【実施例】
【0025】
下記実施例は、本発明の特定の態様及び利点を説明するものであり、本発明を実施例によって限定するものと解釈すべきでない。
実施例1:アニオン性シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズの調製
相対部(質量)で示した下表1に列挙した化学薬品を秤量し、一緒に混合することによって6つのシリコーンヒドロゲル配合物A〜Fを作製し、0.2〜5.0ミクロンフィルターを用いてろ過した。表1に載せた単官能性シロキサンは、以下に示す構造IIを有する。このシロキサンモノマーの製造方法は米国特許第8,168,735号(Ichinohe)に記載されている。
【0026】
【化1】
II.
【0027】
表1に載せた二官能性シロキサンマクロマーは、以下に示す構造IIIを有する。ここで、nは約90であり、mは約5であり、pは約7.0である。このマクロマーの製造方法は米国特許第8,129,442号(Ueyama et al.)に記載されている。
【0028】
【化2】
III.
【0029】
表1
【0030】
結果として生じた重合性モノマー混合物を通常の方法を用いてポリプロピレンコンタクトレンズ型アセンブリー内で鋳造し、窒素オーブン内で熱硬化させた。各硬化レンズをその型から取り出し、水和させ、脱イオン水の多重交換を利用して洗浄してヒドロゲルから未反応成分及び一部反応成分を除去した。
【0031】
実施例2:インビトロ取り込みアッセイ
下記実施例では水中25%濃度のεPLL(Chisso Corporation, Tokyo, Japan)を出発εPLL材料として用いた。実施例1に従って調製した配合物Fのレンズを、1.2mlのPBS(コントロールレンズ)又は1.2mlの500ppm(PBS中)εPLLを含有する6mlのガラス製バイアルに移した。特に指定のない限り、ここでのPBSへの言及は、約0.21のイオン強度を有する29mMのPBS、pH7.5(0.78wt.%のNaCl、0.05wt.%のリン酸二水素ナトリウム、及び0.36wt.%のリン酸水素ナトリウム(sodium phosphate dibasic))を意味する。バイアルを密封して120℃で30分間オートクレーブ処理した。さらに、レンズを含まない、1.2mlの500ppm(PBS中)εPLLを含有するバイアル(コントロールバイアル)をもオートクレーブ処理した。試験レンズバイアルのオートクレーブ処理後溶液及びコントロールバイアル中に存在するεPLLの量は、室温、及びH
20中0.2MのNaCl/0.1%のTFAを用いて均一濃度で1.0ml/分の流速にて、20μlのサンプル注入体積、Eprogen CATSEC300 5μ 250×4.6MMを用いてカチオンサイズ排除クロマトグラフィーで決定した。
レンズが取り込んだεPLLの量は、コントロールバイアル中に存在するεPLLの量から試験レンズバイアルのオートクレーブ処理後溶液中に存在するεPLLの量を減算することによって計算した。平均取り込みは約200μgのεPLL/レンズであった。
【0032】
実施例3:εPLLの取り込みに及ぼすコンタクトレンズのイオン含量の影響
この研究では、実施例1に従って調製した配合物A、及びC〜Eのそれぞれ3つのレンズを使用した。実施例3で述べるように1.2mlの500ppm(PBS中)εPLLにレンズを48時間浸した。レンズを吸着性ティッシュペーパーで軽くふき取ることによって各レンズから過剰の溶液を除去した。1.2mlの500ppm(PBS中)εPLLを含有する12ウェルプレートの個々のウェルに各レンズを浸した。プレートを25±2℃の温度で48時間100rpmで振盪させた。各レンズが取り込んだεPLLの量は、εPLLの初期濃度から最終濃度を減算し、1.2(PBSのml数)を掛けることによって計算した。配合物Aのレンズは約5μgのεPLLを取り込み、Cのレンズは約220μgのεPLLを取り込み、Dのレンズは約340μgのεPLLを取り込み、Eのレンズは約420μgのεPLLを取り込んだ。
【0033】
実施例4:インビトロ放出アッセイ−εPLL放出に及ぼすイオン含量の影響
この研究では、実施例1に従って調製した配合物B〜Eのレンズを使用した。吸着性ティッシュペーパーで軽くふき取ることによって各レンズから過剰の溶液を除去した。12ウェルプレートのウェル中1mlのISO 10344標準生理食塩水(0.83%の塩化ナトリウム、0.0467%のリン酸二水素ナトリウム及び0.4486%のリン酸水素ナトリウム)に各レンズを浸し、カバーした。プレートを37±2℃で100rpmにて振盪させた。2、4、6、8、12、及び24時間で、各ウェルから溶液を除去し、1mlの新鮮なISO 10344標準生理食塩水と交換した。HPLCを用いて各レンズから放出されたεPLLの量を決定した。表2は、各時点でレンズから放出されたεPLLの平均累積量(μg)並びにレンズが取り込んだεPLLの総量に対する放出されたεPLLの累積百分率を示す。
【0034】
表2
【0035】
1.7%のイオン成分((メタ)アクリル酸からもたらされる)を有する配合物Cのレンズだけが、アッセイの全持続時間にわたってεPLLの放出を持続した。対照的に、1.35%のイオン含量を有する配合物Bのレンズは最初の6時間でほぼ同量のεPLLを放出したが、6時間後には、たとえ放出したとしてもわずかであった。興味深いことに、2.3%のイオン成分を有し、配合物Cのレンズより約50%多くεPLLを取り込んだ配合物Dのレンズは、配合物Cのレンズより少ないεPLLを放出した。配合物Bのレンズと同様に、6時間後のεPLLの放出は、たとえあったとしても少なかった。さらに特筆すべきは、2.85%のイオン含量を有し、配合物Cのレンズが取り込んだ約2倍のεPLLを取り込んだ配合物Eのレンズは、2及び4時間の時点で最少量のεPLLを放出し、4時間後には、たとえあったとしても少ししかεPLLを放出しなかった。結果は、εPLLの徐放はレンズのイオン含量のバランスを取ることによって達成できることを示している。
24時間の時点を超えるεPLLの放出を試験するためにインビトロ放出アッセイを使用するため、24時間毎(すなわち48時間、72時間、96時間等)に生理食塩水を除去して交換し、上述したように、37±2℃で100rpmにてプレートを振盪させた。
【0036】
実施例5:インビトロ生理活性アッセイ--
細菌懸濁液の調製:下表3に示す各細菌種の単コロニーを回転式振盪機上で一晩37℃で50mlのトリプチケースソイブロス(trypticase soy broth)(TSB)中で成長させて培養物を調製した。1mlの各培養物を遠心分離し、細菌ペレットを表3に示す1.0mlの希釈剤に再懸濁させた。ここで、PBSTは19mMのPBS、pH7.3(0.83wt.%のNaCl、0.03wt.%のリン酸二水素ナトリウム、及び0.24%のリン酸水素ナトリウム)と0.05%のTweenである。各細菌種について、細菌懸濁液を希釈することによって約10
8CFU/mLの懸濁液を調製して表3に示す光学密度を得た。
【0037】
表3.
【0038】
各懸濁液をさらに上記希釈剤を用いて約10
4CFU/mL(低接種量)又は10
7CFU/mL(高接種量)に希釈して、レンズの生理活性を試験するための細菌接種材料を作製した。
レンズの生理活性の試験:各レンズを2.5mlの滅菌PBSで数秒間すすぎ、24ウェルプレートの1.0mlの細菌接種材料を含有する個々のウェルに移した。プレートを穏やかに振盪させながら37℃でインキュベートした。最初の接種材料を実験の持続時間インキュベートして各サンプル回収時点の濃度を確認した。試験時点で、各レンズをそのウェルから取り出し、12ウェルプレートの2.5mLの滅菌PBSTを含有する個々のウェルに移した。プレートを約30秒間穏やかに回転させた。この工程を各レンズについて1回繰り返した。このような2×洗浄工程をここでは細菌洗浄工程と呼ぶ。
細菌の回収:洗浄した各レンズを1mlのDey-Engley(DE)ニュートラライジングブロスを含有する微小遠心管に入れ、約2分間の超音波処理と約10分間のボルテックスを併用して接着細菌を除去した。回収した各細胞懸濁液についてDEニュートラライジングブロスを用いて段階希釈を行ない、適切な希釈物をTSA上に蒔いた。プレートを一晩37℃でインキュベートし、CFUをカウントした。
CFUカウントのレンズ毎に回収された生細菌への換算:各プレートについてCFUに希釈係数(DF)及びプレーティング希釈係数(PDF)を掛けた。次に所定サンプルについて回収された総CFUをlog10に換算した。抗菌性レンズのlog killを計算するため、抗菌性レンズのCFU/レンズのlogをコントロールレンズのCFU/レンズのlogから減算する。例えば、抗菌性レンズの平均log10値が1.05であり、活性な抗菌剤を欠くが、その他の点では同一のコントロールレンズの平均log10値が5.52であれば、log killは5.52-1.05=4.47である。
【0039】
実施例6:インビトロバイオフィルムアッセイ--εPLL含有イオン性レンズは持続的抗菌活性を示す
洗浄レンズの調製:実施例2で述べたように調製した配合物FのεPLL含有レンズをそれらのバイアルから取り出し、5mlのPBST(放出培地)を含有する新しいバイアルに入れた。バイアルを37℃の振盪機内に入れた。実施例2で述べたようにRP-HPLCを用いて、種々の時点での放出培地内のεPLLの量を決定した。各時点で、レンズを新鮮な放出培地、5ml(0、6、及び24時間)又は1ml(24時間後の全ての時点)中に移した。コントロールレンズ(すなわちεPLLなし)をも試験して、εPLL以外の放出された物質由来の干渉ピークの非存在を確認した。表4は、試験した各時点でレンズから放出されたεPLLの平均累積量(μg)並びにレンズが取り込んだεPLLの総量に対する放出されたεPLLの累積百分率を示す。
【0040】
表4:
【0041】
最初の24時間でεPLLの約50%が放出された。εPLLの放出は次第に衰え、48時間後に著しく減った。日7と日8の間では、たった約1μgのεPLLが放出され、レンズは約70μgのεPLLを保持した。
細菌の接着及び洗浄:0時間の時点及び168時間の時点のレンズを用いて、それらがバイオフイルム形成を補助するかどうか試験した。レンズを5秒間2.5mLの滅菌PBSですすいでから、24ウェルプレートの、実施例5で述べたように調製した約10
7CFU/mLの細菌接種材料1.0mLを含有する個々のウェルに移した。穏やかに回転撹拌しながら37℃でプレートを2時間インキュベートした。残り、すなわちレンズとインキュベートしない接種材料をも振盪機上で各実験の持続時間インキュベートして、t=2時間及びt=24時間での接種材料のcfu/mLを決定した。2時間のインキュベーション後に、実施例5に記載の細菌洗浄工程を用いて各レンズを洗浄してから、後述するようにバイオフィルム形成用の24ウェルプレートの挿入物上に置いた。段階希釈、TSA上へのプレーティング、37℃での一晩のインキュベーション及びコロニーカウントによって接種材料濃度(t=0時間及び2時間での)を確認した。
バイオフィルム形成/成長:
図1に示す特注マッシュルーム形ステンレススチール挿入物を24ウェルプレートの各ウェルに入れた。各挿入物のキャップ部は約14mmの直径と、コンタクトレンズ後面と一致させるための湾曲とを有する。各挿入物の高さは約11mmである。1mLの滅菌培地/希釈剤を各ウェルに加えた。各負荷前洗浄レンズ(上述したように)を挿入物の凸側を上にした上面(キャップ部)に置いた。挿入物の寸法と培地の体積は、置いたレンズの周辺部が培地/希釈剤と接触し、レンズの中心部が液体/空気界面となるようなものである。プレートをルーズに封止して蒸発を防止し、回転撹拌しながら37℃で24時間インキュベートした。インキュベーション後、実施例5に記載の細菌洗浄工程に各レンズを供した。洗浄レンズから細菌を回収し、実施例5で上述したようにlog killを計算した。各t-24時間接種材料濃度を上述したようにt=0及びt=2時間の時点について確認した。
0時間の洗浄及び168時間の洗浄時点のレンズの抗菌効果を表5に示す。
【0042】
表5.
【0043】
表5は、168時間の時点で試験したレンズが、試験した細菌種に対して生理活性を示すことを実証する。これらのレンズは、24時間かけてたった約1μgのεPLLを放出する。
【0044】
実施例7:εPLLとPQ-1は相乗的である
実施例1に従って調製した配合物Fのレンズを、1.2mlのPBSを含有し、500ppmのεPLL(試験レンズ)を含むか又はεPLLを含まない(コントロールレンズ)6mlのガラス製バイアルに移し、密封し、オートクレーブ処理した。レンズをそれらのバイアルから取り出し、24ウェルプレートの、PBS又はPBSプラス10μg/ml(試験及びコントロールの両レンズについて)又はコントロールレンズのみ、30μg/ml若しくは100μg/mlの濃度でPQ-1を含有する個々のウェルに入れた。プレートを室温で72時間インキュベートした。
εPLLを含まないPBS中で調製したレンズは、実施例5に記載の生理活性アッセイを利用して高接種量(10
7)を用いて試験した。下表6は、細菌との24時間のインキュベーション後に3つの異なる濃度のPQ-1により達成されたlog killを示す。
【0045】
表6
【0046】
30μg/mlのPQ-1を含有するPBS中でパッケージ化したレンズのPA及びSMに対する抗菌活性の欠如を実施例6に記載のインビトロバイオフィルムアッセイを用いて確証した。
他方で、10μg/mlのPQ-1とインキュベートしたεPLL含有レンズは、2時間以内でSAに対して明白な相乗的抗菌効果を有し、6時間及び24時間継続した。SMに対して6及び24時間で同様の抗菌活性の向上が見られた。PAに対しては、初期時点でさえ、εPLLだけが非常に有効なので、このアッセイはこの生物に対する活性の向上を実証しなかった。表7は、それぞれ個々のレンズ及び抗菌性化合物のみならず、εPLLとPQ-1の組み合わせについてもlog killを示す。併用効果は、各化合物別々のlog killの合計より大きいので、PQ-1とεPLLの抗菌作用は、少なくともSA及びSMに対して相乗的と考えられる。
【0047】
表7
【0048】
実施例8:イオン性シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズによるεPLL取り込みに及ぼすパッケージング溶液のイオン強度の影響
PBS又は脱イオン水中500ppmのεPLLを1.2ml含有する6mlのガラス製バイアルに、実施例1に従って調製した配合物Fのレンズを移した。次にバイアルを密封してオートクレーブ処理した。実施例2に記載の方法を用いて決定した場合、PBS中でパッケージ化したレンズは平均233μgのεPLLをパッケージング溶液から取り込んだ。これはパッケージング溶液中で利用可能な総εPLLの39%に相当する。意外にも対照的に、脱イオン水中でパッケージ化したレンズは、利用可能なεPLLの96%に相当する平均575μgのεPLLを取り込んだ。脱イオン水を下表8及び9に示すTRIS/ソルビトール緩衝液と置き換えて本研究を繰り返した。
【0049】
表8:19mMのTRIS緩衝液(pH 7.30)と2%のソルビトール
【0050】
表9:19mMのTRIS緩衝液(pH 7.30)と5%のソルビトール
【0051】
平均して、表8及び9のTRIS/ソルビトール緩衝液中でパッケージ化したレンズは、それぞれ408μg及び386μgのεPLLを取り込んだ。
【0052】
本明細書の開示は特定の説明的な実施例に言及しているが、これらの実施例は例として示したものであり、限定として理解すべきでない。前述の詳細な説明の意図は、典型例について論じているが、実施例の全ての変更形態、代替形態、及び等価形態は、さらなる開示によって定義されるように、本発明の精神及び範囲内に入り得ると解釈すべきである。
本明細書では多くの出版物及び特許を上記で引用した。引用した出版物及び特許はそれぞれ参照によってその全体がここに援用される。
【0053】
本発明はさらに以下のものを提供する。
1.パッケージング溶液に浸した抗菌性コンタクトレンズを含有する密封パッケージであって、前記コンタクトレンズがヒドロゲルと、抗菌的に有効な量のイプシロンポリリジン(εPLL)とを含んでなる、パッケージ。任意に、イプシロンポリリジはヒドロゲルに非共有結合している。
2.ヒドロゲルがシリコーンを含む、1のパッケージ。
3.ヒドロゲルが負に荷電した基を含む、1又は2のパッケージ。この負に荷電した基は有利にはεPLLにイオン結合する。
4.ヒドロゲルが、アニオン性モノマーを含むモノマー混合物の水和重合生成物を含む、1〜3のいずれか1つのパッケージ。
5.ヒドロゲルが約0.5%〜約2.5%のイオン含量を有し、イオン含量は、下記式I:
Σ(a
n×b
n/c
n)×89=イオン含量% (I)
(式中、a
nは、ヒドロゲルに組み込むモノマー混合物の全ての成分の質量に対するモノマー混合物中のアニオン性モノマーnの質量百分率であり、b
nは、pH 7でモノマーn上の負に荷電した基の数(例えば、モノマー中のカルボキシラート、ホスファート、ホスホナート、ホスホン酸、スルホナート、スルファート及びスルファイト基)であり、c
nは、イオン性モノマーnの分子量である)で決定した場合に各アニオン性モノマーnによってもたらされるイオン含量%の合計である、4のパッケージ。
6.ヒドロゲルが約1.5%〜約2.2%のイオン含量を有する、4のパッケージ。
7.ヒドロゲルが約1.6%〜約2.0%のイオン含量を有する、4のパッケージ。
8.ヒドロゲルがホスホリルコリン基を含む、1〜7のパッケージ。ホスホリルコリン基は、有利にはεPLLにイオン結合する。
9.パッケージング溶液が約0.15未満のイオン強度を有する、1〜8のパッケージ。
10.コンタクトレンズが少なくとも10μgのεPLLを含む、1〜9のパッケージ。
11.コンタクトレンズ請求項1が少なくとも100μgのεPLLを含む、1〜9のパッケージ。
12.コンタクトレンズを装用した後にその抗菌活性を補充又は増強する方法であって、装用したコンタクトレンズを、追加のεPLL及び/又は第2の抗菌剤を含む多目的コンタクトレンズケア溶液(MPS)に保存する工程を含み、この保存中に追加のεPLL及び/又は第2の抗菌剤がコンタクトレンズに組み込まれる、方法。コンタクトレンズは、例えば、上記1〜8、10又は11のいずれか1つで定義したとおりであってよい。
13.未装用抗菌性コンタクトレンズの製造方法であって、下記工程:モノマー混合物を重合させてレンズ形重合生成物を与える工程;任意に重合生成物を水和させてヒドロゲルを形成する工程;パッケージング溶液を含有するパッケージに重合生成物又はヒドロゲルを浸す工程;パッケージを密封する工程;及び任意に密封パッケージをオートクレーブで滅菌する工程を含んでなり、抗菌的に有効な量のεPLLがヒドロゲルに非共有結合する、方法。
14.重合生成物が約1〜約2%のイオン含量を有し、かつパッケージング溶液が約100ppm〜約1000ppmのεPLLを含む、13の方法。
15.パッケージ化抗菌性ヒドロゲルコンタクトレンズの製造方法であって、レンズ形重合生成物又はヒドロゲルコンタクトレンズを、εPLLを含むパッケージング溶液と接触させる工程を含んでなる方法。
16.パッケージング溶液が約50ppm〜約10,000ppmのεPLL、特に約100ppm〜約600ppmのεPLLを含む、15の方法。
17.パッケージ化抗菌性ヒドロゲルコンタクトレンズのヒドロゲルが請求項2〜8のいずれか1項の定義どおりである、15又は16の方法。
本発明のまた別の態様は、以下のとおりであってもよい。
〔1〕パッケージング溶液に浸されパッケージに密封された未装用抗菌性コンタクトレンズであって、ヒドロゲルと、前記ヒドロゲルに非共有結合した抗菌的に有効な量のイプシロンポリリジン(εPLL)とを含む、前記コンタクトレンズ。
〔2〕前記ヒドロゲルがシリコーンを含む、前記〔1〕に記載のコンタクトレンズ。
〔3〕前記ヒドロゲルが、前記εPLLにイオン結合する負に荷電した基を含む、前記〔1〕又は〔2〕に記載のコンタクトレンズ。
〔4〕前記ヒドロゲルが、アニオン性モノマーを含むモノマー混合物の水和した重合生成物を含む、前記〔1〕〜〔3〕のいずれか1項記載のコンタクトレンズ。
〔5〕前記ヒドロゲルが約0.5%〜約1.5%のイオン含量を有する、前記〔1〕〜〔4〕のいずれか1項記載のコンタクトレンズ。
〔6〕前記ヒドロゲルが約1.5%〜約2.2%のイオン含量を有する、前記〔1〕〜〔5〕のいずれか1項記載のコンタクトレンズ。
〔7〕前記ヒドロゲルが約1.6%〜約2.0%のイオン含量を有する、前記〔1〕〜〔6〕のいずれか1項記載のコンタクトレンズ。
〔8〕前記ヒドロゲルが、εPLLにイオン結合するホスホリルコリン基を含む、前記〔1〕〜〔7〕のいずれか1項記載のコンタクトレンズ。
〔9〕前記パッケージング溶液が、前記ヒドロゲルとの接触前に約50ppm〜約10,000ppmのεPLLを含む、前記〔1〕〜〔8〕のいずれか1項記載のコンタクトレンズ。
〔10〕前記パッケージング溶液が、前記ヒドロゲルとの接触前に約100ppm〜約600ppmのεPLLを含む、前記〔9〕に記載のコンタクトレンズ。
〔11〕前記パッケージング溶液が約0.15未満のイオン強度を有する、前記〔1〕〜〔10〕のいずれか1項記載のコンタクトレンズ。
〔12〕10
4の接種材料及び24時間のインキュベーションを用いてインビトロ生理活性アッセイで試験した場合、緑膿菌の少なくとも4 logの殺菌をもたらす、前記〔1〕〜〔11〕のいずれか1項記載のコンタクトレンズ。
〔13〕霊菌及び/又は黄色ブドウ球菌の少なくとも2 logの殺菌をもたらす、前記〔1〕〜〔12〕のいずれか1項記載のコンタクトレンズ。
〔14〕24時間のインビトロεPLL放出後に緑膿菌の少なくとも2 logの殺菌をもたらす、前記〔1〕〜〔13〕のいずれか1項記載のコンタクトレンズ。
〔15〕48時間のインビトロεPLL放出後に緑膿菌の少なくとも2 logの殺菌をもたらす、前記〔1〕〜〔14〕のいずれか1項記載のコンタクトレンズ。
〔16〕少なくとも10μgのεPLLを含む、前記〔1〕〜〔15〕のいずれか1項記載のコンタクトレンズ。
〔17〕少なくとも100μgのεPLLを含む、前記〔16〕に記載のコンタクトレンズ。
〔18〕前記ヒドロゲルが、εPLLの放出を少なくとも2時間持続する、前記〔1〕〜〔17〕のいずれか1項記載のコンタクトレンズ。
〔19〕前記ヒドロゲルが、εPLLの放出を少なくとも12時間持続する、前記〔18〕に記載のコンタクトレンズ。
〔20〕患者が少なくとも5日間連続して装用するのに適した長期装用コンタクトレンズである、前記〔1〕〜〔19〕のいずれか1項記載のコンタクトレンズ。
〔21〕前記〔1〕〜〔20〕のいずれか1項記載のコンタクトレンズを装用した後に、前記コンタクトレンズの抗菌活性を補充又は増強する方法であって、前記装用したコンタクトレンズを、追加のεPLL及び/又は第2の抗菌剤を含む多目的コンタクトレンズケア溶液(MPS)に保存する工程を含み、該保存中に追加のεPLL及び/又は第2の抗菌剤が前記コンタクトレンズに組み込まれる、前記方法。
〔22〕前記MPSがポリクオタニウム-1を含む、前記〔21〕に記載の方法。
〔23〕未装用抗菌性コンタクトレンズの製造方法であって、モノマー混合物を重合させてレンズ形状重合生成物を提供すること;任意に前記重合生成物を水和させてヒドロゲルを形成すること;パッケージング溶液を含有するパッケージに前記重合生成物又はヒドロゲルを浸すこと;前記パッケージを密封すること;及び任意に前記密封パッケージをオートクレーブで滅菌することを含み、抗菌的に有効な量のεPLLが前記ヒドロゲルに非共有結合する、前記方法。
〔24〕前記重合生成物が約1〜約2%のイオン含量を有し、前記パッケージング溶液が約100ppm〜約1000ppmのεPLLを含む、前記〔23〕に記載の方法。
〔25〕パッケージ化抗菌性ヒドロゲルコンタクトレンズの製造方法であって、εPLLを含むパッケージング溶液にレンズ形状重合生成物又はヒドロゲルコンタクトレンズを接触させることを含む方法。
〔26〕前記パッケージング溶液が約50ppm〜約10,000ppmのεPLL、特に約100ppm〜約600ppmのεPLLを含む、前記〔25〕に記載の方法。
〔27〕前記パッケージ化抗菌性ヒドロゲルコンタクトレンズのヒドロゲルが、前記〔2〕〜〔8〕のいずれか1項において定義されるとおりである、前記〔25〕又は〔26〕に記載の方法。
〔28〕ヒドロゲルと、前記ヒドロゲルに非共有結合したイプシロンポリリジン(εPLL)とを含む、細菌感染症の治療又は予防での使用のための組成物。
〔29〕さらに前記〔1〕〜〔8〕又は〔12〕〜〔19〕のいずれか1項記載の定義どおりの、前記〔28〕に記載の組成物。
〔30〕コンタクトレンズの形の、前記〔28〕又は〔29〕に記載の組成物。
〔31〕パッケージング溶液に浸されパッケージに密封された、前記〔28〕〜〔30〕のいずれか1項記載の組成物。
〔32〕イプシロンポリリジン(εPLL)が必要な患者の眼組織にεPLLを投与する方法であって、前記〔1〕〜〔20〕のいずれか1項記載のコンタクトレンズを前記患者に投与することを含む方法。
本発明のまた更に別の態様は、以下のとおりであってもよい。
〔1'〕パッケージング溶液に浸されパッケージに密封されている未装用抗菌性コンタクトレンズであって、ヒドロゲルと、前記ヒドロゲルに非共有結合した抗菌的に有効な量の少なくとも5μgのイプシロンポリリジン(εPLL)とを含み、当該レンズ及び前記パッケージング溶液はパッケージング中で滅菌状態である、前記コンタクトレンズ。
〔2'〕前記ヒドロゲルがシリコーンを含む、前記〔1'〕に記載のコンタクトレンズ。
〔3'〕前記ヒドロゲルが、前記εPLLにイオン結合する負に荷電した基を含む、前記〔1'〕又は〔2'〕に記載のコンタクトレンズ。
〔4'〕前記ヒドロゲルが、アニオン性モノマーを含むモノマー混合物の水和した重合生成物を含む、前記〔1'〕〜〔3'〕のいずれか1項記載のコンタクトレンズ。
〔5'〕前記ヒドロゲルが約0.5%〜約1.5%のイオン含量を有する、前記〔1'〕〜〔4'〕のいずれか1項記載のコンタクトレンズ。
〔6'〕前記ヒドロゲルが約1.5%〜約2.2%のイオン含量を有する、前記〔1'〕〜〔4'〕のいずれか1項記載のコンタクトレンズ。
〔7'〕前記ヒドロゲルが約1.6%〜約2.0%のイオン含量を有する、前記〔1'〕〜〔4'〕のいずれか1項記載のコンタクトレンズ。
〔8'〕前記ヒドロゲルが、前記εPLLにイオン結合するホスホリルコリン基を含む、前記〔1'〕〜〔7'〕のいずれか1項記載のコンタクトレンズ。
〔9'〕前記パッケージング溶液が、前記ヒドロゲルとの接触前に約50ppm〜約10,000ppmのεPLLを含む、前記〔1'〕〜〔8'〕のいずれか1項記載のコンタクトレンズ。
〔10'〕前記パッケージング溶液が、前記ヒドロゲルとの接触前に約100ppm〜約600ppmのεPLLを含む、前記〔9'〕に記載のコンタクトレンズ。
〔11'〕前記パッケージング溶液が約0.15未満のイオン強度を有する、前記〔1'〕〜〔10'〕のいずれか1項記載のコンタクトレンズ。
〔12'〕10
4の接種材料及び24時間のインキュベーションを用いてインビトロ生理活性アッセイで試験した場合、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)の少なくとも4 logの殺菌をもたらす、前記〔1'〕〜〔11'〕のいずれか1項記載のコンタクトレンズ。
〔13'〕霊菌(Serratia marcescens)及び/又は黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)の少なくとも2 logの殺菌をもたらす、前記〔1'〕〜〔12'〕のいずれか1項記載のコンタクトレンズ。
〔14'〕24時間のインビトロεPLL放出後に緑膿菌の少なくとも2 logの殺菌をもたらす、前記〔1'〕〜〔13'〕のいずれか1項記載のコンタクトレンズ。
〔15'〕48時間のインビトロεPLL放出後に緑膿菌の少なくとも2 logの殺菌をもたらす、前記〔1'〕〜〔14'〕のいずれか1項記載のコンタクトレンズ。
〔16'〕少なくとも10μgのεPLLを含む、前記〔1'〕〜〔15'〕のいずれか1項記載のコンタクトレンズ。
〔17'〕少なくとも100μgのεPLLを含む、前記〔16'〕に記載のコンタクトレンズ。
〔18'〕前記ヒドロゲルが、εPLLの放出を少なくとも2時間持続する、前記〔1'〕〜〔17'〕のいずれか1項記載のコンタクトレンズ。
〔19'〕前記ヒドロゲルが、εPLLの放出を少なくとも12時間持続する、前記〔18'〕に記載のコンタクトレンズ。
〔20'〕患者が少なくとも5日間連続して装用するのに適した長期装用コンタクトレンズである、前記〔1'〕〜〔19'〕のいずれか1項記載のコンタクトレンズ。
〔21'〕前記〔1'〕〜〔20'〕のいずれか1項記載のコンタクトレンズ装用後のコンタクトレンズの抗菌活性を補充又は増強する方法であって、前記装用後に取り出されたコンタクトレンズを、追加のεPLL及び/又は第2の抗菌剤を含む多目的コンタクトレンズケア溶液(MPS)に保存する工程を含み、該保存中に追加のεPLL及び/又は第2の抗菌剤が前記コンタクトレンズに組み込まれる、前記方法。
〔22'〕前記MPSがポリクオタニウム-1を含む、前記〔21'〕に記載の方法。
〔23'〕未装用抗菌性コンタクトレンズの製造方法であって、モノマー混合物を重合させてレンズ形状重合生成物を提供すること;前記重合生成物を水和させてヒドロゲルを形成してもよく;パッケージング溶液を含有するパッケージに前記重合生成物又はヒドロゲルを浸すこと;前記パッケージを密封すること;及び前記密封パッケージを滅菌するか、又は滅菌条件下で前記ヒドロゲルと前記パッケージング溶液を製造して組み合わせることを含み、前記密封パッケージの滅菌はオートクレーブで行われてもよく、抗菌的に有効な量の少なくとも5μgのεPLLが前記ヒドロゲルに非共有結合する、前記方法。
〔24'〕前記重合生成物が約1〜約2%のイオン含量を有し、前記パッケージング溶液が約100ppm〜約1000ppmのεPLLを含む、前記〔23'〕に記載の方法。
〔25'〕パッケージ化抗菌性ヒドロゲルコンタクトレンズの製造方法であって、εPLLを含むパッケージング溶液にレンズ形状重合生成物又はヒドロゲルコンタクトレンズを接触させることを含む方法。
〔26'〕前記パッケージング溶液が約50ppm〜約10,000ppmのεPLLを含む、前記〔25'〕に記載の方法。
〔27'〕前記パッケージ化抗菌性ヒドロゲルコンタクトレンズのヒドロゲルが、前記〔2'〕〜〔8'〕のいずれか1項において定義されるとおりである、前記〔25'〕又は〔26'〕に記載の方法。
本発明のまた更に別の態様は、以下のとおりであってもよい。
〔1''〕パッケージング溶液に浸されパッケージに密封されている未装用抗菌性コンタクトレンズであって、ヒドロゲルと、前記ヒドロゲルに非共有結合した少なくとも5μgのイプシロンポリリジン(εPLL)とを含み、当該レンズ及び前記パッケージング溶液はパッケージ中で滅菌状態である、前記コンタクトレンズ。
〔2''〕前記ヒドロゲルがシリコーンを含む、前記〔1''〕に記載のコンタクトレンズ。
〔3''〕前記ヒドロゲルが、前記εPLLにイオン結合する負に荷電した基を含む、前記〔1''〕又は〔2''〕に記載のコンタクトレンズ。
〔4''〕前記ヒドロゲルが、アニオン性モノマーを含むモノマー混合物の水和した重合生成物を含む、前記〔1''〕〜〔3''〕のいずれか1項記載のコンタクトレンズ。
〔5''〕前記ヒドロゲルが0.5%〜1.5%のイオン含量を有する、前記〔1''〕〜〔4''〕のいずれか1項記載のコンタクトレンズ。
〔6''〕前記ヒドロゲルが1.5%〜2.2%のイオン含量を有する、前記〔1''〕〜〔4''〕のいずれか1項記載のコンタクトレンズ。
〔7''〕前記ヒドロゲルが1.6%〜2.0%のイオン含量を有する、前記〔1''〕〜〔4''〕のいずれか1項記載のコンタクトレンズ。
〔8''〕前記ヒドロゲルが、前記εPLLにイオン結合するホスホリルコリン基を含む、前記〔1''〕〜〔7''〕のいずれか1項記載のコンタクトレンズ。
〔9''〕前記パッケージング溶液が0.15未満のイオン強度を有する、前記〔1''〕〜〔8''〕のいずれか1項記載のコンタクトレンズ。
〔10''〕104の接種材料及び24時間のインキュベーションを用いてインビトロ生理活性アッセイで試験した場合、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)の少なくとも4 logの殺菌をもたらす、前記〔1''〕〜〔9''〕のいずれか1項記載のコンタクトレンズ。
〔11''〕霊菌(Serratia marcescens)及び/又は黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)の少なくとも2 logの殺菌をもたらす、前記〔1''〕〜〔10''〕のいずれか1項記載のコンタクトレンズ。
〔12''〕24時間のインビトロεPLL放出後に緑膿菌の少なくとも2 logの殺菌をもたらす、前記〔1''〕〜〔11''〕のいずれか1項記載のコンタクトレンズ。
〔13''〕48時間のインビトロεPLL放出後に緑膿菌の少なくとも2 logの殺菌をもたらす、前記〔1''〕〜〔12''〕のいずれか1項記載のコンタクトレンズ。
〔14''〕少なくとも10μgのεPLLを含む、前記〔1''〕〜〔13''〕のいずれか1項記載のコンタクトレンズ。
〔15''〕少なくとも100μgのεPLLを含む、前記〔14''〕に記載のコンタクトレンズ。
〔16''〕前記ヒドロゲルが、εPLLの放出を少なくとも2時間持続する、前記〔1''〕〜〔15''〕のいずれか1項記載のコンタクトレンズ。
〔17''〕前記ヒドロゲルが、εPLLの放出を少なくとも12時間持続する、前記〔16''〕に記載のコンタクトレンズ。
〔18''〕患者が少なくとも5日間連続して装用するのに適した長期装用コンタクトレンズである、前記〔1''〕〜〔17''〕のいずれか1項記載のコンタクトレンズ。
〔19''〕前記〔1''〕〜〔18''〕のいずれか1項記載のコンタクトレンズ装用後のコンタクトレンズの抗菌活性を補充又は増強する方法であって、前記装用後に取り出されたコンタクトレンズを、追加のεPLL及び/又は第2の抗菌剤を含む多目的コンタクトレンズケア溶液(MPS)に保存する工程を含み、該保存中に追加のεPLL及び/又は第2の抗菌剤が前記コンタクトレンズに組み込まれる、前記方法。
〔20''〕前記MPSがポリクオタニウム-1を含む、前記〔19''〕に記載の方法。
〔21''〕未装用抗菌性コンタクトレンズの製造方法であって、モノマー混合物を重合させてレンズ形状重合生成物を提供すること;前記重合生成物を水和させてヒドロゲルを形成してもよく;パッケージング溶液を含有するパッケージに前記重合生成物又はヒドロゲルを浸すこと;前記パッケージを密封すること;及び前記密封パッケージを滅菌するか、又は滅菌条件下で前記ヒドロゲルと前記パッケージング溶液を製造して組み合わせることを含み、少なくとも5μgのεPLLが前記ヒドロゲルに非共有結合する、前記方法。
〔22''〕前記重合生成物が1〜2%のイオン含量を有し、前記パッケージング溶液が100ppm〜1000ppmのεPLLを含む、前記〔21''〕に記載の方法。
〔23''〕パッケージ化抗菌性ヒドロゲルコンタクトレンズの製造方法であって、εPLLを含むパッケージング溶液にレンズ形状重合生成物又はヒドロゲルコンタクトレンズを接触させることを含む方法。
〔24''〕前記パッケージング溶液が50ppm〜10,000ppmのεPLLを含む、前記〔23''〕に記載の方法。
〔25''〕前記パッケージ化抗菌性ヒドロゲルコンタクトレンズが、前記〔1''〕〜〔8''〕のいずれか1項において記載されるとおりである、前記〔23''〕又は〔24''〕に記載の方法。