換された基であり、Qはハロゲン又はトリフラート基又はアルキルスルホニルオキシ基又はアリールスルホニルオキシ基(例えばメシラート又はトシラート)である。]の化合物と混合し、式(I)
【0081】
【化9】
[式中、Aは−(CH−X−R1基であり、前記式中、XはNR’であり、R’は水素又は保護基であり、R1は上記で定義した通りであり;R2は直鎖又は分岐鎖C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル及びヘテロシクリルアルキルから選択される場合により置換された基であり;R3及びR4は水素である。]の化合物を得る;
場合により、式(I)の化合物を公知化学反応により式(I)の別の化合物に変換する;
及び/又は所望により、式(I)の化合物をその医薬的に許容可能な塩に変換するか又は塩を式(I)の遊離化合物に変換する。
【0082】
下記スキーム2は式(I)の化合物の製造を示す。
【0083】
【化10】
【0084】
上記スキーム2において、Z’及びZ”は水素又はC−Cアルキルであり、あるいはそれらが結合している酸素原子と一緒になり、場合により置換された5〜6員複素環を形成してもよく;R2”は直鎖又は分岐鎖C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル及びヘテロシクリルアルキルから選択される場合により置換された基であり;Qはハロゲン又はトリフラート基又はアルキルスルホニルオキシ基又はアリールスルホニルオキシ基(例えばメシラート又はトシラート)であり;Aは−(CH−X−R1基であり、前記式中、Xは−O−であり、R1は水素であり;R2は直鎖又は分岐鎖C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、C−Cアルケニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル及びヘテロシクリルアルキルから選択される場合により置換された基であり;R3及びR4は水素である。
【0085】
従って、本発明の方法は以下の工程を含む。
工程6)上記式(II)の化合物の化合物を上記式(XII)のオルガノボロンと混合する;
あるいは
工程7)先ず上記式(II)の化合物をボロニル試薬と混合し;
工程8)次に得られた式(VIII)
【0086】
【化11】
(式中、Z’及びZ”は上記で定義した通りである。)の化合物を上記式R2”−Q(XIV)の化合物と混合する;
工程9)工程6)又は8)で得られた式(VII)
【0087】
【化12】
(式中、R2は直鎖又は分岐鎖C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、C−Cアルケニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル及びヘテロシクリルアルキルから選択される場合により置換された基である。)の化合物を還元剤と混合し、式(I)
【0088】
【化13】
[式中、Aは−(CH−X−R1基であり、前記式中、Xは−O−であり、R1は水素であり;R2は直鎖又は分岐鎖C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、C−Cアルケニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル及びヘテロシクリルアルキルから選択される場合により置換された基であり;R3及びR4は水素である。]の化合物を得る;
場合により、式(I)の化合物を公知化学反応により式(I)の別の化合物に変換する;
及び/又は所望により、式(I)の化合物をその医薬的に許容可能な塩に変換するか又は塩を式(I)の遊離化合物に変換する。
【0089】
下記スキーム3は式(I)の化合物の製造を示す。
【0090】
【化14】
【0091】
上記スキーム3において、Halはハロゲンであり;Aは−(CH−X−R1基であり、前記式中、Xは−O−であり、R1は水素であり;R2は場合により置換されたアリールであり;R3は直鎖又は分岐鎖C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル及びヘテロシクリルアルキルから選択される場合により置換された基であり;R4は水素である。
【0092】
従って、本発明の方法は以下の工程を含む。
工程10)R2が場合により置換されたアリールである式(VIIa)の化合物をハロゲン化剤と反応させる;
工程11)得られた式(IX)
【0093】
【化15】
(式中、R2は上記で定義した通りであり、Halはハロゲンである。)の化合物を式R3’−B(OZ’)OZ”(XIIa)(式中、R3’は直鎖又は分岐鎖C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル及びヘテロシクリルアルキルから選択される場合により置換された基であり;Z’及びZ”は上記で定義した通りである。)のオルガノボロンと混合する;
工程12)得られた式(X)
【0094】
【化16】
(式中、R2はアリールであり、R3は直鎖又は分岐鎖C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル及びヘテロシクリルアルキルから選択される場合により置換された基である。)の化合物を還元剤と混合し、式(I)
【0095】
【化17】
[式中、Aは−(CH−X−R1基であり、前記式中、Xは−O−であり、R1は水素であり;R2は場合により置換されたアリールであり;R3は直鎖又は分岐鎖C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル及びヘテロシクリルアルキルから選択される場合により置換された基であり;R4は水素である。]の化合物を得る;
場合により、式(I)の化合物を公知化学反応により式(I)の別の化合物に変換する;
及び/又は所望により、式(I)の化合物をその医薬的に許容可能な塩に変換するか又は塩を式(I)の遊離化合物に変換する。
【0096】
下記スキーム4は式(I)の化合物の製造を示す。
【0097】
【化18】
【0098】
上記スキーム4において、Aは−CH−X−R1基であり、前記式中、XはNR’であり、R’及びR1は水素であり;R2は直鎖又は分岐鎖C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル及びヘテロシクリルアルキルから選択される場合により置換された基であり;R3及びR4は水素である。
【0099】
従って、本発明の方法は以下の工程を含む。
工程13)式(Xa)
【0100】
【化19】
(式中、R2は直鎖又は分岐鎖C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル及びヘテロシクリルアルキルから選択される場合により置換された基であり;R3は水素である。)の化合物を加水分解し、式(XI)の化合物を得る;
工程14)得られた式(XI)
【0101】
【化20】
(式中、R2及びR3は上記で定義した通りである。)の化合物をクルチウス反応条件下で反応させ、式(I)
【0102】
【化21】
(式中、Aは−CH−X−R1基であり、前記式中、XはNR’であり、R’及びR1は水素であり;R2は直鎖又は分岐鎖C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル及びヘテロシクリルアルキルから選択される場合により置換された基であり;R3及びR4は水素である。)の化合物を得る;
場合により、式(I)の化合物を公知化学反応により式(I)の別の化合物に変換する;
及び/又は所望により、式(I)の化合物をその医薬的に許容可能な塩に変換するか又は塩を式(I)の遊離化合物に変換する。
【0103】
下記スキーム5は式(I)の化合物の製造を示す。
【0104】
【化22】
【0105】
上記スキーム5において、Eは直鎖又は分岐鎖C−Cアルキル、ヘテロシクリル及び−(CH1−2−COOAlkから選択される場合により置換された基であり、Eは直鎖又は分岐鎖C−Cアルキル、ヘテロシクリル及び−(CH1−3−OHから選択される場合により置換された基であり、Eは直鎖又は分岐鎖C−Cアルキル、ヘテロシクリル及び−(CH1−3−Yから選択される場合により置換された基であり、ALKはC−Cアルキルであり;Yはアジド基(−N)又は式−N(CHO)のアミノ基又はフタルイミド又は2個の保護基をもつ式−N(pg)のアミノ基であり;pgはtert−ブチルカルバメートやベンジルオキシカルボニル等の保護基であり;Halはハロゲンであり;Aは直鎖又は分岐鎖C−Cアルキル、ヘテロシクリル及び−(CH1−3−X−R1から選択される場合により置換された基であり、前記式中、XはNR’であり、R’は水素又は保護基であり、R1は上記で定義した通りであり;R2は直鎖又は分岐鎖C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル及びヘテロシクリルアルキルから選択される場合により置換された基であり;R3及びR4は水素である。
【0106】
従って、本発明の方法は以下の工程を含む。
工程15)式(XV)
【0107】
【化23】
[式中、Eは直鎖又は分岐鎖C−Cアルキル、ヘテロシクリル及び−(CH1−2−COOAlkから選択される場合により置換された基であり、ALKはC−Cアルキルである。]の化合物をクラウソン=カース反応条件下で反応させる;
工程16)得られた式(XVI)
【0108】
【化24】
(式中、E及びALKは上記で定義した通りである。)のピロール化合物を還元剤と混合する;
工程17)得られた式(XVII)
【0109】
【化25】
[式中、Eは直鎖又は分岐鎖C−Cアルキル、ヘテロシクリル及び−(CH1−3−OHから選択される場合により置換された基である。]の化合物を、OH基を適切な脱離基(LG)に変換する活性化剤と反応させた後に、式Y−z(XVIII)[式中、Yはアジド基(−N)又は式−N(CHO)のアミノ基又はフタルイミド又は2個の保護基をもつ式N(pg)のアミノ基であり、前記式中、pg基は上記で定義した通りであり、zは水素又はアルカリ金属である。]の化合物と反応させる;
工程18)工程17で得られた式(XIX)
【0110】
【化26】
[式中、Eは直鎖又は分岐鎖C−Cアルキル、ヘテロシクリル及び−(CH1−3−Yから選択される場合により置換された基であり、Yは上記で定義した通りである。]の化合物のピロール環をトリクロロアセチルクロリドでアシル化する;
工程19)得られた式(XX)
【0111】
【化27】
(式中、E及びYは上記で定義した通りである。)の化合物をハロゲン化剤と反応させる;
工程20)得られた式(XXI)
【0112】
【化28】
(式中、Hal、E及びYは上記で定義した通りである。)の化合物をアルコキシドと反応させる;
工程21)得られた式(XXII)
【0113】
【化29】
[式中、ALK、Hal及びEは上記で定義した通りであり、Yは式−N(CHO)のアミノ基又はフタルイミド又は2個の保護基をもつ式N(pg)のアミノ基である。]の化合物を脱保護し、環化する;
又は
工程21a)式(XXII)
【0114】
【化30】
(式中、ALK及びEは上記で定義した通りであり、Yはアジド基である。)の化合物を還元し、環化する;
場合により、
工程22)得られた式(XXIII)
【0115】
【化31】
[式中、Aは−(CH1−3−NHである。]の化合物を式pg−T(XXXV)(式中、pgはtert−ブチルカルバメートやベンジルオキシカルボニル等の保護基であり、Tはハロゲン等の良い脱離基である。)の化合物と反応させる;
工程23)工程21)、21a)又は22)で得られた式(XXIII)
【0116】
【化32】
[式中、Aは直鎖又は分岐鎖C−Cアルキル、ヘテロシクリル及び−(CH1−3−X−R1から選択される場合により置換された基であり、前記式中、X及びR1は上記で定義した通りである。]の化合物を以下の工程のいずれか1種に従って反応させる、即ち、
工程23a)式(XII)
R2’B(OZ’)OZ”(XII)
(式中、R2’は直鎖又は分岐鎖C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、C−Cアルケニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル及びヘテロシクリルアルキルから選択される場合により置換された基であり;Z’及びZ”は水素又はアルキルであり、あるいはそれらが結合している酸素原子と一緒になり、場合により置換された5〜6員複素環を形成してもよい。)のオルガノボロンと反応させ、式(I)の化合物を得る;
又は
工程23b)式(XIII):
C≡CH(XIII)
(式中、Rは水素、又は直鎖もしくは分岐鎖C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル及びヘテロシクリルアルキルから選択される場合により置換された基である。)の末端アルキンと反応させ、式(I):
【0117】
【化33】

[式中、Aは直鎖又は分岐鎖C−Cアルキル、ヘテロシクリル及び−(CH1−3−X−R1から選択される場合により置換された基であり、前記式中、XはNR’であり、R’は水素又は保護基であり、R1は上記で定義した通りであり;R2は直鎖又は分岐鎖C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル及びヘテロシクリルアルキルから選択される場合により置換された基であり;R3及びR4は水素である。]の化合物を得る;
場合により、式(I)の化合物を公知化学反応により式(I)の別の化合物に変換する;
及び/又は所望により、式(I)の化合物をその医薬的に許容可能な塩に変換するか又は塩を式(I)の遊離化合物に変換する。
【0118】
下記スキーム6は式(I)の化合物の製造を示す。
【0119】
【化34】
【0120】
上記スキーム6において、pg’はp−メトキシベンジルや2,4−ジメトキシベンジル等の保護基であり;Aは直鎖又は分岐鎖C−Cアルキル、ヘテロシクリル及び−(CH1−3−X−R1から選択される場合により置換された基であり、前記式中、X及びR1は上記で定義した通りであり;R2は直鎖又は分岐鎖C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル及びヘテロシクリルアルキルから選択される場合により置換された基であり;R3及びR4は水素である。
工程24)式(XXIV)
【0121】
【化35】
(式中、Aは上記で定義した通りである。)の化合物をニトロメタンCHNOと反応させる;
工程25)得られた式(XXV)
【0122】
【化36】
(式中、Aは上記で定義した通りである。)の化合物を還元剤と混合する;
工程26)得られた式(XXVI)
【0123】
【化37】
(式中、Aは上記で定義した通りである。)の化合物を式pg’−T(XXXVa)(式中、pg’はp−メトキシベンジルや2,4−ジメトキシベンジル等の保護基であり、Tはハロゲン等の脱離基である。)の化合物と反応させる;
工程27)得られた式(XXVIa)
【0124】
【化38】
(式中、A及びpg’は上記で定義した通りである。)の化合物を式(XXVII)
【0125】
【化39】
のピロロ誘導体と混合する;
工程28)得られた式(XXVIII)
【0126】
【化40】
(式中、A及びpg’は上記で定義した通りである。)の化合物を環化する;
工程29)得られた式(XXIX)
【0127】
【化41】
(式中、Aは上記で定義した通りである。)の化合物から保護基を除去する;
工程30)得られた式(XXIXa)
【0128】
【化42】
(式中、Aは上記で定義した通りである。)の化合物を、
工程30a)式(XII)
R2’B(OZ’)OZ”(XII)
(式中、R2’は直鎖又は分岐鎖C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、C−Cアルケニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル及びヘテロシクリルアルキルから選択される場合により置換された基であり、Z’及びZ”は水素又はアルキルであり、あるいはそれらが結合している酸素原子と一緒になり、場合により置換された5〜6員複素環を形成してもよい。)のオルガノボロンと反応させ、式(I)の化合物を得る;
又は
工程30b)式(XIII):
C≡CH(XIII)
(式中、Rは水素、又は直鎖もしくは分岐鎖C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、C−CアルケニルもしくはC−Cアルキニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル及びヘテロシクリルアルキルから選択される場合により置換された基である。)の末端アルキンと反応させ、式(I)
【0129】
【化43】
[式中、Aは直鎖又は分岐鎖C−Cアルキル、ヘテロシクリル及び−(CH1−3−X−R1から選択される場合により置換された基であり、前記式中、X及びR1は上記で定義した通りであり;R2は直鎖又は分岐鎖C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル及びヘテロシクリルアルキルから選択される場合により置換された基であり;R3及びR4は水素である。]の化合物を得る;
場合により、式(I)の化合物を公知化学反応により式(I)の別の化合物に変換する;
及び/又は所望により、式(I)の化合物をその医薬的に許容可能な塩に変換するか又は塩を式(I)の遊離化合物に変換する。
【0130】
上記のように、本発明の目的である方法に従って製造される式(I)の化合物は周知合成条件に従って操作することにより、式(I)の他の化合物に簡便に変換することができ、以下に可能な変換の例を挙げる。
変換法a)
【0131】
【化44】
先ず−CHOH基を−CHOに変換した後に、得られたアルデヒド誘導体を適切な還元剤の存在下で式R1R’NH(XXX)(式中、R1は上記で定義した通りであり、R’は水素又は場合により置換された直鎖もしくは分岐鎖C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル及びヘテロシクリルアルキルであり、あるいは、R’及びR1はそれらが結合している窒素原子と一緒になり、場合によりN、O及びSから選択される更に1個のヘテロ原子を含む5〜7員ヘテロアリール又はヘテロシクリル基を形成してもよい。)の化合物と反応させることにより、−CHOH基が存在する式(I)の化合物を、−CHNR’R1基(式中、R1及びR’は上記で定義した通りである。)が存在する式(I)の対応する化合物に変換する;
変換法b)
【0132】
【化45】
アルコール活性化、求核置換及び求核置換後の生成物からアミンへの変換操作を含む3段階シーケンスにより、−CHOH基が存在する式(I)の化合物を、−CHNR’R1基(式中、R1は上記で定義した通りであり、R’は水素又は式−COOR6の保護基であり、前記式中、R6は上記で定義した通りである。)が存在する式(I)の対応する化合物に変換する;
変換法c)
【0133】
【化46】
光延型手法に従い、ハロゲン化物イオンによる求核置換を目的とするアルコールの活性化、あるいはアルコールをスルホン酸エステルに変換することにより、−CHOH基が存在する式(I)の化合物を、−CH−hal基(式中、halはハロゲンである。)が存在する式(I)の対応する化合物に変換する;
変換法d)
【0134】
【化47】
変形シュタウディンガー法を使用し、光延型反応により得られた中間体アジドを介して第1級アルコールを対応する第1級アミンに変換することにより、−CHOH基が存在する式(I)の化合物を、−CHNR’R1基(式中、R1及びR’は水素である。)が存在する式(I)の対応する化合物に変換する;
変換法e)
【0135】
【化48】
ハロゲン化剤と反応させることにより、R3又はR4が水素である式(I)の化合物を、R3又はR4がハロゲンである式(I)の対応する化合物に変換する;
変換法f)
【0136】
【化49】
パラジウム触媒によるハロゲン化アリールのシアン化用として当分野で公知の条件に従い、R3又はR4がハロゲンである式(I)の化合物を、R3又はR4がシアノである式(I)の対応する化合物に変換する;
変換法g)
【0137】
【化50】
パラジウム触媒による炭素原子形成下で夫々式(XXXI)又は(XXXII):
R3”−G(XXXI) R4”−G(XXXII)
[式中、R3”又はR4”は直鎖又は分岐鎖C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル及びヘテロシクリルアルキルであり、Gは−B(OH)、−B(OAlk)、−Sn(Alk)、ZnHal又はMgHal等の適切な基である。]の化合物と反応させることにより、R3又はR4がハロゲンである式(I)の化合物を、R3又はR4が直鎖又は分岐鎖C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル及びヘテロシクリルアルキルから選択される場合により置換された基である式(I)の対応する化合物に変換する;
変換法h)
【0138】
【化51】
式(XIII):
C≡CH(XIII)
(式中、Rは水素、又は直鎖もしくは分岐鎖C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、C−CアルケニルもしくはC−Cアルキニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル及びヘテロシクリルアルキルから選択される場合により置換された基である。)の末端アルキンと反応させることにより、R3又はR4がハロゲンである式(I)の化合物を、R3又はR4がRC=C−である式(I)の対応する化合物に変換する;
変換法i)
【0139】
【化52】
文献(Teodora W.Green,Pere G.M.Wuts参照)から周知の条件により、L−COOPg基(式中、Lは直鎖又は分岐鎖C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル及びヘテロシクリルアルキルから選択される場合により置換された基であり、Pgは適切な保護基である。)が存在する式(I)の化合物を、L−COOH基(式中、Lは上記で定義した通りである。)が存在する式(I)の対応する化合物に変換する;
変換法j)
【0140】
【化53】
適切な縮合剤の存在下で式R1R’−NH(XXX)(式中、R’及びR1は上記で定義した通りである。)のアミンで処理することにより、L−COOH基(式中、Lは上記で定義した通りである。)が存在する式(I)の化合物を、L−CONR’R1基が存在する式(I)の対応する化合物に変換する;
変換法k)
【0141】
【化54】
適切な還元剤の存在下で式R1R’−NH(XXX)のアミンで処理することにより、L−CHO基(式中、Lは上記で定義した通りである。)が存在する式(I)の化合物を、L−CHNR’R1基(式中、R’及びR1は上記で定義した通りである。)が存在する式(I)の対応する化合物に変換する;
変換法l)
【0142】
【化55】
式R’−CHO(XXXIII)(式中、R’は直鎖又は分岐鎖C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル及びヘテロシクリルアルキルから選択される場合により置換された基である。)の化合物で処理することにより、第1級又は第2級アミンが存在する式(I)の化合物を、第2級又は第3級アミンが存在する式(I)の対応する化合物に変換する;
変換法m)
【0143】
【化56】
式R5−COW(XXXIV)(式中、R5は直鎖又は分岐鎖C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、C−CアルケニルもしくはC−Cアルキニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル及びヘテロシクリルアルキルから選択される場合により置換された基であり、Wはヒドロキシル又はハロゲンである。)の化合物で処理することにより、第1級又は第2級アミンが存在する式(I)の化合物を、式−NCOR5(式中、R5は上記で定義した通りである。)のアミドが存在する式(I)の対応する化合物に変換する;
変換法n)
【0144】
【化57】
式R6−OCO−T(XXXVI)(式中、R6は直鎖又は分岐鎖C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、アリール及びヘテロシクリルから選択される場合により置換された基であり、Tはハロゲン等の良い脱離基である。)の化合物で処理することにより、第1級又は第2級アミンが存在する式(I)の化合物を、式−NC(O)OR6(式中、R6は上記で定義した通りである。)の基が存在する式(I)の対応する化合物に変換する;
変換法o)
【0145】
【化58】
式R7−N=C=O(XXXVII)(式中、R7は直鎖又は分岐鎖C−Cアルキル、
−Cシクロアルキル、アリール及びヘテロシクリルから選択される場合により置換された基である。)の化合物で処理することにより、第1級又は第2級アミンが存在する式(I)の化合物を、式−NC(O)NR7(式中、R7は上記で定義した通りである。)の尿素が存在する式(I)の対応する化合物に変換する;
変換法p)
【0146】
【化59】
式R7N(R8)C(NH)T(XXXVIII)(式中、R7及びR8は各々独立して水素又は直鎖もしくは分岐鎖C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、アリール及びヘテロシクリルから選択される場合により置換された基であり、Tは−S−Me、N−S(O)CF又は1H−ピラゾリル等の適切な脱離基である。)の化合物で処理することにより、第1級又は第2級アミンが存在する式(I)の化合物を、式−NC(NH)N(R7)R8(式中、R7及びR8は上記で定義した通りである。)のグアニジン基が存在する式(I)の対応する化合物に変換する;
変換法q)
【0147】
【化60】
式R9−S(O)Cl(XXXIX)(式中、R9は直鎖又は分岐鎖C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、アリール及びヘテロシクリルから選択される場合により置換された基である。)の化合物で処理することにより、第1級又は第2級アミンが存在する式(I)の化合物を、式−NS(O)R9(式中、R9は上記で定義した通りである。)の基が存在する式(I)の対応する化合物に変換する;
変換法r)1又は複数の保護基が存在する場合には除去し、所望により塩を形成する。
【0148】
前記方法の工程1によると、当分野で公知の種々の方法と実験条件で式(II)のエステルを還元剤と反応させることができる。メタノール、エタノール又はTHF等の適切な溶媒中で0℃から室温までの温度にて水素化ホウ素ナトリウム、水素化アルミニウムリチウム等の還元剤と2時間〜約24時間反応させることが好ましい。エタノール中で室温にて水素化ホウ素ナトリウムと反応を行い、式(III)の化合物を得ると好適である。
【0149】
前記方法の工程2によると、当分野で公知の種々の方法と実験条件で式(III)の化合物をスルホニル化剤等のアルコール活性化剤と反応させることができる。トリエチルアミンやジイソプロピルエチルアミン等の適切な塩基の存在下で例えばTHF、DCM、DMF等の適切な溶媒に溶解し、スルホニル化剤としてメタンスルホニルクロリドを添加することが好ましい。混合物を約0℃から室温までの温度にて約1時間〜約6時間撹拌する。
【0150】
前記方法の工程3によると、式(IV)の化合物をSn反応でアジドアニオンと反応させ、(V)のアルキルアジドを得る。好ましくは、ナトリウムアジド又はアジド交換樹脂(Amberlite IR−400)と反応を行い、好適な溶媒としては、アセトニトリル、DMF等の非プロトン性溶媒又はその混液が挙げられる。室温から80℃までの温度にて2時間〜約18時間反応を行う。
【0151】
前記方法の工程3aによると、アルコールをアジドに変換するために広く知られている反応である光延型反応により式(III)の化合物を式(V)の化合物に変換する。この反応は当業者に周知であり、ニコチニルアジド(NCA)やDPPA(ジフェニルホスホリルアジド)等のアジドイオン源の存在下でトリアルキルホスフィン又はトリアリールホスフィン、好ましくはトリフェニルホスフィンの存在下にアゾジカルボン酸ジエチル(DEAD)、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(DIAD)等のアゾジカルボン酸ジアルキルを使用して実施することができる。あるいは、DPPA(ジフェニルホスホリルアジド)とジアザビシクロウンデカンDBUを使用して反応を行うこともできる。非プロトン性溶媒(例えばテトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、アセトニトリル等)等の好適な溶媒中で0℃から室温までの温度にて30分間〜約48時間反応を行う。
【0152】
前記方法の工程4によると、アルキルアジド(V)を還元剤で還元することにより式(VI)の化合物を得る。アルキルアジドから第1級アミンへの還元は合成上有用な方法であり、接触水素化、LAH、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素亜鉛、トリフェニルホスフィン、鉄−NHCl、インジウム−NHCl及び亜鉛−NHClを含む多様な試薬を使用して実施することができる。シュタウディンガー反応を実施する場合には、トリアルキルホスフィン又はトリアリールホスフィンをTHF等の適切な溶媒中で室温にて1時間〜約4時間使用する。その後、反応液を水で希釈し、場合により(Boc)O無水物を加え、保護基をもつ式(VI)の化合物を得、室温で18時間〜約36時間撹拌する。あるいは、亜鉛−NHCl試薬を利用した場合には、窒素のin situ保護のために1,4−ジオキサンと水の溶媒混液中で還流下に二炭酸ジ−tert−ブチルを4時間〜約8時間添加することにより反応を実施する。
【0153】
前記方法の工程5aによると、炭素−炭素結合の形成に適したクロスカップリング反応のいずれかにより、式(VI)の化合物を式(XII)の誘導体と反応させる。この反応は当分野で周知であり、例えばオルガノボロン(鈴木反応)、オルガノ錫(スティル反応)、オルガノマグネシウム(熊田反応)又はオルガノ亜鉛(根岸反応)等の適切なオルガノ金属試薬とのカップリングを伴う。好ましい反応はPdCl(dppf)CHCl又はPd(dba)又はPd(PPh等のパラジウム系触媒の存在下で適切なボロン酸誘導体を使用する鈴木反応である。好適な溶媒としては、DMF、DCM、MeOH、CHCN等の非プロトン性溶媒、又はジメトキシエタンと水等の溶媒混液が挙げられ、場合により炭酸ナトリウム、炭酸セシウム又はフッ化セシウム等の塩基の存在下で室温から100℃までの温度とする。
【0154】
前記方法の工程5bによると、N,N−ジメチルホルムアミドを溶媒として使用し、Pd(PPh、Pd(PPhCl等の適切なPd触媒と、トリフェニルホスフィン等の適切なリガンドと、トリエチルアミン等の塩基と、ヨウ化銅(I)等の添加剤の存在下で室温から還流温度までの温度にて4時間から一晩まで式(XIII)のアルキン誘導体と式(VI)の化合物の薗頭カップリングにより式(VI)の化合物を式(XIII)の誘導体と反応させる。
【0155】
前記方法の工程5’によると、式(VI)の化合物をオルガノボロン等の式(VIa)のオルガノ金属誘導体に変換することができる。好ましいオルガノボロン化合物は例えばDMF、1,4−ジオキサン、ジメトキシエタン、THF等の溶媒中で酢酸パラジウム、PdCl(dppf)等の適切なパラジウム触媒と、KOAc、トリエチルアミン等の適切な塩基の存在下に(VI)の化合物をビス(ピナコラート)ジボロン、ピナコールボラン等の適切なボロン化合物と20℃から還流温度までの温度にて30分間〜約24時間反応させることにより得ることができる。
【0156】
前記方法の工程5”によると、例えばテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムやPdCl(dppf)CHCl等のパラジウム系又はニッケル系触媒と、CsCO、KCO、CsF等の適切な塩基の存在下で式(VIa)の化合物を式R2−Q(XIV)[式中、Qはハロゲン化物、トリフルオロメタンスルホネート(トリフラート)、メタンスルホネート(メシラート)又はp−トルエンスルホネート(トシラート)である。]の適切な求電子剤と反応させる。好適な溶媒としては、1,4−ジオキサン、ジメトキシエタン、THF等の非プロトン性溶媒が挙げられ、20℃から還流温度までの温度にて1時間〜約24時間反応させ、式(I)の化合物を得る。
【0157】
前記方法の工程6によると、工程5aに記載した条件に従い、式(II)の化合物を式(XII)の誘導体と反応させる。
【0158】
前記方法の工程7によると、工程5’に記載した条件に従い、式(II)の化合をオルガノボロン等の式(VIII)のオルガノ金属誘導体に変換することができる。
【0159】
前記方法の工程8によると、工程5”に記載した条件に従い、式(VIII)の化合物を式R2”−Q(XIV)の適切な求電子剤と反応させる。
【0160】
前記方法の工程9によると、カルボキシエステル基(−COOEt)をアルコール(CHOH)に変換するために当分野で周知の方法に従い、式(VII)の化合物から式(I)の化合物への直接変換を実施することができる。メタノール、エタノール又はTHF等の適切な溶媒中で0℃から室温までの温度にてボラン、水素化ホウ素ナトリウム又は水素化ホウ素リチウム等の還元剤と2〜約24時間反応を実施することが好ましい。
【0161】
あるいは、当分野で広く知られている塩基性又は酸性加水分解条件下で先ず式(VII)の化合物を対応するカルボン酸誘導体に変換してもよい。低級アルコール、THF、DMF又はその混液等の適切な溶媒の存在下で水酸化リチウム、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウム水溶液等のアルカリ水溶液と反応を行うことが好ましく、THF/メタノール/水混液中で約室温から約80℃までの温度にて水酸化リチウムと反応を行うことが好ましい。利用する操作条件に応じて、式(VII)の化合物はその酸形態でも得られるし、あるいは塩形態でも得られる。その後、例えばトルエン、DCM、THF、DMF等の適切な溶媒中でTEA、DIPEA又はピリジン等のアミンの存在下に室温にてクロロギ酸エチル、クロロギ酸イソプロピル、クロロギ酸ベンジル等のクロロギ酸アルキル又は1,1’−カルボニルジイミダゾールを使用することにより、得られたカルボン酸を縮合剤と反応させ、対応する混合酸無水物を形成する。最後に、こうして形成された酸無水物をエタノール、THF中で0℃から室温までの温度にて水素化ホウ素ナトリウム又は水素化ホウ素リチウム等の還元剤と2時間〜約24時間混合する。
【0162】
前記方法の工程10によると、R3が水素である式(VIIa)の化合物を、R3がハロゲン、好ましくは臭素又はヨウ素である式(IX)の対応する化合物に変換することができる。この反応はDCMやDMF等の適切な溶媒中でNBSやNIS等のハロゲン化試薬と−10℃から室温までで2時間〜約18時間実施する。この反応はDCM中でヨウ素とトリフルオロ酢酸銀の存在下に中性条件下で0℃から室温までの温度にて2時間から一晩まで実施することが好ましい。
【0163】
前記方法の工程11によると、式(IX)の化合物をDMF、1,4−ジオキサン、DME又はCHCN等の適切な溶媒中でPd(dba)、PdCl(dppf)又はPd(PPhの存在下で場合によりフッ化セシウム又は炭酸セシウムの存在下に室温から100℃までの温度にて式R3’−B(OZ’)OZ”(XIIa)のオルガノボロンと2時間〜6時間反応させる。
【0164】
前記方法の工程12によると、当分野で公知の種々の方法と実験条件で式(X)の化合物と還元剤の反応を実施することができる。工程9)で記載した条件に従って実施することが好ましい。
【0165】
前記方法の工程13によると、当分野で広く知られている手法に従い、塩基性又は酸性加水分解条件下で式(Xa)の化合物を式(XI)の対応するカルボン酸誘導体に変換する。低級アルコール、THF、DMF又はその混液等の適切な溶媒の存在下で水酸化リチウム、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウム水溶液等のアルカリ水溶液と反応を実施することが好ましく、THF/メタノール/水混液中で約室温から約80℃までの温度にて水酸化リチウムと反応を実施することが好ましい。利用する操作条件に応じて、式(XI)の化合物はその酸形態でも得られるし、あるいは塩形態でも得られる。
【0166】
前記方法の工程14によると、ワンポットクルチウス転位法を使用することにより式(I)の化合物を得る。カルボン酸からアミンへのワンポット変換はTHF、トルエン等の適切な溶媒中で20℃から還流温度までの温度にてジフェニルホスホリルアジド(DPPA)を使用して約2時間から48時間実施するのが最も一般的である。
【0167】
前記方法の工程15によると、従来のピロール合成法に従って種々の方法で式(XV)の化合物を式(XVI)の化合物に変換することができる。好ましい方法として、クラウソン=カース反応を利用した。この反応は水との混液としてDCM、THF等の適切な溶媒中で酢酸、酢酸ナトリウムの存在下に室温から80℃までの温度で式(XV)のアミンと2,5−ジメトキシテトラヒドロフランを30分間〜24時間混合することにより実施される。
【0168】
前記方法の工程16によると、上記のような式(XVI)の対応する化合物の還元により式(XVII)の化合物を製造することができる。反応はカルボキシエステル基(−COOEt)をアルコール(CHOH)に変換するために当分野で周知の手法に従って実施することができる。Eが−(CH1−2−COOAlkである場合には、式(XVI)の化合物中に存在する2個のカルボキシエステル基を還元する。メタノール、エタノール又はTHF等の適切な溶媒中で0℃から室温までの温度にてボラン、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウム又はLiAlH等の還元剤と2時間〜約24時間反応を行うことが好ましい。
【0169】
前記方法の工程17によると、当分野で公知の種々の方法と実験条件で式(XVII)の化合物から2段階反応シーケンスにより式(XIX)の化合物を得ることができる。先ず適切な溶媒(例えばTHF、DCM、DMF等)中でメタンスルホニルクロリド、p−トルエンスルホニルクロリド又はトリフルオロメタンスルホン酸無水物等のスルホニル化剤の存在下でトリエチルアミンやジイソプロピルエチルアミン等の適切な塩基の存在下にOH基から適切な脱離基への変換を実施することが好ましい。混合物を約0℃から室温までの温度にて約1時間〜約6時間撹拌する。第2段階はアセトニトリル、DMF又はその混液等の適切な有機溶媒中でナトリウムアジド、ナトリウムジホルムアミド、ナトリウムジ−tert−ブチルジカルバミド又はカリウムフタルイミドの存在下に実施することが好ましい。この反応は室温から還流温度までの温度で1時間〜8時間好適に実施することができる。
【0170】
あるいは、光延反応により式(XIX)の化合物を得ることもできる。この反応は当分野で周知であり、トリアルキルホスフィン又はトリアリールホスフィン、好ましくはトリフェニルホスフィンの存在下でジ−tert−ブチルジカルバミド、フタルイミド又はコチニルアジド(NCA)やDPPA(ジフェニルホスホリルアジド)等のアジドイオン源の存在下にアゾジカルボン酸ジエチル(DEAD)、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(DIAD)等のアゾジカルボン酸ジアルキルを使用して実施することができる。あるいは、DPPA(ジフェニルホスホリルアジド)とDBUを使用してこの反応を実施することもできる。好適な溶媒としては、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、アセトニトリル等の非プロトン性溶媒が挙げられ、0℃から室温までの温度で30分間〜約48時間とする。
【0171】
が−(CH1−3−OHである場合には、この基を−(CH1−3−Y基に変換する。
【0172】
前記方法の工程18によると、ピロールの求電子アシル化分野で広く知られている種々の方法と実験条件で式(XIX)の化合物を反応させることにより式(XX)の化合物を得ることができる。THF、DCM又は1,4−ジオキサン等の無水溶媒中で有機塩基として2,6−ルチジンの存在下に塩化トリクロロアセチルを使用して還流温度にて6〜24時間反応を実施することが好ましい。
【0173】
前記方法の工程19によると、当分野で広く知られている種々の方法と実験条件で式(XX)の化合物を反応させることにより式(XXI)の化合物を得ることができる。この反応はDCM、THF、MeOH、DMF又はその混液等の適切な溶媒中で−10℃から室温までの温度にてNCS、NBS、NIS等のハロゲン化試薬と2〜約18時間実施することが好ましい。この反応はDCM中でヨウ素とトリフルオロ酢酸銀の存在下に中性条件下で0℃から室温までの温度にて2時間から一晩実施することが好ましい。
【0174】
前記方法の工程20によると、メタノール、エタノール等の適切な無水溶媒中で式(XXI)の化合物をナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド等のアルコキシドと反応させ、室温で1〜約4時間反応を行う。Eが−(CH1−3−Yであり、Yが式−N(CHO)のアミノ基又はフタルイミド又は2個の保護基をもつ式N(pg)のアミノ基である場合には、この基にも脱保護反応を行う。
【0175】
前記方法の工程21によると、Yが式−N(CHO)のアミノ基又はフタルイミド又は2個の保護基をもつ式N(pg)(式中、pgはtert−ブチルカルバメート等の保護基である)のアミノ基である式(XXIII)の化合物を、当分野で公知の種々の方法と実験条件で式(XXIII)の化合物に変換することができる。先ずジクロロメタン、1,4−ジオキサン、低級アルコール(例えばメタノールやエタノール)等の適切な溶媒中で酸性条件下、例えば塩酸、トリフルオロ酢酸又はメタンスルホン酸等の無機又は有機酸の存在下に室温から還流温度までの温度で約1時間〜約48時間脱保護を行う。次にTHF、DCM等の適切な溶媒中で炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、トリエチルアミンの存在下等の塩基性条件下に室温から還流温度までの温度で1時間〜約48時間環化を行う。Eが−(CH1−3−Yであり、Yがアジド基である場合には、この基にも還元反応を行う。
【0176】
前記方法の工程21aによると、Yがアジド基である式(XXII)の化合物をシュタウディンガー反応等の当分野で周知の種々の方法で還元及び環化し、式(XXIII)の化合物を得ることができる。この反応はTHF等の適切な溶媒中で室温にて1〜約4時間トリアルキルホスフィン又はトリアリールホスフィンを使用することにより行う。
【0177】
前記方法の工程22によると、場合により、窒素保護基の導入等の当業者に周知の種々の方法でAが−(CH1−3−NHである式(XXIII)の化合物をAが−(CH1−3−NHpgである式(XXIII)の化合物に変換する。保護基がtert−ブトキシカルボニルである場合には、メタノール、エタノール、アセトニトリル、THF、ジクロロメタン等の種々の溶媒中で二炭酸ジ−tert−ブチルの存在下でピリジン、トリエチルアミン、DIPEA、炭酸ナトリウム又は炭酸カリウム等の塩基の存在下に室温で1〜約18時間反応を実施すればよい。
【0178】
前記方法の工程23a及びbによると、種々の方法と実験条件で式(XXIII)の化合物から式(I)の化合物への変換を行うことができる。工程5a及び5bについて述べたと同様に実施することが好ましい。
【0179】
前記方法の工程24によると、ニトロアルドール反応又はヘンリー反応として知られる方法等の当業者に周知の種々の方法と条件下で式(XXV)の化合物を製造することができる。この反応はアルデヒドとニトロアルカンの古典的なアルドール型反応である(Rosini,G.In Comprehensive organic Synthesis;Trost,B.M.,1996.Vol 2,pp 321−340)。ナトリウムtert−ブトキシド、カリウムtert−ブトキシド、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、酢酸アンモニウム、水酸化アンモニウム等の適切な塩基の存在下で式(XXIV)のアルデヒドをニトロメタンと混合することにより反応を行うと好適である。好適な溶媒としてはTHF、ジエチルエーテル、1,4−ジオキサン、メタノール、エタノール等の溶媒が挙げられ、0℃から室温までの温度で2時間から18時間とする。
【0180】
前記方法の工程25によると、ニトロ基をアミノ基に還元するために当分野で広く知られている種々の方法と条件で式(XXV)の化合物の還元を行い、式(XXVI)の化合物を得ることができる。水、メタノール、THF、1,4−ジオキサン、DMF又はその混液等の適切な溶媒中で例えば水素等の適切な還元剤と水素化触媒の存在下、あるいはシクロヘキセン又は1,4−シクロヘキサジエンと水素化触媒による処理、あるいは塩化錫(II)による処理、あるいは亜鉛と塩酸又は酢酸又は塩化アンモニウム水溶液による処理により、0℃から還流温度までの温度にて約1時間〜48時間反応を行う。水素化触媒は通常では金属、最も多くの場合にはパラジウムであり、そのまま使用してもよいし、炭素担持触媒として使用してもよい。
【0181】
前記方法の工程26によると、当分野で周知の種々の方法と実験条件でアミノ基の保護を実施することができる。好ましい方法として、還元的アミノ化又はアルキル化により反応を実施することができる。THF、1,4−ジオキサン、DCM、DMF等の適切な溶媒中で、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム、トリアセトキシ水素化ホウ素テトラメチルアンモニウム等の還元剤の存在下、場合により塩酸、酢酸、トリフルオロ酢酸等のプロトン酸の存在下に0℃から室温までの温度で式(XXVI)の化合物をベンズアルデヒド、4−メトキシベンズアルデヒド、2,4−ジメトキシベンズアルデヒド、又は3,4,5−トリメトキシベンズアルデヒドと反応させる。あるいは、例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、TEA、DIPEA、ピリジン等の適切な塩基の存在下に0℃から還流温度までの温度にて適切な未置換又は置換臭化ベンジルもしくは塩化ベンジル又塩化トリチルを使用することにより変換を実施することもできる。
【0182】
前記方法の工程27によると、対応するα,α,α−トリクロロケトンからアミド誘導体を得るための従来の手法に従って種々の方法で式(XXVIa)の化合物から式(XXVIII)の対応するアミド誘導体への変換を行うことができる。ジクロロメタンを溶媒とし、N,N−ジイソプロピルエチルアミンの存在下で式(XXVIa)のアミンを式(XXVII)のトリクロロケトン誘導体と約2時間〜48時間反応させることにより反応を行うことが好ましい。
【0183】
前記方法の工程28によると、当分野で広く知られている種々の方法と条件で式(XXVIII)の化合物から式(XXIX)の対応する化合物への変換を実施することができる。典型的な手順はピラジノン環の形成をもたらすアルコール活性化と分子内求核置換の2段階から成る。第1の反応はトリエチルアミンやジイソプロピルエチルアミン等の適切な塩基の存在下で適切な溶媒(例えばTHF、DCM、DMF等)に式(XXVIII)の化合物を溶解し、これにメタンスルホニルクロリド等のスルホニル化剤を加えることにより実施することが好ましい。混合物を約0℃から室温までの温度で約1時間〜約6時間撹拌する。あるいは、例えばジクロロメタン、THF、アセトニトリル等の適切な溶媒中で0℃から還流温度までの温度にてI/PhPやCBr等の適切なハロゲン化系とイミダゾールを使用してアルコール活性化を実施してもよい。
【0184】
シーケンスの第2の反応では、得られた化合物を例えばTHF、DCM、DMF等の適切な溶媒中でトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン又はDBU等の塩基の存在下にほぼ室温から還流温度までの温度で約2時間〜約24時間反応させる。
【0185】
前記方法の工程29によると、ベンジル、4−メトキシベンジル、2,4−ジメトキシベンジル及びトリフェニルメチル保護基の選択的加水分解を可能にする従来の手法に従い、窒素原子の脱保護により式(XXIX)の化合物から式(XXIXa)の化合物への変換を行う。この反応はDCM、1,4−ジオキサン、低級アルコール(例えばメタノールやエタノール)等の適切な溶媒中で酸性条件下、例えば塩酸、トリフルオロ酢酸又はメタンスルホン酸等の無機又は有機酸の存在下に室温から還流温度までの温度で約1時間〜約48時間実施することが好ましい。
【0186】
前記方法の工程30a及びbによると、種々の方法と実験条件で式(XXIXa)の化合物から式(I)の化合物への変換を行うことができる。工程5a及び5bについて述べたと同様の方法で実施することが好ましい。
【0187】
前記方法の変換法(変換法a)によると、当業者の間で確立されている多数の方法と操作条件で−CHOH基が存在する式(I)の化合物から−CHNR’R1基(式中、R1は上記の通りであり、R’は上記の通りである。)が存在する式(I)の対応する化合物への変換を実施することができる。単に1例として、先ずアルデヒドを形成した後に還元的アミノ化条件下で式R1R’NH(XXX)のアミンと反応させる2段階シーケンスについて以下に説明する。即ち、酢酸エチル、テトラヒドロフラン等の適切な溶媒中で50℃から還流温度までの温度にて適切な時間、例えば30分間〜4時間かけて例えば2−ヨードキシ安息香酸(IBX)等の酸化剤で処理することにより、−CHOH基が存在する式(I)の化合物を先ず対応するアルデヒドに変換する。得られたアルデヒドを次にテトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、N,N−ジメチルホルムアミド又はその混液等の適切な溶媒中で例えばシアノ水素化ホウ素ナトリウム、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム又はトリアセトキシ水素化ホウ素テトラメチルアンモニウム等の還元剤の存在下に0℃から室温までの温度にて30分間〜6時間かけて式R1R’NH(XXX)の適切なアミンと反応させる。
【0188】
前記方法の変換法(変換法b)によると、当業者の間で確立されている多数の方法と操作条件で−CHOH基が存在する式(I)の化合物から−CHNR’R1基(式中、R1は上記で定義した通りであり、R’は水素、又は式−COOR6の保護基であり、前記式中、R6は上記で定義した通りである。)が存在する式(I)の対応する化合物への変換を実施することができる。典型的な手順はアルコール活性化、求核置換及び求核置換後の生成物からアミンへの変換操作を含む2〜3段階から成る。第1の反応は−CHOH基が存在する式(I)の化合物をトリエチルアミンやジイソプロピルエチルアミン等の適切な塩基の存在下で適切な溶媒(例えばTHF、DCM、DMF等)に溶解し、これにメタンスルホニルクロリド等のスルホニル化剤を加えることにより実施することが好ましい。混合物を約0℃から室温までの温度で約1時間〜約6時間撹拌する。シーケンスの第2の反応では、得られた化合物をSn2反応でアジドアニオンと反応させ、アルキルアジドを得る。アセトニトリル、DMF又はその混液等の適切な溶媒中でナトリウムアジド又はアジド交換樹脂(Amberlite IR−400)と反応を行うことが好ましい。この反応は室温から80℃までの温度で2〜約18時間実施する。シーケンスの第3段階は還元剤によるアルキルアジドの還元である。アルキルアジドから第1級アミンへの還元は合成上有用な方法であり、接触水素化、LAH、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素亜鉛、トリフェニルホスフィン、インジウム−NHCl、鉄−NHCl及び亜鉛−NHClを含む多様な試薬を使用して実施することができる。シュタウディンガー反応を実施する場合には、トリアルキルホスフィン又はトリアリールホスフィンをTHF等の適切な溶媒中で室温にて1時間〜約4時間使用する。その後、反応液を水で希釈し、場合により(Boc)O無水物を加え、保護基をもつ式(I)の化合物を得、同温度で18時間〜約36時間撹拌する。
【0189】
場合により、亜鉛−NHClを使用してアルキルアジドから第1級アミンへの還元を実施することができ、保護基をもつ式(I)の化合物を得るには(Boc)O無水物を加えると好適である。この反応は1,4−ジオキサンと水の溶媒混液中で還流下に4時間〜約8時間実施する。
【0190】
前記方法の変換法(変換法c)によると、アルコールからハロゲン化アルキル誘導体への従来の変換法に従い、種々の方法で−CHOH基が存在する式(I)の化合物から−CHhal基(式中、halはハロゲンである。)が存在する式(I)の対応する化合物への変換を実施することができる。ハロゲン化物イオンによる求核置換を目的とするアルコールの活性化は光延型手法(Org.React.1992,42,335)に従って実施することができ、あるいはアルコールをスルホン酸エステル、一般にはトシラート(p−トルエンスルホネート)、メシラート(メタンスルホネート)又はトリフラート(トリフルオロメタンスルホネート)に変換することにより実施することができる。1例として、中間体スルホネートを反応条件下で更に反応させ、塩化アルキルを直接生成すればよい(Tetrah.Lett.1987,28,723)。この反応は式(I)の化合物をトリエチルアミンやジイソプロピルエチルアミン等の適切な塩基の存在下で適切な溶媒(例えばTHF、DCM、DMF等)に溶解し、これにメタンスルホニルクロリド等のスルホニル化剤を加えることにより実施することが好ましい。混合物を約0℃から室温までの温度で約1時間〜約48時間撹拌する。
【0191】
前記方法の変換法(変換法d)によると、当業者の間で確立されている多数の方法と操作条件で−CHOH基が存在する式(I)の化合物から−CHNR’R1基(式中、R1及びR’は水素である。)が存在する式(I)の対応する化合物への変換を実施することができ、変形シュタウディンガー法を使用し、アルコールをアジドに変換するために広く知られている反応である光延型反応により得られた中間体アジドを介して第1級アルコールを対応する第1級アミンにワンポットで変換することにより実施することが好ましい。この反応は当分野で周知であり、トリアルキルホスフィン又はトリアリールホスフィン、好ましくはトリフェニルホスフィンの存在下、ニコチニルアジド(NCA)やDPPA(ジフェニルホスホリルアジド)等のアジドイオン源の存在下でアゾジカルボン酸ジエチル(DEAD)、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(DIAD)等のアゾジカルボン酸ジアルキルを使用して実施することができる。あるいは、DPPA(ジフェニルホスホリルアジド)とDBUを使用して反応を実施することもできる。テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、アセトニトリル等の適切な溶媒中で0℃から室温までの温度にて30分間〜約48時間反応を実施する。その後、シュタウディンガー反応を実施し、トリアルキルホスフィン又はトリアリールホスフィンをTHF等の適切な溶媒中で室温にて1時間〜約4時間使用した後、水を加えて加水分解し、場合により(Boc)O無水物を加え、保護基をもつ式(I)の化合物を得、同温度で18〜約36時間撹拌する。
【0192】
前記方法の変換法(変換法e)によると、R3又はR4が水素である式(I)の化合物をR3又はR4がハロゲンである式(I)の対応する化合物に変換する。この反応はDCM、THF、MeOH、DMF又はその混液等の適切な溶媒中でNCS、NBS、NIS等のハロゲン化試薬と−0℃から室温までで2〜約18時間以内に実施する。この反応はDCM中でヨウ素とトリフルオロ酢酸銀の存在下に中性条件下で0℃から室温までの温度にて2時間から一晩実施することが好ましい。
【0193】
前記方法の変換法(変換法f)によると、パラジウム触媒によるハロゲン化アリールのシアン化用として周知の条件に従い、R3又はR4がBr又はヨウ素である式(I)の化合物をR3又はR4がCNである式(I)の対応する化合物に変換する。この反応はDMF、N−メチルピロリドン又はDMA等の適切な溶媒中で触媒として酢酸パラジウム(II)と、塩基として炭酸ナトリウム、炭酸カリウム又は炭酸セシウムの存在下に80℃から還流温度まででシアン化物源としてZnCN又はヘキサシアノ鉄(II)酸カリウムを4〜約24時間使用することにより実施される(J.Org.Chem.2005,70,1508−1510,Org.Lett,2011,13(4),pp 648−651)。
【0194】
前記方法の変換法(変換法g)によると、炭素−炭素結合の形成に適したクロスカップリング反応のいずれかを利用することにより、R3又はR4がハロゲンである式(I)の化合物を、R3又はR4が直鎖又は分岐鎖C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル及びヘテロシクリルアルキルから選択される場合により置換された基である式(I)の対応する化合物に変換する。この反応は当分野で周知であり、例えばオルガノボロン(鈴木反応)、オルガノ錫(スティル反応)、オルガノマグネシウム(熊田反応)、オルガノ亜鉛、又はオルガノアルミニウム、又はオルガノジルコニウム(根岸反応)等の適切なオルガノ金属試薬とのカップリングを伴う。好ましい反応はジメトキシエタン又は1,4−ジオキサンと水等の溶媒混液中でPdCl(dppf)CHCl等のパラジウム系触媒と炭酸ナトリウム、炭酸カリウム又は炭酸セシウム等の塩基の存在下に室温から80℃までの温度にて適切なオルガノボロン誘導体を2時間から一晩使用する鈴木反応である。
【0195】
前記方法の変換法(変換法h)によると、式(XIII)の化合物との反応により、R3又はR4がハロゲンである式(I)の化合物をR3又はR4がアルキンである式(I)の対応する化合物に変換する。N,N−ジメチルホルムアミドを溶媒として使用し、Pd(PPh、Pd(PPhCl等の適切なPd触媒と、トリフェニルホスフィン等の適切なリガンドと、ヨウ化銅(I)等の添加剤の存在下で室温から還流温度までの温度にて4時間から一晩まで薗頭カップリングにより反応を実施し、式(I)の対応する化合物を得る。
【0196】
前記方法の変換法(変換法i)によると、当分野で広く知られている塩基性又は酸性加水分解条件下でカルボン酸残渣から対応する酸への脱保護を実施することができる。低級アルコール、THF、DMF又はその混液等の適切な溶媒の存在下で水酸化リチウム、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウム水溶液等のアルカリ水溶液と反応を行うことが好ましく、THF/メタノール/水混液中で約室温から約80℃までの温度にて水酸化リチウムと反応を行うことが好ましい。利用する操作条件に応じて、式(I)の化合物はその酸形態でも得られるし、あるいは塩形態でも得られる。
【0197】
前記方法の変換法(変換法j)によると、ジクロロメタン、DMF、THF、1,4−ジオキサン又はDMA等の適切な溶媒中で適切な縮合剤(例えばジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、1−エチル−3−(3’−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDC)、3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1,2,3−ベンゾトリアジン(DHBT)、O−ベンゾトリアゾリルテトラメチルイソウロニウムテトラフルオロボレート(TBTU)、ベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(PyBOP)又は2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HBTU))の存在下に塩化アンモニウム又は式R1R’NH(XXX)の適切な第1級もしくは第2級アミンの存在下で塩基性条件下、好ましくはDIPEA又はTEAの存在下でカルボン酸から対応するアミドへのアミド化を行う。この反応は場合により4−ジメチルアミノピリジン等の適切な触媒の存在下、又はN−ヒドロキシベンゾトリアゾール等の別のカップリング試薬の存在下で実施される。あるいは、例えばトルエン、DCM、THF、DMF等の適切な溶媒中でTEA、DIPEA又はピリジン等の第3級アミンの存在下に室温にてクロロギ酸エチル、クロロギ酸イソプロピル、クロロギ酸ベンジル等のクロロギ酸アルキルを使用する例えば混合酸無水物法によりこの同一反応を実施してもよい。
【0198】
前記方法の変換法(変換法k)によると、還元的アミノ化を実施するための従来の手法に従い、式R1R’NH(XXX)の適切なアミンとの反応により、L−CHO基が存在する式(I)の化合物からL−CHNR’R1基が存在する対応する化合物への還元的アミノ化を実施する。この反応はテトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、N,N−ジメチルホルムアミド又はその混液等の適切な溶媒中で例えば酢酸、トリフルオロ酢酸、塩化亜鉛、塩化チタン(IV)又はTEA、DIPEA等の酸性又は塩基性触媒の存在下に0℃から室温までの温度で例えばシアノ水素化ホウ素ナトリウム、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム又はトリアセトキシ水素化ホウ素テトラメチルアンモニウム等の還元剤を使用して30分間〜6時間実施することが好ましい。
【0199】
前記方法の変換法(変換法l)によると、第1級又は第2級アミノ基が存在する式(I)の化合物を対応する第2級又は第3級アミノ誘導体に変換する。この反応はテトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、N,N−ジメチルホルムアミド又はその混液等の適切な溶媒中で例えば酢酸、トリフルオロ酢酸、塩化亜鉛、塩化チタン(IV)又はTEA、DIPEA等の酸性又は塩基性触媒の存在下に0℃から室温までの温度にて還元的アミノ化条件下、好ましくは例えばシアノ水素化ホウ素ナトリウム、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム又はトリアセトキシ水素化ホウ素テトラメチルアンモニウム等の還元剤の存在下で式R’CHO(XXXIII)のアルデヒドと30分間〜6時間実施することが好ましい。
【0200】
前記方法の変換法(変換法m)によると、式R5−COW(XXXIV)の化合物との反応により、第1級又は第2級アミノ基が存在する式(I)の化合物を対応するカルボキサミド誘導体に変換する。当業者に明白な通り、この反応はカルボキサミドの製造用として当分野で広く知られている種々の方法と操作条件で実施することができる。1例として、Wが塩化物等のハロゲンである場合には、例えばジクロロメタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、アセトニトリル又はN,N−ジメチルホルムアミド等の適切な溶媒中で約−10℃から還流温度までの温度にて適切な時間、例えば約30分間〜約96時間反応を実施する。トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン又はピリジン等の適切なプロトン捕捉剤の存在下で反応を実施する。Wがヒドロキシル基である場合には、例えばジクロロメタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド等の適切な溶媒中で例えば2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(TBTU)、1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド、1,3−ジイソプロピルカルボジイミド、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド、N−シクロヘキシルカルボジイミド−N’−プロピルメチルポリスチレン又はN−シクロヘキシルカルボジイミド−N’−メチルポリスチレン等のカップリング剤の存在下に約−10℃から還流温度までの温度にて適切な時間、例えば約30分間〜約48時間反応を実施する。この反応は場合により適切な触媒(例えば4−ジメチルアミノピリジン)の存在下又は別のカップリング剤(例えばN−ヒドロキシベンゾトリアゾール)の存在下で実施する。
【0201】
前記方法の変換法(変換法n)によると、式R6−OCO−T(XXXVI)の化合物との反応により、第1級又は第2級アミノ基が存在する式(I)の化合物を対応するカルバミン酸誘導体に変換する。当業者に明白な通り、この反応はカルボキサミドの製造用として当分野で広く知られている種々の方法と操作条件で実施することができる。1例として、Tが塩化物等のハロゲンである場合には、例えばジクロロメタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、アセトニトリル又はN,N−ジメチルホルムアミド等の適切な溶媒中で約−10℃から還流温度までの温度にて適切な時間、例えば約30分間〜約96時間反応を実施する。トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン又はピリジン等の適切なプロトン捕捉剤の存在下で反応を実施する。あるいは、例えばトルエン、DCM、THF、DMF等の適切な溶媒中でTEA、DIPEA又はピリジン等の第3級アミンの存在下に室温にてこの同一反応を式R6−OCO−T(XXXVI)(式中、Tは−OC(O)OR6等の脱離基である。)の酸無水物と実施してもよい。
【0202】
前記方法の変換法(変換法o)によると、第1級又は第2級アミノ基が存在する式(I)の化合物を式R7−N=C=O(XXXVII)の適切なイソシアネートとの反応により変換し、対応する尿素を得る。この反応はジクロロメタン、テトラヒドロフラン等の適切な溶媒中で約20℃から還流温度までの温度にて約30分間〜約48時間行うことが好ましい。
【0203】
前記方法の変換法(変換法p)によると、第1級又は第2級アミノ基が存在する式(I)の化合物を式R7N(R8)C(NH)T(XXXVIII)(式中、R7及びR8は上記で定義した通りであり、Tは−S−Me、−N−S(O)CF又は1H−ピラゾリル等の適切な脱離基である。)の化合物との反応により対応するグアニジン誘導体に変換する。1例として、この反応はメタノール、エタノール、N,N−ジメチルホルムアミド及びその混液等の適切な溶媒中で塩基性条件下、例えばトリエチルアミン又は炭酸カリウムの存在下に実施することができる。この反応は室温から約80℃までの温度で約30分間〜約24時間実施することが好ましい。
【0204】
前記方法の変換法(変換法q)によると、第1級又は第2級アミノ基が存在する式(I)の化合物を式−NS(O)R9(式中、R9は上記で定義した通りである。)の基が存在する式(I)の化合物に変換する。この変換はDCM等の適切な溶媒中でTEA、DIEA、DMAP等の適切な塩基の存在下に約室温から前記溶媒の約還流温度までの温度にてハロゲン化スルホニル、好ましくはクロロスルホニル又はブロモスルホニル等のスルホニル化合物との反応により得られる。
【0205】
前記方法の変換法(変換法r)によると、tert−ブトキシカルボニル、ベンジル、4−メトキシベンジル、2,4−ジメトキシベンジル及びトリフェニルメチル保護基の選択的加水分解を可能にする従来の手法に従い、R’が保護基である式(I)の化合物の窒素原子の脱保護を行うことができる。この反応はDCM、1,4−ジオキサン、低級アルコール(例えばメタノールやエタノール)等の適切な溶媒中で酸性条件下、例えば塩酸、トリフルオロ酢酸又はメタンスルホン酸等の無機又は有機酸の存在下に室温から還流温度までの温度にて約1時間〜約48時間行うことが好ましい。
【0206】
以上から当業者に明白な通り、式(I)の他の化合物となるように当分野で周知の方法に従って操作することにより別の官能基に更に誘導体化することが可能な官能基をもつ式(I)の全化合物を本発明の範囲内に含むものとする。
【0207】
当業者に公知の通り、ある化学的官能基を別の官能基に変換する際に、望ましくない副反応を避けるために、この官能基を含む化合物の1個以上の反応中心を保護することが必要になる場合がある。このような反応中心の保護とその後の合成変換後の脱保護は例えばGreen,Theodora W.and Wuts,Peter G.M.−Protective Groups in Organic Synthesis,Third Edition,John Wiley & Sons Inc.,New York(NY),1999に記載されている標準手順に従って実施することができる。
【0208】
式(I)の化合物の製造方法の全態様において、出発材料及び他の全反応物質は公知であり、又は公知方法により容易に製造される。
【0209】
式(II)及び(XXVII)の化合物はWO2010/031816に記載されているように製造することができる。
【0210】
式(XII)、(XIIa)、(XIII)、(XIV)、(XV)、(XVIII)、(XXV)及び(XXX)〜(XXXIX)の化合物は市販されているか、又は公知方法により製造することができる。
【0211】
上記方法の態様のいずれか1種に従って式(I)の化合物を製造する際に、出発材料又はその中間体内に場合により存在する官能基は望ましくない副反応を生じる可能性があるため、従来の手法により適正に保護する必要がある。同様に、これらの保護した官能基から遊離脱保護化合物への変換も公知手順に従って実施すればよい。
【0212】
容易に理解される通り、上記方法により製造される式(I)の化合物が異性体の混合物として得られる場合には、従来の手法を使用して式(I)の単一異性体に分離することも本発明の範囲内に含まれる。
【0213】
従来のラセミ分割法としては、例えばジアステレオマー塩誘導体の分別結晶化又は分取キラルHPLCが挙げられる。
【0214】
本発明の化合物は単剤として投与することもできるし、あるいは、放射線療法レジメン又は化学療法レジメン等の公知抗癌療法と併用投与することもでき、細胞増殖抑制剤又は細胞傷害剤、抗生剤型薬剤、アルキル化剤、代謝拮抗剤、ホルモン剤、免疫剤、インターフェロン型薬剤、シクロオキシゲナーゼ阻害剤(例えばCOX−2阻害剤)、マトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤、テロメラーゼ阻害剤、チロシンキナーゼ阻害剤、抗増殖因子受容体剤、抗HER剤、抗EGFR剤、抗血管新生剤(例えば血管新生阻害剤)、ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤、ras−rafシグナル伝達経路阻害剤、細胞周期阻害剤、他のcdk阻害剤、チューブリン結合剤、トポイソメラーゼI阻害剤、トポイソメラーゼII阻害剤等と併用できる。
【0215】
固定用量として製剤化する場合には、このような併用製剤は下記用量範囲内の本発明の化合物と許容用量範囲内の他の医薬活性剤を利用する。
【0216】
併用製剤が不適切な場合には、式(I)の化合物を公知抗癌剤と順次使用してもよい。
【0217】
哺乳動物(例えばヒト)に投与するのに適した本発明の式(I)の化合物は通常の経路で投与することができ、用量レベルは患者の年齢、体重、状態及び投与経路により異なる。
【0218】
例えば、式(I)の化合物の経口投与に採用される適切な用量は1回当たり約10〜約1000mgを1日1〜5回とすることができる。本発明の化合物は種々の剤形で投与することができ、例えば錠剤、カプセル剤、糖衣錠、フィルムコーティング錠、溶液剤又は懸濁剤として経口投与することもできるし、坐剤として直腸投与することもできるし、例えば筋肉内経路や、静脈内及び/又は髄腔内及び/又は脊髄内注射又は輸液により非経口投与することもできる。
【0219】
本発明は更に、担体でも希釈剤でもよい医薬的に許容可能な賦形剤と共に式(I)の化合物又はその医薬的に許容可能な塩を含有する医薬組成物を包含する。
【0220】
本発明の化合物を含有する医薬組成物は通常では従来の手法に従って製造され、適切な医薬品形態で投与される。例えば、固体経口形態は活性化合物と共に希釈剤(例えばラクトース、デキストロース、サッカロース、スクロース、セルロース、コーンスターチ又はジャガイモ澱粉);滑沢剤(例えばシリカ、タルク、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム及び/又はポリエチレングリコール);結合剤(例えば澱粉、アラビアガム、ゼラチン、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース又はポリビニルピロリドン);崩壊剤(例えば澱粉、アルギン酸、アルギン酸塩又は澱粉グリコール酸ナトリウム);発泡性混合物;色素;甘味剤;湿潤剤(例えばレシチン、ポリソルベート、ラウリルスルフェート);及び一般に医薬製剤で使用される薬理的に不活性な非毒性物質を含有することができる。これらの医薬製剤は例えば混合、顆粒化、錠剤化、糖衣又はフィルムコーティング法により公知の通りに製造することができる。
【0221】
経口投与用分散液剤としては、例えばシロップ剤、エマルション及び懸濁剤が挙げられる。1例として、シロップ剤は担体としてサッカロースもしくはサッカロース+グリセリン及び/又はマンニトール及びソルビトールを含有することができる。
【0222】
懸濁剤及びエマルションは担体の例として天然ガム、寒天、アルギン酸ナトリウム、ペクチン、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース又はポリビニルアルコールを含有することができる。筋肉内注射用懸濁剤又は溶液剤は活性化合物と共に医薬的に許容可能な担体、例えば滅菌水、オリーブ油、オレイン酸エチル、グリコール類(例えばプロピレングリコール)、及び所望により適量の塩酸リドカインを含有することができる。
【0223】
静脈内注射又は輸液用溶液剤は担体として滅菌水を含有するものでもよいし、好ましくは滅菌等張生理食塩水溶液でもよいし、担体としてプロピレングリコールを含有するものでもよい。
【0224】
坐剤は活性化合物と共に医薬的に許容可能な担体(例えばカカオバター、ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル界面活性剤又はレシチン)を含有することができる。
【0225】
本発明を更に詳細に例証するために、以下に実施例を記載するが、これらの実施例により本発明を限定するものではない。
【実施例】
【0226】
以下の実施例では、本発明の式(I)の所定の化合物の合成による製造について記載する。
【0227】
以下の実施例に従って製造した本発明の化合物を更に H NMR又はHPLC/MS分析データにより特性決定した。なお、HPLC/MSデータは分析法1、2、3及び4のいずれか1種に従って取得した。
【0228】
HPLC/MS分析法1
HPLC装置はWaters 2996 PDA検出器、Waters Acquity ELSD(登録商標)検出器を装備したWaters Acquity(登録商標)UPLCシステムと、エレクトロスプレー(ESI)イオン源を装備したWaters mod.SQDシングル四重極型質量分析計から構成した。計器制御、データ取得及びデータプロセッシングはEmpower 2及びMassLynx 4.1ソフトウェアにより支援した。
【0229】
HPLCはWaters Acquity(登録商標)BEH C18,1.7μm,50×2.1mmカラムを使用して45℃で流速0.7mL/minにて実施した。移動相Aは0.1%トリフルオロ酢酸水溶液/アセトニトリル(95:5)とし、移動相BはHO/アセトニトリル(5:95)とし、グラジエントは2分間で5→95%Bの後、0.1分間95%Bに維持した。注入容量は0.8μLとした。質量分析計は正及び負イオンモードで動作させ、キャピラリー電圧は3KV(ES及びES)に設定し、コーン電圧は30V(ES及びES)とし、イオン源温度は120℃とし、フルスキャン質量範囲100〜800Daに設定した。
【0230】
HPLC/MS分析法2
HPLC−MS分析はESI(エレクトロスプレー)イオン源を装備したFinnigan MAT mod.LCQイオントラップ型質量分析計で実施し、オートサンプラーLc Pal(CTC Analytics)とUV6000LP PDA検出器を装備したHPLC SSP4000(Thermo Separation)に質量分析計を直接接続する。
【0231】
HPLCはPhenomenex Gemini C18,3μm,50×4.6mmカラムを使用して40℃で流速1.0mL/minにて実施した。移動相Aは5mM酢酸緩衝液(pH4.5):アセトニトリル95:5(v:v)とし、移動相Bは5mM酢酸緩衝液(pH4.5):アセトニトリル5:95(v:v)とし、グラジエントは7分間で0→100%Bの後、2分間100%Bに維持した後、再平衡化とした。総LC時間は10分間とした。注入容量は10μlとした。
【0232】
MS条件:LCQ質量分析計はエレクトロスプレーイオン化(ESI)インターフェースを介して正及び負イオンモードで動作する。ESIスプレイヤー電圧4.0kVとし、キャピラリー温度255℃に加熱し、窒素シースガス圧5.0Barとした。フルスキャン検出モード(50〜1000Da)を使用した。
【0233】
MS/MS実験は各スキャンの最強イオンについてExcaliburソフトウェアにより自動的に実施した。前駆体イオンの断片化には45%衝突エネルギーを使用した。
【0234】
HPLC/MS分析法3
HPLC装置はWaters 2996 PDA検出器を装備したWaters Alliance(登録商標)HT 2795システムと、エレクトロスプレー(ESI)イオン源を装備したWaters mod.ZQ 2000シングル四重極型質量分析計から構成した。計器制御、データ取得及びデータプロセッシングはEmpower 2及びMassLynx 4.1ソフトウェアにより支援した。HPLCはPhenomenex Gemini C18,3μm,50×4.6mmカラムを使用して25℃で流速1.0mL/minにて実施した。移動相Aは5mM酢酸アンモニウム(pH=5.2)緩衝液/アセトニトリル(95:5)とし、移動相BはHO/アセトニトリル(5:95)とし、グラジエントは8分間で10→90%Bの後、0.1分間で100%Bまでのランプとした。注入容量は10μLとした。質量分析計は正及び負イオンモードで動作させ、キャピラリー電圧は3.5kV(ES)と2.8kV(ES)に設定し、コーン電圧は14V(ES)及び28V(ES)とし、イオン源温度は120℃とし、フルスキャン質量範囲100〜800Daに設定した。
【0235】
HPLC/MS分析法4
HPLC装置はWaters 2996 PDA検出器を装備したWaters Alliance(登録商標)HT 2795システムと、エレクトロスプレー(ESI)イオン源を装備したWaters mod.ZQ 2000シングル四重極型質量分析計から構成した。計器制御、データ取得及びデータプロセッシングはEmpower 2及びMassLynx 4.1ソフトウェアにより支援した。HPLCはWaters X−Terra RP18,3.5μm,20×3.0mmカラムを使用して25℃で流速1.2mL/minにて実施した。移動相Aは0.05%水酸化アンモニウム(pH=10)緩衝液/アセトニトリル(95:5)とし、移動相BはHO/アセトニトリル(5:95)とし、グラジエントは4分間で10→90%Bの後、0.1分間で100%Bまでのランプとした。注入容量は10μLとした。質量分析計は正及び負イオンモードで動作させ、キャピラリー電圧は3.5kV(ES)と2.8kV(ES)に設定し、コーン電圧は14V(ES)及び28V(ES)とし、イオン源温度は120℃とし、フルスキャン質量範囲100〜800Daに設定した。
【0236】
HPLC/MS分析法5
この方法では、可変UV検出器 mod 2487とChemiluminescence Nitrogen検出器(CLND,Antek 8060)とWaters ZQ2000質量検出器(ESIインターフェース)を装備したWaters Alliance LC mod.2795を使用した。総流量を前記3個の検出器に一定比(64:15:21 UV:MS:CLND)で分割・分配した。液体クロマトグラフには30×3.0mm I.D.カラム(Waters xBridge C18,3.5μm粒子)を装備し、50℃に自動調整した。2種類の移動相を使用し、A相は0.05%w/vギ酸(50%ギ酸Fluka 09676の1mL/L高純度精製水溶液)とし、B相は70/25/5(v/v/v)MeOH/iPrOH/HO+0.035%w/vギ酸(700uL/L 50%ギ酸Fluka 09676)とした。
【0237】
1mM公称サンプルDMSO溶液5uL容量を注入し(エアギャップなしの連続パーシャルループモード)、包括的逆相グラジエント分析(「#IN63SEQ79」法に分類)を0.8mL/minで実施し、5分間かけて0%→100%B相(v/v)とした後、0.7分間100%Bに維持し、5.71分で急速に0%Bまで戻し、試験停止時間は6.3分に設定した。(「注入間の」)総分析時間は7.9分とした。
【0238】
UV検出器は220nm、サンプリング速度5Hzで動作させた。MS装置はキャピラリー電圧3.2kV、コーン30V、エクストラクター2V、RFレンズ0.5V、脱溶媒和流速400L/hr、コーン流速100L/hr、イオン源温度100℃、脱溶媒和温度150℃、ESI(+)フルスキャン120〜1200Da取得、サンプリングレート1.7Hzで動作させた。CLND検出器は炉温度1050℃、導入酸素流量280mL/min、導入アルゴン流量80mL/min、補充アルゴン流量25mL/min、オゾン30mL/min、28torr真空、PMT電圧750V、PMTチャンバー+10℃、高感度、選択サンプリング速度5,4Hzで動作させた。
【0239】
以下の実施例に従って製造した本発明の式(I)の所定の化合物を分取HPLCにより精製した。操作条件は以下の通りである。
【0240】
HPLC/MS分取法1
HPLC装置はWaters 2996 PDA検出器を装備したWaters FractionLynx(登録商標)システムと、エレクトロスプレー(ESI)イオン源を装備したWaters mod.ZQ 2000シングル四重極型質量分析計から構成した。計器制御、データ取得及びデータプロセッシングはMassLynx 4.1ソフトウェアにより支援した。
【0241】
HPLCはWaters X−Terra Prep RP18,10μm,250×19mmカラムを使用して25℃で流速20mL/minにて実施した。移動相Aは0.1%トリフルオロ酢酸水溶液/アセトニトリル(95:5)とし、移動相Bはアセトニトリルとし、グラジエントは15分間で10→90%Bの後、一定とした。注入容量は500μLとした。
【0242】
質量分析計は正及び負イオンモードで動作させ、キャピラリー電圧は3.25kV(ES)と2.75kV(ES)に設定し、コーン電圧は18V(ES)及び25V(ES)とし、イオン源温度は120℃とし、フルスキャン質量範囲100〜800Daに設定した。
【0243】
HPLC分取法2
HPLC装置はSCL−8Aシステムコントローラーと、2台のLC−8Aポンプと、SPD−6A UV分光検出器と、手動Rheodyne注入システムを装備した島津HPLCシステムから構成した。データ取得(アナログシグナル)とデータプロセッシングはEmpower 2ソフトウェアにより支援した。
【0244】
HPLCはWaters X−Terra MS RP18,10μm,150×30mmカラムを使用して25℃で流速40mL/minにて実施した。移動相Aは0.1%トリフルオロ酢酸水溶液/アセトニトリル(95:5)とし、移動相BはHO/アセトニトリル(5:95)とし、グラジエントは15分間で10→90%Bとした後、0.1分間で100%Bまでのランプとした。注入容量は500μLとした。
【0245】
精密MS
従来記載されているようにマイクロHPLC 1100 Agilentに直接接続したWaters Q−Tof Ultimaで精密質量データESI(+)取得した(M.Colombo,F.Riccardi−Sirtori,V.Rizzo,Rapid Commun.Mass Spectrom.2004,18,511−517)。
【0246】
QNPプローブ(H、13C、19F及び31Pの4核用チューナブルプローブ)を装備したグラジエント対応型Bruker AVANCE 400MHzシングルベイ計器(NMR法1)又は5mm二重共鳴プローブ5mm H{15N−31P}z軸PFG間接検出プローブを装備したMercury VX 400を400.45MHzで動作させてH−NMR分光分析を行った。
【0247】
H、19F z軸PFGプローブを装備したVarian INOVA 599.88MHzでH−NMR分光分析を行った。
【0248】
[製造例A]
4−(2−ヒドロキシエチル)−7−ヨード−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン[III]
工程1
【0249】
【化61】
【0250】
下で(7−ヨード−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル)酢酸エチル(1.00g,2.87mmol)のEtOH(30mL)溶液に氷冷撹拌下に水素化ホウ素ナトリウム(0.870g,23.0mmol)を加えた。反応混合物を室温で18時間撹拌後、水(10ml)を加えてクエンチした。溶媒を蒸発乾涸し、残渣をTHF(30ml)/ブライン(30ml)に溶解し、THF(3×30mL)で抽出した。有機相をNaSOで乾燥し、濃縮乾涸し、標記化合物(0.878g,2.87mmol,100%)を固体として得た。
【0251】
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.69(br.s.,1H),7.17(d,J=1.65Hz,1H),6.70(d,J=1.65Hz,1H),4.70(t,J=4.85Hz,1H),4.35(td,J=7.28,3.57Hz,1H),3.63(ddd,J=13.05,4.35,1.65Hz,1H),3.42−3.51(m,1H),3.25−3.31(m,3H),1.88(dt,J=13.51,6.52Hz,1H),1.79(dt,J=13.32,6.80Hz,1H)。
【0252】
LCMS(HPLC法2):m/z 307[M+H](室温にて2.98分)。
【0253】
HRMS(ESI)C12IN[M+H]の計算値306.9938,実測値306.9945。
【0254】
[製造例B]
2−(7−ヨード−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル)エチルメタンスルホネート[(IV),LG=メタンスルホネート]
工程2
【0255】
【化62】
【0256】
4−(2−ヒドロキシエチル)−7−ヨード−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(0.230g,0.75mmol)とDIPEA(0.291g,2.25mmol)のDCM(5ml)溶液に氷冷撹拌下に塩化メシル(0.172g,1.50mmol)を加えた。反応混合物をN下で室温にて1時間撹拌後、DCMと飽和NaHCO溶液に分配した。有機層から沈澱させることにより標記化合物を白色固体として単離した(0.202g,0.52mmol,70%)。
【0257】
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.73(d,J=2.75Hz,1H),7.19−7.22(m,1H),6.73(d,J=1.65Hz,1H),4.36−4.48(m,1H),4.23−4.31(m,1H),4.17(ddd,J=5.59,7.28,10.58Hz,1H),3.65(dd,J=3.48,13.92Hz,1H),3.21(s,3H),2.03−2.21(m,2H)。
【0258】
LCMS(HPLC法2):m/z 385[M+H](室温にて3.73分)。
【0259】
HRMS(ESI)C1014INS[M+H]の計算値384.9714,実測値384.9715。
【0260】
[製造例C]
4−(2−アジドエチル)−7−ヨード−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン[V]
工程3
【0261】
【化63】
下で2−(7−ヨード−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル)エチルメタンスルホネート(0.150g,0.39mmol)を80℃にてACN/DMF(4ml,1:1比)中でナトリウムアジド(0.076g,1.17mmol)と4時間反応させた。溶媒を減圧除去し、残渣を水とDCMに分配した。有機相を乾燥し(NaSO)、濾過し、蒸発させ、標記化合物を白色固体として得た(0.097g,0.30mmol,75%)。
【0262】
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.72(br.s.,1H),7.20(d,J=1.47Hz,1H),6.72(d,J=1.65Hz,1H),4.34(td,J=3.30,6.96Hz,1H),3.62(dd,J=4.21,13.37Hz,1H),3.34(m,3H),1.86−2.05(m,2H)。
【0263】
LCMS(HPLC法2):m/z 332[M+H](室温にて4.29分)。
【0264】
HRMS(ESI)C11INO[M+H]の計算値332.0003,実測値332.0002。
【0265】
[製造例D]
[2−(7−ヨード−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチル[VI,R1=H,R’=−CO−OtBu]
工程4
【0266】
【化64】
【0267】
4−(2−アジドエチル)−7−ヨード−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(0.093g,0.28mmol)のエタノール(5ml)溶液にNHCl(0.059g,1.12mmol)、亜鉛末(0.073g,1.12mmol)及び二炭酸ジ−t−ブチル(0.122g,0.560mmol)を加えた。混合物を80℃で2時間撹拌し、冷却した混合物をセライトパッドで濾過し、溶媒を蒸発乾涸した。残渣を酢酸エチルと水に分配し、有機相を水とブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮した。DCM/MeOH 9/0.5を溶離液として粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、目的生成物を得た(0.068g,0.17mmol,60%)。
【0268】
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.69(d,J=2.93Hz,1H),7.24(s,1H),6.92(br.S.,1H),6.70(d,J=1.65Hz,1H),4.25(br.S.,1H),3.62(dd,J=2.84,13.28Hz,1H),3.27(td,J=4.01,13.05Hz,1H),2.94(q,J=6.65Hz,2H),1.70−1.89(m,2H),1.38(s,9H)。
【0269】
LCMS(HPLC法2):m/z 428[M+Na](室温にて4.59分)。
【0270】
HRMS(ESI)C1420INNaO[M+Na]の計算値428.0441,実測値428.0434。
【0271】
[実施例1]
{2−[7−(3,4−ジフルオロフェニル)−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチル[(I),R2=3,4−ジフルオロフェニル,R3=R4=H,A=−CHCH−NH−CO−OtBu]
工程5a
【0272】
【化65】
続いてN下で[2−(7−ヨード−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチル(0.226g,0.558mmol)を1,4−ジオキサン3mlと水1mlに溶解した溶液に3,4−ジフルオロフェニルボロン酸(0.123g,0.78mmol)、炭酸セシウム(0.546g,1.67mmol)及び1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(0.023g,0.028mmol)とジクロロメタンとの付加物を加えた。混合物を密閉バイアル内で80℃に2時間加熱した。反応液をセライトパッドで濾過し、溶媒を蒸発乾涸した。粗生成物を酢酸エチルと水に分配し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧除去した。シリカゲルカラムフラッシュクロマトグラフィー(DCM/MeOH 9/0.3)により精製し、標記化合物を白色固体として得た(0.170g,0.43mmol,78%)。
【0273】
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.63−7.70(m,2H),7.61(s,1H),7.41−7.45(m,1H),7.31−7.40(m,1H),7.08(d,J=1.83Hz,1H),6.97(t,J=5.68Hz,1H),4.11−4.34(m,J=4.03Hz,1H),3.67(ddd,J=1.01,3.98,12.77Hz,1H),2.93−3.04(m,2H),1.92(qd,J=6.91,13.90Hz,1H),1.76−1.86(m,1H),1.38(s,9H)。
【0274】
LCMS(HPLC法2):m/z 414[M+Na](室温にて5.24分)。
【0275】
HRMS(ESI)C2023NaO[M+Na]の計算値414.1599,実測値414.1586。
【0276】
適切なボロン酸を利用した以外は同一手法に従い、以下の化合物を製造した。
【0277】
{2−[7−(3−メトキシフェニル)−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチル[(I),R2=3−メトキシフェニル,R3=R4=H,A=−CHCH−NH−CO−OtBu]
標記化合物は白色固体として得られた(49%)。
【0278】
LCMS(HPLC法3):m/z 386[M+H](室温にて5.2分)。
【0279】
{2−[7−(3−アセチルフェニル)−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチル[(I),R2=3−アセチルフェニル,R3=R4=H,A=−CHCH−NH−CO−OtBu]
標記化合物は白色固体として得られた(64%)。
【0280】
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ8.13(s,1H),7.85(d,J=8.06Hz,1H),7.74(d,J=7.69Hz,1H),7.66−7.72(m,3H),7.46−7.51(m,1H),7.14(d,J=1.83Hz,1H),6.96−7.00(m,1H),4.29(br.s.,1H),3.69(dd,J=3.66,12.45Hz,1H),3.01(q,J=6.59Hz,2H),2.61−2.63(m,3H),1.79−1.99(m,2H),1.38(s,9H)。
【0281】
LCMS(HPLC法2):m/z 420[M+Na](室温にて4.68分)。
【0282】
HRMS(ESI)C2227NaO[M+Na]の計算値420.1984,実測値420.1882。
【0283】
{2−[7−(3−シアノフェニル)−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチル[(I),R2=3−シアノフェニル,R3=R4=H,A=−CHCH−NH−CO−OtBu]
標記化合物は白色固体として得られた(67%)。
【0284】
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ8.08(s,1H),7.92−7.96(m,1H),7.69−7.75(m,2H),7.59(d,J=7.69Hz,1H),7.51−7.54(m,1H),7.17(d,J=1.65Hz,1H),6.95−7.00(m,1H),4.27(br.s.,1H),3.68(dd,J=2.66,12.91Hz,1H),2.97−3.04(m,2H),1.76−2.00(m,2H),1.38(s,9H)。
【0285】
LCMS(HPLC法2):m/z 403[M+Na](室温にて4.85分)。
【0286】
HRMS(ESI)C2124NaO[M+Na]の計算値403.174,実測値403.1735。
【0287】
{2−[7−(2−クロロピリジン−4−イル)−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチル[(I),R2=2−クロロピリジン−4−イル,R3=R4=H,A=−CHCH−NH−CO−OtBu]
標記化合物は茶色い固体として得られた(61%)。
【0288】
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ8.28(d,J=5.13Hz,1H),7.91(s,1H),7.77(br.s.,1H),7.73(d,J=0.92Hz,1H),7.62(dd,J=1.37,5.22Hz,1H),7.28(d,J=1.65Hz,1H),6.98(br.s.,1H),4.29(br.s.,1H),3.65−3.70(m,1H),2.96−3.05(m,2H),1.77−2.00(m,2H),1.38(s,9H)。
【0289】
LCMS(HPLC法2):m/z 391[M+H](室温にて4.44分)。
【0290】
HRMS(ESI)C1924ClN[M+H]の計算値391.1532,実測値391.1536。
【0291】
[製造例E]
4−(2−アジドエチル)−7−ヨード−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン[V]
工程3a
【0292】
【化66】
【0293】
下で4−(2−ヒドロキシエチル)−7−ヨード−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(0.800g,2.61mmol)とPPh(1.164g,4.44mmol)の無水THF(20ml)溶液に氷冷撹拌下にDEAD(0.773g,4.44mmol)をゆっくりと滴下した。15分後にNCA(0.580g,3.92mmol)(Synthesis,2004,17,2886−2892に従って製造)を一度に加え、反応混合物を室温まで昇温し、一晩撹拌した。溶媒を減圧除去し、残渣をDCMに溶解し、2M HCl溶液、飽和NaHCO溶液及びブラインで洗浄した。有機層をNaSOで乾燥し、濃縮乾涸した。シリカゲルカラムフラッシュクロマトグラフィー(DCM/MeOH 9:0.1)により精製し、ジエチルエーテルトリチュレーション後に標記化合物を白色固体として得た(0.605g,1.83mmol,70%)。
【0294】
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.72(br.S.,1H),7.20(d,J=1.47Hz,1H),6.72(d,J=1.65Hz,1H),4.34(td,J=3.30,6.96Hz,1H),3.62(dd,J=4.21,13.37Hz,1H),3.34(m,3H),1.86−2.05(m,2H)。
【0295】
LCMS(HPLC法2):m/z 332[M+H](室温にて4.29分)。
【0296】
HRMS(ESI)C11INO[M+H]の計算値332.0003,実測値332.0002。
【0297】
[製造例F]
[2−(7−ヨード−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル)エチル]カルバミン酸tert−ブチル[(VI),R1=H,R’=−CO−OtBu]
工程4
【0298】
【化67】
【0299】
下で4−(2−アジドエチル)−7−ヨード−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(0.530g,1.60mmol)とPPh(1.258g,4.80mmol)の無水THF(15ml)溶液を室温にて2時間撹拌した。水(5ml)を加え、反応混合物を室温で一晩撹拌した。次に二炭酸ジ−t−ブチル(0.698g,3.2mmol)を加え、室温で1時間後に溶媒を減圧除去し、残渣をDCMと水に分配した。有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮した。シリカゲルカラムフラッシュクロマトグラフィー(DCM/MeOH 9:0.25)により精製し、標記化合物を黄白色固体として得た(0.473g,1.16mmol,73%)。
【0300】
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.69(d,J=2.93Hz,1H),7.24(s,1H),6.92(br.s.,1H),6.70(d,J=1.65Hz,1H),4.25(br.s.,1H),3.62(dd,J=2.84,13.28Hz,1H),3.27(td,J=4.01,13.05Hz,1H),2.94(q,J=6.65Hz,2H),1.70−1.89(m,2H),1.38(s,9H)。
【0301】
LCMS(HPLC法2):m/z 428[M+Na](室温にて4.59分)。
【0302】
HRMS(ESI)C1420INNaO[M+Na]の計算値428.0441,実測値428.0434。
【0303】
[製造例G]
[7−(3−クロロフェニル)−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル]酢酸エチル[(VII),R2=3−クロロフェニル]
工程6
【0304】
【化68】
【0305】
(7−ヨード−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル)酢酸エチル(1.00g,2.94mmol)を(Ar流で)脱気下の1,4−ジオキサン/HO(25/5mL)混液に溶解した溶液に、3−クロロフェニルボロン酸(898mg,5.74mmol)と炭酸セシウム(2.807g,8.61mmol)を加え、これに1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)ジクロリドとジクロロメタンとの付加物(1:1)を加えた。反応混合物をアルゴン雰囲気下でキャッピングし、80℃で2時間撹拌した。溶媒を減圧蒸発させ、残渣を酢酸エチルと水に分配した。有機相をNaSOで乾燥し、濃縮乾涸した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:DCM/EtOAc/EtOH:60/35/5)により精製し、0.573g(60%収率)を淡褐色固体として得た。
【0306】
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ7.71(d,J=1.22Hz,1H),7.64(t,J=1.83Hz,1H),7.58(d,J=1.83Hz,1H),7.51−7.56(m,1H),7.35(t,J=7.93Hz,1H),7.20(ddd,J=0.98,2.08,7.93Hz,1H),7.10(d,J=1.83Hz,1H),4.60−4.69(m,1H),4.11(dq,J=1.16,7.10Hz,2H),3.71(ddd,J=1.89,4.18,13.09Hz,1H),3.35−3.42(m,1H),2.89(dd,J=5.13,6.84Hz,2H),1.18(t,J=7.08Hz,3H)。
【0307】
HRMS(ESI)C1718ClN[M+H]の計算値333.1001,実測値333.1005。
【0308】
適切な置換誘導体を利用した以外は同一手法に従い、以下の化合物を製造した。
【0309】
{1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}酢酸エチル[(VII),R2=3−(トリフルオロメチル)フェニル]
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ7.86−7.91(m,2H),7.73(br.s.,1H),7.67(d,J=1.83Hz,1H),7.55−7.58(m,1H),7.48−7.51(m,1H),7.18(d,J=1.83Hz,1H),4.61−4.70(m,1H),4.11(ttd,J=3.71,7.22,10.75Hz,2H),3.69−3.75(m,1H),3.36−3.41(m,1H),2.84−2.98(m,2H),1.18(t,J=7.14Hz,3H)。
【0310】
HRMS(ESI)C1818[M+H]の計算値367.1264,実測値333.1267。
【0311】
[7−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル]酢酸エチル[(VII),R2=2−フルオロ−5−クロロフェニル]
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.78(dd,J=6.78,2.38Hz,1H),7.76(d,J=2.56Hz,1H),7.52(s,1H),7.22−7.31(m,2H),7.15(s,1H),4.67−4.77(m,1H),4.03−4.14(m,2H),3.70−3.75(m,1H),2.88(t,J=6.32Hz,2H),1.10−1.19(m,3H)。
【0312】
HRMS(ESI)C1717ClFN[M+H]の計算値351.0906,実測値351.0912。
【0313】
[7−(2−フルオロピリジン−4−イル)−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル]酢酸エチル[(VII),R2=2−フルオロピリジン−4−イル
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ8.12(d,J=5.37Hz,1H),7.81(d,J=1.83Hz,1H),7.80(br.s.,1H),7.51−7.58(m,J=5.25Hz,1H),7.37(s,1H),7.30(d,J=1.83Hz,1H),4.61−4.74(m,1H),4.03−4.17(m,2H),3.72(d,J=8.91Hz,1H),3.39(td,J=4.21,13.18Hz,1H),2.90(d,J=7.08Hz,2H),1.17(t,J=7.08Hz,3H)。
【0314】
HRMS(ESI)C1617FN[M+H]の計算値318.1249,実測値318.1248。
【0315】
[実施例2]
4−(2−ヒドロキシエチル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=R4=H,A=−CHCH−OH]
工程9
【0316】
【化69】
【0317】
{1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}酢酸エチル(1.67g,4.368mmol)をEtOH(25mL)に溶解し、NaBH(0.646g,4当量,17.471mmol)で室温にて18時間処理した。溶媒を蒸発乾涸し、残渣をHOに溶解し、AcOEt(3×50mL)で抽出した。有機相を1N NaOHとブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮乾涸し、標記化合物(1.480g,99%収率)をオフホワイト固体として得た。
【0318】
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ7.68(br.s.,1H),7.61−7.66(m,2H),7.57(s,1H),7.45(t,J=7.99Hz,1H),7.11−7.15(m,J=8.06Hz,1H),7.10(d,J=1.83Hz,1H),4.72(t,J=4.94Hz,1H),4.19−4.41(m,1H),3.69(ddd,J=1.59,4.12,12.85Hz,1H),3.40−3.59(m,2H),1.93−2.04(m,1H),1.70−1.93(m,1H)。
【0319】
HRMS(ESI)C1616[M+H]の計算値341.1008;実測値341.1095。
【0320】
適切な出発材料を使用した以外は実施例2の手順により以下の実施例を製造した。
【0321】
4−(2−ヒドロキシエチル)−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン[(I),R2=3−(トリフルオロメチル)フェニル,R3=R4=H,A=−CHCH−OH](化合物1)
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ7.92(s,1H),7.90(d,J=7.88Hz,1H),7.71(d,J=1.65Hz,1H),7.70(br.s.,1H),7.54−7.58(m,1H),7.47−7.51(m,1H),7.15(d,J=1.65Hz,1H),4.73(t,J=4.95Hz,1H),4.34−4.41(m,1H),3.67−3.72(m,1H),3.42−3.56(m,2H),3.37(t,J=4.21Hz,1H),1.81−2.04(m,2H)。
【0322】
HRMS(ESI)C1616[M+H]の計算値325.1159;実測値325.1150。
【0323】
7−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)−4−(2−ヒドロキシエチル)−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン[(I),R2=2−フルオロ−5−クロロフェニル,R3=R4=H,A=−CHCH−OH]
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.79(dd,J=6.78,2.38Hz,1H),7.72(d,J=2.75Hz,1H),7.57(t,J=1.83Hz,1H),7.19−7.31(m,2H),7.09−7.13(m,1H),4.73(t,J=4.95Hz,1H),4.33−4.49(m,1H),3.67−3.75(m,1H),3.47−3.54(m,1H),3.39−3.45(m,2H),1.90−1.99(m,1H),1.81−1.88(m,1H)。
【0324】
HRMS(ESI)C1515ClFN[M+H]の計算値309.0801,実測値309.0806。
【0325】
7−(2−フルオロピリジン−4−イル)−4−(2−ヒドロキシエチル)−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン[(I),R2=2−フルオロピリジン−4−イル,R3=R4=H,A=−CHCH−OH]
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ8.11(d,J=5.31Hz,1H),7.85(d,J=1.83Hz,1H),7.77(d,J=1.83Hz,1H),7.57(d,J=5.13Hz,1H),7.39(s,1H),7.28(d,J=1.83Hz,1H),4.74(t,J=4.95Hz,1H),4.37−4.45(m,1H),3.69(ddd,J=1.92,4.17,12.96Hz,1H),3.52(qd,J=5.58,10.92Hz,1H),3.41−3.47(m,1H),3.36(td,J=4.21,13.00Hz,1H),1.95−2.04(m,1H),1.83−1.92(m,1H)。
【0326】
HRMS(ESI)C1415FN[M+H]の計算値276.1143,実測値276.1144。
【0327】
7−(6−フルオロピリジン−3−イル)−4−(2−ヒドロキシエチル)−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン[(I),R2=6−フルオロピリジン−3−イル,R3=R4=H,A=−CHCH−OH]
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ8.49(d,J=2.38Hz,1H),8.18(dt,J=2.66,8.20Hz,1H),7.69(br.s.,1H),7.61(d,J=1.83Hz,1H),7.15(dd,J=2.56,8.61Hz,1H),7.13(d,J=1.65Hz,1H),4.72(br.s.,1H),4.23−4.46(m,1H),3.63−3.76(m,1H),3.49−3.58(m,1H),3.40−3.49(m,1H),3.33−3.38(m,1H),1.94−2.04(m,1H),1.78−1.93(m,1H)。
【0328】
HRMS(ESI)C1415FN[M+H]の計算値276.1143,実測値276.1144。
【0329】
7−(ビフェニル−2−イル)−4−(2−ヒドロキシエチル)−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン[(I),R2=ビフェニル−2−イル,R3=R4=H,A=−CHCH−OH]
LCMS(HPLC法2):m/z 333[M+H](室温にて3.45分)。
【0330】
7−(ビフェニル−3−イル)−4−(2−ヒドロキシエチル)−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン[(I),R2=ビフェニル−3−イル,R3=R4=H,A=−CHCH−OH]
LCMS(HPLC法2):m/z 333[M+H](室温にて3.48分)。
【0331】
[製造例H]
[7−(3−クロロフェニル)−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル]酢酸[(XI),R2=3−クロロフェニル,R3=H]
工程13
【0332】
【化70】
【0333】
[7−(3−クロロフェニル)−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル]酢酸エチル(0.573g,1.72mmol)をテトラヒドロフラン−水混液(5:1,10mL)に溶解した溶液に水酸化リチウム(144mg,3.44mmol)を加え、反応混合物を室温で18時間撹拌した。THFを蒸発させ、水性残渣をHOで希釈した。pH<1となって沈澱が生じるまで水相を塩酸(1M)で酸性化し、固体を濾過し、水洗し、減圧乾燥し、標記化合物をオフホワイト固体として得た(450mg,85%収率)。
【0334】
LCMS(HPLC法2):m/z 305[M+H](室温にて4.11分)。
【0335】
HRMS(ESI)C1514ClN[M+H]の計算値305.0688,実測値305.0691。
【0336】
適切な置換誘導体を利用した以外は同一手法に従い、以下の化合物を製造した。
【0337】
[7−(ビフェニル−2−イル)−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル]酢酸[(XI),R2=ビフェニル−2−イル,R3=H]
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ12.58(s,1H),7.56(d,J=2.20Hz,1H),7.47(dd,J=1.10,7.69Hz,1H),7.27−7.40(m,5H),7.22−7.26(m,1H),7.17−7.22(m,2H),6.72(d,J=1.83Hz,1H),6.25(d,J=1.83Hz,1H),4.40−4.47(m,1H),3.62(ddd,J=1.77,4.15,12.88Hz,1H),2.63−2.73(m,1H),2.53−2.61(m,1H)。
【0338】
LCMS(HPLC法2):m/z 347[M+H](室温にて4.53分)。
【0339】
HRMS(ESI)C2119[M+H]の計算値347.1390,実測値347.1379。
【0340】
[7−(ビフェニル−3−イル)−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル]酢酸[(XI),R2=ビフェニル−3−イル,R3=H]
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ12.02−13.08(m,1H),7.85(t,J=1.53Hz,1H),7.71−7.76(m,2H),7.67(d,J=2.56Hz,1H),7.62(d,J=1.71Hz,1H),7.56(td,J=1.60,7.29Hz,1H),7.40−7.51(m,4H),7.34−7.40(m,1H),7.16(d,J=1.83Hz,1H),4.57−4.70(m,1H),3.72(ddd,J=1.89,4.12,13.03Hz,1H),3.35−3.43(m,1H),2.76−2.92(m,2H)。
【0341】
LCMS(HPLC法2):m/z 347[M+H](室温にて4.64分)。
【0342】
HRMS(ESI)C2119[M+H]の計算値347.1390,実測値347.1373。
【0343】
{1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}酢酸[(XI),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=H]
LCMS(HPLC法2):m/z 355[M+H](室温にて4.74分)。
【0344】
{1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}酢酸[(XI),R2=3−(トリフルオロメチル)フェニル,R3=H]
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ12.64(br.s.,1H),7.86−7.91(m,2H),7.72(br.s.,1H),7.69(d,J=1.65Hz,1H),7.54−7.60(m,1H),7.50(d,J=9.16Hz,1H),7.17(d,J=1.65Hz,1H),4.58−4.65(m,1H),3.71(td,J=2.04,11.13Hz,1H),3.38−3.42(m,1H),2.77−2.92(m,2H)。
【0345】
LCMS(HPLC法2):m/z 339[M+H](室温にて4.61分)。
【0346】
HRMS(ESI)C1614[M+H]の計算値339.0951,実測値339.0952。
【0347】
{7−[2−クロロ−5−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}酢酸[(XI),R2=2−クロロ−5−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=H]
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ11.63−13.10(br.s.,1H),7.76(br.s.,1H),7.62(d,J=8.79Hz,1H),7.59(d,J=1.65Hz,1H),7.56(d,J=2.75Hz,1H),7.25(dd,J=1.92,8.88Hz,1H),7.10(d,J=1.65Hz,1H),4.65−4.72(m,1H),3.73(dd,J=2.66,13.28Hz,1H),2.77−2.86(m,2H)。
【0348】
LCMS(HPLC法2):m/z 389[M+H](室温にて4.15分)。
【0349】
HRMS(ESI)C1613ClF[M+H]の計算値389.0511,実測値389.0513。
【0350】
[実施例3]
7−(3−クロロフェニル)−4−(2−ヒドロキシエチル)−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン[(I),R2=3−クロロフェニル,R3=R4=H,A=−CHCH−OH]
工程9
【0351】
【化71】
【0352】
[7−(3−クロロフェニル)−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル]酢酸(403mg,1.32mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)(0.687ml,3.96mmol)及びクロロギ酸エチル(0.187ml,1.98mmol)の無水THF(10ml)溶液を1時間撹拌した。揮発分を減圧除去し、得られた残渣をEtOAcに溶解し、NaHCOの飽和水溶液と分配し、有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮した。残渣を無水THF(10ml)に溶解し、NaBH(147mg,3.97mmol)を加えた。混合物を18時間室温で撹拌し、溶媒を減圧蒸発させ、残渣をEtOAcと水に分配した。有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、減圧濃縮した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(溶離液:DCM/AcOEt/EtOH 6/3/1)により精製し、標記化合物300mg(78%収率)を淡黄色泡状物として得た。
【0353】
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ7.66(t,J=1.77Hz,2H),7.61(d,J=1.83Hz,1H),7.54−7.58(m,1H),7.35(t,J=7.93Hz,1H),7.20(ddd,J=0.98,2.08,7.93Hz,1H),7.08(d,J=1.83Hz,1H),4.69−4.75(m,1H),4.30−4.41(m,1H),3.69(ddd,J=1.77,4.15,13.00Hz,1H),3.41−3.57(m,3H),3.32−3.37(m,5H),1.94−2.03(m,1H),1.79−1.88(m,1H)。
【0354】
LCMS(HPLC法2):m/z 291[M+H](室温にて4.82分)。
【0355】
HRMS(ESI)C1516ClN[M+H]の計算値291.0895,実測値291.0895。
【0356】
[製造例I]
[7−(3−クロロフェニル)−6−ヨード−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル]酢酸エチル[(IX),R2=3−クロロフェニル,Hal=ヨード]
工程10
【0357】
【化72】
【0358】
[7−(3−クロロフェニル)−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル]酢酸エチル(280mg,0.84mmol)をDCMに溶解し、氷浴で冷却し、CFCOOAg(186mg,0.84mmol)とヨウ素(214mg,0.84mmol)を加えた。次に反応液を室温まで昇温し、1時間後に完了した。濾紙で濾過し、蒸発させ、粗生成物をシリカクロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン/AcOEt 3/2)により精製し、目的生成物228mgを得た(59%収率)。
【0359】
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ7.80(d,J=4.88Hz,1H),7.59(t,J=1.77Hz,1H),7.48−7.54(m,1H),7.45(t,J=7.81Hz,1H),7.30−7.41(m,1H),7.00(s,1H),4.65−4.81(m,1H),4.12(q,J=7.08Hz,2H),3.84(dd,J=4.21,13.49Hz,1H),3.36−3.47(m,1H),2.81(dd,J=10.01,15.50Hz,1H),2.58(dd,J=3.60,15.68Hz,1H),1.21(t,J=7.08Hz,3H)。
【0360】
HRMS(ESI)C1716ClIN[M+H]の計算値458.9967,実測値458.9963。
【0361】
LCMS(HPLC法3):m/z 458[M+H](室温にて3.59分)。
【0362】
[製造例J]
[7−(3−クロロフェニル)−1−オキソ−6−フェニル−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル]酢酸エチル[(X),R2=3−クロロフェニル,R3=フェニル]
工程11
【0363】
【化73】
【0364】
続いてアルゴン雰囲気下で[7−(3−クロロフェニル)−6−ヨード−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル]酢酸エチル(123mg,0.269mmol)を1,4−ジオキサン9mlと水1mlに溶解した溶液にフェニルボロン酸(130mg,1.07mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(9.4mg,0.013mmol)、炭酸ナトリウム(85.0mg,0.80mmol)及び塩化リチウム(34mg,0.81mmol)を加えた。混合物を密閉バイアル内で100℃に4時間加熱した。反応液をセライトパッドで濾過し、溶媒を蒸発乾涸した。次に粗生成物を酢酸エチルと水に分配し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧除去した。シリカゲルカラムフラッシュクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン3/2)により精製し、目的化合物を90%収率で得た。
【0365】
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ7.75(d,J=4.76Hz,1H),7.46−7.53(m,3H),7.37−7.42(m,2H),7.18−7.24(m,1H),7.13−7.17(m,1H),7.05−7.11(m,3H),4.49−4.56(m,1H),3.82−3.96(m,2H),2.69−2.78(m,1H),2.25−2.36(m,1H),1.05(t,J=7.14Hz,3H)。
【0366】
LCMS(HPLC法2):m/z 409[M+H](室温にて6.80分)。
【0367】
HRMS(ESI)C2321ClN[M+H]の計算値409.1314,実測値409.1301。
【0368】
[実施例4]
7−(3−クロロフェニル)−4−(2−ヒドロキシエチル)−6−フェニル−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン[(I),R2=3−クロロフェニル,R3=フェニル,R4=H,A=−CHCH−OH](化合物2)
工程12
【0369】
【化74】
【0370】
アルゴン雰囲気下で[7−(3−クロロフェニル)−1−オキソ−6−フェニル−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル]酢酸エチル(155mg,0.38mmol)を無水THFに溶解し、LiAlH(1M溶液1.14ml)を加えた。反応は30分で完了し、2N HClで酸性化し、DCMで抽出した。プールした有機層を乾燥し、濾過し、蒸発させ、目的生成物を不溶性固体として得た。
【0371】
H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ7.72(d,J=4.70Hz,1H),7.46−7.51(m,3H),7.35−7.39(m,2H),7.18−7.24(m,1H),7.12−7.17(m,1H),7.05−7.10(m,3H),4.41(t,J=4.94Hz,1H),4.24−4.31(m,1H),3.79(dd,J=3.57,13.18Hz,1H),3.41(dd,J=4.67,13.18Hz,1H),3.02−3.24(m,2H),1.73−1.81(m,1H),1.41−1.49(m,1H)。
【0372】
LCMS(HPLC法2):m/z 367[M+H](室温にて4.91分)。
【0373】
HRMS(ESI)C21ClH19[M+H]の計算値367.1208,実測値367.1216。
【0374】
[実施例5]
4−(アミノメチル)−7−(3−クロロフェニル)−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン[(I),R2=3−クロロフェニル,R3=R4=H,A=−CH−NH](化合物3)
工程14
【0375】
【化75】
【0376】
工程a
{[7−(3−クロロフェニル)−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル]メチル}カルバモイルアジドの製造。
【0377】
[7−(3−クロロフェニル)−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル]酢酸100mg(0.328mmol)とNaN(664mg,0.98mmol)を無水THF 10mlに懸濁し、DPPA 108mg(0.394mmol)を加えた。混合物を室温で18時間撹拌した。揮発分を減圧除去し、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(DCM/EtOAc/EtOH 6/3/1)により精製し、目的化合物と第2の化合物を得た。
【0378】
{[7−(3−クロロフェニル)−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル]メチル}カルバモイルアジド71mg(55%)。
【0379】
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ8.29(t,J=5.92Hz,2H),7.63−7.71(m,4H),7.54−7.59(m,4H),7.36(t,J=7.87Hz,2H),7.21(ddd,J=0.92,2.04,7.90Hz,2H),7.11(d,J=1.83Hz,2H),4.26−4.40(m,2H),3.61−3.70(m,2H),3.37−3.48(m,6H)。
【0380】
LCMS(HPLC法2):m/z 345[M+H](室温にて5.32分)。
【0381】
1,3−ビス{[7−(3−クロロフェニル)−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル]メチル}尿素37mg(20%)。
【0382】
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ7.60−7.70(m,4H),7.47−7.58(m,4H),7.28−7.40(m,2H),7.16−7.23(m,3H),7.06−7.14(m,3H),6.25−6.39(m,2H),4.19−4.36(m,1H),3.52−3.65(m,1H),3.39−3.50(m,6H)。
【0383】
LCMS(HPLC法2):m/z 577[M+H](室温にて5.72分)。
【0384】
HRMS(ESI)C2927Cl[M+H]の計算値577.1516,実測値577.1497。
【0385】
工程b
{[7−(3−クロロフェニル)−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル]メチル}カルバモイルアジド71mg(0.206mmol)を無水THF 10mlに溶解し、1N NaOH(2ml)を加え、混合物を室温で30分間撹拌した。反応液をEtOAcで希釈し、水で抽出し、有機層を2N HCl(5ml)と10分間混合した後、捨て、水溶液を23%NaOH(10ml)でpH10に調整し、EtOAc(10ml)とTHF(10ml)に分配した。有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、減圧蒸発させ、標記化合物50mg(89%)を淡黄色固体として得た。
【0386】
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ7.66(t,J=1.83Hz,1H),7.64(d,J=1.83Hz,1H),7.61(br.S.,1H),7.54−7.58(m,1H),7.35(t,J=7.87Hz,1H),7.20(ddd,J=0.98,2.08,7.93Hz,1H),7.07(d,J=1.83Hz,1H),4.04−4.15(m,1H),3.57−3.66(m,1H),3.50(td,J=4.20,12.97Hz,1H),2.82−3.00(m,2H)。
【0387】
LCMS(HPLC法2):m/z 276[M+H](室温にて4.15分)。
【0388】
HRMS(ESI)C2927Cl[M+H]の計算値276.0898,実測値276.0886。
【0389】
[製造例K]
(2S)−2−(1H−ピロール−1−イル)ブタン二酸ジメチル[(XVI),Alk=メチル,E=−CH−CO−OMe]
工程15
【0390】
【化76】
【0391】
L−アスパラギン酸ジメチル塩酸塩(29.5mmol,5.830g)をジクロロメタン(60ml)と水(30ml)に溶解した溶液に、酢酸(2.5ml)と酢酸ナトリウム(32.5mmol,2.6g)を加えた。テトラヒドロ−2,5−ジメトキシフラン(29.5mmol,3.8ml)を加え、得られた混合物を80℃に加熱した。90分後に溶液を冷却し、水層をDCMで洗浄した。有機層を合わせてブラインで洗浄後、乾燥し、濾過し、蒸発させた。粗製残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン/AcOEt:7/3)により精製し、目的生成物を無色粘性油状物として得た(4.3g,68%収率)。
【0392】
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ6.81(t,J=2.11Hz,2H),6.00(t,J=2.11Hz,2H),5.25(t,J=7.33Hz,1H),3.64(s,3H),3.59(s,3H),3.24(dd,J=7.51,16.67Hz,1H),3.04(dd,J=7.14,16.85Hz,1H)。
【0393】
LCMS(HPLC法2):m/z 212[M+H](室温にて4.51分)。
【0394】
HRMS(ESI)C1013NO[M+H]の計算値212.092,実測値212.0918。
【0395】
適切な出発材料を利用した以外は同一手法に従い、以下の化合物を製造した。
【0396】
(2S)−2−(1H−ピロール−1−イル)ペンタン二酸ジメチル[(XVI),Alk=メチル,E=−CHCH−CO−OMe](7.5g,65%収率)
HRMS(ESI)C1115NO[M+H]の計算値226.1074,実測値226.107。
【0397】
LCMS(HPLC法2):m/z 225[M+H](室温にて5.5分)。
【0398】
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ6.78(t,J=2.11Hz,2H),6.03(t,J=2.11Hz,2H),3.66(s,3H),3.57(s,3H),2.26−2.39(m,1H),2.12−2.22(m,2H),1.94−2.12(m,1H)。
【0399】
(2S)−3−メチル−2−(1H−ピロール−1−イル)ブタン酸[(XVI),Alk=H,E=−CH(CH
化合物を無色粘性油状物として得た(5.4g,75%収率)。
【0400】
LCMS(HPLC法2):m/z 168[M+H](室温にて0.92分)。
【0401】
HRMS(ESI)C14NO[M+H]の計算値168.01019,実測値168.1015。
【0402】
(2S)−3−(1H−イミダゾール−4−イル)−2−(1H−ピロール−1−イル)プロパン酸メチル[(XVI),Alk=H,E=−CH−イミダゾール−4−イル]
LCMS(HPLC法2):m/z 220[M+H](室温にて3.1分)。
【0403】
HRMS(ESI)C1113[M+H]の計算値220.1081,実測値220.1076。
【0404】
(2S)−3−[1−(ジメチルスルファモイル)−1H−イミダゾール−4−イル]−2−(1H−ピロール−1−イル)プロパン酸メチル[(XVI),Alk=H,E=−CH−1−(ジメチルスルファモイル)−1H−イミダゾール−4−イル]
LCMS(HPLC法2):m/z 327[M+H]+(室温にて5.34分)。
【0405】
HRMS(ESI)C1319S[M+H]の計算値327.1122,実測値327.1120。
【0406】
[製造例L]
(2S)−2−(1H−ピロール−1−イル)ブタン−1,4−ジオール[(XVII),E=−CHCH−OH]
工程16
【0407】
【化77】
【0408】
氷浴で冷却下の二口フラスコ内でアルゴン雰囲気下に(2S)−2−(1H−ピロール−1−イル)ブタン二酸ジメチル(20.3mmol,4.3g)を無水THF 50mlに溶解した。LiAlH(1M THF溶液42ml)を注意深く加え、反応液を室温まで昇温した。反応が完了したら、再び0℃まで冷却し、2M HClで酸性化した。クエンチした反応液に水とAcOEtを加え、有機層をブラインで抽出した。粗製残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH:95/5)により精製し、生成物を無色油状物として得た(2.0g,63%収率)。
【0409】
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ6.73(t,J=2.01Hz,2H),5.95(t,J=2.01Hz,2H),4.82(t,J=5.40Hz,1H),4.44(t,J=5.04Hz,1H),4.01−4.12(m,J=4.76,10.07Hz,1H),3.58(t,J=5.68Hz,2H),3.23−3.29(m,J=6.23,10.81Hz,1H),3.08−3.17(m,1H),1.85−1.95(m,1H),1.67−1.81(m,1H)。
【0410】
LCMS(HPLC法2):m/z 156[M+H](室温にて2.26分)。
【0411】
HRMS(ESI)C13NO[M+H]の計算値156.102,実測値156.1017。
【0412】
適切な出発材料を利用した以外は同一手法に従い、以下の化合物を製造した。
【0413】
(2S)−2−(1H−ピロール−1−イル)ペンタン−1,5−ジオール[(XVII),E=−CHCHCH−OH](4.2g,73%収率)。
【0414】
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ6.74(t,J=2.11Hz,2H),5.95(t,J=2.11Hz,2H),4.80(t,J=5.40Hz,1H),4.34(t,J=5.22Hz,1H),3.80−4.05(m,1H),3.56(t,J=5.68Hz,2H),1.72−1.88(m,1H),1.53−1.72(m,1H),1.20−1.36(m,1H),0.99−1.20(m,1H)。
【0415】
LCMS(HPLC法2):m/z 169[M+H](室温にて3.18分)。
【0416】
HRMS(ESI)C15NO[M+H]の計算値170.1176,実測値171.1177。
【0417】
(2S)−3−メチル−2−(1H−ピロール−1−イル)ブタン−1−オール[(XVII),E=−CH(CH
LCMS(HPLC法2):m/z 154[M+H](室温にて4.01分)。
【0418】
HRMS(ESI)C15NO[M+H]の計算値154.1227,実測値154.1225。
【0419】
4−[(2S)−3−ヒドロキシ−2−(1H−ピロール−1−イル)プロピル]−N,N−ジメチル−1H−イミダゾール−1−スルホンアミド[(XVII),E=CH−1−(ジメチルスルファモイル)−1H−イミダゾール−4−イル]
LCMS(HPLC法2):m/z 299[M+H](室温にて4.54分)。
【0420】
HRMS(ESI)C1218S[M+H]の計算値299.1173,実測値299.1173。
【0421】
[製造例L
(2S)−2−(1H−ピロール−1−イル)ブタン−1,4−ジオール[(XVII),E=−CHCH−OH]
【0422】
【化78】
【0423】
氷浴で冷却下の二口フラスコ内でアルゴン雰囲気下に(2S)−2−(1H−ピロール−1−イル)ブタン二酸ジメチル(19mmol,4.0g)を無水THF 10mlに溶解した。LiBH(57mmol,1.14g)を少量ずつ加え、反応液を0℃で6時間撹拌した。反応が完了したら、2M HClと酢酸エチル(30ml)を加えることによりクエンチした。水層を酢酸エチルで2回抽出し、有機層を合わせて乾燥し、濾過し、蒸発させた。粗製残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH:95/5)により精製し、生成物を無色油状物として得た(2.8g,95%収率,e.e.%=97.5)。
【0424】
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ6.73(t,J=2.01Hz,2H),5.95(t,J=2.01Hz,2H),4.82(t,J=5.40Hz,1H),4.44(t,J=5.04Hz,1H),4.01−4.12(m,J=4.76,10.07Hz,1H),3.58(t,J=5.68Hz,2H),3.23−3.29(m,J=6.23,10.81Hz,1H),3.08−3.17(m,1H),1.85−1.95(m,1H),1.67−1.81(m,1H)。
【0425】
LCMS(HPLC法2):m/z 156[M+H](室温にて2.26分)。
【0426】
HRMS(ESI)C13NO[M+H]の計算値156.102,実測値156.1017。
【0427】
[製造例M]
1−[(2S)−1,4−ジアジドブタン−2−イル]−1H−ピロール[(XIX),Y=N,E=−CHCH−N
工程17
【0428】
【化79】
【0429】
(2S)−2−(1H−ピロール−1−イル)ブタン−1,4−ジオール(2.0g,13mmol)をTEA(3.9ml,28.40mmol)の存在下で無水THF 70mlに溶解し、氷浴で冷却した。メタンスルホニルクロリド(2.2ml,28.4mmol)を無水THF 5mlで希釈し、混合物に滴下漏斗でゆっくりと加えた。白色沈澱が形成された。0℃で10分後に反応液を室温まで昇温し、完了するまで維持した。次に、水とEtOAcを加え、得られた有機層を水とブラインで洗浄した。次に乾燥し、濾過し、減圧濃縮し、得られた粗生成物を精製又は特性決定せずに直接次段階に供した。(2S)−4−[(メチルスルホニル)オキシ]−2−(1H−ピロール−1−イル)ブチルメタンスルホネートを含有する粗生成物を無水DMF(35ml)とCHCN(40ml)の混液で希釈し、ナトリウムアジド(5.00g,77.17mmol)と数時間反応させた。反応完了後、冷却し、水とAcOEtでワークアップした。有機層をブラインで洗浄し、乾燥し、濾過し、蒸発させた。粗製残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン/AcOEt:8/2)により精製し、無色油状物を得た(2.18g,2段階で80%収率)。
【0430】
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ6.66−6.91(m,2H),5.94−6.13(m,2H),4.14−4.27(m,1H),3.71(dd,J=8.70,12.91Hz,1H),3.58(dd,J=4.40,12.82Hz,1H),3.21(td,J=6.09,12.36Hz,1H),2.99(Id,J=7.46,12.55Hz,1H),1.86−2.04(m,2H)。
【0431】
HRMS(ESI)C11[M+H]の計算値206.1149,実測値206.1143。
【0432】
適切な出発材料を利用した以外は同一手法に従い、以下の化合物を製造した。
【0433】
1−[(2S)−1,5−ジアジドペンタン−2−イル]−1H−ピロール[(XIX),Y=N,E=−CHCHCH−N
シリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン/AcOEt:8/2)により精製し、無色油状物を得た(4.1g,2段階で88%収率)。
【0434】
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ6.84(t,J=2.01Hz,2H),6.03(t,J=2.11Hz,2H),4.07−4.19(m,1H),3.68(dd,J=8.79,12.82Hz,1H),3.54(dd,J=4.58,12.82Hz,1H),3.25(t,J=6.87Hz,2H),1.76(q,J=7.69Hz,2H),1.38(dt,J=7.23,14.42Hz,1H),1.22(td,J=7.07,14.24Hz,1H)。
【0435】
LCMS(HPLC法2):m/z 220[M+H](室温にて6.53分)。
【0436】
HRMS(ESI)C13[M+H]の計算値220.1305,実測値220.1302。
【0437】
1−[(2S)−1−アジド−3−メチルブタン−2−イル]−1H−ピロール[(XIX),Y=N,E=−CH(CH
シリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン/AcOEt:8/2)により精製し、無色油状物を得た(4.44g,2段階で82%収率)。
【0438】
LCMS(HPLC法5):m/z 179[M+H]+(室温にて3.86分)。
【0439】
4−[(2S)−3−アジド−2−(1H−ピロール−1−イル)プロピル]−N,N−ジメチル−1H−イミダゾール−1−スルホンアミド[(XIX),Y=N,E=CH−1−(ジメチルスルファモイル)−1H−イミダゾール−4−イル]
LCMS(HPLC法2):m/z 324[M+H]+(室温にて5.72分)。
【0440】
HRMS(ESI)C1217S[M+H]の計算値324.1237,実測値324.1232。
【0441】
[製造例N]
2,2,2−トリクロロ−1−{1−[(2S)−1,4−ジアジドブタン−2−イル]−1H−ピロール−2−イル}エタノン[(XX),Y=N,E=−CHCH−N
工程18
【0442】
【化80】
【0443】
1−[(2S)−1,4−ジアジドブタン−2−イル]−1H−ピロール(2.18g,10.7mmol)の無水DCM(25ml)希釈液を入れた250ml容フラスコに塩化トリクロロアセチル(1.3ml,11.8mmol)の無水DCM(25ml)溶液を注意深く滴下した。反応が完了するまで混合物を還流した。反応液を水でクエンチし、DCMで抽出した。続いて有機層を飽和NaHCO、水及びブラインで洗浄した。乾燥、濾過及び蒸発後、粗製残渣をシリカゲル(溶離液:ヘキサン/AcOEt:9/1)で精製し、予想生成物を透明油状物として得た(2.78g,74%収率)。
【0444】
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.77(s,1H),7.51−7.59(m,1H),6.45(dd,J=2.66,4.30Hz,1H),5.50(br.s.,1H),3.68−3.83(m,2H),3.35−3.40(m,1H),3.10(ddd,J=6.32,8.06,12.73Hz,1H),2.03−2.19(m,2H)。
【0445】
HRMS(ESI)C1010ClO[M+H]の計算値371.9904,実測値371.9903。
【0446】
LCMS(HPLC法2):m/z 371[M+H](室温にて7.55分)。
【0447】
1−[(2S)−1,5−ジアジドペンタン−2−イル]−1H−ピロールを利用した以外は同一手法に従い、以下の化合物を製造した。
【0448】
2,2,2−トリクロロ−1−{1−[(2S)−1,5−ジアジドペンタン−2−イル]−1H−ピロール−2−イル}エタノン[(XX),Y=N,E=−CHCHCH−N
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.76(dd,J=1.47,2.38Hz,1H),7.54(dd,J=1.19,4.30Hz,1H),6.45(dd,J=2.56,4.40Hz,1H),5.40(br.s.,1H),3.74−3.81(m,1H),3.67−3.73(m,1H),1.84−1.96(m,2H),1.44(ddd,J=6.87,9.11,13.69Hz,1H),1.22−1.35(m,1H)。
【0449】
LCMS(HPLC法2):m/z 363[M+H](室温にて7.57分)。
【0450】
HRMS(ESI)C1112ClO[M+H]の計算値386.0061,実測値386.0064。
【0451】
1−{1−[(2S)−1−アジド−3−メチルブタン−2−イル]−1H−ピロール−2−イル}−2,2,2−トリクロロエタノン[(XX),Y=N,E=−CH(CH
LCMS(HPLC法2):m/z 345[M+Na](室温にて7.77分)。
【0452】
HRMS(ESI)C1113ClNaO[M+Na]の計算値345.0047,実測値345.0061。
【0453】
4−{(2S)−3−アジド−2−[2−(トリクロロアセチル)−1H−ピロール−1−イル]プロピル}−N,N−ジメチル−1H−イミダゾール−1−スルホンアミド[(XX),Y=N,E=CH−1−(ジメチルスルファモイル)−1H−イミダゾール−4−イル]
LCMS(HPLC法2):m/z 468[M+H](室温にて6.81分)。
【0454】
HRMS(ESI)C1416ClS[M+H]の計算値468.0174,実測値468.0171。
【0455】
[製造例O]
2,2,2−トリクロロ−1−{1−[(2S)−1,4−ジアジドブタン−2−イル]−4−ヨード−1H−ピロール−2−イル}エタノン[(XXI),Y=N,E=−CHCH−N
工程19
【0456】
【化81】
【0457】
2,2,2−トリクロロ−1−{1−[(2S)−1,4−ジアジドブタン−2−イル]−1H−ピロール−2−イル}エタノン(2.78g,7.9mmol)をトリフルオロ酢酸銀(1.93g,8.74mmol)の存在下で無水DCM(200ml)に溶解し、混合物を氷浴で冷却した。ヨウ素(2.0g,7.95mmol)を少量ずつ加えた。乳状懸濁液が形成され、混合物を室温で一晩撹拌した。反応は完了しなかったので、更に若干量のトリフルオロ酢酸銀(0.44g,2.0mmol)とヨウ素(0.37g,1.45mmol)を加えた。懸濁液を濾紙で濾過し、残渣を減圧乾燥して粗生成物を得、シリカクロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン/DCM:9/1→ヘキサン/DCM:7/3)による精製後、目的生成物を無色油状物として得た(1.78g,47%収率)。
【0458】
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.96(d,J=1.28Hz,1H),7.56(d,J=1.47Hz,1H),5.47(br.s.,1H),3.75(d,J=6.41Hz,2H),3.38(td,J=6.04,12.45Hz,1H),2.97−3.19(m,1H),2.10−2.20(m,1H),1.98−2.10(m,1H)。
【0459】
LCMS(HPLC法2):m/z 475[M+H](室温にて7.26分)。
【0460】
2,2,2−トリクロロ−1−{1−[(2S)−1,5−ジアジドペンタン−2−イル]−1H−ピロール−2−イル}エタノンを利用した以外は同一手法に従い、以下の化合物を製造した。
【0461】
2,2,2−トリクロロ−1−{1−[(2S)−1,5−ジアジドペンタン−2−イル]−4−ヨード−1H−ピロール−2−イル}エタノン[(XXI),Y=N,E=−CHCHCH−N]。
【0462】
H NMR(600MHz,DMSO−d)δ7.94(d,J=1.47Hz,1H),7.57(d,J=1.47Hz,1H),5.36(br.s.,1H),3.69−3.80(m,2H),1.82−1.96(m,2H),1.25−1.50(m,2H)。
【0463】
LCMS(HPLC法2):m/z 488[M+H](室温にて8.02分)。
【0464】
1−{1−[(2S)−1−アジド−3−メチルブタン−2−イル]−4−ヨード−1H−ピロール−2−イル}−2,2−ジクロロエタノン[(XX),Y=N,E=−CH(CH
LCMS(HPLC法2):m/z 448[M+H](室温にて8.3分)。
【0465】
4−{(2S)−3−アジド−2−[4−ヨード−2−(トリクロロアセチル)−1H−ピロール−1−イル]プロピル}−N,N−ジメチル−1H−イミダゾール−1−スルホンアミド[(XXI),Y=N,E=CH−1−(ジメチルスルファモイル)−1H−イミダゾール−4−イル]
LCMS(HPLC法2):m/z 593[M+H](室温にて7.34分)。
【0466】
HRMS(ESI)C1415ClINS[M+H]の計算値593.914,実測値:593.9137。
【0467】
[製造例P]
1−[(2S)−1,4−ジアジドブタン−2−イル]−4−ヨード−1H−ピロール−2−カルボン酸メチル[(XXII),Y=N,E=−CHCH−N
工程20
【0468】
【化82】
【0469】
2,2,2−トリクロロ−1−{1−[(2S)−1,4−ジアジドブタン−2−イル]−4−ヨード−1H−ピロール−2−イル}エタノン(1.78g,3.7mmol)を無水MeOHに溶解し、0.5M MeONaのTHF溶液(7.5ml,3.7mmol)と反応させた。反応は室温で3時間行い、NHClの飽和水溶液を加えることにより停止した。次に酢酸エチルを加え、有機層をブラインで洗浄し、乾燥し、減圧蒸発させた。得られた油状物をカラムクロマトグラフィーにより精製し、生成物を無色油状物として得た(1.4g,定量的収率)。
【0470】
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.30(s,1H)7.16(d,J=1.3Hz,1H)5.16(m,1H)3.75(d,J=6.41Hz,2H)3.35−3.42(m,1H)2.98−3.17(m,1H)1.99−2.14(m,2H)。
【0471】
LCMS(HPLC法W2):m/z 390[M+H](室温にて3.22分)。
【0472】
2,2,2−トリクロロ−1−{1−[(2S)−1,5−ジアジドペンタン−2−イル]−4−ヨード−1H−ピロール−2−イル}エタノンを利用した以外は同一手法に従い、以下の化合物を製造した。
【0473】
1−[(2S)−1,5−ジアジドペンタン−2−イル]−4−ヨード−1H−ピロール−2−カルボン酸メチル[(XXII),Y=N,A=−CHCHCH−N
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.59(d,J=1.83Hz,1H),6.98(d,J=1.83Hz,1H),5.43(br.s.,1H),3.74(s,3H),3.70−3.75(m,1H),3.65−3.70(m,1H),1.67−1.97(m,2H),1.34−1.45(m,1H),1.17−1.30(m,1H)。
【0474】
LCMS(HPLC法2):m/z 426[M+Na](室温にて7.32分)。
【0475】
HRMS(ESI)C1114INNaO[M+Na]の計算値426.0146,実測値426.0166。
【0476】
1−[(2S)−1−アジド−3−メチルブタン−2−イル]−4−ヨード−1H−ピロール−2−カルボン酸メチル[(XXI),Y=N,E=−CH(CH
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.57(s,1H),6.97(d,J=1.46Hz,1H),5.02−5.29(m,1H),3.81−3.88(m,1H),3.76−3.81(m,1H),3.73(s,3H),1.99−2.12(m,1H),0.94(d,J=6.78Hz,3H),0.62(d,J=6.59Hz,3H)。
【0477】
LCMS(HPLC法2):m/z 362[M+H](室温にて7.48分)。
【0478】
HRMS(ESI)C1116IN[M+H]の計算値363.0313,実測値363.0322。
【0479】
1−{(2S)−1−アジド−3−[1−(ジメチルスルファモイル)−1H−イミダゾール−4−イル]プロパン−2−イル}−4−ヨード−1H−ピロール−2−カルボン酸メチル[(XXII),Y=N,E=CH−1−(ジメチルスルファモイル)−1H−イミダゾール−4−イル]
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ8.01(d,J=1.28Hz,1H),7.58(s,1H),7.06(s,1H),6.86(d,J=1.65Hz,1H),5.73(br.s.,1H),3.75−3.91(m,2H),3.70(s,3H),2.97−3.12(m,2H),2.67(s,6H)。
【0480】
LCMS(HPLC法2):m/z 508[M+H](室温にて6.51分)。
【0481】
HRMS(ESI)C1419INSO[M+H]の計算値508.0259,実測値508.0266。
【0482】
[製造例Q]
{2−[(4S)−7−ヨード−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチル[(XXIII),A=−CHCH−NH−CO−OtBu]
工程21及び工程22
【0483】
【化83】
【0484】
1−[(2S)−1,4−ジアジドブタン−2−イル]−4−ヨード−1H−ピロール−2−カルボン酸メチル(1.5g,3.86mmol)を無水DCM(40ml)中でトリフェニルホスフィン(2.02g,7.71mmol)と室温にて一晩反応させた。反応完了後、溶媒を減圧除去し、2:1/THF:水混液(150ml)を加えた。常に室温で終日撹拌後、生成物を完全に環化させ、二炭酸ジ−tert−ブチル(3.2g,15.0mmol)を加えた。反応後に生成物をAcOEtで抽出した。有機層を乾燥し、蒸発させ、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:DCM/MeOH:9/0.1及びDCM/MeOH:9/0.2)により精製し、目的生成物をスポンジ状白色固体として得た(1.2g,3段階で76%収率)。
【0485】
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.69(d,J=3.11Hz,1H),7.24(s,1H),6.92(t,J=5.22Hz,1H),6.70(d,J=1.28Hz,1H),4.25(t,J=6.50Hz,1H),3.62(dd,J=3.39,12.91Hz,1H),3.23−3.29(m,1H),2.94(q,J=6.47Hz,2H),1.65−1.89(m,2H),1.38(s,9H)。
【0486】
LCMS(HPLC法2):m/z 405[M+H](室温にて4.6分)。
【0487】
HRMS(ESI)C1420INNaO[M+Na]の計算値428.0441;実測値428.0438。
【0488】
1−[(2S)−1,5−ジアジドペンタン−2−イル]−4−ヨード−1H−ピロール−2−カルボン酸メチルを利用した以外は同一手法に従い、以下の化合物を製造した。
【0489】
{3−[(4S)−7−ヨード−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル]プロピル}カルバミン酸tert−ブチル[(XXIII),A=−CHCHCH−NH−CO−OtBu]
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.67(br.s.,1H),7.19(d,J=1.47Hz,1H),6.83(br.s.,1H),6.69(d,J=1.47Hz,1H),4.24(br.s.,1H),3.55−3.61(m,1H),3.25(td,J=4.03,13.19Hz,1H),2.83−3.01(m,2H),1.56−1.78(m,2H),1.20−1.46(m,11H)。
【0490】
LCMS(HPLC法2):m/z 420[M+H](室温にて5.48分)。
【0491】
HRMS(ESI)C1522IN[M+H]の計算値420.0779;実測値420.0763。
【0492】
(4S)−7−ヨード−4−(プロパン−2−イル)−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン[(XXIII),A=−CH(CH
LCMS(HPLC法2):m/z 304[M+H](室温にて5.06分)。
【0493】
HRMS(ESI)C1014INO[M+H]の計算値305.0146;実測値305.0144。
【0494】
4−{[(4S)−7−ヨード−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル]メチル}−N,N−ジメチル−1H−イミダゾール−1−スルホンアミド[(XXIII),A=CH−1−(ジメチルスルファモイル)−1H−イミダゾール−4−イル]
LCMS(HPLC法2):m/z 450[M+H](室温にて4.78分)。
【0495】
HRMS(ESI)C1317INS[M+H]の計算値450.0092;実測値450.0087。
【0496】
[実施例6]
(2−{(4S)−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)カルバミン酸tert−ブチル[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=R4=H,A=−CHCH−NH−CO−OtBu]
工程23a
【0497】
【化84】
【0498】
アルゴン雰囲気下で{2−[(4S)−7−ヨード−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチル(1.144g,2.82mmol)を1,4−ジオキサン30mlと水10mlに溶解した溶液に脱気下に炭酸セシウム(2.76g,8.46mmol)、[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]ボロン酸(0.755g,3.67mmol)及び1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(0.115g,0.141mmol)とジクロロメタンとの付加物を加えた。混合物を密閉バイアル内で70℃に2時間加熱した。反応液をセライトパッドで濾過し、溶媒を蒸発乾涸した。粗生成物を酢酸エチルと水に分配し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧除去した。シリカゲルカラムフラッシュクロマトグラフィー(DCM/MeOH,9/0.3)により精製し、標記化合物を固体として得た(0.904g,73%)。
【0499】
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.69(br.s.,2H),7.63(d,J=7.88Hz,1H),7.56(s,1H),7.45(t,J=7.97Hz,1H),7.13(d,J=8.24Hz,1H),7.11(d,J=1.83Hz,1H),6.97(t,J=5.59Hz,1H),4.20−4.33(m,J=3.11Hz,1H),3.68(dd,J=2.56,13.19Hz,1H),3.30−3.38(m,1H),3.00(q,J=6.59Hz,2H),1.94(qd,J=6.87,13.83Hz,1H),1.76−1.87(m,J=6.73,6.73,13.64Hz,1H),1.38(s,9H)。
【0500】
LCMS(HPLC法2):m/z 462[M+Na](室温にて6.6分)。
【0501】
HRMS(ESI)C2124NaO[M+Na]の計算値462.1611,実測値462.1594。
【0502】
同一手法に従い、以下の化合物を製造した。
【0503】
(3−{(4S)−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}プロピル)カルバミン酸tert−ブチル[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=R4=H,A=−CHCHCH−NH−CO−OtBu]
シリカゲルカラムフラッシュクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン3/2)により精製し、目的化合物を85%収率で得た。
【0504】
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ7.60−7.71(m,3H),7.55(s,1H),7.45(t,J=7.99Hz,1H),7.13(d,J=8.30Hz,1H),7.10(d,J=1.59Hz,1H),6.72−6.92(m,1H),4.20−4.32(m,1H),3.64(dd,J=4.27,13.18Hz,1H),2.80−3.07(m,2H),1.74−1.90(m,1H),1.60−1.74(m,1H),1.16−1.53(m,12H)。
【0505】
LCMS(HPLC法2):m/z 454[M+H](室温にて6.52分)。
【0506】
HRMS(ESI)C2226[M+H]の計算値454.1948,実測値454.1954。
【0507】
(4S)−4−(プロパン−2−イル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=R4=H,A=−CH(CH
LCMS(HPLC法2):m/z 338[M+H](室温にて6.32分)。
【0508】
HRMS(ESI)C1718[M+H]の計算値339.1315;実測値339.1317。
【0509】
N,N−ジメチル−4−({(4S)−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}メチル)−1H−イミダゾール−1−スルホンアミド[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=R4=H,A=CH−1−(ジメチルスルファモイル)−1H−イミダゾール−4−イル]
LCMS(HPLC法2):m/z 483[M+H](室温にて5.87分)。
【0510】
HRMS(ESI)C2021S[M+H]の計算値484.1261;実測値484.1259。
【0511】
[3−クロロフェニル]ボロン酸を利用した以外は同一手法に従い、以下の化合物を製造した。
【0512】
{3−[(4S)−7−(3−クロロフェニル)−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル]プロピル}カルバミン酸tert−ブチル[(I),R2=3−クロロフェニル,R3=R4=H,A=−CHCHCH−NH−CO−OtBu]
H NMR(600MHz,DMSO−d)δ7.61−7.68(m,3H),7.56(d,J=7.88Hz,1H),7.34(t,J=7.97Hz,1H),7.18−7.22(m,1H),7.07(d,J=1.83Hz,1H),6.85(t,J=5.31Hz,1H),4.17−4.29(m,J=6.50,6.50Hz,1H),3.64(dd,J=2.66,13.10Hz,1H),2.99(td,J=6.69,13.00Hz,1H),2.85−2.96(m,1H),1.77−1.86(m,1H),1.62−1.72(m,1H),1.43−1.51(m,1H),1.20−1.41(m,10H)。
【0513】
LCMS(HPLC法2):m/z 404[M+H](室温にて6.23分)。
【0514】
HRMS(ESI)C2126ClN[M+H]の計算値404.1736,実測値404.1724。
【0515】
[製造例R]
【0516】
【化85】
【0517】
4−(1−ヒドロキシ−2−ニトロエチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル[(XXV),A=4−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル]
THF(15ml)とt−BuOH(15ml)の溶液に4−ホルミルピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(1.2g,5.6mmol)とニトロメタン(0.61mL,11.2mmol)を加えた後、K−OtBu(0.63g,5.6mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。HOAcを使用して反応混合物をpH6に調整し、EtOAc(30mL)で希釈し、ブラインで抽出した。水層をEtOAc(30mL×2)で抽出した。有機層を合わせてブラインで洗浄し、乾燥し、濃縮乾涸した。ジエチルエーテルとEtOAcによる結晶化により粗生成物を精製し、0.8gを得た。
【0518】
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ5.38(d,J=6.35Hz,1H),4.69−4.76(m,1H),4.36(dd,J=9.70,12.39Hz,1H),3.87−4.02(m,3H),2.57−2.68(m,2H),1.60−1.72(m,1H),1.44−1.60(m,2H),1.36−1.42(m,9H),1.04−1.21(m,2H)。
【0519】
[製造例S]
4−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル[(XXVI),A=4−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル]
【0520】
【化86】
【0521】
4−(1−ヒドロキシ−2−ニトロエチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(780mg,2.84mmol)のMeOH(20ml)溶液にギ酸アンモニウム(693mg,11.18mmol)と10%Pd/C(100mg)を加えた。反応液を室温で18時間撹拌後、セライトで濾過し、MeOHとTHFで洗浄し、蒸発させ、標記化合物を得た(554mg,80%収率)。
【0522】
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ3.89−4.02(m,2H),3.35(br.s.,1H),2.79(dd,J=3.11,12.76Hz,OH),2.56−2.65(m,3H),1.69(d,J=13.06Hz,1H),1.44−1.57(m,1H),1.39(s,9H),1.11(dd,J=4.21,12.39Hz,2H)。
C12H24N2O3。
【0523】
[製造例T]
4−{2−[(2,4−ジメトキシベンジル)アミノ]−1−ヒドロキシエチル}ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル[(XXVIa),A=4−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル,pg=2,4−ジメトキシベンジル]
【0524】
【化87】
【0525】
4−(2−アミノ−1−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.5g,2.04mmol)、2,4−ジメトキシベンズアルデヒド(0.34g,2.04mmol)及び酢酸(5μl,0.092mmol)の無水THF(10ml)溶液を室温で1時間撹拌した。次にシアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.378g,6.0mmol)を加え、反応混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣をEtOACと水に分配し、有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮乾涸した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(SiO,DCM/EtOH/NHOH 7/2.5/0.5)により精製し、標記化合物を得た(0.40g,50%)。
【0526】
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ7.16(d,J=8.18Hz,1H),6.52(d,J=2.44Hz,1H),6.46(dd,J=2.38,8.24Hz,1H),4.48−4.60(m,1H),3.83−4.06(m,J=8.42Hz,2H),3.76(s,3H),3.74(s,3H),3.56−3.68(m,2H),2.61(br.s.,2H),2.37−2.47(m,1H),1.59−1.72(m,J=12.69Hz,2H),1.42−1.49(m,J=10.74Hz,1H),1.38(s,9H),0.98−1.16(m,3H)。
【0527】
LCMS(HPLC法2):m/z 395[M+H](室温にて5.26分)。
【0528】
HRMS(ESI)C2134[M+H]の計算値395.2541;実測値395.2546。
【0529】
[製造例U]
4−(2−{(2,4−ジメトキシベンジル)[(4−ヨード−1H−ピロール−2−イル)カルボニル]アミノ}−1−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル[(XXVIII),A=4−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル,pg=2,4−ジメトキシベンジル]
【0530】
【化88】
【0531】
1−(4−アセチル−1H−ピロール−2−イル)−2,2,2−トリクロロエタノン(0.336mg,1.01mmol)とN,N−ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)(0.9mL,5mmol)のジオキサン(10mL)溶液に4−{2−[(2,4−ジメトキシベンジル)アミノ]−1−ヒドロキシエチル}ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.4g,1.01mmol)を加え、反応混合物を100℃で6時間撹拌した。溶媒を減圧蒸発させ、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(SiO,DCM/EtOAc 6/4)により精製し、標記化合物を黄色い固体として得た(115mg,20%収率)。
【0532】
H NMR(600MHz,DMSO−d)δ11.76(br.s.,1H),7.00(dd,J=1.28,2.93Hz,1H),6.93(br.s.,1H),6.60(br.s.,1H),6.50(br.s.,1H),6.17(br.s.,1H),4.84(br.s.,1H),4.73(d,J=16.48Hz,1H),3.87−4.01(m,1H),3.77−3.80(m,3H),3.75(s,3H),3.55−3.67(m,1H),2.69(s,3H),2.54−2.64(m,1H),1.62(br.s.,1H),1.41−1.52(m,2H),1.38(s,9H),0.97−1.21(m,2H)。
【0533】
LCMS(HPLC法4):m/z 614[M+H](室温にて3.33分)。
【0534】
[製造例U
4−[2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−ヨード−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル]ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル[(XXIX),A=4−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル,pg=2,4−ジメトキシベンジル]
工程28
【0535】
【化89】
【0536】
4−(2−{(2,4−ジメトキシベンジル)[(4−ヨード−1H−ピロール−2−イル)カルボニル]アミノ}−1−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(530mg,0.86mmol)をTEA(0.7ml,5.18mmol)の存在下で無水DCM 70mlに溶解し、氷浴で冷却した。メタンスルホニルクロリド(0.2ml,2.59mmol)を混合物にゆっくりと加えた。0℃で10分後に反応液を室温まで昇温し、完了するまでに維持した。次に、水とEtOAcを加え、得られた有機層を水とブラインで洗浄した。次に乾燥し、濾過し、減圧濃縮し、得られた粗生成物を精製又は特性決定せずに直接次段階に供した。
【0537】
4−(2−{(2,4−ジメトキシベンジル)[(4−ヨード−1H−ピロール−2−イル)カルボニル]アミノ}−1−[(メチルスルホニル)オキシ]エチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを含有する粗生成物を無水DCM(20ml)で希釈し、ジアザ(1,3)ビシクロ[5.4.0]ウンデカン(DBU)(0.2ml,1.45mmol)と一晩反応させた。反応完了後、水とAcOEtでワークアップした。有機層をブラインで洗浄し、乾燥し、濾過し、蒸発させた。粗製残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン/AcOEt:7/3)により精製し、無色油状物を得た(250mg,49%収率)。
【0538】
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ7.14(d,J=8.43Hz,1H),7.13(d,J=1.47Hz,1H),6.72(d,J=1.47Hz,1H),6.59(d,J=2.38Hz,1H),6.52(dd,J=2.38,8.43Hz,1H),4.93(d,J=14.29Hz,1H),4.06(d,J=14.29Hz,1H),3.93(d,J=4.12Hz,1H),3.86(d,J=15.75Hz,1H),3.77(s,3H),3.75(s,1H),3.72−3.74(m,1H),3.69(dd,J=4.12,13.65Hz,1H),3.37(d,J=13.65Hz,1H),2.08−2.46(m,3H),1.47(br.s.,1H),1.36(s,9H),1.02(dq,J=4.30,12.49Hz,1H),0.78−0.95(m,3H)。
【0539】
LCMS(HPLC法2):m/z 596[M+H](室温にて7.10分)。
【0540】
HRMS(ESI)C2635IN[M+H]の計算値596.1616;実測値596.11617。
【0541】
[製造例V]
[1−オキソ−7−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル]酢酸エチル[(VIII),Z’,Z”=−C(Me)−C(Me)−]
工程7
【0542】
【化90】
【0543】
(7−ヨード−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル)酢酸エチル(200mg,0.57mmol)を無水DMF(18ml)中で70℃にて酢酸カリウム(170mg,1.7mmol)及び[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(28mg,0.034mmol)とジクロロメタンとの付加物の存在下にビス(ピナコラート)ジボロン(729mg,2.8mmol)と3時間反応させた。粗生成物を水とAcOEtでワークアップし、濾過し、蒸発させ、最後にシリカゲル(溶離液:AcOEt/ヘキサン9/1)で精製し、目的化合物を透明油状物として40%収率で得た。
【0544】
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ7.67(d,J=2.32Hz,1H),7.24(d,J=1.46Hz,1H),6.76(d,J=1.59Hz,1H),4.59−4.70(m,1H),4.04−4.14(m,2H),3.63(ddd,J=1.65,4.18,12.97Hz,1H),3.34−3−39(m,1H),2.83(d,J=7.20Hz,2H),1.24(s,12H),1.13−1.19(m,3H)。
【0545】
LCMS(HPLC法2):m/z 348[M+H](室温にて5.31分)。
【0546】
HRMS(ESI)C1725BN[M+H]の計算値348.1966;実測値348.1953。
【0547】
[実施例7]
7−(3−クロロフェニル)−4−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン[(I),R2=3−クロロフェニル,R3=R4=H,A=−CHCH−NR’R1,R’=R1=Me](化合物4)
変換法a
【0548】
【化91】
【0549】
7−(3−クロロフェニル)−4−(2−ヒドロキシエチル)−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(290mg,1mmol)を酢酸エチル(25ml)とo−ヨードキシ安息香酸(IBX)(837mg,3mmol)に溶解した。得られた懸濁液を80℃に3時間加熱した。次に溶液を室温まで冷却し、セライトで濾過し、減圧濃縮した。室温まで冷却後、反応混合物を濾過し、揮発分を減圧除去し、粗生成物としてのアルデヒドを次反応で使用した。
【0550】
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ9.73(t,J=1.10Hz,1H),7.71−7.73(m,J=1.22Hz,1H),7.64(t,J=1.83Hz,1H),7.59(d,J=1.83Hz,1H),7.52−7.56(m,1H),7.31−7.38(m,1H),7.18−7.23(m,1H),7.10(d,J=1.83Hz,1H),4.77(quin,J=5.55Hz,1H),3.68(ddd,J=2.38,4.09,13.18Hz,1H),3.04−3.09(m,1H)。
【0551】
LCMS(HPLC法2):m/z 289[M+H](室温にて5.20分)。
【0552】
前記アルデヒド(50mg,0.173mmol)をTHF(3ml)に溶解し、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(146mg,0.693mmol)とジメチルアミン(10ul,0.208mmol)を加えた。反応混合物を室温で18時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、得られた粗生成物をクロマトグラフィー(DCM/MeOH/NHOH 8/2/0.2)により精製し、標記化合物40mgを得た(72%)。
【0553】
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ7.67(t,J=1.83Hz,2H),7.63(d,J=1.83Hz,1H),7.55−7.59(m,1H),7.35(t,J=7.87Hz,1H),7.20(ddd,J=0.92,2.14,7.93Hz,1H),7.08(d,J=1.83Hz,1H),4.22−4.38(m,J=6.84,6.84Hz,1H),3.66(ddd,J=1.89,4.24,13.03Hz,1H),3.34−3.39(m,2H),2.28(t,J=7.02Hz,2H),2.18(s,6H),2.00(qd,J=6.63,13.56Hz,1H),1.79−1.90(m,1H)。
【0554】
LCMS(HPLC法2):m/z 318[M+H](室温にて4.37分)。
【0555】
HRMS(ESI)C1721ClNO[M+H]の計算値318.1368,実測値318.1375。
【0556】
4−アミノ−N−メチルピペリジンを利用した以外は同一手法に従い、以下の化合物を製造した。
【0557】
7−(3−クロロフェニル)−4−{2−[(1−メチルピペリジン−4−イル)アミノ]エチル}−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン[(I),R2=3−クロロフェニル,R3=R4=H,A=−CHCH−NR’R1,R’=H,R1=1−メチルピペリジン−4−イル](化合物5)(30mg,45%)。
【0558】
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ7.67(br.s.,1H),7.66(t,J=1.83Hz,1H),7.64(d,J=1.83Hz,1H),7.53−7.57(m,1H),7.35(t,J=7.87Hz,1H),7.19(ddd,J=0.98,2.08,7.93Hz,1H),7.08(d,J=1.83Hz,1H),4.17−4.36(m,J=4.33,4.33Hz,1H),3.65(ddd,J=2.08,4.30,13.03Hz,1H),3.33−3.39(m,1H),2.29−2.35(m,10H),2.17(s,3H),2.01(qd,J=6.70,13.47Hz,1H),1.86(qd,J=7.11,14.07Hz,1H)。
【0559】
LCMS(HPLC法2):m/z 387[M+H](室温にて4.51分)。
【0560】
HRMS(ESI)C2128ClNO[M+H]の計算値387.1946,実測値387.1949。
【0561】
N−メチルピペラジンを利用した以外は同一手法に従い、以下の化合物を製造した。
【0562】
7−(3−クロロフェニル)−4−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン[(I),R2=3−クロロフェニル,R3=R4=H,A=−CHCH−NR’R1,R’,R1=4−メチルピペラジン−1−イル](化合物6)(35mg,54%)。
【0563】
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ7.67(br.s.,1H),7.65(t,J=1.83Hz,1H),7.62(d,J=1.83Hz,1H),7.53−7.57(m,1H),7.35(t,J=7.93Hz,1H),7.20(ddd,J=0.98,2.08,7.93Hz,1H),7.08(d,J=1.83Hz,1H),4.28−4.42(m,1H),3.63−3.72(m,1H),2.63−2.76(m,2H),2.54−2.63(m,2H),2.26−2.40(m,1H),2.13(s,3H),1.97(qd,J=6.76,13.66Hz,1H),1.68−1.91(m,5H),1.17−1.33(m,2H)。
【0564】
LCMS(HPLC法2):m/z 373[M+H](室温にて4.44分)。
【0565】
HRMS(ESI)C2127ClNO[M+H]の計算値373.1790,実測値373.1788。
【0566】
(1S)−1−シクロヘキシル−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチルアミノを利用した以外は同一手法に従い、以下の化合物を製造した。
【0567】
(4R)−7−(3−クロロフェニル)−4−(2−{[(1S)−1−シクロヘキシル−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル]アミノ}エチル)−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン[(I),R2=3−クロロフェニル,R3=R4=H,A=−CHCH−NR’R1,R’=H,R1=(1S)−1−シクロヘキシル−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル](化合物7)
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ9.55(br.s.,1H),8.13(br.s.,1H),7.82(d,J=3.91Hz,1H),7.63−7.69(m,2H),7.55−7.59(m,1H),7.38(t,J=7.87Hz,1H),7.24(ddd,J=0.98,2.07,7.93Hz,1H),7.16(d,J=1.71Hz,1H),4.42−4.53(m,1H),3.71−3.85(m,1H),3.17−2.83(m,11H),2.76(s,3H),2.32−2.44(m,2H),2.14(m,2H),1.58−1.75(m,8H),0.95−1.22(m,4H)。
【0568】
LCMS(HPLC法2):m/z 498[M+H](室温にて4.99分)。
【0569】
HRMS(ESI)C2841ClNO[M+H]の計算値498.2994,実測値498.2991。
【0570】
(4S)−7−(3−クロロフェニル)−4−(2−{[(1S)−1−シクロヘキシル−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル]アミノ}エチル)−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン[(I),R2=3−クロロフェニル,R3=R4=H,A=−CHCH−NR’R1,R’=H,R1=(1S)−1−シクロヘキシル−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチル](化合物8)
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ9.56(br.s.,1H),8.14(br.s.,1H),7.82(d,J=4.15Hz,1H),7.64−7.68(m,2H),7.57(qd,J=0.91,7.77Hz,1H),7.38(t,J=7.87Hz,1H),7.24(ddd,J=0.98,2.11,8.03Hz,1H),7.16(d,J=1.83Hz,1H),4.42−4.49(m,1H),3.76(br.s.,1H),2.78−3.11(m,11H),2.72(br.s.,3H),2.32−2.44(m,3H),2.14(m,2H),1.58−1.75(m,8H),0.95−1.22(m,4H)。
【0571】
LCMS(HPLC法2):m/z 498[M+H](室温にて5.1分)。
【0572】
HRMS(ESI)C2841ClNO[M+H]の計算値498.2994,実測値498.2977。
【0573】
7−(ビフェニル−3−イル)−4−{2−[(3S)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル]エチル}−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン[(I),R2=ビフェニル−3−イル,R3=R4=H,A=−CHCH−NR’R1,R’,R1=−(3S)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル](化合物9)
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ7.87(s,1H),7.71−7.76(m,2H),7.61−7.67(m,2H),7.59(td,J=1.57,7.11Hz,1H),7.41−7.53(m,4H),7.35−7.40(m,1H),7.14(d,J=1.71Hz,1H),4.66−4.75(m,1H),4.29−4.39(m,1 H diast A),4.14−4.25(m,1 H,diast B),3.67(br.s.,1H),2.67(td,J=1.83,3.66Hz,2H),2.35(m,3H),2.00(m,2H,1.88(m,2H)。
【0574】
LCMS(HPLC法2):m/z 402[M+H](室温にて4.93分)。
【0575】
HRMS(ESI)C2528[M+H]の計算値402.2176,実測値402.2165。
【0576】
7−(ビフェニル−2−イル)−4−{2−[(3S)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル]エチル}−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン[(I),R2=ビフェニル−2−イル,R3=R4=H,A=−CHCH−NR’R1,R’,R1=−(3S)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル](化合物10)
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ7.54(br.s.,1H),7.47−7.51(m,1H),7.27−7.41(m,5H),7.17−7.26(m,3H),6.56(d,J=1.71Hz,1 H,diast A),6.54(d,J=1.71Hz,1 H,diast B),6.38(d,J=1.83Hz,1 H,diast A),6.37(d,J=1.71Hz,1 H,diast B),4.67(d,J=0.49Hz,1H),4.10−4.22(m,2H),3.51−3.62(m,1H),3.25(m,1H),2.67(m,1H),2.24−2.40(m,2H),1.90−2.02(m,1H),1.72(q,J=6.63Hz,2H),1.48−1.58(m,1H)。
【0577】
LCMS(HPLC法2):m/z 402[M+H](室温にて4.71分)。
【0578】
HRMS(ESI)C2528[M+H]の計算値402.2176,実測値402.2172。
【0579】
7−(ビフェニル−3−イル)−4−{2−[(1−メチルピペリジン−4−イル)アミノ]エチル}−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン[(I),R2=ビフェニル−3−イル,R3=R4=H,A=−CHCH−NR’R1,R’=H,R1=1−メチルピペリジン−4−イル)アミノ](化合物11)
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ7.85(t,J=1.46Hz,1H),7.70−7.76(m,2H),7.64(d,J=1.83Hz,2H),7.57(td,J=1.71,7.08Hz,1H),7.41−7.51(m,4H),7.35−7.40(m,1H),7.13(d,J=1.83Hz,1H),4.33−4.43(m,1H),3.64−3.74(m,1H),2.62−2.73(m,3H),2.54−2.60(m,2H),2.26−2.35(m,1H),2.11(s,3H),1.92−2.04(m,1H),1.80−1.89(m,3H),1.68−1.80(m,3H),1.57−1.68(m,J=18.80Hz,1H),1.17−1.31(m,J=8.91,8.91Hz,2H)。
【0580】
LCMS(HPLC法2):m/z 429[M+H](室温にて4.78分)。
【0581】
HRMS(ESI)C2528[M+H]の計算値429.2649,実測値429.2645。
【0582】
7−(ビフェニル−2−イル)−4−{2−[(1−メチルピペリジン−4−イル)アミノ]エチル}−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン[(I),R2=ビフェニル−2−イル,R3=R4=H,A=−CHCH−NR’R1,R’=H,R1=1−メチルピペリジン−4−イル)アミノ](化合物12)
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ7.52(d,J=2.81Hz,1H),7.45−7.51(m,1H),7.26−7.38(m,4H),7.18−7.25(m,3H),6.60(d,J=1.83Hz,1H),6.35(d,J=1.83Hz,1H),4.13−4.25(m,1H),3.57(ddd,J=1.65,4.24,12.91Hz,1H),3.21(td,J=3.81,13.00Hz,1H),2.62−2.75(m,2H),2.42(td,J=6.23,12.21Hz,1H),2.27−2.36(m,J=1.95,3.91Hz,1H),2.17−2.27(m,1H),2.12(s,3H),1.86(dt,J=2.62,11.44Hz,2H),1.58−1.79(m,5H),1.12−1.26(m,3H)。
【0583】
LCMS(HPLC法2):m/z 429[M+H](室温にて4.55分)。
【0584】
HRMS(ESI)C2528[M+H]の計算値429.2649,実測値429.2649。
【0585】
[実施例8]
7−(3−クロロフェニル)−4−{2−[(1−メチルピペリジン−4−イル)アミノ]エチル}−6−フェニル−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オントリフルオロ酢酸塩[(I),R2=3−クロロフェニル,R3=フェニル,R4=H,A=−CHCH−NR’R1,R’=H,R1=1−メチルピペリジン−4−イル)アミノ](化合物13)
変換法a
【0586】
【化92】
【0587】
工程1 [7−(3−クロロフェニル)−1−オキソ−6−フェニル−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル]アセトアルデヒドの製造。
【0588】
7−(3−クロロフェニル)−4−(2−ヒドロキシエチル)−6−フェニル−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(215mg,0.68mmol)をAcOEt(5ml)中でIBX(493mg,2.0mmol)の存在下に反応が完了するまで還流させた。水を加え、沈澱を濾過し、有機層を乾燥し、濾過し、蒸発させ、アセタールとヘミアセタールの混合物として生成物を得、特性決定せずに次工程に供した。
【0589】
工程2 MeOHに氷酢酸数滴を加えた中で60℃にてトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(72.8mg,0.34mmol)の存在下で[7−(3−クロロフェニル)−1−オキソ−6−フェニル−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル]アセトアルデヒド(50mg,0.14mmol)を1−メチルピペリジン−4−アミン(11.65mg,0.17mmol)と数時間反応させた。反応が完了したら、水とAcOEtでワークアップした。有機相を蒸発させ、粗生成物をHPLC/MS分取法2により精製し、目的化合物をエナンチオマー混合物として得た。
【0590】
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ9.62(br.s.,1H),8.56(br.s.,2H),7.80(d,J=5.00Hz,1H),7.50−7.56(m,3H),7.38−7.45(m,2H),7.15−7.24(m,2H),7.05−7.11(m,3H),4.25−4.36(m,1H),3.86−3.96(m,1H),3.43−3.51(m,J=12.45Hz,1H),3.09(br.s.,1H),2.83−2.97(m,J=11.23Hz,2H),2.74(s,3H),2.55−2.45(m,4H),2.02−1.72(m,4H),1.50−1.65(m,2H)。
【0591】
LCMS(HPLC法2):m/z 463[M+H](室温にて4.87分)。
【0592】
HRMS(ESI)C2731ClNO[M+H]の計算値463.2259,実測値463.2260。
【0593】
N,N−ジメチルエタン−1,2−ジアミンを利用した以外は同一手法に従い、以下の化合物を製造した。
【0594】
7−(3−クロロフェニル)−4−(2−{[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ}エチル)−6−フェニル−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オントリフルオロ酢酸塩[(I),R2=3−クロロフェニル,R3=フェニル,R4=H,A=−CHCH−NR’R1,R’=H,R1=2−(ジメチルアミノ)エチルアミノ](化合物14)
H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ9.71(br.s.,1H),8.58(d,J=7.14Hz,2H),7.85(d,J=4.67Hz,1H),7.47−7.58(m,3H),7.38−7.44(m,2H),7.13−7.26(m,2H),6.91−7.13(m,3H),4.33(d,J=3.57Hz,1H),3.90(dd,J=3.84,13.45Hz,1H),3.19−3.10(m,4H),2.72−2.86(m,6H),1.84−1.97(m,2H),1.68−1.84(m,2H)。
【0595】
LCMS(HPLC法2):m/z 437[M+H](室温にて4.53分)。
【0596】
HRMS(ESI)C2529ClN[M+H]の計算値437.2103,実測値437.2096。
【0597】
3−アミノピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを利用した以外は同一手法に従い、以下の化合物を製造した。
【0598】
(4S)−7−(3−クロロフェニル)−6−フェニル−4−{2−[(3S)−ピペリジン−3−イルアミノ]エチル}−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン二塩酸塩[(I),R2=3−クロロフェニル,R3=フェニル,R4=H,A=−CHCH−NR’R1,R’=H,R1=−(3S)−ピペリジン−3−イルアミノ](化合物15)
HPLC/MS分取法2により単離した。
【0599】
H NMR(500MHz,DMSO−d)δ8.82−9.04(m,J=11.53Hz,1H),8.48−8.73(m,2H),7.83(dd,J=4.67,9.06Hz,1H),7.50−7.56(m,2H),7.35−7.44(m,J=4.12Hz,2H),7.13−7.25(m,2H),7.04−7.11(m,2H),4.21−4.40(m,J=3.84Hz,1H),3.82−3.95(m,J=11.53Hz,1H),3.20−3.28(m,1H),3.19−3.10(m,2H),2.65−2.84(m,3H),2.45−2.60(m,4H),1.67−1.97(m,2H),1.53(q,J=12.26Hz,1H),1.29−1.41(m,1H)。
【0600】
LCMS(HPLC法2):m/z 449[M+H](室温にて4.4分)。
【0601】
HRMS(ESI)C2629ClNO[M+H]の計算値449.2103,実測値449.2103。
【0602】
[実施例9]
(2−{1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)カルバミン酸tert−ブチル[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=R4=H,A=−CHCH−NH−CO−OtBu]
変換法b
【0603】
【化93】
【0604】
工程a.4−(2−ヒドロキシエチル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(128mg,0.37mmol)のDCM(10ml)溶液に塩化メシル(58ul,0.748mmol)とTEA(200ul,1.48mmol)を加えた。
【0605】
得られた溶液を室温で撹拌し、1時間後に反応混合物をDCMと水に分配した。有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮した。粗生成物にジエチルエーテルを加えてトリチュレーションし、濾過し、2−{1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチルメタンスルホネート150mgを固体として得た(97%)。
【0606】
LCMS(HPLC法3):m/z 419[M+H](室温にて5.75分)。
【0607】
同一手法に従って操作し、以下の化合物を製造した。
【0608】
2−{1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチルメタンスルホネート
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ7.92(s,1H),7.91(d,J=8.06Hz,1H),7.74(d,J=2.38Hz,1H),7.72(d,J=1.65Hz,1H),7.54−7.60(m,1H),7.47−7.53(m,1H),7.19(d,J=1.83Hz,1H),4.39−4.47(m,1H),4.28−4.36(m,1H),4.23(ddd,J=5.49,7.51,10.62Hz,1H),3.67−3.76(m,1H),3.40(td,J=4.05,13.32Hz,1H),3.23(s,3H),2.23−2.29(m,1H),2.13−2.22(m,1H)。
【0609】
LCMS(HPLC法2):m/z 403[M+H](室温にて5.77分)。
【0610】
HRMS(ESI)C1718S[M+H]の計算値403.0934,実測値429.0942。
【0611】
2−[7−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル]エチルメタンスルホネート
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.78−7.81(m,1H),7.77(d,J=3.48Hz,1H),7.57−7.64(m,1H),7.21−7.31(m,2H),7.13−7.17(m,1H),4.48(dq,J=7.05,3.51Hz,1H),4.26−4.36(m,1H),4.21(dq,J=7.46,5.27Hz,1H),3.69−3.77(m,1H),3.19−3.23(m,3H),2.11−2.25(m,2H)。
【0612】
LCMS(HPLC法2):m/z 387[M+H](室温にて4.77分)。
【0613】
HRMS(ESI)C1718S[M+H]の計算値387.0576,実測値387.0581。
【0614】
工程b.2−{1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチルメタンスルホネート(150mg,0.36mmol)をアセトニトリル/DMF 10ml/2ml中で80℃にてナトリウムアジド(60mg,0.924mmol)と18時間反応させた。反応液を水、飽和NaHCOでワークアップし、酢酸エチルで抽出した。有機相をNaSOで乾燥し、濾過し、蒸発させた。粗生成物をジエチルエーテルに溶解してからしばらくすると固体が沈澱し、濾過し、4−(2−アジドエチル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン104mg(80%)を得た。
【0615】
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ7.72(d,J=1.95Hz,1H),7.67(d,J=1.83Hz,1H),7.64(td,J=1.10,8.06Hz,1H),7.58(s,1H),7.45(t,J=7.99Hz,1H),7.03−7.18(m,2H),4.35(tt,J=4.44,6.67Hz,1H),3.62−3.72(m,1H),3.45−3.54(m,1H),3.35−3.45(m,2H),2.04−2.16(m,1H),1.92−2.03(m,J=7.05,7.05,7.05,7.05Hz,1H)。
【0616】
LCMS(HPLC法2):m/z 366[M+H](室温にて6.44分)。
【0617】
同一手法に従って操作し、以下の化合物を製造した。
【0618】
4−(2−アジドエチル)−7−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.81(dd,J=6.78,2.38Hz,1H),7.75(d,J=3.30Hz,1H),7.59(t,J=1.74Hz,1H),7.22−7.31(m,2H),7.09−7.18(m,1H),4.41(tt,J=7.03,3.69Hz,1H),3.66−3.74(m,1H),3.44−3.52(m,1H),1.92−2.12(m,2H)。
【0619】
LCMS(HPLC法2):m/z 334[M+H](室温にて5.36分)。
【0620】
HRMS(ESI)C1514ClFNO[M+H]の計算値334.0866,実測値334.0865。
【0621】
4−(2−アジドエチル)−7−(6−フルオロピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ8.50(d,J=2.20Hz,1H),8.19(dt,J=2.56,8.15Hz,1H),7.72(d,J=1.83Hz,1H),7.64(d,J=1.65Hz,1H),7.36−7.43(m,1H),7.11−7.17(m,2H),4.25−4.43(m,1H),3.68(ddd,J=1.47,3.94,13.10Hz,1H),3.51(td,J=6.66,12.87Hz,1H),3.35−3.45(m,2H),2.88(dd,J=6.87,11.81Hz,1H),2.04−2.14(m,1H),1.89−2.03(m,1H)。
【0622】
LCMS(HPLC法2):m/z 301[M+H](室温にて3.99分)。
【0623】
HRMS(ESI)C1414ClFNO[M+H]の計算値301.1208,実測値334.1213。
【0624】
工程c.4−(2−アジドエチル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(97mg,0.307mmol)のエタノール(10ml)溶液にNHCl(65mg,1.299mmol)、亜鉛末(80mg,1.299mmol)及び二炭酸ジ−t−ブチル(100mg,0.461mmol)を加えた。混合物を80℃で4時間撹拌し、冷却した混合物をセライトパッドで濾過し、溶媒を蒸発乾涸した。残渣を酢酸エチルと水に分配し、有機相を水とブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮した。DCM/EtOAc/EtOH 8/2/0.1を溶離液として粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、目的生成物である(2−{1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)カルバミン酸tert−ブチル84mg(62%)を白色固体として得た。
【0625】
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ7.66−7.73(m,2H),7.69(s,2H),7.59−7.65(m,1H),7.56(s,1H),7.36−7.48(m,1H),7.13(td,J=1.04,8.18Hz,1H),7.11(d,J=1.83Hz,1H),6.97(t,J=5.00Hz,1H),4.17−4.34(m,J=3.48,3.48Hz,1H),3.62−3.73(m,1H),2.92−3.07(m,2H),1.84(td,J=6.84,13.67Hz,1H),1.38(s,9H)。
【0626】
LCMS(HPLC法2):m/z 440[M+H](室温にて6.62分)。
【0627】
同一手法に従って操作し、以下の化合物を製造した。
【0628】
{2−[7−(3−クロロフェニル)−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチル[(I),R2=3−クロロフェニル,R3=R4=H,A=−CHCH−NH−CO−OtBu]
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ7.62−7.71(m,3H),7.53−7.58(m,J=6.84Hz,1H),7.35(t,J=7.93Hz,1H),7.20(dd,J=1.65,7.51Hz,1H),7.08(d,J=1.71Hz,1H),6.98(t,J=5.80Hz,1H),4.21−4.30(m,1H),3.60−3.73(m,1H),2.91−3.05(m,2H),1.72−2.00(m,2H),1.39(s,9H)。
【0629】
LCMS(HPLC法2):m/z 390[M+H](室温にて6.11分)。
【0630】
{2−[7−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチル[(I),R2=5−クロロ−2−フルオロフェニル,R3=R4=H,A=−CHCH−NH−CO−OtBu]
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ7.76(dd,J=2.38,6.78Hz,1H),7.70(d,J=3.30Hz,1H),7.61(s,1H),7.20−7.29(m,2H),7.09(s,1H),6.94(br.s.,1H),4.30(br.s.,1H),3.66(dd,J=3.02,13.10Hz,1H),2.93−2.99(m,2H),1.85−1.93(m,1H),1.75−1.84(m,1H),1.33−1.38(m,9H)。
【0631】
LCMS(HPLC法2):m/z 430[M+Na](室温にて5.50分)。
【0632】
HRMS(ESI)C2023ClFNNaO[M+Na]の計算値430.1304,実測値430.1305。
【0633】
(2−{1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)カルバミン酸tert−ブチル[(I),R2=3−(トリフルオロメチル)フェニル,R3=R4=H,A=−CHCH−NH−CO−OtBu]
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ7.84−7.95(m,2H),7.75(s,1H),7.70(d,J=2.56Hz,1H),7.53−7.60(m,1H),7.46−7.52(m,1H),7.16(d,J=1.83Hz,1H),6.98(t,J=5.77Hz,1H),4.22−4.32(m,1H),3.68(dd,J=3.02,13.10Hz,1H),3.01(q,J=6.59Hz,2H),1.90−1.97(m,1H),1.84(td,J=6.75,13.42Hz,1H),1.38(s,9H)。
【0634】
LCMS(HPLC法2):m/z 446[M+H](室温にて6.47分)。
【0635】
HRMS(ESI)C2125[M+H]の計算値446.1662,実測値446.1652。
【0636】
{2−[7−(2−フルオロピリジン−4−イル)−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチル[(I),R2=2−フルオロピリジン−4−イル,R3=R4=H,A=−CHCH−NH−CO−OtBu]
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ8.12(d,J=5.31Hz,1H),7.89(s,1H),7.77(d,J=2.20Hz,1H),7.56(d,J=5.31Hz,1H),7.38(s,1H),7.28(d,J=1.65Hz,1H),6.98(br.s.,1H),4.30(br.s.,1H),3.68(dd,J=2.56,12.82Hz,1H),2.96−3.04(m,2H),1.80−2.00(m,2H),1.38(d,J=2.20Hz,9H)。
【0637】
LCMS(HPLC法2):m/z 375[M+H](室温にて4.27分)。
【0638】
HRMS(ESI)C2125[M+H]の計算値375.1827,実測値375.1835。
【0639】
[実施例10]
4−(2−アミノエチル)−7−(3−クロロフェニル)−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン[(I),R2=3−クロロフェニル,R3=R4=H,A=−CHCH−NH](化合物16)
変換法b
【0640】
【化94】
【0641】
工程a.4−(2−ヒドロキシエチル)−7−(3−クロロフェニル)−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(128mg,0.44mmol)のDCM(10ml)溶液に塩化メシル(58ul,0.748mmol)とTEA(200ul,1.48mmol)を加えた。得られた溶液を室温で撹拌し、1時間後に反応混合物をDCMと水に分配した。有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮した。粗生成物にジエチルエーテルを加えてトリチュレーションし、濾過し、2−[1−オキソ−7−(3−クロロフェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル]エチルメタンスルホネート157mg(97%)を固体として得た。
【0642】
LCMS(HPLC法3):m/z 369[M+H](室温にて5.74分)。
【0643】
工程b.2−[1−オキソ−7−(3−クロロフェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル]エチルメタンスルホネート157mg(0.42mmol)をアセトニトリル/DMF 10ml/2ml中で80℃にてナトリウムアジド(60mg,0.924mmol)と18時間反応させた。反応液を水、飽和NaHCOでワークアップし、酢酸エチルで抽出した。有機相をNaSOで乾燥し、濾過し、蒸発させた。粗生成物をジエチルエーテルに溶解してからしばらくすると固体が沈澱し、濾過し、4−(2−アジドエチル)−7−(3−クロロフェニル)−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン92mg(70%)を得た。
【0644】
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ7.70(br.s.,1H),7.68(t,J=1.77Hz,1H),7.65(d,J=1.83Hz,1H),7.57(td,J=1.24,7.78Hz,1H),7.35(t,J=7.87Hz,1H),7.20(ddd,J=0.98,2.14,8.00Hz,1H),7.10(d,J=1.71Hz,1H),4.28−4.41(m,1H),3.68(ddd,J=1.89,4.18,13.09Hz,1H),3.37−3.54(m,2H),1.91−2.18(m,2H)。
【0645】
LCMS(HPLC法2):m/z 316[M+H](室温にて5.90分)。
【0646】
HRMS(ESI)C1515ClNO[M+H]の計算値316.0960,実測値316.0956。
【0647】
工程c.4−(2−アジドエチル)−7−(3−クロロフェニル)−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(240mg,0.76mmol)のエタノール(10ml)溶液にNHCl(161mg,3.04mmol)と亜鉛末(198.8mg,3.04mmol)を加えた。混合物を80℃で2時間撹拌し、冷却し、セライトパッドで濾過し、溶媒を蒸発乾涸した。残渣を酢酸エチルと水/2N HCl(pH2)に分配した後、有機相を捨てた。水酸化アンモニウムの添加により水性部分をpH10に調整し、EtOAc/THFで抽出し、ブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮した。粗生成物をEtOH 20mlに溶解し、濃縮して固体を得、濾過し、EtOAcで洗浄し、目的生成物160mg(72%)を淡黄色固体として得た。
【0648】
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ7.66(t,J=1.77Hz,2H),7.64(d,J=1.83Hz,1H),7.54−7.58(m,1H),7.35(t,J=7.87Hz,1H),7.20(ddd,J=0.98,2.17,7.96Hz,1H),7.08(d,J=1.83Hz,1H),4.31−4.43(m,1H),3.67(ddd,J=1.89,4.24,13.03Hz,1H),2.61(t,J=6.96Hz,2H),1.66−2.01(m,2H)。
【0649】
LCMS(HPLC法2):m/z 290[M+H](室温にて4.17分)。
【0650】
[実施例11]
4−(2−アミノエチル)−7−(3−クロロフェニル)−6−フェニル−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オントリフルオロ酢酸塩[(I),R2=3−クロロフェニル,R3=フェニル,R4=H,A=−CHCH−NH](化合物17)
変換法b
【0651】
【化95】
【0652】
7−(3−クロロフェニル)−4−(2−ヒドロキシエチル)−6−フェニル−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(100mg,0.28mmol)を無水THFに懸濁し、TEA(0.36mmol,50ul)の存在下で室温にて1日間メタンスルホニルクロリド(0.36mmol,27ul)と反応させた。反応が完了したら乾燥し、水とAcOEtで希釈した。有機相は生成物を含んでおり、精製及び特性決定せずに次段階に供した。粗生成物をアセトニトリルとジメチルホルムアミドの1:1混液(8ml)で希釈し、70℃で約8時間ナトリウムアジド(55mg,0.84mmol)と反応させた。反応液を水で希釈し、AcOEtで抽出し、蒸発後に有機相を精製せずに95℃のエタノール5mlで希釈し、次段階で80℃に約3時間加熱しながら塩化アンモニウム(38mg,0.7mmol)及び亜鉛末(24mg,0.35mmol)と反応させた。
【0653】
反応液を水洗し、AcOEtで抽出し、濾紙で濾過し、蒸発させた。粗生成物をHPLC/MS分取法2により精製し、トリフルオロ酢酸塩としてのエナンチオマー混合物として目的化合物を得た。
【0654】
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ7.79(d,J=5.13Hz,1H),7.42−7.56(m,6H),7.33−7.42(m,2H),7.12−7.27(m,2H),7.03−7.12(m,2H),4.32(dd,J=2.20,5.49Hz,1H),3.87(dd,J=3.78,13.30Hz,1H),2.39(td,J=5.74,11.72Hz,2H),1.64−1.95(m,2H)。
【0655】
LCMS(HPLC法2):m/z 366[M+H](室温にて3.92分)。
【0656】
HRMS(ESI)C2120ClNO[M+H]の計算値366.1368,実測値366.1370。
【0657】
[実施例12]
4−(2−アミノエチル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=R4=H,A=−CHCH−NH](化合物18)
変換法r
【0658】
【化96】
【0659】
(2−{1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)カルバミン酸tert−ブチル10mg(0,022mmol)を4M HClの1,4−ジオキサン溶液(1ml)に溶解した。溶液を室温で1時間撹拌し、蒸発乾涸した。固体にジエチルエーテルを加えてトリチュレーションし、濾過し、減圧乾燥し、目的生成物8mg(94%)を得た。
【0660】
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ7.77−7.89(m,3H),7.75(d,J=3.54Hz,1H),7.71(d,J=1.83Hz,1H),7.63(td,J=1.10,8.06Hz,1H),7.55(s,1H),7.44−7.50(m,1H),7.12−7.20(m,2H),4.39−4.47(m,1H),3.69−3.75(m,1H),3.41(m,1H),2.84−2.98(m,1H),2.68−2.79(m,1H),1.87−2.17(m,2H)。
【0661】
LCMS(HPLC法2):m/z 340[M+H](室温にて4.48分)。
【0662】
HRMS(ESI)C1617[M+H]の計算値340.1268,実測値340.1242。
【0663】
同一手法に従って操作し、以下の化合物を製造した。
【0664】
4−(2−アミノエチル)−7−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=5−クロロ−2−フルオロフェニル,R3=R4=H,A=−CHCH−NH](化合物19)
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ7.71−7.82(m,5H),7.64(s,1H),7.24−7.33(m,2H),7.17(s,1H),4.49(d,J=3.30Hz,1H),3.73(dd,J=3.66,13.00Hz,1H),2.91(dd,J=5.86,10.44Hz,1H),2.72(dd,J=5.86,9.89Hz,1H),1.93−2.12(m,2H)。
【0665】
LCMS(HPLC法2):m/z 308[M+H](室温にて4.48分)。
【0666】
HRMS(ESI)C1516ClFNO[M+H]の計算値308.0961,実測値308.0973。
【0667】
4−(2−アミノエチル)−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメチル)フェニル,R3=R4=H,A=−CHCH−NH](化合物20)
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ7.88−7.92(m,2H),7.81(br.s.,2H),7.74−7.77(m,2H),7.56−7.60(m,1H),7.52(d,J=7.69Hz,1H),7.20(d,J=1.83Hz,1H),4.44(br.s.,1H),3.72(dd,J=4.21,13.00Hz,1H),2.68−2.96(m,2H),1.98−2.15(m,2H)。
【0668】
LCMS(HPLC法2):m/z 324[M+H](室温にて4.4分)。
【0669】
HRMS(ESI)C1617O[M+H]の計算値324.1318,実測値324.1317。
【0670】
同一手法に従って操作し、以下の化合物を製造した。
【0671】
4−(2−アミノエチル)−7−(3−メトキシフェニル)−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3−メトキシフェニル,R3=R4=H,A=−CHCH−NH](化合物21)
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.73−7.79(m,3H),7.7(m,1H),7.57(d,J=1.65Hz,1H),7.22−7.28(m,1H),7.15(d,J=7.51Hz,1H),7.09−7.13(m,1H),7.08(d,J=1.65Hz,1H),6.74−6.78(m,1H),4.37−4.47(m,J=4.21Hz,1H),4.07−4.17(m,1H),3.79(s,3H),3.72−3.66(m,1H),2.84−2.96(m,J=5.31Hz,1H),2.72(tt,J=5.77,11.36Hz,1H),2.14−1.95(m,2H)。
【0672】
LCMS(HPLC法2):m/z 286[M+H](室温にて2.84分)。
【0673】
HRMS(ESI)C1620[M+H]の計算値286.155,実測値286.1553。
【0674】
7−(3−アセチルフェニル)−4−(2−アミノエチル)−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3−アセチルフェニル,R3=R4=H,A=−CHCH−NH](化合物22)
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ8.11(s,1H),7.85(d,J=7.88Hz,1H),7.72−7.83(m,5H),7.70−7.72(m,1H),7.48−7.52(m,1H),7.18(d,J=1.65Hz,1H),4.45(t,J=6.32Hz,1H),3.63−3.76(m,1H),3.44−3.54(m,1H),2.92(dt,J=5.49,11.36Hz,1H),2.68−2.81(m,1H),2.62−2.65(m,3H),1.92−2.15(m,2H)。
【0675】
LCMS(HPLC法2):m/z 298[M+H](室温にて2.58分)。
【0676】
HRMS(ESI)C1720[M+H]の計算値298.155,実測値298.1547。
【0677】
3−[4−(2−アミノエチル)−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−7−イル]ベンゾニトリル塩酸塩[(I),R2=3−ベンゾニトリル,R3=R4=H,A=−CHCH−NH](化合物23)
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ8.04−8.11(m,1H),7.90−7.97(m,1H),7.75−7.83(d,J=3.66Hz,4H),7.74(d,J=1.65Hz,1H),7.60−7.64(m,1H),7.51−7.57(m,1H),7.21(d,J=1.83Hz,1H),4.35−4.49(m,1H),3.63−3.74(m,1H),3.43−3.53(m,1H),2.83−2.99(m,1H),2.68−2.82(m,1H),1.95−2.14(m,2H)。
【0678】
LCMS(HPLC法2):m/z 281[M+H](室温にて2.71分)。
【0679】
HRMS(ESI)C1617O[M+H]の計算値281.1397,実測値281.1398。
【0680】
4−(2−アミノエチル)−7−(2−クロロピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=2−クロロピリジン−4−イル,R3=R4=H,A=−CHCH−NH](化合物24)
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ8.30(d,J=5.13Hz,1H),7.93−7.96(m,2H),7.78−7.9(m,3H),7.73(s,1H),7.62(d,J=5.31Hz,1H),7.33(s,1H),4.46(br.s.,1H),3.68−3.75(m,1H),3.35−3.46(m,1H),2.70−2.97(m,2H),2.00−2.14(m,2H)。
【0681】
LCMS(HPLC法2):m/z 291[M+H](室温にて2.5分)。
【0682】
4−(2−アミノエチル)−7−(3,4−ジフルオロフェニル)−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3,4−ジフルオロフェニル,R3=R4=H,A=−CHCH−NH](化合物25)
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.78(br.s.,3H),7.74(d,J=3.85Hz,1H),7.66(ddd,J=1.74,7.78,12.27Hz,1H),7.62(d,J=1.65Hz,1H),7.32−7.47(m,2H),7.12(d,J=1.65Hz,1H),4.32−4.49(m,J=3.11Hz,1H),3.63−3.74(m,2H),2.90(br.s.,1H),2.73(br.s.,1H),1.94−2.14(m,2H)。
【0683】
LCMS(HPLC法2):m/z 292[M+H](室温にて3.17分)。
【0684】
HRMS(ESI)C1516O[M+H]の計算値292.1256,実測値292.1255。
【0685】
4−(2−アミノエチル)−7−(3−ブロモフェニル)−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3−ブロモフェニル,R3=R4=H,A=−CHCH−NH
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.76(m,1H),7.72−7.75(m,3H),7.65(m,1H),7.56−7.59(m,2H),7.32−7.34(m,1H),7.27(m,1H),7.09(m,1H),4.39(bs,1H),3.67−3.70(m,1H),2.80−2.85(m,1H),2.65−2.68(m,1H),1.95−2.01(m,1H)。
【0686】
LCMS(HPLC法2):m/z 334[M+H](室温にて4.35分)。
【0687】
HRMS(ESI)C1516BrNO[M+H]の計算値334.055,実測値334.0548。
【0688】
4−(2−アミノエチル)−7−(3−フェノキシフェニル)−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3−ブロモフェニル,R3=R4=H,A=−CHCH−NH
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.76(br.s.,3H),7.68−7.70(m,1H),7.56(s,1H),7.28−7.40(m,4H),7.21(s,1H),7.12(t,J=7.33Hz,1H),6.98−7.02(m,3H),6.77(td,J=1.95,7.46Hz,1H),4.39(br.s.,1H),3.65−3.72(m,1H),3.35−3.37(m,1H),2.81−2.91(m,1H),2.63−2.73(m,1H),1.93−2.10(m,2H)。
【0689】
LCMS(HPLC法2):m/z 348[M+H](室温にて4.94分)。
【0690】
HRMS(ESI)C2122O[M+H]の計算値348.1707,実測値348.1706。
【0691】
4−(2−アミノエチル)−7−[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=4−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=R4=H,A=−CHCH−NH
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.81(br.s.,3H),7.74(d,J=3.85Hz,1H),7.70(d,J=8.06Hz,2H),7.62(d,J=1.47Hz,1H),7.33(d,J=8.06Hz,2H),7.10(d,J=1.47Hz,1H),4.32−4.55(m,1H),3.72(dd,J=3.66,13.00Hz,1H),3.35−3.38(m,J=3.66Hz,1H),2.85−2.96(m,1H),2.69−2.78(m,1H),1.92−2.13(m,3H)。
【0692】
LCMS(HPLC法2):m/z 340[M+H](室温にて4.72分)。
【0693】
HRMS(ESI)C1617[M+H]の計算値340.1268,実測値340.126。
【0694】
4−(2−アミノエチル)−7−[3−(プロパン−2−イルオキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3−(プロパン−2−イルオキシ)フェニル,R3=R4=H,A=−CHCH−NH
LCMS(HPLC法2):m/z 314[M+H](室温にて4.43分)。
【0695】
HRMS(ESI)C1824[M+H]の計算値314.1863,実測値314.1861。
【0696】
[実施例13]
{2−[6−ブロモ−7−(3−クロロフェニル)−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチル[(I),R2=3−クロロフェニル,R3=Br,R4=H,A=−CHCH−NH−CO−OtBu]
変換法e
【0697】
【化97】
【0698】
{2−[6−ブロモ−7−(3−クロロフェニル)−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチル(50mg,0.13mmol)のDCM(5ml)溶液にNBS 25mg(0.141mmol)を加えた。溶液を室温で1時間撹拌後、揮発分を減圧除去した。DCM/EtOAc/EtOH 8/1/1を溶離液として粗生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製し、目的化合物36mg(60%)を黄白色固体として得た。
【0699】
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ7.81(d,J=5.00Hz,1H),7.64(t,J=1.83Hz,1H),7.57(td,J=1.25,7.87Hz,1H),7.44(t,J=7.87Hz,1H),7.36(ddd,J=0.98,2.04,7.96Hz,1H),7.03(s,1H),6.97(t,J=5.43Hz,1H),4.38−4.50(m,1H),3.72(dd,J=3.48,13.49Hz,1H),3.46(dd,J=5.07,13.49Hz,1H),2.87−3.14(m,12H),1.77−1.93(m,1H),1.64−1.78(m,1H),1.38(s,9H)。
【0700】
LCMS(HPLC法2):m/z 468[M+H](室温にて6.55分)。
【0701】
HRMS(ESI)C2024BrClN[M+H]の計算値308.0961,実測値308.0973。
【0702】
同様に操作し、以下の化合物を製造した。
【0703】
(2−{6−ブロモ−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)カルバミン酸tert−ブチル[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=Br,R4=H,A=−CHCH−NH−CO−OtBu]
LCMS(HPLC法2):m/z 519[M+H](室温にて6.95分)。
【0704】
[実施例14]
4−(2−アミノエチル)−6−ブロモ−7−(3−クロロフェニル)−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3−クロロフェニル,R3=Br,R4=H,A=−CHCH−NH](化合物26)
変換法r
【0705】
【化98】
【0706】
{2−[6−ブロモ−7−(3−クロロフェニル)−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチル18mg(0.038mmol)を4M HClの1,4−ジオキサン溶液(1ml)に溶解した。溶液を室温で1時間撹拌し、蒸発乾涸した。固体にジエチルエーテルを加えてトリチュレーションし、濾過し、減圧乾燥し、目的生成物14mg(93%)を得た。
【0707】
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ7.88(d,J=5.00Hz,1H),7.79(br.s.,3H),7.65(t,J=1.83Hz,1H),7.57(td,J=1.34,7.81Hz,1H),7.46(t,J=7.87Hz,1H),7.35−7.39(m,1H),7.08(s,1H),4.54−4.63(m,1H),3.77(dd,J=4.21,13.61Hz,1H),3.44(dd,J=5.13,13.06Hz,1H),2.74−2.95(m,2H),1.84−2.15(m,2H)。
【0708】
LCMS(HPLC法2):m/z 368[M+H](室温にて4.52分)。
【0709】
HRMS(ESI)C1516BrClNO[M+H]の計算値368.016,実測値368.0155。
【0710】
適切な出発材料を利用した以外は同一手法に従い、以下の化合物を製造した。
【0711】
4−(2−アミノエチル)−6−ブロモ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=Br,R4=H,A=−CHCH−NH](化合物27)
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ7.89(d,J=5.25Hz,1H),7.78(br.s.,3H),7.62−7.67(m,1H),7.53−7.59(m,2H),7.31(td,J=1.16,8.30Hz,1H),7.11(s,1H),4.52−4.63(m,1H),3.77(dd,J=4.09,13.73Hz,1H),3.44(dd,J=5.31,13.24Hz,1H),2.85(br.s.,2H),2.03−2.11(m,1H),1.88−2.03(m,1H)。
【0712】
LCMS(HPLC法2):m/z 418[M+H](室温にて4.75分)。
【0713】
HRMS(ESI)C1616BrF[M+H]の計算値418.0373,実測値418.0356。
【0714】
[実施例15]
(2−{6−ヨード−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)カルバミン酸tert−ブチル[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=I,R4=H,A=−CHCH−NH−CO−OtBu]
変換法e
【0715】
【化99】
【0716】
(2−{1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)カルバミン酸tert−ブチル(780mg,1.77mmol)とトリフルオロ酢酸銀(392mg,1.77mmol)の無水DCM(100ml)溶液に5℃にてヨウ素(450mg,1.77mmol)を少量ずつ加えた。反応混合物を同温度で1時間撹拌後、氷浴を除去し、室温まで昇温した(1時間)。固体を濾過し、変色が生じるまで有機相をNa(5%水溶液)で洗浄し、最後に水洗した。有機相をNaSOで乾燥し、標記化合物1.0g(99%)を白色固体として得た。
【0717】
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ7.78(d,J=5.25Hz,1H),7.56−7.60(m,1H),7.51−7.56(m,2H),7.29(td,J=1.14,7.72Hz,1H),6.99(s,1H),6.97(t,J=5.49Hz,1H),4.35−4.43(m,1H),3.70(dd,J=3.48,13.61Hz,1H),3.49(dd,J=5.00,13.43Hz,1H),2.93−3.15(m,2H),1.61−1.90(m,2H),1.35−1.42(m,9H)。
【0718】
LCMS(HPLC法2):m/z 566[M+H](室温にて6.00分)。
【0719】
適切な出発材料を利用した以外は同一手法に従い、以下の化合物を製造した。
【0720】
{2−[7−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)−6−ヨード−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチル[(I),R2=5−クロロ−2−フルオロフェニル,R3=I,R4=H,A=−CHCH−NH−CO−OtBu]
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ7.79(d,J=5.13Hz,1H),7.47−7.51(m,1H),7.45(ddd,J=2.75,4.21,8.79Hz,1H),7.31−7.36(m,1H),6.97(t,J=5.40Hz,1H),6.87(d,J=1.28Hz,1H),4.33−4.39(m,1H),3.68−3.74(m,1H),3.45−3.51(m,1H),3.04−3.12(m,1H),2.92−3.02(m,1H),1.83(d,J=7.88Hz,1H),1.63−1.72(m,1H),1.38(s,9H)。
【0721】
LCMS(HPLC法2):m/z 534[M+H](室温にて5.83分)。
【0722】
HRMS(ESI)C2023ClFIN[M+H]の計算値534.0451,実測値534.0438。
【0723】
{2−[6−ヨード−7−(3−メトキシフェニル)−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチル[(I),R2=3−メトキシフェニル,R3=I,R4=H,A=−CHCH−NH−CO−OtBu]
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ7.74(d,J=5.13Hz,1H),7.31(t,J=7.97Hz,1H),7.10(d,J=7.69Hz,1H),7.08(s,1H),6.95−6.99(m,J=4.21Hz,1H),6.92(s,1H),6.85−6.88(m,J=2.20,7.88Hz,1H),4.34−4.43(m,1H),3.79(s,3H),3.70(dd,J=3.48,13.55Hz,1H),3.48(dd,J=5.04,13.28Hz,1H),3.03−3.14(m,J=4.58,8.24Hz,1H),3.00(td,J=6.91,13.65Hz,1H),1.76−1.87(m,J=7.42,13.28Hz,1H),1.61−1.71(m,J=4.58Hz,1H),1.38(s,9H)。
【0724】
LCMS(HPLC法2):m/z 534[M+Na](室温にて5.45分)。
【0725】
HRMS(ESI)C2126INNaO[M+Na]の計算値534.086,実測値534.0853。
【0726】
{2−[7−(3−アセチルフェニル)−6−ヨード−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチル[(I),R2=3−アセチルフェニル,R3=I,R4=H,A=−CHCH−NH−CO−OtBu]
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ8.13(s,1H),7.86−7.89(m,1H),7.78−7.80(m,1H),7.76−7.78(m,1H),7.57(t,J=7.69Hz,1H),7.02(s,1H),6.98(t,J=5.40Hz,1H),4.32−4.43(m,1H),3.68−3.73(m,1H),3.49(dd,J=4.95,13.19Hz,1H),2.95−3.15(m,2H),2.58−2.66(m,3H),1.62−1.90(m,2H),1.36−1.42(m,9H)。
【0727】
LCMS(HPLC法2):m/z 546[M+Na](室温にて5.07分)。
【0728】
HRMS(ESI)C2226INNaO[M+Na]の計算値546.086,実測値534.0859。
【0729】
{2−[7−(3−シアノフェニル)−6−ヨード−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチル[(I),R2=3−シアノフェニル,R3=I,R4=H,A=−CHCH−NH−CO−OtBu]
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ7.97(s,1H),7.89(d,J=7.88Hz,1H),7.79(d,J=4.95Hz,1H),7.76(d,J=7.88Hz,1H),7.62(t,J=7.78Hz,1H),7.04(s,1H),6.97(br.s.,1H),4.39(d,J=9.52Hz,1H),3.70(d,J=10.99Hz,1H),3.49(dd,J=4.49,12.73Hz,1H),2.97−3.12(m,2H),1.64−1.88(m,2H),1.39(s,9H)。
【0730】
LCMS(HPLC法2):m/z 529[M+Na](室温にて5.25分)。
【0731】
HRMS(ESI)C2123INNaO[M+Na]の計算値529.0707,実測値529.0702。
【0732】
{2−[7−(2−クロロピリジン−4−イル)−6−ヨード−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチル[(I),R2=2−クロロピリジン−4−イル,R3=I,R4=H,A=−CHCH−NH−CO−OtBu]
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ8.40(d,J=5.13Hz,1H),7.84(d,J=5.13Hz,1H),7.75(s,1H),7.67(d,J=5.31Hz,1H),7.17(s,1H),6.98(br.s.,1H),4.43(br.s.,1H),3.70(d,J=12.82Hz,1H),3.46−3.51(m,1H),2.93−3.12(m,2H),1.83(d,J=8.24Hz,1H),1.67(d,J=8.24Hz,1H),1.39(s,9H)。
【0733】
LCMS(HPLC法2):m/z 517[M+Na](室温にて4.98分)。
【0734】
HRMS(ESI)C1922INNaO[M+Na]の計算値517.0498,実測値517.0495。
【0735】
{2−[7−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−ヨード−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチル[(I),R2=3,4−ジフルオロフェニル,R3=I,R4=H,A=−CHCH−NH−CO−OtBu]
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ7.77(d,J=5.13Hz,1H),7.54−7.60(m,1H),7.43−7.49(m,1H),7.39(br.s.,1H),6.93−6.99(m,2H),4.33−4.42(m,1H),3.63−3.73(m,1H),3.48(dd,J=4.76,13.19Hz,1H),2.93−3.14(m,2H),1.62−1.86(m,2H),1.36−1.40(m,9H)。
【0736】
LCMS(HPLC法2):m/z 540[M+Na](室温にて6.59分)。
【0737】
HRMS(ESI)C2022INNaO[M+Na]の計算値540.0566,実測値540.0566。
【0738】
{2−[7−(2−フルオロピリジン−4−イル)−6−ヨード−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチル[(I),R2=2−フルオロピリジン−4−イル,R3=I,R4=H,A=−CHCH−NH−CO−OtBu]
HRMS(ESI)C1923FIN[M+H]の計算値501.0794,実測値501.0786。
【0739】
[実施例16]
(2−{1−オキソ−6−フェニル−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)カルバミン酸tert−ブチル[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=フェニル,R4=H,A=−CHCH−NH−CO−OtBu]
変換法g
【0740】
【化100】
【0741】
続いてアルゴン雰囲気下で(2−{6−ヨード−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)カルバミン酸tert−ブチル(100mg,0.177mmol)を1,4−ジオキサン3mlと水1mlに溶解した溶液にフェニルボロン酸64.7mg(0.531mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム7.2mg(0.009mmol)とジクロロメタンとの付加物及び炭酸セシウム172mg(0.531mmol)を加えた。混合物を密閉バイアル内で80℃に1時間加熱した。反応液をセライトパッドで濾過し、溶媒を蒸発乾涸した。次に粗生成物を酢酸エチルと水に分配し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧除去した。シリカゲルカラムフラッシュクロマトグラフィー(DCM/EtOAc/EtOH 6/4/0.5)により精製し、更にHPLC/MS分取法1により精製後、(2−{1−オキソ−6−フェニル−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)カルバミン酸tert−ブチル50mg(54%)を得た。
【0742】
LCMS(HPLC法4):m/z 516[M+H](室温にて2.70分)。
【0743】
同様に操作し、以下の化合物を製造した。
【0744】
{2−[7−(3−メトキシフェニル)−6−(3−メチルフェニル)−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチル[(I),R2=3−メトキシフェニル,R3=3−メチルフェニル,R4=H,A=−CHCH−NH−CO−OtBu]
HPLC分取法2により精製し、標記化合物を得た(60%)。
【0745】
LCMS(HPLC法3):m/z 476[M+H](室温にて6.41分)。
【0746】
{2−[7−(3−アセチルフェニル)−6−(3−メチルフェニル)−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチル[(I),R2=3−アセチルフェニル,R3=3−メチルフェニル,R4=H,A=−CHCH−NH−CO−OtBu]
HPLC分取法2により精製し、標記化合物を得た(77%)。
【0747】
LCMS(HPLC法3):m/z 488[M+H](室温にて6.03分)。
【0748】
{2−[7−(3−シアノフェニル)−6−(3−メチルフェニル)−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチル[(I),R2=3−シアノフェニル,R3=3−メチルフェニル,R4=H,A=−CHCH−NH−CO−OtBu]
HPLC分取法2により精製し、標記化合物を得た(57%)。
【0749】
LCMS(HPLC法3):m/z 471[M+H](室温にて6.2分)。
【0750】
{2−[7−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−(3−メチルフェニル)−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチル[(I),R2=3,4−ジフルオロフェニル,R3=3−メチルフェニル,R4=H,A=−CHCH−NH−CO−OtBu]
HPLC分取法2により精製し、標記化合物を得た(45%)。
【0751】
LCMS(HPLC法3):m/z 482[M+H](室温にて6.4分)。
【0752】
{2−[6−(4−シアノフェニル)−7−(3,4−ジフルオロフェニル)−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチル[(I),R2=3,4−ジフルオロフェニル,R3=4−シアノフェニル,R4=H,A=−CHCH−NH−CO−OtBu]
HPLC分取法2により精製し、標記化合物を得た(47%)。
【0753】
LCMS(HPLC法3):m/z 493[M+H](室温にて5.9分)。
【0754】
{2−[7−(3,4−ジフルオロフェニル)−1−オキソ−6−(チオフェン−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチル[(I),R2=3,4−ジフルオロフェニル,R3=チオフェン−3−イル,R4=H,A=−CHCH−NH−CO−OtBu]
HPLC分取法2により精製し、標記化合物を得た(57%)。
【0755】
LCMS(HPLC法3):m/z 474[M+H](室温にて6.13分)。
【0756】
{2−[7−(3,4−ジフルオロフェニル)−1−オキソ−6−フェニル−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチル[(I),R2=3,4−ジフルオロフェニル,R3=フェニル,R4=H,A=−CHCH−NH−CO−OtBu]
HPLC分取法2により精製し、標記化合物を得た(51%)。
【0757】
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.71(d,J=4.95Hz,1H),7.43−7.52(m,3H),7.35(dd,J=2.38,7.14Hz,2H),7.20−7.26(m,1H),7.05−7.10(m,1H),7.02(s,1H),6.90(d,J=8.43Hz,1H),6.54(t,J=5.31Hz,1H),4.17(d,J=4.03Hz,1H),3.76(dd,J=3.30,13.19Hz,1H),3.35−3.40(m,1H),2.61−2.72(m,2H),1.43−1.82(m,2H),1.29(s,9H)。
【0758】
LCMS(HPLC法2):m/z 468[M+H](室温にて6.88分)。
【0759】
HRMS(ESI)C2628[M+H]の計算値468.2093,実測値468.2097。
【0760】
(2−{7−(2−クロロピリジン−4−イル)−6−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)カルバミン酸tert−ブチル[(I),R2=2−クロロピリジン−4−イル,R3=4−(ヒドロキシメチル)フェニル,R4=H,A=−CHCH−NH−CO−OtBu]
HPLC分取法1により精製し、標記化合物を得た(36%)。
【0761】
LCMS(HPLC法3):m/z 497[M+H](室温にて4.49分)。
{2−[7−(2−クロロピリジン−4−イル)−6−(3−メチルフェニル)−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチル[(I),R2=2−クロロピリジン−4−イル,R3=3−メチルフェニル,R4=H,A=−CHCH−NH−CO−OtBu]
HPLC分取法1により精製し、標記化合物を得た(56%)。
【0762】
LCMS(HPLC法3):m/z 481[M+H](室温にて5.73分)。
{2−[7−(2−クロロピリジン−4−イル)−1−オキソ−6−(ピリジン−4−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチル[(I),R2=2−クロロピリジン−4−イル,R3=ピリジン−4−イル,R4=H,A=−CHCH−NH−CO−OtBu]
HPLC分取法1により精製し、標記化合物を得た(15%)。
【0763】
LCMS(HPLC法3):m/z 468[M+H](室温にて4.14分)。
【0764】
[実施例17]
4−(2−アミノエチル)−6−フェニル−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=ピリジン−4−イル,R4=H,A=−CHCH−NH](化合物28)
変換法r
【0765】
【化101】
【0766】
生成物をDCM(2ml)に溶解し、4M HClの1,4−ジオキサン溶液(2ml)を加えた。反応液を室温で1時間撹拌し、溶媒を蒸発乾涸した。固体をジエチルエーテルで処理し、沈澱を濾取し、標記化合物42mg(97%)を黄白色固体として得た。
【0767】
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.80(d,J=4.76Hz,1H),7.54−7.65(m,3H),7.46−7.54(m,4H),7.36−7.42(m,2H),7.34(d,J=8.06Hz,1H),7.25(td,J=1.17,8.03Hz,1H),7.06−7.11(m,2H),6.87(s,1H),4.25−4.38(m,1H),3.86(dd,J=3.72,13.37Hz,1H),2.31−2.45(m,2H),1.66−1.99(m,2H)。
【0768】
LCMS(HPLC法2):m/z 416[M+H](室温にて5.04分)。
【0769】
HRMS(ESI)C2221[M+H]の計算値416.1181,実測値416.1168。
【0770】
同様に操作し、以下の化合物を製造した。
【0771】
4−(2−アミノエチル)−6−(チオフェン−3−イル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=チオフェン−3−イル,R4=H,A=−CHCH−NH](化合物29)
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ7.74−7.83(m,3H),7.64−7.73(m,3H),7.34−7.41(m,1H),7.24−7.32(m,1H),7.04−7.17(m,3H),6.96(s,1H),4.24−4.37(m,1H),3.80(dd,J=3.66,13.30Hz,1H),3.31−3.37(m,1H),2.38−2.49(m,2H),1.75−2.02(m,2H)。
【0772】
LCMS(HPLC法2):m/z 422[M+H](室温にて5.04分)。
【0773】
HRMS(ESI)C2019S[M+H]の計算値422.1145,実測値422.1147。
【0774】
4−(2−アミノエチル)−6−(2,3−ジメチルフェニル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=2,3−ジメチルフェニル,R4=H,A=−CHCH−NH](化合物30)
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.76(d,J=4.95Hz,1H),7.53−7.60(m,3H),7.28−7.38(m,5H),7.17(s,1H),7.07(d,J=8.06Hz,1H),6.75(s,1H),4.18−4.23(m,J=6.04Hz,1H),4.09−4.17(m,2H),3.84(dd,J=4.03,13.37Hz,1H),3.79−3.87(m,1H),2.21−2.24(m,3H),1.77(s,3H)。
【0775】
LCMS(HPLC法2):m/z 444[M+H](室温にて4.51分)。
【0776】
HRMS(ESI)C2425[M+H]の計算値444.1894,実測値444.188。
【0777】
4−(2−アミノエチル)−6−(3−メチルフェニル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=3−メチルフェニル,R4=H,A=−CHCH−NH](化合物31)
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.79(d,J=4.95Hz,1H),7.58(br.s.,3H),7.37−7.41(m,1H),7.33−7.37(m,1H),7.32(d,J=7.51Hz,1H),7.27(d,J=8.06Hz,1H),7.21(s,1H),7.16(d,J=7.14Hz,1H),7.05−7.11(m,2H),6.87(s,1H),4.23−4.37(m,1H),3.85(dd,J=3.85,13.55Hz,1H),2.35−2.46(m,2H),2.33(s,3H),1.57−1.94(m,2H)。
【0778】
LCMS(HPLC法2):m/z 430[M+H](室温にて4.41分)。
【0779】
HRMS(ESI)C2323[M+H]の計算値430.1737,実測値430.1735。
【0780】
4−(2−アミノエチル)−6−(3−アミノフェニル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=3−アミノフェニル,R4=H,A=−CHCH−NH](化合物32)
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.79(d,J=5.13Hz,1H),7.71(br.s.,3H),7.33−7.38(m,1H),7.31(br.s.,1H),7.27(d,J=7.88Hz,1H),7.06−7.12(m,2H),6.98(s,1H),6.95(br.s.,1H),6.75−6.88(m,2H),4.30(t,J=8.52Hz,1H),3.79(dd,J=3.75,13.28Hz,1H),2.41−2.49(m,2H),1.87−1.99(m,1H),1.71−1.86(m,1H)。
【0781】
LCMS(HPLC法2):m/z 431[M+H](室温にて3.88分)。
【0782】
HRMS(ESI)C2222[M+H]の計算値431.169,実測値431.1699。
【0783】
4−(2−アミノエチル)−6−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=4−(ヒドロキシメチル)フェニル,R4=H,A=−CHCH−NH](化合物33)
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.79(d,J=4.94Hz,1H),7.58(br.s.,3H),7.44(d,J=8.24Hz,2H),7.30−7.37(m,3H),7.20(d,J=7.88Hz,1H),7.04−7.12(m,2H),6.95(s,1H),5.35(t,J=5.59Hz,1H),4.59(d,J=5.68Hz,2H),4.25−4.39(m,1H),3.85(dd,J=3.75,13.28Hz,1H),2.29−2.47(m,2H),1.81−1.94(m,1H),1.69−1.81(m,1H)。
【0784】
LCMS(HPLC法2):m/z 446[M+H](室温にて4.72分)。
【0785】
HRMS(ESI)C2323[M+H]の計算値446.1686,実測値446.1678。
【0786】
4−(2−アミノエチル)−7−(3−メトキシフェニル)−6−(3−メチルフェニル)−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3−メトキシフェニル,R3=3−メチルフェニル,R4=H,A=−CHCH−NH](化合物34)
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.74(d,J=5.13Hz,1H),7.57(br.s.,3H),7.34−7.40(m,1H),7.29(d,J=7.69Hz,1H),7.23(s,1H),7.14(d,J=7.51Hz,1H),7.10(t,J=7.88Hz,1H),7.02(s,1H),6.72(d,J=8.06Hz,1H),6.67(dd,J=1.92,8.15Hz,1H),6.60−6.64(m,1H),4.22−4.38(m,J=3.66Hz,1H),3.85(dd,J=3.85,13.37Hz,1H),3.56(s,3H),2.39−2.45(m,1H),2.34(s,3H),1.81−1.90(m,1H),1.77(dt,J=6.50,12.41Hz,1H)。
【0787】
LCMS(HPLC法2):m/z 376[M+H](室温にて4.71分)。
【0788】
HRMS(ESI)C2326[M+H]の計算値376.202,実測値376.2013。
【0789】
7−(3−アセチルフェニル)−4−(2−アミノエチル)−6−(3−メチルフェニル)−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3−アセチルフェニル,R3=3−メチルフェニル,R4=H,A=−CHCH−NH](化合物35)
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.78(d,J=5.13Hz,1H),7.64−7.70(m,2H),7.58(br.s.,3H),7.36−7.41(m,2H),7.32−7.36(m,1H),7.30(d,J=7.51Hz,1H),7.25(s,1H),7.15(d,J=7.33Hz,1H),7.12(s,1H),4.28−4.40(m,J=3.85Hz,1H),3.87(dd,J=3.75,13.28Hz,1H),2.42(dt,J=5.68,11.36Hz,2H),2.37(s,3H),2.34(s,3H),1.84−1.94(m,1H),1.78(tt,J=5.98,12.52Hz,1H)。
【0790】
LCMS(HPLC法2):m/z 388[M+H](室温にて4.48分)。
【0791】
HRMS(ESI)C2426[M+H]の計算値388.202,実測値388.2013。
【0792】
3−[4−(2−アミノエチル)−6−(3−メチルフェニル)−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−7−イル]ベンゾニトリル塩酸塩[(I),R2=3−ベンゾニトリル,R3=3−メチルフェニル,R4=H,A=−CHCH−NH](化合物36)
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.80(d,J=4.95Hz,1H),7.54−7.65(m,4H),7.51(s,1H),7.35−7.43(m,3H),7.33(d,J=7.51Hz,1H),7.23(s,1H),7.12−7.16(m,2H),4.34(d,J=3.48Hz,1H),3.86(dd,J=3.94,13.28Hz,1H),2.37−2.45(m,2H),2.35(s,3H),1.71−1.92(m,2H)。
【0793】
LCMS(HPLC法2):m/z 371[M+H](室温にて4.6分)。
【0794】
HRMS(ESI)C2323O[M+H]の計算値371.1867,実測値371.1861。
【0795】
4−(2−アミノエチル)−6−フェニル−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメチル)フェニル,R3=フェニル,R4=H,A=−CHCH−NH](化合物37)
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.81(d,J=4.94Hz,1H),7.63(br.s.,3H),7.42−7.55(m,7H),7.36−7.42(m,2H),7.27(s,1H),7.14(s,1H),4.24−4.44(m,J=3.48Hz,1H),3.87(dd,J=4.12,13.28Hz,1H),2.30−2.48(m,2H),1.83−1.94(m,1H),1.70−1.83(m,1H)。
【0796】
LCMS(HPLC法2):m/z 400[M+H](室温にて4.22分)。
【0797】
HRMS(ESI)C2221O[M+H]の計算値400.1631,実測値400.1642。
【0798】
4−(2−アミノエチル)−6−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメチル)フェニル,R3=4−(ヒドロキシメチル)フェニル,R4=H,A=−CHCH−NH](化合物38)
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.79(d,J=4.95Hz,1H),7.60(br.s.,3H),7.39−7.47(m,5H),7.37(s,1H),7.34(d,J=7.88Hz,2H),7.12(s,1H),5.17−5.50(m,J=12.64Hz,1H),4.58(s,2H),4.27−4.40(m,J=3.30Hz,1H),3.86(dd,J=3.85,13.37Hz,1H),2.27−2.47(m,2H),1.82−1.93(m,1H),1.71−1.82(m,1H)。
【0799】
LCMS(HPLC法2):m/z 430[M+H](室温にて3.8分)。
【0800】
HRMS(ESI)C2323[M+H]の計算値430.1737,実測値430.1737。
【0801】
4−(2−アミノエチル)−6−(3−メチルフェニル)−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメチル)フェニル,R3=3−メチルフェニル,R4=H,A=−CHCH−NH](化合物39)
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.80(d,J=5.13Hz,1H),7.61(br.s.,3H),7.43−7.50(m,3H),7.37−7.41(m,1H),7.32(d,J=7.69Hz,1H),7.30(s,1H),7.23(s,1H),7.16(d,J=7.51Hz,1H),7.14(s,1H),4.29−4.40(m,1H),3.87(dd,J=3.85,13.37Hz,1H),2.35−2.47(m,2H),2.34(s,3H),1.83−1.93(m,1H),1.72−1.82(m,1H)。
【0802】
LCMS(HPLC法2):m/z 414[M+H](室温にて4.38分)。
【0803】
HRMS(ESI)C2323O[M+H]の計算値414.1788,実測値414.1795。
【0804】
4−(2−アミノエチル)−6−(チオフェン−3−イル)−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメチル)フェニル,R3=チオフェン−3−イル,R4=H,A=−CHCH−NH](化合物40)
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.80(d,J=4.95Hz,1H),7.77(dd,J=2.93,4.95Hz,1H),7.75(d,J=0.92Hz,1H),7.64(br.s.,3H),7.51−7.55(m,1H),7.45−7.50(m,2H),7.33(s,1H),7.12(s,1H),7.08(dd,J=1.10,4.95Hz,1H),4.25−4.43(m,1H),3.81(dd,J=3.94,13.46Hz,1H),3.33−3.39(m,1H),1.93(dt,J=6.41,12.82Hz,1H),1.84(dt,J=5.86,12.27Hz,1H)。
【0805】
LCMS(HPLC法2):m/z 406[M+H](室温にて4.14分)。
【0806】
HRMS(ESI)C2019OS[M+H]の計算値406.1196,実測値406.1197。
【0807】
4−{4−(2−アミノエチル)−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−6−イル}ベンゾニトリル塩酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメチル)フェニル,R3=4−ベンゾニトリル,R4=H,A=−CHCH−NH](化合物41)
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.98(d,J=8.42Hz,2H),7.88(d,J=4.94Hz,1H),7.54−7.63(m,5H),7.50−7.53(m,1H),7.45−7.50(m,1H),7.42(d,J=7.69Hz,1H),7.30(s,1H),7.15(s,1H),4.40(t,J=8.43Hz,1H),3.91(dd,J=4.03,13.37Hz,1H),2.40−2.47(m,2H),1.80−1.92(m,1H),1.70(dt,J=6.04,12.45Hz,1H)。
【0808】
LCMS(HPLC法2):m/z 425[M+H](室温にて4.18分)。
【0809】
HRMS(ESI)C2320O[M+H]の計算値425.1584,実測値425.1584。
【0810】
4−(2−アミノエチル)−6−(ピリジン−4−イル)−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメチル)フェニル,R3=ピリジン−4−イル,R4=H,A=−CHCH−NH](化合物42)
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ8.76(d,J=5.31Hz,2H),7.94(d,J=4.95Hz,1H),7.67(br.s.,3H),7.57(br.s.,2H),7.55(d,J=8.06Hz,1H),7.47−7.51(m,1H),7.42−7.46(m,1H),7.39(s,1H),7.16(s,1H),4.50(br.s.,1H),3.92(dd,J=3.57,13.46Hz,1H),2.40−2.48(m,2H),1.82−1.94(m,1H),1.62−1.76(m,1H)。
【0811】
LCMS(HPLC法2):m/z 401[M+H](室温にて3.65分)。
【0812】
HRMS(ESI)C2120O[M+H]の計算値401.1584,実測値401.1584。
【0813】
4−(2−アミノエチル)−6−(4−ヒドロキシフェニル)−7−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメチル)フェニル,R3=4−ヒドロキシフェニル,R4=H,A=−CHCH−NH](化合物43)
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ9.81(s,1H),7.72(d,J=4.95Hz,1H),7.56(br.s.,3H),7.43−7.47(m,1H),7.41(d,J=5.31Hz,2H),7.32(s,1H),7.15(d,J=8.24Hz,2H),7.08(s,1H),6.85(d,J=8.61Hz,2H),4.20−4.35(m,J=3.85Hz,1H),3.80(dd,J=3.85,13.37Hz,1H),2.36−2.44(m,2H),1.80−1.90(m,J=6.04,12.09Hz,1H),1.67−1.79(m,J=6.23,12.36,12.36Hz,1H)。
【0814】
LCMS(HPLC法2):m/z 416[M+H](室温にて3.76分)。
【0815】
HRMS(ESI)C2221[M+H]の計算値425.1581,実測値425.1582。
【0816】
4−(2−アミノエチル)−7−(2−クロロピリジン−4−イル)−6−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=2−クロロピリジン−4−イル,R3=4−(ヒドロキシメチル)フェニル,R4=H,A=−CHCH−NH](化合物44)
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ8.11−8.15(m,1H),7.85(d,J=5.13Hz,1H),7.63(br.s.,3H),7.47−7.52(m,2H),7.39(d,J=7.69Hz,2H),7.28(s,1H),7.17(s,1H),7.05(dd,J=1.47,5.31Hz,1H),4.62(s,2H),4.18−4.35(m,1H),3.83(dd,J=3.85,13.55Hz,1H),3.45−3.4 7(m,1H),2.27−2.47(m,2H),1.83−1.92(m,1H),1.71−1.81(ddd,J=5.49,12.64,12.64Hz,1H)。
【0817】
LCMS(HPLC法2):m/z 397[M+H](室温にて2.91分)。
【0818】
HRMS(ESI)C2122ClN[M+H]の計算値397.1426,実測値397.1432。
【0819】
4−(2−アミノエチル)−7−(2−クロロピリジン−4−イル)−6−(3−メチルフェニル)−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=2−クロロピリジン−4−イル,R3=3−メチルフェニル,R4=H,A=−CHCH−NH](化合物45)
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ8.15(d,J=5.31Hz,1H),7.86(d,J=5.13Hz,1H),7.56−7.70(m,3H),7.42−7.47(m,1H),7.38(d,J=7.51Hz,1H),7.29(s,1H),7.27(s,1H),7.20(d,J=7.33Hz,1H),7.12(d,J=1.10Hz,1H),7.07(dd,J=1.47,5.31Hz,1H),4.25−4.36(m,1H),3.84(dd,J=3.94,13.46Hz,1H),3.39(m,1H),2.39−2.47(m,2H),2.38(s,3H),1.84−1.93(m,1H),1.72−1.81(m,1H)。
【0820】
LCMS(HPLC法2):m/z 381[M+H](室温にて3.47分)。
【0821】
HRMS(ESI)C2122ClNO[M+H]の計算値381.1477,実測値381.1482。
【0822】
4−(2−アミノエチル)−7−(2−クロロピリジン−4−イル)−6−(ピリジン−4−イル)−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=2−クロロピリジン−4−イル,R3=ピリジン−4−イル,R4=H,A=−CHCH−NH](化合物46)
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ8.82(d,J=5.13Hz,2H),8.21(d,J=5.31Hz,1H),7.98(d,J=4.94Hz,1H),7.58−7.80(m,5H),7.30(s,1H),7.25(s,1H),7.06(dd,J=1.37,5.22Hz,1H),4.46(br.s.,1H),3.89(dd,J=3.66,13.55Hz,1H),3.57(m,1H),2.43−2.48(m,J=5.86Hz,2H),1.85−1.97(m,1H),1.64−1.73(m,1H)。
【0823】
LCMS(HPLC法2):m/z 368[M+H](室温にて2.76分)。
【0824】
HRMS(ESI)C1919ClNO[M+H]の計算値368.1273,実測値368.1262。
【0825】
4−(2−アミノエチル)−7−(2−フルオロピリジン−4−イル)−6−(3−メチルフェニル)−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=2−フルオロピリジン−4−イル,R3=3−メチルフェニル,R4=H,A=−CHCH−NH](化合物47)
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.98(d,J=5.31Hz,1H),7.86(d,J=5.13Hz,1H),7.49(s,3H),7.43−7.47(m,1H),7.36−7.40(m,1H),7.27(s,1H),7.20(d,J=7.33Hz,1H),6.99(d,J=5.31Hz,1H),6.80(s,1H),4.22−4.34(m,1H),3.84(dd,J=3.75,13.65Hz,1H),2.38(s,4H),1.82−1.94(m,1H),1.75(td,J=6.32,12.64Hz,1H)。
【0826】
LCMS(HPLC法2):m/z 365[M+H](室温にて4.24分)。
【0827】
HRMS(ESI)C2122FNO[M+H]の計算値365.1772,実測値365.1762。
【0828】
4−(2−アミノエチル)−7−(6−フルオロピリジン−3−イル)−6−フェニル−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン[(I),R2=6−フルオロピリジン−3−イル,R3=フェニル,R4=H,A=−CHCH−NH](化合物48)
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ7.89−7.97(m,J=2.69Hz,1H),7.71(d,J=5.25Hz,1H),7.65(dt,J=2.62,8.27Hz,1H),7.43−7.53(m,3H),7.34−7.40(m,2H),7.05(s,1H),6.99−7.04(m,J=2.75,8.73Hz,1H),4.25−4.38(m,1H),3.81(dd,J=4.03,13.18Hz,1H),2.20−2.28(m,2H),1.62−1.75(m,J=6.84,14.89Hz,1H),1.37−1.48(m,1H)。
【0829】
LCMS(HPLC法2):m/z 351[M+H](室温にて4.21分)。
【0830】
HRMS(ESI)C2920FNO[M+H]の計算値351.1616,実測値351.1627。
【0831】
4−(2−アミノエチル)−7−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−(3−メチルフェニル)−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3,4−ジフルオロフェニル,R3=3−メチルフェニル,R4=H,A=−CHCH−NH](化合物49)
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.78(d,J=4.76Hz,1H),7.59(br.s.,3H),7.37−7.41(m,1H),7.31(d,J=7.51Hz,1H),7.21−7.28(m,2H),7.14(d,J=7.33Hz,1H),7.07−7.12(m,1H),7.06(s,1H),6.90(d,J=7.69Hz,1H),4.30(br.s.,1H),3.84(dd,J=3.66,13.55Hz,1H),3.38−3.25(m,1H),2.38−2.45(m,2H),2.33−2.37(m,3H),1.70−1.91(m,2H)。
【0832】
LCMS(HPLC法2):m/z 382[M+H](室温にて5.01分)。
【0833】
HRMS(ESI)C2222O[M+H]の計算値382.1726,実測値382.1730。
【0834】
4−[4−(2−アミノエチル)−7−(3,4−ジフルオロフェニル)−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−6−イル]ベンゾニトリル塩酸塩[(I),R2=3,4−ジフルオロフェニル,R3=4−ベンゾニトリル,R4=H,A=−CHCH−NH](化合物50)
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.95−8.00(m,2H),7.86(d,J=4.58Hz,1H),7.58(d,J=8.24Hz,5H),7.23−7.32(m,1H),7.13−7.19(m,1H),7.07(d,J=1.47Hz,1H),6.84(d,J=6.78Hz,1H),4.37(br.s.,1H),3.83−3.92(m,1H),3.3(m,1H),2.35−2.44(m,2H),1.60−1.91(m,2H)。
【0835】
LCMS(HPLC法2):m/z 393[M+H](室温にて4.78分)。
【0836】
HRMS(ESI)C2219O[M+H]の計算値393.1522,実測値393.1528。
【0837】
4−(2−アミノエチル)−7−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−(チオフェン−3−イル)−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3,4−ジフルオロフェニル,R3=チオフェン−3−イル,R4=H,A=−CHCH−NH](化合物51)
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.73−7.81(m,3H),7.63(br.s.,3H),7.24−7.32(m,1H),7.12(ddd,J=2.11,7.88,12.36Hz,1H),7.08(dd,J=1.19,4.85Hz,1H),7.05(s,1H),6.97(d,J=7.88Hz,1H),4.28−4.37(m,1H),3.79(dd,J=3.85,13.37Hz,1H),3.38−3.33(m,1H),2.40−2.49(m,2H),1.74−1.97(m,2H)。
【0838】
LCMS(HPLC法2):m/z 374[M+H](室温にて4.71分)。
【0839】
HRMS(ESI)C1918OS[M+H]の計算値374.1133,実測値374.1147。
【0840】
4−(2−アミノエチル)−7−(3,4−ジフルオロフェニル)−6−フェニル−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3,4−ジフルオロフェニル,R3=フェニル,R4=H,A=−CHCH−NH](化合物52)
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.79(d,J=5.13Hz,1H),7.62(br.s.,3H),7.49−7.56(m,3H),7.35−7.41(m,2H),7.21−7.29(m,1H),7.05−7.10(m,2H),6.90(d,J=8.43Hz,1H),4.30(d,J=3.11Hz,1H),3.84(dd,J=3.94,13.28Hz,1H),3.31−3.35(m,1H),2.31−2.45(m,2H),1.68−1.93(m,2H)。
【0841】
LCMS(HPLC法2):m/z 368[M+H](室温にて4.79分)。
【0842】
HRMS(ESI)C2020ClNO[M+H]の計算値368.1569,実測値368.1580。
【0843】
HPLC/MS法2による精製を利用した以外は実施例11で使用したと同一手法に従い、以下の化合物を製造した。
【0844】
4−(2−アミノエチル)−7−[2−クロロ−5−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−6−(3−メチルフェニル)−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オントリフルオロ酢酸塩[(I),R2=2−クロロ−5−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=3−メチルフェニル,R4=H,A=−CHCH−NH](化合物53)
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.84(d,J=4.95Hz,1H),7.58(d,J=8.79Hz,1H),7.50(d,J=6.96Hz,3H),7.27−7.33(m,1H),7.24(dd,J=2.47,8.88Hz,1H),7.21(d,J=7.88Hz,1H),7.07(s,1H),7.03(d,J=7.33Hz,1H),6.97(s,1H),6.90(d,J=2.01Hz,1H),4.38−4.57(m,J=3.11Hz,1H),3.92(dd,J=3.94,13.46Hz,1H),2.31−2.43(m,2H),2.26(s,3H),1.68−1.92(m,2H)。
【0845】
LCMS(HPLC法2):m/z 464[M+H](室温にて4.41分)。
【0846】
HRMS(ESI)C2322ClF[M+H]の計算値464.1347,実測値464.1362。
【0847】
4−(2−アミノエチル)−6−シクロプロピル−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オントリフルオロ酢酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=シクロプロピル,R4=H,A=−CHCH−NH](化合物54)
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ7.65−7.77(m,4H),7.43−7.57(m,4H),7.19−7.25(m,1H),6.87(s,1H),4.65−4.74(m,1H),3.71(dd,J=4.03,13.30Hz,1H),3.38−3.45(m,1H),2.88(d,J=4.76Hz,2H),1.83−2.15(m,2H),0.87−1.12(m,2H),0.51(dd,J=4.27,9.52Hz,1H),0.15(dd,J=4.15,9.76Hz,1H)。
【0848】
LCMS(HPLC法2):m/z 380[M+H](室温にて4.87分)。
【0849】
HRMS(ESI)C1921[M+H]の計算値380.1581,実測値380.1582。
【0850】
[実施例18]
{2−[7−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)−1−オキソ−6−(チオフェン−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチル[(I),R2=5−クロロ−2−フルオロフェニル,R3=チオフェン−3−イル,R4=H,A=−CHCH−NH−COOtBu]及び{2−[7−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)−1−オキソ−8−(チオフェン−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチル[(I),R2=5−クロロ−2−フルオロフェニル,R4=チオフェン−3−イル,R3=H,A=−CHCH−NH−COOtBu]
変換法g
【0851】
【化102】
【0852】
続いてアルゴン雰囲気下で{2−[7−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)−6−ヨード−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチル(0.050g,0.093mmol)を1,4−ジオキサン1.5mlと水0.5mlに溶解した溶液にチオフェン−3−イルボロン酸(0.016g,0.12mmol)、炭酸セシウム(0.092g,0.28mmol)及び1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(0.0038g,0.0046mmol)とジクロロメタンとの付加物を加えた。混合物を密閉バイアル内で80℃に2時間加熱した。反応液をセライトパッドで濾過し、溶媒を蒸発乾涸した。粗生成物を酢酸エチルと水に分配し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧除去した。シリカゲルカラムフラッシュクロマトグラフィー(DCM/MeOH 9:0.5)により精製し、更にHPLC/MS分取法1により精製し、以下の化合物を得た。
【0853】
{2−[7−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)−1−オキソ−6−(チオフェン−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチル(0.027g,0.055mmol,59%)。
【0854】
LCMS(HPLC法3):m/z 490[M+H](室温にて6.50分)。
【0855】
及び{2−[7−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)−1−オキソ−8−(チオフェン−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチル(0.007g,0.014mmol,15%)。
【0856】
LCMS(HPLC法3):m/z 490[M+H](室温にて6.68分)。
【0857】
適切な出発材料を利用した以外は同一手法に従い、以下の化合物を製造した。
【0858】
{2−[7−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)−1−オキソ−6−フェニル−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチル[(I),R2=5−クロロ−2−フルオロフェニル,R3=フェニル,R4=H,A=−CHCH−NH−COOtBu]
HPLC分取法2により精製し、標記化合物を得た(0.023g,0.047mmol,45%)。
【0859】
LCMS(HPLC法3):m/z 484[M+H](室温にて6.45分)。
【0860】
{2−[7−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)−1−オキソ−8−フェニル−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチル[(I),R2=5−クロロ−2−フルオロフェニル,R4=フェニル,R3=H,A=−CHCH−NH−COOtBu]
HPLC分取法2により精製し、標記化合物を得た(0.004g,0.008mmol,9%)。
【0861】
LCMS(HPLC法3):m/z 484[M+H](室温にて6.60分)。
【0862】
{2−[7−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)−6−(3−メチルフェニル)−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチル[(I),R2=5−クロロ−2−フルオロフェニル,R3=3−メチルフェニル,R4=H,A=−CHCH−NH−COOtBu]
HPLC/MS分取法1により精製し、標記化合物を得た(0.022g,0.044mmol,69%)。
【0863】
LCMS(HPLC法3):m/z 498[M+H](室温にて6.9分)。
【0864】
{2−[7−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)−8−(3−メチルフェニル)−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチル[(I),R2=5−クロロ−2−フルオロフェニル,R4=3−メチルフェニル,R3=H,A=−CHCH−NH−COOtBu]
HPLC/MS分取法1により精製し、標記化合物を得た(0.006g,0.012mmol,19%)。
【0865】
LCMS(HPLC法3):m/z 498[M+H](室温にて7.1分)。
【0866】
[実施例19]
4−(2−アミノエチル)−7−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)−6−(チオフェン−3−イル)−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=5−クロロ−2−フルオロフェニル,R3=チオフェン−3−イル,R4=H,A=−CHCH−NH](化合物55)
変換法R
【0867】
【化103】
【0868】
{2−[7−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)−1−オキソ−6−(チオフェン−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル]エチル}カルバミン酸tert−ブチル(0.027g,0.055mmol)を4M HClの1,4−ジオキサン溶液(2ml)に溶解し、反応液を室温で1時間撹拌した。溶媒を蒸発乾涸し、標記化合物を得た(0.018g,0.046mmol,98%)。
【0869】
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.80(d,J=4.95Hz,1H),7.68(dd,J=2.93,4.95Hz,1H),7.62(d,J=1.65Hz,4H),7.23−7.28(m,1H),7.16−7.20(m,1H),6.97−7.04(m,2H),6.92(d,J=1.83Hz,1H),4.45(br.s.,1H),3.81(dd,J=3.85,13.55Hz,1H),3.3(m,1H),2.37−2.45(m,2H),1.75−1.96(m,2H)。
【0870】
LCMS(HPLC法2):m/z 390[M+H](室温にて3.73分)。
【0871】
HRMS(ESI)C1918ClFNOS[M+H]の計算値390.0838,実測値390.085。
【0872】
適切な出発材料を利用した以外は同一手法に従い、以下の化合物を製造した。
【0873】
4−(2−アミノエチル)−7−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)−8−(チオフェン−3−イル)−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=5−クロロ−2−フルオロフェニル,R4=チオフェン−3−イル,R3=H,A=−CHCH−NH](化合物56)(5.4mg,98%収率)。
【0874】
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.65−7.86(m,4H),7.63(d,J=1.83Hz,1H),7.40(s,1H),7.38(dd,J=3.02,4.85Hz,1H),7.31(td,J=3.50,8.56Hz,1H),7.17−7.25(m,3H),7.00−7.06(m,1H),6.94(dd,J=1.10,4.95Hz,1H),4.49(br.s.,1H),3.74(dd,J=3.94,12.91Hz,1H),3.47(m,1H),1.95−2.16(m,2H)。
【0875】
LCMS(HPLC法2):m/z 390[M+H](室温にて3.85分)。
【0876】
HRMS(ESI)C1918ClFNOS[M+H]の計算値390.0838,実測値390.084。
【0877】
適切な出発材料を利用した以外は同一手法に従い、以下の化合物を製造した。
【0878】
4−(2−アミノエチル)−7−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)−6−フェニル−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=5−クロロ−2−フルオロフェニル,R3=フェニル,R4=H,A=−CHCH−NH](化合物57)
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.83(d,J=4.95Hz,1H),7.57(br.s.,3H),7.41−7.50(m,3H),7.31−7.35(m,2H),7.25−7.29(m,1H),7.15−7.19(m,1H),7.01(dd,J=2.66,6.50Hz,1H),6.97(d,J=1.47Hz,1H),4.45(d,J=3.85Hz,1H),3.90(dd,J=3.75,13.28Hz,1H),2.28−2.41(m,2H),1.70−1.91(m,2H)。
【0879】
LCMS(HPLC法2):m/z 384[M+H](室温にて3.78分)。
【0880】
HRMS(ESI)C2120ClFNO[M+H]の計算値384.1274,実測値384.1271。
【0881】
4−(2−アミノエチル)−7−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)−8−フェニル−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=5−クロロ−2−フルオロフェニル,R4=フェニル,R3=H,A=−CHCH−NH](化合物58)
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.77(br.s.,3H),7.66(d,J=4.03Hz,1H),7.40(s,1H),7.24(dt,J=8.75,3.41Hz,1H),7.17−7.22(m,4H),7.11−7.15(m,3H),6.92(dd,J=6.32,2.66Hz,1H),4.48(br.s.,1H),3.74(dd,J=12.82,3.66Hz,1H),2.69−2.99(m,2H),1.98−2.16(m,2H)。
【0882】
LCMS(HPLC法2):m/z 384[M+H](室温にて3.84分)。
【0883】
HRMS(ESI)C2120ClFNO[M+H]の計算値384.1274,実測値384.1279。
【0884】
4−(2−アミノエチル)−7−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)−6−(3−メチルフェニル)−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=5−クロロ−2−フルオロフェニル,R3=3−メチルフェニル,R4=H,A=−CHCH−NH](化合物59)
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.83(d,J=4.94Hz,1H),7.56(br.s.,3H),7.32−7.35(m,1H),7.23−7.29(m,2H),7.15−7.20(m,2H),7.07(d,J=7.33Hz,1H),7.02(dd,J=2.56,6.41Hz,1H),6.96(s,1H),4.46(d,J=3.30Hz,1H),3.90(dd,J=3.66,13.37Hz,1H),3.69(dd,J=5.86,19.78Hz,1H),2.33−2.44(m,2H),2.32(s,3H),1.70−1.92(m,2H)。
【0885】
LCMS(HPLC法2):m/z 398[M+H](室温にて4.1分)。
【0886】
HRMS(ESI)C2222ClFNO[M+H]の計算値398.143,実測値398.1434。
【0887】
4−(2−アミノエチル)−7−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)−8−(3−メチルフェニル)−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=5−クロロ−2−フルオロフェニル,R4=3−メチルフェニル,R3=H,A=−CHCH−NH](化合物60)
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.80(br.s.,3H),7.64−7.7(m,1H),7.41(s,1H),7.27(d,J=8.61Hz,1H),7.17(t,J=9.25Hz,1H),7.07−7.12(m,1H),6.98−7.04(m,2H),6.95(d,J=4.03Hz,1H),6.90(d,J=7.51Hz,1H),4.50(br.s.,1H),3.71−3.78(m,1H),3.40−3.49(m,1H),2.96(d,J=11.36Hz,1H),2.71−2.82(m,1H),2.19−2.23(m,3H),2.00−2.16(m,2H)。
【0888】
LCMS(HPLC法2):m/z 398[M+H](室温にて4.17分)。
【0889】
HRMS(ESI)C2222ClFNO[M+H]の計算値398.143,実測値398.1445。
【0890】
[実施例20]
4−(2−アミノエチル)−6−エチニル−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=エチニル,R4=H,A=−CHCH−NH](化合物61)
変換法h
【0891】
【化104】
【0892】
(2−{6−ヨード−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)カルバミン酸tert−ブチル(100mg,0.177mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(24.8mg,0.035mmol)、ヨウ化銅(I)(33.7mg,0.177mmol)、1−クロロ−4−エチニルベンゼン(0.29g,2.15mmol)及びトリエチルアミン(0.204mL,1.415mmol)を無水1,4−ジオキサン(4mL)に加えた混合物を脱気し、アルゴン雰囲気下で70℃にて24時間撹拌した。溶媒を減圧蒸発させ、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(DCM/EtOAc/EtOH 7/3/0.4)により精製し、化合物(2−{1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−6−[(トリメチルシリル)エチニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)カルバミン酸tert−ブチルを得た(37mg,40%収率)。
【0893】
生成物をDCM(2ml)に溶解し、4M HClの1,4−ジオキサン溶液(1ml)を加えた。反応液を室温で1時間撹拌後、溶媒を蒸発乾涸した。固体をMeOHに溶解し、KCO(30mg,0.21mmol)で処理し、混合物を室温で1時間撹拌した。揮発分を減圧除去し、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(DCM/MeOH/NHOH 8/2/0.5)により精製し、標記化合物7mg(28%)を緑色の固体として得た。
【0894】
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ7.90(d,J=5.00Hz,1H),7.76−7.84(m,2H),7.54(t,J=8.06Hz,1H),7.27(d,J=7.93Hz,1H),7.12(s,1H),4.53−4.66(m,1H),3.77(dd,J=4.21,13.49Hz,1H),3.42(dd,J=5.31,13.00Hz,2H),2.61−2.86(m,2H),1.80−2.05(m,2H)。
【0895】
LCMS(HPLC法2):m/z 364[M+H](室温にて4.75分)。
【0896】
HRMS(ESI)C1816O[M+H]の計算値364.1267,実測値364.1273。
【0897】
[実施例21]
4−(2−クロロエチル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=R4=H,A=−CHCH−Cl](化合物62)
変換法c
【0898】
【化105】
【0899】
4−(2−ヒドロキシエチル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(723mg,1.929mmol)のDCM(10ml)溶液に塩化メシル(300ul,3.859mmol)とTEA(600ul,8.17mmol)を加えた。得られた溶液を室温で48時間撹拌した。反応混合物を重炭酸ナトリウム水溶液で2回洗浄し、有機相を無水NaSOで乾燥し、減圧濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(DCM/EtOAc/EtOH 6:4:0.5)により精製し、標記化合物260mg(37%)を固体として得た。
【0900】
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.73(d,J=2.93Hz,1H),7.67(d,J=1.65Hz,1H),7.65(d,J=8.24Hz,1H),7.57−7.60(m,1H),7.45(t,J=7.97Hz,1H),7.06−7.17(m,2H),4.40−4.48(m,1H),3.68−3.77(m,2H),3.65(td,J=6.87,11.17Hz,1H),3.40(td,J=4.03,13.00Hz,1H),2.31(qd,J=6.90,14.10Hz,1H),2.19(qd,J=6.96,14.10Hz,1H)。
【0901】
LCMS(HPLC法2):m/z 359[M+H](室温にて5.65分)。
【0902】
HRMS(ESI)C1615ClF[M+H]の計算値359.0769,実測値359.0765。
【0903】
[実施例22]
4−(2−クロロエチル)−6−ヨード−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=ヨード,R4=H,A=−CHCH−Cl]
変換法e
【0904】
【化106】
【0905】
4−(2−クロロエチル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(260mg,0.0.725mmol)とトリフルオロ酢酸銀(160mg,0.725mmol)の5℃の無水ジクロロメタン(10mL)溶液にヨウ素(183.94mg,0.725mmol)を少量ずつ加えた。反応混合物を同温度で1時間撹拌後、氷浴を除去し、室温まで昇温し、HPLC分析により出発材料の消滅が確認されるまで撹拌した(1時間)。固体を濾過し、変色が生じるまで有機相をNa(5%水溶液)で洗浄し、最後にHO(1×20mL)で洗浄した。有機相をNaSOで乾燥し、DCM/EtOAc/EtOH 7/3/0.2を溶離液としてフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、標記化合物(300mg,73%収率)を茶色い固体として得た。
【0906】
LCMS(HPLC法3):m/z 485[M+H](室温にて4.65分)。
【0907】
[実施例23]
4−(2−クロロエチル)−6−(3−メチルフェニル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=3−メチルフェニル,R4=H,A=−CHCH−Cl](化合物63)
変換法g
【0908】
【化107】
【0909】
続いてアルゴン雰囲気下で4−(2−クロロエチル)−6−ヨード−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(50mg,0.103mmol)を1,4−ジオキサン3mlと水1mlに溶解した溶液に(3−メチルフェニル)ボロン酸18.2mg(0.134mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム8.4mg(0.010mmol)とジクロロメタンとの付加物及び炭酸セシウム100mg(0.310mmol)を加えた。混合物を密閉バイアル内で80℃に6時間加熱した。反応液をセライトパッドで濾過し、溶媒を蒸発乾涸した。次に粗生成物を酢酸エチルと水に分配し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧除去した。シリカゲルカラムフラッシュクロマトグラフィー(DCM/EtOAc/EtOH 6/4/0.5)により精製し、更にHPLC/MS分取法1により精製後に標記化合物15mg(32%)を得た。
【0910】
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.72(d,J=4.95Hz,1H),7.32−7.38(m,2H),7.26−7.31(m,2H),7.24(s,1H),7.16(d,J=7.33Hz,1H),7.03−7.11(m,2H),6.92(s,1H),4.20−4.42(m,J=4.03Hz,1H),3.85(dd,J=3.66,13.37Hz,1H),3.40−3.46(m,2H),3.35−3.39(m,1H),2.31(s,3H),2.04−2.18(m,1H),1.59−1.80(m,1H)。
【0911】
LCMS(HPLC法2):m/z 449[M+H](室温にて7.43分)。
【0912】
HRMS(ESI)C2321ClF[M+H]の計算値449.1238,実測値449.124。
【0913】
適切なボロン酸を使用した以外は同一手法に従って操作し、以下の化合物を製造した。
【0914】
4−{4−(2−クロロエチル)−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−6−イル}安息香酸メチル[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=4−安息香酸メチル,R4=H,A=−CHCH−Cl)(化合物64)
標記化合物は黄色い固体として単離された(0.132g,0.268mmol,87%)。
【0915】
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ8.27(s,1H),8.03(d,J=7.88Hz,2H),7.80(d,J=2.75Hz,1H),7.57(d,J=7.88Hz,2H),7.33−7.38(m,1H),7.22(d,J=7.69Hz,1H),7.04−7.13(m,2H),6.92(s,1H),4.45(dt,J=7.97,3.89Hz,1H),3.87−3.94(m,4H),3.42−3.48(m,2H),1.99−2.16(m,1H),1.59−1.78(m,1H)。
【0916】
LCMS(HPLC法2):m/z 493[M+H](室温にて6.77分)。
【0917】
4−{4−(2−クロロエチル)−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−6−イル}ベンズアルデヒド[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=4−ベンズアルデヒド,R4=H,A=−CHCH−Cl)(化合物65)
標記化合物はオレンジ色固体として単離された(75%)。
【0918】
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ10.08(s,1H),7.99(d,J=8.24Hz,2H),7.82(d,J=4.94Hz,1H),7.65(d,J=7.88Hz,2H),7.35−7.38(m,1H),7.24(d,J=7.88Hz,1H),7.07−7.13(m,3H),6.92(s,1H),4.45−4.51(m,1H),3.92(dd,J=13.46,3.75Hz,1H),3.40−3.50(m,3H),2.11(d,J=5.68Hz,1H),1.71(d,J=5.31Hz,1H)。
【0919】
LCMS(HPLC法2):m/z 463[M+H](室温にて6.48分)。
【0920】
HRMS(ESI)C2319ClF[M+H]の計算値463.1031,実測値463.1022。
【0921】
4−{4−(2−クロロエチル)−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−8−イル}ベンズアルデヒド[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=H,R4=4−ベンズアルデヒド,A=−CHCH−Cl)(化合物66)
LCMS(HPLC法2):m/z 463[M+H](室温にて6.78分)。
【0922】
[実施例24]
4−{4−(2−クロロエチル)−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−6−イル}安息香酸[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=4−安息香酸,R4=H,A=−CHCH−Cl)(化合物67)
変換法I
【0923】
【化108】
【0924】
4−{4−(2−クロロエチル)−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−6−イル}安息香酸メチル(0.130g,0.26mmol)のTHF−水(1:1,4ml)溶液に水酸化リチウム(0.022g,0.52mmol)を加え、反応混合物を室温で12時間撹拌した。溶媒(THF)を減圧除去し、水性残渣を水で希釈した。沈澱が生じるまで水相を塩酸(1M)で酸性化し、固体を濾過し、水洗し、減圧乾燥し、標記化合物を白色固体として得た(0.080g,63%)。
【0925】
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ8.01(d,J=8.43Hz,2H),7.76−7.81(m,1H),7.53(d,J=7.88Hz,2H),7.33−7.39(m,1H),7.24(d,J=8.24Hz,1H),7.05−7.12(m,2H),6.91(s,1H),4.38−4.49(m,1H),3.90(dd,J=13.37,3.66Hz,1H),3.40−3.48(m,3H),2.03−2.16(m,1H),1.64−1.74(m,1H)。
【0926】
LCMS(HPLC法2):m/z 479[M+H](室温にて5.14分)。
【0927】
HRMS(ESI)C2319ClF[M+H]の計算値479.0980,実測値479.0992。
【0928】
[実施例25]
4−{4−(2−クロロエチル)−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−6−イル}ベンズアミド[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=4−ベンズアミド,R4=H,A=−CHCH−Cl)(化合物68)
変換法j
【0929】
【化109】
【0930】
4−{4−(2−クロロエチル)−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−6−イル}安息香酸(0.040g,0.080mmol)、DIPEA(0.062g,0.48mmol)及びTBTU(0.040g,0.125mmol)のDMF(2ml)溶液に塩化アンモニウム(0.025g,0.48mmol)を加えた。反応混合物を室温で12時間撹拌し、濃縮乾涸し、残渣をDCMに溶解し、水洗した。有機層を乾燥(NaSO)し、粗生成物をHPLC分取法2により精製し、標記化合物を黄色い固体として得た(0.010g,25%)。
【0931】
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ8.06(br.s.,1H),7.97(d,J=8.61Hz,2H),7.77(d,J=5.13Hz,1H),7.45−7.52(m,2H),7.44(br.s.,1H),7.30−7.37(m,1H),7.22(d,J=8.06Hz,1H),7.10(dd,J=8.61,1.83Hz,1H),7.08(s,1H),6.93(s,1H),4.44(dt,J=8.24,4.30Hz,1H),3.89(dd,J=13.46,3.94Hz,1H),3.38−3.49(m,3H),2.04−2.16(m,1H),1.63−1.77(m,1H)。
【0932】
LCMS(HPLC法2):m/z 478[M+H](室温にて5.44分)。
【0933】
HRMS(ESI)C2320ClF[M+H]の計算値478.1140,実測値478.1139。
【0934】
[実施例26]
4−{4−(2−クロロエチル)−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−6−イル}−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)ベンズアミドトリフルオロ酢酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=4−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)ベンズアミド,R4=H,A=−CHCH−Cl)(化合物69)
変換法j
【0935】
【化110】
【0936】
4−{4−(2−クロロエチル)−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−6−イル}安息香酸(0.040g,0.080mmol)、DIPEA(0.080g,0.625mmol)、HOBT(0.0168g,0.125mmol)及び1−メチルピペリジン−4−アミン(0.029g,0.25mmol)のDMF(1ml)溶液にEDCl(0.024g,0.125mmol)のDCM(1ml)溶液を加えた。反応混合物を室温で12時間撹拌し、溶媒を減圧除去し、残渣をDCMと水に分配し、有機層を乾燥し、粗生成物をHPLC分取法2により精製し、標記化合物を得た(0.014g,29%)。
【0937】
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ9.15−9.41(m,1H),8.29−8.62(m,1H),7.89−8.03(m,2H),7.79(d,J=4.94Hz,1H),7.45−7.58(m,2H),7.28−7.38(m,1H),7.15−7.22(m,1H),7.03−7.13(m,2H),6.81−7.01(m,1H),4.43(m,J=3.48Hz,1H),3.98−4.21(m,1H),3.86−3.93(m,1H),3.43−3.52(m,5H),3.04−3.15(m,2H),2.74−2.84(m,3H),2.11(ddt,J=14.29,8.65,5.56,5.56Hz,1H),2.00−2.08(m,2H),1.63−1.84(m,3H)。
【0938】
LCMS(HPLC法2):m/z 575[M+H](室温にて4.99分)。
【0939】
HRMS(ESI)C2931ClF[M+H]の計算値575.2032,実測値575.2036。
【0940】
[実施例27]
4−(2−クロロエチル)−6−{4−[(ジメチルアミノ)メチル]フェニル}−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オントリフルオロ酢酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=4−[(ジメチルアミノ)メチル]フェニル,R4=H,A=−CHCH−Cl)(化合物70)
変換法k
【0941】
【化111】
【0942】
4−{4−(2−クロロエチル)−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−6−イル}ベンズアルデヒド(0.050g,0.108mmol)、ジメチルアミン(0.160ml,0.324mmol)及び酢酸(6μl,0.108mmol)の無水THF(1ml)溶液を室温で1時間撹拌した。次にシアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.020g,0.324mmol)を加え、反応混合物を室温で12時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣をDCMと水に分配し、有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮乾涸した。粗生成物をHPLC分取法2により精製し、標記化合物を得た(0.039g,58%)。
【0943】
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ9.73(br.s.,1H),7.79(d,J=4.94Hz,1H),7.58−7.62(m,2H),7.53−7.56(m,2H),7.34−7.39(m,1H),7.28(d,J=8.24Hz,1H),7.08−7.12(m,2H),6.89(s,1H),4.41−4.45(m,1H),4.30−4.40(m,2H),3.89(dd,J=13.37,3.85Hz,1H),3.41−3.51(m,3H),2.74(dd,J=11.26,4.49Hz,6H),2.13(ddt,J=13.99,9.32,4.83,4.83Hz,1H),1.70(ddt,J=14.38,9.57,5.06,5.06Hz,1H)。
【0944】
LCMS(HPLC法2):m/z 492[M+H](室温にて5.21分)。
【0945】
HRMS(ESI)C2526ClF[M+H]の計算値492.1660,実測値492.1651。
【0946】
適切なアミンを使用した以外は同一手法に従って操作し、以下の化合物を製造した。
【0947】
4−(2−クロロエチル)−6−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]フェニル}−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オントリフルオロ酢酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]フェニル,R4=H,A=−CHCH−Cl)(化合物71)(0.035g,59%)。
【0948】
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ8.98−9.83(brs,1H),7.76(d,J=4.76Hz,1H),7.43−7.46(m,2H),7.38−7.42(m,2H),7.34−7.37(m,1H),7.29−7.32(m,1H),7.04−7.11(m,2H),6.89(s,1H),4.36−4.43(m,1H),3.87(dd,J=13.28,3.94Hz,1H),3.69(m,2H),3.29−3.47(m,3H),2.84−3.13 and(m,4H),2.79(s,3H),2.35−2.47(m,4H),2.12(td,J=9.16,4.95Hz,1H),1.69(td,J=9.57,4.67Hz,1H)。
【0949】
LCMS(HPLC法2):m/z 547[M+H](室温にて5.34分)。
【0950】
HRMS(ESI)C2831ClF[M+H]の計算値547.2082,実測値547.2073。
【0951】
4−(2−クロロエチル)−8−{4−[(ジメチルアミノ)メチル]フェニル}−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オントリフルオロ酢酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=H,R4=4−[(ジメチルアミノ)メチル]フェニル,A=−CHCH−Cl)(化合物72)(0.00195g,3.7%)。
【0952】
LCMS(HPLC法3):m/z 492[M+H](室温にて5.0分)。
【0953】
HRMS(ESI)C2526ClF[M+H]の計算値492.1660,実測値492.1659。
【0954】
4−(2−クロロエチル)−8−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]フェニル}−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オントリフルオロ酢酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=H,R4=4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]フェニル,A=−CHCH−Cl)(化合物73)
LCMS(HPLC法3):m/z 547[M+H](室温にて5.1分)。
【0955】
HRMS(ESI)C2831ClF[M+H]の計算値547.2082,実測値547.2086。
【0956】
[実施例28]
4−(2−ヒドロキシエチル)−6−ヨード−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=ヨード,R4=H,A=−CHCH−OH]
変換法e
【0957】
【化112】
【0958】
4−(2−ヒドロキシエチル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(0.400g,1.176mmol)とトリフルオロ酢酸銀の5℃の無水DCM(15ml)溶液にヨウ素(0.298g,1.17mmol)を少量ずつ加えた。反応混合物を同温度で1時間撹拌後、氷浴を除去し、室温まで昇温した(1時間)。固体を濾過し、変色が生じるまで有機相をNa(5%水溶液)で洗浄し、最後に水洗した。有機層をNaSOで乾燥し、標記化合物を白色固体として得た(0.427g,78%)。
【0959】
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.77(d,J=4.95Hz,1H),7.56−7.60(m,1H),7.52−7.56(m,1H),7.53(d,J=2.20Hz,1H),7.29(d,J=8.06Hz,1H),6.99(s,1H),4.76(t,J=5.13Hz,1H),4.41−4.50(m,1H),3.72(dd,J=3.85,13.37Hz,1H),3.50−3.60(m,3H),1.82−1.90(m,1H),1.72(qd,J=6.89,10.83Hz,1H)。
【0960】
LCMS(HPLC法2):m/z 467[M+H](室温にて4.67分)。
【0961】
HRMS(ESI)C1615IN[M+H]の計算値467.0074,実測値467.0085。
【0962】
[実施例29]
4−{4−(2−ヒドロキシエチル)−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−6−イル}安息香酸メチル[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=4−メチルカルボキシフェニル,R4=H,A=−CHCH−OH](化合物74)
変換法g
【0963】
【化113】
【0964】
続いてアルゴン雰囲気下で4−(2−ヒドロキシエチル)−6−ヨード−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(0.270g,0.579mmol)を1,4−ジオキサン1.5mlと水0.5mlに溶解した溶液に炭酸セシウム(0.567g,1.73mmol)、[4−(メトキシカルボニル)フェニル]ボロン酸(0.135g,0.75mmol)及び1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(0.023g,0.029mmol)とジクロロメタンとの付加物を加えた。混合物を密閉バイアル内で80℃に2時間加熱した。反応液をセライトパッドで濾過し、溶媒を蒸発乾涸した。粗生成物を酢酸エチルと水に分配し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧除去した。シリカゲルカラムフラッシュクロマトグラフィー(DCM/MeOH,9/0.4)により精製し、標記化合物を黄色い固体として得た(0.211g,77%)。
【0965】
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ8.03(d,J=8.24Hz,2H),7.77(d,J=4.76Hz,1H),7.53(d,J=8.24Hz,2H),7.33−7.37(m,1H),7.22(d,J=7.69Hz,1H),7.11(s,1H),7.06(s,1H),6.90(s,1H),4.31−4.40(m,2H),3.89(s,3H),3.81−3.86(m,1H),3.42(dd,J=5.13,13.19Hz,1H),3.07−3.22(m,2H),1.72−1.83(m,1H),1.37−1.49(m,1H)。
【0966】
LCMS(HPLC法2):m/z 475[M+H](室温にて6.15分)。
【0967】
HRMS(ESI)C2422[M+H]の計算値475.1476,実測値475.1470。
【0968】
適切なボロン酸を使用した以外は同一手法に従って操作し、以下の化合物を製造した。
【0969】
4−{4−(2−ヒドロキシエチル)−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−6−イル}ベンズアルデヒド[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=4−ホルミルフェニル,R4=H,A=−CHCH−OH](化合物75)
標記化合物は59%収率で得られた。
【0970】
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ10.08(s,1H),7.99(d,J=8.24Hz,2H),7.78(d,J=5.13Hz,1H),7.56−7.68(m,2H),7.31−7.43(m,1H),7.23(d,J=8.06Hz,1H),7.11(d,J=8.79Hz,1H),7.06(s,1H),6.90(s,1H),4.17−4.46(m,2H),3.85(dd,J=3.85,13.19Hz,1H),3.38−3.49(m,1H),3.15−3.23(m,1H),3.11(qd,J=5.64,11.10Hz,1H),1.65−1.86(m,1H),1.27−1.56(m,1H)。
【0971】
LCMS(HPLC法2):m/z 445[M+H](室温にて5.85分)。
【0972】
HRMS(ESI)C2320[M+H]の計算値445.137,実測値445.1358。
【0973】
[実施例30]
4−{4−(2−ヒドロキシエチル)−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−6−イル}安息香酸[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=4−安息香酸,R4=H,A=−CHCH−OH](化合物76)
変換法i
【0974】
【化114】
【0975】
4−{4−(2−ヒドロキシエチル)−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−6−イル}安息香酸メチル(0.200g,0.42mmol)のTHF−水(1:1,4ml)溶液に水酸化リチウム(0.053g,1.26mmol)を加え、反応混合物を室温で12時間撹拌した。THFを減圧除去し、水性残渣を水で希釈した。沈澱が生じるまで水相を塩酸(1M)で酸性化し、固体を濾過し、水洗し、減圧乾燥し、標記化合物を白褐色固体として得た(0.169g,87%)。
【0976】
H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ13.17(br.s.,1H),8.00(d,J=8.39Hz,2H),7.77−7.82(m,1H),7.47−7.52(m,2H),7.33−7.38(m,1H),7.23(d,J=8.08Hz,1H),7.10(d,J=8.85Hz,1H),7.06(s,1H),6.89(s,1H),4.40(t,J=4.88Hz,1H),4.29−4.38(m,1H),3.83(dd,J=13.04,3.74Hz,1H),3.39−3.46(m,1H),3.06−3.24(m,2H),1.72−1.84(m,1H),1.36−1.49(m,1H)。
【0977】
LCMS(HPLC法2):m/z 461[M+H](室温にて4.78分)。
【0978】
HRMS(ESI)C2320[M+H]の計算値461.1319,実測値461.1327。
【0979】
[実施例31]
4−{4−(2−ヒドロキシエチル)−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−6−イル}ベンズアミド[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=4−ベンズアミド,R4=H,A=−CHCH−OH](化合物77)
変換法j
【0980】
【化115】
【0981】
4−{4−(2−ヒドロキシエチル)−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−6−イル}安息香酸(0.040g,0.087mmol)、DIPEA(0.067g,0.52mmol)及びTBTU(0.042g,0.13mmol)のDMF(2ml)溶液に塩化アンモニウム(0.027g,0.52mmol)を加えた。反応混合物を室温で12時間撹拌し、濃縮乾涸し、残渣をDCMに溶解し、水洗した。有機層を乾燥(NaSO)し、粗生成物をHPLC分取法2により精製し、標記化合物をオレンジ色固体として得た(0.030g,0.065mmol,75%)。
【0982】
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ8.06(br.s.,1H),7.96(d,J=8.43Hz,2H),7.74(d,J=5.13Hz,1H),7.45(d,J=8.24Hz,3H),7.32−7.37(m,1H),7.21(d,J=8.06Hz,1H),7.09(d,J=8.79Hz,1H),7.05(s,1H),6.91(s,1H),4.21−4.43(m,2H),3.82(dd,J=3.85,13.00Hz,1H),3.42(dd,J=5.68,12.45Hz,1H),3.16−3.24(m,1H),3.07−3.15(m,1H),1.71−1.82(m,1H),1.38−1.51(m,1H)。
【0983】
LCMS(HPLC法2):m/z 460[M+H](室温にて5.02分)。
【0984】
HRMS(ESI)C2321[M+H]の計算値460.1479,実測値460.1479。
【0985】
[実施例32]
N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−4−{4−(2−ヒドロキシエチル)−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−6−イル}ベンズアミドトリフルオロ酢酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−4−ベンズアミド,R4=H,A=−CHCH−OH](化合物78)
変換法j
【0986】
【化116】
【0987】
4−{4−(2−ヒドロキシエチル)−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−6−イル}安息香酸(0.040g,0.087mmol)、DIPEA(0.056g,0.435mmol)、HOBT(0.017g,0.13mmol)及びジメチルエチルアミン(0.023g,0.261mmol)のDMF(2ml)溶液にEDC HCl(0.025g,0.13mmol)のDCM(1ml)溶液を加えた。反応混合物を室温で12時間撹拌し、溶媒を減圧除去し、残渣をDCMと水に分配し、有機層を乾燥し、粗生成物をHPLC分取法2により精製し、標記化合物を得た(0.008g,0.014mmol,17%)。
【0988】
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ9.30(br.s.,1H),8.77(t,J=5.49Hz,1H),7.94(d,J=8.24Hz,2H),7.77(d,J=5.13Hz,1H),7.51(d,J=8.24Hz,2H),7.30−7.36(m,1H),7.19(d,J=8.06Hz,1H),7.10(d,J=9.71Hz,1H),7.06(s,1H),6.96(s,1H),4.25−4.36(m,1H),3.83(dd,J=3.66,13.19Hz,1H),3.58−3.65(m,2H),3.43(dd,J=5.13,13.00Hz,1H),3.25−3.31(m,2H),3.17−3.24(m,1H),3.07−3.14(m,1H),2.86(d,J=4.58Hz,6H),1.69−1.82(m,1H),1.45(dt,J=7.33,12.73Hz,1H)。
【0989】
LCMS(HPLC法2):m/z 531[M+H](室温にて4.51分)。
【0990】
HRMS(ESI)C2729[M+H]の計算値460.2214,実測値460.2291。
【0991】
適切なアミンを使用した以外は同一手法に従って操作し、以下の化合物を製造した。
【0992】
4−{4−(2−ヒドロキシエチル)−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−6−イル}−N,N−ジメチルベンズアミド[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=N,N−ジメチルベンズアミド,R4=H,A=−CHCH−OH](化合物79)
HPLC分取法2による精製後に標記化合物を得た(40%)。
【0993】
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.73(d,J=5.13Hz,1H),7.46−7.50(m,2H),7.41−7.44(m,2H),7.34−7.39(m,1H),7.30(d,J=7.88Hz,1H),7.09(d,J=8.06Hz,1H),7.06(s,1H),6.88(s,1H),4.32(td,J=4.42,8.93Hz,1H),3.82(dd,J=3.85,13.00Hz,1H),3.41(dd,J=5.49,13.00Hz,1H),3.21(ddd,J=6.14,7.46,10.94Hz,1H),3.09−3.15(m,1H),3.00(br.s.,3H),2.92(s,3H),1.75−1.86(m,1H),1.40−1.52(m,1H)。
【0994】
LCMS(HPLC法2):m/z 488[M+H](室温にて5.5分)。
【0995】
HRMS(ESI)C2525[M+H]の計算値488.1792,実測値488.1793。
【0996】
4−{4−(2−ヒドロキシエチル)−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−6−イル}−N−メチルベンズアミド[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=N−メチルベンズアミド,R4=H,A=−CHCH−OH](化合物80)
HPLC分取法2による精製後に標記化合物を得た(58%)。
【0997】
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ8.53(q,J=4.33Hz,1H),7.92(d,J=8.43Hz,2H),7.72−7.76(m,1H),7.43−7.48(m,2H),7.30−7.36(m,1H),7.20(d,J=8.24Hz,1H),7.09(d,J=6.41Hz,1H),7.05(s,1H),6.91−6.98(m,1H),4.25−4.36(m,1H),3.82(dd,J=3.75,13.10Hz,1H),3.42(dd,J=5.31,13.00Hz,1H),3.15−3.23(m,1H),3.04−3.15(m,1H),2.81(d,J=4.58Hz,3H),1.68−1.85(m,1H),1.36−1.51(m,1H)。
【0998】
LCMS(HPLC法2):m/z 474[M+H](室温にて5.2分)。
【0999】
HRMS(ESI)C2423[M+H]の計算値474.1635,実測値474.1641。
【1000】
4−{4−(2−ヒドロキシエチル)−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−6−イル}−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)ベンズアミドトリフルオロ酢酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=N−(1−メチルピペリジン−4−イル)ベンズアミド,R4=H,A=−CHCH−OH](化合物81)
HPLC分取法2による精製後に標記化合物を得た(87%)。
【1001】
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ9.23(br.s.,1H),8.56(d,J=7.51Hz,1H),7.94(d,J=8.24Hz,2H),7.76(d,J=4.76Hz,1H),7.45−7.50(m,2H),7.34(quind,J=3.97,7.93Hz,1H),7.19(d,J=7.69Hz,1H),7.08−7.12(m,1H),7.05(s,1H),6.95(s,1H),4.32(td,J=4.42,8.93Hz,1H),4.12−4.20(m,1H),3.99−4.09(m,1H),3.82(dd,J=3.94,13.28Hz,1H),3.06−3.55(m,8H),2.78(d,J=4.58Hz,3H),1.98−2.10(m,2H),1.68−1.86(m,2H)。
【1002】
LCMS(HPLC法2):m/z 557[M+H](室温にて4.52分)。
【1003】
HRMS(ESI)C2932[M+H]の計算値557.237,実測値557.237。
【1004】
[実施例33]
4−(2−ヒドロキシエチル)−6−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]フェニル}−7−[3−(トリフルオロメトキシメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オントリフルオロ酢酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]フェニル,R4=H,A=−CHCH−OH](化合物82)
変換法k
【1005】
【化117】
【1006】
4−{4−(2−ヒドロキシエチル)−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−6−イル}ベンズアルデヒド(0.037g,0.083mmol)、1−メチルピペラジン(0.025g,0.249mmol)及び酢酸(0.005g,0.083mmol)の無水THF溶液を室温で1時間撹拌した。次にシアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.0157g,0.25mmol)を加え、反応混合物を室温で12時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣をDCMと水に分配し、有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮乾涸した。粗生成物をHPLC分取法2により精製し、標記化合物を得た(0.026g,0.049mmol,59%)。
【1007】
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ9.46(br.s.,1H),7.72(d,J=4.94Hz,1H),7.44(d,J=7.69Hz,2H),7.33−7.39(m,3H),7.29−7.32(m,1H),7.06−7.10(m,1H),7.06(s,1H),6.85(s,1H),4.21−4.30(m,1H),3.79(dd,J=3.85,13.19Hz,1H),3.69(br.s.,2H),3.21(ddd,J=6.04,7.60,10.90Hz,2H),3.11(td,J=5.91,11.26Hz,2H),2.90−3.07(m,4H),2.79(br.s.,3H),2.27−2.47(m,2H),1.71−1.82(m,1H),1.40−1.51(m,1H)。
【1008】
LCMS(HPLC法2):m/z 529[M+H](室温にて4.76分)。
【1009】
HRMS(ESI)=C2832[M+H]の計算値529.2421,実測値529.2413。
【1010】
適切なアミンを使用した以外は同一手法に従って操作し、以下の化合物を製造した。
【1011】
6−{4−[(ジメチルアミノ)メチル]フェニル}−4−(2−ヒドロキシエチル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オントリフルオロ酢酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=4−[(ジメチルアミノ)メチル]フェニル,R4=H,A=−CHCH−OH](化合物83)
【1012】
【化118】
【1013】
HPLC分取法2による精製後に6−{4−[(ジメチルアミノ)メチル]フェニル}−4−(2−ヒドロキシエチル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オントリフルオロ酢酸塩を得た(17%)。
【1014】
H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ9.70(br.s.,1H),7.78(d,J=4.88Hz,1H),7.59(d,J=8.24Hz,2H),7.47−7.53(m,2H),7.34−7.38(m,1H),7.27−7.31(m,1H),7.09(d,J=7.93Hz,1H),7.07(s,1H),6.87(s,1H),4.24−4.48(m,4H),3.82(dd,J=3.74,13.19Hz,1H),3.04−3.23(m,2H),2.74(dd,J=4.58,13.57Hz,6H),1.70−1.86(m,1H),1.34−1.51(m,1H)。
【1015】
LCMS(HPLC法2):m/z 474[M+H](室温にて4.64分)。
【1016】
HRMS(ESI)C2527[M+H]の計算値474.1999,実測値474.1998。
【1017】
HPLC分取法2による精製後に(シアノ)[6−{4−[(ジメチルアミノ)メチル]フェニル}−4−(2−ヒドロキシエチル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン]ジヒドリドボロンを得た(9%)。
【1018】
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.73(d,J=5.13Hz,1H),7.61(d,J=8.06Hz,2H),7.42−7.47(m,2H),7.33−7.37(m,1H),7.29(d,J=7.88Hz,1H),7.01−7.11(m,2H),6.88(s,1H),4.33(t,J=4.95Hz,1H),4.25−4.32(m,1H),4.09(s,2H),3.81(dd,J=3.94,13.10Hz,1H),3.40(dd,J=5.22,12.73Hz,1H),3.16−3.24(m,1H),3.10(qd,J=5.73,11.01Hz,1H),2.54(d,J=4.03Hz,6H),1.56−1.96(m,3H),1.44(qd,J=6.44,12.36Hz,1H)。
【1019】
LCMS(HPLC法2):m/z 512[M+H](室温にて5.99分)。
【1020】
HRMS(ESI)C2629BF[M+H]の計算値512.2316,実測値512.2305。
【1021】
4−(2−ヒドロキシエチル)−6−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=4−(ヒドロキシメチル)フェニル,R4=H,A=−CHCH−OH](化合物84)
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.70(d,J=5.31Hz,1H),7.41(d,J=8.06Hz,2H),7.32(td,J=4.03,8.06Hz,3H),7.20(d,J=8.06Hz,1H),7.06(d,J=7.51Hz,1H),7.03(s,1H),6.95(s,1H),5.30(t,J=5.68Hz,1H),4.57(d,J=5.68Hz,2H),4.42(t,J=5.04Hz,1H),4.28(td,J=4.24,8.93Hz,1H),3.78(dd,J=3.94,13.10Hz,1H),3.41(dd,J=5.13,12.45Hz,1H),3.18−3.24(m,1H),3.07−3.16(m,1H),1.71−1.82(m,1H),1.41−1.54(m,1H)。
【1022】
LCMS(HPLC法2):m/z 447[M+H](室温にて5.39分)。
【1023】
HRMS(ESI)C2322[M+H]の計算値447.1526,実測値447.1518。
【1024】
[実施例34]
(2−{(4S)−1−オキソ−6−(チオフェン−3−イル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)カルバミン酸tert−ブチル[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=チオフェン−3−イル,R4=H,A=−CHCH−NH−CO−OtBu]及び(2−{(4R)−1−オキソ−6−(チオフェン−3−イル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)カルバミン酸tert−ブチル[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=チオフェン−3−イル,R4=H,A=−CHCH−NH−CO−OtBu]
変換法g
【1025】
【化119】
【1026】
続いてアルゴン雰囲気下で(2−{6−ヨード−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)カルバミン酸tert−ブチル(100mg,0.177mmol)を1,4−ジオキサン3mlと水1mlに溶解した溶液に3−チエニルボロン酸(67.9mg,0.531mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム7.2mg(0.009mmol)とジクロロメタンとの付加物及び炭酸セシウム172mg(0.531mmol)を加えた。混合物を密閉バイアル内で80℃に1時間加熱した。反応液をセライトパッドで濾過し、溶媒を蒸発乾涸した。次に粗生成物を酢酸エチルと水に分配し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧除去した。シリカゲルカラムフラッシュクロマトグラフィー(DCM/EtOAc/EtOH 6/4/0.5)により精製し、更にHPLC/MS分取法1により精製後に、(2−{1−オキソ−6−(チオフェン−3−イル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)カルバミン酸tert−ブチル50mg(54%)を得た。
【1027】
LCMS(HPLC法4):m/z 522[M+H](室温にて2.75分)。
【1028】
カラムシステムとしてChiralPack AD 250×20mm 10umを使用し、溶離液としてn−ヘキサン/エタノール85:15を使用して分取キラルHPLC法により単一エナンチオマー(99%e.e.)を得た。光学的に純粋なL−アスパラギン酸から出発して合成した実施例39の化合物(スキーム5、製造例K、L、M、N、O、P、Q並びに実施例6及び38)と比較することにより、立体中心の配置を帰属させた。
【1029】
(2−{(4S)−1−オキソ−6−(チオフェン−3−イル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)カルバミン酸tert−ブチル[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=チオフェン−3−イル,R4=H,A=−CHCH−NH−CO−OtBu]
最初に溶出するピーク:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ7.62−7.80(m,3H),7.21−7.40(m,2H),7.09(td,J=1.14,8.21Hz,1H),7.00−7.06(m,2H),6.96(s,1H),6.64(t,J=5.80Hz,1H),4.11−4.28(m,1H),3.65−3.80(m,1H),3.36−3.44(m,1H),2.75(d,J=6.10Hz,2H),1.69−1.91(m,1H),1.56(dd,J=4.88,13.18Hz,1H),1.33(s,9H)。
【1030】
LCMS(HPLC法2):m/z 522[M+H](室温にて6.3分)。
【1031】
HRMS(ESI)C2526NaOS[M+Na]の計算値544.1488,実測値544.1474。
【1032】
(2−{(4R)−1−オキソ−6−(チオフェン−3−イル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)カルバミン酸tert−ブチル[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=チオフェン−3−イル,R4=H,A=−CHCH−NH−CO−OtBu]
2番目に溶出するピーク:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ7.63−7.75(m,3H),7.33−7.40(m,1H),7.20−7.31(m,1H),7.09(td,J=1.25,8.12Hz,1H),7.00−7.05(m,2H),6.96(s,1H),6.64(t,J=5.61Hz,1H),4.08−4.28(m,1H),3.72(dd,J=3.17,13.30Hz,1H),3.36−3.44(m,1H),2.69−2.83(m,J=5.49Hz,2H),1.70−1.93(m,1H),1.47−1.68(m,1H),1.33(s,9H)。
【1033】
LCMS(HPLC法2):m/z 522[M+H](室温にて6.28分)。
【1034】
HRMS(ESI)C2526NaOS[M+Na]の計算値544.1488,実測値544.1487。
【1035】
[実施例35]
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−(チオフェン−3−イル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=チオフェン−3−イル,R4=H,A=−CHCH−NH](化合物85)
変換法r
【1036】
【化120】
【1037】
(2−{(4S)−1−オキソ−6−(チオフェン−3−イル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)カルバミン酸tert−ブチル(25mg,0.038mmol)を4M HClの1,4−ジオキサン溶液(4ml)に溶解した溶液を、HPLC分析により出発材料の消滅が確認されるまで室温にて撹拌した。溶媒を減圧下に蒸発乾涸し、生成物をジエチルエーテルで処理し、デカントし、標記化合物15mg(88%)を白色固体として得た。
【1038】
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ7.70−7.82(m,3H),7.63(t,J=4.88Hz,3H),7.34−7.42(m,1H),7.29(td,J=1.19,8.00Hz,1H),7.11(td,J=1.21,8.09Hz,1H),7.05−7.09(m,2H),6.95(s,1H),4.28−4.37(m,1H),3.80(dd,J=3.78,13.43Hz,1H),1.68−2.03(m,2H)。
【1039】
LCMS(HPLC法2):m/z 422[M+H](室温にて4.11分)。
【1040】
HRMS(ESI)C2020S[M+H]の計算値422.1145,実測値422.1156。
【1041】
同様に操作し、以下の化合物を得た。
【1042】
(4R)−4−(2−アミノエチル)−6−(チオフェン−3−イル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=チオフェン−3−イル,R4=H,A=−CHCH−NH](化合物86)
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ7.72−7.82(m,3H),7.61(t,J=5.80Hz,3H),7.34−7.41(m,1H),7.23−7.32(m,1H),7.11(td,J=1.17,8.03Hz,1H),7.06−7.09(m,2H),6.93−6.98(m,J=0.73Hz,1H),4.23−4.39(m,1H),3.77−3.85(m,1H),1.71−2.03(m,2H)。
【1043】
LCMS(HPLC法2):m/z 422[M+H](室温にて4.08分)。
【1044】
HRMS(ESI)C2020S[M+H]の計算値422.1145,実測値422.1160。
【1045】
[実施例36]
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−フェニル−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=フェニル,R4=H,A=−CHCH−NH](化合物87)及び(4R)−4−(2−アミノエチル)−6−フェニル−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=フェニル,R4=H,A=−CHCH−NH](化合物88)
カラムシステムとしてChiralPack AD 250×20mm 10umを使用し、溶離液としてn−ヘキサン/エタノール85:15を使用し、実施例11に従って製造した化合物である4−(2−アミノエチル)−6−フェニル−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩を分取キラルHPLC法により分割した。光学的に純粋なL−アスパラギン酸から出発して合成した実施例40の化合物(スキーム5、製造例K、L、M、N、O、P、Q並びに実施例6、38及び39)と比較することにより、立体中心の配置を帰属させた。
【1046】
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−フェニル−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン
最初に溶出するピーク:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ7.70(d,J=4.88Hz,1H),7.45−7.51(m,4H),7.31−7.40(m,4H),7.23−7.28(m,1H),7.07(s,1H),7.04(s,1H),6.89(s,1H),4.26−4.34(m,1H),3.80(dd,J=4.09,13.00Hz,1H),2.24(t,J=7.14Hz,2H),1.64−1.75(m,1H),1.36−1.47(m,1H)。
【1047】
LCMS(HPLC法2):m/z 416[M+H](室温にて5.09分)。
【1048】
HRMS(ESI)C2221[M+H]の計算値416.158,実測値416.160。
【1049】
(4R)−4−(2−アミノエチル)−6−フェニル−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン
2番目に溶出するピーク:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ7.71(d,J=4.76Hz,1H),7.45−7.53(m,2H),7.19−7.41(m,3H),6.99−7.11(m,2H),6.88(s,1H),4.24−4.37(m,1H),3.81(dd,J=3.78,12.69Hz,1H),1.93−2.40(m,2H),1.40−1.81(m,2H)。
【1050】
LCMS(HPLC法2):m/z 416[M+H](室温にて5.11分)。
【1051】
HRMS(ESI)C2221[M+H]の計算値416.158,実測値416.160。
【1052】
(4R)−4−(2−クロロエチル)−6−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]フェニル}−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]フェニル,R4=H,A=−CHCH−Cl]
H NMR(600MHz,DMSO−d)δ7.72(d,J=4.95Hz,2H),7.37−7.45(m,2H),7.27−7.37(m,4H),7.04−7.09(m,2H),6.87(s,1H),4.36−4.42(m,1H),3.86(dd,J=3.94,13.28Hz,1H),3.46−3.53(m,2H),3.36−3.45(m,3H),2.19−2.47(m,8H),2.14(s,3H),2.07−2.12(m,1H),1.64−1.75(m,1H)。
【1053】
LCMS(HPLC法2):m/z 547[M+H](室温にて5.33分)。
【1054】
HRMS(ESI)C2831ClF[M+H]の計算値547.2082,実測値547.2086。
【1055】
(4S)−4−(2−クロロエチル)−6−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]フェニル}−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]フェニル,R4=H,A=−CHCH−Cl](化合物106)
LCMS(HPLC法2):m/z 547[M+H](室温にて5.34分)。
【1056】
HRMS(ESI)C2831ClF[M+H]の計算値547.2082,実測値547.2088。
【1057】
[実施例37]
(4S)−4−(2−アミノエチル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=R4=H,A=−CHCH−NH](化合物89)
変換法r
【1058】
【化121】
【1059】
(2−{(4S)−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)カルバミン酸tert−ブチル(0.036g,0.08mmol)を4M HClの1,4−ジオキサン溶液(1ml)に溶解した溶液を室温で1時間撹拌した。溶媒を減圧除去し、標記化合物を白色固体として得た(0.027g,97%)。
【1060】
H NMR(600MHz,DMSO−d)δ7.85(br.s.,3H),7.75(d,J=3.48Hz,1H),7.72(s,1H),7.63(d,J=8.42Hz,1H),7.55(s,1H),7.47(t,J=7.97Hz,1H),7.09−7.18(m,2H),4.37−4.51(m,J=3.66Hz,1H),3.71(dd,J=3.75,12.73Hz,1H),3.30−3.38(m,1H),2.85−2.97(m,1H),2.68−2.80(m,1H),1.97−2.14(m,2H)。
【1061】
LCMS(HPLC法2):m/z 340[M+H](室温にて4.51分)。
【1062】
HRMS(ESI)C1617[M+H]の計算値340.1268,実測値340.1267。
【1063】
同一手法に従い、以下の化合物を製造した。
【1064】
(4S)−4−(2−アミノエチル)−7−(6−アミノピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=6−アミノピリジン−3−イル,R3=R4=H,A=−CHCH−NH
H NMR(600MHz,DMSO−d)δ8.22(d,J=2.20Hz,2H),7.85−8.06(m,5H),7.77(m,1H),7.65−7.69(m,1H),7.12(d,J=1.83Hz,1H),7.03(d,J=9.71Hz,1H),4.38−4.50(m,1H),3.68(dd,J=3.11,13.37Hz,1H),2.83−2.94(m,1H),2.69−2.80(m,1H),1.98−2.13(m,2H)。
【1065】
LCMS(HPLC法2):m/z 272[M+H](室温にて3.21分)。
【1066】
HRMS(ESI)C1418O[M+H]の計算値272.1506,実測値272.1508。
【1067】
(4S)−4−(3−アミノプロピル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=R4=H,A=−CHCHCH−NH](化合物90)
H NMR(600MHz,DMSO−d)δ7.69−7.78(m,J=12.09Hz,3H),7.66−7.68(m,1H),7.63(d,J=7.69Hz,1H),7.55(br.s.,1H),7.46(t,J=7.97Hz,1H),7.04−7.17(m,2H),4.31(br.s.,1H),3.68(dd,J=3.39,12.55Hz,1H),2.69−2.90(m,2H),1.84−1.96(m,J=10.99Hz,1H),1.77(dt,J=5.31,10.26Hz,1H),1.59−1.67(m,J=8.97Hz,1H),1.54(dd,J=6.23,10.62Hz,1H)。
【1068】
LCMS(HPLC法2):m/z 354[M+H](室温にて4.86分)。
【1069】
HRMS(ESI)C1719Cl[M+H]の計算値354.1424,実測値354.1424。
【1070】
(4S)−4−(3−アミノプロピル)−7−(3−クロロフェニル)−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3−クロロフェニル,R3=R4=H,A=−CHCHCH−NH](化合物91)
H NMR(600MHz,DMSO−d)δ7.67−7.85(m,7H),7.65(d,J=7.33Hz,1H),7.56(d,J=8.06Hz,1H),7.36(t,J=7.60Hz,1H),7.21(d,J=8.97Hz,1H),7.10(s,1H),4.30(br.s.,1H),3.68(dd,J=3.21,12.36Hz,2H),2.72−2.88(m,J=7.88,17.40Hz,2H),1.84−1.97(m,1H),1.72−1.82(m,1H),1.47−1.67(m,2H)。
【1071】
LCMS(HPLC法2):m/z 304[M+H](室温にて4.42分)。
【1072】
HRMS(ESI)C1619OCl[M+H]の計算値304.1211,実測値304.1209。
【1073】
[実施例37a]
(4S)−4−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=R4=H,A=CH−1H−イミダゾール−4−イル](化合物107)
【1074】
【化122】
【1075】
N,N−ジメチル−4−({(4S)−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}メチル)−1H−イミダゾール−1−スルホンアミドを水(2ml)と4N HClのジオキサン溶液(2ml)の1:1混液に溶解し、脱保護が完了するまで75℃に加熱した。減圧蒸発後、RP−HPLCにより精製し、標記化合物を白色固体として得た。
【1076】
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ9.00(br.s.,1H),7.72(d,J=3.30Hz,1H),7.58(d,J=8.43Hz,1H),7.50(s,1H),7.42−7.47(m,2H),7.38(s,1H),7.14(d,J=1.65Hz,2H),4.67(m,1H),3.68(m,1H),3.47(m,1H),3.17−3.27(m,2H)。
【1077】
LCMS(HPLC法2):m/z 377[M+H](室温にて5.02分)。
【1078】
HRMS(ESI)C1816[M+H]の計算値377.122;実測値377.1213。
【1079】
[実施例38]
(2−{(4S)−6−ヨード−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)カルバミン酸tert−ブチル[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=I,R4=H,A=−CHCH−NH−CO−OtBu]
変換法e
【1080】
【化123】
【1081】
(2−{(4S)−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)カルバミン酸tert−ブチル(0.845g,1.92mmol)とトリフルオロ酢酸銀(0.425g,1.92mmol)の無水DCM(20ml)溶液に5℃にてヨウ素(0.488g,1.92mmol)を少量ずつ加えた。反応混合物を同温度で1時間撹拌後、氷浴を除去し、室温まで昇温させた(1時間)。固体を濾過し、変色が生じるまで有機相をNa(5%水溶液)で洗浄し、最後に水洗した。有機層をNaSOで乾燥し、標記化合物を茶色い固体として得た(0.976g,1.72mmol,90%)。
【1082】
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.78(d,J=5.31Hz,1H),7.56−7.60(m,1H),7.54(t,J=7.97Hz,1H),7.52(br.S.,1H),7.29(d,J=8.06Hz,1H),6.99(s,1H),6.97(t,J=5.49Hz,1H),4.36−4.44(m,1H),3.68−3.73(m,1H),3.49(dd,J=4.85,13.46Hz,1H),2.95−3.13(m,2H),1.79−1.88(m,1H),1.63−1.72(m,1H),1.39(s,9H)。
【1083】
LCMS(HPLC法2):m/z 588[M+Na](室温にて6.98分)。
【1084】
HRMS(ESI)C2123INNaO[M+Na]の計算値588.0577,実測値588.0571。
【1085】
(3−{(4S)−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}プロピル)カルバミン酸tert−ブチルを利用した以外は同一手法に従い、以下の化合物を製造した。
【1086】
(3−{(4S)−6−ヨード−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}プロピル)カルバミン酸tert−ブチル[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=I,R4=H,A=−CHCHCH−NH−CO−OtBu]
H NMR(600MHz,DMSO−d)δ7.76(d,J=4.58Hz,1H),7.42−7.60(m,3H),7.29(d,J=7.88Hz,1H),6.99(s,1H),6.81−6.88(m,1H),4.27−4.36(m,1H),3.71(dd,J=3.85,13.55Hz,1H),3.41(dd,J=5.49,13.37Hz,1H),2.80−3.02(m,2H),1.69(dt,J=4.85,9.02Hz,1H),1.52−1.59(m,1H),1.42−1.51(m,2H),1.36(s,9H)。
【1087】
LCMS(HPLC法2):m/z 580[M+H](室温にて6.90分)。
【1088】
HRMS(ESI)C2225I[M+H]の計算値580.0915,実測値580.0909。
【1089】
(4S)−6−ヨード−4−(プロパン−2−イル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=Hal=I,R4=H,A=−CH(CH
LCMS(HPLC法2):m/z 465[M+H](室温にて6.87分)。
【1090】
HRMS(ESI)C1717IN[M+H]の計算値465.0282,実測値465.0273。
【1091】
4−({(4S)−6−ヨード−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}メチル)−N,N−ジメチル−1H−イミダゾール−1−スルホンアミド[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=Hal=I,R4=H,A=CH−1−(ジメチルスルファモイル)−1H−イミダゾール−4−イル]
LCMS(HPLC法2):m/z 610[M+H](室温にて6.29分)。
【1092】
HRMS(ESI)C2019INS[M+H]の計算値610.0228,実測値610.0233。
【1093】
[実施例39]
(2−{(4S)−1−オキソ−6−(チオフェン−3−イル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)カルバミン酸tert−ブチル[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=チオフェン−3−イル,R4=H,A=−CHCH−NH−CO−OtBu]
変換法g
【1094】
【化124】
【1095】
続いてアルゴン雰囲気下で(2−{(4S)−6−ヨード−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)カルバミン酸tert−ブチル(0.100g,0.177mmol)を1,4−ジオキサン3mlと水1mlに溶解した溶液に炭酸セシウム(0.173g,0.53mmol)、チオフェン−3−イルボロン酸(0.034g,0.265mmol)及び1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(0.0076g,0.008mmol)とジクロロメタンとの付加物を加えた。混合物を密閉バイアル内で80℃に2時間加熱した。反応液をセライトパッドで濾過し、溶媒を蒸発乾涸した。粗生成物を酢酸エチルと水に分配し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧除去した。シリカゲルカラムフラッシュクロマトグラフィー(DCM/MeOH,9/0.3)による精製後にHPLC分取法2により精製し、標記化合物を得た(0.056g,0.11mmol,61%)。
【1096】
H NMR(600MHz,DMSO d6)δ7.71(dd,J=2.84,4.85Hz,2H),7.68(dd,J=1.28,2.93Hz,1H),7.34−7.40(m,1H),7.28(d,J=8.06Hz,1H),7.07−7.11(m,1H),7.01−7.05(m,2H),6.96(s,1H),6.64(t,J=5.59Hz,1H),4.20(td,J=4.28,8.47Hz,1H),3.72(dd,J=3.30,13.55Hz,1H),3.41(d,J=5.13Hz,1H),2.65−2.82(m,2H),1.80(dt,J=7.05,13.87Hz,1H),1.47−1.62(m,1H),1.33(s,9H)。
【1097】
LCMS(HPLC法2):m/z 522[M+H](室温にて6.3分)。
【1098】
HRMS(ESI)C2527S[M+H]の計算値522.1669,実測値522.1666。
【1099】
適切なボロン酸を使用した以外は同一手順に従って操作し、以下の化合物を製造した。
【1100】
(2−{(4S)−1−オキソ−6−フェニル−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)カルバミン酸tert−ブチル[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=フェニル,R4=H,A=−CHCH−NH−CO−OtBu]
HPLC分取法2による精製後に標記化合物を得た(56%)。
【1101】
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.72(d,J=5.13Hz,1H),7.45−7.52(m,3H),7.30−7.39(m,3H),7.25(d,J=7.51Hz,1H),7.03−7.08(m,2H),6.88(s,1H),6.52−6.58(m,1H),4.18(br.s.,1H),3.73−3.82(m,1H),3.39(dd,J=12.55,5.04Hz,1H),2.65−2.72(m,2H),1.68−1.82(m,1H),1.49(dd,J=12.73,4.85Hz,1H),1.29(s,9H)。
【1102】
LCMS(HPLC法2):m/z 538[M+Na](室温にて7.06分)。
【1103】
HRMS(ESI)C2728NaN[M+Na]の計算値538.1924,実測値538.1924。
【1104】
(2−{(4S)−6−(3−メチルフェニル)−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)カルバミン酸tert−ブチル[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=3−メチルフェニル,R4=H,A=−CHCH−NH−CO−OtBu]
HPLC分取法2による精製後に標記化合物を得た(47%)。
【1105】
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.71(d,J=4.95Hz,1H),7.32−7.37(m,2H),7.26−7.30(m,2H),7.18(s,1H),7.13(d,J=7.33Hz,1H),7.04−7.09(m,2H),6.89(s,1H),6.54(t,J=5.31Hz,1H),4.17(br.s.,1H),3.72−3.79(m,1H),3.39(dd,J=13.00,4.95Hz,1H),2.66−2.71(m,2H),2.32(s,3H),1.75(d,J=7.14Hz,1H),1.45−1.54(m,1H),1.29(s,9H)。
【1106】
LCMS(HPLC法2):m/z 530[M+H](室温にて7.32分)。
【1107】
HRMS(ESI)C2831[M+H]の計算値530.2261,実測値530.2272。
【1108】
(2−{(4S)−6−(4−ヒドロキシフェニル)−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)カルバミン酸tert−ブチル[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=4−ヒドロキシフェニル,R4=H,A=−CHCH−NH−CO−OtBu]
HPLC分取法2による精製後に標記化合物を得た(49%)。
【1109】
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ9.73(s,1H),7.66(d,J=4.95Hz,1H),7.29−7.36(m,1H),7.25(d,J=7.69Hz,1H),7.13(d,J=8.43Hz,2H),7.05(d,J=8.24Hz,1H),7.02(s,1H),6.94(s,1H),6.85(d,J=8.61Hz,2H),6.57(t,J=5.04Hz,1H),4.07−4.20(m,1H),3.73(dd,J=13.74,3.11Hz,1H),3.36−3.41(m,1H),2.65−2.75(m,2H),1.74(m,J=7.69Hz,1 H,)1.50(m,J=13.19,4.95Hz,1H),1.31(s,9H)。
【1110】
LCMS(HPLC法2):m/z 532[M+H](室温にて6.17分)。
【1111】
HRMS(ESI)C2729[M+H]の計算値532.2054,実測値532.2045。
【1112】
(2−{(4S)−6−(4−フルオロフェニル)−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)カルバミン酸tert−ブチル[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=4−フルオロフェニル,R4=H,A=−CHCH−NH−CO−OtBu]
HPLC分取法2による精製後に標記化合物を得た(50%)。
【1113】
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.72(d,J=4.40Hz,1H),7.41(dd,J=7.88,5.68Hz,2H),7.33−7.38(m,1H),7.30(t,J=8.70Hz,2H),7.25(d,J=7.51Hz,1H),7.08(d,J=7.69Hz,1H),7.04(s,1H),6.88(s,1H),6.57(t,J=5.49Hz,1H),4.14(m,J=4.03Hz,1H),3.77(dd,J=13.10,3.02Hz,1H),3.37−3.42(m,1H),2.64−2.79(m,2H),1.75(m,J=6.59Hz,1H),1.45(m,J=8.43Hz,1H),1.29(s,9H)。
【1114】
LCMS(HPLC法2):m/z 534[M+H](室温にて7.08分)。
【1115】
HRMS(ESI)C2728[M+H]の計算値534.2011,実測値534.2008。
【1116】
(2−{(4S)−6−(4−アセチルフェニル)−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)カルバミン酸tert−ブチル[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=4−アセチルフェニル,R4=H,A=−CHCH−NH−CO−OtBu]
HPLC分取法2による精製後に標記化合物を得た(38%)。
【1117】
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ8.03(d,J=8.06Hz,2H),7.77(d,J=4.94Hz,1H),7.44−7.55(m,2H),7.30−7.40(m,1H),7.21(d,J=7.88Hz,1H),7.10(d,J=7.88Hz,1H),7.06(s,1H),6.91(br.s.,1H),6.58(t,J=5.49Hz,1H),4.25(d,J=8.06Hz,1H),3.81(dd,J=13.46,2.84Hz,1H),3.42(dd,J=12.64,4.40Hz,1H),2.69(m,J=5.68Hz,2H),2.60(s,3H),1.75(m,J=5.86Hz,1H),1.38−1.51(m,1H),1.26(s,9H)。
【1118】
LCMS(HPLC法2):m/z 558[M+H](室温にて6.66分)。
【1119】
HRMS(ESI)C2931[M+H]の計算値558.2211,実測値558.2216。
【1120】
(2−{(4S)−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)カルバミン酸tert−ブチル[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=4−(メチルスルホニル)フェニル,R4=H,A=−CHCH−NH−CO−OtBu]
HPLC分取法2による精製後に標記化合物を得た(50%)。
【1121】
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ8.00(d,J=8.06Hz,2H),7.80(d,J=4.76Hz,1H),7.63(d,J=8.24Hz,2H),7.33−7.41(m,1H),7.26(d,J=7.51Hz,1H),7.12(d,J=8.06Hz,1H),7.07(s,1H),6.84(br.s.,1H),6.61(t,J=5.31Hz,1H),4.23(m,J=4.03Hz,1H),3.82(dd,J=14.01,3.21Hz,1H),3.39−3.45(m,1H),3.23(s,3H),2.62−2.76(m,2H),1.76(m,J=7.14Hz,1H),1.45(m,J=13.46,5.77Hz,1H),1.30(s,9H)。
【1122】
LCMS(HPLC法2):m/z 616[M+Na](室温にて6.26分)。
【1123】
HRMS(ESI)C2831NaOS[M+Na]の計算値616.1699,実測値616.1696。
【1124】
(2−{(4S)−6−(4−ホルミルフェニル)−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)カルバミン酸tert−ブチル[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=4−ホルミルフェニル,R4=H,A=−CHCH−NH−CO−OtBu]
HPLC分取法2による精製後に標記化合物を黄色い油状物として得た(93%)。
【1125】
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ10.09(s,1H),7.99(d,J=7.88Hz,2H),7.59(d,J=8.06Hz,2H),7.34−7.38(m,1H),7.23(d,J=7.88Hz,1H),7.11(d,J=8.06Hz,1H),7.06(s,1H),6.90(s,1H),6.57(br.s.,1H),4.26(d,J=4.03Hz,1H),3.82(d,J=10.07Hz,1H),3.39−3.44(m,1H),2.69(br.s.,2H),1.75(d,J=5.49Hz,1H),1.45(dd,J=13.10,4.85Hz,1H),1.25(s,9H)。
【1126】
LCMS(HPLC法2):m/z 544[M+H](室温にて6.63分)。
【1127】
HRMS(ESI)C2829[M+H]の計算値544.2054,実測値544.2034。
【1128】
(3−{(4S)−1−オキソ−6−(チオフェン−3−イル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}プロピル)カルバミン酸tert−ブチル[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=チオフェン−3−イル,R4=H,A=−CHCHCH−NH−CO−OtBu]
HPLC分取法2により精製し、標記化合物を得た。
【1129】
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ7.66−7.74(m,3H),7.33−7.39(m,1H),7.25−7.31(m,J=1.2Hz,1H),7.04−7.11(m,2H),7.02(s,1H),6.92−6.97(m,1H),6.69(t,J=5.55Hz,1H),3.99−4.24(m,J=3.7Hz,1H),3.76(dd,J=3.9,13.1Hz,1H),3.25−3.32(m,1H),2.61−2.69(m,2H),1.56−1.68(m,1H),1.37−1.46(m,1H),1.34(s,9H),1.05−1.19(m,2H)。
【1130】
LCMS(HPLC法2):m/z 536[M+H](室温にて7.05分)。
【1131】
HRMS(ESI)C2628S[M+H]の計算値536.1826,実測値536.1835。
【1132】
HPLC分取法2により精製し、標記化合物を得た。
【1133】
(3−{(4S)−1−オキソ−6−フェニル−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}プロピル)カルバミン酸tert−ブチル[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=フェニル,R4=H,A=−CHCHCH−NH−CO−OtBu]
LCMS(HPLC法1):m/z 530[M+H](室温にて1.75分)。
【1134】
HPLC分取法2により精製し、標記化合物を得た。
【1135】
(3−{(4S)−6−(4−ヒドロキシフェニル)−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}プロピル)カルバミン酸tert−ブチル[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=4−ヒドロキシフェニル,R4=H,A=−CHCHCH−NH−CO−OtBu]
LCMS(HPLC法1):m/z 545[M+H](室温にて1.45分)。
【1136】
HPLC分取法2により精製し、標記化合物を得た。
【1137】
(3−{(4S)−6−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}プロピル)カルバミン酸tert−ブチル[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=4−(ヒドロキシメチル)フェニル,R4=H,A=−CHCHCH−NH−CO−OtBu]
LCMS(HPLC法1):m/z 560[M+H](室温にて1.55分)。
【1138】
4−{(4S)−1−オキソ−4−(プロパン−2−イル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−8−イル}ベンゾニトリル[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=H,R4=ベンゾニトリル,A=−CH(CH
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ7.70−7.75(m,2H),7.68(d,J=4.40Hz,1H),7.49−7.50(m,1H),7.33−7.42(m,3H),7.13(dd,J=1.56,7.97Hz,2H),6.79(s,1H),4.04(td,J=3.50,7.46Hz,1H),3.67(dd,J=3.30,13.37Hz,1H),3.44−3.53(m,1H),2.17(qd,J=6.85,14.06Hz,1H),0.99(d,J=6.78Hz,3H),0.91(d,J=6.78Hz,3H)。
【1139】
LCMS(HPLC法2):m/z 440[M+H](室温にて6.98分)。
【1140】
HRMS(ESI)C2421[M+H]の計算値440.1581,実測値440.159。
【1141】
(4S)−6−(4−ヒドロキシフェニル)−4−(プロパン−2−イル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=4−ヒドロキシフェニル,R4=H,A=−CH(CH](化合物108)
H NMR(600MHz,DMSO−d)δ9.38−9.97(m,1H),7.64(d,J=5.13Hz,1H),7.31−7.38(m,1H),7.25(d,J=8.24Hz,1H),7.12(d,J=7.88Hz,2H),7.06(d,J=8.24Hz,1H),6.99(s,1H),6.93(s,1H),6.84(d,J=8.61Hz,2H),3.96(dd,J=3.85,7.51Hz,1H),3.80(dd,J=4.03,13.37Hz,1H),3.46(dd,J=5.49,13.19Hz,1H),1.85(qd,J=6.98,14.06Hz,1H),0.73(d,J=6.78Hz,3H),0.46(d,J=6.96Hz,3H)。
【1142】
LCMS(HPLC法2):m/z 431[M+H](室温にて6.11分)。
【1143】
HRMS(ESI)C2322[M+H]の計算値431.1577,実測値431.1567。
【1144】
(4S)−8−(4−ヒドロキシフェニル)−(プロパン−2−イル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=H,R4=4−ヒドロキシフェニル,A=−CH(CH
H NMR(600MHz,DMSO−d)δ9.25(br.s.,1H),7.47(d,J=4.40Hz,1H),7.40(s,1H),7.32(t,J=7.97Hz,1H),7.14(d,J=8.43Hz,1H),7.06(d,J=8.42Hz,1H),6.97(d,J=8.61Hz,2H),6.88(s,1H),6.60−6.66(m,2H),3.92−4.00(m,1H),3.63(dd,J=3.57,13.10Hz,1H),3.42−3.47(m,1H),2.10−2.20(m,1H),0.99(d,J=6.78Hz,3H),0.89(d,J=6.78Hz,3H)。
【1145】
LCMS(HPLC法2):m/z 431[M+H](室温にて6.45分)。
【1146】
HRMS(ESI)C2322[M+H]の計算値431.1577,実測値431.1576。
【1147】
[実施例40]
(4S)−(2−アミノエチル)−6−(チオフェン−3−イル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=チオフェン−3−イル,R4=H,A=−CHCH−NH](化合物85)
変換法r
【1148】
【化125】
【1149】
(2−{(4S)−1−オキソ−6−(チオフェン−3−イル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)カルバミン酸tert−ブチル(0.012g,0.023mmol)を4M HClの1,4−ジオキサン溶液(1ml)に溶解した溶液を室温で1時間撹拌した。溶媒を減圧除去し、標記化合物を得た(9.6g,99%)。
【1150】
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.79(d,J=4.76Hz,1H),7.77(dd,J=4.85,2.84Hz,1H),7.73−7.75(m,1H),7.64(br.s.,3H),7.35−7.40(m,1H),7.29(d,J=7.88Hz,1H),7.11(d,J=8.24Hz,1H),7.06−7.09(m,2H),6.95(s,1H),4.17−4.43(m,1H),3.80(dd,J=13.28,3.94Hz,1H),3.35(m,J=5.13Hz,1H),2.41−2.48(m,2H),1.89−1.98(m,1H),1.83(td,J=12.27,6.23Hz,1H)。
【1151】
LCMS(HPLC法2):m/z 422[M+H](室温にて5.06分)。
【1152】
HRMS(ESI)C2019S[M+H]の計算値422.1145,実測値422.1145。
【1153】
同一手順に従って操作し、以下の化合物を製造した。
【1154】
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−フェニル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=フェニル,R4=H,A=−CHCH−NH](化合物87)
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.80(d,J=4.95Hz,1H),7.59(br.s.,3H),7.46−7.54(m,3H),7.37−7.41(m,2H),7.32−7.37(m,1H),7.25(d,J=8.06Hz,1H),7.03−7.15(m,2H),6.87(s,1H),4.32(m,J=3.48Hz,1H),3.86(dd,J=13.37,3.85Hz,1H),3.20−3.47(m,1H),2.24−2.47(m,2H),1.83−1.92(m,1H),1.77(tt,J=12.45,5.95Hz,1H)。
【1155】
LCMS(HPLC法2):m/z 416[M+H](室温にて5.32分)。
【1156】
HRMS(ESI)C2221[M+H]の計算値416.1581,実測値416.1578。
【1157】
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−(3−メチルフェニル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=3−メチルフェニル,R4=H,A=−CHCH−NH](化合物92)
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.79(d,J=4.94Hz,1H),7.60(br.s.,3H),7.37−7.42(m,1H),7.33−7.37(m,1H),7.32(d,J=7.69Hz,1H),7.27(d,J=7.88Hz,1H),7.21(s,1H),7.17(d,J=7.51Hz,1H),7.02−7.12(m,2H),6.88(s,1H),4.32(m,J=3.85Hz,1H),3.85(dd,J=13.28,3.94Hz,1H),3.28−3.38(m,1H),2.45−2.36(m,2H),2.33(s,3H),1.81−1.92(m,1H),1.71−1.81(m,1H)。
【1158】
LCMS(HPLC法2):m/z 430[M+H](室温にて5.56分)。
【1159】
HRMS(ESI)C2323[M+H]の計算値430.1737,実測値430.1734。
【1160】
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−(4−ヒドロキシフェニル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=4−ヒドロキシフェニル,R4=H,A=−CHCH−NH](化合物93)
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ9.83(br.s.,1H),7.74(d,J=5.13Hz,1H),7.53−7.67(m,3H),7.32−7.37(m,1H),7.25(d,J=8.06Hz,1H),7.17(d,J=8.42Hz,2H),7.03−7.10(m,2H),6.94(s,1H),6.88(d,J=8.61Hz,2H),4.28(m,J=3.85Hz,1H),3.82(dd,J=13.37,4.03Hz,1H),2.36−2.47(m,2H),1.82−1.93(m,1H),1.64−1.81(m,1H)。
【1161】
LCMS(HPLC法2):m/z 432[M+H](室温にて4.88分)。
【1162】
HRMS(ESI)C2221[M+H]の計算値432.1530,実測値432.1535。
【1163】
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−(4−フルオロフェニル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=4−フルオロフェニル,R4=H,A=−CHCH−NH](化合物94)
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.80(d,J=5.13Hz,1H),7.59(br.s.,3H),7.42−7.47(m,2H),7.36(dt,J=12.27,8.43Hz,3H),7.25(d,J=7.88Hz,1H),7.05−7.14(m,2H),6.87(s,1H),4.23−4.36(m,1H),3.86(dd,J=13.37,4.03Hz,1H),2.37−2.48(m,2H),1.82−1.94(m,1H),1.64−1.79(m,1H)。
【1164】
LCMS(HPLC法2):m/z 434[M+H](室温にて5.43分)。
【1165】
HRMS(ESI)C2220[M+H]の計算値434.1486,実測値434.1487。
【1166】
(4S)−6−(4−アセチルフェニル)−4−(2−アミノエチル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=4−アセチルフェニル,R4=H,A=−CHCH−NH](化合物95)
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ8.05(d,J=8.43Hz,2H),7.85(d,J=5.13Hz,1H),7.56(br.s.,3H),7.54(d,J=8.06Hz,2H),7.34−7.39(m,1H),7.21(d,J=7.88Hz,1H),7.05−7.16(m,2H),6.91(s,1H),4.39(d,J=3.48Hz,1H),3.90(dd,J=13.55,3.85Hz,1H),2.62(s,3H),2.30−2.46(m,2H),1.69−1.91(m,2H)。
【1167】
LCMS(HPLC法2):m/z 458[M+H](室温にて5.21分)。
【1168】
HRMS(ESI)C2423[M+H]の計算値458.1686,実測値458.1671。
【1169】
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=4−(メチルスルホニル)フェニル,R4=H,A=−CHCH−NH](化合物96)
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ8.03(d,J=8.43Hz,2H),7.88(d,J=5.13Hz,1H),7.66(d,J=8.24Hz,2H),7.55(br.s.,3H),7.38−7.42(m,1H),7.26(d,J=8.06Hz,1H),7.14(d,J=8.43Hz,1H),7.11(s,1H),6.84(br.s.,1H),4.40(br.s.,1H),3.90(dd,J=13.55,3.85Hz,1H),3.26(s,3H),2.39−2.47(m,2H),1.68−1.92(m,2H)。
【1170】
LCMS(HPLC法2):m/z 494[M+H](室温にて4.98分)。
【1171】
HRMS(ESI)C2323S[M+H]の計算値494.1356,実測値494.1345。
【1172】
4−{(4S)−4−(2−アミノエチル)−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−6−イル}ベンズアルデヒド塩酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=4−ホルミルフェニル,R4=H,A=−CHCH−NH](化合物97)
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ10.11(s,1H),8.02(d,J=8.24Hz,2H),7.87(d,J=4.94Hz,1H),7.62(d,J=8.06Hz,2H),7.52−7.60(m,3H),7.34−7.42(m,1H),7.22(d,J=7.69Hz,1H),7.09−7.14(m,2H),6.90(s,1H),4.41(br.s.,1H),3.91(dd,J=13.37,3.85Hz,1H),3.35−3.38(m,1H),2.33−2.46(m,2H),1.68−1.91(m,2H)。
【1173】
LCMS(HPLC法2):m/z 444[M+H](室温にて5.17分)。
【1174】
HRMS(ESI)C2321[M+H]の計算値444.1530,実測値444.1543。
【1175】
4−{(4S)−4−(2−アミノエチル)−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−8−イル}ベンズアルデヒド塩酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=H,R4=4−ホルミルフェニル,A=−CHCH−NH](化合物98)
LCMS(HPLC法2):m/z 444[M+H](室温にて5.56分)。
【1176】
(4S)−4−(3−アミノプロピル)−6−フェニル−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=フェニル,R4=H,A=−CHCHCH−NH](化合物102)
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ7.75(d,J=5.0Hz,1H),7.57(d,J=2.9Hz,3H),7.47−7.52(m,3H),7.39−7.43(m,2H),7.35(m,1H),7.25(m,2H),7.02−7.11(m,2H),6.87(m,1H),4.14−4.28(m,1H),3.86(dd,J=3.91,13.3Hz,1H),3.29−3.41(m,1H),2.45(br.s.,2H),1.57−1.73(m,1H),1.38−1.52(m,1H),1.13−1.30(m,2H)。
【1177】
LCMS(HPLC法2):m/z 430[M+H](室温にて5.61分)。
【1178】
HRMS(ESI)C2323[M+H]の計算値430.1737,実測値430.1741。
【1179】
(4S)−4−(3−アミノプロピル)−6−(チオフェン−3−イル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=チオフェン−3−イル,R4=H,A=−CHCHCH−NH](化合物103)
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ7.71−7.77(m,3H),7.61(br.s.,3),7.34−7.42(m,1H),7.25−7.32(m,1H),7.08−7.13(m,2H),7.06(s,1H),6.95(s,1H),4.19(m,1H),3.80(dd,J=3.91,13.30Hz,1H),2.53−2.62(m,2H),1.64−1.79(m,1H),1.44−1.60(m,1H),1.17−1.40(m,2H)。
【1180】
LCMS(HPLC法2):m/z 436[M+H](室温にて5.51分)。
【1181】
HRMS(ESI)C2121S[M+H]の計算値436.1301,実測値436.1307。
【1182】
(4S)−4−(3−アミノプロピル)−6−(4−ヒドロキシフェニル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=4−ヒドロキシフェニル,R4=H,A=−CHCHCH−NH](化合物104)
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ9.80(br.s.,1H),7.66−7.72(m,1H),7.59(br.s.,3H),7.31−7.37(m,1H),7.25(d,J=8.06Hz,1H),7.18(d,J=8.54Hz,2H),7.05−7.09(m,1H),7.04(s,1H),6.91−6.95(m,1H),6.87(d,J=8.67Hz,2H),4.17(m,1H),3.82(dd,J=3.78,13.06Hz,1H),3.29−3.42(m,1H),2.42−2.56(m,2H),1.59−1.74(m,1H),1.39−1.52(m,1H),1.24(quin,J=7.75Hz,2H)。
【1183】
LCMS(HPLC法2):m/z 446[M+H](室温にて5.12分)。
【1184】
HRMS(ESI)C2323[M+H]の計算値446.1686,実測値446.1702。
【1185】
(4S)−4−(3−アミノプロピル)−6−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=4−(ヒドロキシメチル)フェニル,R4=H,A=−CHCHCH−NH](化合物105)
H NMR(400MHz,DMSO−d)δ7.74(d,J=4.88Hz,1H),7.60(br.s.,3H),7.40−7.46(m,2H),7.26−7.38(m,3H),7.18−7.24(m,1H),7.08(td,J=1.08,8.33Hz,1H),7.06(s,1H),6.95(br.s.,1H),4.58(s,2H),4.20(m,1H),3.85(dd,J=4.03,13.43Hz,1H),3.30−3.45(m,1H)2.41−2.49(m,1H),1.56−1.70(m,1H),1.40−1.53(m,1H),1.14−1.30(m,2H)。
【1186】
LCMS(HPLC法2):m/z 460[M+H](室温にて5.06分)。
【1187】
HRMS(ESI)C2425[M+H]の計算値460.1843,実測値460.1847。
【1188】
(4S)−4−(3−アミノプロピル)−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=4−(メチルスルホニル)フェニル,R4=H,A=−CHCHCHNH](化合物109)
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ8.02(d,J=8.43Hz,2H),7.84(d,J=4.95Hz,1H),7.67(d,J=8.24Hz,2H),7.57(br.s.,3H),7.36−7.42(m,2H),7.22−7.29(m,2H),7.13(d,J=7.69Hz,1H),7.09(s,1H),6.72−6.93(m,1H),4.23−4.30(m,J=4.03Hz,1H),3.90(dd,J=3.75,12.91Hz,1H),3.26(s,3H),1.60−1.70(m,1H),1.44−1.53(m,1H),1.11−1.28(m,2H)。
【1189】
LCMS(HPLC法2):m/z 508[M+H](室温にて4.17分)。
【1190】
HRMS(ESI)C2425S[M+H]の計算値508.1513,実測値508.1517。
【1191】
(4S)−6−(4−アセチルフェニル)−4−(3−アミノプロピル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=4−アセチルフェニル,R4=H,A=−CHCHCHNH](化合物110)
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ8.04(d,J=8.42Hz,2H),7.82(d,J=4.95Hz,1H),7.55(d,J=8.24Hz,5H),7.36(t,J=8.06Hz,1H),7.21(d,J=7.69Hz,1H),7.12(dd,J=0.73,8.24Hz,1H),7.08(s,1H),6.91(s,1H),4.22−4.31(m,J=3.48Hz,1H),3.90(dd,J=4.03,13.19Hz,1H),2.63(s,3H),2.41−2.48(m,1H),1.57−1.70(m,J=5.77,10.90Hz,1H),1.41−1.51(m,1H),1.11−1.26(m,2H)。
【1192】
LCMS(HPLC法2):m/z 472[M+H](室温にて4.38分)。
【1193】
HRMS(ESI)C2525[M+H]の計算値472.1843,実測値472.1847。
【1194】
(4S)−4−(3−アミノプロピル)−6−(4−フルオロフェニル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=4−フルオロフェニル,R4=H,A=−CHCHCHNH](化合物111)
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.76(d,J=4.52Hz,1H),7.58(br.s.,3H),7.42−7.48(m,2H),7.30−7.40(m,3H),7.22−7.28(m,1H),7.09(d,J=8.42Hz,1H),7.06(s,1H),6.87(s,1H),4.12−4.22(m,1H),3.82−3.90(m,1H),3.37−3.40(m,2H)1.57−1.71(m,1H),1.40−1.52(m,1H),1.14−1.29(m,J=8.79Hz,2H)。
【1195】
LCMS(HPLC法2):m/z 448[M+H](室温にて5.68分)。
【1196】
HRMS(ESI)C2322[M+H]+448.1643,実測値448.1657。
【1197】
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−(1H−インドール−5−イル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オントリフルオロ酢酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=1H−インドール−5−イル,R4=H,A=−CHCHCH−NH
LCMS(HPLC法2):m/z 455[M+H](室温にて5.32分)。
【1198】
HRMS(ESI)C2421[M+H]の計算値455.169,実測値455.1678。
【1199】
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=1,3−ベンゾジオキソール−5−イル,R4=H,A=−CHCHCH−NH](化合物112)
H NMR(600MHz,DMSO−d)δ7.77(d,J=4.76Hz,1H),7.57(br.s.,3H),7.35−7.39(m,1H),7.26(d,J=7.88Hz,1H),7.10(d,J=7.14Hz,1H),7.07(s,1H),7.04(d,J=8.06Hz,1H),6.92−6.98(m,2H),6.85(d,J=8.06Hz,1H),6.10(d,J=13.92Hz,2H),4.35(d,J=3.85Hz,1H),3.85(dd,J=3.94,13.46Hz,1H),2.40−2.47(m,1H),1.71−1.95(m,2H)。
【1200】
LCMS(HPLC法2):m/z 460[M+H](室温にて5.42分)。
【1201】
HRMS(ESI)C2321[M+H]の計算値460.1479,実測値460.148。
【1202】
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=3−フルオロ−4−メトキシフェニル,R4=H,A=−CHCHCH−NH](化合物113)
H NMR(600MHz,DMSO−d)δ7.79(d,J=4.95Hz,1H),7.56(br.s.,3H),7.36(dd,J=7.88,7.88Hz,1H),7.22−7.31(m,3H),7.16(d,J=7.88Hz,1H),7.11(d,J=7.88Hz,1H),7.07(s,1H),6.91(s,1H),4.35(t,J=7.60Hz,1H),3.89(s,3H),3.87(dd,J=3.94,13.46Hz,1H),3.34−3.36(m,1H),2.38−2.48(m,2H),1.81−1.91(m,1H),1.69−1.80(m,1H)。
【1203】
LCMS(HPLC法2):m/z 464[M+H](室温にて5.56分)。
【1204】
HRMS(ESI)C2322[M+H]の計算値464.1592,実測値464.1578。
【1205】
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−[4−(2−メチルプロポキシ)フェニル]−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=4−(2−メチルプロポキシ)フェニル,R4=H,A=−CHCHCH−NH](化合物114)
H NMR(600MHz,DMSO−d)δ7.76(d,J=5.13Hz,1H),7.59(br.s.,3H),7.32−7.38(m,1H),7.29(d,J=8.24Hz,2H),7.25(d,J=7.88Hz,1H),7.01−7.11(m,4H),6.90(s,1H),4.23−4.39(m,1H),3.84(dd,J=3.85,13.37Hz,1H),3.76−3.82(m,2H),3.34−3.36(m,1H),2.38−2.47(m,2H),2.05(td,J=7.03,13.60Hz,1H),1.62−1.93(m,2H),1.00(d,J=6.59Hz,6H)。
【1206】
LCMS(HPLC法2):m/z 488[M+H](室温にて6.55分)。
【1207】
HRMS(ESI)C2629[M+H]の計算値464.1592,実測値464.1578。
【1208】
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−[4−(ジメチルアミノ)フェニル]−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=4−(ジメチルアミノ)フェニル,R4=H,A=−CHCHCH−NH](化合物115)
H NMR(600MHz,DMSO−d)δ7.73(d,J=4.88Hz,1H),7.63(br.s.,3H),7.31−7.36(m,1H),7.21−7.26(m,1H),7.17(d,J=8.67Hz,2H),7.04−7.09(m,2H),6.97(s,1H),6.83(d,J=8.67Hz,2H),4.27−4.36(m,1H),3.83(dd,J=3.78,13.18Hz,1H),3.33(dd,J=5.13,13.18Hz,2H),2.97(s,6H),2.41(ddd,J=6.04,11.60,17.52Hz,1H),1.76−1.93(m,1H)。
【1209】
LCMS(HPLC法2):m/z 459[M+H](室温にて4.78分)。
【1210】
HRMS(ESI)C2426[M+H]の計算値459.2003,実測値459.2009。
【1211】
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−(4−メトキシフェニル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=4−メトキシフェニル,R4=H,A=−CHCHCH−NH](化合物116)
H NMR(600MHz,DMSO−d)δ7.77(d,J=4.95Hz,1H),7.49(br.s.,3H),7.33−7.37(m,1H),7.31(d,J=8.43Hz,2H),7.23(d,J=7.88Hz,1H),7.03−7.11(m,4H),6.92(s,1H),4.28−4.33(m,1H),3.85(dd,J=3.85,13.37Hz,1H),3.81(s,3H),2.38−2.48(m,2H),1.70−1.90(m,2H)。
【1212】
LCMS(HPLC法2):m/z 446[M+H](室温にて4.55分)。
【1213】
HRMS(ESI)C2323[M+H]の計算値446.1686,実測値446.1693。
【1214】
(4S)−4−(2−アミノエチル)−8−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=H,R4=4−(メチルスルホニル)フェニル,A=−CHCHCH−NH
H NMR(600MHz,DMSO−d)δ7.81(d,J=8.42Hz,5H),7.56(s,1H),7.44(d,J=8.42Hz,2H),7.39(t,J=8.06Hz,1H),7.14(t,J=8.06Hz,2H),6.79(s,1H),4.52(m,1H),3.77(dd,J=3.94,12.18Hz,1H),3.20(s,3H),2.77−3.04(m,2H),2.36−2.39(m,1H),2.02−2.20(m,2H)。
【1215】
LCMS(HPLC法2):m/z 494[M+H](室温にて3.86分)。
【1216】
HRMS(ESI)C2323S[M+H]の計算値494.1356,実測値446.1361。
【1217】
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−(2−アミノピリミジン−5−イル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン二塩酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=2−アミノピリミジン−5−イル,R4=H,A=−CHCHCH−NH](化合物117)
H NMR(600MHz,DMSO−d)δ8.19(m,2H),7.76(d,J=4.94Hz,1H),7.37−7.43(m,1H),7.27(d,J=7.88Hz,1H),7.12(d,J=8.61Hz,1H),7.01−7.05(m,2H),6.98(s,2H),4.31(br.s.,1H),3.80(dd,J=3.75,13.28Hz,1H),3.32−3.34(m,1H),2.49−2.52(m,2H),1.68−1.93(m,2H)。
【1218】
LCMS(HPLC法2):m/z 433[M+H](室温にて3.49分)。
【1219】
HRMS(ESI)C2021[M+H]の計算値433.4112,実測値433.4110。
【1220】
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−(ナフタレン−2−イル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=ナフタレン−2−イル,R4=H,A=−CHCHCH−NH](化合物118)
H NMR(600MHz,DMSO−d)δ7.99−8.07(m,3H),7.96(d,J=7.69Hz,1H),7.83(d,J=5.13Hz,1H),7.52−7.65(m,5H),7.40−7.45(m,1H),7.29−7.35(dd,J=8.06,8.05Hz,1H),7.23(d,J=8.06Hz,1H),7.15(s,1H),7.05−7.09(dd,J=1.01,8.05Hz,1H),6.93(s,1H),4.43−4.53(m,J=3.66Hz,1H),3.91(dd,J=5.13,13.37Hz,1H),2.29−2.46(m,2H),1.83−1.96(m,1H),1.69−1.82(m,1H)。
【1221】
LCMS(HPLC法2):m/z 466[M+H](室温にて5.92分)。
【1222】
HRMS(ESI)C2623[M+H]の計算値466.1737,実測値466.1738。
【1223】
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−(ビフェニル−3−イル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=ビフェニル−3−イル,R4=H,A=−CHCHCH−NH](化合物119)
H NMR(600MHz,DMSO−d)δ7.81(d,J=5.13Hz,1H),7.79(d,J=8.43Hz,1H),7.52−7.67(m,7H),7.45(dd,J=8.06,7.69Hz,2H),7.34−7.42(m,3H),7.30(d,J=8.06Hz,1H),7.12(s,1H),7.10(d,J=8.07Hz,1H),6.92(s,1H),4.28−4.53(m,1H),3.93(dd,J=5.13,13.28Hz,1H),3.39(m,1H),2.30−2.48(m,2H),1.74−1.93(m,2H)。
【1224】
LCMS(HPLC法2):m/z 492[M+H](室温にて6.21分)。
【1225】
HRMS(ESI)C2623[M+H]の計算値492.1894,実測値492.1898。
【1226】
4−{(4S)−4−(2−アミノエチル)−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−6−イル}ベンゼンスルホンアミド塩酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=4−フェニルスルホンアミド,R4=H,A=−CHCHCH−NH](化合物120)
H NMR(600MHz,DMSO−d)δ7.90(d,J=8.61Hz,2H),7.86(d,J=4.95Hz,1H),7.55−7.67(m,5H),7.53(s,2H),7.29−7.39(m,1H),7.16(d,J=8.04Hz,1H),7.14(d,J=8.08Hz,1H),7.09(s,1H),6.97(s,1H),4.29−4.43(m,1H),3.88(dd,J=4.95,13.28Hz,1H),3.42(m,1H),2.29−2.47(m,2H),1.82−1.94(m,1H),1.65−1.81(m,1H)。
【1227】
LCMS(HPLC法2):m/z 495[M+H](室温にて4.79分)。
【1228】
HRMS(ESI)C2222S[M+H]の計算値495.1309,実測値495.131。
【1229】
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−(3−フルオロフェニル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=3−フルオロフェニル,R4=H,A=−CHCHCH−NH](化合物121)
H NMR(600MHz,DMSO−d)δ7.83(d,J=4.95Hz,1H),7.60(br.s.,3H),7.51−7.57(m,1H),7.37−7.41(m,1H),7.35(dt,J=2.29,8.65Hz,1H),7.27(d,J=8.24Hz,2H),7.23(d,J=7.51Hz,1H),7.12(d,J=8.24Hz,1H),7.10(s,1H),6.87(s,1H),4.28−4.46(m,1H),3.88(dd,J=4.95,13.37Hz,2H),3.44−3.50(m,1H),2.33−2.48(m,2H),1.82−1.93(m,1H),1.68−1.80(m,1H)。
【1230】
LCMS(HPLC法2):m/z 434[M+H](室温にて5.49分)。
【1231】
HRMS(ESI)C2221[M+H]の計算値434.1486,実測値434.1491。
【1232】
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=4−フルオロ−3−メチルフェニル,R4=H,A=−CHCHCH−NH](化合物122)
H NMR(600MHz,DMSO−d)δ7.80(d,J=5.13Hz,1H),7.60(br.s.,3H),7.35−7.40(m,1H),7.34(d,J=6.59Hz,1H),7.25−7.29(m,2H),7.23(d,J=3.11Hz,1H),7.03−7.13(m,2H),6.87(s,1H),4.24−4.40(m,1H),3.85(dd,J=4.03,13.37Hz,1H),3.39(m,1H),2.36−2.48(m,2H),2.25(s,3H),1.81−1.95(m,1H),1.75(dt,J=5.95,12.50Hz,1H)。
【1233】
LCMS(HPLC法2):m/z 448[M+H](室温にて5.75分)。
【1234】
HRMS(ESI)C2322[M+H]の計算値448.1643,実測値448.1643。
【1235】
(4S)−4−(2−アミノエチル)−8−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=H,R4=4−フルオロ−3−メチルフェニル,A=−CHCHCH−NH
LCMS(HPLC法2):m/z 448[M+H](室温にて5.86分)。
【1236】
HRMS(ESI)C2322[M+H]の計算値448.1643,実測値448.1642。
【1237】
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−[4−(メチルスルファニル)フェニル]−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=4−(メチルスルファニル)フェニル,R4=H,A=−CHCHCH−NH](化合物123)
H NMR(600MHz,DMSO−d)δ7.79(d,J=5.13Hz,1H),7.60(br.s.,3H),7.34−7.40(m,3H),7.29−7.33(m,2H),7.23(d,J=8.24Hz,1H),7.10(d,J=8.24Hz,1H),7.08(s,1H),6.93(s,1H),4.30−4.36(m,1H),3.86(dd,J=3.75,13.28Hz,1H),3.36−3.43(m,1H),2.39−2.47(m,2H),1.71−1.86(m,2H)。
【1238】
LCMS(HPLC法2):m/z 462[M+H](室温にて5.72分)。
【1239】
HRMS(ESI)C2323S[M+H]の計算値462.1458,実測値462.1455。
【1240】
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−(4−tert−ブチルフェニル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=4−tert−ブチルフェニル,R4=H,A=−CHCHCH−NH](化合物124)
H NMR(600MHz,DMSO−d)δ7.79(d,J=5.13Hz,1H),7.61(br.s.,3H),7.52(d,J=8.42Hz,2H),7.33−7.39(m,2H),7.31(d,J=8.42Hz,2H),7.09(s,1H),7.07(d,J=7.69Hz,1H),6.71(s,1H),4.30−4.36(m,1H),3.84(dd,J=3.94,13.28Hz,1H),3.36−3.44(m,1H),2.33−2.44(m,2H),1.74−1.93(m,2H),1.32(s,9H)。
【1241】
LCMS(HPLC法2):m/z 472[M+H](室温にて6.42分)。
【1242】
HRMS(ESI)C2629[M+H]の計算値472.2207,実測値472.2206。
【1243】
(4S)−4−(2−アミノエチル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−6−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=3−(トリフルオロメチル)フェニル,R4=H,A=−CHCHCH−NH](化合物125)
H NMR(600MHz,DMSO−d)δ7.86(d,J=5.68Hz,2H),7.71−7.78(m,2H),7.69(s,1H),7.62(br.s.,3H),7.37−7.43(m,1H),7.29(d,J=8.24Hz,1H),7.10−7.15(m,2H),6.75(s,1H),4.36(br.s.,1H),3.91(dd,J=3.85,13.37Hz,1H),3.36−3.45(m,1H),2.33−2.46(m,2H),1.71−1.92(m,2H)。
【1244】
LCMS(HPLC法2):m/z 484[M+H](室温にて5.87分)。
【1245】
HRMS(ESI)C2320[M+H]の計算値484.1454,実測値472.1465。
【1246】
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−(3−クロロフェニル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=3−クロロフェニル,R4=H,A=−CHCHCH−NH](化合物126)
H NMR(600MHz,DMSO−d)δ7.84(d,J=5.13Hz,1H),7.60(br.s.,3H),7.56−7.58(m,1H),7.51−7.55(m,1H),7.47(s,1H),7.38−7.41(m,1H),7.37(d,J=7.51Hz,1H),7.26(d,J=8.24Hz,1H),7.13(d,J=7.33Hz,1H),7.10(s,1H),6.86(s,1H),4.32−4.42(m,1H),3.89(dd,J=3.94,13.28Hz,1H),3.36−3.43(m,1H),2.39−2.47(m,1H),1.67−1.95(m,2H)。
【1247】
LCMS(HPLC法2):m/z 450[M+H](室温にて5.67分)。
【1248】
HRMS(ESI)C2220ClF[M+H]の計算値450.1191,実測値472.1192。
【1249】
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−(4−エトキシ−3−フルオロフェニル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=4−エトキシ−3−フルオロフェニル,R4=H,A=−CHCHCH−NH](化合物127)
H NMR(600MHz,DMSO−d)δ7.79(d,J=4.95Hz,1H),7.61(br.s.,3H),7.35−7.40(m,1H),7.18−7.31(m,3H),7.09−7.15(m,2H),7.07(s,1H),6.91(s,1H),4.35(d,J=3.66Hz,1H),4.16(q,J=7.14Hz,2H),3.86(dd,J=3.94,13.46Hz,1H),3.36−3.42(m,1H),2.39−2.49(m,2H),1.69−1.92(m,2H),1.38(t,J=7.14Hz,3H)。
【1250】
LCMS(HPLC法2):m/z 478[M+H](室温にて5.79分)。
【1251】
HRMS(ESI)C2424[M+H]の計算値478.1749,実測値478.1755。
【1252】
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−(4−メトキシ−3,5−ジメチルフェニル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=4−メトキシ−3,5−ジメチルフェニル,R4=H,A=−CHCHCH−NH](化合物128)
H NMR(600MHz,DMSO−d)δ7.78(d,J=4.95Hz,1H),7.63(br.s.,3H),7.31−7.42(m,2H),7.06−7.10(m,2H),7.04(s,2H),6.81(s,1H),4.33(d,J=3.66Hz,1H),3.83(dd,J=3.94,13.46Hz,1H),3.71(s,3H),3.43−3.47(m,1H),2.40−2.49(m,2H),2.23(s,6H),1.75−1.92(m,2H)。
【1253】
LCMS(HPLC法2):m/z 474[M+H](室温にて5.85分)。
【1254】
HRMS(ESI)C2527[M+H]の計算値474.1999,実測値474.1998。
【1255】
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=3−クロロ−4−メトキシフェニル,R4=H,A=−CHCHCH−NH](化合物129)
H NMR(600MHz,DMSO−d)δ7.80(d,J=4.95Hz,1H),7.60(br.s.,3H),7.46(s,1H),7.36−7.40(m,1H),7.33(d,J=8.24Hz,1H),7.22−7.29(m,2H),7.11(d,J=7.69Hz,1H),7.07(s,1H),6.90(s,1H),4.30−4.37(m,1H),3.91(s,3H),3.88(dd,J=4.03,13.55Hz,1H),2.41−2.47(m,2H),1.70−1.94(m,2H)。
【1256】
LCMS(HPLC法2):m/z 480[M+H](室温にて5.66分)。
【1257】
HRMS(ESI)C2322ClF[M+H]の計算値480.1297,実測値474.1298。
【1258】
(4S)−6−[4−(1−アミノシクロプロピル)フェニル]−4−(2−アミノエチル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=4−(1−アミノシクロプロピル)フェニル,R4=H,A=−CHCHCH−NH](化合物130)
H NMR(600MHz,DMSO−d)δ8.94(br.s.,3H),7.82(m,1H),7.80(m,3H),7.47−7.49(m,2H),7.42−7.44(m,2H),7.34(t,J=8.05Hz,1H),7.20(d,J=8.06Hz,1H),7.11(d,J=8.06Hz,1H),7.08(s,1H),6.91(s,1H),4.26−4.28(m,1H),3.85−3.89(m,1H),2.36−2.42(m,2H),2.05−2.12(m,1H),1.85−1.9(m,1H),1.45(m,2H),1.22−1.25(m,2H)。
【1259】
LCMS(HPLC法2):m/z 471[M+H](室温にて4.56分)。
【1260】
HRMS(ESI)C2526[M+H]の計算値471.2003,実測値471.201。
【1261】
[実施例40a]
(4S)−6−[4−(1−アミノシクロプロピル)フェニル]−4−(プロパン−2−イル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=4−(1−アミノシクロプロピル)フェニル,R4=H,A=−CH(CH](化合物131)
(4−{1−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]シクロプロピル}フェニル)ボロン酸を使用した以外は実施例39に記載したように製造した後、実施例40に記載したようにBoc基を除去した。
【1262】
H NMR(600MHz,DMSO−d)δ8.79(br.s.,3H),7.73(d,J=4.95Hz,1H),7.44−7.47(m,2H),7.38−7.42(m,2H),7.34(t,J=8.06Hz,1H),7.22(d,J=7.88Hz,1H),7.10(d,J=8.24Hz,1H),7.01(s,1H),6.87(s,1H),3.98(dd,J=3.48,7.69Hz,1H),3.87(dd,J=3.94,13.46Hz,1H),3.64−3.72(m,1H),3.43−3.54(m,2H),1.85(d,J=7.14Hz,1H),1.43(br.s.,2H),1.24(d,J=7.51Hz,2H),0.72(d,J=6.78Hz,3H),0.43(d,J=6.96Hz,3H)。
【1263】
LCMS(HPLC法2):m/z 470[M+H]+(室温にて5.59分)。
【1264】
HRMS(ESI)C2626[M+H]の計算値470.2050,実測値470.2044。
【1265】
[実施例40b]
(4S)−6−(4−エトキシ−3−フルオロフェニル)−4−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=4−エトキシ−3−フルオロフェニル,R4=H,A=CH−1H−イミダゾール−4−イル](化合物132)
【1266】
【化126】
【1267】
続いてアルゴン下で4−({(4S)−6−ヨード−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}メチル)−N,N−ジメチル−1H−イミダゾール−1−スルホンアミド(0.06g,0.1mmol)を1,4−ジオキサン3mlと水1mlに溶解した溶液に脱気下に(4−エトキシ−3−フルオロフェニル)ボロン酸(0.072g,0.39mmol)、炭酸セシウム(0.096g,0.3mmol)及び1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(0.008g,0.010mmol)とジクロロメタンとの付加物を加えた。混合物を密閉バイアル内で100℃に3時間加熱した。反応液を酢酸エチルと水に分配し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧除去した。4−({(4S)−6−(4−エトキシ−3−フルオロフェニル)−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}メチル)−N,N−ジメチル−1H−イミダゾール−1−スルホンアミドを精製せずに次段階に供した。粗生成物を水(2ml)と4N HClのジオキサン溶液(2ml)の1:1混液に溶解し、脱保護が完了するまで75℃に加熱した。減圧蒸発後、RP−HPLCにより精製し、標記化合物を白色固体として得た。
【1268】
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ11.77(br.s.,1H),7.71(d,J=5.13Hz,1H),7.44(s,1H),7.34−7.41(m,1H),7.19−7.30(m,3H),7.08(d,J=7.88Hz,2H),7.06(s,1H),6.94(s,1H),6.63(s,1H),4.33−4.46(m,1H),4.16(dq,J=0.73,6.84Hz,2H),3.72(dd,J=3.75,12.73Hz,1H),3.33−3.37(m,1H),2.79−2.87(m,1H),1.38(t,J=6.96Hz,3H)。
【1269】
LCMS(HPLC法2):m/z 515[M+H](室温にて5.03分)。
【1270】
HRMS(ESI)C2623[M+H]の計算値515.1701,実測値515.1701。
【1271】
適切なボロン酸を利用した以外は同一手法に従い、以下の化合物を製造した。
【1272】
(4S)−4−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−6−(3−メチルフェニル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=3−メチルフェニル,R4=H,A=CH−7H−イミダゾール−4−イル](化合物133)
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ11.77(br.s.,1H),7.71(d,J=4.58Hz,1H),7.43(br.s.,2H),7.31−7.39(m,3H),7.29(d,J=7.33Hz,3H),7.16(br.s.,3H),7.08(s,1H),7.06(d,J=7.88Hz,1H),6.91(br.s.,1H),6.58(br.s.,1H),4.24−4.49(m,J=4.03Hz,1H),3.64−3.76(m,J=9.34Hz,1H),2.81−2.89(m,2H),2.30(s,3H)。
【1273】
LCMS(HPLC法2):m/z 467[M+H](室温にて5.03分)。
【1274】
HRMS(ESI)C2522[M+H]の計算値467.1690,実測値467.1691。
【1275】
[実施例41]
(2−{(4S)−6−[4−(モルホリン−4−イルメチル)フェニル]−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)カルバミン酸tert−ブチルトリフルオロ酢酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=4−(モルホリン−4−イルメチル)フェニル,R4=H,A=−CHCH−NH−CO−O−tBu]
変換法k
【1276】
【化127】
【1277】
(2−{(4S)−6−(4−ホルミルフェニル)−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)カルバミン酸tert−ブチル(0.050g,0.092mmol)、モルホリン(24μl,0.276mmol)及び酢酸(0.005g,0.092mmol)の無水THF(2ml)溶液を室温で1時間撹拌した。次にシアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.017g,0.276mmol)を加え、反応混合物を室温で12時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣をDCMと水に分配し、有機層をNaSOで乾燥し、濾過し、濃縮乾涸した。粗生成物をHPLC分取法1により精製し、標記化合物を得た(0.030g,59%)。
【1278】
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ9.55−10.37(m,1H),7.79(d,J=4.15Hz,1H),7.59(d,J=7.20Hz,2H),7.44−7.52(m,3H),7.32−7.39(m,1H),7.25−7.31(m,1H),7.10(d,J=6.10Hz,2H),7.07(s,1H),6.86(s,1H),6.46−6.67(m,1H),3.01−4.47(m,13H),1.73(m,J=13.18,6.35Hz,1H),1.43−1.57(m,1H),1.30(s,9H)。
【1279】
LCMS(HPLC法2):m/z 615[M+H](室温にて6.67分)。
【1280】
HRMS(ESI)C3238[M+H]の計算値615.2789,実測値615.2811。
【1281】
同一手法に従って操作し、HPLC分取法1による精製後に以下の化合物を製造した。
【1282】
(2−{(4S)−6−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]フェニル}−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)カルバミン酸tert−ブチルトリフルオロ酢酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]フェニル,R4=H,A=−CHCH−NH−CO−O−tBu](0.034g,59%)。
【1283】
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.75(d,J=4.39Hz,1H),7.44(d,J=7.81Hz,2H),7.28−7.38(m,4H),7.03−7.09(m,2H),6.82(s,1H),6.46−6.65(m,1H),4.06−4.23(m,1H),3.78(d,J=13.30Hz,2H),3.68(br.s.,2H),2.26−3.57(m,13H),1.67−1.81(m,1H),1.43−1.55(m,1H),1.30(s,9H)。
【1284】
LCMS(HPLC法2):m/z 628[M+H](室温にて5.61分)。
【1285】
HRMS(ESI)C3341[M+H]の計算値628.3105,実測値628.3104。
【1286】
(2−{(4S)−6−{4−[(ジメチルアミノ)メチル]フェニル}−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)カルバミン酸tert−ブチルトリフルオロ酢酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=4−[(ジメチルアミノ)メチル]フェニル,R4=H,A=−CHCH−NH−CO−O−tBu](0.029g,62%)。
【1287】
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ9.72(s,1H),7.78(d,J=4.64Hz,1H),7.59(d,J=7.93Hz,2H),7.45−7.52(m,2H),7.33−7.39(m,1H),7.24−7.31(m,1H),7.08−7.12(m,1H),7.07(s,1H),6.84(s,1H),6.59(t,J=5.74Hz,1H),4.29−4.43(m,2H),4.09−4.26(m,1H),3.81(d,J=10.25Hz,1H),2.76(br.s.,6H),2.56−2.65(m,2H),1.73(dd,J=13.79,6.71Hz,1H),1.41−1.57(m,1H),1.29(s,9H)。
【1288】
LCMS(HPLC法2):m/z 573[M+H](室温にて5.60分)。
【1289】
HRMS(ESI)C3036[M+H]の計算値573.2683,実測値573.2706。
【1290】
(2−{(4S)−8−[4−(モルホリン−4−イルメチル)フェニル]−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)カルバミン酸tert−ブチルトリフルオロ酢酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=H,R4=4−(モルホリン−4−イルメチル)フェニル,A=−CHCH−NH−CO−O−tBu](0.0022g,4%)。
【1291】
LCMS(HPLC法5):m/z 615[M+H](室温にて6.69分)。
【1292】
HRMS(ESI)C3238[M+H]の計算値615.2789,実測値615.2789。
【1293】
(2−{(4S)−8−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]フェニル}−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)カルバミン酸tert−ブチルトリフルオロ酢酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=H,R4=4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]フェニル,A=−CHCH−NH−CO−O−tBu](0.0013g,2%)。
【1294】
LCMS(HPLC法5):m/z 628[M+H](室温にて10.94分)。
【1295】
HRMS(ESI)C3341[M+H]の計算値628.3105,実測値628.3102。
【1296】
(2−{(4S)−8−{4−[(ジメチルアミノ)メチル]フェニル}−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)カルバミン酸tert−ブチルトリフルオロ酢酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=H,R4=4−[(ジメチルアミノ)メチル]フェニル,A=−CHCH−NH−CO−O−tBu](0.001g,2%)。
【1297】
LCMS(HPLC法5):m/z 573[M+H](室温にて10.69分)。
【1298】
HRMS(ESI)C3036[M+H]の計算値573.2683,実測値573.2386。
【1299】
(3−{(4S)−6−{4−[(ジメチルアミノ)メチル]フェニル}−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}プロピル)カルバミン酸tert−ブチルトリフルオロ酢酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=4−[(ジメチルアミノ)メチル]フェニル,R4=H,A=−CHCHCHNH−CO−OtBu]
LCMS(HPLC法2):m/z 587[M+H](室温にて4.53分)。
【1300】
HRMS(ESI)C3138[M+H]の計算値587.284,実測値587.2856。
【1301】
(3−{(4S)−8−{4−[(ジメチルアミノ)メチル]フェニル}−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}プロピル)カルバミン酸tert−ブチルトリフルオロ酢酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=H,R4=4−[(ジメチルアミノ)メチル]フェニル,A=−CHCHCHNH−CO−OtBu]
LCMS(HPLC法2):m/z 587[M+H](室温にて4.97分)。
【1302】
HRMS(ESI)C3138[M+H]の計算値587.284,実測値587.2853。
【1303】
(3−{(4S)−6−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]フェニル}−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}プロピル)カルバミン酸tert−ブチルトリフルオロ酢酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]フェニル,R4=H,A=−CHCHCHNH−CO−OtBu]
LCMS(HPLC法2):m/z 642[M+H](室温にて4.55分)。
【1304】
HRMS(ESI)C3443[M+H]の計算値642.3262,実測値642.3283。
【1305】
(3−{(4S)−8−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]フェニル}−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}プロピル)カルバミン酸tert−ブチルトリフルオロ酢酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=H,R4=[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]フェニル,A=−CHCHCHNH−CO−OtBu]
LCMS(HPLC法2):m/z 642[M+H](室温にて5.08分)。
【1306】
HRMS(ESI)C3443[M+H]の計算値642.3262,実測値642.3267。
【1307】
[実施例42]
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−[4−(モルホリン−4−イルメチル)フェニル]−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=4−(モルホリン−4−イルメチル)フェニル,R4=H,A=−CHCH−NH](化合物99)
変換法r
【1308】
【化128】
【1309】
(2−{(4S)−6−[4−(モルホリン−4−イルメチル)フェニル]−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)カルバミン酸tert−ブチルトリフルオロ酢酸塩(0.030g,0.049mmol)を4M HClの1,4−ジオキサン溶液(2ml)に溶解し、反応液を室温で1時間撹拌した。溶媒を蒸発乾涸し、標記化合物を得た(98%)。
【1310】
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.83(d,J=4.76Hz,1H),7.74(d,J=8.06Hz,2H),7.64−7.72(m,2H),7.46−7.51(m,2H),7.32−7.41(m,1H),7.23−7.30(m,1H),7.07−7.13(m,2H),6.87(s,1H),4.38−4.46(m,2H),4.23−4.35(m,1H),3.78−3.86(m,1H),3.44−2.99(m,10H),2.34−2.46(m,2H),1.82−1.96(m,1H),1.69−1.83(m,1H)。
【1311】
LCMS(HPLC法2):m/z 515[M+H](室温にて5.26分)。
【1312】
HRMS(ESI)C2730[M+H]の計算値515.2265,実測値515.2272。
【1313】
適切なカルバミン酸エステルを使用した以外は同一手法に従って操作し、以下の化合物を製造した。
【1314】
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]フェニル}−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]フェニル,R4=H,A=−CHCH−NH)(化合物100)
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ10.23−11.15(m,1H),7.82(d,J=4.76Hz,1H),7.72(br.s.,3H),7.60(br.s.,2H),7.42(d,J=7.81Hz,2H),7.33−7.40(m,1H),7.26(d,J=7.81Hz,1H),7.06−7.12(m,2H),6.90(br.s.,1H),4.27−4.37(m,1H),3.80−3.90(m,2H),3.16−3.58(brm,10H),2.79(s,3H),2.35−2.46(m,2H),1.83−1.96(m,1H),1.69−1.83(m,1H)。
【1315】
LCMS(HPLC法2):m/z 528[M+H](室温にて2.86分)。
【1316】
HRMS(ESI)C2833[M+H]の計算値528.2581,実測値528.2567。
【1317】
(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−{4−[(ジメチルアミノ)メチル]フェニル}−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=4−[(ジメチルアミノ)メチル]フェニル,R4=H,A=−CHCH−NH)(化合物101)
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ10.68(br.s.,1H),7.84(d,J=4.76Hz,1H),7.73(d,J=4.88Hz,3H),7.70(d,J=8.06Hz,2H),7.46−7.53(m,2H),7.33−7.41(m,1H),7.24−7.31(m,1H),7.06−7.14(m,2H),6.85(s,1H),4.27−4.34(m,1H),3.86(dd,J=13.61,3.84Hz,1H),3.35−3.50(m,3H),2.73(d,J=2.69Hz,6H),2.35−2.46(m,2H),I.90(m,J=12.57,6.23Hz,1H),1.77(m,J=11.90,6.53Hz,1H)。
【1318】
LCMS(HPLC法2):m/z 473[M+H](室温にて2.78分)。
【1319】
HRMS(ESI)C2528[M+H]の計算値473.2159,実測値473.2166。
【1320】
(4S)−4−(3−アミノプロピル)−6−{4−[(ジメチルアミノ)メチル]フェニル}−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン二塩酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=4−[(ジメチルアミノ)メチル]フェニル,R4=H,A=−CHCHCHNH](化合物134)
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ10.66(br.s.,1H),7.79(d,J=4.95Hz,1H),7.70−7.75(m,3H),7.66−7.70(m,2H),7.51(d,J=7.88Hz,2H),7.32−7.39(m,1H),7.27(d,J=8.24Hz,1H),7.10(d,J=9.34Hz,1H),7.08(s,1H),6.86(s,1H),4.16−4.22(m,1H),3.87(dd,J=4.12,13.46Hz,1H),3.31(dd,J=5.31,13.37Hz,1H),2.74(d,J=4.76Hz,3H),2.72(d,J=4.95Hz,3H),2.39−2.48(m,2H),1.60−1.70(m,1H),1.40−1.48(m,1H),1.14−1.25(m,2H)。
【1321】
LCMS(HPLC法2):m/z 487[M+H](室温にて2.74分)。
【1322】
HRMS(ESI)C2630[M+H]の計算値487.2316,実測値487.2321。
【1323】
(4S)−4−(3−アミノプロピル)−6−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]フェニル}−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン二塩酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]フェニル,R4=H,A=−CHCHCHNH](化合物135)
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.78(d,J=4.94Hz,1H),7.68−7.75(m,3H),7.61(br.s.,2H),7.45(br.s.,2H),7.36(t,J=8.06Hz,1H),7.25(d,J=7.88Hz,1H),7.09(d,J=7.88Hz,1H),7.07(s,1H),6.90(br.s.,1H),4.16−4.24(m,J=3.11Hz,1H),3.86(dd,J=3.75,13.10Hz,1H),3.49−3.59(m,2H),2.79(br.s.,3H),2.44(d,J=6.23Hz,1H),1.59−1.77(m,1H),1.39−1.56(m,1H),1.09−1.30(m,2H)。
【1324】
LCMS(HPLC法2):m/z 542[M+H](室温にて2.88分)。
【1325】
HRMS(ESI)C2935[M+H]の計算値542.2738,実測値542.2746。
【1326】
(4S)−6−{4−[(ジメチルアミノ)メチル]フェニル}−4−(プロパン−2−イル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=4−[(ジメチルアミノ)メチル]フェニル,R4=H,A=−CH(CH](化合物136)
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.69(d,J=5.31Hz,1H),7.38(d,J=8.06Hz,2H),7.33−7.37(m,1H),7.30(t,J=8.15Hz,3H),7.07(d,J=8.06Hz,1H),7.02(s,1H),6.81(s,1H),4.00(dd,J=3.66,7.51Hz,1H),3.84(dd,J=4.21,13.37Hz,1H),3.39−3.50(m,4H),2.15(s,6H),1.84(qd,J=6.95,14.13Hz,1H),0.71(d,J=6.59Hz,3H),0.43(d,J=6.96Hz,3H)。
【1327】
LCMS(HPLC法2):m/z 472[M+H](室温にて5.23分)。
【1328】
HRMS(ESI)C2629[M+H]の計算値472.2207,実測値472.2213。
【1329】
(4S)−6−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]フェニル}−4−(プロパン−2−イル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]フェニル,R4=H,A=−CH(CH](化合物137)
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.69(d,J=5.13Hz,1H),7.38(d,J=8.24Hz,2H),7.34−7.37(m,1H),7.31−7.34(m,1H),7.28(d,J=7.51Hz,2H),7.07(d,J=7.88Hz,1H),7.02(s,1H),6.78(s,1H),3.99(dd,J=3.85,7.33Hz,1H),3.83(dd,J=4.03,13.37Hz,1H),3.41−3.55(m,3H),2.38(dd,J=1.65,3.66Hz,7H),2.15(s,3H),1.84(qd,J=7.04,14.22Hz,1H),0.71(d,J=6.78Hz,3H),0.43(d,J=6.96Hz,3H)。
【1330】
LCMS(HPLC法2):m/z 527[M+H](室温にて5.35分)。
【1331】
HRMS(ESI)C2934[M+H]の計算値527.2629,実測値527.2641。
【1332】
[実施例43]
(4S)−6−[4−(アミノメチル)フェニル]−4−(プロパン−2−イル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=4−(アミノメチル)フェニル,R4=H,A=−CH(CH](化合物138)
【1333】
【化129】
【1334】
続いてアルゴン雰囲気下で(4S)−6−ヨード−(プロパン−2−イル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(68mg,0.15mmol)を1,4−ジオキサン5mlと水0.5mlに溶解した溶液に脱気下に(4−シアノフェニル)ボロン酸(43mg,0.3mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(12mg,0.013mmol)とジクロロメタンとの付加物及び炭酸セシウム(126.0mg,0.45mmol)を加えた。混合物を密閉バイアル内で85℃に3時間加熱した。反応液をセライトパッドで濾過し、溶媒を蒸発乾涸した。次に粗生成物を酢酸エチルと水に分配し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧除去した。シリカゲルカラムフラッシュクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン8/2)により精製し、2種類の位置異性体の混合物を得た。4−{(4S)−1−オキソ−4−(プロパン−2−イル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−6−イル}ベンゾニトリルは特性決定せずにメタノール3mlに溶解し、CoCl(21mg,0.09mmol)の存在下でNaBH(14mg,0.36mmol)と室温にて一晩反応させた。反応を完了させるためにはNaBHとCoClを更に加える必要があり、アンモニア水でワークアップし、酢酸エチルで抽出した。生成物をシリカクロマトグラフィー(DCM/MeOH 9/1 0.2%NH)により精製し、茶色がかった固体として単離した。
【1335】
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.68(d,J=5.13Hz,1H),7.39−7.45(m,2H),7.30−7.35(m,1H),7.24−7.30(m,2H),7.20(d,J=8.24Hz,1H),7.07(d,J=8.61Hz,1H),6.97−7.01(m,1H),6.92(s,1H),4.00(dd,J=3.48,7.51Hz,1H),3.84(dd,J=4.03,13.37Hz,1H),3.80(s,2H),3.47(dd,J=4.95,12.82Hz,1H),1.85(qd,J=6.94,14.17Hz,1H),0.72(d,J=6.78Hz,3H),0.44(d,J=6.96Hz,3H)。
【1336】
LCMS(HPLC法2):m/z 444[M+H](室温にて4.89分)。
【1337】
HRMS(ESI)C2425[M+H]の計算値444.1894,実測値444.1891。
【1338】
[実施例44]
(4S)−6−[3−(ジメチルアミノ)プロプ−1−イン−1−イル]−4−(プロパン−2−イル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=3−(ジメチルアミノ)プロプ−1−イン−1−イル,R4=H,A=−CH(CH−](化合物139)
変換法h
【1339】
【化130】
【1340】
アルゴン下、密閉バイアル内でヨウ化銅(1.7mg,9.0mol)、Pd(OAc)(1mg,4mol)、トリフェニルホスフィン(2.3mg,8mmol)及び塩基兼溶媒として脱気したピペリジン800μlの存在下に(4S)−6−ヨード−4−(プロパン−2−イル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン(26mg,0.05mmol)を1,1−ジメチルプロパルギルアミン(12μl,0.1mmol)と反応させた。反応液を24時間室温で撹拌し、水とDCMでワークアップし、粗生成物をRP−HPLCにより精製した。
【1341】
LCMS(HPLC法2):m/z 420[M+H](室温にて3.90分)。
【1342】
[実施例45]
(4S)−6−(3−アミノプロプ−1−イン−1−イル)−4−(プロパン−2−イル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=3−アミノプロプ−1−イン−1−イル,R4=H,A=−CH(CH](化合物140)
プロプ−2−イン−1−イルカルバミン酸tert−ブチルを使用した以外は実施例44に記載したように製造した後、実施例40に記載したようにboc基を除去した。
【1343】
LCMS(HPLC法2):m/z 392[M+H](室温にて2.75分)。
【1344】
[実施例46]
2,2−ジメチル−N−(2−{(4S)−6−(3−メチルフェニル)−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)プロパンアミド[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=フェニル,R4=H,A=−CHCH−NH,R1=−COR5,R5=t−Bu](化合物141)
変換法m
【1345】
【化131】
【1346】
1(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−(3−メチルフェニル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩10mg(0.023mmol)をDCM 1.5mlに溶解した。得られた溶液に塩化ピバロイル20μl(0.16mmol)とDIPEA 34μl(0.2mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌し、溶液を酢酸エチルと飽和NaHCO水溶液に分配し、有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、減圧蒸発させた。生成物をシリカクロマトグラフィー(DCM/MeOH 95/5)により精製し、白色固体8.4mg(74%)として単離した。
【1347】
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.72(d,J=4.76Hz,1H),7.31−7.38(m,2H),7.22−7.29(m,3H),7.18(s,1H),7.12(d,J=7.14Hz,1H),7.03−7.07(m,2H),6.85(s,1H),4.06−4.15(m,1H),3.77(dd,J=3.75,13.28Hz,1H),3.53(dd,J=3.75,13.28Hz,1H),2.75−2.93(m,2H),2.31(s,3H),1.72−1.83(m,1H),1.43−1.52(m,1H),0.91(s,9H)。
【1348】
LCMS(HPLC法2):m/z 514[M+H](室温にて6.01分)。
【1349】
HRMS(ESI)C2831[M+H]の計算値514.2312,実測値514.2322。
【1350】
同様に操作し、以下の化合物を得た。
【1351】
N−(2−{(4S)−1−オキソ−6−フェニル−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)アセトアミド[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=フェニル,R4=H,A=−CHCH−NH,R1=−COR5,R5=Me](化合物142)
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.71(d,J=5.13Hz,1H),7.59−7.65(m,1H),7.53−7.57(m,1H),7.45−7.51(m,3H),7.30−7.37(m,3H),7.26(d,J=8.24Hz,1H),7.01−7.08(m,2H),6.88(s,1H),4.06−4.23(m,1H),3.78(dd,J=3.85,13.19Hz,1H),3.41(dd,J=5.22,12.55Hz,1H),2.71−2.87(m,2H),1.73−1.82(m,1H),1.57(s,3H),1.35−1.47(m,1H)。
【1352】
LCMS(HPLC法2):m/z 458[M+H](室温にて4.86分)。
【1353】
HRMS(ESI)C2423[M+H]の計算値458.1686,実測値458.1684。
【1354】
2,2−ジメチル−N−(2−{(4S)−1−オキソ−6−フェニル−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)プロパンアミド[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=フェニル,R4=H,A=−CHCH−NH,R1=−COR5,R5=t−Bu](化合物143)
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.73(d,J=5.13Hz,1H),7.44−7.52(m,3H),7.30−7.38(m,2H),7.22−7.27(m,1H),6.99−7.08(m,2H),6.84(s,1H),4.04−4.18(m,1H),3.78(dd,J=3.75,13.46Hz,1H),3.53(dd,J=5.49,12.64Hz,1H),2.76−2.91(m,2H),1.70−1.83(m,1H),1.40−1.53(m,1H),0.88−0.92(m,9H)。
【1355】
LCMS(HPLC法2):m/z 500[M+H](室温にて5.76分)。
【1356】
HRMS(ESI)C2423[M+H]の計算値500.2156,実測値500.215。
【1357】
[実施例47]
1−tert−ブチル−3−(2−{(4S)−6−(3−メチルフェニル)−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)尿素[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=3−メチルフェニル,R4=H,A=−CHCH−NH,R1=−CONHR7,R7=t−Bu](化合物144)
変換法o
【1358】
【化132】
【1359】
1(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−(3−メチルフェニル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩28mg(0.065mmol)をDCM 2mlに溶解した。得られた溶液にイソシアン酸t−ブチル20μl(0.20mmol)とDIPEA 60μl(0.33mmol)を加えた。混合物を室温で18時間撹拌し、溶液を酢酸エチルと飽和NaHCO水溶液に分配し、有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、減圧蒸発させた。粗生成物をHPLC分取法1により精製し、1−tert−ブチル−3−(2−{(4S)−6−(3−メチルフェニル)−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)尿素12mg(35%)を白色固体として得た。
【1360】
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.71(d,J=5.13Hz,1H),7.32−7.38(m,2H),7.28(t,J=8.52Hz,2H),7.18(s,1H),7.14(d,J=7.51Hz,1H),7.06(m,1H),6.89(s,1H),5.36−5.53(m,2H),4.13−4.21(m,1H),3.76(dd,J=3.85,13.19Hz,1H),3.41−3.44(m,1H),2.65−2.80(m,2H),2.32(s,3H),1.65−1.83(m,1H),1.35−1.52(m,1H),1.14(s,9H)。
【1361】
LCMS(HPLC法2):m/z 529[M+H](室温にて5.96分)。
【1362】
HRMS(ESI)C2832[M+H]の計算値529.2421,実測値529.2426。
【1363】
同様に操作し、以下の化合物を得た。
【1364】
1−tert−ブチル−3−(2−{(4S)−1−オキソ−6−フェニル−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)尿素[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=フェニル,R4=H,A=−CHCH−NH,R’=−CONHR7,R7=t−Bu](化合物145)
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.72(d,J=4.95Hz,1H),7.44−7.51(m,3H),7.34−7.38(m,2H),7.31−7.35(m,1H),7.25(d,J=8.06Hz,1H),7.02−7.10(m,2H),6.88(s,1H),5.44(t,J=5.86Hz,1H),5.36(s,1H),4.17(td,J=4.21,8.79Hz,1H),3.77(dd,J=3.75,13.28Hz,1H),3.42(dd,J=5.22,12.73Hz,1H),2.63−2.77(m,2H),1.65−1.80(m,1H),1.37−1.49(m,1H),1.14(s,9H)。
【1365】
LCMS(HPLC法2):m/z 515[M+H](室温にて5.7分)。
【1366】
HRMS(ESI)C2730[M+H]の計算値515.2265,実測値515.226。
【1367】
1−ブタン−2−イル−3−(2−{(4S)−1−オキソ−6−フェニル−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)尿素[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=フェニル,R4=H,A=−CHCH−NH,R’=−CONHR7,R7=1−ブタン−2−イル](化合物146)
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.72(d,J=4.95Hz,1H),7.42−7.51(m,3H),7.31−7.39(m,3H),7.25(d,J=7.88Hz,1H),7.01−7.09(m,2H),6.88(s,1H),5.50(t,J=5.77Hz,1H),5.42(dd,J=4.49,8.15Hz,1H),4.13−4.23(m,J=4.40Hz,1H),3.77(dd,J=2.84,13.64Hz,1H),3.34−3.48(m,2H),2.66−2.84(m,2H),1.66−1.81(m,1H),1.40−1.51(m,1H),1.19−1.32(m,2H),0.92(dd,J=4.85,6.50Hz,3H),0.76(dt,J=5.77,7.37Hz,3H)。
【1368】
LCMS(HPLC法2):m/z 515[M+H](室温にて5.57分)。
【1369】
HRMS(ESI)C2730[M+H]の計算値515.2265,実測値515.2264。
【1370】
[実施例48]
N−(2−{(4S)−1−オキソ−6−フェニル−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)メタンスルホンアミド[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=フェニル,R4=H,A=−CHCH−NH,R’=−S(O)R9,R9=Me](化合物147)
変換法s
【1371】
【化133】
【1372】
1(4S)−4−(2−アミノエチル)−6−フェニル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩40mg(0.096mmol)をDCM 3mlに溶解した。得られた溶液にメタンスルホニルクロリド15μl(0.192mmol)とDIPEA 57μl(0.33mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌し、溶液を酢酸エチルと飽和NaHCO水溶液に分配し、有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥し、減圧蒸発させた。生成物をHPLC分取法2により精製し、オフホワイト固体24mg(51%)として単離した。
【1373】
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.74(d,J=4.95Hz,1H),7.45−7.55(m,3H),7.38(dd,J=2.56,6.78Hz,2H),7.32−7.36(m,1H),7.26(d,J=8.06Hz,1H),7.01−7.10(m,2H),6.88(s,1H),6.82(t,J=6.04Hz,1H),4.27(td,J=4.24,8.20Hz,1H),3.80(dd,J=3.75,13.28Hz,1H),3.39(dd,J=5.22,13.10Hz,1H),2.69(s,3H),2.64−2.68(m,2H),1.77−1.87(m,1H),1.49−1.61(m,1H)。
【1374】
LCMS(HPLC法2):m/z 494[M+H](室温にて5.15分)。
【1375】
HRMS(ESI)C2423S[M+H]の計算値494.1356,実測値494.1356。
【1376】
[実施例49]
1−(2−{(4S)−6−(3−メチルフェニル)−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)グアニジン塩酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=3−メチルフェニル,R4=H,A=−CHCH−NH,R’=−C(NH)NH](化合物148)
変換法s
【1377】
【化134】
【1378】
(S)−(2−アミノエチル)−6−(3−メチルフェニル)−7−(3−トリフルオロメトキシフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピロロ[1,2−a]ピラジン−1−オン塩酸塩(20mg,43μmol)とジイソプロピルアミン(20uL,120μmol)をアセトニトリル20mlに懸濁し、N−Boc保護ピラゾール−1−カルボキシアミジン塩酸塩(20mg,64μmol)を加えた。反応液を室温で一晩撹拌し、TLC(DCM/MeOH 98/2)によりモニターした。反応が完了したら溶媒を除去し、粗生成物を酢酸エチルに溶解し、水洗した。有機層を乾燥し、蒸発させ、シリカクロマトグラフィー(シクロヘキサン/酢酸エチル/メタノール 7:2.5:0.5)に供し、{(Z)−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ][(2−{(4S)−6−(3−メチルフェニル)−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)アミノ]メチリデン}カルバミン酸tert−ブチルを無色油状物として得た。
【1379】
LCMS(HPLC法2):m/z 672[M+H](室温にて8.48分)。
【1380】
HRMS(ESI)C3441[M+H]の計算値672.3004,実測値672.2991。
【1381】
得られた生成物を4N塩酸のジオキサン溶液に懸濁し、6時間撹拌し、溶媒を蒸発させ、純生成物1−(2−{(4S)−6−(3−メチルフェニル)−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)グアニジン塩酸塩を白色固体として単離した。
【1382】
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.73(d,J=4.95Hz,1H),7.33−7.40(m,2H),7.28(d,J=6.96Hz,3H),7.12−7.20(m,2H),7.06−7.10(m,2H),6.89(br.s.,1H),4.30(d,J=4.76Hz,1H),3.85(dd,J=3.85,13.19Hz,1H),3.38−3.42(m,1H),2.79−2.91(m,2H),2.32(s,3H),1.74−1.83(m,1H),1.61(dt,J=6.96,13.55Hz,1H)。
【1383】
LCMS(HPLC法2):m/z 472[M+H](室温にて5.68分)。
【1384】
HRMS(ESI)C3441[M+H]の計算値472.1955,実測値472.1945。
【1385】
同様に操作し、以下の化合物を得た。
【1386】
1−(2−{(4S)−6−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}エチル)グアニジン塩酸塩[(I),R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=4−(メチルスルホニル)フェニル,R4=H,A=−CHCH−NH,R’=−C(NH)NH](化合物149)
H NMR(600MHz,DMSO−d6)δ7.93−8.04(m,2H),7.84(d,J=4.76Hz,1H),7.62−7.68(m,2H),7.36−7.42(m,1H),7.35(br.s.,1H),7.24(d,J=7.51Hz,1H),7.13(d,J=7.69Hz,1H),7.09(s,1H),6.84(s,1H),4.31(br.s.,1H),3.91(dd,J=3.39,12.91Hz,1H),3.43(dd,J=4.85,12.90Hz,1H),3.26(s,3H),2.76−2.92(m,J=5.31Hz,2H),1.82(qd,J=7.00,13.99Hz,1H),1.62(qd,J=7.00,13.99Hz,1H)。
【1387】
LCMS(HPLC法2):m/z 536[M+H](室温にて5.06分)。
【1388】
HRMS(ESI)C3441[M+H]の計算値536.1574,実測値536.1567。
【1389】
[実施例50]
4−(ピペリジン−4−イル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン[(I),A=ピペリジン−4−イル,R2=3−(トリフルオロメトキシ)フェニル,R3=R4=H]
【1390】
【化135】
【1391】
工程a
続いてアルゴン雰囲気下で4−[2−(2,4−ジメトキシベンジル)−7−ヨード−1−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル]ピペリジン−1カルボン酸tert−ブチル(30mg,0.05mmol)を1,4−ジオキサン3mlと水1mlに溶解した溶液に炭酸セシウム(32.6mg,0.1mmol)、[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]ボロン酸(20mg,0.1mmol)及び1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(4mg,0.005mmol)とジクロロメタンとの付加物を加えた。混合物を密閉バイアル内で90℃に4時間加熱した。反応液をセライトパッドで濾過し、溶媒を蒸発乾涸した。粗生成物を酢酸エチルと水に分配し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧除去した。シリカゲルカラムフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc 8/2)により精製し、化合物4−{2−(2,4−ジメトキシベンジル)−1−オキソ−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,2,3,4−テトラヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−4−イル}ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを油状物として得た(10mg,32%)。
【1392】
LCMS(HPLC法2):m/z 630[M+H](室温にて6.50分)。
【1393】
工程b
得られた生成物を4N塩酸のジオキサン溶液に懸濁し、6時間撹拌し、溶媒を蒸発させ、純生成物4−(ピペリジン−4−イル)−7−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3,4−ジヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−1(2H)−オン塩酸塩を白色固体として単離した。
【1394】
LCMS(HPLC法2):m/z 380[M+H](室温にて3.57分)。
【1395】
薬理試験
式(I)の化合物は蛋白質キナーゼ阻害剤として活性であるため、例えば腫瘍細胞の無制御な増殖を抑制するために有用である。
【1396】
治療において、前記化合物は従来記載されているもの等の各種腫瘍の治療に加え、良性前立腺過形成、家族性大腸腺腫症、神経線維腫症、乾癬、アテローム性動脈硬化症に伴う血管平滑筋細胞増殖、肺線維症、関節炎、糸球体腎炎並びに術後狭窄及び再狭窄等の他の細胞増殖性障害の治療にも使用することができる。
【1397】
本明細書で使用する略記及び略語は以下の意味である。
【1398】
【表1】
【1399】
PIM1キナーゼ活性の阻害剤の生化学アッセイ
トランスリン酸化アッセイを使用して推定キナーゼ阻害剤の阻害活性と選択化合物の効力を測定した。
【1400】
[γ−33P]ATPをトレーサとしてATPの存在下で且つ夫々の最適な緩衝液と補因子の存在下で特定のペプチド又は蛋白質基質をその特異的Ser/Thr又はTyrキナーゼによりトランスリン酸化した。
【1401】
リン酸化反応後に、未標識ATP及び放射性標識ATPの98%超が過剰のダウエックスイオン交換樹脂に捕捉され、その後、樹脂は重力により反応プレートの底に沈降した。その後、上清を回収し、計数用プレートに注入後、β線計数により評価した。
【1402】
試薬/アッセイ条件
i.ダウエックス樹脂調製
湿潤樹脂(SIGMA,特注製造樹脂DOWEX 1×8 200〜400メッシュ,2.5Kg)を500g量り取り、150mMギ酸ナトリウム(pH3.00)で2Lまで希釈した。
【1403】
樹脂を(数時間)沈降させた後、上清を捨てた。
【1404】
2〜3日間かけて上記のように3回洗浄後、樹脂を沈降させ、(樹脂容量に対して)2倍容量の150mMギ酸ナトリウム緩衝液を加えた。
【1405】
その後、pHを測定すると、3.00前後になっているはずである。
【1406】
洗浄した樹脂は1週間以上安定であり、ストック樹脂を使用時まで4℃に維持した。
【1407】
ii.キナーゼ緩衝液(KB)
PIM1アッセイ用緩衝液は50mM HEPES(pH7.5)に10mM MgCl,1mM DTT、3μM NaVO及び0.2mg/mL BSAを添加したものとした。
【1408】
Bullock AN,et al.,J.Biol.Chem.2005,280,41675−82に記載されているように全長ヒトPIM1を発現させ、精製した。
【1409】
この酵素は1.7μM PIM1を125μM ATPの存在下で28℃にて1時間インキュベートするという条件下の自己リン酸化によるプレ活性化工程後に線形反応速度を示した。
【1410】
iii.アッセイ条件
ATP濃度:200μM;[γ−33P]ATP:6nM;酵素濃度:1nM。
Aktide(Chemical Abstract Service Registry Number 324029−01−8)基質濃度:25μM。
【1411】
iv.ロボット化ダウエックスアッセイ
試験ミックスは以下から構成した:
1)3×酵素ミックス(3倍量のキナーゼ緩衝液で調製),5μL/ウェル
2)3×基質及びATPミックス(ddHOで調製)に[γ−33P]ATPを添加,5μL/ウェル
3)3×試験化合物(ddHO−3%DMSOで希釈),5μL/ウェル。
【1412】
化合物希釈及びアッセイスキームについては下記参照。
【1413】
v.化合物の希釈
IC50測定では、試験化合物を100%DMSOに溶かして1mM溶液とし、96ウェルプレートに分注し、化合物を新しい96ウェルプレートの1列目(A1〜G1)に100μL/ウェルずつ注入した。
【1414】
希釈系列用に自動化ステーション(Biomek FX,Beckman)を使用し、行A1からA10まで100%DMSOで3倍希釈系列を作製し、1列目の全化合物について同様に操作した。更に、この第1組の100%DMSO希釈プレートから5μLを384ディープウェルプレートにリフォーマットすることにより娘プレート4〜5枚を作製し、試験化合物のこれらの希釈系列プレートの1枚を試験日に解凍し、水162μL/ウェルでワーキング濃度(最終濃度の3倍)に再構成し、IC50測定アッセイで使用した。標準実験では、化合物の最高濃度(3倍)を一般に30μMとし、最低濃度を一般に1.5nMとした。
【1415】
Z’及びシグナル対バックグラウンド(S/B)比の評価のために各384ウェルプレートから標準阻害剤スタウロスポリンウェルと参照ウェル(酵素活性100%と酵素活性ゼロ)の少なくとも1本の曲線を作成した。
【1416】
vi.アッセイスキーム
上記のように希釈した化合物5μl(3×)をV字底384ウェルプレート(試験プレート)に分注後、酵素ミックス(3×)用リザーバー1個及びATPミックス(3×)用リザーバー1個と共にPlateTrak 12ロボットステーション(Perkin Elmer;ロボットはアッセイ開始用384チップピペッティングヘッド1個と樹脂分注用96チップヘッド1個を装備)にセットした。
【1417】
二次アッセイ/ヒット確認ルーチンでIC50測定用の10倍希釈系列曲線のS字フィッティングを支援する「Assay Explorer」SWパッケージの社内カスタマイズ版によりデータを解析した。
【1418】
PIM2キナーゼ阻害アッセイ法:ダウエックス法
i.キナーゼ緩衝液(KB)
PIM2アッセイ用緩衝液は50mM HEPES(pH7.5)に1mM MgCl,1mM DTT、3μM NaVO及び0.2mg/mL BSAを添加したものとした。
【1419】
Fedorov O,et al.,PNAS 2007 104,51,20523−28に記載されているように全長ヒトPIM2を発現させ、精製した。
【1420】
ii.アッセイ条件(最終濃度)
酵素濃度=1.5nM;ATP=4μM;[γ−33P]ATP=1nM。
Aktide基質(Chemical Abstract Service Registry Number 324029−01−8)=5μM。
【1421】
iii.ロボット化ダウエックスアッセイ
上記参照:PIM1について記載したと同一手順。
【1422】
インビトロ細胞増殖アッセイ
Pogacic,V.et al Cancer Research 2007,67,6916−6924に記載の手順に従い、PIM1をトランスフェクトしたBaF3細胞株を作製した。

2はしい MV−4−11(二重表現型B細胞性骨髄単球性白血病)細胞株はATCCから入手した。
【1423】
BaF3−PIM1細胞株用培地はRPMI 1640に2mMグルタミンと10%胎仔ウシ血清を添加した。
【1424】
MV−4−11細胞株用培地はRPMI 1640又はEMEMに2mMグルタミンと10%胎仔ウシ血清を添加した。
【1425】
BaF3−PIM1細胞及びMV−4−11細胞を白色384ウェルプレートで完全培地に夫々125個/ウェル及び1250個/ウェルの密度で撒き、播種から24時間後に0.1% DMSOに溶解した化合物で処理した。
【1426】
細胞を37℃、5%CO下でインキュベートし、72時間後にCellTiter−Gloアッセイ(Promega)を製造業者の指示に従って使用してプレートを処理した。
【1427】
CellTiter−Gloは代謝活性細胞の指標であるATP存在量の定量に基づく均一な方法であった。ルシフェラーゼとD−ルシフェリンによる発光に基づくシステムを使用してATPを定量した。発光シグナルは培養液中に存在する細胞数に比例した。
【1428】
要約すると、試薬溶液25μl/ウェルを各ウェルに加え、5分間振盪後にEnvision(PerkinElmer)ルミノメーターによりマイクロプレートを読取った。発光シグナルは培養液中に存在する細胞数に比例した。
【1429】
Assay Explorer(MDL)プログラムを使用して処理細胞と対照細胞のデータを比較することにより阻害活性を評価した。S字補間曲線を使用してIC50を計算した。
【1430】
上記阻害アッセイの結果、本発明の式(I)の化合物は良好なPIM−1阻害活性をもち、一般にIC50は0.05μMを優に下回ると共に、良好PIM−2阻害活性をもち、一般にIC50は0.2μMを優に下回ることが判明した。
【1431】
更に、本発明の式(I)の化合物は良好な細胞増殖阻害活性を示し、一般にIC50はMV−4−11細胞では1〜7μMの範囲であり、BaF3−PIM1細胞では0.05〜7μMの範囲であった。
【1432】
下表AはPIM−1及びPIM−2酵素について上記に記載した特定のインビトロキナーゼアッセイで従来技術の所定の参照化合物と比較試験した本発明の式(I)の所定の代表的な化合物の実験データを報告する。
【1433】
下表AはMV−4−11細胞及びBaF3−PIM1細胞に対して従来技術の所定の参照化合物と比較試験した本発明の式(I)の所定の代表的な化合物の抗増殖活性も報告する。
【1434】
参照化合物は上記に引用した特許出願WO2010/031816に開示されている。
【1435】
【表2】
【産業上の利用可能性】
【1436】
これまでのところ、本発明の新規化合物は予想外に強力なPIM−1及びPIM−2阻害活性をもつため、構造的に最も近い従来技術の化合物よりも抗増殖活性が有意に高い。従って、本発明の化合物は癌に対する治療に特に有利である。