(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は、周辺装置管理システム1のハードウェア構成を例示する図である。
図1に例示するように、周辺装置管理システム1は、クライアント端末3A〜3Dと、周辺装置5A及び5Bと、管理サーバ7とを含む。
クライアント端末3は、例えば、コンピュータ端末であり、有線又は無線により周辺装置5に接続している。また、クライアント端末3は、ネットワークを介して管理サーバ7に接続している。
例えば、管理サーバ7とクライアント端末3との間には、ファイアウォールなどが設置され、クライアント端末3から管理サーバ7へのhttp(HyperText Transfer Protocol)及びhttps(HyperText Transfer Protocol Secure)などの一部の通信のみが許可されている。
本例のクライアント端末3が、http通信を用いて、ハートビートを管理サーバ7に定期的に送信することにより、管理サーバ7は、ファイアウォール越しに、周辺装置5の稼働状況を監視する。ここで、ハートビートとは、本発明に係る通知データの一例であり、クライアント端末3が管理サーバ7に対して周辺装置5の稼働状況を通知するための信号である。
周辺装置5は、クライアント端末3に有線又は無線で接続される装置であり、例えば、スキャナ5A、又は、プリンタ5Bなどである。
より具体的に、周辺装置5は、クライアント端末3と、SCSI(Small Computer System Interface)、USB(Universal Serial Bus)、又は、IEEE1394などで接続される。
管理サーバ7は、本発明に係る管理装置の一例である。管理サーバ7は、コンピュータ端末であり、サーバ機能を有する。管理サーバ7は、インターネット、LAN(Local Area Network)、又はWAN(Wide Area Network)などのネットワークを介してクライアント端末3と接続しており、周辺装置5を管理する。
本例において、管理サーバ7は、周辺装置5が接続されているクライアント端末3を管理対象とすることにより、周辺装置5を管理する。
【0018】
図2は、クライアント端末3のハードウェア構成を例示する図である。
図2に例示するように、クライアント端末3は、CPU300、メモリ302、Hard Disk Drive304(HDD304)、ネットワークインタフェース306(ネットワークIF306)、表示装置308、及び入力装置310を有し、これらの構成はバス312を介して互いに接続している。
CPU300は、例えば、中央演算装置である。
メモリ302は、例えば、揮発性メモリであり、主記憶装置として機能する。
HDD304は、例えば、ハードディスクドライブ装置であり、不揮発性の記録装置としてコンピュータプログラムやその他のデータファイルを格納する。
ネットワークIF306は、有線又は無線で通信するためのインタフェースであり、インターネットを介したクライアント端末3との通信を実現する。
表示装置308は、例えば、液晶ディスプレイである。
入力装置310は、例えば、キーボード及びマウスである。
【0019】
図3は、クライアント端末3の機能構成を例示する図である。
図3に例示するように、本例のクライアント端末3には、通知間隔決定プログラム30がインストールされている。
通知間隔決定プログラム30は、検知部350、間隔決定部370、通知部380、及び受信部390を有する。
なお、通知間隔決定プログラム30の一部又は全部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などのハードウェアにより実現されてもよく、また、OS(Operating System)の機能を一部借用して実現されてもよい。
【0020】
通知間隔決定プログラム30において、検知部350は、接続されている周辺装置5の稼働状態を検知する。
例えば、検知部350は、周辺装置5の電源投入切断状態、及び周辺装置情報(周辺装置5の機器の種類、機種名、シリアル番号、及び、機器の消耗状態など)などの稼働状態を検知する。
より具体的に、検知部350は、周辺装置5が接続されている場合における周辺装置5の電源投入切断状態、及び、周辺装置5が新たに接続された場合の電源投入状態などを検知する。
【0021】
間隔設定部370は、通知部380が通知に用いる通信の通信間隔を設定する。
例えば、間隔設定部370は、クライアント端末3に周辺装置5が接続されていない場合に、クライアント端末3に管理対象の周辺装置5が接続されているときよりも長い通信間隔を設定する。
本例の間隔設定部370は、クライアント端末3に周辺装置5が接続されていない場合に、ハートビート通知の応答として管理サーバ7から返却された情報により、ハートビート通知停止の指示があった場合は、ハートビート通知の通信間隔を無限大に設定する。
また、間隔設定部370は、管理サーバ7からの定期的な通知(定期通知)の指示に応じて、有限時間の通信間隔を設定する。
本例の間隔設定部370は、ハートビート通知の応答として管理サーバ7から返却された情報により、定期通知の指示があった場合は、ハートビート通知の周期を有限時間の通信間隔に設定する。
【0022】
通知部380は、検知部350により検知された稼働状態を、既定の通信間隔で管理サーバ7に通知する。
本例の通知部380は、検知部350により検知された電源投入状態を、管理サーバ7に、ハートビート通知(電源投入検知によるハートビート通知)する。なお、電源投入検知によるハートビート通知は周辺装置情報を含んでもよい。
また、本例の通知部380は、検知部350により周辺装置5の電源投入切断状態が検知されない定常状態において、周辺装置5に接続されたクライアント端末3が管理対象である場合、周辺装置情報をハートビート通知(定期通知におけるハートビート通知)する。なお、定期通知におけるハートビート通知は周辺装置5の電源切断投入状態を含んでもよい。
また、通知部380は、クライアント端末3に管理対象の周辺装置5が接続されていない場合に、クライアント端末3に管理対象の周辺装置5が接続されているときよりも長い通信間隔で管理サーバ7と通信する。
本例の通知部380は、クライアント端末3に管理対象の周辺装置5が接続されていない場合に、定期通知におけるハートビート通知の応答として、管理サーバ7より定期通知におけるハートビート通知停止の指示を受け、定期通知におけるハートビート通知を中止する。
【0023】
受信部390は、稼働状態通知に対する管理サーバ7からの返却された情報を受信する。
本例の受信部390は、ハートビート通知に対する管理サーバ7から返却された情報を受信する。
【0024】
図4は、管理サーバ7のハードウェア構成を例示する図である。
図4に例示するように、画像管理サーバ7は、CPU700、メモリ702、ハードディスクドライブ704(HDD704)、ネットワークインタフェース706(ネットワークIF706)、表示装置708、及び入力装置710を有し、これらの構成はバス712を介して互いに接続している。
CPU700は、例えば、中央演算装置である。
メモリ702は、例えば、揮発性メモリであり、主記憶装置として機能する。
HDD704は、例えば、ハードディスクドライブ装置であり、不揮発性の記録装置としてコンピュータプログラムやその他のデータファイルを格納する。
ネットワークIF706は、有線又は無線で通信するためのインタフェースであり、インターネットを介したクライアント端末3との通信を実現する。
表示装置708は、例えば、液晶ディスプレイである。
入力装置710は、例えば、キーボード及びマウスである。
【0025】
図5は、管理サーバ7の機能構成を例示する図である。
図5に例示するように、本例の管理サーバ7には、周辺装置管理プログラム70がインストールされると共に、周辺情報データベース600(周辺情報DB600)が構成される。なお、これらのデータベースが、本発明に係る格納手段の一例である。
周辺装置管理プログラム70は、通知受信部750、格納部760、移動検知部770、指示部780、及び表示部790を有する。
なお、周辺装置管理プログラム70の一部又は全部は、ASICなどのハードウェアにより実現されてもよく、また、OSの機能を一部借用して実現されてもよい。
【0026】
周辺装置管理プログラム70において、通知受信部750は、クライアント端末3からの定期的な通信による定期通知を受信する。
本例の通知受信部750は、周辺装置の稼働状態として、クライアント端末3から送信されるハートビート通知を受信する。
【0027】
格納部760は、クライアント端末3から通知された周辺装置5の稼働状態を格納する。
例えば、格納部760は、管理対象の周辺装置5の稼働状態を、周辺装置5の識別情報と、この周辺装置5の稼働状態を通知したクライアント端末3の識別情報とに関連付けて周辺情報DB600格納する。
また、格納部760は、通知受信部750により受信した情報に基づいて、周辺装置5の有無及び稼働状態をクライアント端末3の識別情報に関連付けて周辺情報DB600に格納する。
本例の格納部760は、通知受信部750により受信したクライアント端末ID、端末名、接続周辺装置ID、及び管理状態などを、
図12に例示される周辺情報DB600上の端末管理テーブル900に格納する。また、格納部760は、通知受信部750により受信した接続周辺装置ID、周辺装置種別、周辺装置機種名、周辺装置シリアル番号(No.)、及び、稼働状態などを、
図12に例示される周辺情報DB600の周辺装置情報管理テーブル910に格納する。
【0028】
移動検知部770は、周辺装置5が接続されているクライアント端末3の変更を検知する。
例えば、移動検知部770は、格納部760に格納されているクライアント端末3の識別情報と周辺装置5の識別情報とに基づいて、周辺装置5の移動を検知する。
本例の移動検知部770は、クライアント端末3より周辺装置5の電源投入検知によるハートビート通知を新たに受信した際、電源投入検知によるハートビートが通知された周辺装置5と同一の周辺装置5が接続されたクライアント端末3の有無を周辺情報DB600上に蓄積された情報から検索する。検索の結果、同一の周辺装置5が接続されているクライアント端末3を検出した場合、「検出したクライアント端末3」から「電源投入検知によるハートビート通知したクライアント端末3」に「周辺装置5が移動された」、と判断し、電源投入検知によるハートビート通知をした端末以外の同一周辺装置5が接続されたクライアント端末3の管理状態を管理対象外に更新する。
これにより、管理サーバ7は、クライアント端末3に周辺装置5が接続されていない状態、及び、クライアント端末3に周辺装置5は接続されているが電源切断状態を判別できる。
【0029】
指示部780は、いずれかのクライアント端末3上で管理対象の周辺装置5が稼働したことを条件として、定期通知をクライアント端末3に指示する。
例えば、指示部780は、移動検知部770によりいずれかの周辺装置5について変更が検知された場合に、変更されたクライアント端末3に対して、通信間隔の変更を指示する。
また、指示部780は、格納部760に格納された周辺装置5の有無又は稼働状態に応じて、定期通知の通信間隔をクライアント端末3に指示する。
例えば、指示部780は、クライアント端末3に管理対象の周辺装置5が接続されていない場合に、当該クライアント端末3に管理対象の周辺装置5が接続されているときよりも長い通信間隔を指示する。
本例の指示部780は、移動検知部770によりクライアント端末3が管理対象外端末として更新された場合、定期通知におけるハートビート通知の返却情報により、定期通知におけるハートビート通知を停止することをクライアント端末3に指示する。
【0030】
表示部790は、周辺装置5が接続されていないクライアント端末3の識別情報を除外して、稼働状態の周辺装置5の識別情報、及び、これに関連付けられたクライアント端末3の識別情報と、停止状態の周辺装置5の識別情報、及び、これに関連付けられたクライアント端末3の識別情報を表示させる。
本例の表示部790は、格納部760により周辺情報DB600に格納されたデータのうち、周辺装置5が接続されていないクライアント端末3の識別情報を除外して、端末名、接続周辺装置種別、接続周辺装置機種名、接続周辺装置シリアル番号(No.)、及び接続周辺装置稼働状態を表示させる。
これにより、周辺装置5が接続されているクライアント端末3のみが管理対象として一覧表示され、周辺装置5が接続されていないクライアント端末3は表示されないため、周辺装置5が接続されている端末及び周辺装置5の情報を参照しやすくなる。
【0031】
図6は、定常状態における周辺装置管理システム1を模式的に表わす図である。ここで、定常状態とは、周辺装置5の移動がなく、クライアント端末3が管理サーバ7に定期通知におけるハートビート通知をしている状態である。
図6に例示するように、本実施形態において、周辺装置管理システム1には、管理サーバ7、端末A、端末B、端末C、及び、端末Aに接続されたスキャナ5が存在する。ここで、端末A、端末B及び端末Cはクライアント端末3を表わす。(以下、
図7、
図8及び
図9において同様である。)端末Aは、管理サーバ7に、定期通知におけるハートビート通知をする。端末B及び端末Cは、周辺装置5が接続されておらず、管理対象外であるため、ハートビート通知の通知間隔が無限大に設定されている。つまり、端末B及び端末Cは、定期通知におけるハートビート通知を行わない。
なお、周辺装置管理システム1の初期状態において、端末A、端末B、及び端末Cは、管理サーバ7に初期状態におけるハートビート通知を行う。管理サーバ7は、端末管理テーブル900を参照し、スキャナ5が接続された端末Aが管理対象であること確認した場合、管理サーバ7は、初期状態におけるハートビート通知の応答として管理対象であることを端末Aに返却し、返却情報により、定期通知におけるハートビート通知を行うよう指示する。端末Aは、管理サーバ7の指示に応じて、定期通知におけるハートビート通知を行う。また、管理サーバ7は、端末管理テーブル900を参照し、周辺装置5が接続されていない端末B及び端末Cが管理対象でないことを確認した場合、管理サーバ7は、初期状態におけるハートビート通知の応答として管理対象外であることを端末B及び端末Cに返却し、返却情報により、定期通知におけるハートビート通知の通知間隔を無限大に設定するよう指示する。端末B及び端末Cは、管理サーバ7の指示に応じて、定期通知におけるハートビート通知を停止する。
【0032】
図7は、周辺装置接続における周辺装置管理システム1を模式的に表わす図である。
図7に例示するように、本実施形態において、周辺装置管理システム1は、管理サーバ7、端末A、端末B、端末C、端末Aに接続されたスキャナ5、及び、新たに端末Bに接続されたプリンタ5を有する。プリンタ5が端末Bに新たに接続され、プリンタ5の電源が投入された場合、端末Bは、プリンタ5の電源投入状態を、管理サーバ7に電源投入検知によるハートビート通知をする。管理サーバ7は、端末管理テーブル900において、プリンタ5の接続周辺装置ID「H002」を端末Bに関連付けて登録し、端末Bの「管理状態」を「管理対象外」から「管理対象」に変更し、登録を行う。管理サーバ7は、電源投入検知によるハートビート通知の応答として、端末Bに、端末Bが管理対象であることを返却し、返却情報により、定期通知におけるハートビート通知の通知間隔を「無限大」から「通常」に変更を行うよう指示する。端末Bは、返却された情報に基づいて、ハートビート通知の通知間隔を「無限大」から「通常」に変更し、定期通知におけるハートビート通知をする。
【0033】
図8は、周辺装置移動における周辺装置管理システム1を模式的に表わす図である。
図8に例示するように、本実施形態において、周辺装置管理システム1は、管理サーバ7、端末A、端末B、端末C、端末Bに接続されたプリンタ5、及び、端末Aからク端末Cに移動されたスキャナ5を有する。
本実施形態において、端末Aに接続されていたスキャナ5が、移動し、端末Cと接続され、スキャナ5の電源が投入された場合、端末Cは、スキャナ5の電源投入状態を、管理サーバ7に電源投入検知によるハートビート通知をする。管理サーバ7は、端末管理テーブル900において、プリンタ5の接続周辺装置ID「H001」を端末Cに関連付けて登録し、端末Cの「管理状態」を「管理対象外」から「管理対象」に変更し、登録を行う。
また、管理サーバ7は、端末Cよりスキャナ5の電源投入検知によるハートビート通知を受信した際、ハートビートを通知した端末Cに接続されたスキャン5と、同一の周辺装置5が接続された端末の有無を周辺情報DB600上にある端末管理テーブル900から検索する。管理サーバ7は、検索の結果、同一のスキャナ5が接続されている端末Aを検出し、「検出した端末A」から「稼働状態をハートビート通知した端末C」に「スキャナ5が移動された」、と判断し、ハートビート通知端末以外の同一のスキャナ5が接続された端末Aの管理状態を管理「対象外」に更新する。
また、管理サーバ7は、電源投入検知によるハートビート通知の応答として、端末Cに、端末Cが管理対象であることを返却し、返却情報により、定期通知におけるハートビート通知の通知間隔を「無限大」から「通常」に変更を行うよう指示する。端末Cは、返却された情報に基づいて、定期通知におけるハートビート通知をする。
【0034】
図9は、周辺装置移動後における周辺装置管理システム1を模式的に表わす図である。
図9の実施形態は、
図8の後の通信処理を例示する。
図9の実施形態において、周辺装置管理システム1は、管理サーバ7、端末A、端末B、端末C、端末Bに接続されたプリンタ5、及び、端末Cに接続されたスキャナ5を有する。
本実施形態において、端末Aは、管理サーバ7に、スキャナ5の移動後に、定期通知におけるハートビート通知を行う。管理サーバ7は、端末管理テーブル900を参照し、端末Aが管理対象外であることを、定期通知におけるハートビート通知の応答として端末Aに返却し、返却情報により、定期通知におけるハートビート通知の通知間隔を「通常」から「無限大」に変更を行うよう指示する。端末Aは、その返却情報に基づき、定期通知におけるハートビート通知を停止する。
【0035】
図10は、従来技術における管理サーバ7の表示画面を例示する図である。
図10に例示するように、従来技術において、管理サーバ7は、クライアント端末3における端末名、接続周辺装置種別、接続周辺装置機種名、接続周辺装置シリアルNo.及び、接続周辺装置稼働状態を一覧表示する。管理サーバ7は、周辺装置5が接続されていないクライアント端末3の識別情報も表示するため、表示ページは1から10ページとなっている。
【0036】
図11は、本発明における管理サーバ7の表示画面を例示する図である。
図11に例示するように、本発明において、管理サーバ7は、クライアント端末3における端末名、接続周辺装置種別、接続周辺装置機種名、接続周辺装置シリアルNo.及び、接続周辺装置稼働状態を一覧表示する。管理サーバ7は、周辺装置5が接続されていないクライアント端末3の識別情報を表示しないため、表示ページは1ページとなっている。
これにより、従来技術と比較して、情報の閲覧性が大きく向上する。
【0037】
図12は、端末管理テーブル900及び周辺装置管理テーブル910を例示する図である。
図12に例示するように、本発明において、管理サーバ7は、クライアント端末ID、端末名、接続周辺装置ID、及び管理状態などを、端末管理テーブル900に格納する。
また、管理サーバ7は、接続周辺装置ID、周辺装置種別、周辺装置機種名、周辺装置シリアルNo.、及び、稼働状態などを、周辺装置情報管理テーブル910に格納する。
【0038】
図13は、周辺装置移動処理(S10)のフローチャートである。
図13に例示するように、ステップ100(S100)において、周辺装置管理プログラム70の通知受信部750は、クライアント端末3から電源投入検知によるハートビート通知を受信するまで待機し(S100:No)、受信すると、S105の処理に移行する(S100:Yes)。
【0039】
ステップ105(S105)において、格納部760は、通知受信部750により受信した周辺装置5の稼働状態を周辺装置管理テーブル910に格納し、端末管理テーブル900において稼働状態を新たに電源投入検知によるハートビート通知をしたクライアント端末3の管理状態を管理対象に更新する。
【0040】
ステップ110(S110)において、移動検知部770は、電源投入検知によるハートビート通知したクライアント端末3に接続された周辺装置5と、同一の周辺装置5が接続されたクライアント端末3の有無を、格納部760により格納された周辺情報DB600上の端末管理テーブ900から検索する。検索の結果、ハートビート通知したクライアント端末3に接続された周辺装置5と、同一の周辺装置5が接続されたクライアント端末3が存在する場合に、S115の処理に移行し(S110:Yes)、ハートビート通知したクライアント端末3に接続された周辺装置5と、同一の周辺装置5が接続されたクライアント端末3が存在しない場合に、S120の処理に移行する(S110:No)。
【0041】
ステップ115(S115)において、移動検知部770は、検索された「同一の周辺装置5が接続されたクライアント端末3」から「新たに電源投入検知によるハートビート通知したクライアント端末3」に「周辺装置5が移動された」、と判断し、「同一の周辺装置5が接続されたクライアント端末3」の管理状態を管理対象外に更新する。
【0042】
ステップ120(S120)において、本例の指示部780は、電源投入検知によるハートビート通知の応答として、管理対象であることを電源投入検知によるハートビート通知をしたクライアント端末3に返却し、返却情報により、定期通知におけるハートビート通知の通知周期を通常に戻すように指示する。
【0043】
図14は、管理対象から除外する管理対象除外処理(S20)のフローチャートである。
図14に例示するように、ステップ200(S200)において、周辺管理プログラム70の通知受信部750は、管理対象外のクライアント端末3から定期通知におけるハートビート通知を受信するまで待機し(S200:No)、受信すると、S205の処理に移行する(S200:Yes)。
【0044】
ステップ205(S205)において、指示部780は、移動検知部770によりハートビート通知を行ったクライアント端末3が管理対象外と認定されている場合は、S210の処理に移行し(S205:Yes)、ハートビート通知を行ったクライアント端末3が管理対象の場合は、処理を終了する(S205:No)。
【0045】
ステップ210(S210)において、指示部780は、移動検知部770により管理対象外と設定されたクライアント端末3に管理対象外であることを返却し、返却情報により、定期通知におけるハートビート通知の周期を長く設定することを指示する。
【0046】
図15は、通知間隔設定処理(S30)のフローチャートである。
図15に例示するように、ステップ300(S300)において、通知間隔決定プログラム30の検知部350は、周辺装置5の電源投入状態を新たに検知するまで待機し(S300:No)、検知すると、S305の処理に移行する(S300:Yes)。
【0047】
ステップ305(S305)において、通知部380は、検知部350により検知された電源投入状態を、管理サーバ7に電源投入検知によるハートビート通知する。
【0048】
ステップ310(S310)において、受信部390は、電源投入検知によるハートビート通知の返却情報を管理サーバ7から受信するまで待機し(S310:No)、受信すると、S315の処理に移行する(S310:Yes)。
【0049】
ステップ315(S315)において、間隔設定部370は、受信部390が受信した返却情報に基づき、定期通知におけるハートビート通知の定期通知間隔を設定する。
【0050】
ステップ320(S320)において、通知部380は、間隔設定部370により設定された定期通知間隔により、定期通知におけるハートビート通知をする。
【0051】
以上説明したように、本実施形態の周辺装置管理システム1は、周辺装置5が接続されていないクライアント端末3からの通信を抑制することができるため、無駄なネットワーク通信を防ぎ、ネットワーク負荷や管理サーバ7上での周辺情報DB600のアクセス負荷を回避することができる。
管理サーバ7は、クライアント端末3に管理対象の周辺装置5が接続されていない場合に、クライアント端末3から送信されるハートビート通知の返却情報により、ハートビート通知を停止するようクライアント端末3に指示する。指示に基づき、クライアント端末3は、ハートビート通知を停止する。また、管理サーバ7は、クライアント端末3上で管理対象の周辺装置5が稼働したことを条件として、ハートビート通知の返却情報により、ハートビート通知の定期通知をクライアント端末3に指示する。指示に基づき、クライアント端末3は、ハートビート通知を定期通知する。