特許第6063987号(P6063987)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6063987趾骨インプラントおよび趾骨の奇形を矯正する方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6063987
(24)【登録日】2016年12月22日
(45)【発行日】2017年1月18日
(54)【発明の名称】趾骨インプラントおよび趾骨の奇形を矯正する方法
(51)【国際特許分類】
   A61F 2/42 20060101AFI20170106BHJP
【FI】
   A61F2/42
【請求項の数】8
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2015-83106(P2015-83106)
(22)【出願日】2015年4月15日
(62)【分割の表示】特願2013-265388(P2013-265388)の分割
【原出願日】2013年12月24日
(65)【公開番号】特開2015-128709(P2015-128709A)
(43)【公開日】2015年7月16日
【審査請求日】2015年4月15日
(31)【優先権主張番号】61/747,429
(32)【優先日】2012年12月31日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】13/839,573
(32)【優先日】2013年3月15日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】504154126
【氏名又は名称】ライト メディカル テクノロジー インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Wright Medical Technology, Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】特許業務法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】エリザベス・サンダー
(72)【発明者】
【氏名】クリスティーヌ・エム・ペティーズ
(72)【発明者】
【氏名】ブライアン・トーレン
【審査官】 胡谷 佳津志
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許第5549681(US,A)
【文献】 実開昭61−118316(JP,U)
【文献】 特開平09−038122(JP,A)
【文献】 米国特許第4231121(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F 2/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
趾骨インプラントであって、
ソケット部を含む第1部と、
前記ソケット部に機能的に連結されるボール部を含む第2部とを備え、
前記第1部は所定の厚さを有する板状の刃部を含み、該刃部は、前記ソケット部に固定された基端から自由端まで横方向に延びる長手形状なすとともに、その上部および下部に複数のギザギザ状の端部を有し、それにより該刃部と趾骨との整列を向上するとともに係合を維持し、
関節に移植されることにより、前記ボール部が前記ソケット部に対して所定量回転するように形成される、趾骨インプラント。
【請求項2】
前記刃部は、その上下方向の幅が、長手方向における同じ位置の厚さより大きく、前記基端から前記自由端に向かって先細になっている、請求項1に記載の趾骨インプラント。
【請求項3】
前記ボール部は、縦方向に所定量回転するように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の趾骨インプラント。
【請求項4】
前記ボール部は、横方向に所定量回転するように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の趾骨インプラント。
【請求項5】
前記ボール部は、回転軸を中心に回転自在に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の趾骨インプラント。
【請求項6】
前記関節は、近位趾節間関節(PIP)であることを特徴とする請求項1に記載の趾骨インプラント。
【請求項7】
前記関節は、中足趾節間関節であることを特徴とする請求項1に記載の趾骨インプラント。
【請求項8】
記第2部の外周がネジ部を含むことを特徴とする請求項1に記載の趾骨インプラント。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
相互参照
本出願は、本願において全体の内容が参照として含まれる2012年12月31日付米国仮特許出願第61/747、429号「ハンマートゥ及びクロウトゥ矯正用の球関節インプラント」の同時係属出願であり、仮出願日に対して優先権を主張している。
【0002】
領域
開示されている装置及び方法は、一般に、ハンマートゥ及びクロウトゥ矯正用インプラント及び装置に関するものである。
【背景技術】
【0003】
ハンマートゥまたは収縮した足趾は、第2趾、第3趾、第4趾の近位趾節間関節の奇形であって、これらの足趾が永久に曲がって、ハンマーの外面を有することになる。元来、ハンマートゥは柔軟且つ単純な処置で矯正できるが、治療を行わなければ硬くなり、矯正のための手術的処置が必要になる。ハンマートゥを患う人はまた、足趾の中間関節上や趾先に魚の目やたこができることがあり、楽な靴を見つけにくい上、足趾や足に痛みを感じる可能性もある。クロウトゥは、第2趾、第3趾、第4趾または第5趾の中足趾節間関節
の奇形であって、それぞれの足趾において近位趾節間関節と遠位趾節間関節の無抵抗の屈曲を起こし、鉤爪(クロウ)の外観を有する。
【0004】
ハンマートゥ及びクロウトゥの矯正において、多様な治療戦略が可能である。ハンマートゥの第一選択の治療法は、柔らかく広い先芯を有する新たな靴を用いることを含む。筋肉を伸ばし強化する運動が処方されることもある。その例として、手で足趾を優しく伸ばし、床にある物を拾うために足趾を利用すること等がある。治療のもう1つの方法として、症状を緩和させるために、紐、クッションまたは非医療用の魚の目パッドを採用することを含む。また、他の治療法のオプションが失敗した場合、ハンマートゥ又はクロウトゥは手術により矯正可能である。手術は、足趾を伸ばすためにネジ、ワイヤ等を挿入したり、その他類似するインプラントを足趾に挿入することを含む。
【0005】
従来の手術方法は、キルシュナー鋼線(K-wires)の使用を含む。しかし、最近はキル
シュナー鋼線の使用による様々なデメリットのため、圧縮ネジがインプラントとして使用されている。キルシュナー鋼線は一時的に挿入されるため、足趾の先端を通して突出したピンを必要とする。かかる理由によって、キルシュナー鋼線は鋼線感染、固定喪失等に至ることもある。キルシュナー鋼線のもう1つのデメリットは、キルシュナー鋼線の移動及び破損を含み、これによって幾度もの手術が必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従って、改善された趾骨インプラント及び趾骨奇形の矯正方法を開発する必要がある。
限定されない下記実施例を考慮して下記詳細な説明を参照すれば、当業者において本発明の多様な面が自明になるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1A】本発明の実施例によるインプラントの多様な平面図及び斜視図である。
図1B】本発明の実施例によるインプラントの多様な平面図及び斜視図である。
図1C】本発明の実施例によるインプラントの多様な平面図及び斜視図である。
図1D】本発明の実施例によるインプラントの多様な平面図及び斜視図である。
図1E】本発明の実施例によるインプラントの多様な平面図及び斜視図である。
図1F】本発明の実施例によるインプラントの多様な平面図及び斜視図である。
図2A】本発明の実施例によるインプラントの多様な平面図及び斜視図である。
図2B】本発明の実施例によるインプラントの多様な平面図及び斜視図である。
図2C】本発明の実施例によるインプラントの多様な平面図及び斜視図である。
図2D】本発明の実施例によるインプラントの多様な平面図及び斜視図である。
図2E】本発明の実施例によるインプラントの多様な平面図及び斜視図である。
図2F】本発明の実施例によるインプラントの多様な平面図及び斜視図である。
図3A】本発明の実施例によるインプラントの多様な平面図及び斜視図である。
図3B】本発明の実施例によるインプラントの多様な平面図及び斜視図である。
図3C】本発明の実施例によるインプラントの多様な平面図及び斜視図である。
図3D】本発明の実施例によるインプラントの多様な平面図及び斜視図である。
図3E】本発明の実施例によるインプラントの多様な平面図及び斜視図である。
図3F】本発明の実施例によるインプラントの多様な平面図及び斜視図である。
図4A】本発明の実施例によるインプラントの多様な平面図及び斜視図である。
図4B】本発明の実施例によるインプラントの多様な平面図及び斜視図である。
図4C】本発明の実施例によるインプラントの多様な平面図及び斜視図である。
図4D】本発明の実施例によるインプラントの多様な平面図及び斜視図である。
図4E】本発明の実施例によるインプラントの多様な平面図及び斜視図である。
図5A】本発明の実施例によるインプラントの多様な平面図及び斜視図である。
図5B】本発明の実施例によるインプラントの多様な平面図及び斜視図である。
図5C】本発明の実施例によるインプラントの多様な平面図及び斜視図である。
図5D】本発明の実施例によるインプラントの多様な平面図及び斜視図である。
図6A】本発明の実施例によるインプラントの様々な平面図及び斜視図である。
図6B】本発明の実施例によるインプラントの様々な平面図及び斜視図である。
図6C】本発明の実施例によるインプラントの様々な平面図及び斜視図である。
図6D】本発明の実施例によるインプラントの様々な平面図及び斜視図である。
図6E】本発明の実施例によるインプラントの様々な平面図及び斜視図である。
図6F】本発明の実施例によるインプラントの様々な平面図及び斜視図である。
図6G】本発明の実施例によるインプラントの様々な平面図及び斜視図である。
図6H】本発明の実施例によるインプラントの様々な平面図及び斜視図である。
図7】本発明の実施例による趾骨奇形の矯正方法を示すフローチャートである。
図8】趾骨の奇形を矯正する方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
発明を実施するための具体的な内容
図面を理解しやすいように同様の構成要素は同様の図面符号が与えられ、繰返しの説明と各方法の多様な実施例が記載されている。図面は縮尺で書かれていない。
【0009】
後述する記載は、例示の代表的なセットの有効な教示として提供される。有益な結果が得られるまで、下記記載の実施例に多くの変更が可能である。他の特徴や段階を採用せずに、本発明の特徴や段階の一部を選択することで、後述する本発明の好ましい利益の一部を得ることができる。従って、本発明の特徴と段階の下位セットだけでなく、多くの変更及び適用が可能であり、特定の場合においてさらに好ましい。それゆえ、後述の記載は例示的であるだけで、制限的ではない。
【0010】
例示的な実施例の記載は、全体の明細書の一部と見なされる添付図面と共に読むように意図されている。ここに示されている実施例の記載において、方向や配向に関するいかなる参照も、単純に便宜性のためのものであるたけで、どんな形でも本記載の範囲を制限してはならない。本明細書において、「下端」、「上端」、「水平」、「垂直」、「上」、
「下」、「上向き」、「下向き」のような相対語だけでなく、その派生語(例えば、「水平に」、「下向きに」、「上向きに」等)は、その後に説明されていたり論議中の図面に図示されているように、方向を指すものと解釈するべきである。「縦方向に」及び「横方向に」のような用語は、互いに相対的に解釈されたり、延長軸または回転軸もしくは回転中心に関連して適切に解釈される。前記相対語は、説明の便宜性のためのものであり、特定の配向における組立や作動を求めるものではない。「取り付けられた」、「固定された」、「連結された」、「相互連結された」のような用語は、明確に区別して説明しない限り、双方とも移動可能な又は堅固な取付だけでなく、介在する構造物を介して構造物が互いに直接的または間接的に固定されたり取り付けられる関係を称する。また、「機能的に連結された」という用語は、関連の構造がその関係によって意図されたとおり動作可能にする取付、カップリングまたは連結のようなものである。ここで、構造物/構成部品間の関係を示す「隣接する」という用語は、参照された各々の構造物/構成部品間の直接的な接触と、各々の構造物/構成部品間の別に介在する構造物/構成部品の存在を含む。単一の機械のみが例示されているとき、「機械」という用語は本願で述べている任意の一つ以上の方法論を行うための1つのセット(又は複数のセット)の命令を個別にまたは共同で行う任意の機械コレクションを含むこととする。ミーンズ・プラス・ファンクション・クレームが用いられる場合、引用された機能を行うために記載された説明または図面によって、構造的均等物だけでなく、均等構造も含めて明確に説明、提案及び提示される構造物を含むよう意図されている。「インプラント」および「装置」という用語は、本開示において区別しないで、同じ意味で用いられ、かかる使用は下記に添付の請求項の範囲を制限してはならない。
【0011】
本願で使用される冠詞は、文脈上正確且つ明確に記述されていない場合、複数形を排除するものではない。
【0012】
ハンマートゥ及び/又はクロウトゥ矯正用の改善されたインプラントが提供される。本発明の実施例は、矯正及び手術後の治療期間に非固定構造(non-rigid con
struct)及び関節融合を外科医に提供する。一実施例は、最初の手術後の治療期間以降、定められた動作を関節に許容すると同時に、最初の手術後の傷の治療及び軟組織の弛緩のための固定構造を提供することができる。一実施例は、ボール部を含むインプラントの近位端部と、ソケット部を含む前記インプラントの遠位端部とを特徴とする。ボール部は球形、 卵形、円筒形、楕円形に限らないが、これらを含む適切な形状の表面を有し
、ソケット部に機能的に連結されるとき、所定の移動を可能にするインプラントの一部を含む。本発明者は、ボール部とソケット部とを有するインプラントが、それぞれの関節に挿入された後、向上した弾力性、伸縮性及び活動性が提供できることを見出した。
【0013】
図1Aは、本発明の一実施例による趾骨インプラントの正面図を示す。図1Bは、本発明の一実施例による趾骨インプラントの斜視図を示す。図1A図1Bを参照すると、ハンマートゥ矯正用インプラント100は第1部130及び第2部110を含む。図示されている実施例において、第1部130は第1部130の端部に配置されるソケット部140を含む。ソケット部140はいかなる適切な材料でも形成され得る。例えば、ソケット部140はポリエチレンで形成される。一実施例において、ソケット部140の材料は、ソケット部140の弾力性を可能にするために選択される。一実施例において、ソケット部140は第1の材料で形成され、第1部130の残りの部分は第2の材料で形成される。例えば、ソケット部140はポリエチレンで形成され、第1の部130の残りの部分はステンレス鋼、チタニウムあるいは他の金属または硬質ポリマーのような第2の材料で形成される。
【0014】
図1A図1Bに示されているように、第2部110はボール部120を含む。ボール部120は適切な材料で形成され得る。例えば、ボール部120は、ステンレス鋼、チタ
ニウムあるいは他の金属または硬質ポリマーのような材料で形成される。一実施例において、ボール部120を含む第2部110は同じ材料で形成される。他の実施例において、ボール部120は第1の材料で形成され、第2部110の残りの部分は第2の材料で形成される。図示されている実施例において、ソケット部140はボール部120を受け入れるように形成される。一実施例において、ソケット部120及びボール部120はそれぞれの連結表面145,125を含み、これによって、ボール部120がソケット部140に機能的に連結されると、ソケット部140に対して所定量移動するように形成される。例えば、ソケット部140及びボール部120は、それぞれの連結表面145,125を含み、これによって、ボール部120がソケット部140に機能的に連結されると、ソケット部140に対して回転軸を中心に所定量回転するように形成される。ボール部120及びソケット部140は適切な形状で形成される。例えば、ボール部120は、球形、卵形、円筒形または楕円形を含むがこれに限らず、ソケット部に機能的に連結されと、ボール部120の所定の移動を可能にする適切な形状の連結表面125を有する。ソケット部140は、例えば、球形、卵形、円筒形または楕円形の適切な形状の連結表面145を含み、これによって、ボール部120がソケット部140に機能的に連結されると、ソケット部140に対して所定量移動するように形成される。
【0015】
図1A及び図1Bは、ボール部120及びソケット部140とを機能的に連結する前の趾骨インプラント100を示している。図示されている実施例において、関節に挿入される前の趾骨インプラント100を示している。趾骨インプラント100は、第1部130の端部135及び第2部110の端部115を含む。図示されているように、それぞれの端部135,115は第1部130のソケット部140及び第2部110のボール部120の対向端部である。一実施例(未図示)において、インプラント100は、第1部130と第2部110とが機能的に連結され、所定期間の間ソケット部140に対してボール部120の回転を制限するように形成された吸収部(resorbable portion)を含み、適切な吸収装置が使用される。例えば、所定期間の間ソケット部140に対してボール部120の回転を制限するために、吸収性ピン、吸収性ブリッジ、または吸収性ロックアウト装置が使用される。吸収部を形成するために、適切な吸収材料が使用される。例えば、ポリラクチド(PLA)、ポリ−L−乳酸(PLLA)、ポリグリコライド(PGA)、PGLAとポリ−DL−乳酸(PDLLA)を含むPLA及びPGAの共重合体、前記材料の共重合体、または他の適切な生体吸収性重合体、生重合体あるいは生分解性高分子に限らず、これらを含む生体吸収性材料は、吸収部を形成するために使用される。一実施例において、吸収性スナップオン(resorbable snap on)及びロックアウト装置は、所定期間の間、予め決められた最初の位置でインプラント100を固定するために使用される。一実施例において、インプラントが挿入された関節を横断することができる吸収性ブリッジは、所定期間の間、予め決められた最初の位置でインプラント100を固定するために使用される。一実施例において、所定期間は初期の治療期間である。例えば、初期の治療期間は約6週間(例えば、5〜7週間)となる。一実施例において、所定期間は、約8〜12週間(例えば、7〜13週間)の間となるが、適切な所定期間が適用可能である。本発明者は、吸収性装置の使用を通じて得られた所定期間の間堅く固定され、吸収後はソケット部140に対してインプラント100のボール部120の一定の回転を可能にするインプラントが、ハンマートゥ又はクロウトゥを患う患者にかなりの改善を提供することができることを見出した。
【0016】
図1C及び図1Dに図示されている趾骨インプラント100の正面図及び斜視図は、ボール部120及びソケット部140を機能的に連結した後の状態である。図示されている実施例において、関節に挿入される前の趾骨インプラント100を示している。一実施例において、ボール部120は、ソケット部140に対して横方向(x)において所定量回転するように形成されている。一実施例において、ボール部120は、ソケット部140に対して横軸(x)を中心に所定量回転するように形成されている。一実施例において、
横方向(x)における回転は、足底の方向(plantar direction)における回転、例えば、足底に向かって、即ち、足の前部とすねとの間を約90度の角度で回転することを称する。一実施例において、ボール部120は、ソケット部140に対して縦方向(y)において所定量回転するように形成されている。一実施例において、ソケット部140に対して縦軸(y)を中心に所定量回転するように形成されている。一実施例において、縦方向(y)における回転は、背側方向(dorsal direction)における回転、例えば、脛骨に向かったり遠ざかったりする回転を称する。一実施例において、ボール部120は、ソケット部140に対して縦方向(y)及び横方向(x)において所定量回転するように形成されている。一実施例において、ボール部120は、ソケット部140に対して縦軸(y)及び横軸(x)を中心に所定量回転するように形成されている。図示されている実施例において、ボール部120はソケット部140に対して回転自在に形成されている。
【0017】
図1Eには、一実施例による趾骨インプラント100の正面図が図示されている。図1Eに図示されているとおり、第1部130の一部及び第2部110の一部はネジ部134,114を有する。ネジ部134,114はほぼ同一または反対方向に結合される。ボール部120がソケット部140に対して回転自在に形成されているため、第1部130及び第2部110はそれぞれの骨管内(canal)に螺合することができる。図示されているように、第1部130及び第2部110のネジ部134,113は、それぞれの長さに沿って配置された複数のネジ山を含む。それぞれのネジ部134,114のチップ(tip)(未図示)は、ネジ部134,114がそれぞれの骨内へ前進しやすいように位置している。それぞれの端部135,115は、ネジ頭または同種の適切なインプラントドライバーを収容する様々な類型の適切な接続機構(interfacing mechanism)を有する。一実施例において、それぞれの端部135,115は、突出部(male extension)を有するドライバー(未図示)との結合に適した凹部(female depression)(未図示)を含む。一実施例において、例えば、それぞれの端部135、115は六角形状部を有し、これによって、適切なドライバーはそれぞれの骨内へインプラント100を推進するのに適した対応する六角形のアダプターを有する。
【0018】
図1Fを参照すると、本発明の一実施例によりインプラント100の正面図が図示されている。示されている実施例において、第1部130の一部は、第1部130を骨管に挿入するとき、整列または移植の結果を向上させるために刃部136を含む。図示されているように、刃部136は上部および下部に複数のギザギザ状の端部を含む。一実施例において、刃部136はその幅がその厚さよりも大きく、先端に行くほど細くなる。吸収性ピンを使用する一実施例において、第1部130の一部は、第1部130を骨管に挿入するとき、整列または移植の結果を向上させるために刃部136を含む。一実施例(未図示)において、第1部130の一部は、第1部130を骨管に挿入するとき、整列または移植の結果を向上させるためにバーブ(barb)136を含む。
【0019】
多様な実施例において、インプラント100は適切な方法によって対象となる骨内へ移植することができる。例えば、基節骨と中節骨との間の逆行性アプローチを通じて移植または設置される。当業者は、本発明の方法が中節骨及び末節骨、それぞれの中足骨又は他の隣接した骨に適用できることを理解するであろう。一実施例において、インプラント100は、例えば、趾骨と中足骨との間の逆行性アプローチを通じて移植される。一実施例において、ドライバーは関節にインプラント100を移植するために使用される。例えば、ドライバーは伸張機構であり、上述のインプラント100との結合に適した対応部を備える一端部を含む。一実施例において、対応部はインプラント100の端部135,115に対応する凹部との結合に適した凸状の六角頭を含む。一実施例において、ドライバーの他端部は、推進ピンまたは套管針を含み、インプラント100の移植中に外科医を助け
るハンドルや他の適切な機構を収容するように形成された扁平なモジュール部を含む。
【0020】
図7には、趾骨奇形の矯正方法を示すフローチャートが図示されている。ブロック710において、関節は第1骨と第2骨との間に露出する。一実施例において、関節は近位趾節間関節(PIP)である。一実施例において、関節は遠位趾節間関節(DIP)である。一実施例において、関節は中足趾節間関節である。一実施例において、第1骨と第2骨との間の関節に接近するために足趾が切除され得る。例えば、足趾は中節骨と基節骨との間、または末節骨と近位中足骨との間の関節に接近するために切除され得る。一実施例において、切開は関節を開けるために行われる。一実施例において、第1及び/又は第2骨の各々は、必要に応じて骨のこや他の器具を用いて切除される。第1骨及び/又は第2骨の切除面において、必要であれば創傷清拭が可能である。ブロック720において、骨インプラント100は関節内に挿入される。これには適切な方法が使用される。ブロック730では、インプラントの第1部130及び第2部110の各端部135、115が、第1及び第2骨内にそれぞれ挿入される。第1及び第2骨内にそれぞれの端部115、135を挿入するための適切な方法が使用される。例えば、骨髄内の管は、第1及び第2骨のうちの片方、もしくは両方にドリルや他の機構を用いて適切な深さで穿孔される。一実施例において、精密且つ正確な管の穿孔のためにリーマー(reamer)が使用される。一実施例において、ドライバーは、上述の通り、インプラント100の第1部130の端部135と共に係合され、第2部の端部115は第1骨内へ螺合される。一実施例において、第1部の刃部136は、推進アダプターのスロット内に配置され、推進アダプターの本体はドリルや他の推進機具のチャック内に固定できる。ドリルや他の推進機具は、第2部110のネジ部114を第2骨(例えば、近位中足骨)の表面へ推進するために使用される。第2骨に配置されたインプラント100の第2部110のネジ部114と共に、推進アダプターはインプラント100の第1部130の刃部136から取り外される。
【0021】
第1骨(例えば、末節骨)に穴を開けるために、ドリルや他の適切な装置を用いて予め穿孔したり、ブローチ加工することができる。一実施例において、精密な穿孔又はブローチ作業のためにリーマーが使用される。既に穿孔又はブローチ加工された第1骨は再配置され、そのため、既に穿孔された穴やブローチは、インプラント100の第1部130の刃部136に合わせて整列される。第1骨は、その後圧縮され第1部130の刃部136と係合される。第1部130の刃部136のギザギザ状の端部は、第1骨とインプラント100の第1部130の刃部136との係合を維持することを助ける。一実施例において、第2部のボール部120はその場(in situ)で第1部130のソケット部140に機能的に連結される。一実施例において、第2部110のボール部120は,関節内に足趾インプラント100を挿入する前に、第1部130のソケット部140に機能的に連結される。ブロック740では、ボール部120はソケット部140と整列し、その結果、ボール部120はソケット部140に対して所定量回転するように形成される。一実施例(例えば、図2、3、4、6)において、第2部のボール部はその場で第1部のソケット部に機能的に連結される。一実施例において、第2部110のボール部120及び第1部130のソケット部140の各端部が、第1及び第2骨内にそれぞれ挿入され、そのため、ボール部120はソケット部140と整列し、ソケット部140に対して所定量回転するように形成される。
【0022】
図2A〜2Fには、本発明の一実施例によるインプラント200の平面図及び斜視図が図示されている。示されている実施例において、第1部230と第2部210とが互いに独立に関節内に挿入される(720)。ボール部220はその場でソケット部240に機能的に連結される。上述の通り、ソケット部240は、第2部210のボール部220の挿入と機能的な連結のために弾性を有する材料で形成される。一実施例において、ソケット部240にボール部220を挿入するために必要な力は、ソケット部240からボール部220を取り外すために必要な力よりも小さい。図2B〜2Fに図示されているように
、ボール部220はソケット部240から取り外されるであろう。図2B及び図2Dを参照すると、ソケット部240に対してボール部220の回転を背屈/足底屈に制限するために、球形の連結表面225,245と円筒形の連結表面242とがボール部220及びソケット部240に提供される。一実施例において、ソケット部240に対するボール部220の所定量の回転が背屈に制限された位置で、さらに多くの量の材料がインプラント200の第1部230のソケット部240の足底部に追加され得る。
【0023】
一実施例において、インプラント200を関節に挿入し軟組織を弛緩させるために関節を露出するのに、開放手術が行われる(710)。上述の通り、第1及び第2骨が一実施例において切除される。一実施例において、それぞれの第1及び第2骨内に正確且つ精密に管を穿孔するためにリーマーが使用される。図2Eに示されているように、第1部230及び第2部210はそれぞれのネジ部234,214を含む。一実施例において、上述の通り(715)、第1部230及び第2部210がその場で独立に機能的に連結され、各端部235,215は管内に螺合される。図2Fに示されているように、第1部230及び第2部210は、それぞれ刃部236,216を含む。一実施例において、各端部235,215は、独立に、それぞれ第1骨及び第2骨内に挿入され、ボール部220とソケット部240とを整列させ、ソケット部240に対して所定量回転させるために、ボール部220をはその場でソケット部240内に挿入され機能的に連結される。一実施例(未図示)において、インプラント200は、吸収部を含み、前記吸収部は第1部230及び第2部210に機能的に連結され、上述の通り、所定期間の間ソケット部240に対するボール部220の回転を制限するように形成される。
【0024】
図3A〜3Fには、本発明の一実施例によるインプラント300の多様な平面図及び斜視図が図示されている。図3B及び図3Dに示されているように、ソケット部340に対するボール部320の回転を背屈/足底屈に制限するために、球形の連結表面325,345及び円筒形の連結表面342がボール部320及びソケット部340に提供される。一実施例において、ソケット部340に対するボール部320の所定量の回転が背屈に制限された位置で、さらに多くの量の材料がインプラント300の第1部330のソケット部340の足底部に追加される。図2B、2D、3B及び3Dに図示されているように、図3B及び図3Dに図示されている実施例では背屈/足底屈の制限が少なく、図2B及び図2Dに図示されている実施例では背屈/足底屈の制限が加わる。
【0025】
一実施例において、インプラント300を関節に挿入し軟組織を弛緩させるために関節を露出するのに、開放手術が行われる(710)。上述の通り、第1及び第2骨が一実施例において切除される。一実施例において、それぞれの第1及び第2骨内に正確且つ精密に管を穿孔するためにリーマーが使用される。図3Eに示されているように、第1部330及び第2部310はそれぞれのネジ部334,314を含む。一実施例において、上述の通り(715)、第1部330及び第2部310がその場で独立に機能的に連結され、各端部335,315は管内に螺合される。図3Fに示されているように、第1部330及び第2部310は、それぞれ刃部336,316を含む。一実施例において、各端部335、315は、独立に、それぞれ第1骨及び第2骨内に挿入され、ボール部320とソケット部340とを整列させ、ソケット部340に対してボール部320を所定量回転させるために、ボール部320はその場でソケット部340内に挿入され機能的に連結される。一実施例(未図示)において、インプラント300は、吸収部を含み、前記吸収部は第1部330及び第2部310に機能的に連結され、上述の通り、所定期間の間ソケット部340に対するボール部320の回転を制限するように形成される。
【0026】
図4A〜4Eには、本発明の一実施例によるインプラント400の多様な平面図及び斜視図が図示されている。図4A及び4Cに図示されているように、ソケット部440に対するボール部420の回転を所定量制限するために、ボール部420及びソケット部44
0はそれぞれ円筒形の連結表面427,447及びそれぞれ球形の連結表面445,425を有する。示されている実施例において、それぞれの円筒形の連結表面427,447及びそれぞれの球形の連結表面445,425に沿ってソケット部440内に設けられた内部450は、ヒンジ形のインプラント400を作り、ソケット部440に対するボール部420の回転を背屈/足底屈に制限する。一実施例において、ソケット部440に対するボール部420の所定量の回転が背屈に制限された位置で、さらに多くの量の材料がインプラント400の第1部430のソケット部440の足底部に追加され得る。
【0027】
一実施例において、インプラント400を関節に挿入し軟組織を弛緩させるために関節を露出するのに、開放手術が行われる(710)。上述の通り、第1及び第2骨が一実施例において切除される。一実施例において、それぞれの第1及び第2骨内に正確且つ精密に管を穿孔するためにリーマーが使用される。一実施例(未図示)において、第1部430及び第2部410はそれぞれネジ部(未図示)を含む。一実施例(未図示)において、上述の通り(715)、第1部430及び第2部410がその場で独立に機能的に連結され、各端部435,415は管内に螺合される。図4Eに示されているように、一実施例において、第1部430は刃部436を含み、第2部410はネジ部414を含み、上述の通り(715)、第1部430及び第2部410がその場で独立に機能的に連結され、各端部435,415は管内に螺合される。一実施例(未図示)において、第1部430及び第2部310は、それぞれ刃部を含む。一実施例において、ソケット部440とボール部420とを整列させ、ソケット部440に対してボール部420を所定量回転させるよう形成するために、各端部435,415はそれぞれ第1骨及び第2骨内に挿入され、ボール部420はその場でソケット部440内に挿入して機能的に連結される。一実施例(未図示)において、インプラント400は第1部430及び第2部410に機能的に連結され、上述の通り、所定期間の間ソケット部430に対するボール部420の回転を制限するように形成された吸収部を含む。
【0028】
図5A〜5Dには、本発明の一実施例によるヒンジ形の骨インプラント500の多様な平面図及び斜視図が図示されている。図示されている実施例において、関節内に骨インプラント500を挿入する前に、ボール部520はソケット部540内に挿入される(720)。図示されている実施例において、ソケット部540に対するボール部520の回転を背屈/足底屈に制限するために、横方向の固定ピン(cross pin)560がボール部520とソケット部540との間に挿入される。一実施例において、回転を所定量にさらに制限するために、ボール部520がソケット部540に対して非対称に配置される。一実施例及び図5Cに示されているように、横方向の吸収性固定ピン560の端部は、上述の通り、所定期間の間ソケット部520に対するボール部520の回転を制限するために含まれ得る。一実施例において、ソケット部540に対するボール部520の所定量の回転が背屈に制限された位置で、さらに多くの量の材料がインプラント500の第1部530のソケット部540の足底部に追加され得る。
【0029】
一実施例において、インプラント500を関節に挿入し軟組織を弛緩させるために関節を露出するのに、開放手術が行われる(710)。上述の通り、第1及び第2骨が一実施例において切除される。一実施例において、それぞれの第1及び第2骨内に正確且つ精密に管を穿孔するためにリーマーが使用される。例一実施例(未図示)において、インプラント500が関節に挿入される前に組み立てられる際、第1部530又は第2部510のいずれか一方はそれぞれのネジ部(未図示)を含む。一実施例(未図示)において、ネジ部を含む各部の端部435(又は415)は、上述の通り(715)、それぞれ管内に螺合される。一実施例において、インプラント500の第1部530又は第2部510のもう一方は刃部を含む。また、一実施例において、インプラント500の第1部530又は第2部510のもう一方はバーブ部を含み得る。
【0030】
図6A〜6Hには、本発明の一実施例によるインプラント600の多様な平面図及び斜視図が図示されている。図示されている実施例において、足底屈方向においてソケット部640に対するボール部620の回転を制限するために、フランジ部670はソケット部640に備えられる。図6E及び6Fに示されているように、足底屈方向においてソケット部640に対するボール部620の回転をさらに制限するために、ボール部620はソケット部640に対して非対称に配置される。図示されている実施例において、ボール部620及びソケット部640は、ソケット部640に対して所定量のボール部620の回転を提供する球形の連結表面をそれぞれ含む。
【0031】
図6Gに示されているように、第1部630及び第2部610は、インプラント600が組み立てられるその場に、それぞれネジ部634,614を含む。インプラント600が関節内に挿入される前に組み立てられる実施例において(720)、第1部630又は第2部610のいずれか一方は、それぞれのネジ部(例えば、図6H及びネジ部614)を含み、インプラント600の第1部630又は第2部610のもう一方は刃部(例えば、図6H及びネジ部616)を含む。また、一実施例において、インプラント600の第1部630又は第2部610のもう一方はバーブ部(未図示)を含み得る。一実施例(未図示)において、インプラント600は、第1部630及び第2部610に機能的に連結されると共に、上述の通り、所定期間の間ソケット部640に対するボール部620の回転を制限するように形成された吸収部を含む。吸収部を有する実施例において、バーブ部及び刃部は、向上した整列と移植のために、遠位骨内に挿入するように形成されたインプラント600の一部に含まれる。
【0032】
図8には、趾骨奇形の矯正方法を示すフローチャートが図示されている。ブロック810で、関節は上述のブロック710のように、第1骨と第2骨との間に露出する。一実施例において、関節は近位趾節間関節(PIP)である。一実施例において、関節は遠位趾節間関節(DIP)である。一実施例において、関節は中足趾節間関節である。ブロック820において、骨インプラント100(200、300、400、500、600)は、上述のブロック720のように、関節内に挿入される。ブロック830において、それぞれ第1部130(230、330、430、530、630)及び第2部110(210、310、410、510、610)の端部は、上述のブロック730のように、それぞれ第1骨及び第2骨内に挿入される。ブロック840において、第2部110(210、310、410、510、610)のボール部120(220、320、420、520、620)は、第1部130(230、330、430、530、630)のソケット部140(240、340、440、540、640)と整列し、これによって、ボール部120(220、320、420、520、620)はソケット部140(240、340、440、540、640)に対して所定量回転するように形成される。一実施例において、第2部210(310、410、610)のボール部220(320、420、620)は、第1部230(330、430、630)のソケット部240(340、440、640)にその場で機能的に連結される。一実施例において、第2部110(51
0、610)のボール部120(520、620)は、関節に骨インプラント100(5
00、600)を挿入する前に、第1部130(530、630)のソケット部140(540、640)に機能的に連結される(820)。一実施例において、第2部110(210、310、410、510、610)のボール部120(220、320、420、520、620)及び第1部130(230、330、430、530、630)のソケット部140(240、340、440、540、640)の各端部は、それぞれの第1骨及び第2骨内に挿入され、それによって、ボール部120(220、320、420、520、620)はソケット部140(240、340、440、540、640)と整列し、ソケット部140(240、340、440、540、640)に対して所定量回転するように形成される。
【0033】
患者の近位趾節間関節、遠位趾節間関節及び中足趾節間関節を参照して説明したが、当業者は、本発明の実施例が他の趾骨及び趾関節に限らず、これらを含む他のそれぞれの骨に適用できることを理解するはずである。
【0034】
上記で説明及び図示した実施例は、単に具現のためのものであるだけで、発明の原理を確実に理解するためのものである。多くの変形と修正は、発明の精神及び原理から概ね逸脱しない範囲で上記の実施例に適用できる。かかる全ての変形と修正は、本開示の範囲内に含まれ、下記の請求項により保護される。
【0035】
本明細書は多くの具体的な事項を含んでいるが、かかる具体的事項は、請求された発明の対象の範囲を制限するものと解釈されるよりは、特定の実施例に特有の特徴の記載と解釈されるべきである。別々の実施例の文脈において明細書に記載された一定の特徴はまた、単一の実施例により組み合わされて具現され得る。逆に、単一の実施例の文脈において記載された様々な特徴はまた、それぞれ様々な実施例あるいはふさわしいサブコンビネーションにより具現され得る。さらに、上述の特徴は、特定の組み合わせによる行為として記載され、当初はそのように請求されたが、請求された組み合わせからの一つ以上の特徴は、場合によっては、その組み合わせから削除可能であり、請求された組み合わせはサブコンビネーションまたはサブコンビネーションの変形に影響を受ける。
【0036】
図1A−8に図示されている多様な構成及び実施例に示されているように、改善された趾骨インプラント及び趾骨奇形の矯正方法が記載されている。
【0037】
一実施例は、趾骨インプラントを提供する。趾骨インプラントはソケット部を有する第1部を含む。趾骨インプラントはまた、ソケット部に機能的に連結されるボール部を有する第2部を含む。趾骨インプラントは関節に移植され、そのため、ボール部はソケット部に対して所定量回転するように形成されている。
【0038】
一実施例は、趾骨奇形の矯正方法を提供する。その方法は、第1骨と第2骨との間の関節を露出すること、及び骨インプラントを関節内に挿入することを含む。骨インプラントはソケット部を含む第1部と、ソケット部に機能的に連結されているボール部を含む第2部とを含む。その方法は、それぞれ第1部及び第2部の端部を、それぞれ第1骨及び第2骨内に挿入すること、及びボール部とソケット部とを整列することを含み、そうすることで、ボール部はソケット部に対して所定量回転するように形成される。
【0039】
一実施例は、趾骨インプラントを提供する。趾骨インプラントはソケット部を有する第1部を含む。趾骨インプラントはソケット部に機能的に連結されるボール部を有する第2部を含み、そのため、ボール部はソケット部に対して所定量回転するように形成されている。趾骨インプラントはまた第1部及び第2部に機能的に連結され、所定期間の間ソケット部に対するボール部の回転を制限するように形成された吸収部を含む。
【0040】
多様な実施例が記載されているが、その実施例は一例にすぎず、本発明の範囲は、明細書の精読を通じて、本当業者が自明に導き出せる等価物、多くの変形及び修正の全範囲と一致する。
【符号の説明】
【0041】
100 インプラント、110 第2部、120 ボール部、130 第1部、140 ソケット部、140を含む第1部130と、136 刃部、ソケット部140。
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図1F
図2A
図2B
図2C
図2D
図2E
図2F
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図3F
図4A
図4B
図4C
図4D
図4E
図5A
図5B
図5C
図5D
図6A
図6B
図6C
図6D
図6E
図6F
図6G
図6H
図7
図8