【実施例】
【0023】
図2は、本実施例に係る記録媒体管理システム1の構成を示すブロック図である。なお、同図には、代表的な記録媒体取扱装置である台間装置10のみを示しているが、
図1に示した精算機100および景品交換機200も、同図に示す台間装置10と同様の処理禁止機能を有するものとする。
【0024】
ここで、台間装置10の概要構成を説明するために、
図3を用いて台間装置10の外観について説明しておく。
図3は、台間装置10の外観図である。なお、同図には、台間装置10が併設された遊技機51を破線で示している。また、
図3に示した台間装置10は、各台計数機能を備えたものである。
【0025】
図3に示すように、台間装置10は、盗難カードの返却制限を行った場合などに点灯する状態表示部41と、遊技媒体の貸し出しのための各種紙幣を受け付ける紙幣挿入部42と、係員が携帯するリモコン(携帯端末装置)からの指示を受け付けるリモコン受光部43と、ディスプレイおよびテンキーなどの操作キーで構成される表示/操作部44と、持ち玉等の遊技媒体を払い出すノズルを備えた持ち玉払出部45と、計数値が記録されたカードを発行するカード発行部46と、持ち玉(獲得玉)を計数する計数部47と、持ち玉(獲得玉)を貯留する玉貯留部48とを備えている。
【0026】
また、玉貯留部48の前面には、持ち玉(獲得玉)の計数結果などを表示する計数表示部49と、持ち玉を用いた遊技を指示するための持ち玉払出ボタン50とを備えている。台間装置10は、同図の52に示す遊技機51の下皿から持ち玉(獲得玉)を玉貯留部48へ誘導し、計数部47で持ち玉(獲得玉)の数量を計数する。
【0027】
そして、遊技者が、持ち玉払出ボタン50を押下した場合には、持ち玉(獲得玉)を持ち玉払出部45経由で遊技機51へ投出する。なお、持ち玉払出部45は、紙幣挿入部42へ紙幣が挿入され、遊技機51の貸し出しボタンが押下された場合の払い出しも併せて行う。
【0028】
図2の説明に戻り、台間装置10の構成について説明する。台間装置10は、リモコン受光部11(
図3の43に対応)と、状態表示部12(
図3の41に対応)と、カード保持部13と、カードR/W14と、通信I/F15と、制御部16と、記憶部17とを備えている。
【0029】
そして、制御部16は、問合わせ受付部16aと、識別子通知部16bと、取扱停止指示受付部16cと、処理禁止部16dとをさらに備えており、記憶部17は、最終返却識別子17aと、制限識別子17bとを記憶する。なお、
図2では、
図3で説明した各構成要素の中から台間装置10の特徴点を説明するために必要な構成要素のみを抜粋して示している。
【0030】
リモコン受光部11は、係員が携帯するリモコンが発する赤外線などの光を受光し、リモコンからの仮停止指示(すなわち、最終返却カードの識別子の問い合わせ)を、制御部16の問合せ受付部16aへ渡す処理を行う。また、状態表示部12は、LED(Light Emitting Diode)などの発光デバイスで構成され、カード保持部13から盗難カードの処理禁止制限を行った旨を通知された場合に、所定の色で発光するなどして係員に対する報知を行う。
【0031】
カード保持部13は、台間装置10に挿入されたカードを保持する。なお、このカード保持部13は、処理禁止部16dから指示を受けた場合に、挿入されたカードを返却せず、状態表示部12へ返却制限を行った旨を通知する。
【0032】
カードR/W14は、計数部(
図3の47参照)によって計数された持ち玉(獲得玉)の計数値を、カード保持部13に保持されたカードへ書き込む処理を行うとともに、カード保持部13がカードを返却する際には、返却したカードのカード識別子を、最終返却識別子17aとして記憶部17へ記憶させる処理を行う。なお、このカードR/W14は、カード保持部13に保持されたカードからカード識別子を読み取り、読み取った識別子を処理禁止部16dへ通知する処理を併せて行う。
【0033】
通信I/F(インターフェース)15は、LANカードなどの通信デバイスで構成され、LANなどのネットワーク経由で、台間装置10/管理装置20間のデータ送受信を行う。
【0034】
制御部16は、リモコン受光部11経由で仮停止指示(最終返却カードの識別子の問い合わせ)を受け取った場合に、最終返却識別子17aを管理装置20へ送信する処理を行う処理部である。また、この制御部16は、管理装置20から取扱停止指示を受信した場合には、カードに対する計数値の記録処理、カードを用いた玉貸し処理、カードに関連付けられた計数値に基づく計数玉の払い出し処理、カードの返却処理といった、該当するカードについての処理を禁止する処理部でもある。
【0035】
問合せ受付部16aは、リモコン受光部11経由で仮停止指示(最終返却カードの識別子の問い合わせ)を受け付けた旨を識別子通知部16bへ出力する処理を行う処理部である。なお、
図2では、リモコン受光部11経由で、最終返却カードの識別子の問い合わせを受け付ける場合について示したが、
図3に示した表示/操作部44経由で係員によって入力された所定のコードを、最終返却カードの識別子の問い合わせとして受け付けることとしてもよい。また、この問合せ受付部16aが、管理装置20から通信I/F15経由で最終返却カードの識別子の問い合わせを受け付けることとしてもよい。
【0036】
識別子通知部16bは、問合せ受付部16aから、最終返却カードの識別子の問い合わせを受け付けた旨を通知された場合に、記憶部17から最終返却識別子17aを読み出し、読み出した最終返却識別子17aを通信1/F15経由で管理装置20へ通知する処理を行う処理部である。
【0037】
取扱停止指示受付部16cは、管理装置20から通信I/F15経由で取扱停止指示を受け取った場合に、この取扱停止指示に含まれるカード識別子を、制限識別子17bとして記憶部17へ記憶させる処理を行う処理部である。
【0038】
処理禁止部16dは、カードR/W14経由で受け取ったカード識別子と、記憶部17の制限識別子17bとを対比し、両者が一致した場合に、該当するカードに関する処理の禁止を指示する処理を行う処理部である。具体的には、この処理禁止部16dは、カードや管理装置20に対して計数値の記録を行うことの禁止、遊技機51に対する玉貸し処理の禁止、カードに対して計数値が価値付けられている場合における計数値を用いた計数玉払い出しの禁止、カード保持部13に対するカード返却の禁止、といった該当するカードについての処理の禁止を指示する。
【0039】
記憶部17は、メモリやハードディスク装置といった記憶デバイスで構成される記憶部であり、最終返却識別子17aおよび制限識別子17bを記憶する。最終返却識別子17aは、カード保持部13が直近に返却したカードのカード識別子であり、カード返却のたびにカードR/W14によって更新される。
【0040】
制限識別子17bは、管理装置20からの取扱停止指示に係るカード識別子であり、取扱停止指示受付部16cによって記憶部17へ登録される。なお、この制限識別子17bには、複数のカード識別子を含めることとしてもよい。
【0041】
次に、管理装置20の構成について説明する。管理装置20は、通信I/F21と、制御部22と、を備えている。なお、同図では、管理装置20の特徴点を説明するために必要な構成要素のみを抜粋して示している。
【0042】
通信I/F21は、LANカードなどの通信デバイスで構成され、ネットワーク経由で、管理装置20/台間装置10間のデータ送受信を行う。制御部22は、カード盗難が発生した台間装置10から最終返却識別子17aを受け取る処理を行うとともに、受け取った最終返却識別子17aのカードの取扱いを停止するように、すべての台間装置10、すべての精算機100およびすべての景品交換機200に対して指示する処理を行う処理部である。
【0043】
識別子受信部22aは、通信I/F21経由でカード盗難が発生した台間装置10から最終返却識別子17aを受信し、受信した最終返却識別子17aを取扱停止指示送信部22bへ通知する処理を行う処理部である。また、取扱停止指示送信部22bは、識別子受信部22aから受け取った最終返却識別子17aを含んだ取扱停止指示を、台間装置10、精算機100および景品交換機200といった記憶媒体取扱装置へ通信I/F21経由で送信する処理を行う処理部である。
【0044】
なお、
図2では、盗難カードを返却制限する装置の例として台間装置10を示したが、精算機100あるいは景品交換機200が返却制限を行う場合には、台間装置10の処理禁止機能に対応する構成要素を備えることとすればよい。
【0045】
具体的には、精算機100あるいは景品交換機200が、状態表示部12、カード保持部13、カードR/W14、通信I/F15、取扱停止指示受付部16c、処理禁止部16dおよび記憶部17を備えることとし、記憶部17に制限識別子17bを記憶することとすればよい。なお、精算機100であれば、精算処理の禁止処理などを、景品交換機200であれば、景品交換や貯玉の禁止処理などを、それぞれ行う。
【0046】
次に、記録媒体管理システム1を構成する各装置が実行する処理手順について
図4を用いて説明する。
図4は、記録媒体管理システム1を構成する各装置が実行する処理手順を示すフローチャートである。なお、同図では、管理装置20から取扱停止指示を受ける記録媒体取扱装置の例として台間装置10を示しているが、他の記録媒体取扱装置、たとえば、精算機100あるいは景品交換機200も同様の処理を行うものとする。
【0047】
同図に示すように、カードの盗難が発生した台間装置10では、係員が携帯するリモコンからの仮停止指示をリモコン受光部11経由で問合せ受付部16aが受信する(ステップS101)。そして、識別子通知部16bが、記憶部17に記憶されている最終返却識別子17aを含んだ仮停止に係る情報を管理装置20へ送信する(ステップS102)。
【0048】
管理装置20では、盗難が発生した台間装置10から最終返却識別子17aを識別子受信部22aが受信し(ステップS103)、取扱停止指示送信部22bが、ステップS103で受信した最終返却識別子17aを含んだ取扱停止指示を各記録媒体取扱装置へ送信する(ステップS104)。
【0049】
そして、すべての台間装置10では、取扱停止指示受付部16cが、かかる取扱停止指示を受信し(ステップS105)、取扱停止指示に含まれるカード識別子を制限識別子17bとして記憶部17へ登録する(ステップS106)。
【0050】
つづいて、処理禁止部16dは、制限識別子17bと一致するカードを受け付けたか否かを判定し(ステップS107)、制限識別子17bと一致するカードを受け付けた場合には(ステップS107,Yes)、該当するカードに関する処理を行わないようにカード保持部13へ指示する(ステップS108)。具体的には、該当するカードに対する計数値の記録処理、カードを用いた玉貸し処理、カードに関連付けられた計数値に基づく計数玉の払い出し処理、カード返却の禁止といった、該当するカードについての処理の禁止を指示する。
【0051】
そして、自装置識別子を管理装置20へ通知するとともに(ステップS109)、状態表示部12を所定の色で点灯させるなどの報知処理を行い(ステップS110)、処理を終了する。また、管理装置20では、カードの返却制限を行った台間装置10の自装置識別子を受信して(ステップS111)処理を終了する。
【0052】
ところで、
図4では、台間装置10が、リモコン経由で仮停止指示(最終返却識別子17aの問い合わせ)を受ける場合について示したが、
図3に示した表示/操作部44経由で仮停止指示(最終返却識別子17aの問い合わせ)を受けることとしてもよい。
【0053】
図5は、表示/操作部44経由で最終返却識別子17aの問い合わせを行う場合の処理手順を示すフローチャートである。なお、
図4に示したステップS105〜ステップS111の手順については、同様の手順であるので記載を省略している。ここで、
図4に示したステップS105〜ステップS111の手順は、
図5に示したS204につづいて実行されることになる。
【0054】
図5に示すように、カード盗難が発生した台間装置10では、係員が、表示/操作部44の操作部から専用コードを入力する(ステップS201)。ここで、専用コードとは、遊技者は知らない係員専用のコードであり、最終返却識別子17aを問い合わせる旨の番号などのコードである。
【0055】
つづいて、識別子通知部16bが、記憶部17に記憶されている最終返却識別子17aを管理装置20へ送信し(ステップS202)、処理を終了する。管理装置20では、盗難が発生した台間装置10から最終返却識別子17aを識別子受信部22aが受信し(ステップS203)、取扱停止指示送信部22bが、ステップS203で受信した最終返却識別子17aを含んだ取扱停止指示を各記録媒体取扱装置へ送信し(ステップS204)、処理を終了する。
【0056】
ところで、
図4および
図5では、カード盗難が発生した台間装置10で、係員が最終返却識別子17aの問い合わせを行う場合について示したが、台間装置10以外の装置、たとえば、管理装置20から、カード盗難が発生した台間装置10へ問い合わせを行うこととしてもよい。そこで、以下では、管理装置20が、台間装置10へ最終返却識別子17aの問い合わせを行う場合について、
図6および
図7を用いて説明する。
【0057】
図6は、管理装置20経由で最終返却識別子17aの問い合わせを行う場合の概要を示す図である。なお、同図に示す台間装置10aで、カード盗難が発生したものとする(同図の(0)参照)。また、同図に示す台間装置10bは、すべての台間装置10(カード盗難が発生した台間装置10aを含む)のことを示すものとする。
【0058】
管理装置20では、図示しない入力装置経由で、盗難が発生した遊技台番号を入力する(同図の(1)参照)。なお、管理装置20では、遊技台番号でカード盗難が発生した台間装置10aを特定できるように管理されているものとする。
【0059】
管理装置20は、特定した台間装置10aに対して最終返却識別子17aの問い合わせを行い(同図の(2)参照)、台間装置10aは、最終返却識別子17aを管理装置20へ送信する(同図の(3)参照)。そして、管理装置20は、すべての台間装置10b、すべての精算機100およびすべての景品交換機200に対して該当カード(最終返却識別子と一致する識別子のカード)の取扱停止指示を送信する(同図の(4)参照)。
【0060】
そして、台間装置10b、精算機100および景品交換機200は、管理装置20から指示された識別子を有するカードの取扱いを停止する。
【0061】
次に、管理装置20経由で最終返却識別子17aの問い合わせを行う場合の処理手順について
図7を用いて説明する。
図7は、管理装置20経由で最終返却識別子17aの問い合わせを行う場合の処理手順を示すフローチャートである。なお、
図4に示したステップS105〜ステップS111の手順については、同様の手順であるので記載を省略している。ここで、
図4に示したステップS105〜ステップS111の手順は、
図7に示したS306につづいて実行されることになる。
【0062】
図7に示すように、管理装置20で盗難が発生した遊技台番号が入力されると(ステップS301)、該当する台間装置(
図6に示した台間装置10a)に対して最終返却識別子17aの問い合わせが行われる(ステップS302)。
【0063】
盗難が発生した台間装置10aでは、問合わせ受付部16aが、管理装置20の問い合わせを受信したならば(ステップS303)、識別子通知部16bが、記憶部17に記憶されている最終返却識別子17aを管理装置20へ送信し(ステップS304)、処理を終了する。
【0064】
つづいて、管理装置20では、識別子受信部22aが、盗難が発生した台間装置10aから最終返却識別子17aを受信する(ステップS305)。そして、取扱停止指示送信部22bが、ステップS305で受信した最終返却識別子17aを含んだ取扱停止指示を各記録媒体取扱装置へ送信し(ステップS306)、処理を終了する。
【0065】
上述してきたように、本実施例においては、台間装置では、記憶部が、直前に返却した記録媒体の識別子を記憶し、問合せ受付部が、直前に返却した記録媒体の問い合わせを受け付け、問い合わせを受け付けた場合に、識別子通知部が、識別子を管理装置へ通知するように構成した。また、管理装置では、取扱停止指示送信部が、台間装置から通知された識別子に対応する記録媒体の取扱いを停止するように、自装置が管理するすべての台間装置およびすべての記録媒体取扱装置に対して指示するように構成した。したがって、盗難された記録媒体を迅速に特定することができるとともに、盗難された記録媒体の使用を防止することができる。
【0066】
なお、上述した実施例では、管理装置から取扱停止指示を受けた各記録媒体取扱装置(たとえば、台間装置、精算機および景品交換機)は、該当するカード(記録媒体)を受け付けた場合に、このカードについての処理を禁止する旨を説明したが、その際に、カードを保持したままエラーダウンし、報知処理および管理装置への通知処理を実行することとしてもよい。また、処理を遅滞させることで時間稼ぎをすることとしてもよい。ここで、処理を遅滞させるためには、処理と処理とのインターバルを長くしたり、各処理の処理速度自体を遅滞させたりすることとすればよい。