(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、3GPPネットワークと非3GPPネットワークとの間のUE移行の問題を解決するために、移行方法および装置を提供している。
【0006】
第1の態様によれば、本発明は、移行方法を提供しており、移行方法は、
第1のネットワークの基地局によって、情報をユーザ機器に送信するステップであって、
情報は、
ユーザ機器によって、第2のネットワークから第1のネットワークに移行するために使用され、ユーザ機器は第1のネットワークに対してアイドル状態にある、または
ユーザ機器によって、第1のネットワークから第2のネットワークに移行するかどうかを決定するために使用される、ステップを含み、
第1のネットワークは3GPPネットワークであり、第2のネットワークは非3GPPネットワークである。
【0007】
第1の態様の第1の可能な実施形態においては、情報がユーザ機器によって第2のネットワークから第1のネットワークに移行するために使用されることは、
情報が、ユーザ機器に第2のネットワークに対するサービス伝送を停止するように命令するために、またはユーザ機器に第1のネットワークに対するサービス伝送に移行するように命令するために使用される指示情報であることを特に含む。
【0008】
第1の態様または第1の態様の第1の可能な実施形態に準拠している、第1の態様の第2の可能な実施形態をさらに提供しており、第1の態様の第2の可能な実施形態においては、情報がユーザ機器によって第2のネットワークから第1のネットワークに移行するために使用されることは、
情報が、第2のネットワークのアクセスポイントに関する情報を含み、アクセスポイントに関する情報に従って、ユーザ機器によって、
アクセスポイントへのサービス伝送を停止するために、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行するために使用されることを特に含む。
【0009】
第1の態様または第1の態様の第1もしくは第2の可能な実施形態に準拠している、第1の態様の第3の可能な実施形態をさらに提供しており、第1の態様の第3の可能な実施形態においては、情報がユーザ機器によって第2のネットワークから第1のネットワークに移行するために使用されることは、
情報が、確率値を含み、ユーザ機器によって実行される確率値および乱数に従って、ユーザ機器によって、
第2のネットワークに対するサービス伝送を停止するために、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行するために使用されることを特に含む。
【0010】
第1の態様または第1の態様の第1、第2、もしくは第3の可能な実施形態に準拠している、第1の態様の第4の可能な実施形態をさらに提供しており、第1の態様の第4の可能な実施形態においては、情報がユーザ機器によって第2のネットワークから第1のネットワークに移行するために使用されることは、
情報が、ユーザ機器の識別子を含み、識別子に従って、ユーザ機器によって、
第2のネットワークに対するサービス伝送を停止するために、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行するために使用されることを特に含む。
【0011】
第1の態様または第1の態様の第1、第2、第3、もしくは第4の可能な実施形態に準拠している、第1の態様の第5の可能な実施形態をさらに提供しており、第1の態様の第5の可能な実施形態においては、方法は、
基地局によって、第2のネットワークのアクセスポイントによって送信されたユーザ機器についての媒体アクセス制御アドレスを受信するステップと、
基地局によって、ユーザ機器の媒体アクセス制御アドレスに従って、ユーザ機器の識別子を取得するステップとをさらに含む。
【0012】
第1の態様または第1の態様の第1、第2、第3、第4、もしくは第5の可能な実施形態に準拠している、第1の態様の第6の可能な実施形態をさらに提供しており、第1の態様の第6の可能な実施形態においては、方法は、
基地局によって、アクセスポイントの負荷情報を取得するステップ、または
基地局によって、ユーザ機器のサービスタイプを取得するステップ、または
基地局によって、ユーザ機器のプリファレンス情報を取得するステップであって、第1のネットワークおよび第2のネットワークの双方がユーザ機器の通常の通信をサポートし得る場合には、プリファレンス情報は、ユーザ機器によってアクセスされることになる第1の選択ネットワークの識別子を含む、ステップをさらに含む。
【0013】
第1の態様または第1の態様の第1、第2、第3、第4、第5、もしくは第6の可能な実施形態に準拠している、第1の態様の第7の可能な実施形態をさらに提供しており、第1の態様の第7の可能な実施形態においては、情報がユーザ機器によって第1のネットワークから第2のネットワークに移行するかどうかを決定するために使用されることは、
情報が、アクセスポイントのアクセス情報を含み、アクセス情報に従って、ユーザ機器によって、第1のネットワークから第2のネットワークに移行するかどうかを決定するために使用されることを特に含み、
アクセス情報は、
アクセスポイントの負荷情報と、
アクセスポイントにアクセスすることをユーザ機器が許可されるかどうかに関する情報とのうちの少なくとも1つである。
【0014】
第1の態様または第1の態様の第1、第2、第3、第4、第5、第6、もしくは第7の可能な実施形態に準拠している、第1の態様の第8の可能な実施形態をさらに提供しており、第1の態様の第8の可能な実施形態においては、第1のネットワークの基地局によって、情報をユーザ機器に送信するステップは、
システムメッセージ、
ページングメッセージ、または
専用メッセージのうちの任意のタイプのメッセージを使用して、基地局によって、情報をユーザ機器に送信するステップを特に含む。
【0015】
第2の態様によれば、本発明は、移行方法をさらに提供しており、移行方法は、
ユーザ機器によって、第1のネットワークの基地局によって送信された情報を受信するステップと、
情報に従って、
ユーザ機器によって、第2のネットワークから第1のネットワークに移行するステップであって、ユーザ機器は第1のネットワークに対してアイドル状態にある、ステップまたは、
ユーザ機器によって、第1のネットワークから第2のネットワークに移行するかどうかを決定するステップとを含み、
第1のネットワークは3GPPネットワークであり、第2のネットワークは非3GPPネットワークである。
【0016】
第2の態様の第1の可能な実施形態においては、ユーザ機器によって、第1のネットワークの基地局によって送信された情報を受信するステップは、
ユーザ機器によって、基地局によって送信された指示情報を受信するステップを特に含み、
情報に従って、ユーザ機器によって、第2のネットワークから第1のネットワークに移行するステップは、
指示情報に従って、ユーザ機器によって、第2のネットワークに対するサービス伝送を停止するステップ、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行するステップを特に含む。
【0017】
第2の態様または第2の態様の第1の可能な実施形態に準拠している、第2の態様の第2の可能な実施形態をさらに提供しており、第2の態様の第2の可能な実施形態においては、ユーザ機器によって、基地局によって送信された情報を受信するステップは、
ユーザ機器によって、基地局によって送信された第2のネットワークのアクセスポイントに関する情報を受信するステップを特に含み、
情報に従って、ユーザ機器によって、第2のネットワークから第1のネットワークに移行するステップは、
アクセスポイントに関する情報に従って、ユーザ機器によって、アクセスポイントへのサービス伝送を停止するステップ、また第1のネットワークに対するサービス伝送に移行するステップを特に含む。
【0018】
第2の態様または第2の態様の第1もしくは第2の可能な実施形態に準拠している、第2の態様の第3の可能な実施形態をさらに提供しており、第2の態様の第3の可能な実施形態においては、ユーザ機器によって、基地局によって送信された情報を受信するステップは、
ユーザ機器によって、基地局によって送信された確率値を受信するステップを特に含み、
情報に従って、ユーザ機器によって、第2のネットワークから第1のネットワークに移行するステップは、
ユーザ機器によって実行される確率値および乱数に従って、ユーザ機器によって、第2のネットワークに対するサービス伝送を停止するステップ、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行するステップを特に含む。
【0019】
第2の態様または第2の態様の第1、第2、もしくは第3の可能な実施形態に準拠している、第2の態様の第4の可能な実施形態をさらに提供しており、第2の態様の第4の可能な実施形態においては、ユーザ機器によって、基地局によって送信された情報を受信するステップは、
ユーザ機器によって、基地局によって送信されたユーザ機器についての識別子を受信するステップを特に含み、
情報に従って、ユーザ機器によって、第2のネットワークから第1のネットワークに移行するステップは、
識別子に従って、ユーザ機器によって、第2のネットワークに対するサービス伝送を停止するステップ、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行するステップを特に含む。
【0020】
第2の態様または第2の態様の第1、第2、第3、もしくは第4の可能な実施形態に準拠している、第2の態様の第5の可能な実施形態をさらに提供しており、第2の態様の第5の可能な実施形態においては、ユーザ機器によって、基地局によって送信された情報を受信するステップは、
ユーザ機器によって、基地局によって送信されたアクセス情報を受信するステップであって、アクセス情報は、
アクセスポイントの負荷情報と、
アクセスポイントにアクセスすることをユーザ機器が許可されるかどうかに関する情報とのうちの少なくとも1つである、ステップを特に含み、
情報に従って、ユーザ機器によって、第1のネットワークから第2のネットワークに移行するかどうかを決定するステップは、
アクセス情報に従って、ユーザ機器によって、第1のネットワークから第2のネットワークに移行するかどうかを決定するステップを特に含む。
【0021】
第3の態様によれば、本発明は、基地局をさらに提供しており、第1のネットワークに位置する基地局は、
情報をユーザ機器に送信するように構成される、送信ユニットであって、
情報は、
ユーザ機器によって、第2のネットワークから第1のネットワークに移行するために使用され、ユーザ機器は第1のネットワークに対してアイドル状態にある、または
ユーザ機器によって、第1のネットワークから第2のネットワークに移行するかどうかを決定するために使用される、送信ユニットを備え、
第1のネットワークは3GPPネットワークであり、第2のネットワークは非3GPPネットワークである、送信ユニットを備える。
【0022】
第3の態様の第1の可能な実施形態においては、送信ユニットは、
ユーザ機器に第2のネットワークに対するサービス伝送を停止するように命令するために、またはユーザ機器に第1のネットワークに対するサービス伝送に移行するように命令するために使用される指示情報を、ユーザ機器に送信するように特に構成される。
【0023】
第3の態様または第3の態様の第1の可能な実施形態に準拠している、第3の態様の第2の可能な実施形態をさらに提供しており、第3の態様の第2の可能な実施形態においては、送信ユニットは、
アクセスポイントに関する情報に従って、ユーザ機器によって、
アクセスポイントへのサービス伝送を停止するために、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行するために使用される第2のネットワークのアクセスポイントに関する情報を、ユーザ機器に送信するように特に構成される。
【0024】
第3の態様または第3の態様の第1もしくは第2の可能な実施形態に準拠している、第3の態様の第3の可能な実施形態をさらに提供しており、第3の態様の第3の可能な実施形態においては、送信ユニットは、
ユーザ機器によって実行される確率値および乱数に従って、ユーザ機器によって、
第2のネットワークに対するサービス伝送を停止するために、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行するために使用される確率値を、ユーザ機器に送信するように特に構成される。
【0025】
第3の態様または第3の態様の第1、第2、もしくは第3の可能な実施形態に準拠している、第3の態様の第4の可能な実施形態をさらに提供しており、第3の態様の第4の可能な実施形態においては、送信ユニットは、
識別子に従って、ユーザ機器によって、
第2のネットワークに対するサービス伝送を停止するために、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行するために使用されるユーザ機器の識別子を、ユーザ機器に送信するように特に構成される。
【0026】
第3の態様または第3の態様の第1、第2、第3、もしくは第4の可能な実施形態に準拠している、第3の態様の第5の可能な実施形態をさらに提供しており、第3の態様の第5の可能な実施形態においては、基地局は、
第2のネットワークのアクセスポイントによって送信されたユーザ機器についての媒体アクセス制御アドレスを受信するように構成される、受信ユニットと、
ユーザ機器の媒体アクセス制御アドレスに従って、ユーザ機器の識別子を取得するように構成される、処理ユニットとをさらに備える。
【0027】
第3の態様または第3の態様の第1、第2、第3、第4、もしくは第5の可能な実施形態に準拠している、第3の態様の第6の可能な実施形態をさらに提供しており、第3の態様の第6の可能な実施形態においては、基地局は、
取得ユニットであって、
アクセスポイントの負荷情報、または
ユーザ機器のサービスタイプ、または
ユーザ機器のプリファレンス情報であって、第1のネットワークおよび第2のネットワークの双方がユーザ機器の通常の通信をサポートし得る場合には、ユーザ機器によってアクセスされることになる第1の選択ネットワークの識別子を含む、プリファレンス情報を取得するように構成される、取得ユニットをさらに備える。
【0028】
第3の態様または第3の態様の第1、第2、第3、第4、第5、もしくは第6の可能な実施形態に準拠している、第3の態様の第7の可能な実施形態をさらに提供しており、第3の態様の第7の可能な実施形態においては、送信ユニットは、
ユーザ機器がアクセス情報に従って第1のネットワークから第2のネットワークに移行するかどうかを決定することができるように、アクセスポイントのアクセス情報をユーザ機器に送信するように特に構成され、
アクセス情報は、
アクセスポイントの負荷情報と、
アクセスポイントにアクセスすることをユーザ機器が許可されるかどうかに関する情報とのうちの少なくとも1つである。
【0029】
第3の態様または第3の態様の第1、第2、第3、第4、第5、第6、もしくは第7の可能な実施形態に準拠している、第3の態様の第8の可能な実施形態をさらに提供しており、第3の態様の第8の可能な実施形態においては、送信ユニットは、
システムメッセージ、
ページングメッセージ、または
専用メッセージのうちの任意のタイプのメッセージを使用して、情報をユーザ機器に送信するように特に構成される。
【0030】
第4の態様によれば、本発明は、ユーザ機器をさらに提供しており、ユーザ機器は、
第1のネットワークの基地局によって送信された情報を受信するように構成される、受信ユニットと、
受信ユニットによって受信された情報に従って、
第2のネットワークから第1のネットワークに移行するように構成される、処理ユニットであって、ユーザ機器は第1のネットワークに対してアイドル状態にある、処理ユニット、または
第1のネットワークから第2のネットワークに移行するかどうかを決定するように構成される、処理ユニットとを備え、
第1のネットワークは3GPPネットワークであり、第2のネットワークは非3GPPネットワークである。
【0031】
第4の態様の第1の可能な実施形態においては、受信ユニットは、基地局によって送信された指示情報を受信するように特に構成され、
処理ユニットは、指示情報に従って、第2のネットワークに対するサービス伝送を停止するように、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行するように特に構成される。
【0032】
第4の態様または第4の態様の第1の可能な実施形態に準拠している、第4の態様の第2の可能な実施形態をさらに提供しており、第4の態様の第2の可能な実施形態においては、受信ユニットは、基地局によって送信された第2のネットワークのアクセスポイントに関する情報を受信するように特に構成され、
処理ユニットは、アクセスポイントに関する情報に従って、アクセスポイントへのサービス伝送を停止するように、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行するように特に構成される。
【0033】
第4の態様または第4の態様の第1もしくは第2の可能な実施形態に準拠している、第4の態様の第3の可能な実施形態をさらに提供しており、第4の態様の第3の可能な実施形態においては、受信ユニットは、基地局によって送信された確率値を受信するように特に構成され、
処理ユニットは、ユーザ機器によって実行される確率値および乱数に従って、第2のネットワークに対するサービス伝送を停止するように、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行するように特に構成される。
【0034】
第4の態様または第4の態様の第1、第2、もしくは第3の可能な実施形態に準拠している、第4の態様の第4の可能な実施形態をさらに提供しており、第4の態様の第4の可能な実施形態においては、受信ユニットは、基地局によって送信されたユーザ機器についての識別子を受信するように特に構成され、
処理ユニットは、識別子に従って、第2のネットワークに対するサービス伝送を停止するように、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行するように特に構成される。
【0035】
第4の態様または第4の態様の第1、第2、第3、もしくは第4の可能な実施形態に準拠している、第4の態様の第5の可能な実施形態をさらに提供しており、第4の態様の第5の可能な実施形態においては、受信ユニットは、基地局によって送信されたアクセス情報を受信するように特に構成され、アクセス情報は、
アクセスポイントの負荷情報と、
アクセスポイントにアクセスすることをユーザ機器が許可されるかどうかに関する情報とのうちの少なくとも1つであり、
処理ユニットは、アクセス情報に従って、第1のネットワークから第2のネットワークに移行するかどうかを決定するように特に構成される。
【0036】
第5の態様によれば、本発明は、基地局をさらに提供しており、第1のネットワークに位置する基地局は、
情報をユーザ機器に送信するように構成される、送信機であって、
情報は、
ユーザ機器によって、第2のネットワークから第1のネットワークに移行するために使用され、ユーザ機器は第1のネットワークに対してアイドル状態にある、または
ユーザ機器によって、第1のネットワークから第2のネットワークに移行するかどうかを決定するために使用される、送信機を備え、
第1のネットワークは3GPPネットワークであり、第2のネットワークは非3GPPネットワークである。
【0037】
第5の態様の第1の可能な実施形態においては、送信機は、
ユーザ機器に第2のネットワークに対するサービス伝送を停止するように命令するために、またはユーザ機器に第1のネットワークに対するサービス伝送に移行するように命令するために使用される指示情報を、ユーザ機器に送信するように特に構成される。
【0038】
第5の態様または第5の態様の第1の可能な実施形態に準拠している、第5の態様の第2の可能な実施形態をさらに提供しており、第5の態様の第2の可能な実施形態においては、送信機は、
アクセスポイントに関する情報に従って、ユーザ機器によって、
アクセスポイントへのサービス伝送を停止するために、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行するために使用される第2のネットワークのアクセスポイントに関する情報を、ユーザ機器に送信するように特に構成される。
【0039】
第5の態様または第5の態様の第1もしくは第2の可能な実施形態に準拠している、第5の態様の第3の可能な実施形態をさらに提供しており、第5の態様の第3の可能な実施形態においては、送信機は、
ユーザ機器によって実行される確率値および乱数に従って、ユーザ機器によって、
第2のネットワークに対するサービス伝送を停止するために、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行するために使用される確率値を、ユーザ機器に送信するように特に構成される。
【0040】
第5の態様または第5の態様の第1、第2、もしくは第3の可能な実施形態に準拠している、第5の態様の第4の可能な実施形態をさらに提供しており、第5の態様の第4の可能な実施形態においては、送信機は、
識別子に従って、ユーザ機器によって、
第2のネットワークに対するサービス伝送を停止するために、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行するために使用されるユーザ機器の識別子を、ユーザ機器に送信するように特に構成される。
【0041】
第5の態様または第5の態様の第1、第2、第3、もしくは第4の可能な実施形態に準拠している、第5の態様の第5の可能な実施形態をさらに提供しており、第5の態様の第5の可能な実施形態においては、基地局は、
第2のネットワークのアクセスポイントによって送信されたユーザ機器についての媒体アクセス制御アドレスを受信して、ユーザ機器の媒体アクセス制御アドレスに従って、ユーザ機器の識別子を取得するように構成される、受信機をさらに備える。
【0042】
第5の態様または第5の態様の第1、第2、第3、第4、もしくは第5の可能な実施形態に準拠している、第5の態様の第6の可能な実施形態をさらに提供しており、第5の態様の第6の可能な実施形態においては、受信機は、
アクセスポイントの負荷情報、
ユーザ機器のサービスタイプ、または
ユーザ機器のプリファレンス情報であって、第1のネットワークおよび第2のネットワークの双方がユーザ機器の通常の通信をサポートし得る場合には、ユーザ機器によってアクセスされることになる第1の選択ネットワークの識別子を含む、プリファレンス情報を受信するようにさらに構成される。
【0043】
第5の態様または第5の態様の第1、第2、第3、第4、第5、もしくは第6の可能な実施形態に準拠している、第5の態様の第7の可能な実施形態をさらに提供しており、第5の態様の第7の可能な実施形態においては、送信機は、
ユーザ機器がアクセス情報に従って第1のネットワークから第2のネットワークに移行するかどうかを決定することができるように、アクセスポイントのアクセス情報をユーザ機器に送信するように特に構成され、
アクセス情報は、
アクセスポイントの負荷情報と、
アクセスポイントにアクセスすることをユーザ機器が許可されるかどうかに関する情報とのうちの少なくとも1つである。
【0044】
第5の態様または第5の態様の第1、第2、第3、第4、第5、第6、もしくは第7の可能な実施形態に準拠している、第5の態様の第8の可能な実施形態をさらに提供しており、第5の態様の第8の可能な実施形態においては、送信機は、
システムメッセージ、
ページングメッセージ、または
専用メッセージのうちの任意のタイプのメッセージを使用して、情報をユーザ機器に送信するように特に構成される。
【0045】
第6の態様によれば、本発明は、ユーザ機器をさらに提供しており、ユーザ機器は、
第1のネットワークの基地局によって送信された情報を受信するように構成される、受信機と、
受信機によって受信された情報に従って、
第2のネットワークから第1のネットワークに移行するように構成される、プロセッサであって、ユーザ機器は第1のネットワークに対してアイドル状態にある、プロセッサ、または
第1のネットワークから第2のネットワークに移行するかどうかを決定するように構成される、プロセッサとを備え、
第1のネットワークは3GPPネットワークであり、第2のネットワークは非3GPPネットワークである。
【0046】
第6の態様の第1の可能な実施形態においては、受信機は、基地局によって送信された指示情報を受信するように特に構成され、
プロセッサは、指示情報に従って、第2のネットワークに対するサービス伝送を停止するように、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行するように特に構成される。
【0047】
第6の態様または第6の態様の第1の可能な実施形態に準拠している、第6の態様の第2の可能な実施形態をさらに提供しており、第6の態様の第2の可能な実施形態においては、受信機は、基地局によって送信された第2のネットワークのアクセスポイントに関する情報を受信するように特に構成され、
プロセッサは、アクセスポイントに関する情報に従って、アクセスポイントへのサービス伝送を停止するように、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行するように特に構成される。
【0048】
第6の態様または第6の態様の第1もしくは第2の可能な実施形態に準拠している、第6の態様の第3の可能な実施形態をさらに提供しており、第6の態様の第3の可能な実施形態においては、受信機は、基地局によって送信された確率値を受信するように特に構成され、
プロセッサは、ユーザ機器によって実行される確率値および乱数に従って、第2のネットワークに対するサービス伝送を停止するように、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行するように特に構成される。
【0049】
第6の態様または第6の態様の第1、第2、もしくは第3の可能な実施形態に準拠している、第6の態様の第4の可能な実施形態をさらに提供しており、第6の態様の第4の可能な実施形態においては、受信機は、基地局によって送信されたユーザ機器についての識別子を受信するように特に構成され、
プロセッサは、識別子に従って、第2のネットワークに対するサービス伝送を停止するように、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行するように特に構成される。
【0050】
第6の態様または第6の態様の第1、第2、第3、もしくは第4の可能な実施形態に準拠している、第6の態様の第5の可能な実施形態をさらに提供しており、第6の態様の第5の可能な実施形態においては、受信機は、基地局によって送信されたアクセス情報を受信するように特に構成され、アクセス情報は、
アクセスポイントの負荷情報と、
アクセスポイントにアクセスすることをユーザ機器が許可されるかどうかに関する情報とのうちの少なくとも1つであり、
プロセッサは、アクセス情報に従って、第1のネットワークから第2のネットワークに移行するかどうかを決定するように特に構成される。
【0051】
本発明において提供される移行方法および装置によれば、基地局は、情報をユーザ機器に送信し、第1のネットワークに対してアイドル状態にあるユーザ機器は、情報に従って、第2のネットワークから第1のネットワークに移行する、または第1のネットワークに対して非アイドル状態にあるユーザ機器は、情報に従って、第1のネットワークから第2のネットワークに移行するかどうかを決定する、それによって、UEの通常の通信をサポートするためにWiFiとLTEとの間のUEの適切な移行を保証している。
【0052】
本発明の実施形態または従来技術における技術的解決手法をより明確に説明するために、実施形態または従来技術を記載するために必要となる添付の図面を以下に簡単に示す。以下に記載における添付の図面は、単にいくつかの本発明の実施形態を示しているにすぎず、当業者が創造的努力なしにこれらの添付の図面から他の図面を導出し得ることは明らかであろう。
【発明を実施するための形態】
【0054】
本発明の実施形態における添付の図面を参照して、本発明の実施形態における技術的解決手法を以下に明確かつ完全に記載する。記載した実施形態は、いくつかの本発明の実施形態にすぎず、すべての本発明の実施形態ではないことは明らかであろう。無線モデムに接続された本発明の実施形態に基づいて当業者によって得られたすべての他の実施形態は、本発明の保護範囲に含まれるものとする。
【0055】
本明細書は、端末および/または基地局に関する様々な態様を記載する。
【0056】
端末とは、音声および/またはデータ接続性をユーザに提供するデバイスのことを指し、無線端末または有線端末であってもよい。無線端末は、無線接続機能を有するハンドヘルドデバイスもしくは無線モデムに接続された別の処理デバイスであってもよい、無線アクセスネットワークを使用して1つまたは複数のコアネットワークと通信するまたはモバイル端末であってもよい。例えば、無線端末は、携帯電話(または、「セルラ」電話と称される)、およびモバイル端末が繋がっているコンピュータであってもよい。また、別の例では、無線端末は、ポータブル、ポケットサイズの、ハンドヘルド、コンピュータ内蔵、または車載のモバイル装置であってもよい。さらに別の例では、無線端末は、モバイルステーション(Mobile Station)、アクセスポイント(Access Point)、ユーザ機器(User Equipment、略してUE)などであってもよい。
【0057】
基地局は、1つまたは複数のセルを使用してアクセスネットワークにおける無線インターフェースを介して無線端末と通信するデバイスを指していてもよい。例えば、基地局は、GSM(登録商標)またはCDMAにおける基地局(Base Transceiver Station、略してBTS)であってもよい、またはWCDMA(登録商標)におけるノードB(NodeB)であってもよい、またはLTEにおける発展型ノードB(evolutional Node B、略して基地局またはe-NodeB)もしくは今後の発展型ネットワークにおける基地局であってもよく、本発明において限定されない。
【0058】
本発明の実施形態は、移行方法を提供している。
図1に示しているように、方法は、
【0059】
ステップ101: 第1のネットワークの基地局が情報をユーザ機器に送信する、ことを含む。
【0060】
情報は、ユーザ機器によって、第2のネットワークから第1のネットワークに移行するために使用され、ユーザ機器は第1のネットワークに対してアイドル状態にある、またはユーザ機器によって、第1のネットワークから第2のネットワークに移行するかどうかを決定するために使用される。ここで、第1のネットワークは3GPPネットワークであり、第2のネットワークは非3GPPネットワークである。
【0061】
第1のネットワークの基地局によってユーザ機器に送信された情報は、2つの目的のために使用される。1つは、第1のネットワークの基地局に対してアイドル状態にあるユーザ機器に、第2のネットワークから第1のネットワークに移行するように命令することであり、その他は、第1のネットワークの基地局に対して非アイドル状態にあるユーザ機器に、第2のネットワークに移行しないように命令することである。第2のネットワークから第1のネットワークに移行することは、特に、第2のネットワークのユーザ機器のサービスを停止すること、またはユーザ機器によって、第2のネットワークへのその接続を切断することである。第2のネットワークへの移行をスキップすることは、特に、第2のネットワークの受信機を無効にすることである。
【0062】
必要に応じて、情報がユーザ機器によって第2のネットワークから第1のネットワークに移行するために使用されることは、情報が、ユーザ機器に第2のネットワークに対するサービス伝送を停止するように命令するために、またはユーザ機器に第1のネットワークに対するサービス伝送に移行するように命令するために使用される指示情報であることを特に含む。
【0063】
指示情報をユーザ機器に送信することによって、基地局は、指示情報を受信するユーザ機器が第2のネットワークに対するサービス伝送を停止することを可能にしてもよい、またはユーザ機器が第1のネットワークに対するサービス伝送に移行することを可能にしてもよい。
【0064】
必要に応じて、情報がユーザ機器によって第2のネットワークから第1のネットワークに移行するために使用されることは、
情報が、第2のネットワークのアクセスポイントに関する情報を含み、アクセスポイントに関する情報に従って、ユーザ機器によって、アクセスポイントへのサービス伝送を停止するために、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行するために使用されることを特に含む。
【0065】
アクセスポイントに関する情報は、特に、アクセスポイント情報リストである。例えば、アクセスポイント情報リストは、ネットワーク識別子「wlan1」を含む。基地局がアクセスポイント情報リストをユーザ機器に送信した後に、ネットワーク識別子が「wlan1」であるWLANに接続しているユーザ機器は、アクセスポイントへのサービス伝送を停止する、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行する。このように、異なる第2のネットワークに対して、基地局は、ユーザ機器に、アクセスポイントへのサービス伝送を停止するように、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行するように命令してもよい。
【0066】
必要に応じて、情報がユーザ機器によって第2のネットワークから第1のネットワークに移行するために使用されることは、
情報が、確率値を含み、ユーザ機器によって実行される確率値および乱数に従って、ユーザ機器によって、第2のネットワークに対するサービス伝送を停止するために、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行するために使用されることを特に含む。
【0067】
確率値は、0から1までまたは1から100までの範囲にある数値などのプリセット数値である。乱数はランダムに割り当てられるので、乱数が確率値未満となる特定の確率が存在する。例えば、確率値が0.1の場合、ユーザ機器が0から1までの範囲にある乱数を一様に実行すれば、得られる乱数が0.1未満である確率は10%である。この場合には、ユーザ機器が第1のネットワークの基地局に対してアイドル状態にある、つまり、ユーザ機器が第2のネットワークに接続されていない場合には、第2のネットワークに接続しているユーザ機器の10%は、第2のネットワークに対するサービス伝送を停止する、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行する。このように、基地局は、特定の割合の第2のネットワークに接続しているユーザ機器に、第2のネットワークに対するサービス伝送を停止するように、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行するように命令してもよい。
【0068】
また、基地局は、確率値およびアクセスポイントに関する情報の双方をユーザ機器に送信してもよい。アクセスポイントに関する情報が「wlan2」であり、確率値が「0.5」である場合には、ネットワーク識別子が「wlan2」である第2のネットワークに接続しているユーザ機器の50%が、第2のネットワークに対するサービス伝送を停止する、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行する。
【0069】
必要に応じて、情報がユーザ機器によって第2のネットワークから第1のネットワークに移行するために使用されることは、
情報が、ユーザ機器の識別子を含み、識別子に従って、ユーザ機器によって、第2のネットワークに対するサービス伝送を停止するために、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行するために使用されることを特に含む。
【0070】
ユーザ機器の識別子は、ユーザ機器識別子リストに含まれる。基地局は、ユーザ機器に、ユーザ機器識別子リストであって、ユーザ機器識別子リストに従って、ユーザ機器によって、第2のネットワークに対するサービス伝送を停止するために、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行するために使用される、ユーザ機器識別子リストを送信する。
【0071】
基地局がユーザ機器識別子リストを取得することを可能とするために、方法は、
基地局によって、第2のネットワークのアクセスポイントによって送信されたユーザ機器についての媒体アクセス制御アドレスを受信するステップと、
基地局によって、ユーザ機器の媒体アクセス制御アドレスに従って、ユーザ機器の識別子を取得するステップとをさらに含む。
【0072】
基地局がユーザ機器のユーザ機器識別子リストを取得することを可能とするために、方法は、基地局によって、アクセスポイントによって送信されたアドレスリストであって、ユーザ機器の媒体アクセス制御アドレスを含む、アドレスリストを受信するステップと、基地局によって、ユーザ機器の媒体アクセス制御アドレスに従って、ユーザ機器のユーザ機器識別子を取得するステップと、基地局によって、取得したユーザ機器識別子をユーザ機器識別子リストに追加するステップとをさらに含む。
【0073】
アクセスポイントは、基地局に、第2のネットワークに接続しているユーザ機器の媒体アクセス制御アドレスを含むアドレスリストを送信する。アドレスリストをアクセスポイントから受信した後に、基地局は、コントローラを使用して、アドレスリストにある媒体アクセス制御アドレスに対応するシステム・アーキテクチャ・エボリューション暫定モバイル加入者識別子(System Architecture Evolution Temporary Mobile Station Identifier、略してS-TMSI)についてコアネットワークにクエリを行う。コアネットワークによってフィードバックされたユーザ機器についてのS-TMSIを受信した後に、基地局は、S-TMSIをユーザ機器識別子にマッピングして、ユーザ機器識別子をユーザ機器識別子リストに追加する。このように、ユーザ機器識別子を、マッピングによって、媒体アクセス制御アドレスから識別しやすい機器識別子に変換しており、ユーザ機器識別子の可読性が改善されている。
【0074】
第1のネットワークが第2のネットワークを完全にカバーしているシナリオに加えて、機器識別子を取得する前述のプロセスは、第1のネットワークが第2のネットワークを部分的にカバーしているシナリオ、つまり、第1のネットワークが第2のネットワークと重なっているシナリオにもさらに適用される。第1のネットワークの基地局によるおよび第2のネットワークのアクセスポイントによるユーザ機器の記述を、媒体アクセス制御アドレスを使用して一元管理してもよい。第1のネットワークが第2のネットワークと重なっている場合には、つまり、ユーザ機器は、第1のネットワークの基地局のシグナルカバレッジまたは第2のネットワークのアクセスポイントのシグナルカバレッジ内に位置していなくてもよく、情報は、媒体アクセス制御アドレスに従って、第1のネットワークの基地局または第2のネットワークのアクセスポイントを使用してユーザ機器に送信されてもよい。
【0075】
さらに、
図2に示したように、ステップ101の前に、方法は、
【0076】
ステップ201: 基地局がアクセスポイントの負荷情報を取得する、または
基地局がユーザ機器のサービスタイプを取得する、または
基地局が、第1のネットワークおよび第2のネットワークの双方がユーザ機器の通常の通信をサポートし得る場合には、プリファレンス情報は、ユーザ機器によってアクセスされることになる第1の選択ネットワークの識別子を含む、ユーザ機器のプリファレンス情報(Preference Information)を取得する、ことをさらに含む。
【0077】
第1のネットワークの基地局がネットワーク第2のネットワークの負荷状態を得ることを可能とするために、第1のネットワークの基地局は、アクセスポイントから第2のネットワークの負荷情報を取得してもよい。負荷情報が、第2のネットワークの負荷状態、例えば、第2のネットワークにおける負荷を表すために使用される。負荷情報が「100」であり、第2のネットワークの定格負荷情報が「90」である場合には、基地局は、負荷情報に従って、ユーザ機器に第2のネットワークに対するサービス伝送を停止するように、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行するように命令する。
【0078】
基地局は、ユーザ機器から、ユーザ機器が現在実行しているサービスのタイプをさらに取得してもよく、基地局は、ユーザ機器のサービスタイプに従って、ユーザ機器に命令する。例えば、ユーザ機器が基地局に対してアイドル状態にあり、ユーザ機器に従って基地局によって取得されたサービスタイプが音声呼である場合には、ユーザ機器が第1のネットワークに接続すれば音声呼がより望ましく実行され得ると決定されると、基地局は、ユーザ機器に第2のネットワークに対するサービス伝送を停止するように、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行するように命令するために使用されるユーザ機器情報を送信する。
【0079】
基地局は、プリファレンス情報をユーザ機器からさらに取得してもよく、第1のネットワークおよび第2のネットワークの双方がユーザ機器の通常の通信をサポートし得る場合には、プリファレンス情報は、ユーザ機器によってアクセスされることになる第1の選択ネットワークの識別子を含む。例えば、プリファレンス情報が「第1のネットワーク」であり、ユーザ機器が第1のネットワークの基地局に対してアイドル状態にある場合には、基地局は、ユーザ機器に第2のネットワークに対するサービス伝送を停止するように、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行するように命令するために使用されるユーザ機器情報を送信する。
【0080】
必要に応じて、情報がユーザ機器によって第1のネットワークから第2のネットワークに移行するかどうかを決定するために使用されることは、
情報が、アクセスポイントのアクセス情報を含み、アクセス情報に従って、ユーザ機器によって、第1のネットワークから第2のネットワークに移行するかどうかを決定するために使用されることを特に含み、
アクセス情報は、
アクセスポイントの負荷情報と、
アクセスポイントにアクセスすることをユーザ機器が許可されるかどうかに関する情報とのうちの少なくとも1つである。
【0081】
負荷情報は、第2のネットワークの識別子を含み、第2のネットワークの識別子は、過負荷となっている第2のネットワークのネットワーク識別子である。基地局は、第2のネットワークの過負荷指示リストに従って、第1のネットワークに接続しているユーザ機器に、第2のネットワークの受信機を無効にするように命令する、つまり、ユーザ機器に第1のネットワークから第2のネットワークに移行しないように命令する。
【0082】
アクセスポイントにアクセスすることをユーザ機器が許可されるかどうかに関する情報は、第2のネットワークの移行承認指示リストおよび第2のネットワーク負荷リストを含む。
【0083】
第2のネットワークの移行承認指示リストは、ユーザ機器が第1のネットワークから第2のネットワークに移行することを第2のネットワークが許可するかどうかを表すために使用される。一般的に、第2のネットワークの負荷が定格負荷値に近似している、または現在のユーザ機器のサービスタイプが第2のネットワークを使用して実行される通信に適していない、またはプリファレンス情報が第1のネットワークに傾いている場合には、第2のネットワークのネットワーク識別子が、第2のネットワークの移行承認指示リストに含まれることはない。したがって、基地局は、第2のネットワークの移行承認指示リストに従って、第2のネットワークの現在の接続承認状態に関して学習していないユーザ機器に、第2のネットワークの受信機を無効にするように命令してもよい、つまり、ユーザ機器に第1のネットワークから第2のネットワークに移行しないように命令する。
【0084】
第2のネットワーク負荷リストは、第2のネットワークの負荷状態を表すために使用されるリストであり、負荷リストにあるエントリと比較することによって、ユーザ機器によって、第2のネットワークの受信機を無効にするかどうかを決定するために使用される。
【0085】
さらに、第1のネットワークの基地局は、
システムメッセージ、
ページングメッセージ、または
専用メッセージのうちの任意のタイプのメッセージを使用して、情報をユーザ機器に送信してもよい。
【0086】
基地局は、いくつかの端末がページングメッセージを受信することができるように、ページングメッセージ中の異なるページング機会において情報を送信してもよい。ページング機会が情報を送信する時間(例えば、1ms)であるとすると、複数のページング機会が1つの時間フレーム(例えば、10ms)に含まれる。時間フレームは周期的であるので、1つの時間フレームに複数のページング機会が存在する。情報を取得するためにユーザ機器によってどの時間フレームのどのページング機会が使用されるかは、従来技術に特に記載されているので、その詳細を本明細書では再び記載しない。あるいは、基地局は、ブロードキャストの形式で、システムメッセージを使用して、基地局のカバレッジ内のすべてのユーザ機器に通知してもよい、それによって、すべてのユーザ機器に命令をするという効果を実現している。あるいは、基地局は、ユーザ機器の特定の識別子を含む専用メッセージを使用して情報をユーザ機器に送信してもよい、それによって、特定のユーザ機器に命令をするという効果を実現している。
【0087】
本発明の本実施形態において提供される移行方法によれば、基地局は、取得した負荷情報、サービスタイプ、またはプリファレンス情報に基づいて移行機会を決定して、指示情報、ユーザ機器のアクセスポイントに関する情報、確率値、および識別子を含む情報が、ユーザ機器に送信される。アクセスポイントの負荷情報およびアクセスポイントにアクセスすることをユーザ機器が許可されるかどうかに関する情報をさらに含む情報に従って、第1のネットワークに対してアイドル状態にあるユーザ機器は、第2のネットワークに対するサービス伝送を停止する、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行する。第1のネットワークに対して非アイドル状態にあるユーザ機器は、情報に従って、第2のネットワークの受信機を無効にする。ネットワークサイドの基地局を使用して、ユーザ機器はネットワーク移行を実行するように命令されるので、第2のネットワークの負荷状態に従って適切に移行されるようにユーザ機器を命令することができる。さらに、第2のネットワークは、ユーザ機器の通常の通信をサポートすることが可能としている。
【0088】
別の本発明の実施形態は、移行方法をさらに提供している。
図3に示しているように、方法は、以下のステップを含む。
【0089】
ステップ301: ユーザ機器が第1のネットワークの基地局によって送信された情報を受信する。
【0090】
ユーザ機器は、ネットワークサイドの基地局がユーザ機器にネットワーク移行を実行するように命令することができるように、基地局によって送信された情報を受信する。
【0091】
ステップ302: 情報に従って、第1のネットワークに対してアイドル状態にあるユーザ機器が、第2のネットワークから第1のネットワークに移行する、またはユーザ機器が第1のネットワークから第2のネットワークに移行するかどうかを決定する。ここで、第1のネットワークは3GPPネットワークであり、第2のネットワークは非3GPPネットワークである。
【0092】
ユーザ機器は、基地局によって送信された情報に従って、第2のネットワークから第1のネットワークに移行しており、そのことが、第2のネットワークの負荷を低減し、さらに第2のネットワークがユーザ機器の通常の通信をサポートし得ることを保証することを可能としている。加えて、ユーザ機器は、基地局によって送信された情報に従って、第1のネットワークから第2のネットワークに移行しておらず、そのことが、第2のネットワークが過負荷となっているときにユーザ機器が第2のネットワークにそれでも移行してしまうことを回避し、さらにユーザ機器の通常の通信を保証することを可能としている。
【0093】
必要に応じて、ユーザ機器が第1のネットワークの基地局によって送信された情報を受信することは、
ユーザ機器が、基地局によって送信された指示情報を受信することを特に含み、
ユーザ機器が情報に従って第2のネットワークから第1のネットワークに移行することは、
指示情報に従って、ユーザ機器が、第2のネットワークに対するサービス伝送を停止する、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行することを特に含む。
【0094】
ユーザ機器が第1のネットワークの基地局に対してアイドル状態にある場合には、指示情報を受信した後に、ユーザ機器は、指示情報に従って、第2のネットワークから第1のネットワークにすぐ移行する、つまり、第2のネットワークに対するサービス伝送を停止する、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行する。
【0095】
必要に応じて、ユーザ機器が基地局によって送信された情報を受信することは、
ユーザ機器が、基地局によって送信された第2のネットワークのアクセスポイントに関する情報を受信することを特に含み、
ユーザ機器が情報に従って第2のネットワークから第1のネットワークに移行することは、
アクセスポイントに関する情報に従って、ユーザ機器が、アクセスポイントへのサービス伝送を停止する、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行することを特に含む。
【0096】
アクセスポイントに関する情報は、アクセスポイント情報リストに含まれる。第1のネットワークの基地局に対してアイドル状態にあるユーザ機器に関して、基地局によって送信されたアクセスポイント情報リストを受信した後に、ユーザ機器は、ユーザ機器が接続している第2のネットワークのネットワーク識別子を、アクセスポイント情報リストにあるネットワーク識別子と比較する。ユーザ機器が接続している第2のネットワークのネットワーク識別子と同一であるネットワーク識別子がアクセスポイント情報リストに存在している場合には、ユーザ機器は、アクセスポイントへのサービス伝送を停止する、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行する。
【0097】
例えば、アクセスポイント情報リストは、3つのネットワーク識別子「wlan1」、「wlan2」、および「wlan3」を含んでおり、ユーザ機器が接続している第2のネットワークのネットワーク識別子は、「wlan2」である。アクセスポイント情報リストを受信した後に、ユーザ機器は、ユーザ機器が接続している第2のネットワークのネットワーク識別子「wlan2」を、各アクセスポイント情報リストにあるネットワーク識別子と比較する。アクセスポイント情報リストにある「wlan2」と比較すると、ユーザ機器は、ユーザ機器が接続している第2のネットワークのネットワーク識別子「wlan2」が、アクセスポイント情報リストにあるネットワーク識別子「wlan2」と同一であると決定する。この場合には、ユーザ機器は、アクセスポイントへのサービス伝送を停止する、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行する、つまり、ユーザ機器は、第2のネットワークから第1のネットワークに移行する。
【0098】
必要に応じて、ユーザ機器が基地局によって送信された情報を受信することは、
ユーザ機器が、基地局によって送信された確率値を受信することを特に含み、
ユーザ機器が情報に従って第2のネットワークから第1のネットワークに移行することは、
ユーザ機器によって実行される確率値および乱数に従って、ユーザ機器が、第2のネットワークに対するサービス伝送を停止する、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行することを特に含む。
【0099】
ユーザ機器は、関数を実行することによって乱数を得て、乱数を確率値と比較する。確率値がランダムに割り当てられた乱数未満またはより大きい場合には、ユーザ機器は、第2のネットワークに対するサービス伝送を停止する、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行する、つまり、ユーザ機器は、第2のネットワークから第1のネットワークに移行する。乱数はランダムに割り当てられるので、乱数が確率値未満となる特定の確率が存在する。例えば、確率値が0.1の場合に、0から1までの範囲にある乱数が実行されると、乱数が0.1未満となる確率は10%である。この場合には、第2のネットワークにあるユーザ機器の10%が、第1のネットワークに移行する。
【0100】
加えて、ユーザ機器は、基地局によって送信された確率値およびアクセスポイントに関する情報をさらに受信してもよい。アクセスポイントに関する情報が「wlan2」であり、確率値が「0.5」である場合には、ユーザ機器は、0から1までの範囲にある乱数を実行することによって、乱数を確率値と比較する。比較結果が、乱数が確率値未満という場合には、ユーザ機器は、ユーザ機器が接続している第2のネットワークのネットワーク識別子が「wlan2」であるかどうかを決定する。yesの場合には、ユーザ機器は、第2のネットワークに対するサービス伝送を停止する、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行する、つまり、ユーザ機器は、第2のネットワークから第1のネットワークに移行する。さもなければ、ユーザ機器は、現在の接続状態を維持する。
【0101】
必要に応じて、ユーザ機器が基地局によって送信された情報を受信することは、
ユーザ機器が、基地局によって送信されたユーザ機器についての識別子受信することを特に含み、
ユーザ機器が情報に従って第2のネットワークから第1のネットワークに移行することは、
識別子に従って、ユーザ機器が、第2のネットワークに対するサービス伝送を停止する、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行することを特に含む。
【0102】
ユーザ機器の識別子は、ユーザ機器識別子リストに含まれる。ユーザ機器の識別子を受信した後に、ユーザ機器は、自身の機器識別子を、ユーザ機器識別子リストにある各ユーザ機器識別子と比較する。それらが一致する場合には、ユーザ機器は、第2のネットワークに対するサービス伝送を停止する、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行する、つまり、第2のネットワークから第1のネットワークに移行する。
【0103】
例えば、ユーザ機器識別子リストは、以下のエントリ「UE1」、「UE2」、および「UE3」を含み、ユーザ機器の機器識別子は、「UE3」である。ユーザ機器が自身の機器識別子(「UE3」)をユーザ機器識別子リストにある各ユーザ機器識別子と比較して、ユーザ機器識別子リストにある「UE3」が自身の機器識別子(「UE3」)と同一であることを発見した場合には、ユーザ機器は、第2のネットワークに対するサービス伝送を停止する、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行する。
【0104】
加えて、ユーザ機器は、基地局によって送信されたユーザ機器の識別子およびアクセスポイントに関する情報をさらに受信してもよい。アクセスポイントに関する情報が「wlan2」であり、ユーザ機器の識別子が「UE2」である場合には、ユーザ機器は、自身の機器識別子を、受信されたユーザ機器識別子「UE2」と比較する。比較結果が、ユーザ機器の機器識別子が受信されたユーザ機器識別子「UE2」と同一という場合には、ユーザ機器は、ユーザ機器が接続している第2のネットワークのネットワーク識別子が「wlan2」であるかどうかを決定する。yesの場合には、ユーザ機器は、第2のネットワークに対するサービス伝送を停止する、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行する、つまり、ユーザ機器は、第2のネットワークから第1のネットワークに移行する。さもなければ、ユーザ機器は、現在の接続状態を維持する。
【0105】
必要に応じて、ユーザ機器が基地局によって送信された情報を受信することは、
ユーザ機器が、基地局によって送信されたアクセス情報を受信して、アクセス情報は、
アクセスポイントの負荷情報と、
アクセスポイントにアクセスすることをユーザ機器が許可されるかどうかに関する情報とのうちの少なくとも1つであることを特に含み、
ユーザ機器が情報に従って第1のネットワークから第2のネットワークに移行するかどうかを決定することは、
ユーザ機器が、アクセス情報に従って、第1のネットワークから第2のネットワークに移行するかどうかを決定することを特に含む。
【0106】
アクセス情報が負荷情報である場合には、負荷情報は、過負荷指示リストに含まれる。基地局によって送信された第2のネットワークの過負荷指示リストを受信した後に、ユーザ機器は、ユーザ機器が移行されることになる第2のネットワークのネットワーク識別子を、第2のネットワークの過負荷指示リストにある各ネットワーク識別子と比較する。それらが同一である場合には、ユーザ機器は、第1のネットワークから第2のネットワークに移行しないことを決定する。このように、ユーザ機器が第1のネットワークから第2のネットワークに移行する前に、ユーザ機器が第2のネットワークに移行される機会が、ユーザ機器が移行されることになる第2のネットワークのネットワーク識別子が第2のネットワークの過負荷指示リストに存在するかどうかを決定することによって制御される、そのことが、第2のネットワークが過負荷となっているときにユーザ機器が第2のネットワークにそれでも移行してしまうことにより、ユーザ機器の通常の通信をサポートできなくなってしまう問題を回避している。
【0107】
アクセスポイントにアクセスすることをユーザ機器が許可されるかどうかに関する情報は、第2のネットワークの移行承認指示リストを含む。
【0108】
第2のネットワークの移行承認指示リストを表1に示しており、第2のネットワークの移行承認指示リストは、第2のネットワークに移行することをユーザ機器が許可されるかどうかを表すために使用される。
【0110】
ユーザ機器が移行されることになる第2のネットワークのネットワーク識別子(「wlan2」)が第2のネットワークの移行承認指示リストに存在しており、クエリを行うことによって「wlan2」の移行承認状態が「no」であることを学習している場合には、ユーザ機器は、第1のネットワークから第2のネットワークに移行しない。さもなければ、ユーザ機器は、第1のネットワークからその移行承認状態が「yes」である第2のネットワークに移行してもよい。このように、ユーザ機器は、第2のネットワークの移行承認状態に従って、第1のネットワークから第2のネットワークに移行するかどうかを決定することができるようになっていてもよい。ユーザ機器は、その移行承認状態が「yes」である第2のネットワークに移行しており、そのことが、リソース設定をさらに最適化し、アイドル第2のネットワークの稼働率を改善することを可能としている。
【0111】
また、アクセス情報が移行禁止リストであってもよく、表2に示しているように、移行禁止リストは、移行することをユーザ機器が許可されないことになる第2のネットワークを表すために使用される。
【0113】
ユーザ機器が移行されることになる第2のネットワークのネットワーク識別子(「wlan2」)が第2のネットワークの移行禁止リストに存在する場合には、ユーザ機器は、第1のネットワークから第2のネットワーク(「wlan2」)に移行しない。さもなければ、ユーザ機器が移行されることになる第2のネットワークのネットワーク識別子(「wlan3」)が第2のネットワークの移行禁止リストに存在しない場合には、ユーザ機器は、第1のネットワークから第2のネットワーク(「wlan3」)に移行する。このように、ユーザ機器は、第2のネットワークの移行承認状態に従って、第1のネットワークから第2のネットワークに移行するかどうかを決定することができるようになっていてもよい。ユーザ機器は、移行禁止リストに存在していない第2のネットワークに移行しており、そのことが、リソース設定をさらに最適化し、アイドル第2のネットワークの稼働率を改善することを可能としている。
【0114】
また、アクセス情報が移行許可リストであってもよく、表3に示しているように、移行許可リストは、移行することをユーザ機器が許可されることになる第2のネットワークを特に表すために使用される。
【0116】
ユーザ機器が移行されることになる第2のネットワークのネットワーク識別子(「wlan2」)が第2のネットワークの移行許可リストに存在する場合には、ユーザ機器は、第1のネットワークから第2のネットワーク(「wlan2」)に移行する。さもなければ、ユーザ機器が移行されることになる第2のネットワークのネットワーク識別子(「wlan3」)が第2のネットワークの移行禁止リストに存在しない場合には、ユーザ機器は、第1のネットワークから第2のネットワーク(「wlan3」)に移行しない。このように、ユーザ機器は、第2のネットワークの移行承認状態に従って、第1のネットワークから第2のネットワークに移行するかどうかを決定することができるようになっていてもよい。ユーザ機器は、移行許可リストに存在している第2のネットワークに移行しており、そのことが、リソース設定をさらに最適化し、アイドル第2のネットワークの稼働率を改善することを可能としている。
【0117】
アクセスポイントにアクセスすることをユーザ機器が許可されるかどうかに関する情報は、第2のネットワーク負荷リストをさらに含む。
第2のネットワーク負荷リストを表4に示しており、第2のネットワークの識別子は第2のネットワークを表すために使用されており、負荷は第2のネットワークの負荷を表すために使用されており、プリセット負荷は第2のネットワークの定格負荷を表すために使用されている。
【0119】
第1のネットワークにあるユーザ機器は、負荷を第2のネットワーク負荷リストにあるプリセット負荷と比較することによって、第1のネットワークから第2のネットワークに移行するかどうかを決定する。ユーザ機器が移行されることになる第2のネットワークのネットワーク識別子が「wlan3」であり、ネットワーク識別子「wlan3」に対応する負荷およびプリセット負荷がそれぞれ100および90である場合には、ユーザ機器は、比較によって、第1のネットワークからネットワーク識別子が「wlan3」である第2のネットワークに移らないことを決定する。
【0120】
必要に応じて、ユーザ機器は、負荷がプリセット負荷未満であるエントリについて第2のネットワーク負荷リストを検索して、エントリのネットワーク識別子を取得する。例えば、ネットワーク識別子が「wlan4」である第2のネットワークに関して、その負荷がそのプリセット負荷未満であると、ユーザ機器は、第1のネットワークからネットワーク識別子が「wlan4」である第2のネットワークに移行する。このように、ユーザ機器は、第2のネットワークの負荷状態に従って、第1のネットワークから第2のネットワークに移行するかどうかを決定することができるようになっていてもよい。ユーザ機器は、負荷およびプリセット負荷に従って、第1のネットワークから第2のネットワークに移行するかどうかを決定しており、それによって、リソース設定をさらに最適化して、アイドル第2のネットワークの稼働率を改善している。
【0121】
本発明の本実施形態において提供される移行方法によれば、基地局は、第2のネットワークの負荷状態が定格負荷を超過していると決定すると、情報をユーザ機器に送信する。第2のネットワークに接続しているユーザ機器は、基地局によって送信された情報に従って、第2のネットワークから第1のネットワークに移行する、そのことが、第2のネットワークの負荷を低減し、さらに第2のネットワークがユーザ機器の通常の通信をサポートし得ることを保証することを可能としている。第1のネットワークに接続しているユーザ機器は、基地局によって送信されたアクセス情報に従って、第1のネットワークから第2のネットワークに移行しておらず、そのことが、第2のネットワークが過負荷となっているときにユーザ機器が第2のネットワークにそれでも移行してしまうことを回避し、さらにユーザ機器の通常の通信を保証することを可能としている。加えて、ユーザ機器は、アクセス情報に従って、第1のネットワークから第2のネットワークに移行しなくてもよいし、さらに、ユーザ機器は、ユーザ機器が移行されることになるアクセス情報に従って、特定の第2のネットワークを決定してもよい。
【0122】
さらに別の本発明の実施形態は、基地局を提供している。
図4に示しているように、第1のネットワークに位置する基地局は、
情報をユーザ機器に送信するように構成される、送信ユニット41であって、
情報は、
ユーザ機器によって、第2のネットワークから第1のネットワークに移行するために使用され、ユーザ機器は第1のネットワークに対してアイドル状態にある、または
ユーザ機器によって、第1のネットワークから第2のネットワークに移行するかどうかを決定するために使用される、送信ユニット41を備え、
第1のネットワークは3GPPネットワークであり、第2のネットワークは非3GPPネットワークである。
【0123】
送信ユニット41によってユーザ機器に送信された情報は、2つの目的のために使用される。一方は、第1のネットワークの基地局に対してアイドル状態にあるユーザ機器に、第2のネットワークから第1のネットワークに移行するように命令することであり、他方は、第1のネットワークの基地局に対して非アイドル状態にあるユーザ機器に、第2のネットワークに移行しないように命令することである。第2のネットワークから第1のネットワークに移行することは、特に、第2のネットワークのユーザ機器のサービスを停止すること、またはユーザ機器によって、第2のネットワークへのその接続を切断することである。第2のネットワークへの移行をスキップすることは、特に、第2のネットワークの受信機を無効にすることである。
【0124】
必要に応じて、送信ユニット41は、ユーザ機器に第2のネットワークに対するサービス伝送を停止するように命令するために、またはユーザ機器に第1のネットワークに対するサービス伝送に移行するように命令するために使用される指示情報を、ユーザ機器に送信するように特に構成される。
【0125】
指示情報は、送信ユニット41を使用してユーザ機器に送信され、それにより、指示情報を受信しているユーザ機器が第2のネットワークに対するサービス伝送を停止することを可能にしてもよい、またはユーザ機器が第1のネットワークに対するサービス伝送に移行することを可能にしてもよい。
【0126】
必要に応じて、送信ユニット41は、アクセスポイントに関する情報に従って、ユーザ機器によって、アクセスポイントへのサービス伝送を停止するために、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行するために使用される第2のネットワークのアクセスポイントに関する情報を、ユーザ機器に送信するように特に構成される。
【0127】
アクセスポイントに関する情報は、特に、アクセスポイント情報リストである。例えば、アクセスポイント情報リストは、ネットワーク識別子「wlan1」を含む。送信ユニット41がアクセスポイント情報リストをユーザ機器に送信した後に、ネットワーク識別子が「wlan1」であるWLANに接続しているユーザ機器は、アクセスポイントへのサービス伝送を停止する、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行する。このように、異なる第2のネットワークに対して、送信ユニット41は、ユーザ機器に、アクセスポイントへのサービス伝送を停止するように、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行するように命令してもよい。
【0128】
必要に応じて、送信ユニット41は、ユーザ機器によって実行される確率値および乱数に従って、ユーザ機器によって、第2のネットワークに対するサービス伝送を停止するために、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行するために使用される確率値を、ユーザ機器に送信するように特に構成される。
【0129】
確率値は、0から1までまたは1から100までの範囲にある数値などのプリセット数値である。乱数はランダムに割り当てられるので、乱数が確率値未満となる特定の確率が存在する。例えば、確率値が0.1の場合、ユーザ機器が0から1までの範囲にある乱数を一様に実行すれば、得られる乱数が0.1未満である確率は10%である。この場合には、ユーザ機器が第1のネットワークの基地局に対してアイドル状態にある、つまり、ユーザ機器が第2のネットワークに接続されていない場合には、第2のネットワークに接続しているユーザ機器の10%は、第2のネットワークに対するサービス伝送を停止する、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行する。このように、送信ユニット41は、特定の割合の第2のネットワークに接続しているユーザ機器に、第2のネットワークに対するサービス伝送を停止するように、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行するように命令してもよい。
【0130】
また、送信ユニット41は、確率値およびアクセスポイントに関する情報の双方をユーザ機器に送信してもよい。アクセスポイントに関する情報が「wlan2」であり、確率値が「0.5」である場合には、ネットワーク識別子が「wlan2」である第2のネットワークに接続しているユーザ機器の50%が、第2のネットワークに対するサービス伝送を停止する、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行する。
【0131】
必要に応じて、送信ユニット41は、識別子に従って、ユーザ機器によって、第2のネットワークに対するサービス伝送を停止するために、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行するために使用されるユーザ機器の識別子を、ユーザ機器に送信するように特に構成される。
【0132】
ユーザ機器の識別子は、ユーザ機器識別子リストに含まれる。送信ユニット41は、ユーザ機器に、ユーザ機器識別子リストであって、ユーザ機器識別子リストに従って、ユーザ機器によって、第2のネットワークに対するサービス伝送を停止するために、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行するために使用される、ユーザ機器識別子リストを送信する。
【0133】
基地局がユーザ機器識別子リストを取得することを可能とするために、
図5に示したように、基地局は、
第2のネットワークのアクセスポイントによって送信されたユーザ機器についての媒体アクセス制御アドレスを受信するように構成される、受信ユニット51と、
ユーザ機器の媒体アクセス制御アドレスに従って、ユーザ機器の識別子を取得するように構成される、処理ユニット52とをさらに備える。
【0134】
基地局がユーザ機器のユーザ機器識別子リストを取得することを可能とするために、受信ユニット51は、アクセスポイントによって送信されたアドレスリストであって、ユーザ機器の媒体アクセス制御アドレスを含む、アドレスリストを受信して、処理ユニット52は、受信ユニット51によって受信された媒体アクセス制御アドレスに従って、ユーザ機器のユーザ機器識別子を取得し、取得したユーザ機器識別子をユーザ機器識別子リストに追加する。
【0135】
アクセスポイントは、基地局に、第2のネットワークに接続しているユーザ機器の媒体アクセス制御アドレスを含むアドレスリストを送信する。受信ユニット51がアドレスリストをアクセスポイントから受信した後に、送信ユニット41は、コントローラを使用して、アドレスリストにある媒体アクセス制御アドレスに対応するS-TMSIについてコアネットワークにクエリを行う。受信ユニット51がコアネットワークによってフィードバックされたユーザ機器についてのS-TMSIを受信した後に、処理ユニット52は、S-TMSIをユーザ機器識別子にマッピングして、ユーザ機器識別子をユーザ機器識別子リストに追加する。このように、ユーザ機器識別子を、マッピングによって、媒体アクセス制御アドレスから識別しやすい機器識別子に変換しており、ユーザ機器識別子の可読性が改善されている。
【0136】
さらに、基地局は、
取得ユニット53であって、
アクセスポイントの負荷情報、または
ユーザ機器のサービスタイプ、または
ユーザ機器のプリファレンス情報であって、第1のネットワークおよび第2のネットワークの双方がユーザ機器の通常の通信をサポートし得る場合には、ユーザ機器によってアクセスされることになる第1の選択ネットワークの識別子を含む、プリファレンス情報を取得するように構成される、取得ユニット53をさらに備える。
【0137】
第1のネットワークの基地局がネットワーク第2のネットワークの負荷状態を得ることを可能とするために、第1のネットワークの取得ユニット53は、アクセスポイントから第2のネットワークの負荷情報を取得してもよい。負荷情報が、第2のネットワークの負荷状態、例えば、第2のネットワークにおける負荷を表すために使用される。負荷情報が「100」であり、第2のネットワークの定格負荷情報が「90」である場合には、送信ユニット41は、負荷情報に従って、ユーザ機器に第2のネットワークに対するサービス伝送を停止するように、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行するように命令する。
【0138】
取得ユニット53は、ユーザ機器から、ユーザ機器が現在実行しているサービスのタイプをさらに取得してもよく、送信ユニット41は、取得ユニット53によって取得されたユーザ機器についてのサービスタイプに従って、情報をユーザ機器に送信する。例えば、ユーザ機器が基地局に対してアイドル状態にあり、取得ユニット53によって取得されたサービスタイプが音声呼である場合には、ユーザ機器が第1のネットワークに接続すれば音声呼がより望ましく実行され得ると決定されると、送信ユニット41は、ユーザ機器に第2のネットワークに対するサービス伝送を停止するように、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行するように命令するために使用されるユーザ機器情報を送信する。
【0139】
取得ユニット53は、プリファレンス情報をユーザ機器からさらに取得してもよく、第1のネットワークおよび第2のネットワークの双方がユーザ機器の通常の通信をサポートし得る場合には、プリファレンス情報は、ユーザ機器によってアクセスされることになる第1の選択ネットワークの識別子を含む。例えば、プリファレンス情報が「第1のネットワーク」であり、ユーザ機器が第1のネットワークの基地局に対してアイドル状態にある場合には、送信ユニット41は、ユーザ機器に第2のネットワークに対するサービス伝送を停止するように、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行するように命令するために使用されるユーザ機器情報を送信する。
【0140】
必要に応じて、送信ユニット41は、ユーザ機器がアクセス情報に従って第1のネットワークから第2のネットワークに移行するかどうかを決定することができるように、アクセスポイントのアクセス情報をユーザ機器に送信するように特に構成され、
アクセス情報は、
アクセスポイントの負荷情報と、
アクセスポイントにアクセスすることをユーザ機器が許可されるかどうかに関する情報とのうちの少なくとも1つである。
【0141】
負荷情報は、第2のネットワークの過負荷指示リスト中に含まれ、第2のネットワークの過負荷指示リストは、過負荷となっている第2のネットワークのネットワーク識別子である第2のネットワークの識別子を含む。送信ユニット41は、第2のネットワークの過負荷指示リストに従って、第1のネットワークに接続しているユーザ機器に、第2のネットワークの受信機を無効にするように命令する、つまり、ユーザ機器に第1のネットワークから第2のネットワークに移行しないように命令する。
【0142】
アクセスポイントにアクセスすることをユーザ機器が許可されるかどうかに関する情報は、第2のネットワークの移行承認指示リストおよび第2のネットワーク負荷リストを含む。
【0143】
第2のネットワークの移行承認指示リストは、ユーザ機器が第1のネットワークから第2のネットワークに移行することを第2のネットワークが許可するかどうかを表すために使用される。一般的に、第2のネットワークの負荷が定格負荷値に近似している、または現在のユーザ機器のサービスタイプが第2のネットワークを使用して実行される通信に適していない、またはプリファレンス情報が第1のネットワークに傾いている場合には、第2のネットワークのネットワーク識別子が、第2のネットワークの移行承認指示リストに含まれることはない。したがって、送信ユニット41は、第2のネットワークの移行承認指示リストに従って、第2のネットワークの現在の接続承認状態に関して学習していないユーザ機器に、第2のネットワークの受信機を無効にするように命令してもよい、つまり、ユーザ機器に第1のネットワークから第2のネットワークに移行しないように命令する。
【0144】
第2のネットワーク負荷リストは、第2のネットワークの負荷状態を表すために使用されるリストであり、負荷リストにあるエントリと比較することによって、ユーザ機器によって、第2のネットワークの受信機を無効にするかどうかを決定するために使用される。
【0145】
さらに、送信ユニット41は、
システムメッセージ、
ページングメッセージ、または
専用メッセージのうちの任意のタイプのメッセージを使用して、情報をユーザ機器に送信するように特に構成される。
【0146】
送信ユニット41いくつかの端末がページングメッセージを受信することができるように、ページングメッセージ中の異なるページング機会において情報を送信してもよい。ページング機会が情報を送信する時間(例えば、1ms)であるとすると、複数のページング機会が1つの時間フレーム(例えば、10ms)に含まれる。時間フレームは周期的であるので、1つの時間フレームに複数のページング機会が存在する。ユーザ機器が時間フレームに従ってデータを取得することは、従来技術に記載されているので、その詳細を本明細書では再び記載しない。あるいは、送信ユニット41は、ブロードキャストの形式で、システムメッセージを使用して、基地局のカバレッジ内のすべてのユーザ機器に通知してもよい、それによって、すべてのユーザ機器に命令をするという効果を実現している。あるいは、送信ユニット41は、ユーザ機器の特定の識別子を含む専用メッセージを使用して情報をユーザ機器に送信してもよい、それによって、特定のユーザ機器に命令をするという効果を実現している。
【0147】
本発明の本実施形態において提供される基地局は、前述の方法の実施形態の基地局の処理を実行してもよい。取得ユニット53は、取得された負荷情報、サービスタイプ、またはプリファレンス情報に基づいて移行機会を決定して、指示情報、ユーザ機器のアクセスポイントに関する情報、確率値、および識別子を含む情報が、送信ユニット41を使用して、ユーザ機器に送信される。アクセスポイントの負荷情報およびアクセスポイントにアクセスすることをユーザ機器が許可されるかどうかに関する情報をさらに含む情報に従って、第1のネットワークに対してアイドル状態にあるユーザ機器は、第2のネットワークに対するサービス伝送を停止する、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行する。第1のネットワークに対して非アイドル状態にあるユーザ機器は、情報に従って、第2のネットワークの受信機を無効にする。ネットワークサイドの基地局の送信ユニット41を使用して、ユーザ機器はネットワーク移行を実行するように命令されるので、第2のネットワークの負荷状態に従って適切に移行されるようにユーザ機器を命令することができる。さらに、第2のネットワークは、ユーザ機器の通常の通信をサポートすることが可能としている。
【0148】
さらに別の本発明の実施形態は、ユーザ機器をさらに提供している。
図6に示しているように、ユーザ機器は、
第1のネットワークの基地局によって送信された情報を受信するように構成される、受信ユニット61であって、ネットワークサイドの基地局がユーザ機器にネットワーク移行を実行するように命令することができるように、基地局によって送信された情報を受信する、受信ユニット61と、
受信ユニット61によって受信された情報に従って、
第2のネットワークから第1のネットワークに移行するように構成される、処理ユニット62であって、ユーザ機器は第1のネットワークに対してアイドル状態にある、処理ユニット62、または
第1のネットワークから第2のネットワークに移行するかどうかを決定するように構成される、処理ユニット62とを備え、
第1のネットワークは3GPPネットワークであり、第2のネットワークは非3GPPネットワークである。
【0149】
処理ユニット62は、受信ユニット61によって受信された情報に従って、第2のネットワークから第1のネットワークに移行しており、そのことが、第2のネットワークの負荷を低減し、さらに第2のネットワークがユーザ機器の通常の通信をサポートし得ることを保証することを可能としている。加えて、処理ユニット62は、基地局によって送信された情報に従って、第1のネットワークから第2のネットワークに移行しておらず、そのことが、第2のネットワークが過負荷となっているときにユーザ機器が第2のネットワークにそれでも移行してしまうことを回避し、さらにユーザ機器の通常の通信を保証することを可能としている。
【0150】
必要に応じて、受信ユニット61は、基地局によって送信された指示情報を受信するように特に構成され、
処理ユニット62は、指示情報に従って、第2のネットワークに対するサービス伝送を停止するように、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行するように特に構成される。
【0151】
ユーザ機器が第1のネットワークの基地局に対してアイドル状態にある場合には、受信ユニット61が指示情報を受信した後に、処理ユニット62は、指示情報に従って、第2のネットワークから第1のネットワークにすぐ移行する、つまり、第2のネットワークに対するサービス伝送を停止する、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行する。
【0152】
必要に応じて、受信ユニット61は、基地局によって送信された第2のネットワークのアクセスポイントに関する情報を受信するように特に構成され、
処理ユニット62は、アクセスポイントに関する情報に従って、アクセスポイントへのサービス伝送を停止するように、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行するように特に構成される。
【0153】
アクセスポイントに関する情報は、アクセスポイント情報リストに含まれる。第1のネットワークの基地局に対してアイドル状態にあるユーザ機器に関して、受信ユニット61が基地局によって送信されたアクセスポイント情報リストを受信した後に、処理ユニット62は、処理ユニット62が接続している第2のネットワークのネットワーク識別子を、アクセスポイント情報リストにあるネットワーク識別子と比較する。処理ユニット62が接続している第2のネットワークのネットワーク識別子と同一であるネットワーク識別子がアクセスポイント情報リストに存在している場合には、処理ユニット62は、アクセスポイントへのサービス伝送を停止する、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行する。
【0154】
例えば、アクセスポイント情報リストは、3つのネットワーク識別子「wlan1」、「wlan2」、および「wlan3」を含んでおり、ユーザ機器が接続している第2のネットワークのネットワーク識別子は、「wlan2」である。受信ユニット61がアクセスポイント情報リストを受信した後に、処理ユニット62は、処理ユニット62が接続している第2のネットワークのネットワーク識別子「wlan2」を、各アクセスポイント情報リストにあるネットワーク識別子と比較する。アクセスポイント情報リストにある「wlan2」と比較すると、処理ユニット62は、処理ユニット62が接続している第2のネットワークのネットワーク識別子「wlan2」が、アクセスポイント情報リストにあるネットワーク識別子「wlan2」と同一であると決定する。この場合には、処理ユニット62は、アクセスポイントへのサービス伝送を停止する、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行する、つまり、ユーザ機器は、第2のネットワークから第1のネットワークに移行する。
【0155】
必要に応じて、受信ユニット61は、基地局によって送信された確率値を受信するように特に構成され、
処理ユニット62は、ユーザ機器によって実行される確率値および乱数に従って、第2のネットワークに対するサービス伝送を停止するように、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行するように特に構成される。
【0156】
処理ユニット62は、関数を実行することによって乱数を得て、乱数を受信ユニット61によって受信された確率値と比較する。確率値がランダムに割り当てられた乱数未満またはより大きい場合には、処理ユニット62は、第2のネットワークに対するサービス伝送を停止する、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行する、つまり、ユーザ機器は、第2のネットワークから第1のネットワークに移行する。乱数はランダムに割り当てられるので、乱数が確率値未満となる特定の確率が存在する。例えば、確率値が0.1の場合に、0から1までの範囲にある乱数が実行されると、乱数が0.1未満となる確率は10%である。この場合には、第2のネットワークにあるユーザ機器の10%が、第1のネットワークに移行する。
【0157】
加えて、受信ユニット61は、基地局によって送信された確率値およびアクセスポイントに関する情報をさらに受信してもよい。アクセスポイントに関する情報が「wlan2」であり、確率値が「0.5」である場合には、処理ユニット62は、0から1までの範囲にある乱数を実行することによって、乱数を確率値と比較する。比較結果が、乱数が確率値未満という場合には、ユーザ機器は、ユーザ機器が接続している第2のネットワークのネットワーク識別子が「wlan2」であるかどうかを決定する。yesの場合には、処理ユニット62は、第2のネットワークに対するサービス伝送を停止する、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行する、つまり、ユーザ機器は、第2のネットワークから第1のネットワークに移行する。さもなければ、ユーザ機器は、現在の接続状態を維持する。
【0158】
必要に応じて、受信ユニット61は、基地局によって送信されたユーザ機器についての識別子を受信するように特に構成され、
処理ユニット62は、識別子に従って、第2のネットワークに対するサービス伝送を停止するように、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行するように特に構成される。
【0159】
ユーザ機器の識別子は、ユーザ機器識別子リストに含まれる。受信ユニット61がユーザ機器の識別子を受信した後に、処理ユニット62は、自身の機器識別子を、ユーザ機器識別子リストにある各ユーザ機器識別子と比較する。それらが一致する場合には、処理ユニット62は、第2のネットワークに対するサービス伝送を停止する、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行する、つまり、第2のネットワークから第1のネットワークに移行する。
【0160】
例えば、ユーザ機器識別子リストは、以下のエントリ「UE1」、「UE2」、および「UE3」を含み、ユーザ機器の機器識別子は、「UE3」である。処理ユニット62が自身の機器識別子(「UE3」)をユーザ機器識別子リストにある各ユーザ機器識別子と比較して、ユーザ機器識別子リストにある「UE3」が自身の機器識別子(「UE3」)と同一であることを発見した場合には、処理ユニット62は、第2のネットワークに対するサービス伝送を停止する、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行する。
【0161】
加えて、受信ユニット61は、基地局によって送信されたユーザ機器の識別子およびアクセスポイントに関する情報をさらに受信してもよい。アクセスポイントに関する情報が「wlan2」であり、ユーザ機器の識別子が「UE2」である場合には、処理ユニット62は、自身の機器識別子を、受信されたユーザ機器識別子「UE2」と比較する。比較結果が、ユーザ機器の機器識別子が受信されたユーザ機器識別子「UE2」と同一という場合には、処理ユニット62は、処理ユニット62が接続している第2のネットワークのネットワーク識別子が「wlan2」であるかどうかを決定する。yesの場合には、処理ユニット62は、第2のネットワークに対するサービス伝送を停止する、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行する、つまり、ユーザ機器は、第2のネットワークから第1のネットワークに移行する。さもなければ、処理ユニット62は、現在の接続状態を維持する。
【0162】
必要に応じて、受信ユニット61は、基地局によって送信されたアクセス情報を受信するように特に構成され、アクセス情報は、
アクセスポイントの負荷情報と、
アクセスポイントにアクセスすることをユーザ機器が許可されるかどうかに関する情報とのうちの少なくとも1つであり、
処理ユニット62は、アクセス情報に従って、第1のネットワークから第2のネットワークに移行するかどうかを決定するように特に構成される。
【0163】
アクセス情報が負荷情報である場合には、負荷情報は、過負荷指示リストに含まれる。受信ユニット61が基地局によって送信された第2のネットワークの過負荷指示リストを受信した後に、処理ユニット62は、ユーザ機器が移行されることになる第2のネットワークのネットワーク識別子を、第2のネットワークの過負荷指示リストにある各ネットワーク識別子と比較する。それらが同一である場合には、処理ユニット62は、第1のネットワークから第2のネットワークに移行しないことを決定する。このように、処理ユニット62が第1のネットワークから第2のネットワークに移行する前に、ユーザ機器が第2のネットワークに移行される機会が、ユーザ機器が移行されることになる第2のネットワークのネットワーク識別子が第2のネットワークの過負荷指示リストに存在するかどうかを決定することによって命令される、そのことが、第2のネットワークが過負荷となっているときにユーザ機器が第2のネットワークにそれでも移行してしまうことにより、ユーザ機器の通常の通信をサポートできなくなってしまう問題を回避している。
【0164】
アクセスポイントにアクセスすることをユーザ機器が許可されるかどうかに関する情報は、第2のネットワークの移行承認指示リストを含む。
【0165】
第2のネットワークの移行承認指示リストを表1に示しており、第2のネットワークの移行承認指示リストは、第2のネットワークに移行することをユーザ機器が許可されるかどうかを表すために使用される。
【0166】
ユーザ機器が移行されることになる第2のネットワークのネットワーク識別子(「wlan2」)が第2のネットワークの移行承認指示リストに存在しており、処理ユニット62がクエリを行うことによって「wlan2」の移行承認状態が「no」であることを学習している場合には、処理ユニット62は、第1のネットワークから第2のネットワークに移行しない。さもなければ、処理ユニット62は、第1のネットワークからその移行承認状態が「yes」である第2のネットワークに移行してもよい。このように、処理ユニット62は、第2のネットワークの移行承認状態に従って、第1のネットワークから第2のネットワークに移行するかどうかを決定することができるようになっていてもよい。ユーザ機器は、その移行承認状態が「yes」である第2のネットワークに移行しており、そのことが、リソース設定をさらに最適化し、アイドル第2のネットワークの稼働率を改善することを可能としている。
【0167】
また、アクセス情報が移行禁止リストであってもよく、表2に示しているように、移行禁止リストは、移行することをユーザ機器が許可されないことになる第2のネットワークを表すために使用される。
【0168】
ユーザ機器が移行されることになる第2のネットワークのネットワーク識別子(「wlan2」)が第2のネットワークの移行禁止リストに存在する場合には、処理ユニット62は、第1のネットワークから第2のネットワーク(「wlan2」)に移行しない。さもなければ、ユーザ機器が移行されることになる第2のネットワークのネットワーク識別子(「wlan3」)が第2のネットワークの移行禁止リストに存在しない場合には、処理ユニット62は、第1のネットワークから第2のネットワーク(「wlan3」)に移行する。このように、処理ユニット62は、第2のネットワークの移行承認状態に従って、第1のネットワークから第2のネットワークに移行するかどうかを決定することができるようになっていてもよい。処理ユニット62は、移行禁止リストに存在していない第2のネットワークに移行しており、そのことが、リソース設定をさらに最適化し、アイドル第2のネットワークの稼働率を改善することを可能としている。
【0169】
また、アクセス情報が移行許可リストであってもよく、表3に示しているように、移行許可リストは、移行することをユーザ機器が許可されることになる第2のネットワークを特に表すために使用される。
【0170】
ユーザ機器が移行されることになる第2のネットワークのネットワーク識別子(「wlan2」)が第2のネットワークの移行許可リストに存在する場合には、処理ユニット62は、第1のネットワークから第2のネットワーク(「wlan2」)に移行する。さもなければ、ユーザ機器が移行されることになる第2のネットワークのネットワーク識別子(「wlan3」)が第2のネットワークの移行禁止リストに存在しない場合には、処理ユニット62は、第1のネットワークから第2のネットワーク(「wlan3」)に移行しない。このように、処理ユニット62は、第2のネットワークの移行承認状態に従って、第1のネットワークから第2のネットワークに移行するかどうかを決定することができるようになっていてもよい。ユーザ機器は、移行許可リストに存在している第2のネットワークに移行しており、そのことが、リソース設定をさらに最適化し、アイドル第2のネットワークの稼働率を改善することを可能としている。
【0171】
アクセスポイントにアクセスすることをユーザ機器が許可されるかどうかに関する情報は、第2のネットワーク負荷リストをさらに含む。
【0172】
第2のネットワーク負荷リストを表4に示しており、第2のネットワークの識別子は第2のネットワークを表すために使用されており、負荷は第2のネットワークの負荷を表すために使用されており、プリセット負荷は第2のネットワークの定格負荷を表すために使用されている。
【0173】
処理ユニット62は、負荷を第2のネットワーク負荷リストにあるプリセット負荷と比較することによって、第1のネットワークから第2のネットワークに移行するかどうかを決定する。ユーザ機器が移行されることになる第2のネットワークのネットワーク識別子が「wlan3」であり、ネットワーク識別子「wlan3」に対応する負荷およびプリセット負荷がそれぞれ100および90である場合には、処理ユニット62は、比較によって、第1のネットワークからネットワーク識別子が「wlan3」である第2のネットワークに移らないことを決定する。
【0174】
必要に応じて、処理ユニット62は、負荷がプリセット負荷未満であるエントリについて第2のネットワーク負荷リストを検索して、エントリのネットワーク識別子を取得する。例えば、ネットワーク識別子が「wlan4」である第2のネットワークに関して、その負荷がそのプリセット負荷未満であると、処理ユニット62は、第1のネットワークからネットワーク識別子が「wlan4」である第2のネットワークに移行する。このように、処理ユニット62は、第2のネットワークの負荷状態に従って、第1のネットワークから第2のネットワークに移行するかどうかを決定することができるようになっていてもよい。ユーザ機器は、負荷およびプリセット負荷に従って、第1のネットワークから第2のネットワークに移行するかどうかを決定しており、それによって、リソース設定をさらに最適化して、アイドル第2のネットワークの稼働率を改善している。
【0175】
さらに別の本発明の実施形態は、基地局を提供している。
図7に示しているように、第1のネットワークに位置する基地局は、
情報をユーザ機器に送信するように構成される、送信機71であって、
情報は、
ユーザ機器によって、第2のネットワークから第1のネットワークに移行するために使用され、ユーザ機器は第1のネットワークに対してアイドル状態にある、または
ユーザ機器によって、第1のネットワークから第2のネットワークに移行するかどうかを決定するために使用される、送信機71を備え、
第1のネットワークは3GPPネットワークであり、第2のネットワークは非3GPPネットワークである。
【0176】
送信機71によってユーザ機器に送信された情報は、2つの目的のために使用される。一方は、第1のネットワークの基地局に対してアイドル状態にあるユーザ機器に、第2のネットワークから第1のネットワークに移行するように命令することであり、他方は、第1のネットワークの基地局に対して非アイドル状態にあるユーザ機器に、第2のネットワークに移行しないように命令することである。第2のネットワークから第1のネットワークに移行することは、特に、第2のネットワークのユーザ機器のサービスを停止すること、またはユーザ機器によって、第2のネットワークへのその接続を切断することである。第2のネットワークへの移行をスキップすることは、特に、第2のネットワークの受信機81を無効にすることである。
【0177】
必要に応じて、送信機71は、ユーザ機器に第2のネットワークに対するサービス伝送を停止するように命令するために、またはユーザ機器に第1のネットワークに対するサービス伝送に移行するように命令するために使用される指示情報を、ユーザ機器に送信するように特に構成される。
【0178】
指示情報は、送信機71を使用してユーザ機器に送信され、それにより、指示情報を受信しているユーザ機器が第2のネットワークに対するサービス伝送を停止することを可能にしてもよい、またはユーザ機器が第1のネットワークに対するサービス伝送に移行することを可能にしてもよい。
【0179】
必要に応じて、送信機71は、アクセスポイントに関する情報に従って、ユーザ機器によって、アクセスポイントへのサービス伝送を停止するために、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行するために使用される第2のネットワークのアクセスポイントに関する情報を、ユーザ機器に送信するように特に構成される。
【0180】
アクセスポイントに関する情報は、特に、アクセスポイント情報リストである。例えば、アクセスポイント情報リストは、ネットワーク識別子「wlan1」を含む。送信機71がアクセスポイント情報リストをユーザ機器に送信した後に、ネットワーク識別子が「wlan1」であるWLANに接続しているユーザ機器は、アクセスポイントへのサービス伝送を停止する、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行する。このように、異なる第2のネットワークに対して、送信機71は、ユーザ機器に、アクセスポイントへのサービス伝送を停止するように、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行するように命令してもよい。
【0181】
必要に応じて、送信機71は、ユーザ機器によって実行される確率値および乱数に従って、ユーザ機器によって、第2のネットワークに対するサービス伝送を停止するために、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行するために使用される確率値を、ユーザ機器に送信するように特に構成される。
【0182】
確率値は、0から1までまたは1から100までの範囲にある数値などのプリセット数値である。乱数はランダムに割り当てられるので、乱数が確率値未満となる特定の確率が存在する。例えば、確率値が0.1の場合、ユーザ機器が0から1までの範囲にある乱数を一様に実行すれば、得られる乱数が0.1未満である確率は10%である。この場合には、ユーザ機器が第1のネットワークの基地局に対してアイドル状態にある、つまり、ユーザ機器が第2のネットワークに接続されていない場合には、第2のネットワークに接続しているユーザ機器の10%は、第2のネットワークに対するサービス伝送を停止する、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行する。このように、送信機71は、特定の割合の第2のネットワークに接続しているユーザ機器に、第2のネットワークに対するサービス伝送を停止するように、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行するように命令してもよい。
【0183】
また、送信機71は、確率値およびアクセスポイントに関する情報の双方をユーザ機器に送信してもよい。アクセスポイントに関する情報が「wlan2」であり、確率値が「0.5」である場合には、ネットワーク識別子が「wlan2」である第2のネットワークに接続しているユーザ機器の50%が、第2のネットワークに対するサービス伝送を停止する、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行する。
【0184】
必要に応じて、送信機71は、識別子に従って、ユーザ機器によって、第2のネットワークに対するサービス伝送を停止するために、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行するために使用されるユーザ機器の識別子を、ユーザ機器に送信するように特に構成される。
【0185】
ユーザ機器の識別子は、ユーザ機器識別子リストに含まれる。送信機71は、ユーザ機器に、ユーザ機器識別子リストであって、ユーザ機器識別子リストに従って、ユーザ機器によって、第2のネットワークに対するサービス伝送を停止するために、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行するために使用される、ユーザ機器識別子リストを送信する。
【0186】
基地局がユーザ機器識別子リストを取得することを可能とするために、
図8に示したように、基地局は、
第2のネットワークのアクセスポイントによって送信されたユーザ機器についての媒体アクセス制御アドレスを受信して、ユーザ機器の媒体アクセス制御アドレスに従って、ユーザ機器の識別子を取得するように構成される、受信機81をさらに備える。
【0187】
基地局がユーザ機器のユーザ機器識別子リストを取得することを可能とするために、受信機81は、アクセスポイントによって送信されたアドレスリストであって、ユーザ機器の媒体アクセス制御アドレスを含む、アドレスリストを受信して、受信機81は、受信された媒体アクセス制御アドレスに従って、ユーザ機器のユーザ機器識別子を取得し、取得したユーザ機器識別子をユーザ機器識別子リストに追加する。
【0188】
アクセスポイントは、基地局に、第2のネットワークに接続しているユーザ機器の媒体アクセス制御アドレスを含むアドレスリストを送信する。受信機81がアドレスリストをアクセスポイントから受信した後に、送信機71は、コントローラを使用して、アドレスリストにある媒体アクセス制御アドレスに対応するS-TMSIについてコアネットワークにクエリを行う。コアネットワークによってフィードバックされたユーザ機器についてのS-TMSIを受信した後に、受信機81は、S-TMSIをユーザ機器識別子にマッピングして、ユーザ機器識別子をユーザ機器識別子リストに追加する。このように、ユーザ機器識別子を、マッピングによって、媒体アクセス制御アドレスから識別しやすい機器識別子に変換しており、ユーザ機器識別子の可読性が改善されている。
【0189】
さらに、受信機81は、
アクセスポイントの負荷情報、または
ユーザ機器のサービスタイプ、または
ユーザ機器のプリファレンス情報であって、第1のネットワークおよび第2のネットワークの双方がユーザ機器の通常の通信をサポートし得る場合には、ユーザ機器によってアクセスされることになる第1の選択ネットワークの識別子を含む、プリファレンス情報を受信するようにさらに構成される。
【0190】
第1のネットワークの基地局がネットワーク第2のネットワークの負荷状態を得ることを可能とするために、第1のネットワークの受信機81は、アクセスポイントから第2のネットワークの負荷情報を取得してもよい。負荷情報が、第2のネットワークの負荷状態、例えば、第2のネットワークにおける負荷を表すために使用される。負荷情報が「100」であり、第2のネットワークの定格負荷情報が「90」である場合には、送信機71は、負荷情報に従って、ユーザ機器に第2のネットワークに対するサービス伝送を停止するように、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行するように命令する。
【0191】
受信機81は、ユーザ機器から、ユーザ機器が現在実行しているサービスのタイプをさらに取得してもよく、送信機71は、受信機81によって取得されたユーザ機器についてのサービスタイプに従って、情報をユーザ機器に送信する。例えば、ユーザ機器が基地局に対してアイドル状態にあり、受信機81によって取得されたサービスタイプが音声呼である場合には、この場合には、ユーザ機器が第1のネットワークに接続すれば、音声呼がより望ましく実行され得るので、送信機71は、ユーザ機器に第2のネットワークに対するサービス伝送を停止するように、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行するように命令するために使用されるユーザ機器情報を送信する。
【0192】
受信機81は、プリファレンス情報をユーザ機器からさらに取得してもよく、第1のネットワークおよび第2のネットワークの双方がユーザ機器の通常の通信をサポートし得る場合には、プリファレンス情報は、ユーザ機器によってアクセスされることになる第1の選択ネットワークの識別子を含む。例えば、プリファレンス情報が「第1のネットワーク」であり、ユーザ機器が第1のネットワークの基地局に対してアイドル状態にある場合には、送信機71は、ユーザ機器に第2のネットワークに対するサービス伝送を停止するように、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行するように命令するために使用されるユーザ機器情報を送信する。
【0193】
必要に応じて、送信機71は、ユーザ機器がアクセス情報に従って第1のネットワークから第2のネットワークに移行するかどうかを決定することができるように、アクセスポイントのアクセス情報をユーザ機器に送信するように特に構成され、
アクセス情報は、
アクセスポイントの負荷情報と、
アクセスポイントにアクセスすることをユーザ機器が許可されるかどうかに関する情報とのうちの少なくとも1つである。
【0194】
負荷情報は、第2のネットワークの過負荷指示リスト中に含まれ、第2のネットワークの過負荷指示リストは、過負荷となっている第2のネットワークのネットワーク識別子である第2のネットワークの識別子を含む。送信機71は、第2のネットワークの過負荷指示リストに従って、第1のネットワークに接続しているユーザ機器に、第2のネットワークの受信機81を無効にするように命令する、つまり、ユーザ機器に第1のネットワークから第2のネットワークに移行しないように命令する。
【0195】
アクセスポイントにアクセスすることをユーザ機器が許可されるかどうかに関する情報は、第2のネットワークの移行承認指示リストおよび第2のネットワーク負荷リストを含む。
【0196】
第2のネットワークの移行承認指示リストは、ユーザ機器が第1のネットワークから第2のネットワークに移行することを第2のネットワークが許可するかどうかを表すために使用される。一般的に、第2のネットワークの負荷が定格負荷値に近似している、または現在のユーザ機器のサービスタイプが第2のネットワークを使用して実行される通信に適していない、またはプリファレンス情報が第1のネットワークに傾いている場合には、第2のネットワークのネットワーク識別子が、第2のネットワークの移行承認指示リストに含まれることはない。したがって、送信機71は、第2のネットワークの移行承認指示リストに従って、第2のネットワークの現在の接続承認状態に関して学習していないユーザ機器に、第2のネットワークの受信機81を無効にするように命令してもよい、つまり、ユーザ機器に第1のネットワークから第2のネットワークに移行しないように命令する。
【0197】
第2のネットワーク負荷リストは、第2のネットワークの負荷状態を表すために使用されるリストであり、負荷リストにあるエントリと比較することによってユーザ機器によって第2のネットワークの受信機81を無効にするかどうかを決定するために使用される。
【0198】
さらに、送信機71は、
システムメッセージ、
ページングメッセージ、または
専用メッセージのうちの任意のタイプのメッセージを使用して、情報をユーザ機器に送信するように特に構成される。
【0199】
送信機71、いくつかの端末がページングメッセージを受信することができるように、ページングメッセージ中の異なるページング機会において情報を送信してもよい。ページング機会が情報を送信する時間(例えば、1ms)であるとすると、複数のページング機会が1つの時間フレーム(例えば、10ms)に含まれる。時間フレームは周期的であるので、1つの時間フレームに複数のページング機会が存在する。ユーザ機器が時間フレームに従ってデータを取得することは、従来技術に記載されているので、その詳細を本明細書では再び記載しない。あるいは、送信機71は、ブロードキャストの形式で、システムメッセージを使用して、基地局のカバレッジ内のすべてのユーザ機器に通知してもよい、それによって、すべてのユーザ機器に命令をするという効果を実現している。あるいは、送信機71は、ユーザ機器の特定の識別子を含む専用メッセージを使用して情報をユーザ機器に送信してもよい、それによって、特定のユーザ機器に命令をするという効果を実現している。
【0200】
本発明の本実施形態において提供される基地局によれば、受信機81は、取得された負荷情報、サービスタイプ、またはプリファレンス情報に基づいて移行機会を決定して、指示情報、ユーザ機器のアクセスポイントに関する情報、確率値、および識別子を含む情報が、送信機71を使用して、ユーザ機器に送信される。アクセスポイントの負荷情報およびアクセスポイントにアクセスすることをユーザ機器が許可されるかどうかに関する情報をさらに含む情報に従って、第1のネットワークに対してアイドル状態にあるユーザ機器は、第2のネットワークに対するサービス伝送を停止する、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行する。第1のネットワークに対して非アイドル状態にあるユーザ機器は、情報に従って、第2のネットワークの受信機81を無効にする。ネットワークサイドの基地局の送信機71を使用して、ユーザ機器はネットワーク移行を実行するように命令されるので、第2のネットワークの負荷状態に従って適切に移行されるようにユーザ機器を命令することができる。さらに、第2のネットワークは、ユーザ機器の通常の通信をサポートすることが可能としている。
【0201】
さらに別の本発明の実施形態は、ユーザ機器を提供している。
図9に示しているように、ユーザ機器は、
第1のネットワークの基地局によって送信された情報を受信するように構成される、受信機91であって、ネットワークサイドの基地局がユーザ機器にネットワーク移行を実行するように命令することができるように、基地局によって送信された情報を受信する、受信機91と、
受信機91によって受信された情報に従って、
第2のネットワークから第1のネットワークに移行するように構成される、プロセッサ92であって、ユーザ機器は第1のネットワークに対してアイドル状態にある、プロセッサ92、または
第1のネットワークから第2のネットワークに移行するかどうかを決定するように構成される、プロセッサ92とを備え、
第1のネットワークは3GPPネットワークであり、第2のネットワークは非3GPPネットワークである。
【0202】
プロセッサ92は、受信機91によって受信された情報に従って、第2のネットワークから第1のネットワークに移行しており、そのことが、第2のネットワークの負荷を低減し、さらに第2のネットワークがユーザ機器の通常の通信をサポートし得ることを保証することを可能としている。加えて、プロセッサ92は、基地局によって送信された情報に従って、第1のネットワークから第2のネットワークに移行しておらず、そのことが、第2のネットワークが過負荷となっているときにユーザ機器が第2のネットワークにそれでも移行してしまうことを回避し、さらにユーザ機器の通常の通信を保証することを可能としている。
【0203】
必要に応じて、受信機91は、基地局によって送信された指示情報を受信するように特に構成され、
プロセッサ92は、指示情報に従って、第2のネットワークに対するサービス伝送を停止するように、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行するように特に構成される。
【0204】
ユーザ機器が第1のネットワークの基地局に対してアイドル状態にある場合には、受信機91が指示情報を受信した後に、プロセッサ92は、指示情報に従って、第2のネットワークから第1のネットワークにすぐ移行する、つまり、第2のネットワークに対するサービス伝送を停止する、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行する。
【0205】
必要に応じて、受信機91は、基地局によって送信された第2のネットワークのアクセスポイントに関する情報を受信するように特に構成され、
プロセッサ92は、アクセスポイントに関する情報に従って、アクセスポイントへのサービス伝送を停止するように、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行するように特に構成される。
【0206】
アクセスポイントに関する情報は、アクセスポイント情報リストに含まれる。第1のネットワークの基地局に対してアイドル状態にあるユーザ機器に関して、受信機91が基地局によって送信されたアクセスポイント情報リストを受信した後に、プロセッサ92は、プロセッサ92が接続している第2のネットワークのネットワーク識別子を、アクセスポイント情報リストにあるネットワーク識別子と比較する。プロセッサ92が接続している第2のネットワークのネットワーク識別子と同一であるネットワーク識別子がアクセスポイント情報リストに存在している場合には、プロセッサ92は、アクセスポイントへのサービス伝送を停止する、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行する。
【0207】
例えば、アクセスポイント情報リストは、3つのネットワーク識別子「wlan1」、「wlan2」、および「wlan3」を含んでおり、ユーザ機器が接続している第2のネットワークのネットワーク識別子は、「wlan2」である。受信機91がアクセスポイント情報リストを受信した後に、プロセッサ92は、プロセッサ92が接続している第2のネットワークのネットワーク識別子「wlan2」を、各アクセスポイント情報リストにあるネットワーク識別子と比較する。アクセスポイント情報リストにある「wlan2」と比較すると、プロセッサ92は、プロセッサ92が接続している第2のネットワークのネットワーク識別子「wlan2」が、アクセスポイント情報リストにあるネットワーク識別子「wlan2」と同一であると決定する。この場合には、プロセッサ92は、アクセスポイントへのサービス伝送を停止する、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行する、つまり、ユーザ機器は、第2のネットワークから第1のネットワークに移行する。
【0208】
必要に応じて、受信機91は、基地局によって送信された確率値を受信するように特に構成され、
プロセッサ92は、ユーザ機器によって実行される確率値および乱数に従って、第2のネットワークに対するサービス伝送を停止するように、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行するように特に構成される。
【0209】
プロセッサ92は、関数を実行することによって乱数を得て、乱数を受信機91によって受信された確率値と比較する。確率値がランダムに割り当てられた乱数未満またはより大きい場合には、プロセッサ92は、第2のネットワークに対するサービス伝送を停止する、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行する、つまり、ユーザ機器は、第2のネットワークから第1のネットワークに移行する。乱数はランダムに割り当てられるので、乱数が確率値未満となる特定の確率が存在する。例えば、確率値が0.1の場合に、0から1までの範囲にある乱数が実行されると、乱数が0.1未満となる確率は10%である。この場合には、第2のネットワークにあるユーザ機器の10%が、第1のネットワークに移行する。
【0210】
加えて、受信機91は、基地局によって送信された確率値およびアクセスポイントに関する情報をさらに受信してもよい。アクセスポイントに関する情報が「wlan2」であり、確率値が「0.5」である場合には、プロセッサ92は、0から1までの範囲にある乱数を実行することによって、乱数を確率値と比較する。比較結果が、乱数が確率値未満という場合には、ユーザ機器は、ユーザ機器が接続している第2のネットワークのネットワーク識別子が「wlan2」であるかどうかを決定する。yesの場合には、プロセッサ92は、第2のネットワークに対するサービス伝送を停止する、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行する、つまり、ユーザ機器は、第2のネットワークから第1のネットワークに移行する。さもなければ、ユーザ機器は、現在の接続状態を維持する。
【0211】
必要に応じて、受信機91は、基地局によって送信されたユーザ機器についての識別子を受信するように特に構成され、
プロセッサ92は、識別子に従って、第2のネットワークに対するサービス伝送を停止するように、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行するように特に構成される。
【0212】
ユーザ機器の識別子は、ユーザ機器識別子リストに含まれる。受信機91がユーザ機器の識別子を受信した後に、プロセッサ92は、自身の機器識別子を、ユーザ機器識別子リストにある各ユーザ機器識別子と比較する。それらが一致する場合には、プロセッサ92は、第2のネットワークに対するサービス伝送を停止する、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行する、つまり、第2のネットワークから第1のネットワークに移行する。
【0213】
例えば、ユーザ機器識別子リストは、以下のエントリ「UE1」、「UE2」、および「UE3」を含み、ユーザ機器の機器識別子は、「UE3」である。プロセッサ92が自身の機器識別子(「UE3」)をユーザ機器識別子リストにある各ユーザ機器識別子と比較して、ユーザ機器識別子リストにある「UE3」が自身の機器識別子(「UE3」)と同一であることを発見した場合には、プロセッサ92は、第2のネットワークに対するサービス伝送を停止する、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行する。
【0214】
加えて、受信機91は、基地局によって送信されたユーザ機器の識別子およびアクセスポイントに関する情報をさらに受信してもよい。アクセスポイントに関する情報が「wlan2」であり、ユーザ機器の識別子が「UE2」である場合には、プロセッサ92は、自身の機器識別子を、受信されたユーザ機器識別子「UE2」と比較する。比較結果が、ユーザ機器の機器識別子が受信されたユーザ機器識別子「UE2」と同一という場合には、プロセッサ92は、プロセッサ92が接続している第2のネットワークのネットワーク識別子が「wlan2」であるかどうかを決定する。yesの場合には、プロセッサ92は、第2のネットワークに対するサービス伝送を停止する、または第1のネットワークに対するサービス伝送に移行する、つまり、ユーザ機器は、第2のネットワークから第1のネットワークに移行する。さもなければ、プロセッサ92は、現在の接続状態を維持する。
【0215】
必要に応じて、受信機91は、基地局によって送信されたアクセス情報を受信するように特に構成され、アクセス情報は、
アクセスポイントの負荷情報と、
アクセスポイントにアクセスすることをユーザ機器が許可されるかどうかに関する情報とのうちの少なくとも1つであり、
プロセッサ92は、アクセス情報に従って、第1のネットワークから第2のネットワークに移行するかどうかを決定するように特に構成される。
【0216】
アクセス情報が負荷情報である場合には、負荷情報は、過負荷指示リストに含まれる。受信機91が基地局によって送信された第2のネットワークの過負荷指示リストを受信した後に、プロセッサ92は、ユーザ機器が移行されることになる第2のネットワークのネットワーク識別子を、第2のネットワークの過負荷指示リストにある各ネットワーク識別子と比較する。それらが同一である場合には、プロセッサ92は、第1のネットワークから第2のネットワークに移行しないことを決定する。このように、プロセッサ92が第1のネットワークから第2のネットワークに移行する前に、ユーザ機器が第2のネットワークに移行される機会が、ユーザ機器が移行されることになる第2のネットワークのネットワーク識別子が第2のネットワークの過負荷指示リストに存在するかどうかを決定することによって制御される、そのことが、第2のネットワークが過負荷となっているときにユーザ機器が第2のネットワークにそれでも移行してしまうことにより、ユーザ機器の通常の通信をサポートできなくなってしまう問題を回避している。
【0217】
アクセスポイントにアクセスすることをユーザ機器が許可されるかどうかに関する情報は、第2のネットワークの移行承認指示リストを含む。
【0218】
第2のネットワークの移行承認指示リストを表1に示しており、第2のネットワークの移行承認指示リストは、第2のネットワークに移行することをユーザ機器が許可されるかどうかを表すために使用される。
【0219】
ユーザ機器が移行されることになる第2のネットワークのネットワーク識別子(「wlan2」)が第2のネットワークの移行承認指示リストに存在しており、プロセッサ92がクエリを行うことによって「wlan2」の移行承認状態が「no」であることを学習している場合には、プロセッサ92は、第1のネットワークから第2のネットワークに移行しない。さもなければ、プロセッサ92は、第1のネットワークからその移行承認状態が「yes」である第2のネットワークに移行してもよい。このように、プロセッサ92は、第2のネットワークの移行承認状態に従って、第1のネットワークから第2のネットワークに移行するかどうかを決定することができるようになっていてもよい。ユーザ機器は、その移行承認状態が「yes」である第2のネットワークに移行しており、そのことが、リソース設定をさらに最適化し、アイドル第2のネットワークの稼働率を改善することを可能としている。
【0220】
また、アクセス情報が移行禁止リストであってもよく、表2に示しているように、移行禁止リストは、移行することをユーザ機器が許可されないことになる第2のネットワークを表すために使用される。
【0221】
ユーザ機器が移行されることになる第2のネットワークのネットワーク識別子(「wlan2」)が第2のネットワークの移行禁止リストに存在する場合には、プロセッサ92は、第1のネットワークから第2のネットワーク(「wlan2」)に移行しない。さもなければ、ユーザ機器が移行されることになる第2のネットワークのネットワーク識別子(「wlan3」)が第2のネットワークの移行禁止リストに存在しない場合には、プロセッサ92は、第1のネットワークから第2のネットワーク(「wlan3」)に移行する。このように、プロセッサ92は、第2のネットワークの移行承認状態に従って、第1のネットワークから第2のネットワークに移行するかどうかを決定することができるようになっていてもよい。プロセッサ92は、移行禁止リストに存在していない第2のネットワークに移行しており、そのことが、リソース設定をさらに最適化し、アイドル第2のネットワークの稼働率を改善することを可能としている。
【0222】
また、アクセス情報が移行許可リストであってもよく、表3に示しているように、移行許可リストは、移行することをユーザ機器が許可されることになる第2のネットワークを特に表すために使用される。
【0223】
ユーザ機器が移行されることになる第2のネットワークのネットワーク識別子(「wlan2」)が第2のネットワークの移行許可リストに存在する場合には、プロセッサ92は、第1のネットワークから第2のネットワーク(「wlan2」)に移行する。さもなければ、ユーザ機器が移行されることになる第2のネットワークのネットワーク識別子(「wlan3」)が第2のネットワークの移行禁止リストに存在しない場合には、プロセッサ92は、第1のネットワークから第2のネットワーク(「wlan3」)に移行しない。このように、プロセッサ92は、第2のネットワークの移行承認状態に従って、第1のネットワークから第2のネットワークに移行するかどうかを決定することができるようになっていてもよい。ユーザ機器は、移行許可リストに存在している第2のネットワークに移行しており、そのことが、リソース設定をさらに最適化し、アイドル第2のネットワークの稼働率を改善することを可能としている。
【0224】
アクセスポイントにアクセスすることをユーザ機器が許可されるかどうかに関する情報は、第2のネットワーク負荷リストをさらに含む。
【0225】
第2のネットワーク負荷リストを表4に示しており、第2のネットワークの識別子は第2のネットワークを表すために使用されており、負荷は第2のネットワークの負荷を表すために使用されており、プリセット負荷は第2のネットワークの定格負荷を表すために使用されている。
【0226】
プロセッサ92は、負荷を第2のネットワーク負荷リストにあるプリセット負荷と比較することによって、第1のネットワークから第2のネットワークに移行するかどうかを決定する。ユーザ機器が移行されることになる第2のネットワークのネットワーク識別子が「wlan3」であり、ネットワーク識別子「wlan3」に対応する負荷およびプリセット負荷がそれぞれ100および90である場合には、プロセッサ92は、比較によって、第1のネットワークからネットワーク識別子が「wlan3」である第2のネットワークに移らないことを決定する。
【0227】
必要に応じて、プロセッサ92は、負荷がプリセット負荷未満であるエントリについて第2のネットワーク負荷リストを検索して、エントリのネットワーク識別子を取得する。例えば、ネットワーク識別子が「wlan4」である第2のネットワークに関して、その負荷がそのプリセット負荷未満であると、プロセッサ92は、第1のネットワークからネットワーク識別子が「wlan4」である第2のネットワークに移行する。このように、プロセッサ92は、第2のネットワークの負荷状態に従って、第1のネットワークから第2のネットワークに移行するかどうかを決定することができるようになっていてもよい。ユーザ機器は、負荷およびプリセット負荷に従って、第1のネットワークから第2のネットワークに移行するかどうかを決定しており、それによって、リソース設定をさらに最適化して、アイドル第2のネットワークの稼働率を改善している。
【0228】
簡便および簡潔な記載を目的として、前述の機能モジュールの分割を図示についての一例としてとっていることは、当業者には明確に理解されよう。実際の適用においては、前述の機能は、異なる機能モジュールに割り当てられてもよいし、要件に応じて実装されてもよい、つまり、装置の内部構造は、上述した機能のすべてまたは一部を実装するために異なる機能モジュールに分割される。前述のシステム、装置、およびユニットの詳細な動作プロセスに関しては、前述の方法の実施形態における対応するプロセスを参照すればよいので、その詳細を本明細書では再び記載しない。
【0229】
本出願において提供されるいくつかの実施形態においては、開示したシステム、装置、および方法が他の様式で実装されてもよいことを理解されたい。例えば、開示した装置の実施形態は、例示的なものにすぎない。例えば、モジュールまたはユニットの分割は、単に論理機能分割にすぎず、実際の実施形態においては他の分割であってもよい。例えば、複数のユニットまたはコンポーネントを組み合わせてもまたは別のシステムに統合してもよいし、またはいくつかの特徴を無視または実行しなくてもよい。加えて、図示もしくは記載した相互結合もしくは直接結合または通信接続は、いくつかのインターフェースを介して実施されてもよい。装置とユニットとの間の間接結合または通信接続は、電子的、機械的、または他の形式で実施されてもよい。
【0230】
別個の部分として記載したユニットは、物理的に別個のものとなっていてもよいし、なっていなくてもよい、ユニットとして記載した部分は、物理ユニットであってもよいし、なくてもよいし、一箇所に位置していてもよいし、または複数のネットワークユニットに分散されていてもよい。一部またはすべてのユニットは、実施形態の解決手法の目的を実現するために実際の要求に応じて選択されてもよい。
【0231】
加えて、本発明の実施形態における機能ユニットは1つの処理ユニットに統合されてもよいし、またはユニットの各々は物理的に独立して存在してもよいし、または2つ以上のユニットは1つのユニットに統合されている。統合されたユニットは、ハードウェアの形式で実装されてもよいし、またはソフトウェア機能ユニットの形式で実装されてもよい。
【0232】
統合されたユニットがソフトウェア機能ユニットの形式で実装され、独立した製品として販売または使用されている場合には、統合されたユニットは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されていてもよい。そのような理解に基づけば、本質的な本発明の技術的解決手法、または従来技術に対して貢献している部分、またはすべてまたは一部の技術的解決手法は、ソフトウェア製品の形式で実装されてもよい。ソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワークデバイスであり得る)コンピュータデバイスまたはプロセッサに、本発明の実施形態に記載の方法のステップのすべてまたは一部を実行するように命令するためのいくつかの命令を含む。前述の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバルハードディスク、リードオンリーメモリ(ROM、Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク、または光学ディスクなどといった、プログラムコードを記憶し得る任意のメディアを含む。
【0233】
前述の記載は、単なる特定の本発明の実施形態にすぎず、本発明の保護範囲を限定することを意図していない。本発明に記載の技術範囲における当業者が容易に考え付く任意の変形または置換は、本発明の保護範囲に含まれるものとする。したがって、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲を対象としている。