特許第6069056号(P6069056)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6069056
(24)【登録日】2017年1月6日
(45)【発行日】2017年1月25日
(54)【発明の名称】コーナー用カバー部材
(51)【国際特許分類】
   E04D 13/152 20060101AFI20170116BHJP
【FI】
   E04D13/152 Z
【請求項の数】5
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2013-58424(P2013-58424)
(22)【出願日】2013年3月21日
(65)【公開番号】特開2014-181542(P2014-181542A)
(43)【公開日】2014年9月29日
【審査請求日】2016年3月2日
(73)【特許権者】
【識別番号】390004145
【氏名又は名称】城東テクノ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001841
【氏名又は名称】特許業務法人梶・須原特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】寒川 貴博
(72)【発明者】
【氏名】出野 久一
(72)【発明者】
【氏名】前林 孝繁
【審査官】 蔵野 いづみ
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−150801(JP,A)
【文献】 特開平08−144454(JP,A)
【文献】 特開2003−314003(JP,A)
【文献】 実開平04−043631(JP,U)
【文献】 特開2008−002145(JP,A)
【文献】 特開2007−239312(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04D 13/152
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物の外壁と軒との間に設置されて小屋裏の換気を行うための軒天換気材の端部同士を前記建物の外壁のコーナー部において連結するための軒天換気材のコーナー用カバー部材であって、
水平に設置される前記軒天換気材の端部を受け入れる第1の受け口と、
前記第1の受け口と口向きが交差し、傾斜させて設置される前記軒天換気材の端部を受け入れる第2の受け口と、を備え、
前記第2の受け口には、前記軒天換気材の端部に挿入され、受け入れ角度を調整可能に、前記軒天換気材を支持する角度調整舌部が設けられている、
コーナー用カバー部材。
【請求項2】
前記角度調整舌部は、その中途位置で屈曲している、
請求項1に記載のコーナー用カバー部材。
【請求項3】
前記第1の受け口には、前記軒天換気材の端部の下面を支持する下面部と、前記軒天換気材の端部の上面を支持する上面部とが設けられ、
前記第2の受け口には、前記角度調整舌部と対向し、前記軒天換気材の端部の上面又は下面を支持する支持面部が設けられている、
請求項1又は2に記載のコーナー用カバー部材。
【請求項4】
前記軒天換気材の端縁に当接することで、他の軒天換気材の端部と衝突しない所定の位置を超えて前記軒天換気材が挿入されることを規制するストッパ部が設けられている、
請求項1から3の何れかに記載のコーナー用カバー部材。
【請求項5】
1枚の金属板を屈曲させてなる、
請求項1から4の何れかに記載のコーナー用カバー部材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の外壁と軒との間に設置されて小屋裏の換気を行うための軒天換気材の端部同士を、建物の外壁のコーナー部において連結するための軒天換気材のコーナー用カバー部材に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、木造住宅等の建物の小屋裏の湿気や熱気を排出するために、小屋裏の換気を行うための軒天換気材を建物の外壁と軒との間に設置することは一般的に行われている。このような軒天換気材は、例えば、特許文献1等に開示されているように、長細く形成された本体の底面等に複数の通気孔が設けられて構成される。
【0003】
近年、我が国の住宅事情により、軒の出の小さい建物が増えてきており、通気孔の面積を大きく確保し難くなっている。このような事情から、建物の外壁に沿って、建物の全周に軒天換気材を設置し、これによって、小屋裏の換気効率を良くすることが行われている。このような場合には、屋根の縁が傾斜する側の外壁に設置される軒天換気材と、屋根の縁が水平に延びる側の外壁に設置される軒天換気材とがあるが、前者は屋根の縁の傾斜に合わせて傾斜して設置され、後者は屋根の縁と同様に水平に設置される。従って、建物のコーナー部(入隅、出隅)では、傾斜して設置された軒天換気材の端部と、水平に設置された軒天換気材の端部とが互いに突き合うように配置されることになる。この軒天換気材の端部が互いに突き合う箇所には、この箇所の外観を良くするために、これらの軒天換気材の設置角度に応じたカバー部材が被せられて、これらの軒天換気材の端部同士が連結される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−144496号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、建物の屋根の縁の傾斜角度には様々なものがあるため、屋根の縁が傾斜する側の外壁に設置される軒天換気材の設置角度も様々なものとなり、この軒天換気材の設置角度に応じて、施工者は、その都度(施工の都度)、カバー部材を製作する必要があった。このため、施工者には、カバー部材の製作のための手間が大変かかり、これによって、軒天換気材の端部が突き合う箇所にカバー部材を被せる処理に手間がかかっていた。
【0006】
そこで、本発明の課題は、上記の問題を解決するために、屋根の縁が傾斜する側の外壁に取り付けられる軒天換気材の設置角度が様々であっても、この様々な設置角度に対応して、建物のコーナー部において各軒天換気材の端部に取り付けることが可能なコーナー用カバー部材を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)上記課題を解決するために、本発明は、建物の外壁と軒との間に設置されて小屋裏の換気を行うための軒天換気材の端部同士を建物の外壁のコーナー部において連結するための軒天換気材のコーナー用カバー部材であって、水平に設置される前記軒天換気材の端部を受け入れる第1の受け口と、第1の受け口と口向きが交差し、傾斜させて設置される軒天換気材の端部を受け入れる第2の受け口と、を備え、第2の受け口には、軒天換気材の端部に挿入され、受け入れ角度を調整可能に軒天換気材を支持する角度調整舌部が設けられている。
【0008】
上記構成によれば、第1の受け口と第2の受け口とは、口向きが交差している。このため、第1の受け口で、水平に設置される軒天換気材の端部を受け入れながら、第2の受け口で、屋根の縁の傾斜に応じて傾斜して設置される軒天換気材の端部を受け入れることができる。これによって、建物のコーナー部において、屋根の縁が傾斜する側の外壁に取り付けられる軒天換気材と屋根の縁が水平に延びる側の外壁に取り付けられる軒天換気材とを、コーナー用カバー部材によって連結させることができる。更に、第2の受け口には、軒天換気材の受け入れ角度を調整可能な角度調整舌部が設けられており、傾斜して設置される軒天換気材の端部に角度調整舌部が挿入されることで、受け入れ角度を調整可能に、軒天換気材が支持される。このため、屋根の縁が傾斜する側の外壁に設置される軒天換気材の設置角度が様々であっても、この様々な設置角度に対応して、コーナー用カバー部材を、建物のコーナー部において各軒天換気材の端部に取り付けることができる。
【0009】
(2)上記角度調整舌部は、その中途位置で屈曲していてもよい。
【0010】
上記構成によれば、角度調整舌部における根元から中途位置までの部位(第1部分)と中途位置から先端までの部位(第2部分)とで、角度(水平面との間の角度)が異なる。これによって、軒天換気材の設置角度(水平面との間の角度)が所定の角度を超えるまでは、第1部分で軒天換気材の端部を支持し、軒天換気材の設置角度が所定の角度を超えてからは、第2部分で軒天換気材の端部を支持することができる。これによって、角度調整舌部が軒天換気材の受け入れ角度を調整できる範囲をより広げることが可能になる。これによって、コーナー用カバー部材を取り付けることができる、軒天換気材の設置角度の範囲をより広げることができる。
【0011】
(3)上記第1の受け口には、上記軒天換気材の端部の下面を支持する下面部と、上記軒天換気材の端部の上面を支持する上面部とが設けられてもよい。また、上記第2の受け口には、上記角度調整舌部と対向し、上記軒天換気材の端部の上面又は下面を支持する支持面部が設けられていてもよい。
【0012】
上記構成によれば、第1の受け口において、下面部と上面部とで軒天換気材の端部を上方向及び下方向の両方から支持することができ、これによって、水平に設置される軒天換気材の端部を安定して支持することができる。また、第2の受け口において、軒天換気材の端部に角度調整舌部を挿入し、かつ、この角度調整舌部と対向する支持面部によって軒天換気材の端部の上面又は下面を支持することで、軒天換気材の受け入れ角度を調整可能でありながら、軒天換気材の端部を安定して支持することができる。
【0013】
(4)上記軒天換気材の端縁に当接することで、他の軒天換気材の端部と衝突しない所定の位置を超えて上記軒天換気材が挿入されることを規制するストッパ部が設けられていてもよい。
【0014】
上記構成によれば、ストッパ部が設けられているため、このストッパ部によって、他の軒天換気材の端部と衝突しない所定の位置を超えて上記軒天換気材が挿入されることが規制され、これによって、第1の受け口から挿入された軒天換気材の端部と、第2の受け口から挿入された軒天換気材の端部とを衝突させないことができる。このため、軒天換気材にコーナー用カバー部材を取り付ける取付け作業の際に、この軒天換気材の受け入れ領域に他の軒天換気材の端部が入り込むことで、取付け作業が妨げられることが防止される。
【0015】
(5)上記コーナー用カバー部材は、1枚の金属板を屈曲させてなってもよい。
【0016】
上記構成によれば、コーナー用カバー部材を製造容易に、かつ低コストで製造することができる。
【発明の効果】
【0017】
上記構成によれば、屋根の縁が傾斜する側の外壁に取り付けられる軒天換気材の設置角度が様々であっても、この様々な設置角度に対応して、建物のコーナー部において各軒天換気材の端部に取り付けることが可能なコーナー用カバー部材を提供することができる。これによって、軒天換気材の端部が突き合う箇所にカバー部材を被せる処理に要する施工者の手間を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1A】第1実施形態にかかるコーナー用カバー部材と、このコーナー用カバー部材が取り付けられる軒天換気材との斜視図である。
図1B】傾斜して設置される軒天換気材に第1実施形態にかかるコーナー用カバー部材を取り付けた状態を示す図である。
図1C】水平に設置される軒天換気材に第1実施形態にかかるコーナー用カバー部材を取り付けた状態を示す図である。
図2】軒天換気材が設置された建物の一例を示す図。
図3】第1実施形態にかかるコーナー用カバー部材の正面図である。
図4】第1実施形態にかかるコーナー用カバー部材の平面図である。
図5】第1実施形態にかかるコーナー用カバー部材の右側面図である。
図6】第1実施形態にかかるコーナー用カバー部材の展開図である。
図7A】第2実施形態にかかるコーナー用カバー部材と、このコーナー用カバー部材が取り付けられる軒天換気材との斜視図である。
図7B】傾斜して設置される軒天換気材に第2実施形態にかかるコーナー用カバー部材を取り付けた状態を示す図である。
図7C】水平に設置される軒天換気材に第2実施形態にかかるコーナー用カバー部材を取り付けた状態を示す図である。
図8】第2実施形態にかかるコーナー用カバー部材の正面図である。
図9】第2実施形態にかかるコーナー用カバー部材の平面図である。
図10】第2実施形態にかかるコーナー用カバー部材の右側面図である。
図11】第2実施形態にかかるコーナー用カバー部材の展開図である。
図12A】第3実施形態にかかるコーナー用カバー部材と、このコーナー用カバー部材が取り付けられる軒天換気材との斜視図である。
図12B】傾斜して設置される軒天換気材に第3実施形態にかかるコーナー用カバー部材を取り付けた状態を示す図である。
図12C】水平に設置される軒天換気材に第3実施形態にかかるコーナー用カバー部材を取り付けた状態を示す図である。
図13】第3実施形態にかかるコーナー用カバー部材の正面図である。
図14】第3実施形態にかかるコーナー用カバー部材の平面図である。
図15】第3実施形態にかかるコーナー用カバー部材の右側面図である。
図16】第3実施形態にかかるコーナー用カバー部材の展開図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の好適な一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0020】
(第1実施形態:コーナー用カバー部材の概要)
まず、図1Aから図2を用いて、第1実施形態にかかるコーナー用カバー部材の概要を説明する。なお、本明細書において、「上」とは図3図8図13における上、「下」とは図3図8図13における下、「前」とは図3図8図13における手前、「後」とは図3図8図13における奥、「右」とは図3図8図13における「右」、「左」とは図3図8図13における「左」のことである。
【0021】
コーナー用カバー部材100を説明するために、まず、軒天換気材200が設置された建物の概略構造を説明する。図2を参照して、軒天換気材200は、建物の外装材(本発明の「外壁」の一例)と軒との間に設置され、建物の小屋裏の換気を行うための長尺状の部材である。建物では、外装材が柱に取り付けられて垂直方向に立ち上がるように形成されている。そして、片流れの屋根が傾斜して形成され、これによって、軒が外装材から突出して傾斜するように形成されている。なお、本実施形態では、軒が軒桁から上方に向かって傾斜するように屋根が形成されているが、軒が軒桁から下方に向かって傾斜するように屋根が形成されてもよい。そして、建物では、外装材の上方に、小屋裏を換気するための換気口O1が形成されており、この換気口O1部分に軒天換気材200が設置される。なお、軒天換気材200は、コーキング材によって外装材に固着(設置)されるとともに鼻柱用下地等にビス止めされて、建物に固定される。
【0022】
第1実施形態では、小屋裏の換気効率を良くするために、建物の外壁に沿って、建物の全周に軒天換気材200を設置している。より具体的に説明すると、建物の各側面に一つの軒天換気材200が取り付けられる。例えば、上面視で四角形の建物であれば、この建物の側面は4つあるので、計4つの軒天換気材200が設置されることになる。これらの建物の側面には、屋根の縁が傾斜している側面と傾斜せずに水平に延びる側面とがある。例えば、図2で示す建物においては、図2の手前側と奥側の側面では屋根の縁が傾斜しているが、図2の左側の側面と右側の側面(不図示)では屋根の縁が水平に手前から奥に延びている。
【0023】
軒天換気材200は、屋根の縁に沿って設置されるため、図2においては、建物の手前側と奥側の側面においては、屋根の縁に沿って傾斜して設置される。なお、図2の点線で示す箇所が建物の手前側の側面における軒天換気材200の設置箇所である。また、軒天換気材200は、図2の左側の側面と右側の側面では、屋根の縁と同様に水平に延びるように設置される。水平に設置される軒天換気材200の端部と、傾斜して設置される軒天換気材200の端部とは、建物のコーナー部において互いに突き合わせるように配置される。
【0024】
第1実施形態にかかるコーナー用カバー部材100は、建物のコーナー部において互いに突き合わせるように配置された、軒天換気材200の端部同士を、建物の外壁のコーナー部において連結するための部材である。コーナー用カバー部材100によって、これらの軒天換気材200の端部がコーナー用カバー部材100によって連結されるため、これらの軒天換気材200の端部の突き合わされる箇所の外観を美しくすることができる。
【0025】
コーナー用カバー部材100は、水平に設置される軒天換気材200の端部を受け入れる(例えば図1における矢印a1の方向から受け入れる)第1の受け口101と、第1の受け口101と口向きが交差し、傾斜させて設置される軒天換気材200の端部を受け入れる(例えば図1における矢印a2の方向から受け入れる)第2の受け口102と、を備える。そして、第2の受け口102には、軒天換気材200の端部に挿入され、受け入れ角度を調整可能(例えば、図1Aにおける矢印a3の範囲で調整可能)に軒天換気材200を支持する角度調整舌部103が設けられている。なお、本明細書において、軒天換気材200の「受け入れ角度」とは、垂直面と軒天換気材200の上面部204又は下面部201との間の角度のうち下側の角度のことである。
【0026】
角度調整舌部103が、傾斜して設置される軒天換気材200の端部に挿入されることで、第2の受け口102では、受け入れ角度を調整可能に、軒天換気材200を支持することができる。このため、屋根の縁が傾斜する側の外壁に設置される軒天換気材200の設置角度が様々であっても、この様々な設置角度に対応して、コーナー用カバー部材100を各軒天換気材200の端部に取り付けることができる。なお、軒天換気材200の設置角度とは、水平面と軒天換気材200の長手方向との交差する角度のことである。
【0027】
(第1実施形態:軒天換気材の概略構成)
次に、第1実施形態にかかるコーナー用カバー部材100の構成の詳細を説明するために、まず、図1Aを参照して、軒天換気材200の概略構成を説明する。
軒天換気材200は、その外観が略直方体状である筒状部材であり、下面部201、下面部201における一縁から上方に延びる外側面部202、下面部201における他の一縁から上方に延びる内側面部203、及び、外側面部202の上縁と内側面部203の上縁とに亘って形成された上面部204を有する。軒天換気材200では、内側面部203が外装材の表面に配置されて接着される。なお、内側面部203の上下方向の中部には、内側面部203に向かって下に傾斜する傾斜板部205が設けられている。この傾斜板部205は、図2で示すように、外装材の上に配置されるようになっており、建物内部に侵入する雨水等を軒天換気材200側に排出するためのものである。また、軒天換気材200の両端の開口部206には、上部207だけを残して覆うようなキャップ206aが取り付けられている。
【0028】
(第1実施形態:コーナー用カバー部材の構成の詳細)
以下、図1Aから図6を用いて第1実施形態にかかるコーナー用カバー部材の構成を詳細に説明する。第1実施形態にかかるコーナー用カバー部材100は、例えば、第1の受け口101及び第2の受け口102を形成するように、1枚の金属板を屈曲させてなる部材である。なお、第1実施形態にかかるコーナー用カバー部材100は、第2の受け口102によって、第2の受け口102側が高くなるように傾斜して設置される軒天換気材200の端部を受け入れることが可能に構成されている。すなわち、第2の受け口102による軒天換気材200の受け入れ角度が90度よりも小さくなるように、コーナー用カバー部材100が構成されている。
【0029】
コーナー用カバー部材100は、板面が上下方向を向いた平板状の下面部1を有する。下面部1は、前方左側の片隅が長四角形(例えば27.3mm×16.9mm)に切りかかれた長四角形(例えば70mm×27.9mm)であり、その長手方向が前後方向に一致するように形成されている。下面部1の左縁における後端から切欠き部分までの部位には、略直角に上方に延びる内側面部3が形成されている。内側面部3は、板面が左右方向を向いた長四角形(例えば42.7mm×30mm)の平板状であり、建物の外装材の表面に配置するためのものである。内側面部3の上縁における前端部には、長四角形(例えば15.7mm×6mm)の平板状のストッパ部31が略直角に右方向に延びるように設けられている。
【0030】
下面部1の右縁には、略直角に上方に延びる外側面部2が形成されており、外側面部2は、板面が左右方向を向いた長四角形(例えば70mm×51.5mm)の平板状である。外側面部2の上縁は、内側面部3の上縁よりも高く形成されている。外側面部2の上縁には、長四角形(例えば70mm×11mm)の平板状である上面部4が略直角に左方向に延びるように形成されている。上面部4は、その短手方向が左右方向と一致するが、上面部4の短手方向の寸法は、下面部1の短手方向の寸法よりも短く形成されている。
【0031】
上述した、下面部1の後方部、外側面部2の後方部、内側面部3の後方部、及び上面部4の後方部が上述した第1の受け口101を構成し、これらによって、水平に設置される軒天換気材200の端部を支持する。具体的に、この支持構成を説明すると、図1Cで示すように、下面部1の後方部、外側面部2の後方部、内側面部3の後方部、及び上面部4の後方部で囲まれた領域内に、コーナー用カバー部材100の後方から軒天換気材200の端部が挿入可能になっている。そして、挿入された軒天換気材200の端部は、ストッパ部31に当接されるまで挿入され、この当接によって挿入が規制される。これによって、他の軒天換気材200(第2の受け口102から挿入された他の軒天換気材20)の端部と衝突しない所定の位置(ストッパ部31の後縁位置)を超えて、軒天換気材200が挿入されることを規制することが可能になっている。
【0032】
第1の受け口101に軒天換気材200の端部が挿入されると、下面部1の後方部は軒天換気材200の端部の下面部201(下面)を支持し、上面部4の後方部は軒天換気材200の端部の上面部204(上面)を支持する。これによって、軒天換気材200の端部を下方から支持するだけでなく、上方からも支持することができる。このため、水平方向に設置される軒天換気材200の端部を第1の受け口101によって、上方から及び下方からの何れかで支持する場合よりも、安定的に支持することができる。更に、第1の受け口101では、外側面部2の後方部の内面が軒天換気材200の外側面部202に沿うように配置され、内側面部3の後方部の内面が軒天換気材200の内側面部203に沿うように配置され、右方向と左方向の両方から軒天換気材200が支持される。このため、第1の受け口101によって更に安定的に軒天換気材200の端部を支持することができる。
【0033】
また、第1実施形態にかかるコーナー用カバー部材100では、上面部4の前方部における左縁から左方向に向かって延びる角度調整舌部103が設けられている。角度調整舌部103は、軒天換気材200の端部(上部207)に挿入される。これによって、角度調整舌部103が軒天換気材200を支持することができるようになっている。
【0034】
角度調整舌部103は、上面部4から真っ直ぐに延びるのではなくやや下に屈曲されており、角度調整舌部103と上面部4との間の角度は、例えば、178度になっている。これによって、角度調整舌部103は、コーナー用カバー部材100に向かって高くなるように傾斜して設けられる軒天換気材200の上部207に挿入可能になっている。そして、角度調整舌部103は、長四角形の平板状であり、これによって、上下方向に遊びがあるように、軒天換気材200の上部207に挿入可能に構成されている。これによって、角度調整舌部103は、軒天換気材200の端部の受け入れ角度を調整可能になっている。
【0035】
また、角度調整舌部103は、その中途位置で下に屈曲しており、根元から中途位置までの第1部分41と中途位置から先端までの第2部分42とに区分されている。なお、第1部分41は、例えば、22.5mm×13mmの長四角形の平板状であり、第2部分42は、例えば、22.5mm×10mmの長四角形の平板状である。また、第1部分41と第2部分42との間の角度は、例えば、150度になっている。これによって、軒天換気材200が所定の角度を超えて傾斜して設置されるのでなければ、第1部分41で軒天換気材200の端部を支持し、軒天換気材200が所定の角度を超えて傾斜して設置されるならば、第2部分42で軒天換気材200の端部を支持することができる。このため、角度調整舌部103が軒天換気材200の受け入れ角度を調整できる範囲をより広げることができる。これによって、コーナー用カバー部材100に取り付けることができる、軒天換気材200の設置角度の範囲をより広げることができる。
【0036】
また、コーナー用カバー部材100では、外側面部2の前縁から略直角に左方に延びる前側面部5が設けられている。前側面部5は、板面が前後方向を向いた略台形の平板状に形成されており、上方が下方よりも幅広になっている。前側面部5の上縁は、上面部4の前縁、角度調整舌部103の前縁まで延びるように形成され、かつ、角度調整舌部103の前縁とは若干の隙間が開くように形成されている。
【0037】
上述した、下面部1の前方部、内側面部3の前縁、上面部4の前方部、角度調整舌部103、及び前側面部5が第2の受け口102を構成し、これらによって、傾斜して設置される軒天換気材200の端部を支持する。具体的には、内側面部3の前縁、前側面部5の左縁、及び下面部1の間の領域に、軒天換気材200の端部が左方から挿入される。
【0038】
ここで、角度調整舌部103は、軒天換気材200の上部207内に挿入されるため、軒天換気材200の上面部204は角度調整舌部103上に配置される。なお、上述したように、前側面部5の上縁が、角度調整舌部103の前縁とは若干の隙間が開くように形成されている。このため、軒天換気材200の内側面部203の上部と外側面部202の上部とがコーナー用カバー部材100の上面部4に当接するまで、角度調整舌部103を軒天換気材200の上部207に挿入することができる。なお、角度調整舌部103は、上面部4の左縁における前端部分の数mm(例えば1mm)を開けて形成されているため、軒天換気材200の外側面部202の上部が、この前端部分に当接することになる。
【0039】
そして、軒天換気材200の下面部201は、コーナー用カバー部材100の下面部1における前方部である支持面部11の上に乗せられる。これによって、支持面部11で軒天換気材200の端部の下面部201を支持することができる。なお、支持面部11は、下面部1の前方部における下面部1における切欠きの残りであり、角度調整舌部103と対向する部分である。
【0040】
上記のように、第2の受け口102において、軒天換気材200の端部に角度調整舌部103を挿入し、かつ、この角度調整舌部103と対向する支持面部11によって軒天換気材200の端部の下面部201を支持することで、軒天換気材200の受け入れ角度を調整可能でありながら、軒天換気材200の端部を安定して支持することができる。また、支持面部11の左側が切欠かれていることによって、第2の受け口102で受け入れ可能な、軒天換気材200の設置角度の範囲をより広くすることができる。
【0041】
また、第2の受け口102において、前側面部5の内面に沿って、軒天換気材200の外側面部202が配置され、内側面部3の前縁及び下面部1の切欠き箇所の縁(左右方向に延びる縁)に沿って、軒天換気材200の内側面部203が配置され、これによって、軒天換気材200を前方向及び左方向の両方から支持することができる。この構成によって、より安定的に軒天換気材200の端部を支持することができる。
【0042】
(第1実施形態:コーナー用カバー部材の取付け方法)
以下に、図1Aから図2を用いて、コーナー用カバー部材100の軒天換気材200への取付け方法の一例を説明する。
まず、コーナー用カバー部材100に取り付けられる2つの軒天換気材200のうちの何れか一つを建物の下地材(鼻隠し用の下地材)に設置する。この設置は、例えば、傾斜板部205が外装材の上方に位置するように、かつ、上面部204を鼻隠し用の下地材に密着させるようにしながら、施工者が、内側面部203を外装材の表面に配置する。ここで、施工者は、軒天換気材200が屋根の縁の傾斜に合わせて傾斜するように軒天換気材200を配置する。この後に、施工者が、上面部204を鼻隠し用の下地材にビス止め等で取り付けるとともに、必要に応じて内側面部203と外装材との間にコーキング材を充填して、内側面部203と外装材とを固着する。
【0043】
この後、上記のように設置された軒天換気材200に対してコーナー用カバー部材100を取り付ける。上記のように設置された軒天換気材200が傾斜して設置されている場合には、コーナー用カバー部材100における第2の受け口102を、施工者が軒天換気材200の端部を取り付ける。具体的には、施工者が、第2の受け口102における角度調整舌部103を、軒天換気材200の上部207内に挿入しながら、内側面部3の前縁、前側面部5の前縁、及び下面部1の間の領域に、軒天換気材200の端部を挿入する。これによって、軒天換気材200の端部に対してコーナー用カバー部材100を取り付けることができる。
【0044】
また、上記のように設置された軒天換気材200が水平に設置されている場合には、コーナー用カバー部材100における第1の受け口101に対して、施工者が軒天換気材200の端部を取り付ける。具体的には、施工者が、第1の受け口101における下面部1の後方部、外側面部2の後方部、内側面部3の後方部、及び上面部4の後方部で囲まれた領域内に、コーナー用カバー部材100の後方から軒天換気材200の端部をストッパ部31に当接するまで挿入する。これによって、軒天換気材200の端部に対してコーナー用カバー部材100を取り付けることができる。
【0045】
なお、軒天換気材200に取り付けられたときに、コーナー用カバー部材100は、その内側面部3の前縁がコーナー部と一致し、かつ内側面部3が建物の外壁の表面に配置されるようになっている。次に、第1の受け口101及び第2の受け口102のうち、軒天換気材200の端部が取り付けられていない方に、軒天換気材200の端部を取り付ける。この取り付けられた軒天換気材200を、施工者が上記と同様の方法で外装材に設置する。その後、施工者が、コーナー用カバー部材100の内側面部3と外装材との間にコーキング材を充填して、内側面部3と外装材とを固着し、これによって、コーナー用カバー部材100を外装材に固定する。
【0046】
上述のようにして、軒天換気材200の端部同士を、コーナー用カバー部材100によって、建物の外壁のコーナー部において連結することができる。
【0047】
(第1実施形態:コーナー用カバー部材の製造方法)
次に、図6を用いて、コーナー用カバー部材100の製造方法を説明する。まず、一枚の金属板を図6の太線で示す形状にカットする。その後に、図6において二点鎖線で示す位置で金属板を屈曲することで、第1実施形態にかかるコーナー用カバー部材100が製造される。なお、この製造方法はあくまで一例であり、コーナー用カバー部材100は一枚の金属板で製造されるものに限定されず、複数枚の金属で形成されていてもよく、又は樹脂で形成されていてもよい。
【0048】
(第2実施形態)
次に、図7Aから図11を用いて第2実施形態にかかるコーナー用カバー部材100Aを説明する。第1実施形態にかかるコーナー用カバー部材100Aは、第2の受け口102によって、第2の受け口102側が高くなるように傾斜して設置される軒天換気材200の端部を受け入れることが可能に構成されている。これに対して、第2実施形態にかかるコーナー用カバー部材100Aは、第2の受け口102Aによって、第2の受け口102側が低くなるように傾斜して設置される軒天換気材200の端部を受け入れることが可能に構成されている。すなわち、第2の受け口102Aによる軒天換気材200の受け入れ角度が90度よりも大きくなるように、コーナー用カバー部材100Aが構成されている。
【0049】
(第2実施形態:コーナー用カバー部材の構成の詳細)
第2実施形態にかかるコーナー用カバー部材100Aは、一枚の金属板を屈曲させてなるものである。コーナー用カバー部材100Aは、板面が上下方向を向いた平板状の下面部1Aを有する。下面部1Aは、前方左側の片隅に突出部位(支持面部11A)を有する長四角形(例えば70mm×27.7mm)に形成されており、その長手方向が前後方向に一致する。支持面部11Aは、その短手方向が左右方向に一致する長四角形(例えば27mm×19.3mm)の平板が、左右方向における中途位置で所定の角度(例えば、150度)屈曲された形状を有する。
【0050】
下面部1Aの左縁における後端から突出部分までの部位には、略直角に上方に延びる内側面部3Aが形成されている。内側面部3Aは、板面が左右方向を向いた長四角形(例えば41mm×30mm)の平板状であり、建物の外装材の表面に配置するためのものである。内側面部3の上縁における前端部には、長四角形(例えば14mm×6mm)の平板状のストッパ部31Aが略直角に右方向に延びるように設けられている。
【0051】
下面部1Aの右縁には、略直角に上方に延びる外側面部2Aが形成されており、外側面部2Aは、板面が左右方向を向いた平板状である。外側面部2Aは、前方左側の片隅が長四角形(例えば25.3mm×15.5mm)に切りかかれた長四角形(例えば70mm×51.5mm)である。外側面部2Aの上縁(切欠き部分を除く上縁)は、内側面部3Aの上縁よりも高く形成されている。外側面部2Aの上縁における後端から切欠き部分までの部位には、長四角形(例えば44.7mm×10mm)の平板状である上面部4Aが略直角に左方向に延びるように形成されている。上面部4Aは、その短手方向が左右方向と一致するが、上面部4Aの短手方向の寸法は、下面部1Aの短手方向の寸法よりも短く形成されている。
【0052】
上述した、下面部1Aの後方部、外側面部2Aの後方部、内側面部3Aの後方部、及び上面部4Aの後方部が第1の受け口101Aを構成し、第1実施形態と同様にして、水平に設置される軒天換気材200の端部を支持する。
【0053】
また、第2実施形態にかかるコーナー用カバー部材100Aでは、外側面部2Aにおける切欠き箇所の縁(前後方向に延びる縁)に角度調整舌部103Aが設けられている。角度調整舌部103Aは、外側面部2Aにおける切欠き箇所の縁(前後方向に延びる縁)から斜め左上方向に向かって延びるように形成されており、これによって、コーナー用カバー部材100に向かって低くなるように傾斜して設けられる軒天換気材200の上部207に挿入されることが可能になっている。
【0054】
角度調整舌部103Aは、前方上側の片隅に長四角形(例えば、16.5mm×1mm)の切欠きを有する長四角形(例えば、28.5mm×23.3mm)の平板状であり、これによって、角度調整舌部103Aは、上下方向に遊びがあるように、軒天換気材200の上部207に挿入可能に形成されており、軒天換気材200の端部の受け入れ角度が調整可能になっている。なお、角度調整舌部103Aの片隅に切欠きが形成されているため、軒天換気材200の上部207に角度調整舌部103Aが挿入し易くなっている。
【0055】
また、コーナー用カバー部材100Aでは、外側面部2Aの前縁から略直角に左方に延びる前側面部5Aが設けられている。前側面部5Aは、板面が前後方向を向いた五角形の平板状に形成されており、下方が上方よりも幅広になっている。前側面部5Aの上縁は、角度調整舌部103Aの前縁まで延びるように形成され、かつ、角度調整舌部103Aの前縁とは若干の隙間が開くように形成されている。
【0056】
上述した、下面部1の前方部(支持面部11A)、内側面部3の前縁、外側面部2Aの前方部、角度調整舌部103A、及び前側面部5Aが第2の受け口102Aを構成し、これらによって、傾斜して設置される軒天換気材200の端部を支持する。具体的には、内側面部3Aの前縁、前側面部5Aの左縁、及び下面部1Aの間の領域に、軒天換気材200の端部が左方から挿入される。
【0057】
ここで、角度調整舌部103Aは、軒天換気材200の上部207内に挿入されるため、軒天換気材200の上面部204は角度調整舌部103A上に配置される。なお、前側面部5Aの上縁が、角度調整舌部103Aの前縁とは若干の隙間が開くように形成されているため、軒天換気材200における内側面部203の上部及び外側面部202の上部が外側面部2Aに当接するまで、角度調整舌部103Aを軒天換気材200の上部207に挿入することができる。軒天換気材200の下面部201は、コーナー用カバー部材100Aの下面部1Aにおける支持面部11Aの上に乗せられる。これによって、支持面部11Aによって軒天換気材200の端部の下面部201を支持する。
【0058】
具体的には、支持面部11Aは中途位置で屈曲しているため、軒天換気材200の設置角度が所定の角度を超えなければ、支持面部11Aにおける根元から中途位置までの部分で軒天換気材200の下面部201(下面部201の縁)が支持される。また、軒天換気材200の設置角度が所定の角度を超えれば、支持面部11Aにおける中途位置から先端までの部分で軒天換気材200の下面部201(下面部201の縁)が支持される。
【0059】
上述したように、角度調整舌部103Aが、遊びがあるように軒天換気材200の上部207に挿入可能に構成されており、かつ、中途位置で屈曲している支持面部11Aで軒天換気材200の下面部201支持することから、第2の受け口102Aによる軒天換気材200の端部の受け入れ角度が調整可能に、かつ軒天換気材200の端部を安定的に支持することが可能になっている。
【0060】
また、第2の受け口102Aにおいて、前側面部5Aの内面に沿って、軒天換気材200の外側面部202が配置され、内側面部3Aの前縁に沿って、軒天換気材200の内側面部203が配置され、これによって、軒天換気材200を前方向及び後方向の両方から支持することができる。この構成によって、より安定的に軒天換気材200の端部を支持することができる。
【0061】
(第2実施形態:コーナー用カバー部材の取付け方法及びコーナー用カバー部材の製造方法)
第2実施形態にかかるコーナー用カバー部材100Aを軒天換気材200に対して取り付ける方法は、第1実施形態と同様であるため説明を省略する。また、第2実施形態にかかるコーナー用カバー部材100Aの製造方法の一例も、基本的に第1の実施形態と同様である。具体的には、一枚の金属板を図11の太線で示す形状にカットし、その後に、図11において二点鎖線で示す位置で金属板を屈曲することで、第2実施形態にかかるコーナー用カバー部材100Aが製造される。
【0062】
(第3実施形態)
次に、図12Aから図16を用いて第3実施形態にかかるコーナー用カバー部材100Bを説明する。図1A及び図7Aで示すように、第1及び第2実施形態にかかるコーナー用カバー部材100、100Aは、コーナー部が出隅である場合に使用される部材である。これに対して、図12Aで示すように、第3実施形態にかかるコーナー用カバー部材100Bは、コーナー部が入隅である場合に使用される部材である。なお、出隅とは凸状のコーナー部のことであり、入隅とは凹状のコーナー部のことである。
【0063】
第3実施形態にかかるコーナー用カバー部材100Bも、第1及び第2実施形態にかかるコーナー用カバー部材100、100Aと同様に、第1の受け口101Bによって、水平に設置される軒天換気材200を受け入れることが可能に構成されているとともに、第2の受け口102Bによって、傾斜して設置される軒天換気材200を受け入れることが可能に構成されている。また、第3実施形態にかかるコーナー用カバー部材100Bは、第2実施形態にかかるコーナー用カバー部材100Aと同様に、第2の受け口102Bによって、第2の受け口102B側が低くなるように傾斜して設置される軒天換気材200の端部を受け入れることが可能に構成されている。
【0064】
(第3実施形態:コーナー用カバー部材の構成の詳細)
第3実施形態にかかるコーナー用カバー部材100Bは、一枚の金属板を屈曲させてなるものである。コーナー用カバー部材100Bは、板面が上下方向を向いた平板状の下面部1Bを有する。下面部1Bは、長四角形(例えば70mm×27.9mm)に形成されており、その長手方向が前後方向に一致する。下面部1Bの左縁には、略直角に上方に延びる内側面部3Bが形成されている。
【0065】
内側面部3Bは、板面が左右方向を向いた平板状であり、建物の外装材の表面に配置するためのものである。内側面部3Bは、前方上側の片隅に長四角形(例えば28.1mm×16.5mm)の突出部位32Bを有する長四角形(例えば70mm×30mm)である。
【0066】
下面部1Bの右縁には、略直角に上方に延びる外側面部2Bが形成されており、外側面部2Bは、板面が左右方向を向いた平板状である。外側面部2Bは、前方上側の片隅が長四角形(例えば27.2mm×46mm)に切り欠かれた長四角形(例えば70mm×51.5mm)である。なお、外側面部2Bの前方部における切り欠かれた残りの部位が、その上縁で軒天換気材200の下面部201を支持するための支持部位21となっている。
【0067】
外側面部2Bの上縁は、内側面部3Bの上縁(突出部位32Bを除く上縁)よりも高く形成されている。外側面部2Bの上縁における後端から切欠き部分までの部位には、長四角形(例えば42.8mm×15mm)の平板状である上面部4Bが略直角に左方向に延びるように形成されている。上面部4Bは、その短手方向が左右方向と一致するが、上面部4Bの短手方向の寸法は、下面部1Bの短手方向の寸法よりも短く形成されている。
【0068】
上述した、下面部1Bの後方部、外側面部2Bの後方部、内側面部3Bの後方部、及び上面部4Bの後方部が第1の受け口101Bを構成し、第1及び第2実施形態と同様にして、水平に設置される軒天換気材200の端部を支持する。なお、第3実施形態においては、内側面部3Bの突出部位32Bにおける後縁がストッパ部として機能し、突出部位32Bにおける後縁に軒天換気材200の傾斜板部205が当接することで、軒天換気材200の挿入が規制される。
【0069】
また、第3実施形態にかかるコーナー用カバー部材100Bでは、内側面部3Bの突出部位32Bの上縁には角度調整舌部103Bが設けられている。角度調整舌部103Bは、突出部位32Bの上縁から斜め右上方向に延びるように形成されており、これによって、コーナー用カバー部材100に向かって低くなるように傾斜して設けられる、軒天換気材200の端部(上部207)に挿入可能になっている。なお、突出部位32Bと角度調整舌部103との間の角度が例えば、140度になるように、角度調整舌部103Bが形成されている。
【0070】
また、角度調整舌部103Bは、軒天換気材200の端部の受け入れ角度が調整可能に形成されている。具体的には、角度調整舌部103Bは、長四角形(例えば、22.6mm×6.5mm)の平板状であり、これによって、角度調整舌部103Bは、軒天換気材200の上部207に遊びがあるように挿入可能に構成されており、軒天換気材200の端部の受け入れ角度が調整可能になっている。なお、角度調整舌部103Bは、突出部位32Bの上縁における前端部分の数mm(例えば3.3mm)と後端部分の数mm(例えば2mm)を開けて形成されている。このため、突出部位32Bの上縁における前端部分と後端部分とに当接するまで、角度調整舌部103Bが軒天換気材200の上部207に挿入可能になっている。
【0071】
また、コーナー用カバー部材100Bでは、内側面部3Bの前縁から略直角に右方に延びる前側面部5Bが設けられている。前側面部5Bは、板面が前後方向向いた板状に形成されている。前側面部5Bは、底辺が右方に向いた台形の平板状に形成されており、底辺が上辺よりも長くなっている。これによって、前側面部5Bの上縁は、右方が高くなるように(例えば、この上縁と内側面部3Bの前縁とが例えば105度になるように)傾斜している。
【0072】
上述した、下面部1Bの前方部、外側面部2Bの前縁、角度調整舌部103B、及び前側面部5Bが第2の受け口102Bを構成し、これらによって、傾斜して設置される軒天換気材200の端部を支持する。具体的には、外側面部2Bの前縁、前側面部5Bの右縁、及び下面部1Bの間の領域に、軒天換気材200の端部が右方から挿入される。
【0073】
ここで、角度調整舌部103Bは、軒天換気材200の上部207内に挿入されるため、軒天換気材200の上面部204は角度調整舌部103B上に配置される。なお、軒天換気材200における内側面部203及び外側面部202の上部が、突出部位32Bの上縁における前端部分と後端部分とに当接するまで、角度調整舌部103Bを軒天換気材200の上部207に挿入することができる。軒天換気材200の下面部201は、コーナー用カバー部材100Bの下面部1Bにおける前方部の上に乗せられる。
【0074】
第3実施形態では、軒天換気材200は第2の受け口102B側が低くなるように傾斜している。このため、図12Bで示すように、下面部1Bにおける前方部の右側の支持面部11Bに、軒天換気材200の下面部201の縁が載置されるとともに、支持部位21の上縁に、軒天換気材200の下面部201が載置される。なお、軒天換気材200の傾斜度合が大きい程、支持面部11Bの右寄りの位置に軒天換気材200の下面部201の縁が乗せられることになるが、支持部位21が形成されているため、下面部1Bの右縁から軒天換気材200の下面部201の縁が落下することが防止される。
【0075】
上述したように、角度調整舌部103Bが、遊びがあるように軒天換気材200の上部207に挿入可能に構成されており、かつ、軒天換気材200の下面部201を支持する支持面部11Bが形成されているため、第2の受け口102Bによる軒天換気材200の端部の受け入れ角度が調整可能に、かつ軒天換気材200の端部を安定的に支持することが可能になっている。
【0076】
また、第2の受け口102Bにおいて、前側面部5Bの内面に沿って、軒天換気材200の内側面部203が配置され、外側面部2Bの前縁に沿って、軒天換気材200の外側面部202が配置され、これによって、軒天換気材200を前方向及び後方向の両方から支持することができる。この構成によって、より安定的に軒天換気材200の端部を支持することができる。なお、前側面部5Bの上縁は、右方が高くなるように傾斜しており、これによって、右方が高くなるように傾斜して設置される軒天換気材200の傾斜板部205が前側面部5Bの上縁にぶつかることのないようになっている。
【0077】
(第3実施形態:コーナー用カバー部材の取付け方法及びコーナー用カバー部材の製造方法)
第3実施形態にかかるコーナー用カバー部材100Bを軒天換気材200に対して取り付ける方法は、第1実施形態と同様であるため説明を省略する。また、第3実施形態にかかるコーナー用カバー部材100Bの製造方法の一例も、基本的に第1の実施形態と同様である。具体的には、一枚の金属板を図16の太線で示す形状にカットし、その後に、図16において二点鎖線で示す位置で金属板を屈曲することで、第3実施形態にかかるコーナー用カバー部材100Bが製造される。
【0078】
(変形例)
(1)第1から第3の実施形態にかかるコーナー用カバー部材100、100A、100Bにおいては、支持面部11、11A、11Bは角度調整舌部103、103A、103Bの下方に形成されているが、角度調整舌部103、103A、103Bと支持面部11、11A、11Bとの形成位置を入れ替えてもよい。この場合には、支持面部11、11A、11Bは、軒天換気材200の上面部204(上面)を支持することになる。
【0079】
(2)第1から第3の実施形態にかかるコーナー用カバー部材100、100A、100Bにおいて、第1の受け口101、101A、101Bを後方に形成し、第2の受け口102、102A、102Bを前方に形成しているが、第1の受け口101、101A、101Bの形成位置と、第2の受け口102、102A、102Bの形成位置とを入れ替えてもよい。
【0080】
(3)本発明のコーナー用カバー部材は、片流れの屋根を有する建物に設置される軒天換気材に用途が限定されず、傾斜した屋根を有する建物に設置される軒天換気材のために用いることができる。
【符号の説明】
【0081】
1 下面部
2 外側面部
3 内側面部
31 ストッパ部
4 上面部
41 第1傾斜部位
42 第2傾斜部位
5 前面部
11、11A、11B 支持面部
100 コーナー用カバー部材
101 第1受け口
102 第2受け口
103 角度調整舌部
200 軒天換気材
201 下面部
202 外側面部
203 内側面部
204 上面部
205 傾斜板部
206 側部
206a キャップ
207 係止部
図1A
図1B
図1C
図2
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図7C
図8
図9
図10
図11
図12A
図12B
図12C
図13
図14
図15
図16