特許第6067336号(P6067336)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6067336
(24)【登録日】2017年1月6日
(45)【発行日】2017年1月25日
(54)【発明の名称】シート
(51)【国際特許分類】
   A47C 7/28 20060101AFI20170116BHJP
   A47C 7/02 20060101ALI20170116BHJP
【FI】
   A47C7/28 Z
   A47C7/02 Z
【請求項の数】4
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2012-246269(P2012-246269)
(22)【出願日】2012年11月8日
(65)【公開番号】特開2014-94076(P2014-94076A)
(43)【公開日】2014年5月22日
【審査請求日】2015年10月2日
(73)【特許権者】
【識別番号】000109738
【氏名又は名称】デルタ工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100067828
【弁理士】
【氏名又は名称】小谷 悦司
(74)【代理人】
【識別番号】100115381
【弁理士】
【氏名又は名称】小谷 昌崇
(74)【代理人】
【識別番号】100097054
【弁理士】
【氏名又は名称】麻野 義夫
(72)【発明者】
【氏名】蔵下 隆
【審査官】 城臺 仁美
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−148349(JP,A)
【文献】 特開2003−010009(JP,A)
【文献】 特開2003−325274(JP,A)
【文献】 特開2003−009996(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47C7/00−7/74
B60N2/00−2/72
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートフレームにクッション性の弾性シートが張設されてなるシートにおいて、
前記弾性シートに取付けられ、前記シートフレームの外周に係止されるフック部を有する略J字形状の合成樹脂製の第1フック部材が設けられ、
係止後の第1フック部材のフック部が撓みながら開くのを阻止する開き阻止部材が設けられ
前記開き阻止部材として、前記弾性シートの端部側は、第1フック部材のフック部の外周に略半周で巻き付けられて、前記シートフレームの内方に延在され、
前記弾性シートの端部は、前記シートフレームの内方で、第1フック部材若しくは前記シートフレームに係止されていることを特徴とするシート。
【請求項2】
前記弾性シートの端部に第2フック部材が取付けられ、第2フック部材のフック部は、第1フック部材の端部に係止されていることを特徴とする請求項に記載のシート。
【請求項3】
前記弾性シートの端部に係止穴が形成され、前記弾性シートの係止穴は、前記シートフレームに設けられたフックピンに係止されていることを特徴とする請求項に記載のシート。
【請求項4】
シートフレームにクッション性の弾性シートが張設されてなるシートにおいて、
前記弾性シートに取付けられ、前記シートフレームの外周に係止されるフック部を有する略J字形状の合成樹脂製の第1フック部材が設けられ、
係止後の第1フック部材のフック部が撓みながら開くのを阻止する開き阻止部材が設けられ、
前記開き阻止部材として、第1フック部材のフック部の先端が前記シートフレームの内方に延在され、このフック部の先端の係止鉤部が第1フック部材の端部に係止されていることを特徴とするシート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シートフレームに弾性シートが張設されてなるシートに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、図5(a)に示すように、シートフレーム20にクッション性の弾性シート(面状弾性体)21が張設されてなるシートがある。
【0003】
そして、弾性表皮体22と力布23の一端部を弾性シート21の端部に縫着し、弾性表皮体22と力布23をシートフレーム20に巻回し、弾性表皮体22と力布23の他端部のフック部材24をシートフレーム20のワイヤ体25に係止する。これにより、弾性シート21がシートフレーム20内に張設されるようになる(特許文献1参照)。ここで、フック部材24は、略J字形状の合成樹脂製である。
【0004】
また、図5(b)に示すように、シートフレーム(メインフレーム)20内に弾性シート(ネット)21が張設されてなるシートがある。
【0005】
そして、弾性シート21の端部に縫着した耳布26のフック部材(フレームフック)24をシートフレーム20に係止する。これにより、弾性シート21がシートフレーム20内に張設されるようになる(特許文献2参照)。ここで、フック部材24は、略J字形状であり、耳布26に縫着することから、合成樹脂製であると推定される。
【0006】
特許文献1,2の技術をシートクッションまたはシートバックに採用した場合、シートクッションでは、着座に伴う体重(大荷重)が弾性シート21を介してフック部材24に作用する。また、シートバックでも、凭れかかりに伴う体重(大荷重)が弾性シート21を介してフック部材24に作用する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2002−306273号公報
【特許文献2】特開2003−9996号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、合成樹脂製のフック部材24に大荷重が作用すると、フック部材24のシートフレーム20との係止部分が撓みながら開いて、フック部材24がシートフレーム20から外れるおそれがあった。フック部材24が外れると弾性シート21の支えが無くなることから、シートクッションでは臀部が下方に沈み込み、シートバックでは背部が後方に沈み込むという不具合が生ずる。
【0009】
本発明は、前記問題を解消するためになされたもので、クッション性の弾性シートに大荷重が作用してもフック部材がシートフレームから外れないように工夫したシートを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題を解決するために、本発明は、シートフレームにクッション性の弾性シートが張設されてなるシートにおいて、前記弾性シートに取付けられ、前記シートフレームの外周に係止されるフック部を有する略J字形状の合成樹脂製の第1フック部材が設けられ、
係止後の第1フック部材のフック部が撓みながら開くのを阻止する開き阻止部材が設けられ、前記開き阻止部材として、前記弾性シートの端部側は、第1フック部材のフック部の外周に略半周で巻き付けられて、前記シートフレームの内方に延在され、前記弾性シートの端部は、前記シートフレームの内方で、第1フック部材若しくは前記シートフレームに係止されていることを特徴とするシートを提供するものである。
【0011】
本発明によれば、クッション性の弾性シートに取付けた略J字形状の第1フック部材のフック部をシートフレームの外周に係止する。そして、係止後の第1フック部材のフック部が撓みながら開くのを開き阻止部材で阻止する。これにより、合成樹脂製のフック部材に大荷重が作用して、フック部材のシートフレームとの係止部分、つまりフック部が撓みながら開こうとしても、開き阻止部材によってフック部の開きが抑制される。この結果、フック部材がシートフレームから外れるおそれがなくなる。
【0013】
詳しくは、弾性シートの端部側、第1フック部材のフック部の外周に略半周で巻き付けて、その端部を第1フック部材若しくはシートフレームに係止する。これにより、合成樹脂製のフック部材に大荷重が作用して、フック部材のシートフレームとの係止部分、つまりフック部が撓みながら開こうとしても、開き阻止部材としての弾性シートの端部側は、第1フック部材のフック部の外周に略半周で巻き付けられている。そのため、弾性シートの端部側によってフック部の開きが抑制されるので、フック部材がシートフレームから外れるおそれがなくなる。
【0014】
前記弾性シートの端部に第2フック部材が取付けられ、第2フック部材のフック部は、第1フック部材の端部に係止されている構成とすることができる。
【0015】
この構成によれば、弾性シートの端部の第2フック部材のフック部を第1フック部材の端部に係止すればよいから、係止作業性が良好になる。
【0016】
前記弾性シートの端部に係止穴が形成され、前記弾性シートの係止穴は、前記シートフレームに設けられたフックピンに係止されている構成とすることができる。
【0017】
この構成によれば、弾性シートの端部の係止穴をシートフレームのフックピンに係止すればよいから、係止作業性が良好になる。また、別部品は簡単なフックピンだけであるから、コスト安になる。
【0018】
また、本発明は、シートフレームにクッション性の弾性シートが張設されてなるシートにおいて、前記弾性シートに取付けられ、前記シートフレームの外周に係止されるフック部を有する略J字形状の合成樹脂製の第1フック部材が設けられ、止後の第1フック部材のフック部が撓みながら開くのを阻止する開き阻止部材が設けられ、前記開き阻止部材として、第1フック部材のフック部の先端が前記シートフレームの内方に延在され、このフック部の先端の係止鉤部が第1フック部材の端部に係止されていることを特徴とするシートを提供するものである。
【0019】
本発明によれば、クッション性の弾性シートに取付けた略J字形状の第1フック部材のフック部をシートフレームの外周に係止する。そして、第1フック部材のフック部の先端の係止鉤部を第1フック部材の端部に係止する。これにより、合成樹脂製のフック部材に大荷重が作用して、フック部材のシートフレームとの係止部分、つまりフック部が撓みながら開こうとしても、開き阻止部材としてのフック部の先端の係止鉤部は、第1フック部材の端部に係止されている。そのため、係止鉤部によってフック部の開きが抑制されるので、フック部材がシートフレームから外れるおそれがなくなる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、クッション性の弾性シートに大荷重が作用してもフック部材がシートフレームから外れないようになる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の実施形態の自動車用シートのフレームの斜視図である。
図2】第1実施形態の係止構造であり、(a)は係止後の要部側面断面図、(b)は係止前の要部側面断面図である。
図3】第2実施形態の係止構造であり、(a)は係止後の要部側面断面図、(b)は係止前の要部側面断面図である。
図4】第3実施形態の係止構造であり、(a)は係止後の要部側面断面図、(b)は係止前の要部側面断面図である。
図5】背景技術であり、(a)は特許文献1の係止構造の断面図、(b)は特許文献2の係止構造の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は自動車用シートのフレームの斜視図である。図2は第1実施形態の係止構造であり、(a)は係止後の要部側面断面図、(b)は係止前の要部側面断面図である。
【0023】
図1のように、自動車用シートのフレームは、クッションフレーム1とバックフレーム2とで構成されている。そして、リクライニング軸3を含むリクライニング機構により、クッションフレーム1に対してバックフレーム2が前後傾自在に支持されている。
【0024】
クッションフレーム1の左右下部には、シートの前後位置を調整するためのスライダー4がそれぞれ取付けられている。
【0025】
クッションフレーム1には、前部フレーム1Fと後部フレーム1Rとが設けられ、この前部フレーム1Fと後部フレーム1Rとに跨って、クッション性の弾性シート6が張設されている。弾性シート6は伸縮性の有るネット体で構成され、クッションベースネットとも呼ばれている。なお、弾性シート6については、一例として特開2000−116460号公報で「ネット状の面状弾性体」として開示されているので、ここでの詳細な説明は省略する。弾性シート6は、伸縮性(クッション性)が有ればよく、必ずしもネット体に限られるものではない。
【0026】
弾性シート6の前端部6aと後端部(具体的に図示せず。)は、前部フレーム1Fと後部フレーム1Rにそれぞれ係止されている。前部フレーム1Fと後部フレーム1Rは、円筒状のパイプ材でそれぞれ構成されている。なお、略円筒状の鉄材でも構わない。以下では、前部フレーム1Fに対する弾性シート6の前端部(弾性シート6の前端部側に力布等が縫着されているものであれば、その力布等の前端部も含む。以下同様。)6aの係止構造だけを説明する。
【0027】
図2のように、弾性シート6の前部下面には、フック部7aを有する略J字形状の合成樹脂製の第1フック部材(第1カバーフィニッシャー)7Aが糸等で縫着して取付けられている。
【0028】
そして、弾性シート6を前方に引っ張り伸ばしながら、フック部7aを前部フレーム1Fの外周に係止することで、弾性シート6が張設されるようになる。
【0029】
ここで、第1フック部材7Aのフック部7aを前部フレーム1Fの外周に係止するだけでは、大荷重が弾性シート6を介して第1フック部材7Aに作用すると、フック部7aが撓みながら開いて、第1フック部材7Aが前部フレーム1Fから外れるおそれがある。
【0030】
そこで、係止後の第1フック部材7Aのフック部7aが撓みながら開くのを阻止する開き阻止部材10(A〜C)が設けられている。
【0031】
第1実施形態の開き阻止部材10Aは、図2(a)(b)のように、弾性シート6の前端部側〔図2(a)の矢印aの範囲参照〕と第2フック部材8との組み合わせである。
【0032】
弾性シート6の前端部側は、第1フック部材7Aのフック部7aの外周に略半周で巻き付けられて、前部フレーム1Fの内方に延在されている。
【0033】
弾性シート6の前端部6aには、フック部8aを有する略J字形状の合成樹脂製の第2フック部材(第2カバーフィニッシャー)8が糸等で縫着して取付けられている。
【0034】
そして、第2フック部材8のフック部8aは、弾性シート6の前端側を前方に引っ張り伸ばしながら、第1フック部材7Aの端部7bに係止されている。
【0035】
これにより、弾性シート6の前端部6aは、前部フレーム1Fの内方で、第1フック部材7Aに係止されていることになる。
【0036】
第1実施形態によれば、クッション性の弾性シート6に取付けた略J字形状の第1フック部材7Aのフック部7aを前部フレーム1Fの外周に係止する。そして、係止後の第1フック部材7Aのフック部7aが撓みながら開くのを開き阻止部材10Aで阻止する。
【0037】
具体的には、弾性シート6の前端部側は、第1フック部材7Aのフック部7aの外周に略半周で巻き付けて、第2フック部材8のフック部8aを第1フック部材7Aの端部7bに係止する。これにより、合成樹脂製の第1フック部材7Aに大荷重が作用して、第1フック部材7Aの前部フレーム1Fとの係止部分、つまりフック部7aが撓みながら開こうとしても、開き阻止部材10Aとしての弾性シート6の前端部側は、第1フック部材7Aのフック部7aの外周に略半周で巻き付けられている。そのため、弾性シート6の前端部側によってフック部7aの開きが抑制されるので、第1フック部材7Aが前部フレーム1Fから外れるおそれがなくなる。
【0038】
また、弾性シート6の前端部6aの第2フック部材8のフック部8aを第1フック部材7Aの端部7bに係止すればよいから、係止作業性が良好になる。
【0039】
図3は第2実施形態の係止構造であり、(a)は係止後の要部側面断面図、(b)は係止前の要部側面断面図である。第2実施形態の開き阻止部材10Bは、弾性シート6の前端部側〔図3(a)の矢印aの範囲参照〕とフックピン9との組み合わせである。
【0040】
弾性シート6の前端部側は、第1フック部材7Aのフック部7aの外周に略半周で巻き付けられて、前部フレーム1Fの内方に延在されている。
【0041】
弾性シート6の前端部6aには係止穴6cが形成され、前部フレーム1Fには、後方に突出するフックピン9が設けられている。
【0042】
そして、弾性シート6の前端部6aの係止穴6cは、弾性シート6の前端側を前方に引っ張り伸ばしながら、前部フレーム1Fのフックピン9に係止されている。
【0043】
これにより、弾性シート6の前端部6aは、前部フレーム1Fの内方で、前部フレーム1Fに係止されていることになる。
【0044】
第2実施形態によれば、第1実施形態と同様に、係止後の第1フック部材7Aのフック部7aが撓みながら開くのを開き阻止部材10Bで阻止する。
【0045】
具体的には、弾性シート6の前端部側は、第1フック部材7Aのフック部7aの外周に略半周で巻き付けて、その前端部6aの係止穴6cを前部フレーム1Fのフックピン9に係止する。これにより、合成樹脂製の第1フック部材7Aに大荷重が作用して、第1フック部材7Aの前部フレーム1Fとの係止部分、つまりフック部7aが撓みながら開こうとしても、開き阻止部材10Bとしての弾性シート6の前端部側は、第1フック部材7Aのフック部7aの外周に略半周で巻き付けられている。そのため、弾性シート6の前端部側によってフック部7aの開きが抑制されるので、第1フック部材7Aが前部フレーム1Fから外れるおそれがなくなる。
【0046】
また、弾性シート6の前端部6aの係止穴6cを前部フレーム1Fのフックピン9に係止すればよいから、係止作業性が良好になる。また、別部品は簡単なフックピン9だけであるから、コスト安になる。
【0047】
図4は第3実施形態の係止構造であり、(a)は係止後の要部側面断面図、(b)は係止前の要部側面断面図である。第3実施形態の開き阻止部材10Cは、第1フック部材7B自体である。
【0048】
弾性シート6の前端部側は、第1フック部材7Bのフック部7aの外周に略半周で巻き付けられて、前部フレーム1Fの内方に延在されている。
【0049】
第1フック部材7Bは、先端7cが前部フレーム1Fの内方、つまり、端部7bの方向に斜め上向きに延在され、その先端7cには、端部7bに係止可能な係止鉤部7dが形成されている。
【0050】
弾性シート6の前端部6aは先端7cの斜め上向きの部分に糸等で縫着されている。なお、弾性シート6の前端部側は、第1フック部材7Bのフック部7aの外周に略半周で巻き付けられているが、第1、第2実施形態の開き阻止部材10A,10Bとは異なり、フック部7aの開きを阻止する機能は無い。
【0051】
そして、第1フック部材7Bの先端7cの係止鉤部7dは、端部7bに係止されている。
【0052】
第3実施形態によれば、第1、第2実施形態と同様に、係止後の第1フック部材7Bのフック部7aが撓みながら開くのを開き阻止部材10Cで阻止する。
【0053】
具体的には、図4(b)のように、第1フック部材7Bの端部7b側と係止鉤部7d側とを、第1フック部材7Bの弾性で上下方向に開き撓ませた状態で、前部フレーム1Fの外周に嵌め込む。ついで、図4(a)のように、第1フック部材7Bのフック部7aの先端7cの係止鉤部7dを第1フック部材7Bの端部7bに係止する。これにより、合成樹脂製のフック部材7Bに大荷重が作用して、フック部材7Bのフック部7aが撓みながら開こうとしても、開き阻止部材10Cとしてのフック部材7Bの先端7cの係止鉤部7dは、第1フック部材7Bの端部7bに係止されている。そのため、係止鉤部7dによってフック部7aの開きが抑制されるので、フック部材7Bが前部フレーム1Fから外れるおそれがなくなる。
【0054】
前記実施形態では、シートフレームとして、クッションフレーム1を例にとったが、バックフレーム2にも同様に適用できることは言うまでもない。また、自動車用以外のシートにも適用できることも言うまでもない。
【符号の説明】
【0055】
1 クッションフレーム(シートフレーム)
2 バックフレーム(シートフレーム)
1F 前部フレーム
6 弾性シート
6a 前端部
6c 係止穴
7A,7B 第1フック部材
7a フック部
7b 端部
7c 先端
7d 係止鉤部
8 第2フック部材
8a フック部
9 フックピン
10A〜10C 開き阻止部材
図1
図2
図3
図4
図5