【課題を解決するための手段】
【0019】
この目的は、請求項1の特徴を有する蓋付き容器により達成される。蓋付き容器の有益な実施態様は従属請求項に挙げられる。
【0020】
本発明によるプラスチック製実験用蓋付き容器は、
底部において容器基部を、上部において容器開口部を、前記容器開口部の下方で内壁状に封止領域を有する管状容器と、
蓋ベースと前記蓋ベースの内側から突出する栓とを有する蓋と、
前記蓋を前記容器に解除可能に係止する係止手段と
を備え、
前記係止手段は、
前記容器の上縁で半径方向外側に突出する少なくとも1つのラッチ突起と、
前記蓋ベースの底面から突出する少なくとも1つの柔軟で弾力性のあるタブと、
前記タブから外側方に突出するボタンとを備え、
前記栓は前記容器開口部を通して前記封止領域における封止位置の中に挿入され、
前記係止手段において、
前記蓋ベースと前記タブ
との接続部の縦方向に下方で前記蓋ベースから離れてラッチ縁が配置され、
前記タブは前記ボタンの上方で、複数の平行なタブストリップ内に凹部を有し、
前記凹部は底部において、前記ボタンの内側上縁により区切られており、前記ラッチ縁を形成しており、
栓が差し込まれると、前記ラッチ縁が前記ラッチ突起に到達し、前記タブが前記容器の方にはねて、前記ボタンの内縁が前記ラッチ突起の下方に係合し、
下方から前記ボタ
ンを押すことで、前記タ
ブは外向きに回動し、前記蓋ベー
スと前記タ
ブとの接続部を中心にして円弧状に前記ラッチ
縁が回動することで、前記ラッチ
縁の前記ラッチ突
起へのラッチ係合が解除する。
【0021】
本発明による蓋付き容器は、栓を有する蓋を容器開口部へ差し込み、蓋を封止領域における封止位置に動かすことにより、従来通りの方法で閉じることができる。使用者は、このことにより、堅い蓋ベースを押圧することができる。蓋が閉じられると、可撓性タブのラッチ縁、または、隣接する輪郭が、ラッチ突起をスライドして、これにより、可撓性タブが側方へいくらかそれる。それから、ラッチ縁がラッチ突起の下縁に達して、弾性のタブによりラッチ突起の底面の下で回動する。これにより、蓋が容器に係止され、意図せずに開かれるのを防ぐために固定される。タブに柔軟性が与えられているので、ラッチを有さない従来の蓋付き容器を閉めるのよりも、蓋付き容器を閉じるのにあまり大きな力を必要としない。この目的で、蓋を閉じる際、タブが容易にそれるように、タブを特にフレキシブルに構成することができる。ラッチ縁がラッチ突起の下縁に達すると、ラッチ縁が自然とラッチ突起の下に回動することを、タブの十分な弾性が確実にする。タブの蓋ベースへの接続の縦方向下方にラッチ縁が配置されており、蓋ベースにかかる縦方向の力により引っぱられる方向にだけタブが曲げられ、ラッチ縁はラッチ突起からすべり抜けない。使用者にとって、柔軟なタブを外向きに回動することで蓋付き容器を開けることは、容易である。可撓性タブが外向きに回動すると、ラッチ縁がラッチ突起から解除される。上方に押すことで、係止されていない蓋が栓と共に容器から動かされて、容器が開けられる。
【0022】
片手だけで開閉をすることができる。大きな重複部分または封止栓と容器との間のそれぞれの締め付け力は、関係のない開き動作に対する十分な固定に必要とされない。開閉の関連するより大きな力は回避される。比較的小さい締め付け力により封止位置に栓を取り付けることができる。この締め付け力は十分な気密性を確保するために設定され得る。小さな締め付け力であるので、ラッチ係合が解除された後、蓋が突然に上方へ飛んで、液体が溢れる、または、エアゾールが放出されるということ無しに、蓋を容易に持ち上げることができる。使用者は、蓋ベースの上を押し下げることにより従来の方法で蓋付き容器を閉じ、タブを蓋に対して下方から外側に押すことにより従来のと近い方法で蓋付き容器を開けることができることは特に有益である。
【0025】
本発明による蓋付き容器は、栓を有する蓋を容器開口部へ差し込み、蓋を封止領域における封止位置に動かすことにより、従来通りの方法で閉じることができる。使用者は、このことにより、堅い蓋ベースを押圧することができる。蓋が閉じられると、可撓性タブのラッチ縁、または、隣接する輪郭が、ラッチ突起をスライドして、これにより、可撓性タブが側方へいくらかそれる。それから、ラッチ縁がラッチ突起の下縁に達して、弾性のタブによりラッチ突起の底面の下で回動する。これにより、蓋が容器に係止され、不注意に開かれるのを防ぐために固定される。タブに柔軟性が与えられているので、ラッチを有さない従来の蓋付き容器を閉めるのよりも、蓋付き容器を閉じるのにあまり大きな力を必要としない。ボタンの底面を押すことで蓋付き容器を開けることは使用者にとって容易である。これにより、可撓性タブは外向きに回動し、ラッチ縁がラッチ突起から解除される。ボタンはタブから横に突出しているので、ボタンが押されると、タブの外向きの回動動作は、特に制御される。これは、ラッチ縁がラッチ突起から突然解除されるのを防ぎ、液体試料が容器から飛び散るのを防ぐことができる。上方に押し続けることで、係止されていない蓋が栓と共に容器から動かされて、容器が開けられる。
【0026】
片手だけで開閉をすることができる。大きな重複部分または封止栓と容器との間のそれぞれの締め付け力は、関係のない開き動作に対する十分な固定に必要とされない。開閉の関連するより大きな力は回避される。比較的小さい締め付け力により封止位置に栓を取り付けることができる。この締め付け力のレベルは十分な気密性を確保するために設定され得る。小さな締め付け力であるので、ラッチ係合が解除された後、蓋が突然に上方へ飛んで、液体が溢れる、または、エアゾールが放出されるということ無しに、蓋を容易に持ち上げることができる。使用者は、蓋ベースの上を押し下げることにより従来の方法で蓋付き容器を閉じ、蓋を下方から押すことにより従来のと近い方法で蓋付き容器を開けることができることは特に有益である。これにより、使用者は蓋ベースの底面を直接押すのではなく、下に配置されたボタンを押し、このことが、ラッチ係合を解除させて蓋を持ち上げる。蓋ベースの下方にボタンを配置することで、誤った使用が防止される。
【0028】
本目的は
請求項2の特徴を有する蓋付き容器によっても達成される。蓋付き容器の有益な実施態様は従属請求項に挙げられる。
【0029】
本発明によるプラスチック製実験用蓋付き容器は、
前記容器に向けて上方へ傾斜された面取り部を底面に有し、前記容器の上縁で半径方向外側に突出する少なくとも1つのラッチ突起を備え、
前記タブの前記蓋ベースへの接続よりもさらに外側には位置された部分を有する前記ラッチ突起の最下部領域の下に接触領域が配置できるようにラッチ縁を有する前記接触領域が、前記蓋ベースから離れて前記容器と面している側に配置され、前記蓋ベースの底面に縦方向に力が作用すると、前記接触領域が前記面取り部に寄りかかる。
【0030】
本発明による蓋付き容器は、栓を有する蓋を容器開口部へ差し込み、蓋を封止領域における封止位置に動かすことにより、従来通りの方法で閉じることができる。使用者は、このことにより、堅い蓋ベースを押圧することができる。蓋が閉じられると、可撓性タブのラッチ縁、または、隣接する輪郭が、ラッチ突起をスライドして、これにより、可撓性タブが側方へいくらかそれる。それから、ラッチ縁がラッチ突起の下縁に達して、弾性のタブによりラッチ突起の底面の下で回動する。タブの蓋ベースへの接続よりもさらに外側に配置された部分を有する接触領域は、これにより、ラッチ突起の最下部領域よりも下方に延びる。この部分は、個々の点、線、狭い片、または、接触領域の表面の一部でよい。これにより、蓋が容器に係止され、意図せずに開かれるのを防ぐために固定される。タブに柔軟性が与えられているので、ラッチを有さない従来の蓋付き容器を閉めるのよりも、蓋付き容器を閉じるのにあまり大きな力を必要としない。容器の内圧の増加により蓋が持ち上げられる際や、蓋ベースに縦方向に作用する力が増加する際、ラッチ突起の最下部領域が接触領域を押圧し、接触領域がラッチ突起の底面上の面取り部に寄りかかる。接触領域は、好ましくは、面取り部に対して平坦に配置されている。しかしながら、接触領域は、例えば、ラッチ縁といった単一ポイントまたは領域でのみ面取り部に対して寄りかかるようになることができる。これは、この部分がタブの蓋ベースへの接続よりもさらに外側に配置されているのと、タブの柔軟性および場合によっては接触領域によるからである。面取り部に寄りかかる接触領域の領域のために、この部分が、タブの蓋ベースへの接続の中央よりもさらに外側に配置されることで十分である。これにより、蓋は、それぞれ、容器に固定される。使用者が、容器から間隔を置いて配置された可撓性タブを外側へ押して蓋付き容器を開けることは容易である。可撓性タブが外側へ回動すると、ラッチ縁がラッチ突起から解除される。必要に応じて、前もって、使用者は、面取り部から接触領域をはずすために蓋の上側を押してもよい。上方に押すことで、ロックがかかっていない蓋が栓とともに容器の外に動かされて、容器が開く。
【0031】
片手だけで開閉をすることができる。大きな重複部分または封止栓と容器との間のそれぞれの締め付け力は、関係のない開き動作に対する十分な固定に必要とされない。開閉の関連するより大きな力は回避される。比較的小さい締め付け力により封止位置に栓を取り付けることができる。この締め付け力のレベルは十分な気密性を確保するために設定され得る。小さな締め付け力であるので、ラッチ係合が解除された後、蓋が突然に上方へ飛んで、液体が溢れる、または、エアゾールが放出されるということ無しに、蓋を容易に持ち上げることができる。使用者は、蓋ベースの上を押し下げることにより従来の方法で蓋付き容器を閉じ、タブを蓋に対して下方から外側に押すことにより従来のと近い方法で蓋付き容器を開けることができることは特に有益である。
【0032】
有益な実施態様によれば、
請求項2の蓋付き容器は、請求項1の蓋付き容器の特徴を有する。
【0033】
本目的は
請求項3の特徴を有する蓋付き容器によっても達成される。蓋付き容器の有益な実施態様は従属請求項に挙げられる。
【0034】
本発明によるプラスチック製実験用蓋付き容器は、
前記蓋ベースの底面から突出し、間隔を置いて配置された柔軟で弾力性のある複数のタブとを備え、前記タブのそれぞれに、ラッチ縁が前記蓋ベースから離れて配置される。
【0035】
本発明による蓋付き容器は、栓を有する蓋を容器開口部へ差し込み、蓋を封止領域における封止位置に動かすことにより、従来通りの方法で閉じることができる。使用者は、このことにより、堅い蓋ベースを押圧することができる。蓋が閉じられると、可撓性タブのラッチ縁、または、隣接する輪郭が、少なくとも1つのラッチ突起をスライドして、これにより、可撓性タブが側方へいくらかそれる。それから、ラッチ縁がラッチ突起の下縁に達して、弾性のタブによりラッチ突起の底面の下で回動する。これにより、蓋が容器に係止され、不注意に開かれるのを防ぐために固定される。タブに柔軟性が与えられているので、ラッチを有さない従来の蓋付き容器を閉めるのよりも、蓋付き容器を閉じるのにあまり大きな力を必要としない。
【0036】
蓋の複数のラッチ係合を容器に与えることで、係止力を増加することができる。容器に均一な封止が達成されることは、特に有益である。例えば、容器へのラッチ係合が1つだけの蓋は、周囲圧力に関連して容器の上昇した内圧により、ラッチから離れて持ち上げられる。このことは、特に、ラッチに加えて、フレキシブルなストラップヒンジの形のヒンジにより蓋が容器に接続されていると、ストラップヒンジがたわむので起こり得る。本発明によれば、蓋付き容器は、特に、複数のラッチを有するヒンジを備えるように構成されている。
【0037】
これは、蓋領域の大きさの拡大をもたらす。複数のラッチは特に、大容量の(10ミリリットルまたはそれ以上のような)容器の場合に特に有益である。
【0038】
さらに、本発明は、蓋と容器との間にヒンジがなく、複数のラッチにより蓋が容器に接続されている蓋付き容器に関連がある。容器に蓋を均一に密閉するために、複数のラッチは、好ましくは、蓋付き容器の外辺部の周囲に均等に配置される。
【0039】
使用者が、可撓性タブを容器から外向きの離れた方向へ押すことにより、蓋付き容器を開けることは容易である。可撓性タブが外向きへ回動すると、ラッチ縁がラッチ突起から解除される。上方へ押すことにより、ロックがかかっていない蓋が、栓と共に容器の外へ動かされて、容器が開けられる。
【0040】
片手だけで開閉をすることができる。大きな重複部分または封止栓と容器との間のそれぞれの締め付け力は、関係のない開き動作に対する十分な固定に必要とされない。開閉の関連するより大きな力は回避される。比較的小さい締め付け力により封止位置に栓を取り付けることができる。この締め付け力のレベルは十分な気密性を確保するために設定され得る。小さな締め付け力であるので、ラッチ係合が解除された後、蓋が突然に上方へ飛んで、液体が溢れる、または、エアゾールが放出されるということ無しに、蓋を容易に持ち上げることができる。
【0041】
有益な実施態様によれば、
請求項3の蓋付き容器は、請求項1または請求項2の蓋付き容器の特徴を有する。
【0042】
以下の実施態様は、上述した全ての発明に全般的に適用する。
【0043】
1実施態様によれば、前記ラッチ突起が、前記容器の上縁の周囲を少なくとも部分的に囲むフランジである。容器の上縁はフランジにより安定する。フランジは、好ましくは、容器の上縁の周囲を完全に延びる。
【0044】
他の実施態様によれば、前記栓が前記容器の中へ挿入されると前記タブが側方に次第にそれるように、前記ラッチ突起の外側および前記タブの内側の少なくともいずれかに、前記ラッチ縁に隣接する外側および内側の少なくともいずれかの面取り部を有する。この結果、容器の閉鎖が単純化される。
【0045】
1実施態様によれば、前記ラッチ突起の上端および前記タブの下端の少なくともいずれかに放射状領域を有する。これにより、タブがラッチ突起に配置された際に、最初にタブをそらすのが容易になる。
【0046】
他の実施態様によれば、封止するために前記封止領域の中へ前記栓が挿入される際、横方向外側に突出し、前記ラッチ突起を越えて放射状に延びる蓋突起を前記蓋ベースが有する。蓋をつかむことにより容器が持ち上げられる際、蓋突起は、タブまたはボタンのそれぞれが不注意に動かされるのを予防している。封止するために前記栓が前記封止領域の中へ挿入される際、前記蓋突起が、好ましくは、半径方向外側に少なくとも前記ボタンまで延びる。
【0047】
1実施態様によれば、前記蓋はヒンジによって容器に接続されている。この実施態様において、蓋は着脱不可能に容器に接続されている。蓋付き容器は、容器に対して蓋を単に回動することで開閉することができる。栓は、容器開口部に特に位置合わせする必要はない。
【0048】
他の実施態様によれば、前記ヒンジは、容器が前記蓋と一体的に接続される手段を利用したストラップヒンジである。ストラップヒンジは、少なくとも部分的に柔軟性のある1つまたはそれ以上のヒンジストラップを備えてもよい。ストラップヒンジは、フィルムヒンジと類似しているが、回動方向に対して、より長い垂直な領域にわたってフレキシブルでもよい。長手方向の少なくとも1つの領域に柔軟性のある少なくとも1つのヒンジストラップを有するストラップヒンジは、補償運動ができるようになるので、円筒形容器の容器開口部への栓の挿入を単純化する。蓋に対する容器の、ストラップヒンジによる単一部片接続は、蓋付き容器が単一の射出成形工程で射出成形されるのを可能とする。1つまたはいくつかのプラスチックから複数の射出成形工程において、単一の部分として、蓋付き容器は射出成形され得る。蓋ベースは、好ましくは、容器の上縁とフィルムヒンジにより接続される。
【0049】
1実施態様によれば、前記ラッチ縁は前記タブにおける切欠きの下縁である。この構成により、蓋突起の下方に完全に配置される特に大きなボタンを備えることを容易にする。これにより、蓋付容器の使用が容易になる。このことは、それぞれを妨げることのない遠心分離機ロータ、管ラック、または、他の装置においてそれぞれの隣に配置される複数の蓋付き容器の割に十分に小さい蓋の大きさに都合がよい。あるいは、ラッチ縁は、タブの内側から容器に向けて突起する、タブのラッチ突起上に形成することができる。
【0050】
他の実施態様によれば、前記タブは、前記蓋ベースと上端で、前記ボタンと下端で接続する2つの側部タブストリップを有し、前記切欠きはそれらの間に配置されている。2つのタブストリップは、タブの高い柔軟性を確実にする。切欠きの下縁がボタンの内側上縁と同様であるように、ボタンは下端で切欠きを制限する。
【0051】
他の実施態様によれば、前記タブは、1個のタブストリップを有し、前記タブストリップは、上端で前記蓋ベースと接続し、下端で前記タブストリップよりも幅広な前記ボタンと接続し、前記タブストリップから横に突出する前記ボタンのが、前記ラッチ縁を形成する。この実施態様において、容器のラッチ突起の下方で、1個のタブストリップから横に突出する少なくとも1つの内側上縁によりボタンが、係止される。
【0052】
他の実施態様によれば、前記蓋突起において適合する蓋切欠きの下方に、前記ボタンが前記栓の挿入方向に配置されている。この実施態様により、軸方向に射出モールドの部分を離れて動かすことにより、蓋を型抜きすることができる。
【0053】
他の実施態様によれば、前記蓋突起の幅は蓋突起の外端に向けて減少する。これは、遠心分離機、管ラック、または他の装置において、それぞれに隣り合ういくつかの容器のスペースの取らない配置に都合が好い。
【0054】
他の実施態様によれば、開位置において前記蓋を係止する手段が前記ヒンジの隣にある。係止手段は、参考文献によりここに含まれるEP0841093A2およびUS5,863,791において記載されているように構成されてもよい。さらに、以下の例示的実施態様にて説明するように構成されてもよい。
【0055】
さらなる実施態様によれば、前記容器開口部周辺の前記容器は、前記栓と下方の前記封止領域のために、前記容器の上縁に向けて広がる挿入領域を有する。この結果、蓋付き容器の閉鎖が単純化される。
【0056】
さらなる実施態様によれば、栓が中空円筒である。この結果、栓は特に柔軟になり、これによって、蓋付き容器の開閉が更に単純化される。
【0057】
さらなる実施態様によれば、栓が外周上に周囲封止ビードを有する。この結果、蓋付き容器の気密性がより改良される。
【0058】
好ましい実施態様によれば、蓋付き容器は射出成形により作り出される。ヒンジの無い蓋付き容器の場合、蓋と容器とを別々に射出成形することができる。
【0059】
本発明による蓋付き容器は、1つまたは複数のプラスチック材料から作り出される。さらなる実施態様によれば、蓋付き容器の全体が、1つ以上の弾性プラスチックから作り出される。蓋付き容器が1つ以上の弾性プラスチックから作り出されると、少なくとも1つのタブが、好ましくは、蓋および容器の少なくとも1つよりもより弾力性を有する。このことにより、特に、タブ壁が蓋および容器の少なくとも1つよりも薄い場合、タブを適切な形状にすることができる。さらに、このことは、タブに対して特に弾性プラスチックを選択することにより達成することができる。蓋が開閉される際に、主に、または単独にタブが弾性的に変形するためにタブは、十分に弾力性を有するのが好ましい。
【0060】
さらなる実施態様によれば、蓋付き容器は1つまたはそれ以上のポリオレフィンから作り出される。好ましくは、蓋付き容器は、ポリプロピレンおよびポリエチレンの少なくとも1つからなる。参考文献として本願明細書に含まれているUS2003/0102323A1で記載されているように、より硬くてより柔軟な部分を備えた異なるプラスチック材料で作られた栓を有する蓋付き容器を生産することも可能である。蓋付き容器は、特に、多成分射出成形方法により作られてもよい。
【0061】
本発明は、例示的実施形態の添付の図面によって、更に説明される。図面の説明は以下の通りである。