(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】FaDu頭−首癌(carcinoma)異種移植片(xenografts)に対するCB21の生体内(インビボ)活性を示す図である。FaDu腫瘍を有するSCIDマウスをmg/kgのCB21で処理し、そして腫瘍容積を計算した。
【0028】
【
図2a-2h】HCT116MCSに対するN−(1−ピリジン−2−イル−エチリデン)−N−(9H−1,3,4,9−テトラアザ−8−メチル−フルオレン−2−イル)−ヒドラジン(以下、”CB21”と記載する)の細胞毒性、及び細胞毒性効果の治療濃度域(window)を示す。
図2a:CB21で処理したMCSにおける形態学及びカスパーゼ−3誘発。HCT116MCSを6μMのCB21で6時間処理し、次いで薬物なしの媒体に変え、そして更にインキュベーションした。MCSを区分しそして活性カスパーゼ−3を染色した。
図2b:指示した化合物で処理した細胞のクローン化副生物。
図2c:CB21の存在下又は不存在下での単層HCT116細胞の増殖。細胞を96穴プレートに7,000細胞/穴で蒔き、そして3μM、6μM、及び12.5μMのCB21で処理した。
図2d:6μMのCB21の添加後、単層HCT116細胞へEdU(5−エチニル−2’−デオキシウリジン)混入。細胞をEdUで30分間培養し、固定し、そしてArrayScanで分析した。
図2e:
図2dに示した実験におけるEdUシグナルの定量化。
図2f:CB21の存在下又は不存在下での単層hTERTRPE1細胞の増殖。細胞を96穴プレートに7,000細胞/穴で蒔き、そして3μM、6μM、及び12.5μMのCB21で処理した。
図2g:CB21は集密的hTERTRPE1細胞の生存率に影響を及ぼさない。細胞をCB21の存在下又は不存在下で96穴プレートに1穴につき7,000個又は70,000個蒔いた。
図2h:6μMのCB21に曝した後のHCT116及びhTERTRPE1の形態。
【0029】
【
図3a-3e】CB21は有力な鉄キレート剤である事を示す。
図3a:連結性マップ(Cmap)データベースによるスコア。
図3b:塩化鉄の存在下又は不存在下で6μMのCB21で処理した細胞の生存率。左:HCT116細胞;右:HCT116p53−/−細胞。
図3c:種々の鉄キレート剤で処理したHCT116細胞の生存率。
図3d:CB21に関連する構造を有する7種の化合物で処理したHCT116細胞の生存率。
図3e:CB21は一連の関連化合物の中でMCS生存率を低減するのに最も有効である。
【0030】
【
図4a-4f】CB21及び他の鉄キレート剤による自食症の誘発を示す。
図4a:6μMのCB21に6時間曝し、そして薬物なしの媒体中で更に42時間又は90時間曝した単層HCT116細胞の形態。
図4b:LC3に対する抗体を用いたCB21処理細胞の染色。
図4c:単層及びMCS HCT116中のCB21によるLC3−I及びLC3−IIタンパク質の誘発。細胞を6時間処理し(6μM)、そして次ぎに更に培養した。タンパク質を抽出し、そしてウエスタンブロット(western blot)分析に付した。
図4d:単層及びMCS hTERTRPE1細胞中のCB21によるLC3−I及びLC3−IIタンパク質の誘発。
図4e:いろいろな鉄キレート剤によるLC3−I及びLC3−IIの誘発。細胞をVLX50(50μM);デフェラシロックス(deferasirox)(60μM)、デフェロキサミン(deferoxamine)(200μM)、シクロピロキサミン(ciclopiroxamine)(15μM)、CB21(5μM)、ラパマイシン(rapamycin)(0.1μM)、NVP−BEZ235(0.2μM)で処理した。
図4f:電子顕微鏡で可視化した周辺細胞及びコア細胞の形態。MCSを6μMのCB21で処理し、そして薬物なしの媒体中で指示した時間更に培養し、そして区分した。CB21処理24時間での膨張したミトコンドリアの外観に注目されたい。
【0031】
【
図5】CB21で誘発された自食作用の阻害は、CB21細胞毒性を増加させることを示す。
図5a:HCT116単層を6μMのCB21及び/又は10μMの3−MAで処理し、細胞生存率を48時間後に測定した。
図5b:HCT116単層を、Beclin/Atg6へのsiRNA又は対照siRNAを用いてトランスフェクトした。24時間後、細胞を指示したように6μMのCB21で処理した。
図5c:バフィロマイシンA(10μM)は、CB21処理細胞におけるLC3陽性小胞の形成を阻止する。細胞を固定し、そして薬物処理後の指示した時点においてLC3について染色した。
図5d:バフィロマイシンAはCB21の細胞毒性を増加させる。細胞を6μMのCB21及び/又は10μMのバフィロマイシンAで処理し、そして細胞を指示した時点で撮影した。
図5e:クロロキンは単層培養物中のCB21の細胞毒性を増加させる。HCT116細胞を6μMのCB21及び/又は10μMのクロロキンで処理した。細胞増殖を、培養密集度の計算により監視した。
図5f:クロロキンはMCS培養物中のCB21の細胞毒性を増加させる。細胞生存率を、酸性ホスファターゼテストを用いて決定した。酸性ホスファターゼのバックグラウンドレベルを、多分酵素捕捉によるであろう生存細胞を含まない(一般に〜30%)HCT116MCS培養物中で観察したことに注意されたい。
【0032】
【
図6a-6e】
図6a−6eは、CB21がp53及び低酸素症反応を誘発することを示す。
図6a:CB21により誘発された遺伝子発現プロフィールをAffymetrixミクロアレーで分析した。低酸素症、p53ネットワーク及び細胞分裂に関連する遺伝子の表示を示す。
図6b:p53及びHIF−1aのウエスタンブロットによる分析。HCT116細胞を6μMのCB21で指示した時間処理した。
図6c:CB21によるHIF−1a−プロモータドライバーGFPレポーターの誘発。
図6d:HCT116及びhTERT−RPE1細胞におけるCB21によるBNIP3の誘発。
図6e:BNIP3のノックダウンはCB21誘発細胞死に影響を及ぼさない。HCT116細胞をBNIP3へのsiRNA又は対照siRNAを用いてトランスフェクトさせ、そして24時間後、6.25μMのCB21で処理した。48時間後、アシッドホスファターゼアッセーを用いて生存率を測定した。
【0033】
【
図7】CB21は呼吸を減少させ、そしてmTORを阻害することを示す。
図7a:グルコース輸送に対する効果。
図7b:CB21は酸素消費を低減させる。
図7c:CB21はHCT116MCSにおける低酸素症を低減させる。HCT116MCSを指示したように処理し、そしてピモニダゾール免疫組織化学用に加工した。CB21は、ピモニダゾール付加物に対して正に染色する領域を低減させることに注目されたい(<10mm Hg O2)。
図7d:CB21は4EBP1のリン酸化(phosphorylation)反応を阻害する。HCT116細胞をCB21で指示した時間処理し、そしてタンパク質抽出物をウエスタンブロット用に加工した。4EBP1のリン酸化反応の低減、及びAKTリン酸化反応の誘発に注目されたい。
【0034】
【
図8】CB21細胞毒性はグルコース枯渇により向上することを示す。
図8a:グルコースの存在又は不存在下での24時間の培養後のHCT116MCSの形態学。
図8b:HCT116単層細胞を、グルコース含有又はグルコースなしの媒体中の種々の濃度のCB21で処理した。カスパーゼ分割(cleaved)K18のレベルをM30 CytoDeath ELISAを用いて測定した。
図8c:HCT116単層細胞を
図8bにおけるように処理した。生存率を、アシッドホスファターゼアッセーを用いて測定した。
【発明を実施するための形態】
【0035】
材料及び方法
本発明の化合物を化合物ライブラリーから得た。それらはWO 02/089809のような文献に記載された方法に従って、又はそれらの非発明的変更により調製できる。該化合物をDMSOに溶解した。細胞培養液中で0.5%DMSOの最終濃度に達した。
【0036】
細胞培養液、MCSの生成及びスクリーニング
HCT116結腸癌細胞をMcCoyの5A修飾媒体/10%ウシ胎児血清中に37℃で5%CO
2中に維持した。MCSを、前に記載した方法(12)の変更法を用いて調製した。10,000細胞を含む細胞懸濁液(200μl)をポリ−HEMA被覆96穴プレートの各穴に加えた。該穴を追加の170μlの媒体を加えることによりいっぱいにして、凸表面曲線を得た。塑像用粘土スペーサー(3mm)を各プレートの隅部に置いて、蓋が該媒体に触れるのを防止した。該プレートを次に逆にして該細胞を液体/空気界面に沈殿させ、そして静かに振って培養した。24時間の培養後、該プレートを正常状態に戻した。第1の過剰媒体を吸引により除去し、次ぎに塑像用粘土スペーサーを除去した。該プレートを薬物処理前に4日間培養した。薬物処理24時間の後、NP40を培養媒体に加えて0.1%の濃度にして、カスパーゼ分割(cleaved)K18をMCSから抽出し、そして死んだ細胞から媒体に放出された物質を含ませた。カスパーゼ分割ケラチン−18(K18−Asp396)を、25mL媒体/抽出物を用いて、M30CytoDeath ELISAアッセー(生体外使用に開発されたM30−Apoptosense(登録商標)ELISA(13)の一種)(Peviva AB,ブロマ、スエーデン)を用いて測定した。
【0037】
生存率測定を、Friedrich外(14)に記載されたアシッドホスファターゼ(APH)法により行った。背景活性を差し引いた。
【0038】
hTERT−RPE1細胞をクロンテク研究所、マウンテンビュー、カルフォルニア州、から得た。hTERT−RPE1は、ヒトテロメラーゼ逆転写酵素(hTERT)を安定に発現した不死化ヒトレチナール上皮細胞系である。
【0039】
DNA合成の評価
EdU添加を測定するために、蛍光顕微鏡ArrayScan V HCSシステム(Cellomics Inc.ピッツバーグ、ペンシルバニア州、米国)を使用した。テスト化合物の添加前に、HCT116細胞を96穴プレート(PerkinElmer Inc.,ウェレスレー、マサチュセッツ州、米国)に播種し、一夜取り付けたままにした。細胞をCB21で24時間、又はビヒクル対照で処理した。細胞をClick−iT EdU HCSアッセー(C10354,Invitrogen,Molecular Probes Inc.,オレゴン州,米国)を用いて、製造者の指示に従って染色した。加工したプレートをArrayScanに載せ、そして分析した。10×対象(objective)を有する適当なフィルターを使用して、画像を各蛍光チャンネルについて獲得し、そして各穴で少なくとも1000個の細胞を分析した。該BdUチャンネルにおける平均合計強度を測定した。結果は2回の独立した実験の平均として示す。各実験は重複して穴中で行い、平均±SDとして示す。
【0040】
免疫学的アッセー
96穴プレート中で懸滴法により製造したMCSをパラホルムアルデヒド中に固定し、脱水し、パラフィンに埋め込み、そして区分けした。各サンプルは32MCSを含んだ(各96穴プレートからのMCSを3グループに分けてプールした)。該区分を、キシレンを用いて脱パラフィンし、再水和し、そして電子レンジにかけ、次ぎに、1%(重量/容積)ウシ血清アルブミン中に希釈したモノクローン性一次抗体を用いて培養し、そして標準アビジン−ビオチン−パーオキシターゼ複合体技術(ベクター ラボラトリーズ、バーリンゲーム、カルフォルニア州、米国)により可視化した。対比染色を、メーヤーのヘマトキシリンを用いて行った。(核増殖に関連した抗原Ki67に対する)抗体MIB−1をイムノテク エスエー、マルセル、フランスから得て、1:150の希釈で使用し、活性カスパーゼ−3に対する抗体をファーミンゲンから得て、1:50の希釈で使用した。
【0041】
ウエスタンブロッテング
細胞抽出タンパク質を、トリス−アセテートPAGEゲル(インビトロゲン、カリスバッド、カルフォルニア州)により溶かし、ポリビニリデンジフロリド(PVDF)膜に移した。該膜を、抗体を用いて一夜培養し、洗浄し、そしてHRP−共役抗ウサギIg(アマーシャム ビオサイエンス、リットル カルフォント、英国)を用いて1時間培養した。パーオキシターゼ活性を、SuperSignal West Pico(ピアース ビオテクノロジー、ロックフォード、イリノイ州)により、製造者の指示に従って発展させた。
【0042】
連結度(Connectivity)マップ
02に確立された連結度マップ(CMAP)(www.broad.mit.edu/cmap)は1300個の化合物についてゲノム幅発現データを含む(6100例、レプリカ、いろいろな投与量及び細胞系を含む)。Lamb外(15)に記載されたようにMCF−7乳癌細胞を使用した元のプロトコルに従った。細胞を6穴プレートに0.4×106細胞/穴の密度で置き、24時間取り付けたままにし、次いでNSC76022,NSC620358又はNSC647889に最終濃度10μmで、又はベヒクル対照物(DMSO)に暴露した。6時間の処理後、該細胞をPBSで洗った。全RNAを、RNeasy miniprep kit(キアゲン、チャツワース、カルフォルニア州)を用いて調製した。全RNAの2マイクログラムから出発して、遺伝子発現分析を、Genome U133 Plus 2.0 Arraysを使用して、GeneChip Expression Analysis technical Manual(Rev.5,Affymetrix Inc.,サンタクララ、カルフォルニア州)に従って行った。生のデータを、MAS5(Affymetrix)を用いて規格化し、そして薬物処理細胞対ベヒクル対照細胞についての遺伝子発現比を計算して、制御した遺伝子のリストを作製した。フィルター基準は、処理した細胞系における全遺伝子のために、及び少なくとも100の任意の発現ユニットの発現切除のために提示した。CMAP両立性の理由から、HG U133A上に存在するプローブのみを使用した。ランク付け化合物リストを検索するために、各化合物について40の最も上下する調節された遺伝子(即ちプローブ)をCMAPにアップロードし、そしてCMAPデータベース中の6100例と比較した。
【0043】
酸素消費
呼吸の測定を(16)に記載されたように行った。レテノン(2mM)の存在下でのコハク酸塩(5mM)、リンゴ酸塩+ピルビン酸塩(各5mM)、及びTMPD(0.5mM)+アスコルビン酸塩(1mM)をミトコンドリア基質として使用した。酸素の変化を酸素電極(Hansatech Instruments,ノルフォーク、英国)を用いて監視し、そしてOxygraphPlusソフトウェア(Hansatech Instruments,ノルフォーク、英国)を用いて分析した。細胞中の基底V4呼吸を、ADPがミトコンドリアに入るのを阻止するアトラクチロシド1Mの存在下で評価した。
【0044】
マウス異種移植片の処理
SCIDマウス中のHCT116腫瘍が200mm
3の大きさに生長した時に、該マウスに薬物を腹腔内注射し、そして腫瘍の大きさを毎日測定した。
【0045】
実施例1:本発明の化合物はアポトーシスを誘発しそしてMCSの生存率を低減する
MCSをCB21で6時間処理し、次いで薬物なしの媒体中で96時間培養すると、中央領域が壊死した小さいサイズのMCSとなった(
図2a)。カスパーゼ−3誘発はNSC647889と比べると穏やかであった。重要なことには、MCSをCB21で6時間処理すると、クローン化を<5%に減少させた(
図2b)。クローン化の減少は、シスプラチン(cisplatin)、イリノテカン(irinotecan)及びドキソルビシン(doxorubicin)で観察したクローン化減少よりも(5−10μMの濃度で使用;単層培養物中のこれらの化合物のIC50の10倍より多い濃度で使用にかかわらず)強かった。単層HCT116細胞をCB21で処理すると、0−24時間の間、細胞数に僅かな増加が生じ、次いで細胞の損失が生じた(
図2c)。CB21処理細胞中の5−エチニル−2’−デオキシウリジン導入(EdU)を調べると、DNA合成がほぼ完全に24時間の時点で廃止されたことを示した(
図2d,2e)。CB21は、p53腫瘍抑制遺伝子が崩壊した細胞に対して、wt p53を発現する細胞に対するのと同等に有効であった(
図2b)。不死化ヒト上皮細胞(hTERT−RPE1細胞)の反応は、HCT116細胞の反応と相違した。これらの細胞の生長は止められたが、細胞数は減少しなかった(
図2f)。hTERT−RPE1細胞を高密度でプレートすると(70,000細胞/穴)、CB21での処理後に本質的に細胞損失は観察されなかった(
図2g)。CB21に対するHCT116とhTERT−RPE1細胞との反応の差異を
図2hに示す。
【0046】
実施例2:本発明の化合物は細胞浸透性鉄キレート剤である
CB21の作用のメカニズムに関する仮説を作製するために、連結度マップ(CMap)、即ち、薬物処理細胞系からの遺伝子発現形跡の概要、を使用した。CB21により誘発された遺伝子発現における変化は、鉄キレート化能力を有する抗かび剤(17)であるシクロピロキソールアミン(ciclopiroxolamine)(CPX)のそれと殆ど類似した(
図3a)。CB21の細胞毒性活性は鉄の枯渇に依存したか否かを試験するために、CB21の添加前に塩化鉄をHCT116細胞に添加した。塩化鉄は、wtp53を発現するHCT116細胞とp53遺伝子が崩壊したHCT116細胞の両方に対するCB21の効果(
図3b)を全く無効にすることが見出された。
【0047】
CB21の抗増殖活性を他の公知の鉄キレート剤の抗増殖活性と比較した。CB21はVLX50、デフェラシロックス(deferasirox)、シクロピロキソールアミン(ciclopiroxolamine)、デフェロキサミン(deferoxamine)よりも強力であることが見出された(
図3c)。構造−活性の関連性を、多くの構造的に関連する化合物を使用して調査した(
図3d,3e)。これらの研究は、CB21が単層及びMCS培養物の両方中で最も有効な化合物であることを示した。
【0048】
実施例3:本発明の化合物は広範の自食作用反応を誘発する
鉄キレート剤の抗腫瘍活性(anti-tumourigenic activity)は一般に、リボヌクレオチドレダクターゼの阻害に起因し、細胞増殖の阻害となることによる(18)。MCSは殆ど非増殖性の細胞を含む。従って、鉄キレート剤CB21によるMCSに対する細胞毒性効果の誘発の発見は予想外であった。作用のメカニズムを更に詳細に研究した。CB21処理細胞の肉眼調査は、細胞が多数の大きい原形質小胞を含むことを明らかにした(
図4a)。これらの小胞は微管状が結合したタンパク質1軽鎖3(LC3)に対する抗体で正に染色したが、それらは自食作用と関連することを示唆する。LC3染色は24時間の時点で観察され、42時間の時点でより強かった(
図4b)。ウエスタンブロット分析は、HCT116単層細胞のCB21での処理は、LC3−I及びLC3−IIの両方にレベルの強い増加を引き起こしたことを示した(
図4c)。LC3−II(LC3のPE−結合型)は、自食胞に最も確実に関連するとみなされるタンパク質マーカーである(19)。LC3−IIレベルはHCT116MCSにおいてもCB21によって強く誘発された(
図4c)。CB21はまた、hTERT−RPE1細胞においてLC3−IIを誘発したが、誘発レベルはHCT116細胞と比べてずっと弱かった(
図4d)。この結果は、CB21誘発自食作用の程度がこれらの2つの細胞型において、化合物の細胞毒性効果と相関することを示す。
【0049】
HCT116細胞を種々の鉄キレート剤の細胞毒性濃度で24時間処理した。LC3−I及びLC3−IIの誘発を全ての例で観察すると、LC3誘発は鉄キレート剤の全般的効果であることが示された(
図4e)。鉄キレート剤によるLC3−I及びLC3−IIの誘発は、ラパマイシン又はNVP−BEZ235で処理した後に観察された該誘発(24時間後の観察で誘発なし、6時間後で弱い誘発)に比べてずっと強かった。
【0050】
CB21がMCSの内部コア細胞において細胞変化を誘発できるか否かを調べるために、HCT116MCSをCB21で6時間処理し、洗浄し、そしていろいろな時間培養し、固定し、区分し、そして電子顕微鏡で調査した。処理から24時間後に始まる大きな小胞が観察された(
図4f)。注目すべきことは、CB21処理MCSの大きい共通の特徴は、大きくなったそして膨張したミトコンドリアの早期の出現であった(
図4f)。最も重要なことは、大きい空胞変性が時間依存的に、MCS周辺の細胞だけでなくMCSの中心の細胞にも起きたことである(
図4f)。CB21は、MCSの中心コアの細胞に、アポトーシスに抵抗性であることが見出された小胞の形成を誘発すること、そしてこの反応はこれらの細胞の生存率の損失と関連すると結論された。
【0051】
実施例4:自食作用又は自食胞(autophagosomes)−リソソーム熔融の阻止は、本発明の化合物による細胞死を増大させる
自食作用は一般に、ストレス症状に対する生存反応と考えられるが、プログラムされた細胞死の機構でもあり得る(20、21)。CB21誘発細胞死に対する種々の自食作用阻害剤の効果を調べるために、CB21の細胞毒性効果を3−MA、即ち自食作用の阻害剤として通常使用されるP13K阻害剤、により増強にした(
図5a)。次ぎに、siRNAを使用したBeclin/Atg6のノックダウンを行った。この結果、このタンパク質の発現をほぼ完全にノックダウンした。Beclin/Atg6ノックダウンはHCT116細胞の生存率を50%だけ減少させた。生存率はCB21毒性により更に減少した(
図5b)。自食胞及びリソソームの熔融を防止する抗生物質であるバフィロマイシンAの効果の調査は、バフィロマイシンAがHCT116細胞中の大きな細胞質LC3−II陽性小胞の出現を抑制したことを示した(
図5c)。一方、バフィロマイシンAは約72時間の時点で細胞毒性を誘発し、バフィロマイシンAとCB21の組み合わせでは細胞毒性がより早期に(約48時間目)に観察された(
図5d)。これらの発見は、自食作用の阻害は本発明の化合物の細胞毒性効果を増大し、そしてCB21処理細胞に観察された大きな小胞は、自食胞及びリソソームの熔融によって引き起こされることを示す。
【0052】
クロロキン(CQ)は自食胞が減成オートリソソームに成熟するのを阻害するために広く使用されるリソソーム向性剤である(22)。CQは、それ自身はHCT116細胞の増殖に効果がない。CQとCB21の組み合わせは、単層HCT116細胞に対して細胞死の強い増強作用を生じた(
図5e)。CQとCB21の組み合わせのMCSに対する細胞毒性の調査は、CQ又はCB21のいずれかのMCSに対する効果と比較して、増強された効果を明らかにした(
図5f)。
【0053】
実施例5:LC3誘発はBNIP3により媒介されない
CB21は多くの低酸素症応答性遺伝子を誘発し、そしてまたp53により制御されることが知られた多くの遺伝子を誘発した(
図6a)。ウエスタンブロッチングによるHIF−1aレベル及びp53タンパク質レベルの誘発(
図6b)が確認された。GFPがHIF−1aプロモータにより制御されるレポーター細胞系を使用して、多くの誘発もまた観察された(
図6c)。
【0054】
CB21により強く誘発される種々の遺伝子の中で、BH3−オンリータンパク質BNIP3をコードする遺伝子が注目された。BNIP3はHIF−1aの公知の標的である(23)。BNIP3発現は、強力な細胞質空胞変性及び自食作用を誘発することが報告されている(24)。CB21はHCT116細胞中でBNIP3タンパク質の発現を誘発することが見出された(
図6d)。しかしBNIP3発現はまた、hTERT−RPE1細胞中のCB21により強く誘発された(
図6d)。この発見はBNIP3がCB21誘発自食作用の仮定された機構であることと両立しない。siRNAを使用したBNIP3のノックダウンは、CB21によるLC3−IIの誘発及び細胞死を減少させなかった(
図6e)。
【0055】
実施例6:本発明の化合物は酸素消費を阻害しそしてmTOR活性を減少させる
上記の結果は、自食作用はCB21により誘発された毒性損傷から細胞を救助するために誘発されることを示唆する。細胞エネルギー代謝に関係する多く主要タンパク質はFe−S複合体を含むので(25)、本発明者等は、CB21による鉄キレート化が、自食作用の引き金となるであろう細胞代謝における撹乱を引き起こすかもしれないと推測した。この推測を評価するために、ATPの細胞内レベルに対するCB21の効果を調べた。しかしながら、自食作用を誘発する濃度では、細胞内ATPレベルの減少は観察されず、AMPK(AMPで活性化されるタンパク質キナーゼ)のリン酸化反応の誘発は検出されなかった(図示なし)。次ぎに、CB21によるグルコース輸送の可能性を、蛍光性d−グルコース類似体である2−[N−(7−ニトロベンズ−2−オキサ−1,3−ジアゾール−4−イル)−アミノ]−2−デオキシ−d−グルコース(2−NBDG)を使用して、フローサイトメトリーにより行った。
図7aに示されるように、2−NBDG摂取の約25%の増加がCB21処理細胞内で観察された。
【0056】
細胞酸素消費に対するCB21の効果の調査は、HCT116単層培地において、V3(状態3)及びVu(脱共役)呼吸はCB21処理から6時間後に著しく減少した(p<0.05)ことを明らかにした(
図7b)。該MCS中の腫瘍細胞中の呼吸がCB21により影響されるか否かを調べるために、間接的な方法を使用した。ミトコンドリア呼吸の阻害は組織酸素分圧の増加を引き起こし、それは減少したピモニダゾール染色として目で見ることができることが知られている(26)。実際に、ピモニダゾールで陽性に染色される区分したMCSの領域は、CB21で処理されたMCSでは対照の約50%であることが見出された(
図6c;表)。該効果は、薬物暴露から3時間後に観察され、24時間の時点まで続いた(
図7c)。対照として、HCT116単層培養物を、酸素消費を増加させることが知られたミトコンドリア脱共役剤、カルボニルシアニド−3−クロロフェニルヒドラゾン、CCCP、で処理した。予期したように、CCCPで処理したMCSはピモニダゾール染色の一層大きい領域を表示した(
図7c;表)。
【0058】
ラパマイシンの哺乳類標的(mTOR)は、栄養状態に反応して細胞成長を調節するセリン/トレオニンキナーゼである。代謝ストレスはmTOR経路の活性に影響を及ぼすことが確立されている(27)。該mTOR経路はミトコンドリア酸素消費と酸化能力を調節する(28、29)。CB21処理後に観察される減少した酸素消費がmTOR阻害と関連したか否かを決定するために、mTOR基質4EBP1のリン酸化を調査した。
図7Dに示すように、4EBP1リン酸化はCB21により阻害される。リン酸化における減少は、増加したAKTリン酸化と関連する。mTORC1の阻害は関連する負のフィードバックループ(feedback loop)を開放し、強力なAkt活性化の結果となることが知られている(30)。mTOR阻害は酸素消費を減少させるか否かを試験するために、HCT116MCSをラパマイシン(mTOR−ラプター複合体形成の特異的薬理学的阻害剤)で処理し、そして区域をピモニダゾールで染色した。ピモニダゾール染色の減少が観察されたが、CB21で処理したほどは強くなかった(
図7c,表1)。
【0059】
これらの発見は、mTORの直接的阻害はCB21によるのと同様な効果に導くか否かを調査することを促した。これらの実験のために、2重にP13K/mTOR阻害剤NVP−BEZ235を使用した。該NVP−BEZ235は臨床的審理における化合物である。重要なことは、NVP−BEZ235はHCT116細胞成長における4EBP1リン酸化を、単層条件及びMCS条件の両方で減少させることが見出された(
図7d)。CB21とは対照的に、NBPBEZ235はMCSのコア中の細胞の生存率に影響を及ぼさなかった。
【0060】
実施例7:本発明の化合物により誘発される細胞死はグルコース窮乏により向上する。
腫瘍細胞中の細胞ATP産生のほぼ50%は酸化的リン酸化による(31)。酸素消費は、多分減少した増殖活性の結果として、腫瘍MCSの内部領域で減少すると報告されている(32、33)。他の調査で、酸素消費はMCSの生存に適した領域ではむしろ均一であることが発見された(34)。MCS培養において、変換の同じ段階で線維芽細胞クローンは全く区別できる代謝活性を有し得ることが報告されている(33)。中央コアの細胞において、細胞酸素消費が低い場合でも、CB21により誘発される更なる減少は、グルコース依存性の増加に導くと予想される。(
図8aに示すように)単層細胞は増加したグルコース依存性を、増加した摂取により補償し得るが、グルコースはMCSにおいて制限的であろう。
図8aに示すように、HCT116MCSコア細胞は生存のためにグルコースに依存性である。グルコースの枯渇は中央領域の壊死を導き、効果はCB21の効果を連想させる(
図2)。これらの考察に基づき、グルコース窮乏はCB21に対するHCT116単層細胞の感度を増加させるか否かを試験した。これは全く事実であった:グルコース窮乏は細胞生存率を減少させそしてCB21によるアポトーシスを増加させた。これらの発見は、中央コア細胞のCB21に対する感度を少なくとも部分的に説明する。
【0061】
実施例8:本発明の化合物の抗腫瘍活性
CB21によるイン ビボ抗腫瘍活性をHCT116モデルで調べた。腫瘍を約0.2mLのサイズに生長させ、次ぎにCB21で処理した。化合物CB21の明らかな抗腫瘍効果が観察された(
図1)。
トリアピン(Triapine)(35)、タキピル(Tachpyr)(36)及びトレンソックス(Trensox)(37)を含めて、抗腫瘍活性を示す多くの鉄キレート剤が開発された。鉄は、リボヌクレオチド還元酵素によるリボヌクレオチドからデオキシリボヌクレオチドの形成を含む、多くの代謝反応に重要である。Feが存在しないと、細胞は細胞サイクルのG1からS相へと進行することができない。これは、観察されたHCT116細胞及びhTERT−RPE1細胞の両方に対するCB21の抗増殖作用を説明する。鉄キレート剤は原則として増殖細胞に特異的であると見なされているので、MCSに対して細胞毒性を示す薬剤のスクリーニングにおいて、鉄キレート剤の確認は予想されなかった。更なる研究で、MCSコア内の非増殖性細胞に対するCB21の効果についての可能なメカニズムが明らかにされた。直接測定及びMCSのピモニダゾール染色の使用の両方で観察されたように、CB21はHCT116細胞及びhTERT−RPE1細胞の酸素消費を減少させたことが更に見出された。ミトコンドリア酸素消費及び酸化能力はmTOR経路により調節されることが知られている(28、29)。鉄キレート剤のデフェラシロックスはmTOR信号伝達を阻害することも報告された(39)。CB21は4EBP1のリン酸化を阻害しそして高く調整されたAKTリン酸化に導くことが実際見出された。デフェラシロックスによるmTOR信号伝達の阻害は、低酸素症により誘発される遺伝子であるREDD1(RTP801とも云う)の誘発とされており、それは次ぎにTSC2タンパク質を活性化する(40)。酸素消費に対するCB21の効果はこのメカニズムによって少なくとも部分的に媒介されると考えられる。別の可能性は、鉄枯渇により誘発される代謝ストレスは、mTOR経路の活性に、いくつかの他のメカニズムにより影響を及ぼすことである。
【0062】
他の鉄キレート剤により共有されるCB21の別の効果は(41)、LC3陽性細胞質小胞及びLC3−IIタンパク質の誘発である。LC3誘発はhTERT−RPE1細胞で多少顕著であることが見出された。鉄キレート剤によるLC3−IIの誘発は、mTOR阻害剤を用いた場合に観察される該誘発よりもかなり強かったが、これはLC3−II誘発はmTOR阻害により独占的に媒介されるのではないことを示唆する。P13K/mTOR阻害剤NVP−BEZ235は、HCT116コア内の細胞に対して検出可能な細胞毒性効果を誘発しない(Hernlund外、未公開)。これはmTOR阻害が、CB21による自食症誘発及び細胞死の原因となる唯一の因子ではないことを示唆する。CB21処理後に観察される減少した酸素消費は、ラパマイシンについて報告されたことと同様に(42)、ATP産生へのグルコース依存性の増大となる。この提案は、MCSコアに存在する細胞の集落が、低酸素症及び制限されたグルコース供給により誘発される症状である構成性(constitutive)ERストレス(Grp78陽性)のサインを示した、との観察により確認されたように見える。MCSのグルコース枯渇はコア細胞の細胞死を誘発したが、この細胞集落の生存はグルコースに依存性であるとの概念と一致する。CB21での処理後に観察される増大したグルコース依存性は、コア細胞の集落の細胞死に寄与するらしい。末梢細胞におけるカスパーゼ−3の強い誘発に比べて弱いカスパーゼ−誘発により明らかにされるように(図示なし)、アポトーシスはCB21による細胞死の主なメカニズムであるようには見えなかった。低い細胞エネルギー状態の条件は、アポトーシスに対する抵抗に導くようである(コア細胞のNSC647889誘発アポトーシスに対する抵抗をも説明する)(図示なし)。CB21はHCT116細胞の増大したグルコース依存性を誘発するようであり、そしてこれがMCSコア中の低酸素細胞の低下した生存率に導くようである。
【0063】
自食作用は、代謝性ストレスに反応性の異化分解であり、タンパク質及び小器官の分解により恒常性を維持するように奮闘する。P13K−Akt−mTOR、LKB1−AMPK−mTOR及びp53は自食作用経路の主な調節剤である。自食作用は、癌細胞の抗ガン療法への抵抗を媒介するのに関与し、そして抗ガン薬抵抗における好ましい治療標的であると信じられている(20、43)。CB21は顕著な自食作用応答を誘発し、強力なLC3−I及び−II誘発を特徴とした。本発明は、CB21の細胞毒性を増強するために、自食作用の阻害を明らかにする。
【0064】
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