特許第6069428号(P6069428)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 威剛科技股▲ふん▼有限公司の特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6069428
(24)【登録日】2017年1月6日
(45)【発行日】2017年2月1日
(54)【発明の名称】押圧式ポータブルストレージデバイス
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/52 20060101AFI20170123BHJP
   G06K 19/077 20060101ALI20170123BHJP
【FI】
   H01R13/52 302D
   G06K19/077 164
【請求項の数】20
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2015-139374(P2015-139374)
(22)【出願日】2015年7月13日
(65)【公開番号】特開2016-184386(P2016-184386A)
(43)【公開日】2016年10月20日
【審査請求日】2015年7月13日
(31)【優先権主張番号】104109522
(32)【優先日】2015年3月25日
(33)【優先権主張国】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】506004997
【氏名又は名称】威剛科技股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】ジェン ジエンリン
(72)【発明者】
【氏名】シャオ ジアシャン
【審査官】 甲斐 哲雄
(56)【参考文献】
【文献】 特表2012−522338(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0087070(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 13/40−13/72
G06K 19/00−19/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口を有する外ケースと、
第一の端にUSBコネクタが設けられ、第二の端に押圧部が設けられ、前記外ケースに対して移動できるように前記外ケースの中に設置される内ケースと、
前記外ケースと前記内ケースとの間に設置される位置決め構造と、
を含み、
前記位置決め構造は、位置決め摺動溝を有する揺動片と、一端が前記位置決め摺動溝の中に設置されるガイド柱と、を備え、
前記ガイド柱は前記内ケースと前記外ケースの相対位置に伴って移動し、
前記揺動片は前記ガイド柱の移動に伴って揺動することによって前記ガイド柱が前記位置決め摺動溝における位置を変更し、
前記ガイド柱が前記位置決め摺動溝の位置決めエリアに位置する場合、前記位置決め構造は前記外ケースと前記内ケースの相対位置を固定し、且つ前記USBコネクタは前記開口を介して前記外ケースから露出されることを特徴とする押圧式ポータブルストレージデバイス。
【請求項2】
前記ガイド柱は前記外ケースに形成され、
前記揺動片は前記内ケースに枢支されることを特徴とする請求項1記載の押圧式ポータブルストレージデバイス。
【請求項3】
前記ガイド柱は前記内ケースに形成され、
前記揺動片は前記外ケースに枢支されることを特徴とする請求項1記載の押圧式ポータブルストレージデバイス。
【請求項4】
前記ガイド柱が前記位置決め摺動溝の初期エリアに位置する場合、前記USBコネクタは前記外ケースの中に隠れることを特徴とする請求項1記載の押圧式ポータブルストレージデバイス。
【請求項5】
前記内ケースは第一の方向に沿って前記外ケースに対して移動し、
前記ガイド柱は前記内ケースと前記外ケースの相対位置に伴って前記第一の方向に沿って移動することを特徴とする請求項1記載の押圧式ポータブルストレージデバイス。
【請求項6】
前記USBコネクタが前記開口を介して前記外ケースから露出される場合、変形による第一の弾性力を前記内ケースに付与する第一の弾性装置を更に備えることを特徴とする請求項1記載の押圧式ポータブルストレージデバイス。
【請求項7】
前記揺動片に接続されており、前記揺動片に揺動が生じる時、変形による第二の弾性力を前記揺動片に付与する第二の弾性装置を更に備えることを特徴とする請求項6記載の押圧式ポータブルストレージデバイス。
【請求項8】
内壁面を有し、前記内壁面にガイド柱が突設される外ケースと、
第一の方向に沿って摺動可能なように前記外ケース内に設置されており、前記外ケースの開口に対応するUSBコネクタが設けられる内ケースと、
前記第一の方向に沿って伸びる第一の弾性装置と、
前記内ケースの上に枢支されており、内向き縮径の位置決め摺動路を有する位置決め摺動溝を有し、前記ガイド柱が前記位置決め摺動溝に位置される揺動片と、
前記内ケースの上に設置され、且つ前記揺動片に接続される第二の弾性装置と、
を備え、
前記内ケースが前記第一の方向に沿って摺動されることによって、前記USBコネクタ前記開口を介して前記外ケースから露出させる場合、前記第一の弾性装置が変形されることによって第一の弾性力を前記内ケースに付与し、前記位置決め摺動溝の内縁が前記ガイド柱に当接されることによって、前記揺動片が前記ガイド柱によって動かされて初期状態から第二の方向に沿って揺動され、前記第二の弾性装置が変形されることによって第二の弾性力を前記揺動片に付与し、
前記第一の弾性力が前記内ケースを前記外ケース内に戻させるために用いられ、前記第二の弾性力が前記揺動片を前記初期状態に戻させるために用いられることを特徴とする押圧式ポータブルストレージデバイス。
【請求項9】
前記内ケースは、前記内壁面に面すると共に前記揺動片及び前記第二の弾性装置が設置される外壁面を有し、
前記揺動片における前記内壁面に面する表面に前記位置決め摺動溝が設けられることを特徴とする請求項8記載の押圧式ポータブルストレージデバイス。
【請求項10】
前記内ケースが第一の位置に位置する場合、前記USBコネクタが前記外ケース内に隠され、
前記内ケースが第二の位置に摺動される場合、前記USBコネクタが前記開口を介して前記外ケースから露出し、
前記内ケースが前記第一の位置に位置する場合、前記揺動片は前記初期状態にあることを特徴とする請求項9記載の押圧式ポータブルストレージデバイス。
【請求項11】
前記内ケースが前記第二の位置に位置する場合、前記ガイド柱が前記位置決め摺動路に位置決めされることを特徴とする請求項10記載の押圧式ポータブルストレージデバイス。
【請求項12】
前記位置決め摺動溝は、前記USBコネクタに面する第一の斜路及び前記USBコネクタに背を向ける第二の斜路を含み、
前記内向き縮径の位置決め摺動路は前記第一の斜路と前記第二の斜路との間に接続されることを特徴とする請求項9記載の押圧式ポータブルストレージデバイス。
【請求項13】
前記揺動片に枢軸部が設けられ、前記揺動片は前記枢軸部を介して前記内ケースの前記外壁面に枢支されることを特徴とする請求項10記載の押圧式ポータブルストレージデバイス。
【請求項14】
前記第二の弾性装置と前記揺動片は前記第二の方向に沿って並んで設置され、
前記第二の弾性装置の第一の端は前記動片の側辺に接続され、前記第二の弾性装置の第二の端は前記外壁面に固定されることを特徴とする請求項9記載の押圧式ポータブルストレージデバイス。
【請求項15】
前記揺動片の前記側辺に耳部が設けられ、
前記第二の弾性装置の前記第一の端は前記耳部に接続されることを特徴とする請求項14記載の押圧式ポータブルストレージデバイス。
【請求項16】
前記耳部には延出方向が前記第一の方向に平行である開溝が設けられ、
前記第二の弾性装置の前記第一の端に折りアームが設けられ、
前記折りアームが前記開溝に設置されることによって、前記第二の弾性装置の前記第一の端は前記開溝に沿って摺動可能になるように前記耳部に接続されることを特徴とする請求項15記載の押圧式ポータブルストレージデバイス。
【請求項17】
前記内ケースの前記外壁面に収容部が更に設けられ、
前記揺動片及び前記第二の弾性装置は前記収容部に収容されることを特徴とする請求項16記載の押圧式ポータブルストレージデバイス。
【請求項18】
前記内ケースの前記外壁面における前記揺動片の前記側辺に近い箇所にストッパーが突設され、
前記ストッパーは前記収容部に収容され、
前記第二の弾性装置の前記第二の端は前記ストッパーと前記収容部の内壁との間に挟まれることによって、前記第二の弾性装置の前記第二の端を前記内ケースの前記外壁面の上に固定させることを特徴とする請求項17記載の押圧式ポータブルストレージデバイス。
【請求項19】
前記揺動片には、前記外壁面の方向に向けて伸びる位置決め部が更に設けられ、
前記内ケースの前記外壁面における前記揺動片と対応する箇所に弧状のガイド溝が設けられ、
前記位置決め部は、前記弧状のガイド溝に位置しており、前記揺動片が揺動される時、前記弧状のガイド溝に沿って摺動し、
前記弧状のガイド溝の径方向と前記揺動片が揺動される径方向とは同じであることを特徴とする請求項9記載の押圧式ポータブルストレージデバイス。
【請求項20】
前記第一の弾性装置はばねであり、前記第一の弾性装置は前記外ケース内に位置し、且つ前記USBコネクタの上に被られ、
前記第二の弾性装置は、ねじりばね、または、ガイド針であることを特徴とする請求項8記載の押圧式ポータブルストレージデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポータブルストレージデバイスに関し、特に押圧式ポータブルストレージデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
ポータブルストレージデバイスは広くエレクトロニクスの分野で使用され、データのアクセスが可能になるように携帯電話、タブレット、ポータブルハードディスク、マウス、キーボード等の様々な電子製品に接続され、様々な電子製品との間においてデータを転送するための媒体として使用されていた。
【0003】
市販されている押圧式ポータブルストレージデバイスは、普通、外ケースと、外ケースに対して相対的に移動可能であり且つ外ケース内部に設置される内ケースと、外ケースと内ケースとの間に設置されたばね及び振り子ばねとを含む。外ケースの内表面に摺動路が設置され、振り子ばねの一端は内ケースの外表面に固定され、振り子ばねの他端に折りアームが設置され、折りアームは外ケースの摺動路に位置する。ばねと振り子ばねの共同作用によって、内ケースのUSB(Universal Serial Bus)コネクタは外ケースから露出する状態と外ケースに戻る状態との間に変化できる。
【0004】
しかしながら、このような押圧式ポータブルストレージデバイスにおける各部品の寸法は内ケース及び外ケースの寸法の少なくとも一つに合わせて設計する必要がある。例えば、異なる寸法、形状の製品について、押圧式ポータブルストレージデバイスの量産過程において、押圧式ポータブルストレージデバイスの各部品の相対距離等を考えた上、一から設計し、型を作り、そして一から振り子ばねと外ケースを製造する必要がある。そうすることによって、振り子ばねを外ケースの摺動路に合わせることは可能になり、且つ振り子ばねが変形によって十分な作用力を生じることによって、内ケースを位置決めさせる。
【0005】
従って、上記問題点を解消できると共に、押圧式ポータブルストレージデバイスが共用可能な標準化部品を備えることが可能になり、製造工程が簡単になることによってより大量生産に適させることになり、コストを低減させる押圧式ポータブルストレージデバイスを提供する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記従来技術における欠点を解決できる押圧式ポータブルストレージデバイスを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
押圧式ポータブルストレージデバイスは、外ケースと、内ケースと、第一の弾性装置と、揺動片と、第二の弾性装置とを含む。前記外ケースは内壁面を有し、前記内壁面にガイド柱が突設されている。前記内ケースは第一の方向に沿って摺動可能になるように前記外ケース内に設置される。前記内ケースにUSBコネクタが設置され、且つ前記外ケースに前記USBコネクタに対応する開口が設置される。前記揺動片は前記内ケースの上に枢支される。前記第一の弾性装置は前記第一の方向に沿って伸び、前記第二の弾性装置は前記内ケースの上に設置され、且つ前記揺動片に接続される。
【0008】
前記内ケースが前記第一の方向に沿って摺動し、前記USBコネクタ前記開口を介して前記外ケースの外から露出させる場合、前記第一の弾性装置は変形されることによって前記内ケースに第一の弾性力を付与し、前記位置決め摺動溝の内縁が前記ガイド柱に当接されることによって、前記揺動片が前記ガイド柱によって押され、初期状態から第二の方向に沿って揺動し、且つ前記第二の弾性装置は変形されることによって前記揺動片に第二の弾性力を付与する。前記第一の弾性力は前記内ケースを前記外ケース内に戻させるために用いられ、前記第二の弾性力は前記揺動片を前記初期状態に戻させるために用いられる。
【0009】
また、本発明に係る実施例はさらに別の押圧式ポータブルストレージデバイスを提供しており、前記押圧式ポータブルストレージデバイスは外ケースと、内ケースと、位置決め構造とを含む。前記外ケースは開口を有し、前記内ケースの第一の端にUSBコネクタが設置され、前記内ケースの第二の端に押圧部が設置される。前記内ケースは外ケースの中に設置され、且つ前記外ケースに対して移動できる。前記位置決め構造は前記外ケースと前記内ケースとの間に設置される。前記位置決め構造は揺動片とガイド柱を備え、前記揺動片は位置決め摺動溝を有し、前記ガイド柱の一端が前記位置決め摺動溝に設置される。前記ガイド柱は前記内ケースと前記外ケースの相対位置に伴って移動し、前記揺動片は前記ガイド柱の移動に伴って揺動することによって前記ガイド柱が前記位置決め摺動溝における位置を変更する。前記ガイド柱が前記位置決め摺動溝の位置決めエリアに位置する場合、前記位置決め構造は前記外ケースと前記内ケースの相対位置を固定し、且つ前記USBコネクタは前記開口を介して前記外ケースから露出される。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、本実施形態によって提供された前記押圧式ポータブルストレージデバイスは、揺動片と第一の弾性装置及び第二の弾性装置とを結合させることによる共同作用によって、内ケースのUSBコネクタを隠れ状態と露出状態との間にループして変化できるようにする。また、揺動片及び第二の弾性装置の少なくとも一つは前記押圧式ポータブルストレージデバイスの標準化部品の一つとして統一的に製造生産できることによって、前記押圧式ポータブルストレージデバイスのコストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1A】本発明の実施例に係る押圧式ポータブルストレージデバイスの分解図。
図1B】本発明の実施例に係る押圧式ポータブルストレージデバイスの分解図。
図2A図1Aにおける押圧式ポータブルストレージデバイスの初期時状態を示す斜視図。
図2B図1Aにおける押圧式ポータブルストレージデバイスの使用時状態を示す斜視図。
図3A図1Aにおける押圧式ポータブルストレージデバイスの作動を示す図である。
図3B図1Aにおける押圧式ポータブルストレージデバイスの作動を示す図である。
図3C図1Aにおける押圧式ポータブルストレージデバイスの作動を示す図である。
図3D図1Aにおける押圧式ポータブルストレージデバイスの作動を示す図である。
図3E図1Aにおける押圧式ポータブルストレージデバイスの作動を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1A及び図1Bを用いて説明する。図1A及び図1Bは本発明の実施例に係る押圧式ポータブルストレージデバイスの分解図である。本発明の実施例に係る押圧式ポータブルストレージデバイス1は、外ケース11と、外ケース11内に設置され、外ケース11に対して相対的に移動できる内ケース12と、外ケース11と内ケース12との間に位置する第一の弾性装置13と、内ケース12の外壁面S2に枢支された揺動片14と、内ケース12の前記外壁面S2に設置され且つ揺動片14に接続される第二の弾性装置15とを含む。
【0013】
上記のように、USB(Universal Serial Bus)コネクタが内ケース12に設置され、且つUSBコネクタ121に対応する開口112が外ケース11に設置される。本実施形態では、USBコネクタ121はさらに内ケース12内に収容された回路板(図示せず)と電気接続されており、前記回路板にチップ等の電子素子が設置されていることによって、押圧式ポータブルストレージデバイス1の電気機能を実現する。USBコネクタ121を介し、押圧式ポータブルストレージデバイス1はパソコン等の電子製品との電子信号転送を実現し、電子テータを記憶する。
【0014】
図2A及び図2Bを用いて説明する。図2A図1Aにおける押圧式ポータブルストレージデバイスの初期時状態を示す斜視図である。図2B図1Aにおける押圧式ポータブルストレージデバイスの使用時状態を示す斜視図である。初期時の押圧式ポータブルストレージデバイス1では、内ケース12が第一の位置にあり、且つ、USBコネクタ121が外ケース11内に隠されている。この場合、USBコネクタ121は隠れ状態にある。使用時、押された内ケース12が開口112の方向に向いて外ケース11に対して第二の位置に滑り、USBコネクタ121開口112を介して外ケース11から露出させる。この場合、USBコネクタ121は露出状態にある。また、第一の弾性装置13及び第二の弾性装置15と揺動片14による共同作用によって、内ケース12のUSBコネクタ121が前記隠れ状態と前記露出状態との間にループして変化する。
【0015】
以下、本実施例に係る押圧式ポータブルストレージデバイス1の各部品について詳しく説明する。
【0016】
図1A及び図1Bを用いて説明する。管状の外ケース11は閉鎖できるように内ケース12、第一の弾性装置13、第二の弾性装置15、及び揺動片14を収容する略直方体状のキャビティを形成する。また、前記キャビティは移動空間を提供し、内ケース12が前記移動空間において第一の方向に沿って外ケース11に対して往復摺動する。外ケース11は内壁面S1を有する。内壁面S1は内ケース12の外壁面S2に面しており、且つガイド柱111が内壁面S1に突設されている。ガイド柱111は例えば第三方向(図面におけるZ軸方向)に沿って内壁面S1の方向に突出して延びる。本実施例では、外ケース11は、例えば、複数枚の板部材を組み合わせることによって形成されるケースであってもよく、略管状の外ケース11の両端のそれぞれには開口112、113が設置される。
【0017】
図1A図1Bを用いて説明する。内ケース12は囲むことによって閉鎖可能な略直方体状のキャビティを形成し、キャビティは回路基板(図示せず)を収容する。収容部122が内ケース12の外壁面S2に設置され、揺動片14及び第二の弾性装置15を収容する。そのため、揺動片14及び第二の弾性装置15によって余分な空間が使用されることがない。内ケース12はさらに外ケース11の外部に露出された押圧部124を備える。具体的には、押圧部124とUSBコネクタ121はそれぞれ内ケース12の両端に位置し、押圧部124は外ケース11の開口113から外ケース11の外部に向かって突出して延びる。使用者は手を使って外ケース11を握って、親指で内ケース12の押圧部124を押して内ケース12を動かすことによって、内ケース12を開口112の方向に向かって外ケース11に対して摺動させる。上記のように、内ケース12は第一の位置にある場合、USBコネクタ121が外ケース11内に隠され、内ケース12は第二の位置にある場合、USBコネクタ121が開口112から外ケース11外に突出する。
【0018】
図1A図1Bを用いて説明する。第一の弾性装置13は前記第一の方向(例えば図面におけるX軸方向)に沿って伸び、内ケース12に第一の弾性力を付与し、内ケース12が前記第二の位置から前記第一の位置に摺動させるように駆動する。即ち、押された内ケース12が前記第一の位置から前記第二の位置に摺動された場合、変形した第一の弾性装置13はずっと内ケース12を前記第一の位置に戻せようとする第一の弾性力を内ケース12に加え続ける。本実施例において、第一の弾性装置13は例えば、ばねである。第一の弾性装置13は例えば外ケース11内に位置し、USBコネクタ121に被せられる。図面に示した設置方法では、外ケース11と内ケース12をそのまま第一の弾性装置13の両端の支持として利用し、且つ第一の弾性装置13がUSBコネクタ121周りの未使用空間に位置するため、余計に空間を使用することが生じない。
【0019】
図1A図1Bを用いて説明する。揺動片14は枢軸部143を備えており、枢軸部143によって回動可能になるように外壁面S2の固定孔126に設置されることによって、揺動片14が第二の方向(図面に示されたY軸方向)に沿って揺動するようになる。揺動片14は表面S3を備えており、表面S3は外ケース11の内壁面S1に面している。揺動片14の前記表面S3に位置決め摺動溝141が設置され、外ケース11のガイド柱111は位置決め摺動溝141に位置する。揺動片14は内ケース12に伴って前記第一の方向(図面に示されたX軸方向)に沿って摺動する場合、位置決め摺動溝141の内縁はガイド柱111に当接でき、揺動片14がガイド柱111に押されて前記第二の方向(図面に示されたY軸方向)に沿って揺動するようになる。
【0020】
上記のように、具体的には、位置決め摺動溝141は、USBコネクタ121に面する第一の斜路1411と、USBコネクタ121に背を向ける第二の斜路1412と、内向き縮径の位置決め摺動路1413とを備え、位置決め摺動路1413は第一の斜路1411と第二の斜路1412との間に接続されている。本実施形態において、位置決め摺動溝141は頭端と頭端に相対する尾端とを備え、位置決め摺動溝141の前記尾端は前記頭端よりもUSBコネクタ121に近い。位置決め摺動溝141は例えばハート状であり、位置決め摺動溝141の一側は第一の斜路1411であり、位置決め摺動溝141の他側は第二の斜路1412であり、内向き縮径の位置決め摺動路1413は位置決め摺動溝141の前記頭端に位置する。
【0021】
上記のように、揺動片14の表面S3にさらに直線状の摺動溝が設置される。直線状の摺動溝142は位置決め摺動溝141の前記尾端に位置し、直線状の摺動溝142と位置決め摺動溝141は互いに通じている。
【0022】
図1A図1Bを用いて説明する。第二の弾性装置15は外壁面S2に設置され且つ揺動片14に接続される。第二の弾性装置15は揺動片14に第二の弾性力を付与し、揺動片14を初期状態に揺動させる。具体的は、第二の弾性装置15は例えば枢軸部143に設置されたねじりばねであり、あるいは第二の弾性装置15は例えば揺動片14の一側のガイド針である。初期時、また揺動件に揺動は発生しておらず、この場合、揺動件は初期状態にある。前記初期状態からずれるように、揺動片14は前記第二の方向(例えば図面に示されたY軸方向)に沿って揺動する場合、変形された第二の弾性装置15はずっと揺動片14に揺動片14を前記初期状態に戻せようとする第二の弾性力を加え続ける。本実施形態において、第二の弾性装置15はさらに第一の端151と、第二の端152と、前記第一の端151と前記第二の端152との間に接続された本体段153を備え、第二の弾性装置15と揺動片14は前記第二の方向(例えば図面におけるY軸方向)に沿って並んで設置される。
【0023】
上記のように、第二の弾性装置15の第一の端151は揺動片14の側辺に接続される。具体的には、揺動片14の前記側辺は耳部144を備え、耳部144に開溝145が設置される。揺動片14は前記初期状態にある場合、開溝145の延出方向は前記第一の方向(例えば図面におけるX軸方向)に略平行である。第二の弾性装置15の第一の端151に折りアーム154が設置され、折りアーム154は開溝145に位置することによって、第二の弾性装置15の第一の端151は開溝145に沿って摺動可能なように耳部144に接続される。揺動片14の前記側辺は位置決め摺動溝141の第二の斜路1412に隣接する。即ち、位置決め摺動溝141の第二の斜路1412は位置決め摺動溝141の第一の斜路1411に対し、より第二の弾性装置15に近づいている。
【0024】
上記のように、第二の弾性装置15の第二の端152は内ケース12の外壁面S2に設置される。具体的は、内ケース12の外壁面S2は揺動片14の前記側辺に近い箇所にストッパー125が突設され、ストッパー125は収容部122に収容される。また、ストッパー125は揺動片14の周りのフリー空間に位置するため、余分な空間を使用することがない。第二の弾性装置15の第二の端152は例えば略コ字状の形を備え、第二の弾性装置15の第二の端152は、ストッパー125と収容部122の内壁W1、W2(図3A)との間に挟まれて設置されることによって、第二の弾性装置15の第二の端152を内ケース12の外壁面S2に固定させる。
【0025】
上記のように、揺動片14の揺動をもっと安定させるため、揺動片14にさらに位置決め部146が設置され、内ケース12の外壁面S2における揺動片14と対応する箇所にさらに弧状のガイド溝123が設置される。位置決め部146は前記第三方向(例えば図面におけるZ軸方向)に沿って外壁面S2の方向に向けて伸び、位置決め部146は弧状のガイド溝123に位置する。揺動片14が揺動されている場合、位置決め部146は弧状のガイド溝123に沿って摺動できる。本実施形態において、弧状のガイド溝123の径方向と前記揺動片14の揺動の径方向とは略同じである。
【0026】
上記のように、第一の弾性装置13と、第二の弾性装置15と、揺動片14との共同作用によって、内ケース12は前記第一の位置と前記第二の位置との間に摺動でき、内ケース12のUSBコネクタ121を前記隠れ状態と前記露出状態との間に変化させる。図3A乃至図3Eを用いて説明する。図3A乃至図3E図1Aにおける押圧式ポータブルストレージデバイスの作動を示す図である。以下では、図面に合わせて、本実施例の押圧式ポータブルストレージデバイス1の作動を詳しく説明する。
【0027】
図3Aに示されたように、初期時、内ケース12は前記第一の位置に位置し、内ケース12のUSBコネクタ121は外ケース11内に隠され、揺動件には揺動がまた発生しておらず、この場合、揺動件は前記初期状態にある。また、ガイド柱111は例えば位置決め摺動溝141における初期位置(例えば図面に示された点O)に位置する。
【0028】
特に説明すべきことは、揺動片14の位置決め摺動溝141(と直線状の摺動溝142)は、押圧式ポータブルストレージデバイス1のUSBコネクタ121が第一の弾性装置13と、第二の弾性装置15と、揺動片14との共同作用の基に上記動作プロセスを実現できるように、合理的に設計されたものである。具体的は、図3Aに示されたように、第一の斜路1411は起点(例えば図面に示された点A)及び前記起点に対する終点(例えば図面に示された点B)を備え、第一の斜路1411は前記終点(例えば図面に示された点B)を介して位置決め摺動路1413に接続する。第二の斜路1412は起点(例えば図面に示された点D)及び前記起点に対する終点(例えば図面に示された点A)を備え、第二の斜路1412は前記起点(例えば図面に示された点D)を介して位置決め摺動路1413に接続し、第二の斜路1412の前記終点(例えば図面に示された点A)は実質的に第一の斜路1411の前記起点である。第二の斜路1412の前記起点(例えば図面に示された点D)と枢軸部143は同じ参考直線L1に位置し、揺動片14はまた前記初期状態にある場合、前記共同参考直線L1は前記第一の方向(例えば図面におけるX軸方向)に平行である。
【0029】
上記のように、揺動片14は前記初期状態にある場合、直線状の摺動溝142の延出方向は前記第一の方向(例えば図面におけるX軸方向)に平行である。ここで、初期時、ガイド柱111は直線状の摺動溝142に位置する。従って、内ケース12の前記第一の方向の摺動距離を増加させ、内ケース12の摺動をより安定させるために、直線状の摺動溝142を用いることが可能である。本実施形態において、直線状の摺動溝142は第一の斜路1411に接続し、揺動片14は前記初期状態にある場合、直線状の摺動溝142は前記共同参考直線L1に位置することが可能である。また、揺動片14は前記初期状態にある場合、第二の弾性装置15の本体段153とストッパー125との間に隙間G1が備える。従って、前記隙間G1によって、ストッパー125が揺動片14または第二の弾性装置15の作動を邪魔することが回避できる。
【0030】
使用時、図3Bに示されたように、使用者は内ケース12の押圧部124を押すことによって内ケース12を動かし、USBコネクタ121を外ケース11から延ばす。その過程において、内ケース12の摺動によって第一の弾性装置13は変形し続け(例えば圧縮変形)、変形された第一の弾性装置13は内ケース12を前記第一の位置に戻る第一の弾性力を内ケース12に加え続ける。また、動かされた内ケース12に伴って前記第一の方向に沿って移動する揺動片14は、第一の斜路1411の内縁で外ケース11のガイド柱111に当接する。すると、揺動片14がガイド柱111によって押され、前記第二の方向且つストッパー125から離れる方向に沿って揺動でき、従って、第二の弾性装置15は変形し続け、変形された第二の弾性装置15は揺動片14を前記初期状態に戻る第二の弾性力を揺動片14に加え続ける。その過程において、相対的に、ガイド柱111は先ず直線状の摺動溝142に沿って第一の斜路1411に“移動”し、そして第一の斜路1411に沿って第一の斜路1411の終点(例えば図面に示された点B)に“移動”する。
【0031】
そして、図3Cに示されたように、使用者は押すことを止め、第一の弾性力の作用によって、内ケース12は前記第一の方向且つ開口112から離れる方向に沿って所定距離を移動し、揺動件も内ケース12に併せて移動する。同時に、第二の弾性力の作用によって、揺動片14は前記第二の方向且つストッパー125に向ける方向に沿って揺動する。上記過程において、相対的に、ガイド柱111は内側に凹んだ位置決め摺動路1413に沿って位置決め点(例えば図面に示された点C)に“移動”する。この場合、前記第一の弾性力と前記第二の弾性力の作用によって、揺動片14とガイド柱111の間の相対的な変位は内側に凹んだ位置決め摺動路1413によって阻まれる。すると、揺動片14は触発されて位置決め作用を発生し、揺動片14がそれ以上ストッパー125の方向に向けて揺動することができなくなり、揺動片14と内ケース12もそれ以上前記第一の方向且つ開口112から離れる方向に沿って移動することができなくなる。前記位置決め作用の基に、内ケース12と外ケース11との相対位置は変化しないように保持される。即ち、内ケース12は前記第二の位置から変化しないように保持され、USBコネクタ121は前記露出状態のまま変化しないように保持される。
【0032】
不使用の場合、図3Dに示されたように、使用者は再び内ケース12の押圧部124を押すことによって内ケース12を動かせる。揺動片14は動かされた内ケース12に伴って、前記第一の方向且つ開口112に向ける方向に沿って移動し、揺動片14の位置決め摺動路1413をガイド柱111から離させる。すると、揺動片14はそれ以上位置決め作用を発生しないようになる。同時に、前記第二の弾性力の作用によって、揺動片14は前記第二の方向且つストッパー125に向ける方向に沿って揺動し続けることは可能になり、一時的に前記初期状態に戻る。上記過程において、ガイド柱111は位置決め点(例えば図面に示された点C)から第二の斜路1412の起点(例えば図面に示された点D)までに相対的に“移動”する。
【0033】
そして、図3Eに示されたように、第一の弾性力の作用によって、揺動片14は内ケース12と共に前記第一の方向且つ開口112から離れる方向に沿って移動する。また、動かされた内ケース12に伴って前記第一の方向に沿って移動する揺動片14は、第二の斜路1412の内縁で外ケース11のガイド柱111に当接する。すると、揺動片14がガイド柱111によって押され、前記第二の方向且つストッパー125から離れる方向に沿って揺動でき、再び第二の弾性装置15に変形を発生させ、変形された第二の弾性装置15は揺動片14を前記初期状態に戻る第二の弾性力を揺動片14に加え続ける。その過程において、ガイド柱111は第二の斜路1412の起点(例えば図面に示された点D)から第二の斜路1412の終点(例えば図面に示された点A)に相対的に“移動”する。
【0034】
再び図3Aを用いて説明する。そして、第一の弾性力の作用によって、内ケース12は初期時の前記第一の位置に戻り、USBコネクタ121は再び前記隠れ状態に入る。揺動片14は内ケース12と共に前記第一の方向かつ開口112から離れる方向に沿って移動する。同時に、前記第二の弾性力の作用によって、揺動片14は前記第二の方向かつストッパー125から離れる方向に沿って揺動することによって、前記初期状態に戻る。その過程において、ガイド柱111は第二の斜路1412の終点(例えば図面に示された点A)から初期位置(例えば図面に示された点O)に相対的に“移動”する。
【0035】
特別に説明すべきことは、内ケース12が前記第一の位置と前記第二の位置との間に摺動させることによって、内ケース12のUSBコネクタ121を前記隠れ状態と前記露出状態との間に変化させている場合、揺動片14と、第一の弾性装置13と、第二の弾性装置15との動作プロセスにおいて、外ケース11のガイド柱111は静止不動のままである。一方に、内ケース12に枢支された揺動片14は内ケース12と共に前記第一の方向に沿って摺動し、かつ揺動片14がガイド柱111によって押されることによって前記第二の方向に沿って揺動でき、従ってガイド柱111の位置決め摺動溝141においての相対位置は前記のように変化する。即ち、前記のガイド柱111の“移動”に関する記載は、あくまでも揺動片14の動作プロセスを説明するための方便のためのものであり、実際、ガイド柱111と外ケース11は互いに相対的に移動していない。
【0036】
再び図1A図1Bを用いて説明する。結論から言うと、本発明に係る実施例によって提供押圧式ポータブルストレージデバイス1は、外ケース11と、内ケース12と、第一の弾性装置13と、揺動片14と、第二の弾性装置15とを備える。外ケース11に内壁面S1が設置され、内壁面S1にガイド柱111が突設される。内ケース12が第一の方向に沿って摺動可能なように外ケース11内に設置される。内ケース12にUSBコネクタ121が設置され、且つ外ケース11にUSBコネクタ121に対応する開口112が設置される。揺動片14が内ケース12に枢支され、揺動片14に位置決め摺動溝141が設置される。ガイド柱111が位置決め摺動溝141に位置し、且つ内向き縮径の位置決め摺動路1413が位置決め摺動溝141に設置される。第一の弾性装置13は前記第一の方向に沿って伸び、第二の弾性装置15が内ケース12に設置され且つ揺動片14に接続される。
【0037】
内ケース12が前記第一の方向に沿って摺動し、USBコネクタ121開口112を介して外ケース11から露出させる場合、第一の弾性装置13は変形されることによって内ケース12に第一の弾性力を付与し、位置決め摺動溝141の内縁がガイド柱111に当接されることによって、揺動片14がガイド柱111によって押され、初期状態から第二の方向に沿って揺動し、且つ第二の弾性装置15は変形されることによって揺動片14に第二の弾性力を付与する。前記第一の弾性力は内ケース12を外ケース11内に戻させるために用いられ、前記第二の弾性力は揺動片14を前記初期状態に戻させるために用いられる。


【0038】
上記のように、本発明の実施例によって提供される押圧式ポータブルストレージデバイス1は、揺動片14を第一の弾性装置13と第二の弾性装置15とを組み合わせた共同作用を利用し、内ケース12のUSBコネクタ121を前記隠れ状態と前記露出状態との間にループして変化させ、且つ揺動片14が触発されて位置決め作用を生じている場合に内ケース12のUSBコネクタ121が前記露出状態から変化しないように維持させる。
【0039】
また、揺動片14及び第二の弾性装置15の少なくとも一つは前記押圧式ポータブルストレージデバイス1の標準化部品の一つとして統一的に製造生産されることによって、利用率を高める。従って、異なる寸法、形状の押圧式ポータブルストレージデバイス1はこれらの標準化された寸法を備えた揺動片14及び第二の弾性装置15の少なくとも一つを共用することによってコストを低減させる。
【0040】
特別に説明すべきことは、上記実施例において、ガイド柱111は外ケース11に形成され、揺動片14が内ケース12に枢支されているが、本発明はこれに限定されない。例えば、他の実施例では、ガイド柱111が内ケース12に形成され、揺動片14が外ケース11に枢支されてもよい。具体的には、ガイド柱111が内ケース12の外壁面S2に形成され、揺動片14が外ケース11の内壁面S1に枢支されでもよく、位置決め摺動溝141が揺動片14の外壁面S2に面する表面に設置されてもよい。また、第二の弾性装置15が内壁面S1に設置されてもよい。この実施例における押圧式ポータブルストレージデバイス1の各部品の相対位置、連結関係及び動作のいずれも、前記実施例と類似しているため、説明を省略する。
【0041】
まとめて言うと、本発明に係る実施例によって提供された押圧式ポータブルストレージデバイスは、外ケースと、内ケースと、位置決め構造とを備える。前記外ケースが開口を備え、前記内ケースの第一の端にUSBコネクタが設置され、前記内ケースの第二の端に押圧部が設置される。前記内ケースは前記外ケースに設置され、且つ前記外ケースに対して相対的に移動できる。前記位置決め構造は前記外ケースと前記内ケースとの間に設置される。前記位置決め構造は揺動片とガイド柱を備え、前記揺動片は位置決め摺動溝を備え、前記ガイド柱の一端は前記位置決め摺動溝に設置される。前記ガイド柱は前記内ケースと前記外ケースの相対位置に伴って移動し、前記揺動片は前記ガイド柱の移動に伴って揺動することによって、前記ガイド柱が前記位置決め摺動溝における位置が変化される。前記ガイド柱は前記位置決め摺動溝の位置決めエリア(例えば前記実施例の前記位置決め摺動路)に位置する場合、前記位置決め構造が前記外ケースと前記内ケースの相対位置を固定し、且つ前記USBコネクタが前記開口を介して前記外ケースから露出される。
【0042】
異なる製品によると、前記ガイド柱は例えば前記外ケースに形成され、前記揺動片は例えば前記内ケースに枢支される。あるいは、前記ガイド柱は前記内ケースに形成されてもよく、前記揺動片は例えば前記外ケースに枢支されてもよい。また、前記ガイド柱は前記位置決め摺動溝の初期エリア(例えば前記実施例における前記直線状の摺動溝)に位置する場合、前記USBコネクタは前記外ケースの中に隠れる。さらに、前記内ケースは第一の方向(例えば前記実施例における前記X軸方向)に沿って前記外ケースに対して移動し、前記ガイド柱は前記内ケースと前記外ケースの相対位置に伴って前記第一の方向に沿って移動する。
【0043】
特筆すべきことは、本発明に係る実施例によって提供された前記外ケース、前記内ケース及び前記位置決め構造は、押圧式ポータブルストレージデバイスのみ応用できると限定されない。例えば、前記位置決め構造はパソコンのディスクイジェクト構造または他の電子製品に応用することも可能である。
【0044】
以上は本発明の実施例に過ぎず、本発明の特許請求の範囲を限定するものではない。当業者による本発明の主旨と範囲を逸脱しない前提でなされた等価の技術的変更は、いずれも本発明の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0045】
1 押圧式ポータブルストレージデバイス
11 外ケース
S1 外ケースの内壁面
111 ガイド柱
112、113 開口
12 内ケース
S2 内ケースの外壁面
121 USBコネクタ
122 収容部
W1、W2 収容部の内壁
123 弧状のガイド溝
124 押圧部
125 ストッパー
126 固定孔
13 第一の弾性装置
14 揺動片
S3 揺動片の表面
141 位置決め摺動溝
1411 第一の斜路
1412 第二の斜路
1413 位置決め摺動路
142 直線状の摺動溝
143 枢軸部
144 耳部
145 開溝
146 位置決め部
15 第二の弾性装置
151 第二の弾性装置の第一の端
152 第二の弾性装置の第二の端
153 本体段
154 折りアーム
A、B、C、D、O 点
L1 共同参考直線
G1 隙間
X X軸
Y Y軸
Z Z軸
図1A
図1B
図2A
図2B
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E