(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記投影制御手段は、前記ユーザ情報受付手段で前記ユーザ情報の入力を受け付けた際に、過去に前記識別画面が投影されるように制御されていなかった場合には、前記ユーザ情報の前記識別画面が投影されないように制御することを特徴とする請求項4に記載の情報処理システム。
前記投影制御手段は、前記識別画面に、前記選択画面に遷移可能なボタンも投影し、前記投影面に対するユーザの操作により前記ボタンが選択された場合に、前記選択画面に遷移するように制御することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の情報処理システム。
前記投影制御手段は、前記識別画面を、前記管理手段で画像データが対応付けて管理されている対象物と、画像データが対応付けて管理されていない対象物とが一覧で確認可能な一覧画面として投影することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の情報処理システム。
投影面に投影データを投影する投影部と、前記投影面を撮像する撮像手段と画像データを取得すべき対象物を記憶する記憶手段とを備えた情報処理システムの制御方法であって、
前記情報処理システムが、
前記投影面に投影された前記記憶手段に記憶された対象物の選択画面に対するユーザの操作により、前記対象物の選択を受け付ける選択受付ステップと、
前記撮像手段で前記投影面を撮像することで、前記投影面上に載置された書類の画像データを取得するように制御する画像データ制御ステップと、
前記画像データ制御ステップで取得された前記画像データを、前記選択受付ステップで選択を受け付けた前記対象物に対応付けて管理する管理ステップと、
前記管理ステップで画像データが対応付けて管理されている対象物と、画像データが対応付けて管理されていない対象物とが識別可能な識別画面が前記投影部により投影されるように制御する投影制御ステップとを備え、
前記投影制御ステップは、前記投影部によって前記選択画面に1つの対象物に対応する2つの領域が投影されるよう制御し、
前記選択受付ステップは、前記2つの領域のいずれからも選択を受け付け可能であること
を特徴とする情報処理システムの制御方法。
投影面に投影データを投影する投影部と、前記投影面を撮像する撮像手段と画像データを取得すべき対象物を記憶する記憶手段とを備えた情報処理システムで実行可能なプログラムであって、
前記情報処理システムを、
前記投影面に投影された前記記憶手段に記憶された対象物の選択画面に対するユーザの操作により、前記対象物の選択を受け付ける選択受付手段と、
前記撮像手段で前記投影面を撮像することで、前記投影面上に載置された書類の画像データを取得するように制御する画像データ制御手段と、
前記画像データ制御手段で取得された前記画像データを、前記選択受付手段で選択を受け付けた前記対象物に対応付けて管理する管理手段と、
前記管理手段で画像データが対応付けて管理されている対象物と、画像データが対応付けて管理されていない対象物とが識別可能な識別画面が前記投影部により投影されるように制御する投影制御手段として機能させ、
前記投影制御手段は、前記投影部によって前記選択画面に1つの対象物に対応する2つの領域が投影されるよう制御し、
前記選択受付手段は、前記2つの領域のいずれからも選択を受け付け可能であること
を特徴とするプログラム。
書類の画像データを対象物に対応づけて管理する管理手段と前記管理手段で画像データが対応付けて管理されている対象物と、画像データが対応付けて管理されていない対象物とが識別可能な識別画面を生成する画面生成手段とを備えるサーバ装置と通信可能な情報処理装置であり、投影面に投影データを投影する投影部と、前記投影面を撮像する撮像手段とを備えた情報処理装置であって、
画像データを取得すべき対象物を記憶する記憶手段と、
前記投影面に投影された前記記憶手段に記憶された対象物の選択画面に対するユーザの操作により、前記対象物の選択を受け付ける選択受付手段と、
前記撮像手段で前記投影面を撮像することで、前記投影面上に載置された書類の画像データを取得するように制御する画像データ制御手段と、
前記選択受付手段で選択を受け付けた対象物と、前記画像データ制御手段で取得された画像データを前記サーバ装置に送信する送信手段と、
前記サーバ装置の前記画面生成手段で生成された識別画面であって、前記管理手段で画像データが対応付けて管理されている対象物と、画像データが対応付けて管理されていない対象物とが識別可能な識別画面が前記投影部により投影されるように制御する投影制御手段とを備え、
前記投影制御手段は、前記投影部によって前記選択画面に1つの対象物に対応する2つの領域が投影されるよう制御し、
前記選択受付手段は、前記2つの領域のいずれからも選択を受け付け可能であること
を特徴とする情報処理装置。
書類の画像データを対象物に対応づけて管理する管理手段と前記管理手段で画像データが対応付けて管理されている対象物と、画像データが対応付けて管理されていない対象物とが識別可能な識別画面を生成する画面生成手段とを備えるサーバ装置と通信可能な情報処理装置であり、投影面に投影データを投影する投影部と、前記投影面を撮像する撮像手段と画像データを取得すべき対象物を記憶する記憶手段とを備えた情報処理装置の制御方法であって、
前記情報処理装置が、
前記投影面に投影された前記記憶手段に記憶された対象物の選択画面に対するユーザの操作により、前記対象物の選択を受け付ける選択受付ステップと、
前記撮像手段で前記投影面を撮像することで、前記投影面上に載置された書類の画像データを取得するように制御する画像データ制御ステップと、
前記選択受付ステップで選択を受け付けた対象物と、前記画像データ制御ステップで取得された画像データを前記サーバ装置に送信する送信ステップと、
前記サーバ装置の前記画面生成手段で生成された識別画面であって、前記管理手段で画像データが対応付けて管理されている対象物と、画像データが対応付けて管理されていない対象物とが識別可能な識別画面が前記投影部により投影されるように制御する投影制御ステップとを備え、
前記投影制御ステップは、前記投影部によって前記選択画面に1つの対象物に対応する2つの領域が投影されるよう制御し、
前記選択受付ステップは、前記2つの領域のいずれからも選択を受け付け可能であること
を特徴とする情報処理装置の制御方法。
書類の画像データを対象物に対応づけて管理する管理手段と前記管理手段で画像データが対応付けて管理されている対象物と、画像データが対応付けて管理されていない対象物とが識別可能な識別画面を生成する画面生成手段とを備えるサーバ装置と通信可能な情報処理装置であり、投影面に投影データを投影する投影部と、前記投影面を撮像する撮像手段と画像データを取得すべき対象物を記憶する記憶手段とを備えた情報処理装置で実行可能なプログラムであって、
前記情報処理装置を、
前記投影面に投影された前記記憶手段に記憶された対象物の選択画面に対するユーザの操作により、前記対象物の選択を受け付ける選択受付手段と、
前記撮像手段で前記投影面を撮像することで、前記投影面上に載置された書類の画像データを取得するように制御する画像データ制御手段と、
前記選択受付手段で選択を受け付けた対象物と、前記画像データ制御手段で取得された画像データを前記サーバ装置に送信する送信手段と、
前記サーバ装置の前記画面生成手段で生成された識別画面であって、前記管理手段で画像データが対応付けて管理されている対象物と、画像データが対応付けて管理されていない対象物とが識別可能な識別画面が前記投影部により投影されるように制御する投影制御手段として機能させ、
前記投影制御手段は、前記投影部によって前記選択画面に1つの対象物に対応する2つの領域が投影されるよう制御し、
前記選択受付手段は、前記2つの領域のいずれからも選択を受け付け可能であること
を特徴とするプログラム。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0012】
図1は、本発明の実施形態における情報処理システムのシステム構成の一例を示す図である。情報処理システムは、情報処理装置100と投影撮像装置102とサーバ装置200を含む。情報処理装置100は、投影撮像装置102とサーバ装置200と通信可能に接続されており、更にディスプレイ410と入力デバイス409とも通信可能に接続されている。
図1では、これらの装置は有線で接続されているが、無線であってもよい。尚、
図1のシステム上に接続される各種端末の構成は一例であり、用途や目的に応じて様々な構成例がある。
【0013】
情報処理装置100は、オペレーティングシステムを搭載する汎用的な装置である。情報処理装置100は、情報処理装置100に接続された各種デバイスに対して各種動作を実行するよう指示を行う。
【0014】
投影撮像装置102は、デジタルカメラ421(撮像手段)とジェスチャセンサ422とプロジェクタ423(投影部)とを備える装置である。情報処理装置100からの指示に応じてプロジェクタ423で投影をし、投影された机上等の投影面をデジタルカメラ421で撮像し、また投影面上でユーザの手の動きや物体の位置を認識する。
【0015】
投影撮像装置102の外部構造及び内部構造の概要の一例について、
図2を用いて説明する。
【0016】
図2は、投影撮像装置102の正面図と右側面図である。内部構造の隠れ線は破線で表現している。投影撮像装置102は、デジタルカメラ421とジェスチャセンサ422とプロジェクタ423(投影部)とを格納する収納部203を備え、収納部203は底面201と左側面202aと右側面202bとで左右から挟みこんで固定している。
【0017】
また、上面204が左側面202aと右側面202bとの上部に設置され、上面204の下側にはプロジェクタ423から照射される光を反射するための反射鏡207を備える。すなわち、プロジェクタ423は第1の開口部205を通してこの反射鏡207に向けて投影できるよう、設置されている。デジタルカメラ421も同様に、反射鏡207で反射した投影面を撮像するため、デジタルカメラ421は第2の開口部206を通して反射鏡207に向けて設置されている。
【0018】
またジェスチャセンサ422は、例えば赤外線を用いた深度センサである。これはプロジェクタ423が投影した投影面上におけるユーザの手や紙文書(以下、書類という。)等の位置や動きを特定するために、ジェスチャセンサ422からこれらの物体までの距離を算出する。ジェスチャセンサ422は、近赤外線のドットパターンを現実空間に投影し、このドットの形や間隔を取得することで物体までの距離を算出する。または、赤外線光を投影し、ジェスチャセンサ422が備えるカメラによって反射した赤外線光を読み取り、赤外線光が往復した時間を算出することで距離を算出する方式であってもよい。現実空間における物体の位置や動きを取得することができれば、ジェスチャセンサ422の距離の算出方式はどのような方式であってもよいし、ジェスチャセンサ422以外のセンサを用いてもよい。また、ジェスチャセンサ422もデジタルカメラ421と同様に、第2の開口部206を通して反射鏡207に向けて設置されている。この反射鏡207に向けて赤外線を照射する。
【0019】
投影撮像装置102は以上のように大きく3つの装置を内包しており、これらがそれぞれ情報処理装置100と通信可能に接続されている。本実施形態においては、情報処理装置100と投影撮像装置102とが異なる筐体であるが、同一の筐体であってもよい。すなわち、投影撮像装置102に更に情報処理装置100を内包してもよい。
【0020】
次に
図3を用いて、本実施形態における投影撮像装置102とユーザとの位置関係について説明する。投影撮像装置102は、机上303に設置される。本実施形態では机を挟んで二人のユーザがいる。銀行窓口で商品説明を行うテラー301と、商品説明を受ける顧客302である。
【0021】
テラー301は、入力デバイス409を操作して情報処理装置100に画面の表示指示を行うと、情報処理装置100からプロジェクタ423に対して当該画面の投影指示が送信される。プロジェクタ423はこれを受けると反射鏡207に向かって左右を反転させた画面を投影する。これは、反射鏡207で反射することにより、投影面304に投影される像が左右反転してしまうからである。こうすると、投影面304に指示した画面が投影される。画面を左右に反転させる処理は、情報処理装置100が行ってもよいし、プロジェクタ423が行ってもよい。また投影面304は、投影される光が見やすいよう模様のない白い面であることが望ましい。
【0022】
プロジェクタ423から照射された光が反射鏡207で
図3の破線の矢印で示すような方向に反射されると、その光が投影面304に投影される。この光によって表現される画面を見て、テラー301が顧客302に商品説明を行う。本実施形態では、このようにテラー301と顧客302とが机を挟んで位置しており、それぞれが投影された画面を見ながら操作していく形態を前提として説明を行う。
【0023】
図4は、情報処理装置100及び投影撮像装置102のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0024】
CPU401は、システムバス404に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
【0025】
また、ROM402あるいは外部メモリ411(記憶手段に相当する)には、CPU401の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / OutputSystem)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OSという。)や、情報処理装置100の実行する機能を実現するために必要な各種プログラム等が記憶されている。RAM403は、CPU401の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
【0026】
CPU401は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM403にロードして、プログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0027】
また、汎用入出力コントローラ405は、キーボードやマウス等の入力デバイス409、更には投影撮像装置102のデジタルカメラ421やジェスチャセンサ422との入出力を制御する。これらは、USB(Universal Serial Bus)等のバス規格により接続される。
【0028】
ビデオコントローラ406は、ディスプレイ410や投影撮像装置102のプロジェクタ423等の表示装置や投影装置への表示を制御する。ディスプレイ410は例えばCRTや液晶ディスプレイである。更にビデオコントローラ406は、ディスプレイ410と投影撮像装置102のプロジェクタ423とそれぞれに対して同じ画面または異なる画面を表示及び投影指示する。これらは、いわゆるミラーリングやマルチモニタが可能である。
【0029】
メモリコントローラ407は、ブートプログラム、ブラウザソフトウエア、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶するハードディスクやフレキシブルディスク或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるカード型メモリ等の外部メモリ411へのアクセスを制御する。
【0030】
通信I/Fコントローラ408は、ネットワークを介して、外部機器と接続及び通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いたインターネット通信等が可能である。
【0031】
尚、CPU401は、例えばRAM403内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、ディスプレイ410上での表示や投影撮像装置102のプロジェクタ423での投影を可能としている。また、CPU401は、ディスプレイ410上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。更にCPU401は、投影面304に投影された画面をユーザの手でタッチすることによっても、ユーザ指示を可能とする。すなわち、ジェスチャセンサ422で検知した現実空間におけるユーザの手の座標位置に応じて、画面のボタン等が押下されたのか否かを検知し、CPU401に動作を実行させる。
【0032】
本発明の情報処理装置100が後述する各種処理を実行するために用いられる各種プログラム等は外部メモリ411に記録されており、必要に応じてRAM403にロードされることによりCPU401によって実行されるものである。さらに、本発明に係わるプログラムが用いる定義ファイルや各種情報テーブルは外部メモリ411に格納されている。例えば、住宅ローンなどの説明で使用する文書ファイルはシートDB2200に格納されており、これを外部メモリ411は格納している。
【0033】
次に
図5を用いてサーバ装置200のハードウェア構成を説明する。尚、
図5はサーバ装置200のハードウェア構成の一例であり、これに限定されない。
【0034】
CPU501は、システムバス504に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
【0035】
また、ROM502あるいは外部メモリ511には、CPU501の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / OutputSystem)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OSという。)や、サーバ装置200の実行する機能を実現するために必要な各種プログラム等が記憶されている。RAM503は、CPU501の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
【0036】
CPU501は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM503にロードして、プログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0037】
また、汎用入出力コントローラ505は、キーボードやマウス等の入力デバイス509の入出力を制御する。これらは、USB(Universal Serial Bus)等のバス規格により接続される。
【0038】
ビデオコントローラ506は、ディスプレイ510への表示を制御する。ディスプレイ510は例えばCRTや液晶ディスプレイである。
【0039】
メモリコントローラ507は、ブートプログラム、ブラウザソフトウエア、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶するハードディスクやフレキシブルディスク或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるカード型メモリ等の外部メモリ511へのアクセスを制御する。
【0040】
通信I/Fコントローラ508は、ネットワークを介して、外部機器と接続及び通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いたインターネット通信等が可能である。
【0041】
尚、CPU501は、例えばRAM503内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、ディスプレイ510上での表示を可能としている。また、CPU501は、ディスプレイ510上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0042】
本発明のサーバ装置200が後述する各種処理を実行するために用いられる各種プログラム等は外部メモリ511に記録されており、必要に応じてRAM503にロードされることによりCPU501によって実行されるものである。さらに、本発明に係わるプログラムが用いる定義ファイルや本発明で使用する商品ごとのテンプレートデータ、各種情報テーブルは外部メモリ511に格納されている。
【0043】
次に
図6を用いて情報処理装置100とサーバ装置200のモジュール構成について説明する。なお、
図6の装置のモジュール構成は一例であり、用途や目的に応じて様々な構成例がある。
【0044】
情報処理装置100は機能部として、記憶部601と、表示制御部602と、投影制御部603と、撮像制御部604と、センサ制御部605と、座標変換部606と、操作検知部607と、通信制御部608とを備える。
【0045】
記憶部601は、後述する各種テーブルの情報や各種画面を構成する情報を記憶するための機能部である。必要に応じて、情報の追加・更新・削除を行う。
【0046】
表示制御部602は、情報処理装置100と通信可能に接続されたディスプレイ410の表示を制御するための機能部である。表示制御部602から画面等の表示指示がなされると、ビデオコントローラ406を介してディスプレイ410に表示指示が送信される。そして、ディスプレイ410はこの指示を受信すると、指示に従って画面等を表示する。
【0047】
投影制御部603は、情報処理装置100と通信可能に接続されたプロジェクタ423の投影を制御するための機能部である。投影制御部603から画面等の投影指示がなされると、表示制御部602と同様にビデオコントローラ406を介してプロジェクタ423に投影指示が送信される。そして、プロジェクタ423はこの指示を受信すると、指示に従って画面等を現実空間に投影する。
【0048】
撮像制御部604は、情報処理装置100と通信可能に接続されたデジタルカメラ421の撮像を制御するための機能部である。撮像制御部604から投影面304の撮像指示が出されると、汎用入出力コントローラ405を介してデジタルカメラ421に撮像指示がなされる。デジタルカメラ421はこの指示を受信すると、撮像を行い、撮像により生成された画像データを情報処理装置100に送信する。撮像制御部604は、これを受け取り、画像データを左右反転させた上で記憶部601が外部メモリ411等に記憶する。前述した通り、デジタルカメラ421は反射鏡207に写った像を撮像するため左右が反転している。これを補正するために、記憶部601で画像データを記憶する前に、撮像制御部604がこの画像データを左右反転する。画像データの台形補正なども行う。
【0049】
センサ制御部605は、情報処理装置100と通信可能に接続されたジェスチャセンサ422から送信される、投影面304における現実空間の情報(物体の有無や位置等)を受信するための機能部である。ジェスチャセンサ422が検出した現実空間の情報は、ジェスチャセンサ422から情報処理装置100に対して逐一送信される。センサ制御部605はこれを受信し、後述する座標変換部606に渡す。
【0050】
座標変換部606は、センサ制御部605が受信した現実空間の情報に含まれる、投影面304にある物体の位置を示す座標値を変換するための機能部である。座標変換部606は、この座標値を投影面304に投影された画面における座標値に変換する。すなわち、ジェスチャセンサ422で検知した座標値が、情報処理装置100が管理する画面のどの座標値に該当するのかを、この座標変換部606を用いて特定する。尚、座標変換の方法は従来技術を用いるため詳細な説明は省略する。
【0051】
操作検知部607は、ユーザからの操作を検知するための機能部である。情報処理装置100に接続された入力デバイス409を通じて送信されるユーザからの指示を検知したり、投影面304に投影された画面でユーザが行った指示を検知したりする。後者の指示の検知は、投影面304において検知した物体の座標値を座標変換部606で変換することにより画面上のどのボタンが押下されたのかを検知したり、書類が置かれることにより書類の取込が指示されたのかを検知したりする。
【0052】
通信制御部608は、情報処理装置100とサーバ装置200との通信を制御するための機能部である。通信制御部608は、情報処理装置100とサーバ装置200との情報の送受信を制御する。
【0053】
サーバ装置200は機能部として、記憶部611と、表示制御部612と、通信制御部613と、テンプレート管理部614と、テーブル管理部615と、PDFデータ生成部616とを備える。
【0054】
記憶部611は、後述する各種画面を構成する情報を記憶するための機能部である。必要に応じて、情報の追加・更新・削除を行う。また、記憶部611は、後述する通信制御部613で受信した情報を記憶する機能も有する。
【0055】
表示制御部612は、サーバ装置200のディスプレイ510の表示を制御するための機能部である。表示制御部612から画面等の表示指示がなされると、ビデオコントローラ506を介してディスプレイ510に表示指示が送信される。そして、ディスプレイ510はこの指示を受信すると、指示に従って画面等を表示する。
【0056】
通信制御部613は、サーバ装置200と情報処理装置100との通信を制御するための機能部である。通信制御部613は、サーバ装置200と情報処理装置100との情報の送受信を制御する。
【0057】
テンプレート管理部614は、サーバ装置200の外部メモリ511に記憶された帳票のテンプレートを管理する機能部である。
【0058】
テーブル管理部615は、サーバ装置200に外部メモリ511に記憶された各種テーブルを管理する機能部である。
【0059】
PDFデータ生成部616は、情報処理装置100から受けたPDFデータ生成指示に基づいてテンプレートと該当するテーブルの情報に基づいてPDFデータを生成する機能部である。
【0060】
(第1の実施形態)
次に第1の実施形態について
図7のフローチャートを用いて説明する。
図7は本発明の実施形態における一連の流れを示すフローチャートである。
【0061】
ステップS701では、情報処理装置100のCPU401は、テラー301からの指示に応じて外部メモリ411等に記憶された投影アプリケーションを起動する。投影アプリケーションは、後述するステップS702乃至ステップS708の各処理を実行するためのアプリケーションである。投影アプリケーションを動作させることにより、投影面304に商品説明のための各種画面をプロジェクタ423で投影できるようになる。
【0062】
ステップS702では、情報処理装置100のCPU401は、
図10に示すような顧客ID入力画面1000をディスプレイ410に表示する。顧客ID入力画面1000は顧客ID入力欄1001と次へボタン1002とを備えている。顧客ID入力欄1001はテラー301が対応する顧客302を識別するためのIDである顧客ID1701(ユーザ情報に相当する)を入力する欄である。次へボタン1002は押下を受け付けることで次の処理に移すためのボタンである。
【0063】
顧客ID1701は
図17に示す顧客IDテーブル1700に格納されている。顧客IDテーブル1700には顧客ID1701と顧客名1702が対応付けて格納されており、顧客ID1701は顧客を一意に識別するIDである。顧客名1702は顧客の名前である。
【0064】
ステップS703では、情報処理装置100のCPU401は、顧客ID1701の入力を入力デバイス409により受け付ける(ユーザ情報受付手段に相当する)。
【0065】
ステップS704では、情報処理装置100のCPU401は、次へボタン1002の押下を受け付ける。
【0066】
ステップS705では、情報処理装置100のCPU401は、メニュー画面1100をディスプレイ410に表示する。例えば
図11に示すメニュー画面1100である。メニュー画面1100には住宅ローンボタン1101と個人向け国債ボタン1102と終了ボタン1103とが配置されている。なお、メニュー画面1100は実施形態の説明のための一例であって、これに限定されない。住宅ローンボタン1101と個人向け国債ボタン1102は、商品ID2201(商品情報に相当する)が紐づけられており、ユーザによる押下を受け付けることで金融商品の説明を開始するための商品説明ボタンである。終了ボタン1103は投影アプリケーションを終了させるためのボタンである。
【0067】
ステップS706では、情報処理装置100のCPU401は、商品説明ボタンが押下されたか否かを判定する。具体的には
図11の商品説明ボタンであるメニュー画面1100の住宅ローンボタン1101と個人向け国債ボタン1102が押下されたか否かを判定する。商品説明ボタンが押下されたと判定した場合は処理をステップS709に進め、商品説明ボタンが押下されないと判定した場合は処理をステップS707に進める。
【0068】
ステップS707では、情報処理装置100のCPU401は、終了ボタン1103が押下されたか否かを判定する。終了ボタン1103が押下されたと判定した場合は処理をステップS708に進め、終了ボタン1103が押下されないと判定した場合は処理をステップS706に戻す。
【0069】
ステップS708では、情報処理装置100のCPU401は、ステップS701で起動した投影アプリケーションを終了させる。
【0070】
ステップS709では、情報処理装置100のCPU401は、ステップS706で押下を検知した商品説明ボタンに対応付けられた商品ID2201を特定する。商品ID2201は外部メモリ411に記憶されるシートDB2200(投影データに相当する)に格納されている。シートDB2200には、
図22に示すように、住宅ローン、個人向け国債などの金融商品ごとにGUI構成情報2201−aとGUIシート情報2201−bが格納されている。GUI構成情報2201−aはそれぞれにおける手続きの推移と利用するシート画像を記述したGUI構成情報が格納されている。本実施形態では、この内、住宅ローン2201を例にして説明するので、それに含まれるGUI構成情報2201−aについて説明する。このGUI構成情報2201−aは、住宅ローンの借り入れ申請に係る手続きと、その際に利用するシート画像の表示形式を記述するGUIシート情報2201−bを特定する情報が記述されている。
【0071】
テラー301と顧客302との間の手続きとしては、例えば、(1)商品説明、(2)書類読取、(3)今後の手続きの説明の、3段階がある。そして、
図22のGUIシート情報2201−bでは、(1)〜(3)の各手続において投影するシート画像(GUI)の表示形態を記述するフォーム情報(「顧客登録フォーム」、「商品説明フォーム」、...)が管理される。
【0072】
ステップS710では、情報処理装置100のCPU401は、ステップS709で特定した商品ID2201に基づいて、シートDB2200の情報を取得し、商品説明画面1200を投影する。
【0073】
商品説明画面1200は例えば
図12に示す商品説明画面1200である。商品説明画面1200は、テラー側から見て正立して見える領域と、顧客から見て正立して見える領域で構成されている。商品説明のためのサブシートを指定する領域であるサブシート1203、次の手続きへ移行することを指示する次へボタン1202、中断を指示する中断ボタン1201が配置されている。図示では、サブシート1203が選択状態(デフォルト選択)となっており、その選択した領域のシート1204(の本来のサイズ)が顧客領域に表示されていることを示している。
【0074】
ステップS711では、情報処理装置100のCPU401は、ステップS710で表示した商品説明画面1200のサブシート1203が選択されたか否かを判定する。サブシート1203が選択された場合は処理をステップS712に進める。サブシート1203が選択されないと判定した場合は処理をステップS714に進める。
【0075】
ステップS712では、情報処理装置100のCPU401は、ステップS711で選択されたサブシート1203に対応する文書データを取得する。より具体的には、GUIシート情報2201―bの中に格納される文書データを読み出すことで取得する。
【0076】
ステップS713では、情報処理装置100のCPU401は、ステップS712で取得した文書データを顧客領域に表示する。例えば
図12のようなイメージである。このように、サブシートの選択により、表示する文書データを切り替えながらテラー301は顧客302に商品の説明を行っていく。
【0077】
ステップS714では、情報処理装置100のCPU401は、書類取り込み1205が押下されたか否かを判定する。書類取り込み1205が押下されたと判定した場合は処理をステップS715に進める。書類取り込み1205が押下されないと判定した場合は処理をステップS716に進める。
【0078】
ステップS715では、情報処理装置100のCPU401は、投影面上に置かれた書類を撮像する撮像処理を行う。撮像処理の詳細な処理は後の
図8を用いて説明する。
【0079】
ステップS716では、情報処理装置100のCPU401は、今後のお手続きメニュー1206の押下を受け付けたか否かを判定する。今後のお手続きメニュー1206の押下を受け付けたと判定した場合は処理をステップS717に進める。今後のお手続きメニュー1206の押下を受け付けないと判定した場合は処理をステップS718に進める。
【0080】
ステップS717では、情報処理装置100のCPU401は、投影面に今後のお手続きについて顧客に対して説明する画面である
図15に示す案内画面1500を表示する処理を行う。案内画面1500の表示処理の詳細は後の
図9のフローチャートで説明する。
【0081】
ステップS718では、情報処理装置100のCPU401は、不図示の商品説明を終了するための終了ボタンが押下されたか否かを判定する。終了ボタンが押下されたと判定した場合は処理をステップS705に戻す。終了ボタンが押下されないと判定した場合は、処理をステップS711に戻す。
【0082】
以上で、
図7に示すフローチャートの説明を終了する。
【0083】
次に
図7に示す撮像処理の詳細を、
図8に示すフローチャートを用いて説明する。
【0084】
ステップS801では、情報処理装置100のCPU401は、
図13に示すような取り込みを行いたい書類対象物の書類一覧画面1300をプロジェクタ423に投影させて、投影面304に表示する。書類一覧画面1300(選択画面に相当する)は、例えば住宅ローンを組むために必要な書類の一覧であり、取り込みを行いたい書類を選択する画面として用いられる。なお、書類一覧画面1300は、
図13に示す通り、テラー301側と顧客302側の双方に提出が必要な書類種別(本人確認書類等、対象物に相当する)の領域(以下、書類種別欄)を表示することが好ましい。
【0085】
ステップS802では、情報処理装置100のCPU401は、書類一覧画面1300に表示された書類に対応する領域(以下、書類種別欄とも称する)の選択を受け付けることで、いずれかの書類に対する選択を受け付ける(選択受付手段に相当する)。書類種別には書類ID1801が対応付けられており、選択を受け付けた書類ID1801をRAM403に一時記憶する。すなわち、この書類種別欄のいずれかに対するタッチ操作を検知すると当該書類が取り込みを行いたい書類として選択される。
【0086】
ステップS803では、情報処理装置100のCPU401は、
図14に示す書類読取指示画面1400を投影面304に投影する。書類読取指示画面1400には、書類読取ボタン1401とキャンセルボタン1402が配置されている。書類読取指示画面1400に運転免許証1403(例であってこれに限定されない)が載置されると、運転免許証1403の矩形を特定し、矩形に応じて枠1404を投影する。これによりユーザは情報処理装置100が運転免許証1403を認識していることを把握することができる。そして、ユーザより書類読取ボタン1401を押下されると投影面304を撮像する。
【0087】
ステップS804では、情報処理装置100のCPU401は、書類読取指示画面1400上に書類が置かれたか否かを判定する。本実施形態では、矩形の物体が載置されたか否かをジェスチャセンサ422によって判定する。書類が置かれたか否かの判定は、一例であって、デジタルカメラ421から取得する画像の画像処理によって判定してもよい。情報処理装置100は、書類が置かれるまで待機し、書類が置かれたと判定した場合、処理をステップS805に進める。
【0088】
ステップS805では、情報処理装置100のCPU401は、ステップS804で書類読取指示画面1400上に置かれたと判定した書類の位置と大きさを特定する。より具体的には、ジェスチャセンサ422から送られる情報に基づいて書類の大きさと位置を規定する投影面304上の2点の座標を特定する。
【0089】
ステップS806では、情報処理装置100のCPU401は、ステップS805で特定した2点の座標が示す矩形を囲う枠1404を表示させる。この表示を行うことで、ユーザは情報処理装置が書類を認識しているということを把握できる。
【0090】
ステップS807では、情報処理装置100のCPU401は、ステップS806で表示された書類読取ボタン1401が押下されたか否かを判定する。書類読取ボタン1401が押下されたと判定した場合は処理をステップS808に進める。書類読取ボタン1401が押下されないと判定した場合は処理をステップS804に戻す。
【0091】
ステップS808では、情報処理装置100のCPU401は、ステップS806で表示した枠1404を非表示にするよう制御する。ここで枠1404を非表示にするのは、デジタルカメラ421で撮像する際に画像のホワイトバランスに影響を及ぼさないためである。
【0092】
ステップS809では、情報処理装置100のCPU401は、投影面304をデジタルカメラ421で撮像するよう撮像指示を行う(画像データ制御手段に相当する)。
【0093】
ステップS810では、情報処理装置100のCPU401は、撮像を行っていることがわかるアニメーションを投影面304に投影する。アニメーションを投影することで、撮像中であることをユーザに認識させることができる。
【0094】
ステップS811では、情報処理装置100のCPU401は、デジタルカメラ421で撮像した画像を保存する。ここで保存する画像は投影面304全体を写すものであり、のちの処理で書類に相当する部分を切り出して保存する必要がある。
【0095】
ステップS812では、情報処理装置100のCPU401は、ステップS811で保存した画像から、ステップS805で取得した書類の大きさ、位置に基づいて書類に相当する画像を切り出す。より具体的にはステップS805で取得した2点の座標からなる矩形が示す領域をステップS811で保存した画像から切り出す。
【0096】
ステップS813では、情報処理装置100のCPU401は、ステップS812で切り出した画像を外部メモリ411に保存する。
【0097】
ステップS814では、情報処理装置100のCPU401は、ステップS813で保存した画像をリサイズした画像であるサムネイル画像を外部メモリ411に保存する。
【0098】
ステップS815では、情報処理装置100のCPU401は、不図示の完了ボタンを書類読取指示画面1400に表示する。
【0099】
ステップS816では、情報処理装置100のCPU401は、ステップS815で表示した完了ボタンを押下されたか、キャンセルボタン1402を押下されたかを判定する。完了ボタンが押下されたと判定した場合は処理をステップS818に進め、キャンセルボタン1402を押下されたと判定した場合は処理をステップS817に進める。
【0100】
ステップS817では、情報処理装置100のCPU401は、ステップS813とステップS814で保存した画像を削除する。これにより、不要となる書類の画像を削除することができる。
【0101】
ステップS818では、情報処理装置100のCPU401は、サーバ装置200に対してステップS802で選択を受け付けた書類に対応する撮像フラグを立てる指示を送信する。サーバ装置200では、書類を撮像したか否かの情報を管理している。画像は情報処理装置100の外部メモリ411で記憶をする。撮像フラグを立てる指示の中には、ステップS802で選択を受け付けた書類種別に対応する書類ID1801が含まれている。また、ステップS813とステップS814で保存した撮像画像とサムネイル画像とをサーバ装置200に送信する。ここで、サーバ装置200に撮像画像とサムネイル画像を送信することで、撮像画像の管理が容易になり、さらにサムネイル画像を用意書類一覧画面1600で表示することを可能にするためである。上記説明したサムネイル画像の生成及び表示は、必須の構成ではないが、無事に読み取りが終了した場合に、タッチ操作を検知した書類の枠に読み取った画像データのサムネイル画像を表示することにより、取り込みを行いたい複数の書類のうち、いずれが既に取り込まれているのかを容易に確認することができる。
図13はこのような書類一覧画面1300を例示したものであり、運転免許証種別1303に対するタッチ操作を検知すると、運転免許証を読み込むために書類読取指示画面1400が表示される。そして、顧客302が投影面304に置いた運転免許証が撮像される。撮像が完了すると、書類一覧画面1300に戻り、テラー301側と顧客302側の双方の運転免許証の領域に取り込んだ画像のサムネイル画像が表示される。
【0102】
ステップS819では、情報処理装置100のCPU401は、入力デバイス409より、ディスプレイ410に表示する次のワークフローへ移動するボタンの選択を受け付けたか否かを判定する。次のワークフローへ移動するボタンの選択を受け付けないと判定した場合は処理をステップS801に戻し、次のワークフローへ移動するボタンの選択を受け付けた場合には、本フローを終了させ、撮像処理の次の処理を行う。
【0103】
ステップS820では、サーバ装置200のCPU501は、情報処理装置100から送信された撮像フラグを立てる指示を受信する。撮像フラグを立てる指示と併せて送信される撮像画像とサムネイル画像も受信する。
【0104】
ステップS821では、サーバ装置200のCPU501は、ステップS820で受信した撮像画像とサムネイル画像とを外部メモリ511に保存する処理を行う(管理手段に相当する)。
【0105】
ステップS822では、サーバ装置200のCPU501は、ステップS820の撮像フラグを立てる指示の中に含まれる書類ID1801に対応する書類テーブル1800の撮像フラグ1805を立てる。撮像画像1803には、ステップS821で保存した撮像画像が格納されている外部メモリ511のファイルパスを格納する。サムネイル画像1804には、ステップS821で保存したサムネイル画像が格納されている外部メモリ511のファイルパスを格納する。
図18に示す書類テーブル1800は顧客ID1701と商品ID2201に対応づいたデータテーブルであり、書類ID1801、名称1802、撮像画像1803、撮像フラグ1805が格納されている。書類ID1801は、書類種別を一意に識別するためのIDである。名称1802は書類種別の名前を示すものである。撮像画像1803は、サーバ装置200の外部メモリ511に格納されている撮像画像のファイルパスを示すものである。サムネイル画像1804は、サーバ装置200の外部メモリ511に格納されているサムネイル画像のファイルパスを示すものである。撮像フラグ1805は既に撮像(デジタルカメラ421による書類の取り込みを示す)がされているか否かを示すフラグである。
【0106】
以上で、
図8に示すフローチャートの説明を終了する。
【0107】
次に
図7に示す今後のお手続き表示処理の詳細な説明を、
図9に示すフローチャートを用いて説明を行う。
【0108】
ステップS901では、情報処理装置100のCPU401は、投影面304に案内画面1500を投影することにより表示する。案内画面1500には今後の申請に係る手続きとそれに要る期間についての記載がある画面であり、終了ボタン1501と用意書類一覧ボタン1502が設定されている。終了ボタン1501の押下を受け付けると、今後のお手続きのメニューを終了する。テラー301は、金融商品を申し込むために撮像が必要な顧客302の書類の一覧を投影面304に表示させたいとき、用意書類一覧ボタン1502をタッチする。用意書類一覧ボタン1502のタッチ操作を受け付けると、情報処理装置100はサーバ装置200に対してPDFデータの作成指示を送信する。サーバ装置200が作成したPDFデータを情報処理装置100が受信すると、用意書類一覧画面1600を投影面304に表示する。用意書類一覧画面1600の説明は後述する。案内画面1500は一例であってこれに限定されない。
【0109】
ステップS902では、情報処理装置100のCPU401は、投影面304上の用意書類一覧ボタン1502・その他のボタンを押下されたか判断する。用意書類一覧ボタン1502をタッチされた場合、ステップS904に進める。その他のボタンをタッチした場合、ステップS903に進める。
【0110】
ステップS903では、情報処理装置100のCPU401は、押下されたボタンに対応する処理を行う。例えば終了ボタン1501が押下された場合には、今後のお手続き処理を終了させる処理を行う。押下されたボタンに対応する処理を行ったあと、処理を終了させる。
【0111】
ステップS904では、情報処理装置100のCPU401は、ステップS703で入力を受け付けた顧客ID1701とステップS712で取得した商品ID2201と、ステップS814で保存したサムネイル画像を取得する。
【0112】
ステップS905では、サーバ装置200のCPU501は、サーバ装置200に対してPDFデータの作成指示を行う。ここでいうPDFデータとは上述したように金融商品を申し込むために撮像が必要な顧客302の書類の一覧を示すためのPDFデータである。ステップS904で取得した顧客ID1701と商品ID2201とサムネイル画像とをあわせてサーバ装置200に対して送信する。
【0113】
ステップS906では、サーバ装置200のCPU501は、ステップS905で送信されたPDFデータの作成指示を受信する。
【0114】
ステップS907では、サーバ装置200のCPU501は、ステップS906で受信したPDFデータの作成指示に含まれる商品ID2201に対応するテンプレートのフォームデータであるテンプレートフォーム1901を取得する。テンプレートのフォームは
図19に示すテンプレートテーブル1900をもとに、テンプレートフォーム1901を取得する。テンプレートテーブル1900にはテンプレートフォーム1901と商品ID2201が対応付けて格納されている。
【0115】
ステップS908では、サーバ装置200のCPU501は、ステップS907で取得したテンプレートフォーム1901に対応して外部メモリ511に記憶されている書類テーブル1800と領域テーブル2000とを読み込む(参照する)。
図20に示す領域テーブル2000には領域ID2001、領域A2002、領域B2003、書類ID1801が対応づいて格納している。領域ID2001は、テンプレートフォーム1901に設定されている領域を一意に識別するIDである。領域A2002は、該当する書類の撮像フラグ1805が立っている場合に黒い四角の文字を貼り付けるための領域である。領域B2003は、該当する書類の撮像フラグ1805が立っている場合に、該当する書類のサムネイル画像を貼り付けるための領域である。
【0116】
ステップS909では、サーバ装置200のCPU501は、ステップS909から911の処理を行う対象を特定すべく、領域ID2001を特定する。具体的には、未処理の領域ID2001のうち領域ID2001が小さいものを特定する。領域ID2001を特定したのち、処理をステップS909に進める。
【0117】
ステップS910では、サーバ装置200のCPU501は、ステップS909で特定した領域ID2001に対応する書類ID1801を領域テーブル2000をもとに特定する。
【0118】
ステップS911では、サーバ装置200のCPU501は、ステップS909で特定した書類ID1801の撮像フラグ1805を判定する。撮像フラグ1805が立っていると判定した場合、処理をステップS912に進め、撮像フラグ1805が立っていないと判定した場合は処理をステップS913に進める。
【0119】
ステップS912では、サーバ装置200のCPU501は、ステップS906で受信した書類ID1801に対応するサムネイル画像を領域B2003に貼り付ける。また、書類ID1801に対応する領域A2002に外部メモリ511に記憶されている黒い四角の文字(例えば■)を挿入する。本実施形態では黒い四角の文字を挿入することとしたが、ユーザが識別可能であれば何でもよい。例えば
図16に示すPDFデータ1602である。例えば運転免許証が撮像されている場合、
図16に示すように黒い四角の文字1603とサムネイル画像1604とを領域A2002と領域B2003に貼り付ける。これにより、顧客302は、既に撮像が終了している書類と、まだ撮像していない書類とを簡単に把握することができる。さらにサムネイル画像を表示することで、ステップS802で選択を受け付けた書類種別とは異なる書類を取り込んでしまった場合に、誤りを発見することができる。具体的には、運転免許証のサムネイル画像の領域ではない領域(例えば
図16の同意書のサムネイル画像の領域)に運転免許証のサムネイル画像が貼り付けられている場合、誤りであることが簡単に発見できる。これによりテラー301は顧客302に用意すべき書類を正確に伝えることができる。
【0120】
ステップS913では、サーバ装置200のCPU501は、領域テーブル2000の領域ID2001に対する処理がすべて処理終了したか否かを判定する。すべての領域ID2001の処理が終了したと判定した場合は、処理をステップS914に進める。すべての領域ID2001の処理が終了しないと判定した場合は処理をステップS909に戻す。
【0121】
ステップS914では、サーバ装置200のCPU501は、ステップS909乃至913の処理が終了したテンプレートデータの帳票データを生成する。帳票データを生成し、さらにPDFデータを生成する。ここでPDFデータを生成する理由は、情報処理装置100で投影させるためである。
【0122】
ステップS915では、サーバ装置200のCPU501は、情報処理装置100にステップS914で生成したPDFデータを送信する。
【0123】
ステップS916では、情報処理装置100のCPU401は、ステップS914で生成したPDFデータを外部メモリ511に保存する。このようにPDFデータを保存しておくことにより、顧客302が必要な書類を携えてテラー301のもとへ再度来た場合に、過去に、顧客302に見せたPDFデータを再度投影し閲覧させることができ、前回までの状況の確認や必要な書類がそろっているか否かの確認を簡単にすることができる。PDFデータに関する情報は外部メモリ511に記憶されるPDFデータテーブル2100に格納される。
図21に示すPDFデータテーブル2100には、PDF ID2101、PDFデータ2102、顧客ID1701、商品ID2201が対応付けて記憶される。PDF ID2101は、PDFデータを一意に識別するためのIDである。PDFデータ2102は、PDFデータの格納場所を示す情報である。
【0124】
ステップS917では、情報処理装置100のCPU401は、ステップS915で送信されたPDFデータを受信する。
【0125】
ステップS918では、情報処理装置100のCPU401は、ステップS917で受信したPDFデータを投影面304にプロジェクタ423で投影することで表示する(投影制御手段に相当する)。例えば
図16に示す用意書類一覧画面1600(識別画面に相当する)である。顧客から正立する向きでステップS917で受信したPDFデータ1602を表示させる。
【0126】
以上で
図9に示すフローチャートの説明を終了する。
【0127】
このように、本実施形態においては、顧客に対する一連の商品説明のフローの中で、取り込みが必要な書類対象物が一覧表示された書類一覧画面を表示させている。このように、取り込みが終了した書類と取り込みが終了していない書類とがいずれであるかを把握できる用意書類一覧画面を投影表示させながら顧客に商品説明を行うことで、次回顧客が持参すべき書類を認識させることが可能となる。
以上が本発明の第1の実施形態の説明である。
【0128】
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、過去に書類の取り込みが行われた場合であっても、再来時には、投影アプリケーションの起動後の顧客ID入力を受け付けるとメニュー画面が表示されたが、本実施形態では、過去に書類の取り込みが行われている場合には、顧客ID入力後メニュー画面を表示するのではなく、顧客に対して前回表示させた取り込みが終了した書類と取り込みが終了していない書類とがいずれであるかを把握できる書類一覧画面を表示できる実施形態を説明する。つまり、顧客が日を改めて必要な書類を携えて来店した場合に、前回顧客が説明を受けた時に投影表示された用意書類一覧画面を表示する。このようにすることで、前回の来店時に撮像をすることができなかった書類を撮像する撮像モードに効率的に移行できるという効果がある。
【0129】
第2の実施形態では、システム構成、ハードウェア構成、機能構成、画面例、データテーブルは、以下の変更点を除き第1の実施形態と同じである。
図7が
図23、
図9が
図26、
図18が
図27にそれぞれ対応するものであり、新たに
図24と
図25が追加されたものである。
【0130】
第1の実施形態と同様の処理については説明を省略するものとし、第1の実施形態とは異なる処理について中心に説明を行う。
【0131】
図23は、本発明の第2の実施形態を説明するためのフローチャートである。
【0132】
ステップS2301からステップS2303までは、
図7のステップS701からステップS703までと対応するものである。そのため、ステップS2301からステップS2303までの説明は省略する。
【0133】
ステップS2304では、情報処理装置100のCPU401は、ステップS2303で入力を受け付けた顧客ID1701に対応する用意書類一覧画面2500で表示するためのPDFデータがサーバ装置200に記憶されているか否かを確認する処理であるPDFデータ確認処理を行う。PDFデータ確認処理の詳細な処理の説明は、
図24に示すフローチャートを用いて説明を行う。
【0134】
図24は、PDFデータ確認処理の詳細な処理を示したフローチャートである。
【0135】
ステップS2401では、情報処理装置100のCPU401は、顧客IDに対応するPDFデータの取得指示をサーバ装置200に対して送信する。PDFデータの取得指示の中には、ステップS2303で入力を受け付けた顧客ID1701が含まれている。
【0136】
ステップS2402では、サーバ装置200のCPU501は、ステップS2401で情報処理装置100から送信されたPDFデータの取得指示を受信する。
【0137】
ステップS2403では、サーバ装置200のCPU501は、外部メモリ511に記憶されるPDFデータテーブル2100を取得する。
【0138】
ステップS2404では、サーバ装置200のCPU501は、ステップS2402で受信したPDFデータの取得指示に含まれる顧客ID1701に該当するデータがあるか否かを、ステップS2403で取得したPDFデータテーブル2100に対して検索する処理を行う。
【0139】
ステップS2405では、サーバ装置200のCPU501は、ステップS2404で検索を実行した結果、該当するデータがあると判定された場合には処理をステップS2406に進め、該当するデータがないと判定された場合には、処理をステップS2407に進める。
【0140】
ステップS2406では、サーバ装置200のCPU501は、ステップS2405で該当すると判定されたデータを特定し、特定したデータに対応するPDFデータ2102を取得する。
【0141】
ステップS2407では、サーバ装置200のCPU501は、該当するデータが無かったと判定されたため、顧客ID1701に対応するPDFデータが存在せず、取得することができなかった旨を示す情報を生成する。
【0142】
ステップS2408では、サーバ装置200のCPU501は、ステップS2406でPDFデータを取得することができていれば、取得できたPDFデータと当該PDFデータのPDF ID2101、商品ID2201とを情報処理装置100に対して送信する。一方で、ステップS2407でPDFデータが存在せず、取得することができなかった旨を示す情報が生成されているのであれば、この生成された情報を情報処理装置100に対して送信する。
【0143】
ステップS2409では、情報処理装置100のCPU401は、ステップS2408で送信されたPDFデータ(当該PDFデータのPDF ID2101、商品ID2201も含む)または生成された情報を受信する。
【0144】
以上で、
図24に示すPDFデータ確認処理の詳細な処理の流れの説明を終了する。
図23の説明に戻る。
【0145】
ステップS2305では、情報処理装置100のCPU401は、ステップS2409でPDFデータを受信したか否かを判定する。PDFデータを受信したと判定した場合には処理をステップS2308に進め、そうでない場合には、処理をステップS2309に進める。
【0146】
ステップS2306では、情報処理装置100のCPU401は、ステップS2409で受信したPDFデータを投影面304に投影する。投影面304に投影される表示例が、
図25に示す用意書類一覧画面2500である。用意書類一覧画面2500にはPDFデータ1602が表示される。また、書類取り込みボタン2501が設けられており、後述するように書類取り込みボタン2501の押下を投影面304上で受け付けることにより、顧客の書類を撮像することの可能な画面(書類読取指示画面1400)に遷移可能な書類一覧画面1300を表示することができる。このように用意書類一覧画面2500に書類取り込みボタン2501を設けることで、顧客ID1701の入力をするだけで、前回撮像できなかった顧客の書類を撮像するための画面(過去の撮像履歴が反映された書類一覧画面1300)を表示させることが可能となり、テラーの手間を軽減することが可能となる。
【0147】
ステップS2307では、情報処理装置100のCPU401は、用意書類一覧画面2500に設けられた書類取り込みボタン2501の押下を受け付けたか否かを判定する。書類取り込みボタン2501の押下を受け付けたと判定した場合には処理をステップS2308に進め、そうでない場合には処理をステップS2309に進める。
【0148】
ステップS2308では、情報処理装置100のCPU401は、ステップS2409で受信した商品ID2201に対応する書類一覧画面1300を取得する。書類一覧画面1300は前述したように、過去の撮像履歴が反映されたものである。過去の書類の撮像履歴が反映された書類一覧画面1300の生成方法について説明する。
【0149】
書類一覧画面1300のフォームについてはシートDB2200に記憶されている。情報処理装置100が、サーバ装置200の書類テーブル2700に基づいて、(ステップS2303で入力を受け付けた)顧客ID1701と(ステップS2409で取得した)商品ID2201に対応するサムネイル画像をサーバ装置200から取得する。さらに情報処理装置100が(シートDB2200の)書類一覧画面1300のフォームに設けられた領域にサーバ装置200から取得したサムネイル画像を重畳させることによって、過去の書類の撮像履歴が反映された書類一覧画面1300を生成することができる。なお、過去の撮像履歴が反映された書類一覧画面1300の生成方法は一例であってこれに限定されない。
【0150】
ステップS2309からステップS2322までは、
図7のステップS705からステップS718までと対応するものである。そのため、ステップS2309からステップS2322までの説明は省略する。
【0151】
また、第1の実施形態においては書類テーブル1800では書類ID1801と、顧客ID1701と商品ID2201とが対応付いていることが明示的になっていなかったが、例えば
図27に示すように、書類ID1801とステップS2303で入力を受け付けた顧客ID1701とステップS2313で取得した商品ID2201とがそれぞれ対応付けて管理するような構成としても構わないものである。
【0152】
次に第1の実施形態の
図9に対応する
図26のフローチャートの説明を行う。
【0153】
ステップS2601からステップS2613までの処理は
図9のステップS901からステップS913までの処理と同様であるため説明を省略する。
【0154】
ステップS2614では、サーバ装置200のCPU501は、ステップS2606で受信したPDFデータの作成指示に含まれる顧客ID1701と商品ID2201に対応する(過去に作成された)PDFデータが、PDFデータテーブル2100に記憶されている場合には、当該PDFデータを削除する。
【0155】
ステップS2615では、サーバ装置200のCPU501は、ステップS2606で受信したPDFデータの作成指示に含まれる顧客ID1701と商品ID2201の撮像すべき書類の撮像フラグ1805がすべて立っているか否かを、書類テーブル2700に基づいて判定する。撮像フラグ1805がすべて立っていると判定された場合には処理を終了させ、そうでないと判定された場合には処理をステップS2616に進め、PDFデータを生成する。
【0156】
ステップS2616からステップS2620までの処理については、
図9のステップS914からステップS918までの処理と同様であるため、説明を省略する。
【0157】
このように、取り込みが終了した書類と取り込みが終了していない書類とを識別可能なPDFデータを最新の状態で記憶しておくことで、毎回顧客が再来店した際に、直前に顧客が説明を受けた際に投影表示された用意書類一覧画面が表示されることになる。更に、撮像フラグがすべて立っている(必要な書類をすべて取り込んでいる)場合には、このような撮像が済んでいる書類と未だ住んでいない書類とを識別可能としたPDFデータは不要となるため、PDFデータを削除することでPDFデータの管理に係るテラーの作業負荷を軽減することができる。
【0158】
以上で、本発明の第2の実施形態の説明を終了する。
【0159】
以上により、本発明によれば画像データを取得すべき対象物の画像データが取得されているか否かをユーザに識別可能にする仕組みを提供することが可能な効果を奏する。
【0160】
なお、本発明の実施形態においては、識別画面に相当する画面を用意書類一覧画面としているが、書類一覧画面1300にサムネイル画像を表示させた画面であっても書類の取り込みが済んでいるか否かを識別可能にすることができ、当該書類一覧画面1300を識別画面として採用してもよい。
【0161】
本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記憶媒体等としての実施形態も可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
【0162】
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システム或いは装置に直接、或いは遠隔から供給するものを含む。そして、そのシステム或いは装置のコンピュータが前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合も本発明に含まれる。
【0163】
したがって、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、前記コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0164】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であってもよい。
【0165】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RWなどがある。また、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などもある。
【0166】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する。そして、前記ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、若しくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。
【0167】
また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
【0168】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、ダウンロードした鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0169】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。その他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0170】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【0171】
なお、前述した実施形態は、本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。即ち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。