特許第6066738号(P6066738)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6066738
(24)【登録日】2017年1月6日
(45)【発行日】2017年1月25日
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
   F21S 9/02 20060101AFI20170116BHJP
   F21S 2/00 20160101ALI20170116BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20170116BHJP
【FI】
   F21S9/02 120
   F21S2/00 443
   F21Y115:10
【請求項の数】4
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2013-5203(P2013-5203)
(22)【出願日】2013年1月16日
(65)【公開番号】特開2014-137877(P2014-137877A)
(43)【公開日】2014年7月28日
【審査請求日】2015年11月12日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】390014546
【氏名又は名称】三菱電機照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100099461
【弁理士】
【氏名又は名称】溝井 章司
(74)【代理人】
【識別番号】100122035
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 敏雄
(72)【発明者】
【氏名】石井 慎二
【審査官】 竹中 辰利
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−278484(JP,A)
【文献】 特開2001−100674(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 9/02
F21S 2/00
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
前面の上下方向にわたって開口部が形成された器具本体と、
前記開口部の上縁部に取り付けられた長尺状の光源部であって、初期位置から上方にスライドする光源部と、
前記開口部を塞ぐ表示板であって、前記光源部を押し上げて前記光源部を前記初期位置から上方へスライドさせながら前記器具本体に取り付けられ表示板と
を備え、
前記光源部は、
長手方向の端部に突起部を備え、
前記器具本体は、
前記光源部の前記突起部を上下方向にガイドするガイド部を前記上縁部に備え、
前記光源部は、
前記突起部と、前記器具本体の前記ガイド部とを連結した弾性体を備えた表示装置。
【請求項2】
前記弾性体は、
前記光源部が前記初期位置から上方へスライドされると前記初期位置に戻ろうとする弾性力を有する請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記光源部は、
長手方向の両端部の各端部に前記突起部を備え、
前記器具本体は、
前記開口部の前記上縁部の長手方向の両端部の各端部に前記ガイド部を備えた請求項1または2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記表示板は、上部に設けられた端面により、前記光源部を押し上げる請求項1から3のいずれか1項に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、天井面や壁面などの施工面に取り付けられる表示装置に関するものであり、特に、誘導灯に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の誘導灯においては、表示ユニットを上下スライドにより器具本体に取り付け、その後、光源ユニットを器具本体に取り付ける構造がある(例えば、特許文献1)。
【0003】
また、誘導灯において、表示ユニットを上下方向へのスライドで器具本体に取り付け、その係合手段、係止手段を設けた技術がある(例えば、特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第5013093号公報
【特許文献2】特許第3721959号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
誘導灯において、省電力化を目的として光源が蛍光灯から冷陰極ランプ、LED(発光ダイオード)へ変わり、内照式から導光板を使用したエッジライト方式へと移り替わってきた。エッジライト方式の器具は、内照式に比べ、光源が器具本体外にあるため、器具内のスペースを有効に使用することができる。
しかしながら、特許文献1のように器具本体からの表示ユニットの着脱時には、必ず光源ユニットを着脱しなければならない。そのため、器具の施工性、蓄電池の交換の際の作業性が悪いという課題がある。
【0006】
また、特許文献2のように、器具本体に表示ユニットを下からのスライドで取り付ける構造は、係合、係止手段が破損すると表示ユニットが落下してしまうため、安全性が低いという課題がある。
【0007】
その他、上方からのスライドで表示ユニットを取り付ける場合は光源ユニットと表示ユニット(LEDと導光板)とを近接させることができず、光源の利用効率を落としてしまうという課題がある。また、正面からの表示ユニットの取り付けは、LEDと導光板の距離が近いため、LEDを傷つけてしまう虞があるという課題がある。
【0008】
本発明は、光源部ユニットを外さずに表示ユニットの着脱のみで、施工、電池交換等が可能な構造の誘導灯(表示装置)を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る表示装置は、前面の上下方向にわたって開口部が形成された器具本体と、前記開口部の上側の周縁部近傍の所定の位置に取り付けられる光源部であって、前記所定の位置から上方にスライドする光源部と、所定の情報を表示する表示板であって、前記光源部を押し上げて前記光源部を前記所定の位置から上方へスライドさせながら前記器具本体に取り付けられる表示板とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る表示装置は、前面の上下方向にわたって開口部が形成された器具本体と、前記開口部の上側の周縁部近傍の所定の位置に取り付けられる光源部であって、前記所定の位置から上方にスライドする光源部と、所定の情報を表示する表示板であって、前記光源部を押し上げて前記光源部を前記所定の位置から上方へスライドさせながら前記器具本体に取り付けられる表示板とを備えることにより、光源部を外さずに表示板を着脱することができるため、安全性・作業性が向上するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】実施の形態1に係る誘導灯10を示す図であり、(a)は誘導灯10の斜視図、(b)は誘導灯10の分解斜視図である。
図2】実施の形態1に係る器具本体1部分の分解斜視図である。
図3】実施の形態1に係る本体取付用突起3aと光源ユニット取付部1fとの部分拡大図であり、(a)は図2のB部の部分拡大図、(b)はC部の部分拡大図である。
図4】実施の形態1に係る本体取付用突起3aと光源ユニット取付部1fとの係合時の内部構造を示す図であり、(a)は光源ユニット3が初期位置にある場合を示した図、(b)は光源ユニット3が初期位置から上方へスライドした状態を示した図である。
図5】実施の形態1に係る誘導灯10において、表示ユニット4を器具本体1に取り付ける方法(a)〜(d)を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下の実施の形態について、図を用いて説明する。なお、以下の実施の形態の説明において、「上」、「下」、「左」、「右」、「前」、「後」、「表」、「裏」といった方向は、説明の便宜上、そのように記しているだけであって、装置、器具、部品等の配置や向き等を限定するものではない。
【0013】
実施の形態1.
図1は、本実施の形態に係る誘導灯10を示す図であり、(a)は誘導灯10の斜視図、(b)は誘導灯10の分解斜視図である。図2は、本実施の形態に係る器具本体1部分の分解斜視図である。
図1及び図2を用いて、本実施の形態に係る誘導灯10(表示装置)の全体構成について説明する。
【0014】
図1(a)に示すように、誘導灯10は、器具本体1、表示ユニット4(表示板)を備える。表示ユニット4は、枠部4a、表示パネル4bを備える。
また、図1(b)に示すように、器具本体1は、点灯ユニット2、光源ユニット3、電源端子台5、バッテリ6、点検スイッチASSY7、電気接続部8を内部に備える。
【0015】
器具本体1は、略平箱形状であり、前面の上下方向にわたって開口部1gが形成されている。
器具本体1は、商用電源につながる電源線を器具内に挿入するための電源用ノックアウト(天井用)1a、電源用ノックアウト(壁用)1c、器具を取り付けるための被取付用ノックアウト(天井用)1b、被取付用ノックアウト(壁用)1dが器具本体1の天面及び背面に配設されている。
【0016】
ノックアウトにすることで電源線が挿入されない電源穴部分、ネジが挿入されない被取付部部分に穴が開かない構造となる。このように、必要な部分のみノックアウトを外すことができるので、誘導灯10の美観を損ねることはない。
【0017】
器具本体1は、開口部1gの上側の周縁部1j近傍の長手方向両端部に、光源ユニット3の両側の端部と係合して、光源ユニット3を係止する一対の光源ユニット取付部1fを備える。
【0018】
図2に示すように、光源ユニット取付部1fは、開口部1gの上側の周縁部1j近傍の長手方向両端部から前方(開口している側)に突き出した略箱体である。光源ユニット取付部1fは、上部が開口している。光源ユニット取付部1fは、内側の面(他方の光源ユニット取付部1f側の面)の上端部から中央部にかけて切り欠かれたスライド溝部1eを備える。スライド溝部1eは、光源ユニット3の端部に形成された本体取付用突起3a(図2参照)と係合する。
【0019】
点灯ユニット2は、商用電源から電源端子台5を介して電力を入力する。点灯ユニット2は、電気接続部8を介して光源ユニット3に電力を供給し、光源ユニット3を点灯させる。
【0020】
バッテリ6は、停電などの商用電源遮断時に人々が避難するまでの一定時間、点灯ユニット2へ電力を供給する。バッテリ6は、通常点灯時には、商用電源から電力を入力して充電状態となる。停電などの非常点灯時には、点灯ユニット2は、バッテリ6に充電された電力を用いて光源ユニット3を点灯させる。
【0021】
点検スイッチASSY7は、電力の供給を商用電源からバッテリ6へ切り替え、正常に動作するか確認するための装置である。また、バッテリ6、光源ユニット3の異常、寿命等は、モニタ7aにて赤、緑等のLEDの点灯により表示することができる。
【0022】
図1(b)及び図2に示すように、光源ユニット3は、長手方向に長く延びた形状である。光源ユニット3は、長手方向の両側の端部が器具本体1の備える一対の光源ユニット取付部1fにより係止される。
光源ユニット3は、初期位置(図1(b)の位置)から上方にスライド自在に、器具本体1に取り付けられる。光源ユニット3を上下方向にスライド自在に器具本体1に取り付ける方法については、後述する。
【0023】
光源ユニット3(光源部)は、光源としてLED(発光ダイオード)等の点光源を使用する。光源ユニット3は、点灯ユニット2から電力の供給を受け、表示ユニット4の表示パネル4bの上部(上端面)に光を照射する。
【0024】
光源ユニット3は、図1(b)に示すように、開口部1gの上側の周縁部1j近傍の所定の位置に取り付けられる。ここで、光源ユニット3の図1(b)に示す所定の位置を初期位置とする。光源ユニット3は、光源ユニット3に対して何も力が加えられていない場合は、初期位置にて安定的に係止する。
【0025】
図2に示すように、光源ユニット3は、長手方向の両側の端部に一対の本体取付用突起3a(突起部)を備える。
光源ユニット3の本体取付用突起3aは、器具本体1の光源ユニット取付部1fに形成されたスライド溝部1eに係合し、光源ユニット3は、上下方向にスライド可能な構造となっている。
【0026】
図3は、本実施の形態に係る本体取付用突起3aと光源ユニット取付部1fとの部分拡大図であり、(a)は図2のB部の部分拡大図、(b)はC部の部分拡大図である。
【0027】
図3(a)に示すように、本体取付用突起3aは、光源ユニット3の端面3eから長手方向に突き出している。本体取付用突起3aは、首部3bと、突出部3cとを備える。光源ユニット3は、両側の端面3eに同一形状の本体取付用突起3aを備えている。
【0028】
図3(b)に示すように、光源ユニット取付部1fは、開口部1gの上側の周縁部1j近傍の長手方向両端部から前方に突き出した略箱体である。光源ユニット取付部1fは、上部が開口している略箱体である。光源ユニット取付部1fは、内側の面1m(他方の光源ユニット取付部1f側の面)の上端部から中央部にかけて切り欠かれたスライド溝部1eを備える。
【0029】
一対の光源ユニット取付部1fは、スライド溝部1eが形成されている面(内側の面1m)が対向するように配置されている。
一対の光源ユニット取付部1fは、器具本体1の開口部1gの上側の周縁部1j近傍において、光源ユニット3の一対の本体取付用突起3aを上下方向にガイドする一対のガイド部である。
【0030】
光源ユニット3の本体取付用突起3aを光源ユニット取付部1fに取り付ける際は、スライド溝部1eに本体取付用突起3aの首部3bを嵌めるとともに突出部3cを略箱体の内部に収納するように、本体取付用突起3aとスライド溝部1eとを係合する。
【0031】
図4は、本実施の形態に係る本体取付用突起3aと光源ユニット取付部1fとの係合時の内部構造を示す図であり、(a)は光源ユニット3が初期位置にある場合を示した図、(b)は光源ユニット3が初期位置から上方へスライドした状態を示した図である。
図4では、特に、本体取付用突起3aと光源ユニット取付部1fとの係合部分に着目した図であり、その他の部分の構成の記載は省略している場合がある。
【0032】
本体取付用突起3aと光源ユニット取付部1fとの係合部分には、光源ユニット3が初期位置から上方へスライドされると、光源ユニット3を初期位置に戻そうとする弾性力を有する弾性体11が設けられる。
弾性体11は、本体取付用突起3aと光源ユニット取付部1fとを連結する。
弾性体11は、例えば、バネ、スポンジ、ゴムなどである。
【0033】
具体的には、図4(a)(b)に示すように、弾性体11は、本体取付用突起3aの下端面3fと光源ユニット取付部1fの略箱体の下面の内側とを連結する。
【0034】
図4(a)に示すように、弾性体11は本体取付用突起3aの下端面3fと光源ユニット取付部1fの略箱体の下面の内側1hとを連結しており、光源ユニット3は、初期位置で安定的に係止されている。
【0035】
図4(b)に示すように、光源ユニットに対して、光源ユニット3を上方にスライドさせるように力を加えると、光源ユニット3は弾性体11を伸長させながら上方へ移動する。このとき、光源ユニット3には、弾性体11が縮もうとする力により、下方に移動するように力が加わる。
【0036】
図5は、本実施の形態に係る誘導灯10において、表示ユニット4を器具本体1に取り付ける方法(a)〜(d)を示した図である。
図5(a)〜(d)を用いて、本実施の形態に係る誘導灯10において、表示ユニット4を器具本体1に取り付ける方法について説明する。
【0037】
図5(a)は、表示ユニット4を器具本体1に取り付ける前の状態を示す他図である。
図5(a)に示すように、表示ユニット4は、枠部4a(図1参照)を備え、表面には透過性の樹脂材料により形成されたカバー4dを備える。カバー4dの内側には、避難口、もしくは避難口の方向を示すピクトが印刷されている表示パネル4bを備える。さらに、表示パネル4bの内側には、カバー4d同様に、透過性の樹脂材料により形成された導光板4cを備える。
表示ユニット4は、所定の情報を表示する表示板である。
【0038】
図5(a)に示すように、器具本体1は、開口部1gの上側の周縁部1jの近傍に、上方に突き出した表示ユニット取付突起1iを備える。表示ユニット取付突起1iは、図1(b)、図2図3(b)に示すように、上側の周縁部1jの近傍に2箇所設けられる。
【0039】
また、表示ユニット4は、上部近傍に、裏面側に突き出した爪状(カギ状)の引っ掛け部4eを備える。引っ掛け部4eは、表示ユニット4を器具本体1に取り付ける際に、表示ユニット取付突起1iに被せて引っ掛ける構造となっている。
引っ掛け部4eの上端面を、引っ掛け部上端面4fとする。引っ掛け部上端面4fは、表示ユニット4の上部に設けられた端面の一例である。
【0040】
図5(a)の状態から、表示ユニット4の器具本体1への取り付けを開始する。
図5(b)に示すように、表示ユニット4の引っ掛け部上端面4fを光源ユニット3の下端面3dに当接させながら、表示ユニット4を器具本体1の開口部1gに近接させる。このとき、光源ユニット3は、初期位置に係止されている。
【0041】
図5(c)に示すように、表示ユニット取付突起1iは、前面側から背面側に向かって上るように傾斜する傾斜部1kを備えて上方に突き出している。
引っ掛け部4eの先端部が表示ユニット取付突起1iの傾斜部1kに到達すると、傾斜部1kの傾斜に沿って引っ掛け部4eが上方に移動する。
【0042】
引っ掛け部4eが上方に移動するのにしたがって、引っ掛け部上端面4fは、当接する光源ユニット3の下端面3dを上方に押し上げる。そして、光源ユニット3は、初期位置から上方にスライドされる。
このとき、図4(b)において説明したように、光源ユニット3には弾性体11により初期位置に戻るように下方に弾性力が加わっている。
【0043】
図5(d)に示すように、引っ掛け部4eの先端部が表示ユニット取付突起1iを乗り越えて、引っ掛け部4eが表示ユニット取付突起1iに引っ掛けられる。
引っ掛け部4eが表示ユニット取付突起1iに引っ掛けられると、上方へ移動した表示ユニット4は下方に移動し、開口部1gを塞ぐ位置に配置される。
【0044】
光源ユニット3は、表示ユニット4が下方へ移動したのにともなって、弾性体11の弾性力により初期位置に戻る。
このとき、表示パネル4b及び導光板4cの上端面に光源ユニット3のLEDが近接するように配置される。このように、光源ユニット3と表示ユニット4(LEDと導光板4c)とを近接させることができるので、光源の利用効率を向上させることができる。
【0045】
以上のように、本実施の形態に係る誘導灯10は、表示ユニット4を器具本体1へ開口面側(開口部1g側)より挿入した際、表示ユニット4が光源ユニット3に係合し、光源ユニット3を上方へ押し上げる。その後、表示ユニット4が下方へ器具本体1に係合しながらスライドするとともに、光源ユニット3がLED(光源)と表示ユニット4の導光板4cとが近づくようにスライドし、表示ユニット4が器具本体1に取り付けられる。
【0046】
また、本実施の形態に係る誘導灯10は、少なくとも前面に開口部1gを有し、電気部品収納部を有する箱状の器具本体1と、器具本体1に配置される電源端子台5と、光源ユニット3を点灯させる点灯ユニット2と、バッテリ6とを器具本体1に着脱可能に取り付けられ、光源ユニット3により光る矩形状の表示ユニット4を有する。光源ユニット3は器具本体1へ上下に可動可能に取り付られる。
【0047】
また、誘導灯10は、光源ユニット3が器具本体1へ上下に可動可能に取り付けられ、さらに弾性材料により、上方へ位置した場合に下方へ力が加わることを特徴とする。
【0048】
また、誘導灯10は、光源ユニット3が器具本体1に上下に可動可能に取り付けられ、表示ユニット4を開口部1g側より器具本体1への挿入時は上方へ光源ユニット3が移動し、表示ユニット4が器具本体1へ取り付けられるとともに光源ユニット3が下方へ移動することを特徴とする。
【0049】
以上のように、本実施の形態に係る誘導灯10によれば、光源ユニットを外さずに表示ユニットの着脱のみで、施工、電池交換等をすることができる。そのため作業性が向上する。
【0050】
また、本実施の形態に係る誘導灯10によれば、光源ユニットを外さずに表示ユニットを着脱することができるので、部品の落下等の虞を低減することができ、安全性・作業性の高い誘導灯を提供することができる。
【0051】
また、本実施の形態に係る誘導灯10によれば、光源ユニットと表示ユニット(LEDと導光板)を近接させ、光の利用効率を落とさず作業することができるとともに、表示ユニットは落下の危険性の低い上方からのスライドによる取り付けが可能となる。また、正面からの表示ユニットの取り付けは、LEDと導光板の距離が近いためLEDを傷つけてしまう虞があったが、本実施の形態によれば、そのようなLEDを傷つけてしまう虞を低減することができる。
【0052】
本実施の形態では、表示装置として誘導灯について説明したが、例えば、誘導灯以外の情報(例えば、名称表示、広告等の情報)を表示する表示装置であっても適用可能である。また、上記実施の形態について説明したが、上記の実施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0053】
1 器具本体、1a 電源用ノックアウト(天井用)、1b 被取付用ノックアウト(天井用)、1c 電源用ノックアウト(壁用)、1d 被取付用ノックアウト(壁用)、1e スライド溝部、1f 光源ユニット取付部、1g 開口部、1h 下面の内側、1i 表示ユニット取付突起、1j 上側の周縁部、1k 傾斜部、1m 内側の面、2 点灯ユニット、3 光源ユニット、3a 本体取付用突起、3b 首部、3c 突出部、3d 下端面、3e 端面、3f 下端面、4 表示ユニット、4a 枠部、4b 表示パネル、4c 導光板、4d カバー、4e 引っ掛け部、4f 引っ掛け部上端面、5 電源端子台、6 バッテリ、7 点検スイッチASSY、7a モニタ、8 電気接続部、10 誘導灯、11 弾性体。
図1
図2
図3
図4
図5