【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は特許請求の範囲および本明細書中に規定されている。任意の特徴を組み合わせることができる。
本発明の一態様によれば、封止装置は螺旋状に巻かれた帯状片を含み、その対向する側部は、使用時に、封止すべき対向する面の間に締め付けられるように配列され、その帯状片の内向きの表面から外向きに伸びている表面までの直線(その直線はそれらの表面の少なくとも一方に対して垂直である)の長さは、一方の側部領域から他方の側部領域にわたって変化する。
【0009】
直線の長さは、側部領域よりも中央領域において、より長い場合がある。
直線の長さが側部領域よりも中央領域において長い場合、側部領域は比較的低い圧力下で撓むことができ、より厚い中央領域は依然として比較的高い圧力下で撓むことができる。
【0010】
本発明の別の態様によれば、封止装置は螺旋状に巻かれた帯状片を含み、その対向する側部は、使用時に、封止すべき対向する面の間に締め付けられるように配列され、帯状片の各側部は、帯状片の第1および第2の表面によって画定され、その第1および第2の表面は側部に向かって外向きに伸びるにつれて互いに集合する。
【0011】
帯状片の外側部領域は、使用時に内部領域以上に撓むように配列されてもよい。
帯状片の内部領域は外側部領域よりも大きい厚みを有していてもよい。
装置は第1および第2の螺旋状に巻かれた帯状片を有しており、第1の帯状片の巻線は第2の帯状片の巻線に隣接するように配列され、一周分の巻線の少なくとも1つは、使用時に対向する面に締め付けられるように配列されてそれらの面を封止し、第1および第2の螺旋は異なる特性を有し得る。
【0012】
第1の表面は、帯状片の一方の側部から他方の側部まで伸びる直線に対して傾斜している。第2の表面は、帯状片の一方の側部から他方の側部まで伸びる直線に対して傾斜している。
【0013】
側部における第1および第2の表面の少なくとも一方の前記直線に対する包括的な角度は、80°以下、60°以下、50°以下、または20°以上、30°以上、40°以上、またはおよそ45°である。
【0014】
第1および第2の表面の少なくとも一方は湾曲していてもよい。
第1および第2の表面の少なくとも一方は真っ直ぐであってもよい。
第1の面は螺旋に対して内向きまたは外向きに伸び、第2の面は逆の方向に伸びていてもよい。
【0015】
湾曲の終端領域は各側部における第1の表面を画定し得る。
湾曲の各端部は第2の表面の内部領域を画定し得る。
帯状片の幅は一方の側部から他方の側部にかけて変化してもよく、帯状片は側部領域よりも中央領域において、より厚くてもよい。
【0016】
2つの面の間の最短直線は、帯状片の側部領域に沿って一定であってもよい。
2つの面の間の最短直線は、中央領域にわたって変化してもよい。
2つの面の間の最短直線の長さは、帯状片の中央部において最も長くてもよい。
【0017】
帯状片の幅または平均幅は帯状片の高さに対し、1:2以上、1:3以上、1:4以上、またはおよそ1:5である。
第1および第2の帯状片のいずれか一方は、第1および第2の帯状片の他方よりも、その奥行きの少なくとも一部分にわたって薄くてもよい。
【0018】
第1および第2の帯状片の少なくともいずれか一方の高さは、第1および第2の帯状片の他方よりも大きくてもよい。
本発明の別の態様によれば、封止装置を形成する方法は、帯状片を作製する工程と、帯状片を螺旋状に巻く工程とを含み、帯状片の対向する側部は、使用時に、封止すべき対向する面の間に締め付けられるように配列され、帯状片の各側部は、帯状片の第1および第2の表面によって画定され、その第1および第2の表面は側部に向かって外向きに伸びるにつれて互いに集合する。
【0019】
方法は、側部領域における屈曲よりも内部領域における屈曲に対して抵抗性であるように帯状片を作製する工程を有していてもよい。
本発明の別の態様によれば、螺旋状に巻かれた帯状片と、帯状片のそれぞれの側部の上を伸びている比較的軟質のシーラント材料(帯状片の各側部は、側部に向かって外向きに伸びるにつれて互いに集合した表面によって画定される)とを有する封止装置を用いて2つの面の間で封止を行う方法は、面の間で対向する側部を比較的軟質のシーラント材料とともに締め付けて封止効果を補助することを含み、そのシーラント材料は面と帯状片の側部との間に捕捉されている。
【0020】
方法は、封止を行う際に、帯状片の中央領域よりも外側部領域において、帯状片のより大きな撓みを生じさせることを含んでもよい。
方法は、第1および第2の螺旋状に巻かれた帯状片を互いに隣接するように巻く工程を含んでもよく、その第1および第2の帯状片の少なくとも一方は、締め付け力に対し、第1および第2の帯状片の他方とは異なる抵抗性を提供してもよい。
【0021】
方法は、締め付け力が加えられる前に、第1および第2の帯状片の一方の高さが第1および第2の帯状片の他方よりも大きく、かつ、加えられる力が大きくなるにつれて高さが等しくなることを含んでいてもよい。
【0022】
本発明の更なる態様によれば、封止装置は螺旋状に巻かれた帯状片を含み、その対向する側部は、使用時に、封止すべき対向する面の間に締め付けられるように配列される。帯状片の内向きの表面および外向きの表面は湾曲しており、その湾曲部は内向きの表面上と外向きの表面上とで異なる形状を有していることを特徴とする。
【0023】
少なくとも一方、好ましくは両方の湾曲部は円弧を含み、両方が円弧である場合、各円弧の半径は異なっていてもよい。
本発明の別の態様によれば、封止装置は螺旋状に巻かれた帯状片を含み、その対向する側部は、使用時に、対向する面の間に締め付けられてそれらの面を封止するように配列され、帯状片の外側部領域は、使用時に、内部領域よりも大きく撓むように配列される。
【0024】
帯状片の各側部は、第1および第2の表面によって画定されてもよく、その第1および第2の表面は、各側部に向かって外向きに伸びるにつれて互いに集合するように配列される。
【0025】
帯状片の内部領域は外側部領域よりも大きい厚みを有していてもよい。
封止装置は、第1および第2の螺旋状に巻かれた帯状片を有していてもよく、第1の帯状片の巻線は第2の帯状片の巻線に隣接するように配列され、一周分の巻線の少なくとも1つは、使用時に、対向する面の間に締め付けられてそれらの面を封止するように配列され、第1および第2の螺旋は異なる特性を有する。
【0026】
本発明の更なる態様によれば、封止装置は螺旋状に巻かれた帯状片を含み、その螺旋の対向する側部は、使用時に、対向する面の間に締め付けられてそれらの面を封止するように配列され、内部領域は外側部領域よりも大きい厚みを有している。
【0027】
帯状片の各側部は第1および第2の表面によって画定されてもよく、その第1および第2の表面は、それぞれの各側部に集合するように配列される。
帯状片の外側部領域は、使用時に、内部領域よりも大きく撓むように配列されてもよい。
【0028】
封止装置は第1および第2の螺旋状に巻かれた帯状片を含んでいてもよく、第1の帯状片の巻線は第2の帯状片の巻線に隣接するように配列され、一周分の巻線の少なくとも1つは、使用時に、対向する面の間に締め付けられてそれらの面を封止するように配列され、第1および第2の螺旋は異なる特性を有する。
【0029】
本発明の別の態様によれば、封止装置は螺旋状に巻かれた帯状片を含み、その螺旋の対向する側部は、使用時に、封止すべき対向する面の間に締め付けられるように配列される。帯状片の各側部は、帯状片の第1および第2の表面によって画定され、その第1および第2の表面は側部に向かって外向きに伸びるにつれて互いに集合し、帯状片の内側の巻線および外側の巻線は互いに固定され、かつ、装置は帯状片の側部の上に配置された比較的軟質のシーラント材料を含む。
【0030】
封止すべき任意の対向する面の間に締め付けられる前に、シーラント材料が帯状片の一連の巻線上およびそれらの巻線の間の空間の上に伸びていてもよい。
帯状片はガイドリング内に放射状に配置され得る。
【0031】
さらに、内側ガイドリングが存在し得る。
封止装置は、第1および第2の螺旋状に巻かれた帯状片を含んでいてもよく、第1の帯状片の巻線は第2の帯状片の巻線に隣接するように配列され、一周分の巻線の少なくとも1つは、使用時に、対向する面の間に締め付けられてそれらの面を封止するように配列され、第1および第2の螺旋は異なる特性を有している。
【0032】
本発明の更なる態様によれば、封止装置は第1および第2の螺旋状に巻かれた帯状片を含み、第1の帯状片の巻線は第2の帯状片の巻線に隣接するように配列され、帯状片の少なくとも一方は、使用時に、対向する面の間に締め付けられてそれらの面を封止するように配列され、第1および第2の帯状片は異なる特性を有することを特徴とする。
【0033】
上記異なる特性は、第1および第2の帯状片の一方の奥行きが他方の帯状片よりも大きいことを含む。奥行きの大きい帯状片は、2つの面の間の封止効果が生じ始めるにつれて、最初に係合されるように配列され得る。奥行きの大きい帯状片は、2つの面の間の封止効果が生じるにつれて撓んでもよく、そのため、奥行きの大きい帯状片の幅が減少することになるが、面の間に十分な圧力が加えられた時、場合により第1および第2の帯状片の幅は同じであることが可能である。第1および第2の帯状片の幅が同じである時、最初は幅が小さかった帯状片の幅も、撓んだことにより幅が減少したものである場合がある。
【0034】
上記異なる特性は、第1および第2の帯状片の少なくとも一方が、第1および第2の帯状片の他方よりも、帯状片の奥行きの少なくとも一部にわたって小さい幅を有することを含む。
【0035】
帯状片の少なくとも一方は、帯状片の内部領域よりも外側部領域において、より大きく撓むように配列され得る。
少なくとも一方の帯状片の各側部は、第1および第2の表面によって画定され、その第1および第2の表面は、それぞれの各側部に向かって外向きに伸びるにつれて互いに集合し得る。
【0036】
少なくとも一方の帯状片の内部領域は、その帯状片の外側部領域よりも大きい厚みを有し得る。
帯状片は、螺旋に対して内向きまたは外向きのいずれかに伸びる第1の面と、逆の方向に伸びる第2の面とを含んでいてもよい。第1の面は一方の側部から他方の側部まで湾曲していてもよい。第2の面も湾曲していてもよい。第2の面の湾曲の両端部は帯状片の側部の手前で終端していてもよい。湾曲の少なくとも1つは、その範囲の少なくとも一部に沿って弓形であってもよい。第1および第2の面は、1つの共通の軸または(例えば帯状片の中央部の幅によって)互いに離れている軸を有する円弧を含んでいてもよい。第1の面は、第1の面の外側領域における円弧の半径よりも小さい半径の円弧を有する内部領域を含み得る。第1の面の内部領域の円弧は第2の面の円弧と同じ円弧であってもよい。各円弧の軸は、対向する側部に平行な、螺旋を通る中央線上に配置され得る。第1の面は凸面かつ第2の面は凹面であり得る。第1の面の端部領域は内部領域よりも大きい半径を有し得る。
【0037】
帯状片の幅は、一方の側部から他方の側部にかけて変化し得る。帯状片は、側部領域よりも中央領域において、より厚くてもよい。帯状片の2つの面の間の最短直線は、帯状片の側部領域に沿って一定であり得る。2つの面の間の最短直線は、中央領域にわたって変化し得る。2つの面の間の最短直線の長さは、帯状片の中央部において最大であり得る。
【0038】
帯状片の幅または平均幅は帯状片の高さに対し、1:2以上、1:3以上、1:4以上、またはおよそ1:5である。
本発明はまた、本明細書で封止装置について言及する時、封止装置を形成する方法を含む。
【0039】
本発明はまた、本明細書で封止装置について言及する時、2つの面の間で封止を行う方法も含む。