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特許6067145X2プロキシを実現する方法およびシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6067145
(24)【登録日】2017年1月6日
(45)【発行日】2017年1月25日
(54)【発明の名称】X2プロキシを実現する方法およびシステム
(51)【国際特許分類】
   H04W 76/02 20090101AFI20170116BHJP
   H04W 84/00 20090101ALI20170116BHJP
   H04W 4/04 20090101ALI20170116BHJP
【FI】
   H04W76/02
   H04W84/00 110
   H04W4/04 130
【請求項の数】15
【全頁数】30
(21)【出願番号】特願2015-555559(P2015-555559)
(86)(22)【出願日】2013年12月31日
(65)【公表番号】特表2016-511570(P2016-511570A)
(43)【公表日】2016年4月14日
(86)【国際出願番号】CN2013091259
(87)【国際公開番号】WO2014117630
(87)【国際公開日】20140807
【審査請求日】2015年9月29日
(31)【優先権主張番号】201310037580.7
(32)【優先日】2013年1月30日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】511207729
【氏名又は名称】ゼットティーイー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】特許業務法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チュウ リ
(72)【発明者】
【氏名】ガオ イン
(72)【発明者】
【氏名】ウー ユインル
【審査官】 望月 章俊
(56)【参考文献】
【文献】 CATT,Offline discussion on mobile relay architecture options,3GPP TSG RAN WG3#75 R3-120423,3GPP,2012年 2月 6日
【文献】 3GPP TR36.836 V2.0.1,3GPP,2012年10月
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/00−H04W99/00
H04B7/24−H04B7/26
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
X2プロキシを実現する方法であって、
次ホップノードを前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化することと、
前記前ホップノードと前記次ホップノードを含む二つ以上のX2プロキシを介して、初期ノードとターゲットノードの間でX2メッセージのインタラクションを実現することとを含む、前記方法。
【請求項2】
次ホップノードを前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化することは、
前記前ホップノードと前記次ホップノードの間でX2接続を確立する過程中のメッセージに活性化指示を含ませることによって、前記次ホップノードを前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化すること、または、
前記開始ノードで前記前ホップノードから前記次ホップノードにハンドオーバする過程中のメッセージに活性化指示を含ませることによって、前記次ホップノードを前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化すること、または、
前記前ホップノードと前記次ホップノードの間で基地局構成更新を行う過程中のメッセージに活性化指示を含ませることによって、前記次ホップノードを前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化することを含むことを特徴とする
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記前ホップノードと前記次ホップノードの間でX2接続を確立する過程中のメッセージに活性化指示を含ませることによって、前記次ホップノードを前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化することは、
前記前ホップノードが前記次ホップノードへ前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化する指示を含むX2確立要求メッセージを送信し、
前記次ホップノードがX2確立要求メッセージを受信した後、前記前ホップノードへX2確立応答メッセージを返信することである、または、
前記ハンドオーバ過程がX2ハンドオーバ過程であり、前記初期ノードで前記前ホップノードから前記次ホップノードにハンドオーバする過程中のメッセージに活性化指示を含ませることによって、前記次ホップノードを前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化することは、
前記前ホップノードが前記次ホップノードへ前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化する指示を含むX2ハンドオーバ要求メッセージを送信し、
前記次ホップノードがX2ハンドオーバ要求メッセージを受信した後、前記前ホップノードへX2ハンドオーバ応答メッセージを返信すること、または、
前記初期ノードが前記次ホップノードへ前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化する指示を含む無線リソース制御プロトコル(RRC)接続再構成完了メッセージを送信することである、または、
前記ハンドオーバ過程がS1ハンドオーバ過程であり、前記初期ノードで前記前ホップノードから前記次ホップノードにハンドオーバする過程中のメッセージに活性化指示を含ませることによって、前記次ホップノードを前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化することは、
前記前ホップノードが順次に前記初期ノードのソース移動管理エンティティ(MME)および前記初期ノードのターゲットMMEを介して、前記次ホップノードへ前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化する指示を含むS1ハンドオーバ要求メッセージを送信し、
前記次ホップノードがS1ハンドオーバ要求メッセージを受信した後、順次に前記ターゲットMMEおよび前記ソースMMEを介して、前記前ホップノードへS1ハンドオーバ応答メッセージを返信すること、または、
前記初期ノードが前記次ホップノードへ前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化する指示を含むRRC接続再構成完了メッセージを送信することである、または、
前記前ホップノードと前記次ホップノードの間で基地局構成更新を行う過程中のメッセージに活性化指示を含ませることによって、前記次ホップノードを前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化することは、
前記前ホップノードが前記次ホップノードへ前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化する指示を含む基地局構成更新メッセージを送信し、
前記次ホップノードが基地局構成更新メッセージを受信した後、前記前ホップノードへ基地局構成更新確認メッセージまたは基地局構成更新失敗メッセージを返信することであることを特徴とする
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記X2確立応答メッセージは、X2プロキシ活性化確認指示を含み、
前記X2ハンドオーバ応答メッセージは、X2プロキシ活性化確認指示を含み、
前記S1ハンドオーバ応答メッセージは、X2プロキシ活性化確認指示を含み、
前記基地局構成更新確認メッセージは、X2プロキシ活性化確認指示を含み、
前記基地局構成更新失敗メッセージは、X2プロキシ活性化確認指示を含むことを特徴とする
請求項に記載の方法。
【請求項5】
前記前ホップノードと前記次ホップノードを含む二つ以上のX2プロキシを介して、初期ノードとターゲットノードの間でX2メッセージのインタラクションを実現することは、
前記初期ノードが第一のホップノードへX2メッセージを送信することと、
前記第一のホップノードが、受信されたX2メッセージに対してX2プロキシ処理を行い、そして第二のホップノードへ対応するX2メッセージを送信し、最後のホップノードが受信されたX2メッセージに対してX2プロキシ処理を行い、そして前記ターゲットノードへ対応するX2メッセージを送信するまで、これによって類推すること、および/または、
前記最後のホップノードが受信された前記ターゲットノードからのX2メッセージに対してX2プロキシ処理を行い、そして最後から2番目のホップノードへ対応するX2メッセージを送信し、前記第一のホップノードが受信されたX2メッセージに対してX2プロキシ処理を行い、そして前記初期ノードへ対応するX2メッセージを送信するまで、これによって類推することを含むことを特徴とする
請求項1〜のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記受信されたX2メッセージに対してX2プロキシ処理を行うことは、
ユーザ装置(UE)に新しいアプリケーション層識別子を割り当てて、受信されたX2メッセージにおけるUEのアプリケーション層識別子の代わりに自体に割当てられたアプリケーション層識別子を使用すること、および/または、
受信されたX2メッセージにおけるソースノード識別子の代わりに自ノード識別子を使用すること、および/または、
受信されたX2メッセージにおけるソースノードインターネットプロトコル(IP)アドレスの代わりに自ノードIPアドレスを使用することを含むことを特徴とする
請求項に記載の方法。
【請求項7】
前記ターゲットノードのタイプは、発展型基地局(eNB)、中継ノード(RN)、移動中継(MR)、ホーム基地局(HeNB)およびマイクロ基地局を含む、または、
前記方法は、前記次ホップノードを前記前ホップノードのX2プロキシ機能として非活性化することをさらに含むことを特徴とする
請求項1〜のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記次ホップノードを前記前ホップノードのX2プロキシ機能として非活性化することは、
前記前ホップノードが前記次ホップノードへ前記前ホップノードのX2プロキシ機能として非活性化する指示を含むX2プロキシ解放/非活性化要求メッセージを送信すること、または、
前記前ホップノードと前記次ホップノードの間で基地局構成更新を行う過程中のメッセージに非活性化指示を含ませることによって、前記次ホップノードを前記前ホップノードのX2プロキシ機能として非活性化することを含むことを特徴とする
請求項に記載の方法。
【請求項9】
前記次ホップノードが前記前ホップノードのX2プロキシ機能として非活性化する指示を含むX2プロキシ解放/非活性化要求メッセージを受信した後、前記前ホップノードへX2プロキシ解放/非活性化応答メッセージを返信することをさらに含む、または、
前記前ホップノードと前記次ホップノードの間で基地局構成更新を行う過程中のメッセージに非活性化指示を含ませることによって、前記次ホップノードを前記前ホップノードのX2プロキシ機能として非活性化することは、
前記前ホップノードが前記次ホップノードへ前記前ホップノードのX2プロキシ機能として非活性化する指示を含む基地局構成更新メッセージを送信し、
前記次ホップノードが基地局構成更新メッセージを受信した後、前記前ホップノードへ基地局更新確認メッセージまたは基地局構成更新失敗メッセージを返信することであることを特徴とする
請求項に記載の方法。
【請求項10】
前記X2プロキシ解放/非活性化応答メッセージは、X2プロキシ非活性化確認指示を含む、または、
前記基地局構成更新確認メッセージは、X2プロキシ非活性化確認指示を含み、
前記基地局構成失敗メッセージは、X2プロキシ非活性化確認指示を含むことを特徴とする
請求項に記載の方法。
【請求項11】
X2プロキシを実現するシステムであって、初期ノード、前ホップノード、次ホップノードおよびターゲットノードを含み、
初期ノードは、前記前ホップノードおよび前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化された次ホップノードを含む二つ以上のX2プロキシを介して、前記ターゲットノードとのX2メッセージのインタラクションを実現するように構成される、前記システム。
【請求項12】
前記前ホップノードと前記次ホップノードの間でX2接続を確立する過程中のメッセージに活性化指示を含ませることによって、前記次ホップノードを前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化する場合、前記前ホップノードは、前記次ホップノードへ前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化する指示を含むX2確立要求メッセージを送信し、そして前記次ホップノードから送信されたX2確立応答メッセージを受信するように構成され、
前記次ホップノードは、前記前ホップノードから送信された、前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化する指示を含むX2確立要求メッセージを受信した後、前記前ホップノードへX2確立応答メッセージを返信するように構成される、または、
前記初期ノードで前記前ホップノードから前記次ホップノードにハンドオーバする過程中のメッセージに活性化指示を含ませることによって、前記次ホップノードを前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化し、且つ前記ハンドオーバ過程がX2ハンドオーバ過程である場合、前記前ホップノードは、前記次ホップノードへ前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化する指示を含むX2ハンドオーバ要求メッセージを送信し、そして前記次ホップノードから返信されたX2ハンドオーバ応答メッセージを受信するように構成され、
前記次ホップノードは、前記前ホップノードから送信された、前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化する指示を含むX2ハンドオーバ要求メッセージを受信した後、前記前ホップノードへX2ハンドオーバ応答メッセージを返信するように構成される、または、
前記初期ノードは、さらに前記次ホップノードへ前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化する指示を含むRRC接続再構成完了メッセージを送信するように構成され、
前記次ホップノードは、前記初期ノードから送信された前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化する指示を含むRRC接続再構成完了メッセージを受信するように構成される、または、
前記初期ノードで前記前ホップノードから前記次ホップノードにハンドオーバする過程中のメッセージに活性化指示を含ませることによって、前記次ホップノードを前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化し、且つ前記ハンドオーバ過程がS1ハンドオーバ過程である場合、前記システムは、ソースMMEおよびターゲットMMEをさらに含み、
前記前ホップノードは、順次に前記ソースMMEおよび前記ターゲットMMEを介して、前記次ホップノードへ前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化する指示を含むS1ハンドオーバ要求メッセージを送信し、そして前記次ホップノードが順次に前記ターゲットMMEおよび前記ソースMMEを介して返信したS1ハンドオーバ応答メッセージを受信するように構成され、
前記次ホップノードは、前記前ホップノードが順次に前記ソースMMEおよび前記ターゲットMMEを介して送信した、前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化する指示を含むS1ハンドオーバ要求メッセージを受信した後、順次に前記ターゲットMMEおよび前記ソースMMEを介して、前記前ホップノードへS1ハンドオーバ応答メッセージを返信するように構成される、または、
前記初期ノードは、さらに前記次ホップノードへ前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化する指示を含むRRC接続再構成完了メッセージを送信するように構成され、
前記次ホップノードが前記初期ノードから送信された、前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化する指示を含むRRC接続再構成完了メッセージを受信するように構成される、または、
前記前ホップノードと前記次ホップノードの間で基地局構成更新を行う過程中のメッセージに活性化指示を含ませることによって、前記次ホップノードを前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化する場合、前記前ホップノードは、前記次ホップノードへ前記初期DeNBのX2プロキシ機能として活性化する指示を含む基地局構成更新メッセージを送信し、そして前記次ホップノードから返信された基地局構成更新確認メッセージまたは基地局構成更新失敗メッセージを受信するように構成され、
前記次ホップノードは、前記前ホップノードから送信された、前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化する指示を含む基地局構成更新メッセージを受信した後、前記前ホップノードへ基地局構成更新確認メッセージまたは基地局構成更新失敗メッセージを返信するように構成されることを特徴とする
請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記次ホップノードを前記前ホップノードのX2プロキシ機能として非活性化する場合、前記前ホップノードは、さらに前記次ホップノードへ前記前ホップノードのX2プロキシ機能として非活性化する指示を含むX2プロキシ解放/非活性化要求メッセージを送信するように構成され、
前記次ホップノードは、さらに前記前ホップノードから送信された、前記前ホップノードのX2プロキシ機能として非非活性化する指示を含むX2プロキシ解放/非活性化要求メッセージを受信するように構成される、または、
前記前ホップノードは、さらに前記次ホップノードへ前記前ホップノードのX2プロキシ機能として非活性化する指示を含む基地局構成更新メッセージを送信し、そして前記次ホップノードから返信された基地局構成更新確認メッセージまたは基地局更新失敗メッセージを受信するように構成され、
前記次ホップノードは、さらに前記前ホップノードから送信された、前記前ホップノードのX2プロキシ機能として非活性化する指示を含む基地局構成更新メッセージを受信した後、前記前ホップノードへ基地局構成更新確認メッセージまたは基地局構成更新失敗メッセージを返信するように構成されることを特徴とする
請求項11または請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記次ホップノードは、さらに前記前ホップノードへX2プロキシ解放/非活性化応答メッセージを返信するように構成され、
前記前ホップノードは、さらに前記次ホップノードから返信されたX2プロキシ機能解放/非活性化応答メッセージを受信するように構成されることを特徴とする
請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
コンピュータ記憶媒体であって、一組の命令を含み、前記命令を実行する場合、少なくとも1つのプロセッサが請求項1〜10のいずれか1項に記載されたX2プロキシを実現する方法を実行することを引き起こす前記コンピュータ記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線セルラー通信技術に関し、特にX2プロキシ(proxy)を実現する方法およびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
益々増加する広帯域幅高速移動アクセスの需要を満たすために、第三世代パートナーシッププログラム(3GPP:Third Generation Partnership Projects)は、高度な進化する長期発展型(LTE−Advanced:Long−Term Evolution advance)標準が導入される。LTE−Advancedは、長期発展型(LTE:Long−Term Evolution)の発展であって、LTEのコアを保留し、これに基づいて一連の技術を用いて周波数領域と時間領域を拡張して、スペクトル利用率の向上、システム容量の増加などの目的を達成する。
【0003】
無線中継(Wireless Relay)技術は、LTE−Advancedにおける技術のうちの一つであって、セルカバレッジを拡大し、通信中の不感領域の減少、負荷バランシング、ホットスポット地域のサービスの移転およびユーザ装置(UE:User Equipment)の送信電力の節約を目的とする。Wireless Relay技術において、中継ノード(RN:Relay Node)は、自セルにアクセスしたUEに一般的な発展型基地局(eNB:evolved Node B)と同様な機能とサービスを提供し、また無線インターフェースを介して一般的なUEと同様なモードでそれにサービングするeNBにアクセスする。ここで、RNにサービングするeNBは、ドナーeNB(DeNB:Donor eNB)と呼ばれることができ、DeNBが移動管理エンティティ(MME:Mobility Management Entity)と接続する。図1に示すように、DeNBには、サービングゲートウェイ(S−GW:Serving Gateway)およびパケットデータゲートウェイ(P−GW:Packet Data Network Gateway)機能が内蔵され、同時に中継(Relay)ゲートウェイ(GW:Gateway)機能もある。RNがDeNBにアクセスする場合、MMEは、RNのためにDeNBに位置するローカルS−GWおよびP−GWを選択する。S−GWは、基地局とP−GWの間のデータ情報の伝送、転送およびルーティングなどを担当し、下りリンクデータパケットにキャッシュを提供する。P−GWは、データ搬送のアンカーポイントであって、データパケットの転送、解析、合法的盗聴、サービスに基づく課金およびサービス品質(QoS:Quality of Service)制御を担当する。Relay GWは、S1/X2プロキシ機能を備え、UEに関連するS1/X2シグナリングの処理、異なるUEのシグナリングの区分、正確なメッセージ処理を担当する。例えば、固定された中継シナリオにおいて、RN1などの複数のRNが含まれ、X2プロキシ機能は、DeNBとRN1の間にX2インターフェースがあり、DeNBと周辺の隣接するeNBまたは他のRNの間にもX2インターフェースがあり、Relay GW機能を備えるDeNBがRN1のX2メッセージを受信した場合、当該X2メッセージにおけるセルメッセージに基づいて、どの隣接するeNBまたはRNへ関連するX2メッセージを伝送するかを決定することである。ここで、受信されたX2メッセージにUEアプリケーション層プロトコル識別子が含まれると、DeNBは、当該UEに新しいUEアプリケーション層プロトコル識別子を割り当てるまたは当該メッセージに含まれるUEアプリケーション層プロトコル識別子の代わりに当該UEに割り当てられたUEアプリケーション層プロトコル識別子を使用し、そしてDeNBにより割り当てられたUEアプリケーション層プロトコル識別子として他の隣接するeNBへ送信されたX2メッセージに含ませる。それに応じて、Relay GW機能を備えるDeNBが他のeNBまたはRN1以外のRNからのX2メッセージを受信した場合、当該X2メッセージにおけるセルメッセージに基づいて、RN1へ関連するX2メッセージを送信するかどうかを決定する。ここで、受信されたX2メッセージにUEアプリケーション層プロトコル識別子が含まれると、DeNBは、当該UEに新しいUEアプリケーション層プロトコル識別子を割り当てるまたは当該メッセージに含まれるUEアプリケーション層プロトコル識別子の代わりに当該UEに割り当てられたUEアプリケーション層プロトコル識別子を使用し、そしてDeNBにより割り当てられたUEアプリケーション層プロトコル識別子としてRN1へ送信されたX2メッセージに含ませる。例えば、受信されたX2メッセージにターゲットセルRN1が表示されると、RN1へ対応するX2メッセージを送信する。例えば、受信されたX2メッセージが基地局構成更新メッセージであると、RN1へ基地局構成更新メッセージを送信する。このようなX2プロキシで、RNと他の隣接するeNBまたはRNの間の情報伝送を実現する。RNとRelay GW機能を備えるDeNBの間のS1/X2シグナリングがRNにより無線で搬送され、RN SGW/PGWによりルーティングされて転送されて伝送される。
【0004】
高速鉄道の大規模な建設および運転に伴い、列車における通信需要が増加している。現在の高速鉄道列車の実用的な速度が350キロ/時間に達し、ドップラーシフト、セルの頻繁なハンドオーバ、および高速鉄道列車車室侵入損失が大きいなどの影響を受けるので、従来のネットワーク基地局のカバレッジは、高速鉄道列車の通信需要を満たすことが困難である。したがって、高速鉄道列車に移動中継(MR:Mobile Relay)と呼ばれる中継ノードを配置することが業界において提案され、図2がMRの配置シナリオを示す図であり、図2に示すように、高速鉄道列車でのユーザ、例えばUE1とUE2が直接に比較的静的なMRと通信することになり、MRが高速鉄道列車に伴って移動する過程に異なるDeNBの間にハンドオーバすることができ、それによって高速鉄道列車車室における大量のユーザの同時のハンドオーバを避け、UEとMRの間の通信品質を保証する。また、移動中継MRとDeNBの間のバックボーン接続を増強することにより、高速鉄道列車に存在する上記問題をより良く解決することができる。
【0005】
MRシナリオに対して、現在、複数のアーキテクチャが提案され、リダイレクトされない(withiout relocation)Alt2再利用固定シナリオのアーキテクチャ、即ちDeNBにS−GW、P−GWおよびRelay GW機能が内蔵されるアーキテクチャにおいて、MRが初期(Initial)DeNBにアクセスした場合、X2プロキシのプロキシモードを再利用してMRと他のeNBとのX2メッセージ伝送を実現することができる。しかし、このアーキテクチャにおいて、列車の移動に伴い、MRが初期DeNBから離れて他のDeNBにハンドオーバした場合、MRのRelay GW、RNおよびPGWが初期DeNBに常駐し、初期DeNBがMRの現在の位置に遠く、且つ初期DeNBとMRの隣接するeNBの間にX2インターフェースが存在しないかもしれなく、従って、この場合で、初期DeNBのX2プロキシ機能がMRとこれらのeNBとの間に役割を果たすことができないかもしれなく、これによりMRと他のeNBとの間のX2メッセージ伝送に影響を与えて、さらにユーザ体験を低下させる。
【0006】
ホーム基地局(HeNB:Home Evolved Node B)シナリオにおいて、HeNBに隣接するeNBまたはHeNBがX2プロキシにより情報インタラクションを行う場合、上記の同様な問題が発生するかもしれなく、HeNBと他のeNBまたはHeNBとの間のX2メッセージ伝送に影響を与える。HeNBシナリオにおいて、X2プロキシは、X2 Gatewayと呼ばれてもよく、移動中継シナリオにおけるX2プロキシと同様な機能を備える。
【発明の概要】
【0007】
従来の技術問題を解決するために、本発明の実施形態は、X2プロキシを実現する方法およびシステムを提供する。
【0008】
X2プロキシを実現する方法は、
次ホップノードを前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化することと、
前記前ホップノードと前記次ホップノードを含む二つ以上のX2プロキシを介して、初期ノードとターゲットノードの間でX2メッセージのインタラクションを実現することとを含む。
【0009】
次ホップノードを前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化することは、
前記前ホップノードと前記次ホップノードの間でX2接続を確立する過程中のメッセージに活性化指示を含ませることによって、前記次ホップノードを前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化すること、または、
前記初期ノードで前記前ホップノードから前記次ホップノードにハンドオーバする過程中のメッセージに活性化指示を含ませることによって、前記次ホップノードを前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化すること、または、
前記前ホップノードと前記次ホップノードの間で基地局構成更新を行う過程中のメッセージに活性化指示を含ませることによって、前記次ホップノードを前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化することを含む。
【0010】
前記前ホップノードと前記次ホップノードの間でX2接続を確立する過程中のメッセージに活性化指示を含ませることによって、前記次ホップノードを前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化することは、
前記前ホップノードが前記次ホップノードへ前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化する指示を含むX2確立要求メッセージを送信し、
前記次ホップノードがX2確立要求メッセージを受信した後、前記前ホップノードへX2確立応答メッセージを返信することである。
【0011】
前記ハンドオーバ過程がX2ハンドオーバ過程であり、前記初期ノードで前記前ホップノードから前記次ホップノードにハンドオーバする過程中のメッセージに活性化指示を含ませることによって、前記次ホップノードを前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化することは、
前記前ホップノードが前記次ホップノードへ前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化する指示を含むX2ハンドオーバ要求メッセージを送信し、
前記次ホップノードがX2ハンドオーバ要求メッセージを受信した後、前記前ホップノードへX2ハンドオーバ応答メッセージを返信すること、または、
前記初期ノードが前記次ホップノードへ前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化する指示を含む無線リソース制御プロトコル(RRC:Radio Resource Control)接続再構成完了メッセージを送信することである。
【0012】
前記ハンドオーバ過程がS1ハンドオーバ過程であり、前記初期ノードが前記前ホップノードから前記次ホップノードにハンドオーバする過程中のメッセージに活性化指示を含ませることによって、前記次ホップノードを前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化することは、
前記前ホップノードが順次に前記初期ノードのソースMMEおよび前記初期ノードのターゲットMMEを介して、前記次ホップノードへ前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化する指示を含むS1ハンドオーバ要求メッセージを送信し、
前記次ホップノードがS1ハンドオーバ要求メッセージを受信した後、順次に前記ターゲットMMEおよび前記ソースMMEを介して、前記前ホップノードへS1ハンドオーバ応答メッセージを返信すること、または、
前記初期ノードが前記次ホップノードへ前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化する指示を含むRRC接続再構成完了メッセージを送信することである。
【0013】
前記前ホップノードと前記次ホップノードの間で基地局構成更新を行う過程中のメッセージに活性化指示を含ませることによって、前記次ホップノードを前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化することは、
前記前ホップノードが前記次ホップノードへ前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化する指示を含む基地局構成更新メッセージを送信し、
前記次ホップノードが基地局構成更新メッセージを受信した後、前記前ホップノードへ基地局構成更新確認メッセージまたは基地局構成更新失敗メッセージを返信することである。
【0014】
前記X2確立応答メッセージは、X2プロキシ活性化確認指示を含み、
前記X2ハンドオーバ応答メッセージは、X2プロキシ活性化確認指示を含み、
前記S1ハンドオーバ応答メッセージは、X2プロキシ活性化確認指示を含み、
前記基地局構成更新確認メッセージは、X2プロキシ活性化確認指示を含み、
前記基地局構成更新失敗メッセージは、X2プロキシ活性化確認指示を含む。
【0015】
前記前ホップノードと前記次ホップノードを含む二つ以上のX2プロキシを介して、初期ノードとターゲットノードの間でX2メッセージのインタラクションを実現することは、
前記初期ノードが第一のホップノードへX2メッセージを送信することと、
前記第一のホップノードが、受信されたX2メッセージに対してX2プロキシ処理を行い、そして第二のホップノードへ対応するX2メッセージを送信し、最後のホップノードが受信されたX2メッセージに対してX2プロキシ処理を行い、そして前記ターゲットノードへ対応するX2メッセージを送信するまで、これによって類推すること、および/または、
前記最後のホップノードが受信された前記ターゲットノードからのX2メッセージに対してX2プロキシ処理を行い、そして最後から2番目のホップノードへ対応するX2メッセージを送信し、前記第一のホップノードが受信されたX2メッセージに対してX2プロキシ処理を行い、そして前記初期ノードへ対応するX2メッセージを送信するまで、これによって類推することを含む。
【0016】
前記受信されたX2メッセージに対してX2プロキシ処理を行うことは、
UEに新しいアプリケーション層識別子を割り当てて、受信されたX2メッセージにおけるUEのアプリケーション層識別子の代わりに自体に割当てられたアプリケーション層識別子を使用すること、および/または、
受信されたX2メッセージにおけるソースノード識別子の代わりに自ノード識別子を使用すること、および/または、
受信されたX2メッセージにおけるソースノードインターネットプロトコル(IP:Internet Protocol)アドレスの代わりに自ノードIPアドレスを使用することを含む。
【0017】
前記ターゲットノードのタイプは、eNB、RN、MR、HeNBおよびマイクロ基地局を含む。
【0018】
前記方法は、
前記次ホップノードを前記前ホップノードのX2プロキシ機能として非活性化することをさらに含む。
【0019】
前記次ホップノードを前記前ホップノードのX2プロキシ機能として非活性化することは、
前記前ホップノードが前記次ホップノードへ前記前ホップノードのX2プロキシ機能として非活性化する指示を含むX2プロキシ解放/非活性化要求メッセージを送信すること、または、
前記前ホップノードと前記次ホップノードの間で基地局構成更新を行う過程中のメッセージに非活性化指示を含ませることによって、前記次ホップノードを前記前ホップノードのX2プロキシ機能として非活性化することを含む。
【0020】
前記方法は、
前記次ホップノードが前記前ホップノードのX2プロキシ機能として非活性化する指示を含むX2プロキシ解放/非活性化要求メッセージを受信した後、前記前ホップノードへX2プロキシ解放/非活性化応答メッセージを返信することをさらに含み、または、
前記前ホップノードと前記次ホップノードの間で基地局構成更新を行う過程中のメッセージに非活性化指示を含ませることによって、前記次ホップノードを前記前ホップノードのX2プロキシ機能として非活性化することは、
前記前ホップノードが前記次ホップノードへ前記前ホップノードのX2プロキシ機能として非活性化する指示を含む基地局構成更新メッセージを送信し、
前記次ホップノードが基地局構成更新メッセージを受信した後、前記前ホップノードへ基地局更新確認メッセージまたは基地局構成更新失敗メッセージを返信することである。
【0021】
前記X2プロキシ解放/非活性化応答メッセージは、X2プロキシ非活性化確認指示を含む、または、
前記基地局構成更新確認メッセージは、X2プロキシ非活性化確認指示を含み、
前記基地局構成失敗メッセージは、X2プロキシ非活性化確認指示を含む。
【0022】
X2プロキシを実現するシステムは、初期ノード、前ホップノード、次ホップノードおよびターゲットノードを含み、
初期ノードは、前記前ホップノードおよび前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化された次ホップノードを含む二つ以上のX2プロキシを介して、前記ターゲットノードとのX2メッセージのインタラクションを実現するように構成される。
【0023】
前記前ホップノードと前記次ホップノードの間でX2接続を確立する過程中のメッセージに活性化指示を含ませることによって、前記次ホップノードを前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化する場合、前記前ホップノードは、前記次ホップノードへ前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化する指示を含むX2確立要求メッセージを送信し、そして前記次ホップノードから送信されたX2確立応答メッセージを受信するように構成され、
前記次ホップノードが前記前ホップノードから送信された、前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化する指示を含むX2確立要求メッセージを受信した後、前記前ホップノードへX2確立応答メッセージを返信するように構成される。
【0024】
前記初期ノードで前記前ホップノードから前記次ホップノードにハンドオーバする過程中のメッセージに活性化指示を含ませることによって、前記次ホップノードを前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化し、且つ前記ハンドオーバ過程がX2ハンドオーバ過程である場合、前記前ホップノードは、前記次ホップノードへ前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化する指示を含むX2ハンドオーバ要求メッセージを送信し、そして前記次ホップノードから返信されたX2ハンドオーバ応答メッセージを受信するように構成され、
前記次ホップノードは、前記前ホップノードから送信された、前記前ホップノードのX2プロキシ機能とて活性化する指示を含むX2ハンドオーバ要求メッセージを受信した後、前記前ホップノードへX2ハンドオーバ応答メッセージを返信するように構成される、または、
前記初期ノードは、さらに前記次ホップノードへ前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化する指示を含むRRC接続再構成完了メッセージを送信するように構成され、
前記次ホップノードは、前記初期ノードから送信された前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化する指示を含むRRC接続再構成完了メッセージを受信するように構成される。
【0025】
前記初期ノードで前記前ホップノードから前記次ホップノードにハンドオーバする過程中のメッセージに活性化指示を含ませることによって、前記次ホップノードを前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化し、且つ前記ハンドオーバ過程がS1ハンドオーバ過程である場合、前記システムは、ソースMMEおよびターゲットMMEをさらに含み、
前記前ホップノードが順次に前記ソースMMEおよび前記ターゲットMMEを介して、前記次ホップノードへ前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化する指示を含むS1ハンドオーバ要求メッセージを送信し、そして前記次ホップノードが順次に前記ターゲットMMEおよび前記ソースMMEを介して返信したS1ハンドオーバ応答メッセージを受信するように構成され、
前記次ホップノードが、前記前ホップノードが順次に前記ソースMMEおよび前記ターゲットMMEを介して送信した、前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化する指示を含むS1ハンドオーバ要求メッセージを受信した後、順次に前記ターゲットMMEおよび前記ソースMMEを介して、前記前ホップノードへS1ハンドオーバ応答メッセージを返信するように構成される、または、
前記初期ノードは、さらに前記次ホップノードへ前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化する指示を含むRRC接続再構成完了メッセージを送信するように構成され、
前記次ホップノードが前記初期ノードから送信された、前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化する指示を含むRRC接続再構成完了メッセージを受信するように構成される。
【0026】
前記前ホップノードと前記次ホップノードの間で基地局構成更新を行う過程中のメッセージに活性化指示を含ませることによって、前記次ホップノードを前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化する場合、前記前ホップノードは、前記次ホップノードへ前記初期DeNBのX2プロキシ機能として活性化する指示を含む基地局構成更新メッセージを送信し、そして前記次ホップノードから返信された基地局構成更新確認メッセージまたは基地局構成更新失敗メッセージを受信するように構成され、
前記次ホップノードは、前記前ホップノードから送信された、前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化する指示を含む基地局構成更新メッセージを受信した後、前記前ホップノードへ基地局構成更新確認メッセージまたは基地局構成更新失敗メッセージを返信するように構成される。
【0027】
前記次ホップノードを前記前ホップノードのX2プロキシ機能として非活性化する場合、前記前ホップノードは、さらに前記次ホップノードへ前記前ホップノードのX2プロキシ機能として非活性化する指示を含むX2プロキシ解放/非活性化要求メッセージを送信するように構成され、
前記次ホップノードは、さらに前記前ホップノードから送信された、前記前ホップノードのX2プロキシ機能として非非活性化する指示を含むX2プロキシ解放/非活性化要求メッセージを受信するように構成される、または、
前記前ホップノードは、さらに前記次ホップノードへ前記前ホップノードのX2プロキシ機能として非活性化する指示を含む基地局構成更新メッセージを送信し、そして前記次ホップノードから返信された基地局構成更新確認メッセージまたは基地局更新失敗メッセージを受信するように構成され、
前記次ホップノードは、さらに前記前ホップノードから送信された、前記前ホップノードのX2プロキシ機能として非活性化する指示を含む基地局構成更新メッセージを受信した後、前記前ホップノードへ基地局構成更新確認メッセージまたは基地局構成更新失敗メッセージを返信するように構成される。
【0028】
前記次ホップノードは、さらに前記前ホップノードへX2プロキシ解放/非活性化応答メッセージを返信するように構成され、
前記前ホップノードは、さらに前記次ホップノードから返信されたX2プロキシ機能解放/非活性化応答メッセージを受信するように構成される。
【0029】
コンピュータ記憶媒体は、一組の命令を含み、前記命令を実行する場合、少なくとも1つのプロセッサが上述したX2プロキシを実現する方法を実行することを引き起こす。
【0030】
本発明の実施形態によるX2プロキシを実現する方法およびシステムにおいて、次ホップノードを前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化し、前記前ホップノードと前記次ホップノードを含む二つ以上のX2プロキシを介して、初期ノードとターゲットノードの間でX2メッセージのインタラクションを実現し、これにより初期ノードに隣接する、第一のノードとのX2インターフェースがないまたは他の原因で直接接続しないターゲットノードとの間のX2メッセージインタラクションを効果的に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】RNのアーキテクチャ図である;
図2】MRの配置シナリオを示す図である;
図3】本発明の実施形態によるX2プロキシを実現する方法のフローチャートである;
図4】本発明の実施形態の応用シナリオを示す図である;
図5】本発明の実施形態一によるX2プロキシを実現する方法のフローチャートである;
図6】本発明の実施形態二によるX2プロキシ解放/非活性化を実現する方法のフローチャートである;
図7】本発明の実施形態三によるX2プロキシを実現する方法のフローチャートである;
図8】本発明の実施形態四によるX2プロキシを実現する方法のフローチャートである;
図9】本発明の実施形態五によるX2プロキシを実現する方法のフローチャートである;
図10】本発明の実施形態六によるX2プロキシ非活性化を実現する方法のフローチャートである;
図11】本発明の実施形態七によるX2プロキシを実現する方法のフローチャートである;
図12】本発明の実施形態八によるX2プロキシを実現する方法のフローチャートである;
図13】本発明の実施形態によるX2プロキシを実現するシステムの構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
図面(それが必ず割合で描かれていない)において、同様な図面符号は、異なる図に類似な部材を説明することができる。異なる文字接尾語を有する同様な図面符号が同様な部材の異なる例を示すことができる。図面は、制限されないモードではなく例で本明細書で討論される各実施形態をほぼ示す。
【0033】
以下に図面および具体的な実施形態を参照して本発明をさらに詳しく説明する。
【0034】
本発明の様々な実施形態において、次ホップノードを前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化し、前記前ホップノードと前記次ホップノードを含む二つ以上のX2プロキシを介して、初期ノードとターゲットノードの間でX2メッセージのインタラクションを実現する。
【0035】
本発明の実施形態によるX2プロキシを実現する方法は、図3に示すように、以下のステップを含む。
【0036】
ステップ300において、次ホップノードを前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化する。
【0037】
ここで、前記前ホップノードが第一のホップノードである場合、前記次ホップノードが第二のホップノードであり、それに応じて、前記前ホップノードが第二のホップノードである場合、前記次ホップノードが第三のホップノードであり、これによって類推する。ここで、第一のホップノード、第二のホップノード.......最後のホップノードとは、初期ノードがX2メッセージをターゲットノードに送信する過程中の第一のホップノード、第二のホップノード.......最後のホップノードを意味する。
【0038】
本ステップの具体的な実現は、
前記前ホップノードと前記次ホップノードの間でX2接続を確立する過程中のメッセージに活性化指示を含ませることによって、前記次ホップノードを前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化すること、または、
前記初期ノードが前記前ホップノードから前記次ホップノードにハンドオーバする過程中のメッセージに活性化指示を含ませることによって、前記次ホップノードを前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化すること、または、
前記前ホップノードと前記次ホップノードの間で基地局構成更新を行う過程中のメッセージに活性化指示を含ませることによって、前記次ホップノードを前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化することを含む。
【0039】
ここで、前記前ホップノードと前記次ホップノードの間でX2接続を確立する過程中のメッセージに活性化指示を含ませることによって、前記次ホップノードを前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化することは、具体的に、
前記前ホップノードが前記次ホップノードへ前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化する指示を含むX2確立要求メッセージを送信し、
前記次ホップノードがX2確立要求メッセージを受信した後、前記前ホップノードへX2確立応答メッセージを返信することである。
【0040】
ここで、前記X2確立応答メッセージは、X2プロキシ活性化確認指示を含むことができる。
【0041】
前記ハンドオーバ過程がX2ハンドオーバ過程であり、それに応じて、前記初期ノードが前記前ホップノードから前記次ホップノードにハンドオーバする過程中のメッセージに活性化指示を含ませることによって、前記次ホップノードを前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化することは、具体的に、
前記前ホップノードが前記次ホップノードへ前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化する指示を含むX2ハンドオーバ要求メッセージを送信し、
前記次ホップノードがX2ハンドオーバ要求メッセージを受信した後、前記前ホップノードへX2ハンドオーバ応答メッセージを返信すること、または、
前記初期ノードが前記次ホップノードへ前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化する指示を含むRRC接続再構成完了メッセージを送信して、前記次ホップノードを前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化することである。
【0042】
ここで、前記サービングDeNBは、RRC接続再構成完了メッセージを受信した後、前記前ホップノードとメッセージインタラクションを行って、自体を前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化する。
【0043】
ここで、前記X2ハンドオーバ応答メッセージは、X2プロキシ活性化確認指示を含むことができる。
【0044】
前記ハンドオーバ過程がS1ハンドオーバ過程であり、それに応じて、前記初期ノードが前記前ホップノードから前記次ホップノードにハンドオーバする過程中のメッセージに活性化指示を含ませることによって、前記次ホップノードを前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化することは、具体的に、
前記前ホップノードが順次に前記初期ノードのソース(Source)MMEおよび前記初期ノードのターゲット(Target)MMEを介して、前記次ホップノードへ前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化する指示を含むS1ハンドオーバ要求メッセージを送信し、
前記次ホップノードがS1ハンドオーバ要求メッセージを受信した後、順次に前記ターゲットMMEおよび前記ソースMMEを介して前記前ホップノードへS1ハンドオーバ応答メッセージを返信すること、または、
前記初期ノードが前記次ホップノードへ前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化する指示を含むRRC接続再構成完了メッセージを送信して、前記次ホップノードを前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化することである。
【0045】
ここで、前記前ホップノードがRRC接続再構成完了メッセージを受信した後、前記前ホップノードとメッセージインタラクションを行って、自体を前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化する。
【0046】
前記S1ハンドオーバ応答メッセージは、X2プロキシ活性化確認指示を含む。
【0047】
前記前ホップノードと前記次ホップノードの間で基地局構成更新を行う過程中のメッセージに活性化指示を含ませることによって、前記次ホップノードを前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化することは、具体的に、
前記前ホップノードが前記次ホップノードへ前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化する指示を含む基地局構成更新メッセージを送信し、
前記次ホップノードが基地局構成更新メッセージを受信した後、前記前ホップノードへ基地局構成更新確認メッセージまたは基地局構成更新失敗メッセージを返信することである。
【0048】
ここで、前記基地局構成更新確認メッセージは、X2プロキシ活性化確認指示を含むことができ、前記基地局構成更新失敗メッセージは、X2プロキシ活性化確認指示を含むことができる。
【0049】
前記次ホップノードを前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化した後、前記次ホップノードは、前記前ホップノードと他のノードのX2プロキシとして作用される。
【0050】
ステップ301において、前記前ホップノードと前記次ホップノードを含む二つ以上のX2プロキシを介して、初期ノードとターゲットノードの間でX2メッセージのインタラクションを実現する。
【0051】
ここで、前記ターゲットノードは、前記前ホップノードとのX2インターフェースがないまたは他の原因で直接に接続しないノードである。ここで、前記他の原因は、具体的に過負荷などであってよい。
【0052】
本ステップの具体的な実現は、
前記初期ノードが第一のホップノードへX2メッセージを送信すること、
前記第一のホップノードが、受信されたX2メッセージに対してX2プロキシ処理を行い、そして第二のホップノードへ対応するX2メッセージを送信し、最後のホップノードが受信されたX2メッセージに対してX2プロキシ処理を行い、そして前記ターゲットノードへ対応するX2メッセージを送信するまで、これによって類推すること、および/または、
前記最後のホップノードが受信された、前記ターゲットノードからのX2メッセージに対してX2プロキシ処理を行い、そして最後から二番目のホップノードへ対応するX2メッセージを送信し、前記第一のホップノードが受信されたX2メッセージに対してX2プロキシ処理を行い、そして前記初期ノードへ対応するX2メッセージを送信するまで、これによって類推することを含む。
【0053】
ここで、受信されたX2メッセージに対してX2プロキシ処理を行うことは、
UEに新しいアプリケーション層識別子を割り当てて、受信されたX2メッセージにおけるUEのアプリケーション層識別子の代わりに自体に割り当てられたアプリケーション層識別子を使用すること、および/または、
受信されたX2メッセージにおけるソースノード識別子の代わりに自ノード識別子を使用すること、および/または、
受信されたX2メッセージにおけるソースノードIPアドレスの代わりに自ノードIPアドレスを使用することを含む。
【0054】
前記ターゲットノードのタイプは、eNB、RN、MR、HeNBおよびマイクロ基地局などのタイプの基地局を含むことができる。
【0055】
当該方法は、さらに、
X2プロキシ機能を開放/活性化する必要がある場合、前記次ホップノードを前記前ホップノードのX2プロキシ機能として非活性化し、
具体的に、前記前ホップノードが前記次ホップノードへ前記前ホップノードのX2プロキシ機能として非活性化する指示を含むX2プロキシ解放/非活性化要求メッセージを送信して、前記次ホップノードを前記前ホップノードのX2プロキシ機能として非活性化すること、または、
前記前ホップノードと前記次ホップノードの間で基地局構成更新を行う過程中のメッセージに非活性化指示を含ませることによって、前記次ホップノードを前記前ホップノードのX2プロキシ機能として非活性化することをさらに含むことができる。
【0056】
ここで、前記X2プロキシ解放/非活性化応答メッセージは、X2プロキシ非活性化確認指示を含むことができる。
【0057】
ここで、前記次ホップノードが前記前ホップノードのX2プロキシ機能として非活性化する指示を含むX2プロキシ解放/非活性化メッセージを受信した後、前記前ホップノードへX2プロキシ解放/非活性化メッセージを返信する。
【0058】
前記前ホップノードと前記次ホップノードの間で基地局構成更新を行う過程中のメッセージに非活性化指示を含ませることによって、前記次ホップノードを前記前ホップノードのX2プロキシ機能として非活性化することは、具体的に、
前記前ホップノードが前記次ホップノードへ前記前ホップノードのX2プロキシ機能として非活性化する指示を含む基地局構成更新メッセージを送信し、
前記次ホップノードが基地局構成更新メッセージを受信した後、前記前ホップノードへ基地局構成更新確認メッセージまたは基地局構成更新失敗メッセージを返信することである。
【0059】
ここで、前記基地局構成更新確認メッセージは、X2プロキシ非活性化確認指示を含むことができ、前記基地局構成更新失敗メッセージは、X2プロキシ非活性化確認指示を含むことができる。
【0060】
本発明の実施形態において、前記前ホップノードと前記次ホップノードの間でX2接続を確立する過程中のメッセージに非活性化指示を含ませることによって、前記次ホップノードを前記前ホップノードのX2プロキシ機能と活性化する、または、前記初期ノードが前記前ホップノードから前記次ホップノードにハンドオーバする過程中のメッセージに活性化指示を含ませることによって、前記次ホップノードを前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化する、または、前記前ホップノードと前記次ホップノードの間で基地局構成更新を行う過程中のメッセージに活性化指示を含ませることによって、前記次ホップノードを前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化し、これにより次のホップノードを効果的に前ホップノードのプロキシ機能として活性化することができる。
【0061】
以下に実施形態を参照して本発明をさらに詳しく説明する。
【0062】
図4は実施形態一ないし実施形態八の応用シナリオを示す図である。図4に示すように、初期DeNBとMR隣接領域のeNBの間にX2インターフェースがないまたは他の原因、例えば過負荷で直接に接続できなく、サービングDeNBとMR隣接領域のeNBの間にX2インターフェースがあり、初期DeNBとサービングDeNBの間にX2インターフェースがあってもよい、または、直接インタフェースの条件を満たす。
【0063】
ここで、実施形態一ないし実施形態八がいずれもレベル二つのX2プロキシを例にし、三つ以上の具体的な処理過程が実施形態一ないし実施形態八に記載される過程と同じであるので、説明を省略する。実施形態一ないし実施形態八は、いずれもMRシナリオを例にし、HeNBシナリオの具体的な処理過程が実施形態一、実施形態二、実施形態五ないし実施形態八に記載される過程と同じであるので、説明を省略する。HeNBシナリオにおいて、HeNBがMRシナリオにおけるMRに相当し、第一のホップノードX2プロキシがMRシナリオにおける初期DeNBに相当し、第二のホップノードX2プロキシがMRシナリオにおけるサービングDeNBに相当し、他のeNBまたはHeNBが隣接するMRシナリオにおけるMRに隣接するeNBに相当すると説明すべきである。
【0064】
実施形態一
本実施形態におけるX2接続確立プロセスのマルチホップX2プロキシ活性化プロセスは、初期DeNBにより開始される。本実施形態によるX2プロキシを実現する方法は、図5に示すように、以下のステップを含む。
【0065】
ステップ501において、初期DeNBは、サービングDeNBへX2確立要求メッセージを送信する。
【0066】
ここで、本発明の実施形態において初期eNBがサービングDeNBへX2確立要求メッセージを送信するチャンスをさらに限定しない。
【0067】
前記X2確立要求メッセージは、X2プロキシ活性化指示を含み、前記X2プロキシ活性化指示が初期DeNBのX2プロキシ機能として活性化する指示である。
【0068】
ステップ502において、サービングDeNBは、X2確立要求メッセージを受信した後、初期DeNBへX2確立応答メッセージを返信し、X2確立成功を確認する。
【0069】
ここで、前記X2確立応答メッセージは、X2プロキシ活性化確認指示または拒絶/失敗指示を含む。
【0070】
ここで、サービングDeNBは、X2確立要求メッセージを受信した後、自体の状況、例えば負荷状況、X2インターフェイスの有無などに基づいて、初期DeNBのX2プロキシとすることができることを確定した場合、返信されたX2確立応答メッセージにX2プロキシ活性化確認指示を含み、自体の状況に基づいて初期DeNBのX2プロキシとすることができることを確定した場合、返信されたX2確立応答メッセージにX2プロキシ活性化拒絶/失敗指示を含む。ここで、返信されたX2確立応答メッセージにX2プロキシ活性化拒絶/失敗指示が含まれると、サービングDeNBが初期DeNBのX2プロキシとすることができないことを示す。
【0071】
X2確立が失敗した場合、サービングDeNBは、初期DeNBへX2確立失敗メッセージを返信し、X2確立が失敗することを確認する。前記X2確立失敗メッセージが失敗原因を含み、ここで、前記失敗原因がX2プロキシをサポートしないことを指示する。
【0072】
ステップ503において、X2確立が成功した後、サービングDeNBは、初期DeNBのX2プロキシ機能を実行する。
【0073】
実施形態二
本実施形態において、サービングDeNBは、すでに初期DeNBのX2プロキシ機能として活性化し、マルチホップX2プロキシ解放/非活性化プロセスが初期DeNBにより開始され、本実施形態によるX2プロキシ解放/非活性化を実現する方法は、図6に示すように、以下のステップを含む。
【0074】
ステップ601において、X2プロキシ機能を解放/非活性化する必要がある場合、初期DeNBは、サービングDeNBへX2プロキシ解放/非活性化要求メッセージを送信する。
【0075】
ここで、前記解放/非活性化要求メッセージは、X2プロキシ非活性化指示を含み、前記X2プロキシ非活性化指示が初期DeNBのX2プロキシ機能と非活性化する指示である。
【0076】
ステップ602において、サービングDeNBは、X2プロキシ解放/非活性化要求メッセージを受信した後、初期DeNBへX2プロキシ解放/非活性化応答メッセージを返信し、X2プロキシ非活性化が成功することを確認する。
【0077】
ここで、前記解放/非活性化応答メッセージは、X2プロキシ非活性化確認指示を含む。
【0078】
解放/非活性化できない場合、初期DeNBは、X2プロキシ解放/非活性化要求メッセージを受信した後、サービングDeNBへX2プロキシ解放/非活性化失敗メッセージを返信し、前記X2プロキシ解放/非活性化失敗メッセージが失敗原因を含む。
【0079】
X2プロキシ解放が成功した後、サービングDeNBは、初期DeNBのX2プロキシ機能を実行しない。
【0080】
実施形態三
本実施形態によるX2プロキシを実現する方法は、図7に示すように、以下のステップを含む。
【0081】
ステップ701において、X2ハンドオーバを行う必要がある場合、MRが初期DeNBからサービングDeNBにハンドオーバする前の準備プロセスを行い、その後ステップ702を実行する。
【0082】
ここで、前記準備プロセスは、MR測定の設定、MR測定の報告、初期DeNBがハンドオーバ判定を行うことなどを含み、本ステップの具体的な実現は、従来技術を使用することができる。
【0083】
ステップ702において、初期DeNBは、サービングDeNBへX2ハンドオーバ要求メッセージを送信する。
【0084】
ここで、前記X2ハンドオーバ要求メッセージは、X2プロキシ活性化指示を含み、前記X2プロキシ活性化指示が初期DeNBのX2プロキシ機能として活性化する指示である。
【0085】
ステップ703において、サービングDeNBは、X2ハンドオーバ要求メッセージを受信した後、初期DeNBへX2ハンドオーバ応答メッセージを返信する。
【0086】
ここで、前記X2ハンドオーバ応答メッセージは、X2プロキシ活性化確認指示または拒絶/失敗指示を含む。
【0087】
ここで、サービングDeNBは、X2ハンドオーバ要求メッセージを受信した後、自体の状況、例えば負荷状況、X2インタフェースの有無などに基づいて、初期DeNBのX2プロキシとすることができることを確定した場合、返信されたX2ハンドオーバ応答メッセージにX2プロキシ活性化確認指示を含み、自体の状況に基づいて初期DeNBのX2プロキシとすることができないことを確定した場合、返信されたX2ハンドオーバ応答メッセージにX2プロキシ活性化拒絶/失敗指示を含む。ここで、返信されたX2ハンドオーバ応答メッセージにX2プロキシ活性化拒絶/失敗指示が含まれると、サービングDeNBが初期DeNBのX2プロキシとすることができないことを示す。
【0088】
サービングDeNBは、X2ハンドオーバを行うことができないことを確定した場合、初期DeNBへX2ハンドオーバ失敗メッセージを返信し、前記X2ハンドオーバ失敗メッセージがX2プロキシ活性化拒絶指示を含む。
【0089】
ステップ704において、後続のハンドオーバプロセスを行う。
【0090】
ここで、本ステップの具体的な実現は、従来技術を使用することができる。
【0091】
X2ハンドオーバが成功し、且つX2プロキシが活性化されることを確認した場合、サービングDeNBは、初期DeNBのX2プロキシ機能を実行する。
【0092】
ステップ702に記載れるX2プロキシ活性化指示がMRからサービングDeNBに送信されたRRC接続再構成完了メッセージに含まれることができ、サービングDeNBがRRC接続再構成完了メッセージを受信した後、初期DefNBとメッセージインタラクションを行い、自体を初期DeNBのX2プロキシ機能として活性化すると説明すべきである。
【0093】
ここで、サービングDeNBから初期DeNBに送信されたメッセージにX2プロキシ活性化確認指示または拒絶/失敗指示を含むことができる。
【0094】
ここで、サービングDeNBは、RRC接続再構成完了メッセージを受信した後、自体の状況、例えば負荷状況、X2インターフェースの有無などに基づいて、初期DeNBのX2プロキシとすることができることを確定した場合、初期DeNBに送信されたメッセージにX2プロキシ活性化確認指示を含み、自体の状況に基づいて初期DeNBのX2プロキシとすることができないことを確定した場合、初期DeNBに送信されたX2プロキシ活性化拒絶/失敗指示を含む。ここで、初期DeNBに送信されたメッセージにX2プロキシ活性化拒絶/失敗指示が含まれると、サービングDeNが初期DeNBのX2プロキシとすることができないことを示す。
【0095】
実施形態四
本実施形態によるX2プロキシを実現する方法は、図8に示すように、以下のステップを含む。
【0096】
ステップ801において、初期DeNBは、サービングDeNへのMRに対するS1ハンドオーバを開始することを決定する。
【0097】
ステップ802において、初期DeNBは、RNのソースMMEへS1ハンドオーバ要求メッセージを送信する。
【0098】
ここで、前記S1ハンドオーバ要求メッセージは、X2プロキシ活性化指示を含み、前記X2プロキシ活性化指示が初期DeNBのX2プロキシ機能として活性化する指示である。
【0099】
ステップ803において、RNのソースMMEは、S1ハンドオーバ要求メッセージを受信した後、RNのターゲットMMEへS1ハンドオーバ要求メッセージを送信する。
【0100】
ここで、RNのターゲットMMEに送信されるS1ハンドオーバ要求メッセージがX2プロキシ活性化指示を含み、前記X2プロキシ活性化指示が初期DeNBのX2プロキシ機能として活性化する指示である。
【0101】
ステップ804において、RNのターゲットMMEは、S1ハンドオーバ要求メッセージを受信した後、サービングDeNBへS1ハンドオーバ要求メッセージを送信する。
【0102】
ここで、サービングDeNBへ送信されたS1ハンドオーバ要求メッセージがX2プロキシ活性化指示を含み、前記X2プロキシ活性化指示が初期DeNBのX2プロキシ機能として活性化する指示である。
【0103】
ステップ805において、サービングDeNBは、S1ハンドオーバ要求メッセージを受信した後、RNのターゲットMMEへS1ハンドオーバ応答メッセージを返信する。
【0104】
ここで、前記S1ハンドオーバ応答メッセージは、X2プロキシ活性化確認指示または拒絶/失敗指示を含む。
【0105】
ここで、サービングDeNBは、S1ハンドオーバ要求メッセージを受信した後、自体の状況、例えば負荷状況、X2インターフェースの有無などに基づいて、初期DeNBのX2プロキシとすることができることを確定した場合、返信されたS1ハンドオーバ応答メッセージにX2プロキシ活性化確認指示を含み、自体の状況に基づいて初期DeNBのX2プロキシとすることができないことを確定した場合、返信されたS1ハンドオーバ応答メッセージにX2プロキシ活性化拒絶/失敗指示を含む。ここで、返信されたS1ハンドオーバ応答メッセージにX2プロキシ活性化拒絶/失敗指示が含まれると、サービングDeNBが初期DeNBのX2プロキシとすることができないことを示す。
【0106】
サービングDeNは、ハンドオーバを行うことができないことを確定した場合、RNのターゲットMMEへS1ハンドオーバ失敗メッセージを返信する。それに応じて、RNのターゲットMMEは、RNのソースMMEへS1ハンドオーバ失敗メッセージを返信する。RNのソースMMEは、初期DeNBへS1ハンドオーバ応答メッセージを返信する。ここで、前記S1ハンドオーバが失敗すると、当該メッセージは、X2プロキシ活性化拒絶指示を含む。
【0107】
ステップ806において、RNのターゲットMMEは、S1ハンドオーバ応答メッセージを受信した後、RNのソースMMEへS1ハンドオーバ応答メッセージを返信する。
【0108】
ここで、RNのソースMMEへ返信されるS1ハンドオーバ応答メッセージは、X2プロキシ活性化確認指示または拒絶/失敗指示を含む。
【0109】
ステップ807において、RNのソースMMEは、S1ハンドオーバ応答メッセージを受信した後、初期DeNBへS1ハンドオーバ応答メッセージを送信し、その後ステップ808を実行する。
【0110】
ここで、初期DeNBへ返信されるS1ハンドオーバ応答メッセージは、X2プロキシ活性化確認指示または拒絶/失敗指示を含む。
【0111】
ステップ808において、後続のハンドオーバプロセスを行う。
【0112】
ここで、本ステップの具体的な実現は、従来技術を使用することができる。
【0113】
S1ハンドオーバが成功し、且つX2が活性化されることを確認した場合、サービングDeNBは、初期DeNBのX2プロキシ機能を実行する。
【0114】
ステップ802に記載されるX2プロキシ活性化指示は、MRからサービングDeNBに返信されるRRC接続再構成完了メッセージに含ませ、それに応じて、サービングDeNBがRRC接続再構成完了メッセージを受信した後、初期DeNBと情報インタラクションを行い、自体を初期DeNBのX2プロキシ機能として活性化すると説明すべきである。
【0115】
ここで、サービングDeNBから初期DeNBに送信されるメッセージにX2プロキシ活性化確認指示または拒絶/失敗指示を含むことができる。
【0116】
ここで、サービングDeNBは、RRC接続再構成完了メッセージを受信した後、自体の状況例えば負荷状況、X2インターフェースの有無などに基づいて、初期DeNBのX2プロキシとすることができることを確定した場合、初期DeNBに送信されるメッセージにX2プロキシ活性化確認指示を含み、自体の状況に基づいて初期DeNBのX2プロキシとすることができないことを確定した場合、初期DeNBに送信されるメッセージにX2プロキシ活性化拒絶/失敗指示を含む。ここで、初期DeNBに送信されるメッセージにX2プロキシ活性化拒絶/失敗指示が含まれると、サービングDeNBが初期DeNBのX2プロキシとすることができないことを示す。
【0117】
実施形態五
本実施形態によるX2プロキシを実現する方法は、図9に示すように、以下のステップを含む。
【0118】
ステップ901において、構成更新を行う必要がある場合、初期DeNBは、サービングDeNに基地局構成更新メッセージを送信する。
【0119】
ここで、前記基地局構成更新メッセージは、X2プロキシ活性化指示を含み、前記X2プロキシ活性化指示が初期DeNBのX2プロキシ機能として活性化する指示である。
【0120】
ステップ902において、サービングDeNBは、前記基地局構成更新メッセージを受信した後、初期DeNBへ基地局構成更新確認メッセージを返信する。
【0121】
ここで、前記基地局構成更新確認メッセージは、X2プロキシ活性化確認指示または拒絶/失敗指示を含む。
【0122】
サービングDeNBは、基地局構成更新メッセージを受信した後、自体の状況、例えば負荷状況、X2インターフェースなどに基づいて、初期DeNBのX2プロキシとすることができることを確定した場合、返信される基地局構成更新確認メッセージにX2プロキシ活性化確認指示を含み、自体の状況に基づいて初期DeNBのX2プロキシとすることができないことを確定した場合、返信される基地局構成更新確認メッセージにX2プロキシ活性化拒絶/失敗指示を含む。返信される基地局構成更新確認メッセージにX2プロキシ活性化拒絶/失敗指示が含まれると、サービングDeNBが初期DeNBのX2プロキシとすることができないことを示す。
【0123】
サービングDeNBは、前記基地局構成更新メッセージを受信した後、構成更新を行うことができないことを確定した場合、初期DeNBへ基地局構成更新失敗メッセージを返信する。前記基地局構成更新失敗メッセージがX2プロキシ活性化確認指示または拒絶/失敗指示を含む。
【0124】
ステップ903において、サービングDeNBは、X2プロキシが活性化されることを確認した後、初期DeNBのX2プロキシ機能を実行する。
【0125】
実施形態六
本実施形態において、サービングDeNBは、初期DeNBのX2プロキシの機能として活性化された。本実施形態によるX2プロキシを非活性化する方法は、図10に示すように、以下のステップを含む。
【0126】
ステップ1001において、X2プロキシを非活性化する必要がある場合、初期DeNBは、サービングDeNBへ基地局構成更新メッセージを送信する。
【0127】
ここで、前記基地局構成更新メッセージは、X2プロキシを非活性化する指示を含み、X2プロキシ非活性化指示が初期DeNBのX2プロキシ機能として非活性化する指示である。
【0128】
ステップ1002において、サービングDeNBは、前記基地局構成更新メッセージを受信した後、初期DeNBへ基地局構成更新確認メッセージを返信する。
【0129】
ここで、前記基地局構成更新確認メッセージは、X2プロキシ非活性化確認指示または拒絶/失敗指示を含む。
【0130】
サービングDeNBは、前記基地局構成更新メッセージを受信した後、自体の状況、例えばX2プロキシとしてデータを伝送するかどうかなどに基づいて、初期DeNBのX2プロキシ機能として非活性化することができることを確定した場合、返信された基地局構成更新確認メッセージにX2プロキシ非活性化確認指示を含み、自体の状況に基づいて初期DeNBのX2プロキシ機能として非活性化することができないことを確定した場合、返信された基地局構成更新確認メッセージにX2プロキシ非活性化拒絶/失敗指示を含む。
【0131】
サービングDeNBは、前記基地局構成更新メッセージを受信した後、初期DeNBへ基地局構成更新失敗メッセージを返信するかもしれなく、ここで、前記基地局構成更新失敗メッセージがX2プロキシ非活性化確認指示または拒絶/失敗指示を含む。サービングDeNBが初期DeNBへ基地局構成更新失敗メッセージを返信するトリガ条件は、従来技術を使用することができる。
【0132】
X2プロキシ非活性化が成功した後、サービングDeNBは、初期DeNBのX2プロキシ機能を実行しない。
【0133】
実施形態七
本実施形態において、初期DeNBとターゲットeNBの間にX2インターフェースがなく、初期DeNBとサービングDeNBは、すでにX2プロキシ機能を活性化し、具体的には、初期DeNBは、すでにMRのX2プロキシ機能として活性化され、サービングDeNBは、すでに初期DeNBのX2プロキシ機能として活性化される。本実施形態によるX2プロキシを実現する方法は、図11に示すように、以下のステップを含む。
【0134】
ステップ1101において、MRは、初期DeNBへX2メッセージを送信する。
【0135】
ステップ1102において、X2メッセージを受信した後、初期DeNBは、受信されたX2メッセージに対してX2プロキシ処理を行い、そしてサービングDeNBへ対応するX2メッセージを送信する。
【0136】
ここで、受信されたX2メッセージに対してX2プロキシ処理を行うことは、UEに新しいアプリケーション層識別子を割り当てて、受信されたX2メッセージにおけるUEのアプリケーション層識別子の代わりに自体に割り当てられたアプリケーション層識別子を使用すること、および/または、受信されたX2メッセージにおけるソースノード識別子の代わりに自ノードIPアドレスを使用すること、および/および、受信されたX2メッセージにおけるソースノードIPアドレスの代わりに自ノードIPアドレスを使用することを含む。
【0137】
ステップ1103において、サービングDeNBは、初期DeNBから送信されたX2をメッセージを受信した後、受信されたX2メッセージに対してX2プロキシ処理を行い、メッセージにおけるターゲットeNBに基づいて対応するX2メッセージをターゲットeNBに送信し、その後ステップ1104を実行する。
【0138】
ここで、受信されたX2メッセージに対してX2プロキシ処理を行うことは、UEに新しいアプリケーション層識別子を割り当てて、受信されたX2メッセージにおけるUEのアプリケーション層識別子の代わりに自体に割り当てられたアプリケーション層識別子を使用すること、および/または、受信されたX2メッセージにおけるソースノード識別子の代わりに自ノードアプリケーション層識別子を使用すること、および/または、受信されたX2メッセージにおけるソースノードIPアドレスの代わりに自ノードIPアドレスを使用することを含む。
【0139】
ステップ1104〜1106において、ターゲットeNBは、X2メッセージを受信した後、サービングDeNBへ対応する応答メッセージを返信し、サービングDeNBがターゲットeNBからの返信を受信した後、初期DeNBへ対応する応答メッセージを返信し、初期DeNBが応答メッセージを受信した後、MRへ対応する応答メッセージを返信する。
【0140】
実施形態八
本実施形態において、サービングDeNBとMRの間にX2インターフェースがなく、初期DeNBとサービングDeNBがすでにX2プロキシ機能を活性化し、具体的には、初期DeNBがすでにMRのX2プロキシ機能として活性化され、サービングDeNBがすでに初期DeNBのX2プロキシ機能として活性化される。本実施形態によるX2プロキシを実現する方法は、図12に示すように、以下のステップを含む。
【0141】
ステップ1201において、初期DeNB以外のeNBは、サービングDeNBへX2メッセージを送信する。
【0142】
ステップ1202において、X2メッセージを受信した後、サービングDeNBは、受信されたX2メッセージに対してX2プロキシ処理を行い、そして初期DeNBへ対応するX2メッセージを送信する。
【0143】
ここで、受信されたX2メッセージに対してX2プロキシ処理を行うことは、UEに新しいアプリケーション層識別子を割り当てて、受信されたX2メッセージにおけるUEのアプリケーション層識別子の代わりに自体に割り当てられたアプリケーション層識別子を使用すること、および/または、受信されたX2メッセージにおけるソースノード識別子の代わりに自ノード識別子を使用すること、および/または、受信されたX2メッセージにおけるソースノードIPアドレスの代わりに自ノードIPアドレスを使用することを含む。
【0144】
ステップ1203において、初期DeNBは、サービングDeNBから送信されたX2メッセージを受信した後、受信されたX2メッセージに対してX2プロキシ処理を行い、メッセージにおけるターゲットセルに基づいて対応するX2メッセージをMRに送信し、その後ステップ1204を実行する。
【0145】
ここで、受信されたX2メッセージに対してX2プロキシ処理を行うことは、UEに新しいアプリケーション層識別子を割り当てて、受信されたX2メッセージにおけるUEのアプリケーション層識別子の代わりに自体に割り当てられたアプリケーション層識別子を使用すること、および/または、受信されたメッセージにおけるソースノード識別子の代わりに自ノード識別子を使用すること、および/または、受信されたメッセージにおけるソースノードIPアドレスの代わりに自ノードIPアドレスを使用することを含む。
【0146】
ステップ1204〜1206において、RNは、X2メッセージを受信した後、初期DeNBへ対応する応答メッセージを返信し、初期DeNBがMRからの返信を受信した後、サービングDeNBへ対応する応答メッセージを返信し、サービングDeNBが応答メッセージを受信した後、前記他のeNBへ対応する応答メッセージを返信する。
【0147】
前記方法を実現するために、本発明の実施形態によるX2プロキシを実現するシステムは、図13に示すように、初期ノード131、前ホップノード132、次ホップノード133およびターゲットノード134を含む。
【0148】
初期ノード131は、前記前ホップノード132および前記前ホップノード132のX2プロキシ機能として活性化される次ホップノード133を含む二つ以上のX2プロキシを介して、前記ターゲットノード134の間でX2メッセージのインタラクションを実現するように構成される。
【0149】
ここで、前記前ホップノード132および次ホップノード133の個数が1個以上であると説明すべきである。
【0150】
ここで、前記前ホップノードと前記次ホップノードの間でX2接続を確立する過程中のメッセージに活性化指示を含ませることによって、前記次ホップノードを前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化する場合、前記前ホップノード132は、前記次ホップノード133へ前記前ホップノード132のX2プロキシ機能として活性化する指示を含むX2確立要求メッセージを送信し、前記次ホップノード133から送信されたX2確立応答メッセージを受信するように構成される。
【0151】
前記次ホップノード133は、前記前ホップノード132から送信された、前記前ホップノード132のX2プロキシ機能として活性化する指示を含むX2確立要求メッセージを受信した後、前記前ホップノード132へX2確立応答メッセージを返信するように構成される。
【0152】
ここで、前記X2確立応答メッセージは、X2プロキシ活性化確認指示を含むことができる。
【0153】
前記初期ノードで前記前ホップノードから前記次ホップノードにハンドオーバする過程中のメッセージに活性化指示を含ませることによって、前記次ホップノードを前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化し、且つ前記ハンドオーバ過程がX2ハンドオーバ過程である場合、前記前ホップノード132は、前記次ホップノード133へ前記前ホップノード132のX2プロキシ機能として活性化する指示を含むX2ハンドオーバ要求メッセージを送信し、前記次ホップノード133から返信されたX2ハンドオーバ応答メッセージを受信するように構成され、
前記次ホップノード133は、前記前ホップノード132から送信された、前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化する指示を含むX2ハンドオーバ要求メッセージを受信した後、前記前ホップノード132へX2ハンドオーバ応答メッセージを返信するように構成される、または、
前記初期ノード131は、さらに前記次ホップノード133へ前記前ホップノード132のX2プロキシ機能として活性化する指示を含むRRC接続再構成完了メッセージを送信し、前記次ホップノード133を前記前ホップノード132のX2プロキシ機能として活性化するように構成され、
前記次ホップノード133は、前記初期ノード131から送信された、前記前ホップノード132のX2プロキシ機能として活性化する指示を含むRRC接続再構成完了メッセージを受信するように構成される。
【0154】
前記次ホップノード133は、さらに前記初期ノード131から送信された、前記前ホップノード132のX2プロキシ機能として活性化する指示を含むRRC接続再構成完了メッセージを受信した後、前記前ホップノード132と情報インタラクションを行い、自体を前記前ホップノード132のX2プロキシ機能として活性化するように構成される。
【0155】
ここで、前記X2ハンドオーバ応答メッセージは、X2プロキシ活性化確認指示を含むことができる。
【0156】
前記初期ノードで前記前ホップノードから前記次ホップノードにハンドオーバする過程中のメッセージに活性化指示を含ませることによって、前記次ホップノードを前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化し、且つ前記ハンドオーバ過程がS1ハンドオーバ過程である場合、当該システムは、さらにソースMMEおよびターゲットMMEをさらに含むことができる。
【0157】
前記前ホップノード132は、順次に前記ソースMMEおよび前記ターゲットMMEを介して、前記前ホップノード133へ前記前ホップノード132のX2プロキシ機能として活性化する指示を含むS1ハンドオーバ要求メッセージを送信し、前記次ホップノード133が順次に前記ターゲットMMEおよび前記ソースMMEを介して返信したS1ハンドオーバ応答メッセージを受信するように構成され、
前記次ホップノード133は、前記前ホップノード132が順次に前記ソースMMEおよび前記ターゲットMMEにより送信された、前記前ホップノード132のX2プロキシ機能として活性化するS1ハンドオーバ要求メッセージを受信した後、順次に前記ターゲットMMEおよび前記ソースMMEを介して、前記前ホップノードへS1ハンドオーバ応答メッセージを返信するように構成される、または、
前記初期ノード131は、さらに前記次ホップノード133へ前記前ホップノード132のX2プロキシ機能として活性化する指示を含むRRC接続再構成完了メッセージを送信して、前記次ホップノード133を前記前ホップノード132のX2プロキシ機能として活性化するように構成され、
前記次ホップノード133は、前記初期ノード131から送信された、前記前ホップノード132のX2プロキシ機能として活性化する指示を含むRRC接続再構成完了メッセージを受信するように構成される。
【0158】
前記次ホップノード133は、さらに前記初期ノード131から送信された、前記前ホップノード132のX2プロキシ機能として活性化する指示を含むRRC接続再構成完了メッセージを受信した後、前記前ホップノード132とメッセージインタラクションを行って、自体を前記前ホップノード132のX2プロキシ機能として活性化するように構成される。
【0159】
ここで、前記S1ハンドオーバ応答メッセージは、X2プロキシ活性化確認指示を含むことができる。
【0160】
前記前ホップノードと前記次ホップノードの間で基地局構成更新を行う過程中のメッセージに活性化指示を含ませることによって、前記次ホップノードを前記前ホップノードのX2プロキシ機能として活性化する場合、
前記前ホップノード132は、前記次ホップノード133へ前記前ホップノード132のX2プロキシ機能として活性化する指示を含む基地局構成更新メッセージを送信し、前記次ホップノード1333から返信された基地局構成更新確認メッセージまたは基地局構成更新失敗メッセージを受信するように構成され、
前記次ホップノード133は、前記前ホップノード132から送信された前記前ホップノード132のX2プロキシ機能として活性化する指示を含む基地局構成更新メッセージを受信した後、前記前ホップノード132へ基地局構成更新確認メッセージまたは基地局構成更新失敗メッセージを返信するように構成される。
【0161】
ここで、前記基地局構成更新確認メッセージは、X2プロキシ活性化確認指示を含むことができ、前記基地局構成更新失敗メッセージは、X2プロキシ活性化確認指示を含むことができる。
【0162】
前記次ホップノード133を前記前ホップノード132のX2プロキシ機能として非活性化する場合、前記前ホップノード132は、さらに前記次ホップノード133へ前記前ホップノード132のX2プロキシ機能として非活性化する指示を含むX2プロキシ解放/非活性化要求メッセージを送信して、前記次ホップノード133を前記前ホップノード132のX2プロキシ機能として非活性化するように構成され、
前記次ホップノード133は、さらに前記前ホップノード132から送信された、前記前ホップノード132のX2プロキシ機能として非活性化する指示を含むX2プロキシ解放/非活性化要求メッセージを受信するように構成される、または、
前記前ホップノード132は、さらに前記次ホップノード133へ前記前ホップノード132のX2プロキシ機能として非活性化する指示を含む基地局構成更新メッセージを送信し、前記次ホップノード133から返信された基地局構成更新確認メッセージまたは基地局構成更新失敗メッセージを受信するように構成され、
前記次ホップノード133は、さらに前記前ホップノード132から送信された、前記前ホップノード132のX2プロキシ機能として非活性化する指示を含む基地局構成更新メッセージを受信し、前記前ホップノード132へ基地局構成更新確認メッセージまたは基地局構成更新失敗メッセージを返信するように構成される。
【0163】
前記次ホップノード133は、さらに前記前ホップノード132から送信された、前記前ホップノード132のX2プロキシ機能として非活性化する指示を含むX2プロキシ解放/非活性化要求メッセージを受信した後、前記前ホップノード132へX2プロキシ解放/非活性化応答メッセージを返信するように構成され、
前記前ホップノード132は、さらに前記次ホップノード133から返信されたX2プロキシ解放/非活性化応答メッセージを受信するように構成され、
ここで、前記X2プロキシ解放/非活性化応答メッセージは、X2プロキシ非活性化確認指示を含むことができ、
前記基地局構成更新確認メッセージは、X2プロキシ非活性化確認指示を含むことができ、
前記基地局構成更新失敗メッセージは、X2プロキシ非活性化確認指示を含むことができる。
【0164】
本分野の当業者は、本発明の実施形態が方法、システムまたはコンピュータプログラム製品として提供されることができると理解すべきである。従って、本発明は、ハードウェア実施形態、ソフトウェア実施形態、またはハードウェア実施形態およびソフトウェア実施形態を組み合わせた形態を使用することができる。しかも、本発明は、コンピュータ使用可能プログラムコードを含む1つ以上のコンピュータで使用可能な記憶媒体(磁気ディスク記憶装置と光メモリなどを含むがこれらに限られない)に実施されるコンピュータプログラム製品の形態を使用することができる。
【0165】
本発明は、本発明の実施形態による方法、装置(システム)とコンピュータプログラム製品のフローチャートおよび/またはブロック図を参照して説明される。コンピュータプログラム命令によってフローチャートの各プロセスおよび/ブロック、およびフローチャートおよび/ブロックのプロセスおよび/またはブロックの組み合わせを実現することができると理解すべきである。これらのコンピュータプログラム命令を汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサまたは他のプログラム可能データ処理装置のプロセッサとして1つのマシンを生成することができ、それによってコンピュータまたは他のプログラム可能データ処理装置のプロセッサで実行された命令によりフローチャートの1つのプロセスまたは複数のプロセスおよび/ブロック図における指定された機能を実現するための装置を生成する。
【0166】
これらのコンピュータプログラム命令がコンピュータまたは他のプログラム可能データ処理装置が特定のモードで動作することをガイドすることができるコンピュータ可読メモリに記憶されることもでき、それによって、当該コンピュータ可読メモリに記憶された命令により命令装置が含まれる製造品を生成し、当該命令装置がフローチャートの1つ以上のプロセスおよび/またはブロック図の1つ以上のブロックにおける指定された機能を実現する。
【0167】
これらのコンピュータプログラム命令がコンピュータまたは他のプログラム可能データ処理装置にロードされることができ、それによってコンピュータまたは他のプログラム可能データ処理装置で実行された命令によりフローチャートの1つ以上のプロセスおよび/またはブロック図の1つ以上のブロックにおける指定された機能を実現するためのステップを提供する。
【0168】
上記は、本発明の好ましい実施形態に過ぎなく、本発明の保護範囲を制限することに用いられるものではない。
図1
図2
図3
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図4