(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記コンテンツ取得部は、前記検索の結果の静止画についてのサムネイルを取得し、前記マガジンデータに含まれる前記サムネイルの記事の表示の際に前記静止画を取得する請求項1、2、5又は6のいずれか1項に記載の端末装置。
前記コンテンツ取得部は、コンテンツの取得に使用できる通信ネットワークが特定の種類である場合にコンテンツ取得を実行し、前記特定の種類以外である場合にコンテンツ取得を実行しない請求項1、2、5、6又は7のいずれか1項に記載の端末装置。
前記コンテンツ取得部は、前記検索の結果のコンテンツについて、前記状況が所定の条件を満たさない時には比較的少ない量の情報を取得し、前記状況が好転した時により多くの情報を取得する、
請求項13に記載の端末装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上述した従来の技術では、以下に示すような課題がある。
【0005】
例えば日刊で、コンテンツ配信端末から利用者端末へディジタルコンテンツを配信する場合を考える。このディジタルコンテンツには、毎日、同じコンテンツ取得方法として「キーワード検索により検索された一定数のコンテンツ」で取得された掲載用コンテンツが含まれている。このため、利用者は、利用者端末に届いたディジタルコンテンツによって、毎日、安定的に一定数のコンテンツを読むことができる。反面、コンテンツの取得状況や利用者の閲覧状況などに応じて、利用者に提供するコンテンツの量や種類などを変化させることはできない。
【0006】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、電子マガジンで利用者に提供するコンテンツの取得の適正化に寄与できる、
端末装置、電子マガジン作成装置、サーバ装置、電子マガジン作成システム、電子マガジン作成方法およびコンピュータプログラムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本発明の一態様は、所定の時機に所定の検索条件で通信ネットワークを介してコンテンツの検索を行う検索実行部と、前記検索の結果に基づき通信ネットワークを介してコンテンツを取得し、所定の条件でコンテンツ取得方法を変化させるコンテンツ取得部と、前記取得されたコンテンツを使用して、画面表示されるマガジンデータを作成するマガジン作成部と、
前記マガジンデータを表示画面に表示する表示部と、画面表示された前記マガジンデータについての閲覧の操作に応じたデータ入力を行う操作部と、前記操作部から入力されたデータに基づいて前記マガジンデータに含まれるコンテンツの画面表示を制御する制御部と、を備え、
前記コンテンツ取得部は、前記マガジン作成部により電子マガジンデータの作成に使用されるコンテンツの取得方法を、自端末装置のリソース状況又は前記表示画面上へのマガジンデータに含まれるコンテンツの表示に基づくコンテンツの利用状況に基づいて変化させる、端末装置である。
(2)本発明の一態様は、上記(1)の
端末装置において、前記コンテンツ取得部は、前記検索の結果のコンテンツのうち、画像があるコンテンツを画像がないコンテンツに優先させて取得する
端末装置である。
(3)本発明の一態様は、
所定の時機に所定の検索条件で通信ネットワークを介してコンテンツの検索を行う検索実行部と、前記検索の結果に基づき通信ネットワークを介してコンテンツを取得し、所定の条件でコンテンツ取得方法を変化させるコンテンツ取得部と、前記取得されたコンテンツを使用して、画面表示されるマガジンデータを作成するマガジン作成部と、を備え、前記コンテンツ取得部は、前回取得からのコンテンツ取得無し期間の長さに応じてコンテンツ取得量を変える電子マガジン作成装置である。
(4)本発明の一態様は、上記(3)の電子マガジン作成装置において、前記コンテンツ取得部は、前記コンテンツ取得無し期間の長さを記録する電子マガジン作成装置である。
(5)本発明の一態様は、上記(1)
又は(2)のいずれかの
端末装置において、前記マガジンデータに関するコンテンツの既読を管理する既読管理部をさらに備え、前記コンテンツ取得部は、前記コンテンツの既読の割合に応じて、通信ネットワークを介して取得するコンテンツの個数を変える
端末装置である。
(6)本発明の一態様は、上記(1)
、(2)又は(5)のいずれかの
端末装置において、前記コンテンツ取得部は、前記検索の結果のコメント付き再投稿について、元の投稿部分が同じコメント付き再投稿からコメント部分を収集する
端末装置である。
(7)本発明の一態様は、上記(1)
、(2)、(5)又は(6)のいずれかの
端末装置において、前記コンテンツ取得部は、前記検索の結果の静止画についてのサムネイルを取得し、前記マガジンデータに含まれる前記サムネイルの記事の表示の際に前記静止画を取得する
端末装置である。
(8)本発明の一態様は、上記(1)
、(2)、(5)、(6)又は(7)のいずれかの
端末装置において、前記コンテンツ取得部は、コンテンツの取得に使用できる通信ネットワークが特定の種類である場合にコンテンツ取得を実行し、前記特定の種類以外である場合にコンテンツ取得を実行しない
端末装置である。
(9)本発明の一態様は、上記(1)
、(2)、(5)、(6)又は(7)のいずれかの
端末装置において、前記コンテンツ取得部は、前記画面がオフである場合にコンテンツ取得を実行し、前記画面がオンである場合にコンテンツ取得を実行しない
端末装置である。
(10)本発明の一態様は、上記(1)
、(2)、(5)、(6)、(7)、(8)又は(9)のいずれかの
端末装置において、前記検索実行部によるコンテンツの検索および前記コンテンツ取得部によるコンテンツの取得は、利用者利用情報を測定する特定のサーバを経由して行われる
端末装置である。
(11)本発明の一態様は、上記(1)
、(2)、(5)、(6)、(7)、(8)、(9)又は(10)のいずれかの
端末装置において、前記コンテンツ取得部は、前記検索の結果のコンテンツが既取得コンテンツとタイトルタグが一致するとき、当該検索の結果のコンテンツをダウンロードしない
端末装置である。
(12)本発明の一態様は、上記(1)
、(2)、(5)、(6)、(7)、(8)、(9)、(10)又は(11)のいずれかの
端末装置において、前記マガジンデータに使用されたコンテンツを取得した場所を示すコンテンツ取得場所情報を記憶するコンテンツ取得場所情報記憶部をさらに備え、前記コンテンツ取得部は、前記マガジンデータに含まれる画面表示されたコンテンツに対する利用者からの所定の指定を受けたコンテンツを取得した場所を示す前記コンテンツ取得場所情報に基づいて、当該コンテンツ取得場所情報で示される場所からコンテンツを取得しない、又は、当該コンテンツ取得場所情報で示される場所から取得されたコンテンツを保存しない、
端末装置である。
(13)本発明の一態様は、上記(1)
、(2)、(5)、(6)、(7)、(8)、(9)、(10)、(11)又は(12)のいずれかの
端末装置において、前記コンテンツ取得部は、通信状況または自己の装置のリソース状況に基づいて、前記検索の結果のコンテンツについての取得する情報量を変える、
端末装置である。
(14)本発明の一態様は、上記(13)の
端末装置において、前記コンテンツ取得部は、前記検索の結果のコンテンツについて、前記状況が所定の条件を満たさない時には比較的少ない量の情報を取得し、前記状況が好転した時により多くの情報を取得する、
端末装置である。
【0008】
(15)本発明の一態様は、
上記(10)の端末装置からのコンテンツの検索およびコンテンツの取得についての要求メッセージを受信する受信部と、前記受信した要求メッセージに基づいて、前記
端末装置における利用者利用情報を測定する測定部と、を備え
、前記測定部は、コンテンツの取得の要求メッセージの受信時刻又はコンテンツの検索の要求メッセージの受信時刻を記録し、該記録されたコンテンツの取得の要求メッセージの受信時刻に基づいて、前記利用者利用情報として、前記端末装置の利用者が電子マガジンを閲覧した時刻を推定し、該記録されたコンテンツの検索の要求メッセージの受信時刻に基づいて、前記利用者利用情報として、前記端末装置の利用者が電子マガジンアプリケーションを起動している時刻を推定する、サーバ装置である。
(16)本発明の一態様は、上記(15)のサーバ装置において、前記測定の結果に基づいて、前記
端末装置におけるマガジン作成開始時機を判断する判断部と、前記判断の結果であるマガジン作成開始時機を通知するメッセージを前記
端末装置へ送信する送信部と、を備え
、前記判断部は、前記測定部により推定された時刻の所定時間前の時刻を前記マガジン作成開始時機に決定する、サーバ装置である。
【0009】
(17)本発明の一態様は、
端末装置とサーバ装置とが通信ネットワークを介して接続される電子マガジン作成システムであり、前記
端末装置は、所定の時機に所定の検索条件で通信ネットワークを介してコンテンツの検索を行う検索実行部と、前記検索の結果に基づき通信ネットワークを介してコンテンツを取得し、所定の条件でコンテンツ取得方法を変化させるコンテンツ取得部と、前記取得されたコンテンツを使用して、画面表示されるマガジンデータを作成するマガジン作成部と、
前記マガジンデータを表示画面に表示する表示部と、画面表示された前記マガジンデータについての閲覧の操作に応じたデータ入力を行う操作部と、前記操作部から入力されたデータに基づいて前記マガジンデータに含まれるコンテンツの画面表示を制御する制御部と、を備え、前記検索実行部によるコンテンツの検索および前記コンテンツ取得部によるコンテンツの取得は、前記サーバ装置を経由して行われ、
前記コンテンツ取得部は、前記マガジン作成部により電子マガジンデータの作成に使用されるコンテンツの取得方法を、自端末装置のリソース状況又は前記表示画面上へのマガジンデータに含まれるコンテンツの表示に基づくコンテンツの利用状況に基づいて変化させ、前記サーバ装置は、前記
端末装置からのコンテンツの検索およびコンテンツの取得についての要求メッセージを受信する受信部と、前記受信した要求メッセージに基づいて前記
端末装置における利用者利用情報を測定する測定部と、を備える、電子マガジン作成システムである。
【0010】
(18)本発明の一態様は、
端末装置が、所定の時機に所定の検索条件で通信ネットワークを介してコンテンツの検索を行い、前記
端末装置が、前記検索の結果に基づき通信ネットワークを介してコンテンツを取得し、前記
端末装置が、前記取得されたコンテンツを使用して、画面表示されるマガジンデータを作成し、前記
端末装置が、所定の条件でコンテンツ取得方法を変化させる、
電子マガジン作成方法であり、前記端末装置が、前記マガジンデータを表示画面に表示し、前記端末装置が、画面表示された前記マガジンデータについての閲覧の操作に応じたデータ入力を行い、前記端末装置が、該入力されたデータに基づいて前記マガジンデータに含まれるコンテンツの画面表示を制御し、前記端末装置が、前記画面表示される電子マガジンデータの作成に使用されるコンテンツの取得方法を、自端末装置のリソース状況又は前記表示画面上へのマガジンデータに含まれるコンテンツの表示に基づくコンテンツの利用状況に基づいて変化させる、電子マガジン作成方法である。
【0011】
(19)本発明の一態様は、
端末装置のコンピュータに、所定の時機に所定の検索条件で通信ネットワークを介してコンテンツの検索を行う検索実行機能と、前記検索の結果に基づき通信ネットワークを介してコンテンツを取得し、所定の条件でコンテンツ取得方法を変化させるコンテンツ取得機能と、前記取得されたコンテンツを使用して、画面表示されるマガジンデータを作成するマガジン作成機能と、
前記マガジンデータを表示画面に表示する表示機能と、画面表示された前記マガジンデータについての閲覧の操作に応じたデータ入力を行う操作機能と、前記操作機能から入力されたデータに基づいて前記マガジンデータに含まれるコンテンツの画面表示を制御する制御機能と、を実現させるためのコンピュータプログラムであり、
前記コンテンツ取得機能は、前記マガジン作成機能により電子マガジンデータの作成に使用されるコンテンツの取得方法を、自端末装置のリソース状況又は前記表示画面上へのマガジンデータに含まれるコンテンツの表示に基づくコンテンツの利用状況に基づいて変化させる、コンピュータプログラムである。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、電子マガジンで利用者に提供するコンテンツの取得の適正化に寄与できるという効果が得られる。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る電子マガジン作成装置1の構成を示すブロック図である。
図1において、電子マガジン作成装置1は、入力部2と検索時機条件データ記憶部3と検索実行部4とコンテンツ取得部5とコンテンツデータ記憶部6とマガジン作成部7とマガジンデータ記憶部8と既読管理部9と既読管理データ記憶部10と出力部11を備える。
【0015】
入力部2は、電子マガジン作成装置1で使用されるデータの入力を行う。検索時機条件データ記憶部3は、検索時機や検索条件を示すデータを記憶する。検索実行部4は、所定の時機に所定の検索条件で通信ネットワークを介してコンテンツの検索を行う。その所定の時機や所定の検索条件は、検索時機条件データ記憶部3に記憶されているデータに基づいている。コンテンツ取得部5は、検索実行部4による検索の結果に基づいて、通信ネットワークを介してコンテンツを取得する。コンテンツデータ記憶部6は、コンテンツ取得部5によって取得されたコンテンツのデータを記憶する。マガジン作成部7は、コンテンツ取得部5によって取得されたコンテンツを使用して、画面表示されるマガジンデータを作成する。マガジンデータ記憶部8は、マガジン作成部7によって作成されたマガジンデータを記憶する。既読管理部9は、マガジンデータに関するコンテンツの既読を管理する。既読管理データ記憶部10は、マガジンデータに関するコンテンツの既読の管理についてのデータを記憶する。出力部11は、マガジンデータ等のデータの出力を行う。
【0016】
図2は、
図1に示す電子マガジン作成装置1を実現するハードウェアの構成例を示すブロック図である。
図2において、電子マガジン作成装置1は、CPU部21と記憶部22と通信部23と操作部24と表示部25を備える。これら各部はデータを交換できるように構成されている。
【0017】
CPU部21は電子マガジン作成装置1の制御を行う。この制御機能は、CPU部21がコンピュータプログラムを実行することにより実現される。記憶部22は、CPU部21で実行されるコンピュータプログラムや各種のデータを記憶する。記憶部22は、電子マガジン作成プログラム31を記憶している。
図1に示される電子マガジン作成装置1の各部の機能は、
図2に示されるCPU部21が記憶部22に記憶される電子マガジン作成プログラム31を実行することにより実現される。また、
図1に示される電子マガジン作成装置1の各記憶部は、
図2に示される記憶部22内に設けられる。
【0018】
通信部23は、通信ネットワークを介して他の装置と通信する。操作部24は、キーボード、テンキー、マウス等の入力デバイスから構成され、利用者の操作に応じたデータ入力を行う。表示部25は、液晶表示装置等の表示デバイスから構成され、データ表示を行う。また、データ入力とデータ表示の両方が可能なタッチパネルを備えてもよい。
【0019】
なお、電子マガジン作成装置1として、汎用のコンピュータ装置を使用して構成してもよく、又は、専用のハードウェア装置として構成してもよい。また、電子マガジン作成装置1として、スマートフォン等の携帯通信端末装置、タブレット型のコンピュータ装置、据置き型のパーソナルコンピュータ装置などを利用してもよい。
【0020】
図3は、本実施形態に係る電子マガジン作成装置1を使用した電子マガジン作成システムの構成例を示す図である。電子マガジン作成装置1は、通信ネットワーク50を介して、コンテンツ検索配信システム40、ニュース配信サーバ41、電子商取引サーバ42、SNS(Social Networking Service)サーバ43、動画共有サーバ44などのコンテンツ提供元と通信する。電子マガジン作成装置1は、コンテンツ提供元に対して所定の検索条件でコンテンツの検索を行い、該検索の結果に基づいてコンテンツ提供元からコンテンツを取得する。
【0021】
図4は、本実施形態に係る電子マガジン作成方法の全体の手順を示すフローチャートである。
図4を参照して、本実施形態の電子マガジン作成装置1が行う電子マガジン作成に係る動作の全体の概要を説明する。
【0022】
(ステップS1)まず検索時機および検索条件の設定を行う。検索時機および検索条件として、利用者が指定したもの、デフォルトとして予め設定されているものなどがある。利用者が指定した検索時機や検索条件を示すデータは、入力部2から入力されたデータが検索時機条件データ記憶部3に記憶される。デフォルトの検索時機や検索条件を示すデータは、予め検索時機条件データ記憶部3に記憶される。
【0023】
(ステップS2)検索実行部4が、所定の時機に所定の検索条件で通信ネットワークを介してコンテンツの検索を行う。該所定の時機および所定の検索条件は、検索時機条件データ記憶部3に記憶されているデータに基づいている。
【0024】
(ステップS3)コンテンツ取得部5が、検索実行部4による検索の結果に基づいて、通信ネットワークを介してコンテンツを取得する。この取得されたコンテンツのデータは、コンテンツデータ記憶部6に記憶される。
【0025】
(ステップS4)マガジン作成部7が、コンテンツ取得部5によって取得されたコンテンツを使用して、画面表示されるマガジンデータを作成する。この作成されたマガジンデータは、マガジンデータ記憶部8に記憶される。
【0026】
(ステップS5)既読管理部9が、マガジンデータに関するコンテンツの既読を管理する。この既読の管理についてのデータは、既読管理データ記憶部10に記憶される。
【0027】
図5は、本実施形態に係る電子マガジン作成方法の具体例を示すシーケンスチャートである。この
図5の例は、
図3の電子マガジン作成システムに対応している。
図5を参照して、本実施形態の電子マガジン作成装置1が行う電子マガジン作成に係る動作の具体例を説明する。
【0028】
(ステップS11)まず利用者がキーワードを入力する。このキーワードの入力は、例えば操作部24(
図2参照)を操作することにより行われる。入力部2は、該入力されたキーワードを検索時機条件データ記憶部3に記憶させる。
図5の例では、3個のキーワードX,Y,Zが入力されて検索時機条件データ記憶部3に記憶される。
【0029】
(ステップS12)検索実行部4は、所定の時機に、キーワードX,Y,Zを使用して、コンテンツの検索を行う。該所定の時機として、例えば、毎日午前5時にコンテンツの検索を行う。このコンテンツの検索は、キーワードX,Y,Z毎に行われる。具体的には、検索実行部4は、通信ネットワーク50を介して、コンテンツ検索配信システム40、ニュース配信サーバ41、電子商取引サーバ42、SNSサーバ43、動画共有サーバ44のそれぞれに対し、キーワードX,Y,Zを送信し、キーワードX,Y,Z毎に検索を要求する。検索実行部4は、その検索の要求の応答として、コンテンツ検索配信システム40、ニュース配信サーバ41、電子商取引サーバ42、SNSサーバ43、動画共有サーバ44のそれぞれから、キーワードX,Y,Z毎に、検索結果を受信する。
【0030】
インターネット52に接続されているニュース配信サーバ41、電子商取引サーバ42、SNSサーバ43及び動画共有サーバ44は、各キーワードX,Y,Zに該当する自己のコンテンツを示す情報を、各キーワードX,Y,Zの検索結果として応答する。コンテンツ検索配信システム40では、検索サーバ61が、コンテンツ検索配信システム40に備わるコンテンツデータベース62に格納されているコンテンツに対してキーワードX,Y,Z毎に検索を行い、該検索の結果であるコンテンツを示す情報を各キーワードX,Y,Zの検索結果として応答する。
【0031】
(ステップS13)コンテンツ取得部5は、ステップS12で受信された検索結果で示されるコンテンツの中から、例えば所定の個数だけ、コンテンツをダウンロード(受信)する。コンテンツ取得部5は、そのダウンロードにより取得したコンテンツのデータをコンテンツデータ記憶部6に記憶させる。該コンテンツのデータは、当該コンテンツの見出しのデータと、当該コンテンツの詳細のデータとを含む。なお、動画共有サーバ44からは、動画の見出しのデータと、該動画のデータの所在を示すURL(Uniform Resource Locator)をダウンロードし、動画の詳細データについてはダウンロードしない。
【0032】
(ステップS14)マガジン作成部7は、ステップS13で取得されたコンテンツを使用して、画面表示されるマガジンデータを作成する。このマガジンデータは、キーワードX,Y,Z毎に作成される。マガジン作成部7は、キーワードXによる検索の結果に基づいて取得されたコンテンツを使用して、キーワードXについてのマガジンデータを作成する。また、マガジン作成部7は、キーワードYによる検索の結果に基づいて取得されたコンテンツを使用して、キーワードYについてのマガジンデータを作成する。また、マガジン作成部7は、キーワードZによる検索の結果に基づいて取得されたコンテンツを使用して、キーワードZについてのマガジンデータを作成する。
【0033】
マガジン作成部7は、その作成したマガジンデータをマガジンデータ記憶部8に記憶させる。出力部11は、その作成されたマガジンデータを出力する。この出力されたマガジンデータは、例えば表示部25(
図2参照)の表示画面上に表示される。このマガジンデータの表示では、例えば最初に当該マガジンの表紙が表示される。なお、マガジンデータの表示は、電子マガジン作成装置1の表示部25で表示してもよく、又は、電子マガジン作成装置1の外部の表示装置へマガジンデータを出力することにより該外部の表示装置で表示してもよい。
【0034】
(ステップS15)利用者が画面表示されたマガジンデータについての閲覧の操作を行うことにより、マガジンデータに含まれるコンテンツの見出しや詳細が画面表示される。該マガジンデータについての閲覧の操作は、例えば、マガジンデータが表示されているタッチパネル上で行われる。該利用者の操作によって画面表示されたコンテンツの見出しや詳細についての情報は、入力部2によって入力される。既読管理部9は、該入力された情報に基づいて、コンテンツの既読の管理を行う。
【0035】
(ステップS16、S17、S18)利用者は、動画共有サーバ44から取得されたコンテンツで示される動画を再生する際には、画面表示されている動画の再生ボタンを操作する(ステップS16)。この操作の情報は、入力部2によって入力される。コンテンツ取得部5は、その入力された操作の情報に応じて、該当する動画のURLへアクセスし、動画のストリーミング再生を要求する(ステップS17)。これにより、動画のストリーミング再生が行われる(ステップS18)。
【0036】
[コンテンツの取得]
次に、本実施形態に係るコンテンツ取得方法を説明する。本実施形態では、コンテンツ取得部5は、所定の条件でコンテンツ取得方法を変化させる。
図6は、本実施形態に係るコンテンツ取得方法の手順を示すフローチャートである。
図6を参照して、本実施形態のコンテンツ取得部5が行うコンテンツの取得に係る動作を説明する。
【0037】
(ステップS501)コンテンツ取得部5は、コンテンツ取得条件を確認する。コンテンツ取得条件は、予め、コンテンツ取得部5に設定されている。
【0038】
(ステップS502)コンテンツ取得部5は、ステップS501によるコンテンツ取得条件の確認の結果に応じて、コンテンツ取得方法を決める。
【0039】
(ステップS503)コンテンツ取得部5は、ステップS502で決定されたコンテンツ取得方法でコンテンツを取得する。
【0040】
以下に、本実施形態に係るコンテンツ取得方法の例を挙げて説明する。
【0041】
[コンテンツ取得方法の例1]
コンテンツ取得部5は、検索実行部4による検索の結果のコンテンツのうち、画像があるコンテンツを画像がないコンテンツに優先させて取得する。具体的には、コンテンツ取得部5は、検索実行部4による検索の結果のコンテンツの中に、画像を有するコンテンツが有るかを調べる。この調査の結果、画像を有するコンテンツがある場合には、コンテンツ取得部5は、検索実行部4による検索の結果のコンテンツのうち、画像を有するコンテンツから先にダウンロードを開始する。そして、コンテンツ取得部5は、所定のコンテンツ取得個数の上限値の範囲内で、画像を有するコンテンツをダウンロードした後に、画像を有さないコンテンツをダウンロードする。これにより、電子マガジンで利用者に提供するコンテンツとして、画像を有するコンテンツを多くすることができる。画像ありのコンテンツは一見してコンテンツの内容が分かりやすいので、電子マガジンで利用者に提供するコンテンツとして画像ありが多くなることで、利用者の興味を引くことに寄与できる。
【0042】
[コンテンツ取得方法の例2]
コンテンツ取得部5は、前回取得からのコンテンツ取得無し期間の長さに応じてコンテンツ取得量を変える。具体的には、コンテンツ取得部5は、検索実行部4による検索の結果のコンテンツ数が0であるために、コンテンツの取得数が0であることが継続した期間(コンテンツ取得無し期間)の長さを測定する。そして、コンテンツ取得部5は、そのコンテンツ取得無し期間の長さが所定の基準値よりも長い場合に、コンテンツ取得個数の上限値を所定の個数だけ増やす。これにより、コンテンツ取得無し期間の長さに応じたコンテンツ数の確保を図ることができる。なお、コンテンツ取得個数の上限値を増やす量は、コンテンツ取得無し期間の長さが所定の基準値よりも長いほどに多くするようにしてもよい。
【0043】
また、コンテンツ取得部5は、コンテンツ取得無し期間の長さを記録するようにしてもよい。これにより、利用者に対して、コンテンツ取得無し期間の長さを通知することができる。利用者に対して、コンテンツ取得無し期間の長さを通知することにより、コンテンツ検索条件として例えばキーワードの変更等の対処を促すことができる。
【0044】
[コンテンツ取得方法の例3]
コンテンツ取得部5は、コンテンツの既読の割合に応じて、通信ネットワークを介して取得するコンテンツの個数を変える。
図7は、本実施形態に係るコンテンツ取得方法の例3の手順を示すフローチャートである。
図7を参照して、本実施形態のコンテンツ取得部5が行うコンテンツの取得に係る動作の例を説明する。
【0045】
(ステップS511)コンテンツ取得部5は、コンテンツの既読の割合を算出する。具体的には、コンテンツ取得部5は、既読管理データ記憶部10に記憶されている既読管理データを使用して、コンテンツの既読の割合を算出する。
【0046】
図8は、本実施形態に係る既読管理データの構成例を示す図である。既読管理データは、マガジンデータに使用されたコンテンツについての既読を管理するためのデータであり、既読管理データ記憶部10に記憶される。
図8の例では、マガジンデータに関するコンテンツの既読は、マガジンデータの発行号ごとに管理されている。
図8の例は、日刊で電子マガジンが発行される場合である。
図8の例では、既読管理データは、7日分の発行号(説明の便宜上、5月1日号から5月7日号までとする)のデータを有する。既読管理データは、発行号毎に、マガジンデータに使用されたコンテンツが既読であるか否かが示されている。
図8中のコンテンツに対応する欄に「既読」が示されている場合は該コンテンツが既読であることを示し、該欄が空白である場合は該コンテンツが既読ではない(つまり、未読である)ことを示す。
【0047】
コンテンツ取得部5は、その既読管理データで示されるコンテンツの総数と、既読のコンテンツの数とに基づいて、コンテンツの総数に対する既読のコンテンツの数の割合を算出する。
【0048】
(ステップS512)コンテンツ取得部5は、該算出したコンテンツの既読の割合を、所定の基準値と比較する。
【0049】
(ステップS513)コンテンツ取得部5は、該比較の結果に応じて、コンテンツ取得個数の上限値を決める。
【0050】
以下に、コンテンツ取得個数の上限値の決定方法の例を示す。なお、コンテンツ取得個数の上限値の初期値は予め設定されている。
【0051】
(コンテンツ取得個数の上限値の決定方法の例3−1)
上記ステップS512の比較の結果、コンテンツの既読の割合が多いと判断された場合には、コンテンツ取得個数の上限値を所定数だけ増やす。これは、マガジンデータによる情報提供量に物足りなさを感じている利用者を想定している。
【0052】
(コンテンツ取得個数の上限値の決定方法の例3−2)上記ステップS512の比較の結果、コンテンツの既読の割合が多いと判断された場合には、コンテンツ取得個数の上限値を所定数だけ減らす。これは、マガジンデータによる情報提供量は十分と感じているが、未読を減らすために頻繁に電子マガジンをチェックしている利用者を想定している。
【0053】
(コンテンツ取得個数の上限値の決定方法の例3−3)上記ステップS512の比較の結果、コンテンツの既読の割合が少ないと判断された場合には、コンテンツ取得個数の上限値を所定数だけ減らす。これは、電子マガジンをあまり読む習慣がなく、それほど多くの情報を必要と感じていない利用者を想定している。
【0054】
(コンテンツ取得個数の上限値の決定方法の例3−4)上記ステップS512の比較の結果、コンテンツの既読の割合が少ないと判断された場合には、コンテンツ取得個数の上限値を所定数だけ増やす。これは、電子マガジンをたまにしか読まないが、読む時にはまとめて読むタイプの利用者に対して1回の電子マガジンで提供する情報量を増やしてあげることを想定している。
【0055】
上述したコンテンツ取得個数の上限値の決定方法の例によるコンテンツ取得個数の上限値の変更により、コンテンツの既読の割合に応じたコンテンツの取得の適正化に寄与できる。
【0056】
なお、上記ステップS511におけるコンテンツの既読の割合をジャンル毎に算出し、ジャンル毎に、その既読割合に応じてコンテンツ取得個数の上限値を変えてもよい。この場合、既読管理データは、各コンテンツのジャンルを示す情報を有する。該ジャンルとして、コンテンツ提供元の種類が挙げられる。
図3の例では、コンテンツ提供元の種類として、ニュース(ニュース配信サーバ)、ショッピング(電子商取引サーバ)、SNS(SNSサーバ)、エンターテインメント(動画共有サーバ)の4種類がある。例えば、ニュース配信サーバ41から取得されたコンテンツのジャンルはニュースであり、マガジンデータに含まれるニュースについてのコンテンツの見出しのデータは、ニュースについての見出しとして分類されて表示される。コンテンツ検索配信システム40については、コンテンツ検索配信システム40に備わる各コンテンツデータベース62がジャンル別である場合に、該コンテンツデータベース62のジャンルを使用する。日時別に見出しを表示する場合には、同じ日付の同じ時間帯に作成されたコンテンツの見出しのデータが同じ日時として分類されて表示される。また、ジャンル別かつ日時別に、コンテンツの見出しのデータが分類されて表示されてもよい。
【0057】
[コンテンツ取得方法の例4]
コンテンツ取得部5は、検索実行部4による検索の結果のコメント付き再投稿について、元の投稿部分が同じコメント付き再投稿からコメント部分を収集する。コメント付き再投稿として、例えば,SNSサーバに投稿された記事に対してコメントが付けられて該SNSサーバに再投稿された記事が挙げられる。具体的には、コンテンツ取得部5は、検索実行部4による検索の結果のコンテンツの中に、コメント付き再投稿が有るかを調べる。この調査の結果、コメント付き再投稿がある場合には、コンテンツ取得部5は、該コメント付き再投稿について、元の投稿部分が同じコメント付き再投稿をダウンロードする。そして、コンテンツ取得部5は、該ダウンロードした各コメント付き再投稿から、コメント部分だけを抽出する。そして、コンテンツ取得部5は、該抽出したコメント部分を、元の投稿部分に対するコメントとしてまとめる。これにより、ある記事(元の投稿部分)に対する複数のコメントをまとめ記事として、電子マガジンに掲載できる。また、コメント付き再投稿から元の投稿部分を削除することにより、コンテンツのデータ量の削減を図ることができる。
【0058】
[コンテンツ取得方法の例5]
コンテンツ取得部5は、検索実行部4による検索の結果の静止画についてのサムネイルを取得し、マガジンデータに含まれる該サムネイルの記事の表示の際に該サムネイルについての元の静止画を取得する。静止画についてのサムネイルは、当該静止画を縮小した画像である。具体的には、コンテンツ取得部5は、検索実行部4による検索の結果のコンテンツの中に、静止画を有するコンテンツが有るかを調べる。この調査の結果、静止画を有するコンテンツがある場合には、コンテンツ取得部5は、該静止画についてのサムネイルを取得する。該取得されたサムネイルは、該サムネイルの元の静止画を有するコンテンツの見出しのデータとして、コンテンツデータ記憶部6に保存され、マガジンデータの作成に使用される。なお、この時点では、該サムネイルの元の静止画自体は、コンテンツデータ記憶部6に保存されない。これにより、電子マガジンにおいて、静止画を有するコンテンツの見出しに、該静止画についてのサムネイルが表示される。利用者は、コンテンツの見出しに表示されたサムネイルによって当該コンテンツの内容を一見して分かりやすくなるので、当該コンテンツの詳細を読むか否かを判断しやすい。
【0059】
次いで、コンテンツ取得部5は、利用者によって静止画を有するコンテンツの詳細を画面表示させる操作が行われたことを示す情報が入力部2により入力されると、該静止画をダウンロードして、コンテンツの詳細のデータとしてコンテンツデータ記憶部6に保存する。そして、この保存された静止画は、該当するコンテンツの詳細のデータとして画面表示される。
【0060】
上述したコンテンツ取得方法の例5によれば、静止画を有するコンテンツの取得において、最初は該静止画のサムネイルを取得して当該コンテンツの見出しのデータとして保存しておき、該静止画の詳細は、利用者によって実際に当該コンテンツの詳細が読まれる段階でダウンロードされてコンテンツデータ記憶部6に保存される。これにより、利用者が読まないコンテンツの静止画の詳細をコンテンツデータ記憶部6に保存しておくことを回避し、コンテンツデータの保存量の削減を図る。これは、特に、大サイズ高精細静止画のように大容量の静止画の場合に有効である。
【0061】
[コンテンツ取得方法の例6]
コンテンツ取得部5は、コンテンツの取得に使用できる通信ネットワークが特定の種類である場合にコンテンツ取得を実行し、該特定の種類以外である場合にコンテンツ取得を実行しない。
図3において、電子マガジン作成装置1は、通信ネットワーク50を介して、コンテンツ提供元からコンテンツを取得する。その通信ネットワーク50として、例えば無線LANと携帯電話ネットワークの2種類が存在しているとする。一般的に、無線LANの方が、携帯電話ネットワークよりも、通信速度が速く、また、通信容量の制限も緩い。このため、携帯電話ネットワークよりも無線LANを利用した方が、コンテンツの取得に要するコストを低減できると考えられる。このため、本実施形態では、コンテンツ取得部5は、無線LANを利用できる場合には、該無線LANを介してコンテンツ提供元からコンテンツを取得する。無線LANを利用できるか否かの情報は、入力部2により入力される。
【0062】
一方、コンテンツ取得部5は、無線LANを利用できない場合には、コンテンツ取得を実行しない。したがって、例えばスマートフォンで無線LANが利用できず携帯電話ネットワークが利用できる状況下においては、該スマートフォンによる携帯電話ネットワークを介した電子マガジンのコンテンツの取得を実行しない。これにより、該スマートフォン上で動作している他のアプリケーションの通信を円滑にすることに寄与できる。
【0063】
[コンテンツ取得方法の例7]
コンテンツ取得部5は、マガジンデータが表示される表示装置の表示画面がオフである場合にコンテンツ取得を実行し、該表示画面がオンである場合にコンテンツ取得を実行しない。例えば、電子マガジン作成装置1の表示部25(
図2参照)の表示画面上にマガジンデータが表示される場合において、該表示画面がオフであるときには、コンテンツ取得部5は通信ネットワークを介してコンテンツ提供元からコンテンツを取得し、一方、該表示画面がオンであるときには、コンテンツ取得部5は通信ネットワークを介したコンテンツの取得を行わない。マガジンデータが表示される表示装置の表示画面がオンであるかオフであるかの情報は、入力部2により入力される。このコンテンツ取得方法の例7によれば、例えば利用者がスマートフォンでアプリケーションを実行して表示画面上に該アプリケーションの実行結果を表示させている場合(表示画面がオンである場合)には、通信ネットワークを介したコンテンツの取得が実行されないので、コンテンツの取得による負荷がスマートフォンにかかることを回避でき、スマートフォンの表示画面における表示速度の低下の防止に寄与できる。
【0064】
[コンテンツ取得方法の例8]
コンテンツ取得方法の例8では、検索実行部4によるコンテンツの検索およびコンテンツ取得部5によるコンテンツの取得は、利用者利用情報を測定する特定のサーバを経由して行われる。例えば、
図5に示されるコンテンツ検索配信システム40の検索サーバ61が利用者利用情報を測定する機能を有し、電子マガジン作成装置1は該検索サーバ61を経由してコンテンツの検索およびコンテンツの取得を行う。
【0065】
図9は、
図5に示す検索サーバ61(サーバ装置)を実現するハードウェアの構成例を示すブロック図である。
図9において、検索サーバ61は、CPU部501と通信部502と記憶部503を備える。これら各部はデータを交換できるように構成されている。CPU部501は検索サーバ61の制御を行う。この制御機能は、CPU部501がコンピュータプログラムを実行することにより実現される。通信部502は他の装置と通信する。記憶部503は、CPU部501で実行されるコンピュータプログラムや各種のデータを記憶する。記憶部503は、コンテンツ検索プログラム511と利用者利用情報測定分析プログラム512を記憶している。
【0066】
図10は、
図5に示す検索サーバ61(サーバ装置)の機能構成例を示すブロック図である。
図10において、検索サーバ61は、受信部521と検索部522と測定部523と判断部524と送信部525を備える。
図10に示される検索部522の機能、並びに、受信部521および送信部525のコンテンツ検索に係る機能は、
図9に示されるCPU部501が記憶部503に記憶されるコンテンツ検索プログラム511を実行することにより実現される。また、
図10に示される測定部523および判断部524の機能、並びに、受信部521および送信部525の利用者利用情報測定分析に係る機能は、
図9に示されるCPU部501が記憶部503に記憶される利用者利用情報測定分析プログラム512を実行することにより実現される。
【0067】
受信部521は、電子マガジン作成装置1からのコンテンツの検索およびコンテンツの取得についての要求メッセージを受信する。また、受信部521は、コンテンツ検索配信システム40のコンテンツデータベース62から、該コンテンツデータベース62に格納されているコンテンツについての情報を受信する。検索部522は、受信部521により受信した要求メッセージに基づいて、コンテンツデータベース62に格納されているコンテンツに対するキーワード検索を行い、その検索結果を送信部525により電子マガジン作成装置1へ応答する。
【0068】
測定部523は、受信部521により受信した要求メッセージに基づいて、電子マガジン作成装置1における利用者利用情報を測定する。利用者利用情報として、例えば、利用者が電子マガジンを閲覧した時刻、利用者が電子マガジンアプリケーションを起動している時刻などが挙げられる。利用者が電子マガジンを閲覧した時に、コンテンツ取得部5が閲覧されたコンテンツについての画像などを取得する場合がある。このため、コンテンツの取得の要求メッセージの受信時刻を記録することによって、利用者が電子マガジンを閲覧した時刻を推定できる。また、コンテンツの検索の要求メッセージの受信時刻を記録することによって、デフォルトの検索時刻とは異なる時間帯にコンテンツの検索が行われているか否かを認識できる。そして、デフォルトの検索時刻とは異なる時間帯にコンテンツの検索が行われていた場合には、該デフォルトの検索時刻とは異なる時間帯に、利用者が電子マガジンアプリケーションを起動していると推定できる。
【0069】
判断部524は、測定部523による利用者利用情報の測定の結果に基づいて、電子マガジン作成装置1におけるマガジン作成開始時機を判断する。例えば、利用者利用情報として、利用者が電子マガジンを閲覧した時刻が測定された場合に、該測定された閲覧時刻に合わせた時刻(例えば、測定された閲覧時刻の1時間前など)をマガジン作成開始時機とする。これにより、利用者の閲覧時刻に合わせて、コンテンツの検索および取得を行い、マガジンデータの作成を行うことができる。送信部525は、判断部524による判断の結果であるマガジン作成開始時機を通知するメッセージを、電子マガジン作成装置1へ送信する。また、送信部525は、検索部522によるコンテンツの検索結果や検索されたコンテンツを電子マガジン作成装置1へ送信する。
【0070】
[コンテンツ取得方法の例9]
コンテンツ取得部5は、検索実行部4による検索の結果のコンテンツが既取得コンテンツとタイトルタグが一致するとき、当該検索の結果のコンテンツをダウンロードしない。具体的には、コンテンツ取得部5は、検索実行部4による検索の結果として、検索されたコンテンツ(説明の便宜上、コンテンツAとする)のタイトルタグを受信する。そして、コンテンツ取得部5は、該コンテンツAのタイトルタグと、当該検索の結果に基づいて既に取得済みの既取得コンテンツのタイトルタグとが一致するかを調べる。この結果、一致した場合には、コンテンツ取得部5は、コンテンツAをダウンロードしない。これにより、同じ内容のコンテンツが重複してダウンロードされることを回避し、コンテンツ取得にかかる通信コストの節約を図ることができる。一方、一致したものが見つからなかった場合には、コンテンツ取得部5は、コンテンツAをダウンロードする。
【0071】
[コンテンツ取得方法の例10]
コンテンツデータ記憶部6は、コンテンツ取得部5によって取得されたコンテンツのデータの1つとして、マガジンデータに使用されたコンテンツを取得した場所を示すコンテンツ取得場所情報(例えば、URLなど)を記憶する。
図11は、本実施形態に係るコンテンツデータ記憶部6の構成例を示す図である。
図11の例は、日刊で電子マガジンを発行する場合である。
図11において、コンテンツデータ記憶部6は、発行号ごとにコンテンツデータを記憶する。
図11の例では、コンテンツデータ記憶部6は、7日分の発行号として、5月1日号から5月7日号までのコンテンツデータを保存している。また、コンテンツデータ記憶部6は、コンテンツデータ毎に、当該コンテンツデータを取得した場所を示すURLを記憶している。このURLの記憶領域がコンテンツ取得場所情報記憶部である。コンテンツ取得部5は、コンテンツの見出しや詳細などのコンテンツデータを取得した場所を示すURLを、当該コンテンツデータに関連付けてコンテンツデータ記憶部6に記憶させる。
【0072】
コンテンツ取得部5は、マガジンデータに含まれる画面表示されたコンテンツに対する利用者からの所定の指定を受けたコンテンツを取得した場所を示すコンテンツ取得場所情報に基づいて、当該コンテンツ取得場所情報で示される場所からコンテンツを取得しない、又は、当該コンテンツ取得場所情報で示される場所から取得されたコンテンツを保存しない。具体的には、まず、マガジンデータにより画面表示されたコンテンツに対する利用者からの所定の指定(コンテンツ取得拒否指定)を受けたことを示す情報が、入力部2により入力される。コンテンツ取得部5は、該入力された情報に基づいてコンテンツ取得拒否指定を受けたコンテンツを特定し、該特定したコンテンツの取得場所を示すURLをコンテンツデータ記憶部6から取得する。そして、コンテンツデータ記憶部6は、該取得したURLをコンテンツ取得拒否リストに記録する。このコンテンツ取得拒否リストは、利用者からコンテンツ取得拒否指定を受けたコンテンツの取得場所を示すURLの一覧である。
【0073】
コンテンツ取得部5は、通信ネットワークを介してコンテンツを取得する際に、コンテンツ取得拒否リストを参照し、コンテンツ取得拒否リストに記録されているURLからはコンテンツを取得しない。又は、コンテンツ取得部5は、通信ネットワークを介してコンテンツを取得する際に、コンテンツ取得拒否リストを参照し、コンテンツ取得拒否リストに記録されているURLから取得したコンテンツを廃棄しコンテンツデータ記憶部6に保存しない。
【0074】
上述したコンテンツ取得方法の例10によれば、利用者からコンテンツ取得拒否指定を受けたコンテンツの取得場所から提供されるコンテンツは、マガジンデータの作成に使用されない。これにより、利用者からコンテンツ取得拒否指定のあったコンテンツを提供したコンテンツ提供元からのコンテンツを、該利用者に対して電子マガジンで提供することを回避することができる。例えば、利用者の好みに合わないコンテンツ提供元からのコンテンツを、該利用者に対して電子マガジンで提供しないようにすることができる。
【0075】
[コンテンツ取得方法の例11]
コンテンツ取得部5は、コンテンツの取得に利用する通信ネットワークの通信状況または自己の電子マガジン作成装置1のリソース状況に基づいて、検索実行部4による検索の結果のコンテンツについての取得する情報量を変える。また、コンテンツ取得部5は、検索実行部4による検索の結果のコンテンツについて、該通信状況や該リソース状況が所定の条件を満たさない時には比較的少ない量の情報を取得し、該通信状況や該リソース状況が好転した時により多くの情報を取得する。
【0076】
具体的には、まず、コンテンツの取得に利用する通信ネットワークの通信状況を示す通信状況情報、又は、電子マガジン作成装置1のリソース状況を示すリソース状況情報が、入力部2により入力される。通信状況情報として、通信回線が混雑しているか否かを示す情報、通信速度の低速の制限を受けているか否かを示す情報などが挙げられる。リソース状況情報として、使用可能なメモリ量が少なくなっているか否かを示す情報、電池残量が少なくなっているか否かを示す情報などが挙げられる。
【0077】
コンテンツ取得部5は、入力部2により入力された通信状況情報に基づいて通信状況が悪いと判断される場合には、検索実行部4による検索の結果のコンテンツについての取得する情報量を減らす。また、コンテンツ取得部5は、入力部2により入力されたリソース状況情報に基づいてリソース状況が悪いと判断される場合には、検索実行部4による検索の結果のコンテンツについての取得する情報量を減らす。コンテンツについての取得する情報量を減らす方法として、例えば、コンテンツを構成するデータのうち、テキストデータのみを取得し、画像データを取得しないことが挙げられる。この場合、画像データの所在を示すURLについては取得しておく。そして、コンテンツ取得部5は、悪いと判断した通信状況が好転した時に、該取得しておいたURLに基づいてコンテンツの画像データを取得する。又は、コンテンツ取得部5は、悪いと判断したリソース状況が好転した時に、該取得しておいたURLに基づいてコンテンツの画像データを取得する。なお、通信状況やリソース状況が悪いと判断される時には、検索実行部4による検索の結果のコンテンツについての取得する情報量を0とする(つまり、コンテンツのデータのダウンロードを止める)ようにしてもよい。
【0078】
上述したコンテンツ取得方法の例11によれば、通信状況やリソース状況が所定の条件を満たさない時には比較的少ない量の情報を取得し、該通信状況や該リソース状況が好転した時により多くの情報を取得する。これにより、例えばスマートフォンを利用してコンテンツの取得を行う場合において、スマートフォンが使用する無線通信回線が混雑していたり、又は、該無線通信回線に対して通信速度の低速の制限がかけられていたりするときには、コンテンツのデータとして取得するデータ量を減らすので、該無線通信回線における通信負荷が軽減され、通信コストの節約に寄与できる。また、該スマートフォンの使用可能なメモリ量が少ない場合や電池残量が少ないときには、コンテンツのデータとして取得するデータ量を減らすので、使用可能なメモリ量や電池残量の節約に寄与できる。
【0079】
以下、本実施形態に係るコンテンツの既読管理方法の例を説明する。
【0080】
[コンテンツの既読管理:コンテンツIDについて]
既読管理部9は、コンテンツ取得部5によって取得されたコンテンツの種類に応じたコンテンツ識別子(コンテンツID)を使用して、マガジンデータに関するコンテンツの既読を管理する。具体的には、コンテンツ提供元に固有のコンテンツIDが有るコンテンツについては、該コンテンツ提供元に固有のコンテンツIDを使用する。一方、コンテンツ提供元に固有のコンテンツIDが無いコンテンツについては、該コンテンツに固有の情報をコンテンツIDに使用する。
【0081】
例えば、
図3に例示されるニュース配信サーバ41、電子商取引サーバ42、動画共有サーバ44、コンテンツ検索配信システム40のそれぞれでは、各コンテンツに固有のコンテンツIDが付与されているとする。この場合、ニュース配信サーバ41から取得されたコンテンツに対しては、該ニュース配信サーバ41で該コンテンツに付与されている該ニュース配信サーバ41に固有のコンテンツIDを使用する。また、電子商取引サーバ42から取得されたコンテンツに対しては、該電子商取引サーバ42で該コンテンツに付与されている該電子商取引サーバ42に固有のコンテンツIDを使用する。また、動画共有サーバ44から取得されたコンテンツに対しては、該動画共有サーバ44で該コンテンツに付与されている該動画共有サーバ44に固有のコンテンツIDを使用する。また、コンテンツ検索配信システム40から取得されたコンテンツに対しては、該コンテンツ検索配信システム40で該コンテンツに付与されている該コンテンツ検索配信システム40に固有のコンテンツIDを使用する。それらコンテンツ提供元に固有のコンテンツIDは、例えば、コンテンツ提供元へ送信する検索要求のAPI(Application Programming Interface)に対する応答メッセージ中のコンテンツIDフィールドに含まれるものである。
【0082】
一方、
図3に例示されるSNSサーバ43のそれぞれでは、各コンテンツに固有のコンテンツIDが付与されていないとする。この場合、SNSサーバ43から取得されたコンテンツに対しては、該コンテンツに固有の情報をコンテンツIDに使用する。例えば、SNSサーバ43から取得されたコンテンツの所在を示すURL(コンテンツの位置情報)を当該コンテンツのコンテンツIDに使用する。
【0083】
既読管理部9は、コンテンツIDによってコンテンツの識別を行い、個々のコンテンツについての既読を管理する。
図12は、本実施形態に係る既読管理データの構成例を示す図である。既読管理データは、マガジンデータに使用されたコンテンツについての既読を管理するためのデータであり、既読管理データ記憶部10に記憶される。
図12の例では、コンテンツ取得部5がコンテンツを取得したコンテンツ提供元ごとに、各コンテンツIDに対して、該当するコンテンツが既読であるか否かが示されている。
図12中のコンテンツIDに対応する欄に「既読」が示されている場合は該コンテンツIDのコンテンツが既読であることを示し、該欄が空白である場合は該コンテンツIDのコンテンツが既読ではない(つまり、未読である)ことを示す。
【0084】
図12において、ニュース配信サーバAから取得されたコンテンツについては、ニュース配信サーバ41に固有のコンテンツIDが付与されており、該コンテンツIDに対して、該当するコンテンツが既読であるか否かが示されている。例えば、ニュース配信サーバAから取得されたコンテンツのうち、コンテンツID_1のコンテンツは「既読」であり、コンテンツID_2のコンテンツは「未読」であることが示されている。同様に、電子商取引サーバB、動画共有サーバC、動画共有サーバD、コンテンツ検索配信システムEのそれぞれから取得されたコンテンツについては、各コンテンツ提供元に固有のコンテンツIDが付与されており、コンテンツ提供元毎に、該コンテンツIDに対して、該当するコンテンツが既読であるか否かが示されている。
【0085】
また、
図12において、SNSサーバFから取得されたコンテンツについては、当該コンテンツの位置情報であるURLが当該コンテンツのコンテンツIDに使用されており、該コンテンツIDに対して、該当するコンテンツが既読であるか否かが示されている。例えば、SNSサーバFから取得されたコンテンツのうち、URL_F1のコンテンツは「既読」であり、URL_F2のコンテンツは「未読」であることが示されている。同様に、SNSサーバGから取得されたコンテンツについては、当該コンテンツの位置情報であるURLが当該コンテンツのコンテンツIDに使用されており、該コンテンツIDに対して、該当するコンテンツが既読であるか否かが示されている。
【0086】
[コンテンツの既読管理:コンテンツの既読の付与契機について]
既読管理部9は、マガジンデータの見出しが表示された場合に該表示された見出しのコンテンツを既読にする。マガジンデータには、コンテンツの見出しのデータと該コンテンツの詳細のデータが含まれるが、その見出しのデータが画面表示された場合に、既読管理部9は、既読管理データにおいて、該画面表示された見出しのコンテンツのコンテンツIDに対応する欄に「既読」を示す。画面表示された見出しについての情報は、入力部2によって入力される。既読管理部9は、該入力された見出しについての情報に基づいて、既読管理データの更新を行う。
【0087】
なお、マガジンデータの見出しは、ジャンル又は日時別に表示される。該ジャンルとして、コンテンツ提供元の種類が挙げられる。
図3の例では、コンテンツ提供元の種類として、ニュース(ニュース配信サーバ)、ショッピング(電子商取引サーバ)、SNS(SNSサーバ)、エンターテインメント(動画共有サーバ)の4種類がある。例えば、ニュース配信サーバ41から取得されたコンテンツのジャンルはニュースであり、マガジンデータに含まれるニュースについてのコンテンツの見出しのデータは、ニュースについての見出しとして分類されて表示される。コンテンツ検索配信システム40については、コンテンツ検索配信システム40に備わる各コンテンツデータベース62がジャンル別である場合に、該コンテンツデータベース62のジャンルを使用する。日時別に見出しを表示する場合には、同じ日付の同じ時間帯に作成されたコンテンツの見出しのデータが同じ日時として分類されて表示される。また、ジャンル別かつ日時別に、コンテンツの見出しのデータが分類されて表示されてもよい。
【0088】
[コンテンツの既読管理:コンテンツの既読判定について]
既読管理部9は、既読管理データ記憶部10に記憶される既読管理データに基づいて、マガジンデータの新規発行時にコンテンツ取得部5によって取得されたコンテンツ(新規取得コンテンツ)についての既読を判定する。この判定の結果が既読である新規取得コンテンツについては破棄する。これにより、マガジン作成部7は、新規取得コンテンツの中から、既読の判定の結果として未読のコンテンツのみを新規発行のマガジンデータの作成に使用する。
【0089】
図13は、本実施形態に係るコンテンツの既読判定方法の手順を示すフローチャートである。
図13を参照して、本実施形態の既読管理部9が行うコンテンツの既読判定に係る動作を説明する。
【0090】
(ステップS101)既読管理部9は、新規取得コンテンツのコンテンツIDと同じコンテンツIDが既読管理データ中に有るかを調べる。この調査では、既読管理データにおいて、新規取得コンテンツのコンテンツ提供元についてのコンテンツIDだけを対象にして、当該新規取得コンテンツのコンテンツIDと一致するかを調べる。例えば、
図12の既読管理データにおいて、新規取得コンテンツのコンテンツ提供元がニュース配信サーバAである場合には、既読管理データ中のニュース配信サーバAについてのコンテンツIDのみを対象にして、当該新規取得コンテンツのコンテンツIDと一致するかを調べる。
【0091】
(ステップS102)ステップS101の調査の結果、新規取得コンテンツのコンテンツIDと一致するコンテンツIDが既読管理データ中に有る場合にはステップS103へ進む。一方、該一致するコンテンツIDが既読管理データ中に無い場合には
図13の処理を終了する。
【0092】
(ステップS103)既読管理部9は、既読管理データにおいて、ステップS101で発見されたコンテンツID毎に、既読であるかを調べる。
【0093】
(ステップS104)ステップS103の調査の結果、既読であるコンテンツIDについてはステップS105の処理を行う。一方、既読ではないコンテンツIDについては何も処理を行わない。
【0094】
(ステップS105)既読管理部9は、ステップS103の調査の結果、既読のコンテンツIDである新規取得コンテンツを破棄する。この後、
図13の処理を終了する。
【0095】
なお、上述した
図13のコンテンツの既読判定は、所定の期間だけ行うようにしてもよい。例えば、既読管理部9は、マガジンデータの作成時点から所定期間経過後に、当該マガジンデータに使用されたコンテンツの既読判定を停止する。マガジンデータの作成日時と、該マガジンデータに使用されたコンテンツのコンテンツIDとは、別途、記録しておく。既読判定を停止するコンテンツのコンテンツIDについては、既読管理データから削除することにより、既読判定が停止される。所定期間として例えば1週間で該当するコンテンツの既読判定を停止することが挙げられる。既読判定が停止されたコンテンツIDのコンテンツについては、新規取得コンテンツとして新たなマガジンデータの作成に使用される可能性がある。しかしながら、例えば最新ニュースとしてマガジンデータに掲載されてから、例えば1週間後に再び最新ニュースとして検索される可能性は低いと考えられる。このため、コンテンツがマガジンデータに使用されてから1週間などの所定期間だけで当該コンテンツの既読判定を停止しても、そのデメリットが許容できるならば、その既読判定を停止した分だけの負荷軽減の効果が得られる。
【0096】
上述したコンテンツの既読管理方法によれば、電子マガジン作成装置1が異なる時機に検索されたコンテンツについての既読の管理を行う。これにより、コンテンツ提供元は、コンテンツ提供先ごとに、配信したコンテンツの既読の管理を行う必要はない。
【0097】
また、上述したコンテンツの既読管理方法によれば、電子マガジン作成装置1が保持する既読管理データ中で既読か否かが付されたコンテンツIDと、新規取得コンテンツのコンテンツIDとの突合せによって、新規取得コンテンツの既読の判定を行うことができる。これは、新規取得コンテンツの既読の判定にかかる負荷の軽減に大きく寄与する。この点を説明する。既に発行されたマガジンデータに使用されたコンテンツ(使用コンテンツ)と、新規取得コンテンツとが同じであるか否かは、使用コンテンツと新規取得コンテンツとを一つ一つ照合することによっても判定することができる。しかしながら、使用コンテンツと新規取得コンテンツとを一つ一つ照合することは負荷が大きく、また、時間もかかる。このため、同じコンテンツに対して同じコンテンツIDを付与できれば、コンテンツIDによって使用コンテンツと新規取得コンテンツとの一致を簡単に判定できる。但し、ここで、同じコンテンツであっても異なる時機に検索されたコンテンツのそれぞれに対して、どのようにして同じコンテンツIDを付与するのかが課題となる。この課題の解決手段として、上述したコンテンツの既読管理方法では、コンテンツ取得部5によって取得されたコンテンツの種類に応じたコンテンツIDを使用する。これにより、異なる時機にそれぞれ検索された同じコンテンツに対して、同じコンテンツIDを付与できるようにしている。
【0098】
また、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られる。
本実施形態によれば、電子マガジン作成装置1において、新規取得コンテンツの中から未読のコンテンツを選択し、該選択した未読のコンテンツのみを新規発行のマガジンデータの作成に使用する。このため、コンテンツ提供元では、電子マガジン作成装置1から受信したキーワードによる検索の結果の中から、未読のコンテンツについての結果のみを抽出しなくてよい。つまり、コンテンツ提供元では、該検索の結果をそのまま電子マガジン作成装置1へ送信すればよい。これは、コンテンツ提供元に対する制約を減らすことに寄与することから、電子マガジン作成システムを構成する際に有用となる。
【0099】
例えば、電子マガジン作成システムとして、検索条件A「直近1週間以内に作成されたコンテンツのみ」と検索条件B「未読のコンテンツのみ」の両方を満たすコンテンツを、コンテンツ提供元Xとコンテンツ提供元Yのそれぞれから取得するものを開発したいとする。ここで、コンテンツ提供元Xは開発元に属するため、コンテンツ提供元Xについて、検索条件A,Bのそれぞれを指定するAPIを新規に作成することができる。一方、コンテンツ提供元Yは開発元に属さないため、コンテンツ提供元Yについては新規にAPIを作成することは難しく、例えば検索条件Aは既存のAPIを利用できるが、検索条件Bは該当するAPIがなく、検索条件Bの指定ができないという不都合が生じる。このような状況下においても、本実施形態によれば、検索条件Bの処理については、電子マガジン作成装置1で行うので、検索条件Aのみをコンテンツ提供元X,Yに要求すればよい。このように、本実施形態によれば、電子マガジン作成システムの開発における自由度が大きくなるという効果が得られる。
【0100】
また、コンテンツ提供元Xに対して検索条件A,BのAPIを使用すると、検索条件A,Bについての処理をコンテンツ提供元Xで行うので、コンテンツ提供元Xにかかる負荷が増大する。これに対して本実施形態によれば、電子マガジン作成装置1が検索条件A,Bの処理を行うことにより、コンテンツ提供元Xでは検索条件A,Bの処理を行う必要がない。このように、本実施形態により、電子マガジン作成装置1とコンテンツ提供元との間で負荷の分散を行うことができるという効果が得られる。
【0101】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
【0102】
また、上述した電子マガジン作成装置1の機能を実現するためのコンピュータプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、DVD(Digital Versatile Disk)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
【0103】
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。