(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【図面の簡単な説明】
【0038】
【
図1】本発明の実施形態に従って構成されたマスクシステムの斜視図である。
【
図2】
図1に示されたマスクシステムのヘッドギヤ組立体の第1のヘッドギヤ区間 の平面図である。
【
図3】
図1に示されたマスクシステムのヘッドギヤ組立体の第2のヘッドギヤ区間 の平面図である。
【
図4a】
図2に示された第1のヘッドギヤ区間の平面図であり、一実施形態の寸法 と、3次元の第1のヘッドギヤ区間を形成するための構造及び第2のヘッドギヤ区間 の装着箇所の構造の実施形態とを示す。
【
図4b】第1のヘッドギヤ区間の別の実施形態の平面図である。
【
図4c】第1のヘッドギヤ区間の別の実施形態の平面図である。
【
図4d】第1のヘッドギヤ区間の別の実施形態の平面図である。
【
図4e】第1のヘッドギヤ区間のさらに別の実施形態の平面図である。
【
図4f】第1のヘッドギヤ区間のさらに別の実施形態の平面図である。
【
図5】
図3に示された第2のヘッドギヤ区間の平面図であり、一実施形態の寸法を 示す。
【
図6】患者の頭部から脱着された、
図1に示されたマスクシステムの斜視図である 。
【
図7a】第1及び第2のヘッドギヤ区間が取り外された、
図1に示されたマスクシ ステムのヘッドギヤ組立体の斜視図である。
【
図7b】第1及び第2のヘッドギヤ区間が装着された、
図1に示されたマスクシス テムのヘッドギヤ組立体の斜視図である。
【
図8】患者の頭部上の、
図1に示されたマスクシステムの後部斜視図である。
【
図9】患者の頭部上の、
図1に示されたマスクシステムの側面図である。
【
図10】患者の頭部上の、
図1に示されたマスクシステムの後面図である。
【
図11】X、Y、及びZ軸を備える、患者の頭部上のマスクシステムの別の実施形 態の正面図である。
【
図12】X、Y、及びZ軸を備える、患者の頭部上の
図1に示されたマスクシステ ムの側面図である。
【
図13】患者の頭部上の、
図1に示されたマスクシステムの正面斜視図であり、患 者が安定化または安定具帯を軸回転している。
【
図14】上方ヘッドギヤアンカと係合されている、
図1に示されたマスクシステム のフレーム装着部材の拡大斜視図である。
【
図15】上方ヘッドギヤアンカと係合されている、
図14に示されたフレーム装着 部材の拡大斜視図である。
【
図16】下方ヘッドギヤアンカと係合されている、
図1に示されたマスクシステム のフレーム装着部材の拡大斜視図である。
【
図17】下方ヘッドギヤアンカと係合されている、
図16に示されたフレーム装着 部材の拡大斜視図である。
【
図18】下方ヘッドギヤアンカから取り外されている、
図16に示されたフレーム 装着部材の拡大斜視図である。
【
図19】ヘッドギヤ錠止クリップの実施形態の上面斜視図である。
【
図20】
図19に示されたヘッドギヤ錠止クリップの下面斜視図である。
【
図21】
図19に示されたヘッドギヤ錠止クリップの側面斜視図である。
【
図22】フレーム上のクリップ差込み口と係合されている、
図19に示されたヘッ ドギヤ錠止クリップの拡大斜視図である。
【
図23】フレーム上のクリップ差込み口と係合された、
図19に示されたヘッドギ ヤ錠止クリップの拡大斜視図である。
【
図24】ヘッドギヤ安定化帯がホック式インターフェースによって装着されている マスクシステムの実施形態の斜視図である。
【
図25】患者の顔面上の、
図24に示されたマスクシステムの下面斜視図である。
【
図26】調節可能な顎支持体を備えるマスクシステムの実施形態の斜視図である。
【
図27】
図26に示されたマスクシステムの下面斜視図である。
【
図28a】顎及び頬支持体を備えるマスクシステムの実施形態の側面図である。
【
図29】「スキューバマスク」型支持体を備えるマスクシステムの実施形態の後部 斜視図である。
【
図30】
図1に示されたマスクシステムの側面斜視図である。
【
図31】
図1に示されたマスクシステムのフレームの上面図である。
【
図32】
図1に示されたマスクシステムのフレームの側面図である。
【
図33】
図1に示されたマスクシステムの上面斜視図である。
【
図34a】挿入可能な鼻プロングの実施形態の断面図である。
【
図34b】
図34aに示された挿入可能な鼻プロングを受け入れるように適合され た凹所を有するクッションを含むマスクシステムの上面斜視図である。
【
図34c-1】本発明の実施形態に係る鼻プロングのトランポリン効果を例示する 図である。
【
図34c-2】本発明の実施形態に係る鼻プロングのトランポリン効果を例示する 図である。
【
図34c-3】本発明の実施形態に係る鼻プロングのトランポリン効果を例示する 図である。
【
図34c-4】本発明の実施形態に係る鼻プロングのトランポリン効果を例示する 図である。
【
図34c-5】本発明の実施形態に係る鼻プロングのトランポリン効果を例示する 図である。
【
図34c-6】本発明の実施形態に係る鼻プロングのトランポリン効果を例示する 図である。
【
図34c-7】本発明の実施形態に係る鼻プロングのトランポリン効果を例示する 図である。
【
図34c-8】本発明の実施形態に係る鼻プロングのトランポリン効果を例示する 図である。
【
図34c-9】本発明の実施形態に係る鼻プロングのトランポリン効果を例示する 図である。
【
図34c-10】本発明の実施形態に係る鼻プロングのトランポリン効果を例示す る図である。
【
図34c-11】本発明の実施形態に係る鼻プロングのトランポリン効果を例示す る図である。
【
図34c-12】本発明の実施形態に係る鼻プロングのトランポリン効果を例示す る図である。
【
図34c-13】本発明の実施形態に係る鼻プロングのトランポリン効果を例示す る図である。
【
図34d】本発明の別の実施形態に係る鼻プロングの断面図である。
【
図35】鼻プロングサイズの実施形態を例示する斜視図である。
【
図36】鼻プロングの基部サイズの実施形態を例示する斜視図である。
【
図37】自由状態にある鼻プロングの別の実施形態の側面図である。
【
図38】圧縮状態にある、
図37に示された鼻プロングの側面図である。
【
図39】患者の鼻と係合された
図37に示された鼻プロングと、横側に移動してい る口クッションとを例示する正面図である。
【
図40】本発明の別の実施形態に従って構成されたマスクシステムの斜視図である 。
【
図43】
図40に示されたマスクシステムの拡大後面図である。
【
図44】
図43に示されたマスクシステムの拡大下面斜視図である。
【
図45】本発明のさらに別の実施形態に係るマスクシステムを例示する図である。
【
図46】本発明のさらに別の実施形態に係るマスクシステムを例示する図である。
【
図47】本発明のさらに別の実施形態に係るマスクシステムを例示する図である。
【
図48】本発明の別の実施形態に係るマスクシステムの側面図である。
【
図49】本発明の実施形態に係る対プロング配置を例示する図である。
【
図50】本発明の実施形態に係る対プロング配置を例示する図である。
【
図51】本発明の実施形態に係る対プロング配置を例示する図である。
【
図52】本発明の実施形態に係る対プロング配置を例示する図である。
【
図52B】本発明の別の実施形態に係る対プロング配置を例示する図である。
【
図52C】本発明の別の実施形態に係る対プロング配置を例示する図である。
【
図52D】本発明の別の実施形態に係る対プロング配置を例示する図である。
【
図52E】本発明の別の実施形態に係る対プロング配置を例示する図である。
【
図53】本発明の実施形態に係る単一プロング配置を例示する図である。
【
図54】本発明の実施形態に係る単一プロング配置を例示する図である。
【
図55】本発明の実施形態に係る単一プロング配置を例示する図である。
【
図56】本発明の実施形態に係る単一プロング配置を例示する図である。
【
図57】本発明の実施形態に係る、1つまたは複数のリブを含むプロングを例示す る図である。
【
図58】本発明の実施形態に係る、1つまたは複数のリブを含むプロングを例示す る図である。
【
図59】本発明の実施形態に係る単一壁を含むプロングを例示する図である。
【
図60】本発明の実施形態に係る単一壁を含むプロングを例示する図である。
【
図61】本発明の実施形態に係る単一壁を含むプロングを例示する図である。
【
図62】本発明の実施形態に係る単一壁を含むプロングを例示する図である。
【
図62B】本発明の実施形態に係る、相対的に薄い壁厚を有し、その上部区間回り にビードを備える単一壁鼻プロングを例示する。
【
図63】異なる上方区間外形を有するプロングを例示する図である。
【
図64】異なる上方区間外形を有するプロングを例示する図である。
【
図65】異なる上方区間外形を有するプロングを例示する図である。
【
図66】異なる壁区間を有するプロングを例示する図である。
【
図66B】本発明の別の実施形態に係る鼻プロングを例示する図である。
【
図66C】本発明の別の実施形態に係る鼻プロングを例示する図である。
【
図67】本発明の実施形態に係る2重壁を含むプロングを例示する図である。
【
図68】本発明の実施形態に係る2重壁を含むプロングを例示する図である。
【
図69】本発明の実施形態に係る2重壁を含むプロングを例示する図である。
【
図70】本発明の実施形態に係る2重壁を含むプロングを例示する図である。
【
図70B-1】本発明の実施形態に係る2重壁を含むそれぞれの鼻プロングを備え る対プロング配置を例示する図である。
【
図70B-2】本発明の実施形態に係る2重壁を含むそれぞれの鼻プロングを備え る対プロング配置を例示する図である。
【
図70B-3】本発明の実施形態に係る2重壁を含むそれぞれの鼻プロングを備え る対プロング配置を例示する図である。
【
図70B-4】本発明の実施形態に係る2重壁を含むそれぞれの鼻プロングを備え る対プロング配置を例示する図である。
【
図70B-5】本発明の実施形態に係る2重壁を含むそれぞれの鼻プロングを備え る対プロング配置を例示する図である。
【
図70B-6】本発明の実施形態に係る2重壁を含むそれぞれの鼻プロングを備え る対プロング配置を例示する図である。
【
図70B-7】本発明の実施形態に係る2重壁を含むそれぞれの鼻プロングを備え る対プロング配置を例示する図である。
【
図70B-8】本発明の実施形態に係る2重壁を含むそれぞれの鼻プロングを備え る対プロング配置を例示する図である。
【
図70B-9】本発明の実施形態に係る2重壁を含むそれぞれの鼻プロングを備え る対プロング配置を例示する図である。
【
図70B-10】本発明の実施形態に係る2重壁を含むそれぞれの鼻プロングを備 える対プロング配置を例示する図である。
【
図71】本発明の実施形態に係る2重壁を含むプロングを構成するための成形過程 を例示する。
【
図72】本発明の実施形態に係る2重壁を含むプロングを構成するための成形過程 を例示する。
【
図73】本発明の実施形態に係る2重壁を含むプロングを構成するための成形過程 を例示する。
【
図74】本発明の実施形態に従って2重壁を含むプロングを構成するための成形過 程を例示する。
【
図75】本発明の実施形態に係る2重壁を含むプロングを構成するための成形過程 を例示する。
【
図76】本発明の実施形態に係る2重壁を含むプロングを構成するための成形過程 を例示する。
【
図77】本発明の実施形態に係る2重壁を含むプロングを構成するための成形過程 を例示する。
【
図78】本発明の別の実施形態に係る2重壁を含むプロングを構成するための成形 過程を例示する。
【
図79】本発明の別の実施形態に係る2重壁を含むプロングを構成するための成形 過程を例示する。
【
図80】本発明の別の実施形態に係る2重壁を含むプロングを構成するための成形 過程を例示する。
【
図81】本発明の別の実施形態に係る2重壁を含むプロングを構成するための成形 過程を例示する。
【
図82】本発明の別の実施形態に係る2重壁を含むプロングを構成するための成形 過程を例示する。
【
図83】本発明の別の実施形態に係る2重壁を含むプロングを構成するための成形 過程を例示する。
【
図84】本発明の実施形態に係る3重壁を含むプロングを構成する成形過程を例示 する図である。
【
図85】本発明の実施形態に係る3重壁を含むプロングを構成する成形過程を例示 する図である。
【
図86】本発明の実施形態に係る3重壁を含むプロングを構成する成形過程を例示 する図である。
【
図87】本発明の実施形態に係る3重壁を含むプロングを構成する成形過程を例示 する図である。
【
図88】本発明の実施形態に係る3重壁を含むプロングを構成する成形過程を例示 する図である。
【
図89】本発明の実施形態に係る3重壁を含むプロングを構成する成形過程を例示 する図である。
【
図89B】本発明の実施形態に係る1対の2重壁鼻プロング含むノズル組立体を例 示する図である。
【
図90】本発明の実施形態に係る口クッションの正面図である。
【
図91】レスメド(ResMed)の全顔マスククッションの正面図である。
【
図92】レスメド(ResMed)の口マスククッションの正面図である。
【
図96】
図95の線96−96を通る断面図であり、
図97〜98に示されたクッ ション間の比較を例示する。
【
図97】レスメド(ResMed)の全顔マスククッションの断面図である。
【
図98】レスメド(ResMed)の口マスククッションの断面図である。
【
図99】
図90に示された口クッションの上面図であり、
図102及び103に示 されたクッション間の比較を例示する。
【
図100】
図90に示された口クッションの下面図であり、
図102及び103に 示されたクッション間の比較を例示する。
【
図102】レスメド(ResMed)の全顔マスククッションの下面図である。
【
図103】レスメド(ResMed)の口マスククッションの下面断面図である。
【
図104】
図90に示された口クッションを通る断面図であり、
図108に示され たクッション間の比較を例示する。
【
図105】
図90に示された口クッションを通る断面図であり、
図108に示され たクッション間の比較を例示する。
【
図106】
図90に示された口クッションを通る断面図であり、
図108に示され たクッション間の比較を例示する。
【
図107】
図90に示された口クッションのアンダークッション湾曲を例示する図 である。
【
図108】レスメド(ResMed)の全顔マスククッションの断面図である。
【
図112】
図90に示された口クッションの周囲に沿って壁断面を例示する図であ る。
【
図113】
図90に示された口クッションの周囲に沿って壁断面を例示する図であ る。
【
図114】
図90に示された口クッションの周囲に沿って壁断面を例示する図であ る。
【
図115】
図90に示された口クッションの周囲に沿って壁断面を例示する図であ る。
【
図116】
図90に示された口クッションの周囲に沿って壁断面を例示する図であ る。
【
図117】
図90に示された口クッションの周囲に沿って壁断面を例示する図であ る。
【
図118】
図90に示された口クッションの周囲に沿って壁断面を例示する図であ る。
【
図119】
図90に示された口クッションの周囲に沿って壁断面を例示する図であ る。
【
図120】
図48に示されたマスクシステムのフレームと上方及び下方安定化要素 とを例示する図である。
【
図120B】フレームへのクッションの装着を例示する図である。
【
図120C】フレームへのクッションの装着を例示する図である。
【
図120D】フレームへのクッションの装着を例示する図である。
【
図120E】フレームへのクッションの装着を例示する図である。
【
図120F】フレームへのクッションの装着を例示する図である。
【
図121】フレームと上方及び下方安定化要素とを例示する他の図である。
【
図122】フレームと上方及び下方安定化要素とを例示する他の図である。
【
図123】フレームと上方及び下方安定化要素とを例示する他の図である。
【
図124】フレームと上方及び下方安定化要素とを例示する他の図である。
【
図124B】本発明の実施形態に係る通気口組立体を含むフレームを例示する図で ある。
【
図124C】本発明の実施形態に係る通気口組立体を含むフレームを例示する図で ある。
【
図124D】本発明の実施形態に係る通気口組立体を含むフレームを例示する図で ある。
【
図124E】本発明の実施形態に係る通気口組立体を含むフレームを例示する図で ある。
【
図124F】本発明の実施形態に係る通気口組立体を含むフレームを例示する図で ある。
【
図124G】本発明の実施形態に係る通気口組立体を含むフレームを例示する図で ある。
【
図124H】本発明の実施形態に係る通気口組立体を含むフレームを例示する図で ある。
【
図124I】本発明の実施形態に係る通気口組立体を含むフレームを例示する図で ある。
【
図125】本発明の実施形態に係るエルボ組立体を例示する図である。
【
図126】本発明の実施形態に係るエルボ組立体を例示する図である。
【
図127】本発明の実施形態に係るエルボ組立体を例示する図である。
【
図128】本発明の実施形態に係るエルボ組立体を例示する図である。
【
図129】本発明の実施形態に係るエルボ組立体を例示する図である。
【
図130】本発明の実施形態に係るエルボ組立体を例示する図である。
【
図131】本発明の実施形態に係るエルボ組立体を例示する図である。
【
図132】本発明の実施形態に係るエルボ組立体を例示する図である。
【
図133】本発明の実施形態に係るエルボ組立体を例示する図である。
【
図134】本発明の実施形態に係るエルボ組立体を例示する図である。
【
図135】本発明の実施形態に係るエルボ組立体を例示する図である。
【
図136】本発明の実施形態に係るエルボ組立体を例示する図である。
【
図137】本発明の実施形態に係るエルボ組立体を例示する図である。
【
図138】本発明の実施形態に係るエルボ組立体を例示する図である。
【
図139】本発明の実施形態に係るエルボ組立体を例示する図である。
【
図140】本発明の実施形態に係るエルボ組立体を例示する図である。
【
図141】
図48に示されたマスクシステムのためのヘッドギヤ組立体の上方及び 下方ヘッドギヤ区間を例示する図である。
【
図142】
図48に示されたマスクシステムのためのヘッドギヤ組立体の上方及び 下方ヘッドギヤ区間を例示する図である。
【
図143】
図48に示されたマスクシステムのためのヘッドギヤ組立体の上方及び 下方ヘッドギヤ区間を例示する図である。
【
図144】大、中、小の上方ヘッドギヤ区間に関する典型的な寸法を例示する図で ある。
【
図145】大、中、小の上方ヘッドギヤ区間に関する典型的な寸法を例示する図で ある。
【
図146】大、中、小の上方ヘッドギヤ区間に関する典型的な寸法を例示する図で ある。
【
図147】大、中、小の下方ヘッドギヤ区間に関する典型的な寸法を例示する図で ある。
【
図148】大、中、小の下方ヘッドギヤ区間に関する典型的な寸法を例示する図で ある。
【
図149】大、中、小の下方ヘッドギヤ区間に関する典型的な寸法を例示する図で ある。
【
図150】上方及び下方安定化要素が患者の頭部上に組み立てられかつ位置決めさ れている、
図141〜143のヘッドギヤ組立体を例示する図である。
【
図151】上方及び下方安定化要素が患者の頭部上に組み立てられかつ位置決めさ れている、
図141〜143のヘッドギヤ組立体を例示する図である。
【
図152】上方及び下方安定化要素が患者の頭部上に組み立てられかつ位置決めさ れている、
図141〜143のヘッドギヤ組立体を例示する図である。
【
図153】上方及び下方安定化要素が患者の頭部上に組み立てられかつ位置決めさ れている、
図141〜143のヘッドギヤ組立体を例示する図である。
【
図154】上方及び下方安定化要素が患者の頭部上に組み立てられかつ位置決めさ れている、
図141〜143のヘッドギヤ組立体を例示する図である。
【
図155】上方及び下方安定化要素が患者の顔面上に位置決めされている、
図48 に示されたマスクシステムを例示する図である。
【
図156】本発明の実施形態に係る上方安定化要素を例示する図である。
【
図157】本発明の実施形態に係る上方安定化要素を例示する図である。
【
図158】本発明の実施形態に係る上方安定化要素を例示する図である。
【
図158b-1】本発明の別の実施形態に係る上方安定化要素及びフレームを例示 する図である。
【
図158b-2】本発明の別の実施形態に係る上方安定化要素及びフレームを例示 する図である。
【
図158b-3】本発明の別の実施形態に係る上方安定化要素及びフレームを例示 する図である。
【
図158b-4】本発明の別の実施形態に係る上方安定化要素及びフレームを例示 する図である。
【
図158b-5】本発明の別の実施形態に係る上方安定化要素及びフレームを例示 する図である。
【
図158b-6】本発明の別の実施形態に係る上方安定化要素及びフレームを例示 する図である。
【
図158c-1】本発明の別の実施形態に係る上方安定化要素及びフレームを例示 する図である。
【
図158c-2】本発明の別の実施形態に係る上方安定化要素及びフレームを例示 する図である。
【
図158c-3】本発明の別の実施形態に係る上方安定化要素及びフレームを例示 する図である。
【
図158c-4】本発明の別の実施形態に係る上方安定化要素及びフレームを例示 する図である。
【
図159】本発明の実施形態に係る下方安定化要素を例示する図である。
【
図160】本発明の実施形態に係る下方安定化要素を例示する図である。
【
図161】本発明の実施形態に係る下方安定化要素を例示する図である。
【
図162】本発明の実施形態に係る下方安定化要素を例示する図である。
【
図163】本発明の実施形態に係る下方安定化要素を例示する図である。
【
図164】本発明の実施形態に係る下方安定化要素を例示する図である。
【
図165】本発明の実施形態に係る下方安定化要素を例示する図である。
【
図166】本発明の実施形態に係る下方安定化要素を例示する図である。
【
図167】フレーム上に設けられたクリップ差込み口に対する、
図159〜166 に示された下方安定化要素の組立を例示する図である。
【
図168】フレーム上に設けられたクリップ差込み口に対する、
図159〜166 に示された下方安定化要素の組立を例示する図である。
【
図169】フレーム上に設けられたクリップ差込み口に対する、
図159〜166 に示された下方安定化要素の組立を例示する図である。
【
図170】フレーム上に設けられたクリップ差込み口に対する、
図159〜166 に示された下方安定化要素の組立を例示する図である。
【
図171】本発明の実施形態に係るヘッドギヤ組立体によって与えられた力を例示 する図である。
【
図172】本発明の実施形態に係るヘッドギヤ組立体によって与えられた寸法的な 安定性を例示する図である。
【
図173】本発明の別法の実施形態に係る上方安定化要素を例示する図である。
【
図174】本発明の別法の実施形態に係る上方安定化要素を例示する図である。
【
図175】本発明の別法の実施形態に係る上方安定化要素を例示する図である。
【
図176】上方安定化要素の別法の配置を例示する図である。
【
図177】上方安定化要素の別法の配置を例示する図である。
【
図178】本発明の別の実施形態に係るヘッドギヤ組立体を例示する図である。
【
図179】本発明の別の実施形態に係るヘッドギヤ組立体を例示する図である。
【
図180】本発明の別の実施形態に係るヘッドギヤ組立体を例示する図である。
【
図181】本発明の別の実施形態に係るヘッドギヤ組立体を例示する図である。
【
図182】本発明の別の実施形態に係る下方安定化要素を例示する図である。
【
図183】本発明の別の実施形態に係る下方安定化要素を例示する図である。
【
図184】本発明の別の実施形態に係る下方安定化要素を例示する図である。
【
図185】本発明の別の実施形態に係るマスクシステムを例示する図である。
【
図186】本発明の別の実施形態に係るマスクシステムを例示する図である。
【
図187】本発明の別の実施形態に係るマスクシステムを例示する図である。
【
図188】本発明の別の実施形態に係るマスクシステムを例示する図である。
【
図189】本発明の別の実施形態に係るマスクシステムを例示する図である。
【
図190】本発明の別の実施形態に係るエルボを例示する図である。
【
図191】本発明の別の実施形態に係るエルボを例示する図である。
【
図192】本発明の別の実施形態に係るエルボを例示する図である。
【
図193】本発明の別の実施形態に係るエルボを例示する図である。
【
図194】本発明の別の実施形態に係るクリップ部材を例示する図である。
【
図195】本発明の別の実施形態に係るクリップ部材を例示する図である。
【
図196】本発明の別の実施形態に係るクリップ部材を例示する図である。
【
図197】本発明の別の実施形態に係る「ブーメラン外形」を備える口クッション を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
§1.マスクシステムの第1の例示された実施形態
図1は、本発明の実施形態に従って構成されたマスクシステム210を例示する。例示されたように、マスクシステム210は、患者の口及び患者の鼻腔の両方で効果的に封止する封止組立体212と、患者に呼吸可能ガスを送達するための旋回エルボ214と、封止組立体212を患者の顔面上の所望の位置に維持するためのヘッドギヤ組立体218とを具備する。一実施形態では、旋回エルボ214は、マスクシステムの側面に設けられるエルボ(例えば、
図11参照)と置き換えられてもよい。
【0040】
§1.1ヘッドギヤ
§1.1.1解剖学的に形作られたヘッドギヤ組立体
図2、3、7a、及び7bに最も適切に示されているように、ヘッドギヤ組立体218は、第1のヘッドギヤ区間220と、この第1のヘッドギヤ区間220に装着される第2のヘッドギヤ区間230とを含む。特に、第1及び第2のヘッドギヤ区間220、230は、2次元の平坦なヘッドギヤ材料、例えば、アキュームドテクノロジーズ株式会社(Accumed Technologies Inc.)によって製造されたブリーズ−オー−プリーン(Breathe-O-Prene(商標))などの柔らかく、柔軟な複合材料から構成される。この2次元の平坦なヘッドギヤ材料は、第1及び第2のヘッドギヤ区間220、230の所望の形状を形成するために、打ち抜きされるか、切断されるか、または別様にシート、例えば、0.1〜3mmの厚さを有する柔軟な材料から製造される。
図2に示されたように(それは第1のヘッドギヤ区間が第2のヘッドギヤ区間230に装着される前に、この第1の区間の弓形の最終形態を例示する)、第1のヘッドギヤ区間220は、上部帯部分222、ブリッジ帯部分224、及び頂部帯部分226を含む。それぞれの上部帯部分222の自由端は、上方安定化帯250をヘッドギヤ組立体218に固定する際に使用するためのベルクロ(Velcro(登録商標))材料の帯片228を含み、それによって、封止組立体212をヘッドギヤ組立体218に固定する。
図2の破線は、第1のヘッドギヤ区間220の弓形の3次元最終形態を実現するための第1のヘッドギヤ区間の可能な接合箇所を表す。
図3に示されたように(それは第2のヘッドギヤ区間が第1のヘッドギヤ区間220に装着される前の第2のヘッドギヤ区間の最終形態を例示する)、第2のヘッドギヤ区間230は、下部帯部分232及び頂部帯部分234を含む。それぞれの下部帯部分232の自由端は、下方安定化帯260をヘッドギヤ組立体218に固定し、それによって封止組立体212をヘッドギヤ組立体218に固定する際に使用するために、ベルクロ(Velcro(登録商標))材料の帯片238を含む。
図2及び3は、2次元の第1及び第2のヘッドギヤ区間220、230を例示し、
図4a及び5は、第1及び第2のヘッドギヤ区間220、230の実施形態の寸法を例示する。第1及び第2のヘッドギヤ区間220、230の特定の寸法及び値域が
図4a及び5に示されているが、これらの寸法及び値域は単に例示的であるにすぎず、用途に応じて他の寸法及び値域が可能であることが理解されるべきである。例えば、+/−10%と規定されたものとは異なる値域が特定の用途には適切であり得る。
【0041】
2次元の第1及び第2のヘッドギヤ区間220、230は、3次元の解剖学的に形作られたヘッドギヤ組立体218を形成するために互いに装着されるが、例えば、縫製されるか、溶接されるか、接着されるか、または別様に形成される。
図4a、7a、及び7bに示されたように、第1及び第2のヘッドギヤ区間220、230は、それぞれの頂部帯部分226、234の端部を装着することによって装着される。
図6は、封止組立体212に装着された3次元ヘッドギヤ組立体218を例示し、
図7bは患者の頭部から脱着された3次元ヘッドギヤ組立体218を例示する。
【0042】
図8〜10に示されたように、ヘッドギヤ組立体218の頂部帯部分226、234は、患者頭部の頭頂骨及び後頭骨を杯状に取り囲む丸い形状の頂部帯240を形成するように協働する。頂部帯240は、好ましくは、頂部帯240が患者の頭部の形状に共形となることを可能にする柔らかく、柔軟性のある材料の少なくとも2つの区分から構成される。この材料は非弾性的であってもよいが、好ましい実施形態では、この材料は、ヘッドギヤ組立体218が患者の頭部形状に共形となることをさらに可能にするために弾性的であり、アキュームドテクノロジーズ株式会社(Accumed Technologies Inc.)によって製造されたブリーズ−オー−プリーン(Breathe-O-Prene(商標))などの複合材料でよい。
【0043】
第1のヘッドギヤ区間220のブリッジ帯部分224は、頂部帯構造に追加的な安定性を与え、座屈を防止する。ブリッジ帯部分224は、多様な配置で第1のヘッドギヤ区間220に設けられ得る。例えば、
図4aに示されたように、ブリッジ帯部分224は、同じ材料片から形成されても、例えば、打ち抜かれてもよく、その場合に、このブリッジ帯部分は上部帯部分222と頂部帯部分226との間に装着された状態のままである。次いで、ブリッジ帯部分224はそれぞれの上部帯部分222から切り離され、それぞれの頂部帯部分226に向かってわずかに移動され、そこで、このブリッジ帯部分は再び装着される(例えば、
図4aの破線を参照されたい)。この配置は、第1のヘッドギヤ区間220を3次元形状に形成する際の補助となる。
【0044】
別の実施形態では、
図4bに示されたように、ブリッジ帯部分224が第1のヘッドギヤ区間220に設けられていなくてもよい。
【0045】
別の実施形態では、ブリッジ帯部分224は、同じ材料片から形成され、例えば、打ち抜かれ、上部帯部分222と頂部帯部分226との間に装着され、次いで、
図4cに示されたように、その平坦な構成の状態に残されてもよい。
【0046】
別の実施形態では、ブリッジ帯部分224は、
図4dに示されたように、このブリッジ帯部分224が、それぞれの上部帯部分222から分離されるように、上部帯部分222及び頂部帯部分226と同じ材料片から形成されても、例えば、打ち抜かれてもよい。次いで、ブリッジ帯部分224は、3次元形状を形成するために、それぞれの上部帯部分222に再び装着される。
【0047】
さらに別の実施形態では、ブリッジ帯部分224は、
図4eに示されたように、上部帯部分222及び頂部帯部分226から別々に形成されても、例えば、打ち抜かれてもよい。次いで、ブリッジ帯部分224は、3次元形状を形成するために、それぞれの上部帯部分222と頂部帯部分226との間に装着される。
【0048】
さらに別の実施形態では、ブリッジ帯部分224は、
図4fに示されたように、このブリッジ帯部分224が、それぞれの頂部帯部分226から分離されるように、上部帯部分222及び頂部帯部分226と同じ材料片から形成されても、例えば、打ち抜かれてもよい。次いで、ブリッジ帯部分224は、3次元形状を形成するために、それぞれの頂部帯部分226に再び装着される。ブリッジ帯部分224はまた、所望であれば、特定の用途に応じて、再び装着される前に(例えば、切断によって)短縮されてもよい。
【0049】
さらに別の実施形態では、ヘッドギヤ組立体の帯部分は、用途に応じて相互に異なる弾性を有してもよい。
【0050】
しかし、ヘッドギヤ組立体は他の適切な配置及び形成方法を有してもよい。例えば、ヘッドギヤ組立体の帯は、3次元効果を実現するために他の箇所で相互に装着されてもよい。
【0051】
ヘッドギヤ組立体218は、製造業者及び患者の双方にいくつかの利点を与える。例えば患者の頭部にしっくり馴染む3次元の頂部帯240の形成は、既存のいくつかのヘッドギヤに見受けられる問題である帯の座屈を防止する。これは患者の快適さを増大させ、マスクシステムに安定性を与える。さらには、頂部帯240がしっくり馴染むことによって与えられる安定性は、ヘッドギヤ組立体218が相対的に小さい配置面積を有することを可能にする。これは、次に、患者の頭部と接触状態にある表面積を相対的に小さくし、それは、患者の快適さを増大させ、例えば、熱形成、装着中に頭部を圧迫する領域、発汗等を防止し、ヘッドギヤ組立体218の視界内の容積を低減する。また、上で説明された頂部帯240の形成は、既存のヘッドギヤで知られている、ヘッドギヤ組立体218に対する調整を行う必要をなくし、よって患者の不快さにつながり得る相対的に硬質の調整構成要素が見受けられない。さらには、2次元の構成要素を使用して頂部帯240を構成すると、3次元形状を製造する相対的に低コストの方法を提供する。しかし、熱硬化性材料からの成形または発泡成形ヘッドギヤなどの別法による方法も可能である。
【0052】
また、ヘッドギヤ組立体218はマスクシステム210との関連で説明されたが、ヘッドギヤ組立体218は、すべての種類のマスクシステム、例えば、鼻マスク、口マスク、口鼻マスク等で使用されてもよいこと理解されるべきである。
【0053】
§1.1.2略剛直な安定化帯
図1、11、及び12に最も適切に示されたように、上方の略剛性の安定化帯250が、上部帯部分222のそれぞれと封止組立体212との間に設けられ、下方の略剛性の安定化帯260が、下部帯部分232のそれぞれと封止組立体212との間に設けられる。上方及び下方安定化帯250、260は、封止組立体212を患者の口及び鼻腔の両方で封止するのに適切な張力ベクトルの付与を保証するために、ヘッドギヤ帯部分222、232と封止組立体212との間に柔軟であるが安定した連結システムを設ける。鼻及び口領域に対する封止を実現するのに望ましいベクトルが、例えば、
図171に例示されており、特に、FX及びFYによって表されている。
【0054】
例示されているように、安定化帯250、260は、安定化要素または剛化ヘッドギヤ要素とも呼ばれるが、例えば、縫製、溶接、接着、または機械的な別様の固定等によって材料裏当て246に装着される剛性のまたは半剛性のヨーク区間244からそれぞれに構成される。例示の実施形態では、ヨーク区間244は、ナイロンまたはポリプロピレンまたはポリカーボネートから製造される。しかし、より大きいまたは小さい剛性の他の材料も可能である。安定化帯250、260は、多層、例えば、3層以上から構成されてもよいし、または略剛性の材料の単一層から構成されてもよい。別法の実施形態では、安定化帯は、材料裏打ちが不要であるように相対的に柔らかくかつ剛性の材料から構成されてもよい。ヨーク区間244の断面幾何学的形状は、患者の顔面に共形となるように厚さ全体にわたる撓み、すなわち、
図11及び12のY軸回りの回転を可能にし、他方で長手軸に沿った撓みの防止、すなわち、
図11及び12のX軸回りに回転しないようにする。このようにして、安定化帯250、260は、上部及び下部帯部分222、232の位置を相互に対して維持するように作用し、マスクシステム210を患者の顔面上の正確な向きに固定する。さらには、安定化帯250、260はマスクシステム210に対する「アウトリガー」として作用し、より大きな配置面積を患者の顔面上に設ける。この配置は、実質的にマスクシステムの安定性を増大させる。
【0055】
ヘッドギヤ組立体218の設計の別の態様は、安定化帯250、260が封止組立体212及び患者の顔面に対して成す角度である。例示された実施形態では、上方安定化帯250のそれぞれが、封止組立体212の水平面H(
図32で画定されているように)に対して40°+/−10°の角度αを成す。この角度αは、上部帯部分222が患者の鼻の開口部及び口の開口部のほぼ垂直の平面内で封止を行うように設計されるように選択されている。
図171に例示されたベクトル(すなわち、これらの平面に沿った)を参照されたい。このようにして、上部帯部分222を締めると、同時に封止組立体212の鼻プロング270が引き上げられて患者の鼻孔と係合され、他方で封止組立体212のクッション272も後に引き寄せられて患者の顔面(特に患者の上唇の上方)に対接する。したがって、ヘッドギヤ張力が印加されるときに選択された角度及び得られる力のベクトルは、鼻プロング270及び口クッション272の両方で効果的な封止を可能にする。選択された角度はまた、マスクシステム210が受ける様々な力、例えば、(封止面積の関数としての)治療圧に対抗して封止するのに望ましい力及び管抗力及び他の要因を打ち消すのに望ましい力も考慮に入れる。
【0056】
例示の実施形態では、下方安定化帯260のそれぞれが、封止組立体212の(
図32で画定された)水平面Hに対して0°から30°までの角度βを成す。このような様態で、下方安定化帯260は、下部帯部分232が患者の耳の基部に近接して延び、主として患者の頭蓋の骨部分の上に留まるように位置決めされる。この配置は、患者の首部の上方で水平に延びる下部帯部分232の区間を最小化する。このようにして、ヘッドギヤ組立体218は、患者が動いていたりまたは寝返ったりしているとき、ヘッドギヤ構成要素間に相対的な動き(例えば、距離の変化)が存在せず、したがってマスクシステム210の安定性が最大化されるので、患者の頭部にしっかりと装着された状態に留まる。説明として言えば、ヘッドギヤが患者の首部の上方に延びていたら、それは患者の頭部の動きに伴って動いたり、または締まり及び弛みが生じたりすることになろう。この角度はまた、下部帯部分232が、患者頭部の後頭の基部における適切な箇所で頂部帯240と交差することを保証する。
【0057】
§1.1.3フレームへの装着
§1.1.3.1第1の実施形態のヘッドギヤ
図1、11、及び12に例示したように、上方安定化帯250はフレーム274の上方部分に着脱自在に連結され、下方安定化帯260はフレーム274の下方部分に着脱自在に連結される。
【0058】
図11及び12に示されたように、上方及び下方安定化帯250、260のそれぞれは、一端に固定された帯装着部材254と、対向端に固定されたフレーム装着部材264とを含む。帯装着部材254は、知られた様態で、それぞれの上部及び下部帯部分222、232の端部が巻き付けられることを可能にするクロスバーを含む。それぞれの上部及び下部帯部分222、232の自由端は、帯装着部材254を調節可能に引っ張ったりまたは固定したりするために帯部分の残りの部分に係合するベルクロ(Velcro(登録商標))材料の帯片228、238を含む。したがって、上部及び下部帯部分222、232の長さは、容易に調節可能である。しかし、他の調節配置、例えば、ラダーロック、ラチェット機構等による調節が可能である。
【0059】
図1及び13に最も適切に示されているように、それぞれの上方及び下方安定化帯250、260のフレーム装着部材264は、支柱要素266を設ける旋回装着の形態にある。上部安定化帯250の旋回装着は、
図13に示されたように、それぞれの上方安定化帯250が、広範な顔面角度域に適応するために1つの平面内で回転することを可能にするように配置される。下方安定化帯260の旋回装着は、容易な係合/離脱を可能にするように配置される。
【0060】
特に、
図1及び11に最も適切に図示されているように、フレーム274は、その横側のそれぞれに側面フレーム部分278を有する主本体を含む。この主本体は、呼吸可能ガスを送達するための旋回エルボ214に結合される開口280を含む。上方及び下方アンカ256、258が、主本体のそれぞれの側面フレーム部分278の上に設けられる。
図14及び16に最も適切に示されているように、それぞれのアンカ256、258は、細穴開口部262を設ける雌コネクタの形態にある。また、
図31に示されたように、上方アンカ256は、プロングがフレーム274の中に受け入れられるとき、プロングと略一線上にある(弧状の破線を参照されたい)。
【0061】
使用に際して、それぞれのフレーム装着部材264は、支柱要素266がそれぞれの細穴開口部262の内部に、例えば、スナップ嵌めで係合するように、支柱要素266を移動させて細穴開口部262に隣接させることによって、それぞれのアンカ256、258と相互錠止される。上方安定化帯250の端部上のフレーム装着部材264は、フレーム274上のそれぞれの上方アンカ256と解放自在に相互錠止するように適合され(
図14〜15参照)、下方安定化帯260の端部上のフレーム装着部材264は、フレーム274上のそれぞれの下方アンカ258と解放自在に相互錠止するように適合される(
図16〜18参照)。
図16〜18に示されたように、柔らかい柔軟な指つまみ268が、フレーム装着部材264を下方アンカ258に係合及び離脱することを容易にするために、下方安定化帯260のそれぞれのフレーム装着部材264の端部上に設けられる。
【0062】
図14及び
図15に示されたように、それぞれの上方アンカ256の細穴開口部262は、偶発的な離脱を排除するために、封止組立体212の前部に向かって向けられる。使用時に、上方安定化帯250に対する力は、直接的に、それぞれの細穴開口部262から離れる方向へ引っ張り、かつ上方アンカ256の中実区間に対接して引っ張り上げている。
【0063】
図16〜
図18に示されたように、それぞれの下方アンカ258の細穴開口部262は、容易な係合/離脱を可能にするために封止組立体212の前部に対して垂直に向けられている。この配置は、
図18に示されたように、マスクシステム210が、万一の緊急時またはパニック発作時に、患者の顔面から迅速かつ容易に脱着され得るように、マスクシステム210に迅速解放システムを設ける。
【0064】
ヘッドギヤ装着箇所、すなわち、アンカ256、258は、フレーム274上の頂点及び最下点に向かって配置される(例えば、
図1参照)。この配置は、安定化帯250、260がフレーム274の上部の上方に延びるとき、これらが湾曲する必要もなく、上で説明されたように安定化帯250、260が関着しかつ回転することを可能にする。このような回転の自由は、安定化帯250、260が患者の顔面に共形となることを可能にする。
【0065】
§1.1.3.2 第2の実施形態
別法の実施形態では、それぞれの下方安定化帯260のフレーム装着部材は、錠止クリップ364の形態であり得る。
図19〜21に示されたように、錠止クリップ364は、相互に向かって弾性的に可撓性である上方及び下方腕部365、367を含む。また、上方腕部365は離間突起369を含む。一実施形態では、錠止クリップ364が、それぞれの下方安定化帯260のヨーク区間244と一緒に一体品で成形される。別法として、錠止クリップ364は、ヨーク区間244とは別体に形成されて、この区間に、例えば、接着剤または回転式連結によって装着さてもよい。
【0066】
図22〜
図23に示されたように、フレーム274には、その側面フレーム部材のそれぞれの上にクリップ差込み口371が設けられる。それぞれのクリップ差込み口371は離間細穴373を含む。使用に際して、突起369がそれぞれの細穴373をスナップ嵌めで貫通するように、それぞれのクリップ364が、最初にクリップ364をそれぞれのクリップ差込み口371の中へ移動させることによって、それぞれのクリップ差込み口371と相互錠止される。クリップ364は、突起369が細穴373から外れるまで、腕部365、367を相互に向かって押下することによって、それぞれのクリップ差込み口371から解放され得る。クリップ配置は、クリップ364がぞれぞれのクリップ差込み口371に装着されるとき、可聴反応を与える。
【0067】
また、クリップ配置は、2003年3月19に出願された米国特許出願第10/390681号明細書、2003年9月5日に出願された米国特許出願第10/655621号明細書、及び米国特許第6374826号明細書に開示され、それぞれの全内容を参考文献として本願明細書に援用するものなど、他の適切な構成を有し得る。
【0068】
§1.1.3.3第3の実施形態
他の別法による実施形態では、それぞれの上方及び下方安定化帯250、260のフレーム装着部材は、ホック式インターフェースの形態であり得る。
図24〜25に示されたように、それぞれの安定化帯250、260の端部は突出ピン465を含む。柔らかい柔軟な指つまみ468が、フレーム274に対する係合及び離脱を容易にするために、それぞれの安定化帯の端部上に設けられる。
【0069】
フレーム274には、その側面フレーム部材のそれぞれの上にピン受入口が設けられている。使用に際して、それぞれのピン465はそれぞれのピン受入口の中へプレス嵌めされる。この配置は、マスクシステムが患者の顔面上で位置合わせ可能であるように、安定化帯250、260がフレーム274に対して回転することを可能にする。別法の実施形態では、ピン465がフレーム274の上に設けられてもよく、ピン受入口が安定化帯250、260の上に設けられてもよい。
【0070】
§1.1.4別法の安定化システム
図26〜
図29は、マスクシステムを患者の顔面上に安定化するための別法の実施形態を例示する。例えば、
図26〜
図27は、調節可能な顎支持体502を含むマスクシステム512を示す。例示されたように、マスクシステム512のフレームは、V字形の顎支持体フレーム506を支持する延長部504を含む。V字形状の顎支持体フレーム506は、それに着脱自在に装着され、かつ患者の顎に係合するように構成された2つの離間したゴム弾性の顎クッション要素508を有する。V字形の顎支持体フレーム506は、例えば、蝶ねじ509を調節することによって、患者の顎に対する顎クッション要素508の位置を調節するように可動式にフレーム延長部504に取り付けられる。しかし、顎支持体502は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれている米国特許第6532961号に説明されているように、ラチェット式機構、蝶形機構、押しボタン配置、舌部/溝配置、及び/又は歯車配置によって、他の適切な様態で調節されてもよい。
【0071】
図28a及び
図28bは、クッション672と一体形成された顎及び頬支持体602、604を含むマスクシステム612を示す。例示されたように、クッション672は、その下方側壁から下向きに延びる顎支持体602を含む。顎支持体602は、患者の顎と共形になるように輪郭付けられる。クッション672はまた、その上方側壁から上向きに延びる頬支持体604も含む。頬支持体604は、患者の頬と共形になるように輪郭付けられる。
【0072】
図29は、クッション772と一体形成されたスキューバ式支持体702を含むマスクシステム712を示す。例示されたように、支持体702は、クッション772の下方部分及び側面部分から外向きに延びる。支持体702は、患者の口を包囲する患者の顔面の顎及び頬領域と共形になるように輪郭付けられる。
【0073】
§1.2口クッション及びフレーム形状
図1及び
図30乃至
図33に示されたように、マスクシステム210の封止組立体212は、使用に際して患者の口の外側回りに封止係合するように構成された口クッション272と、使用に際して患者の鼻の鼻腔と、特に、患者の鼻孔の基部と封止連通するように構成された1対の鼻プロング270とを含む。クッション272は、射出成形過程で、例えば、シリコーンによって、プロング270と一緒に一体品で一体形成されてもよい。クッション272は、例えば、摩擦嵌め、機械的固定手段等によって、略剛性のフレーム274に着脱自在にかつ置換え自在に装着されるように構成される。また、フレーム274は、呼吸可能ガスを送達するための旋回エルボ214に結合される開口280を含む。さらには、1つまたは複数の通気口開口部が、CO2洗出し用にフレーム及び/又は旋回エルボの中に設けられ得る。例えば、
図1、11、12、及び32は、通気口281を含むフレーム274を例示する。通気口281は、その全内容体を参考文献として本願明細書に援用する2005年1月12日に出願された、ベリス(Veliss)に対する米国特許仮出願第60/643114号明細書に開示されたものと同様の形態を有してもよい。
【0074】
別法の実施形態では、
図11に示されたように、マスクシステムの両端は円筒管282を含み得るが、その一方には栓または通気口が設けられてもよく、その他方には呼吸可能ガスを送達するためのエルボ214が設けられてもよい。エルボ及び栓/通気口の位置は、患者の好みに応じて交換されてもよい。
【0075】
また、別の実施形態では、マスクシステムは(円筒管282が備わっていてもまたは備わっていなくても)、その内容の全体が参照により本明細書に組み込まれている、2005年4月1日に出願された米国特許仮出願第60/667052号明細書に説明された通気口なし構成のように通気口なしでもよい。
【0076】
唇に触れることなく可能な限り顔面に近接するフレーム装着箇所256、258を実現するために、フレーム274をプロングの直ぐ周囲に後退させることによって、低背型が設けられる。
図31に示された好ましい実施形態では、フレーム274は、このフレーム274の側面フレーム部分278が、フレーム274によってプロングが受け入れられる高さ、すなわち、領域276よりも、約15+/−5mm下方であるように、これらの側面フレーム部分278の中に後退させられる。この配置は、口クッションの高さ対深さ比を向上させ、患者の顔面上におけるマスクシステム210の高さを低減する。さらには、この配置は、ヘッドギヤ装着箇所256、258が、患者の顔面に可能な限り近接することを可能にする。これらの要因の両方が組み合わさってマスクシステム210の安定性を向上させる。
【0077】
図33は、上方ヘッドギヤアンカ256の位置を例示する。例示されたように、上方アンカ256の中心間の軸Aは、鼻プロング270と口クッション272の上方封止表面との間の中心に位置する。この中心配置された箇所は、ヘッドギヤベクトルが、鼻プロング270及び口クッション272の両方を封止することに関して最適化される向きで、これらの点から放射上に広がることを可能にする。すなわち、選択されたベクトルは、鼻の中で快適な封止を実現するために鼻プロング270を圧縮し、かつ口で快適な封止を実現するために口クッション272を圧縮する際に適切な均衡を実現する。同時に、このベクトル向き及び箇所は、ヘッドギヤ安定化帯250、260が、患者の顔面上の頬領域との正接接触点を実現するような平面内にある。これは快適さに有利である。
【0078】
また、低背型クッション272を使用すると、シリコーンの使用量が少なくなり、それはマスクシステム210の重量を効果的に削減する。さらには、低背型設計は、マスクシステム210の総内部無効空間容積を低減する追加的な利点を有する。
【0079】
§1.3鼻プロング設計
鼻プロング270は、クッション272と別体に射出成形過程で、例えば、シリコーンから形成され、次いでクッション272に挿入されかつ固定されてもよい。しかし、鼻プロング270は、他の適切な材料、例えば、ゲル材料から構成されてもよい。この配置は、クッションサイズ及び鼻プロングサイズが別個に選択可能であることによって、より大きな患者取付け範囲を与える。また、鼻プロング270は、最適の取付け具合のためにクッション272に対して別個に位置合わせ可能である(すなわち、プロングの回転によって)。
【0080】
図34aは、挿入可能な鼻プロング270の実施形態を示す。例示されたように、鼻プロング270は単一のプロングであり、このプロングは、患者のそれぞれの鼻孔または鼻梁と封止係合する鼻部分284と、例えば、環状凹所によってクッション272に取り付け可能である基部部分286とを含む。例えば、
図34bは、内部にプロング270の基部部分286を受け入れるように適合された環状凹所273を備えるクッション272を例示する。プロング270の基部部分286は、例えば、プレス嵌めまたは接着された突合わせ接合によって凹所273の内部に固定されてもよい。単一プロング配置は、それが、取付け具合の特注、例えば、鼻の角度及び患者のそれぞれの鼻梁の異なるサイズの可能性に合致するようにプロングのより大きな角調節を可能にするので有利である。別法の実施形態では、プロング270には、それぞれの基部部分286でプロングを接合する薄いシリコーン区間が、対として設けられ得る。対プロング配置は、使い勝手を向上させること、例えば、組立て及び位置合わせの容易さを向上させることが可能である。
【0081】
例示された実施形態では、鼻プロング270は、鼻柱288の上部及び下部水平区分291、290にトランポリン様の細部を含む。例示されたように、例えば、名目上0.75mmの鼻部分284及び鼻柱288の断面厚さは、例えば、名目上>1.5mmの基部部分286へと移行する前に、プロング270の基部部分286における局部域、すなわち、鼻柱288が基部部分286(一体組立体の場合にはクッションまたは挿入可能なプロングの場合には基部部分)に出会う箇所に関して維持される。(水平区分290、径方向区分292、及び垂直区分294によって示された)当該区間は、使用に際してトランポリンとしての役割を果たす。例示された実施形態では、トランポリン様基部のサイズ及び形状(外形)は、鼻部分284の外周辺部295のサイズ及び形状に厳密に合致され、例えば、サイズが同一であるかまたはほとんど同一である。鼻プロング270が患者の鼻と接触状態にされるとき、圧縮が生じる(鼻部分284が基部部分286に向かって移動する)。鼻圧縮は、鼻柱288が鼻部分284及び基部部分286の両方の中へ事実上後退する(それ自体に対して押し戻される)結果である。鼻柱288の上部291及び下部290における、これらの水平区間の厚さは同一であるので、鼻柱288は、これらの箇所の両方で同じような程度だけ後退することになる。
【0082】
鼻柱288の上部及び基部にトランポリン様細部を含むことは2重の効果を有する。第1に、鼻柱288の上部及び基部における柔軟性が増大して、これらの移行部がほとんどボールインソケット配置のように作用することが可能になる。これは、鼻プロング270の関着を向上させることを可能にし、それによってより大きな鼻唇角度範囲を適合可能にする。第2に、鼻柱288の上部及び基部における圧縮が懸架の形態として作用することになる。このようにして、口クッション272は、患者の鼻における封止を阻害することなく鼻プロング270から離れる方向へ移動し、例えば、下方にまたは横方向へ移動することが可能である。口クッション272が移動すると、鼻プロング270は圧縮されないようになり得るが、他方では依然として十分な負荷を維持し、よって患者の鼻を封止する。
【0083】
別法の実施形態では、プロング設計は、径方向及び垂直区分292、294を排除するように変更可能である。しかし、これらの区分はトランポリン効果を最大化するので、これらを含むことが好ましい。
【0084】
図34c−1から
図34c−13は、さらに詳細に鼻プロングのトランポリン効果を例示する。
図34c−1及び
図34c−2は、その自由な状態にある鼻プロングを例示する。例示されたように、鼻プロングは、鼻または頭部部分284(ピローとも呼ばれる)、柱または茎部288、口クッション容積287と連通された基部部分286、上方トランポリン基部297、及び下方トランポリン基部299を含む。茎部288は、半径R1を有する上方及び下方トランポリン基部297、299へと移行する。
【0085】
図34c−3及び
図34c−4で示されたように、ピロー284が直線的に圧縮されるとき、上方トランポリン基部297はピローの頭部分の中へ延び、下方トランポリン基部299は口クッション容積287の中へ延びる。その全体的効果は、ピロー284の頭部分が、ほとんどの鼻梁に適合する高さ及び角度に調節できるように、トランポリン基部297、299が十分に撓むことである。高さの変化は、H(自由な状態における高さ)マイナスh(圧縮され状態における高さ)として表される。
【0086】
この撓みは、
図34c−5に示されたように、それぞれのトランポリン基部の長さを増大させる。特に、L1は、その自由な状態における茎部288及びトランポリン基部299を表し、L2は、その圧縮された状態における茎部288及びトランポリン基部299を表す。例示されたように、その圧縮されたまたは撓んだ状態にあるトランポリン基部の長さLe2は、その自由な状態にあるトランポリン基部の長さLe1よりも大きい。トランポリン基部の長さを増大させるのに必要とされる余分の材料は、次の仕組み、すなわち、
図34c−6(上方トランポリン基部297がその自由な状態にあるのを示す)及び34c−7(上方トランポリン基部297がその圧縮された状態にあるのを示す)に示されたように、トランポリン基部シリコーンが伸長し、かつ茎部の端部が押し返されてトランポリン基部の中へ引き込まれることに由来する。
【0087】
茎部288は、容易に押し返らない楕円形断面を有する。押し返しが現に生じるとき、この変形に対する抵抗が、茎部288に反作用する。
図34c−3、
図34c−4、
図34c−5、及び
図34c−7は、茎部288が押し返るときに生じる機械的な反作用を例示する。例示されたように、茎部288とトランポリン基部297、299との間の移行半径は、シリコーンの柔軟な性質によりR2まで増大する。半径が増大する結果として、茎部288は薄くなり、例えば、
図34c−1から
図34c−7に例示されたように、Dからdまで減少する。茎部は、その最も弱い平面内で、それは楕円茎部の場合には、その短軸であるが、より容易に薄くなる。また、
図34c−6及び
図34c−7は、どのように材料がトランポリン基部へ移動するかを示すために、点DTを提示する。さらには、
図34c−7は、押し返し作用ACと、茎部288の中で引っ張る押し返し反作用REとを示す。
【0088】
図34c−1に示されたように、茎部288は、円錐表面であるトランポリン基部297、299の中へ90度で一体化する円錐管である。この幾何学形状の性質は、茎部288が相対的に剛性の部材であり、かつ隣接するトランポリン基部297、299が相対的に柔軟性の部材であることを要求する。
図34c−8及び
図34c−9に示されたように、非軸線方向の力Fがピロー284の頭部分に印加されてピロー284に回転運動を生み出すとき、ピロー284は、一方または両方のトランポリン基部297、299が相対的に剛性の茎部288回りに回転的に撓むような様態で反作用する。
図34c−8は、茎部288回りに回転する上方トランポリン基部297を例示し、
図34c−9は、茎部288回りに回転する上方及び下方トランポリン基部297、299を例示する。
【0089】
トランポリン基部の撓みは、回転の方向に従う一方の側の伸張と他方の側の座屈との組合せである。例えば、
図34c−10は、茎部288が軸AR回りに回転するときの下方トランポリン基部299の伸張S及び座屈Bを例示する。したがって、トランポリン基部に対する茎部の交点は関着接合部として作用する。
【0090】
茎部288の上部及び下部に設けられたトランポリン基部297、299は、ピロー284に2つの関着接合部を設けるが、それはピロー284の頭部分がほとんどの患者の鼻梁に位置合わせすることを可能にする。
【0091】
マスク調整のほとんどの場合では、ピロー284は、ピロー284の頭部分が患者の鼻に共形となって封止を実現するように高さ及び角度を調節するために、圧縮及び回転の両方を受けることになる。したがって、トランポリン基部297、299は、上述の圧縮及び回転作用を同時に経験することになる。
図34c−11から
図34c−13はピロー284に関するいくつかの起こり得る圧縮及び回転シナリオを例示する。例えば、
図34c−11は、上部トランポリン基部297を茎部回りに回転させる、圧縮されたピロー及び回転された頭部分を例示する。
図34c−12は、茎部を上部及び下部トランポリン基部297、299回りに回転させる、圧縮されたピロー及び並進された頭部分を例示する。
図34c−13は、上部及び下部トランポリン基部297、299を茎部回りに回転させる、圧縮されたピロー及び回転された頭部分を例示する。
【0092】
別法の実施形態では、
図34dに示されたように、板ばね300が鼻プロング270の基部に設けられ得る。板ばね300は、
図34aで上に示された区間292及び294、例えば、下方トランポリン基部によって与えられる略同様の動き及び力を与え得る。
【0093】
§1.3.1鼻プロングのサイズ
好ましい実施形態では、挿入可能な鼻プロング270は、対として設けられる。さらには、この対は、いくつかの異なる鼻プロングのサイズのいずれか1つで設けることが可能であり、解剖学的に形作られ得る。
図35〜36では、鼻プロング270は、それらが、口クッション272の上に取り付けられるときに取る位置で示されている。さらには、それぞれの対を互いに接合し得る区間は示されていない。これらのサイズのそれぞれに関して、たとえ鼻部分284自体が異なるサイズであっても、2つの鼻部分284間の間隔は略同じである。例えば、
図35は、鼻プロング270の3つの異なるサイズ、すなわち、小、中、及び大を例示する。例示されたように、鼻部分284のサイズは変化するが、鼻部分284間の間隔は同じに留まる。
【0094】
また、上で留意されたように、トランポリン基部のサイズは、鼻部分284の外周辺部295のサイズに合致する(
図34a参照)。すべての挿入可能なプロングサイズが、同一の口クッションのインターフェースとなることを可能にするために、プロングのそれぞれのサイズは同じ基部全体サイズを有する。基部全体サイズ296(
図36中の直径Dを有する破線として示されている)は、口クッション272のインターフェースになるコネクタまたは栓である。基部全体サイズ296は、
図36に示されたように、最大のプロングサイズに適応するように設計される。大きなサイズでは、プロング270の軸は基部全体296の軸と一線に揃う。小及び中サイズでは、プロング270(及びトランポリン基部)の軸は、鼻部分間の離隔距離が同一であるようにプロングセットの中心線に向かって漸進的にずらされる(ずれ−L=0<ずれ−M<ずれ−S)。変化しない基部上の区間は、上記のように、約1.5mmよりも大きくなり得る。これは、トランポリン基部がすべてのサイズに関して同じようにまたは同一に機能することを保証する。
【0095】
§1.3.2関着部分を備える鼻プロング
図37に示されたように、鼻プロング270は、クッション272に対して鼻プロング270の柔軟性及び関着を追加するために、関着部分201、または2重プロング構成を含み得る。例示された実施形態では、鼻プロング270は、それが、一旦患者の鼻の中に位置決めされると、部分的に「入れ子式に」なるかまたは大幅に圧縮されるように構成される。例えば、
図37は自由状態にある鼻プロング270を例示し、
図38は圧縮された状態にある鼻プロング270を例示する。
【0096】
一実施形態では、鼻プロング270の圧縮は、約40%台であり得る。これを実現するために、関着部分201は、それが略水平下方壁202を有するように構成される。すなわち、関着部分201の下方壁202は下方柱203に対して垂直である。これは、下方柱203が関着部分201の中へ変位するとき、プロング270が圧縮されることを可能にする。プロング270の鼻部分284及び上方柱204は、これらが関着部分201及び下方柱203よりもわずかに剛性であるけれども、同じように構成されている。この偏倚は、たしかに両方の区間の圧縮が同時に生じるけれども、関着部分201及び下方柱203が鼻部分284及び上方柱204よりも容易に圧縮されることを可能にする。関着部分201の上方部分205は、下方柱203の圧縮に適応するように、すなわち、下方柱203が、関着部分201の上方部分205の中へ移動し得るように、この領域には十分な高さが存在するように設計される。一実施形態では、関着部分201は、それが拡張様態で膨張しかつ動作しないように構成される。
【0097】
関着部分201の選択された幾何学形状は、プロング270が、患者の鼻の中へ挿入されるときに圧縮されることを可能にする。シリコーン(または他の圧縮性材料)の弾性特性により、この圧縮は、患者の鼻を封止する際の助けとなり、フレームで反作用を受ける負荷をもたらす。実際には、プロング270は、ばねとして作用する。
【0098】
関着部分201は、フレーム274及び口クッション272に対してプロング270の追加的な関着を可能にする。動作に際して、下方柱203は、
図38〜39に示されたように、関着部分201の中へ圧縮される。このようにして、この関着部分201はボール式接合として作用する。この配置の幾何学形状は、プロング270が、上方柱204と下方壁206との間でかつ下方柱203と下方壁202との間の接合部で軸回転しても、上方及び下方柱204、203が本質的に変形されない状態に留まるようになっている。さらには、プロング270は、下方柱203が最初に上方柱204と位置合わせされるように構成される。この配置は、患者の鼻でプロング270を封止するのに望ましい負荷が、フレームに装着されたヘッドギヤを介して効果的に移転され得ることを保証する。
【0099】
また、圧縮されたプロング270は、車両で使用される懸架式効果と同様の効果を与えるように作用する。このようにして、口クッション272は、患者の鼻の封止を阻害することなく、プロング270から離れるように移動可能であり、すなわち、下向きにまたは横方向へ移動可能である。口クッション272が移動すると、プロング270は圧縮されないことが可能であるが、他方では依然として十分な負荷を維持し、よって患者の鼻を封止する(
図39参照)。
【0100】
例示された実施形態では、鼻部分284及び関着部分201は共に略楕円形状を有する。鼻部分284の形状は、下方表面全体にわたって略均一な負荷が掛かり、よって患者の鼻の中へ均一な負荷が掛かることを保証する。この配置は、負荷が鼻部分284に均一に移転されるように、関着部分201も形状が楕円形であることを要求する。しかし、プロング270は、他の任意適切な形状、例えば、円形または他の任意の閉じた断面を有してもよい。
【0101】
§2.マスクシステムの第2の例示された実施形態
§2.1概説
図40〜44は、本発明の別の実施形態に従って構成されたマスクシステム10を例示する。例示されたように、マスクシステム10は、患者の口及び患者の鼻腔の両方で効果的に封止する封止組立体12と、患者に呼吸可能ガスを送達するように構成された吸気口導管14、16と、封止組立体12を患者の顔面上の所望の位置に維持するためのヘッドギヤ組立体18とを具備する。
【0102】
封止組立体12は、使用に際して患者の口の外側回りに封止係合するように構成されたクッション22を有する口被覆組立体20と、使用に際して患者の鼻の鼻腔と封止係合するように構成された1対の鼻プロング26を有する鼻プロング組立体24とを含む。
図40に例示されたように、鼻プロング組立体24は、口被覆組立体20の側壁32によって支持される。一実施形態では、口被覆組立体20は、射出成過程で、例えば、シリコーンによって、鼻プロング組立体24と一緒に一体品で一体形成される。しかし、口被覆組立体20及び鼻プロング組立体24は、相互に別体に形成され、次いで相互に装着されてもよい。有利なことに、標準的な口クッションサイズが様々な鼻プロングサイズと共に使用可能であり、異なるサイズのプロングに所望される多くの成形品は、異なるサイズの口クッションのための多くの成型品ほどには高価ではあり得ないので費用を削減する。
【0103】
例示されたように、鼻プロング組立体24の両端は、例えば、摩擦嵌めによって、それぞれの吸気口導管14、16に係合するように適合される管28、例えば、円筒管を含む。管28及び吸気口導管14、16は、任意適切な断面形状、例えば、円筒形、楕円形、より平坦な断面等を有し得る。使用に際して、吸気口導管14、16には、例えば、空気送達装置によって、圧力下で呼吸可能ガスが供給され、加圧された呼吸可能ガスは、管28を経由して鼻プロング組立体24の両端の中へ送達される。口被覆組立体20及び鼻プロング組立体24は、ガスが、これらのそれぞれの間の通過が許容されるように結合され得る。これはガスが患者の鼻腔及び口の両方に送達されることを可能にする。別法として、ガスが患者の鼻腔のみに送達されように、ガスは鼻プロング組立体24のみを通過することが許容されてもよい。この配置では、口被覆組立体20が口封止体としての役割のみを果たす。別の実施形態では、ガスが患者の口のみに送達されるように、ガスは口被覆組立体20のみを通過することが許容されてもよい。この配置では、鼻プロング組立体24は遮断されて鼻封止体としての役割のみを果たす。
【0104】
図43及び
図44に最も適切に示されたように、クッション22は、顔面不接触部分及び顔面接触部分を含む。顔面不接触部分は、前壁30とこの前壁30から離れるように延びる側壁32とを含む。前壁及び側壁30、32は、鼻プロング組立体24に連通されるときに患者の口及び呼吸可能ガスを受け入れるためのチャンバを画定する。また、クッション22の両側は、クロスバー34を含む。それぞれのクロスバー34は、側壁32から延びて、ヘッドギヤ組立体18の下方帯に解放自在に係合するように適合される。
【0105】
クッション22の顔面接触部分は、側壁32から延びる膜36を含む。膜36は、患者の唇回りに封止体を形成するように構成される。顔面接触部分は、患者の顔面の湾曲を概ねなぞるように輪郭付けられる。顔面接触部分は、膜36に支持体構造を設けるために1つまたは複数のアンダークッション35(
図43参照)を含んでもよい。一実施形態では、アンダークッション35は、その全内容を参考文献として本願明細書に援用する米国特許第6701927号明細書に開示されたものと同様な形態を有してもよい。
【0106】
クッション22の側壁32は鼻プロング組立体24を支持する。例示されたように、鼻プロング組立体24は、空気チャンバを画定する中空本体38と、この本体38から延びる円筒管28と、この中空本体38の略平坦な後壁37によって支持された1対の鼻プロング26とを含む。それぞれの鼻プロング26は、断面が略長円形であり、その上端に突縁または拡大部分40(ビードとも呼ばれる)を含む(
図44参照)。鼻プロング26は、この鼻プロング26を患者の鼻腔と適切に位置決めするために後壁37に対して角度が付けられ得る。
【0107】
例示された実施形態では、鼻プロング26は鼻挿入体の形態にある。使用に際して、鼻プロング26は、患者の鼻腔の中へ挿入され、その中にそれぞれの突縁40によって保持される。1つまたは複数の通気口27が、CO2洗出し用に本体38の前壁39の中に設けられ得る。一実施形態では、鼻プロング組立体24及びその鼻プロング26は、その内容の全体が参照により本明細書に組み込まれている米国特許第6478026号及び同第6595215号に開示されたものと同様の形態を有してもよい。しかし、鼻プロング26は、鼻ピロー、ノズル、カニューレ、鼻パフの形態にあってもよく、任意適切な様態で患者の鼻腔と封止係合し得る。
【0108】
上で留意されたように、鼻プロング組立体24の本体38は、この本体によって画定された空気チャンバから、口被覆組立体20によって画定された空気チャンバまで、呼吸可能ガスが通ることを可能にするために、クッション22の側壁の中に設けられた1つまたは複数の開口部と連通する1つまたは複数の開口部を含み得る。
【0109】
例示された実施形態では、口被覆組立体20及び鼻プロング組立体24の構成要素は、略柔らかい材料、例えば、シリコーンから構成され、かつ一体形成され得る。しかし、いくつかの構成要素は、口被覆組立体20の前壁30、側壁32、及びクロスバーまたは剛性取付けループ34など、略剛性または半剛性の材料から構成され得る。
【0110】
§2.2ヘッドギヤ組立体
図40及び
図42に最も適切に示されたように、ヘッドギヤ組立体18は、吸気口導管14、16に着脱自在に連結可能な上方帯42と、封止組立体12に着脱自在に連結可能な下方帯44とを含む。特に、上方帯42は、患者の額を横切って、かつ患者の耳の上方に延びる。患者の頭部に対する上方帯42の固定は、フック及びループ材料、例えば、ベルクロ(Velcro(登録商標))によって行われてもよい。上方帯42は、使用に際して患者の耳に隣接して位置決めされる管保持体46を含む。例示されたように、管保持体46は、吸気口導管14、16が上に延びて患者の耳の回りに達するように、それぞれの吸気口導管14、16を保持する。一実施形態では、それぞれの管保持体46は、それぞれの吸気口導管14、16及び上方帯42の回りで巻き付けられるベルクロ(Velcro(登録商標))帯である。
【0111】
下方帯44は、患者の首部回りに延びて患者の耳の下方に達する。下方帯44の端部分は、クッション22の上に設けられたクロスバー34のそれぞれの回りに巻き付けられ、例えば、ベルクロ(Velcro(登録商標))などのフック及びループ材料によって定位置に固定される。しかし、下方帯44は、他の任意適切な様態で、例えば、クリップ配置によってクッション22に装着されてもよい。また、上方及び下方帯42、44は相互に接合可能であり、例えば、
図10に示された配置と同様に患者の頭部の背後で相互に接合されてもよい。
【0112】
§2.3低背型
図42に最も適切に示されたように、封止組立体12は低背型であり、それは患者の快適水準を高め、かつ封止組立体12を患者の顔面に対して軸回転させる嫌いがあり得る力を低減する。
【0113】
§3.マスクシステムの第3の例示された実施形態
図45〜47は、本発明に係るマスクシステム410の第3の実施形態を例示する。マスクシステム410は、上で説明されたマスクシステムと同様であり、同様の参照数字を使って示された共通要素さえも含む。例えば、マスクシステム410は、封止組立体412、旋回エルボ414、及びヘッドギヤ組立体418を含む。
【0114】
図45〜
図47のヘッドギヤ帯の構成設計全体は、
図12のヘッドギヤ帯の構成設計全体と同様である。しかし、
図45〜
図47の実施形態における1つの主要な違いは、安定化構造475の使用に関する。この例における安定化構造475は、フレーム上に設けられた装着部材464に連結された一方の端部と、上部帯部分422に向かって延びる第2の端部とを有する。第2の端部は、上方帯装着部材すなわちバックル454のつまみもしくは延長部に連結され得る。安定化構造475、装着部材464、及びバックル454は、一体品構造として一体式であり得る。別法として、安定化構造475、装着部材464、バックル454は、相互に別体に形成され、次いで相互に組み立てられてもよい。
【0115】
安定化構造475は「3D」形態を有し、それを顔面とより面一にするために輪郭付けられる。一例では、安定化構造は概ね「S字形」であり、患者の側頭から頬骨に沿って、装着部材464に向かって延びる。その形状も安定化構造475を患者の目から離れるように移動させるのを助ける。安定化構造475は、それらが一般に剛性であるので、所望であれば、患者の頬領域からわずかに離隔され得る。安定化構造は、任意の剛性または半剛性材料、例えば、ポリカーボネート、ナイロンから構成され得る。安定化構造475はまた、患者に対する目障りさを最小限にするために透明材料からも構成可能である。
【0116】
ヘッドギヤ組立体は、安定化構造475と患者の顔面との間に位置決めされた詰め物材料または柔らかい部分477を含み得る。しかし、安定化構造475は、相対的に柔らかい材料から構成されてもよく、したがって詰め物材料は不要であり得る。
【0117】
マスクシステム410は複数のフレーム装着部材464を含む。上部帯部分に関連するフレーム装着部材464は、
図14及び
図15に示されたものと同様である。下部帯部分に関連するフレーム装着部材は、
図22及び
図23に示されたものと同様である。
【0118】
図47は、酸素送達カニューレ等を選択的に装着するためのポートキャップ483も図示する。
【0119】
§4.マスクシステムの第4の例示された実施形態
§4.1概説
図48は、本発明の別の実施形態に係るマスクシステム1010を例示する。マスクシステム1010は、上に説明されたマスクシステムのものと同様である1つまたは複数の要素を含み得る。例示されたように、マスクシステム1010は、患者の口及び患者の鼻腔の両方を効果的に封止する封止組立体1012と、エルボ組立体1014、例えば、旋回エルボと、封止組立体1012を患者の顔面上の所望の位置に維持するためのヘッドギヤ組立体1018とを含む。マスクシステム1010は、邪魔にならず、静かで、快適で、かつ効果的な様態で治療を施すことを可能にする。
【0120】
マスクシステム1010の封止組立体1012は、使用に際して患者の口の外側回りに封止係合するように構成された口クッション1072と、使用に際して患者の鼻の鼻腔と封止連通するように構成された1対の鼻プロング1070とを含む。クッション1072は、略剛性のフレーム1074に着脱自在にかつ交換自在に装着されるように構成される。
【0121】
§4.2鼻プロング
鼻プロング1070は、射出成形過程で、例えば、シリコーンによってクッション1072とは別体で形成され、次いで、クッション1072に挿入されかつ固定され得る。この配置は、クッションサイズ及び鼻プロングサイズを別々に選択できることによって、患者の取付け範囲をより広いものにする。
【0122】
鼻プロング、鼻ピロー、ノズル、または患者の鼻の奥に進入するかまたは鼻の付近で封止する他の装置が使用されてもよいことが理解されるべきである。さらには、ほとんどの人々は、3つの異なるサイズの鼻プロングの少なくとも1つを使って適切な鼻封止を実現することが可能である。さらには、1対の鼻プロング(それぞれの鼻孔ごとに1つ)の代わりに、両方の鼻孔の回り、例えば、それらの下を封止する単一の封止クッションが使用されてもよい。
【0123】
§4.2.1対プロング配置
図49〜52は、鼻プロング1070が単一挿入体の上に対として設けられる、対プロング配置を例示する。例示されたように、それぞれの鼻プロング1070は、患者のそれぞれの鼻腔と封止連通するように適合された鼻部分または頭部分1084と、基部部分1086とを含む。それぞれのプロング1070の先端がわずかに鼻の中に挿入され、頭部分1084は患者の鼻孔に係合する。それぞれの頭部分1084は、持ち上げまたはばねを頭部分1084に与える湾曲域1085を含む。プロング1070は、橋絡または連結帯1088、例えば、薄いシリコーン区間によって、それぞれの基部部分1086が接合される。
【0124】
基部部分1086は、例えば、取付け突縁を画定する環状凹所によって、クッション1072に取り付けられるように適合される。例えば、
図99は、プロング1070の基部部分1086のそれぞれの中に設けられたそれぞれの溝に係合するように適合された突縁1073を内部に画定する、離間された環状凹所を備えるクッション1072を例示する。それぞれの基部部分1086は、例えば、干渉嵌め、または接着剤などの粘着剤によって、それぞれの突縁1073の内部に固定され得る。基部部分1086は、橋絡帯1088が呼吸チャンバの内部表面に沿って延びるように、クッション1072の呼吸チャンバ側から取り付けられる。
【0125】
対プロング配置は、相互に対して予め位置合わせされる頭部分1084を設ける。例えば、それぞれの頭部分1084は、長円形状の鼻開口部を有する概ね長円の形状を有する(
図50参照)。この1対の頭部分1084は、患者の鼻孔とより適切に嵌合するように相互に対して角度が付けられてもよい。
図50に示されたように、頭部分1084は、これらの間に約50°〜60°、例えば、54°の角度Aを画定し得る。しかし、他の角度も可能であり、患者に基づいて特注され得る。対プロング配置は、接合クッション1072と患者の鼻孔とを適切に位置合わせする。特に、頭部分1084は、患者の鼻孔に合致するように予め角度が付けられ、基部部分1086は突縁1073の長円形状に合致し、かつ連結帯1088はその定位置に収まるように撓むかまたは湾曲し得る。
【0126】
別法の実施形態では、
図52B〜
図52Eに示されたように、楕円頭部分1084の長軸が、相互に対して平行であり、例えば、相互に対して平行に成形され得る。橋絡帯1088は、円形断面を有してもよい(
図52D参照)。プロング1070をクッション1072の上に組み立てるとき、患者は、
図52Eに示されたように、プロング1070をある角度で位置合わせしなければならない。橋絡帯1088は、所望の角度を実現するように柔軟性があるかまたは湾曲可能である。患者は、左または右プロングに関して角度の変更が可能であり、それは特注を可能にする。橋絡帯1088は、個々の左及び右プロング1070が分離されて紛失されるのを防止する。また、対称設計も(左及び右プロング1070は平行に成形されるので)より容易にクッションの上へ組み立てることを可能にする。この配置はまた、挿入体が様々な向きでクッションの中へ挿入されることを可能にし、一方が他方から180°回転されている。
【0127】
対プロング配置は、それぞれのプロングが、他方のプロングとの連結の性質によって他方のプロングに対して角位置合わせで保持されるので、接合クッション1072と患者の鼻孔との適切な位置合わせを与える。また、対プロング配置は構成要素の偶発的粉失、例えば、鼻プロングの粉失も防止する。さらには、対プロング配置は組立の容易さを高めることができる。一実施形態では、プロング1070が、誤用防止のために、呼吸チャンバ側からもまたは外部に面した側からもクッション1072の中へ挿入可能であるように構成され得る。
【0128】
§4.2.2単一プロング配置
図53〜
図56は、鼻プロング1070が成形され、個々にクッション1072に組み立てられる単一プロング配置を例示する。上記と同様に、鼻プロング1070は、頭部分1084と、例えば、プレス嵌めまたは粘着剤によってクッション1072に取り付けられるように適合された基部部分1086とを含む。
【0129】
単一プロング配置は、それが取付け具合の特注を可能にするので有利である。例えば、それぞれの鼻プロング1070は、最適の取付け具合、例えば、鼻の角度に合致するようにそれぞれのプロングを角調節するためにクッション1072に対して別々に位置合わせ可能である。また、単一プロング配置は、それぞれの患者の鼻孔中の様々なプロングサイズの可能性を与え、例えば、左の鼻孔には大きいプロングサイズ及び右の鼻孔には小さいプロングサイズを設ける。
【0130】
§4.2.3鼻プロングのリブ
図57及び58に示されたように、1つまたは複数のリブ1090が、軸方向及び径方向のばね、ならびに/または横方向/周方向の構造的剛性/補強、例えば、増大された径方向の強度を与えるために、それぞれの鼻プロング1070と一体成形され得る。
【0131】
例示された実施形態では、多リブ1090が鼻部分または頭部分1084の上方区間上に内部配置される。多リブ1090は、潰れることなく薄壁頭部分1084の使用を可能にするために増大された径方向の強度を与える。このようにして、頭部分1084は、鼻の開口部の形状に合致するように、ある程度まで膨らみ得るが、依然として鼻の開口部の中へ挿入するのに十分な剛性を保持する。それぞれのリブ1090は、ばね定数及び剛性を制御するために、その基部(湾曲領域1085に隣接する)に付着されてもまたは付着されなくてもよい。また、それぞれのリブ1090の断面厚さ、例えば、リブ外形は、ばね定数及び剛性を制御するために、その長さに沿って変化し得る。明白なことであるが、リブは、クッションが非常に薄くかつ/または非常に柔軟な膜から形成される場合に特に有利である。
【0132】
§4.2.4単一壁の鼻プロング
図59〜
図62は、単一壁の頭部分1084を有する鼻プロング1070の別の実施形態を例示する。例示されたように、鼻プロング1070の基部部分1086は、クッション1072に対する組立を容易にするために細穴1092を含む。さらには、細穴1092(例えば、周方向の溝)を画定する上方突縁が湾曲外部表面1094を含み、細穴1092を画定する下方突縁は斜角面表面1096を含む。この配置は、クッション1072に対する組立をより容易にするためにテーパ付き導入部を設ける。
【0133】
また、鼻プロング1070の区間(鼻柱1087が基部部分1086と出会うところ)は、クッションと患者の鼻孔との間の角度及び距離におけるわずかなばらつきを補償するために(例えば、ショックアブソーバに似た)軸方向のばね及び圧縮を与える。特定的には、この区間は、鼻柱1087が基部部分1086の中へ軸方向に移動することを可能にするトランポリン式の配置を設ける。それは、患者の鼻孔までの短い軸距離及び長い軸距離の両方に適応する一種の玉継手を形成する。
【0134】
頭部分1084の上方区間外形は、様々な患者の鼻孔により適切に対応するように変更され得る。例えば、上方区間外形は、凹面形状(
図63に示されたように)、直線的な形状(
図64に示されたように)、または凸面形状(
図65に示されたように)を有してもよい。別法の実施形態では、頭部分1084は、この頭部分1084が患者の鼻孔に共形となるように変形され得るように、変形可能な材料、例えば、発泡樹脂から形成されてもよい。
【0135】
また、頭部分1084の壁区間は、横方向の硬さ/剛性を制御するために変更され得る。例えば、
図66は、対向する壁区間よりも厚い1つの壁区間(左側)を有する頭部分1084を例示する。
【0136】
§4.2.5鼻プロング長さ
これらの鼻プロングは、当業で知られているもの、例えば、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、2004年2月20日に出願された米国特許出願第10/781929号に開示された鼻プロングよりも長い。このような増大された長さはいくつかの理由で望ましい。
【0137】
第1に、鼻プロングの長さは、患者の鼻の奥に「到達する」ことが望ましい。これは、プロングの基部を患者の顔面から離隔する口クッションの存在によるものである。特定的には、プロングの基部は、患者の上唇の上で封止する膜及びアンダークッションの「背後に」位置決めされる。したがって、プロングは、口クッションから患者の鼻まで達するためにより長くなければならない。対照的に、´929号出願の鼻プロングは、患者の顔面に非常に近接して位置し、したがってその長さがより短い。
【0138】
第2に、鼻プロングの長さは、すべての顔面幾何学形状の上で封止が満足され得ることを保証すること、すなわち、様々な鼻唇角度に合致することが望ましい。口クッションは、鼻唇角度に合致させるために装置が回転しないようにする。マスクの高さにより、回転は口クッションの下部で大きな距離の変化をもたらすことになり、それは封止上の難問を提示することになる。´929号出願では、プロングが、変化する鼻唇角度に合致するために回転可能な「胴」の上に設けられる。
【0139】
第3に、鼻プロング区間の追加的な長さは、´929号出願で実現可能であるものよりも大きな圧縮を可能にする。それは、次に鼻に追加的な封止を設けて、鼻及び口の封止の適切な均衡を実現する際の補助になる。さらには、柱の基部における圧縮が「懸架」の形態として作用する。このようにして、口クッションは、鼻における封止を中断することなく、プロング区間から離れるように移動すること(すなわち、下向きにまたは横方向へ)が可能である。口クッション区間が移動すると、プロング区間は圧縮を受けないようになり得るが、他方では依然として十分な負荷を維持し、よって鼻を封止する。これは、口クッションが存在しないと装置が顔面上で遙かに分断し難くなることを意味するので、´929号出願には設けられていない。
【0140】
一実施形態では、柱または茎部1087は、9〜20mmの範囲内の長さを有する。好ましい実施形態では、茎部1087が12mmの長さを有する。
【0141】
別法の実施形態では、
図66Bに示されたように、鼻プロング1070が、その自由状態で口クッション1072の中へ挿入され得る。
図66Bに示されたプロング1070は、70mmに達する長さを有し得る。同様の実施形態が、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、2004年12月24日に出願されたPCT出願PCT/AU2004/001832に開示されている。
【0142】
§4.2.6関着
本発明のプロング配置は、プロングの「茎部」または鼻柱の両端に別々の動きを与える。したがって、頭部分またはピロー区間は、基部部分または「トランポリン」区間とは独立して関着し得る。このような独立懸架の形態は、プロングの上部の軸及び回転運動の両方を可能にする。それはまた、頭部分及び基部部分が、茎部の動きまたは曲がりに関わらず平行に留まることを可能にする。
【0143】
様々な鼻唇角度に合致させるために、プロングは両端で関着するように設計される。使用される幾何学的形状は、それぞれの端部の接合部が、ほとんど「ボールインソケット」接合部のように作用して、異なる顔面幾何学形状に共形となることを可能にする。プロングの追加的な長さは、プロングの下側が口クッションと干渉することなく、この関着(プロングがその基部回りに回転すること)を可能にする。
【0144】
§4.2.72重壁鼻プロング
図67〜
図70は、2重または複壁の頭部分1084を有する鼻プロング1070を例示する。例示されたように、頭部分1084は、内壁1002と、この内壁1002を包囲する外壁1004とを有する。一実施形態では、外壁1004は内壁1002よりも略薄く、0.65mm以下の厚さである。例示された実施形態では、内壁及び外壁1002、1004は、その使用中の位置で成形される。使用に際して、薄い外壁1004は、患者の鼻孔に対する頭部分1084の封止を向上させるために、患者の鼻孔の内周辺部に膨れかつ/またはそれに対する共形を可能にする。2重壁鼻プロングは、それがより多くの封止能力を与え、例えば、薄い外壁が患者の鼻孔輪郭に共形となるので、マスク調整の時間を短縮し得る。早い世代の2重壁鼻プロングは、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、2004年12月24日に出願されたPCT出願PCT/AU2004/001832に開示されている。また、その全体が参照により本明細書に組み込まれる米国特許第6112746号にも2重壁鼻プロングが開示されている。
【0145】
薄い外壁1004(外膜とも呼ばれる)は、0.1mmから0.65mmの範囲内の厚さを有し得る。好ましい実施形態では、薄い外壁1004は0.35mmの厚さを有し得る。対照的に、内壁1002(内膜とも呼ばれる)は約0.75mmの厚さを有し、それは基部1086及び柱または茎部1087の厚さと略同様である。他の配置では、内壁を排除して、患者と接触するより薄い外壁膜のみを残すことも可能である。
【0146】
外壁1004は、鼻プロング1070の封止を向上させるために患者の鼻との追従性及び/又は共形性を与えるように相対的に薄い。すなわち、より薄い外壁1004は、それが鼻輪郭と共形になることが可能であることにより、優れた封止を可能にする。より厚い内壁1002は、プロング1070が患者の鼻に挿入されかつ/または係合されるときに、より薄い外壁1004を支持し、例えば、外壁1004が潰れないようにする。プロング1070が加圧されるとき、外壁1004は患者の鼻に共形となり、内壁1002は患者の鼻の下で「浮動し」、例えば、外壁1004から離隔される。適切な間隙、例えば、0.75mmが、外壁1004の封止を妨害することなく内壁1002の動きを可能にするように、内壁1002と外壁1004との間に設けられる。内壁1002と外壁1004との間の間隙は、使用に際して、例えば、使用中の調整及び/又は動きに応じて、頭部分1084の外周回りで変化し得る。
【0147】
相対的に薄い壁厚、例えば、0.35mmが、2重壁プロング構成の外壁に設けられることが好ましい。しかし、薄い壁厚は、単一壁構成を有する鼻プロングに設けられてもよい。上で留意されたように、薄い膜は、それが患者の鼻輪郭に共形となることが可能であることにより、優れた封止を可能にする。
【0148】
例えば、単一壁の頭部分を有する鼻プロングは、0.1mmから0.65mmの範囲内の、例えば、好ましくは0.35mmの壁厚を有し得る。一実施形態では、
図62Bに示されたように、薄い頭部分1084は、鼻プロング1070がその鋳型から取り出されるときに、過剰なばり及び/又は裂けを防止するために、より厚い上部区間またはビード1089を含んでもよい。
【0149】
しかし、頭部分は過剰なばり及び/又は裂けを防止するために他の構造を含み得る。例えば、1つまたは複数の内部リブが、例えば、ビード1089の代わりにまたはそれに追加して、頭部分1084に追加されてもよい。
図57及び58に示されたように、リブ1090が薄い単一壁の頭部分1084に設けられ得る。別の実施形態では、単一壁の頭部分には、その長さに沿ってテーパ付きのまたは変化する断面が設けられてもよく、例えば、壁厚が相対的に薄いところから厚いところにかけて逓減する。
【0150】
別法の実施形態では、一体品配置ではなく、薄い外膜が、単一壁鼻プロングに後付けされる(付着、結合、接着等)別体の構成要素として設けられ得る。例えば、薄い外膜が頭部分の外部表面に設けられ、例えば、弾性リングによって、定位置に固定されてもよい。他の膜1004は、それが患者に優しくかつ適合している限り、内壁1002と同じ材料(例えば、シリコーン)から作製される必要はない。
【0151】
好ましい実施形態では、2重壁鼻プロングの頭部分1084は、相対的に大きな楕円形のまたは湾曲した区間s2に向かって下方へ傾斜する、略直線的な円錐区間s1を含む(例えば、
図70参照)。湾曲区間は、下部が患者の鼻の開口部に合致するように構成され、円錐区間は、患者の鼻の中への挿入を向上させ、かつ2重壁構成は、より簡単でより効率的な封止を実現する。すなわち、この外形配置は頭部分を鼻の中へより容易に配置または挿入する能力を有し、それは調整時間を最適化する。使用に際して、患者は、頭部分を上った中途あたりで封止を実現することができる。この外形配置はまた、単一壁鼻プロングに設けられてもよい(例えば、
図62参照)。
【0152】
例示された実施形態では、基部部分1086、茎部1087、頭部分1084、及び開口部1069のそれぞれが、平面図で眺めるとき(例えば、
図68参照)、長円形または楕円形を含む。しかし、他の形状も用途、例えば、患者の鼻の形状に応じて可能である。例えば、基部部分、茎部、頭部分、及び/又は開口部は円形形状を有し得る。また、鼻プロングは、このプロングの部分が楕円形から円形に移行するように、例えば、頭部分の基部部分が概ね円形であってもよく、かつ頭部分及び出口開口部が楕円形であってもよく、プロングはこれらの間で移行するように構成され得る。
【0153】
例示された実施形態では、2重壁鼻プロングが、内壁1002よりも長い外壁1004を有する(例えば、
図67及び
図70参照)。この配置は、封止の助けになり得るし、2重壁鼻プロングを成形ツールから取り出す際の補助になり得る。別法の実施形態では、外壁1004が内壁1002と均等の長さであっても、またはそれよりも短くてもよい。
【0154】
また、表面仕上げが2重壁鼻プロングの1つまたは複数の表面に追加されてもよい。表面仕上げは、鼻プロングをその成形ツールから取り出す際の助けになり得る。さらには、表面仕上げは封止を助けることができる。
【0155】
特定的には、表面仕上げが、鼻プロングをツール、例えば、スライドコアから取り出すのを補助するために、外壁1004の内部表面上に施され得る。外壁1004の外部表面上に施された表面仕上げも、鼻プロングをツールから取り出すのを補助することが可能であり、かつ患者の鼻孔との封止を補助することが可能である。同様に、表面仕上げが、鼻プロングをツールから取り出すのを助けるために、内壁1002の内部及び/又は外部表面上に施されてもよい。上で留意されたように、外壁1004の上部周囲回りのビードが、ツールから取り出すときに過剰のバリ及び/又は裂けを防止するために利用され得る。
【0156】
さらには、成形ツール自体が、鼻プロングからの取り出しを容易にするために表面仕上げ、例えば、艶消表面仕上げを含み得る。例えば、表面仕上げが、外壁1004の内部表面及び/又は内壁1002の外部表面に係合する成形ツール表面に追加されてもよい。しかし、ツールの外側表面全体または外側表面の一部が表面仕上げを有してもよい。
【0157】
2重壁鼻プロングの基部部分1086は、単一壁を有する鼻プロングの基部部分、例えば、細穴1092、丸味を帯びた上方突縁1094、斜角面の下方突縁1096、及び軸方向ばね区間と同様である。しかし、2重壁鼻プロングの基部は、例えば、
図55、
図56、及び
図58に示された基部など、他の適切な構造を有してもよい。
【0158】
上で説明されたように、鼻プロングは、関着、自己調節式長さ、及び封止力を与える上方及び下方トランポリン様基部を含む。トランポリン様基部は、その上部及び下部の2つの曲線区間と、その中間の直線区間とを含む。この構造は、鼻プロングに懸架の形態を与える。
【0159】
特定的に、トランポリン基部細部は茎部の両端に設けられる。トランポリン基部細部は、関着してピローの頭部分を患者の鼻翼及び鼻唇角度に位置合わせし、茎部の長さを患者の鼻唇高さに合わせるために自己調節し、かつ/または快適な封止力を鼻孔に与える汎用機構としての役割をする。すなわち、トランポリン基部細部は、ピローの頭部分及び基部部分の両方に対する茎部の回転を可能にし、かつ基部部分に対するピローの頭部分の高さの低減を可能にする。
【0160】
図70B−1から
図70B−10は対プロング配置を例示し、そこでは鼻プロング1070が単一挿入体の上に対として設けられる。例示されたように、それぞれの鼻プロング1070は、
図67〜
図70で上に説明された頭部分のような2重壁頭部分を含む。プロング1070は、橋絡または連結帯1088によって、それぞれの基部部分が接合される。
【0161】
図70B−1から
図70B−10は、対プロング配置の典型的な寸法、例えば、中サイズを例示する。例示された実施形態では、D1が10.5mmであり、D2が22.5mmであり、D3が33.6mmであり、D4が38.9mmであり、D5が41mmであり、D6が8mmであり、D7が10.3mmであり、D8が25.1mmであり、D9が4.6mmであり、D10が7mmであり、D11が20.1mmであり、D12が14.2mmであり、D13が9.4mmであり、D14が66.45mmであり、かつD15が24.5mmである。特定の寸法が与えられているけれども、これらの寸法は単に典型的であるにすぎず、他の寸法が用途に応じて可能であることが理解されるべきである。例えば、典型的な寸法は、用途に応じて10〜20%またはそれよりも多かれ少なかれ異なってもよい。
【0162】
一実施形態では、それぞれのプロング1070のすべての内部表面が相対的にバリなしである。さらには、外壁1004は相対的に分割線及びばりがない。また、外壁1004の自由端は滑らかであり、丸味を帯びた縁を有し、例えば、鋭い縁がなく、相対的にバリ及び裂けがない。さらには、いくつかの選択された表面、例えば、外壁の内部表面は磨き表面仕上げされなくてもよいが、対プロング配置全体が鏡磨きされてもよい。
【0163】
一実施形態では、内壁及び外壁の一方が開位置で成形され、次いで2重壁構造を形成するために逆さにされ得る。この配置は成形過程を簡素化する。
【0164】
例えば、内壁2502は開位置で成形され(
図71〜
図74に示されたように)、次いで2重壁構造を形成するために内側へ逆さにされ得る(
図75〜
図77に示されたように)。壁区間は、硬さ/剛性を制御するために変更可能である。例えば、一方の壁(例えば、内壁2502)は他方よりも厚くてもよいし、または両方の壁が相対的に薄くてもよい。また、
図72に示されたように、一体型のヒンジ2506が、折り返し箇所を制御するために壁2502、2504間に設けられ得る。
【0165】
図78〜
図83は別法の配置を例示するが、そこでは、外壁2604が開位置で成形され(
図78〜
図80に示されたように)、次いで2重壁構造を形成するために、内壁2602に対して外側へ逆さにされ得る(
図81〜
図83に示されたように)。壁区間は、硬さ/剛性を制御するために変更可能である(例えば、外壁2604よりも厚い内壁2602(例えば、0.7mm))。一実施形態では、外壁2604は、頭部分1084と患者の鼻孔との間で「ねばねばの」充填剤のように作用する。
【0166】
図84〜
図89は、3重壁構造を有する鼻プロング1070を例示する。鼻プロング1070は他の適切な多壁構造、例えば、2つ以上の壁を備える頭部分1084を有してもよいことが理解されるべきである。例示されたように、第1及び第2の外壁2704、2705は開位置で成形され(
図84〜86に示されたように)、次いで3重壁構造を形成するために、内壁2702に対して外側へ逆さにされ得る(
図87〜
図89に示されたように)。壁区間は、硬さ/剛性を制御するために変更可能である。さらには、折り畳み線は、異なる長さの折り返し部分を実現するために様々に位置決めされ得る。
【0167】
2重壁配置は、構造を画定するより厚い壁と、封止を形成するより薄い壁とを組み合わせることによって、鼻孔中で鼻プロングの封止を容易にする。非常に薄い壁は、封止を形成するには適切であるが、使用に際して必要な構造を支持するには単独では十分な剛性に欠ける恐れがある。上で論じられたように、リブを追加すると、別様では使用に際して薄すぎてそれ自体を支持できない壁を剛化することが可能である。
【0168】
2重壁鼻プロングは、他のマスクシステムに組み込み得る。例えば、2重壁鼻プロングは、その全内容を参考文献として本願明細書に援用する、2004年2月20に出願された米国特許出願第10/781929号明細書に開示されたものなどのノズル組立体に組み込まれ得る。
【0169】
図89Bは、このような配置の実施形態を例示する。例示されたように、ノズル組立体2810は、基部部分2811と、それに設けられた1対の2重壁鼻プロング2870とを含む。基部部分2811は、´929号出願で説明されたフレームに装着されるように適合される。上で説明されたように、それぞれの2重壁鼻プロング2870は、内壁2808及び外壁2804を有する頭部分2884を含む。
【0170】
一実施形態では、製造性を向上させるために外壁2804に表面仕上げが施され得る。
【0171】
§4.3口クッション
図94、
図96、
図106及び
図120B〜
図120Fに最も適切に示されたように、口クッション1072は顔面不接触部分1038及び顔面接触部分1040を含む。顔面不接触部分1038は、フレーム1074に着脱自在にかつ置換え自在に装着されるように構成される。例示された実施形態では、顔面不接触部分1038は、封止リップ1044を備えるテーパ付き端部分1042を有する矢尻型設計を含む。テーパ付き端部分1042は、フレーム1074の上に設けられたチャンネル1075の内部で、保持ビード1049によって容易に挿入及び保持されるように適合される(
図121、
図167及び
図120B〜
図120F参照)。封止リップ1044は、クッション1072の周囲回りを封止し、またクッション1072をフレーム1074上に保持もする。一実施形態では、位置合わせ形状構造、例えば、菱形または三角形もしくは他の細部が、正確な組立を補助するためにクッション1072及びフレーム1074の上に設けられ得る。フレームに対するクッションの装着は、その全内容を参考文献として本願明細書に援用する米国特許出願第10/390682号明細書に開示されたものと同様であり得る。しかし、他のクッション装着方法が可能である。
【0172】
クッション1072の顔面接触部分1040は、側壁1046と、この側壁1046から離れるように延びるアンダークッション1047と、このアンダークッション1047を略包囲し、かつ顔面接触部分1040に封止構造を提供するように設けられた膜1048とを含む。膜1048の内縁は、患者の口を受け入れる開口を画定する。また、側壁1046は、それぞれのプロング1070を支持するように適合された環状凹所1073を設ける離間されたプロング支持構造1045を含む(
図94、
図96、
図112、及び
図113参照)。例示されたように、プロング支持構造1045は、患者の鼻孔に対して正確な角度でプロングを突出させる角度付き架台を設ける。
【0173】
§4.3.1 正面及び側面図における下顎領域の形状
図90〜
図98は、レスメド(ResMed)の全顔マスククッション1200(
図91及び97に単独で示されている)及びレスメド(ResMed)の口マスククッション1300(
図92及び
図98に単独で示されている)に対するクッション1072の形状を例示する。
図93及び
図96の比較図に例示されたように、クッション1072は、正面及び側面から眺めたとき、下顎領域内に異なる形状を有する。
【0174】
特定的には、より湾曲が大きいレスメド(ResMed)の全顔マスククッション1200に比べると、
図93に示された正面から眺めたとき、クッション1072は、下顎領域及び患者の口の下口角で(点Dによって示された区域)「より正方形的」である(高さ対幅比が異なる)。このようなクッション1072の形状は、
図93の陰影領域によって示された下顎領域のより多くを覆う。また、このようなクッション1072の形状は、人体計測学的データに基づいて顎領域における顔面湾曲のばらつきにもより適切に対応する。さらには、このようなクッション1072の形状は、高齢の患者にしばしば見られる、口から放射状に広がる深い皺の回りを封止する。それは、睡眠中に口の動きが生じるときにより適切に封止する。
図96に示されたように、側面から眺めたときの、このような下顎領域(点Dによって示された区域)における形状の変化も例示されている。
【0175】
さらには、クッション1072は口の軸回りに非対称的であるが(
図90参照)、レスメド(ResMed)の口マスククッション1300は口の軸回りに対称的である(
図92参照)。また、クッション1072は、上唇領域の外半径(
図90のruとして示されている)よりも小さい顎領域の外半径(
図90のrlとして示されている)を有する。
【0176】
§4.3.2上面及び下面図での下顎及び上唇領域における膜の形状
図99〜103は、レスメド(ResMed)の全顔マスククッション1200(
図102に単独で示されている)及びレスメド(ResMed)の口マスククッション1300(
図103に単独で示されている)に対するクッション1072の形状を例示する。
図99及び
図100の比較図に最も適切に示されたように、クッション1072の膜1048は、顎区域におけるレスメド(ResMed)の全顔マスククッション1200に比べると、顎及び上唇領域における湾曲が同様である。顎におけるクッション膜1048の湾曲(
図100に示された下から眺めるとき)は、上唇領域におけるクッション膜1048の湾曲(
図99に示された上から眺めるとき)と略同様であるか同じである。
【0177】
図101に示されたように、クッション膜1048のこの湾曲は、凹の放物線の中心領域Cと、クッション1072の側壁に接合された2つの凸の湾曲側面領域Sを含む。この配置は、より浅い半径によって画定されるレスメド(ResMed)の口マスククッション1300(
図99及び
図100参照)の湾曲とは異なる。
【0178】
§4.3.3上面及び下面図におけるアンダークッションの形状
図104〜
図108は、レスメド(ResMed)の全顔マスククッション1200(
図108に単独で示されている)に対するアンダークッション1047の形状を例示する。レスメド(ResMed)の口マスククッション1300は、アンダークッションを含まない。
図104及び106の比較図に例示されたように、アンダークッション1047は、顎及び上唇領域における湾曲が、レスメド(ResMed)の全顔マスククッション1200と同じかまたは同様である。
【0179】
顎領域におけるアンダークッション1047の湾曲(
図106の下から眺めたとき)は、上唇領域におけるアンダークッション1047の湾曲(
図104の上から眺めたとき)と同じかまたは同様である。この湾曲が
図107に例示されており、略平坦な中心部分Cと角度が付いた側面部分Sとを含む。中心及び側面部分は、湾曲した/半径部分R1によって互いに接合される。側面部分Sは、断面切断が行われた第2のより小さい半径R2へ移行する。
【0180】
§4.3.4上唇及び顎領域におけるアンダークッション及び膜の幅
図109〜
図110に示されたように、上唇領域におけるアンダークッション1047及び膜1048の幅は、顎領域におけるアンダークッション1047及び膜1048の幅よりも小さい。上唇領域におけるアンダークッション1047の幅は、それが鼻孔と上唇との間の相対的に狭い領域(
図111参照)及び患者集団の人体計測学的ばらつきに収まるようにより小さい。
【0181】
一実施形態では、上唇におけるアンダークッション1047及び膜1048の幅は、顎領域におけるアンダークッション1047及び膜1048の幅の20%から80%の間である。例えば、
図111Bに示されたように、寸法Aは約4mmでよく、寸法Bは約6mmでよく、寸法Cは約8.8mmでよく、かつ寸法Dは約11mmでよい。これらの寸法は、小及び大サイズのクッションに関して同様であり得る。特定の寸法が与えられているけれども、これらの寸法は、単に典型的であるにすぎず、用途に応じて他の寸法が可能であることが理解されるべきである。例えば、典型的な寸法は、用途に応じて10〜20%またはそれより多かれ少なかれ異なり得る。
【0182】
§4.3.5クッション壁断面
図112〜
図119に示されたように、クッション1072の断面は、クッション1072の周囲に沿って変化する。例示された実施形態では、その周囲に沿って膜1048及びアンダークッション1047の形状を画定する3つの画然とした断面が存在する。例示されたように、断面A、B、及びCが、クッション1072の上唇、側面、及び顎領域の中に設けられる。断面Bがクッション1072の両側で対称的であることに留意される。しかし、別法の実施形態は3つよりも多くの断面を利用することができる。
【0183】
それぞれの断面A、B、及びC(アンダークッション1047及び膜1048の両方に関する)を画定する要素は、クッション側壁1046とアンダークッション1047の先端との間及び膜1048の先端との間のそれぞれにおける角度β及びα(
図117参照)と、クッション側壁1046から、アンダークッション1047及び膜1048のそれぞれの先端までの幅W1及びW2(
図118参照)と、クッション側壁1046の頂部から、アンダークッション1047及び膜1048のそれぞれの先端までの高さH1及びH2(
図119参照)と、クッション側壁1046とアンダークッション1047及び膜1048のそれぞれの先端との間の半径r1及びr2(
図118参照)とを含む。例示された実施形態のアンダークッション1047及び膜1048はまた、いくつかの断面において直線部分s1及びs2もそれぞれに含む。しかし、それぞれの断面を画定するために、他の要素が含まれてもよい。
【0184】
一実施形態では、クッション1072の形状または外形は、それぞれの3つの断面の共通点で選択された3つの点によって画定され得る。これらの3つの点のそれぞれで、x、y、及びz座標が画定され、そこでは、x寸法が人体計測学的データから測定され、y寸法が垂直対称線から測定され、かつz寸法がクッション高さから測定される。クッション1072の形状は、その周囲に沿ってこれらの3点間で円滑に変化する。
【0185】
§4.4フレーム
図120〜124及び167に最も適切に示されているように、フレーム1074は主本体1076を含み、この主本体は、その横側にそれぞれ側面フレーム部分1078を有する。主本体1076は、開口1080と、この開口1080を包囲する突縁付きカラー部材1082とを含む。エルボ組立体1014は、下で説明される様態で突縁付きカラー部材1082に結合される。フレーム1074はまた、下で説明されるように、クッション1072を保持するためのチャンネル1075を含む。
【0186】
例示された実施形態では、通気口組立体1079が、CO2洗出し用にフレーム1074のそれぞれの側面フレーム部分1078の中に設けられる。通気口組立体は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、2006年4月28日に出願され、「鼻組立体(Nasal Assembly)」と題された米国特許仮出願第60/ (整理番号4398−527)に開示されたものなどのように構成され得る。しかし、1つまたは複数の通気口開口部がCO2洗出し用に旋回エルボ1014の中に設けられてもよい。
【0187】
図124B〜
図124Iに示されたように、通気口組立体1079は、下で説明される上方アンカ1041に隣接してフレーム1074のそれぞれの側面フレーム部分1078の中に設けられる。それぞれの通気口組立体1079は、複数の縦列、例えば、3〜10の縦列で、図示された例では5つの縦列で配置された相対的に小さい穴1011の配列または模様を含む。これらの5つの縦列は、相互に対して垂直方向へずれされる。また、それぞれの縦列中の第1の穴は、垂直軸Vに対して約15〜35°、例えば、25°の角度αを成して(
図124Eに示された正面から眺めるとき)傾斜する軸線Aを形成するように協働する。
図124Gの側面図に最も適切に示されたように、それぞれの穴は、垂直軸線Vに対して約20〜40°、例えば、30°の角度βを形成する平面P(側面図のフレーム角度により
図124Gに示された近似平面)に沿って設けられる。
図124Hの下面図に示されたように、それぞれの穴は、横断軸Tに対して約−10°から45°、例えば、0°の角度を成して傾斜する長手軸Lを有する。それぞれの縦列は2〜6個の穴、例えば、4個の穴を含む。例示された実施形態では、それぞれの穴1011は、排出ガスの方向へ眺めるとき、より大きい直径からより小さい直径に収束する対向壁を含む概ね部分円錐形状を有する。より小さい直径は約0.7mmでよく、より大きな直径は約1mmでよく、円錐の先端角は約10°でよく、かつ円錐の高さは約1.7mmでよい。しかし、他の通気口配置が可能である。
【0188】
例示されたように、穴1011は空気流との干渉を回避するために開口1080から離して配置される。また、穴1011は、フレーム1074がアンカ構造用に使用者の顔面に対して相対的に平坦であるヘッドギヤ装着点の近くに配置される。さらには、穴1011は、ベッドを共にする人に向かって空気が噴出するのを回避するために、空気が患者の顔面の全体平面から垂直に通気され得るように、フレーム1074の相対的に平坦な部分上に位置決めされる。したがって、この通気口配置はマスク動作を最適化し、それが、2つの目的、すなわち、アンカ構造及び垂直通気のために、患者の顔面に対して相対的に平坦であるフレーム1074領域を活用する点で相乗効果的である。フレーム1074の美的概観も、フレーム1074上に設けられた相対的に平坦な区域の数を減らすことによって大幅に向上される。
【0189】
§4.4.1ヘッドギヤ組立体のためのアンカ点
それぞれの側面フレーム部分1078は、ヘッドギヤ組立体1018を装着するための上方及び下方アンカ1041、1043を含む。
図120〜124及び167に最も適切に示されたように、それぞれの上方アンカ1041は細穴開口部1062を設ける雌コネクタの形態にあり、それぞれの下方アンカはクリップ差込み口1071の形態にある。ヘッドギヤ組立体1018に対するフレーム1074の装着が、下でさらに詳細に説明される。
【0190】
フレーム1074は、マスクシステム1010を患者の顔面上に固定するための4つのアンカ点を設ける(
図120及び
図167に示されたように)。例示されたように、アンカ点は、「アウトリガー」要素として作用することによって最大の安定性を与えるためにフレーム1074の垂直及び水平末端に配置される。
【0191】
§4.5エルボ組立体
図125〜
図140に示されたように、エルボ組立体1014、例えば、旋回エルボは、エルボ1051と、窒息防止弁(AAV)1052と、AAV1052をエルボ1051に固定するためのクリップ部材1053とを含む。
【0192】
エルボ1051は、フレーム1074に連結可能な第1の部分1081と、空気送達管1008(
図48、
図155、及び
図120参照)に連結可能な第2の部分1083とを含む。エルボ1051の第1の部分1081は、その全内容を参考文献として本願明細書に援用する米国特許出願公開第2003/0196656号明細書から知られるスナップ嵌め様態で、フレーム1074の突縁付きカラー部材1082に解放可能に連結される。
【0193】
エルボ1051はまた、AAV1052を受け入れるための細穴1091と、AAV1052のフラップ部分1063によって(加圧ガスの存在に応じて)選択的に閉ざされる口1093と、スナップ嵌めでクリップ部材1053を装着するための2つの凹所または突起(見えていない)とを含む。
【0194】
AAV1052は、スナップ嵌めでエルボ1051に着脱自在に装着される部分組立体を設けるためにクリップ部材1053と相互錠止する。特定的には、AAV1052(例えば、柔軟なシリコーンまたは他の弾性材料から構成された)は、クリップ部材1053(例えば、剛性プラスチックから構成された)の上に設けられた細穴1097と着脱自在に相互錠止する矢尻形状の突起1095を含む。例示されたように、細穴1097の内部縁は、より容易なAAV1052の組立を可能にするために面取りされる。さらには、突起1095の矢尻形状が組立を容易にする。しかし、細穴1097の内部縁は、組立を容易にするために、例えば、円錐形の隅肉または面取り部を有してもよい。また、AAV1052の突起1095は、組立を容易にするために、隅肉の付いた、湾曲した、面取りした、またはテーパ付きの端部を有してもよい。
【0195】
クリップ部材1053は、エルボ1051に設けられたそれぞれの凹所/突起(図示せず)と相互錠止する2つの耳部1099を含む。さらには、クリップ部材1053は、AAV1052が不適切にエルボ1051に組み立てられるのを防止するための構造を含む。
【0196】
特定的には、クリップ部材1053は、凹んだ側面1033と、クリップ部材1053と一体成形された中心垂直リブ1035とを含む。クリップ部材1053がエルボ1051に組み立てられるとき、凹んだ側面1033及び中心垂直リブ1035は、AAV1052がクリップ部材1053とエルボ1051との間に組み立てられるのを防止するために、エルボ外部表面1037に対接して、例えば、エルボ外部表面に直に接触して配置される。例えば、AAV1052が不適切な向きの状態で(
図140に、かつ
図137及び
図138の点線で示されたように)、クリップ部材1053がエルボ1051に組み立てられると、AAV1052のフラップ部分1063が中心垂直リブ1035とエルボ外部表面1037との間に位置決めされることになり、それはクリップ部材1053がエルボ1051と相互錠止するのを防止する。その場合に、AAV1052が適切に取り付けられていなかったことが使用者に明らかであろう。
【0197】
さらには、
図140に示されたように、AAV1052のフラップ部分1063は、AAV1052が不適切に組み立てられると、フラップ部分1063がクリップ部材1053の外側にはみ出し、それによってAAV1052が不適切にエルボ1051に組み立てられたことを患者に可視的及び触覚的な手掛かりを与えるように、クリップ部材1053の幅よりも長い。
【0198】
一実施形態では、エルボ1051の口1093を包囲する材料、例えば、壁厚は、材料を減らすために削り取られてもよい。しかし、使用に際してAAV1052のフラップ部分1063と係合するために十分な表面積を許容するように十分な材料が維持される。
【0199】
エルボ組立体1014の別法の実施形態は、その全内容を参考文献として本願明細書に援用するPCT出願PCT/AU2006/000031号パンフレットに開示されている。
【0200】
§4.6ヘッドギヤ組立体
図141〜
図154に最も適切に示されたように、ヘッドギヤ組立体1018は、上方ヘッドギヤ区間1020と、この上方ヘッドギヤ区間1020に装着される下方ヘッドギヤ区間1030とを含む。上方安定化要素1050が上方ヘッドギヤ区間1020とフレーム1074との間に設けられ、下方安定化要素1060が下方ヘッドギヤ区間1030とフレーム1074との間に設けられる。
【0201】
ヘッドギヤ組立体は、弾性帯、例えば、1対の上方弾性帯及び1対の下方弾性帯を含むことが好ましく、剛性または半剛性の安定化要素を含むことが好ましい。安定化要素は、弾性帯とは別体であってもよいし、弾性帯を有する部分組立体を備えてもよいし、またはマスクフレームの一部を形成してもよい。いずれの場合も、ヘッドギヤ組立体は、口及び下鼻領域の両方に対して封止を行うのに十分な大きさ及び方向を有する封止力ベクトルを画定する。
【0202】
鼻マスクのみ、鼻プロングのみ、または全顔マスクを含む従来技術のマスクシステムとは異なり、本マスクシステム1010は、相互にほとんど直角を成す2つの表面、すなわち、口及び鼻孔に対して封止力を与える。ヘッドギヤ帯及び安定化要素は、両方向における十分な封止力成分を実現するために構成及び配置される。従来技術のマスクのヘッドギヤは、典型的には一方向または略一方向における封止力を与えるにすぎない。
【0203】
封止力の大きさは、ヘッドギヤ帯の弾性及びそれらの締め付け具合を含めて、いくつかの要素に関連する。封止力の方向は、ヘッドギヤ帯がフレームに装着される箇所及びそれが患者の頭部と係合する箇所に関連する。
【0204】
上方帯は上方安定化要素に連結し、次いで、この安定化要素は、使用に際して概ね鼻と口との間に位置する領域内でマスクフレームに連結する。使用に際して、上方帯は患者の側頭部の上方を通り、患者の頭部の後頭部に概ね係合する後部ヘッドギヤ部分と連結する。上方安定化要素は、患者の視界を妨害することなく鼻孔に封止するのに十分な力成分を許容する。
【0205】
さらには、患者の頭部の硬いまたは骨の領域と係合し、かつ硬くない領域(例えば、筋肉及び腱)を回避することによって、ヘッドギヤ組立体1018によって与えられる封止は、患者の頭部の動きによって中断される可能性がより低い。
【0206】
§4.6.1ヘッドギヤ区間
図141に示されたように、上方ヘッドギヤ区間1020は、上方帯1022、ブリッジ帯1024、及び前方頂部帯1026を含む。それぞれの上方帯1022の自由端は、上方安定化要素1050を上方ヘッドギヤ区間1020に固定する際に使用するためのベルクロ(Velcro(登録商標))材料のつまみ1028を含む(
図143参照)。ベルクロ(Velcro(登録商標))のつまみ1028は、例えば、超音波溶接によって上方帯1022に固着され得る。例示された実施形態では、ブリッジ帯1024は、
図141に示されたように、ブリッジ帯1024がそれぞれの上方帯1022から分離されるように、上方帯1022及び前方頂部帯1026と同じ材料片から形成され、例えば、打ち抜かれる。次いで、ブリッジ帯1024は、3次元形状を形成するために、それぞれの上方帯1022に装着される。この配置は、
図4dに示されたものと同様である。
【0207】
図142に示されたように、下方ヘッドギヤ区間1030は、下方帯1032及び後方頂部帯1034を含む。それぞれの下方帯1032の自由端は、下方安定化要素1060を下方ヘッドギヤ区間1030に固定する際に使用するためのベルクロ(Velcro(登録商標))材料のつまみ1036を含む(
図143参照)。ベルクロ(Velcro(登録商標))のつまみ1036は、例えば、超音波溶接によって下方帯1032に固着され得る。
【0208】
図141及び
図142は2次元の上方及び下方ヘッドギヤ区間1020、1030を例示し、
図144〜
図149は上方及び下方ヘッドギヤ区間1020、1030の実施形態の寸法を例示する。特定的には、
図144〜
図146は、大、中、及び小の上方ヘッドギヤ区間1020のそれぞれに関する典型的な寸法を例示し、
図147〜
図149は、大、中、及び小の下方ヘッドギヤ区間1030のそれぞれに関する典型的な寸法を例示する。一実施形態では、
図144〜
図146に示されたように、LD1は153mmであり、MD1は128mmであり、MD2は147°であり、MD3は119mmであり、MD4は18mmであり、MD5は33°であり、MD6は76.9mmであり、MD7は118.9mmであり、MD8は84mmであり、MD9は18mmであり、MD10は25mmであり、かつSD1は107mmである。一実施形態では、
図147〜
図148に示されたように、LD1は245mmであり、MD1は220mmであり、MD2は147°であり、MD3は18mmであり、MD4は25mmであり、MD5は107.9mmであり、MD6は67mmであり、MD7は33°であり、MD8は25°であり、かつSD1は220mmである。上方及び下方ヘッドギヤ区間1020、1030の特定の寸法が与えられているけれども、これらの寸法は単に典型的であるにすぎず、用途に応じて他の寸法が可能であることが理解されるべきである。例えば、典型的な寸法は10〜20%異なり得る。
【0209】
2次元の第1及び第2のヘッドギヤ区間1020、1030は、3次元の解剖学的に形作られたヘッドギヤ組立体1018を形成するために、相互に装着され、例えば、機械縫製された突き合せ接合である。
図141及び
図142は、点線中の装着点、例えば、AはAに接合し、BはBに接合し、CはCに接合し、かつDはDに接合する。例示されたように、それぞれの後方頂部帯1034の自由端は、装着を容易にするために拡幅部分1019を含む。
【0210】
図150〜
図154は、患者の頭部上に位置決めされた3次元ヘッドギヤ組立体1018を例示する。例示されたように、頂部帯1026、1034は、患者の頭部の頭頂骨及び後頭骨を杯状に取り囲む円形形状の頂部帯を形成するように協働する。
図141は、上方ヘッドギヤ区間1020が患者の頭部の頂部と交差する交差点Yを例示し、
図142は、下方ヘッドギヤ区間1030が患者の頭部の下方後頭部(すなわち、患者の頭部の背後の骨構造)と交差する交差点Zを例示する。
【0211】
§4.6.2安定化要素
図48及び
図155に最も適切に示されているように、上方及び下方安定化要素1050、1060は、患者の口及び患者の鼻腔の両方との封止を保護しかつ保証するために、上方及び下方帯1022、1032と封止組立体1012との間に安定性のある連結システムを設ける。すなわち、上方及び下方安定化要素1050、1060は、相互に対して上方及び下方帯1022、1032の位置を維持し、マスクシステム1010を患者の顔面上で適切な向きに固定する。上方及び下方安定化要素1050、1060はまた、患者の顔面上により大きな配置面積を設けるために、フレーム1074に対して「アウトリガー」としても作用する。それはマスクシステムの安定性を増大させる。
【0212】
§4.6.2.1上方安定化要素。
図156〜
図158(左側上方安定化要素、左側に対して構成上対称的である右側上方安定化要素を例示する)に示されたように、それぞれの上方安定化要素1050が剛性または半剛性材料、例えば、プラスチック材料またはナイロンから構成され、患者の顔面の形状に合わせて輪郭付けられるか、またはそれに共形となるように3次元形状を含む。
図157の点線によって示されているように、それぞれの上方安定化要素1050が、少なくとも1つの湾曲平面、例えば、患者の顔面の形状に共形となるように撓むことを可能にする2つの画然とした湾曲平面B1及びB2を含む。
【0213】
それぞれの上方安定化要素1050の一方の端部が、知られている様態で、それぞれの上方ヘッドギヤ帯1022の端部分が巻き付けられることを可能にするクロスバー1054を含む。それぞれの上方帯1022は、帯の残りの部分に係合してクロスバー1054を定位置に調節可能に固定するベルクロ(Velcro(登録商標))バンド1028を含む。それぞれの上方安定化要素1050の対向端は、支柱要素1066を含む。それぞれの支柱要素1066は、例えば、スナップ嵌めで、フレーム1074に設けられたそれぞれの細穴開口部1062の内部に係合する。この配置は、上で説明された
図11〜15に示されたものと同様である。
【0214】
図158b−1から
図158b−6は、フレーム1074との組立不良を防止するための構造を含む上方安定化要素2550の別法の実施形態を例示する。例示されたように、上方安定化要素2550の支柱要素2566は、対向する端部分2567、2569によって支持される。端部分2567の一方は、端部分2569の他方よりも相対的に大きい。拡大端部分2567は、上方安定化要素2550をフレーム1074に適切な向きで組み立てることを容易にするキーを設ける。
【0215】
図158b−7に示されたように、フレーム1074のそれぞれの上方アンカ1041は、十分な空間が、拡大端部2567に適応するために上方アンカ1041の片側のみに設けられるように構成される。したがって、上方安定化要素2550が誤った向きで上方アンカ1041と係合されることが試みられると、拡大端部分2567は、支柱要素2566が上方アンカ1041のそれぞれの細穴開口部1062と相互錠止するのを防止する。
【0216】
図158c−1から
図158c−4は、上方安定化要素2650及びフレーム2674の別の実施形態を例示するが、このフレームは、そのような上方安定化要素2650に適応するように構成された上方アンカ2641を有する。
図158c−1及び
図158c−2は右側上方安定化要素2650を示し、
図158c−3は左側上方安定化要素2650を示す。上で説明された実施形態と同様に、それぞれの上方安定化要素2650は、フレーム2674のそれぞれの上方アンカ2641との組立不良を防止するために拡大端部分2667を含む。さらには、それぞれの上方安定化要素2650が、それぞれの上方アンカ2641の上に設けられたキー2673を受け入れるように適合されるキー溝または溝2671を含む。右側安定化要素2650のキー溝2671は、拡大端部分2667の同じ側にあり(
図158c−2参照)、左側安定化要素2650のキー溝2671は、拡大部分2667の対向側にある(
図158c−3参照)。
【0217】
図158c−4はフレーム2674の右側を示す。例示されたように、キー2673は右上方アンカ2641の外側に設けられる。左上方アンカ(図示せず)は、その内側に配置されたキーを有することになる。この配置は、右側安定化要素2650が右側アンカ2641のみに装着可能であり、左側安定化要素2650が左側アンカのみに装着可能であることを保証する。特定的には、右側アンカ2641上のキー2673は右側安定化要素2650のキー溝2671のみが通過することを許容し、右側安定化要素2650の拡大端部分2667は右側アンカ2641の外側のみに嵌まり得る。同様に、左側アンカ上のキーは、左側安定化要素2650のキー溝2671のみが通過することを許容し、左側安定化要素2650の拡大端部分2667は左アンカの外側のみに嵌り得る。したがって、拡大端部分2667及びキー2673/キー溝2671は、上方安定化要素2650の適切な配向のみが行われ得ることを保証する。
【0218】
§4.6.2.2下方安定化要素
図159〜
図166に示されたように、それぞれの下方安定化要素1060は、剛性または半剛性材料、例えば、プラスチック材料から構成され、患者の顔面に共形となるように撓むことを許容する。特定的には、それぞれの下方安定化要素1060は、錠止クリップ1064及び尾部区間1065を含む。
【0219】
尾部区間1065は、それぞれの下方帯1032の端部分が、知られた様態で巻き付けられることを可能にするクロスバー1067を含む。それぞれの下方帯1032が、クロスバー1067を調節可能に定位置に固定するために帯の残りの部分に係合するベルクロ(Velcro(登録商標))バンド1036を含む。
図161及び
図165に最も適切に示されたように、尾部区間1065は、患者の顔面に共形となるように患者の顔面に向かって錠止クリップ1064に対して角度が付けられる。さらには、尾部区間1065は、患者の顔面の形状に合わせて輪郭付けるように、ヘッドギヤ張力の影響下で撓むことを許容するように相対的に薄い。
【0220】
いくつかの実施形態では、尾部区間1065は顕著により短いかまたは全体的に削除されてもよい。このようにして、錠止クリップは、ここでその全内容を参考文献として本願明細書に援用する、2003年3月19日に出願された米国特許出願第10/390681号明細書に説明されたように作用する。
【0221】
§4.6.2.3錠止クリップ
それぞれの錠止クリップ1064は、2つのばね腕部1056と、この2つのばね腕部1056の間の中心耳部1058とを含む。それぞれのクリップ1064は、フレーム1074に設けられたそれぞれのクリップ差込み口1071とスナップ嵌めで相互錠止される。クリップ装着は、ここでそれぞれの全内容を参考文献として本願明細書に援用する、2003年3月19日に出願された米国特許出願第10/390681号明細書、2003年9月5日に出願された米国特許出願第10/655621号明細書、及び米国特許第6374826号明細書に開示されたものと同様である。
【0222】
図166の点線で最も適切に示されたように、それぞれのばね腕部1056及び隣接する尾部区間1065は、人間工学的なグリップを設け、かつ分解時に下方安定化要素1060をフレーム1074から区別する助けとなるように触覚的な手掛かりを与えるために輪郭付けられる。また、それぞれのばね腕部1056は指で握りやすくするために隆起付きグリップを有する。
【0223】
中心耳部1058は、クリップ差込み口1071の中への組立易さを向上させるために、(
図163及び166に示されたように、上面及び下面から眺めるとき)丸味を帯びた前面表面1059を有する。また、
図163及び166に示されたように、中心耳部1058の前部は、錠止クリップ1064が、製造時及び組立時に他の部品と引っ掛かり/巻込まれるのを防止するばかりでなく、錠止クリップ1064が、取付け時にフレーム1074及び差込み口1071の上に引っ掛かるのを防止するために、ブルノーズ形状を有する。
【0224】
さらには、中心耳部1058の後側は、クリップ差込み口1071の中に設けられたテーパ付きリブ1068(
図121及び
図167参照)と係合するように適合される広く開いた口部を備える中心チャンネル1061を有する。この配置は、錠止クリップ1064をクリップ差込み口1071の中へ進入させて組み立てることを容易にする。特定的には、組立時に、クリップ差込み口1071に対する錠止クリップ1064の位置合わせ誤差がチャンネル1061の広く開いた口部によって補償される(すなわち、広く開いた口部は、
図167〜
図170に示されたように広範な角度範囲で挿入を許容する)。
【0225】
§4.6.2.4裏当て材料
快適さを与えるためにかつ皮膚の炎症を防止するために(特に、患者が横向きで眠っているときに)、詰め物裏当て材料または柔らかい部分が、上方及び下方安定化要素1050、1060の後部表面(すなわち、患者の顔面に向き合う表面)に適用される。裏当て材料は、ヘッドギヤ帯と同じ材料、例えば、アキュームドテクノロジーズ株式会社(Accumed Technologies Inc.)によって製造されたブリーズ−オー−プリーン(Breathe-O-Prene(商標))から構成され得る。しかし、他の適切な材料、例えば、発泡樹脂または綿が使用されてもよい。裏当て材料は、任意適切な様態で、例えば、接着または縫製で上方及び下方安定化要素1050、1060に固着され得る。
【0226】
§4.6.2.5位置決め
図48、
図155、
図171、及び
図172は、使用時の患者の顔面上への上方及び下方安定化要素1050、1060の位置決めを例示する。例示されたように、上方安定化要素1050は、それが前方視野を損なわないように、または患者の周囲視界の中に出現しないように輪郭付けられる。また、上方安定化要素1050は、それが患者の顔面、特に上頬域における形状に共形となるように輪郭付けられる。プラスチック材料の固有の柔軟性及び印加されたヘッドギヤ帯張力と結合された相対的に薄い断面はまた、上方安定化要素1050が患者の顔面の形状に共形となるのを補助する。
【0227】
下方安定化要素1060は、患者の顔面、特に顎領域における形状に共形となるために角度が付けられる(
図161及び
図165に見られるように)。プラスチック材料の固有の柔軟性及び印加されたヘッドギヤ帯張力と結合された、尾部区間1065の相対的に薄い断面はまた、下方安定化要素1060が患者の顔面の形状に共形となるのを補助する。
【0228】
図171に示されたように、ヘッドギヤ組立体は、患者の鼻孔の下部及び口の上部を封止するためにY−方向への力FYと、患者の下口回りを封止するためにX−方向への力FXとを与える。患者の鼻孔に対する封止平面及び封止力はSNで示され、患者の口に対する封止平面及び封止力はSMで示されている。
【0229】
特定的には、1対の上方帯1022はY−方向への力を与える第1の力ベクトル(FY)を画定し、1対の下方帯1032はX−方向への力を与える第2の力ベクトル(FX)を画定する。例示されたように、第1の力ベクトルFYは上頬から頭頂部に延び、第2の力ベクトルFXは下顎から下方後頭部(すなわち、患者の頭部で骨が筋肉に出会う部位)に延びる。上方安定化要素1050の湾曲構成は、ヘッドギヤ組立体が患者の視界を損なわないように、例えば、ヘッドギヤ組立体が患者の目から十分に離れるように第1の力ベクトルFYをずらす。例えば、
図171の点線Lは、患者の視界が損なわれることになるようにマスクを移動させる力の線を例示する。
【0230】
本システムの1つの態様は、上方安定化要素1050がマスクフレーム及び顔面に対して成す角度である。この選択された角度は、鼻の開口部及び口の開口部の平面内で封止を行うように設計されている。このようにして、上方帯1022を締めると、同時に鼻プロングを引き「上げて」鼻孔と係合させ、他方では顔面に対して口クッションも「後に」(特に上唇の上方で)引き寄せる。選択された角度と、ヘッドギヤ張力が印加されるときに得られる力とが、鼻ピローばかりでなく口クッションにおいても最適な封止を可能にする。選択された角度は、マスクが受ける様々な力を考慮に入れる。これらは、治療圧に対抗して封止するのに望ましい(封止面積の関数としての)力と、管抗力及び他の要素を打ち消すのに望ましい力とを含む。この角度は、鼻封止と口封止との間の最適な均衡を与える。
【0231】
別法の実施形態では、口クッション及び鼻ピローの両方を封止位置に位置決めしかつ保持するヘッドギヤ組立体ではなく、この対の一方のみがヘッドギヤ組立体によって保持され、かつこれらの2つの他方は間接的に位置決めされる。すなわち、ヘッドギヤ組立体は、鼻孔及び口の一方に封止力を与え、かつ鼻孔及び口の他方を封止する力のための足場を設けてもよい。
【0232】
例えば、口クッションは、ヘッドギヤ組立体によって顔面上の封止位置に保持されてもよく、鼻プロングは、口クッションから延びるばね機構によって、鼻の下方の定位置に押し込まれてもよい。したがって、ヘッドギヤ組立体は患者の口に封止力を与えることが可能であり、かつ口クッションは、プロングをばねによって患者の鼻孔と封止係合させるばね力のための足場として使用される。
【0233】
別の例では、鼻プロングはヘッドギヤによって定位置に保持されてもよく、かつ口クッションは鼻プロングから延びるばね機構によって位置決めされてもよい。したがって、ヘッドギヤ組立体は患者の鼻孔に封止力を与えることが可能であり、かつばねによって口クッションを患者の口と封止係合させるばね力のための足場を設けることが可能である。両方の例では、患者の鼻及び口を封止するために、力が2つの方向へ与えられる。
【0234】
図172に示されたように、下顎から下方後頭部までの下方円周距離、すなわち、下方ヘッドギヤ帯1032によって架け渡された距離と、上唇から頭頂部までの上方円周距離、すなわち、上方ヘッドギヤ帯1022によって架け渡された距離とは、患者の頭部が横方向または上方もしくは下方に回転されるときであっても略一定に留まる。この寸法的な安定性は、マスクシステム1012が患者の顔面上により確実に保持されることを可能にし、すなわち、ヘッドギヤ帯張力は、上方及び下方円周距離が略一定に保たれる場合には、大幅に変化する可能性がより低い。
【0235】
§4.6.2.6上方安定化要素の別法による実施形態
図173〜
図175は、上方安定化要素の別法による実施形態を例示する。例えば、
図173に示されたように、フレーム1074は、上方安定化要素1550を支持する延長部1077を含み得る。例示されたように、上方安定化要素1550は湾曲構成を有する。上方安定化要素の中間及び端部分も支持要素1555によってフレーム上で支持される。上方安定化要素のそれぞれの端部が、それぞれの上方帯1022に対する装着を可能にするクロスバー要素1557を含む。
【0236】
図174に示されたように、フレーム1074は、上方安定化要素1650を支持する延長部1077を含み得る。例示されたように、上方安定化要素1650は概ねU字形状構成に曲げられる。上方安定化要素1650の中間及び端部分も支持要素1655によってフレームの上で支持される。上方安定化要素1650のそれぞれの端部が、それぞれの上方帯1022に対する装着を可能にするクロスバー要素1657を含む。
【0237】
図175に示されたように、フレーム1074は、1対の上方安定化要素1750を支持する延長部1077を含み得る。例示されたように、それぞれの上方安定化要素1750は湾曲構成を有する。支持要素1755は、この1対の上方安定化要素1750の間に延びる。また、上方安定化要素1750のそれぞれの端部が、それぞれの上方帯1022に対する装着を可能にするクロスバー要素1757を含む。
【0238】
図176〜
図177は、上方安定化要素を患者の目から引き離すための別法による配置を例示する。例えば、
図176は異なる形状を有する上方安定化要素1850、1950、2050を例示する。
図177は、患者の目から離すための逆さの外形を有する上方安定化要素2250を例示する。別の実施形態では、フレーム1074上の装着点1041が、上方安定化要素1050を患者の目から引き離すために、より広くてもよく、例えば、
図124Eに示された距離Δdだけ広い。さらに別の実施形態では、上方安定化要素が、
図173〜
図175に示されたものなど、フレーム1074に対する別法の連結部を有してもよい。
【0239】
§5.別法の実施形態
図178〜
図181は、相互に装着された上方及び下方ヘッドギヤ区間2420、2430を含むヘッドギヤ組立体2418の別の実施形態を例示する。例示された実施形態では、ヘッドギヤ組立体2418は、上で説明されたヘッドギヤ組立体に対して異なる縫製パターンまたは装着配置を含み得るが、それは位置合わせ及び組立を容易にすることができる。特定的には、相互に対して角度が付けられた接合部ではなく、これらの接合部は、相対的に平坦であり、すなわち、角度が付けられていない。
図178〜
図181は装着点を例示し、例えば、AはAに接合し、BはBに接合し、かつCはCに接合する。
【0240】
例示されたように、ヘッドギヤ組立体2418は、接合するのに端部分の位置合わせをより容易にする直角接合の幾何学的配置を設ける。また、ヘッドギヤ組立体2418は、ベルクロ(velcro)がヘッドギヤに固定される箇所から接合域を引き離すが、それは、接合部、例えば、縫製された接合部に対する損傷の恐れを防止する。
【0241】
図182〜
図184は、錠止クリップ2564及び尾部区間2565を含む下方安定化要素2560の別の実施形態を例示する。錠止クリップ2564はマスクフレームに設けられたそれぞれのクリップ差込み口と相互錠止されるように適合され、尾部区間2565はヘッドギヤ帯に装着されるように適合される。
【0242】
例示されたように、尾部区間2565は、上で説明された下方安定化要素1060の尾部区間1065よりも顕著に短い。また、下方安定化要素2560は、それがより短く、かつ患者の顔面に接触しないか、または下方安定化要素1060ほど患者の顔面の多くに接触しないので、詰め物裏当てが不要であり得る。この配置は、組立工程(例えば、裏当て材料の組立)が1つ少なくなり、したがって材料の供給が少なくなり、それによって費用を削減する。
【0243】
図185〜
図189は、マスクシステム2610の別の実施形態を例示する。例示されたように、マスクシステム2610は、上で説明されたマスクシステム1010と略同様である。対照的に、マスクシステム2610は、
図182〜
図184に示されたものなどの下方安定化要素2560を含み得る。また、マスクシステム2610は「大」サイズを有してもよく、そこではD1が約126mmであり、D2が約119mmであり、D3が約151mmであり、D4が約120mmであり、かつD5が約349mmである。これらの寸法は単に典型的であるにすぎず、他の寸法が用途、例えば、サイズに応じて可能である。
【0244】
図190〜
図193は、マスクシステム用のエルボ2751の別の実施形態を例示する。この実施形態では、エルボ2751は、このエルボのより厚い壁区間から形成されたリブであり得る。
【0245】
図194〜
図196は、AAVをエルボに固定するためのクリップ部材2853の別の実施形態を例示する。この実施形態では、クリップ部材2853は通気口の形状を忠実に反映する弓形隆起部分を含み得る。
【0246】
図197は、「ブーメラン外形」を備える口クッション3072の別の実施形態を例示する。特定的には、口クッション3072は、ブーメラン様または逆さU字に形作られ、使用に際して患者の下唇と頤隆起との間に位置するように構成される顎区間3015を含む。ブーメラン外形を含む全顔クッションは、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、2003年9月5日に出願された米国特許出願第10/655622号明細書に開示されている。
【0247】
§6.その他の実施形態
クッションの形状を画定する方法であって、前記クッション上の少なくとも3つの点を選択する段階と、前記少なくとも3つの点のそれぞれに関する座標を画定する段階と、前記少なくとも3つの点間で前記クッションの周囲に沿って、前記クッションの前記形状を円滑に移行させる段階と、を含む方法。
【0248】
第1の略円錐台部分と、第2の略円錐台部分と、前記第1及び第2の円錐台部分を相互連結する連結部分とを備え、前記連結部分は、2重壁構成を設けるために、前記第1の円錐台部分が、前記第2の円錐台部分に隣接する位置へ折り重なることを可能にするように構成される、一体成形された鼻プロング。前記第1の円錐台部分は、前記第2の円錐台部分に対して内側へ逆さにされてもよい。前記第1の円錐台部分は、前記第2の円錐台部分に対して外側へ逆さにされてもよい。連結部分によって前記第1及び第2の円錐台部分に相互連結された第3の略円錐台部分をさらに備え、前記連結部分は、3重壁構成を設けるために、前記第3の円錐台部分が、前記第1及び第2の円錐台部分に隣接する位置へ折り重なることを可能にするように構成されてもよい。
【0249】
マスクシステムのためのエルボ組立体であって、細穴及び口を含むエルボと、前記細穴の内部に受け入れられるように適合され、加圧ガスの存在に応じて前記口を選択的に閉じるように適合されたフラップ部分を含む窒息防止弁と、前記窒息防止弁を前記エルボに固定するクリップ部材であって、前記窒息防止弁に設けられた突起と相互錠止するように適合される細穴を含むクリップ部材と、を備え、前記クリップ部材は、前記エルボに固定されるとき、前記エルボの外表面に対接して配置され、前記リブは、前記フラップ部分が前記リブと前記外表面との間に組み立てられるのを防止するように適合される、エルボ組立体。前記フラップ部分は前記クリップ部材よりも長くてもよい。前記クリップ部材は、前記エルボに固定されるとき、前記エルボの外表面に対接して配置される凹んだ側面部分を含み、前記凹んだ側面部分は、前記フラップ部分が前記凹んだ側面部分と前記外表面との間に組み立てられるのを防止するように適合されてもよい。
【0250】
主本体と、前記主本体のそれぞれの横面上に設けられた側面フレーム部分と、それぞれの側面フレーム部分に設けられた通気口組立体と、を備え、それぞれの通気口組立体は、多縦列模様で配置された複数の穴を含み、それぞれの縦列は相互に対して垂直方向へずらされる、マスクフレーム。それぞれの側面フレーム部分は、ヘッドギヤ組立体を装着するように適合された上方及び下方アンカを含んでもよい。それぞれの通気口組立体は前記上方アンカに隣接して位置決めされてもよい。それぞれの通気口組立体は、3〜10の縦列で配置された複数の穴を含んでもよい。それぞれの通気口組立体は、5つの縦列で配置された複数の穴を含んでもよい。それぞれの縦列は2〜6個の穴を含んでもよい。それぞれの縦列は4個の穴を含んでもよい。それぞれの穴は、排出ガスの方向へ眺めるとき、より大きい直径からより小さい直径に収束する対向壁を含む概ね部分円錐形状を有してもよい。前記穴は、前記側面フレーム部分の相対的に平坦な部分上に位置決めされてもよい。それぞれの縦列中の第1の穴は、前記フレームの垂直軸に対して角度が付けられる軸を形成するように協働してもよい。前記軸は、前記垂直軸に対して約15〜35°角度が付けられてもよい。それぞれの穴は、前記フレームの垂直軸に対して角度を形成する平面に沿って設けられてもよい。前記平面は前記垂直軸に対して約20〜40°角度が付けられてもよい。 それぞれの穴は、前記フレームの横断軸に対して角度が付けられる長手軸を有してよい。前記長手軸は前記横断軸に対して約−10〜45°角度が付けられてもよい。
【0251】
呼吸可能ガスを患者に送達するために前記患者と装置との間で使用するマスクシステムであって、使用に際して前記患者の鼻の鼻腔と封止連通するように構成された1対の鼻プロングを備え、前記プロングのそれぞれが、内壁と、使用する前に前記内壁から離隔された外壁とを含み、前記外壁は前記内壁よりも薄く、厚さが0.65mm以下である、マスクシステム。前記膜は0.1から0.65mmの範囲内の厚さを有してもよい。前記厚さは約0.35mmであってもよい。前記内壁は約0.75mmの厚さを有してもよい。それぞれの鼻プロングは、頭部分、基部部分、及び茎部を含み、前記茎部の厚さが前記内壁の前記厚さと略同じであってもよい。前記内壁と外壁との間の空間は、約0.75mmの幅を有する間隙を画定してもよい。前記膜は、その側壁に沿って、ビード付きもしくは厚くなった上部区間及び/又はリブを含んでもよい。前記内壁及び外壁は、一体品成形ユニットとして形成されてもよい。前記外壁は、前記内壁とは別体に形成され、前記内壁に装着または別様に結合されてもよい。前記外壁は、前記内壁の拡大頭部分の下方で結合される弾性部材を含んでもよい。それぞれのプロング頭部分は、相対的に大きな楕円形または湾曲区間に向かって下方へ傾斜する略直線的な円錐区間を含でもよい。それぞれのプロングは、頭部分と、基部部分と、円形または楕円形断面を有する茎部とを含でもよい。前記内壁の長さが、前記外壁の長さと等しいかまたはそれよりも短くてもよい。前記内壁の長さが、前記外壁の長さと等しいかまたはそれよりも長くてもよい。それぞれのプロングの1つまたは複数の表面に施された表面仕上げをさらに含んでもよい。口クッションをさらに備え、前記鼻プロングは、前記口クッションと連通して、前記口クッションの上表面から延びてもよい。前記鼻プロングは、ノズル組立体のプレナムに設けられ、前記プレナムは前記組立体のそれぞれの横面に開口を含み、それぞれの開口は、加圧ガスの源と連通するエルボまたは導管に連結するように適合されてもよい。
【0252】
呼吸可能ガスを患者に送達するために前記患者と装置との間で使用するマスクシステムであって、 使用に際して前記患者の鼻の鼻腔と封止連通するように構成された1対の鼻プロングを備え、前記鼻プロングのそれぞれが薄い膜を含み、前記膜は0.1から0.65mmの範囲内の厚さを有する、マスクシステム。前記膜は、その側壁に沿って、ビード付きもしくは厚くなった上部区間及び/又はリブを含でもよい。
【0253】
本発明が、現時点で最も実用的であり、かつ好ましい実施形態である考えられるものとの関連で説明されてきたが、本発明は、開示された実施形態に限定されるものではなく、限定ではなく本発明の趣旨及び範囲内に包含される様々な変形及び均等の配置を網羅しようとするものあることが理解されるべきである。また、以上に説明された様々な実施形態は、他の実施形態と併せて実施されてもよく、例えば、一実施形態の態様が、別の実施形態の態様と組み合わされて、さらに他の実施形態を実現することが可能である。さらには、本発明はOSAを患う患者に対する特定の用途を有するが、他の病気(例えば、鬱血性心臓障害、糖尿病、病的肥満、卒中、肥満治療学的手術等)を患う患者が以上の教示から利益を得られることが理解されるべきである。さらには、以上の教示は、非医学的用途において患者及び患者でない人に関して同じように適用性を有する。