(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記表示ステップは、前記第1時刻と前記第2時刻との差分が小さければ、前記第1メッセージと第2メッセージとの間の間隔を短くして表示し、前記第1時刻と前記第2時刻との差分が大きければ、前記第1メッセージと前記第2メッセージとの間の間隔を長くして表示する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の表示方法。
前記表示ステップは、所定期間内に送受信した1以上のメッセージを、前記所定期間を示す期間表示情報を用いて表示し、第1の所定期間を示す第1期間表示情報と、前記第1の所定期間とは異なる第2の所定期間を示す第2期間表示情報とを、前記第1の所定期間と前記第2の所定期間との間の時間に応じた間隔で表示する
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の表示方法。
前記表示ステップは、前記期間表示情報をユーザが選択できるように表示する表示情報を生成し、前記期間表示情報が選択された場合に、前記期間表示情報で示される所定期間において送受信したメッセージを展開して表示する
ことを特徴とする請求項4に記載の表示方法。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本実施の形態に係るサーバ及び端末の一実施態様を、図面を参照しながら説明する。
【0015】
<実施の形態1>
図1は、実施の形態1に係る通信システムのシステム構成を示すシステム図である。
図1に示すように、通信システムは、サーバ100を含み、サーバ100は、ネットワーク500を介して、ユーザ端末200aやユーザ端末200bと通信を実行する。ここでは、ユーザ端末200aおよびユーザ端末200bは、サーバ100により提供される同じメッセージングサービスを享受している。当該メッセージングサービスは、ユーザ端末間でやり取りされるメッセージを中継して、他方に伝達するサービスを含む。なお、
図1では2つのユーザ端末しか示していないが、サービスに登録されているユーザは無数に存在するものとする。なお、以下においては、特に区別の必要がない場合に、ユーザ端末を総称して、ユーザ端末200と記載する。
【0016】
<構成>
本発明の一実施態様に係る情報処理装置は、複数の端末間による通信を中継し、各端末から送信されたメッセージを表示するための表示情報を複数の端末に送信する情報処理装置(100)であって、端末(200a、200b)からメッセージ(メッセージの文章内容、本文)を受信する受信部(111)と、メッセージとメッセージを受信した時刻とを対応付けて記憶する記憶部(120)と、記憶部に記憶されている第1メッセージと、第1メッセージとは異なる第2メッセージとを、第1メッセージを受信した第1時刻と第2メッセージを受信した第2時刻との差分に応じた間隔で表示部に表示させる表示情報を生成する生成部(131)と、生成部により生成された表示情報を複数の端末に送信する送信部(112)とを備える。情報処理装置(100)は各端末から受信したメッセージ情報を処理し、各端末から受信したメッセージ情報を処理して生成した表示情報を各端末に送信する処理装置の一種である。
【0017】
図2を用いてより詳細に説明する。
図2は、実施の形態1に係るサーバ100の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、サーバ100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを含む。
【0018】
通信部110は、受信部111と送信部112とを含み、ネットワーク500を介して、各ユーザ端末200と通信を実行する機能を有する。当該通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、また、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。
【0019】
受信部111は、ネットワーク500を介して、各ユーザ端末200から受信したデータを制御部130に伝達する機能を有する。受信部111は、トークルームにおいてユーザ端末200を用いて成されたユーザの発言であるメッセージを受信して、制御部130に伝達する。当該メッセージは、メッセージの送信時刻、メッセージの送信者を示す送信者情報、メッセージが対応するトークルームを示すトークルーム識別情報、及び、メッセージの本文の情報を含む。
【0020】
送信部112は、制御部130からの指示に基づいて、各ユーザ端末200に表示させる表示情報を送信する機能を有する。
【0021】
記憶部120は、サーバ100が動作するうえで必要とする各種プログラムおよびデータを記憶する機能を有する。記憶部120は、サービスを利用しているユーザ間でやり取りしたメッセージの情報を含むメッセージ情報400を記憶している。記憶部120は、典型的には、HDD(Hard Disc Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリなど各種の記録媒体により実現される。メッセージ情報400は、サーバ100がユーザ端末からメッセージを受信するたびに制御部130により更新される。ここでは、メッセージ情報400は、メッセージをやり取りしているユーザ間で構成されたトークルーム毎に生成され、記憶部120に記憶されるものとする。メッセージ情報400は、メッセージの送信時刻情報、メッセージの送信者情報、メッセージの本文情報を含む情報である。メッセージ情報400の詳細については後述する。また、トークルームとは、複数のユーザが参加し、メッセージのやり取りを行ういわゆるチャットルームに相当するものである。
【0022】
制御部130は、サーバ100の各部を制御する機能を有するプロセッサである。制御部130は、サーバ100が提供するサービスに関する処理を実行するものである。そのサービスの一環として制御部130は、受信部110から受信したメッセージに基づいて、記憶部120に記憶されているメッセージ情報400を更新し、ユーザ端末において表示されるべき表示情報を生成する。
【0023】
制御部130は、生成部131を含む。生成部131は、各ユーザ端末200で表示する表示情報を生成する機能を有する。生成部131は、生成した表示情報を送信部112に伝達する。
【0024】
生成部131は、各ユーザのメッセージを、メッセージ情報400を参照して、それぞれの受信時刻に応じた時間間隔で各メッセージをユーザ端末200において表示するための表示情報を生成する。具体的には、生成部131は、受信部110が新たなメッセージを受信し制御部130がメッセージ情報400を更新した場合に表示情報を生成する。
【0025】
生成部131は、連続するメッセージについて、メッセージ情報400の受信時刻を参照して、受信時刻間の差分を算出する。これにより、連続するメッセージの受信時刻の時間間隔を算出することができる。そして、算出した時間間隔に、当該時間間隔をメッセージを表示するための表示間隔に変換する所定の表示間隔係数を乗じる。生成部131は、算出した表示間隔と所定の閾値を比較する。当該閾値は、ユーザ端末200の表示画面内に所定数のメッセージを表示できるように設定されている閾値である。算出した表示間隔が所定の閾値を超えている場合には、所定数のメッセージが一画面内に表示されないと判断して所定の表示間隔係数を所定値だけ減じて新たな係数を算出する。そして、表示間隔を新たな係数に基づいて算出する。これを算出した表示間隔が所定の閾値以下になるまで繰り返す。そして、最終的に決定した表示間隔で各メッセージを表示するための表示情報を生成する。そして、生成部131は、生成した表示情報を送信部112に伝達する。なお、ここでは、サーバ100がメッセージを端末から受信した受信時刻としているが、これは、メッセージを端末が送信した時刻を用いることとしてもよい。この場合には、メッセージには、メッセージを端末が送信した時刻を示す情報がメタデータとして付与されているとよい。
【0026】
なお、表示間隔係数は一つのトークルームに対して、一様であり、いずれのメッセージ間の表示間隔を算出するにあたっても同じ表示間隔係数を用いる。したがって、表示間隔係数を変更した場合は、そのトークルームで表示すべきメッセージ各々を表示する表示間隔すべてに対して適用される。これにより、メッセージと他のメッセージを受信した受信間隔が短い、すなわち、受信時刻の差分が小さければ、当該メッセージと他のメッセージの間の間隔を短くして表示し、メッセージと他のメッセージを受信した受信間隔が長い、すなわち、受信時刻の差分が大きければ、当該メッセージと他のメッセージとの間の間隔を長くして表示する表示態様を実現できる。これにより、表示画面のサイズが異なる場合や、表示サイズが変更される場合、文字フォントサイズが変更される場合などでも、時間間隔に応じた表示間隔を設定できる。
以上が、サーバ100の構成である。
【0027】
次に、ユーザ端末200の構成について説明する。ユーザ端末200は、所謂、携帯電話、スマートフォンなどと呼称される少なくとも通信機能を有する端末である。
【0028】
図3は、ユーザ端末200の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、ユーザ端末200は、通信部210と、記憶部220と、制御部230と、入力受付部240と、表示部250とを含む。
【0029】
通信部210は、受信部211と送信部212とを含み、ネットワーク500を介して、サーバ100や他のユーザ端末と通信を実行する機能を有する。当該通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、また、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。
【0030】
受信部211は、ネットワーク500を介して、サーバ100又は他のユーザ端末200から受信したデータを制御部130に伝達する機能を有する。
【0031】
送信部212は、制御部130からの指示に基づいて、サーバ100又は他のユーザ端末200にデータを送信する機能を有する。送信部212は、制御部230からの指示に従って、ユーザから入力受付部240を介して受け付けたメッセージを送信する。当該メッセージは、メッセージの送信時刻、メッセージの送信者を示す送信者情報、メッセージが対応するトークルームを示すトークルーム識別情報、及び、メッセージの本文の情報を含む。
【0032】
記憶部220は、ユーザ端末200が動作するうえで必要とする各種プログラムおよびデータを記憶する機能を有する。記憶部220は、サーバ100から受信したメッセージを表示するための表示情報を記憶している。記憶部120は、典型的には、HDD(Hard Disc Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリなど各種の記録媒体により実現される。
【0033】
制御部230は、ユーザ端末200の各部を制御する機能を有するプロセッサである。制御部230が記憶部220に記憶されている各種プログラムを実行することによりユーザ端末200は一般に知られる携帯電話機やスマートフォン等の携帯端末と同様に動作する。本実施の形態においては、制御部230は、通信部210を介して、サーバ100から表示情報を受け付けた場合に、表示部250に表示させる機能を有する。
【0034】
入力受付部240は、ユーザからの入力を受け付ける機能を有し、タッチパネル等のソフトキーあるいはハードキーにより実現される。
【0035】
表示部250は、制御部230によりフレームバッファに書き込まれた表示データに従って、サーバ100から送信された表示情報を表示する機能を有するモニタである。表示部250は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、有機EL(Electronic Luminescence)ディスプレイ、プラズマディスプレイなどにより実現される。
以上が、ユーザ端末200の構成である。
【0036】
<データ>
図4は、メッセージ情報400のデータ構成例を示すデータ概念図である。
図4に示すように、メッセージ情報400は、メッセージID401と、受信時刻402と、送信者ID403と、メッセージ本文404とが対応付けられた情報である。
【0037】
メッセージID401は、メッセージを識別するために付された固有の識別情報である。
【0038】
受信時刻402は、対応するメッセージを受信した時刻を示す情報である。
【0039】
送信者ID403は、メッセージを送信した送信者を特定するための通信システム上の固有の識別情報である。
【0040】
メッセージ本文404は、送信されたメッセージの内容の本文を示す情報である。
【0041】
図4においては、例えば、メッセージIDが「M20151000021」で示されるメッセージは、「2015年10月1日11時21分11秒」に送信され、当該メッセージを送信した端末を有する送信者IDは、「U2300983」であり、そのメッセージ本文の内容は、「今日は楽しかった!またね!」となっている。
【0042】
当該情報が記憶部120に記憶され、メッセージを受信するたびに、対応するトークルームのメッセージ情報400の最下段に追加されて更新されることにより、サーバ100は、当該トークルームに参加しているユーザ端末200に表示情報を提供することができる。
【0043】
<動作>
図5は、本実施の形態1に係るサーバ100の動作を示すフローチャートである。
図5に示すように、まず、サーバ100の受信部111は、ユーザ端末200からメッセージを受信する(ステップS501)。メッセージを受信した受信部111は、当該受信メッセージを制御部130に伝達する。
【0044】
制御部130は伝達されたメッセージがどのトークルームに対応するか、メッセージに対応付けられているトークルーム識別情報を参照して特定する(ステップS502)。制御部130は、特定したトークルームに対応するメッセージ情報400に新たに受信したメッセージの情報を追加して更新する(ステップS503)。
【0045】
制御部130は、受信したメッセージと、当該メッセージの前に受信したメッセージとの間の表示間隔を決定する(ステップS504)。具体的には、制御部は、受信したメッセージの受信時刻と、当該メッセージの前に受信したメッセージの受信時刻との差分をとる。そして、制御部130は、算出した差分に所定の表示間隔係数を乗じて、表示間隔を決定する。
【0046】
制御部130は、表示間隔を決定した後、当該表示間隔が所依地の閾値を超えている否かを判定する(ステップS505)。所定の閾値を超えている場合には(ステップS505のYES)、所定数のメッセージを一画面内に表示できないことを意味するので、制御部130は、所定の表示間隔係数を変更する(ステップS506)。すなわち、表示間隔係数をより小さい値に変更する。そして、制御部130は、ステップS504の処理に戻る。
【0047】
一方、ステップS505において、制御部130が決定した表示間隔が所定の閾値を超えていない、すなわち、所定の閾値以下であると判定した場合には(ステップS505のNO)、決定した表示間隔に基づいて各メッセージを表示するための表示情報を生成する(ステップS507)。
【0048】
そして、制御部130は、生成した表示情報を送信部112に伝達し、送信部112は、トークルームに含まれる各ユーザのユーザ端末200に伝達された表示情報を送信する。
以上が、本実施の形態1に係るサーバ100の動作である。
【0049】
<表示例>
上述のサーバ100の処理により、サーバ100からの表示情報を受信したユーザ端末200は、制御部230の指示により、表示部250に当該表示情報を表示する。なお、このとき、入力受付部240を介して、ユーザからの指示に従った上で表示情報を表示することとしてもよい。この表示情報の表示例を
図6に示す。
【0050】
図6に示すように、各ユーザの発言であるメッセージ601〜604は、それぞれ前後するメッセージの受信時刻に応じた表示間隔で表示される。具体的には、メッセージ601とメッセージ602との間の表示間隔ΔL1と、メッセージ602とメッセージ603との間の表示間隔ΔL2と、メッセージ603とメッセージ604との間の表示間隔ΔL3とは、各メッセージを受信した受信時刻の差分に応じた長さになっている。したがって、各メッセージは、各メッセージの受信時刻間の差分の比率と同じ比率で表示されることとなる。なお、その他のメッセージは、ユーザが表示画面を上方向又は下方向にスワイプ操作を行うことで、過去のあるいは先のメッセージをスクロール表示させることができる。
【0051】
このように表示されることにより、ユーザ端末200のユーザは一目で各メッセージを受信した時間間隔を認識することができ、直感的にメッセージ間の距離で経過した時間を認識することができる。
【0052】
<実施の形態2>
上記実施の形態1においては、サーバ100が表示情報を生成して各ユーザ端末200に送信して、
図6に示す表示を実現する例を示した。本実施の形態2においては、ユーザ端末700が表示情報を生成する例について説明する。
【0053】
<構成>
本実施の形態2に係るユーザ端末700は、他の端末と通信を実行し、他の端末との間で送受信したメッセージを表示画面に表示する情報処理端末であって、他の端末からのメッセージを受信する受信部(711)と、受信部が受信したメッセージとメッセージを受信した時刻とを対応付けて記憶する記憶部(720)と、記憶部に記憶されている第1メッセージと第1メッセージとは異なる第2メッセージとを、第1メッセージに対応付けられた第1時刻と第2メッセージに対応付けられた第2時刻との差分に応じた間隔で表示する表示部(250)と、を備える。
【0054】
本実施の形態2においてシステム構成としては、
図1と変わらず、
図1におけるユーザ端末200a、200bにユーザ端末700が位置するのみである。
【0055】
図7を用いてより具体的に本実施の形態2に係るユーザ端末について説明する。
図7は、実施の形態2に係るユーザ端末200の構成の一具体例を示すブロック図である。
図7に示すように、ユーザ端末200は、通信部210と、記憶部220と、制御部230と、入力受付部240と、表示部250とを含む。
【0056】
基本的な構成は、実施の形態1に示したユーザ端末200の構成と同様であるので、ここでは同様に動作する構成については説明を割愛し、異なる構成についてのみ説明する。
【0057】
通信部710は、受信部711と送信部212とを有し、受信部711は、さらに、サーバ100を介して、他のユーザ端末からメッセージを受信する。受信部711は、他のユーザ端末からのメッセージを受信すると、制御部730に伝達する。
【0058】
記憶部720は、上記実施の形態1に示した記憶部220と同等の機能を有するほか、上記実施の形態1においては、サーバ100が保持していたメッセージ情報400を記憶している。この場合のメッセージ情報400は、受信時刻402に替えて、自端末がメッセージを送信した時刻または他の端末からメッセージを受信した時刻を示す送受信時刻が対応付けられる。
【0059】
制御部730は、上記実施の形態1に示した制御部230と同等の機能を有するほか、受信部711からメッセージを伝達されると、当該メッセージ係る情報を、記憶部720に記憶しているメッセージ情報400に追加して更新する。
【0060】
また、制御部730は、生成部731を含み、生成部731は、メッセージを表示するための表示情報を生成する機能を有する。当該表示情報は、メッセージとメッセージとの間の表示間隔が、各メッセージの受信時刻または送信時刻の差分に応じた間隔になっている。すなわち、生成部731は、上記実施の形態1のサーバ100が保持する生成部131と同様の機能を有する。
【0061】
そして、表示部250は、ユーザ端末700の生成部731が生成した表示情報を、例えば、
図6に示すように、表示する。
【0062】
<動作>
図8は、ユーザ端末700の動作を示す情報である。
図8に示すように、ユーザ端末700はメッセージを送信または受信する(ステップS801)。すなわち、ユーザ端末700のユーザが入力したメッセージを送信部712が送信するか、他のユーザ端末が送信したメッセージを受信部711が受信する。
【0063】
制御部730は、送信したメッセージまたは受信したメッセージに対応するトークルームを特定する(ステップS802)。そして、制御部730は、特定したトークルームのメッセージ情報400に、送信したメッセージまたは受信したメッセージに係る情報を追加して更新する(ステップS803)。
【0064】
メッセージ情報400が更新されると、生成部731は、送信又は受信したメッセージとその前に送受信したメッセージとの間の表示間隔を、それぞれの受信時刻及び所定の表示間隔係数に基づいて決定する(ステップS804)。具体的には、メッセージ情報400を参照して、送信又は受信したメッセージの受信時刻と、その前のメッセージの受信時刻とを参照する。そして、両受信時刻の差分をとる。そして、その差分に対して所定の表示間隔係数を乗じて、表示間隔を算出する。
【0065】
生成部731は、算出した表示間隔を所定の閾値と比較する(ステップS805)。算出した表示間隔が所定の閾値よりも大きい場合には(ステップS805のYES)、所定数のメッセージが一画面内に表示できないことを意味するので、生成部731は、所定の表示間隔係数を変更する(ステップS806)。具体的には、生成部731は、所定の表示間隔係数を小さくする。そして、制御部700は、ステップS804の処理に戻る。
【0066】
一方、算出した表示間隔が所定の閾値よりも大きくない、すなわち、所定の閾値以下である場合には(ステップS805のNO)、生成部731は、決定した表示間隔に基づいて、各メッセージを表示するための表示情報を生成する。
【0067】
制御部700は、生成部731が生成した表示情報を表示部250に伝達する。そして、表示部250は伝達された表示情報を表示する(ステップS808)。
【0068】
以上の処理により、ユーザ端末700は、サーバ100から表示情報を受領することなく、自身で表示情報を生成して、例えば、
図6に示すようにメッセージ間の表示間隔を、それぞれの受信時刻または送信時刻の差分に応じた距離で表示することができる。
【0069】
<参考例>
上記実施の形態に本発明に係る発明の一実施態様を説明したが、本発明に係る思想がこれに限られないことは言うまでもない。以下、本発明に係る思想として含まれる各種参考例について説明する。
【0070】
(1)上記実施の形態1、2においては、表示情報は、各メッセージを表示するものとして示している。しかし、これはその限りではない。生成部は、メッセージをひとまとめにしてスレッド化し、メッセージの他にそのスレッドを表示するものであってもよい。
【0071】
図9は、スレッド化した表示の一例を示す画面図である。
図9に示すように、ユーザのメッセージの他、当該トークルームでなされたメッセージのやり取りについて、所定の期間単位でメッセージ群をスレッド化したボタン901〜903を表示することとしてもよい。各ボタンは、各々単位期間を示す情報を含む。
図9の例では、当該単位期間は一日単位で区切った例を示しており、ボタン901は、5日前の、ボタン902は、4日前の、ボタン903は2日前にやり取りされたメッセージ群をまとめたスレッドに対応する。これらのボタンをタッチすることにより、その日のスレッドが画面下部に、展開されて表示される。
図9の例では、今日のボタンをタッチした例を示している。これにより、期間単位でのメッセージの管理が容易になる。なお、
図9の例では、3日前には、やり取りが発生しなかったために対応するボタンが表示されない。また、これらのボタンも、メッセージと同様に、ボタンで示される期間と他のボタンで示される期間との間の時間間隔に応じた表示間隔で表示してもよい。
【0072】
また、このように期間単位でスレッド化した場合に、画面下部にメッセージを表示するのではなく、
図10のように表示することとしてもよい。
図10左部には、スレッドに対応するボタンのみを表示した状態を示している。これらのボタンのうちのいずれかにタッチすることで、
図10右部に示すように、タッチした期間に対応するメッセージが展開される。このとき、各メッセージは上記実施の形態に示したように、メッセージの表示間隔をそれぞれの受信時刻の差分に応じたものとするとよい。そして、画面右部の表示にしている状態で、画面右側から左側に向けてスワイプ操作をすることで、画面左部の表示に戻すこととしてもよい。上記実施の形態1に示すサーバ100の制御部130、あるいは、上記実施の形態2に示すユーザ端末700の制御部730は、このような表示(期間単位を示す期間表示情報であるボタンが選択された場合に対応するメッセージを展開する表示)を実現するための表示情報を生成することとしてもよい。また、展開後の表示情報は、ボタンが選択された後に実行されることとしてもよく、その場合、サーバ100の場合には、ユーザ端末からのボタンの選択情報を受け付けて、メッセージを展開後の表示情報を生成して、その選択がされたユーザ端末に生成したメッセージ展開後の表示情報を送信する。
【0073】
また、単位期間は一日に限るものではなく、その他の期間であってもよく、
図11に示すように一週間単位であってもよい。また、あるいは月単位であってもよい。
【0074】
また、複数の期間単位のボタンが混在する構成をとってもよい。生成部は、例えば、現在に近いものについては、一日単位でスレッド化し、ある程度日数が経過している場合には、週単位でスレッド化し、週単位のボタンと一日単位のボタンが混在する表示情報を生成してもよい。
【0075】
(2)上記実施の形態において示したメッセージの表示態様は一例であり、その他の表示形態をとってもよい。その一例を
図12に示す。
【0076】
図12は、各メッセージを立体的に表示した例を示している。そして、その際に、各メッセージの表示間隔をそれぞれの受信時刻の差分に応じた表示間隔で表示することとしてもよい。その際に、生成部は、メッセージを疑似的に立体表示するための表示情報を生成することとしてもよいし、立体視を実現するために表示情報に基づいた視差画像を生成し、表示部250は、右目用視差画像と左目用視差画像とを交互に表示することとしてもよい。
【0077】
(3)上記においては、特に記載していないが、上記実施の形態や参考例に示した表示形態は、ユーザの任意で選択可能になっていてもよい。その一例を
図13に示す。
【0078】
図13の左下に示すように、ユーザ端末は、メニュー画面からメッセージの表示形態について設定できてもよい。当該設定は、サーバ100が提供するメッセージングサービスを起動するたびに行ってもよいし、当該メッセージングサービスを利用する際に設定を変更するまでの恒常的な設定であってもよい。
【0079】
当該画面において、ユーザが「時間間隔ビュー」を選択した場合には、ユーザ端末は、
図13左上に示すように上記実施の形態1に記載した表示を行う。ユーザが「スレッドビュー」を選択した場合には、ユーザ端末は、
図13右上に示すように上記参考例(1)に記載した表示を行う。ユーザが「立体ビュー」を選択した場合には、上記参考例(2)に記載した表示を行う。なお、
図13においては示していないが、「通常ビュー」は、メッセージの間の間隔を詰めて表示する従来通りの表示形態のことである。
【0080】
(4)上記実施の形態1、2においては、メッセージ情報400をトークルーム毎に保持することとしたが、これはその限りではない。他の手法を用いても各メッセージとトークルームとの対応付けは可能である。すなわち、メッセージ情報400は一つのみ保持することとし、そのメッセージ情報400においては、更にトークルームを特定するトークルーム識別情報を各メッセージに対応付けることによっても実現できる。
【0081】
(5)上記実施の形態1、2においては、算出した表示間隔を所定の閾値と比較する処理を行っているが、この処理は省略してもよい。
【0082】
また、当該処理の代わりに、実際に算出した表示間隔で表示情報を生成し、その表示情報において、所定数のメッセージが一画面内に表示できるかどうかを判定して、表示できないと判定した場合に表示間隔係数を小さくすることとしてもよい。
【0083】
(6)サーバ100及びユーザ端末200、700の各機能部は、集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)およびメモリを用いてソフトウェアによって実現してもよい。また、各機能部は、1または複数の集積回路により実現されてよく、複数の機能部の機能を1つの集積回路により実現されることとしてもよい。LSIは、集積度の違いにより、VLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIなどと呼称されることもある。
図14(a)には、サーバ100の各機能部を回路で示した例を、
図14(b)には、ユーザ端末700の各機能部を回路で示した例を示している。なお、ここで「回路」は、コンピュータによるデジタル処理、すなわち、ソフトウェアによる機能的処理としての意味合いを含んでもよい。また、当該回路は、再構築可能な回路(例えば、FPGA:Field Programmable Gate Away)により実現されてもよい。
【0084】
サーバ100及びユーザ端末200、700の各機能部をソフトウェアにより実現する場合、サーバ100またはユーザ端末200、700は、各機能を実現するソフトウェアである表示情報生成プログラムの命令を実行するCPU、上記検索プログラムおよび各種データがコンピュータ(またはCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)または記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記検索プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(またはCPU)が上記検索プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記検索プログラムは、当該検索プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。本発明は、上記検索プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
【0085】
なお、上記検索プログラムは、例えば、ActionScript、JavaScript(登録商標)などのスクリプト言語、Objective-C、Java(登録商標)などのオブジェクト指向プログラミング言語、HTML5などのマークアップ言語などを用いて実装できる。
【0086】
(7)本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各手段、各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段やステップ等を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
【0087】
(8)上記実施の形態および各種変形例に示す構成を適宜組み合わせることとしてもよい。
【0088】
<補足>
ここに、本発明の一実施態様とその効果について説明する。
【0089】
(a)本発明の一実施態様に係るメッセージ表示方法は、端末にメッセージを表示する表示方法であって、端末とは異なる他の端末からメッセージを受信する受信ステップと、メッセージとメッセージを受信した時刻とを対応付けて記憶部に記憶する記憶ステップと、記憶部に記憶されている第1メッセージと、第1メッセージとは異なる第2メッセージとを、第1メッセージに対応付けられた第1時刻と第2メッセージに対応付けられた第2時刻との差分に応じた間隔で表示する表示ステップと、を含む。
【0090】
また、本発明の一実施態様に係る情報処理装置は、複数の端末間による通信を中継し、各端末から送信されたメッセージを表示するための表示情報を複数の端末に送信する情報処理装置であって、端末からメッセージを受信する受信部と、メッセージとメッセージを受信した時刻とを対応付けて記憶する記憶部と、記憶部に記憶されている第1メッセージと、第1メッセージとは異なる第2メッセージとを、第1メッセージを受信した第1時刻と第2メッセージを受信した第2時刻との差分に応じた間隔で表示部に表示させる表示情報を生成する生成部と、生成部により生成された表示情報を複数の端末に送信する送信部とを備える。
【0091】
また、本発明の一実施態様に係る情報処理端末は、他の端末と通信を実行し、他の端末との間で送受信したメッセージを表示画面に表示する情報処理端末であって、他の端末からのメッセージを受信する受信部と、受信部が受信したメッセージとメッセージを受信した時刻とを対応付けて記憶する記憶部と、記憶部に記憶されている第1メッセージと第1メッセージとは異なる第2メッセージとを、第1メッセージに対応付けられた第1時刻と第2メッセージに対応付けられた第2時刻との差分に応じた間隔で表示する表示部と、を備える。
【0092】
また、本発明の一実施態様に係る表示プログラムは、端末のコンピュータに、他の端末との間で送受信したメッセージを表示画面に表示させる表示プログラムであって、端末のコンピュータに、他の端末からメッセージを受信する受信機能と、メッセージとメッセージを受信した時刻とを対応付けて記憶部に記憶する記憶機能と、記憶部に記憶されている第1メッセージと、第1メッセージとは異なる第2メッセージとを、第1メッセージに対応付けられた第1時刻と第2メッセージに対応付けられた第2時刻との差分に応じた間隔で表示する表示機能とを実現させる。
【0093】
これにより、メッセージとメッセージをそれぞれの受信時刻に応じた間隔で表示することができるので、ユーザは、メッセージ各々を受信した時間間隔を直感的に認識することができる。
【0094】
(b)上記(a)に係る表示方法において、さらに、端末がメッセージを送信する送信ステップを含み、記憶ステップは、さらに、送信したメッセージと当該メッセージを送信した時刻とを対応付けて記憶部に記憶し、第1メッセージは、受信ステップにおいて受信したメッセージまたは送信ステップにおいて送信したメッセージのいずれかであり、第2メッセージは、受信ステップにおいて受信したメッセージまたは送信ステップにおいて送信したメッセージのいずれかであることとしてもよい。
【0095】
これにより、受信メッセージ間、送信メッセージ間、受信メッセージと送信メッセージ間、のいずれの場合においても、そのメッセージを受信した時刻または送信した時刻の差分に応じた表示間隔でメッセージを表示することができる。したがって、ユーザは、一目で、メッセージとメッセージとの間で空いた時間間隔を認識することができる。
【0096】
(c)上記(a)又は(b)に係る表示方法において、表示ステップは、第1時刻と第2時刻との差分が小さければ、第1メッセージと第2メッセージとの間の間隔を短くして表示し、第1時刻と第2時刻との差分が大きければ、第1メッセージと第2メッセージとの間の間隔を長くして表示することとしてもよい。
【0097】
これにより、メッセージとメッセージをそれぞれに対応付けられた時刻の差分が小さければ表示間隔を短く、差分が大きければ表示間隔を長くして各メッセージを表示することができるので、ユーザは、メッセージ各々を受信または送信した時間間隔を直感的に認識することができる。
【0098】
(d)上記(a)〜(c)に係る表示方法において、表示ステップは、所定期間内に送受信した1以上のメッセージを、所定期間を示す期間表示情報を用いて表示し、第1の所定期間を示す第1期間表示情報と、第1の所定期間とは異なる第2の所定期間を示す第2期間表示情報とを、第1の所定期間と第2の所定期間との間の時間に応じた間隔で表示することとしてもよい。
【0099】
これにより、多数のメッセージをやり取りしていて、過去のメッセージを確認したい場合に、所定期間ごとにまとめてあると、ユーザにとって過去のメッセージの確認が容易になる。
【0100】
(e)上記(d)に係る表示方法において、表示ステップは、期間表示情報をユーザが選択できるように表示する表示情報を生成し、期間表示情報が選択された場合に、期間表示情報で示される所定期間において送受信したメッセージを展開して表示することとしてもよい。
【0101】
これにより、ひとまとめにした期間において受信したメッセージの内容も展開することで確認することができる。
【0102】
(f)上記(a)〜(e)に係る表示方法において、表示ステップは、メッセージ各々を時間間隔で立体的に表示することとしてもよい。
【0103】
これにより、ユーザにとって興味を引く態様で各メッセージをそれぞれの受信時刻または送信時刻に応じた間隔で表示することができる。
【解決手段】本発明に係る表示方法は、端末にメッセージを表示する表示方法であって、端末とは異なる他の端末からメッセージを受信する受信ステップと、メッセージとメッセージを受信した時刻とを対応付けて記憶部に記憶する記憶ステップと、記憶部に記憶されている第1メッセージと、第1メッセージとは異なる第2メッセージとを、第1メッセージに対応付けられた第1時刻と第2メッセージに対応付けられた第2時刻との差分に応じた間隔で表示する表示ステップと、含む。