特許第6066036号(P6066036)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6066036
(24)【登録日】2017年1月6日
(45)【発行日】2017年1月25日
(54)【発明の名称】コンフィギュレーションツール
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/00 20120101AFI20170116BHJP
【FI】
   G06Q10/00
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2012-61762(P2012-61762)
(22)【出願日】2012年3月19日
(65)【公開番号】特開2013-196279(P2013-196279A)
(43)【公開日】2013年9月30日
【審査請求日】2015年1月7日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006507
【氏名又は名称】横河電機株式会社
(72)【発明者】
【氏名】藤森 光章
【審査官】 山内 裕史
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−016255(JP,A)
【文献】 特開2007−274994(JP,A)
【文献】 特開2003−016075(JP,A)
【文献】 特開2004−005351(JP,A)
【文献】 特開2005−260505(JP,A)
【文献】 特開2003−223209(JP,A)
【文献】 特開2007−334430(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 − 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
製品仕様から、この製品仕様に対応するコードを生成するコンフィギュレーションツールにおいて、
選択項目毎に定義された前記製品仕様を、前記コードの特定の桁数に割り当てて予め生成した仕様定義ファイルと、前記選択項目の組み合わせの制約条件を予め定義して生成した制約定義ファイルとを格納する定義ファイル格納部と、
ユーザによる前記コードまたは前記製品仕様の入力情報に基づいて前記定義ファイル格納部にアクセスし、製品仕様またはコードを抽出して出力する翻訳部と、
を備え、
前記製品仕様として、互いに階層化された上位概念に相当する上位の仕様および下位概念に相当する下位の仕様が互いに異なる前記選択項目に定義付けられ、
前記制約定義ファイルは前記上位の仕様および前記下位の仕様が互いに階層化されていることを定義し、
前記下位の仕様および前記上位の仕様は、前記下位の仕様が特定されると、前記上位の仕様が特定される冗長性を有する関係にあり、
前記上位の仕様および前記下位の仕様に定義付けられたそれぞれの前記選択項目は、前記コードの互いに異なる桁数に割り当てられることを特徴とするコンフィギュレーションツール。
【請求項2】
選択された前記製品仕様と1対1に対応する前記コードから、特定の項目のみを抜き出して複数種類の派生コードを生成することを特徴とする請求項1に記載のコンフィギュレーションツール。
【請求項3】
前記仕様定義ファイルおよび前記制約定義ファイルのデータは、テキスト形式で記述されていることを特徴とする請求項1または2に記載のコンフィギュレーションツール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、製品仕様から、この製品仕様に対応するコードを生成するコンフィギュレーションツールに関するものである。
【背景技術】
【0002】
コンフィギュレーションツールは、製造業やサービス業において多様な仕様の組み合わせを持つ製品の効率的な管理のために、受注から生産・販売・保守にいたる情報の生成から照合までを行う。コンフィギュレーションツールは、一般にコンフィギュレータの名称で呼ばれるアプリケーションソフトツールで実現されている。
【0003】
日本の戦後からバブル期前半までのものづくりやサービスの趨勢は、少品種の大量生産が主流であったが、それ以降、消費者ニーズに応えるべく、多品種少量生産、多品種変量生産へと変化してきた。また物流のグローバル化は一層の多様化を促進させることとなり、従来の固定的な紙やWebによる製品紹介では対応が困難となった。
【0004】
そのような状況で、ユーザもしくはその意向を受けた営業担当者が、多様な製品を系統的に分類したオプションをニーズに応じて画面上で直接選択することで、注文情報を正確に入力するツールとして、コンフィギュレータと呼ばれるツールが商用サイトに散見されている。
【0005】
これらコンフィギュレータは、正確な情報入力に加え、不適切なオプションの組合せを禁止したり、選択した内容に応じて、同時に価格を表示したり、納期予測といった営業ツールとして発展してきた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2003−015722号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来のコンフィギュレーションツールでは、次のような問題がある。
(1)市販のコンフィギュレータは、営業支援ツールとして発達してきた経緯から、営業から生産指示という業務の流れに沿った一方向の利用形態を想定している。そのため、注文情報をコード化する仕組みを備えている。出力される製品のコードは、製品仕様に一意に対応づけられるが、一度コード化された情報から、製品仕様に一意に展開することは不可能である。
【0008】
(2)従来のコンフィギュレータでは、対象となる製品・サービス毎に選択項目や製品仕様に応じたプログラムの作成が必要であった。また、複雑な組合せの禁止などを実現するため、プログラミング知識を有する管理者の存在が必須であり、容易かつ迅速な製品構成の追加・変更に際して運用上の大きな障害となっている。
【0009】
本発明の目的は、専任のプログラマーに依存しないシステム構成をとり、製品仕様とコードの双方向変換を容易に実現できるコンフィギュレーションツールを実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
このような課題を達成するために、本発明は次の通りの構成になっている。
(1)製品仕様から、この製品仕様に対応するコードを生成するコンフィギュレーションツールにおいて、
選択項目毎に定義された前記製品仕様を、前記コードの特定の桁数に割り当てて予め生成した仕様定義ファイルと、前記選択項目の組み合わせの制約条件を予め定義して生成した制約定義ファイルとを格納する定義ファイル格納部と、
ユーザによる前記コードまたは前記製品仕様の入力情報に基づいて前記定義ファイル格納部にアクセスし、製品仕様またはコードを抽出して出力する翻訳部と、
を備え、
前記製品仕様として、互いに階層化された上位概念に相当する上位の仕様および下位概念に相当する下位の仕様が互いに異なる前記選択項目に定義付けられ、
前記制約定義ファイルは前記上位の仕様および前記下位の仕様が互いに階層化されていることを定義し、
前記下位の仕様および前記上位の仕様は、前記下位の仕様が特定されると、前記上位の仕様が特定される冗長性を有する関係にあり、
前記上位の仕様および前記下位の仕様に定義付けられたそれぞれの前記選択項目は、前記コードの互いに異なる桁数に割り当てられることを特徴とするコンフィギュレーションツール。

【0011】
(2)選択された前記製品仕様と1対1に対応する前記コードから、特定の項目のみを抜き出して複数種類の派生コードを生成することを特徴とする(1)に記載のコンフィギュレーションツール。
【0013】
)前記仕様定義ファイルおよび前記制約定義ファイルのデータは、テキスト形式で記述されていることを特徴とする(1)または(2)に記載のコンフィギュレーションツール。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、次のような効果を期待することができる。
(1)本発明のコンフィギュレーションツールでは、2つの定義ファイルを用いることでプログラムとデータを分離する。これにより、製品・サービスの企画・開発に伴うツールのメンテナンスとツール自体の不具合や更新に伴うシステムのメンテナンスとを完全に分離することができる。このことは、従来のコンフィギュレータと呼ばれるツールが、新たな製品・サービスが企画・開発される毎にプログラミングを伴うのに対して、ツールの開発・保守を必要とせず、表形式のデータ作成のみで新たなツールを実現できることを意味し、従来手法と比較して、その拡張性と保守性を格段に向上させることができる。
【0015】
(2)選択項目毎にコードの特定桁数を割り当てることにより、従来のコンフィギュレータのように選択された仕様からコードを生成するだけでなく、コードから項目毎の選択された仕様に展開する、双方向変換が可能となる。このことは、製品・サービスの仕様とコード間で、一対一の読み替えが実現できることを意味する。例えば、営業部門が製造部門や保守部門にコードを伝えるだけで、受注内容を情報の欠落なく確認するためのツールとして利用でき、従来の営業ツールの域を超えた利用が可能となる。
【0016】
(3)また、製品やサービスの仕様といった、本来自然言語としてしか記述できない情報をコードとして扱うことが可能となるため、ツール内での様々な加工が容易となり、プログラム自体の単純化への貢献が期待できる。その一例として、制約事項をコードの組合せとして記述し、初期値をコードで与えることが可能となることである。変化、多様化する顧客の製品・サービスへの要求や提供側の推奨選択仕様を、項目毎の組合せとして定義する代わりに、コードとして記述することが可能となり、状況や販売戦略に応じた迅速な対応が可能となる。
【0017】
(4)階層化された選択項目を、独立した項目と制約条件の組合せとして定義する手法を用いることにより、すべての選択項目を等価に扱うことができ、仕様定義ファイルの形式を単純化することに寄与する。多様な製品やサービスの特定において、選択項目は階層化されて表現されることが少なくないが、その階層化の形式は、製品・サービス毎に異なる。従来のコンフィギュレータでは、これらをプログラムで個々に作り込む手法を用いざるを得ず、ツールの開発・保守の期間やコストの面で大きな障害となっていた。しかしながら、本発明の定義ファイルを用いる手法により、プログラム作成のスキルを有さない人が製品・サービスの内容に応じた仕様定義をスプレッドシート等で表現することが可能となるので、本発明ツールの汎用性と保守性に大きく寄与することができる。
(0000)
(5)選択された仕様と一対一に対応するコードから、特定の項目のみを抜き出して生成する複数種の派生コードは、特定の顧客や製品の許認可に伴う申請用のコードとして利用することが可能である。それら社外に公開する必要がないコード体系部分は、自社内で随時再定義することが可能となり、社内での柔軟なコードの運用に寄与する。また、これら派生コードは、製品仕様全体を表すコードから派生されるため、その派生ルールと先のコードから仕様への展開機能とを組み合わせることで、派生コードで示される部分の仕様確認も可能となる。これにより、許認可申請済みの申請内容を、コード化されたデータベースとして構築することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明を適用したコンフィギュレーションツールの一実施例を示す機能ブロック図である。
図2】本発明を適用したコンフィギュレーションツールの表示画面例である。
図3】仕様定義ファイルの構成例を示すテーブルである。
図4】一般的な、選択項目と仕様の階層関係を示すテーブルである。
図5】制約定義ファイルの構成例を示すテーブルである。
図6】制約条件を実行した、選択項目と仕様の関係を示すテーブルである。
図7】派生コード自動生成のイメージ図である。
図8】本発明を適用したコンフィギュレーションツールの動作手順例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明を図面により詳細に説明する。図1は、本発明を適用したコンフィギュレーションツールの一実施例を示す機能ブロック図である。
【0020】
本発明コンフィギュレーションツールは、選択項目毎に定義された製品仕様を、コードの特定の桁数に割り当てて予め生成した仕様定義ファイルと、階層化された選択項目の組み合わせの制約条件を予め定義して生成した制約定義ファイルとを格納する定義ファイル格納部を備える構成を特徴としている。
【0021】
コンフィギュレーションツール10の機能構成は、定義ファイル格納部20、翻訳部30、ユーザインタフェース部40を備える。定義ファイル格納部20内には、仕様定義ファイル21および制約定義ファイル22が格納されている。ユーザインタフェース部40は、表示手段41を備える。
【0022】
仕様定義ファイル21および制約定義ファイル22は、製品毎にエンジニアリング装置50によりオフラインでスプレッドシートが生成され、予め定義ファイル格納部20にダウンロードされて保持されている。
【0023】
ユーザインタフェース部40は、ユーザによるコードまたは製品仕様の入力情報を取得し、翻訳部30に渡す。翻訳部30は、コードまたは製品仕様の入力情報に基づいて定義ファイル格納部20にアクセスし、仕様定義ファイル21および制約定義ファイル22を検索し、製品仕様またはコードに翻訳してユーザインタフェース部40に返す。ユーザインタフェース部40の情報は、表示手段41で表示される。
【0024】
図2は、本発明を適用したコンフィギュレーションツールの表示画面例であり、下部の仕様表示エリア41aと、上部のコード表示エリア41bよりなる。下部の仕様表示エリア41aには、複数の選択項目1〜選択項目9に対応した製品仕様A〜製品仕様Iが表示される。
【0025】
各選択項目の製品仕様は、選択項目1の仕様Aを代表して説明すれば、ボタンで選択可能な3個の仕様A1、仕様A2、仕様A3を具備している。他の選択項目の仕様も同様にボタンで選択可能な3個の仕様を具備している。図は、簡単のため3個を例示したが、選択項目毎に任意の選択個数が定義可能である。
【0026】
上部のコード表示エリア41bに表示されるコードの列は、先頭に製品を特定する製品コードに続けて、仕様定義ファイルで選択項目毎に定義された所定の桁数毎に、選択項目1〜選択項目9に対応したコードc1〜c9が直列的に結合されて表示されている。
【0027】
選択項目毎の製品仕様は、複数の仕様が選択可能にボタン等と選択仕様を表すテキスト等で表示される。この複数の仕様の選択パターンが、当該選択項目に対応するコードの桁表示に反映されて変更される。
【0028】
図3は、仕様定義ファイルの構成例を示すテーブルである。ある製品の選択項目1の製品仕様Aが、A1、A2、A3に選択可能に展開されている場合、選択項目1に対応するコードc1は、各仕様A1、A2、A3に対してc11、c12、c13に割り当てられて変更される。各コードには、区切りを示す先頭からの桁数情報nを備えている。
【0029】
選択項目が階層化されている場合の対応に関する本発明の特徴部について説明する。
図4は、一般的な、選択項目と仕様の階層関係を示すテーブルである。このテーブルは、選択項目1でA,Bの2種類の仕様があり、選択項目2では、項目1でAを選んだ場合はaかbを、選択項目2でBを選んだ場合はcかdしか選べないような仕様間の階層化が存在する場合を示している。
【0030】
本発明コンフィギュレーションツールでは、制約定義ファイル22を定義ファイル格納部20に格納し、これを参照することにより、図4に示すように選択する仕様を階層化した表現とせず、すべて等価な独立した選択項目として定義する。
【0031】
図5は、制約定義ファイルの構成例を示すテーブルである。選択項目1の製品仕様Aに対する選択項目2の製品仕様c、dが制約条件で選択不可であり、選択項目1の製品仕様Bに対する選択項目2の製品仕様a、bが制約条件で選択不可であることを示している。
【0032】
図6は、制約条件を実行した、選択項目と仕様の関係を示すテーブルである。本発明コンフィギュレーションツールでは、選択項目1はAかBを、選択項目2はa,b,c,dのいずれかを画面上では独立した選択項目とした上で、図5のようにAとc,d、およびBとa,bの組合せを選択項目の制約条件として、図4と等価の定義を実現する。
【0033】
このように、本発明コンフィギュレーションツールでは、階層化された選択項目を、独立した項目と制約条件の組合せとして定義する手法を用いることにより、すべての選択項目を等価に扱うことができるため、仕様定義ファイルの形式を単純化することに寄与する。
【0034】
本発明コンフィギュレーションツールでは、選択された製品仕様からコードを生成する際に、予め定義された特定の選択項目(=コードの桁数)のみを抜き出して複数種の派生コードを生成することができる。
【0035】
図7は、派生コード自動生成のイメージ図である。選択された仕様と一対一に対応するコードから、特定の桁数情報のみを抜き出して数種の派生コード自動生成することができる。どの桁数を採用するかは、仕様定義ファイルに記述されている。
【0036】
これら派生コードは、特定の顧客や製品の許認可に伴う申請用のコードとして利用することが可能である。それら社外に公開する必要がないコード体系部分は、自社内で随時再定義すること可能となり、社内での柔軟なコードの運用に寄与する。
【0037】
また、これら派生コードは、製品仕様全体を表すコードから派生されるため、その派生ルールと先のコードから仕様への展開機能とを組み合わせることで、派生コードで示される部分の仕様確認も可能となる。これにより、許認可申請済みの申請内容を、コード化されたデータベースとして構築することが可能となる。
【0038】
本発明コンフィギュレーションツールでは、制約事項をコードの組合せとして記述し、初期値をコードで与えることが可能となる。変化、多様化する顧客の製品・サービスへの要求や提供側の推奨選択仕様を項目毎の組合せとして定義する代わりに、コードとして記述することも可能となり、状況や販売戦略に応じた迅速な対応が可能となる。
【0039】
図8は、本発明を適用したコンフィギュレーションツールの動作手順例を示すフローチャートである。ステップS1でツールを起動後、ステップS2aでのコードもしくはステップS2bでの製品名(サービス名)を直接入力することにより、ステップS3で対応する仕様定義ファイル21および制約定義ファイル22が読み込まれ、ステップS4で表示手段41の表示画面が作成される。
【0040】
ここで仕様定義ファイル21は、製品、サービスを特定するために必要な選択項目と選択可能な仕様を記述した表形式で表現される。また制約定義ファイル22は、仕様定義ファイルで定義された項目間で禁止される仕様の組合せが記述される。これら2つの定義ファイルは、エンジニアリング装置50等が備えるスプレッドシート作成アプリケーションソフトが出力できるテキスト形式ファイル等で記述される。
【0041】
次に、ステップS5で初期値の設定を行う。コード入力の際には入力されたコード自体を初期値として用いるが、製品名入力の際には、製品の提供側が推奨する選択仕様等を初期値として予め定義してもよいし、選択項目毎に最初に定義された製品仕様を機械的に用いてもよい。これら初期値として設定されたコードから選択項目毎に選択済みの製品仕様として展開され、図2に示す画面が表示される。
【0042】
以上の動作を経て、コードの内容確認(仕様展開)や製品仕様の選択変更に伴うコード変化が画面上のインタフェースを通じて行えるようになり、選択項目の変更毎にコード生成・製品仕様間の制約確認を行うため、対話的な製品・サービス仕様の絞込みが実現される。
【0043】
ステップS6では、仕様定義ファイル21を参照してコードから製品仕様を生成する。更に、ステップS7で制約定義ファイル22による仕様制約チェック実行し、ステップS8で画面更新を行い、ステップS9の入力待ちとなる。この状態でステップS10aのユーザによるコード入力、またはステップS10bのユーザによる製品仕様入力が可能となる。
【0044】
ステップS10aのユーザによるコード入力の場合には、ステップS6に戻る。ステップS10bのユーザによる製品仕様入力の場合には、ステップS11で、仕様定義ファイル21を参照して仕様からコードを作成してステップS7に進む。
【0045】
発明コンフィギュレーションツールは、以上説明した基本的な機能を有するが、ツール自体は情報を扱うツールであるため、独立したプログラムとして実現することも可能であるが、Webアプリケーションや、その他様々な技術情報プラットフォーム上での実現が可能である。
【符号の説明】
【0046】
10 コンフィギュレーションツール
20 定義ファイル格納部
21 仕様定義ファイル
22 制約定義ファイル
30 翻訳部
40 ユーザインタフェース部
41 表示手段
50 エンジニアリング装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8