特許第6067764号(P6067764)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6067764
(24)【登録日】2017年1月6日
(45)【発行日】2017年1月25日
(54)【発明の名称】液体摂取管理システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/22 20120101AFI20170116BHJP
   B65D 25/02 20060101ALI20170116BHJP
【FI】
   G06Q50/22
   B65D25/02 A
   G06Q50/22ZIT
【請求項の数】7
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2015-40703(P2015-40703)
(22)【出願日】2015年3月2日
(62)【分割の表示】特願2013-170832(P2013-170832)の分割
【原出願日】2013年8月20日
(65)【公開番号】特開2015-149074(P2015-149074A)
(43)【公開日】2015年8月20日
【審査請求日】2015年3月24日
(31)【優先権主張番号】102112198
(32)【優先日】2013年4月3日
(33)【優先権主張国】TW
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 2013年2月20日 2012年全国LEDの創造的な設計コンテストを通じて発表
(73)【特許権者】
【識別番号】513210655
【氏名又は名称】必有方投資股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beyond Investment Co., Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100075672
【弁理士】
【氏名又は名称】峰 隆司
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100140176
【弁理士】
【氏名又は名称】砂川 克
(74)【代理人】
【識別番号】100124394
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 立志
(74)【代理人】
【識別番号】100112807
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 貴志
(74)【代理人】
【識別番号】100111073
【弁理士】
【氏名又は名称】堀内 美保子
(72)【発明者】
【氏名】黄 敬允
(72)【発明者】
【氏名】許 瑞元
(72)【発明者】
【氏名】黄 ▲チン▼為
(72)【発明者】
【氏名】黄 ▲チン▼武
(72)【発明者】
【氏名】黄 敬▲ユン▼
(72)【発明者】
【氏名】黄 ▲ユ▼同
【審査官】 吉田 誠
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2010/021061(WO,A1)
【文献】 特表2012−533061(JP,A)
【文献】 特開2008−293324(JP,A)
【文献】 特開平11−318672(JP,A)
【文献】 特開2005−304928(JP,A)
【文献】 特表2011−523480(JP,A)
【文献】 特開平7−160971(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3132456(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 50/22
B65D 25/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体を収容する容器本体と、
前記容器本体に設けられ、前記液体に関する第一感知情報を測定する第一感知モジュールと、
前記容器本体に設けられ、前記容本体の傾斜を検出するために、前記容器本体の方位変化を測定し、第二感知情報を得る第二感知モジュールと、
無線技術で受信端に前記第一感知情報と前記第二感知情報を提供するための無線通信モジュールと、
前記第一感知情報又は前記第二感知情報を受信し、前記第一感知情報と第二感知情報に基づいて、前記容器本体の開口部の開閉を制御するためのマイクロ制御モジュールと、を備えてなることを特徴とする液体容器。
【請求項2】
前記第一感知情報及び第二感知情報又は提示情報を表示するための発光ダイオードと、を更に備え、
前記マイクロ制御モジュールは、前記第一感知情報及び第二感知情報又は外部信号に基づいて前記発光ダイオードを制御し、
前記マイクロ制御モジュールは、前記第一感知情報及び第二感知情報を受信し、前記第一感知情報及び第二感知情報に基づいて液体量計算及び液体摂取管理計算のいずれか一つを選択して行い、
前記第一感知モジュールは、液位感知モジュール及び温度感知モジュールからなる群から選択され、
前記第二感知モジュールは、XYZ三軸加速度感知器及びジャイロスコープからなる群から選択され、
前記受信端は、モバイル通信装置、ノートブック及びパソコンのいずれか一つが選択されることを特徴とする請求項1記載の液体容器。
【請求項3】
前記受信端は、手持ち装置であり、
前記手持ち装置は、無線通信モジュール及び入力インターフェイスを有し、ラウドデータベースにアクセスし、前記容本体を設定、管理又は制御し、体摂取管理を行うように、前記無線通信モジュールで前記容本体と前記クラウドデータベースと通信し、
前記受信端は、使用者に通知するように、前記使用者からの命令を受け取り、飲用時間及び飲用量を設定し、
記命令は、前記入力インターフェイスによって入力し、
前記入力インターフェイスは、ソフトウェア、オペレーティングシステム、アプリケーション、実キー、仮想キー及びタッチインターフェイスからなる群から選択され、
前記クラウドデータベースは、前記容本体、前記受信端及び記憶媒体のいずれか一つに配置されるものであり、
前記入力インターフェイスは、使用者インターフェイス、ボタン及び入力フレームを有し、
前記入力フレームは、前記使用者に通知し、前記使用者に液体を飲むことを思い出させるための通知時間、前記使用者の体重、予め目標、飲用量及び達成率を入力し、
前記ボタンは、前記受信端と前記容本体との間の接続を開始又は終了し、前記入力フレームを介して入力された情報を送信するために、ネットワークと接続し及び切り離し、
前記ボタンは、追加情報を提供するために、前記使用者インターフェイスに示される画面を切り替え、
前記無線技術は、ブルートゥース、近距離無線通信(NFC)、ZigBee(登録商標)、ISM sub−Gバンド、Wi−Fi又は赤外線通信であり、
前記受信端は、思い出させる機能を実行するために、光ダイオード、オーディオ出力モジュール、振動モジュール又はそれらの組み合わせを更に含み、
前記発光ダイオードは、輝く、点滅又は明滅することで、前記使用者に通知し、
前記受信端は、携帯電話又はカメラであれば、補助光又はフラッシュを介して前記使用者に注意させ、
前記オーディオ出力モジュールは、予め録音された音声を再生し、前記使用者に注意させ、
前記振動モジュールは、異なる回数又は周波数の振動モードによって前記使用者に注意させることを特徴とする請求項1記載の液体容器。
【請求項4】
記容本体は、個人用水飲み装置であり、
記容本体は、発光ダイオードを有し、
前記発光ダイオードからの信号は、前記液体及び使用者に関するリアルタイムデータに基づいて前記使用者に通知し、
前記リアルタイムデータは、摂取時間、摂取量、摂取レコード、摂取過程及び摂取統計図表を含み、
前記発光ダイオードは、第一色発光ダイオード及び第二色発光ダイオードを含み、それぞれ第一メッセージ及び第二メッセージを表示することを特徴とする請求項1記載の液体容器。
【請求項5】
液体を収容する容器本体と、
前記容器本体に設けられ、前記容器本体の方位変化を測定し、感知情報を得る方位感知モジュールと、
受信端に前記感知情報を提供するための無線通信モジュールと、
前記感知情報を受信し、前記感知情報に基づいて、前記容器本体の開口部の開閉を制御するためのマイクロ制御モジュールと、を備えてなることを特徴とする液体容器。
【請求項6】
前記方位感知モジュールは、前記容本体の傾斜を検出するために、XYZ三軸加速度感知器及びジャイロスコープからなる群から選択されることを特徴とする請求項5記載の液体容器。
【請求項7】
液体を収容する容器本体と、
前記容器本体に設けられ、前記容器本体の方位変化を測定し、感知情報を得る方位感知モジュールと、
受信端に前記感知情報を提供するための無線通信モジュールと、
予め録音された音声を再生し、使用者に注意させるためのオーディオ出力モジュールと、
前記感知情報を受信し、前記感知情報に基づいて、前記オーディオ出力モジュールの再生及び前記容器本体の開口部の開閉を制御するためのマイクロ制御モジュールと、を備えてなることを特徴とする液体容器。
【発明の詳細な説明】
【関連出願と優先権主張の相互参照】
【0001】
本出願は、台湾知的財産局での2013年4月3日に出願された特許出願第102112198号に基づく利益を主張し、当該特許出願の開示は、参照によって本明細書に組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
本発明は、液体摂取管理システムに関する。
【背景技術】
【0003】
良好な健康状態を維持するために、適量の水を飲用する必要がある。正常な成人は、毎日約2000c.c.の水を飲む必要がある。しかし、統計データによれば、毎日一人の飲む平均量は約1200c.c.であり、ほとんど半分の人は、毎日の飲む水量は500c.c.未満(標準値に遥かに遠い)である。飲用水量は個人の体重、年齢、体調、気候環境、温度、湿度などのいろいろな要因に関する。個人の健康にとつて、水の飲用を適切に管理することは非常に重要であり、実際には容易ではない。コンピュータの前に長座するサラリーマン又は長い時間に勉強する学生は常に忙しいので、水の飲用を忘れやすくなる。一方、長い時間にエアコンを備る室内にいるため、人体にとつて、自然環境を感じる及び体内需要を調節する能力に影響を及ぼす。又、多くの患者は、水をたくさん飲む又は水分を厳密に制御する必要がある。体重を減らす人の体重管理及び運動員の運動生理は飲水制御に繋がる。水の飲用を適切に管理する装置が存在すれば、自動的に記録し、使用者に適量の水を飲むことを通知でき、人々の健康を助ける。
【0004】
更に、特殊な体質を持つ人又は糖尿病などの特定の病気を有する患者は、炭水化物飲料の摂取量を厳密に制御しなければならない。一部の患者は、一日や特定の期間に、定量の流動食だけを食べること、あるいは液体薬剤だけを飲むことができる。したがって、液体摂取量を制御する装置を提出すれば、より大きな利便性をもたらすことができる。
【0005】
したがって、本出願人は、このような従来の課題を解決するために、実験と研究を重ねた結果を通じて、液体摂取管理システムを開発して提案する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明に係る液体摂取管理システムは、発光ダイオード(LED)の点滅により、使用者に水などの液体を飲むことを思い出させ、現在の飲用量と目標の飲用量との比を知らせることができる。本発明に係る液体摂取管理システムは、液体重量、液体含量、液位、液体の汚染指数、及び液体の栄養素含量指数等を檢知する感知モジュールを備え、ブルートゥース、近距離無線通信(NFC)、ZigBee、ISM sub−Gバンド、Wi−Fi又は赤外線通信等の無線通信技術によって通信し、リアルタイムで飲用記録を、個人移動通信装置、ハンドヘルドデバイスやパーソナルデジタル装置等のネット媒介にアクセスし更新できる。前記ネット媒介は、例えばスマートフォン、タブレットPC(Pad)、ノートブック又はパーソナルコンピュータ(PC)等である。又、パーソナルデジタル装置は、アプリケーションにより、環境の温度と湿度及び医学的なアドバイスによる飲用量を収集して比較分析を行って、本発明に係る液体容器にあるLEDによって、使用者に水などの液体を飲むこと又は一時的な飲用制限を思い出させる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
従来技術に鑑み、本発明は、液体摂取管理システムを提出する。前記液体摂取管理システムは、液体容器と、データベースと、前記データベースにアクセスし、前記液体容器を制御し、液体摂取管理を行うように、無線技術で前記液体容器と前記データベースと通信するネット媒介と、を備えてなることを特徴とする。
【0008】
上記構造の本発明に係る液体摂取管理システムにおいて、前記ネット媒介は、手持ち装置であり、前記手持ち装置は、無線通信モジュール及び入力インターフェイスを有し、前記データベースにアクセスし、前記液体容器を設定、管理又は制御し、前記液体摂取管理を行うように、前記無線通信モジュールで前記液体容器と前記データベースと通信し、前記ネット媒介は、使用者に通知するように、前記使用者からの命令を受け取り、飲用時間及び飲用量を設定し、前記ネット媒介は、前記入力インターフェイスを有し、前記命令は、前記入力インターフェイスによって入力し、前記入力インターフェイスは、ソフトウェア、オペレーティングシステム、アプリケーション、実キー、仮想キー及びタッチインターフェイスからなる群から選択され、前記データベースは、クラウドデータベースであり、前記液体容器、前記ネット媒介及び記憶媒体のいずれか一つに配置されるものであることを特徴とする。
【0009】
上記構造の本発明に係る液体摂取管理システムにおいて、前記液体容器は、個人用水飲み装置であり、前記液体容器は、液体を収容し、LED灯を有し、前記データベースは、前記液体及び使用者に関する情報を記憶し、更に前記使用者のアカウントを記憶し、前記情報は前記アカウントに関連付け、前記LED灯からの信号は、前記情報に基づいて前記使用者に通知し、前記情報は、摂取時間、摂取量、摂取レコード、摂取過程及び摂取統計図表を含み、前記LED灯は、第一色LED灯及び第二色LED灯を含み、それぞれ第一メッセージ及び第二メッセージを表示することを特徴とする。
【0010】
上記構造の本発明に係る液体摂取管理システムにおいて、前記液体容器は、LED灯を有し、前記LED灯は複数構成され、前記複数のLED灯の点滅に基づいて、飲用できる量を表示し、前記ネット媒介は、管理諮問情報、環境データ、使用者の身体データ、通知時間及び感知情報からなる群から選択して受信し、それらに基づいて、飲用時間及び飲用量を計算し、使用者に通知し、前記管理諮問情報は、医療情報、健康情報及びスポーツ専門情報からなる群から選択され、前記環境データは、温度及び湿度からなる群から選択され、前記使用者の身体データは、身長、体重、年齢、性別及び種族からなる群から選択され、前記感知情報は、汚染指数及び栄養素含量指数からなる群から選択され、前記汚染指数は、細菌数、重金属含量、浮遊微粒子濃度、水素イオン指数及び塩素含量からなる群から選択され、前記栄養素含量指数は、糖含量、カロリー、脂質含量、たんぱく質含量及びビタミン含量及び微量元素含量からなる群から選択されることを特徴とする。
【0011】
上述の目的を達成するために、液体容器を提供する。前記液体容器は、液体を収容する容器本体と、容器本体に設けられ、前記液体に関する感知情報を測定する感知モジュールと、受信端に前記感知情報を提供するための無線通信モジュールと、を備えてなることを特徴とする。
【0012】
上記構造の本発明に係る液体容器において、前記感知情報又は提示情報を表示するための発光ダイオードと、前記感知情報又は外部信号に基づいて前記発光ダイオードを制御するためのマイクロ制御モジュールと、を更に備え、前記マイクロ制御モジュールは、前記感知情報を受信し、前記感知情報に基づいて液体量計算及び液体摂取管理計算のいずれか一つを選択して行い、前記感知モジュールは、液位感知モジュール、温度感知モジュール、XYZ三軸加速度感知器及びジャイロスコープからなる群から選択され、前記受信端は、モバイル通信装置、ノートブック及びパソコンのいずれか一つが選択されることを特徴とする。
【0013】
上記構造の本発明に係る液体容器において、前記感知情報は、汚染指数及び栄養素含量指数からなる群から選択され、前記汚染指数は、細菌数、重金属含量、浮遊微粒子濃度、水素イオン指数及び塩素含量からなる群から選択され、前記栄養素含量指数は、糖含量、カロリー、脂質含量、たんぱく質含量、ビタミン含量及び微量元素含量からなる群から選択されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
このような飲用量などのリアルタイムデータの詳細については、ネット媒介により、パーソナルクラウドアカウントに保存する。即ち、パーソナルクラウドアカウントは、毎日、毎週又は毎月における飲用過程を記録して、統計図表を使用者の飲用計画や医師の診断についての根拠として作成することができる。リアルタイムデータは、介護人、家族、スポーツコーチ、栄養管理士、肥満予防健康管理士、健康コンサルタント等の関係者を提供することができる。本発明に係る液体容器にあるLED、ネット媒体、或いは手持ち装置における画面、ビデオ、テキストメッセージやSMSの送信により、使用者に水等の液体を飲むことを思い出させる。これにより、即時の関心を使用者に感じるが、執拗さをあまり感じさせない。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の実施形態による液体摂取管理システムを示すブロック図である。
図2】本発明の実施形態による携帯機器のアプリケーションの入力インターフェイスを示す模式図である。
図3】本発明の実施形態による液体容器を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下のように、本発明を実施例に基づいて詳述するが、あくまでも例示であって、本発明の範囲はこれらの実施形態に限定されない。本発明の範囲は、特許請求の範囲に記載されており、さらに特許請求の範囲の記載と均等な意味及び範囲内での全ての変更を含んでいる。
【0017】
図1は、本発明の実施形態による液体摂取管理システム10を示すブロック図である。液体摂取管理システム10は、液体容器101及びネット媒介102を備えている。液体摂取管理システム10は、必要に応じてデータベース103を更に備えていてもよい。
【0018】
液体容器101は、水、飲料、液体、液体薬剤又は他の流体物質を収容するためのものである。
【0019】
ネット媒介102は、データベース103にアクセスし、液体容器101を制御し、液体摂取管理を行うように、無線技術で液体容器101及びデータベース103のいずれかを通信する。前記無線技術は、ブルートゥース、近距離無線通信(NFC)、ZigBee(登録商標)、ISM sub−Gバンド、Wi−Fi又は赤外線通信等の無線通信技術である。
【0020】
液体容器101は、個人用水飲み装置であればよく、例えば、保温ポット、水筒、フラスコ、キャンティーン、コップ等の液体を収容できる蓋付き容器や無蓋容器である。ネット媒介102は、個人移動通信装置、ハンドヘルドデバイスやパーソナルデジタル装置等であり、例えばスマートフォン(Smart Phone)、タブレットPC(Pad)、ノートブック(Notebook)又はパーソナルコンピュータ(PC)等である。
【0021】
ネット媒介102は、無線通信モジュール1021及び入力インターフェイス1022を含む。無線通信モジュール1021は、無線通信技術を提供することで液体容器101と通信するためのものである。入力インターフェイス1022は、ソフトウェア、オペレーティングシステム、アプリケーション、実キー、仮想キー及びタッチインターフェイスからなる群から選択されるものである。
【0022】
アプリケーションを一例として、入力インターフェイス1022は、図2に示すような携帯機器のアプリケーション(App)20であればよい。アプリケーション20は、使用者インターフェイス21、一つ以上のボタン201及び一つ以上の入力フレーム202を有する。入力フレーム202は、好ましくは、入力機能を達成するためのものであり、例えば、通知時間、使用者の体重、予め目標、飲用量及び達成率等の情報を入力する。通知時間は、周期的や非周期的なことができるためのものであり、例えば数時間ごとに使用者に通知し、使用者に液体を飲むことを思い出させることができる。ボタン201は、ネット媒介102と液体容器101との間の接続を開始又は終了し、入力フレーム202を介して入力された情報を送信し、或いは身体データ(身長、体重、年齢、性別及び種族)を設定するために、ネットワークと接続し及び切り離す機能ができる。ボタン201は、追加情報を提供するために、使用者インターフェイス21に示される画面を切り替えることができる。追加情報は、以前に記録されたデータ、飲用過程、飲用レコード、通知時間、使用者の体重、予め目標、飲用量及び達成率等を示す。
【0023】
ネット媒介102又はアプリケーション20は、リアルタイムでの環境データ(温度及び湿度である気象データ)及び使用者の身体データ(身長、体重、年齢)104を収集し、医学的なアドバイスによる飲用量と比較分析を行って、画面、ビデオ、テキストメッセージやSMSの送信により、使用者に水を飲むこと及び一時的な飲水制限を思い出させる。ボタン201は、ネット媒介102のタイプと使用状態に応じて、実キー、仮想キー、タッチインターフェイス又はそれらの組み合わせであればよい。
【0024】
更に、ネット媒介102は、管理諮問情報、環境データ、使用者の身体データ、又は通知時間を受信し、それらに基づいて、飲用時間及び飲用量を計算し、使用者105に通知する。前記管理諮問情報は、医療情報、健康情報又はスポーツ専門情報であり、前記環境データは、温度又は湿度であり、前記使用者の身体データは、身長、体重、年齢、性別又は種族等である。
【0025】
ネット媒介102は、前記思い出させる機能を実行するためのものであり、発光ダイオード1023、オーディオ出力モジュール1024、振動モジュール1025又はそれらの組み合わせを含んでもよい。発光ダイオード1023は、輝く、点滅又は明滅することで、使用者105に通知することができる。ネット媒介102は、携帯電話やカメラであれば、その補助光やフラッシュを介して使用者105に注意させる。
【0026】
オーディオ出力モジュール1024は、ブザー(Buzzer)、スピーカー等を含んでもよく、ブザーやスピーカーからの声、音楽、鳴らす音によって使用者105に注意させる。オーディオ出力モジュール1024は、使用者105が親密感を感じるために、事前に記録された人間(親戚や友人)の音声を再生することができる。使用者105は子供であれば、オーディオ出力モジュール1024は、あらかじめ録音された親の音声を再生し、子供の制御を容易にする。振動モジュール1025は、異なる回数や周波数の振動モードによって使用者105に注意させる。本発明では、視覚、聴覚及び触覚等の最も直感的な方法により、使用者に飲用量を知らせるので、視覚障害者及び聴覚障害者に適用することができる。
【0027】
液体容器101は、無線感知モジュール1011、マイクロ制御モジュール1012及び発光ダイオード1013を含む。無線感知モジュール1011は、容器本体101に設けられ、容器本体101に収容された液体に関する感知情報を測定し、前記感知情報を送信する。受信端としてのネット媒介102は、前記感知情報を受信して管理基準とする。
【0028】
前記感知情報は、元の液量、存在する液量、消費された液体の量、液体温度、周囲温度、汚染指数又は栄養素含量指数を含む。前記汚染指数は、細菌数、重金属含量、浮遊微粒子濃度、水素イオン指数(pH値)及び塩素含量からなる群から選択され、前記栄養素含量指数は、糖含量、カロリー、脂質含量、たんぱく質含量、ビタミン(A、B群、C、D、E、K等)含量及び微量元素(Fe、Zn、Cu、Mn等)含量からなる群から選択される。環境に急激な変化があれば(例えば液体源が汚染され、または不慣れな環境にある時)、飲用液体の質を監視できる。本発明により、現代にふさわしい食生活において、生理的な負担を与えないように、洗練された食事を取ると共に栄養摂取量を制御する。
【0029】
無線感知モジュール1011は、感知サブモジュール10111及び無線通信サブモジュール10112を含む。感知サブモジュール10111は、圧力や液位感知器(水位センサ、圧力センサ、ロードセル、流量計、浮標など)、温度感知器、XYZ三軸加速度感知器及びジャイロスコープからなる群から選択されてもよく、液体容器101に収容する液体の元の液量、存在する液量、消費された液体の量、液体温度、周囲温度、汚染指数又は栄養素含量指数を感知するためのものである。又、感知サブモジュール10111は、液体容器101の傾斜を検出することで、液体容器を転覆させる状況を排除し、情報の正確性を向上させることができる。無線通信サブモジュール10112は、ネット媒介102に前記感知情報を送信する。感知で得られたリアルタイムデータは、医師、介護人、家族、スポーツコーチ、栄養管理士、(肥満予防)健康管理士、健康コンサルタント等の関係者106を提供し、診断や相談の時の参照資料とする。
【0030】
使用者105や関係者106は、アプリケーション20の入力インターフェイス1022によって外部信号や使用者コマンドを入力し、液体容器101を設定、管理または制御する。例えば、使用者105の飲用時間、通知の時間、通知の時間間隔、飲用の液量を設定し、ひいては液体容器101の開口部の開閉も設定して制御する。好ましくは、液体容器101は、マイクロ制御モジュール1012、発光ダイオード1013、オーディオ出力モジュール1014及び振動モジュール1015を含む。マイクロ制御モジュール1012は、液体容器101を設定、管理または制御できる。具体的には、マイクロ制御モジュール1012により、発光ダイオード1013、オーディオ出力モジュール1014、振動モジュール1015、又はそれらの組み合わせを制御して使用者105に適切な飲用を通知し、液体容器101の開口部の開閉も設定して制御することで、使用者205が摂取できる液量及び注入できる液体を制御する。
【0031】
例えば、使用者105は子供であれば、使用者105が歯磨きをした後、マイクロ制御モジュール1012により、甘い飲み物の飲用を禁止する。発光ダイオード1013は、輝く、点滅又は明滅することで、使用者105に通知することができる。オーディオ出力モジュール1014は、ブザー(Buzzer)、スピーカー等を含んでもよく、ブザーやスピーカーからの声、音楽、鳴らす音によって使用者105に注意させる。オーディオ出力モジュール1014は、使用者105が親密感を感じるために、事前に記録された人間(親戚や友人)の音声を再生することができる。使用者105は子供である場合、オーディオ出力モジュール1014は、あらかじめ録音された親の音声を再生し、子供の制御を容易にする。振動モジュール1015は、異なる回数や周波数の振動モードによって使用者105に注意させる。本発明では、視覚、聴覚及び触覚等の最も直感的な方法により、使用者に飲用量を知らせるので、一般使用者のほか、視覚障害者及び聴覚障害者にも適用することができる。マイクロ制御モジュール1012は、前記感知情報を受信し、前記感知情報に基づいて液量計算や液体摂取管理を実行することにより、発光ダイオード1013、オーディオ出力モジュール1014及び振動モジュール1015を制御し、使用者105に注意させる。
【0032】
図3は、本発明の実施形態による液体容器301を示す図である。液体容器301は、液体容器101の一つの実施形態であり、発光ダイオード302、303、304から構成される灯光信号305、オーディオ出力モジュール308、振動モジュール(図示せず)及び底部309を含み、前記思い出させる機能を実行するように、飲用管理に関するメッセージを提示又は表示する。
【0033】
アプリケーション20またはマイクロ制御モジュール1012は、使用者105が液体容器301に収容する液体を飲む必要があることを検知する際に、発光ダイオード302は、輝く、点滅又は明滅することで、使用者105に今は飲用できる時間であると通知する。使用者105は特定液量を飲った後、発光ダイオード302の輝き、点滅又は明滅が停止する。又、使用者105は飲用していないと、使用者105に注意させるように、発光ダイオード302が更に輝く、点滅又は明滅する若しくはその輝度を増加させる。
【0034】
複数の発光ダイオード303は、飲用された液量を表示でき、例えば、一つの発光ダイオード303は輝く又は暗くなると、特定液量(例えば120c.c.)を飲っていたことを示す。複数の発光ダイオード304は、現在の飲用量と目標の飲用量との比を知らせるように、所望の飲用量を表示でき、例えば、一つの発光ダイオード303は輝く又は暗くなると、特定液量(例えば100c.c.)を飲用する必要がある。
【0035】
好ましい配列方法は、複数の発光ダイオード304は直線に配列し、第一色(例えば青色)を選用する。小さいサイズの発光ダイオード303は、大きいサイズの発光ダイオード302に囲まれている。発光ダイオード303は、第二色(例えば白色)を選用することが好ましい。発光ダイオード302は、第三色(例えば赤色)を選用することが好ましい。複数の発光ダイオード304は、互いに異なる色であればよい。即ち、複数の発光ダイオード304は、異なる色の点滅や明滅の組み合わせで、液量表示機能を実行する。同様に、複数の発光ダイオード303は、異なる色の点滅や明滅の組み合わせで、液量表示機能を実行する。
【0036】
オーディオ出力モジュール308は、内部や外部のブザー(Buzzer)又はスピーカー等であればよく、音声、音楽、鳴らす音、着信音等を発することによって使用者105に注意させる。液体容器301は、振動モジュールにより、異なる回数や周波数の振動モードによって使用者105に注意させる。
【0037】
液体容器301を覆う材料は、透明や半透明のコーティング材料であればよく、液体容器301の構造を破壊させないように、所望の振動モジュール及び電子素子等を配置する。また、電子素子の配置に対応する処に、透明や半透明のコーティング材料を鏡面研磨することにより、電子素子の回路を隠す。こうして、液体容器301の外観では、発光ダイオード等の視覚的な表示機能を有する素子だけを見られるため、液体容器301の美しさを向上させる。更に、本実施態様では、液体容器301は、スイッチ306及び無線通信スイッチ307を含む。
【0038】
スイッチ306は、液体容器301の電源を制御するためのものである。スイッチ306は、タッチ又はプッシュ方式で利用してもよい。スイッチ306は、電源が入ってるかどうかを示すように、発光ダイオードを含む。スイッチ306は、誤動作を避けるように、液体容器301の表面に対して凹める。無線通信スイッチ307は、無線通信機能をオンまたはオフにするためのものである。無線通信機能は、ブルートゥース、近距離無線通信(NFC)、ZigBee、ISM sub−Gバンド、Wi−Fi又は赤外線通信等の無線通信技術である。無線通信スイッチ307はオンにすると、リアルタイムで得られたデータをネット媒介102に送信し、アプリケーション20によって最適な飲用タイミングと飲用量を算出し、発光ダイオード302、303、304の通知タイミングを制御する。一方、無線通信スイッチ307は、無線通信機能をオンまたはオフにすることを示すための表示灯を含む。また、振動モジュール1015、マイクロ制御モジュール1012又は無線感知モジュール1011は、底部309に配置することが好ましい。
【0039】
データベース103は、好ましくは、クラウドデータベースである。ネット媒介102やアプリケーション20で得られた飲用記録(例えば摂取時間、摂取量、摂取レコード、摂取過程及び摂取統計図表)等のデータは、即時又は其後にデータベース103に送信することができまる。データベース103は、好ましくは、前記データを保存するように、パーソナルクラウドアカウントに配置する。パーソナルクラウドアカウントは、使用者105に対応し、毎日、毎週又は毎月における飲用過程を記録して、統計図表を使用者の飲用計画や医師の診断についての根拠として作成することができる。
【0040】
リアルタイムデータは、医師、介護人、家族、スポーツコーチ、栄養管理士、肥満予防健康管理士、健康コンサルタント等の関係者106を提供することが好ましい。関係者106は、使用者の状況を心配する時、アプリケーション20によって照会でき、且つ複数の使用者のリアルタイムデータも監視できる。液体容器101のLED、ネット媒介102又は手持ち装置での画面、ビデオ、テキストメッセージやSMSの送信により、使用者に適切な飲用を通知し、即時の関心を使用者に感じる。更に、データベース103の一部や全部は、液体容器101、ネット媒介102又は記憶媒体に配置してもよい。
【0041】
以上の説明によると、当業者であれば本発明の技術思想を逸脱しない範囲で、多様な変更及び修正が可能であることが分かる。従って、本発明の技術的な範囲は、明細書の詳細な説明に記載された内容に限らず、特許請求の範囲によって定めなければならない。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] 液体容器と、
データベースと、
前記データベースにアクセスし、前記液体容器を制御し、液体摂取管理を行うように、無線技術で前記液体容器と前記データベースと通信するネット媒介と、を備えてなることを特徴とする液体摂取管理システム。
[2] 前記ネット媒介は、手持ち装置であり、
前記手持ち装置は、無線通信モジュール及び入力インターフェイスを有し、前記データベースにアクセスし、前記液体容器を設定、管理又は制御し、前記液体摂取管理を行うように、前記無線通信モジュールで前記液体容器と前記データベースと通信し、
前記ネット媒介は、使用者に通知するように、前記使用者からの命令を受け取り、飲用時間及び飲用量を設定し、
前記ネット媒介は、前記入力インターフェイスを有し、前記命令は、前記入力インターフェイスによって入力し、
前記入力インターフェイスは、ソフトウェア、オペレーティングシステム、アプリケーション、実キー、仮想キー及びタッチインターフェイスからなる群から選択され、
前記データベースは、クラウドデータベースであり、
前記液体容器、前記ネット媒介及び記憶媒体のいずれか一つに配置されるものであることを特徴とする[1]記載の液体摂取管理システム。
[3] 前記液体容器は、個人用水飲み装置であり、
前記液体容器は、液体を収容し、LED灯を有し、
前記データベースは、前記液体及び使用者に関する情報を記憶し、更に前記使用者のアカウントを記憶し、前記情報は前記アカウントに関連付け、
前記LED灯からの信号は、前記情報に基づいて前記使用者に通知し、
前記情報は、摂取時間、摂取量、摂取レコード、摂取過程及び摂取統計図表を含み、
前記LED灯は、第一色LED灯及び第二色LED灯を含み、それぞれ第一メッセージ及び第二メッセージを表示することを特徴とする[1]記載の液体摂取管理システム。
[4] 前記液体容器は、LED灯を有し、前記LED灯は複数構成され、前記複数のLED灯の点滅に基づいて、飲用できる量を表示し、
前記ネット媒介は、管理諮問情報、環境データ、使用者の身体データ、通知時間及び感知情報からなる群から選択して受信し、それらに基づいて、飲用時間及び飲用量を計算し、使用者に通知し、
前記管理諮問情報は、医療情報、健康情報及びスポーツ専門情報からなる群から選択され、
前記環境データは、温度及び湿度からなる群から選択され、
前記使用者の身体データは、身長、体重、年齢、性別及び種族からなる群から選択され、
前記感知情報は、汚染指数及び栄養素含量指数からなる群から選択され、
前記汚染指数は、細菌数、重金属含量、浮遊微粒子濃度、水素イオン指数及び塩素含量からなる群から選択され、
前記栄養素含量指数は、糖含量、カロリー、脂質含量、たんぱく質含量及びビタミン含量及び微量元素含量からなる群から選択されることを特徴とする[1]記載の液体摂取管理システム。
[5] 液体を収容する容器本体と、
容器本体に設けられ、前記液体に関する感知情報を測定する感知モジュールと、
受信端に前記感知情報を提供するための無線通信モジュールと、を備えてなることを特徴とする液体容器。
[6] 前記感知情報又は提示情報を表示するための発光ダイオードと、
前記感知情報又は外部信号に基づいて前記発光ダイオードを制御するためのマイクロ制御モジュールと、を更に備え、
前記マイクロ制御モジュールは、前記感知情報を受信し、前記感知情報に基づいて液体量計算及び液体摂取管理計算のいずれか一つを選択して行い、
前記感知モジュールは、液位感知モジュール、温度感知モジュール、XYZ三軸加速度感知器及びジャイロスコープからなる群から選択され、
前記受信端は、モバイル通信装置、ノートブック及びパソコンのいずれか一つが選択されることを特徴とする[5]記載の液体容器。
[7] 前記感知情報は、汚染指数及び栄養素含量指数からなる群から選択され、
前記汚染指数は、細菌数、重金属含量、浮遊微粒子濃度、水素イオン指数及び塩素含量からなる群から選択され、
前記栄養素含量指数は、糖含量、カロリー、脂質含量、たんぱく質含量、ビタミン含量及び微量元素含量からなる群から選択されることを特徴とする[5]記載の液体容器。
【符号の説明】
【0042】
10 液体摂取管理システム
20 アプリケーション
21 使用者インターフェイス
101、301 液体容器(容器本体)
102 ネット媒介
103 データベース
104 環境データ及び身体データ
105 使用者
106 関係者
201 ボタン
202 入力フレーム
305 灯光信号
306 スイッチ
307 無線通信スイッチ
309 底部
1011 無線感知モジュール
1012 マイクロ制御モジュール
1021 無線通信モジュール
1022 入力インターフェイス
302、303、304、1013、1023 発光ダイオード
308、1014、1024 オーディオ出力モジュール
1015、1025 振動モジュール
10111 感知サブモジュール
10112 無線通信サブモジュール
図1
図2
図3