特許第6068086号(P6068086)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6068086鋼板曲げ装置および曲げ加工された鋼板の製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6068086
(24)【登録日】2017年1月6日
(45)【発行日】2017年1月25日
(54)【発明の名称】鋼板曲げ装置および曲げ加工された鋼板の製造方法
(51)【国際特許分類】
   B21D 11/20 20060101AFI20170116BHJP
【FI】
   B21D11/20 B
【請求項の数】9
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2012-232336(P2012-232336)
(22)【出願日】2012年10月19日
(65)【公開番号】特開2014-83544(P2014-83544A)
(43)【公開日】2014年5月12日
【審査請求日】2015年9月15日
(73)【特許権者】
【識別番号】301027683
【氏名又は名称】常石鉄工株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000006622
【氏名又は名称】株式会社安川電機
(73)【特許権者】
【識別番号】000208695
【氏名又は名称】第一高周波工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104433
【弁理士】
【氏名又は名称】宮園 博一
(72)【発明者】
【氏名】中原 義光
(72)【発明者】
【氏名】前田 昭彦
(72)【発明者】
【氏名】鍬本 淳―
【審査官】 矢澤 周一郎
(56)【参考文献】
【文献】 特開平11−090538(JP,A)
【文献】 実開昭58−116106(JP,U)
【文献】 特開2010−209393(JP,A)
【文献】 実開平06−047350(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B21D 11/20
B21D 7/16
C21D 1/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
鋼板を加熱するための加熱ツールと、冷却水を放水するための放水部とが設けられるハンドと、
前記ハンドを移動させて前記加熱ツールにより前記鋼板を加熱するとともに、前記放水部から前記鋼板の加熱後の位置に冷却水を放水するように制御するコントローラと
前記ハンドに設けられ、前記鋼板に対して気体を噴射して、前記放水部から放水された冷却水をはじくように構成されている気体噴射部とを備える、鋼板曲げ装置。
【請求項2】
前記放水部は、複数設けられ、
前記コントローラは、前記ハンドを移動させて前記加熱ツールにより前記鋼板を加熱するとともに、前記複数の放水部のうちの前記加熱ツールの移動方向側とは反対方向側に位置する放水部から前記鋼板の加熱後の位置に冷却水を放水するように制御するように構成されている、請求項1に記載の鋼板曲げ装置。
【請求項3】
前記複数の放水部は、平面視において、前記加熱ツールの周囲を取り囲むように設けられている、請求項2に記載の鋼板曲げ装置。
【請求項4】
前記気体噴射部は、前記加熱ツールにより加熱される前記鋼板の加熱位置に入り込む前記放水部から放水された冷却水をはじくように、前記鋼板に対して気体を噴射する第1気体噴射部を含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の鋼板曲げ装置。
【請求項5】
前記鋼板までの距離を測定するための距離測定部をさらに備え、
前記気体噴射部は、前記距離測定部により測定される前記鋼板の被測定部分に入り込む前記放水部から放水された冷却水をはじくように、前記鋼板に対して気体を噴射する第2気体噴射部を含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の鋼板曲げ装置。
【請求項6】
前記気体噴射部は、前記鋼板のうちの前記放水部から冷却水が放水される領域よりも前記加熱ツール側の領域に前記気体が噴射されるように設けられている、請求項のいずれか1項に記載の鋼板曲げ装置。
【請求項7】
前記放水部は複数設けられるとともに、前記気体噴射部は複数設けられ、
前記放水部および前記気体噴射部は、平面視において、前記加熱ツールの周囲を取り囲むように交互に設けられている、請求項のいずれか1項に記載の鋼板曲げ装置。
【請求項8】
前記鋼板を撮像するための撮像部と、
前記撮像部によって撮像された前記鋼板の画像を表示する表示部と、
前記鋼板の画像に基づいて前記鋼板の加熱位置を特定して入力する際の入力を受け付ける入力受付部とをさらに備え、
前記コントローラは、前記入力受付部によって受け付けられた前記鋼板の加熱位置に基づいて、前記ハンドを移動させて前記鋼板を加熱するとともに、前記放水部から前記鋼板の加熱後の位置に冷却水を放水するように制御するように構成されている、請求項1〜のいずれか1項に記載の鋼板曲げ装置。
【請求項9】
加熱ツールが設けられるハンドを移動させて鋼板を前記加熱ツールにより加熱する工程と、
前記鋼板の加熱後の位置に前記ハンドに設けられる放水部から冷却水を放水する工程と
前記ハンドに設けられる気体噴射部から前記鋼板に対して気体を噴射して前記放水部から放水された冷却水をはじく工程とを備える、曲げ加工された鋼板の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、鋼板曲げ装置および曲げ加工された鋼板の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、加熱ツールを備える鋼板曲げ装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。上記特許文献1には、アームに設けられ、造船等に使用される鋼板の上面を加熱するための加熱ヘッド(加熱ツール)を備える曲げ加工装置(鋼板曲げ装置)が開示されている。この曲げ加工装置では、鋼板の下面側は、千鳥格子状に配置されている複数のジャッキに支持されており、複数のジャッキの先端にはそれぞれ鋼板の下面に冷却水を散水するための冷却ノズルが取り付けられている。そして、アームを移動させることによって、複数のジャッキに支持される鋼板の上面を加熱ヘッドにより線状に加熱した後、冷却ノズルから加熱後の鋼板の下面に冷却水が散水されることにより、平板状の鋼板が曲面状に加工される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012−51022号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に記載の曲げ加工装置では、鋼板を加熱するための加熱ヘッド(加熱ツール)と鋼板に冷却水を散水するための複数の冷却ノズルとが鋼板の上面側と下面側とに分け配置されているため、装置の構成が複雑になるという問題点がある。
【0005】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、装置の構成をコンパクト化することが可能な鋼板曲げ装置および曲げ加工された鋼板の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、第1の局面による鋼板曲げ装置は、鋼板を加熱するための加熱ツールと、冷却水を放水するための放水部とが設けられるハンドと、ハンドを移動させて加熱ツールにより鋼板を加熱するとともに、放水部から鋼板の加熱後の位置に冷却水を放水するように制御するコントローラと、ハンドに設けられ、鋼板に対して気体を噴射して、放水部から放水された冷却水をはじくように構成されている気体噴射部とを備える。
【0007】
この第1の局面による鋼板曲げ装置では、上記のように、加熱ツールと冷却水を放水するための放水部とをハンドに設けることによって、加熱ツールと放水部とが共に鋼板の一方側(上面側)のハンドに配置されるので、加熱ツールと放水部とを鋼板の上面側と下面側とに分けて配置する場合と異なり、装置の構成をコンパクト化することができる。
【0008】
第2の局面による曲げ加工された鋼板の製造方法は、加熱ツールが設けられるハンドを移動させて鋼板を加熱ツールにより加熱する工程と、鋼板の加熱後の位置にハンドに設けられる放水部から冷却水を放水する工程と、ハンドに設けられる気体噴射部から鋼板に対して気体を噴射して放水部から放水された冷却水をはじく工程とを備える。
【0009】
この第2の局面による曲げ加工された鋼板の製造方法では、鋼板の加熱後の位置にハンドに設けられる放水部から冷却水を放水する工程を備えることによって、加熱ツールと放水部とが共に鋼板の一方側(上面側)のハンドに配置されるので、加熱ツールと放水部とを鋼板の上面側と下面側とに分けて配置する場合と異なり、装置の構成をコンパクト化することが可能な曲げ加工された鋼板の製造方法を提供することができる。
【発明の効果】
【0010】
上記のように構成することによって、装置の構成をコンパクト化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本実施形態による鋼板曲げ装置の全体図である。
図2】本実施形態による鋼板曲げ装置のロボットの全体図である。
図3】本実施形態による鋼板曲げ装置のロボットハンドを一方側から見た図である。
図4図3のロボットハンドを他方側から見た図である。
図5図3のロボットハンドを上方から見た図である。
図6】本実施形態による鋼板曲げ装置の距離測定センサを示す図である。
図7】本実施形態による鋼板曲げ装置のブロック図である。
図8】本実施形態による鋼板曲げ装置のPC(パーソナルコンピュータ)の表示部を示す図である。
図9図8のPCの表示部の画面上において鋼板の輪郭が入力されている状態を示す図である。
図10図8のPCの表示部の画面上において鋼板の加熱位置が入力されている状態を示す図である。
図11】本実施形態による鋼板曲げ装置の高周波加熱コイル部によって鋼板が加熱されている状態を示す斜視図である。
図12】本実施形態による鋼板曲げ装置の高周波加熱コイル部によって鋼板が加熱されている状態を側方から見た図である。
図13】本実施形態による鋼板曲げ装置の距離測定センサによって測定された鋼板までの距離に基づいて高周波加熱コイル部の姿勢を調整する動作を説明するための図である。
図14図13の高周波加熱コイル部を上方から見た図である。
図15】本実施形態による鋼板曲げ装置のロボットコントローラの動作を説明するためのフロー図である。
図16】本実施形態による鋼板曲げ装置のカメラの取り付け動作を説明するための図である。
図17】本実施形態による鋼板曲げ装置のカメラによる鋼板を撮像する動作を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本実施形態を図面に基づいて説明する。
【0013】
まず、図1図12を参照して、本実施形態による鋼板曲げ装置100の構成について説明する。なお、図1図2図5図11および図12では、後述する冷却水供給パイプ161および空気供給パイプ173(図3および図4参照)は、簡略化のため省略されている。
【0014】
図1に示すように、鋼板曲げ装置100は、ロボット1と、ロボットコントローラ2と、パーソナルコンピュータ(PC)3と、オン/オフボックス4とを備えている。また、ロボット1の近傍には、後述するカメラ19を載置するための台部5が設けられている。また、ロボット1の近傍には、ワークベット200上に載置された鋼板201が配置されている。また、鋼板201は、上方(矢印Z1方向)に反るように、曲面状に形成されている。また、鋼板201には、予め加熱位置を表す複数の白線202が設けられている。なお、ロボットコントローラ2は、「コントローラ」の一例である。また、PC3は、「入力受付部」の一例である。
【0015】
図2に示すように、ロボット1は、垂直多関節ロボットからな。このロボット1は、ロボット本体11と、ロボット本体11の先端に取り付けられるロボットハンド14とを含む。また、ロボット本体11は、基台12およびロボットアーム13(アーム部13a〜13f)を有している。基台12は、設置面に固定されており、アーム部13aが基台12に対して回転軸A1まわりに回転可能に連結されている。アーム部13bは、回転軸A1と略直交する回転軸A2まわりに回転可能に連結されている。アーム部13cは、回転軸A2と略平行な回転軸A3まわりに回転可能に連結されている。アーム部13dは、回転軸A3と略直交する回転軸A4まわりに回転可能に連結されている。アーム部13eは、回転軸A4と略直交する回転軸A5まわりに回転可能に連結されている。アーム部13fは、回転軸A5と略直交する回転軸A6まわりに回転可能に連結されている。アーム部13a〜13fには、各回転軸A1〜A6のそれぞれに対応してサーボモータおよび減速機を有するアクチュエータ(図示せず)が内蔵されている。各サーボモータは、ロボットコントローラ2に接続されており、ロボットコントローラ2からの動作指令に基づいて動作制御されるよう構成されている。
【0016】
また、図3および図4に示すように、最も先端側のアーム部13fには、ロボットハンド14が取り付けられている。ここで、本実施形態では、ロボットハンド14の平板状の取付部14aには、鋼板201を加熱するための高周波加熱コイル15と、冷却水を放水するための放水管16とが取り付けられている。高周波加熱コイル15は、円柱形状を有するとともに、平板状の取付部14aの中央部に挿入された状態で平板状の取付部14aに溶接されている。そして、図示は省略した電源より高周波加熱コイル15に高周波電流を供給することにより、鋼板201の表面に誘導電流が発生し加熱される。なお、ロボットハンド14は、「ハンド」の一例である。また、高周波加熱コイル15は、「加熱ツール」の一例である。また、放水管16は、「放水部」の一例である。
【0017】
また、本実施形態では、放水管16は、平板状の取付部14aに複数(本実施形態では9本)取り付けられている。なお、放水管16は、たとえば銅管、アルミ管、またはステンレス管などから構成されており、鋼板201の加熱後の位置に冷却水を放水する機能を有する。また、放水管16は、屈曲しない直管状に形成されている。また、放水管16の根元側(先端部16a(図4参照)側とは反対側)には、柔軟性を有する材料からなり、冷却水(たとえば水道水)を供給する冷却水供給パイプ161が接続されている。また、複数の放水管16は、平面視において、高周波加熱コイル15の周囲を取り囲むように略等角度間隔(図5参照)で設けられている。
【0018】
また、本実施形態では、ロボットハンド14の平板状の取付部14aには、鋼板201の表面(上面)に対して気体(空気)を噴射する複数(本実施形態では9本)の空気噴射管17が取り付けられている。なお、空気噴射管17は、たとえば銅管、アルミ管、またはステンレス管等から構成されている。また、空気噴射管17は、放水管16よりも小さい直径(内径)を有するように構成されている。これにより、空気噴射管17から噴射される空気の圧力を高めることが可能となる。また、空気噴射管17の根元側(先端部17a(図4参照)側とは反対側)には、柔軟性を有する材料からなり、空気を供給する空気供給パイプ173が接続されている。なお、空気噴射管17は、「気体噴射部」の一例である。
【0019】
また、本実施形態では、図5に示すように、空気噴射管17は、高周波加熱コイル15により加熱される鋼板201の加熱位置に入り込む放水管16から放水された冷却水をはじくように、鋼板201の表面(上面)に対して気体(空気)を噴射する加熱位置用空気噴射管171を含む。加熱位置用空気噴射管171は、6本設けられている。そして、6本の加熱位置用空気噴射管171から鋼板201の加熱位置(高周波加熱コイル15に対向する鋼板201の部分、図11および図12参照)に向かって空気を噴射することにより、鋼板201の加熱位置に入り込む放水管16から放水された冷却水をはじくように構成されている。また、6本の加熱位置用空気噴射管171からは、常に鋼板201に向かって空気が噴射されている。なお、加熱位置用空気噴射管171は、「気体噴射部」および「第1気体噴射部」の一例である。
【0020】
また、本実施形態では、図5に示すように、空気噴射管17は、後述する距離測定センサ18により測定される鋼板201の被測定部分に入り込む放水管16から放水された冷却水をはじくように、鋼板201の表面(上面)に対して空気を噴射する被測定位置用空気噴射管172を含む。また、被測定位置用空気噴射管172は、3本設けられている。また、3本の被測定位置用空気噴射管172は、平面視において、3つの距離測定センサ18(距離測定センサ18a、18bおよび18c)に対応するロボットハンド14の位置に互いに略等角度間隔(略120度間隔)で設けられている。そして、3本の被測定位置用空気噴射管172から鋼板201の被測定部分(距離測定センサ18に対向する鋼板201の部分、図11および図13参照)に向かって空気を噴射することにより、鋼板201の被測定部分に入り込む放水管16から放水された冷却水をはじくように構成されている。また、3本の被測定位置用空気噴射管172からは、常に鋼板201に向かって空気が噴射されている。なお、被測定位置用空気噴射管172は、「気体噴射部」および「第2気体噴射部」の一例である。
【0021】
また、本実施形態では、図5に示すように、9本の放水管16および9本の空気噴射管17は、平面視において、高周波加熱コイル15の周囲を取り囲むように交互に平板状の取付部14aの外周部近傍にナット14bおよび14cにより固定されている。なお、空気噴射管17と放水管16とは、平面視において、同一の円の円上に配置されている。そして、図3図4図11および図12に示すように、空気噴射管17は、鋼板201のうちの放水管16から冷却水が放水される領域よりも高周波加熱コイル15側の領域に空気が噴射されるように設けられている。具体的には、空気噴射管17の先端部17aは、高周波加熱コイル15側(内側)に向かって屈曲するように形成されており、空気噴射管17の先端部17aが放水管16の先端部16aよりも高周波加熱コイル15側に位置するように構成されている。
【0022】
また、図3および図4に示すように、ロボットハンド14には、カメラ19が取り付けられている。カメラ19は、たとえば、CCD(CMOS)カメラなどの2次元画像を撮像するカメラからなる。なお、カメラ19は、PC3に接続されており(図7参照)、カメラ19によって撮像された画像のデータは、PC3に取り込まれるように構成されている。また、カメラ19は、ロボットハンド14(ロボットアーム13)に着脱可能に取り付けられている。そして、カメラ19により鋼板201を撮像した後、高周波加熱コイル15により鋼板201を加熱する前に、カメラ19をロボットハンド14から取り外す動作を行うようにロボットコントローラ2によりロボットアーム13が操作されるように構成されている。カメラ19は、たとえば、図示しない自動工具交換装置(Auto Tool Changer:A.T.C.)によってロボットハンド14に着脱可能に取り付けられている。
【0023】
また、本実施形態では、図3図5に示すように、ロボットハンド14には、平面視において、高周波加熱コイル15を取り囲むように、鋼板201までの距離を測定するための複数(本実施形態では3つ)の距離測定センサ18(距離測定センサ18a、18bおよび18c)が設けられている。3つの距離測定センサ18は、平面視において、平板状の取付部14aの中央部に位置する高周波加熱コイル15と外周近傍に位置する空気噴射管17との間の位置に、略等角度間隔(120度間隔)で配置されている。また、距離測定センサ18は、たとえば下方(矢印Z2方向)に向かってレーザ光を出射することにより鋼板201までの距離を測定するセンサからなる。また、図6に示すように、距離測定センサ18は、本体部181と、本体部181を覆うように設けられるカバー部182と、カバー部182内に空気を供給するための空気供給パイプ183とを含むように構成されている。そして、空気供給パイプ183から供給される空気によって距離測定センサ18の本体部181の近傍のチリ等の異物が除去されることにより、鋼板201までの距離を正確に測定することが可能となる。なお、距離測定センサ18は、「距離測定部」の一例である。
【0024】
また、図7に示すように、ロボットコントローラ2には、制御部21と記憶部22とが設けられている。また、ロボット1、PC3、オン/オフボックス4、高周波加熱コイル15、および、3つの距離測定センサ18は、ロボットコントローラ2に接続されている。また、PC3は、表示部31およびマウス32を有する。
【0025】
また、オン/オフボックス4には、電磁弁41が接続されている。また、電磁弁41には、放水管16に冷却水を供給する冷却水供給パイプ161、空気噴射管17に空気を供給する空気供給パイプ173、および、距離測定センサ18に空気を供給する空気供給パイプ183が接続されている。そして、ロボットコントローラ2によりオン/オフボックス4の電磁弁41のオンオフが制御されることにより、放水管16への冷却水の供給、空気噴射管17への空気の供給、および、距離測定センサ18への空気の供給が制御されるように構成されている。
【0026】
また、図8に示すように、PC3の表示部31は、カメラ19によって撮像された鋼板201の画像が表示されるように構成されている。PC3は、鋼板201の画像が表示された表示部31の画面上において、鋼板201の輪郭の入力を受け付け可能に構成されている。なお、鋼板201の輪郭の入力は、ユーザ(作業者)300により行われる。具体的には、図9に示すように、表示部31の画面に表示された曲面状の鋼板201の2次元の画像上にポインタ33を合わせた状態で、マウス32をクリックすることにより、鋼板201の輪郭が入力されるように構成されている。また、表示部31の画面に表示されている鋼板201の輪郭に沿ってマウス32をクリックすることにより、鋼板201の輪郭が画面上で点状(点A)に入力される。
【0027】
また、本実施形態では、PC3は、鋼板201の画像に基づいて(鋼板201の画像が表示された表示部31の画面上において)、鋼板201の加熱位置を特定して入力する際の入力を受け付けるように構成されている。なお、鋼板201の加熱位置の入力は、ユーザ(作業者)300により行われる。具体的には、図10に示すように、表示部31の画面に表示された曲面状の鋼板201の2次元の画像上にポインタ33を合わせた状態で、マウス32(図7参照)をクリックすることにより、鋼板201の加熱位置が入力されるように構成されている。なお、鋼板201には、予め加熱位置を表す複数の白線202が設けられており、表示部31の画面に表示されている鋼板201の加熱位置を表す白線202の画像に沿ってマウス32をクリックすることにより、鋼板201の加熱位置が画面上で点状(点B)に入力される。なお、後述するように、点状に入力された加熱位置を通過するようにロボットアーム13が操作されることにより、鋼板201が加熱される。すなわち、後述する加熱線L1〜L4に沿ってロボットアーム13が移動するように操作される。
【0028】
また、PC3は、点状に入力された鋼板201の加熱位置を通過して、入力された鋼板201の輪郭から特定される鋼板201の端部まで鋼板201を加熱する場合(図10の加熱線L1)と、鋼板201の端部までは加熱せずに、点状に入力された鋼板201の加熱位置の間を加熱処理する場合(図10の加熱線L2、L3)との選択を、たとえばアイコン34をマウス32(ポインタ33)によって操作することにより受け付け可能に構成されている。すなわち、加熱線L1では、入力された加熱位置(点B)は、加熱線L1の実線上のみである一方、加熱線L1の全て(実線部分と点線部分との両方)において、加熱が行われる。また、加熱線L2およびL3では、入力された加熱位置(点B)の間のみ加熱が行われる。なお、点状に入力された鋼板201の加熱位置が、鋼板201の輪郭(端部)からはみ出している場合(図10の加熱線L4)は、鋼板201の加熱は鋼板201の輪郭(端部)まで行われるようにロボットコントローラ2により操作されるように構成されている。
【0029】
また、鋼板201の加熱が鋼板201の端部から行われるように設定された場合(たとえば図10の加熱線L2)、図10の点線で示される高周波加熱コイル15のように、高周波加熱コイル15の端部が鋼板201の輪郭(端部)に接する位置(つまり、高周波加熱コイル15が鋼板201からはみ出さない位置)から加熱が行われるようにロボットコントローラ2により操作されるように構成されている。また、PC3は、点状に入力された鋼板201の加熱位置の間(点Bと点Bとの間)の加熱速度(高周波加熱コイル15の移動速度)の入力も受け付け可能に構成されている。また、PC3は、鋼板201の加熱位置(点B)の上で高周波加熱コイル15を所定時間停止する動作の入力も受け付け可能に構成されている。
【0030】
ここで、本実施形態では、ロボットコントローラ2は、PC3によって受け付けられた鋼板201の加熱位置に基づいて(加熱線L1〜L4に沿って移動するように)、ロボットハンド14を移動させて鋼板201を線状に加熱するとともに、放水管16から鋼板201の加熱後の位置に冷却水を放水するように制御するように構成されている。また、ロボットコントローラ2は、ロボットハンド14を移動させて高周波加熱コイル15により鋼板201を加熱するとともに、複数(9本)の放水管16のうちの高周波加熱コイル15の移動方向側とは反対方向側に位置する放水管16b(図11および図12参照)から鋼板201の加熱後の位置に冷却水を放水するように制御するように構成されている。
【0031】
また、ロボットコントローラ2は、表示部31の画面に表示された曲面状の鋼板201の2次元の画像上においてPC3によって受け付けられた鋼板201の加熱位置、および、3つの距離測定センサ18により測定された鋼板201までの距離に基づいて、ロボットアーム13を3次元的に操作することにより、鋼板201を加熱する制御を行うように構成されている。また、ロボットコントローラ2は、3つの距離測定センサ18により測定された曲面状の鋼板201までの距離がそれぞれ略等しくなるようにロボットアーム13を操作することにより、鋼板201に対する高周波加熱コイル15の姿勢を3次元的に調整するように構成されている。
【0032】
次に、図13および図14を参照して、鋼板201に対する高周波加熱コイル15の姿勢の3次元的な調整について説明する。
【0033】
図13および図14に示すように、3つの距離測定センサ18のうちの1つの距離測定センサ18aにより測定された鋼板201までの距離(Z方向の距離)が、所望の距離に略等しくなるようにロボットアーム13を操作することにより、高周波加熱コイル15のZ方向の位置(高さ)が調整される。また、距離測定センサ18aおよび距離測定センサ18bにより測定された鋼板201までの距離が略等しくなるように、鋼板201に対する高周波加熱コイル15の姿勢が調整されることにより、高周波加熱コイル15のRx軸に対する姿勢が調整される。また、距離測定センサ18bおよび距離測定センサ18cにより測定された鋼板201までの距離が略等しくなるように、鋼板201に対する高周波加熱コイル15の姿勢が調整されることにより、高周波加熱コイル15のRy軸に対する姿勢が調整される。これにより、図12に示すように、高周波加熱コイル15の鋼板201側の面と、鋼板201の高周波加熱コイル15側の面とが対向する。
【0034】
次に、図8図17を参照して、加熱位置の入力、および、高周波加熱コイル15による加熱を行う際の鋼板曲げ装置100のロボットコントローラ2(PC3)の制御動作について説明する。
【0035】
まず、図15に示すように、ステップS1において、ロボットアーム13が、カメラ19が載置されている台部5(図16参照)の近傍まで移動されるとともに、ロボットアーム13のロボットハンド14にカメラ19が取り付けられるように操作される。次に、ステップS2において、図17に示すように、ロボットアーム13が鋼板201の上方に移動されるとともに、カメラ19により鋼板201が撮像される。なお、鋼板201は、曲面状に形成されている一方、撮像された鋼板201の画像は、2次元の画像であり、2次元の鋼板201の画像が、PC3の表示部31(図8参照)に表示される。次に、ステップS3において、ロボットアーム13のロボットハンド14に取り付けられたカメラ19が取り外されて台部5に載置される。
【0036】
次に、ステップS4において、図9に示すように、PC3の表示部31の画面に表示された曲面状の鋼板201の2次元の画像上にポインタ33を合わせた状態で、マウス32がクリックされることにより、点状の鋼板201の輪郭の入力が受け付けられる。
【0037】
次に、ステップS5において、図10に示すように、表示部31の画面に表示された曲面状の鋼板201の2次元の画像上にポインタ33を合わせた状態で、マウス32(図7参照)がクリックされることにより、点状の鋼板201の加熱位置の入力が受け付けられる。また、鋼板201の加熱位置の入力は、表示部31の画面に表示されている鋼板201の加熱位置を表す白線202の画像に沿ってマウス32をクリックすることにより行われる。また、点状に入力された鋼板201の加熱位置を通過して、入力された鋼板201の輪郭から特定される鋼板201の端部まで鋼板201を加熱する場合(たとえば図10の加熱線L1)と、鋼板201の端部までは加熱せずに、点状に入力された鋼板201の加熱位置の間を加熱する場合(図10の加熱線L2、L3)との選択が、たとえば画面上のアイコン34をマウス32(ポインタ33)によって選択することにより受け付けられる。また、点状に入力された鋼板201の加熱位置の間の加熱速度(高周波加熱コイル15の移動速度)や、鋼板201の加熱位置の上で高周波加熱コイル15を所定時間停止させる動作の入力が、必要に応じて受け付けられる。
【0038】
次に、ステップS6において、受け付けられた鋼板201の加熱位置に基づいて、ロボットアーム13が鋼板201の近傍に移動される。この際、図13および図14に示すように、3つの距離測定センサ18により測定された曲面状の鋼板201までの距離がそれぞれ略等しくなるようにロボットアーム13を操作することにより、鋼板201に対する高周波加熱コイル15の姿勢が3次元的に調整される。そして、ステップS7において、点状に入力された加熱位置(加熱線L1〜L4)を通過するようにロボットアーム13を操作することにより、高周波加熱コイル15による鋼板201の加熱が行われる。
【0039】
ここで、本実施形態では、複数(9本)の放水管16のうちの高周波加熱コイル15の移動方向側とは反対方向側に位置する放水管16b(図11および図12参照)から鋼板201の加熱後の位置に冷却水が放水される。これにより、鋼板201を曲げる加工(堯鉄)が行われる。また、加熱位置用空気噴射管171により、鋼板201に対して気体(空気)が噴射されて、高周波加熱コイル15により加熱される鋼板201の加熱位置に入り込む放水管16から放水された冷却水がはじかれる。また、距離測定センサ18による鋼板201までの距離の測定は、鋼板201の加熱の動作中常に行われている。そして、被測定位置用空気噴射管172により、鋼板201に対して空気が噴射されて、距離測定センサ18により測定される鋼板201の被測定部分に入り込む放水管16から放水された冷却水がはじかれる。このようにして、上記ステップS5において受け付けられた鋼板201の加熱位置の加熱が終了されることにより、鋼板201を曲げる加工(堯鉄)が終了される。
【0040】
本実施形態では、上記のように、高周波加熱コイル15と冷却水を放水するための放水管16とをロボットハンド14に設けることによって、高周波加熱コイル15と放水管16とが共に鋼板201の一方側(上面側)のロボットハンド14に配置されるので、高周波加熱コイル15と放水管16とを鋼板201の上面側と下面側とに分けて配置する場合と異なり、装置の構成をコンパクト化することができる。
【0041】
また、本実施形態では、上記のように、放水管16を複数設けて、ロボットハンド14を移動させて高周波加熱コイル15により鋼板201を加熱するとともに、複数の放水管16のうちの高周波加熱コイル15の移動方向側とは反対方向側に位置する放水管16から鋼板201の加熱後の位置に冷却水を放水するように制御するようにロボットコントローラ2を構成する。これにより、鋼板201の加熱前の位置に冷却水が放水されることに起因して、鋼板201の加熱が十分に行えなくなるのを抑制することができる。
【0042】
また、本実施形態では、上記のように、平面視において、高周波加熱コイル15の周囲を取り囲むように複数の放水管16を設ける。これにより、高周波加熱コイル15が様々な方向に移動する場合でも、容易に、加熱後の位置に冷却水を放水することができる。
【0043】
また、本実施形態では、上記のように、高周波加熱コイル15により加熱される鋼板201の加熱位置に入り込む放水管16から放水された冷却水をはじくように、鋼板201に対して空気を噴射する加熱位置用空気噴射管171をロボットハンド14に設ける。これにより、高周波加熱コイル15により加熱される鋼板201の加熱位置に冷却水が入り込むことに起因して、鋼板201の加熱が十分に行えなくなるのを抑制することができる。
【0044】
また、本実施形態では、上記のように、距離測定センサ18により測定される鋼板201の被測定部分に入り込む放水管16から放水された冷却水をはじくように、鋼板201に対して空気を噴射する被測定位置用空気噴射管172をロボットハンド14に設ける。これにより、距離測定センサ18により測定される鋼板201の被測定部分に冷却水が入り込むことに起因して、距離測定センサ18による測定の精度が悪くなるのを抑制することができる。
【0045】
また、本実施形態では、上記のように、鋼板201のうちの放水管16から冷却水が放水される領域よりも高周波加熱コイル15側の領域に空気が噴射されるように空気噴射管17を設ける。これにより、鋼板201のうちの冷却水が放水される領域よりも内側に空気を噴射することができるので、鋼板201の加熱位置および被測定部分に冷却水が入り込むのを容易に抑制することができる。
【0046】
また、本実施形態では、上記のように、放水管16を複数設けるとともに空気噴射管17を複数設けて、放水管16および空気噴射管17を、平面視において、高周波加熱コイル15の周囲を取り囲むように交互に設ける。これにより、複数の空気噴射管17が高周波加熱コイル15の周囲の偏った位置に配置される場合と異なり、鋼板201の加熱位置および被測定部分に冷却水が入り込むのを効果的に抑制することができる。
【0047】
また、本実施形態では、上記のように、鋼板201を撮像するためのカメラ19と、カメラ19によって撮像された鋼板201の画像を表示する表示部31と、鋼板201の画像に基づいて鋼板201の加熱位置を特定して入力する際の入力を受け付けるマウス32とを設けて、マウス32によって受け付けられた鋼板201の加熱位置に基づいて、ロボットハンド14を移動させて鋼板201を加熱するとともに、放水管16から鋼板201の加熱後の位置に冷却水を放水するように制御するようにロボットコントローラ2を構成する。これにより、ユーザ300が鋼板201の近傍に移動しロボットアーム13を把持して移動させることにより所望の動作を直接教示する場合と異なり、ユーザ300は、所望の動作の教示のためにロボットアーム13を移動させる必要がなく、鋼板201の加熱位置をPC3に入力するだけで所望の動作の教示を容易に行うことができる。
【0048】
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0049】
たとえば、上記実施形態では、垂直多関節ロボットからなるロボットのロボットアームにロボットハンドが取り付けられている例を示したが、たとえば、垂直多関節ロボット以外の直交型ロボットや水平多関節ロボットにロボットハンドを取り付けてもよい。
【0050】
また、上記実施形態では、複数(9本)の放水管のうちの高周波加熱コイルの移動方向側とは反対方向側に位置する1つの放水管から鋼板の加熱後の位置に冷却水を放水するように構成されている例を示したが、たとえば、高周波加熱コイルの移動方向側とは反対方向側に位置する複数の放水管から鋼板の加熱後の位置に冷却水を放水するように構成してもよい。
【0051】
また、上記実施形態では、ロボットハンドに9本の放水管が設けられる例を示したが、たとえば、9本以外の数の放水管がロボットハンドに設けられていてもよい。
【0052】
また、上記実施形態では、ロボットハンドに9本の空気噴射管が設けられる例を示したが、たとえば、9本以外の数の空気噴射管がロボットハンドに設けられていてもよい。
【0053】
また、上記実施形態では、空気噴射管(気体噴射管)から空気が噴射される例を示したが、たとえば、気体噴射管から鋼板に向かって空気以外の気体を噴射してもよい。
【0054】
また、上記実施形態では、平面視において、空気噴射管と放水管とを同一の円の円上に配置する例を示したが、たとえば、空気噴射管を放水管よりも外側に設けるとともに、気体噴射管の先端部が放水管の先端部よりも内側に配置されるように空気噴射管を屈曲させてもよい。これによっても、鋼板のうちの放水部から冷却水が放水される領域よりも高周波加熱コイル側の領域に空気を噴射することができる。
【0055】
また、上記実施形態では、たとえば銅管、アルミ管、ステンレス管からなる放水管(放水部)および空気噴射管(気体噴射部)を用いる例を示したが、たとえば、管状の部材以外の部材により鋼板に冷却水を放水する放水部および気体を噴射する気体噴射部を構成してもよい。
【0056】
また、上記実施形態では、鋼板に向かってレーザ光を出射することにより鋼板までの距離を測定する距離測定センサ(距離測定部)を用いる例を示したが、たとえば、レーザ光を照射すること以外の方法により鋼板までの距離を測定する距離測定部を用いてもよい。
【0057】
また、上記実施形態では、CCD(CMOS)カメラなどの2次元画像を撮像するカメラを用いて鋼板を撮像する例を示したが、たとえば、3次元画像を撮像するカメラを用いて鋼板を撮像するようにしてもよい。
【0058】
また、上記実施形態では、ユーザが、PCの表示部に表示された鋼板の画像の画面上にポインタを合わせてマウスをクリックすることにより、鋼板の加工処理位置が入力される例を示したが、タッチパネル式の表示部に鋼板の画像を表示して、ユーザがタッチパネル式の表示部の画面をタッチすることにより、鋼板の加工処理位置が入力されるように構成してもよい。
【0059】
また、上記実施形態では、鋼板を加熱するためにロボットハンドに高周波加熱コイルを設ける例を示したが、たとえば、ガストーチ等によって鋼板を加熱するようにしてもよい。この場合、鋼板に対して空気を噴射する加熱位置用空気噴射管を省略することが可能となる。また、ガストーチは、比較的軽量であるので、ガストーチが取り付けられるロボットアーム(ロボット)を小型化することができる。
【0060】
また、上記実施形態では、曲面状の鋼板を加熱する例を示したが、たとえば、平板状の鋼板を加熱するように鋼板曲げ装置を構成してもよい。
【符号の説明】
【0061】
2 ロボットコントローラ(コントローラ)
14 ロボットハンド(ハンド)
15 高周波加熱コイル(加熱ツール)
16 放水管(放水部)
17 空気噴射管(気体噴射部)
18 距離測定センサ(距離測定部)
19 カメラ(撮像部)
31 表示部
32 マウス(入力受付部)
100 鋼板曲げ装置
171 加熱位置用空気噴射管(気体噴射部、第1気体噴射部)
172 被測定位置用空気噴射管(気体噴射部、第2気体噴射部)
201 鋼板
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
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図15
図16
図17