特許第6069355号(P6069355)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6069355
(24)【登録日】2017年1月6日
(45)【発行日】2017年2月1日
(54)【発明の名称】両面プリント回路基板の製造方法
(51)【国際特許分類】
   H05K 3/40 20060101AFI20170123BHJP
   H05K 3/12 20060101ALI20170123BHJP
   H05K 3/42 20060101ALI20170123BHJP
【FI】
   H05K3/40 E
   H05K3/12 610A
   H05K3/42 650C
【請求項の数】6
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2014-551192(P2014-551192)
(86)(22)【出願日】2013年1月4日
(65)【公表番号】特表2015-506585(P2015-506585A)
(43)【公表日】2015年3月2日
(86)【国際出願番号】KR2013000064
(87)【国際公開番号】WO2013103265
(87)【国際公開日】20130711
【審査請求日】2014年9月2日
【審判番号】不服2016-3082(P2016-3082/J1)
【審判請求日】2016年2月29日
(31)【優先権主張番号】10-2012-0001205
(32)【優先日】2012年1月4日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2013-0001252
(32)【優先日】2013年1月4日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】505335441
【氏名又は名称】インクテック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100098914
【弁理士】
【氏名又は名称】岡島 伸行
(72)【発明者】
【氏名】チュン, カン チョン
(72)【発明者】
【氏名】ハン, ヨン−コ
(72)【発明者】
【氏名】ユ, ミュン−ボン
(72)【発明者】
【氏名】ユン, クワン−ベク
(72)【発明者】
【氏名】ジュン, ボン−キ
【合議体】
【審判長】 阿部 利英
【審判官】 小関 峰夫
【審判官】 内田 博之
(56)【参考文献】
【文献】 特開平7−99376(JP,A)
【文献】 特開平7−249863(JP,A)
【文献】 特開2005−123320(JP,A)
【文献】 特開2008−149311(JP,A)
【文献】 特公平7−54872(JP,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05K 3/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
絶縁層10の上面に回路を構成する導電性の第1回路パターン20を形成する段階と、
前記絶縁層10の下面に回路を構成する導電性の第2回路パターン30を形成する段階と、
前記絶縁層10を上下方向に貫通する直径0.08〜1mmの貫通孔40を形成する段階と、
前記第2回路パターン30上に非導電性の保護フィルム60をラミネートする段階と、
前記非導電性の保護フィルム60がラミネートされて一面が閉塞されている前記絶縁層10の前記貫通孔40にグラビアプリント、インクジェットプリント、オフセットプリント、シルクスクリーンプリント、ロータリースクリーンプリント、フレキソプリント、およびインプリント法のいずれか1つを用いて、前記導電性の第1回路パターン20及び前記導電性の第2回路パターン30に使用した導電性ペーストより低い粘度の導電性ペーストを供給して前記貫通孔40の内周面に1〜3μ厚の導電性物質50を形成する段階と、
前記非導電性の保護フィルム60を剥離する段階と、を含む、両面プリント回路基板の製造方法。
【請求項2】
絶縁層10の上面に回路を構成する導電性の第1回路パターン20を形成する段階と、
前記絶縁層10の下面に回路を構成する導電性の第2回路パターン30を形成する段階と、
前記導電性の第2回路パターン30上に非導電性の第1保護フィルム61をラミネートし、直径0.08〜1mmの貫通孔40を形成する段階と、
前記導電性の第1回路パターン20上に非導電性の第2保護フィルム62をラミネートする段階と、
前記第2保護フィルムがラミネートされて一面が閉塞されている前記絶縁層10の前記貫通孔40にグラビアプリント、インクジェットプリント、オフセットプリント、シルクスクリーンプリント、ロータリースクリーンプリント、フレキソプリント、およびインプリント法のいずれか1つを用いて、前記導電性の第1回路パターン20及び前記導電性の第2回路パターン30に使用した導電性ペーストより低い粘度の導電性ペーストを供給して前記貫通孔40の内周面に1〜3μ厚の導電性物質50を形成する段階と、
前記第1保護フィルム61および前記第2保護フィルム62を剥離する段階と、を含む、両面プリント回路基板の製造方法。
【請求項3】
前記第1回路パターン20が形成される際に、前記貫通孔40が形成される部位で前記絶縁層10が外部に露出し、
前記第2回路パターン30が形成される際に、前記貫通孔40が形成される部位で前記絶縁層10が外部に露出する、請求項1に記載の両面プリント回路基板の製造方法。
【請求項4】
前記第1、2回路パターン20、30は、パターニングされてプリントされ、
前記貫通孔40の内周面には、前記導電性物質50がプリントされる、請求項1に記載の両面プリント回路基板の製造方法。
【請求項5】
前記第1、2回路パターン20、30および前記貫通孔40の内周面に形成された導電性物質50にめっき膜70を形成する、請求項1または2に記載の両面プリント回路基板の製造方法。
【請求項6】
前記貫通孔40の内周面に導電性物質50を形成した後、熱処理が行われる、請求項1または2に記載の両面プリント回路基板の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、両面プリント回路基板の製造方法に関し、特に、絶縁層の上面および下面に回路パターンを容易に形成し、絶縁層の上面および下面に形成された回路パターンが容易に通電されるようにした両面プリント回路基板の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
図1は、従来、プリント回路基板で回路パターンを形成し、絶縁層の上側および下側に形成された回路パターンを通電させる過程を概略的に示すものである。
【0003】
図1を参照すると、従来、プリント回路基板において、まず、絶縁層の両面に導電層が積層された原材料(銅箔フィルム)が設けられる。図1には、絶縁層としてポリイミドフィルムが使用され、導電層として銅膜が使用されたものが示されている。
【0004】
次に、全面エッチング(Etching)工程が行われる。両面の銅箔フィルムは、銅箔の厚さが決まっており、貫通孔のめっきを行う場合に約10μ以上の厚さが形成されるため、微細パターンを形成したいときに過剰な厚さのせいでエッチングによる精密回路の実現が困難となる。そのため、貫通孔加工前に全面エッチング工程を行って厚さを減少させる工程を行う。
【0005】
次に、導電層と絶縁層を貫通して貫通孔を加工する。次に、貫通孔が形成された導電層および絶縁層を導電性水溶液に露出して導電性膜を形成し、めっき前工程を行う(下地工程)。
【0006】
次に、導電性膜が形成された導電層および絶縁層に無電解銅めっき膜を形成して電気銅めっきの前工程を行い、Pd(パラジウム)触媒反応により貫通孔の内壁を薄膜の導電性の銅で被覆する。銅の電気分解反応により貫通孔の内壁を導電性の銅で完全に被覆する。
【0007】
次に、感光性フィルムを貼り合わせ、露光、現像、腐食、および剥離の工程を行って所望のパターンの回路を形成し、最終の回路を形成する。
【0008】
以上、従来のプリント回路基板において、絶縁層の両面に形成される回路パターンが貫通孔を介して通電されるように実現する過程は、複雑で生産性を低下させ、不良率を高める欠点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、上述の問題点を改善するために導き出されたものであって、絶縁層の上面および下面に回路パターンを容易に形成し、絶縁層の上面および下面に形成された回路パターンが容易に通電されるようにした両面プリント回路基板の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明による両面プリント回路基板の製造方法は、絶縁層の上面に回路を構成する導電性の第1回路パターンを形成する段階と、前記絶縁層の下面に回路を構成する導電性の第2回路パターンを形成する段階と、前記絶縁層を上下方向に貫通する直径0.08〜1mmの貫通孔を形成する段階と、前記第2回路パターン上に非導電性の保護フィルムをラミネートする段階と、前記非導電性の保護フィルムがラミネートされて一面が閉塞されている前記絶縁層の前記貫通孔にグラビアプリント、インクジェットプリント、オフセットプリント、シルクスクリーンプリント、ロータリースクリーンプリント、フレキソプリント、およびインプリント法のいずれか1つを用いて、前記導電性の第1回路パターンおよび前記導電性の第2回路パターンに使用した導電性ペーストより低い粘度の導電性ペーストを供給して前記貫通孔の内周面に1〜3μ厚の導電性物質を形成する段階と、前記非導電性の保護フィルム60を剥離する段階と、を含むことを特徴とする。
【0011】
また、本発明による両面プリント回路基板の製造方法は、絶縁層の上面に回路を構成する導電性の第1回路パターンを形成する段階と、前記絶縁層の下面に回路を構成する導電性の第2回路パターンを形成する段階と、前記導電性の第2回路パターン上に非導電性の第1保護フィルムをラミネートし、直径0.08〜1mmの貫通孔を形成する段階と、前記導電性の第1回路パターン上に非導電性の第2保護フィルムをラミネートする段階と、前記第2保護フィルムがラミネートされて一面が閉塞されている前記絶縁層の前記貫通孔にグラビアプリント、インクジェットプリント、オフセットプリント、シルクスクリーンプリント、ロータリースクリーンプリント、フレキソプリント、およびインプリント法のいずれか1つを用いて、前記導電性の第1回路パターンおよび前記導電性の第2回路パターンに使用した導電性ペーストより低い粘度の導電性ペーストを供給して前記貫通孔の内周面に1〜3μ厚の導電性物質を形成する段階と、前記第1保護フィルムおよび前記第2保護フィルムを剥離する段階と、を含むことを特徴とする。
【0012】
また、前記第1回路パターンが形成される際に、前記貫通孔が形成される部位で前記絶縁層が外部に露出し、前記第2回路パターンが形成される際に、前記貫通孔が形成される部位で前記絶縁層が外部に露出することが好ましい。
【0013】
また、前記第1、2回路パターンは、パターニングされてプリントされ、前記貫通孔の内周面には、前記導電性物質がプリントされることが好ましい。
【0014】
また、前記第1、2回路パターンおよび前記貫通孔の内周面に形成された導電性物質にめっき膜を形成することが好ましい。
【0015】
また、前記貫通孔の内周面に導電性物質を形成した後、熱処理が行われることが好ましい。
【発明の効果】
【0020】
本発明による回路パターンおよび貫通孔内の導通ラインを形成する両面プリント回路基板の製造方法は、絶縁層の上面および下面に回路パターンを容易に形成し、絶縁層の上面および下面に形成された回路パターンが容易に通電されるようにする効果を提供する。
【0021】
また、簡素化した工程により製造時間を短縮して生産性を向上させ、不良率を低減して製品の品質を向上させる効果を提供する。
【0022】
また、露光、現像、腐食などの複雑な工程およびこれによる環境汚染物質が発生することなく簡素化した工程により両面プリント回路基板を容易に製造することができる。
【0023】
また、印刷方法により回路パターンおよびこれを導通させる導通ラインの厚さを容易に調節することができ、薄膜に製造可能な両面プリント回路基板を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】従来のプリント回路基板の回路パターン形成方法および貫通孔通電過程を概略的に示す図である。
図2】本発明に関連する、一参考例による両面プリント回路基板の製造方法の流れを示す図である。
図3】本発明に関連する、他の参考例による両面プリント回路基板の製造方法の流れを示す図である。
図4】本発明に関連する、さらに他の参考例による両面プリント回路基板の製造方法の流れを示す図である。
図5】本発明に関連する、さらに他の参考例による両面プリント回路基板の製造方法の流れを示す図である。
図6】本発明に関連する、さらに他の参考例による両面プリント回路基板の製造方法の流れを示す図である。
図7】本発明の一実施例による両面プリント回路基板の製造方法の流れを示す図である。
図8】本発明の他の実施例による両面プリント回路基板の製造方法の流れを示す図である。
図9】本発明のさらに他の実施例による両面プリント回路基板の製造方法の流れを示す図である。
図10】本発明のさらに他の実施例による両面プリント回路基板の製造方法の流れを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明について図面を参照して具体的に説明するが、本発明の範囲はこれに限定されるものではない。
【0026】
図2は、本発明に関連する、一参考例の両面プリント回路基板の製造方法の流れを示すものであり、同参考例の製造方法の構成要素の多くの部分は、後述する本発明の実施例の構成部分として、その説明が流用される(以下の参考例についても同様)。
本参考例の両面プリント回路基板の製造方法は、基材として、a)ポリイミドフィルム1を準備する段階と、b)ポリイミドフィルム1の両面、すなわち、上部面1aおよび下部面1bにそれぞれ伝導性インクであるAg導電性ペーストを印刷して第1、2回路パターン2a、2bを形成する段階と、c)ポリイミドフィルム1の下部面1bに印刷された第2回路パターン2bに保護フィルムであるPETフィルム3をラミネートする段階と、d)基材1およびPETフィルム3を上下方向に貫通する貫通孔4を形成する段階と、e)基材1の上部面1aに形成された第1回路パターン2aと下部面1bに形成された第2回路パターン2bが貫通孔4により導通されるように、貫通孔4の内壁面に導電性インクであるAg導電性ペーストを印刷して、貫通孔4を介して第1、2回
路パターン2a、2bを連結する導通ライン5を形成する段階と、PETフィルム3を除去する段階と、を含むことを特徴とする。
【0027】
前記a)段階において、基材1としては、PIフィルム、PETフィルム、またはPENフィルムを使用してもよく、これに限定されるものではない。
【0028】
前記b)段階において、回路パターン2a、2bは、導電性インクである導電性ペーストを印刷して形成することができる。この際、グラビアプリント、インクジェットプリント、オフセットプリント、シルクスクリーンプリント、ロータリースクリーンプリント、フレキソプリント、またはインプリント法で印刷することができる。
【0029】
ここで、回路パターン2a、2bを印刷した後、酸化処理、還元処理、熱処理、赤外線処理、紫外線処理、電子線処理またはレーザー処理から選択されるいずれかの後処理工程を行ってもよく、熱処理は、80〜400℃の温度条件下で行うことができる。
【0030】
前記b)段階において、回路パターン2a、2bを形成する前記導電性ペーストは、有機銀錯体化合物を含んでもよい。
【0031】
前記有機銀錯体化合物は、下記の化学式1の一つ以上の銀化合物と下記の化学式2、化学式3または化学式4の一つ以上のアンモニウムカルバメート系またはアンモニウムカーボネート系化合物を反応させて得られることができる。
【0032】
(化学式1)
Agn
【0033】
(前記nは、1〜4の整数であり、Xは、酸素、硫黄、ハロゲン、シアン、シアン酸塩、炭酸塩、硝酸塩、亜硝酸塩、流酸塩、リン酸塩、チオシアン酸塩、塩素酸塩、過塩素酸塩、テトラフルオロホウ酸塩、アセチルアセトネート、カルボキシレートおよびその誘導体から選択される置換基である。)
【0034】
(化学式2)
【0035】
(化学式3)
【0036】
(化学式4)
【0037】
(前記R1、R2、R3、R4、R5およびR6は、互いに同じまたは異なっていてもよく、それぞれ水素、炭素数1〜30個の脂肪族や脂環族アルキル基またはアリール基やアラルキル(ARALKYL)基、官能基で置換されたアルキル基およびアリール基とヘテロ環化合物基と高分子化合物基およびそれらの誘導体から選択される置換基である。)
【0038】
前記導電性ペーストは、導電体、金属前駆体または1種以上のこれらの混合物をさらに含んでもよい。
【0039】
前記導電体は、Ag、Au、Cu、Ni、Co、Pd、Pt、Ti、V、Mn、Fe、Cr、Zr、Nb、Mo、W、Ru、Cd、Ta、Re、Os、Ir、Al、Ga、Ge、In、Sn、Sb、Pb、Bi、Sm、Eu、Ac、Th及び少なくとも1種以上の金属またはこれらの合金または合金酸化物、導電性カーボンブラック、グラファイト、炭素ナノチューブおよび導電性高分子群から選択されるいずれか一つ以上の成分を含んでもよい。
【0040】
前記金属前駆体は、下記の化学式5の一つ以上の金属化合物群から選択することができる。
【0041】
(化学式5)
MnX
【0042】
(前記Mは、前記導電体のうち金属群であり、nは、10以下の整数であり、Xは、酸素、硫黄、ハロゲン、シアン、シアン酸塩、炭酸塩、硝酸塩、亜硝酸塩、硫酸塩、リン酸塩、チオシアン酸塩、塩素酸塩、過塩素酸塩、テトラフルオロホウ酸塩、アセチルアセトネート、メルカプト、アミド、アルコキシド、カルボキシレートおよびその誘導体から選択される置換基である。)
【0043】
前記金属前駆体が、酢酸金、しゅう酸パラジウム、2−エチルヘキサン酸銀、2−エチルヘキサン酸銅、ステアリン酸鉄、ホルム酸ニッケル、クエン酸亜鉛、ビスマスアセテート、硝酸銀、シアン化銅、炭酸コバルト、塩化白金、塩化金酸、テトラブトキシチタニウム、ジメトキシジルコニウムジクロライド、アルミニウムイソプロポキシド、スズテトラフルオロボレート、バナジウムオキシド、インジウム−スズオキシド、ルテニウムオキシド、タンタルメトキシド、ドデシルメルカプト化金、インジウムアセチルアセトネート群から選択されるいずれか一つ以上の成分を含んでもよい。
【0044】
前記導電体または金属前駆体またはこれら混合物の使用量が、ペースト組成物に対して1〜90重量%使用されることができる。
【0045】
前記導電体または金属前駆体が、粒子、粉末、フレーク、コロイド、ハイブリッド、ペースト、ゾル、溶液およびこれらの混合状態の群から選択されてもよい。
【0046】
前記導電体および金属前駆体の形態が、球形、線形、板状形またはこれらの混合形態の群から選択されるいずれか一つ以上であってもよい。
【0047】
前記b)段階と前記e)段階において、導電性ペーストおよび印刷方法は、同様にまたは異なるように適用してもよい。
【0048】
ここで、前記c)段階において、PETフィルム3をラミネートすると、前記d)段階において基材1の両面に必要な回路パターン2a、2bのための貫通孔4を形成する際に、にじみを防止することができる。
【0049】
前記c)段階の保護フィルムとしては、PETフィルム、PENフィルム、ファブリックメッシュ(Fabric mesh)、メタルメッシュ(Metal mesh)、ペーパー(Paper)またはラバー材質のフィルムを使用してもよい。前記保護フィルムは、2枚の保護フィルムを熱圧着することで積層することができ、例えば、フィルムラミネーターを用いて対象物にPETフィルムを圧着して形成することができる。
【0050】
前記d)段階は、基材1の上部面1aに形成された第1回路パターン2aと下部面1bに形成された第2回路パターン2bの導通のために設計された直径で孔を加工する工程である。
【0051】
前記d)段階の貫通孔は、CNCドリル(Drill)ビットを用いたりレーザー光を用いて形成することができる。
【0052】
ここで、貫通孔の直径は最小0.08mm〜1mmまたは1mm以上までも可能であり、一例としては、0.2mm〜0.3mmの直径で形成してもよい。
【0053】
また、前記e)段階は、基材1の上部面1aに形成された第1回路パターン2aと下部面1bに形成された第2回路パターン2bが電気的且つ物理的に連結されるようにこれを連結するブリッジのような導通ライン5を貫通孔4の内壁面にAg導電性ペーストを印刷して形成する段階である。
【0054】
かかる本発明に関連する両面プリント回路基板の製造方法において、一参考例としてより具体的に説明するが、これにより本発明の範囲が限定されるものではない。ポリイミドフィルム1の上部面1aにAg導電性ペーストを約3〜7μの厚さで最小線幅75、線間隙75でシルクスクリーン印刷法を用いて印刷した後、約150〜200℃で高温熱処理して回路パターンとして第1回路パターン2aを形成する。第1印刷面の反対側である下部面1bに同じ厚さおよびパターン間隔で約10μの位置精度を維持して印刷した後、第1回路パターンと同じ温度条件で回路パターンとして第2回路パターン2bを形成する。第1または第2回路パターン2a、2bが印刷された面に高分子接着剤を12μの厚さ、PETフィルムの75μの厚さからなる保護フィルム3を用いて常温条件で5M/minの速度で圧着する。保護フィルム3を圧着した反対面に0.2〜0.3mmのCNCドリル(Drill)ビットを用いて約80,000〜150,000rpmの速度で貫通孔4を形成した。保護フィルム3を圧着した反対面に第1および第2回路パターン2a、2bに使用したAg導電性ペーストより低い粘度のAg導電性ペーストを使用して約1〜3μの厚さで貫通孔4の内壁を印刷して導通ライン5を形成する。次に、約80〜200℃の熱処理を施した後、保護フィルム3を除去して両面プリント回路基板を製造することができる。ここで、前記数値範囲および条件で本発明の範囲が限定されるものではない。
【0055】
一方、図3本発明に関連する他の参考例による両面プリント回路基板の製造方法の流れを示す図である。
【0056】
図3による両面プリント回路基板の製造方法は、第1、2回路パターン20、30を形成する段階と、貫通孔40を形成する段階と、貫通孔40の内周面に導電性物質50を形成する段階と、を含む。
【0057】
本発明に関連する、参考例によるプリント回路基板は、まず、所望のパターンの回路を形成する。
【0058】
前記第1回路パターン20は、絶縁層10の上面に回路を構成するために導電性物質を用いてパターニングした回路である。本実施例において、前記第1回路パターン20は、銀(Ag)、銅(Cu)、ニッケル(Ni)、アルミニウム(Al)等の公知のペーストを用いてプリントされる。無論、第1回路パターン20は、プリント方式で形成されるものに限定されない。前記絶縁層10としてポリイミドフィルムなど公知のものを使用する。
【0059】
前記第2回路パターン30は、絶縁層10の下面に回路を構成するために導電性物質を用いてパターニングした回路である。本実施例において、前記第2回路パターン30は、前記第1回路パターン20と同様に、銀(Ag)、銅(Cu)、ニッケル(Ni)、アルミニウム(Al)等の公知のペーストを用いてプリントされる。無論、第2回路パターン30もプリント方式で形成されるものに限定されない。
【0060】
次に、貫通孔40を形成する段階が行われる。前記貫通孔40は、絶縁層10を上下方向に貫通する。本参考例において、図を参照すると、前記第1回路パターン20が形成される際に前記貫通孔40が形成される部位で前記絶縁層10は外部に露出する。また、前記第2回路パターン30が形成される際に前記貫通孔40が形成される部位で前記絶縁層10は外部に露出する。
【0061】
したがって、前記貫通孔40が形成される部位の上側に設けられた第1回路パターン20と、下側に設けられた第2回路パターン30は、後続して形成される貫通孔40を考慮してパターニングされる。したがって、実質的に絶縁層10を貫通するホールを加工することで貫通孔40が形成される。
【0062】
次に、前記貫通孔40の内周面に導電性物質50を形成する段階が行われる。
【0063】
参考例において、前記貫通孔40の内周面は、上述した銀(Ag)、銅(Cu)、ニッケル(Ni)、アルミニウム(Al)等の公知のペーストを用いてプリントされる。かかる過程により、前記第1、2回路パターン20、30が貫通孔40により通電されるプリント回路基板が形成される。
【0064】
したがって、本発明に関連する参考例による両面プリント回路基板の形成方法は、第1、2回路パターン20、30を優先して形成し、次いで貫通孔40を形成し、前記貫通孔40に導電性物質50を形成して第1、2回路パターン20、30を通電させる過程を経ることで、従来、プリント回路基板が貫通孔によって通電される回路パターンを実現するために複雑な過程を経ることに比べて簡素化した方法でプリント回路基板を実現する効果を提供する。
【0065】
一方、本参考例によれば、前記貫通孔40の内周面に導電性物質50を形成する前に保護フィルム60をラミネートする工程が行われることができる。
【0066】
図3を参照すると、第1、2回路パターン20、30を形成した後、第2回路パターン30上に非導電性の保護フィルム60をラミネートする工程が行われる。本参考例において、前記保護フィルム60は、ポリエチレンテレフタレート(Polyethylene Terephthalate:PET)フィルムが使用される。前記保護フィルム60は、後続して貫通孔40の内周面に導電性物質50をプリントする際に、前記導電性物質50が第2回路パターン30に浸透することを防止するために設けられる。
【0067】
すなわち、前記保護フィルム60なしに貫通孔40の内周面に導電性物質50をプリントする際に前記導電性物質50が過剰に存在する場合、第2回路パターン30に導電性物質50が浸透してプリント回路基板の不良の原因となる恐れがある。前記保護フィルム60は、前記導電性物質50が第2回路パターン30ににじみ出すことを予め防止する。
【0068】
前記の通り、保護フィルム60がラミネートされた後、図3に示す通り、貫通孔40の形成工程および貫通孔40のプリント工程を行い、次いで前記保護フィルム60を除去する剥離工程を行う。
【0069】
かかる工程を経て最終的に絶縁層10の上面および下面に第1、2回路パターン20、30が形成され、前記第1、2回路パターン20、30は、貫通孔40の内周面に形成された導電性物質50により通電される。
【0070】
また、本参考例によれば、前記貫通孔40にプリント工程を行ってから熱処理工程が行われる。前記貫通孔40内に導電性物質50がプリントされた後、前記熱処理工程が行われて前記導電性物質が硬化して収縮する。
【0071】
一方、図4を参照すると、前記第1、2回路パターン20、30および前記貫通孔40の内周面に形成された導電性物質50に導電性めっき膜70が形成されることができる。
【0072】
参考例において、前記めっき膜70は、無電解または電解銅めっきによって形成される銅膜であってもよい。前記めっき膜70は、印加および消費する電流量を考慮してその厚さを適宜調節してめっきしてもよい。
【0073】
前記めっき膜70により電気伝導度が高くなるため、前記第1、2回路パターン20、30は、Seed Layerの特性を維持する程度に形成することができ、印加および消耗する電流量が多い場合、前記めっき膜70を適宜の厚さで形成して製造することが好ましい。
【0074】
このように、本発明に関連する参考例による両面プリント回路基板の形成方法は、第1、2回路パターン20、30を迅速に形成し、第1、2回路パターン20、30を連結する貫通孔40を形成し、前記貫通孔40の内周面に導電性物質50をプリントして第1、2回路パターン20、30を通電させることで、簡素化した工程によりプリント回路基板の第1、2回路パターン20、30を通電させることができる。
【0075】
したがって、工程時間を短縮して生産性を向上させる効果を提供し、さらに従来の複雑な工程による際に発生する不良率を簡素化した工程によって著しく低減することができ、製品の品質を向上させる効果を提供する。
【0076】
一方、図5から図9は本発明に関連するさらに他の参考例、および本発明に係る実施例による回路パターンおよび貫通孔内の導通ラインを形成する精密プリント回路基板の形成方法を示す。
【0077】
図5を参照すると、絶縁層10の上面および下面に第1、2回路パターン20、30を形成し、第1、2回路パターン20、30上に第1、2保護フィルム61、62をラミネートした後、貫通孔40を加工する。
【0078】
次に、前記貫通孔40に導電性物質50をプリントする工程を行い、前記第1、2保護フィルム61、62を剥離する工程を行う。本参考例において、前記貫通孔40に導電性物質50をプリントした後、熱処理工程を行い、貫通孔40内にプリントされた導電性物質50は、熱処理の際に硬化して収縮する。
【0079】
図6は前記図5参考例に加え、前記第1、2回路パターン20、30および貫通孔40内に形成された導電性物質50に導電性めっき膜70がさらに付加される可能性があることを示すものである。めっき膜70の作用および効果は上述した通りであるため、具体的な説明は省略する
【0080】
本発明に係る両面プリント回路基板の形成方法は、図7を参照すると、絶縁層10の上面および下面に第1、2回路パターン20、30を形成し、次いで貫通孔40を形成する。次に、第2回路パターン30上に非導電性の保護フィルム60をラミネートし、貫通孔40の内部に導電性物質50をプリントした後、前記保護フィルム60の剥離工程を行う。
【0081】
本実施例において、貫通孔40の内部に導電性物質50をプリントした後、熱処理工程を行い、熱処理の際に前記導電性物質50が硬化して収縮する。
【0082】
図8は前記図6参考例に加え、前記第1、2回路パターン20、30および貫通孔40内に形成された導電性物質50に導電性めっき膜70がさらに付加される可能性があることを示すものである。めっき膜70の作用および効果は上述した通りであるため、具体的な説明は省略する。
【0083】
図9を参照すると、絶縁層10の上面および下面に第1、2回路パターン20、30を形成し、第2回路パターン30上に非導電性の第1保護フィルム61をラミネートする。次に、貫通孔40を形成し、前記貫通孔40が形成された絶縁層10を覆して第1回路パターン20上に第2保護フィルム62をラミネートする。
【0084】
次に、貫通孔40内に導電性物質50を充填するプリント工程を行った後、第1、2保護フィルム61、62を剥離する工程を行う。本実施例において、貫通孔40の内部に導電性物質50をプリントした後、熱処理工程を行い、熱処理の際に前記導電性物質50を硬化して収縮する。
【0085】
図10は前記図8の実施例に加え、前記第1、2回路パターン20、30および貫通孔40内に形成された導電性物質50に導電性めっき膜70がさらに付加される可能性があることを示すものである。めっき膜70の作用および効果は上述した通りであるため、具体的な説明は省略する。
【0086】
前記図5から図10参考例又は実施例による精密プリント回路基板の形成方法の作用および効果は、図4参考例と類似しているため、その具体的な説明は省略する。
【0087】
以上、本発明について参考例および好ましい実施例を参照して詳細に説明したが、本発明は前記実施例に限定されず、本発明の範疇から逸脱しなし範囲内で様々な変形が提供されることができる。
【符号の説明】
【0088】
10 絶縁層
20 第1回路パターン
30 第2回路パターン
40 貫通孔
50 導電性物質
60 保護フィルム
61 第1保護フィルム
62 第2保護フィルム
70 めっき膜
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10