(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6068583
(24)【登録日】2017年1月6日
(45)【発行日】2017年1月25日
(54)【発明の名称】移動通信システムにおけるハンドオーバー方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H04W 36/08 20090101AFI20170116BHJP
H04W 4/08 20090101ALI20170116BHJP
H04W 92/20 20090101ALI20170116BHJP
【FI】
H04W36/08
H04W4/08
H04W92/20
【請求項の数】22
【全頁数】27
(21)【出願番号】特願2015-159511(P2015-159511)
(22)【出願日】2015年8月12日
(62)【分割の表示】特願2014-130533(P2014-130533)の分割
【原出願日】2011年4月26日
(65)【公開番号】特開2015-195631(P2015-195631A)
(43)【公開日】2015年11月5日
【審査請求日】2015年8月12日
(31)【優先権主張番号】201010168721.5
(32)【優先日】2010年4月29日
(33)【優先権主張国】CN
(31)【優先権主張番号】201010159953.4
(32)【優先日】2010年4月28日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100154922
【弁理士】
【氏名又は名称】崔 允辰
(74)【代理人】
【識別番号】100140534
【弁理士】
【氏名又は名称】木内 敬二
(72)【発明者】
【氏名】リシァン・ス
(72)【発明者】
【氏名】ホン・ワン
(72)【発明者】
【氏名】フアルイ・リアン
【審査官】
望月 章俊
(56)【参考文献】
【文献】
特開2009−077368(JP,A)
【文献】
Alcatel-Lucent,Support of inter-Home eNB Mobility, 3GPP TSG-RAN WG3#65 R3-091825,2009年 8月28日,p.1,2,<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG3_Iu/TSGR3_65/Docs/R3-091825.zip>
【文献】
Alcatel-Lucent,Handling of CSG for in-bound Mobility, 3GPP TSG-RAN WG3#63bis R3-090745,2009年 3月26日,p.2,3,<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG3_Iu/TSGR3_63bis/Docs/R3-090745.zip>
【文献】
3rd Generation Partnership Project;Technical Specification Group Radio Access Network;Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network (EUTRAN);X2 Application Protocol (X2AP);(Release 9),3GPP TS 36.423 V9.2.0 (2010-03),2010年 3月,p.35,36
【文献】
Alcatel-Lucent, Vodafone,Congested H(e)NB Hybrid Access Mode cell, 3GPP TSG-RAN WG3#64 R3-091053,2009年 5月 8日,p.1,<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG3_Iu/TSGR3_64/Docs/R3-091053.zip>
【文献】
Motorola,Introduction of PLMN-related abnormal conditions during HO in network sharing scenarios, 3GPP TSG-RAN WG3#66bis R3-100107,2010年 1月22日,p.2,<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG3_Iu/TSGR3_66bis/Docs/R3-100107.zip>
【文献】
Qualcomm Europe,Access control for in-bound handover to a CSG cell, 3GPP TSG-RAN WG3#65 R3-091532,2009年 8月28日,p.1,2,<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG3_Iu/TSGR3_65/Docs/R3-091532.zip>
【文献】
3rd Generation Partnership Project;Technical Specification Group Services and System Aspects;GPRS enhancements for E-UTRAN access(Release 9) ,3GPP TS 23.401 V9.4.0 (2010-03),2010年 3月,p.133,135
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/00−H04W99/00
H04B7/24−H04B7/26
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソースeNB(evolved Node B)によるユーザーエンティティ(UE)のハンドオーバーのための方法であって、
X2設定手順を通じて、ターゲットeNBの限定加入者グループ(CSG)識別子(ID)を獲得するステップと、
前記UEのX2ハンドオーバーを、移動性管理エンティティ(MME)で非接続制御が要求される場合に遂行することを決定するステップと、を含み、
前記ターゲットeNBがハイブリッドeNBであると、前記MMEで非接続制御が要求される
ことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記X2設定手順は、
前記ターゲットeNBに前記ソースeNBのCSG IDを含むX2設定要求を送信するステップと、
前記X2設定要求に応答して前記ターゲットeNBから前記ターゲットeNBのCSG IDを含むX2設定応答を受信するステップと、を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記X2設定要求は、前記ソースeNBによりサービングされるセル各々に対する物理セル識別子(PCI)を含み、
前記X2設定応答は、前記ターゲットeNBによりサービングされるセル各々に対するPCIを含む
ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記UEの前記X2ハンドオーバーの遂行が決定された場合、前記ターゲットeNBに特定CSGに加入した前記UEのメンバーシップ状態を示すCSG情報と、前記UEのサービングMME識別情報を含むハンドオーバー要求メッセージを送信するステップと、
前記ターゲットeNBから前記ハンドオーバー要求メッセージに応答するハンドオーバー要求承認メッセージが受信された場合、前記UEにX2ハンドオーバーを遂行する無線リソース制御(RRC)接続再構成メッセージを送信するステップと、をさらに含む
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ハイブリッドeNBは、前記ソースeNBのCSG IDと同一のCSG IDを有し、自らのCSGに含まれない少なくとも一つのUEの接続を許可するように構成される
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
ターゲットeNB(evolved Node B)によるユーザーエンティティ(UE)のハンドオーバーのための方法であって、
ソースeNBにX2設定手順を通じて、前記ターゲットeNBの限定加入者グループ(CSG)識別子(ID)を送信するステップと、
前記ソースeNBと前記ターゲットeNBとの間にX2ハンドオーバーが決定されると、ハンドオーバー要求メッセージを前記ソースeNBから受信するステップと、を含み、
前記UEのX2ハンドオーバーは、移動性管理エンティティ(MME)で非接続制御が要求される場合に遂行されることと決定され、
前記ターゲットeNBがハイブリッドeNBであると、前記MMEで非接続制御が要求される
ことを特徴とする方法。
【請求項7】
前記X2設定手順は、
前記ソースeNBから前記ソースeNBのCSG IDを含むX2設定要求を受信するステップと、
前記X2設定要求に応答して、前記ターゲットeNBのCSG IDを含むX2設定応答を前記ソースeNBに送信するステップと、を含み、
前記X2設定要求は、前記ソースeNBによりサービングされるセル各々に対する物理セル識別子(PCI)を含み、
前記X2設定応答は、前記ターゲットeNBによりサービングされるセル各々に対するPCIを含む
ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
特定CSGに加入した前記UEのメンバーシップ状態を示すCSG情報と、前記UEのサービングMME識別情報を含む前記ハンドオーバー要求メッセージに応答して、ハンドオーバー要求確認メッセージを前記ソースeNBに送信するステップと、
前記UEから前記UEのハンドオーバーに対する手順完了を示す無線リソース制御(RRC)接続再構成完了メッセージを受信するステップと、
前記MMEに前記ターゲットeNBのCSG IDを含む経路切り替え要求を送信するステップと、
前記経路切り替え要求に応答して、経路切り替え要求承認メッセージが前記MMEから受信されると、該当するベアラコンテキストを削除するステップと、を含み、
前記経路切り替え要求メッセージは、前記ターゲットeNBのCSG ID及びアクセスモードを含み、
前記アクセスモードは、前記ターゲットeNBが特定CSGに含まれたUEをサービングするクローズドアクセスeNBと、特定CSGに含まれたUEと前記特定CSGに含まれないUEをサポートするハイブリッドeNBと、任意のCSGに含まれないUEを許可するように構成されたオープンeNBとのうちの一つである
ことを示すことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記ハイブリッドeNBは、前記ソースeNBのCSG IDと同一のCSG IDを有し、自らのCSGに含まれない少なくとも一つのUEの接続を許可するように構成される
ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項10】
移動性管理エンティティ(MME)によるユーザーエンティティ(UE)のハンドオーバーのための方法であって、
前記UEのX2ハンドオーバーで、前記UEがターゲットeNBの変更されたセルにあることを示す経路切り替え要求メッセージを受信するステップと、
前記経路切り替え要求メッセージに含まれた限定加入者グループ(CSG)情報によって、前記UEが特定CSGに加入されたか否かを確認するステップと、
サービス−ゲートウェイ(S−GW)に前記CSG情報を含む変更ベアラ要求メッセージを送信するステップと、
前記S−GWから変更ベアラ応答メッセージが受信されると、前記ターゲットeNBに経路切り替え要求承認メッセージを送信するステップと、を含み、
前記UEのX2ハンドオーバーは、前記移動性管理エンティティ(MME)で非接続制御が要求される場合に遂行されることと決定され、
前記ターゲットeNBがハイブリッドeNBであると、前記MMEで非接続制御が要求される
ことを特徴とする方法。
【請求項11】
前記ハイブリッドeNBは、ソースeNBのCSG IDと同一のCSG IDを有し、自らのCSGに含まれない少なくとも一つのUEの接続を許可するように構成される
ことを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項12】
ユーザーエンティティ(UE)のハンドオーバーのためのソースeNB(evolved Node B)であって、
X2設定手順を通じて、ターゲットeNBの限定加入者グループ(CSG)識別子(ID)を獲得する送受信部と、
前記UEのX2ハンドオーバーを、移動性管理エンティティ(MME)で非接続制御が要求される場合に遂行することと決定する制御部と、を含み、
前記ターゲットeNBがハイブリッドeNBであると、前記MMEで非接続制御が要求される
ことを特徴とするソースeNB。
【請求項13】
前記ターゲットeNBに前記ソースeNBのCSG IDを含むX2設定要求を送信する送信部と、
前記X2設定要求に応答して、前記ターゲットeNBから前記ターゲットeNBのCSG IDを含むX2設定応答を受信する受信部と、をさらに含む
ことを特徴とする請求項12に記載のソースeNB。
【請求項14】
前記X2設定要求は、前記ソースeNBによりサービングされるセル各々に対する物理セル識別子(PCI)を含み、
前記X2設定応答は、前記ターゲットeNBによりサービングされるセル各々に対するPCIを含む
ことを特徴とする請求項13に記載のソースeNB。
【請求項15】
送信部をさらに含み、
前記送信部は、
前記UEの前記X2ハンドオーバーの遂行が決定された場合、前記ターゲットeNBに特定CSGに加入した前記UEのメンバーシップ状態を示すCSG情報と、前記UEのサービングMME識別情報を含むハンドオーバー要求メッセージを送信し、
前記ターゲットeNBから前記ハンドオーバー要求メッセージに応答するハンドオーバー要求承認メッセージが受信された場合、前記UEにX2ハンドオーバーを遂行する無線リソース制御(RRC)接続再構成メッセージを送信する
ことを特徴とする請求項12に記載のソースeNB。
【請求項16】
前記ハイブリッドeNBは、前記ソースeNBのCSG IDと同一のCSG IDを有し、自らのCSGに含まれない少なくとも一つのUEの接続を許可するように構成される
ことを特徴とする請求項12に記載のソースeNB。
【請求項17】
ユーザーエンティティ(UE)のハンドオーバーのためのターゲットeNB(evolved Node B)であって、
X2設定手順を通じて、ソースeNBに前記ターゲットeNBの限定加入者グループ(CSG)識別子(ID)を送信する送信部と、
前記ソースeNBと前記ターゲットeNBとの間にX2ハンドオーバーが決定されると、ハンドオーバー要求メッセージを前記ソースeNBから受信する受信部と、
前記送信部及び受信部の動作を制御する制御部と、を含み、
前記UEのX2ハンドオーバーは、移動性管理エンティティ(MME)で非接続制御が要求される場合に遂行されることと決定し、
前記ターゲットeNBがハイブリッドeNBであると、前記MMEで非接続制御が要求される
ことを特徴とするターゲットeNB。
【請求項18】
前記受信部は、前記ソースeNBから前記ソースeNBのCSG IDを含むX2設定要求を受信し、
前記送信部は、前記X2設定要求に応答して前記ターゲットeNBのCSG IDを含むX2設定応答を前記ソースeNBに送信し、
前記X2設定要求は、前記ソースeNBによりサービングされるセル各々に対する物理セル識別子(PCI)を含み、
前記X2設定応答は、前記ターゲットeNBによりサービングされるセル各々に対するPCIを含む
ことを特徴とする請求項17に記載のターゲットeNB。
【請求項19】
前記送信部は、特定CSGに加入された前記UEのメンバーシップ状態を示すCSG情報と、前記UEのサービングMME識別情報を含む前記ハンドオーバー要求メッセージに応答してハンドオーバー要求確認メッセージを前記ソースeNBに送信し、
前記受信部が前記UEから前記UEのハンドオーバーに対する手順完了を示す無線リソース制御(RRC)接続再構成完了メッセージを受信した場合、前記MMEにターゲットeNBのCSG IDを含む経路切り替え要求を送信し、前記経路切り替え要求に応答して経路切り替え要求承認メッセージが前記MMEから受信されると、該当するベアラコンテキストを削除し、
前記経路切り替え要求メッセージは、前記ターゲットeNBのCSG ID及びアクセスモードを含み、
前記アクセスモードは、前記ターゲットeNBが特定CSGに含まれたUEをサービングするクローズドアクセスeNBと、特定CSGに含まれたUEと前記特定CSGに含まれないUEをサポートするハイブリッドeNBと、任意のCSGに含まれないUEを許可するように構成されたオープンeNBとのうちの一つであることを示す
ことを特徴とする請求項17に記載のターゲットeNB。
【請求項20】
前記ハイブリッドeNBは、前記ソースeNBのCSG IDと同一のCSG IDを有し、自らのCSGに含まれない少なくとも一つのUEの接続を許可するように構成される
ことを特徴とする請求項17に記載のターゲットeNB。
【請求項21】
ユーザーエンティティ(UE)のハンドオーバーのための移動性管理エンティティ(MME)であって、
前記UEのX2ハンドオーバーで、前記UEがターゲットeNBの変更されたセルにあることを示す経路切り替え要求メッセージを受信する受信部と、
前記経路切り替え要求メッセージに含まれた限定加入者グループ(CSG)情報によって前記UEが特定CSGに加入されたか否かを確認する制御部と、
サービス−ゲートウェイ(S−GW)に前記CSG情報を含む変更ベアラ要求メッセージを送信し、前記S−GWから変更ベアラ応答メッセージが受信されると、前記ターゲットeNBに経路切り替え要求承認メッセージを送信する送信部と、を含み、
前記UEのX2ハンドオーバーは、移動性管理エンティティ(MME)で非接続制御が要求される場合に遂行されることと決定され、
前記ターゲットeNBがハイブリッドeNBであると、前記MMEで非接続制御が要求される
ことを特徴とする移動性管理エンティティ。
【請求項22】
前記ハイブリッドeNBは、ソースeNBのCSG IDと同一のCSG IDを有し、自らのCSGに含まれない少なくとも一つのUEの接続を許可するように構成される
ことを特徴とする請求項21に記載の移動性管理エンティティ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動通信システムにおいてX2インターフェースを用いるハンドオーバーを遂行する方法及び装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
LTE(Long Term Evolution)は、第3世代(3G)移動通信システムの進化した技術であり、セルの容量を増加させてシステム遅延を減少させるような多くの利点を持っている。
【0003】
図1は、従来の技術によるLTEシステムの構成を概略的に示す。
【0004】
図1を参照すると、LTEシステムの進化したユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network:E-UTRAN)は、主に進化したNode B(evolved Node B:eNB)及びホームeNB(HeNB)のような無線リソース管理エンティティを含み、HeNBゲートウェイ(GW)をさらに含むことができる。HeNB GEが含まれない場合、HeNBは、コアネットワークの移動性管理エンティティ(Mobile Management Entities:MME)に直接接続することができる。HeNB GWが含まれる場合、HeNBは、HeNB GWを通じてMMEに接続される。MMEは、コアネットワークの重要なネットワークエンティティであり、無線アクセスベアラの設定及び移動性管理のような機能を有する。
【0005】
移動通信システムにおいて、特定グループとして特定ユーザーに対してより良いサービスを提供するために、限定加入者グループ(Closed Subscriber Group:CSG)は、一般的に多重無線リソース管理エンティティにより形成されなければならない。例えば、会社又は学校のすべてのユーザーは、特定ユーザーグループを形成する。CSGは、このユーザーグループとして、特化した接続サービスを提供するために多重無線リソース管理エンティティからなされる。
【0006】
LTEの無線リソース管理エンティティは、eNB101及びHeNB1030を含む。LTEの無線リソース管理エンティティは、HeNB GW103をさらに含むことができる。各eNB101は、X2インターフェースを通じて相互に接続される。各eNB101は、S1インターフェースを通じてコアネットワーク(CN)でMME104と直接接続される。HeNB102はS1インターフェースを通じてHeNB GW103に接続でき、HeNB GW103はS1インターフェースを通じてMME104に接続できる。各HeNB102は、S1インターフェースを通じてMME104と直接接続することができる。システムで設置したHeNB GW103が存在しない場合、HeNB102はS1インターフェースを通じてMME104に直接接続される。eNB101及びHeNB102は、両方ともCNで複数のMMEと接続することができる。
【0007】
より良いアクセスサービスを提供するために、
図1に示すLTEシステムの無線リソース管理エンティティは、一般的に多くのタイプを含む。例えば、HeNBはオープンHeNB、ハイブリッドHeNB、及びCSG HeNBに分類される。オープンHeNBは、任意の特定ユーザーグループに向かわないで任意のユーザーエンティティ(User Entity:UE)が接続できるHeNBを意味する。CSG HeNBは、CSGユーザーグループ内のHeNBを意味し、CSG HeNBによりサービスされる特定グループのUEのアクセスのみを許可する。ハイブリッドHeNBは、CSGの機能をサポートし、ハイブリッドHeNBによりサービスされる特定ユーザーグループに属するUEのアクセスを許可し、一般的なユーザーグループに属するUEのアクセスを許可するHeNBを意味する。
【0008】
UEは、HeNBとeNBとの間だけでなく相互に異なるHeNBとの間で移動できる。UEの移動は、S1ハンドオーバーを通じて実行される。S1ハンドオーバーは、S1インターフェースを使用するハンドオーバーを示す。
【0009】
図2は、従来の技術によるS1ハンドオーバー手順を概略的に示す。HeNBの各々は、HeNB GWを通じてMMEに接続されると仮定する。
【0010】
図2を参照すると、ソースHeNB217は、ステップ201aで、ハンドオーバー要求メッセージをHeNB GW219に送信する。UE216からソースHeNBに測定報告をHeNBを送信する方法及びソースHeNB217によってハンドオーバーを開始する方法は、ここに紹介しない。
【0011】
ステップ201bにおいて、HeNB GW219は、ハンドオーバー要求メッセージをMME220に送信する。
【0012】
ステップ202aにおいて、MME220は、ハンドオーバー要求メッセージをHeNB GW219に送信し、ステップ202bにおいて、HeNB GW219は、ハンドオーバー要求メッセージをターゲットHeNBに送信する。ソースHeNB217は、UE216が元々位置したHeNBを示す。ターゲットHeNB218は、UEがハンドオーバーを遂行するHeNBを示す。
【0013】
ステップ203において、ターゲットHeNB218は、UE216のためのリソースを割り当て、ステップ203aにおいて、ハンドオーバー要求承認メッセージをHeNB GW219に送信する。ステップ203bにおいて、HeNB GW219は、ハンドオーバー要求承認メッセージをMME220に送信する。
【0014】
ステップ205aにおいて、MME220は、ハンドオーバー命令メッセージをHeNB GW219に送信する。ステップ205bにおいて、HeNB GW219は、ハンドオーバー命令メッセージをソースHeNB217に送信する。
【0015】
ステップ206において、ソースHeNB217は、無線リソース制御(Radio Resource Control:RRC)接続再設定メッセージをUE216に送信する。
【0016】
ステップ207において、UE216は、ターゲットセルに同期化し、ステップ208では、RRC接続再設定完了メッセージをターゲットHeNB218に送信する。
【0017】
ステップ209aにおいて、ターゲットHeNB218は、ハンドオーバー通知メッセージをHeNB GW219に送信する。ステップ209bにおいて、HeNB GW219は、ハンドオーバー通知メッセージをMME220に送信する。
【0018】
ステップ210において、MME220は、変更ベアラ要求メッセージをサービス-ゲートウェイ/パケットデータネットワークゲートウェイ(Service-Gateway/Packet Data Network Gateway:S-GW/PDN GW)225に送信する。S-GWは、主にユーザープレーン(user plane)機能の提供に使われる。PDN GWは、主に、例えば、チャージ及び合法的遮断(lawful interception)の機能のために使われる。ステップ211において、S-GW及びPDN GWは、同一の物理的エンティティ又は分離された2個のエンティティに設定される。このステップでは、S-GWとPDN GWとの間のシグナリング相互作用を省略する。
【0019】
ステップ212において、S-GW/PDN GW225は、変更ベアラ応答メッセージをMME220に送信する。
【0020】
ステップ213において、UE216は、追跡領域アップデート(Tracking Area Update:TAU)手順を始める。
【0021】
ステップ213aにおいて、MME220は、UEコンテキスト解除命令メッセージをHeNB GW219に伝送する。213bにおいて、HeNB GW219は、UEコンテキスト解除命令メッセージをソースHeNB217に伝送する。
【0022】
ステップ214aにおいて、ソースHeNB217は、UE216コンテキスト解除完了メッセージをHeNB GW219に伝送する。ステップ214bにおいて、HeNB GW219は、UE216コンテキスト解除完了メッセージをMME220に送信する。
【0023】
この手順は、多くの数のHeNB及び頻繁なUEハンドオーバーを考慮するハンドオーバー過程を実現できるが、各ハンドオーバーがS1ハンドオーバーを通じて実現されると、コアネットワークの負担がひどく大きくなり、ハンドオーバーの効率は減少する。同様に、上記問題点は、UEがHeNBとeNBとの間、及びeNBとeNBとの間で移動する場合に存在する。
【0024】
上記のような従来技術において、HeNBとeNBとの間のUEの移動は、S1ハンドオーバーを通じて実行される。上記分析から、S1ハンドオーバーを通じてHeNB間のUEの移動は、ハンドオーバー準備及びデータ転送を含むCNを介して達成される。HeNB間のUEの各移動がS1ハンドオーバーを通じて達成されると、大変多くの数のHeNBのため、CNに大きな負荷が掛かるようになる。このハンドオーバーの効率は低減される可能性がある。
【0025】
しかしながら、従来のX2ハンドオーバープロセスにおけるハンドオーバー準備及びデータ転送は、MMEを通じて遂行する必要はない。したがって、X2ハンドオーバープロセスは、HeNB間のUEの移動に適用できる。
【0026】
図3Aから
図3Cは、従来技術により、X2ハンドオーバーをHeNBに適用することを示す概略的接続図である。
図3Aは、X2ハンドオーバーを通じてHeNB305aと305bとの間のUEの移動300を示す概略的接続図である。
図3Bは、X2ハンドオーバーを通じてHeNB315からeNB320までのUEの移動310を示す概略的接続図である。
図3Cは、X2ハンドオーバーを通じてeNB330からHeNB335までUEの移動325を示す概略的接続図である。
【0027】
図3Aから
図3Cを参照すると、HeNB GWが非アクセス層(Non-Access-Stratum:NAS)ノード選択機能(Node Selection Function:NNSF)を有するため、HeNBがHeNB GWを通じてMMEにアクセスする場合、HeNB GWは、HeNBにアクセスされているUEのためのサービングMMEを選択する。しかしながら、HeNBは、UEに対してHeNB GWにより選択されたMMEを認知しない。したがって、X2ハンドオーバーが実行される場合、ソースHeNBは、ターゲットHeNBにUEのサービングMMEについて通知できない。その結果、ターゲットHeNB、又はeNB、あるいはターゲットHeNB GWは、経路切り替え要求メッセージが送信されなければならないMMEに対して認知できない。この経路切り替え要求メッセージがUEにより最初にアクセスされたMMEの代わりに他のMMEに送信された場合、ハンドオーバープロセスが失敗するという問題点を有する。
【0028】
上記のような従来技術において、HeNBとeNBとの間のUEの移動は、S1ハンドオーバーを通じて実行される。上記分析から、S1ハンドオーバーを通じてHeNB間のUEの移動は、ハンドオーバー準備及びデータ転送を含むCNを介して達成される。HeNB間のUEの各移動がS1ハンドオーバーを通じて達成されると、大変多くの数のHeNBのため、CNに大きな負荷が掛かるようになる。このハンドオーバーの効率は低減される可能性がある。
【0029】
しかしながら、従来のX2ハンドオーバープロセスにおけるハンドオーバー準備及びデータ転送は、MMEを通じて遂行する必要はない。したがって、X2ハンドオーバープロセスは、HeNB間のUEの移動に適用できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0030】
【特許文献1】特願2009−237780号
【特許文献2】特願2009−276881号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0031】
したがって、本発明は上記した従来技術の問題点に鑑みてなされるものであって、その目的は、移動通信システムにおけるX2インターフェースを使用するハンドオーバー方法を提供することにある。
【0032】
本発明の他の目的は、X2ハンドオーバーの間、ターゲットeNB/HeNB又はターゲットHeNB GWに提供されるX2を遂行するためのUEによりアクセスされるMME識別子を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0033】
上記のような目的を達成するために、本発明の一態様によれば、ソース基地局(BS)によるユーザーエンティティ(UE)のハンドオーバー方法が提供される。その方法は、UEがX2インターフェースを用いてハンドオーバーが遂行されるか否かを決定するステップと、ターゲットBSの限定加入者グループ(CSG)情報を含むハンドオーバー要求メッセージをターゲット基地局に伝送するステップと、ターゲット基地局からハンドオーバー要求承認メッセージを受信するステップとを有し、UEがハンドオーバーを遂行するか否かを決定するステップは、ソース基地局とターゲット基地局との間にX2インターフェースが存在する場合、ターゲット基地局がCSGをサポートせず、あるいはターゲット基地局がソース基地局によりサポートされる同一のCSGをサポートする場合、X2インターフェースを用いてUEのハンドオーバーを遂行することに決定するステップと、X2インターフェース設定手順を通じてターゲット基地局のCSG情報を獲得するステップとを有する。
【0034】
本発明の他の態様によれば、ターゲット基地局によるユーザーエンティティ(UE)のハンドオーバー方法が提供される。その方法は、ソース基地局からターゲット基地局の限定加入者グループ(CSG)情報を含むハンドオーバー要求メッセージを受信するステップと、CSG情報が第1のCSG識別子(ID)を含む場合、第1のCSG識別子と第2のCSG識別子が同一であるか否かを判定し、ターゲットセルからブロードキャストされるCSG情報から第2のCSG識別子を獲得するステップと、第1のCSG識別子と第2のCSG識別子が同一である場合、ソース基地局にハンドオーバー要求承認メッセージを送信し、UEから無線リソース制御(RRC)再設定メッセージを受信するステップと、移動性管理エンティティ(MME)に第2のCSG識別子を含む経路切り替え要求メッセージを送信するステップと、経路切り替え要求承認メッセージがMMEから受信される場合、ソース基地局にアップリンク(UL)コンテキスト解除メッセージを送信するステップとを有する。
【0035】
本発明の他の態様によれば、移動性管理エンティティ(MME)によるユーザーエンティティ(UE)のハンドオーバー方法が提供される。その方法は、ターゲット基地局(BS)からターゲット基地局の限定加入者グループ(CSG)情報を含む経路切り替え要求メッセージを受信するステップと、CSG情報がターゲット基地局が特定CSGをサポートするCSG基地局であることを示す場合、ユーザーCSG情報を含むベアラアップデート要求メッセージをユーザープレーンエンティティに伝送するステップと、ターゲット基地局に経路切り替え要求承認メッセージを送信するステップとを有し、ターゲット基地局のCSG情報又はターゲットセルからブロードキャストされるCSG情報は、ターゲット基地局が特定CSGをサポートするCSG基地局であり、あるいは特定CSG及び特定CSGに含まれないUEをサポートするハイブリッド基地局であることを示すアクセスモードを含み、ターゲット基地局がCSG基地局又はハイブリッド基地局である場合、CSG情報は特定CSGのCSG識別子を含み、ターゲット基地局がソース基地局によりサポートされる同一のCSGをサポートする場合、CSG情報は、ターゲット基地局が同一のCSGをサポートすることを示す識別子を含む。
【0036】
本発明の他の態様によれば、ユーザーエンティティ(UE)のハンドオーバーのためのソース基地局が提供される。上記基地局は、X2インターフェースを用いるUEがハンドオーバーを遂行するか否かを決定する制御部と、ターゲット基地局の限定加入者グループ(CSG)情報を含むハンドオーバー要求メッセージをターゲット基地局に送信する送信部と、ターゲット基地局からハンドオーバー要求承認メッセージを受信する受信部とを含み、制御部は、ソース基地局とターゲット基地局との間にX2インターフェースが存在する場合、及びターゲット基地局がCSGをサポートせず、あるいはターゲット基地局がソース基地局によりサポートされる同一のCSGをサポートする場合、X2インターフェースを用いてUEのハンドオーバーを遂行することに決定し、ターゲット基地局のCSG情報をX2インターフェース設定手順を通じて獲得する。
【0037】
本発明の他の態様によれば、ユーザーエンティティ(UE)のハンドオーバーのためのターゲット基地局が提供される。上記基地局は、ソース基地局からターゲット基地局の限定加入者グループ(CSG)情報を含むハンドオーバー要求メッセージを受信する受信部と、CSG情報が第1のCSG識別子を含む場合、第1のCSG識別子と第2のCSG識別子が同一であるか否かを決定し、ターゲットセルからブロードキャストされるCSG情報から第2のCSG識別子を獲得する制御部とを含み、第1のCSG識別子と第2のCSG識別子が同一である場合、送信部はソース基地局にハンドオーバー要求承認メッセージを送信し、受信部はUEから無線リソース制御再設定メッセージを受信し、送信部は、移動性管理エンティティ(MME)に第2のCSG識別子を含む経路切り替え要求メッセージを送信し、経路切り替え要求承認メッセージがMMEから受信部により受信される場合、送信部は、制御部の制御によりソース基地局にアップリンクコンテキスト解除メッセージを送信する。
【0038】
本発明の他の態様によれば、ユーザーエンティティ(UE)のハンドオーバーのための移動性管理エンティティ(MME)方法が提供される。その方法は、ターゲット基地局からターゲット基地局の限定加入者グループ(CSG)情報を含む経路切り替え要求メッセージを受信するステップと、CSG情報がターゲット基地局が特定CSGをサポートするCSG基地局であることを示す場合、ユーザーCSG情報を含むベアラアップデート要求メッセージをユーザープレーンエンティティに送信するステップと、ベアラアップデート応答メッセージが受信される場合、ターゲット基地局に経路切り替え要求承認メッセージを送信するステップとを有し、ターゲット基地局のCSG情報又はターゲットセルからブロードキャストされるCSG情報は、ターゲット基地局が特定CSGをサポートするCSG 基地局であり、あるいは特定CSG及び特定CSGに含まれないUEをサポートするハイブリッド基地局であることを示すアクセスモードを含み、ターゲット基地局がCSG基地局又はハイブリッド基地局である場合、CSG情報は特定CSGのCSG識別子を含み、ターゲット基地局がソース基地局によりサポートされる同一のCSGをサポートする場合、CSG情報は、ターゲット基地局が同一のCSGをサポートすることを示す識別子を含む。
【0039】
本発明の他の目的、利点、及び顕著な特徴は、添付の図面及び本発明の実施形態からなされた以下の詳細な説明から、この分野の当業者に明確になるはずである。
【発明の効果】
【0040】
本発明の技術的方式を適用することは、予め定められた状態を満たす場合、例えば、UEが同一のCSG内で移動したり、オープンセルに移動したり、あるいはハイブリッドセルに移動する場合、X2ハンドオーバーが採用される。S1ハンドオーバーと比較すると、X2ハンドオーバー手順は、MMEとのシグナリング相互作用を遂行するためにより少ないステップが必要である。したがって、コアネットワークの処理負担が減少し、ハンドオーバー効率が向上する効果を有する。
【0041】
本発明による実施形態の上記及び他の態様、特徴、及び利点は、添付の図面と共に述べる以下の詳細な説明から、一層明らかになるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【
図1】従来技術によるLTEシステムの構成を概略的に示す図である。
【
図2】従来技術による一般名的なS1ハンドオーバーを概略的に示す図である。
【
図3A】従来技術により、HeNBにX2ハンドオーバーを適用する場合の接続構造の各種類を概略的に示す図である。
【
図3B】従来技術により、HeNBにX2ハンドオーバーを適用する場合の接続構造の各種類を概略的に示す図である。
【
図3C】従来技術により、HeNBにX2ハンドオーバーを適用する場合の接続構造の各種類を概略的に示す図である。
【
図4】本発明の実施形態により、HeNBを通じてX2ハンドオーバーを遂行する場合の接続構成を概略的に示す図である。
【
図5A】本発明の第1の実施形態によるX2ハンドオーバー方法を示すフローチャート図である。
【
図5B】本発明の第1の実施形態によるX2インターフェース設定手順を示すフローチャートである。
【
図6】本発明の第2の実施形態による他のX2ハンドオーバー方法を示すフローチャートである。
【
図7】本発明の実施形態による
図4のネットワークを使用するHeNBを通じてUEによってネットワークをアクセスする動作フローを示す図である。
【
図8】本発明の第3の実施形態によるHeNBとともに獲得されるX2ハンドオーバーの動作フローを示す図である。
【
図9】本発明の実施形態によるHeNB/eNB又は基地局の構成を示すブロック構成図である。
【
図10】本発明の実施形態によるMMEの構成を示すブロック構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0043】
以下、本発明の望ましい実施形態を添付の図面を参照して詳細に説明する。
【0044】
図面において、同一又は類似した構成要素に対してはできるだけ同様の参照符号及び参照番号を使用する。次の説明において、具体的な構成及び構成要素のような特定詳細は、ただ本発明の実施形態の全般的な理解を助けるためだけに提供される。したがって、本発明の範囲及び趣旨を逸脱することなく、以下に説明される本発明の様々な変形及び変更が可能であることは、当該技術分野における通常の知識を持つ者には明らかである。なお、公知の機能または構成に関する具体的な説明は、明瞭性と簡潔性のために省略する。
【0045】
以下の説明及び請求項に使用する用語及び単語は、辞典的意味に限定されるものではなく、発明者により本発明の理解を明確且つ一貫性があるようにするために使用する。従って、特許請求の範囲とこれと均等なものに基づいて定義されるものであり、本発明の実施形態の説明が単に実例を提供するためのものであって、本発明の目的を限定するものでないことは、本発明の技術分野における通常の知識を持つ者には明らかである。
【0046】
英文明細書に記載の“a”、“an”、及び“the”、すなわち単数形は、コンテキスト中に特記で明示されない限り、複数形を含むことは、当業者にはわかることである。したがって、例えば、“コンポーネント表面(a component surface)”との記載は一つ又は複数の表面を含む。
【0047】
本発明の実施形態は、移動通信システムにおけるコアネットワークの処理負荷を減少させるためのX2インターフェースを使用するハンドオーバー方式を提供する。同一のCSGでUEが移動したり、又はUEがオープンセル(HeNB又はeNBによりカバーされるセル)に移動したり、あるいはハイブリッドセルに移動したりする場合、X2ハンドオーバーが採用される。MMEと相互作用するためにより少ないステップがX2ハンドオーバー処理で必要であるため、コアネットワークの処理負担が減少し、ハンドオーバー効率は、本発明の第1及び第2の実施形態により改善される。いくつかの状況下で、例えば、UEが一つのCSGから他のCSGに移動する場合、S1ハンドオーバーは継続採用される。
【0048】
本発明の第3の実施形態によると、UEがHeNBを通じてネットワークに接続される場合、MME又はHeNB GWは、HeNBにUEのMMEのMME識別子を送信する。X2ハンドオーバーを遂行する場合、HeNBは、UEにサービスを提供するMMEに経路切り替え要求メッセージを成功的に送信するようにターゲットeNB/HeNBをイネーブルするために、UEがハンドオーバーすべきターゲットeNB/HeNBにMME識別子を送信する。ターゲットHeNBがHeNB GWを通じてMMEにアクセスされる場合、ターゲットHeNBは、UEにサービスを提供するMMEに経路切り替え要求メッセージを成功的に送信するために宛先(destination)HeNB GWをイネーブルするために、そして成功的なX2ハンドオーバーが遂行される場合にS1ハンドオーバー手順でコアネットワークとの頻繁な相互作用を減少させるために、宛先HeNB GWにMME識別子を送信する。したがって、CN上のハンドオーバープロセスの影響は減少し、ハンドオーバー遅延は減少する。
【0049】
本発明の実施形態の方式は、
図4に示すネットワーク構成に基づいて実行される。
【0050】
図4は、本発明の実施形態によるHeNBを通してX2ハンドオーバーを遂行する場合に接続構成を概略的に示す。
【0051】
図4を参照すると、HeNB400aとHeNB400b及びeNB410は、S1インターフェースを通じてコアネットワークでMME415と接続され、S1プロトコルスタック(stack)を採用する。HeNB400a及び400bは、各々S1インターフェースを通じてHeNB GW405a及び405bと接続され、S1プロトコルスタックを採用する。各HeNB405a及び405bは、他のHeNBと接続され、各HeNB405a及び405bは、X2インターフェースを通じてeNB410と接続され、X2プロトコルスタックを採用する。運営者の配列に基づいて、HeNB GW405a及び405bは、存在するか、あるいは存在しないこともある。HeNB GWが存在しない場合には、HeNBは、S1インターフェースを通じてMME415に直接接続される。
【0052】
本発明の第1の実施形態では、X2ハンドオーバーが要求される次の状況に適用され得る。この状況は、UEがHeNB間で移動する場合、UEがHeNBとeNBとの間で移動する場合、及びUEがeNB間で移動する場合を含む。X2ハンドオーバーは、これら状況で遂行される。加えて、本発明の実施形態の方法では、UEが第3世代(3G)ネットワークで異なる基地局(BS)、HeNB、eNB、及びHeNB間の間を移動する方法にも適用することができる。
【0053】
図5Aは、本発明の第1の実施形態によるX2ハンドオーバー方法を示すフローチャートである。
図5Aに示すように、下記のステップが含まれる。UEは、異なるBS(ソースBSとターゲットBS)間で移動するが、本発明の実施形態における方法は、UEがX2インターフェースに接続された装置間で移動する場合にも適用できる。この装置は、HeNBとeNBを含む。
【0054】
図5Aを参照すると、ソースBS502は、ステップ507で、ハンドオーバーを決定する。ステップ508において、ソースBS502は、X2ハンドオーバー手順が適用されることを決定する。例えば、ソースBS502は、ターゲットBS503との間にX2インターフェースが存在するか否かを判断する。その結果、X2インターフェースが存在しない場合、従来技術のS1ハンドオーバーフローが実行される。そうでないと、ソースBS502は、ターゲットセルがオープンセルであるか否かを判定し、あるいはソースセル及びターゲットセルが同一のCSGに属するか否かをさらに判定する。ターゲットセルがオープンセルであるか、あるいはソースセル及びターゲットセルが同一のCSGに属する場合、X2ハンドオーバーが遂行される。すなわち、ステップ509が遂行される。
【0055】
S1ハンドオーバーフローは、上記したようである。また、ソースセル及びターゲットセルは、ソースセル及びターゲットセルが両方ともCSGセルであることを示す同一のCSGに位置し、同一のCSG識別子を有する。
【0056】
ソースBS502は、HeNB又はeNBであり得る。また、ターゲットBS503は、HeNB又はeNBであり得る。異なるネットワーク設定によって、ソースBS502とターゲットBS503との間にX2インターフェースが存在するか、あるいは存在しないこともある。
【0057】
なお、ステップ508において、ソースBS502は、X2設定手順を通じて、運営者の設定に従って、及び/又は他のやり方を通じて、UE501からターゲットセルのCSG識別子(ID)及びアクセスモードを獲得できる。アクセスモードは、ターゲットセルのタイプ、例えばハイブリッドセル又はCSGセルを示す。CSG識別子が存在しない場合、ターゲットセルは、オープンセルとして見なされ、あるいはターゲットセルはオープンセルとして明確に示されることができる。ソースセル及びターゲットセルが同一のCSGに属するか否かは、ターゲットセルのCSG識別子により決定され得る。
【0058】
UE501からターゲットセルのCSG識別子及びアクセスモードを獲得するための方法は、自動隣接関係(Automatic Neighbor Relation:ANR)又はハンドオーバーの目的のために送信された測定報告からCSG識別子及びアクセスモードを獲得するステップを含む。その特定実行は公知の技術であり、任意の特定実行が採用される。さらに、ネットワークに最初にアクセスする場合、BSと部分的他のBSは、X2インターフェース設定手順を実行できる。X2インターフェース設定手順を実行するBSは、運営者の設定により決定される。ソースBS502は、このような方法でターゲットセルのアクセスモード及びCSG識別子を獲得できる。
【0059】
図5Bは、本発明の第1の実施形態によるX2インターフェース設定手順を概略的に示す。
【0060】
図5Bを参照すると、BS1 5000は、X2設定要求メッセージをBS2 5005に送信する。X2設定要求メッセージは、BS1 5000に属するサービングセルの情報を含む。この情報は、サービングセルの各々に対するCSG識別子及び物理的セル識別子(Physical Cell Identifier:PCI)を含み、該当セルがハイブリッドセルであるか、あるいはCSGセルであるかを示す各サービングセルのアクセスモードをさらに含むことができる。サービングセル各々のアクセスモードがハイブリッドセルである場合、X2設定要求メッセージは、セルがハイブリッドセルであることを示すアクセスモードを含む。セルがCSGセルである場合、X2設定要求メッセージは、アクセスモードを含まない。この方法は、アクセスモードがCSGタイプであることを暗黙的に示すために使用される。アクセスモードがX2設定要求メッセージに含まれないが、セルのPCIの範囲に従って決定される。
【0061】
ステップ5012において、BS2は、X2設定応答メッセージをBS1に送信する。X2設定応答メッセージは、BS2 5005に属するターゲットセルの情報を含む。この情報は、ターゲットセルの各々に対するCSG識別子及びPCIを含み、上記セルがハイブリッドセルであるか、あるいはCSGセルであるかを示すために、ターゲットセル各々のアクセスモードをさらに含む。セルがハイブリッドセルである場合、X2設定応答メッセージは、ターゲットセル各々がハイブリッドセルであることを示すためのアクセスモードを含む。ターゲットセルのうちいずれか一つがCSGセルである場合、X2設定応答メッセージは、アクセスモードを含まない。この方法は、アクセスモードがCSGタイプであることを暗黙的に示すために使われる。アクセスモードがX2設定応答メッセージに含まれない場合、アクセスモードは、セルのPCIの範囲により決定される。
【0062】
図5Bに示すBS1 5000は、eNB又はHeNBであり得る。同様に、ソースBS 5005は、eNB又はHeNBであり得る。
図5Bに示すように、ソースBS502は、CSG ID及びターゲットセルのアクセスモードを獲得し、UE501に対するX2ハンドオーバーを決定してステップ509に進行する。
【0063】
ステップ509において、ソースBS502は、ハンドオーバー要求メッセージをターゲットBS503に送信する。ターゲットBS503によりサービスされるターゲットセルがCSGセルである場合、ターゲットセルのCSG識別子は、ハンドオーバー要求メッセージで搬送され得る。さらに、ターゲットセルのCSG識別子が
図5Bに示すようなX2インターフェース設定手順を通じて獲得される場合、ターゲットセルのCSG識別子は搬送されないこともある。このモードを通じて獲得されたターゲットセルのCSG識別子が正確なものであると見なされるため、ステップ510に示すような確認(verification)を遂行する必要はない。
【0064】
ステップ510において、ターゲットBS503は、ターゲットセルのハンドオーバー要求メッセージに含まれたCSG識別子を確認する。ターゲットBS503は、ハンドオーバー要求メッセージに含まれたターゲットセルのCSG識別子が正確であるか否かを確認する。ターゲットBS503は、ハンドオーバー要求メッセージに含まれたターゲットセルのCSG識別子をターゲットセルによりブロードキャストされるCSG識別子と比較して、2個のCSG識別子が同一であるか否かを判定する。その結果、2個のCSG識別子が同一でない場合、X2ハンドオーバーは拒絶され、ターゲットセルによりブロードキャストされたCSG識別子、すなわちターゲットセルの正確なCSG識別子がハンドオーバー準備失敗メッセージに含まれてソースBS502に送信される。そうでない場合には、ステップ405が遂行される。
【0065】
ステップ510は、選択的である。ステップ509でソースBS502からターゲットBS503に送信されたハンドオーバー要求メッセージがターゲットセルのCSG識別子を含まない場合、ステップ510は実行される必要がない。
【0066】
ステップ511において、ターゲットBS503は、ハンドオーバー要求応答メッセージをソースBS502に送信する。
【0067】
ステップ512において、ソースBS502は、RRC(Radio Resource Control)接続再設定メッセージをUE501に送信する。
【0068】
ステップ513において、UE501は、RRC接続再設定完了メッセージをターゲットBS530に送信する。
【0069】
ステップ514aにおいて、ターゲットBS503は、経路切り替え要求メッセージをゲートウェイに送信する。ターゲットセルがCSGセルである場合、ターゲットセルのCSG識別子は、経路切り替え要求メッセージで搬送される。ターゲットセルがCSGセルである場合、ターゲットセルは、ステップ509からステップ514aによってこのハンドオーバーがX2ハンドオーバーを採用することを決定し、ターゲットセルは、X2ハンドオーバーの原理、すなわちどのような環境でX2ハンドオーバーが採用されるかを知るようになる。したがって、ターゲットセルは、ソースセル及びターゲットセルが両方ともCSGセルであり、かつ同一のCSG識別子を有すると判断できる。したがって、経路切り替え要求メッセージは、ソースセル及びターゲットセルが同一のCSG識別子を有することを示す、同一のCSG識別子インジケーションを含む。このような状況で、ターゲットセルのCSG識別子は転送されないことがある。なお、ソースセル及びターゲットセルがHeNBである場合、ゲートウェイは、HeNB GWである。
【0070】
ステップ514bにおいて、ゲートウェイ504は、経路切り替え要求メッセージをMME505に送信する。このステップで経路切り替え要求メッセージの内容は、ステップ514aでの経路切り替え要求メッセージの内容と同一である。ゲートウェイ504が設定されない場合、ステップ514a及び514bは、ターゲットBS503が経路切り替え要求メッセージをMME505に送信する、一つのステップに統合され得る。
【0071】
ステップ515aにおいて、MME505は、ベアラアップデート要求メッセージをユーザープレーン(user plane)エンティティ、すなわちS-GW/PDN GW(Service-Gateway/Packet Data Network Gateway)506に送信する。ここでは、S-GWとPDN GWとの間のシグナリング相互作用は省略する。
【0072】
受信された経路切り替え要求メッセージに従って、MME505は、UE501が移動するターゲットセルがCSGセルであるか、オープンセルであるかを判定する。例えば、経路切り替え要求メッセージがターゲットセルのCSG識別子を含む場合、UE501のターゲットセルはCSGセルであると判断することができる。ターゲットセルのCSG識別子が搬送されない場合、ターゲットセルはオープンセルであると判断できる。受信された経路切り替え要求メッセージが同一のCSG識別子インジケーションを含む場合、ターゲットセル及びソースセルは同一のCSGに位置すると判断できる。加えて、MME505は、ソースセルのCSG識別子及びアクセスモードを認知する。したがって、MME505は、ターゲットセルのCSG識別子及びアクセスモードを認知できる。PDN GWがUEのユーザーCSG情報(UEコンテキストにより決定)を要求する場合、MME505からS-GW/PDN GW506に送信されたベアラアップデート要求メッセージは、ユーザーCSG情報を含む。
【0073】
ユーザーCSG情報は、ターゲットセルのCSG識別子、ターゲットセルのアクセスモード、及びターゲットセルのCSGメンバーシップインジケーション(MME自身が判断できる)を含む。CSGメンバーシップインジケーションは、UEがターゲットセルによりサポートされるCSGに加入されることを示す。それによって、PDN GWは、該当モードに従ってUE501をチャージ(charge)する。その上、PDN GWがUE501の位置情報を要求する場合、MME505からS-GW/PDN GW506に送信された変更ベアラ要求メッセージは、UE501の位置情報、例えば、E-UTRAN(Evolved-Universal Terrestrial Radio Access Network)セルグローバル識別子(ECGI)及び/又はトラッキング領域アイデンティティ(Tracking Area Identity:TAI)をさらに含む。PDN GWがMME505にUEの位置情報及び/又はユーザーCSG情報を報告する方法は、よく知られているので、ここでは、その詳細な説明を省略する。
【0074】
ステップ515bにおいて、S-GW/PDN GWは、ベアラアップデート応答メッセージをMME505に送信する。
【0075】
ステップ516aにおいて、MME505は、経路切り替え要求承認メッセージをゲートウェイ504に送信する。
【0076】
ステップ516bにおいて、ゲートウェイ504は、経路切り替え要求承認メッセージをターゲットBS503に送信する。ゲートウェイ504が設定されない場合には、ステップ516a及び516bは、MME505が経路切り替え要求承認メッセージをターゲットBS503に送信する一つのステップに統合され得る。
【0077】
ステップ517において、ターゲットBS530は、UEコンテキスト解除メッセージをソースBS502に送信する。
【0078】
図6は、本発明の第2の実施形態によるハンドオーバー方法を示すフローチャートである。
【0079】
図6を参照すると、ソースBS602は、ステップ607でハンドオーバーを決定する。ステップ608において、ソースBS602は、X2ハンドオーバーが採用されると決定する。例えば、ソースBS602は、ターゲットBS603との間にX2インターフェースが存在するか否かを判定する。その結果、X2インターフェースが存在する場合、S1ハンドオーバープロセスが実行される。そうでない場合には、ソースBS602は、ターゲットセルがハイブリッドセルであるか否かをさらに判定する。その結果、ターゲットセルがハイブリッドセルであると、X2ハンドオーバーが遂行される。すなわち、ステップ609が遂行される。そうでないと、X2ハンドオーバーは、ターゲットセルがハイブリッドセルであり、ソースセルとターゲットセルが同一のCSG識別子を有する場合に採用できる。S1ハンドオーバーは、これらが相互に異なるCSG識別子を有する場合に採用される。ソースBS602は、HeNB又はeNBであり得る。また、ターゲットBS603は、HeNB又はeNBであり得る。
【0080】
さらに、ステップ608において、ソースBS602は、X2インターフェース設定手順を通じて、運営者の設定によってUE601からターゲットセルのCSG識別子及びアクセスモードを獲得できる。CSG識別子及びアクセスモードを獲得するための方法は、ステップ402での記述と同一であるので、ここで再び説明する必要はない。
【0081】
ステップ609において、ソースBS602は、ハンドオーバー要求メッセージをターゲットBSに送信する。ハンドオーバー要求メッセージは、ターゲットセルのCSG識別子を含み、UE601がターゲットセルに加入したメンバーであるか否かを示すメンバーインジケーションをさらに含む。
【0082】
ターゲットセルのCSG識別子がX2インターフェース設定手順を通じて得られる場合、ターゲットセルのCSG識別子は、ハンドオーバー要求メッセージに含まれない可能性がある。なお、ハンドオーバー要求メッセージは、任意の状況でのみ、すなわちソースセルとターゲットセルが両方ともハイブリッドセルであり、同一のCSG識別子を有する場合にのみ、メンバーインジケーションを含むことができる。
【0083】
ステップ610において、ターゲットBS603は、ターゲットセルから受信されたCSG識別子を確認する。ターゲットBS603は、ハンドオーバー要求メッセージに含まれたターゲットセルのCSG識別子が正確であるか否かを確認する。ターゲットBS603は、ハンドオーバー要求メッセージに含まれたターゲットセルのCSG識別子を、ターゲットセルによりブロードキャストされるCSG識別子と比較して、2個のCSG識別子が同一であるか否かを判定する。その結果、2個のCSG識別子が同一でない場合、ターゲットセルがハイブリッドセルであるが、このハンドオーバーが承認され、すなわちステップ611が実行される。このような環境下で、実現モードとして、UE601は、まず非加入メンバーとして処理され得る。これらが同一のCSG識別子である場合、ステップ611が遂行される。
【0084】
ハンドオーバー要求メッセージがターゲットセルのCSG識別子を含まない場合には、確認を遂行する必要がない。また、ソースセル及びターゲットセルが相互に異なるハイブリッドセルであるが、相互に異なるCSG識別子を有する場合、ターゲットセルは、ソースBSから送信されたハンドオーバー要求メッセージを受信した後、UE601を非加入メンバーとしてまず処理できる。加入メンバー及び非加入メンバーに対して、ターゲットBS603は、相互に異なるサービス品質(QoS)のサービスを提供できる。
【0085】
ステップ611において、ターゲットBS603は、ハンドオーバー要求承認メッセージをソースBS602に送信する。
【0086】
ステップ610での確認が失敗する場合、ターゲットセルによりブロードキャストされるCSG識別子、すなわち正確なターゲットセルのCSG識別子は、ハンドオーバー要求承認メッセージで搬送され得る。ソースBS602からターゲットBS603により受信されたターゲットセルのCSG識別子が、ターゲットセルによりブロードキャストされるCSG識別子と一致しないとしても、このハンドオーバーは受諾される。したがって、ターゲットBS603は、ターゲットセルの正確なCSG識別子をソースBS602に送信する。
【0087】
ステップ612において、ソースBS602は、RRC接続再設定メッセージをUE601に送信する。
【0088】
ステップ613において、UE601は、RRC接続再設定完了メッセージをターゲットBS603に送信する。
【0089】
ステップ614aにおいて、ターゲットBS603は、経路切り替え要求メッセージをゲートウェイ604に送信する。経路切り替え要求メッセージは、ターゲットセルのCSG識別子、及びターゲットセルがハイブリッドセルであるかあるいはCSGセルであるかを示すためのターゲットセルのアクセスモードを含む。アクセスモードがCSGタイプである場合、経路切り替え要求メッセージは、アクセスモードを含まないが、CSG識別子のみを含む。このような方法は、ターゲットセルがCSGセルであることを暗黙的に表すために採用される。このターゲットセルは、ハイブリッドタイプであり得る。
【0090】
また、ソースBS602から送信されたメンバーインジケーションを受信すると、ターゲットセルは、自分のCSG識別子がソースセルのCSG識別子と同一であると判断できる。これに対応して、ターゲットBS603は、経路切り替え要求メッセージに同一のCSG識別子インジケーション又はメンバーインジケーションを含むことができる。この場合、CSG識別子及びアクセスモードは、経路切り替え要求メッセージに含まれるか、あるいは含まれないこともある。
【0091】
ステップ614bにおいて、ゲートウェイは、経路切り替え要求メッセージをMMEに送信する。経路切り替え要求メッセージの内容は、ステップ614aでの経路切り替え要求メッセージの内容と同一である。ゲートウェイが設定されない場合、ステップ614a及び614bは、ターゲットBS603が経路切り替え要求メッセージをMMEに送信する一つのステップに統合できる。
【0092】
ステップ615において、MME605は、UE601がターゲットセルの加入メンバーであるか、あるいは非加入メンバーであるかを判定する。ステップ615において、MME605は、ターゲットセルがハイブリッドセルである場合のみに、UE601が加入メンバーであるか、あるいは非加入メンバーであるかを判定する。この判定は、任意の適切な技術を用いて構成することができる。
【0093】
ステップ616において、MME605は、ベアラアップデート要求メッセージをS-GW/PDN GW606に送信する。ここで、S-GWとPDN GWとの間のシグナリング相互作用は省略する。
【0094】
受信された経路切り替え要求メッセージにより搬送されるターゲットセルのCSG識別子及びアクセスモードによって、MME605は、ターゲットセルのCSG識別子及びアクセスモードを知るようになる。さらに、経路切り替え要求メッセージがCSG識別子及びアクセスモードを含まないが、同一のCSG識別子インジケーションを含む場合、MME605は、ソースセルのCSG識別子及びアクセスモードを知っているため、ターゲットセルのCSG識別子及びアクセスモードを知るようになる。経路切り替え要求メッセージがCSG識別子を含まないが、メンバーインジケーションを含む場合、MME605は、このような状況でソースセルとターゲットセルが同一のCSG識別子を有することを認め、ターゲットセルのCSG識別子及びアクセスモードも認知することができる。また、MME605は、ステップ615で、UE601がターゲットセルの加入メンバーであるか、あるいは非加入メンバーであるかを判断する。したがって、PDN GWがUE601のコンテキストから決定されたユーザーCSG情報を要求する場合、MMEは、S-GW/PDN GW606に送信するベアラアップデート要求メッセージにユーザーCSG情報を含む。
【0095】
ユーザーCSG情報は、ターゲットセルのCSG識別子、アクセスモード(すなわち、ハイブリッドセル)、及びターゲットセルのCSGメンバーシップインジケーションを含み、それによって、PDN GWは、該当モードに従ってUEを課金できる。また、PDN GWがUEの位置情報を要求する場合、MME605からS-GW/PDN GW606に送信するベアラアップデート要求メッセージは、ユーザーの位置情報、例えば、ECGI及び/又はTAIをさらに含む。PDN GWがMME605にUE601の位置情報及び/又はユーザーCSG情報を報告する方法は、任意の適切な技術により実行され得る。
【0096】
ステップ616bにおいて、S-GW/PDN GWは、ベアラアップデート応答メッセージをMME605に送信する。
【0097】
ステップ617aにおいて、MME601は、経路切り替え要求承認メッセージをゲートウェイ604に送信する。経路切り替え要求承認メッセージは、UE601がターゲットセルの加入メンバーであるか、あるいは非加入メンバーであるかを示すメンバーインジケーションを含むことができる。さらに、ステップ609でMME605により受信された経路切り替え要求メッセージがメンバーインジケーションを含み、UE601がステップ615でMMEにより判断された加入メンバーであるか否かに対する結果が、受信されたメンバーインジケーションと同一である場合、このステップでの経路切り替え要求承認メッセージは、上記メンバーインジケーションを含まない。そうでない場合、経路切り替え要求承認メッセージは、メンバーインジケーションを含む。
【0098】
MME605は、メンバーインジケーションをUEコンテキスト変更要請メッセージのようなS1メッセージを通じてターゲットBS603に通知できる。したがって、メンバーインジケーションは、このステップの経路切り替え要求承認メッセージに搬送する必要がない。
【0099】
ステップ617bにおいて、ゲートウェイ604は、経路切り替え要求承認メッセージをターゲットBS603に送信する。メンバーインジケーションは、経路切り替え要求承認メッセージで搬送され得る。ゲートウェイが設定されない場合、ステップ617a及び617bは、MME605が経路切り替え要求承認メッセージをターゲットBS603に送信する一つのステップに統合できる。
【0100】
ステップ618において、ターゲットBS603は、UEコンテキスト解除メッセージをソースBS602に送信する。
【0101】
以下、
図7及び
図8を参照して、本発明の第3の実施形態によるX2ハンドオーバーについて説明する。
【0102】
図7は、
図4に示した接続構成を使用する場合、HeNBを通じてUEによりネットワークにアクセスされる動作フローを示す。本発明の実施形態の範囲を外れたステップに関する詳細な説明は、省略する。
【0103】
ステップ706aにおいて、UE701は、NAS(Non-Access Stratum)メッセージ、例えば、アタッチ(attach)メッセージ、サービス要求メッセージをソースHeNB702に送信する。ステップ706b及び706cにおいて、ソースHeNB702は、UE701から受信されたNASメッセージをS1アクセスプロトコル(AP)メッセージを通じてHeNB GW704に送信し、HeNB GW704は、S1 APメッセージをMME705に送信する。UE701によりアクセスが要求されたソースHeNB702がCSG-HeNB又はハイブリッド-HeNBである場合、S1 APメッセージは、ソースHeNBセル704のCSG識別子をさらに含む。ステップ707において、NASメッセージを受信した後に、MME705は、UE701に対してNAS認証/セキュリティプロセスを遂行する。
【0104】
NAS認証/セキュリティプロセスの遂行は、任意の適切な実行方法を使用して実行される。ネットワークにUE701に対するUEコンテキストがない場合、ステップ706a及び706bでアタッチ要求のためのインテグリティ プロテクション(integrity protection)がない場合、又はインテグリティ認証が失敗した場合、インテグリティは、認証及びNASセキュリティと一緒に活性化され、NAS暗号化が遂行される。そうでない場合には、上記プロセスは選択的である。NASセキュリティアルゴリズムが変更される場合、NASセキュリティが設定される。
【0105】
MME705が新たに現れたアタッチを有する未認証国際移動通信加入者識別番号(International Mobile Subscriber Identification:IMSI)をサポートし、UE501により指示されたアタッチタイプが新たに現れる場合、MME705は、認証及びセキュリティ設定プロセスを省略する、あるいは失敗した認証が受け入れる場合にアタッチプロセスを継続遂行する。
【0106】
ステップ708a及び708bにおいて、MME705は、初期コンテキスト設定要求メッセージをHeNB GW704に送信し、HeNB GW704は、初期コンテキスト設定要求メッセージをソースHeNB702に送信する。初期コンテキスト設定要求メッセージは、UE701にサービスを提供するMME705のMME識別子を含む。MME識別子は、MME705によりHeNB GW704に送信された初期コンテキスト設定要求メッセージに含まれ、HeNB GW704によりソースHeNB702に送信された初期コンテキスト設定要求メッセージに含まれ得る。あるいは、MME705の識別子は、HeNB GW704によりソースHeNB702に送信された初期コンテキスト設定要求メッセージのみに含まれ得る。任意の実施方法が採用できる。
【0107】
ステップ709において、初期コンテキスト設定要求メッセージを受信した後に、ソースHeNB702は、UE701と無線ベアラを設定する。
【0108】
ステップ710a及び710bにおいて、UE701と無線ベアラを設定した後、ソースHeNB702は、初期コンテキスト設定応答メッセージをHeNB GW704に送信する。HeNB GW704は、初期コンテキスト設定応答メッセージをMME705に送信する。
【0109】
これまで、本発明の第3の実施形態によるUE701がHeNBを通じてネットワークにアクセスする全体動作フロー流れが完了する。
【0110】
本発明の実施形態によって、UE701とソースHeNB702との間で無線ベアラが設定された後、X2ハンドオーバーは、HeNBを通じて遂行される。本発明の実施形態について、
図8を参照して詳細に説明する。
【0111】
図8は、本発明の第3の実施形態により、HeNBと一緒に獲得されるX2ハンドオーバーの動作フローを示す。
図8に示すように、本発明の実施形態の範囲を外れたステップに関する具体的説明は省略する。
【0112】
ステップ807において、ソースHeNB802は、ハンドオーバーを決定する。
【0113】
ステップ808aにおいて、ソースHeNB802は、ハンドオーバー要求メッセージをターゲットHeNB803に送信する。このハンドオーバー要求メッセージは、UE801にサービスを提供するMME805のMME識別子を含む。
【0114】
ステップ808bにおいて、ターゲットHeNB803は、ハンドオーバー要求承認メッセージをソースHeNB802に送信する。
【0115】
ステップ809aにおいて、ソースHeNB802は、UE801にX2ハンドオーバーを要求するためのRRC接続再設定メッセージを送信する。
【0116】
ステップ809bにおいて、ハンドオーバー後に、UE801は、RRC接続再設定完了メッセージをターゲットHeNB803に送信する。
【0117】
ステップ810aにおいて、ターゲットHeNB803は、経路切り替え要求メッセージをHeNB GW804に送信し、HeNB GW804は、経路切り替え要求メッセージをMME805に送信する。この経路切り替え要求メッセージは、UE801にサービスを提供するMME805のMME識別子を含む。
【0118】
経路切り替え要求メッセージは、ターゲットHeNB803のCSG識別子をさらに含むことができる。また、経路切り替え要求メッセージは、ターゲットHeNB803のアクセスモード、例えばハイブリッドをさらに含むことができる。アクセスモードの値は、CSGタイプをさらに含むことができ、あるいはCSG識別子の存在は、アクセスモードがない場合、ターゲットHeNB803のCSGタイプを暗黙的に示すように使われることができる。ターゲットHeNB803がHeNB GW804によらずにMME805に接続する場合、経路切り替え要求メッセージは、ターゲットHeNB803によりMME805に直接送信する。
【0119】
ステップ811aにおいて、MME805は、ベアラアップデート要求メッセージをS-GW/PDN GW806に送信する。MME805は、受信された経路切り替え要求メッセージで転送された宛先セルに関するCSG識別子及びアクセスモード情報に従って、宛先セルのCSG識別子及びアクセスモードを認知できる。宛先セルがハイブリッドである場合、MME805は、UE801が宛先セルのCSG識別子によって宛先セルの加入メンバーであるか、あるいは非加入メンバーであるかを判定する。したがって、PDN GWがUE(UEコンテキストにより認知できる)に関するユーザーCSG情報を要求する場合、MMEは、S-GW/PDN GW806に送信された、ベアラアップデート要求メッセージにユーザーCSG情報を含めることができる。ユーザーCSG情報は、該当モードによってYE801に対してPDN GWにより遂行される今後のチャージを容易にするために、UE801が宛先セルの加入メンバーであるか、あるいは非加入メンバーであるかだけでなく、宛先セルのCSG識別子及びアクセスモードを含む。PDN GWによりMME805にユーザーCSG情報を報告する方法は、任意の従来技術を使用して実行される。
【0120】
ステップ811bにおいて、S-GW/PDN GW806は、UE801のベアラの変更後、変更ベアラ応答メッセージをMME805に送信する。
【0121】
ステップ812a及び812bにおいて、MME805は、経路切り替え要求承認メッセージをHeNB GW805に送信し、HeNB GW805は、経路切り替え要求承認メッセージをターゲットHeNB803に送信する。ターゲットHeNB803がHeNB GW804を通じることなく、MME805にアクセスする場合、経路切り替え要求承認メッセージは、MME805によりターゲットHeNB802に直接送信する。
【0122】
ステップ813において、経路切り替え要求承認メッセージを受信した後、ターゲットHeNB803は、UEコンテキスト解除メッセージをソースHeNB802に送信する。
【0123】
これまで、本発明の実施形態によって、HeNBを通じてX2ハンドオーバーを遂行する全体動作フローが完了する。
【0124】
図7及び
図8に示す実施形態は、HeNBの間で遂行されるX2ハンドオーバーのみについて説明する。実際の適用において、上記したハンドオーバープロセスは、HeNB GWを通じてCNにアクセスされるeNBとHeNBとの間のX2ハンドオーバープロセスにも適用可能である。具体的なプロセスは上記のようであり、ここでは再度説明をしない。
【0125】
本発明の第3の実施形態により採用されるHeNBを通じるX2ハンドオーバーを遂行する方法において、UEがHeNBを通じてネットワークにアクセスされる場合、MME又はHeNB GWは、UEにサービスを提供するMMEの識別子をターゲットHeNBに送信する。X2ハンドオーバーを遂行する場合、HeNBは、UEにサービスを提供するMMEに経路切り替え要求メッセージを成功的に送信するようにターゲットeNB/HeNBをイネーブルするために、UEがハンドオーバーすべきターゲットeNB/HeNBにMME識別子を送信する。ターゲットHeNBがHeNB GWを通じてMMEにアクセスされる場合、ターゲットHeNBは、UEにサービスを提供するMMEに経路切り替え要求メッセージを成功的に送信するために宛先HeNB GWをイネーブルするために、そして成功的なX2ハンドオーバーが遂行される場合にS1ハンドオーバー手順でCNとの頻繁な相互作用を減少させるために、宛先HeNB GWにMME識別子を送信する。したがって、CN上のハンドオーバープロセスの影響は減少し、ハンドオーバー遅延は減少する。
【0126】
上記した本発明の実施形態は、本発明に限定されるものではない。本発明の精神及び原理内で任意の変更、同等な代替、及び改善は、本発明の範囲によりカバーされなければならない。
【0127】
図9は、本発明の実施形態によるBS又はHeNB/eNBを示すブロック構成図である。
【0128】
図9を参照すると、HeNB/eNB及びBSは、各々ソースHeNB/eNB及びBS又はターゲットHeNB/eNB又はBSとして動作し、HeNB/eNB900は、受信部902、制御部904、及び送信部906を含む。制御部904は、X2インターフェースを用いるUEのハンドオーバーを決定する。
【0129】
例えば、HeNB/eNB900が本発明の第1及び第2の実施形態によるソースHeNB/eNB又はBSとして動作する場合、制御部904は、X2インターフェースを用いるUEのハンドオーバーを決定する。ソースBSとターゲットBSとの間にX2インターフェースがある場合、及びターゲットBSがCSGをサポートせず、又はターゲットBSがソースBSによりサポートされる同一のCSGをサポートする場合、制御器904は、X2インターフェースを使用するUEのハンドオーバーを遂行するように決定し、X2インターフェース設定手順を通じてターゲットBSのCSG情報を獲得する。
【0130】
送信部906は、ターゲットBSのCSG情報を含むハンドオーバー要求メッセージをターゲットBSに送信する。受信器902は、ターゲットBSからハンドオーバー要求承認メッセージを受信する。CSG情報は、ターゲットBSが特定CSGをサポートするCSG BSであり、あるいは特定CSG及びCSGに含まれないUEをサポートするハイブリッドBSを示すアクセスモードを含む。ターゲットBSがCSG BS又はハイブリッドBSである場合、CSG情報は、特定CSGのCSG識別子を含む。ターゲットBSがソースBSによりサポートされる同一のCSGをサポートする場合、CSG情報は、ターゲットBSが同一のCSGをサポートすることを示す識別子を含む。ターゲットBSがハイブリッドBSである場合、メンバーシップ識別子は、UEがハイブリッドBSがサポートされるCSGに加入したか否かを示す。
【0131】
X2インターフェース設定手順において、送信部906は、CSG(ID)及びターゲットBSにソースBSの各サービングセルに対するPCIを含むX2設定要求メッセージを伝送する。受信部902は、CSG ID及びターゲットBSの各サービングセルに対するPCIを含むターゲットBSからX2設定応答メッセージを受信する。
【0132】
本発明の第3の実施形態により、MMEのMME識別子がMME又はBSゲートウェイからUEにサービスを提供する場合、送信器906は、制御器904の制御によりターゲットBSにMME識別子をさらに含むハンドオーバー要求メッセージを伝送する。
【0133】
例えば、HeNB/eNB又はBS900が、本発明の第1及び第2の実施形態によるターゲットソースHeNB/eNB又はBSとして動作する場合、受信器902は、ソースBSからターゲットBSのCSG情報を含むハンドオーバー要求メッセージを受信する。
【0134】
CSG情報が第1のCSG識別子を含む場合、制御部904は、第1のCSG識別子と第2のCSG識別子が同一であるか否かを判定し、ターゲットセルからブロードキャストされるCSG情報から第2のCSG IDを獲得する。第1のCSG識別子と第2のCSG識別子が同一である場合、送信部906は、ソースBSにハンドオーバー要求承認メッセージを伝送する。送信部906は、MMEに第2のCSG識別子を含む経路切り替え要求メッセージを伝送する。経路切り替え要求承認メッセージがMMEから受信部902により受信される場合、送信部906は、ソースBSにアップリンクULコンテキスト解除メッセージを伝送する。
【0135】
HeNB/eNB又はBS900が本発明の第3の実施形態によるターゲットソースHeNB/eNB又はBSとして動作する場合、制御部904がハンドオーバー要求メッセージからUEにサービスを提供するMMEのMME識別子を獲得する場合、送信部906は、制御部の制御によってMME IDに対応するMMEにMME IDを含む経路切り替え要求メッセージを伝送する。
【0136】
図10は、本発明の実施形態によるMMEを示すブロック構成図である。
【0137】
図10を参照すると、MME1000は、受信部1002、制御部1004、及び送信部1006を含む。受信部1002は、ターゲットBSからCSG情報を含む経路切り替え要求メッセージを受信する。CSG情報が特定CSGをサポートするCSG BSであることを指示する場合、送信部1006は、ユーザーCSG情報を含むベアラアップデート要求メッセージをユーザープレーンエンティティを伝送する。受信部1002がベアラアップデート応答メッセージを受信する場合、送信部1006は、制御部1004の制御によりターゲットBSに経路切り替え要求承認メッセージを伝送する。ターゲットBSのCSG情報又はターゲットセルからブロードキャストされるCSG情報は、ターゲットBSが特定CSGをサポートするCSG BS又は特定CSG及び特定CSGに含まれないUEをサポートするハイブリッドBSであることを示すアクセスモードを含む。ターゲットBSがCSG BS又はハイブリッドBSである場合、CSG情報は、特定CSGのCSG識別子を含む。ターゲットBSがソースBSによりサポートされる同一のCSGをサポートする場合、CSG情報は、ターゲットBSが同一のCSGをサポートすることを示す識別子を含む。
【0138】
本発明の実施形態によると、コアネットワークの処理負担が減少でき、ハンドオーバー効率性が改善することができる。
【0139】
上記した本発明の実施形態の説明が単に実例を提供するためのものであって、本発明の目的を限定するものでないことは、本発明の技術分野における通常の知識を持つ者には明らかである。
【0140】
以上、本発明の詳細な説明においては具体的な実施形態に関して説明したが、特許請求の範囲の記載及びこれと均等なものに基づいて定められる本発明の範囲及び趣旨を逸脱することなく、形式や細部の様々な変更が可能であることは、当該技術分野における通常の知識を持つ者には明らかである。
【符号の説明】
【0141】
501 UE
502 ソースBS
503 ターゲットBS
504 ゲートウェイ
505 MME
506 S−GW/PDNGW