(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
開口された縁部を有する袋体と、該袋体の開口された縁部に沿って配設されるフラップとを備え、該フラップにおける前記袋体との対向面、または前記袋体における前記フラップとの対向面に粘着材層が形成されるフラップ付包装袋において、
内容物を前記袋体に収納した後、前記フラップを前記袋体に貼着させて前記袋体の開口された縁部を封止する、フラップ付包装袋の封止方法であって、
内容物が収納された袋体を把持する第一ステップと、
該第一ステップの終了後、該袋体の開口された縁部に対して該縁部の延出方向に沿った張力を加える第二ステップと、
該第二ステップの開始後、前記張力が付加された前記袋体におけるフラップ側とは反対側を受け部材によって受けつつ、該フラップにおける前記袋体側とは反対側を押え部材によって前記袋体側に押圧することにより、前記受け部材および押え部材によって前記袋体およびフラップをともに挟持して、前記袋体の開口された縁部を前記フラップによって封止する第三ステップと、を備え、
前記第二ステップにおいて付加された張力は、前記第三ステップの終了後に開放され、
前記第二ステップにおいて、前記張力は、前記袋体の開口された縁部の延出方向両端部を、押えバーによりフラップ側から各々押圧しつつ、該延出方向に向かって緊張させることにより付加され、
前記第三ステップにおいて、前記袋体および前記フラップは、前記袋体の開口された縁部を押圧する前記押えバーが、前記袋体と前記フラップとの間に介在した状態で、前記受け部材および前記押え部材によってともに挟持される、
ことを特徴とするフラップ付包装袋の封止方法。
開口された縁部を有する袋体と、該袋体の開口された縁部に沿って配設されるフラップとを備え、該フラップにおける前記袋体との対向面、または前記袋体における前記フラップとの対向面に粘着材層が形成されるフラップ付包装袋において、
内容物を前記袋体に収納した後、前記フラップを前記袋体に貼着させて前記袋体の開口された縁部を封止する、フラップ付包装袋の封止装置であって、
内容物が収納された袋体を把持する把持手段と、
該把持手段によって把持された、袋体の開口された縁部に対して該縁部の延出方向に沿った張力を加える張力付加手段と、
該張力付加手段によって張力が付加された、前記袋体におけるフラップ側とは反対側を受け部材によって受けつつ、該フラップにおける前記袋体側とは反対側を押え部材によって前記袋体側に押圧することにより、前記受け部材および押え部材によって前記袋体およびフラップをともに挟持して、前記袋体の開口された縁部を前記フラップによって封止する封止手段と、を備え、
前記張力付加手段によって前記袋体の開口された縁部に付加された張力は、前記封止手段によって前記袋体の開口された縁部が封止された後に開放され、
前記張力付加手段には押えバーが備えられ、
該押えバーによって、前記袋体の開口された縁部の延出方向両端部を、フラップ側から各々押圧しつつ、該延出方向に向かって緊張させることにより、前記張力が付加され、
前記袋体および前記フラップは、前記袋体の開口された縁部を押圧する前記押えバーが、前記袋体と前記フラップとの間に介在した状態で、前記封止手段の前記受け部材および前記押え部材によってともに挟持される、
ことを特徴とするフラップ付包装袋の封止装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、以上に示した現状の問題点を鑑みてなされたものであり、開口された縁部を有する袋体と、該袋体の開口された縁部に沿って配設されるフラップとを備えるフラップ付包装袋において、例え、前記袋体と略同程度の体積からなる内容物が前記袋体に収納されていたとしても、該フラップによる封止箇所に皺や位置ズレなどが発生することがなく、フラップ付包装袋の美感が向上し、品質向上を図ることが可能な、フラップ付包装袋の封止方法および封止装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0007】
即ち、本発明のフラップ付包装袋の封止方法は、開口された縁部を有する袋体と、該袋体の開口された縁部に沿って配設されるフラップとを備え、該フラップにおける前記袋体との対向面、または前記袋体における前記フラップとの対向面に粘着材層が形成されるフラップ付包装袋において、内容物を前記袋体に収納した後、前記フラップを前記袋体に貼着させて前記袋体の開口された縁部を封止する、フラップ付包装袋の封止方法であって、内容物が収納された袋体を把持する第一ステップと、該第一ステップの終了後、該袋体の開口された縁部に対して該縁部の延出方向に沿った張力を加える第二ステップと、該第二ステップの開始後、前記張力が付加された前記袋体におけるフラップ側とは反対側
を受け部材によって受けつつ、該フラップにおける前記袋体側とは反対側を押え部材によって前記袋体側に押圧することにより、前記受け部材および押え部材によって前記袋体およびフラップをともに挟持して、前記袋体の開口された縁部を前記フラップによって封止する第三ステップと、を備え、前記第二ステップにおいて付加された張力は、前記第三ステップの終了後に開放されることを特徴とする。
【0008】
上記構成において、前記第二ステップにおける、前記張力は、前記袋体の開口された縁部の延出方向両端部に各々付加されることが好ましい。
【0009】
また、上記構成において、前記第二ステップにおける、前記張力は、前記袋体の開口された縁部の延出方向両端部を、押えバーによりフラップ側から各々押圧しつつ、該延出方向に向かって緊張させることにより付加されることが好ましい。
【0010】
また、上記構成において、前記第三ステップにおける、前記袋体および前記フラップは、前記袋体の開口された縁部を押圧する前記押えバーが、前記袋体と前記フラップとの間に介在した状態で、前記受け部材および前記押え部材によってともに挟持されることが好ましい。
【0011】
また、上記構成において、前記押えバーは回転駆動可能に構成され、前記押えバーの前記袋体との当接部は、前記押えバーが回転駆動されることにより、前記張力を前記袋体に付加することが好ましい。
【0012】
また、上記構成において、前記押えバーの前記袋体との当接部は、前記押えバーが回転駆動されることにより、前記袋体の開口された縁部の延出方向両端部を押圧した状態から、前記縁部の延出方向外側へ移動して、前記受け部材および押え部材によって挟持される、前記袋体と前記フラップとの間より離脱されることが好ましい。
【0013】
また、上記構成において、前記押えバーは、前記袋体の開口された縁部の延出方向に移動可能に構成され、前記押えバーの前記袋体との当接部は、前記押えバーが前記縁部の延出方向外側へ移動されることにより、前記張力を前記袋体に付加することが好ましい。
【0014】
また、上記構成において、前記押えバーは、前記押えバーが前記縁部の延出方向外側へ移動されることにより、前記袋体の開口された縁部の延出方向両端部を押圧した状態から、前記縁部の延出方向外側へ移動して、前記受け部材および押え部材によって挟持される、前記袋体と前記フラップとの間より離脱されることが好ましい。
【0015】
また、上記構成において、前記第三ステップにおける、前記フラップを袋体側に押圧する前記押え部材は、前記袋体の形状に倣って弾性変形可能な部材によって構成されることが好ましい。
【0016】
また、上記構成において、前記受け部材は、前記押え部材と対向して配置されるとともに、前記押え部材に対して近接離間する方向へ移動可能に構成され、前記第三ステップにおいては、前記押え部材に対して近接する方向へ移動して、前記押え部材との間で前記袋体およびフラップを挟持し、前記第三ステップの終了後には、前記押え部材から離間する方向に移動することが好ましい。
【0017】
一方、本発明のフラップ付包装袋の封止装置は、開口された縁部を有する袋体と、該袋体の開口された縁部に沿って配設されるフラップとを備え、該フラップにおける前記袋体との対向面、または前記袋体における前記フラップとの対向面に粘着材層が形成されるフラップ付包装袋において、内容物を前記袋体に収納した後、前記フラップを前記袋体に貼着させて前記袋体の開口された縁部を封止する、フラップ付包装袋の封止装置であって、内容物が収納された袋体を把持する把持手段と、該把持手段によって把持された、袋体の開口された縁部に対して該縁部の延出方向に沿った張力を加える張力付加手段と、該張力付加手段によって張力が付加された、前記袋体におけるフラップ側とは反対側を受け部材によって受けつつ、該フラップにおける前記袋体側とは反対側を押え部材によって前記袋体側に押圧することにより、前記受け部材および押え部材によって前記袋体およびフラップをともに挟持して、前記袋体の開口された縁部を前記フラップによって封止する封止手段と、を備え、前記張力付加手段によって前記袋体の開口された縁部に付加された張力は、前記封止手段によって前記袋体の開口された縁部が封止された後に開放されることを特徴とする。
【0018】
上記構成において、前記張力付加手段により付加される前記張力は、前記袋体の開口された縁部の延出方向両端部に各々付加されることが好ましい。
【0019】
また、上記構成において、前記張力付加手段には押えバーが備えられ、該押えバーによって、前記袋体の開口された縁部の延出方向両端部を、フラップ側から各々押圧しつつ、該延出方向に向かって緊張させることにより、前記張力が付加されることが好ましい。
【0020】
また、上記構成において、前記袋体および前記フラップは、前記袋体の開口された縁部を押圧する前記押えバーが、前記袋体と前記フラップとの間に介在した状態で、前記封止手段の前記受け部材および前記押え部材によってともに挟持されることが好ましい。
【0021】
また、上記構成において、前記押えバーは回転駆動可能に構成され、前記押えバーの前記袋体との当接部は、前記押えバーが回転駆動されることにより、前記張力を前記袋体に付加することが好ましい。
【0022】
また、上記構成において、前記押えバーの前記袋体との当接部は、前記押えバーが回転駆動されることにより、前記袋体の開口された縁部の延出方向両端部を押圧した状態から、前記縁部の延出方向外側へ移動して、前記受け部材および押え部材によって挟持される、前記袋体と前記フラップとの間より離脱されることが好ましい。
【0023】
また、上記構成において、前記封止手段における、前記フラップを袋体側に押圧する前記押え部材は、前記袋体の形状に倣って弾性変形可能な部材によって構成されることが好ましい。
【0024】
また、上記構成において、前記受け部材は、前記押え部材と対向して配置されるとともに、前記押え部材に対して近接離間する方向へ移動可能に構成され、前記袋体の開口された縁部を封止する際には、前記押え部材に対して近接する方向へ移動して、前記押え部材との間で前記袋体およびフラップを挟持し、前記袋体の開口された縁部が封止された後には、前記押え部材から離間する方向に移動することが好ましい。
【発明の効果】
【0025】
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
【0026】
即ち、本発明の請求項1におけるフラップ付包装袋の封止方法によれば、開口された縁部を有する袋体と、該袋体の開口された縁部に沿って配設されるフラップとを備えるフラップ付包装袋において、例え、前記袋体と略同程度の体積からなる内容物が前記袋体に収納されていたとしても、前記袋体の開口された縁部に対して、該縁部の延出方向に沿った張力を強制的に加えた状態を維持しつつ、前記縁部をフラップによって封止するため、該フラップによる封止箇所に皺や位置ズレなどが発生することもない。
従って、フラップ付包装袋の美感が向上し、品質向上を図ることができる。
また、本発明の請求項1におけるフラップ付包装袋の封止方法によれば、簡易な構成からなる押えバーによって、袋体の開口された縁部に確実に張力を加えることができる。
さらに、本発明の請求項1におけるフラップ付包装袋の封止方法によれば、フラップによる袋体の開口された縁部の封止が完了するまで、押えバーによる該縁部の押圧保持状態を維持することから、確実に該縁部に張力を加えることができる。
【0027】
また、本発明の請求項2におけるフラップ付包装袋の封止方法によれば、袋体に張力を加える際の力点の位置を、該袋体の開口された縁部の延出方向両端部としていることから、確実且つ効果的に該縁部に張力を加えることができる。
【0030】
また、本発明の請求項
3におけるフラップ付包装袋の封止方法によれば、回転機構からなる簡易な構成の押えバーによって、袋体の開口された縁部に確実に張力を加えることができる。
【0031】
また、本発明の請求項
4におけるフラップ付包装袋の封止方法によれば、袋体の開口された縁部の封止の完了後、少なくとも、押えバー或いは受け部材の何れかが、互いに相対的に離間されるだけで、該押えバーは、前記袋体と前記フラップとの間より離脱されることから、押えバーの可動に関する機構を、部品点数の少ない容易な構成とすることができる。
【0032】
また、本発明の請求項
5におけるフラップ付包装袋の封止方法によれば、押えバーの移動軌跡を単純な直線によって構成することから、押えバーの可動に関する機構を単純な構成とすることができる。
【0033】
また、本発明の請求項
6におけるフラップ付包装袋の封止方法によれば、袋体の開口された縁部の延出方向に沿って移動させながら、前記袋体と前記フラップとの間より押えバーを離脱させることから、該離脱時において、前記袋体に傷や折れなどが発生したり、またはフラップが剥れたりなどすることも殆どない。
【0034】
また、本発明の請求項
7におけるフラップ付包装袋の封止方法によれば、回転ブラシによって押え部材が構成されることから、例え、袋体と略同程度の体積からなる内容物が前記袋体に収納されていたとしても、前記袋体に生じる凸凹に対応しながら、確実にフラップを袋体側に押圧することができる。
【0035】
また、本発明の請求項
8におけるフラップ付包装袋の封止方法によれば、袋体の開口された縁部の封止の完了後、該袋体との離間方向に受け部材を移動させることで、受け部材および押え部材による袋体およびフラップの挟持状態を確実に開放させることができる。
【0036】
一方、本発明の請求項
9におけるフラップ付包装袋の封止装置によれば、開口された縁部を有する袋体と、該袋体の開口された縁部に沿って配設されるフラップとを備えるフラップ付包装袋において、例え、前記袋体と略同程度の体積からなる内容物が前記袋体に収納されていたとしても、前記袋体の開口された縁部に対して、該縁部の延出方向に沿った張力を強制的に加えた状態を維持しつつ、前記縁部をフラップによって封止するため、該フラップによる封止箇所に皺が発生することもない。
従って、フラップ付包装袋の美感が向上し、品質向上を図ることができる。
また、本発明の請求項9におけるフラップ付包装袋の封止装置によれば、簡易な構成からなる押えバーによって、袋体の開口された縁部に確実に張力を加えることができる。
さらに、本発明の請求項9におけるフラップ付包装袋の封止装置によれば、フラップによる袋体の開口された縁部の封止が完了するまで、押えバーによる該縁部の押圧保持状態を維持することから、確実に該縁部に張力を加えることができる。
【0037】
また、本発明の請求項12におけるフラップ付包装袋の封止装置によれば、袋体に張力を加える際の力点の位置を、該袋体の開口された縁部の延出方向両端部としていることから、確実且つ効果的に該縁部に張力を加えることができる。
【0040】
また、本発明の請求項
11におけるフラップ付包装袋の封止装置によれば、回転機構からなる簡易な構成の押えバーによって、袋体の開口された縁部に確実に張力を加えることができる。
【0041】
また、本発明の請求項
12におけるフラップ付包装袋の封止装置によれば、袋体の開口された縁部の封止の完了後、少なくとも、押えバー或いは受け部材の何れかが、互いに相対的に離間されるだけで、該押えバーは、前記袋体と前記フラップとの間より離脱されることから、押えバーの可動に関する機構を、部品点数の少ない容易な構成とすることができる。
【0042】
また、本発明の請求項
13におけるフラップ付包装袋の封止装置によれば、回転ブラシによって押え部材が構成されることから、例え、袋体と略同程度の体積からなる内容物が前記袋体に収納されていたとしても、前記袋体に生じる凸凹に対応しながら、確実にフラップを袋体側に押圧することができる。
【0043】
また、本発明の請求項
14におけるフラップ付包装袋の封止装置によれば、袋体の開口された縁部の封止の完了後、該袋体との離間方向に受け部材を移動させることで、受け部材および押え部材による袋体およびフラップの挟持状態を確実に開放させることができる。
【発明を実施するための形態】
【0046】
[フラップ付包装袋100]
先ず、本発明を具現化する封止装置6(
図2を参照)によって開口縁部101aが封止される、フラップ付包装袋100の一例について、
図6を用いて説明する。
なお、以下の説明に関しては便宜上、
図6の上下方向をフラップ付包装袋100の上下方向と規定して記述する。
また、
図6においては、矢印Aの方向を前方と規定して記述する。
【0047】
フラップ付包装袋100は、後述する袋詰め包装システム1(
図1を参照)によって、内容物150(
図2(b)を参照)が袋詰めされるものである。
フラップ付包装袋100は、例えば、ポリプロピレンやポリエチレンなどからなるプラスチックフィルムにより一体的に形成され、主に袋体101やフラップ102やヘッダー103などにより構成される。
なお、フラップ付包装袋100の材質については、本実施形態のものに限定されず、例えば、ナイロンやアルミ箔など他の材質であってもよい。
【0048】
袋体101は、フラップ付包装袋100の基体となる部位である。
袋体101は、開口された縁部101a(以下、「開口縁部101a」と記載する)を有する矩形状の袋構造に形成される。
【0049】
そして、例えば本実施形態において、袋体101は、開口縁部101aを上方に向けつつ、平面部を前方(矢印Aの方向)に向けて配置される。
【0050】
次に、フラップ102について説明する。
フラップ102は、開口縁部101aを封止するための部位である。
フラップ102は、帯状に形成され、その長手寸法が、開口縁部101aの長手寸法(即ち、袋体101の幅方向(平面視にて矢印Aとの直交方向)の寸法)と同程度に設定されている。
【0051】
そして、フラップ102は、開口縁部101aの上部近傍において、該開口縁部101aに沿って配置される。
この際、フラップ102は、前方より開口縁部101aを掩覆する姿勢を有しつつ、上側の縁部を介して、後述するヘッダー103に連結される。
【0052】
ここで、本実施形態においては、フラップ102における袋体101との対向面、即ちフラップ102の後面(矢印Aとの対向側の面)に、粘着材層104が形成されている。
また、フラップ102の後面の、上側の縁部に近い側は、粘着材層104が付着されていない余白となっている。
【0053】
このように、本実施形態におけるフラップ付包装袋100においては、内容物150を袋体101に収納させた後、粘着材層104を介して、前記袋体101にフラップ102を貼着させる構成となっており、開口縁部101aを確実に封止することができるのである。
【0054】
なお、このような粘着材層104を設ける場合においては、フラップ102によって開口縁部101aが封止される以前に、前記粘着材層104が外部に露出するのを防ぐため、図示せぬライナー部材などによって、粘着材層104を被覆しておく必要がある。
【0055】
具体的には、フラップ102と略同じ形状からなる剥離フィルムなどにより、前記ライナー部材を形成し、該ライナー部材をフラップ102の後面に積層させることにより、粘着材層104を被覆するのである。
【0056】
また、粘着材層104が形成される箇所については、本実施形態に限定されるものではない。粘着材層104が形成される位置や面積等は設計事項であり、例えば、内容物150の形状や、フラップ付包装袋100の使用方法などに基づいて、適宜決定されるものである。
また、袋体101の開口縁部101a近傍におけるフラップ102との対向面、即ち袋体101の開口縁部101a近傍の前面に、粘着材層104が形成されることとしてもよい。
【0057】
ところで、完成された直後のフラップ付包装袋100においては、形成工程の都合上、フラップ102の長手方向方向の両側の縁部102a・102aが、袋体101の幅方向の両側の縁部101b・101bと各々溶着された状態となっている。
【0058】
そして、後述するように、フラップ付包装袋100は、袋詰め包装システム1に投入された後、開封装置3によって、フラップ102の幅方向の両側における溶着箇所を各々破断され、袋体101内に内容物150が投入可能な状態となるのである。
【0059】
次に、ヘッダー103について説明する。
ヘッダー103は、フラップ付包装袋100を、全体的に支持する際に利用される部位である。
ヘッダー103は、帯状に形成され、その長手寸法が、開口縁部101aの長手寸法と同程度に設定されている。
【0060】
そして、ヘッダー103は、開口縁部101aに沿いつつ、上方に向かって延出するようにして配設されるとともに、その下側の縁部を介して、開口縁部101aの後側(フラップ102側との対向側)と連結される。
また、ヘッダー103の中央部には、貫通孔103aが穿孔される。
【0061】
このような構成からなるヘッダー103において、例えば、フック(図示せず)などを貫通孔103aに貫通させて掛止させることにより、フラップ付包装袋100は全体的に支持される。
【0062】
なお、ヘッダー103は、本実施形態に示すような、フラップ付包装袋100における必須な構成要素ではなく、省略することも可能である。
但し、ヘッダー103を省略する場合においては、フラップ102が、上側の縁部を介して、開口縁部101aの後側と連結されることとなる。
【0063】
[袋詰め包装システム1]
次に、本発明を具現化する封止装置6を備える袋詰め包装システム1の全体構成について、
図1を用いて説明する。
【0064】
袋詰め包装システム1は、フラップ付包装袋100への内容物150の袋詰め作業を、自動で行うためのシステムであって、フラップ付包装袋100の開口縁部101a(
図6を参照)を開放し、該フラップ付包装袋100に内容物150を投入し、さらにフラップ付包装袋100の開口縁部101aを封止するためのシステムである。
袋詰め包装システム1は、移動装置10を備え、該移動装置10の周囲には、供給装置2や開封装置3や投入装置4や剥離装置5や封止装置6や排出装置7などが配設される。
【0065】
移動装置10は、袋詰め包装システム1を構成する各装置群2・3・・・7間において、フラップ付包装袋100を移動させるための装置である。
移動装置10は、多角形状のターンプレート11や、該ターンプレート11の外縁部に等角ピッチ(本実施形態においては60°)で配設される挟持機構部12・12・・・などにより構成される。
【0066】
ターンプレート11は、図心を中心にして水平方向に回転可能に配設される。
一方、挟持機構部12は、互いに近接離間可能な複数の部材によって構成され、これらの部材によって、フラップ付包装袋100のヘッダー103(
図6を参照)が挟持され、堅固に把持されるようになっている。つまり、挟持機構部12は、フラップ付包装袋100を把持する把持手段として設けられる。
【0067】
そして、ターンプレート11の周囲には、後述する供給装置2や開封装置3や投入装置4や剥離装置5や封止装置6や排出装置7が、それぞれ挟持機構部12と対向するようにして、順に等角ピッチ(本実施形態においては60°)にて配設される。
【0068】
このような構成からなる移動装置10において、例えば、供給装置2よりフラップ付包装袋100が供給されると、該フラップ付包装袋100は、ヘッダー103を介して、一旦挟持機構部12に挟持され、堅固に把持される。
【0069】
そして、移動装置10は、フラップ付包装袋100を把持した状態のまま、所定の位相(本実施形態においては60°)ごとに回転される。
これにより、移動装置10に把持されたフラップ付包装袋100は、袋詰め包装システム1を構成する各装置群2・3・・・7間において移動されることとなる。
【0070】
なお、本実施形態における、袋詰め包装システム1を構成する各装置群2・3・・・7内においては、フラップ付包装袋100が、移動装置10の挟持機構部12によって把持された状態を維持される構成となっている。
つまり、本実施形態においては、前記各装置群2・3・・・7内に各々単独に挟持機構部を設けておらず、フラップ付包装袋100の把持については、移動装置10の挟持機構部12によって行うこととしている。
【0071】
しかし、このような各装置群2・3・・・内におけるフラップ付包装袋100を把持するための機構については、本実施形態のものに限定されることはない。
例えば、少なくとも袋詰め包装システム1を構成する開封装置3や投入装置4や剥離装置5や封止装置6などにおいては、それぞれ単独に挟持機構部を配設し、移動装置10によって移動されてきたフラップ付包装袋100が、該挟持機構部に受け渡され、該挟持機構部によって把持される構成としてもよい。
【0072】
次に、供給装置2について説明する。
供給装置2は、袋詰め包装システム1に投入されたフラップ付包装袋100を、移動装置10に供給するための装置である。
供給装置2は、ベルトコンベヤ21や、該ベルトコンベヤ21の搬送方向の下流側に配設される起立機構部22などにより構成される。
【0073】
ベルトコンベヤ21は、袋詰め包装システム1の外部より移動装置10に向かって、フラップ付包装袋100を搬送する搬送手段として備えられるものである。
なお、供給装置2におけるフラップ付包装袋100の搬送手段については、本実施形態のようなベルトコンベヤ21に限定されるものではなく、例えば、ローラーコンベヤーやシュートなどであってもよい。
【0074】
起立機構部22は、ベルトコンベヤ21によって搬送されてきたフラップ付包装袋100を、開口縁部101aが上方に向くようにして起立させるとともに、起立させたフラップ付包装袋100を、移動装置10の挟持機構部12に供給するためのものである。
起立機構部22には、複数の吸着パッド23・23・23が備えられ、これらの吸着パッド23・23・23には、水平方向および垂直方向への移動を可能とする移動手段や、垂直方向への回動を可能とする回動手段などが設けられる。
【0075】
そして、起立機構部22は、ベルトコンベヤ21の搬送方向の下流部に到達したフラップ付包装袋100を、複数の吸着パッド23・23・23によって吸着しつつ一旦持上げた後、垂直方向に回動させて開口縁部101aが上方に向くようにして起立させ、その後、移動装置10の挟持機構部12へと搬送する。
これにより、移動装置10は、起立機構部22によってフラップ付包装袋100を供給されることとなり、該フラップ付包装袋100が、挟持機構部12によって堅固に把持されるのである。
【0076】
なお、挟持機構部12によるフラップ付包装袋100の把持が完了するとともに、供給装置2を含む全ての装置群2・3・・・7において、移動装置10の回転に伴い機械的干渉を発生し得る所定の動作が完了すると、移動装置10は所定の位相分回転される。
これにより、前記フラップ付包装袋100は、次工程である開封装置3へと移動される。
【0077】
次に、開封装置3について説明する。
開封装置3は、フラップ付包装袋100において、フラップ102(
図6を参照)の幅方向の両側における溶着箇所を各々破断するとともに、前記フラップ102を開口縁部101aの上方へとまくり上げ、前記フラップ付包装袋100を開口状態にするための装置である。
開封装置3は、破断機構部31や開口機構部32などにより構成される。
【0078】
破断機構部31は、フラップ付包装袋100において、フラップ102の溶着箇所を破断するためのものである。
破断機構部31には、二枚のブレード31a・31aが備えられる。
【0079】
各ブレード31aの延出方向の一端部には、回転軸31bが、該ブレード31aとの直角方向に延出して嵌設される。
また、二枚のブレード31a・31aは、互いの回転軸31b・31bが、水平方向に平行、且つブレード31aに嵌設された端部を移動装置10の挟持機構部12(より具体的には、ターンプレート11において、開封装置3と対向して配設される挟持機構部12)と対向させて配設される。
【0080】
そして、各ブレード31aは、回転軸31bを中心にして回動可能に支持される。
ここで、前工程である供給装置2よりフラップ付包装袋100が移動されてくると、互いに平行に直立した状態を初期状態する二枚のブレード31a・31aは、前記フラップ付包装袋100の袋体101とフラップ102との間に、先端部より挿入される。
【0081】
その後、各ブレード31aは、フラップ102の幅方向、且つ該フラップ102の外側に向かって、略水平状に延出するような状態となるまでそれぞれ回動され、前記フラップ102の溶着箇所が破断される。
【0082】
開口機構部32は、破断機構部31によって溶断箇所を破断された、フラップ付包装袋100のフラップ102を、開口縁部101aの上方へとまくり上げるためのものである。
開口機構部32には、上下方向に揺動可能に配設されるスイングアーム32aが備えられ、該スイングアーム32aの先端部には、複数のローラー部材32b・32bが軸支される。
【0083】
そして、前述した破断機構部31によって、フラップ付包装袋100のフラップ102の溶着箇所が破断されると、スイングアーム32aは、下方から上方に向かって揺動される。
これにより、フラップ102は、複数のローラー部材32b・32bによって係止されつつ、開口縁部101aの上方へとまくり上げられる。また、まくり上げられたフラップ102は、その後、移動装置10の挟持機構部12によって把持される。
【0084】
なお、挟持機構部12によるフラップ102の把持が完了するとともに、開封装置3を含む全ての装置群2・3・・・7において、移動装置10の回転に伴い機械的干渉を発生し得る所定の動作が完了すると、移動装置10は所定の位相分回転される。
これにより、フラップ付包装袋100は、次工程である投入装置4へと移動される。
【0085】
次に、投入装置4について説明する。
投入装置4は、フラップ付包装袋100の袋体101(
図6を参照)内に、内容物150を投入するための装置である。
投入装置4は、ベルトコンベヤ41や、該ベルトコンベヤ41の搬送方向の下流側に配設される投入機構部42などにより構成される。
【0086】
ベルトコンベヤ41は、袋詰め包装システム1の外部より移動装置10に向かって、内容物150を搬送する搬送手段として備えられるものである。
なお、投入装置4における内容物150の搬送手段については、本実施形態のようなベルトコンベヤ41に限定されるものではなく、例えば、ローラーコンベヤーやシュートなどであってもよい。
【0087】
投入機構部42は、ベルトコンベヤ41によって搬送されてきた内容物150を、開口状態にあるフラップ付包装袋100に投入するためのものである。
投入機構部42には、図示せぬ可動式のガイド部材が備えられる。
【0088】
そして、前工程である開封装置3よりフラップ付包装袋100が移動されてくると、該フラップ付包装袋100の開口縁部101a内に、前記ガイド部材の先端部が挿入され、該開口縁部101aの開口状態が確保される。
このような状態において、内容物150は、投入機構部42より自重落下され、フラップ付包装袋100の袋体101内へと投入される。
【0089】
なお、フラップ付包装袋100への内容物150の投入が完了するとともに、投入装置4を含む全ての装置群2・3・・・7において、移動装置10の回転に伴い機械的干渉を発生し得る所定の動作が完了すると、移動装置10は所定の位相分回転される。
これにより、フラップ付包装袋100は、次工程である剥離装置5へと移動される。
【0090】
次に、剥離装置5について説明する。
剥離装置5は、フラップ付包装袋100において、フラップ102の粘着材層104を被覆するライナー部材(図示せず)を剥離するための装置である。
剥離装置5には、水平状、且つ上下方向に対向して配置される二枚の剥離板51・51(
図1は平面図であるため、一枚の剥離板51のみ記載)が備えられる。また、各剥離板51は、それぞれ上下方向に回動可能に配設される。
【0091】
そして、これら二枚の剥離板51・51は、互いに近接する方向に回動して「閉口」状態となる一方、互いに離間する方向に回動して「開口」状態となるように構成される。
また、前記二枚の剥離板51・51には、垂直方向への回動を同時に行うことを可能にする回動手段が備えられる。
【0092】
そして、前工程である投入装置4よりフラップ付包装袋100が移動されてくると、前述した「開口」状態を初期状態する、二枚の剥離板51・51は、直ちに「閉口」状態となる。
これにより、フラップ付包装袋100のフラップ102に積層されるライナー部材は、二枚の剥離板51・51によって挟持される。
【0093】
その後、二枚の剥離板51・51が、同時に上方へと回動されることで、ライナー部材は、フラップ102より剥離される。
【0094】
なお、フラップ102よりライナー部材が剥離されるとともに、剥離装置5を含む全ての装置群2・3・・・7において、移動装置10の回転に伴い機械的干渉を発生し得る所定の動作が完了すると、移動装置10は所定の位相分回転される。
これにより、フラップ付包装袋100は、次工程である封止装置6へと移動される。
【0095】
次に、封止装置6について説明する。
封止装置6は、フラップ付包装袋100において、フラップ102によって袋体101の開口縁部101aを封止するための装置である。
封止装置6は、後述するように、張力付加機構部61や封止機構部62(
図2を参照)などにより構成される。
【0096】
そして、前工程である剥離装置5よりフラップ付包装袋100が移動されてくると、張力付加機構部61により、袋体101の開口縁部101aに張力が付加され、その後、封止機構部62により、フラップ102が開口縁部101aを掩覆するようにして貼着される。
これにより、フラップ付包装袋100の開口縁部101aは、フラップ102により封止され、フラップ付包装袋100への内容物150の袋詰めが完了する。
換言すると、袋体101内に内容物150が収納された後のフラップ付包装袋100において、封止装置6によってフラップ102が袋体101に貼着されることにより、前記袋体101の開口縁部101aは封止されるのである。
【0097】
なお、フラップ102より開口縁部101aが完全に封止されるとともに、封止装置6を含む全ての装置群2・3・・・7において、移動装置10の回転に伴い機械的干渉を発生し得る所定の動作が完了すると、移動装置10は所定の位相分回転される。
これにより、フラップ付包装袋100は、次工程である排出装置7へと移動される。
【0098】
次に、排出装置7について説明する。
排出装置7は、内容物150の袋詰めが完了したフラップ付包装袋100を、袋詰め包装システム1より排出するための装置である。
排出装置7には、袋詰め包装システム1の外部に向かってフラップ付包装袋100を搬送する、搬送手段としてのベルトコンベヤ71が備えられる。
【0099】
なお、排出装置7におけるフラップ付包装袋100の搬送手段については、本実施形態のようなベルトコンベヤ71に限定されるものではなく、例えば、ローラーコンベヤーやシュートなどであってもよい。
【0100】
そして、前工程である封止装置6よりフラップ付包装袋100が移動されてくると、移動装置10の挟持機構部12の挟持状態が開放され、フラップ付包装袋100は、ベルトコンベヤ71の搬送方向の上流側端部に自重落下される。
【0101】
その後、フラップ付包装袋100は、ベルトコンベヤ71によって、袋詰め包装システム1の外部へと搬出される。
これにより、袋詰め包装システム1によるフラップ付包装袋100への内容物150の袋詰め作業は完了する。
【0102】
[封止装置6]
次に、本発明を具現化する封止装置6の構成について、
図2乃至
図4を用いて説明する。
なお、以下の説明に関しては便宜上、
図2(b)および
図4の上下方向を封止装置6またはフラップ付包装袋100の上下方向と規定して記述する。
また、
図2乃至
図4においては、矢印Aの方向を前方と規定して記述する。
【0103】
封止装置6は、前述したように、フラップ付包装袋100の袋体101の開口縁部101aを、フラップ102を用いて封止するための装置である。
封止装置6は、
図2(a)に示すように、主に張力付加機構部61や封止機構部62などにより構成される。
【0104】
張力付加機構部61は、袋体101の開口縁部101aの延出方向(袋体101の幅方向であって、平面視にて矢印Aとの直交方向)両端部において、該開口縁部101aの延出方向に沿った張力を付加する、張力付加手段として備えられるものである。
張力付加機構部61は、二組のテンション発生手段63・63などにより構成される。
【0105】
テンション発生手段63は、後述する封止機構部62の受け部材64とともに、袋体101の開口縁部101aを挟持しつつ、該開口縁部101aの延出方向に沿った張力を、該開口縁部101aの延出方向両端部に付加するためのものである。
テンション発生手段63は、アクチュエータ63Aや押えバー63Bなどにより構成される。
【0106】
アクチュエータ63Aは、テンション発生手段63の基体となるものであって、例えば、本実施形態においては、旋回アーム63aを備える空圧シリンダーにより構成される。
なお、アクチュエータ63Aの構成については、旋回アーム63aを備えるものであれば特に限定されず、例えば、油圧シリンダーやサーボモータなどであってもよい。
【0107】
一方、押えバー63Bは、袋体101の開口縁部101aに直接当接される部位であって、矩形状の板状部材により構成される。また、押えバー63Bの延出方向の一方側の端部63b(以下、「当接側端部63b」と記載する)は、斜方向に屈曲される。
【0108】
そして、押えバー63Bは、旋回アーム63aの先端部において、延出方向の他方側の端部(当接側端部63bとの対向側の端部)を介して延設される。
【0109】
このような構成からなるテンション発生手段63・63は、張力付加機構部61に二組備えられる。
そして、これらのテンション発生手段63・63は、後述する受け部材64の前方、且つ該受け部材64の長手方向の両側において、それぞれの旋回アーム63a・63aが水平方向に旋回するようにして配設される。
より具体的には、平面視において、各テンション発生手段63は、押えバー63Bの当接側端部63bが、受け部材64の前方、且つ該受け部材64の長手方向の中央部付近より、受け部材64の後方、且つ該受け部材64の長手方向の端部に向かって、水平状に円弧の軌跡を描きながら回転移動可能なように配設される。
【0110】
そして、封止装置6の所定位置にてフラップ付包装袋100が把持された状態において、旋回アーム63aが旋回することにより、押えバー63Bの当接側端部63bは、前記フラップ付包装袋100の開口縁部101aの前面、且つ該開口縁部101aの延出方向両端部に当接される。
これにより、フラップ付包装袋100の開口縁部101aは、該開口縁部101aの延出方向両端部において、受け部材64と押えバー63Bとにより挟持される。
また、この際、押えバー63Bは、アクチュエータ63Aによって、さらに受け部材64の後方、且つ該受け部材64の長手方向側に向かって付勢されることから、フラップ付包装袋100の開口縁部101aには、延出方向に向かう張力が付加される。
【0111】
このように、本実施形態における封止装置6においては、押えバー63B・63Bによって、フラップ102側(前側)より、袋体101の開口縁部101aの延出方向両端部が各々押圧され、且つ該延出方向に向かって緊張される。
より具体的には、本実施形態における封止装置6においては、各押えバー63Bが回転駆動可能に構成されていることから、該押えバー63Bの袋体101との当接部である当接側端部63bが、前記押えバー63Bが回転駆動されることにより、開口縁部101aの延出方向に向かう張力が、該開口縁部101aに付加されるのである。
【0112】
ところで、各々のテンション発生手段63には、前後方向、および受け部材64の長手方向への移動を可能とする移動手段(図示せず)が備えられる。
そして、後述するように、前記移動手段によって、テンション発生手段63が所定の位置まで後退され、その後、押えバー63Bが回転駆動されることにより、フラップ付包装袋100の開口縁部101aに対して張力が付加される一方、前記移動手段によって、テンション発生手段63が所定の位置まで前進されることにより、フラップ付包装袋100の開口縁部101aに対して付加されていた張力が開放される。
また、前記移動手段によって、テンション発生手段63を、受け部材64の長手方向に移動可能とすることにより、テンション発生手段63の位置を、フラップ付包装袋100のサイズに見合った位置に調節することができるのである。
【0113】
次に、封止機構部62について説明する。
封止機構部62は、袋体101とフラップ102とを同時に挟持し、該フラップ102によってフラップ付包装袋100の開口縁部101aを封止する、封止手段として備えられるものである。
封止機構部62は、受け部材64や押え部材65などにより構成される。
【0114】
受け部材64は、前述したテンション発生手段63とともに袋体101の開口縁部101aを挟持しつつ、該開口縁部101aに延出方向に沿った張力を、該開口縁部101aの延出方向両端部に付加する一方、後述する押え部材65とともに袋体101とフラップ102とを同時に挟持しつつ、該フラップ102によってフラップ付包装袋100の開口縁部101aを封止するための部材である。
受け部材64は、矩形状の板状部材により構成され、平面部を前方(矢印Aの方向)に向けつつ、長手方向がフラップ付包装袋100の幅方向となるようにして配設される。
より具体的には、
図2(b)に示すように、移動装置10の挟持機構部12(
図1を参照)によって把持されたフラップ付包装袋100が封止装置6内に移動(搬入)され、所定位置に停止した状態において、受け部材64は、その前面が袋体101の開口縁部101aの後面に当接されるような位置に配設される。
なお、受け部材64の形状については、本実施形態のものに限定されず、例えば、内容物150の形状や、フラップ付包装袋100の形状などに基づいて、適宜決定されればよい。
【0115】
そして、
図2(a)に示すように、受け部材64の長手方向の両端部は、後方(矢印Aとの対向方向)に向かって斜めに屈曲されており、移動装置10によって平面視円弧状の軌跡を描きながら、フラップ付包装袋100が封止装置6内に搬入される際に、該フラップ付包装袋100が受け部材64の端部に引っ掛けたりしないような対策が施されている。
【0116】
また、受け部材64の平面部の長手寸法(
図2(a)における寸法X)は、開口縁部101aの幅方向の寸法(
図2(b)における寸法Y)に比べて十分長く設定されており、受け部材64の前面が、袋体101の開口縁部101aの後面全体に渡って確実に当接できるようになっている。
【0117】
なお、受け部材64の平面部における平面性や長さについては、本実施形態のものに限定されず、例えば、フラップ付包装袋100の剛性や、後述する押え部材65の材質などを適宜選択することによって、受け部材64の平面部に緩やかな曲面部を設けたり、また該平面部の長手寸法を開口縁部101aの幅方向の寸法に比べて短く設定したりなどしてもよい。
【0118】
押え部材65は、フラップ102に直接当接される部位である。
押え部材65は、円柱状のブラシにより構成され、その外周面には、半径方向に延出する複数の起毛が植設される。
【0119】
そして、押え部材65は、受け部材64と、テンション発生手段63の押えバー63Bとの前方において、軸心方向を前記受け部材64の長手方向として配設されるとともに、該軸心を中心にして回転可能に支持される。
【0120】
また、
図2(b)に示すように、押え部材65は、円弧の軌跡を描きながら、上下方向に揺動可能に配設される。
より具体的には、押え部材65は、受け部材64および押えバー63Bの前方、且つ上方の位置から、前方且つ水平方向の位置に向かって揺動されるに従って、これらの受け部材64および押えバー63Bに向かって徐々に近接するように配設される。
【0121】
さらに、押え部材65には、前後方向への移動を可能とする移動手段(図示せず)が備えられる。
【0122】
そして、封止装置6の所定位置にて把持されるフラップ付包装袋100において、移動装置10の挟持機構部12の一部が開放され、まくり上げられていたフラップ102が垂れ下がると、押え部材65は、受け部材64および押えバー63Bの前方、且つ上方の位置から、円弧の軌跡を描きつつ下方に向かって揺動される。
これにより、フラップ102は、押え部材65によって上方から徐々に押さえつけられることとなる。
【0123】
そして、押え部材65が受け部材64と略水平方向に対向する位置に到達した時点において、袋体101およびフラップ102は、受け部材64および押え部材65によって、同時に挟持される。
これにより、フラップ102は、粘着材層104を介して、袋体101に堅固に貼着されることとなり、前記袋体101の開口縁部101aが確実に封止されるのである。
【0124】
フラップ102による開口縁部101aの封止が完了すると、押え部材65は、受け部材64と略水平方向に対向した状態のまま、図示せぬ移動手段によって一旦前方へと移動され、フラップ102より離間される。
フラップ102より離間されると、押え部材65は、上方に向かって揺動され、その後、前記移動手段によって後方へと移動される。
こうして、押え部材65は、受け部材64および押えバー63Bの前方、且つ上方の位置へと移動され、動作開始前の初期状態に復元される。
【0125】
このように、本実施形態においては、押え部材65によってフラップ102を押圧する際、フラップ102の移動方向(より具体的には、下方へ垂れ下がる際の動作方向)にあわせて角度(より具体的には、押圧力のベクトル方向)を変化させながら徐々に上方より押さえつけるような動作をもって行うこととしている。
これにより、例えば、袋体101とフラップ102との間に気泡などが残留したり、またはフラップ102に皺が発生したりなどすることが効果的に防止されることとなり、水平状態の押え部材65を後方に移動させてフラップ102を押圧する場合に比べて、より品質の高いフラップ102の貼着状態を確保することができる。
【0126】
なお、押え部材65が受け部材64と略水平方向に対向する位置に到達した時点において、未だフラップ102の下端部にまで押え部材65が到達していない場合、押え部材65は、さらに下方へと揺動される。
この際、押え部材65は、内容物150の形状に基づき隆起する袋体101の形状に倣いながら、該袋体101に沿って摺動することとなる。
【0127】
ところで、封止機構部62における、フラップ102を袋体101側に押圧する押え部材65の構成については、本実施形態によるものに限定されず、例えば、ゴムやスポンジなどのような、前記袋体101の形状に倣って弾性変形可能な部材によって構成することとしてもよい。
また、押え部材65の形状についても、本実施形態によるものに限定されず、例えば、矩形平板状の部材によって構成することとしてもよい。
【0128】
以上のような構成からなる封止装置6によって、フラップ付包装袋100の開口縁部101aを封止する際は、以下の動作手順に従って実施される。
【0129】
先ず始めに、
図3(a)に示すように、張力付加機構部61は初期状態となっている。
より具体的には、二組のテンション発生手段63・63は、受け部材64の前方、且つ該受け部材64の長手方向両側の所定位置にて各々停止した状態となっており、また各々の押えバー63B・63Bは、受け部材64と略平行な状態に保持されている。
【0130】
また、
図2(b)に示すように、封止機構部62も初期状態となっており、押え部材65が、受け部材64および押えバー63Bの前方且つ上方の位置にて停止した状態となっている。
【0131】
このように、張力付加機構部61および封止機構部62が、ともに初期状態にある封止装置6に対して、移動装置10の挟持機構部12に把持されたフラップ付包装袋100が搬入され、所定位置に停止される。
この際、
図4(a)に示すように、フラップ付包装袋100の袋体101には、内容物150が収納されているため、開口縁部101aは、該内容物150の厚みによって大きく開口された状態となっている。
また、フラップ102はまくり上げられ、挟持機構部12に保持された状態となっている。
【0132】
封止装置6の所定位置にフラップ付包装袋100が停止すると、二組のアクチュエータ63A・63Aの旋回アーム63a・63aは、同時に動作を開始する。
その結果、旋回アーム63a・63aを介して、押えバー63B・63Bが各々旋回され、
図3(b)に示すように、該押えバー63B・63Bの当接側端部63b・63bが、フラップ付包装袋100の開口縁部101aの前面、且つ該開口縁部101aの端部に当接される。
これにより、前述したように、開口縁部101aの幅方向の両端部は、受け部材64と押えバー63B・63Bとにより挟持されるとともに、前記開口縁部101aには、幅方向に向かう張力が付加されることとなる。
【0133】
なお、この際においても、
図4(b)に示すように、フラップ102は、未だまくり上げられた状態にあり、挟持機構部12に保持されている。
【0134】
フラップ付包装袋100の開口縁部101aの前面、且つ該開口縁部101aの両端部に、押えバー63B・63Bの当接側端部63b・63bが当接されると、移動装置10の挟持機構部12の一部が開放され、フラップ102が垂れ下がった状態となる。
その後、
図2(b)に示すように、押え部材65が、円弧の軌跡を描きつつ下方に向かって揺動される。
【0135】
そして、押え部材65が、受け部材64と略水平方向に対向する位置に到達した時点において、張力付加機構部61によって開口縁部101aに張力が付加された袋体101は、フラップ102とともに、受け部材64および押え部材65によって、同時に挟持される。
換言すると、張力付加機構部61によって張力が付加された開口縁部101aにおいて、袋体101におけるフラップ102側とは反対側(即ち、袋体101の後面側)が、受け部材64によって受けられつつ、フラップ102における袋体101側とは反対側(即ち、フラップ102の前面側)が、押え部材66によって袋体101側に押圧されることとなる。
【0136】
その結果、
図4(c)に示すように、受け部材64および押え部材65によって袋体101およびフラップ102がともに挟持され、前記袋体101の開口縁部101aが前記フラップ102によって確実に封止される。
【0137】
なお、この際、開口縁部101aの両端部においては、未だ押えバー63B・63Bの当接側端部63b・63bが当接された状態となっており、袋体101およびフラップ102は、開口縁部101aを押圧する押えバー63B・63Bの当接側端部63b・63bが、前記袋体101と前記フラップ102との間に介在した状態で、封止機構部62の受け部材64および押え部材65によってともに挟持されることとなる。
【0138】
よって、開口縁部101aの両端部においては、袋体101と前記フラップ102との間に、押えバー64B・64Bの当接側端部64b・64bが介在し、フラップ102の封止が行われないが、このような箇所は、開口縁部101aの全体に対して僅かな領域であり、フラップ102による封止状態が不完全となることはない。
【0139】
フラップ102によって開口縁部101aが封止されると、
図3(c)に示すように、二組のアクチュエータ63A・63Aは、ともに図示せぬ移動手段によって、前方(即ち、受け部材64に対して相対的に離間する方向)に移動される。
ここで、各テンション発生手段63において、押えバー63Bの当接側端部63bは、旋回アーム63aを介して、受け部材64の後方、且つ該受け部材64の長手方向側に向かって未だ付勢された状態となっており、アクチュエータ63Aが前方に移動されることにより、開口縁部101aの幅方向側へと旋回される。
【0140】
具体的には、アクチュエータ63Aが前方に移動されると、押えバー63Bは回転駆動されることとなり、押えバー63Bの袋体101との当接部である当接側端部63bが、前記袋体101の開口縁部101aの延出方向両端部を押圧した状態から、該開口縁部101aの延出方向外側へと移動されることとなる。
【0141】
その結果、
図4(d)に示すように、押えバー63Bの当接側端部63bは、受け部材64および押え部材65によって挟持されていた、前記袋体101とフラップ102との間より完全に離脱され、封止装置6による、フラップ付包装袋100の開口縁部101aの封止作業は終了する。
つまり、張力付加機構部61によって袋体101の開口縁部101aに付加された張力が、封止機構部62によって前記袋体101の開口縁部101aが封止された後に開放されることにより、フラップ付包装袋100の開口縁部101aの封止作業は終了する。
【0142】
開口縁部101aの封止作業が終了すると、フラップ付包装袋100は、移動装置10によって搬出される。
その後、張力付加機構部61および封止機構部62は、前述した初期状態となるように各々可動され、封止装置6の動作が完了するのである。
【0143】
以上のように、本実施形態におけるフラップ付包装袋の封止方法は、内容物150が収納された袋体101を把持する第一ステップと、該第一ステップの終了後、袋体101の開口縁部101aに対してその延出方向に沿った張力を加える第二ステップと、該第二ステップの開始後、前記張力が付加された袋体101におけるフラップ102側とは反対側(即ち、袋体101の後面側)を受け部材64によって受けつつ、フラップ102における袋体101側とは反対側(即ち、フラップ102の前面側)を押え部材65によって袋体101側に押圧することにより、受け部材64および押え部材65によって袋体101およびフラップ102をともに挟持して、袋体101の開口縁部101aをフラップ102によって封止する第三ステップと、を備え、前記第二ステップにおいて付加された張力は、前記第三ステップの終了後に開放されることとしている。
【0144】
また、本実施形態におけるフラップ付包装袋の封止装置6は、内容物150が収納された袋体101を把持する把持手段(本実施形態においては、移動装置10の挟持機構部12によって代替される)と、該把持手段によって把持された、袋体101の開口縁部101aに対して該開口縁部101aの延出方向に沿った張力を加える張力付加機構部61・61と、該張力付加機構部61・61によって張力が付加された、前記袋体101の後面側を受け部材64によって受けつつ、該フラップ102の前面側を押え部材65によって前記袋体101側に押圧することにより、前記受け部材64および押え部材65によって前記袋体101およびフラップ102をともに挟持して、前記袋体101の開口縁部101aを前記フラップ102によって封止する封止機構部62と、を備え、前記張力付加機構部61・61によって前記袋体101の開口縁部101aに付加された張力は、前記封止機構部62によって前記袋体101の開口縁部101aが封止された後に開放されることとしている。
【0145】
よって、本実施形態における封止方法および封止装置6によれば、例えフラップ付包装袋100の袋体101と略同程度の体積からなる内容物150が、袋体101に収納されていたとしても、袋体101の開口縁部101aに対して、該開口縁部101aの延出方向に沿った張力を強制的に加えた状態を維持しつつ、前記開口縁部101aをフラップ102によって封止することができるため、該フラップ102による封止箇所に皺や位置ズレなどが発生することもない。
従って、フラップ付包装袋100の美感が向上し、品質向上を図ることができるのである。
【0146】
ところで、本実施形態においては、受け部材64を固定する一方、押え部材65を移動(揺動)可能に構成することで、これらの受け部材64および押え部材65が、相対的に近接離間できるようになっている。
【0147】
しかし、これに限定されることはなく、例えば、受け部材64が、押え部材65と対向して配置されるとともに、該押え部材65に対して近接離間する方向へ移動可能に構成されることとしてもよい。
この場合、袋体101の開口縁部101aを封止する際には、受け部材64が、押え部材65に対して近接する方向へ移動されることとなる。その結果、受け部材64および押え部材65によって、袋体101およびフラップ102が同時に挟持され、前記袋体101の開口縁部101aが封止される。
そして、開口縁部101aが封止された後、受け部材64は、押え部材65から離間する方向に移動することとなる。
【0148】
[封止装置206(別実施形態)]
次に、別実施形態における封止装置206の構成について、
図5を用いて説明する。
なお、以下の説明に関しては便宜上、
図5中の矢印Aの方向を前方と規定して記述する。
【0149】
別実施形態における封止装置206は、前述した封止装置6と略同等な形状を有して構成される一方、張力付加機構部261に備えられるテンション発生手段263の構成について、前記封止装置6と相違する。
よって、以下の説明においては、主に前述した封止装置6との相異点について記載し、該封止装置6と同等な形状からなる箇所についての記述は省略する。
【0150】
張力付加機構部261は、二組のテンション発生手段263・263などにより構成される。
前記テンション発生手段263は、封止機構部262の受け部材264とともに、袋体101の開口縁部101aを挟持しつつ、該開口縁部101aに幅方向に向かう張力を付加するためのものである。
テンション発生手段263は、アクチュエータ263Aや押えバー263Bなどにより構成される。
【0151】
アクチュエータ263Aは、テンション発生手段263の基体となるものであって、例えば、本実施形態においては、伸縮ロッド263aを備える空圧シリンダーにより構成される。
なお、アクチュエータ263Aの構成については、伸縮ロッド263aを備えるものであれば特に限定されず、例えば、油圧シリンダーやサーボモータなどであってもよい。
【0152】
一方、押えバー263Bは、袋体101の開口縁部101aに直接当接される部位であって、矩形状の板状部材により構成される。
【0153】
そして、押えバー263Bは、伸縮ロッド263aの先端部において、該伸縮ロッド263aとの直交方向の一方側に延出するようにして固設される。
【0154】
このような構成からなるテンション発生手段263・263は、張力付加機構部261に二組備えられる。
そして、これらのテンション発生手段263・263は、受け部材264の前方、且つ該受け部材264の長手方向の両側において、それぞれの押えバー263B・263Bが、前記受け部材264と対向するようにして配設される。
より具体的には、各テンション発生手段263は、押えバー263Bが、受け部材264と平行、且つ該受け部材264の長手方向の中央部に向かって延出するようにして配設される。
【0155】
ところで、各々のテンション発生手段263には、受け部材264の長手方向への移動を可能とする移動手段266が備えられる。
【0156】
そして、封止装置206の所定位置にてフラップ付包装袋100が把持された状態において、アクチュエータ263Aの伸縮ロッド263aが伸長することにより、押えバー263Bの延出方向の端部が、前記フラップ付包装袋100の開口縁部101aの前面、且つ該開口縁部101aの端部に当接される。
これにより、フラップ付包装袋100の開口縁部101aは、該開口縁部101aの幅方向の両端部において、受け部材264と押えバー263Bとにより挟持されることとなる。
また、この際、各テンション発生手段263が、移動手段266によって、受け部材264の長手方向に向かって各々移動することにより、フラップ付包装袋100の開口縁部101aに、幅方向に向かう張力が付加されるのである。
【0157】
このように、別実施形態における封止装置206においては、移動手段266によってアクチュエータ263Aが移動されることにより、押えバー263Bが、袋体101の開口縁部101aの延出方向に移動可能な構成となっている。
そして、押えバー263Bの袋体101との当接部(押えバー263Bの延出方向の端部)が、開口縁部101aの延出方向外側へと移動されることにより、開口縁部101aの延出方向に向かう張力が、前記袋体101の該開口縁部101aに付加されるのである。
【0158】
また、別実施形態における封止装置206においては、袋体101の開口縁部101aの封止作業が終了すると、各押えバー263Bが前記開口縁部101aの延出方向外側へ向かって、さらに移動されるようになっている。
その結果、各押えバー263B・263Bは、袋体101の開口縁部101aの延出方向両端部を押圧していた状態より、該開口縁部101aの延出方向外側へ向かってそれぞれ移動されることとなり、受け部材264および押え部材265によって挟持された、前記袋体101とフラップ102との間より離脱されるのである。