特許第6067691号(P6067691)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6067691
(24)【登録日】2017年1月6日
(45)【発行日】2017年1月25日
(54)【発明の名称】リニアステープラー
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/072 20060101AFI20170116BHJP
【FI】
   A61B17/072
【請求項の数】9
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2014-517003(P2014-517003)
(86)(22)【出願日】2012年6月7日
(65)【公表番号】特表2014-524785(P2014-524785A)
(43)【公表日】2014年9月25日
(86)【国際出願番号】US2012041319
(87)【国際公開番号】WO2012177409
(87)【国際公開日】20121227
【審査請求日】2015年6月5日
(31)【優先権主張番号】201110189677.0
(32)【優先日】2011年6月21日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】595057890
【氏名又は名称】エシコン・エンド−サージェリィ・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Ethicon Endo−Surgery,Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100088605
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 公延
(74)【代理人】
【識別番号】100130384
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 孝文
(72)【発明者】
【氏名】ジャン・ヤン
(72)【発明者】
【氏名】ワン・シャン
(72)【発明者】
【氏名】ホン・シャンチュン
【審査官】 木村 立人
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許第5579978(US,A)
【文献】 特開平5−208017(JP,A)
【文献】 米国特許第4591085(US,A)
【文献】 特開2009−189824(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 17/068 ― 17/072
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外科用ステープラーであって、
支持ベース部と、
前記支持ベース部の近位端に位置するトリガーと、
前記支持ベース部の近位端に位置するハンドルと、
支持ベース部に動作可能に連結され、支持ベース部から遠位方向に延在する保持ピンであって、この支持ベース部が前記外科用ステープラーにおいて動作可能であり、前記ステープラーに、組織付近にステープルを位置付けるようにさせる、保持ピンと、
前記ハンドルに固定されたピボットを中心に回転可能なユニットロックアウトであって、
前記ステープラー中の少なくとも1つの遮断プレート付近、かつプレート下方にある上端部と、
前記少なくとも1つの遮断プレートによって前記上端部の上方移動が妨げられると前記トリガーの発射を阻止するように前記トリガーに面する別の末端部と、
を備える、ユニットロックアウトと、
を備え、
前記ユニットロックアウトの前記上端部を前記少なくとも1つの遮断プレートに対して移動させ、それにより、前記ユニットロックアウトの前記上端部が前記少なくとも1つの遮断プレートの下方に存在しないようにし、前記ピボットを中心に前記ユニットロックアウトを回転可能に
前記ユニットロックアウトが更に、ロックアウトノブを備え、前記ロックアウトノブが、前記別の末端部に近接して位置しており、前記保持ピンが遠位方向に移動し、前記少なくとも1つの遮断プレートによって前記上端部の上方移動が妨げられないときに、前記ハンドルの近位面の上部に形成される溝内を、ユーザーにより下方へ摺動されることが可能であり、それにより、前記ユニットロックアウトを回転させて、前記トリガーを前記ハンドルに向かって回転可能にする、外科用ステープラー。
【請求項2】
前記少なくとも1つの遮断プレートが、連結カバープレートを含み、前記連結カバープレートから前記保持ピンがしっかりと連結され、かつ遠位方向に延在し、前記保持ピンが遠位方向に移動しないとき、前記連結カバープレートが、前記ユニットロックアウトの前記上端部が上方に自由に移動するのを妨げる、請求項1に記載の外科用ステープラー。
【請求項3】
前記少なくとも1つの遮断プレートが、前記ハンドルに対して移動可能な支持ベース部にしっかりと連結される、少なくとも1つのロックアウトプレートを含み、前記ユニットロックアウトの前記上端部が、前記ロックアウトプレートに対して移動可能である、請求項1に記載の外科用ステープラー。
【請求項4】
前記少なくとも1つの遮断プレートが、連結カバープレートを含み、前記連結カバープレートから前記保持ピンがしっかりと連結され、かつ遠位方向に延在し、前記保持ピンが遠位方向に移動しないとき、前記連結カバープレートが、前記ユニットロックアウトの前記上端部が上方に自由に移動するのを妨げ、前記少なくとも1つの遮断プレートが更に、前記ハンドルに対して移動可能である支持ベース部にしっかりと連結される少なくとも1つのロックアウトプレートを含む、請求項1に記載の外科用ステープラー。
【請求項5】
前記ユニットロックアウトが、L字形、角が丸い三角形、又は三日月形である、請求項1に記載の外科用ステープラー。
【請求項6】
前記ユニットロックアウトが金属又はポリマー製である、請求項1に記載の外科用ステープラー。
【請求項7】
前記保持ピンが、前記支持ベース部上で摺動可能な前記保持ピンにしっかりと連結される連結カバープレートの摺動方向とほぼ平行な方向に延在するが、前記摺動可能な連結カバープレートから1cm〜10cm上方へずれている、請求項1に記載の外科用ステープラー。
【請求項8】
前記ピボットが前記ハンドルの上部に位置する、請求項1に記載の外科用ステープラー。
【請求項9】
前記保持ピンが、連結カバープレートを介して、機能的に押しボタンに連結される、請求項1に記載の外科用ステープラー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外科用ステープル留め及び切断用器具に関する。より詳細には、本発明は、ユニットロックアウトを包含するリニアステープラーに関する。ユニットロックアウトは、正しく位置合わせされていないとき、及び組織を正しく固定していないときに、リニアステープラーの発射を効果的に阻止できる。
【背景技術】
【0002】
従来技術において、外科用ステープル留め及び切断用器具は、組織への切り込みと同時に、切り込みの反対側に一筋のステープルを取り付けるために用いられている。このような器具のエンドエフェクタは、通常は協働する一対のジョー部材を備え、この器具は、内視鏡又は腹腔鏡での適用が意図される場合、カニューレ通路を通過することができる。ジョー部材の一方は、通常は横方向に間隔をおいた少なくとも2列のステープル列を有するステープルカートリッジを受容している。もう一方のジョー部材は、カートリッジ内のステープルの列と整列したステープル成形ポケットを有するアンビルを画成する。この器具は、複数の往復運動するくさび型部を含み、これは、遠位方向に駆動されるとステープルカートリッジの開口部を通過し、ステープルを支持するドライバに係合し、アンビルに向けたステープルの発射を達成する。
【0003】
外科用ステープラーにおいて、再利用可能な(resuable)エンドエフェクタの設計は、有利であることが多い。例えば、ある患者は、一連の切断及びステープル留め操作を必要とする場合がある。各操作においてエンドエフェクタ全体を交換することは、どちらかといえば経済的に非能率的である。エンドエフェクタが、繰り返し操作における強度や信頼性を目的に設計される場合に、特に当てはまる。そのため、外科用ステープラーの各操作に先立ち、ステープルカートリッジがエンドエフェクタに嵌合される。
【0004】
ステープルを含むステープルカートリッジは多くの利点を提供するが、正しく位置合わせされていないとき、及び組織を適切に固定していないときに、偶発的な器具の発射を阻止することが望ましい。更に、製造及び組立を容易にするために、最小限の構成部品でロックアウト機能を達成することが更に望ましい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、外科用ステープル留め及び切断用器具、特にリニアステープラーにおいて、器具又はステープラーが組織の固定のために正しく位置合わせされていないときの発射を阻止する、改善されたロックアウト機構の必要性が大いに存在する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、リニアステープラーでの使用に適するユニットロックアウト、及びかかるユニットロックアウトを包含するリニアステープラーに関する。ユニットロックアウトは、正しく位置合わせされていないとき、及び組織を適切に固定していないときに、リニアステープラーが発射するのを効果的に阻止することができる。
【0007】
本発明の態様によると、外科用ステープラーが提供される。外科用ステープラーは、
支持ベース部と、
支持ベース部の近位端に位置するトリガーと、
支持ベース部の近位端に位置するハンドルと、
支持ベース部に動作可能に連結され、支持ベース部から遠位方向に延在する保持ピンであって、この支持ベース部が外科用ステープラーにおいて動作可能であり、ステープラーに、組織付近にステープルを位置付けるようにさせる、保持ピンと、
ハンドルに固定されたピボットを中心に回転可能なユニットロックアウトであって、
ステープラー中の少なくとも1つの遮断プレート付近、かつプレート下方にある上端部と、
少なくとも1つの遮断プレートによって上端部の上方移動が妨げられると、トリガーの発射を阻止するようにトリガーに面する別の末端部と、を備える、ユニットロックアウトと、を備え、
ユニットロックアウトの上端部を少なくとも1つの遮断プレートに対して移動させ、ユニットロックアウトの上端部が少なくとも1つの遮断プレートの下方に存在しないようにし、ピボットを中心にユニットロックアウトを回転可能にする。
【0008】
好ましくは、少なくとも1つの遮断プレートは、連結カバープレートを含み、連結カバープレートから保持ピンがしっかりと連結され、かつ遠位方向に延在し、保持ピンが遠位方向に移動しないとき、連結カバープレートは、ユニットロックアウトの上端部が上方に自由に移動するのを妨げる。
【0009】
好ましくは、少なくとも1つの遮断プレートは、ハンドルに対して移動可能な支持ベース部にしっかりと連結される、少なくとも1つのロックアウトプレートを含み、ユニットロックアウトの上端部は、ロックアウトプレートに対して移動可能である。
【0010】
好ましくは、少なくとも1つの遮断プレートは、連結カバープレートを含み、連結カバープレートから保持ピンがしっかりと連結され、かつ遠位方向に延在し、保持ピンが遠位方向に移動しないとき、連結カバープレートは、ユニットロックアウトの上端部が上方に自由に移動するのを妨げ、少なくとも1つの遮断プレートは更に、ハンドルに対して移動可能な支持ベース部にしっかりと連結される少なくとも1つのロックアウトプレートを含む。
【0011】
好ましくは、ユニットロックアウトは更に、ロックアウトノブを備え、ロックアウトノブが、別の末端部に近接して位置しており、保持ピンが遠位方向に移動し、少なくとも1つの遮断プレートによって上端部の上方移動が妨げられないときに、ハンドルの近位面の上部に形成される溝内を、ユーザーにより下方へ摺動されることが可能であり、ユニットロックアウトを回転させて、トリガーをハンドルに向かって回転可能にする。
【0012】
好ましくは、ユニットロックアウトは、L字形、角が丸い三角形、三日月形、又はガセット形である。
【0013】
好ましくは、ユニットロックアウトは、金属又はポリマー製である。
【0014】
好ましくは、保持ピンは、支持ベース部上で摺動可能な保持ピンにしっかりと連結される連結カバープレートの摺動方向とほぼ平行な方向に延在するが、摺動可能な連結カバープレートから1cm〜10cm上方へずれている。
【0015】
好ましくは、ピボットは、ハンドルの上部に位置する。
【0016】
好ましくは、保持ピンは、連結カバープレートを介して、機能的に押しボタンに連結される。
【0017】
好ましくは、保持ピンが遠位方向に移動するが、まだ正しく位置付けられていないとき、ユニットロックアウトは閾値角度より小さい角度で回転し、トリガーを発射できず、ユニットロックアウトが手術者によって所望により連続的に回転され、閾値角度を超えるとき、上端部が保持ピンを押し、トリガーを発射できるように保持ピンを正しく位置付ける。
【図面の簡単な説明】
【0018】
本発明の実施形態を、以下に添付図面を参照しながら記載する。
図1】本発明の一実施形態によるリニアステープラーの斜視図である。
図2】作動されていない解放位置にある、図1のリニアステープラーの側面図である。
図3】作動された閉鎖位置にある、図1のリニアステープラーの側面図である。
図4図1のリニアステープラーのエンドエフェクタの部分断面図である。
図5】本発明の別の実施形態によるリニアステープラーのハンドルに位置するユニットロックアウトの図である。
図6】ロックされた状態の図6に示すユニットロックアウトの部分斜視図である。
図7A】リニアステープラーのハンドルに位置する異なる形状のユニットロックアウトの概略図である。
図7B】リニアステープラーのハンドルに位置する異なる形状のユニットロックアウトの概略図である。
図7C】リニアステープラーのハンドルに位置する異なる形状のユニットロックアウトの概略図である。
図7D】リニアステープラーのハンドルに位置する異なる形状のユニットロックアウトの概略図である。
図8】リニアステープラーのハンドルに位置するユニットロックアウトの更に別の実施形態であり、ユニットロックアウトの水平レバーの遠位端がトリガーに当接するロックされた状態と、水平レバーがトリガーから離れているロックされていない状態を同時に示している。
【発明を実施するための形態】
【0019】
便宜的にかつ理解を容易にするために、類似する部品は、文脈中で類似する参照記号によって示す。「近位」及び「遠位」という用語は、本明細書ではユーザーが器具のハンドルを握ることについて使用されることが認識されるであろう。したがって、エンドエフェクタは、より近位のハンドルに対して遠位にある。便宜的に、かつ明確にするために、「垂直」及び「水平」、「上」及び「下」など、空間に関する用語は、本明細書において、図面を基準にして用いられることが更に理解されよう。しかしながら、手術器具は、多くの配向及び配置において使用され、これらの用語は、制限的及び絶対的であることは意図されない。
【0020】
図1は、本発明の一実施形態による代表的なステープラー1の斜視図を示す。ステープラー1は、近位端及び遠位端を有する支持ベース部2と、支持ベース部2の遠位端付近に位置するエンドエフェクタ11と、両方とも支持ベース部2の近位側付近に位置するトリガー3及びハンドル4と、支持ベース部2の近位端に位置するノブ5と、を備える。エンドエフェクタ11が固定した組織をステープル留めできるように、エンドエフェクタ11は、トリガー3及びノブ5によって作動して発射される。図2は、作動されていない解放位置にあるステープラー1を示し、図3は、ステープルが射出され、組織をステープル留めした後の作動された閉鎖位置にあるステープラー1を示す。
【0021】
添付図面を参照しながら、ステープラー1の構成部品を詳細に説明する。
【0022】
図1及び2に示すように、エンドエフェクタ11は、支持ベース部2の遠位端に位置し、支持ベース部2と連結する実質的にU字形の支持構造体12を有する。例えば、アルミニウムを押出成形し、その後機械加工して支持構造体12を作り出すことによって、U字形支持構造体12を形成できる。このようにして、複数の部品を要せず、製造及び組立に関連するコストが実質的に削減される。加えて、全般的な安定性が向上し、コバルト照射は押出アルミニウムを効率的に貫通するため、ステープラー1を容易に滅菌できる。更に、押出成形によって滑らかな外側表面を形成でき、組織の損傷が少ない要因となる。U字形支持構造体12は、固定ジョー部6及び可動ジョー部8を支持する。固定ジョー部6は同様に、アンビル7を支持する。可動ジョー部8は、外科用ステープルを収容するためのカートリッジ9を含む。保持ピン10は、支持ベース部2の上部に支持される。図に示すように、保持ピン10は、可動ジョー部8の上端部にある、貫通孔43及び貫通孔27を通って延在する。保持ピン10は、アンビル7にある孔71まで前方に(すなわち遠位に)移動可能であり、アンビル7及びカートリッジ9の正しい位置合わせと、これらの間に捕捉された組織の適切な保持を確実にする。
【0023】
ここで、可動ジョー部8及びカートリッジアセンブリが部分切り取り断面図で示される図4を参照する。カートリッジアセンブリは、アンビル7に面するカートリッジ9と、カートリッジ9の近位にあるステープルドライバ15と、近位側から遠位側まで延在するプッシュロッド17と、カートリッジ9、ドライバ15、及びプッシュロッド17の一部を取り囲むケーシング16と、を備える。
【0024】
カートリッジ9は、ポリマー製であってよいカートリッジ本体91を含む。カートリッジ本体91には、ステープルを収容するステープルスロット34が形成され、カートリッジロックアウトも含む。各ステープルスロット34は、外科用ステープルの脚部を摩擦によって受容することを目的として、その末端部に追加の溝が提供される。カートリッジロックアウトは、使い尽くした、つまり使用済みのカートリッジが、発射された後に再発射、つまり再充填されることを阻止することができる。カートリッジロックアウトについて、以下に詳述する。
【0025】
カートリッジ9のすぐ近位に、ドライバ15を配設する。ドライバ15は、例えば、外科的環境で使用するのに十分な強度を有する適当なプラスチック材料で成形され、好ましくは、周知の方法で滅菌可能なこれらのプラスチック材料から製造される。ドライバ15は、細長いブラケット21と、細長いブラケット21の遠位面から前方に延在する複数の歯24と、細長いブラケット21の近位面の上端部及び下端部から近位に延在するフック様部分22及び23と、を含む一体型の1つの要素である。歯24の数は、カートリッジ9に収容されるステープルの数と同じである。前方に延在する歯24は、2つの平行な離間配置された列として配置され、一方の列の歯は別の列の歯とずれている。
【0026】
カートリッジ9の下端部には、誘導機能のためにスロット28が形成される。カートリッジ9の遠位面(すなわち、アンビルに面する表面)には、貫通孔27に隣接する前方に延在するスペーサー要素29、及びスロット28の最も外側の末端部に隣接する前方に延在するスペーサー50が設けられる。これらのスペーサーはアンビルと連携し、カートリッジ9の最も遠位の位置を決定する。
【0027】
図4に示されるように、ドライバ15の歯24は、カートリッジ9のステープルスロット34内に挿入可能である。ドライバの歯24が、対応するステープルの頂部の上に重なることが理解されるであろう。このように、ドライバ15がカートリッジ9に対して遠位に移動するとき、ステープルスロット34から外科用ステープルを遠位に押し出して射出する。
【0028】
図4は、ケーシング16についても示す。ケーシング16は、ドライバ15及びカートリッジ9と同様に、一体型の1つの成形プラスチック部材である。ドライバ15は、ケーシング16内に移動可能に取り付けられる。
【0029】
本発明の一実施形態によるステープラーの全体構造は、図1〜4を参照して説明されている。上記全体構造の説明は、本発明の他の実施形態にも応用できるため、他の実施形態において同じものは再度取りあげない。
【0030】
図5は、分かりやすくするために一部の部品を省略している、本発明の別の実施形態のステープラーの図を示す。図5に示されるように、プッシュロッド17の近位端は、トリガー3及びノブ5と連携する。ノブ5の回転によりプッシュロッド17が遠位に移動し、ハンドル4の方へのトリガー3の回転(図3の矢印Dで示される)によりカートリッジ9が発射され、プッシュロッド17によるドライバ15の駆動をもたらしてステープル留めが形成される。プッシュロッド17の遠位端は、その遠位端の上側表面及び下側表面に上部ラグ49a及び下部ラグ49bを有するプレート状構造体49で終わる。プッシュロッド17のプレート状構造体49は、その上部ラグ49a及び下部ラグ49bが、それぞれドライバ15のフック様部分22及び23とぴったりと正確に係合した状態で、ケーシング16内に位置する。プッシュロッド17のプレート状構造体49の遠位端は、ドライバ15の細長いブラケット21に当接する。このように、プッシュロッド17の遠位端はドライバ15との係合部に固定され、プッシュロッド17が遠位方向に移動すると、ドライバ15を遠位に移動させる。
【0031】
図1、2及び4に示されるように、保持ピン10は標準の格納位置にある。この格納位置では、保持ピン10はケーシング16内に位置し、ケーシング16の孔43を貫通している。ステープル留めされる組織が固定ジョー部6と可動ジョー部8との間に位置すると、支持ベース部2の近位上部に位置する押しボタン101によって、保持ピン10を前方に移動する。これによって、保持ピン10の遠位端をカートリッジ9の貫通孔27に貫通させ、アンビル7の孔71に入れる。伸長位置において、保持ピン10は2つの目的を果たす。第1には、アンビル7及びカートリッジ9の適切な位置合わせを確実にし、ステープラーが作動されると、ステープルがアンビルポケットによって正しく位置合わせされ、曲げられる。更に、保持ピン10は、固定ジョー部6と可動ジョー部8との間(すなわち、カートリッジ9とアンビル7との間)の距離にまたがるため、その間に位置する組織を、ステープラーの操作中適切な位置に確実に維持する。押しボタン101は、保持ピン10が適切な距離を遠位に進んで、アンビル7及びカートリッジ9を位置合わせし、かつそこに組織を保持しているかどうかを示す、連結カバープレート103を伴って提供される。
【0032】
本発明の利点は、保持ピン10が正しく位置付けされていないときに、ユーザーによるトリガー3の作動を阻止するためのユニットロックアウトを提供することである。図5に示されるように、ステープラー1は、ハンドル4の上端部に配置されるユニットロックアウト80を備える。図5に示されるユニットロックアウト80は実質的にL字形であり、L字の角部分において、ピボット83の周りを回転可能である。ピボット83は、ハンドル4の上端部に固定される。より詳細には、この実施形態において、ユニットロックアウト80は、固定角度でしっかりと接合され、その接合部において、ピボット83の周りを枢動可能な(つまり、回転可能な)水平レバー81及び垂直レバー82を含む。好ましくは、この固定角度は約90°である。ロックアウト位置にあるとき、垂直レバー82は、保持ピン10の押しボタン101の下部付近まで上方に延在し、垂直レバー82が、保持ピン10の連結カバープレートの下面の近位部分に当接する上端部を有するようにする。保持ピン10が遠位に移動していないこのロックアウト位置では、垂直レバー82の回転は阻止されている。この点において、水平レバー81の遠位端はトリガー3の近位面に当接し、トリガー3によるハンドル4の方への発射の動きが妨げられている。押しボタン101によって、保持ピン10を適切な位置まで遠位に押すときのみ、垂直レバー82はピボット83の周りを自由に自由回転できる。換言すれば、保持ピン10が、適切な位置まで遠位に移動していない(すなわち、正しく位置合わせと組織の保持がなされていない)場合、連結カバープレート103が、ユニットロックアウト80の垂直レバー82を妨げ、ユニットロックアウト80の回転を阻止する。ユニットロックアウト80の水平レバー81は、トリガー3の近位面に引き続き当接し、トリガー3を発射できない。
【0033】
好ましくは、水平レバー81は、その遠位端に近接する位置にロックアウトノブ85を有する。一方、ハンドル4には、トリガー3に面する側の上部(すなわち、遠位面の上部)に溝41が形成される。保持ピン10が遠位に移動し、ユニットロックアウト80が回転可能である(すなわち、水平レバー81がピボット83の周りを回転できる)とき、ユーザーによってロックアウトノブ85が溝41内を下方へ摺動し、ユニットロックアウト80の回転を助ける。上記構造のユニットロックアウト80によって、アンビル7及びカートリッジ9が正しく位置合わせされていないとき、及び組織がその間に適切に保持されていないときに、ステープラー1の偶発的な発射を阻止することができる。
【0034】
図5及び図6に示されるように、連結カバープレート103は、ステープラーの支持ベース部の部分を覆う。図5の実施形態では、保持ピンの近位端は連結カバープレート103にしっかりと連結されるが、連結カバープレートから短距離(約1cm〜10cm)上方へずれており、ステープルカートリッジ用の空間を提供する。
【0035】
図6は、押しボタン101によって保持ピン10を適切な位置まで移動した後に、ユニットロックアウト80がわずかに回転することを示す。この点では、ユニットロックアウト80の垂直レバー82の上端部は、連結カバープレート103の近位端付近の下方面に当接していない。ユーザーは、プッシュノブ85を溝41に沿って押し下げることができ、これによってユニットロックアウト80の水平レバー81の遠位端面が、トリガー3の近位面に今後当接しなくなり、ユーザーがトリガー3をハンドル4の方へ回転できるようにする。その後、カートリッジ9を発射し、ステープルによって組織をステープル留めできる。
【0036】
図5及び6を参照してユニットロックアウト80を説明したが、当業者であれば、ユニットロックアウト80の形状が上記構造に限定されないことを理解できる。図7A〜7Dは、ユニットロックアウト80の異なる形状の例を示す。ユニットロックアウト80は、その形状が、ピボットから所定の角度で間を延在する2つの末端部を含むのであれば、角が丸い三角形(図7A)、三日月形(図7B)、ガセット形(図7C)、又は更には不規則形状(図7D)であってよい。好ましくは、ピボットから延在する2つの末端部間の角度は、約30°〜150°、より好ましくは約60°〜120°、より好ましくは約80°〜100°である。ユニットロックアウト80の上端部が連結カバープレート103に当接でき、同時にその遠位端がトリガーの近位面に当接でき、かつ、ピボットの回転運動を妨げるものがないときに、ユニットロックアウト80が、近位側においてピボットの周りを回転できるのであれば、任意の好適な形状のユニットロックアウト80が実施可能である。この構成において、ユニットロックアウト80は、トリガー3を1つの位置に固定でき、トリガー3が異なる位置まで回転すると、作動させることができる。
【0037】
ユニットロックアウト80は、再調整プロセスで滅菌できるのであれば、ポリマー又は金属製であってよい。
【0038】
図5及び6に示される実施形態では、ステープラーの支持ベース部は、長手方向(近位から遠位方向)にしっかりと付着される少なくとも1つの区間ロックアウトプレート102を有し、ロックアウト位置においてこれがユニットロックアウト80の上端部付近かつ上部にあり、それによって、ステープラーがロックアウト位置にあるとき、ユニットロックアウト80の上端部が自由に上方に移動するのを妨げるようにする。ユニットロックアウト80及びハンドルは、区間ロックアウトプレート102に対して長手方向に移動可能である。このように、区間ロックアウトプレート102は、ステープルのユニットロックアウト80がまだ遠位に移動していないときに、ピボット83を中心とするユニットロックアウト80の回転(つまり枢動)を阻止することができる。好ましくは、図7に示されるような区間ロックアウトプレートが2つあり、両方ともユニットロックアウト80の上端部の上方移動を妨げる。ノブ5は、ハンドル4に機能的に連結されるハンドルシャフト104とねじ山式の関係であり、ノブ5の回転が、区間ロックアウトプレート102に対して長手方向にハンドルシャフト104及びハンドル4を動かし、これによって区間ロックアウトプレート102に対してユニットロックアウト80を移動させる。ノブ5を回転させると、ユニットロックアウト80の上端部が、区間ロックアウトプレート102の下部ではない位置まで移動でき、区間ロックアウトプレート102が、ユニットロックアウト80の上端部の上方移動を妨げられないようにする。可動ジョー部8、及びハンドル4は、互いに機能的に連結され、ノブ5の回転によって、組織付近へのステープルカートリッジの位置決めのための可動ジョー部8の移動も行われるようにする。ステープラーの発射前に、ユーザーは、固定ジョー部6、及び支持ベース部2上の区間ロックアウトプレート102に対して遠位に、可動ジョー部8、ハンドル4及びユニットロックアウト80を移動できる。このようにして、ユニットロックアウト80は、2つのロックアウト機能(1つは区間ロックアウトプレート102と共に自由な枢動を阻止することによるもの、及び1つは保持ピンに連結される連結カバープレート103と共に自由な枢動を阻止することによるもの)を果たすことができる。連結カバープレート及び区間ロックアウトプレート102のいずれもが上方になく、ロックアウト80の上端部の上方移動を妨げないとき、ロックアウト80が回転してトリガー3のロックを外すことができ、これによりステープル発射のためにトリガー3を自由に押せるようになる。したがって、ユニットロックアウト(unit blockout)80が上端部を妨げる位置であるかに応じて、区間ロックアウトプレート102、又は保持ピンに連結される連結カバープレートのいずれかが遮断プレートとして機能し、ユニットロックアウト80の回転を妨げることができる。ステープラーが完全にロックアウト位置にあるとき、区間ロックアウトプレート102及び連結カバープレートの両方が、ユニットロックアウトの上端部の上方移動を妨げる。
【0039】
図8は、リニアステープラーのハンドルに位置するユニットロックアウトの別の実施形態であり、ユニットロックアウトの水平レバーの遠位端がトリガーに当接するロックされた状態と、水平レバーがトリガーから離れているロックされていない状態を同時に示している。本実施形態と上記実施形態との間の違いは、トリガー3の近位側の上部が凹状の弓形ロックアウト形状301を有し、陥凹部104が押しボタン101の下の保持ピン10の近位端に形成されることである。
【0040】
この実施形態では、ロックされた状態において、ユニットロックアウト80の垂直レバー82が連結カバープレート103の下面によって妨げられ、水平レバー81の遠位端がトリガー3のロックアウト形状301に当接し、水平レバー81及び垂直レバー82の回転が阻止されることによって、トリガー3の発射が阻止される。先に述べたように、保持ピン10は、アンビル7にある孔71まで前方に(すなわち遠位に)移動可能であり、アンビル7及びカートリッジ9の正しい位置合わせと、これらの間に捕捉された組織の適切な保持を確実にする。このような場合、アンビル7の孔71に保持ピン10が正しく挿入されているかについて確認することが必要である。押しボタン101によって保持ピン10が遠位に移動したが、正しく位置付けられていない場合、問題が生じるであろう。この実施形態では、ロックアウト形状301は、水平レバー81が回転すると、水平レバー81の遠位端を上方へ移動できる長さを有する。したがって、保持ピン10の遠位端が遠位に移動したものの、まだアンビル7の孔71に挿入されていないとき、ユニットロックアウト80の水平レバー81及び垂直レバー82は回転するが、ロックアウト形状301の長さに対応する閾値角度(例えば27.8度)を超えて回転しない。閾値角度の範囲内では、ロックアウト形状301は水平レバー81の遠位端を保持し、ステープラー1を発射できない。手術者が引き続きステープラー1の発射を望んだ場合、手術者は、ロックアウトノブ85を溝41に沿って下方へ摺動させ、ユニットロックアウト80の水平レバー81及び垂直レバー82の、例えば27.8度、最大30度の閾値角度を超える回転を促進できる。この点では、垂直レバー82の上端部は、保持ピン10の近位端の陥凹部104と係合している。水平レバー81を引き続き回転させると、垂直レバー82の上端部が保持ピン10の遠位端をアンビルの孔71に押し入れ、ステープラー1が発射できるようにする。
【0041】
リニアステープラーに関連して、様々な本発明の実施形態を先に説明した。しかしながら、他の実施形態において、本明細書に開示される本発明の外科用器具は、リニアステープラーである必要はなく、湾曲ステープラー、円形ステープラーなど、及び更に不規則形状のステープラーであってよいことに留意されたい。本発明の実施形態はまた、従来の内視鏡及び開腹手術器具、並びにロボット支援手術における応用が可能である。
【0042】
本明細書に開示される器具は、1回の使用の後に廃棄されるように設計され得、又はこれらは複数回使用されるように設計され得る。しかしながらいずれの場合でも、少なくとも1回使用した後で再び使用するには、器具は再調整されることがある。再調整は、器具を分解する工程、続いて特定の部分を洗浄又は交換する工程、及びその後の再組立の工程の任意の組み合わせを含むことができる。特に、器具は分解することができ、器具の任意の数の特定の部分又は部品を、任意の組み合わせで選択的に交換又は除去することができる。特定の部品を洗浄及び/又は交換すると、器具は、再調整設備において、又は外科的処置の直前に手術チームによって、後で使用するために再組立てすることができる。当業者には、器具の再調整は、解体、洗浄/交換、及び再組立のための様々な技術を用いて実施できることが理解されるであろう。そのような技術の使用と、それにより再調整された器具は、全て本出願の範囲内にある。
【0043】
本発明を開示された特定の実施形態について上記に説明したが、これらの実施形態には多くの改変及び変形を行うことが可能である。例えば、異なるタイプのエンドエフェクタが採用され得る。また、特定のコンポーネントについて材料が開示されたが、他の材料が使用され得る。以上の説明及び以下の「特許請求の範囲」は、このような改変及び変形を全て有効範囲とするものである。
【0044】
〔実施の態様〕
(1) 外科用ステープラーであって、
支持ベース部と、
前記支持ベース部の近位端に位置するトリガーと、
前記支持ベース部の近位端に位置するハンドルと、
支持ベース部に動作可能に連結され、支持ベース部から遠位方向に延在する保持ピンであって、この支持ベース部が前記外科用ステープラーにおいて動作可能であり、前記ステープラーに、組織付近にステープルを位置付けるようにさせる、保持ピンと、
前記ハンドルに固定されたピボットを中心に回転可能なユニットロックアウトであって、
前記ステープラー中の少なくとも1つの遮断プレート付近、かつプレート下方にある上端部と、
前記少なくとも1つの遮断プレートによって前記上端部の上方移動が妨げられると前記トリガーの発射を阻止するように前記トリガーに面する別の末端部と、を備える、ユニットロックアウトと、を備え、
前記ユニットロックアウトの前記上端部を前記少なくとも1つの遮断プレートに対して移動させ、前記ユニットロックアウトの前記上端部が前記少なくとも1つの遮断プレートの下方に存在しないようにし、前記ピボットを中心に前記ユニットロックアウトを回転可能にする、外科用ステープラー。
(2) 前記少なくとも1つの遮断プレートが、連結カバープレートを含み、前記連結カバープレートから前記保持ピンがしっかりと連結され、かつ遠位方向に延在し、前記保持ピンが遠位方向に移動しないとき、前記連結カバープレートが、前記ユニットロックアウトの前記上端部が上方に自由に移動するのを妨げる、実施態様1に記載の外科用ステープラー。
(3) 前記少なくとも1つの遮断プレートが、前記ハンドルに対して移動可能な支持ベース部にしっかりと連結される、少なくとも1つのロックアウトプレートを含み、前記ユニットロックアウトの前記上端部が、前記ロックアウトプレートに対して移動可能である、実施態様1に記載の外科用ステープラー。
(4) 前記少なくとも1つの遮断プレートが、連結カバープレートを含み、前記連結カバープレートから前記保持ピンがしっかりと連結され、かつ遠位方向に延在し、前記保持ピンが遠位方向に移動しないとき、前記連結カバープレートが、前記ユニットロックアウトの前記上端部が上方に自由に移動するのを妨げ、前記少なくとも1つの遮断プレートが更に、前記ハンドルに対して移動可能である支持ベース部にしっかりと連結される少なくとも1つのロックアウトプレートを含む、実施態様1に記載の外科用ステープラー。
(5) 前記ユニットロックアウトが更に、ロックアウトノブを備え、前記ロックアウトノブが、前記別の末端部に近接して位置しており、前記保持ピンが遠位方向に移動し、前記少なくとも1つの遮断プレートによって前記上端部の上方移動が妨げられないときに、前記ハンドルの近位面の上部に形成される溝内を、ユーザーにより下方へ摺動されることが可能であり、前記ユニットロックアウトを回転させて、前記トリガーを前記ハンドルに向かって回転可能にする、実施態様1に記載の外科用ステープラー。
【0045】
(6) 前記ユニットロックアウトが、L字形、角が丸い三角形、三日月形、又はガセット形である、実施態様1に記載の外科用ステープラー。
(7) 前記ユニットロックアウトが金属又はポリマー製である、実施態様1に記載の外科用ステープラー。
(8) 前記保持ピンが、前記支持ベース部上で摺動可能な前記保持ピンにしっかりと連結される連結カバープレートの摺動方向とほぼ平行な方向に延在するが、前記摺動可能な連結カバープレートから1cm〜10cm上方へずれている、実施態様1に記載の外科用ステープラー。
(9) 前記ピボットが前記ハンドルの上部に位置する、実施態様1に記載の外科用ステープラー。
(10) 前記保持ピンが、連結カバープレートを介して、機能的に押しボタンに連結される、実施態様1に記載の外科用ステープラー。
【0046】
(11) 前記保持ピンが遠位方向に移動するが、まだ正しく位置付けられていないとき、前記ユニットロックアウトが閾値角度より小さい角度で回転し、前記トリガーを発射できず、前記ユニットロックアウトが手術者によって所望により連続的に回転され、前記閾値角度を超えるとき、前記上端部が前記保持ピンを押し、前記トリガーを発射できるように前記保持ピンを正しく位置付ける、実施態様1に記載の外科用ステープラー。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図7C
図7D
図8