(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記容器は、第一ストッパによって密封状態で係合される第一アクセス開口部と、第二ストッパによって密封状態で係合される第二アクセス開口部とを有する、請求項1のセンサ。
前記チャネルシステムは、前記使用済み気体の流れが前記各ストッパにおける密封された前記周部通路に一連の方法で向けられるように構成及び配置される、請求項4のセンサ。
前記対象分析物検出アセンブリは、前記対象分析物検出アセンブリを流れる前記試験気体中の前記対象分析物の少なくとも90%を消費して、減損した濃度の前記対象分析物を有する使用済み気体を生み出す、請求項9の方法。
【発明を実施するための形態】
【0012】
定義
請求項を含む本明細書に使用される、“使用済み気体”という表現は、電量的な対象分析物センサによる対象分析物の消費の結果として、減損された濃度の対象分析物を含むガスを意味する。
【0013】
説明
構築
本発明は、気体試料(図示なし)中の水蒸気又は酸素などの対象分析物(図示なし)を検出するためのセンサ10又は100である。一実施形態が
図1−3に示され、一方で第二実施形態が
図4−6に示されている。これらの実施形態は別々に説明される。
【0014】
二つのフラッシングされる(flushed)エンドキャップ(
図1−3)
図1−3に図示される実施形態を参照すると、センサ10は保持システム(集合的な符号なし)によってハウジング又は容器20内の固定位置に保持される検出アセンブリ70を含む。ハウジング20は、ハウジング20の各長手方向端部21及び22に1つずつある、2つのアクセス開口部(符号なし)を有する。アクセス開口部の各々は、エンドキャップ又はストッパ40及び50によってそれぞれ密封状態で塞がれている。センサ10は、試験気体をハウジング20内の対象分析物検出アセンブリ70との検出可能な接触に導くための流入口29
1と、使用済み気体を大気に放出するための流出口29
2とを有する。流入口29
1及び流出口29
2はチャネルシステム(集合的な符号なし)によって流動的に相互接続されており、チャネルシステムは、使用済み気体が大気に放出される前に、ハウジング20と各エンドキャップ40及び50との対面部(interface)にある周部通路49
2及び59
2に使用済み気体をそれぞれ通過させるように構成及び配置される。
【0015】
ハウジング20
図1−3に示されるようにハウジング20はルーメン28を有し、ルーメン28はセンサ10の構成部品、特に検出アセンブリ70を密封状態で且つ保護するように囲むためのチャンバ29を形成し、一方で試験される気体試料(試験気体)の制御された流れが、検出アセンブリ70と接触するようにする。ハウジング20は、これらの機能を達成するのに効果的な、
図1−3に示されるような中空円筒又は管形状を含むいかなる所望の大きさ及び形状であり得る。
【0016】
ハウジング20は、十分な構造的完全性を有するいかなる材料からも構築され、具体的には、しかし排他的ではないが、アルミニウム、銅、亜鉛、及び鉄鋼などの金属、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、及びポリウレタンなどのプラスチック、ガラス、木材等を含む。概してガラスが好ましく、その理由はガラスの高度に不活性で安定した特質、電気的に絶縁な性質、及び水蒸気や酸素などの関心を持たれるほとんどの対象分析物に対して高い不透過性を示すという事実による。
【0017】
保持システム
図1−3に示されるように、検出アセンブリ70は、保持システム(集合的な符号なし)によってハウジング20のルーメン28内に好都合に保持され得る。保持システムは、(i)フレーム30、(ii)ハウジング20の第一長手方向端部21にある第一アクセス開口部(符号なし)内に密封状態で係合される第一エンドキャップ40、(iii)ハウジング20の第二長手方向端部22にある第二アクセス開口部(符号なし)内に密封状態で係合される第二エンドキャップ50、(iv)検出アセンブリ70を第二エンドキャップ50の内側表面(符号なし)に対して支持するための、第二エンドキャップ50の内側表面(符号なし)に隣接する支持プレート90、及び(v)第一エンドキャップ40と支持プレート90との間の圧縮された圧縮ばね80を含む。
【0018】
フレーム30
図1−3に示されるように、固定され、互いに寸法的に安定した位置に構成部品を保持するためにフレーム30が備えられる。フレーム30はハウジング20と同じ材料で構築される場合があり、デュポン社から入手可能なDelrin(商標登録)などの機械加工可能な構造用プラスチックが好ましい。
【0019】
エンドキャップ40及び50
図1−3に示されるように、エンドキャップ40及び50が各長手方向端部21及び22におけるアクセス開口部(符号なし)をそれぞれ密封状態で塞ぐように、エンドキャップ40及び50はハウジング20の長手方向端部21及び22でハウジング20に取付けられ、センサ10を組立てた後で長手方向に外向きな力を受けるときに長手方向xに固定された位置に留まる。
【0020】
第一エンドキャップ40は、ばね80の端部(符号なし)を係合し保持するための内側に突出した長手方向の軸(post)41を備える。第一エンドキャップ40はまた、長手方向xに間隔を置いた一組の周部Oリングである、内側Oリング43’及び外側Oリング43”を有し、一組の周部Oリングは、ハウジング20の内表面(符号なし)に密封状態で係合して、ハウジング20と第一エンドキャップ40との間の周部対面部に沿った、周辺環境からチャンバ29への汚染する可能性のある流体の流れを妨げるために作用可能である。
【0021】
第二エンドキャップ50は同様に、長手方向xに間隔を置いた一組の周部Oリングである、内側Oリング53’及び外側Oリング53”を有し、一組の周部Oリングは、ハウジング20の内表面(符号なし)に密封状態で係合して、ハウジング20と第二エンドキャップ50との間の周部対面部に沿った、周辺環境からチャンバ29への汚染する可能性のある流体の流れを妨げるために作用可能である。
【0022】
エンドキャップ40及び50は関心を持たれる対象分析物に対して高い不透過性を示す材料から構築されるのが好ましく、ステンレス鋼などの金属が強く好まれる。
【0023】
戻り管60
図2に示されるように、流出オリフィス49
3を通って第一エンドキャップ40から出る使用済み気体を第二エンドキャップ50にある戻り気体流入オリフィス59
1に向けるように戻り管60が備えられ、それにより使用済み気体が、それぞれ外側周部Oリング43”及び53”を通って又はその周囲からそれぞれ浸入した、いかなる周辺環境から導入された対象分析物も、それぞれ内側周部Oリング43’及び53’を通って又はその周囲からそれぞれ浸入する前にフラッシングされるように、両方のアクセス開口部で利用される。
【0024】
戻り管60は、第一及び第二エンドキャップ40及び50と効果的な密封状態を形成できて、戻り管60を通過する使用済み気体を過度に汚染しない、適度に不活性な材料から構築され得る。当業者に周知の種々の適切な材料が使用さる場合があり、ステンレス鋼の高い不活性特性に基づいて、ステンレス鋼が好ましい。
【0025】
ばね80及び支持プレート90
図1−3に示されるように、ルーメン28の長手方向軸28x周りに同軸で位置する圧縮された圧縮ばね80によって、長手方向xに外向きな付勢力がもたらされる。ばね80は第一エンドキャップ40と、第二エンドキャップ50の内側表面(符号なし)に隣接して位置する支持プレート90との間に保持される。支持プレート90は、プレート90がルーメン28内で長手方向xにスライドすることにより、ばね80の長手方向xに外向きな付勢力を支持プレート90と第二エンドキャップ50との間に位置する検出アセンブリ70に伝達させるように構成及び配置される。
【0026】
支持プレート90はハウジング20の内表面(符号なし)と、支持プレート90の周部との間に円周通路99を形成するように構成及び配置され、それにより検出アセンブリ70の中心に送られた気体試料が分離器70を通って検出アセンブリ70の外周部(符号なし)に半径方向rに流れ、支持プレート90周りの円周通路99を通り、そして第一及び第二エンドキャップ40及び50それぞれの間のチャンバ29に流れ込む。
【0027】
支持プレート90周りに円周通路99を形成するための一選択肢は、少なくとも3つの均一に間隔を空け、半径方向に延びる突出部(図示なし)を支持プレート90の周部の周りに設けることである。隆起した突起部などのこれらの突出部(図示なし)はハウジング20の内表面(符号なし)に接触し、それにより支持プレート90の周部をハウジング20の内表面(符号なし)からわずかな距離の間隔を空けて置き、円周通路99を形成する。
【0028】
ばね80は約5から約20psiの間の外向きの力を発揮するのが好ましい。約5psiより小さな力は検出アセンブリ70の寸法的な安定性を確保するのに十分な力をもたらさず、一方で約20psiより大きな力は検出アセンブリ70の1つ以上の構成部品を圧壊し得る。
【0029】
第一エンドキャップ40と支持プレート90とは、ばね80の端部(符号なし)を係合し保持するために、中心に位置する長手方向xにそれぞれ延びる軸41及び91を各々有する。
【0030】
ばね80は必要な弾性付勢力をもたらすことができるいかなる材料からも構築され、プラスチック及び金属のばねが概して好ましい。
【0031】
支持プレート90は、十分な構造的完全性を有するいかなる材料からも構築され、具体的には、しかし排他的ではないが、アルミニウム、銅、亜鉛、及び鉄鋼などの金属、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、及びポリウレタンなどのプラスチック、ガラス、木材等を含む。概して、ほとんどの金属の高い構造的完全性、低費用、及び概して不活性な特性に基づいて、鉄鋼などの金属が好ましい。
【0032】
ばね80と支持プレート90の両方は、ハウジング20内に完全に保持され(つまり周辺の大気にさらされていない)、試験気体中の対象分析物が検出アセンブリ70によって消費及び減損される後までは試験気体に接触しない(つまり使用済み気体のみに接触する)ので、これらの構成部品は対象分析物に透過性を示す材料から構築され得る。しかし、対象分析物がこれらの構成部品に吸収又は吸着されて試験中に放出される(out-gassed)わずかな可能性さえも避けるために、これらの構成部品はステンレス鋼などの金属で製作されるのが好ましい。
【0033】
検出アセンブリ70
図1−3に示されるように、検出アセンブリ70はハウジング20のルーメン28内に保持される。検出アセンブリ70は第二エンドキャップ50と支持プレート90との間に挟まれる。適切な検出アセンブリ70の詳細な説明は、参照をもってここに導入される開示である、特許文献2に示される。簡潔に述べると、一般的な検出アセンブリ70は陽極(個別の図示なし)、陰極(個別の図示なし)、及び陽極と陰極との間にある電解質(個別の図示なし)を含む。調査中の気体試料は検出アセンブリ70に流れ込み、そこで検出処理の結果として試験気体中の対象分析物が検出され、消費される。対象分析物が減損した試験気体は、ここで使用済み気体と称され、検出アセンブリ70から出て、そしてチャネルシステム(集合的な符号なし)によってセンサ10に亘って方向づけられる。
【0034】
チャネルシステム
図2及び3に示されるように、一連のオリフィス(集合的な符号なし)及びチャネル(集合的な符号なし)がセンサ10の様々な構成部品に備えられ、その目的は(i)試験気体を検出アセンブリ70との作用可能な検出接触に方向づけること、(ii)ハウジング20とエンドキャップ40及び50との間の周部対面部を“フラッシングする(flush)”ように使用済み気体を方向づけること、そして最後に(iii)使用済みのフラッシング気体をセンサ10から大気に放出することである。
【0035】
図3を参照すると、流体はチャネルシステム(集合的な符号なし)を次の順序で流れる。
【0036】
試験気体がセンサ10に導入され、第二エンドキャップ50にある流入管52に規定される流入オリフィス29
1を通って検出アセンブリ70と検出接触され、第二エンドキャップ50及び検出アセンブリ70の対面部に備えられるOリング51を通過する。
【0037】
試験気体は検出アセンブリ70を半径方向rに流れ、検出アセンブリ70で試験気体中の対象分析物が検出され消費され、対象分析物が減損された使用済み気体を形成する。
【0038】
使用済み気体は検出アセンブリ70から周部に出て、ハウジング20の内壁(符号なし)と支持プレート90の周部との間の円周又は周部の間隙99を通って流れる。
【0039】
次に使用済み気体はチャンバ29内を、支持プレート90の周部から第一エンドキャップ40の内側表面(符号なし)にある流入オリフィス49
1に流れる。
【0040】
流入オリフィス49
1から、使用済み気体は内側及び外側Oリング43’及び43”の間に位置する環状周部チャネル49
2内にある、ハウジング20の内表面(符号なし)と第一エンドキャップ40の外表面(符号なし)との対面部で、第一エンドキャップ40の周部の周りを流れ、次に第一エンドキャップ40にある流入オリフィス49
1に対して半径方向rに正反対に位置する、第一エンドキャップ40にある流出オリフィス49
3を通って、ハウジング20の第一エンドキャップ40及びルーメン28から出る。
【0041】
第一エンドキャップ40から出る使用済み気体は、戻り管60によって、第一エンドキャップ40にある流出オリフィス49
3から第二エンドキャップ50にある戻り気体流入オリフィス59
1に方向づけられる。
【0042】
流入オリフィス59
1から、内側及び外側Oリング53’及び53”の間に位置する環状周部チャネル59
2内にある、ハウジング20の内表面(符号なし)と第二エンドキャップ50の外表面(符号なし)との対面部で、第二エンドキャップ50の周部の周りを流れ、次に第二エンドキャップ
50にある流入オリフィス59
1に対して半径方向rに正反対に位置する、第二エンドキャップ
50にある流出オリフィス29
2を通って、ハウジング20の第二エンドキャップ50及びルーメン28から大気に発散される。
【0043】
所望されれば、流出オリフィス29
2を通って第二エンドキャップ50から出る使用済み気体を、捕らえて次の処理をするために、或いは部屋又は建物から発散するために方向づけるように、管(図示なし)が流出オリフィス29
2に接続され得る。
【0044】
単一のフラッシングされるエンドキャップ(
図4−6)
図4−6に図示される実施形態を参照すると、センサ100はハウジング又は容器120内の固定位置に保持される検出アセンブリ170を含む。ハウジング120は、ハウジング120の第二長手方向端部122に1つのアクセス開口部(符号なし)を有する。アクセス開口部は、エンドキャップ又はストッパ140によって密封状態で塞がれている。センサ100は、試験気体をハウジング120内の対象分析物検出アセンブリ170との検出可能な接触に導くための流入口129
1をハウジング120の第一長手方向端部121に有し、使用済み気体を大気に放出するための流出口129
2をハウジング120の第二長手方向端部122に有する。流入口129
1及び流出口129
2はチャネルシステム(集合的な符号なし)によって流動的に相互接続されており、チャネルシステムは、使用済み気体が大気に放出される前に、ハウジング120とエンドキャップ140との対面部にある少なくとも1つの周部通路149
2に使用済み気体を通過させるように構成及び配置される。
【0045】
ハウジング120
図4−6に示されるようにハウジング120はルーメン128を有し、ルーメン128はセンサ100の構成部品、特に検出アセンブリ170を密封状態で且つ保護するように囲むためのチャンバ129を形成し、一方で試験される気体試料(試験気体)の制御された流れが、検出アセンブリ170と接触するようにする。ハウジング120は、これらの機能を達成するのに効果的な、
図4−6に示されるような中空円筒又は管形状を含むいかなる所望の大きさ及び形状であり得る。
【0046】
ハウジング120は、十分な構造的完全性を有するいかなる材料からも構築され、具体的には、しかし排他的ではないが、アルミニウム、銅、亜鉛、及び鉄鋼などの金属、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、及びポリウレタンなどのプラスチック、ガラス、木材等を含む。概してガラスが好ましく、その理由はガラスの高度に不活性で安定した特質、電気的に絶縁な性質、及び水蒸気や酸素などのほとんどの関心を持たれる対象分析物に対して高い不透過性を示すという事実による。
【0047】
エンドキャップ140
図
4−6に示されるように、エンドキャップ140が第二長手方向端部122におけるアクセス開口部(符号なし)を密封状態で塞ぐように、単一のエンドキャップ140はハウジング120の第二長手方向端部122でハウジング120に取付けられる。
【0048】
第一エンドキャップ140は、長手方向xに間隔を置いた一組の周部Oリングである、内側Oリング143’及び外側Oリング143”を有し、一組の周部Oリングの組は、ハウジング120の内表面(符号なし)に密封状態で係合して、ハウジング120と第一エンドキャップ140との間の周部対面部に沿った、周辺環境からチャンバ129への汚染する可能性のある流体の流れを妨げるために作用可能である。
【0049】
第一エンドキャップ140は付加的な最外周部Oリング143'''を有し、その目的はハウジング120と第一エンドキャップ140との間の周部対面部に沿った、周辺環境からチャンバ129への汚染流体の流れに対してさらなる保護をもたらすためである。
【0050】
第一エンドキャップ140は排出管160を形成し、排出管160はハウジング120のセンサルーメン128から離れるようにエンドキャップ140から外向きに延びる。
【0051】
エンドキャップ140は関心を持たれる対象分析物に対して高い不透過性を示す材料から構築されるのが好ましく、ステンレス鋼などの金属が強く好まれる。
【0052】
検出アセンブリ
170
図
4−6に示されるように、検出アセンブリ170はハウジング120のルーメン128内に保持される。酸素を検出するのに適切な検出アセンブリ170の詳細な説明は、参照をもってここに導入される開示である、特許文献1に示される。簡潔に述べると、一般的な検出アセンブリ170は陽極(個別の図示なし)、陰極(個別の図示なし)、及び陽極と陰極との間にある電解液(個別の図示なし)を含む。調査中の気体試料は検出アセンブリ170に流れ込み、そこで検出処理の結果として試験気体中の対象分析物が検出され、消費される。対象分析物が減損された試験気体はここで使用済み気体と称され、エンドキャップ140にあるチャネルシステム(集合的な符号なし)を通って検出アセンブリ170から出る。
【0053】
チャネルシステム
図4−6に示されるように、一連のオリフィス(集合的な符号なし)及びチャネル(集合的な符号なし)がセンサ100に備えられ、その目的は(i)試験気体を検出アセンブリ170との作用可能な検出接触に方向づけること、(ii)ハウジング120とエンドキャップ140との間の周部対面部を“フラッシングする”ように使用済み気体を方向づけること、そして最後に(iii)使用済みのフラッシング気体をセンサ100から大気に放出することである。
【0054】
図5及び6を参照すると、流体はチャネルシステム(集合的な符号なし)を次の順序で流れる。
【0055】
試験気体がハウジング120の第一端部121にある流入チャネル129
1を通ってセンサ100のチャンバ129に導入され、検出アセンブリ170と検出連通される。
【0056】
試験気体はチャンバ129を通って長手方向xに流れ、検出アセンブリ170と検出連結になり、検出アセンブリ170で試験気体中の対象分析物が検出され消費され、対象分析物が減損された使用済み気体を形成する。
【0057】
使用済み気体はチャンバ129内を、エンドキャップ140の内側表面(符号なし)にある流入チャネル149
1に流れる。
【0058】
流入チャネル149
1から、使用済み気体は内側及び外側Oリング143’及び143”の間に位置する第一環状周部チャネル149
2内にある、ハウジング120の内表面(符号なし)とエンドキャップ140の外表面(符号なし)との対面部でエンドキャップ140の周部の周りを流れ、次にエンドキャップ140の流出チャネル129
2を通って、エンドキャップ140と、ハウジング120のルーメン128とから大気に発散される。流入チャネル149
1及び流出チャネル129
2は、第一環状周部チャネル149
2の半径方向rに反対の位置で第一環状周部チャネル149
2と連通している。
【0059】
任意で、エンドキャップ140は、外側及び最外Oリング143
”及び143'''の間に位置する停滞した(stagnant)第二環状周部チャネル149
3と、流出チャネル129
2及び第二環状周部チャネル149
3の間に流体連結をもたらすための分流(diversion)チャネル149
4とを備える場合がある。分流チャネル149
4により、周辺環境から最外Oリング143'''を通って又は越えて第二環状周部チャネル149
3に到達するいかなる対象分析物も、外側Oリング143”を通って又は越えて第一環状周部チャネル149
2に入るより、センサ100から発散させるために第二環状周部チャネル149
3から優先的に流出チャネル129
2に拡散される。
【0060】
所望されれば、流出チャネル129
2を通ってエンドキャップ140から出る使用済み気体を、捕らえて次の処理をするために、或いは部屋又は建物から発散するために方向づけるように、管(図示なし)が排気管160に接続され得る。
【0061】
使用
センサ10又は100は既知の流速でセンサ10又は100を通して気体試料を送り込むことで使用される。概して流速は、検出アセンブリ70又は170の構成部品及び構成に応じて、約2cm
3/minの最小値と約60cm
3/minの最大値との間で維持されるべきである。約2cm
3/minより小さな流速は精確に制御するのが困難で、一方で約60cm
3/minより大きな流速は、検出アセンブリ70又は170の対象分析物を検出する能力の限定となる速度で対象分析物を検出アセンブリ70又は170を通って動かすことにより、センサ10又は100効率を減少させ得る。
【0062】
エンドキャップ40及び50又は140を使用済み気体でフラッシングすることにより、周辺環境から検出アセンブリ70又は170との検出接触に入り込む汚染する対象分析物の導入が事実上除去される。これにより、センサ10又は100は100から1000pptの低さの対象分析物の濃度を精確に且つ確実に検出し測定できる。このような感度を達成するために、検出アセンブリ70又は170は、少なくとも90%の試験気体中の対象分析物、好ましくは少なくとも95%の試験気体中の対象分析物、そして最も好ましくは99%の試験気体中の対象分析物を消費すべきで、それにより対象分析物がほぼない使用済み気体を形成する。