特許第6068023号(P6068023)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6068023
(24)【登録日】2017年1月6日
(45)【発行日】2017年1月25日
(54)【発明の名称】プリンタ
(51)【国際特許分類】
   B41J 11/70 20060101AFI20170116BHJP
   B65C 11/02 20060101ALI20170116BHJP
   B65H 41/00 20060101ALI20170116BHJP
【FI】
   B41J11/70
   B65C11/02
   B65H41/00 C
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2012-150135(P2012-150135)
(22)【出願日】2012年7月4日
(65)【公開番号】特開2014-12349(P2014-12349A)
(43)【公開日】2014年1月23日
【審査請求日】2015年6月9日
(73)【特許権者】
【識別番号】000130581
【氏名又は名称】サトーホールディングス株式会社
(72)【発明者】
【氏名】斉原 光和子
【審査官】 笹木 俊男
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−235966(JP,A)
【文献】 特開2009−000973(JP,A)
【文献】 特開2005−238754(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 11/00 〜 11/70
B41J 15/04 〜 15/14
B65C 1/00 〜 11/06
B41J 2/32 〜 2/325
B65H 35/00 〜 35/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
長尺状の台紙に所定長さのラベルを等間隔で複数仮着してなるラベル連続体を、印字部とで挟持搬送するプラテンローラと、
前記台紙を転向搬送させることによって前記ラベルを剥離する剥離部と、
前記プラテンローラの前記ラベル連続体の搬送方向下流側に配置され、前記台紙を切断する切断モード位置と前記台紙から前記ラベルを剥離する剥離モード位置とを移動可能な切断部と、
前記切断部に設けられ、前記切断モード位置にあるときは前記プラテンローラと離間し、前記剥離モード位置にあるときには前記剥離で転向された台紙を介して前記プラテンローラに当接可能なニップローラと、
前記切断部の位置を検出する位置検出手段と、
前記位置検出手段が、前記切断モード位置以外に前記切断部が位置することを検出したときは前記切断部の切断動作を停止させる切断停止手段と、
を備えたことを特徴とするプリンタ。
【請求項2】
長尺状の台紙に所定長さのラベルを等間隔で複数仮着してなるラベル連続体を、印字部とで挟持搬送するプラテンローラと、
前記台紙を転向搬送させることによって前記ラベルを剥離する剥離部と、
前記プラテンローラの前記ラベル連続体の搬送方向下流側に配置され、前記台紙を切断する切断モード位置と前記台紙から前記ラベルを剥離する剥離モード位置とを移動可能な切断部と、
前記切断部に設けられ、前記切断モード位置にあるときは前記プラテンローラと離間し、前記剥離モード位置にあるときには前記剥離部で転向された台紙を介して前記プラテンローラに当接可能なニップローラと、
前記切断部は、前記切断モード位置よりも更に前記プラテンローラから離間させる剥離モード準備位置に移動可能であることを特徴とするプリンタ。
【請求項3】
前記ニップローラは、切断部に設けられたアームに支持され、
前記ニップローラが前記剥離モード位置にあるときに、前記ニップローラを前記剥離で転向された台紙を介して前記プラテンローラに押圧する方向に前記アームを付勢させる付勢手段を有することを特徴とする請求項1または2記載のプリンタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、用紙を切断可能で、かつ、台紙上に仮着されたラベルの剥離も可能なプリンタに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、長尺状の台紙に所定長さのラベルを等間隔で複数仮着したラベル連続体を搬送するとともにこのラベルに対して所定の情報を印字するプリンタが知られている。このようなプリンタには、隣り合うラベル同士の間の台紙を所定長さごとに切断する切断部を搭載したものや、台紙に仮着されたラベルを剥離する剥離部を設けたものがある。
【0003】
例えば、特許文献1には、長尺状の台紙に複数仮着されたラベルを有する連続紙を搬送し、前記ラベルに印字を施す印字部と、前記印字部で搬送された前記連続紙の前記間隔の位置で切断する切断部または前記ラベルを剥離する剥離部と、前記切断部または前記剥離部を連続紙の搬送方向上流側及び下流側に向けて移動可能とする移動機構と、を有するプリンタについて開示されている。
【0004】
これにより、いかなるピッチのラベルであっても発行処理能力を低下させることなく効率よく発行処理を行うことができるとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2012−25169号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に開示されているような従来のプリンタでは、切断から剥離、または、剥離から切断に切り替えるときは、切断部と剥離部とを載せ替えるしかなかった。このため、切換には大変手間がかかっていた。更に、切換部と剥離部は、プリンタとは、ほとんど別体の装置のような構成になっているので、プリンタ、切換部、剥離部全体のコストが高くなっていた。
【0007】
本発明は、かかる実情に鑑み、プリンタ内に切断部と剥離部の両方を備え、容易に切断と剥離の切換が可能なプリンタを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の課題は、下記の各発明によって解決することができる。
【0009】
即ち、本発明のプリンタは、長尺状の台紙に所定長さのラベルを等間隔で複数仮着してなるラベル連続体を、印字部とで挟持搬送するプラテンローラと、前記台紙を転向搬送させることによって前記ラベルを剥離する剥離部と、前記プラテンローラの前記ラベル連続体の搬送方向下流側に配置され、前記台紙を切断する切断モード位置と前記台紙から前記ラベルを剥離する剥離モード位置とを移動可能な切断部と、前記切断部に設けられ、前記切断モード位置にあるときは前記プラテンローラと離間し、前記剥離モード位置にあるときには前記剥離板で転向された台紙を介して前記プラテンローラに当接可能なニップローラと、を備えている。
【0010】
本発明のプリンタによれば、切断部を切断モード位置と剥離モード位置との間で移動できるようにし、切断部に設けられたニップローラが切断モード位置のときにはプラテンローラから離間し、剥離モード位置のときには剥離板で転向された台紙を介してプラテンローラに当接するようにした。
【0011】
これにより、台紙の切断と台紙上のラベル剥離との切換を容易に行うことができるプリンタを提供することができる。
【0012】
また、本発明のプリンタの態様によれば、前記ニップローラは、切断部に設けられたアームに支持され、前記ニップローラが前記剥離モード位置にあるときに、前記ニップローラを前記剥離板で転向された台紙を介して前記プラテンローラに押圧する方向に前記アームを付勢させる付勢手段を有することが好ましい。
【0013】
これにより、ニップローラは、台紙を間に挟んでプラテンローラを所定の力で押圧することができる。
【0014】
更に、本発明のプリンタの態様によれば、前記切断部の位置を検出する位置検出手段と、 前記位置検出手段が、前記切断モード位置以外に前記切断部が位置することを検出したときは前記切断部の切断動作を停止させる切断停止手段と、を更に有することが好ましい。
【0015】
これにより、切断部の誤動作によるプリンタ操作者の怪我や、可動刃の装置への接触、台紙の破損等を防止することができる。
【0016】
更に、本発明のプリンタの態様によれば、前記切断部は、前記切断モード位置よりも更に前記プラテンローラから離間させる剥離モード準備位置に移動可能であることが好ましい。
【0017】
これにより、プラテンローラとニップローラとの間隙が大きくなるので、剥離モードでプリンタを使用するさいに、台紙をプラテンローラとニップローラとの間に容易に挿通することができる。したがって、剥離モード使用時の用紙セットが簡単になる。
【発明の効果】
【0018】
台紙の切断と台紙上のラベル剥離との切換を容易に行うことができるプリンタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1図1は、切断部が切断モード位置に位置する場合の側面概略図である。
図2図2は、剥離モード使用において切断部が用紙セット位置にある場合の側面概略図である。
図3図3は、切断部が剥離モード位置に位置する場合の側面概略図である。
図4図4は、切断部が剥離モード使用における更に好ましい用紙セット位置にある場合の側面概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、添付図面を参照しながら、本発明のプリンタの好ましい実施の形態を詳細に説明する。ここで、図中、同一の記号で示される部分は、同様の機能を有する同様の要素である。
【0021】
<構成>
本発明に係るプリンタの一実施形態について図面を参照して説明する。図1は、プリンタの切断部の側面概略図である。
【0022】
図1に示すように、プリンタ100は、印字部110と、プラテンローラ120と、剥離部130と、切断部140と、剥離検出部160を主に備えて構成される。印字部110は、用紙に印字を行う。
【0023】
用紙の一例として表面に剥離処理が施された長尺状の台紙151に所定長さのラベル200を等間隔で複数仮着してなるラベル連続体150を例に説明する。ここで用紙とは、印刷される対象である被印刷物全般を意味し、必ずしも材質を紙に限定しているものではない。印字部110としては、例えばサーマルヘッドなどを採用することができる。
【0024】
プラテンローラ120は、印字部110に対向して配置された円筒状のローラであり、回転することにより、ラベル連続体150を搬送する。剥離部130は、台紙151をその先端部で転向させることにより台紙151からラベル200を剥離させる。
【0025】
切断部140は、上刃141と、下刃142と、胴体143と、アーム145と、揺動軸146と、を有している。下刃142は、可動刃であり胴体143に設置されている。上刃141は、固定刃であり、下刃142に対向する位置に設置され、図示しないプリンタ本体に固定されている。下刃142が進出方向に稼働することにより、台紙151を上刃141と下刃142とで挟み込んで切断する。
【0026】
剥離検出部160は、発光部310と受光部320を有し、図3に示すように剥離部130で剥離したラベル200の搬送方向下流側の一端を台紙151に仮着した状態でのラベル200の有無を検出する。即ち、発光部310から出射された光がラベル200によって遮られた場合と遮られない場合によって生じる受光量の差によってラベル200の有無を検出する。そして剥離検出部160がラベル有りと検出している間は、搬送動作を一旦停止させ、操作者がラベル200を取り去ると剥離検出部160がラベル無し、と検出し、次のラベル200への搬送動作が再開され、印字剥離動作が行われる。このようにしてラベル1枚ずつの印字と剥離動作が操作者のラベル取り去りのタイミングに合わせて間欠的に行われる。
【0027】
発光部310は、後記する切断部140の揺動時に邪魔にならないように図1に示すように、切断部140に支持部材311を介して支持されることが好ましい。
【0028】
上刃141は、図1に示すように胴体143に設置されず、胴体143とは別体として設置されても良いし、胴体143に設置されても良い。また、下刃142ではなく、上刃141を可動刃とし、下刃142を固定刃としてもよいが、メンテナンス中での誤動作時の危険性を考えると、上刃141が固定刃で、下刃142が可動刃の方が望ましい。
【0029】
ニップローラ144は、ゴム等で形成された円筒状のローラであり、アーム145によって胴体143と接続されている。ニップローラ144は、2本のアーム145によってニップローラ144の両側から挟持されて胴体143に接続されても良いし、1本のアーム145によって片側端のみ支持されて胴体143に接続されても良い。しかしながら、安定性を考えると、2本のアーム145に挟持されて胴体143に接続される方が好ましい。
【0030】
ニップローラ144は、アーム145の先端に回転可能に支持されており、アーム145は、胴体143との接続ピン147を支点として揺動可能に構成されている。切断部140は、揺動軸146を軸として図面の左方向、即ち、プラテンローラ120に近接する方向に揺動可能に構成されている。揺動軸146は、図示しないプリンタ本体に固定され、切断部140はプリンタ本体に対して揺動可能である。ここで、本発明において切断部140が揺動するとは、胴体143及び胴体143に接続されている要素が揺動することを意味する。よって、例えば上刃141が胴体143とは別体であり、胴体143に接続されていないときは、上刃141は当然に揺動しないが、上刃141が胴体143に接続された構成の時は当然に揺動することになる。これは、以下に説明するスライドにおいても同様である。
【0031】
これにより、切断部140の下刃142が上刃141に対向する切断モード位置にあるときに、ニップローラ144はプラテンローラ120と離間し、切断部140がプラテンローラ120に近接する方向の剥離モード位置(図面上の左方向)に揺動したとき、ニップローラ144は、プラテンローラ120に当接することができる。
【0032】
ここで、アーム145は、例えばねじりコイルバネ等の付勢手段(不図示)により、図面上において反時計回り方向(プラテンローラに当接する方向)に付勢されていることが好ましい。これにより、切断部140が、プラテンローラ120に近接する方向の剥離モード位置に揺動し、ニップローラ144が、プラテンローラ120に当接したとき、ニップローラ144は、付勢力により常にプラテンローラ120に所定の力で当接することができる。ニップローラ144は、台紙151を介してプラテンローラ120に当接することによって従動回転し、台紙を排出する。
【0033】
また、ラベル連続体150を剥離モードで使用する場合には切断部140は、ニップローラ144がプラテンローラ120に当接した状態(図面の左方向に揺動した状態)で固定するためのロック機構を有することが好ましい。これにより、ニップローラ144がプラテンローラ120に当接した状態を安定的に維持することができる。このロック機構は、揺動の各位置、即ち、図面上の左側に揺動した位置(ニップローラをプラテンローラに当接させた位置)、揺動していない図1の位置(ニップローラをプラテンローラに離間させた位置)の各位置でロック可能にするものであっても良い。
【0034】
また、切断部140は、揺動軸146を軸として揺動するのではなくスライド可能に構成されていても良い。これにより、揺動する場合と同様に、切断部140がプラテンローラ120に近接する方向(図面上の左方向)にスライドしたとき、ニップローラ144は、プラテンローラ120に当接することができ、アーム145が付勢手段を有するときは、付勢力により常にプラテンローラ120に所定の力で当接することができる。切断部140は、スライド可能に構成された場合であっても、スライドの各位置で固定するロック機構を有していても良い。
【0035】
更に、切断部140は、上刃141と下刃142が対向位置にないときに剥離モードと認識して、可動刃が動作しないようにする安全装置(不図示)を備えていることが好ましい。
【0036】
これにより、図3に示すような剥離モードのときは、可動刃(図3では下刃142)が動作しないので、メンテナンス中の人が可動刃の誤動作により傷つけられることがなく、また、可動刃の誤動作による装置への接触、台紙の破損等の恐れもない。
【0037】
この安全装置は、切断部140の位置を検出するための位置検出手段(不図示)として、例えば、切断部140が揺動またはスライドにより取り得るいずれかの位置に例えばマイクロスイッチ(不図示)を備え、その位置に切断部140が揺動またはスライドしたときにそのマイクロスイッチがONされて、マイクロスイッチがONされることにより、切断停止手段(不図示)である電気回路により可動刃のモータへの電気の供給が止められるように構成することができる。
【0038】
また、台紙を切断するときの切断部140の位置にマイクロスイッチ等を設けて、この位置に切断部140があるときのみ切断停止手段が切断停止を解除して切断を可能にする、言い換えると、この位置に切断部140が無いときは、切断停止手段が可動刃のモータへの電気の供給を止める構成にすることもできる。
【0039】
また、マイクロスイッチの変わりに光学センサ等のセンサを用いて、切断部140の位置を検知し、切断部140が所定の位置でないときは、可動刃のモータへの電気の供給を行わないように構成されていても良い。例えば、剥離検出部160を用いて切断部の位置を検出するようにしても良い。すなわち、切断部140に発光部310を設けて切断部140と共に揺動可能とし、図示しないプリンタ本体に受光部320を設け、その受光量の差異によって切断部140の位置を検出する。切断モード時における印字待機状態では、発光部310と受光部320の間にはラベル連続体150が存在しないため発光部310から出射される光を直接受け、剥離モード時における印字待機状態では発光部310と受光部320が対向位置にないため受光部320では光を受光しないことをもって、その受光量の差により切断部140の位置を検出することもできる。
【0040】
即ち、上述したマイクロスイッチやセンサ等による切断部140の位置を検出する位置検出手段を備え、台紙151を切断するときの切断部140の位置以外に切断部140が位置するときは、可動刃が動作しないようにすることができる。
【0041】
<作動>
次に本発明のプリンタ100の作動について図面を参照して説明する。本発明のプリンタは、隣り合うラベル200同士の間の台紙151を切断するための切断モード、台紙151上のラベル200を剥離するための剥離モードの2つのモードを有しており、モードごとに切断部140の設置形態が異なる。
【0042】
図1は、切断モード時の切断部140の状態を示している。図1に示すように、台紙151の切断は、切断モードで行う。印字部110によって印字されたラベル200は台紙151と共にラベル連続体150として、プラテンローラ120によって切断部140の上刃141と下刃142との間に搬送される。
【0043】
搬送されたラベル連続体150は、隣り合うラベル200とラベル200の間の台紙151の部分で、所定の長さごとに切断される。切断は、可動刃である下刃142が上刃141に向かって進出し、台紙151を上刃141とで挟み込むことによって行われる。
次に剥離モードについて説明する。図2は、剥離モードのセット動作を示すプリンタ100における切断部140の概略側面図を示した図である。切断モードから剥離モードへの切り替えは、図2に示すように台紙151のみを剥離部130で転向させ、プラテンローラ120とニップローラ144の間に挿通する。その後、図3に示すように、切断部140を、揺動軸146を軸にして揺動させ、ニップローラ144を台紙151を介してプラテンローラ120に当接させる。
【0044】
これにより、台紙150を剥離部130の先端部で転向させた状態で、ニップローラ144は、台紙150をプラテンローラ120とで挟み込むことができる。この状態でプラテンローラ120を回転させることにより、台紙151を剥離部130の先端部で転向させて搬送することができる。これにより、印字部110で印字されたラベル200は、剥離部130の先端部でその剛性により台紙151に仮着された状態から浮き上がって台紙151から剥離する。
【0045】
ここでは、切断部140が揺動する場合について説明したが、切断部140がスライドする場合においても作動は全く同様であるので説明は省略する。このように、本発明のプリンタ100は、台紙151の切断も、台紙151からのラベル200の剥離も一つの装置で行うことができ、かつ、切断モードから剥離モードへの切換も極めて容易に行うことができる。
【0046】
切断部140を揺動可能とし、ニップローラ144がプラテンローラ120から離間した位置から図1に示す反時計回り方向のプラテンローラ120に当接させる位置に揺動可能とした。
【0047】
しかし、図4に示すように、切断部140を反時計回り方向のみならず時計回り方向にも揺動可能に構成することが一層好ましい。
【0048】
図4は、他の実施形態における剥離モードのセット動作を示すプリンタ100の切断部140の概略側面図を示した図である。
【0049】
上刃141と下刃142が対向する図1の位置にある切断モードの状態からニップローラ144がプラテンローラ120から更に離間する時計回り方向に向かって揺動するように構成することにより、ニップローラ144とプラテンローラ120の間隔を大きく開くことができる。
【0050】
大きく開いた状態で台紙151をプラテンローラ120とニップローラ144との間に挿通をすることにより剥離モード移行への用紙セットの容易性が図れる。
【符号の説明】
【0051】
100…プリンタ、110…印字部、120…プラテンローラ、130…剥離部、140…切断部、141…上刃、142…下刃、143…胴体、144…ニップローラ、145…アーム、146…揺動軸、147…揺動ピン、150…ラベル連続体、151…台紙、160…剥離検出部、200…ラベル、310…発光部、320…受光部
図1
図2
図3
図4