特許第6069354号(P6069354)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6069354受信装置、ビデオリフレッシュ周波数の制御方法、装置及びシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6069354
(24)【登録日】2017年1月6日
(45)【発行日】2017年2月1日
(54)【発明の名称】受信装置、ビデオリフレッシュ周波数の制御方法、装置及びシステム
(51)【国際特許分類】
   G09G 3/36 20060101AFI20170123BHJP
   G09G 3/20 20060101ALI20170123BHJP
   G02F 1/133 20060101ALI20170123BHJP
【FI】
   G09G3/36
   G09G3/20 650J
   G09G3/20 611A
   G09G3/20 631B
   G09G3/20 612J
   G09G3/20 612K
   G02F1/133 505
【請求項の数】17
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2014-550623(P2014-550623)
(86)(22)【出願日】2012年12月26日
(65)【公表番号】特表2015-511321(P2015-511321A)
(43)【公表日】2015年4月16日
(86)【国際出願番号】CN2012087533
(87)【国際公開番号】WO2013104254
(87)【国際公開日】20130718
【審査請求日】2015年1月6日
(31)【優先権主張番号】201210006245.6
(32)【優先日】2012年1月10日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】511255708
【氏名又は名称】アナロジックス(チャイナ) セミコンダクター インコーポレイティッド
(73)【特許権者】
【識別番号】514173917
【氏名又は名称】アナロジックス インターナショナル エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】ANALOGIX INTERNATIONAL LLC
(74)【代理人】
【識別番号】100080001
【弁理士】
【氏名又は名称】筒井 大和
(74)【代理人】
【識別番号】100093023
【弁理士】
【氏名又は名称】小塚 善高
(74)【代理人】
【識別番号】100117008
【弁理士】
【氏名又は名称】筒井 章子
(72)【発明者】
【氏名】ワン,シン
(72)【発明者】
【氏名】リュウ,ハイフェン
(72)【発明者】
【氏名】カイ,キンキン
【審査官】 斎藤 厚志
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2011/0292059(US,A1)
【文献】 特開2012−003122(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2008/0001934(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0123727(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2006/0267972(US,A1)
【文献】 特開2003−280627(JP,A)
【文献】 特開2011−22593(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09G 3/36
G02F 1/133
G09G 3/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のビデオフレームを含むビデオストリーム及び前記ビデオストリームの第1のリフレッシュ周波数を受信することと、
受信した前記複数のビデオフレームをすべてフレームバッファエリアに記憶することと、
前記フレームバッファエリア中の各ビデオフレームを呼び出し、第1のリフレッシュ周波数より小さい第2のリフレッシュ周波数に従って各ビデオフレームの出力時間を制御することとを含むことを特徴とするビデオリフレッシュ周波数の制御方法。
【請求項2】
前記ビデオストリームをフレームバッファエリアに記憶した後、
ハンドシェイク信号を生成してビデオソース端に送信することと、
前記ビデオソース端が前記ハンドシェイク信号に基づいて、前記ビデオストリームの出力をOFFすることとを更に含み、
前記ビデオソース端は、前記ビデオストリームを生成して前記第1のリフレッシュ周波数に従って前記ビデオストリームを送信するためのものであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ビデオソース端が、電源をOFFする又は前記ビデオソース端をOFFすることによって、前記ビデオストリームの出力をOFFすることを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
ビデオソース端が前記ハンドシェイク信号に基づいて、ビデオストリームの出力をOFFした後、
所定の条件で前記ビデオソース端をONさせ、前記第1のリフレッシュ周波数を更新した後、前記ビデオソース端が新しいビデオストリームを送信することを更に含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項5】
所定の条件で前記ビデオソース端をONさせるステップが、
所定の期間内に前記ビデオソース端をONさせるか、又はトリガー信号に応じて前記ビデオソース端をONさせるように制御することを含むことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
タイミング・コントローラーTCONによって、前記第2のリフレッシュ周波数が一定に保たれるか、或いは、一つ又は複数の周波数間で切り替えられるように制御することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
第2のリフレッシュ周波数に従って各ビデオフレームの出力時間を制御するステップが、
イミング・コントローラーTCON中のクロックジェネレータが、前記ビデオフレームの出力時間を制御するための制御信号を生成して、前記ビデオフレームの定時且つ同期送信を制御することを含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項8】
複数のビデオフレームを含むビデオストリーム及び前記ビデオストリームの第1のリフレッシュ周波数を受信する受信ポートと、
受信した前記複数のビデオフレームをすべて記憶するフレームバッファエリアを有するフレームバッファチップと、
前記フレームバッファエリア中の各ビデオフレームを呼び出し、前記第1のリフレッシュ周波数より小さい第2のリフレッシュ周波数に従って各ビデオフレームの出力時間を制御するタイミング・コントローラーTCONと、を備えることを特徴とする受信装置。
【請求項9】
前記タイミング・コントローラーTCONのクロックジェネレータが、前記ビデオフレームの出力時間を制御するための制御信号を生成して、前記ビデオフレームの定時且つ同期送信を制御することを特徴とする請求項8に記載の受信装置。
【請求項10】
請求項8又は9に記載の受信装置を備え、
前記ビデオストリームを生成して前記第1のリフレッシュ周波数に従って前記ビデオストリームを前記受信装置に送信するビデオソース端を更に備えることを特徴とするビデオリフレッシュ周波数の制御システム。
【請求項11】
前記ビデオソース端が、
前記ビデオストリームを生成するメモリチップと、
前記メモリチップにおける前記ビデオストリーム中の各ビデオフレームを呼び出し、前記第1のリフレッシュ周波数に従って各ビデオフレームの出力時間を制御する制御チップと、
前記ビデオストリームを送信する送信ポートと、を含むことを特徴とする請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記メモリチップがメモリ中のフレームバッファであることを特徴とする請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記フレームバッファチップに前記ビデオストリームを記憶した後、前記タイミング・コントローラーTCONがハンドシェイク信号を生成して前記ビデオソース端に送信し、前記ビデオソース端が前記ハンドシェイク信号に基づいて前記ビデオストリームの出力をOFFすることを特徴とする請求項11に記載のシステム。
【請求項14】
前記ビデオソース端が、電源をOFFするか又は前記ビデオソース端をOFFすることによって、前記ビデオストリームの出力をOFFすることを特徴とする請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
複数のビデオフレームを含むビデオストリーム及び前記ビデオストリームの第1のリフレッシュ周波数を受信する受信モジュールと、
前記受信モジュールに接続され、受信した前記複数のビデオフレームをすべてフレームバッファエリアに記憶する画像データ記憶モジュールと、
前記画像データ記憶モジュールに接続され、前記フレームバッファエリア中の各ビデオフレームを読み出し、前記第1のリフレッシュ周波数より小さい第2のリフレッシュ周波数に従って各ビデオフレームの出力時間を制御する制御モジュールと、を含むことを特徴とするビデオリフレッシュ周波数の制御装置。
【請求項16】
ハンドシェイク信号を生成する生成モジュールと、
前記生成モジュールに接続され、前記ビデオストリームを生成して前記第1のリフレッシュ周波数に従って前記ビデオストリームを送信するビデオソース端に前記ハンドシェイク信号を送信する送信モジュールと、を更に含み、
前記ビデオソース端が、前記ハンドシェイク信号に基づいてビデオストリームの出力をOFFすることを特徴とする請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記制御モジュールが、
前記画像データ記憶モジュールに接続され、前記ビデオフレームの定時且つ同期送信を制御するように、前記ビデオフレームの出力時間制御用の制御信号を生成するクロックジェネレータモジュールを含むことを特徴とする請求項15に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶ディスプレイ分野に関し、具体的に、受信装置、ビデオリフレッシュ周波数の制御方法、装置及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
タイミング・コントローラー(TCON)は、液晶ディスプレイ中のサブシステムチップである。上流(マルチメディアプロセッサ又はGPU)からのビデオストリームデータを受信し、ビデオストリームを再構築し、駆動ソースによって素子ICを駆動することで、ビデオストリームを画面に表示する。
【0003】
eDPインターフェースは、VESAに所属する標準表示インターフェースである。はめ込み式アプリ用として定義され、例えば、タイミング・コントローラーTCONのビデオ入力インターフェースとすることができる。パネルセルフリフレッシュ(PSR)機能は、eDPの選択可能な特徴で、このPSRの特徴によって、表示する画像が複数の静態表示フレームを有する場合、システムレベルのエネルギー消費を節約できる。受信装置(sink device)は、受信器中の遠隔フレームバッファモジュールないしフレームバッファモジュールチップ(RFB)の一部に静態画像を記憶して当該画像を表示すると共に、メインDPリンクをOFFでき、またビデオの発生ソース(例えば、CPU又はGPU)をOFFすることもできる。
【0004】
上記の既存技術に用いられるeDP標準技術は、eDPビデオソース端をOFFする(GPUをOFFしてもよい)ことによって、PSR機能の応用中にビデオソース端側で大量のエネルギーを節約することができる。上記の既存の技術によって、既にビデオソース端側の省エネルギーの効果を実現したが、エネルギーに対して敏感である環境、例えば、ノートパソコン、タブレットPC、携帯電話の使用中において、パネル表示側のエネルギー消費は依然として大きく、システム全体のエネルギー性能は依然として悪い。
【0005】
現在、関連技術においてパネルセルフリフレッシュ機能を使用する場合、パネル表示側のエネルギー消費がかなり大きいので、PSR機能を応用した後であってもシステム全体のエネルギー性能が悪いという問題に対し、まだ有効な解決案が提案されていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
関連技術においてパネルセルフリフレッシュ機能を使用する場合、パネル表示側のエネルギー消費が大きいのでシステム全体のエネルギー性能が悪いという問題に対してまだ有効な解決案を提案していないことに鑑み、本発明は、上記PSRを応用した条件で表示機器のエネルギー消費を継続して節約できる受信装置、ビデオリフレッシュ周波数の制御方法、装置及びシステムを提供することをその主な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の一態様によると、一つ又は複数のビデオフレームを含むビデオストリーム及びビデオストリームの第1のリフレッシュ周波数を受信することと、ビデオストリームをフレームバッファエリアに記憶することと、フレームバッファエリア中の各ビデオフレームを呼び出し、第1のリフレッシュ周波数より小さい第2のリフレッシュ周波数に従って各ビデオフレームの出力時間を制御することと、を含むビデオリフレッシュ周波数の制御方法を提供する。
【0008】
ビデオストリームをフレームバッファエリアに記憶した後、上記方法は、ハンドシェイク信号を生成してビデオソース端に送信することと、ビデオソース端がハンドシェイク信号に基づいてビデオストリームの出力をOFFすることと、を更に含み、ビデオソース端がビデオストリームを生成して第1のリフレッシュ周波数に従ってビデオストリームを送信することが好ましい。
【0009】
ビデオソース端が、電源をOFFするか又はビデオソース端をOFFすることによって、ビデオストリームの出力をOFFすることが好ましい。
【0010】
ビデオソース端がハンドシェイク信号に基づいてビデオストリームの出力をOFFした後、上記方法は、所定の条件でビデオソース端をONさせ、第1のリフレッシュ周波数を更新した後、新しいビデオストリームを送信することを更に含むことが好ましい。
【0011】
所定の条件でビデオソース端をONさせるステップが、所定の期間内にビデオソース端をONさせるか、又はトリガー信号に応じてビデオソース端をONさせるよう制御することを含むことが好ましい。
【0012】
タイミング・コントローラーTCONによって、第2のリフレッシュ周波数が一定に保たれるか、或いは、一つ又は複数の周波数間で切り替えられるように制御することが好ましい。
【0013】
第2のリフレッシュ周波数に従って各ビデオフレームの出力時間を制御するステップが、タイミング・コントローラーTCON中のクロックジェネレータが、ビデオフレームの出力時間を制御するための制御信号を生成して、ビデオフレームの定時且つ同期送信を制御することを含むことが好ましい。
【0014】
上記の目的を達成するために、本発明の一態様によると、一つ又は複数のビデオフレームを含むビデオストリーム及びビデオストリームの第1のリフレッシュ周波数を受信する受信ポートと、ビデオストリームを記憶するフレームバッファエリアを有するフレームバッファチップと、フレームバッファエリア中の各ビデオフレームを呼び出し、第1のリフレッシュ周波数より小さい第2のリフレッシュ周波数に従って各ビデオフレームの出力時間を制御するタイミング・コントローラーTCONと、を備える受信装置を提供する。
【0015】
タイミング・コントローラーTCONのクロックジェネレータが、ビデオフレームの送信時間を制御するための制御信号を生成して、ビデオフレームの定時且つ同期送信を制御することが好ましい。
【0016】
上記目的を達成するために、本発明の一態様によると、上記の受信装置を備え、ビデオストリームを生成して第1のリフレッシュ周波数に従ってビデオストリームを受信装置に送信するビデオソース端を更に備えるビデオリフレッシュ周波数の制御システムを提供する。
【0017】
ビデオソース端が、ビデオストリームを生成するメモリチップと、メモリチップにおけるビデオストリーム中の各ビデオフレームを呼び出し、第1のリフレッシュ周波数に従って各ビデオフレームの出力時間を制御するビデオ処理・制御チップと、ビデオストリームを送信する送信ポートと、を含むことが好ましい。
【0018】
メモリチップがメモリ中のフレームバッファであることが好ましい。
【0019】
フレームバッファチップがビデオストリームを記憶した後、タイミング・コントローラーTCONがハンドシェイク信号を生成してビデオソース端に送信し、ビデオソース端がハンドシェイク信号に基づいてビデオストリームの出力をOFFすることが好ましい。
【0020】
ビデオソース端が、電源をOFFするか又はビデオソース端をOFFすることによって、ビデオストリームの出力をOFFすることが好ましい。
【0021】
上記の目的を達成するために、本発明の他の一態様によると、一つ又は複数のビデオフレームを含むビデオストリーム及びビデオストリームの第1のリフレッシュ周波数を受信する受信モジュールと、受信モジュールに接続され、ビデオストリームをフレームバッファエリアに記憶するビデオ記憶モジュールと、画像データ記憶モジュールに接続され、フレームバッファエリア中の各ビデオフレームを呼び出し、第1のリフレッシュ周波数より小さい第2のリフレッシュ周波数に従って各ビデオフレームの出力時間を制御する制御モジュールと、を含むビデオリフレッシュ周波数の制御装置を提供する。
【0022】
上記装置は、ハンドシェイク信号を生成する生成モジュールと、生成モジュールに接続され、ビデオストリームを生成して第1のリフレッシュ周波数に従ってビデオストリームを送信するビデオソース端にハンドシェイク信号を送信する送信モジュールと、を更に含み、ビデオソース端が、ハンドシェイク信号に基づいてビデオストリームの出力をOFFすることが好ましい。
【0023】
制御モジュールが、画像データ記憶モジュールに接続され、ビデオフレームの定時且つ同期送信を制御するように、ビデオフレームの出力時間制御用の制御信号を生成するクロックジェネレータモジュールを含むことが好ましい。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、一つ又は複数のビデオフレームを含むビデオストリーム及びビデオストリームの第1のリフレッシュ周波数を受信し、ビデオストリームをフレームバッファエリアに記憶し、フレームバッファエリア中の各ビデオフレームを呼び出して第1のリフレッシュ周波数より小さい第2のリフレッシュ周波数に従って各ビデオフレームの出力時間を制御することによって、関連する既存技術においてパネルセルフリフレッシュ機能を使用する場合に、パネル表示側のエネルギー消費が大きいので、システム全体のエネルギー性能が悪いという問題を解決することができ、更に、パネル側のエネルギー性能を改善することで、表示システム全体のエネルギーの効果を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
ここで説明する図面は本発明を理解するためのもので、本発明の一部を構成し、本発明における実施例及びその説明と共に本発明を解釈し、本発明を不当に制限するものと解釈されるべきではない。
図1図1は、本発明の実施例に係るビデオリフレッシュ周波数の制御システムの構成を示す図である。
図2図2は、本発明の実施例に係るビデオリフレッシュ周波数の制御方法を示すフローチャートである。
図3図3は、本発明の実施例に係るビデオリフレッシュ周波数の制御方法を詳細に示すフローチャートである。
図4図4は、本発明の実施例に係るシームレス技術のアーキテクチャを示す図である。
図5図5は、本発明の実施例に係るビデオリフレッシュ周波数の制御装置の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
ここで、互いに衝突しない限り、本願に記載の実施例及び実施例中の特徴を互いに組み合わせることができる。以下、図面を参照しつつ実施例を結合して本発明を詳しく説明する。
図1は、本発明の実施例に係るビデオリフレッシュ周波数の制御システムの構成を示す図である。
図1に示すように、当該システムは、ビデオソース端10と、受信装置30と、を備える。
ここで、ビデオソース端10は、ビデオストリームを生成して第1のリフレッシュ周波数に従ってビデオストリームを受信装置30に送信する。
【0027】
上記受信装置30は、一つ又は複数のビデオフレームを含むビデオストリーム及びビデオストリームの第1のリフレッシュ周波数を受信する受信ポートと、ビデオストリームを記憶するフレームバッファエリアを含むフレームバッファチップと、フレームバッファエリア中の各ビデオフレームを呼び出し、第2のリフレッシュ周波数に従って各ビデオフレームの出力時間を制御するタイミング・コントローラーTCONと、を含むことができ、ここで、第1のリフレッシュ周波数は第2のリフレッシュ周波数より大きい。
【0028】
本願の上記実施例は、受信装置30においてディスプレイ画面のリフレッシュ周波数を調整することで、具体的には、リフレッシュ周波数を低減させることによって、パネルセルフリフレッシュに基づく動的周波数リフレッシュ技術PSR-DRRCを提供し、タイミング・コントローラーTCONがフレームバッファエリア中のビデオフレームを、最初のリフレッシュ周波数未満の条件で各ビデオフレームの出力時間を制御することによって、システムレベルを変更させずに、より多いシステムエネルギーを節約でき、システムのPSRモードでのパネル側エネルギーを節約できる。そして、エネルギーの節約は、如何なる視覚欠陥もない程度まで調整できる。また、タイミング・コントローラーTCONからLCDソースドライバへの出力インターフェースも通常モードにおいて駆動側で如何なる同期動作も行わない。
【0029】
上記実施例はeDP規格に定義されたPSRモードを改善し、パネル側エネルギーを節約するメリットを有するので、パネル側のエネルギー性能を改善できる。当該改善は、エネルギーに対して敏感である環境、例えばノートパソコンや、タブレットPC、携帯電話等にかなり重要である。
【0030】
本願の上記実施例中のビデオソース端10は、ビデオストリームを生成するメモリチップ(メモリ中のフレームバッファ)と、メモリチップにおけるビデオストリーム中の各ビデオフレームを呼び出し、第2のリフレッシュ周波数に従って各ビデオフレームの出力時間を制御するFB制御チップと、ビデオストリームを送信する送信ポートと、を備えることができる。フレームバッファチップがビデオストリームを記憶した後、タイミング・コントローラーTCONはハンドシェイク信号を生成してビデオソース端10に送信し、ビデオソース端10はハンドシェイク信号に基づいてビデオストリームの出力を中断することが好ましく、電源OFF又はビデオソース端OFF等によってビデオストリームの出力をOFFすることができ、つまり、この時ビデオソース端は新しいビデオフレームを送信する必要がない。
【0031】
上記実施例によれば、パネル側の省エネルギーを実現すると共に、更に他のソース電極機能をOFFすることで省エネルギーを実現する。従って、本願の実施例でのPSRモードの主なメリットは、ビデオソース端10とパネル側のエネルギー消費を同時に節約することで、ユーザが安定したビデオ表示を受信できるとともに、システムレベルのエネルギー消費を一層節約できることにある。
【0032】
図2は、本発明の実施例に係るビデオリフレッシュ周波数の制御方法を示すフローチャートで、図3は、本発明の実施例に係るビデオリフレッシュ周波数の制御方法を詳しく示すフローチャートである。
図2に示すように、当該方法は以下のステップを含む。
図1に示す受信ポートを介してビデオストリーム及びビデオストリームの第1のリフレッシュ周波数を受信する(ステップS102)。ビデオストリームは一つ又は複数のビデオフレームを含む。
図1に示すフレームバッファチップによってビデオストリームをフレームバッファエリアに記憶する(ステップS104)。
図1に示すタイミング・コントローラーTCONによってフレームバッファエリア中の各ビデオフレームを呼び出し、第2のリフレッシュ周波数に従って各ビデオフレームの出力時間を制御する(ステップS106)。ここで、第1のリフレッシュ周波数は第2のリフレッシュ周波数より大きい。
【0033】
リフレッシュ周波数が低い時、パネルのエネルギー消費も通常状態より少ないので、本願の上記実施例において、受信装置30でディスプレイ画面のリフレッシュ周波数を調整することによって、具体的に、リフレッシュ周波数を低減させることによって、パネルセルフリフレッシュに基づく動的周波数リフレッシュ技術PSR-DRRCを提供し、タイミング・コントローラーTCONが、フレームバッファエリア中のビデオフレームについて、最初のリフレッシュ周波数より低い条件で各ビデオフレームの出力時間を制御することによって、システムレベルを変更させずに、システムエネルギーを一層節約でき、つまり、システムのPSRモードでのパネル側エネルギーを節約できる。
【0034】
本願の上記実施例において、ビデオストリームをフレームバッファエリアに記憶した後、方法は、ハンドシェイク信号を生成してビデオソース端10に送信することと、ビデオソース端10がハンドシェイク信号に基づいてビデオストリーム出力をOFFすることとを更に含むことができ、ここで、ビデオソース端10はビデオストリームを生成して第1のリフレッシュ周波数に従ってビデオストリームを送信する。当該ステップにおいて、更にビデオソース端10の電源をOFFし、エネルギー消費を更に低減する。本願では、電源OFF又はビデオソース端OFF等によってビデオストリームの出力をOFFすることができ、つまり、この時、ビデオソース端は新しいビデオフレームを送信する必要がない。
【0035】
そして、ビデオソース端10がハンドシェイク信号に基づいてビデオストリームの出力をOFFした後、方法は、所定の条件でビデオソース端をONさせ、第1のリフレッシュ周波数を更新した後、ビデオソース端が新しいビデオストリームの送信を開始することを更に含む。この時、ビデオソース端10は実際状況に応じて、第1のリフレッシュ周波数を低減させてからビデオストリームを送信することができ、これにより、ビデオソース端10のエネルギー消費をその前の実施例よりも更に低減できる。本願の所定の条件は、所定の期間内にビデオソース端をONさせるか、又はトリガー信号に応じてビデオソース端をONさせるように制御することである。
【0036】
具体的に、図3に示す詳しいフローチャートを参照し、本願の上記実施例の詳細プロセスを説明すると、以下のとおりである。
先ず、eDPシステムをONさせ、システムの制御によってPSRモードに入ったと判定した後、eDP TCONのPSRモードにおいて、eDPのビデオソース端10はビデオフレームを受信することをeDPの受信装置30に通知し、全てのビデオフレームを初期リフレッシュ周波数に従って受信装置30に送信し、受信装置30は受信したビデオフレームを全てフレームバッファチップ(フレームバッファモジュール)RFBに記憶する。
【0037】
その後、ビデオソース端10は受信装置30から返送されたハンドシェイク信号に基づいて、ビデオストリームをOFFし、或いは、eDPビデオソース端10全体の電源をOFFしてもよい。これにより、受信装置30は上流からのビデオストリームを受信せず、受信装置30は表示用としてフレームバッファチップ(フレームバッファモジュール)RFBからビデオストリームを取り出して送信し始め、この時、フレームバッファチップ(フレームバッファモジュール)RFBに記憶されたビデオストリームは一部のビデオフレームであってもよい。
【0038】
続いて、受信装置30中のタイミング・コントローラーTCONは、初期リフレッシュ周波数より低いリフレッシュ周波数で、一部のビデオフレームの送信時間を制御する。具体的に、eDPのタイミング・コントローラーTCONは、ビデオフレームの定時且つ同期送信を制御するように、ビデオフレームの送信時間を制御する制御信号を生成することができ、つまり、定時に送信するビデオストリームをタイミング・コントローラーTCON内のクロックジェネレータによって制御することができ、これにより、ピクセルクロック周波数、水平走査周波数、及び半フレーム周波数(リフレッシュ周波数とも呼ばれる)を発生させ、本願の当該ステップにおいて当該タイミング・コントローラーTCONにより生成されたリフレッシュ周波数が受信した初期リフレッシュ周波数より低くなるように制御することによって、一部の動的制御でリフレッシュ周波数を低減してパネルエネルギーを一層節約することができる。
【0039】
上述のように、通常表示モードにおいて、ビデオソース端10(例えば、GPU)はビデオ表示のリフレッシュ周波数を制御し、ビデオソース端10がPSRモードへ進入したと判定した後、RFBに受信した各ビデオフレームを順次記憶することを受信装置30に通知し、その後、コントローラーはタイミング・コントローラーTCONを、ビデオフレームを制御する送信時間を生成するように制御することによって、記憶したビデオフレームを表示させ、ビデオフレームを制御する当該送信時間は初期ビデオより低いリフレッシュ周波数である。そして、最後のビデオフレームをRFBに記憶した後、eDPビデオソース端10の電源を完全にOFFすることができる。本願の上記実施例に提供されるPSR-DRRC技術はeDP規格の強大な補充技術となって、パネルエネルギー消費を一層節約できる。
【0040】
本願の上記実施例において、タイミング・コントローラーTCONによって、第2のリフレッシュ周波数が一定に保たれるか、或いは、一つ又は複数の周波数間で切り替えられるように制御することが好ましい。具体的に、当該実施例において、タイミング・コントローラーTCONによって生成される第2のリフレッシュ周波数は、eDPビデオソース端10と同じビデオ時間制御を適用することが可能であり(即ち、第1のリフレッシュ周波数と同じ)、また、第2のリフレッシュ周波数は低周波数と高周波数との間で切り替わることができ、これによりPSRモードでの動的リフレッシュ周波数を実現できる。当該実施例の実施において、タイミング・コントローラーTCONは受信した異なるトリガー信号に基づいて、現在の第2のリフレッシュ周波数を定め、例えば、受信端末を利用して静態画像を見る動作とマウスでクリックする動作との間で、静態画像を見る動作に必要なエネルギー消費が低いので、静態画像を見る時のビデオリフレッシュ周波数をマウスを利用する時のビデオリフレッシュ周波数より低くすることによって、異なる端末を利用する場合に、システムが異なるリフレッシュ周波数を動的に選択でき、エネルギー消費を一層節約でき、勿論、第2のリフレッシュ周波数を切り替えないこともできる。
【0041】
以下の表に例として、異なるリフレッシュ周波数を有するビデオサイズ(1280x800)のパラメータを示す。
【表1】
【0042】
図4は、本発明の実施例に係るシームレス技術のアーキテクチャを示す図である。図4に示すように、本願の上記実施例をシームレス技術と組み合わせて、リフレッシュ周波数の変化がタイミング・コントローラーTCONからドライバチップへの出力信号に影響を与えることを防止することができ、全ての変化がシームレスであって明らかな視覚欠陥が存在しない。つまり、リフレッシュ周波数が変化する時、シームレス技術によって各種のリフレッシュ周波数間でのシームレス変換中に視覚欠陥が発生しないと共に、パネルのエネルギー消費を節約できる。
【0043】
また、PSR-DRRCモードに進入した後、本システムは通常リフレッシュ周波数に戻ることもできる。ビデオリフレッシュ周波数の変化が縦方向帰線消去期間である場合、シームレス技術のインターフェース信号は通常PSRモードと低エネルギーPSRモードとの間での変換がシームレスな変換であることを確保できる。
【0044】
ビデオソース端10が回復し、eDPを介してビデオフレームを送信すると判定した場合、システムは、eDP TCONに通知し、eDPとの接続を再確立し、その後、ビデオソース端10から新しいビデオフレームを送信する。eDP受信装置30は、RFBからのビデオフレームの読み取りを停止し、PSRモードから通常表示モードに入る。シームレス技術であるので、当該モードの変換もシームレスなものである。
【0045】
具体的に、本願の上記実施例に係るシームレス技術によれば、タイミング・コントローラーTCONとドライバとのインターフェース信号が安定的なものであるとともに、例えば、BISTモードや、通常表示モード等の全てのモード間での変換がシームレスな変換であることを確保でき、また、PSRモードにも適用できる。全てのモードの変換はいずれも縦方向帰線消去期間に発生しなければならなく、これにより、表示に視覚欠陥がなくなる。
【0046】
液晶表示システムを電圧で制御する必要がある場合、当該電圧がキャパシタの充電によって制御され、且つ、各パネルのピクセルキャパシタが1フレームで1回充電されるべきであるので、パネルのエネルギーはビデオリフレッシュ周波数に敏感である。例えば、リフレッシュ周波数が60Hzである場合、各LCDピクセルのキャパシタを1回に16.67msで充電しなければならなく、リフレッシュ周波数が50Hzである場合、LCDピクセルのキャパシタを1回に20msで充電しなければならない。充電期間が延長されるに伴って、充電のエネルギー消費を節約できる。シームレス技術でタイミング・コントローラーTCONを活性化させる場合、タイミング・コントローラーTCONの出力信号は周波数静態PLLによって制御され、モード変換において、安定に保たれる。PSR-DRRC技術は、当該特性を利用し、動的リフレッシュ周波数で、RFBからビデオフレームを読み出して表示画像を得るとともに、ソースドライバへのインターフェース信号の送信を停止しない。
【0047】
例えば、リフレッシュ周波数が60Hzから50Hzに変更された場合、パネルの電力消費も大幅に低減される。理論的に、初期のリフレッシュ周波数に比べ、1/6の電力消費を節約できる。
【0048】
一方、各キャパシタの漏洩電流によって、充電周期がLCD表示性能に影響を与えてしまう。充電周期が長すぎる(リフレッシュ周波数が低いことを意味する)と、LCD表示は前より暗くなる。しかし、リフレッシュ周波数がかなり低くなっていないと、表示性能に明らかな変化が発生しない。当該実験から、リフレッシュ周波数が60Hzから40Hzに変更された場合、人の目では明らかな表示変換を検知できないことがわかった。
【0049】
図4に示す実施例中のLVDSは例に過ぎないビデオインターフェースで、如何なるビデオインターフェース(例えば、eDP)もビデオ入力インターフェースとすることができ、シームレス技術に影響を与えない。この時、出力信号はローカル参照クロック(OSCクロックソース電極)を有するTXPLLによって制御される。TCONにおいて、十分なビデオラインバッファが一つ又は二つのビデオラインのデータを記憶しているので、入力ビデオ(例えば、LVDS又はeDP又はその他)の、又は局所的に制御されるビデオリフレッシュ率が絶えず変化しても、TCONの出力は如何なるモードでも安定したビッド率(クロック率とも呼ばれる)で正確なビデオコンテンツを送信することができる。
【0050】
なお、フローチャートに示すステップを例えば1セットのコンピュータ実行可能なコマンドのコンピュータシステムで実行することができ、また、フローチャートにロジック順を示しているが、場合によっては、図に示すステップ又は説明したステップを他の順で行うこともできる。
【0051】
図5は、本発明の実施例に係るビデオリフレッシュ周波数の制御装置の構成を示す図である。図5に示すように、当該ビデオリフレッシュ周波数の制御装置は、一つ又は複数のビデオフレームを含むビデオストリーム及びビデオストリームの第1のリフレッシュ周波数を受信する受信モジュール20と、受信モジュール20に接続され、ビデオストリームをフレームバッファエリアに記憶する画像データ記憶モジュール40と、画像データ記憶モジュール40に接続され、フレームバッファエリア中の各ビデオフレームを呼び出し、第2のリフレッシュ周波数に従って各ビデオフレームの出力時間を制御し、最終的に表示装置に表示のタイミング制御要求に応じて表示する制御モジュール60と、を含み、ここで、第1のリフレッシュ周波数は第2のリフレッシュ周波数より大きい。
【0052】
本願の上記実施例は、受信装置30でディスプレイ画面のリフレッシュ周波数を調整することで、具体的には、リフレッシュ周波数を低減させることによって、パネルセルフリフレッシュに基づく動的周波数リフレッシュ技術PSR-DRRCを提供し、タイミング・コントローラーTCONがフレームバッファエリア中のビデオフレームを、最初のリフレッシュ周波数未満の条件で各ビデオフレームの出力時間を制御することによって、システムレベルを変更させずに、より多いシステムエネルギーを節約でき、システムのPSRモードでのパネル側エネルギーを節約できる。そして、エネルギーの節約は、如何なる視覚欠陥もない程度まで調整できる。また、TCONからLCDソースドライバへの出力インターフェースも通常モードにおいて駆動側で如何なる同期動作も行わない。
【0053】
本願の上記実施例中の制御モジュール60は更に、画像のビデオストリームが表示のタイミング制御要求に応じて、第1のリフレッシュ率に従い表示装置(LCD)に表示されるよう制御する。
【0054】
また、上記装置が、ハンドシェイク信号を生成する生成モジュール80と、生成モジュール80に接続され、ビデオソース端がハンドシェイク信号に基づいてビデオストリームの出力をOFFするように、ハンドシェイク信号をビデオソース端に送信する送信モジュール110と、を更に含み、ここで、ビデオソース端はビデオストリームを生成して第1のリフレッシュ周波数に従ってビデオストリームを送信することが好ましい。
【0055】
制御モジュール60は、画像データ記憶モジュール40に接続され、ビデオフレームの出力時間を制御するための制御信号を生成してビデオフレームの定時且つ同期送信を制御するクロックジェネレータモジュールを更に含むことが好ましい。
【0056】
本願の上記実施例における受信モジュール20、画像データ記憶モジュール40、制御モジュール60、生成モジュール80、送信モジュール110、及びクロックジェネレータモジュールはソフトウェアで実現されることが好ましいが、ハードウェア又はハードウェアとソフトウェアとの組み合せによって実現されることも可能であり、想到できる。即ち、本願の上記機能モジュールはコンピュータ又はサーバーの中のプロセッサーや、演算論理装置などのハードウェア構造によって実現されることができる。
【0057】
本願の上記実施例は更に、上記ビデオリフレッシュ周波数の制御方法又は装置を実行させるコンピュータプログラム及び当該コンピュータプログラムを記憶する記憶装置を提供することができる。
【0058】
上述のように、本発明によれば、以下の技術的効果を実現できる。本願において、既存のeDP規格に定義されたPSRモードを改善した。当該技術は表示側(GPU側)のエネルギーを節約できるメリットを有し、そのうえで、本発明はパネル側のエネルギーの性能を改善した。当該改善は、エネルギーに敏感である環境、例えばノートパソコン、タブレットPC、携帯電話に非常に重要である。普通のPSR機能に比べ、PSR-DRRC機能によると、10〜20%のエネルギー消費を節約できる。
【0059】
当業者にとって、上述の本発明の各モジュール又は各ステップは共通の計算装置によって実現することができ、単独の計算装置に集中させるか、或いは複数の計算装置から構成されるネットワークに分布させることもでき、代わりに、計算装置が実行可能なプログラムコードによって実現することもできるので、それらを記憶装置に記憶して計算装置によって実行することができ、又は夫々集積回路モジュールを製造し、又はそのうちの複数のモジュール又はステップを単独の集積回路モジュールとして製造して実現することができることは明らかなことである。このように、本発明は如何なる特定のハードウェアとソフトウェアの組合せにも限定されない。
【0060】
以上は、本発明の好適な実施例に過ぎず、本発明を限定するものではない。当業者であれば本発明に様々な修正や変形が可能である。本発明の精神や原則内での如何なる修正、置換、改良なども本発明の保護範囲内に含まれる。
図1
図2
図3
図4
図5