特許第6065806号(P6065806)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6065806
(24)【登録日】2017年1月6日
(45)【発行日】2017年1月25日
(54)【発明の名称】回路構成体及び回路構成体の製造方法
(51)【国際特許分類】
   H02G 3/16 20060101AFI20170116BHJP
   H05K 7/06 20060101ALI20170116BHJP
【FI】
   H02G3/16
   H05K7/06 C
【請求項の数】7
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2013-220247(P2013-220247)
(22)【出願日】2013年10月23日
(65)【公開番号】特開2015-82918(P2015-82918A)
(43)【公開日】2015年4月27日
【審査請求日】2015年11月25日
(73)【特許権者】
【識別番号】395011665
【氏名又は名称】株式会社オートネットワーク技術研究所
(73)【特許権者】
【識別番号】000183406
【氏名又は名称】住友電装株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000002130
【氏名又は名称】住友電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001036
【氏名又は名称】特許業務法人暁合同特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】陳 登
【審査官】 木村 励
(56)【参考文献】
【文献】 実開平5−23728(JP,U)
【文献】 特開平3−83391(JP,A)
【文献】 特開2007−208083(JP,A)
【文献】 特開2006−100553(JP,A)
【文献】 特開昭52−56366(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02G 3/16
H05K 7/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
バスバー収容孔が形成された回路基板と、前記バスバー収容孔に収容されるバスバーと、前記バスバー収容孔に収容された前記バスバーを前記回路基板に対して固定する固定手段と、を備え
前記回路基板及び前記バスバーには放熱部材が重ねられており、前記固定手段は、前記放熱部材に固定され、前記固定手段と前記放熱部材との間に前記回路基板及び前記バスバーが挟持されている回路構成体。
【請求項2】
前記バスバーは、前記バスバー収容孔の孔壁に当接している請求項1に記載の回路構成体。
【請求項3】
前記バスバーは、前記バスバー収容孔に圧入されている請求項2に記載の回路構成体。
【請求項4】
前記バスバーは、前記バスバー収容孔の孔壁に弾性反発力を与える弾性部を備えている請求項2又は請求項3に記載の回路構成体。
【請求項5】
前記弾性部は、前記バスバーを切り欠いた切欠部を設けることで弾性変形可能とされており、
前記固定手段は、前記放熱部材に固定するための締結部材を備え、
前記締結部材は、前記切欠部に通される請求項4に記載の回路構成体。
【請求項6】
リード端子を有する電子部品を備え、
前記リード端子は、前記回路基板の導電路と前記バスバーとに接続されている請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の回路構成体。
【請求項7】
バスバー収容孔が形成された回路基板と前記バスバー収容孔に収容されるバスバーと前記回路基板及び前記バスバーに重ねられる放熱部材とを備える回路構成体の製造方法であって、
前記回路基板のバスバー収容孔に前記バスバーを収容する工程と、
前記バスバー収容孔に収容された前記バスバーを前記回路基板及び前記放熱部材に対して固定手段によって固定することで前記固定手段と前記放熱部材との間に前記回路基板及び前記バスバーを挟持する工程と、を備える回路構成体の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回路構成体及び回路構成体の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、回路基板の一方の面にバスバーを貼り付けて構成された回路構成体が知られている。特許文献1に記載の回路構成体は、回路基板の裏面に複数のバスバーが絶縁性の接着層によって接着されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−189883号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1のように、回路基板の一方の面にバスバーを接着層によって接着する構成では、回路基板とバスバーの接着が完了するのに時間がかかり、製造コストが高くなるという問題がある。特に、接着シートを用いて回路基板とバスバーを貼り付ける場合には、貼り付けの際に回路基板とバスバーに強い圧力が加える必要があるため、そのための装置が必要になり製造コストが高くなりやすい。
【0005】
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、回路構成体の製造コストを低減させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の回路構成体は、バスバー収容孔が形成された回路基板と、前記バスバー収容孔に収容されるバスバーと、前記バスバー収容孔に収容された前記バスバーを前記回路基板に対して固定する固定手段と、を備え、前記回路基板及び前記バスバーには放熱部材が重ねられており、前記固定手段は、前記放熱部材に固定され、前記固定手段と前記放熱部材との間に前記回路基板及び前記バスバーが挟持されている
本発明の回路構成体の製造方法は、バスバー収容孔が形成された回路基板と前記バスバー収容孔に収容されるバスバーと前記回路基板及び前記バスバーに重ねられる放熱部材とを備える回路構成体の製造方法であって、前記回路基板のバスバー収容孔に前記バスバーを収容する工程と、前記バスバー収容孔に収容された前記バスバーを前記回路基板及び前記放熱部材に対して固定手段によって固定することで前記固定手段と前記放熱部材との間に前記回路基板及び前記バスバーを挟持する工程と、を備える。
本構成によれば、回路基板にバスバーを貼り付ける工程を経なくても、バスバーを回路基板のバスバー収容孔に収容し、固定手段でバスバーを回路基板のバスバー収容孔内に固定すれば、回路基板とバスバーとの相対的位置を固定できる。よって、回路構成体の製造コストを低減させることが可能になる。
【0007】
上記発明の実施態様としては以下の構成を備えることが好ましい。
・前記バスバーは、前記バスバー収容孔の孔壁に当接している。
・前記バスバーは、前記バスバー収容孔に圧入されている。
このようにすれば、固定手段で固定する前に、バスバーをバスバー収容孔内に保持することができる。
【0008】
・前記バスバーは、前記バスバー収容孔の孔壁に弾性反発力を与える弾性部を備えている。
このようにすれば、固定手段で固定する前に、バスバーをバスバー収容孔内に保持することができる

【0009】
・前記弾性部は、前記バスバーを切り欠いた切欠部を設けることで弾性変形可能とされており、前記固定手段は、前記放熱部材に固定するための締結部材を備え、前記締結部材は、前記切欠部に通される。
このようにすれば、弾性部を弾性変形させるために設けられた切欠部を固定手段の締結部材を通すために利用することができる。
【0010】
・リード端子を有する電子部品を備え、前記リード端子は、前記回路基板の導電路と前記バスバーとに接続されている。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、回路構成体の製造コストを低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】実施形態1の回路構成体を示す平面図
図2図1のA−A断面図
図3図1のB−B断面図
図4】回路基板を示す平面図
図5】バスバーを示す平面図
図6】固定手段の本体を示す平面図
図7】固定手段の本体を示す正面図
図8】バスバー収容孔にバスバーを収容した状態を示す平面図
図9】回路基板及びバスバーに電子部品及び端子を装着した状態を示す断面図
図10】実施形態2の回路構成体を示す断面図
【発明を実施するための形態】
【0013】
<実施形態1>
実施形態1を図1ないし図9を参照しつつ説明する。
回路構成体10は、例えばバッテリー(図示せず)等の電源と、ランプ、ワイパー等の車載電装品等からなる負荷との間の経路に配され、電源から負荷に供給される電流を通断電するものである。この回路構成体10は、例えば、DC−DCコンバータに用いることができる。以下では、前後方向については、図1の下方を前方とし、上方を後方とし、上下方向及び左右方向については、図2の方向を基準として説明する。
【0014】
(回路構成体10)
回路構成体10は、図2図3に示すように、バスバー収容孔12を有する回路基板11と、バスバー収容孔12に収容されるバスバー14A,14Bと、回路基板11及びバスバー14A,14Bに熱伝導シート25を介して重ねられる放熱板22(「放熱部材」の一例)と、回路基板11及びバスバー14A,14Bに実装される電子部品26と、回路基板11とバスバー14A,14Bの相対的位置を固定する固定手段28とを備えている。
【0015】
(回路基板11)
回路基板11は、図4に示すように、外形が長方形状をなしている。回路基板11は、絶縁基板の上面(一方の面)に、プリント配線技術により銅箔等からなる導電路(図示しない)が形成されている。回路基板11には、2個(複数)のバスバー収容孔12が貫通形成されている。2個のバスバー収容孔12は、共に、前後方向に長い長方形状であり、左右に並んで配されている。
【0016】
(バスバー14A,14B)
バスバー14A,14Bは、例えば銅又は銅合金からなる長方形状の金属板材からなり、図5に示すように、2個のバスバー収容孔12に対応して2個(複数個)設けられている。なお、2個のバスバー14A,14Bは、同一形状であって、他方は、一方を裏返した形状である。
【0017】
バスバー14A,14Bは、バスバー14A,14Bの4つの角部の位置に弾性変形可能に設けられた弾性部15を備える。弾性部15は、各角部に先端側に向けて先細状に突出する一対の先細部17,17を備えている。弾性部15の外面は、僅かに段差状に張り出してバスバー収容孔12の孔壁(内壁)に当接する張出部17Aが形成されている。なお、バスバー14A,14Bの外周における左右の長辺18A,18Bのうちの一方の長辺18Bには、張出部17Aが形成されていない。
【0018】
また、バスバー14A,14Bは、各角部から内方側に切り欠いた切欠部16と、複数の端子20が挿通される端子挿通孔19とが形成されている。切欠部16は、弾性部15を形成するためにバスバー14A,14Bの角部を切り欠いた(貫通させた)ものであり、奥側が円形状に切り欠かれており、その円弧に連なって角に向けて直線状に延びている。
【0019】
端子挿通孔19は、円形状であって、前後に並んで配されている。各端子挿通孔19には、図2に示すように、端子20の各接続部21が挿通されて半田Sにより半田付けされる。端子20のうち接続部21とは反対側は、複数の接続部21が一体になって外部に導出されており、外部の図示しない端子等と接続される。
【0020】
バスバー14A,14Bがバスバー収容孔12に嵌め入れられて収容されると(図8参照)、張出部17Aがバスバー収容孔12の孔壁に圧入された状態となる。このとき、張出部17Aがバスバー収容孔12の孔壁に押し付けられることで、先細部17,17の基端側が弾性変形し、バスバー収容孔12の孔壁に弾性反発力を与える。なお、バスバー14A,14Bの外周のうち、張出部17Aよりもわずかに窪んだ部分は、バスバー収容孔12の孔壁に当接していない。
【0021】
(放熱板22)
放熱板22は、回路基板11やバスバー14A,14Bの熱を外部に放散するものであり、回路基板11の外形に応じた長方形状であって、アルミニウムやアルミニウム合金等から形成されている。放熱板22には、図2図3に示すように、端子20の先端部に当接しないように逃げる逃がし孔23と、固定手段28の締結部材32を締結するためのネジ孔24とが形成されている。
【0022】
回路基板11及びバスバー14A,14Bと放熱板22との間には、絶縁性の熱伝導シート25が配されている。熱伝導シート25は、絶縁性の材料に接着剤や粘着剤等が塗布されている。
【0023】
(電子部品26)
電子部品26は、例えば、FETやリレー等のスイッチング素子からなり、電子部品26の裏面側及び側面側に複数のリード端子27を有する。複数のリード端子27は、リフロー半田付け等の公知の手法により、回路基板11の導電路とバスバー14A,14Bとに半田付けされて接続されている。なお、本実施形態では、各電子部品26ごとに、電子部品26の裏面側のリード端子27の底面がバスバー14A,14Bの上面に半田付けされるとともに、当該電子部品26の側面側のリード端子27が回路基板11の導電路に半田付けされている。
【0024】
なお、電子部品26が3個(複数個)並んでいるのは、電子部品26の容量に応じて、車両の電流を分流するためであり、反対側(電流供給方向とは逆方向)にも3個並んでいるのは、スイッチングオフ時に(寄生ダイオードによる)電流の逆流を防止するためである。
【0025】
(固定手段28)
固定手段28は、バスバー収容孔12に収容されたバスバー14A,14Bが回路基板11に対して位置ずれしないように固定するものであり、回路基板11及びバスバー14A,14Bの前後に一対設けられ、図3に示すように、左右方向に長尺の本体29と、本体29を放熱板22にネジ留めして固定する締結部材32とを備える。
【0026】
本体29は、作業者が掴むことが可能な把手部30と、把手部30の左右の両側に設けられ、回路基板11及びバスバー14A,14Bに当接して回路基板11及びバスバー14A,14Bを下方に押さえ付ける押さえ部29Aとを備える。
把手部30は、回路基板11及びバスバー14A,14Bの上面との間に開口部30Aを形成している。押さえ部29Aは、バスバー14A,14Bの全幅(左右方向の全幅)及び回路基板11におけるバスバー収容孔12の近傍の部分(バスバー収容孔12の孔縁部)の上に載置され、バスバー14A,14B及び回路基板11を放熱板22側に押さえ付ける。
押さえ部29Aには、締結部材32が挿通される円形状のネジ挿通孔31が形成されている。締結部材32は、軸部と頭部を有するボルトである。軸部の先端部が放熱板22のネジ孔24にネジ留めされ、本体29と放熱板22の位置が固定される。
【0027】
回路構成体10の製造方法について説明する。
(バスバー収容工程)
回路基板11のバスバー収容孔12にバスバー14A,14Bを圧入する。このとき、弾性部15が弾性変形するとともに、弾性部15の弾性反発力がバスバー収容孔12の孔壁を押し付ける力により、バスバー14A,14Bがバスバー収容孔12の孔壁に保持される(図8)。なお、この状態では回路基板11を持ち上げてもバスバー14A,14Bがバスバー収容孔12から離脱しない。
【0028】
(部品実装工程)
電子部品26のリード端子27を回路基板11及びバスバー14A,14Bにリフロー炉を通してリフロー半田付けした後、端子20をフロー半田付けにより端子挿通孔19に半田付けして接続する(図9)。
【0029】
(放熱部材貼付工程)
回路基板11のバスバー収容孔12にバスバー14A,14Bが収容されて構成されたバスバー基板に放熱板22を熱伝導シート25によって貼り付ける。
【0030】
(固定工程)
固定手段28の本体29を回路基板11及びバスバー14A,14Bに載置し、ネジ挿通孔31に締結部材32を通す。締結部材32は、バスバー14A,14Bの切欠部16を通って、放熱板22のネジ孔24に螺合する。
これにより、固定手段28と放熱板22が固定され、回路基板11及びバスバー14A,14Bが固定手段28の本体29と放熱板22との間に挟持され、回路基板11とバスバー14A,14Bとの相対的位置が固定される。これにより、回路構成体10が形成される。
回路構成体10は、ケース(図示しない)に収容された電気接続箱として車両の電源から負荷に至る経路に配される。
【0031】
上記実施形態によれば、以下の作用、効果を奏する。
回路構成体10は、バスバー収容孔12が形成された回路基板11と、バスバー収容孔12に収容されるバスバー14A,14Bと、バスバー収容孔12に収容されたバスバー14A,14Bを回路基板11に対して固定する固定手段28とを備える。
本実施形態によれば、回路基板11にバスバー14A,14Bを貼り付ける工程を経なくても、バスバー14A,14Bを回路基板11のバスバー収容孔12に収容し、固定手段28でバスバー14A,14Bを回路基板11のバスバー収容孔12内に固定すれば、回路基板11とバスバー14A,14Bとの相対的位置を固定できる。よって、回路基板11にバスバー14A,14Bを貼り付けなくてもよいため、回路構成体10の製造コストを低減させることが可能になる。
【0032】
また、バスバー14A,14Bは、バスバー収容孔12に圧入されている。
このようにすれば、固定手段28で固定する前に、バスバー14A,14Bをバスバー収容孔12内に保持(仮固定)することができる。
【0033】
また、バスバー14A,14Bは、バスバー収容孔12の孔壁に弾性反発力を与える弾性部15を備えている。
このようにすれば、固定手段28で固定する前に、バスバー14A,14Bをバスバー収容孔12内に保持(仮固定)することができる。また、弾性部15を有することで、バスバー14A,14Bの圧入の際の力で回路基板11に損傷が生じないようにすることができる。
【0034】
さらに、弾性部15は、バスバー14A,14Bを切り欠いた切欠部16を設けることで弾性変形可能とされており、固定手段28は、放熱部材に固定するための締結部材32を備え、締結部材32は、切欠部16に通される。
このようにすれば、弾性部15を弾性変形させるために設けられた切欠部16を固定手段28の締結部材32を通すために利用することができる。
【0035】
また、リード端子27を有する電子部品26を備え、リード端子27は、回路基板11の導電路とバスバー14A,14Bとに接続されている。
このようにすれば、固定手段28で固定する前に電子部品26を実装すれば、電子部品26を介してバスバー14A,14Bをバスバー収容孔12内に保持(仮固定)することができる。
【0036】
<実施形態2>
実施形態2を図10を参照しつつ説明する。実施形態2は、端子20に代えて端子33をバスバー14A,14Bの上面にリフロー半田付けにより接続したものである。実施形態1と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
バスバー34A,34Bには、バスバー14A,14Bから端子挿通孔19をなくしたものである。また、放熱板35は放熱板22の逃がし孔23をなくしたものである。
実施形態2によれば、電子部品26及び端子33がリフロー半田付けにより表面実装されるため、電子部品26及び端子33の接続を同一工程(リフロー半田付け工程)で行うことが可能になる。
【0037】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、バスバー14A,14Bは、弾性部15を有していたが、弾性部15を有さない構成としてもよい。
【0038】
(2)上記実施形態では、バスバー14A,14Bは、バスバー収容孔12に圧入されていたが、バスバー収容孔12に圧入されていない構成としてもよい。例えば、バスバー収容孔12の孔壁に弾性部15の弾性反発力のみで保持されている構成としてもよい。
【0039】
(3)実施形態では、バスバー14A,14Bのバスバー収容孔12内での保持は、圧入や弾性部15に限られない。例えば、上記実施形態のように、電子部品26のリード端子27を回路基板11及びバスバー14A,14Bのそれぞれに半田付けし、電子部品26を実装することにより、バスバー14A,14Bが電子部品26を介してバスバー収容孔12内に保持されるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0040】
10:回路構成体
11:回路基板
12:バスバー収容孔
14A,14B,34A,34B:バスバー
15:弾性部
16:切欠部
17,17:先細部
17A:張出部
22,35:放熱板(放熱部材)
26:電子部品
27:リード端子
28:固定手段
29:本体
29A:押さえ部
32:締結部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10