(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6065446
(24)【登録日】2017年1月6日
(45)【発行日】2017年1月25日
(54)【発明の名称】車両の制御装置
(51)【国際特許分類】
F02D 29/00 20060101AFI20170116BHJP
F16H 61/682 20060101ALI20170116BHJP
F16H 61/04 20060101ALI20170116BHJP
F02D 29/04 20060101ALI20170116BHJP
F02D 29/06 20060101ALI20170116BHJP
B60W 10/06 20060101ALI20170116BHJP
B60W 10/30 20060101ALI20170116BHJP
【FI】
F02D29/00 G
F16H61/682
F16H61/04
F02D29/04 B
F02D29/06 E
B60W10/06
B60W10/30
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2012-172111(P2012-172111)
(22)【出願日】2012年8月2日
(65)【公開番号】特開2014-31747(P2014-31747A)
(43)【公開日】2014年2月20日
【審査請求日】2015年7月30日
(73)【特許権者】
【識別番号】000000170
【氏名又は名称】いすゞ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100068021
【弁理士】
【氏名又は名称】絹谷 信雄
(72)【発明者】
【氏名】高橋 陽介
【審査官】
戸田 耕太郎
(56)【参考文献】
【文献】
特開2001−193515(JP,A)
【文献】
特開2007−132400(JP,A)
【文献】
特開平03−014736(JP,A)
【文献】
特開平08−080768(JP,A)
【文献】
特開2005−090339(JP,A)
【文献】
特開平03−258931(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F02D 29/00
B60W 10/06
B60W 10/30
F02D 29/04
F02D 29/06
F16H 61/04
F16H 61/682
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エンジンの出力軸がクラッチを介して変速機の入力軸に断接可能に接続され、前記エンジンの動力で駆動する少なくとも一以上の補機を有する車両の制御装置であって、
前記エンジンの出力軸回転数を検出するエンジン回転数検出手段と、
前記変速機の入力軸回転数を検出する変速機回転数検出手段と、
変速時に前記クラッチを切断した後、前記変速機を所定の変速段に変速すると共に、前記エンジン回転数検出手段の検出値と前記変速機回転数検出手段の検出値とが同一になると前記クラッチを接続する変速制御手段と、
前記変速制御手段により前記クラッチが切断されると、シフトアップ時は前記補機によるエンジン負荷を増加させる一方、シフトダウン時は前記補機によるエンジン負荷を低減させるエンジン負荷制御手段と、を備え、
前記少なくとも一以上の補機は、エンジン負荷を無段階で変化させる第1の補機と、前記エンジンの出力軸に補機クラッチを介して接続された第2の補機とを含み、
前記エンジン負荷制御手段は、前記変速制御手段により前記クラッチが切断されると、シフトアップ時は前記第1の補機によりエンジン負荷を増加させた後に前記補機クラッチを接続してエンジン負荷をさらに増加させる一方、シフトダウン時は前記第1の補機によりエンジン負荷を低減させた後に前記補機クラッチを切断してエンジン負荷をさらに低減させることを特徴とする車両の制御装置。
【請求項2】
前記第2の補機は、空調装置のコンプレッサであり、前記補機クラッチは電磁クラッチである請求項1に記載の車両の制御装置。
【請求項3】
前記第1の補機は、前記エンジンの動力で発電する発電機である請求項1または2に記載の車両の制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の制御装置に関し、特に、エンジンの出力軸がクラッチを介して変速機の入力軸に断接可能に接続され、エンジンの動力で駆動する少なくとも一以上の補機を有する車両の制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、車両に搭載されたエンジンは、クラッチを介して変速機に断接可能に接続されている。また、車両には、エンジンの動力で駆動するオルタネータ等の複数の補機が搭載されている。このような車両の制御装置は、例えば特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012−116319号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来の変速制御においては、シフトアップ操作がなされると、クラッチを切断すると共に、クランクシャフトの回転数(以下、エンジン回転数という)がインプットシャフトの回転数(以下、変速機回転数という)まで低下した後にクラッチを接続している。また、シフトダウン操作がなされると、クラッチを切断すると共に、エンジン回転数が変速機回転数まで上昇した後にクラッチを接続している。すなわち、変速が完了するまでの期間は、クラッチが切断状態に維持されて、エンジンから変速機への動力の伝達は遮断される(以下、この期間を動力非伝達期間という)。
【0005】
そのため、車両が登り坂走行時にシフト操作が行われると、動力非伝達期間はアクセルペダルを踏み込んでも加速しないため失速の原因となり、変速後の加速性能やドライバビリティを悪化させる可能性がある。また、車両が下り坂走行時にシフト操作が行われると、動力非伝達期間はエンジンブレーキが効かないため、運転者はフットブレーキを多用することになり、ブレーキの寿命を短縮させる可能性もある。
【0006】
本発明はこのような点に鑑みてなされたもので、その目的は、変速時における動力非伝達期間を短縮して、変速後の加速性能やドライバビリティの悪化を効果的に抑制することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明の車両の制御装置は、エンジンの出力軸がクラッチを介して変速機の入力軸に断接可能に接続され、前記エンジンの動力で駆動する少なくとも一以上の補機を有する車両の制御装置であって、前記エンジンの出力軸回転数を検出するエンジン回転数検出手段と、前記変速機の入力軸回転数を検出する変速機回転数検出手段と、変速時に前記クラッチを切断した後、前記変速機を所定の変速段に変速すると共に、前記エンジン回転数検出手段の検出値と前記変速機回転数検出手段の検出値とが同一になると前記クラッチを接続する変速制御手段と、前記変速制御手段により前記クラッチが切断されると、シフトアップ時は前記補機によるエンジン負荷を増加させる一方、シフトダウン時は前記補機によるエンジン負荷を低減させるエンジン負荷制御手段とを備えることを特徴とする。
【0008】
また、前記補機は、前記エンジンの動力で駆動する発電機であって、前記エンジン負荷制御手段は、シフトアップ時は前記発電機の発電量を増加させる一方、シフトダウン時は前記発電機の発電量を低減もしくはゼロにするものであってもよい。
【0009】
また、前記補機は、前記エンジンの出力軸に電磁クラッチを介して断接可能に接続された空調装置のコンプレッサであって、前記エンジン負荷制御手段は、シフトアップ時は前記電磁クラッチを接続する一方、シフトダウン時は前記電磁クラッチを切断するものであってもよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明の車両の制御装置によれば、変速時における動力非伝達期間を短縮して、変速後の加速性能やドライバビリティの悪化を効果的に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の一実施形態に係る車両の制御装置を示す模式的な全体構成図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係るECU(電子制御ユニット)を示す機能ブロック図である。
【
図3】本発明の一実施形態に係る車両の制御装置によるシフトアップ時の変速制御を示すタイムチャートである。
【
図4】本発明の一実施形態に係る車両の制御装置によるシフトダウン時の変速制御を示すタイムチャートである。
【
図5】本発明の一実施形態に係る制御内容を示すフローチャートである。
【
図6】本発明の一実施形態に係る車両の制御装置と、従来の制御装置との変速制御時間を比較した図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、
図1〜6に基づいて、本発明の一実施形態に係る車両の制御装置を説明する。同一の部品には同一の符号を付してあり、それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
【0013】
まず、
図1に基づいて、本実施形態の制御装置が適用される車両の駆動系から説明する。
【0014】
ディーゼルエンジン(以下、単にエンジンという)10のクランクシャフト10aは、クラッチ11を介して変速機12のインプットシャフト12aに断接可能に接続されている。また、変速機12のアウトプットシャフト(不図示)はプロペラシャフト13に接続されており、このプロペラシャフト13には、何れも図示しない左右の駆動輪、駆動軸が差動装置を介して接続されている。クラッチ11は、図示しないアクチェータを備えており、このアクチェータが後述する電子制御ユニット(以下、ECUという)40から出力される指示信号に応じて作動することで断接制御される。
【0015】
オルタネータ14は、ECU40から出力される指示信号に応じて、図示しないロータコイルへの励磁電流量を変化させることで発電量が調整可能な公知の可変ジェネレータであって、エンジン10のクランクシャフト10aにベルト、プーリ等を介して機械的に接続されている。このオルタネータ14により発電される電力は、電気的に接続された車載バッテリ15に蓄電される。
【0016】
コンプレッサ16は、図示しないエアコンディショナ装置の一部を構成するもので、エンジン10のクランクシャフト10aにベルト、プーリ、電磁クラッチ17を介して接続されている。この電磁クラッチ17は、ECU40からの指示信号に応じて断接制御される。
【0017】
次に、本実施形態に係る車両の制御装置の全体構成を説明する。本実施形態の制御装置は、
図1に示すように、エンジン回転数センサ30と、変速機回転数センサ31と、シフトポジションセンサ33と、ECU40とを備えている。
【0018】
エンジン回転数センサ30は、クランクシャフト10aの回転数を検出するもので、検出されるエンジン回転数Neは電気的に接続されたECU40に出力される。変速機回転数センサ31は、インプットシャフト12aの回転数を検出するもので、検出される変速機回転数Trは電気的に接続されたECU40に出力される。シフトポジションセンサ33は、シフト操作装置38の現在のシフトポジションを検出するもので、検出されるシフトポジションSpは電気的に接続されたECU40に出力される。
【0019】
ECU40は、車両の各種制御を行うもので、公知のCPUやROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備え構成されている。また、ECU40は、
図2に示すように、変速制御部41と、オルタネータ制御部42と、電磁クラッチ制御部43とを一部の機能要素として有する。これら各機能要素は、本実施形態では一体のハードウェアであるECU40に含まれるものとして説明するが、これらのいずれか一部を別体のハードウェアに設けることもできる。
【0020】
変速制御部41は、運転者によるシフト操作装置38の操作に応じて変速機12の変速制御を行う。より詳しくは、シフト操作装置38が現在の変速段から高速段側にシフトアップ操作(例えば、3速から4速等)がなされた場合、変速制御部41はクラッチ11を切断した後、変速機12の現在のギヤを選択された高速段のギヤに切り替える。その後、エンジン回転数センサ30の検出値が変速機回転数センサ31の検出値まで低下(Ne=Tr)すると、変速制御部41はクラッチ11を接続するように構成されている(
図3(a)参照)。
【0021】
一方、シフト操作装置38が現在の変速段から低速段側にシフトダウン操作(例えば、4速から3速等)がなされた場合、変速制御部41はクラッチ11を切断した後、変速機12の現在のギヤを選択された低速段のギヤに切り替える。その後、エンジン回転数センサ30の検出値が変速機回転数センサ31の検出値まで上昇(Ne=Tr)すると、変速制御部41はクラッチ11を接続する(
図4(a)参照)。
【0022】
なお、本実施形態の制御装置は、自動変速機にも適用可能である。自動変速の場合、変速制御部41は変速指示に応じて変速機12の変速制御を行う。
【0023】
オルタネータ制御部42は、変速制御部41による変速制御時に、シフトポジションセンサ33の検出値から判定したシフトアップ・シフトダウン操作(自動変速の場合は変速指示)に応じて、オルタネータ14の発電量を制御する。より詳しくは、シフトアップの場合、オルタネータ制御部42は変速制御部41によりクラッチ11が切断された直後からオルタネータ14の発電量を増加させる。これにより、エンジン10の負荷は増加される。その後、エンジン回転数センサ30の検出値が変速機回転数センサ31の検出値まで低下(Ne=Tr)すると、オルタネータ制御部42はオルタネータ14の発電量を通常の状態(車載バッテリ15の残充電量に応じた発電駆動)で制御する(
図3(b)参照)。
【0024】
一方、シフトダウンの場合、オルタネータ制御部42は変速制御部41によりクラッチ11が切断された直後からオルタネータ14の発電量を減少(又は、発電停止状態)させる。これにより、エンジン10の負荷は低減される。その後、エンジン回転数センサ30の検出値が変速機回転数センサ31の検出値まで上昇(Ne=Tr)すると、オルタネータ制御部42はオルタネータ14の発電量を通常の状態(車載バッテリ15の残充電量に応じた発電駆動)で制御する(
図4(b)参照)。
【0025】
電磁クラッチ制御部43は、変速制御部41による変速制御時に、シフトポジションセンサ33の検出値から判定したシフトアップ・シフトダウン操作(自動変速の場合は変速指示)に応じて、電磁クラッチ17の断接を制御する。より詳しくは、シフトアップ時にエアコンディショナ装置がOFF操作されている場合、電磁クラッチ制御部43は変速制御部41によりクラッチ11が切断された直後から電磁クラッチ17を接続する。これにより、エンジン10の負荷は増加される。その後、エンジン回転数センサ30の検出値が変速機回転数センサ31の検出値まで低下(Ne=Tr)すると、電磁クラッチ制御部43はエアコンディショナ装置のON・OFF操作に応じて電磁クラッチ17を断接制御する(
図3(c)参照)。
【0026】
一方、シフトダウン時にエアコンディショナ装置がON操作されている場合、電磁クラッチ制御部43は変速制御部41によりクラッチ11が切断された直後から電磁クラッチ17を切断する。これにより、エンジン10の負荷は低減される。その後、エンジン回転数センサ30の検出値が変速機回転数センサ31の検出値まで上昇(Ne=Tr)すると、電磁クラッチ制御部43はエアコンディショナ装置のON・OFF操作に応じて電磁クラッチ17を断接制御する(
図4(c)参照)。
【0027】
次に、
図5に基づいて、本実施形態に係る車両の制御装置による制御フローを説明する。
【0028】
ステップ(以下、ステップを単にSと記載する)100では、運転者によりシフト操作装置38が操作されたか否かが判定される。シフト操作装置38が操作された場合はS110に進む一方、シフト操作装置38が操作されていない場合はリターンされる。なお、自動変速の場合は変速指示に応じて、変速指示がある場合はS110に進み、変速指示がない場合はリターンされる。
【0029】
S110では、クラッチ11が切断されると共に、変速機12の現在のギヤを選択された変速段のギヤに切り替える制御が開始される。また、同時にS120では、シフトポジションセンサ33の検出値に基づいて、運転者によるS100の操作がシフトアップ操作か否かが判定される。シフトアップ操作と判定した場合はS130に進む一方、シフトアップ操作でない(すなわち、シフトダウン操作)と判定した場合はS200に進む。なお、自動変速の場合は、変速指示に応じて、シフトアップの場合はS130に進み、シフトダウンの場合は
S200に進む。
【0030】
S130では、エンジン10の負荷を増加させてエンジン回転数を低下させるべく、オルタネータ14の発電量が増加される。また、S140では、エアコンディショナ装置がOFF操作されているか否かが確認される。エアコンディショナ装置がOFF操作されている場合は、エンジン10の負荷をさらに増加させるべく、S150で電磁クラッチ17を接続してS160に進む。一方、エアコンディショナ装置がOFF操作されていない場合(すなわち、ON操作)は、S150をスキップしてS160に進む。
【0031】
S160では、エンジン回転数センサ30の検出値が変速機回転数センサ31の検出値まで低下したか否かが確認される。エンジン回転数Neが変速機回転数Trまで低下している場合はS170に進む一方、低下していない場合はS130に戻される。その後、S170ではクラッチ11が接続されて本制御はリターンされる。
【0032】
一方、前述のS120からS200に進んだ場合、エンジン10の負荷を減少させてエンジン回転数Neを上昇させるべく、オルタネータ14の発電量が低減される(もしくは非発電状態)。また、S210では、エアコンディショナ装置がON操作されているか否かが確認される。エアコンディショナ装置がON操作されている場合は、エンジン10の負荷をさらに低減させるべく、S220で電磁クラッチ17を切断してS230に進む。一方、エアコンディショナ装置がON操作されていない場合(すなわち、OFF操作)は、S220をスキップしてS230に進む。
【0033】
S230では、エンジン回転数センサ30の検出値が変速機回転数センサ31の検出値まで上昇したか否かが確認される。エンジン回転数Neが変速機回転数Trまで上昇している場合はS240に進む一方、上昇していない場合はS200に戻される。その後、S240ではクラッチ11が接続されて本制御はリターンされる。
【0034】
次に、本実施形態に係る車両の制御装置による作用効果を説明する。
【0035】
シフトアップがなされた場合は、クラッチ11を切断すると共に、変速機12の現在のギヤを選択された高速段のギヤに切り替える制御が開始される。そして、エンジン回転数Neを変速機回転数Trまで早期に低下させてクラッチ11を短時間で接続させるべく、オルタネータ14の発電量が増加されると共に、電磁クラッチ17が接続される。
【0036】
また、シフトダウンがなされた場合は、クラッチ11を切断すると共に、変速機12の現在のギヤを選択された低速段のギヤに切り替える制御が開始される。そして、エンジン回転数Neを変速機回転数Trまで早期に上昇させてクラッチ11を短時間で接続させるべく、オルタネータ14の発電量が低減(又は、非発電状態)されると共に、電磁クラッチ17が切断される。
【0037】
すなわち、
図6に示すように、従来の制御装置に比べ、本実施形態の車両の制御装置では、変速時におけるエンジン負荷を調整してエンジン回転数Neを変速機回転数Trに早期に近づけることで、クラッチ11が切断されてから接続されるまでの動力非伝達期間が大幅に短縮されることになる。
【0038】
したがって、本実施形態の車両の制御装置によれば、登り坂走行時にシフト操作がなされても、動力非伝達期間の短縮により車両の失速を効果的に低減することが可能となり、変速後の加速性能やドライバビリティを向上することができる。
【0039】
また、下り坂走行時にシフト操作がなされても、動力非伝達期間の短縮によりエンジンブレーキの作動期間を効果的に拡張することが可能となり、ブレーキの寿命を向上することができる。
【0040】
また、変速時における動力非伝達期間の短縮により、係る期間で消費される燃料を低減することが可能となり、燃費を効果的に改善することができる。
【0041】
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変形して実施することが可能である。
【0042】
例えば、変速時におけるエンジン負荷の調整は、オルタネータ14の発電量制御、もしくは、電磁クラッチ17の断接制御のうち、何れか一方のみを実施してもよい。また、エンジン10はディーゼルエンジンに限られず、ガソリンエンジン等にも広く適用することが可能である。
【符号の説明】
【0043】
10 エンジン
11 クラッチ
12 変速機
14 オルタネータ(発電機)
16 コンプレッサ
17 電磁クラッチ
30 エンジン回転数センサ(エンジン回転数検出手段)
31 変速機回転数センサ(変速機回転数検出手段)
32 シフトポジションセンサ
40 ECU
41 変速制御部(変速制御手段)
42 オルタネータ制御部(エンジン負荷制御手段)
43 電磁クラッチ制御部(エンジン負荷制御手段)