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特許6066710情報提供装置および情報提供用プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6066710
(24)【登録日】2017年1月6日
(45)【発行日】2017年1月25日
(54)【発明の名称】情報提供装置および情報提供用プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 17/30 20060101AFI20170116BHJP
【FI】
   G06F17/30 340A
【請求項の数】11
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2012-275351(P2012-275351)
(22)【出願日】2012年12月18日
(65)【公開番号】特開2014-120020(P2014-120020A)
(43)【公開日】2014年6月30日
【審査請求日】2015年10月30日
(73)【特許権者】
【識別番号】591030237
【氏名又は名称】日本ユニシス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105784
【弁理士】
【氏名又は名称】橘 和之
(72)【発明者】
【氏名】牧野 友紀
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 一広
(72)【発明者】
【氏名】小林 茂
(72)【発明者】
【氏名】中原 和洋
【審査官】 早川 学
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−108918(JP,A)
【文献】 特開2011−003155(JP,A)
【文献】 特開2005−348055(JP,A)
【文献】 特開2003−256322(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 17/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザにとって関心があると考えられる事柄に関する情報を抽出して提供するようになされた情報提供装置であって、
上記ユーザに提供すべき情報を上記事柄に関連付けて記憶する情報記憶部と、
上記ユーザによって自ら関心があることが示された事柄を記憶する関心事柄記憶部と、
上記関心事柄記憶部に上記事柄が記憶された時点から、上記事柄に関して時間の経過に伴い変動する有効期間を計測する有効期間計測部と、
上記有効期間計測部により計測される上記有効期間が閾値となるまでの間に、上記関心事柄記憶部に記憶された事柄に関する情報に対するアクセスが上記ユーザによって行われた場合、上記関心事柄記憶部に上記事柄が記憶された時点で設定された有効期間を限界値として、上記有効期間計測部により計測される上記有効期間を所定値だけ延長する有効期間調整部と、
上記有効期間計測部および上記有効期間調整部により求められる上記有効期間が上記閾値となるまでの間、上記関心事柄記憶部に記憶された事柄に関する情報を上記情報記憶部の中から抽出する情報抽出部と、
上記情報抽出部により抽出された情報を上記ユーザに提供する情報提供部とを備えたことを特徴とする情報提供装置。
【請求項2】
上記有効期間計測部および上記有効期間調整部により求められる上記有効期間が閾値となったときに、上記有効期間が閾値となった上記事柄を上記関心事柄記憶部から削除する関心事柄削除部を更に備え、
上記情報抽出部は、上記関心事柄記憶部に記憶されている事柄に関する情報を上記情報記憶部の中から抽出することを特徴とする請求項1に記載の情報提供装置。
【請求項3】
一のユーザに関して上記関心事柄記憶部に記憶される複数の事柄を上記有効期間計測部および上記有効期間調整部により求められる上記有効期間の大きさに従って順番に並べるとともに、当該複数の事柄のそれぞれに対応して上記有効期間を示して構成した関心事柄一覧を生成し、上記ユーザに提供する関心事柄一覧提供部を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の情報提供装置。
【請求項4】
上記事柄は、上記情報記憶部に記憶される情報のカテゴリであり、
上記情報記憶部は、上記ユーザに提供すべき情報を上記カテゴリに関連付けて記憶し、
上記関心事柄記憶部は、上記ユーザによって自ら関心があることが示されたカテゴリを記憶し、
上記有効期間計測部は、上記関心事柄記憶部に上記カテゴリが記憶された時点から、上記カテゴリに関して時間の経過に伴い変動する有効期間を計測し、
上記有効期間調整部は、上記有効期間計測部により計測される上記有効期間が上記閾値となるまでの間に、上記関心事柄記憶部に記憶されたカテゴリに関する情報に対するアクセスが上記ユーザによって行われた場合、上記有効期間計測部により計測される上記有効期間を所定値だけ延長し、
上記情報抽出部は、上記有効期間計測部および上記有効期間調整部により求められる上記有効期間が上記閾値となるまでの間、上記関心事柄記憶部に記憶されたカテゴリに関する情報を上記情報記憶部の中から抽出することを特徴とする請求項1に記載の情報提供装置。
【請求項5】
上記事柄は、上記情報記憶部に記憶される情報の所有者であり、
上記情報記憶部は、上記ユーザに提供すべき情報を上記所有者に関連付けて記憶し、
上記関心事柄記憶部は、上記ユーザによって自ら関心があることが示された所有者を記憶し、
上記有効期間計測部は、上記関心事柄記憶部に上記所有者が記憶された時点から、上記所有者に関して時間の経過に伴い変動する有効期間を計測し、
上記有効期間調整部は、上記有効期間計測部により計測される上記有効期間が上記閾値となるまでの間に、上記関心事柄記憶部に記憶された所有者に関する情報に対するアクセスが上記ユーザによって行われた場合、上記有効期間計測部により計測される上記有効期間を所定値だけ延長し、
上記情報抽出部は、上記有効期間計測部および上記有効期間調整部により求められる上記有効期間が上記閾値となるまでの間、上記関心事柄記憶部に記憶された所有者に関する情報を上記情報記憶部の中から抽出することを特徴とする請求項1に記載の情報提供装置。
【請求項6】
上記事柄は、上記情報記憶部に記憶される情報の所有者およびカテゴリであり、
上記情報記憶部は、上記ユーザに提供すべき情報を上記所有者および上記カテゴリに関連付けて記憶し、
上記関心事柄記憶部は、上記ユーザによって自ら関心があることが示された所有者およびカテゴリの組み合わせを記憶し、
上記有効期間計測部は、上記関心事柄記憶部に上記所有者およびカテゴリの組み合わせが記憶された時点から、上記所有者およびカテゴリの組み合わせに関して時間の経過に伴い変動する有効期間を計測し、
上記有効期間調整部は、上記有効期間計測部により計測される上記有効期間が上記閾値となるまでの間に、上記関心事柄記憶部に記憶された所有者およびカテゴリの組み合わせに関する情報に対するアクセスが上記ユーザによって行われた場合、上記有効期間計測部により計測される上記有効期間を所定値だけ延長し、
上記情報抽出部は、上記有効期間計測部および上記有効期間調整部により求められる上記有効期間が上記閾値となるまでの間、上記関心事柄記憶部に記憶された上記所有者に関する情報および上記カテゴリに関する情報を上記情報記憶部の中から抽出することを特徴とする請求項1に記載の情報提供装置。
【請求項7】
上記情報提供部は、上記情報抽出部により抽出された上記所有者に関する情報と上記カテゴリに関する情報とを、異なる提供態様で上記ユーザに提供することを特徴とする請求項に記載の情報提供装置。
【請求項8】
ユーザにとって関心があると考えられる事柄に関する情報を抽出して提供するようになされた情報提供装置であって、
上記ユーザに提供すべき情報を上記事柄に関連付けて記憶する情報記憶部と、
上記ユーザによって自ら関心があることが示された事柄を記憶する関心事柄記憶部と、
上記関心事柄記憶部に上記事柄が記憶された時点から、上記事柄に関して時間の経過に伴い変動する有効期間を計測する有効期間計測部と、
上記有効期間計測部により計測される上記有効期間が閾値となるまでの間に、上記関心事柄記憶部に記憶された事柄に関する情報に対するアクセスが上記ユーザによって行われた場合、上記有効期間計測部により計測される上記有効期間を所定値だけ延長する有効期間調整部と、
上記有効期間計測部および上記有効期間調整部により求められる上記有効期間が上記閾値となるまでの間、上記関心事柄記憶部に記憶された事柄に関する情報を上記情報記憶部の中から抽出する情報抽出部と、
上記情報抽出部により抽出された情報を上記ユーザに提供する情報提供部とを備え、
上記事柄は、上記情報記憶部に記憶される情報の所有者およびカテゴリであり、
上記情報記憶部は、上記ユーザに提供すべき情報を上記所有者および上記カテゴリに関連付けて記憶し、
上記関心事柄記憶部は、上記ユーザによって自ら関心があることが示された所有者およびカテゴリの組み合わせを記憶し、
上記有効期間計測部は、上記関心事柄記憶部に上記所有者およびカテゴリの組み合わせが記憶された時点から、上記所有者およびカテゴリの組み合わせに関して時間の経過に伴い変動する有効期間を計測し、
上記有効期間調整部は、上記有効期間計測部により計測される上記有効期間が上記閾値となるまでの間に、上記関心事柄記憶部に記憶された所有者およびカテゴリの組み合わせに関する情報に対するアクセスが上記ユーザによって行われた場合、上記有効期間計測部により計測される上記有効期間を所定値だけ延長し、
上記情報抽出部は、上記有効期間計測部および上記有効期間調整部により求められる上記有効期間が上記閾値となるまでの間、上記関心事柄記憶部に記憶された上記所有者に関する情報および上記カテゴリに関する情報を上記情報記憶部の中から抽出することを特徴とする情報提供装置。
【請求項9】
上記情報提供部は、上記情報抽出部により抽出された上記所有者に関する情報と上記カテゴリに関する情報とを、異なる提供態様で上記ユーザに提供することを特徴とする請求項8に記載の情報提供装置。
【請求項10】
ユーザによって自ら関心があることが示された事柄に関する情報を記憶した関心事柄記憶部を参照して、上記ユーザに提供すべき情報を上記事柄に関連付けて記憶した情報記憶部の中から上記ユーザにとって関心があると考えられる事柄に関する情報を抽出して提供するための情報提供用プログラムであって、
上記関心事柄記憶部に上記事柄が記憶された時点から、上記事柄に関して時間の経過に伴い変動する有効期間を計測する有効期間計測手段、
上記有効期間計測手段により計測される上記有効期間が閾値となるまでの間に、上記関心事柄記憶部に記憶された事柄に関する情報に対するアクセスが上記ユーザによって行われた場合、上記関心事柄記憶部に上記事柄が記憶された時点で設定された有効期間を限界値として、上記有効期間計測手段により計測される上記有効期間を所定値だけ延長する有効期間調整手段、
上記有効期間計測手段および上記有効期間調整手段により求められる上記有効期間が上記閾値となるまでの間、上記関心事柄記憶部に記憶された事柄に関する情報を上記情報記憶部の中から抽出する情報抽出手段、および
上記情報抽出手段により抽出された情報を上記ユーザに提供する情報提供手段
としてコンピュータを機能させるための情報提供用プログラム。
【請求項11】
ユーザによって自ら関心があることが示された事柄に関する情報を記憶した関心事柄記憶部を参照して、上記ユーザに提供すべき情報を上記事柄に関連付けて記憶した情報記憶部の中から上記ユーザにとって関心があると考えられる事柄に関する情報を抽出して提供するための情報提供用プログラムであって、
上記事柄は、上記情報記憶部に記憶される情報の所有者およびカテゴリであり、上記情報記憶部は、上記ユーザに提供すべき情報を上記所有者および上記カテゴリに関連付けて記憶し、上記関心事柄記憶部は、上記ユーザによって自ら関心があることが示された所有者およびカテゴリの組み合わせを記憶し、
上記関心事柄記憶部に上記所有者およびカテゴリの組み合わせが記憶された時点から、上記所有者およびカテゴリの組み合わせに関して時間の経過に伴い変動する有効期間を計測する有効期間計測手段、
上記有効期間計測手段により計測される上記有効期間が閾値となるまでの間に、上記関心事柄記憶部に記憶された所有者およびカテゴリの組み合わせに関する情報に対するアクセスが上記ユーザによって行われた場合、上記有効期間計測手段により計測される上記有効期間を所定値だけ延長する有効期間調整手段、
上記有効期間計測手段および上記有効期間調整手段により求められる上記有効期間が上記閾値となるまでの間、上記関心事柄記憶部に記憶された上記所有者に関する情報および上記カテゴリに関する情報を上記情報記憶部の中から抽出する情報抽出手段、および
上記情報抽出手段により抽出された情報を上記ユーザに提供する情報提供手段
としてコンピュータを機能させるための情報提供用プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報提供装置および情報提供用プログラムに関し、特に、ユーザにとって関心があると考えられる事柄に関する情報を抽出して提供するようになされた情報提供装置に用いて好適なものである。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネット等のネットワークを通じて人と人とのつながりを促進・サポートする、いわゆるソーシャルネットワークサービス(SNS)が広く提供されている。SNSは、ユーザのプロフィールを紹介するプロフィール機能、所望のユーザを検索するユーザ検索機能、コメントやトラックバックなどのコミュニケーション機能、個人的な体験・日記・特定のトピック等を綴るブログ機能などを備えていることが多い。
【0003】
SNSのコミュニケーション機能やブログ機能などを利用することにより、ユーザは様々な情報を得ることが可能である。ただし、SNS上でやり取りされる情報は膨大であり、その内容も様々である。これらの情報は、ユーザにとって必要な情報ばかりではなく、不必要な情報も多く含まれている。そのため、SNS上でやり取りされている全ての情報をただ公開して自由に閲覧できるようにするだけでは、ユーザが自分にとって必要な情報を探し出すのに手間がかかり、ユーザの利便性に欠ける。
【0004】
そこで、ユーザにとって関心があると考えられる情報を所定のルールに基づき抽出して提供するようにした技術が提案されている(例えば、特許文献1〜3参照)。特許文献1では、ユーザが個人的に興味を持つ情報を閲覧できるようにするために、興味度データベース内のカテゴリのうち、興味度が所定の基準値以上のカテゴリについて、未抽出の情報を抽出するようにしている。
【0005】
特許文献2では、ユーザが閲覧したコンテンツにあらかじめ属性項目ごとに点数化され付加されている評価ポイントに基づき、ユーザのプロファイルの対応する属性項目のポイントを更新してそのユーザ情報を蓄積し、蓄積されたユーザ情報に基づいてクライアント端末に対しそのユーザの嗜好に合致する情報を送信するようにしている。
【0006】
特許文献3では、利用者が閲覧した情報の数を比較することによって、全てのキーワードについて興味度合いを計算する。そして、各利用者の興味度合いに基づいて情報の検索を行うとともに、利用者の興味が動的に変化していってもそのときの興味を反映して情報の分類を自動的に行うことにより、利用者の嗜好性を忠実に反映したレコメンデーションを提供できるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2008−176491号公報
【特許文献2】特開2002−163508号公報
【特許文献3】特開平11−242679号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記特許文献1〜3に記載されている方法は何れも、情報またはカテゴリに対するユーザの興味度合いを所定のルールに基づいて算出し、算出した興味度合いの値に応じて、ユーザに提供する情報を変えるようにしたものである。つまり、システムが所定のルールに基づいてユーザの興味度合いを推定し、その推定結果に基づいて情報を選択して提供している。
【0009】
しかしながら、システムによって所定のルールに基づき推定されるユーザの興味度合いが必ずしも合っているとは限らない。その場合、元々興味がない情報や、以前は興味があったものの今は興味がなくなってきた情報が提供されることになるので、ユーザに煩わしさを与えてしまうという問題があった。
【0010】
なお、あらかじめ用意された複数のカテゴリの中から興味のあるカテゴリをユーザ自身が登録することにより、その登録カテゴリに関する情報をユーザに提供するようにしたシステムも存在する。この種のシステムによれば、ユーザ自身が自分の意思で興味のあるカテゴリを登録しているので、元々興味のない情報がユーザに提供されることはない。
【0011】
しかしながら、ユーザの興味は動的に変わっていくものである。したがって、登録時には興味があったカテゴリであっても、その後に興味がなくなってくるカテゴリも存在する。その場合でも、一度登録したカテゴリに関する情報は提供され続けるので、ユーザはもはや興味のなくなった無用な情報を受け取ることになり、煩わしさを感じてしまうという問題があった。
【0012】
本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、ユーザが自らの意思で関心があることを示した事柄であっても、その後に関心の度合いが低くなった事柄に関する無用な情報をユーザに提供しないようにすることで、ユーザが本当に関心を持っている事柄に関する情報のみを提供できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記した課題を解決するために、本発明では、ユーザによって自ら関心があることが示された事柄を関心事柄記憶部に記憶させ、当該記憶された事柄に関する情報を情報記憶部の中から抽出してユーザに提供する。また、本発明では、関心事柄記憶部に事柄が記憶された時点から、当該事柄に関して時間の経過に伴い変動する有効期間を計測し、その有効期間が閾値となるまでの間、関心事柄記憶部に記憶された事柄に関する情報を抽出してユーザに提供するようにしている。ここで、有効期間が閾値となるまでの間に、関心事柄記憶部に記憶された事柄に関する情報に対するアクセスがユーザによって行われた場合には、関心事柄記憶部に事柄が記憶された時点で設定された有効期間を限界値として、有効期間を所定値だけ延長するようにしている。
【発明の効果】
【0014】
上記のように構成した本発明によれば、ユーザが自らの意思で関心のある事柄を示すことにより、その事柄が関心事柄記憶部に記憶され、記憶された事柄に関する情報が情報記憶部から抽出されてユーザに提供される。これにより、ユーザにとって本当に関心の高い事柄に関する情報のみを抽出してユーザに提供することができる。
【0015】
また、本発明によれば、ユーザが自らの意思で関心があることを示した事柄であっても、その後に関心の度合いが低くなって、その事柄に関する情報へのアクセスが行われないと、事柄の有効期間が閾値に向かって徐々に近づいていき、閾値となった時点でその事柄に関する情報の提供が中止される。一方、事柄に対する関心が続いていて、その事柄に関する情報へのアクセスが行われていれば、有効期間が閾値に達することはなく、その事柄に関する情報はユーザに提供され続ける。
【0016】
これにより、本発明によれば、ユーザが自らの意思で関心があることを示した事柄について、ユーザの関心が続いている限りはその事柄に関する情報をユーザに提供し続けることができる。一方、ユーザの関心の度合いが低くなった事柄については、その事柄に関する無用な情報をユーザに提供しないようにすることができ、ユーザが本当に関心を持っている事柄に関する情報のみを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本実施形態による情報提供装置の機能構成例を示すブロック図である。
図2】本実施形態による情報提供装置を適用した情報提供システムの概略構成を示すブロック図である。
図3】本実施形態の情報記憶部に記憶される投稿情報等の構成例を示す図である。
図4】本実施形態のカテゴリ記憶部に記憶される関心カテゴリ管理情報の一例を示す図である。
図5】本実施形態においてクライアント端末に表示されるカテゴリ一覧の一例を示す図である。
図6】本実施形態による情報提供装置の動作例を示すフローチャートである。
図7】本実施形態の情報記憶部に記憶される投稿情報等の他の構成例を示す図である。
図8】本実施形態の関心事柄記憶部に記憶される関心事柄管理情報の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態による情報提供装置の機能構成例を示すブロック図である。また、図2は、本実施形態による情報提供装置を適用した情報提供システムの概略構成を示すブロック図である。
【0019】
図2に示すように、本実施形態による情報提供装置100は、インターネット等の通信ネットワーク300に接続されたサーバ装置として提供される。通信ネットワーク300には複数のクライアント端末200が接続される。クライアント端末200は、情報の提供を受けるユーザが使用するものであり、例えばモバイル端末で構成される。本実施形態による情報提供装置(サーバ装置)100は、通信ネットワーク300を介して複数のクライアント端末200と通信を行うことにより、ユーザにとって関心があると考えられるカテゴリの情報を抽出してユーザに提供するようになされている。
【0020】
図1に示すように、本実施形態の情報提供装置100は、その機能構成として、情報記憶部1、情報抽出部2、情報提供部3、情報受信部4、情報記録部5、要求受信部6、カテゴリ記録部7、カテゴリ記憶部8(本発明の関心事柄記憶部に相当)、有効期間計測部9、有効期間調整部10、カテゴリ削除部11(本発明の関心事柄削除部に相当)およびカテゴリ一覧提供部12(本発明の関心事柄一覧提供部に相当)を備えている。
【0021】
これらの各機能ブロック1〜12(情報記憶部1およびカテゴリ記憶部8を除く)の機能は、ハードウェア構成、DSP、ソフトウェアの何れによっても実現することが可能である。例えばソフトウェアによって実現する場合、これらの機能ブロックは、実際にはサーバ装置のCPUあるいはMPU、RAM、ROMなどを備えて構成され、RAMやROM、ハードディスク等の記録媒体に記憶された情報提供用プログラムが動作することによって実現できる。
【0022】
情報記憶部1は、ユーザ(クライアント端末200)に提供すべき情報をカテゴリに関連付けて記憶する。図3は、情報記憶部1に記憶される投稿情報等の構成例を示す図である。図3に示すように、投稿情報等は、ユニークな情報IDに関連付けて、その投稿情報等が属するカテゴリと共に情報記憶部1に記憶される。ここで、カテゴリは、任意のものを用いることが可能である。例えば、ショッピング、旅行、グルメ、スポーツといった趣味のジャンルのようなカテゴリであってもよい。あるいは、楽しむ、作る、買うといった行動に関するカテゴリであってもよい。
【0023】
また、ユーザに提供すべき情報の内容は任意であるが、本実施形態では一例として、あるユーザがクライアント端末200から入力した呟き情報や投稿情報(以下、単に投稿情報等という)を、他のユーザに提供すべき情報として用いる。この投稿情報等がどのカテゴリに属するかは、例えばユーザがクライアント端末200を操作して、あらかじめ用意された複数のカテゴリの中から該当するものを指定する。
【0024】
この場合、あるユーザがクライアント端末200から投稿情報等を入力するとともに、その投稿情報等が属するカテゴリを指定すると、クライアント端末200はその投稿情報等をカテゴリと共に情報提供装置100に送信する。情報提供装置100では、クライアント端末200から送られてきた投稿情報等を情報受信部4により受信し、これを情報記録部5が情報記憶部1に記憶させる。情報記録部5が投稿情報等を情報記憶部1に記憶させる際には、投稿情報等をユニークに識別可能な情報IDを付与し、これに関連付けて投稿情報等とカテゴリとを記憶させる。
【0025】
なお、ここでは、クライアント端末200から送信される投稿情報等を情報記憶部1に随時記憶させる例について説明しているが、本発明はこれに限定されない。すなわち、情報記憶部1に記憶される情報は、カテゴリと共に記憶され得るものであれば、投稿情報等以外の情報であってもよい。また、ユーザに提供すべき情報が情報記憶部1に随時記憶されていく形態ではなく、提供すべき情報が情報記憶部1にあらかじめ記憶されている形態であってもよい。
【0026】
情報抽出部2は、情報記憶部1の中から投稿情報等を抽出して情報提供部3に供給する。本実施形態において、投稿情報等の抽出態様としては3パターンがある。第1のパターンは、複数の投稿情報等をクライアント端末200に一覧表示させる際の抽出パターンである。第2のパターンは、一覧の中から何れかの投稿情報等が選択(クリック)されたときにその投稿情報等の詳細をクライアント端末200に表示させる際の抽出パターンである。第3のパターンは、ユーザにとって関心があると考えられるカテゴリの投稿情報等をクライアント端末200に提供する際の抽出パターンである。
【0027】
まず、第1の抽出パターンについて説明する。例えば、ユーザが情報提供装置100から投稿情報等の一覧の提供を受けたいと思った場合、クライアント端末200から情報提供装置100に対して一覧情報提供要求を送信する。この一覧情報提供要求は、クライアント端末200が情報提供装置100から投稿情報等の提供を受けようとする際に自動的に送信されるようにすることが可能である。
【0028】
例えば、情報提供装置100が用意した情報提供用のウェブサイトにクライアント端末200からログインしてアクセスをするときに、当該ログインをして投稿情報等の提供を受けるためのアプリケーションプログラムの機能によって、クライアント端末200から情報提供装置100に対して一覧情報提供要求を自動的に送信する。
【0029】
情報提供用のウェブサイトへのログイン後に、ユーザが投稿情報等の一覧の提供を受けたいと思った場合には、ユーザがクライアント端末200を操作することによって一覧情報提供要求を発行させ、情報提供装置100に送信することも可能である。
【0030】
情報提供装置100では、クライアント端末200から送られてくる一覧情報提供要求を要求受信部6にて受信する。情報抽出部2は、要求受信部6がこの一覧情報提供要求を受けたときに、情報記憶部1に記憶されている投稿情報等を抽出して一覧を生成し、それを情報提供部3に供給する。ここで生成する一覧は、投稿情報等のタイトルのみの表示であってもよいし、書き出しの数文字の表示であってよい。なお、一覧の形態はこれ以外のどのようなものであってもよい。
【0031】
情報抽出部2が第1の抽出パターンに従って抽出する投稿情報等は、情報記憶部1に記憶されているもの全てであっても良いし、一部であってもよい。一部の投稿情報等を抽出する際の抽出条件は、任意に設定することが可能である。例えば、直近(現在時刻から遡って所定時間以内)に情報記憶部1に記憶された投稿情報等(投稿情報等が情報記憶部1に記憶されたときの時間と現在の時間との差が所定値以内となっている投稿情報等)を抽出することが可能である。ただし、この場合は、投稿情報等を情報記憶部1に記憶する際に時間情報を関連付けて記憶しておく必要がある。
【0032】
あるいは、投稿情報等が情報記憶部1に記憶されたときの位置(緯度・経度等)と現在の位置との距離が所定値以内となっている投稿情報等を抽出するようにしてよい。ただし、この場合は、投稿情報等を情報記憶部1に記憶する際に、クライアント端末200の内蔵GPSにより検出した位置情報を関連付けて記憶しておく必要がある。
【0033】
情報提供部3は、情報抽出部2により生成された投稿情報等の一覧をユーザのクライアント端末200に提供する。例えば、情報提供部3は、情報提供装置100が用意した情報提供用のウェブサイトに対し、情報抽出部2により生成された投稿情報等の一覧を表示させることにより、当該一覧をクライアント端末200のウェブブラウザを通じてユーザに提供する。
【0034】
次に、第2の抽出パターンについて説明する。以上のような第1の抽出パターンに従って抽出された複数の投稿情報等がクライアント端末200に一覧として表示されたとき、ユーザがその一覧の中から何れかの投稿情報等の詳細を閲覧したいと思ったとき、所望の投稿情報等を選択(クリック)すると、クライアント端末200から情報提供装置100に対して情報閲覧要求が送信される。この情報閲覧要求には、選択された投稿情報等の情報IDと、ユーザをユニークに識別するユーザIDが含まれている。ここで用いるユーザIDは、例えば、ユーザが情報提供用のウェブサイトにログインする際に用いたものとすることができる。
【0035】
情報提供装置100では、クライアント端末200から送られてくる情報閲覧要求を要求受信部6にて受信する。情報抽出部2は、要求受信部6がこの情報閲覧要求を受けたときに、当該情報閲覧要求に含まれている情報IDに該当する投稿情報等を情報記憶部1の中からを抽出し、それを情報提供部3に供給する。
【0036】
情報提供部3は、情報抽出部2により抽出された投稿情報等をユーザのクライアント端末200に提供する。例えば、情報提供部3は、情報提供装置100が用意した情報提供用のウェブサイトに対し、情報抽出部2により抽出された投稿情報等の詳細を表示させることにより、クライアント端末200のウェブブラウザを通じて投稿情報等をユーザに提供する。
【0037】
次に、第3の抽出パターンについて説明する。この第3の抽出パターンについては、カテゴリ記録部7、カテゴリ記憶部8、有効期間計測部9、有効期間調整部10およびカテゴリ削除部11が関係する。よって、これらの機能ブロックについて以下に順次説明する。
【0038】
カテゴリ記録部7は、ユーザによって自ら関心があることが示されたカテゴリ(以下、関心カテゴリという)の情報を、ユーザ毎にユーザIDと関連付けてカテゴリ記憶部8に記憶させる。関心カテゴリは、例えば、上述した第2の抽出パターンによって情報記憶部1から抽出された投稿情報等に関連付けられたカテゴリである。すなわち、第2の抽出パターンは、ユーザからの情報閲覧要求に応じて投稿情報等を抽出するものであるから、その投稿情報等はユーザにとって関心があるものと言える。
【0039】
したがって、カテゴリ記録部7は、特定の投稿情報等に関する情報閲覧要求を要求受信部6が受信したときに、その情報閲覧要求に含まれている情報IDにより示される投稿情報等に関連付けられたカテゴリを情報記憶部1から取得して、それを関心カテゴリとして、ユーザIDと関連付けてカテゴリ記憶部8に記憶させる。
【0040】
第3の抽出パターンでは、情報抽出部2は、あるユーザに対して投稿情報等を提供する際に、そのユーザについてカテゴリ記憶部8に記憶された関心カテゴリに関する投稿情報等を情報記憶部1の中から抽出する。情報提供部3は、情報抽出部2により抽出された関心カテゴリの投稿情報等をユーザのクライアント端末200に提供する。
【0041】
この第3の抽出パターンに従って情報記憶部1から投稿情報等を抽出してクライアント端末200に提供するタイミングは、例えば、情報提供用のウェブサイトにクライアント端末200からログインしたタイミングとすることができる。すなわち、ユーザがユーザIDを入力してウェブサイトにログインすると、情報抽出部2はそのユーザIDに基づいてカテゴリ記憶部8を参照し、当該ユーザIDに関連付けて記憶されている関心カテゴリを確認する。そして、情報抽出部2は、その関心カテゴリに関する投稿情報等を情報記憶部1の中から抽出する。
【0042】
また、第3の抽出パターンに従って情報記憶部1から抽出する投稿情報等は、ユーザIDに関連付けてカテゴリ記憶部8に記憶されている関心カテゴリに関する投稿情報等の全てであってもよいし、一部であってもよい。一部の投稿情報等を抽出する方法として、例えば、投稿情報等が情報記憶部1に記憶されたときの時間と現在の時間との差が所定値以内となっている投稿情報等を新着情報として抽出してもよいし、投稿情報等が情報記憶部1に記憶されたときの位置(緯度・経度等)と現在の位置との距離が所定値以内となっている投稿情報等を抽出するようにしてもよい。
【0043】
また、第3の抽出パターンに従って抽出された投稿情報等の情報提供部3による提供方法については、種々の態様を適用することが可能である。例えば、上述のように情報提供用のウェブサイトにログインすると、第1の抽出パターンに従って抽出された投稿情報等がクライアント端末200にて一覧表示される。この一覧表示と共に、第3の抽出パターンに従って抽出された関心カテゴリの投稿情報等を表示することが可能である。あるいは、ログイン後にまず第3の抽出パターンに従って抽出された関心カテゴリの投稿情報等を表示させ、ユーザから画面遷移の指示があったときに一覧表示に切り替えるようにしてもよい。なお、投稿情報等の提供方法はこれに限定されない。
【0044】
有効期間計測部9は、カテゴリ記憶部8に関心カテゴリが記憶された時点から、当該関心カテゴリに関して時間の経過に伴い変動する有効期間を随時計測する。本実施形態において、有効期間は、関心カテゴリがカテゴリ記憶部8に記憶され続ける期間であるとする。例えば、有効期間計測部9は、カテゴリ記憶部8に関心カテゴリが記憶された時点で、初期値としてx日(xは2以上の任意数)を有効期間として設定し、それから1日経つ毎にカウントダウンしていく(x→(x−1)→(x−2)→・・・)。本実施形態では、一例としてx=30日とする。
【0045】
有効期間計測部9は、計測した有効期間を関心カテゴリに関連付けてカテゴリ記憶部8に記憶させることにより、各関心カテゴリの有効期間を管理する。図4は、カテゴリ記憶部8に記憶される関心カテゴリ管理情報の一例を示す図である。図4に示すようにカテゴリ記憶部8には、カテゴリ記録部7によって記録される関心カテゴリと、有効期間計測部9によって計測される有効期間とがユーザIDに関連付けて記憶される。ここで、カテゴリ記憶部8における関心カテゴリおよび有効期間の記憶順は、カテゴリ記録部7によって関心カテゴリが随時記録されていく順番の通りである。
【0046】
有効期間調整部10は、有効期間計測部9により計測されカテゴリ記憶部8に記憶された有効期間が閾値となるまでの間に、カテゴリ記憶部8に記憶された関心カテゴリに関する投稿情報等に対するアクセスがユーザによって行われた場合、カテゴリ記憶部8に記憶された有効期間を所定値だけ逆算する。例えば、カテゴリ記憶部8に記憶された関心カテゴリに関する投稿情報等の閲覧がユーザによって行われた場合に、有効期間調整部10は、カテゴリ記憶部8に記憶された有効期間に対して所定値(例えば、3日)を加算する。
【0047】
すなわち、特定の投稿情報等に関する情報閲覧要求を要求受信部6がクライアント端末200から受信したときに、その情報閲覧要求に含まれている情報IDにより示される投稿情報等に関連付けられたカテゴリを情報記憶部1から取得する。そして、情報閲覧要求に含まれているユーザIDと、情報記憶部1から取得したカテゴリとに基づいて、投稿情報等を閲覧したユーザに関してカテゴリ記憶部8に記憶されている関心カテゴリの有効期間に所定値を加算する。
【0048】
例えば、図4の例において、ユーザID“UI0001”のユーザが、スポーツに関する投稿情報等を閲覧した場合、有効期間調整部10は、スポーツという関心カテゴリがカテゴリ記憶部8に記憶され続ける有効期間に対して3日を加算することにより、現在の“1日”を“4日”に更新する。
【0049】
また、ユーザID“UI0001”のユーザが、グルメに関する投稿情報等を閲覧した場合、有効期間調整部10は、グルメという関心カテゴリの有効期間に対して3日を加算する。この場合、上述の計算通りであれば、カテゴリ記憶部8に記憶されるグルメの有効期間は28日+3日=31日となる。しかし、本実施形態では、有効期間調整部10は、カテゴリ記憶部8に関心カテゴリが記憶された時点で設定された有効期間(初期値x=30日)を限界値として逆算を行う。つまり、この場合、グルメの有効期間は初期値の30日となる。
【0050】
カテゴリ削除部11は、カテゴリ記憶部8に記憶された有効期間(有効期間計測部9および有効期間調整部10により求められる有効期間)が閾値となったときに、当該閾値となった関心カテゴリをカテゴリ記憶部8から削除する。本実施形態では、閾値=0日とする。カテゴリ記憶部8から関心カテゴリが削除されると、その関心カテゴリについてはそれ以降、情報抽出部2により第3の抽出パターンに基づく投稿情報等の抽出が行われなくなる。
【0051】
すなわち、その関心カテゴリについては連続して30日間、ユーザによって投稿情報等の閲覧が行われていないということであるから、ユーザのその関心カテゴリに対する関心はかなり低くなったと言える。よって、この場合には第3の抽出パターンによる情報提供を中止することで、ユーザに対して無用の投稿情報等を提供しないようにしている。
【0052】
これに対して、カテゴリ記憶部8に記憶された関心カテゴリの有効期間が0日となるまでの間に、その関心カテゴリに関する投稿情報等の閲覧がユーザによって行われると、その関心カテゴリの有効期間は3日増える。投稿情報等の閲覧が行われたということは、ユーザのその関心カテゴリに対する関心はまだ続いていると言える。よって、この場合は有効期間を増やすことで、その関心カテゴリに関する投稿情報等をユーザに提供し続けるようにする。
【0053】
ただし、関心カテゴリの有効期間を3日増やすと言っても、初期値である30日を上限としている。これは、カテゴリ記憶部8に関心カテゴリが最初に記憶されるときが、ユーザによるそのカテゴリに対する関心度が最も高いと考えられるからであり、そのために初期値よりも長く有効期間が設定されないようにしている。
【0054】
仮に、初期値よりも長い有効期間が設定されてしまうと、ユーザの関心が薄れ始めてからその関心カテゴリに関する投稿情報等の提供が行われなくなるまでの期間が長くなってしまう。そのため、ユーザの関心が薄れているにもかかわらず、投稿情報等が長い期間にわたって提供され続けることとなる。このようなことを防ぐためにも、有効期間の設定値に上限を設けておくのが好ましい。
【0055】
情報抽出部2が第3の抽出パターンに従って情報記憶部1から投稿情報等を抽出する際に、関心カテゴリに関する投稿情報等の一部を抽出する方法について幾つかの例を上述したが、関心カテゴリの有効期間に基づいて投稿情報等の一部を抽出することも可能である。例えば、カテゴリ記憶部8に記憶されている複数の関心カテゴリのうち、有効期間が長い方から所定数の関心カテゴリに関する投稿情報等だけを情報記憶部1から抽出するようにしてもよい。
【0056】
カテゴリ一覧提供部12は、あるユーザに関してカテゴリ記憶部8に記憶されている関心カテゴリが複数ある場合に、当該複数の関心カテゴリを有効期間計測部9および有効期間調整部10により計測される有効期間の大きさに従って順番に並べるとともに、当該複数の関心カテゴリのそれぞれに対応して有効期間を示して構成したカテゴリ一覧を生成し、ユーザのクライアント端末200に提供する。
【0057】
例えば、ユーザがカテゴリ一覧の提供を受けたいと思った場合、クライアント端末200から情報提供装置100に対してカテゴリ一覧提供要求を送信する。このカテゴリ一覧提供要求は、例えば、ユーザがクライアント端末200を操作することによって発行することが可能である。このカテゴリ一覧提供要求の中には、要求を行ったユーザのユーザIDが含まれている。
【0058】
情報提供装置100では、クライアント端末200から送られてくるカテゴリ一覧提供要求を要求受信部6にて受信する。カテゴリ一覧提供部12は、要求受信部6がこのカテゴリ一覧提供要求を受けたときに、カテゴリ一覧提供要求に含まれているユーザIDに関連付けてカテゴリ記憶部8に記憶されている関心カテゴリと有効期間の情報を有効期間が大きい順に並べたカテゴリ一覧を生成し、クライアント端末200に提供する。図5に、クライアント端末200にて表示されるカテゴリ一覧の一例を示す。
【0059】
図6は、上記のように構成した本実施形態による情報提供装置100の動作例を示すフローチャートである。なお、図6に示すフローチャートは、例えば、情報提供用のウェブサイトにクライアント端末200からログインを行ったときに開始する。このフローチャートにおける処理において、カテゴリ記憶部8に記憶されている関心カテゴリ管理情報(図4参照)へのアクセスは、ログインユーザのユーザIDに関連付けられたものに対して行われる。
【0060】
まず、要求受信部6は、クライアント端末200から一覧情報提供要求を受信したか否かを判定する(ステップS1)。ここで、一覧情報提供要求を受信していないと要求受信部6にて判定した場合、処理はステップS8に進む。一方、一覧情報提供要求を受信したと要求受信部6にて判定した場合、情報抽出部2は、第1の抽出パターンに従って投稿情報等を抽出する(ステップS2)。すなわち、情報抽出部2は、情報記憶部1に記憶されている投稿情報等の中から、例えば直近の投稿情報等を抽出して一覧を生成し、それを情報提供部3に供給する。
【0061】
次に、有効期間計測部9は、ログイン時に入力されたユーザIDに基づいて、ログインユーザに関してカテゴリ記憶部8に既に記憶されている関心カテゴリのそれぞれについて残りの有効期間を計測し、有効期間の値を更新する(ステップS3)。次いで、カテゴリ削除部11は、カテゴリ記憶部8に記憶されているログインユーザの関心カテゴリの中で、有効期間計測部9により計測された有効期間が0日となったものがあるか否かを判定する(ステップS4)。
【0062】
ここで、有効期間が0日となった関心カテゴリが存在する場合、カテゴリ削除部11は、その関心カテゴリをカテゴリ記憶部8から削除する(ステップS5)。一方、有効期間が0日となった関心カテゴリが存在しない場合は、ステップS5の処理は行わない。
【0063】
その後、情報抽出部2は、第3の抽出パターンに従って投稿情報等を抽出する(ステップS6)。すなわち、情報抽出部2は、ログインユーザについてカテゴリ記憶部8に記憶されている関心カテゴリに関する投稿情報等を情報記憶部1の中から抽出し、それを情報提供部3に供給する。そして、情報提供部3は、ステップS2で生成された投稿情報等の一覧と、ステップS6で抽出された関心カテゴリの投稿情報等とをログインユーザのクライアント端末200に提供する(ステップS7)。
【0064】
次に、要求受信部6は、クライアント端末200から情報閲覧要求を受信したか否かを判定する(ステップS8)。情報閲覧要求を受信した要求受信部6にて判定した場合、情報抽出部2は、第2の抽出パターンに従って投稿情報等を抽出する(ステップS9)。すなわち、情報抽出部2は、情報閲覧要求に含まれている情報IDに該当する投稿情報等を情報記憶部1の中からを抽出し、それを情報提供部3に供給する。そして、情報提供部3は、情報抽出部2により抽出された投稿情報等の詳細をログインユーザのクライアント端末200に提供する(ステップS10)。
【0065】
次に、有効期間調整部10は、情報閲覧要求の中に含まれている情報IDに関連付けられたカテゴリ(閲覧要求された投稿情報等のカテゴリ)を情報記憶部1から取得し、そのカテゴリがログインユーザに関する関心カテゴリ管理情報としてカテゴリ記憶部8に既に記憶されているか否かを判定する(ステップS11)。既に記憶されている場合、有効期間調整部10は、その記憶されている関心カテゴリの有効期間に対して所定値を加算する(ステップS12)。
【0066】
一方、閲覧要求された投稿情報等のカテゴリがログインユーザに関する関心カテゴリ管理情報としてカテゴリ記憶部8に記憶されていない場合、有効期間計測部9は、そのカテゴリをログインユーザに関する関心カテゴリ管理情報としてカテゴリ記憶部8に新たに記憶させ、有効期間を30日に設定する(ステップS13)。その後、要求受信部6は、クライアント端末200からログオフの要求を受信したか否かを判定し(ステップS14)、受信した場合にはログオフ処理を行って図6に示すフローチャートの処理を終了する。
【0067】
一方、クライアント端末200からログオフの要求を受信していない場合、処理はステップS1に戻る。上記ステップS8において、クライアント端末200から情報閲覧要求を受信していないと要求受信部6にて判定した場合、要求受信部6は、クライアント端末200からカテゴリ一覧提供要求を受信したか否かを判定する(ステップS15)。
【0068】
ここで、カテゴリ一覧提供要求を要求受信部6にて受信した場合、カテゴリ一覧提供部12は、ログインユーザに関してカテゴリ記憶部8に記憶されている関心カテゴリと有効期間の情報を有効期間が大きい順に並べたカテゴリ一覧を生成し、クライアント端末200に提供する(ステップS16)。その後、処理はステップS14に進む。一方、カテゴリ一覧提供要求を受信していないと要求受信部6にて判定した場合、ステップS16の処理を行うことなく、処理はステップS14に進む。
【0069】
以上詳しく説明したように、本実施形態では、ユーザによって閲覧された投稿情報等が属するカテゴリを関心カテゴリとしてカテゴリ記憶部8に記憶させ、当該カテゴリ記憶部8に記憶された関心カテゴリに関する投稿情報等を情報記憶部1の中から抽出してユーザに提供するようにしている。
【0070】
また、本実施形態では、関心カテゴリがカテゴリ記憶部8に記憶され続ける有効期間を計測し、その有効期間が閾値となったときにカテゴリ記憶部8から関心カテゴリを削除するようにしている。ここで、有効期間が閾値となるまでの間に、カテゴリ記憶部8に記憶された関心カテゴリに関する投稿情報等がユーザによって閲覧された場合には、有効期間を所定値だけ加算するようにしている。
【0071】
このように構成した本実施形態によれば、投稿情報等の閲覧を通じて関心があることが示されたカテゴリがカテゴリ記憶部8に記憶されることにより、その記憶された関心カテゴリに属する投稿情報等が情報記憶部1から抽出されてユーザに提供されるようになる。これにより、ユーザにとって本当に関心の高い投稿情報等のみを抽出してユーザに提供することができる。また、関心カテゴリの有効期間が閾値となるまでの間に、その関心カテゴリに関する投稿情報等の閲覧を行っていれば、有効期間が閾値に達することはないので、ユーザの関心が続いている関心カテゴリに関する投稿情報等をユーザに提供し続けることができる。
【0072】
また、本実施形態によれば、カテゴリ記憶部8に一度登録された関心カテゴリであっても、その後にユーザの関心の度合いが低くなって、その関心カテゴリに関する投稿情報等の閲覧が行われなくなると、有効期間が閾値となった時点で関心カテゴリがカテゴリ記憶部8から削除される。そのため、それ以降は、その削除された関心カテゴリに関する投稿情報等がユーザには提供されないようになる。これにより、関心の度合いが低くなったカテゴリに関する無用な投稿情報等をユーザに提供しないようにすることができ、ユーザが本当に関心を持っているカテゴリの投稿情報等のみを提供することができる。
【0073】
また、本実施形態では、関心カテゴリの有効期間を増やす場合でも、初期値を上限としている。これにより、より関心が高いと思われる新規登録のカテゴリに関する投稿情報等を優先的にユーザに提供することができる。すなわち、上述したように、カテゴリ記憶部8に記憶されている複数の関心カテゴリのうち、有効期間が長い方から所定数の関心カテゴリに関する投稿情報等だけを情報記憶部1から抽出する場合に、新規登録の関心カテゴリに関する投稿情報等は確実にユーザに提供することができる。
【0074】
なお、上記実施形態では、関心カテゴリの例として、第2の抽出パターンによって情報記憶部1から抽出された投稿情報等に関連付けられたカテゴリ(つまり、ユーザによって閲覧された投稿情報等が属するカテゴリ)を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、クライアント端末200の画面に複数のカテゴリを提示し、ユーザがクライアント端末200を操作することによって関心のあるカテゴリを選択するようにしてもよい。
【0075】
あるいは、クライアント端末200から情報提供装置100に投稿情報等を送信して情報記憶部1に記憶させた場合に、その送信した投稿情報等に関連付けたカテゴリを関心カテゴリとしてカテゴリ記憶部8に記憶させるようにしてもよい。また、情報提供用のウェブサイトにユーザ固有のマイページを用意し、投稿情報等の一覧の中から所望の投稿情報等を選択してマイページにコピーしたとき、または所望の投稿情報等に対してブックマーク等を設定したときに、その投稿情報等に関連付けられたカテゴリを関心カテゴリとしてカテゴリ記憶部8に記憶させるようにしてもよい。
【0076】
また、上記実施形態では、投稿情報等がユーザによって閲覧されたときに、その投稿情報等に関する関心カテゴリの有効期間を逆算する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。すなわち、投稿情報等の閲覧以外にも、投稿情報等に対するアクセスが行われたときに有効期間を逆算するようにしてもよい。投稿情報等に対するアクセスの例として、投稿情報等の送信、上述したマイページへのコピーやブックマークなどが考えられる。
【0077】
また、上記実施形態では、情報提供用のウェブサイトにログインしたときに、関心カテゴリに関する投稿情報等を第3の抽出パターンに従って自動的に抽出し、クライアント端末200に自動的に提供する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、ユーザがクライアント端末200を操作することによって明示的に指示をしたときに、第3の抽出パターンに従って関心カテゴリに関する投稿情報等を抽出してクライアント端末200に提供するようにしてもよい。
【0078】
また、上記実施形態では、有効期間の初期値を30日、閾値を0日として、有効期間計測部9が有効期間をカウントダウンしていく例について説明したが、本発明はこれに限定されない。これとは逆に、有効期間の初期値を0日、閾値を30日として、有効期間計測部9が有効期間をカウントアップしていくようにしてもよい。この場合、有効期間調整部10による有効期間の逆算は、有効期間の減算となる。
【0079】
また、上記実施形態では、有効期間の計算を日単位で行う例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、時間単位で計算するようにしてもよい。
【0080】
また、上記実施形態では、有効期間が閾値となった関心カテゴリをカテゴリ記憶部8から削除し、カテゴリ記憶部8に記憶されている関心カテゴリに関する投稿情報等を情報記憶部1から抽出する例について説明したが、本発明は、これに限定されない。例えば、有効期間が閾値となった関心カテゴリであってもカテゴリ記憶部8に残しておき、有効期間が閾値となっている関心カテゴリ以外の関心カテゴリを対象として投稿情報等を情報記憶部1から抽出するようにしてもよい。
【0081】
また、上記実施形態では、1つの投稿情報等に対して「ショッピング」、「グルメ」、「スポーツ」といったカテゴリを1つ設定する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、1つの投稿情報等に対して複数のカテゴリの組み合わせを設定するようにしてもよい。具体的には、「食べる+甘いもの」、「楽しむ+自転車」といったように、動詞で表すカテゴリと名詞で表すカテゴリとを任意に組み合わせて設定することが可能である。
【0082】
また、上記実施形態では、ユーザにとって関心がある事柄として、情報記憶部1に記憶される投稿情報等のカテゴリを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、ユーザにとって関心がある事柄として、情報記憶部1に記憶される投稿情報等の所有者(作成者または提供者)を用いるようにしてもよい。
【0083】
この場合、情報記憶部1に記憶する投稿情報等は、図3に示すカテゴリの代わりに所有者を用いて構成する。また、関心事柄記憶部として図1のカテゴリ記憶部8の代わりに所有者記憶部を設け、当該所有者記憶部に対して、図4に示す関心カテゴリを関心のある所有者(以下、関心所有者という)に代えて構成した関心所有者管理情報を記憶するようにする。また、図1に示すカテゴリ削除部11の代わりに所有者削除部を設け、カテゴリ一覧提供部12の代わりに所有者一覧提供部を設ける。
【0084】
さらに、有効期間計測部9は、所有者記憶部に関心所有者が記憶された時点から、当該関心所有者に関して時間の経過に伴い変動する有効期間を計測する。有効期間調整部10は、有効期間計測部9により計測される有効期間が閾値となるまでの間に、所有者記憶部に記憶された関心所有者に関する投稿情報等に対するアクセスがユーザによって行われた場合、有効期間計測部9により計測される有効期間を所定値だけ逆算する。情報抽出部2は、有効期間計測部9および有効期間調整部10により求められる有効期間が閾値となるまでの間、所有者記憶部に記憶された関心所有者に関する投稿情報等を情報記憶部1の中から抽出する。
【0085】
また、別の変形例として、ユーザにとって関心がある事柄として、情報記憶部1に記憶される投稿情報等の所有者(作成者または提供者)および投稿情報等のカテゴリを用いるようにしてもよい。この場合、情報記憶部1は、図7に示すように、ユーザに提供すべき投稿情報等を所有者およびカテゴリに関連付けて記憶する。
【0086】
また、図1に示すカテゴリ記憶部8の代わりに関心事柄記憶部を設ける。そして、図8に示すように、当該関心事柄記憶部に対して関心所有者および関心カテゴリの組み合わせをその有効期間と共に記憶するようにする。さらに、図1に示すカテゴリ削除部11の代わりに関心事柄削除部を設け、カテゴリ一覧提供部12の代わりに関心事柄一覧提供部を設ける。
【0087】
さらに、有効期間計測部9は、関心事柄記憶部に関心所有者および関心カテゴリの組み合わせが記憶された時点から、関心所有者および関心カテゴリの組み合わせに関して時間の経過に伴い変動する有効期間を計測する。有効期間調整部10は、有効期間計測部により計測される有効期間が閾値となるまでの間に、関心事柄記憶部に記憶された関心所有者および関心カテゴリの組み合わせに関する投稿情報等に対するアクセスがユーザによって行われた場合、有効期間計測部9により計測される有効期間を所定値だけ逆算する。
【0088】
また、情報抽出部2は、有効期間計測部9および有効期間調整部10により求められる有効期間が閾値となるまでの間、関心事柄記憶部に記憶された関心所有者に関する投稿情報等および関心カテゴリに関する投稿情報等を情報記憶部1の中から抽出する。ここで、情報抽出部2は、関心所有者および関心カテゴリの組み合わせに関する投稿情報等のみを情報記憶部1の中から抽出してもよいし、関心所有者に関する投稿情報等と関心カテゴリに関する投稿情報等とを全て抽出するようにしてもよい。
【0089】
情報提供部3は、情報抽出部2により抽出された投稿情報等をユーザに提供する。ここで、情報提供部3は、情報抽出部2により関心所有者および関心カテゴリの組み合わせに関する投稿情報等のみを抽出した場合、当該抽出した投稿情報等をユーザのクライアント端末200に提供する。この場合の提供方法は、上述した第3の抽出パターンと同様とすることが可能である。
【0090】
例えば、情報提供用のウェブサイトにクライアント端末200からログインしたタイミングで、情報抽出部2が、関心所有者および関心カテゴリの組み合わせに関する投稿情報等のうち、直近に情報記憶部1に記憶された投稿情報等を新着情報として情報記憶部1の中から抽出する。そして、情報提供部3が、情報抽出部2により抽出された投稿情報等を情報提供用のウェブサイトに表示させる。
【0091】
一方、情報抽出部2により関心所有者に関する情報と関心カテゴリに関する情報とを全て抽出した場合、情報提供部3は、関心所有者に関する投稿情報等と関心カテゴリに関する投稿情報等とを異なる提供態様でユーザに提供する。例えば、情報提供部3は、関心カテゴリに関する投稿情報等については、上述した第3の抽出パターンと同様に情報抽出部2により抽出された新着情報を情報提供用のウェブサイトに表示させる。
【0092】
これに対し、関心所有者に関する投稿情報等については、情報提供部3は、まず、関心事柄記憶部に記憶されている関心所有者の一覧を情報提供用のウェブサイトに表示させる。そして、ユーザがその中から何れかの関心所有者を選択したときに、情報提供部3は、選択された関心所有者の投稿情報等の一覧画面に遷移して、当該関心所有者に関する投稿情報等を表示させる。なお、関心所有者の一覧表示は、関心事柄一覧提供部が行うようにしてもよい。
【0093】
このように構成した場合、例えば、図8に示す関心事柄管理情報において、所有者「EEE」およびカテゴリ「楽しむ+世田谷」の組み合わせについては有効期間が0日となっているため、この組み合わせは関心事柄記憶部から削除される。これにより、所有者「EEE」に関する投稿情報等の提供も、カテゴリ「楽しむ+世田谷」に関する投稿情報等の提供も中止される。
【0094】
また、所有者「DDD」およびカテゴリ「食べる+甘いもの」の組み合わせについても有効期間が0日となっているため、この組み合わせも関心事柄記憶部から削除される。これにより、所有者「DDD」に関する投稿情報等の提供が中止される。これに対して、カテゴリ「食べる+甘いもの」については、所有者「AAA」との組み合わせとしてまだ関心事柄記憶部に記憶されているので(有効期間が30日のため)、カテゴリ「食べる+甘いもの」に関する投稿情報等はユーザに対する提供が続けられる。
【0095】
なお、ここで説明した関心カテゴリに関する投稿情報等の表示態様と関心所有者に関する投稿情報等の表示態様とを逆としてもよい。また、ここで説明した表示態様は単なる一例であって、本発明はこれに限定されるものではない。
【0096】
その他、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【符号の説明】
【0097】
1 情報記憶部
2 情報抽出部
3 情報提供部
8 カテゴリ記憶部
9 有効期間計測部
10 有効期間調整部
11 カテゴリ削除部
12 カテゴリ一覧提供部
100 情報提供装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8