特許第6066225号(P6066225)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ タイコ・エレクトロニクス・コーポレイションの特許一覧

<>
  • 特許6066225-電気コネクタアセンブリ 図000002
  • 特許6066225-電気コネクタアセンブリ 図000003
  • 特許6066225-電気コネクタアセンブリ 図000004
  • 特許6066225-電気コネクタアセンブリ 図000005
  • 特許6066225-電気コネクタアセンブリ 図000006
  • 特許6066225-電気コネクタアセンブリ 図000007
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6066225
(24)【登録日】2017年1月6日
(45)【発行日】2017年1月25日
(54)【発明の名称】電気コネクタアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/58 20060101AFI20170116BHJP
   H01R 13/533 20060101ALI20170116BHJP
   H01R 13/42 20060101ALI20170116BHJP
【FI】
   H01R13/58
   H01R13/533 D
   H01R13/42 E
【請求項の数】9
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-560028(P2014-560028)
(86)(22)【出願日】2013年2月28日
(65)【公表番号】特表2015-512133(P2015-512133A)
(43)【公表日】2015年4月23日
(86)【国際出願番号】US2013028248
(87)【国際公開番号】WO2013130758
(87)【国際公開日】20130906
【審査請求日】2015年11月19日
(31)【優先権主張番号】61/634,547
(32)【優先日】2012年3月2日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】13/779,208
(32)【優先日】2013年2月27日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】399132320
【氏名又は名称】タイコ・エレクトロニクス・コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】Tyco Electronics Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】000227995
【氏名又は名称】タイコエレクトロニクスジャパン合同会社
(72)【発明者】
【氏名】クライン、 デイビッド アレン
(72)【発明者】
【氏名】ウォーシントン、 ジュニア ドナルド ロバート
(72)【発明者】
【氏名】ピーターソン、 マシュー クリス
【審査官】 山田 康孝
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−352901(JP,A)
【文献】 特開2010−287453(JP,A)
【文献】 特開平01−105482(JP,A)
【文献】 米国特許第03638169(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 13/58
H01R 13/533
H01R 13/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気コネクタアセンブリ(100)であって、
ワイヤアセンブリ(102)を保持するために、前端(122)と後端(124)を有し且つ前記前端から前記後端に軸方向へ延出するハウジングチャネル(126)を含むハウジング(120)と、
前端(152)と後端(154)を有するスタビライザ(104)であって、前記前端から延出する支持部(158)を含み、前記支持部が前記スタビライザの長手軸(150)に沿う支持チャネル(160)を有し、前記ハウジングの前記後端へ結合されて前記支持チャネルが前記ハウジングチャネルと整列して対応する前記ワイヤアセンブリを中に受け入れるスタビライザ(104)と、
前記スタビライザを前記ハウジングに保持する前部保持機能部(130)と、
前記ワイヤアセンブリを前記スタビライザに保持する後部保持機能部(132)と
を備え
前記スタビライザ(104)は、前記ハウジングの前記後端(124)に前記ハウジング(120)の後部溝区域(202)に沿って延出するタブ(168)を含み、
前記前部保持機能部(130)は、前記タブに係合して前記スタビライザを前記ハウジングに固定する電気コネクタアセンブリ(100)。
【請求項2】
前記スタビライザ(104)の前記前端(152)は、前記ワイヤアセンブリ(102)の各々のシール(114)の背面(116)に当接して前記ワイヤアセンブリの振動を防止する請求項1に記載の電気コネクタアセンブリ(100)。
【請求項3】
前記支持部(158)は、前記ハウジングチャネル(126)内での前記ワイヤアセンブリ(102)の後方移動を停止する請求項1に記載の電気コネクタアセンブリ(100)。
【請求項4】
前記支持部(158)は、前記ハウジングチャネル(126)内に収容される請求項1に記載の電気コネクタアセンブリ(100)。
【請求項5】
前記前部保持機能部(130)は、前記スタビライザ(104)を前記ハウジング(120)内に押圧して前記スタビライザを保持するストラップを備える請求項1に記載の電気コネクタアセンブリ(100)。
【請求項6】
前記後部保持機能部(132)は、前記ワイヤアセンブリ(102)を前記支持チャネル(160)に押圧して前記ワイヤアセンブリを前記スタビライザ(104)に軸方向へ取り付けるストラップを備える請求項1に記載の電気コネクタアセンブリ(100)。
【請求項7】
前記スタビライザ(104)は、前記支持部(158)の半径方向外方へ配置されるタブ(168)を含み、
前記タブと前記支持部との間に隙間(172)が画定され、
前記ハウジングの前記後端(124)は、前記隙間内に配置され、
前記前部保持機能部(130)は、前記タブを前記ハウジングに向けて押圧して前記スタビライザを前記ハウジングに固定する請求項1に記載の電気コネクタアセンブリ(100)。
【請求項8】
更に、前記ハウジング(120)に結合される端子位置保証装置(136)を備え、
前記端子位置保証装置は、前記ワイヤアセンブリ(102)の対応する端子(110)の背後に配置されて前記ワイヤアセンブリを前記ハウジングチャネル(126)に軸方向へ固定する戻り止め(198)を有する請求項1に記載の電気コネクタアセンブリ(100)。
【請求項9】
前記ワイヤアセンブリ(102)は、各々が前記ワイヤの後端に取り付けられた前記ワイヤアセンブリの対応する端子(110)の後部の前記ワイヤアセンブリのワイヤ(112)に取り付けられたシール(114)を備え、
前記ワイヤアセンブリは、前記シールが前記ハウジングの前記前端(122)から離れ且つ前記ハウジングの前記後端(124)から離れて軸方向へ配置されるように前記ハウジングチャネル(126)内に収容され、
前記支持部(158)は、前記対応するハウジングチャネルに装填されて前記シールに当接し、前記ハウジングに対する前記ワイヤアセンブリの後方移動を阻止する請求項1に記載の電気コネクタアセンブリ(100)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して端子とワイヤスタビライザを有する電気コネクタアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
幾つかの用途では、電気コネクタは、高振動に曝されるとワイヤが激しく運動することがある。この運動は、ワイヤや端子の破損や、摩耗や接続不良を引き起こし得る端子接続界面での運動を引き起こす可能性がある。従来のコネクタのストレインリリーフは、ワイヤの運動を減少するが、電気コネクタへ取付けられると、ストレインリリーフの部分の偏心長に起因して電気コネクタへ重みを加え、そのシステムに対してより偏心された荷重を生成することになる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
その解決手段は、ワイヤアセンブリを保持するために、前端と後端を有し且つ前記先端から前記後端に軸方向へ延出するハウジングチャネルを含むハウジングを含む、ここで記述されるコネクタアセンブリによって提供される。前記コネクタアセンブリは、前端と後端を有するスタビライザを含む。このスタビライザは、そのスタビライザの長手軸に沿う支持チャネルを有する、前端から延出する支持部を含む。スタビライザは、ハウジングの後端へ結合されて、支持チャネルがハウジングチャネルと整列して対応するワイヤアセンブリを中に受け入れる。前部保持機能部は、スタビライザをハウジングに保持する。後部保持機能部は、ワイヤアセンブリをスタビライザに保持する。
【0004】
本発明は、添付の図面を参照して例として記述される。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1】例示的実施形態に従って形成されたスタビライザを有する電気コネクタアセンブリを正面から見た斜視図である。
【0006】
図2】電気コネクタアセンブリとスタビライザを背面から見た斜視図である。
【0007】
図3】電気コネクタアセンブリとスタビライザの側面図である。
【0008】
図4】スタビライザの斜視図である。
【0009】
図5】スタビライザを背面から見た斜視図である。
【0010】
図6】電気コネクタアセンブリの一部分の部分的な断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1は、例示的実施形態に従って形成された電気コネクタアセンブリ100を正面から見た斜視図である。図2は、電気コネクタアセンブリ100を背面から見た斜視図である。電気コネクタアセンブリ100は、相手コネクタ(図示せず)と電気的に接続されるように構成される複数のワイヤアセンブリ102(これらのアセンブリ102の一つは、その説明のために図1の電気コネクタアセンブリ100から外されている)を保持する。電気コネクタアセンブリ100は、ワイヤアセンブリ102の移動を減少してそれらに対する損傷を回避するようにワイヤアセンブリ102を安定化するためのスタビライザ104を含む。
【0012】
各ワイヤアセンブリ102は、ワイヤ112の端部に取り付けられる端子110を含む。任意ではあるが、端子110は、ワイヤ112に圧着されることができる。各ワイヤアセンブリ102は、対応する端子110の後部でワイヤ112に取り付けられるシール114を含む。任意ではあるが、シール114は、ワイヤ112に圧着されてもよい。任意ではあるが、シール114は、端子110の直ぐ背後に配置されてもよい。或いは、シール114は、端子110から離れていてもよい。シール114は、端子110に結合されてもよい。シール114は、水分、ごみ又は他の汚染物が電気コネクタアセンブリ100に入り電気性能や端子110の相手コネクタとの接続部に影響を及ぼすことを防止する。例示的実施形態では、以下に記述され且つ詳述されるように、スタビライザ104は、シール114の背面116と係合してシール114とワイヤアセンブリ102に対する支持を行う。スタビライザ104は、シール114に対してワイヤアセンブリ102を支持する。
【0013】
電気コネクタアセンブリ100は、ワイヤアセンブリ102を保持するように構成されるハウジング120を含む。このハウジング120は、前端122と後端124との間に延出する。ハウジング120は、ワイヤアセンブリ102を保持するために、前端122から後端124へハウジング120の長手軸128に沿って軸方向へ延出するハウジングチャネル126を含む。スタビライザ104は、ハウジング120の後部でハウジング120に結合される。電気コネクタアセンブリ100は、ハウジング120に対してスタビライザ104を保持する前部保持機能部130を含む。電気コネクタアセンブリ100は、スタビライザ104に対してワイヤアセンブリ102を保持する後部保持機能部132を含む。
【0014】
例示的実施形態では、ハウジング120は、電気コネクタアセンブリ100を相手コネクタに固定するためのラッチ134を含む。このラッチ134は、可撓性であってもよい。例示的実施形態では、電気コネクタアセンブリ100は、ハウジング120に結合される端子位置保証装置136を含む。この端子位置保証装置136は、端子110をハウジングチャネル126内に固定し且つ端子110がハウジング120内で適切に配置されることを保証するために端子110と係合するように構成された機能部を有する。電気コネクタアセンブリ100は、ハウジング120の外部回りに延出する周辺シール138を含む。この周辺シール138は、電気コネクタアセンブリ100が相手コネクタに嵌合されると、その相手コネクタに対してシールされるように構成される。周辺シール138は、水分、ごみ又は他の汚染物が相手コネクタとの接続界面を介して電気コネクタアセンブリ100に入ることを防止する。
【0015】
図3は、ハウジング120の前端122に結合された端子位置保証装置136を示すと共にハウジング120の後端124に結合されたスタビライザ104を示す電気コネクタアセンブリ100の側面図である。スタビライザ104は、前部保持機能部130を使用してハウジング120に結合される。ワイヤアセンブリ102は、後部保持機能部132を使用してスタビライザ104に固定される。
【0016】
図4は、例示的実施形態に従って形成されたスタビライザ104の斜視図である。図5は、スタビライザ104を背面から見た斜視図である。スタビライザ104は、前端152と後端154との間に長手軸150に沿って延出する。スタビライザ104は、前端152と後端154との間の略中央に位置され得るハブ156を含む。スタビライザ104は、前端152に複数の支持部158を含む。支持部158は、ハブ156から前方へ延出する。任意の数の支持部158が設けられてよい。支持部158の数は、スタビライザ104によって支持されるワイヤアセンブリ102(図1に図示)の数に対応する。支持部158は、各々が長手軸150に沿って延出する対応する支持チャネル160を含む。例示的実施形態では、支持チャネル160は、支持チャネル160が支持チャネル160の開口側を介して対応するワイヤ112(図1に図示)をラジアル荷重方向に収容するように構成されるよう、壁がなくされている。例示的実施形態では、前端152で、支持部158は、略C形状とされて各支持部158の長手軸に沿って支持チャネル160を形成する。支持部158は、隙間162分、互いから分離されている。隙間162は、ハウジング120(図1に図示)の一部を収容するように構成された空間を提供する。
【0017】
スタビライザ104は、ハブ156から前方へ延出する外側ラッチ166を含む。この外側ラッチ166は、可撓性であり且つスタビライザ104をハウジング120に固定するために使用される。外側ラッチ166は、それらの先端にタブ168を含む。タブ168は、自由端170へ延出する。タブ168は、略軸方向へ支持部158に整列する。タブ168は、支持部158の半径方向外方に配置される。タブ168は片持ち支持されており、ハブ156から前方へ延出する。タブ168と支持部158との間に隙間172が画定される。タブ168は、ハウジング120の外側に沿って延出する。タブ168は、前部保持機能部130(図1に図示)を使用してスタビライザ104をハウジング120に固定するために使用される。タブ168は、各々が内表面174とこの内表面174の反対側の外表面176を有する。タブ168の各々は、後ろに向いた表面178を含む。
【0018】
スタビライザ104は、ハブ156の後部に後部ハブ180を含む。この後部ハブ180は、支持部158の後方延長部であってもよく、支持部158の一部分を画定してもよい。後部ハブ180は、ワイヤアセンブリ102のワイヤ112を支持する。後部ハブ180は、ワイヤ112を支持する支持チャネル160と整列したチャネル182を含む。チャネル182は、支持チャネルを画定でき且つ支持チャネル182と呼ばれてもよい。後部リテーナ機能部132は、後部ハブ180に結合されるように構成される。後部ハブ180は、後端154に半径方向外方へ延出する戻り止めを含む。これらの戻り止め184は、後部保持機能部132をスタビライザ104に固定するために使用される。
【0019】
図6は、電気コネクタアセンブリ100の一部の部分的な断面図である。組み立て中、ワイヤアセンブリ102は、ハウジング120の後端124を介してハウジングチャネル126へ装填される。例示的実施形態では、端子110は、ハウジング120の前端122に配置されることができる。端子110は、端子110をハウジングチャネル126内に固定するためにハウジングチャネル126内で対応する肩部192と係合するように構成されるラッチ190を含む。
【0020】
端子位置保証装置136と周辺シール138は、前端122からハウジング120に結合される。周辺シール138は、ハウジング120の隆起部196に隣接する着座位置へハウジング120の外部に沿って前部プロファイル196上に嵌合するようなサイズと形状にされる。端子位置保証装置136は、周辺シール138の前部に配置される。端子位置保証装置136は、端子110の後部に向く肩部200と係合するためにハウジング120内のスロットすなわち溝を貫通するように延出する戻り止め198を含む。戻り止め198は、ハウジングチャネル126内で端子110の後方移動を停止する。戻り止め198は、端子110のラッチ190に加えて、ハウジング120内に端子110を固定するための副次即ちバックアップラッチとして働く。例えば、ラッチ190が働かなくなった或いは破損したとすると、戻り止め198は、ハウジング120内に端子110を固定する。端子位置保証装置136は、完全に装填された位置に端子110をロックする。端子位置保証装置136は、端子110がハウジング120内に配置されることを保証する位置にロックされる。
【0021】
組み立て中、スタビライザ104は、ハウジング120の後端124に結合される。ワイヤ112は、例えば、支持チャネル160,182の開口側を介してワイヤ112を装填することよって、スタビライザ104の対応する支持チャネル160,182内に装填される。ワイヤアセンブリ102は、シール114が前端122から離れ且つハウジング120の後端124から離れて軸方向へ配置されようにハウジングチャネル126内に収容される。スタビライザ104は、支持部158が対応するハウジングチャネル126に装填されてシール114に当接してハウジング120に対するワイヤアセンブリ102の後方移動を阻止するように、後端124に結合される。支持部158の前端は、スタビライザ104の前端を画定し且つワイヤアセンブリ102の対応するシール114の背面116に当接する。支持部158は、ハウジング120内でワイヤアセンブリ102を安定化する。支持部158は、各ワイヤ112に圧着された個々のワイヤシール114に対して強固に保持し、従って、端子運動を減少するように前方へ端子を保持する。スタビライザ104とワイヤアセンブリ102との間の直接係合は、ワイヤアセンブリ102の移動を減少する。支持部158は、後ろ方向へのワイヤアセンブリ102の軸方向移動を停止し、従って、端子110に働く応力と歪を減少し且つ端子と対応する相手コネクタとの接続界面での端子運動を減少する。例示的実施形態では、ワイヤ112の一部は、支持チャネル160とハウジングチャネル126との間で捕捉される。ハウジングチャネル126は、C形状の支持チャネル160の開口側部分を覆うすなわち閉鎖する。
【0022】
後部保持機能部132は、ワイヤ112をスタビライザ104に固定する。後部保持機能部132は、ワイヤ112をスタビライザ104に対して固定するために後部ハブ180に結合されてワイヤ112をチャネル182内に押圧する。後部保持機能部132は、ワイヤの安定化無しでは端子接続界面へ平行移動される可能性があるワイヤ運動の多くを減少する。例示的実施形態では、後部保持機能部132は、ワイヤ112とスタビライザ104に対して締め付けられるように構成されるストラップである。例えば、後部保持機能部132は、所定位置に締め付けられ且つロックされることができるタイラップやジップタイであってもよい。他の実施形態では、Cクランプのような他のタイプの保持機能部が使用されてもよい。後部保持機能部132は、ワイヤアセンブリ102のワイヤ112を支持チャネル160やチャネル182に押圧しワイヤアセンブリ102をスタビライザ104に軸方向へ貼り付ける。後部保持機能部132は、ストレインリリーフを提供する。後部保持機能部132は、ハブ156と戻り止め184との間で後部ハブ180に結合される。戻り止め184は、後部保持機能部132がスタビライザ104の後端154から外れることを阻止する。
【0023】
組み立て中、スタビライザ104がハウジング120の後端124に結合されるので、外側ラッチ166がハウジング120に係合してスタビライザ104をハウジング120に固定する。スタビライザ104は、前部保持機能部130を使用してハウジング120に保持される。ハウジング120は、フランジ204の後部に後部溝区域202を含む。ハウジング120は、後部溝区域202の後部にリップ部206を含む。スタビライザ104は、ハウジング120の後部溝区域202に組み付けられる。スタビライザ104がハウジング120の後端124に結合されると、ハウジング120の後端124は、外側ラッチ166と支持部158との間で隙間172に装填される。タブ168は、リップ部206上を通り、後部溝区域202内に着座される。各タブ168の内表面174は、後部溝区域202に沿って画定されるハウジング120の外部表面上に載る。支持部158は、ハウジング120の内側にあり、タブ168は、ハウジング120の外側にある。
【0024】
スタビライザ104がハウジング120に配置されると、各外側ラッチ166の後部に面する表面178は、リップ部206に当接してハウジング120に関してスタビライザ104を軸方向へ固定する。リップ部206は、スタビライザ104の後方への動きを防止し且つスタビライザ104がハウジング120の後端124から引き抜かれることを防止する。タブ168は、後部溝区域202に平行且つそれに沿って延出する。前部保持機能部130は、タブ168を囲み、タブ168が後部溝区域202から離昇することを防止する。前部保持機能部130は、タブ168をハウジング120に向けて押圧してスタビライザ104をハウジング120に固定する。例えば、タブ168は、後部に面する表面178がリップ部206を越えることができないように、後部溝区域202から離昇できない。スタビライザ104は、ハウジング120に固定され、ハウジング120から離れるように後方へ引っ張られることができない。スタビライザ104がハウジング120の所定位置に固定されると、スタビライザ104は、端子運動に対するワイヤアセンブリ102のための支持を提供する。
【0025】
例示的実施形態では、前部保持機能部130は、締め付けられて且つハウジング120の後部溝区域202に対してスタビライザ104のタブ168を押圧してスタビライザ104をハウジング120に保持するように構成されるストラップである。例えば、前部保持機能部130は、所定位置に締め付けられ且つロックされることができるタイラップやジップタイであってもよい。他の実施形態では、Cクランプのような他のタイプの保持機能部が使用されてもよい。
【0026】
上記は、例示的であり、制限的ではないことを理解すべきである。例えば、上述の実施形態(やその態様)は、互いに組み合わされて使用されてもよい。加えて、多くの変更は、本発明の範囲から離れることなく、特定の状況や材料を本発明の技術に適合するようになされることができる。ここで記述された寸法、材料のタイプ、種々のコンポーネントの配向、及び種々のコンポーネントの数と位置は、幾つかの実施形態のパラメータを定義することを意図しており、決して制限せず、単に例示的実施形態である。請求項の精神と範囲内での多くの他の実施形態と変更は、当業者には、上記をよく調べることで明らかとなる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6